説明

複合施設の利用方法

【要 約】
【課題】安全・安心な遊戯エリア並設施設を提供する。
【解決手段】
家族連れの児童は、複合施設11内の飲食店舗30の遊戯エリア42で遊び、保護者は飲食エリア41で飲食することができる。複合施設11内に入場する利用者81、82の集団71、72には識別装置110を装着させて登録しておき、退場しようとする集団73の人数や構成メンバーが一人でも異なっていた場合には退場させないので、保護者が飲食中に子供から目を離した場合でも、連れ去りや誘拐が発生する虞がない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合施設の利用方法にかかり、特に、利用者の安全な利用と、複合施設の安全な運営を行える利用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、日本の1人当たりの国民所得は世界最高水準を維持しており、旅行、観劇、興行等のレジャー・余暇活動も高水準で推移している。
ショッピングや飲食はそれらの余暇活動のうちの大きな部分を占めるが、幼児が遊べる施設が並設された大型スーパーマーケットやデパート等はあるものの、幼児を含む家族全員で楽しめる施設は少ない。
【0003】
近年では、保護者が食事を採るエリアと幼児が遊ぶエリアを分離し、保護者が食事しながら幼児を監視できるレストランも散見されるが、幼児の保護や安全性に不安があり、大型施設内に設けられていなかった。
遊戯エリアが並設されたレストランが記載された文献には下記公報がある。
【特許文献1】特開2005−120720号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来の施設の課題を解決するために創作されたものであり、その目的は、安全・安心な遊戯エリア並設施設を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、少なくとも飲食エリアに遊戯エリアが並設された飲食店を含む一以上の店舗を配置して複合施設を構成させ、前記店舗を利用しようとする保護者と児童を含む家族連れは、予め設定された場所を通過して前記複合施設内へ入場し、又は前記複合施設から退場するようにすることで、設定された場所以外からの入退場を禁止しておき、同一家族の前記保護者は、前記飲食エリアで飲食しながら前記遊戯エリアで遊ぶ前記児童を監視できるようにし、前記家族連れが前記複合施設から退場しようとする際には、入場時の家族を構成する人員と退場しようとする家族を構成する人員とが同一であるか否かを判断し、同一であれば退場を許可する複合施設の利用方法である。
また、本発明は、内部に一以上の店舗が配置された複合施設への入退場を管理する複合施設の利用方法であって、前記店舗を利用しようとする利用者は、前記複合施設内へ入場口を通過して入場し、前記複合施設からの退場を希望する利用者は退場口を通過して退場するように前記複合施設を設置することで、前記入場口と前記退場口以外の場所からの入退場を禁止しておき、前記利用者の集団が前記複合施設から退場しようとする際には、入場時の集団と同一であるか否かを判断し、同一であれば退場を許可する複合施設の利用方法である。
また、本発明は、前記利用者の一集団が前記複合施設内に入場しようとする場合には、前記利用者が属する集団を識別できる集団識別データを登録しておき、前記利用者の一集団が前記複合施設から退場しようとする場合には、退場しようとする集団に含まれる前記利用者の前記集団識別データを読み取って登録内容と照合し、退場しようとする集団が入場時の集団と一致するか否かを判断する複合施設の利用方法である。
また、本発明は、前記入場を希望する前記利用者に、前記集団識別データが記載された識別装置を装着させる複合施設の利用方法である。
また、本発明は、前記識別装置は、前記利用者に装着された状態から取り外すと、取り外しの痕跡が残るようにする複合施設の利用方法である。
また、本発明は、前記集団識別データとして、前記利用者の個体の身体的特徴を用いる複合施設の利用方法である。
また、本発明は、前記店舗には、飲食エリアに遊戯エリアが並設された飲食店を含ませておき、同一集団に属する利用者は、一部の者が前記飲食店内の飲食エリアで飲食しながら、他の者が前記遊戯エリアで遊べるようにする複合施設の利用方法である。
