説明

複合酸化物焼結体、その製造方法及びそれを用いて得られる酸化物透明導電膜

【課題】異常放電を抑制できるスパッタリングターゲット及び成膜方法を提供し、またそのようなターゲットとして使用可能な複合酸化物焼結体を提供する。
【解決手段】主にZn、Al、Ti及びOから構成され、原子比で(Al+Ti)/(Zn+Al+Ti)=0.004〜0.055、Al/(Zn+Al+Ti)=0.002〜0.025、Ti/(Zn+Al+Ti)=0.002〜0.048、主に酸化亜鉛を含有し平均粒径が20μm以下の六方晶ウルツ型構造を有する粒子、及びAl及びTiを含有し平均粒径が5μm以下のZnTiO類似構造及び/又はZnTi類似構造を有する粒子で、ZnとAlが固溶したアルミニウム酸亜鉛のスピネル酸化物構造を有する粒子を含有しないもの、からなる複合酸化物焼結体、及びそれからなるスパッタリングターゲット。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
主として亜鉛、アルミニウム、チタン及び酸素から構成される複合酸化物焼結体において、当該焼結体を構成する元素の原子比が、
(Al+Ti)/(Zn+Al+Ti)=0.004〜0.055
Al/(Zn+Al+Ti)=0.002〜0.025
Ti/(Zn+Al+Ti)=0.002〜0.048
であり、
当該焼結体が
・主として酸化亜鉛を含有し平均粒径が20μm以下の六方晶系ウルツ型構造を有する粒子、及び
・アルミニウム及びチタンを含有し平均粒径が5μm以下のZnTiO型類似構造及び/またはZnTi型類似構造を有する粒子であって、亜鉛とアルミニウムが固溶したアルミニウム酸亜鉛のスピネル酸化物構造を有する粒子を含有しないもの、
からなることを特徴とする、複合酸化物焼結体。
【請求項2】
当該焼結体中に、酸化アルミニウム粒子および酸化チタン粒子が存在しない、請求項1に記載の複合酸化物焼結体。
【請求項3】
アルミニウム源となる粉末とチタン源となる粉末を予備混合し、仮焼した後に、平均粒径が1μm以下となるように調整し、次いで最終組成が、金属元素の原子比で表して、
(Al+Ti)/(Zn+Al+Ti)=0.004〜0.055
Al/(Zn+Al+Ti)=0.002〜0.025
Ti/(Zn+Al+Ti)=0.002〜0.048
となるように酸化亜鉛粉末を追加して混合し、得られた混合粉末を成形し、800〜1500℃で焼成することを特徴とする、請求項1または2に記載の複合酸化物焼結体の製造方法。
【請求項4】
請求項1または2に記載の複合酸化物焼結体からなることを特徴とする、スパッタリングターゲット。
【請求項5】
スパッタリング面の中心線平均粗さRaが3μm以下である、請求項4に記載のスパッタングターゲット。
【請求項6】
請求項4または5に記載のスパッタリングターゲットを用いてスパッタリングすることを特徴とする、酸化物透明導電膜の製造方法。
【請求項7】
請求項6の製法で得られた酸化物透明導電膜。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−92003(P2012−92003A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−211273(P2011−211273)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000003300)東ソー株式会社 (1,901)
【Fターム(参考)】