複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体
【課題】本発明は、間伐材を用いた柱材の切断面を化粧にした集柱体を舗装材とする複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体を提供。
【解決手段】間伐材の90mm角(仮定寸法)の柱材を長さ60mm(レンガ厚) 程度に切断した柱材単体3の転倒防止突起2を複数設け、複数の孔4を開けた格子状の板材1に複数個の柱材単体3を差込みビス5で固定して90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6を形成する。その場合、切断面(小口)を上にすることで磨耗に強い90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6となり、軽量で磨耗に強い無垢の木の木レンガ舗装が構築できる。さらに、階段の蹴上分厚い90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体8を用いることで階段が容易に且つ安価で構築できる。
【解決手段】間伐材の90mm角(仮定寸法)の柱材を長さ60mm(レンガ厚) 程度に切断した柱材単体3の転倒防止突起2を複数設け、複数の孔4を開けた格子状の板材1に複数個の柱材単体3を差込みビス5で固定して90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6を形成する。その場合、切断面(小口)を上にすることで磨耗に強い90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6となり、軽量で磨耗に強い無垢の木の木レンガ舗装が構築できる。さらに、階段の蹴上分厚い90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体8を用いることで階段が容易に且つ安価で構築できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般歩道や玄関アプローチ、ベランダーやバルコニー、屋上等に使用されている舗装ブロックやユニット床材等に関する。
【背景技術】
【0002】
最近では、太陽の輻射熱防止と心地よい高級感のある床を構築することを目的として、ベランダーやバルコニー、屋上等の下地上に、複数枚の床材を敷き詰めるという工法も取られるようになってきている。その床材としては、合成樹脂を矩形状に成形した枠体(マット)の上面に、合成樹脂、ラバー、木レンガ等の表面材を一体的に成形したものが使用されている(例えば実開平5−85929号公開)。
【0003】
また、一般歩道や玄関アプローチ等は、コンクリート製カラーブロックが一般的に使われ普及しているが地球温暖化防止に対応できる素材ではない。
【0004】
他方、間伐材を活用した天然木製床材の天然木タイルが開発されている。これらは無垢の木を多種多様な形状にタイル加工をして複数枚をブロック形成して補強細棒材また固定金具でブロック固定をして追随性付着ネットを貼った木製タイルブロックがあるが、これら、木製タイルブロックは、階段等の段差処理ができるものではない。また、木製タイルブロックが普及しないのは利用目的に合わせた役物がないこととコストが高くつくことにある。
【0005】
しかしながら、間伐材などの天然の木製床材等を普及させることは、植樹林の保全と林業の活性化が図れると共に、地球温暖化を防止するためにも大切である。
【0006】
なお、本願発明に関連する公知技術として、木製タイルブロック(特許文献1参照)を挙げることができる。
【0007】
【特許文献1】特許公開平8−177218
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した従来技術に係る木製タイルブロックやコンクリート製カラーブロック等にはそれぞれ次の問題があった。
・ 木製タイルブロック等は複雑な工程で製作されるためコスト高となる。
・ 木製タイルブロック等は板面を表面にしているため磨耗に弱い。
・ 木製タイルブロック等は耐用年数が短い。
・ コンクリート製レンガブロックは地球温暖化防止素材でない。
・ 上記いずれの床材も階段等の段差に対応できない。
・ 木製タイルブロック等は無垢の木のタイル床としての利用以外に利用できない。
【0009】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑みて、使用目的に合わせて切断された柱材単体を複数の孔を開けた格子状の板材に複数の柱材単体を差込みビス固定して、形成することを特徴とする複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、請求項1記載の、複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体であって、使用目的に合わせた寸法に切断した柱材単体の転倒防止突起を複数設け、複数の孔を開けた格子状の板材に複数の柱材単体を差込み、固定して形成することを特徴とする複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。この構成によって間伐材等の小径木が多種多様な商品化を可能し国産木材の需要を拡大する。
【0011】
請求項2記載の、前記、複数の孔を開けた格子状の板材に複数の柱材単体を差込み、ビス固定して、形成することを特徴とする請求項1記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。このような構成とすれば、複数の柱材単体が迅速且つ強固に固定ができる。
【0012】
請求項3記載の、無垢の木の柱材をレンガ厚程度に切断して、複数の孔を開けた格子状の板材に複数の柱材単体を差込み、ビス固定して、耐磨耗木レンガ集柱体に形成することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。このような構成とすれば、地球温暖化防止の耐摩擦木レンガ集柱体となる。
【0013】
請求項4記載の、無垢の木の柱材を複数の寸法に切断して形成した、厚さの異なる集柱体を組合せて、階段を構成することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。このような構成とすれば、地球温暖化防止の階段が迅速且つ強固に構築できる。
【0014】