また、本発明は、前記入場口には門扉を設置しておき、外部からの侵入者を検出すると、前記門扉を閉じるようにした複合施設の利用方法である。
なお、本発明に用いる「集団」は、構成人員が複数の場合の他、構成人員が一名の場合も含まれる。
【0006】
本発明は上記のように構成されており、入場を希望する利用者が属する集団を識別できるように、予め登録された集団識別データを同じ集団の利用者全員に賦与する。
【0007】
集団識別データは、施設提供者が、同じ集団に属する利用者には、同じ番号が記載された識別装置を装着させ、その集団識別データが賦与された利用者の人数を、集団識別データと関連付けて登録するか、又は、互いに異なった番号が記載された識別装置を装着させ、同じ集団に属する利用者の番号を相互に関連づけて登録してもよい。識別装置には、取り外して再装着した場合には、その痕跡が残るものを用いると、異なる集団に属する利用者が他の集団の利用者に成りすますことができなくなる。例えば、一旦装着した後、取り外す場合には破壊する必要がある識別装置を用いるとよい。
また、指紋、掌紋、虹彩、声紋等の個人とは切り離せない身体的特徴を集団識別データとして用い、相互に関連づけて登録してもよい。
【0008】
本発明を適用する複合施設は小学生等、及び小学生以下の幼児を含む児童を連れた家族で利用することが想定されており、飲食エリアに遊戯エリアが並設された飲食店を複合施設内に設ければ遊戯エリアで遊ぶ児童が一人で複合施設の外部に出てしまう危険性が無く、また、家族以外の他人が連れ去ろうとすると、退場を禁止されるので、誘拐される危険性もない。
【発明の効果】
【0009】
入場した集団に含まれる利用者全員が一緒でなければ退場できないので、保護者が児童から目を離しても、誘拐や連れ去りが起こらない。幼児や子供の置き去りも防止できる。
また、この複合施設に飲食店舗を設け、児童を含む家族連れ専用とすると、家族連れが気兼ねなく飲食することができる。
店舗が複数の場合、統一して管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図6の符号11は、本発明方法が用いられる遊戯エリア並設の複合施設が示されている。
この複合施設11は、ここでは大型スーパーやデパート等の大規模小売店舗の内部に設けられており、複合施設外部の店舗の商品購入に訪れる顧客が利用できるようになっている。
【0011】
該複合施設11の外周は、壁や柵等の仕切20で囲まれている。仕切20の一部には、入口21と出口22が設けられており、この複合施設11の利用者は、入口21を通過して複合施設11内に入場し、出口22を通過して複合施設11から外部に退場できるが、複合施設11の利用者は、他の場所からは入退場できないように構成されている(従業員が入退出する通用口は別に設けることができる)。
【0012】
入口21と出口22には、門扉25、26がそれぞれ設けられており、門扉25、26が開かない限り、利用者の他、通行人等も入口21及び出口22を通過できないようになっている。門扉25、26は入場又は退場する利用者が通過するときだけ開けるようにし、不審者がこっそり侵入したり、複合施設11内部の利用者が誤って退出しないようにするとよい。
なお、ここでは、入口21と出口22を別々に設けたが、出入り口として、同じ場所を通過して入場と退場ができるように構成してもよい。
【0013】
先ず、複合施設11の内部を説明する。
複合施設11の内側の、入口21及び出口22と接した領域には共通エリア38が設けられており、後述するように複合施設11内への入場が許可され、入口21を通過した利用者は、先ず、共通エリア38に導かれる。
【0014】
複合施設11内には、店舗やトイレ等の少なくとも一以上の個別施設30〜34が設けられている。各個別施設30〜34は共通エリア38に面しており、各施設30〜34と共通エリア38との間の扉57を開けると、共通エリア38内を移動している利用者は、所望の個別施設30〜34内に入室できるように構成されている。
【0015】
個別施設30〜34のうち、符号30はレストランであり、飲食エリア41と、遊戯エリア42と、調理エリア43とに区分けされている。
飲食エリア41には椅子及びテーブル53が配置されており、調理エリア43で調理された料理は飲食エリア41で飲食できるようになっている。
また、遊戯エリア42には、遊戯設備(オモチャ)54が配置されており、児童は遊戯設備54を使用して遊ぶことができる。
飲食エリア41と遊戯エリア42の間は、仕切51で仕切られており、遊戯エリア42と飲食エリア41との間は、ドア52を開閉することで往来できる。
【0016】
仕切51は腰高の柵、若しくは透明な板ガラスの窓で構成されており、飲食エリア41に保護者が着席し、遊戯エリア42内で児童(本発明の「児童」には、就学前の幼児も含まれる)が遊んでいるときに、保護者が飲食をしながら児童を観察できるようになっている。
【0017】
また、個別施設30〜34のうち、符号31は理髪店若しくは美容院等のサービス店舗、符号32は英会話教室、学習塾等の教室、符号33、34はトイレである。本発明の個別施設には、サービスを提供する店舗の他、物品を販売する店舗も含まれる。
【0018】
図7は、稼働中の複合施設11を説明するための図面であり、この図7を用いて、上記複合施設11への入退場方法を説明する。
出入口21、22の近くには、受付23が配置されており、そのテーブル上には、図1に示すような識別装置110が配置されている。
【0019】
先ず、識別装置110を説明すると、この識別装置110は細長のベルトから成る標識本体111を有しており、その一端には複数のベルト孔115が配置され、他端にはベルト孔115に挿入可能な突起117が配置されている。
突起117は、二つ折り可能なヒンジ116の一方の板に設けられている。ヒンジ116の他方の板には、突起117を挿入可能な係止孔118が配置されている。
【0020】
標識本体111を曲げ、突起117を所望位置のベルト孔115に挿入し、係止孔118内に突起117が挿入されるように標識本体111の両端を重ね合わせ、ヒンジ116を折り曲げて二つ折りに閉じると、図2(a)、(b)に示すように、識別装置110をリング状にできる。
【0021】
標識本体110の中央付近には、バーコード等の識別標識113が設けられており、識別装置110をリング状にする際、識別標識113を外側にすると、識別標識113を外部から見える状態にすることができる。
その状態でヒンジ116を二つ折りに閉じると、標識本体111の両端の重なり合った部分が閉じたヒンジ116で挟まれる。
ヒンジ116の両端には係合部分が設けられており、ヒンジ116が一旦閉じられると、開いた状態には復帰しないように構成されている。
【0022】
従って、図3に示すように、識別標識113を外側にして、標識本体111を利用者の手首に巻き回して識別装置110のリングを形成し、ヒンジ116を閉じると、識別装置110のリングが利用者の手よりも小さければ、識別装置110のリングは抜けなくなり、標識本体111を切断したり、ヒンジ116を破壊しない限り、識別装置110を手首から取り外しできないようになっている。
【0023】
図4の符号63は、識別標識113を読み取るリーダを示している。リーダ63は不図示のコンピュータに接続されており、図5に示すように、その読み取り面121を識別標識113に近づけると識別標識113に記載された内容がコンピュータに自動的に読み取られ、コンピュータの記憶装置に登録(記憶)される。
【0024】
各識別装置110の識別標識113には、識別装置110毎に異なる数値が集団識別データとして符号化されて記載されており、識別標識113の書き換えや変更はできないようになっている。従って、識別標識113に記載された集団識別データと識別装置110とは、一対一の対応関係にある。
【0025】
識別装置110が身体に装着され、取り外しできない状態になり、同じ集団に属する利用者全員の集団識別データがその集団の人数と関連づけて登録されると、その集団の人数が変わったり、又は、他の集団の利用者が紛れ込んだ場合でもそのことが分かる。
【0026】
従って、その識別装置110の識別標識113に記載された数値は、装着された利用者が属する集団を、他の集団から識別するための集団識別データとして使用できるようになる。
【0027】
図7は、この複合施設11への入退場方法と使用方法を説明するための図面である。一つの集団71に属する複数の利用者81が一緒に入場しようとする場合、各利用者81は受付23にて識別装置110をそれぞれ受け取り、先ず、全ての利用者81が識別装置110を手首に装着する。
【0028】
次いで、入場用の門扉25に並設された登録所24に於いて、入場しようとする全ての利用者82の識別装置110の識別標識113が読み取られ、同じ集団72に属する利用者82の集団識別データは、相互に関連づけてコンピュータに記憶(登録)される。
【0029】
識別装置110を装着した利用者は、共通エリア38を通って、所望の個別施設30〜34に入室することができる。同一集団に属する利用者が、異なる施設に入室してもよい。
【0030】
次に、退場方法について説明する。
識別装置110は、利用者から取り外すと痕跡が残るようになっているから、退場しようとする集団73については、先ず、取り外しと再装着の痕跡の有無を確認し、識別装置110を装着しない利用者や、識別装置110を再装着した痕跡のある利用者が発見された場合は、取り外しの事情を尋ね、その利用者が属する他の利用者に確認を求めると共に、不正な集団として、入場時の集団との同一性の証明を求める。
【0031】
不装着や再装着が無いことが確認されたら、退場しようとする集団73の利用者全員の識別装置110の識別標識113を読み取り、登録内容と照合し、退場しようとする集団73を構成する利用者83が、入場時の集団と、人数及び構成人員ーの全てが一致しているか否かを検査する。
【0032】
各利用者の集団識別データが異なる数値である場合、数値が入場時と一致しているか否かを検査することができるが、同じ集団の利用者には、同じ数値の集団識別データが賦与されている場合、退場しようとする集団が、入場時の集団の人数と一致しているか否かにより、集団の一致・不一致を検査する。
【0033】
検査の結果、退場時の集団の利用者の人数が入場時の集団の利用者の人数と異なっている場合には退場を禁止する。
また、人数が同一であっても退場時の集団に含まれる利用者の一部でも、入場時に関連づけられていない利用者がいた場合には、集団は不一致であるから、全員の退場を禁止する。
【0034】
検査の結果、入場時の集団と退場時の集団が一致していた場合には、扉26が開けられ、その集団だけ外部に退場が許可される。
退場した利用者は、識別装置110をはずし、受付23に返却し、又は廃棄する。
【0035】
以上により、入場時の集団と不一致の集団は退場できないので、児童は、その保護者と一緒でなければ退場できず、誘拐や迷子を防止することができる。
なお、上記識別装置110では、相互に内容が異なる識別標識113を予め標識本体111に記載しておき、集団識別データとしたが、磁気テープや半導体メモリ等の登録装置を識別標識113に設けておき、入場の際に、集団識別データと、同一集団に属する利用者同士を関連づけれられるデータとを書き込むようにしてもよい。
【0036】
要するに、集団識別データと、同一集団の利用者を関連づけるデータとは、複合施設の運営者側に登録してもよいし、利用者個人が装着する識別装置に登録してもよい。
また、集団識別データは複合施設の運営者が提供する数値等のデータの他、指紋、掌紋、虹彩、声紋等、利用者個人に随伴し、切り離すことができない身体的特徴を入場の際に登録しておき、退場の際に画像処理あるいは音声解析によって本人を確認する、いわゆる生体認証システムを用いてもよい。この場合、集団識別データは複合施設運営者が登録し、退出の際に照合することができる。退出後、集団識別データを廃棄する。
【0037】
以上説明したように、本発明は、退場時の集団が、入場時の集団と一致していた場合だけ、その集団の退場を許可する複合施設の利用方法であり、退場時に本人確認を行うため、各店舗30〜32のレジ(料金支払場所)60〜62にリーダ63を配置し、店舗30〜32を利用した利用者の集団識別データを読み取り、利用料金と関連づけて登録しておき、退場時の集団識別データを読み取ったときに利用金額を請求する料金請求システムも同時に構築することができる。
【0038】
なお、上記実施例では、入場口21と退場口22とを分離したが、同じ入退場口を通過して、入場と退場を行うようにした複合施設も本発明に含まれる。
なお、上記識別装置110は例であり、識別標識が設けられていればよく、識別標識は識別装置から分離不能に構成され、且つ、識別装置を身体から取り外すと再装着が不能なものが望ましい。
【0039】
同じ集団に同じ集団識別データを賦与し、集団の人数を登録すれば、登録に要する装置の構成は簡単になるが、予め集団の構成人数を予想しておかなければならない。
同じ集団であっても異なる集団識別データが賦与された識別装置を装着させる場合、集団の人数が大きくても対応することができる。
【0040】
上記実施例では、複合施設11は、大型スーパーやデパート等の大規模小売店舗の内部に設けられていたが、道路に面した位置に、他の建物や店舗から独立して配置してもよい。また、複合施設の店舗を遊戯エリア並設の飲食店だけで構成し、飲食店への入退場を管理してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】識別装置の一例
【図2】(a)、(b):その識別装置の使用方法を説明するための図
【図3】識別装置を装着した状態を説明するための図
【図4】集団識別データを読み取るリーダの一例
【図5】集団識別データの読み取り状態を説明するための図
【図6】本発明を適用できる複合施設の一例
【図7】その複合施設への入退場方法を説明するための図
【符号の説明】
【0042】
11……複合施設
41……飲食エリア
42……遊戯エリア
30〜32……店舗
71〜73……集団(家族連れ)
110……識別装置
113……識別標識

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも飲食エリアに遊戯エリアが並設された飲食店を含む一以上の店舗を配置して複合施設を構成させ、
前記店舗を利用しようとする保護者と児童を含む家族連れは、予め設定された場所を通過して前記複合施設内へ入場し、又は前記複合施設から退場するようにすることで、設定された場所以外からの入退場を禁止しておき、
同一家族の前記保護者は、前記飲食エリアで飲食しながら前記遊戯エリアで遊ぶ前記児童を監視できるようにし、
前記家族連れが前記複合施設から退場しようとする際には、入場時の家族を構成する人員と退場しようとする家族を構成する人員とが同一であるか否かを判断し、同一であれば退場を許可する複合施設の利用方法。
【請求項2】
内部に一以上の店舗が配置された複合施設への入退場を管理する複合施設の利用方法であって、
前記店舗を利用しようとする利用者は、前記複合施設内へ入場口を通過して入場し、前記複合施設からの退場を希望する利用者は退場口を通過して退場するように前記複合施設を設置することで、前記入場口と前記退場口以外の場所からの入退場を禁止しておき、
前記利用者の集団が前記複合施設から退場しようとする際には、入場時の集団と同一であるか否かを判断し、同一であれば退場を許可する複合施設の利用方法。
【請求項3】
前記利用者の一集団が前記複合施設内に入場しようとする場合には、前記利用者が属する集団を識別できる集団識別データを登録しておき、
前記利用者の一集団が前記複合施設から退場しようとする場合には、退場しようとする集団に含まれる前記利用者の前記集団識別データを読み取って登録内容と照合し、退場しようとする集団が入場時の集団と一致するか否かを判断する請求項2記載の複合施設の利用方法。
【請求項4】
前記入場を希望する前記利用者に、前記集団識別データが記載された識別装置を装着させる請求項3記載の複合施設の利用方法。
【請求項5】
前記識別装置は、前記利用者に装着された状態から取り外すと、取り外しの痕跡が残るようにする請求項4記載の複合施設の利用方法。
【請求項6】
前記集団識別データとして、前記利用者の個体の身体的特徴を用いる請求項2又は請求項3のいずれか1項記載の複合施設の利用方法。
【請求項7】
前記店舗には、飲食エリアに遊戯エリアが並設された飲食店を含ませておき、
同一集団に属する利用者は、一部の者が前記飲食店内の飲食エリアで飲食しながら、他の者が前記遊戯エリアで遊べるようにする請求項2乃至請求項6のいずれか1項記載の複合施設の利用方法。
【請求項8】
前記入場口には門扉を設置しておき、外部からの侵入者を検出すると、前記門扉を閉じるようにした請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の複合施設の利用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−140819(P2007−140819A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−332632(P2005−332632)
【出願日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(503118608)株式会社キューブコミュニケーションズ (1)
【Fターム(参考)】