請求項5記載の、無垢の木の柱材をスロープ状に切断して形成した集柱体と、厚さの異なる集柱体を組合せてスロープを構成し、段差をスロープで解消することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。このような構成とすれば、地球温暖化防止のスロープが迅速且つ強固に構築できる。
【0015】
請求項6記載の、無垢の木の柱材を複数の異なる寸法に切断し、複数の柱材単体を手摺子として利用し手摺を形成することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。このような構成とすれば、耐摩擦木レンガ集柱体の床に複数の柱材単体の手摺が迅速且つ強固に構築できる。
【0016】
請求項7記載の、無垢の木の柱材を門柱の長さの寸法に切断して、ポストユニットと組み合わせて門柱を形成することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。このような構成とすれば、地球温暖化防止の門柱集柱体が迅速且つ強固に構築できる。
【0017】
請求項8記載の、無垢の木の柱材の切断面を化粧面とし、無垢の木の柱材の切断寸法で全ての使用目的を達成させることを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。このような構成とすれば、小径木の間伐材が大量に消費できる。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように本発明によれば、複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体は、径の小さい間伐材の90mm角柱材を使用目的に合わせて切断して、切断面を舗装面にして構成した、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体、90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体、90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体などを組合わせて、無垢の木の木レンガ舗装・階段舗装・スロープ舗装が安価且つ敏速に構築できる。他方、90mm角が取れない径の小さい間伐材は60mm角柱材として利用できる。
【0019】
また、本発明は従来のコンクリート製レンガブロックや磁器タイル貼り舗装などの市場や住宅のバルコニーやテラスなど大きな市場での需要が見込める。特に、地球温暖化時代に地球環境に優しい無垢の木の木レンガ集柱体は地球温暖化防止に欠かせない素材として大きな需要が見込める。
【0020】
現在、日本の住宅も多世代が居住できる長期優良住宅(200年住宅)の普及の促進に関する法律が施行され、耐用年数の長い長期優良住宅が普及する時代が来た。無垢の木の木レンガ集柱体も長く持たせるために防蟻防腐剤の散布が必要となるが、無垢の木の木レンガ集柱体は切断面が舗装面になっているので、防蟻防腐剤の浸透効果がよく耐用年数を長くできる。
【0021】
間伐材は90mm角以下の柱材が取れる丸太は価格が安価だが需要が少ない。しかしながら、丸太は根元が大きく上になると小さくなるため、元木は一般の柱材や板材が取れる丸太でも、上木になると90mm角以下しか取れない小径木になり、小径木の間伐材を含めて大量の小径木が丸太市場に出荷される。その需要は少なく価格が極端に安価であり、需要拡大の商品開発は森林業界の大きな課題である。本発明は、これら小径木を大量消費できる開発であり森林業界に多大な貢献ができる。
【0022】
さらに、無垢の木の木レンガ集柱体を用いた木レンガ舗装が普及すれば、間伐材の需要拡大問題・植樹林の保全問題・疲弊する山村や林業の活性化・地球温暖化防止などに大きく社会貢献ができる。
【0023】
以上、本発明は地球温暖化による異常気象が危惧されている現在、林業過疎地の活性化や地球温暖化防止に多大な貢献ができる。また、価格が安く需要が少ない小径木を使用することで低コストの無垢の木の木レンガ集柱体が作れるとともに安価な無垢の木の木レンガ舗装ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0025】
図1〜図11は本発明の実施の形態に係り、図1は本発明の集柱体を構成する格子状の板材を示す斜視図、図2は格子状の板材の裏面図、図3は90mm角耐磨耗木レンガ集柱体の平面詳細図、図4は90mm角耐磨耗木レンガ集柱体の施工断面詳細図、図5は60mm角耐磨耗木レンガ集柱体の平面詳細図、図6は60mm角耐磨耗木レンガ集柱体の施工断面詳細図、図7は90mm角耐磨耗木レンガ集柱体と90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体を用いた施工断面詳細図、図8は90mm角耐磨耗木レンガ集柱体と90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体を用いた施工断面詳細図、図9は90mm角門柱用集柱体の断面詳細図、図10は90mm角門柱用集柱体の使用例を示した姿図、図11は90mm角耐磨耗木レンガ集柱体と90mm角手摺用集柱体の使用例を示したバルコニーの斜視図である。
【0026】
本発明の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体の構成は、図1〜図2に示すように、間伐材等の柱材を使用目的に合わせた寸法に切断した柱材単体3の転倒防止突起2を複数設け、複数の孔4を開けた格子状の板材1に複数の柱材単体3を差込みビス5で固定して集柱体を形成する。この構成によって小径木の間伐材は多種多様な商品化が可能となる。
【0027】
図3は、間伐材の90mm角の柱材を長さ60mm(レンガ厚) 程度に切断した柱材単体3の転倒防止突起2を複数設け、複数の孔4を開けた格子状の板材1に16個の柱材単体3を差込みビス5で固定して形成した90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6の平面詳細図である。
【0028】
図4は、砂12を敷き均した上に、前記、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6を敷き張り舗装して、砂12で目地処理した90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6の施工断面詳細図である。
【0029】
図5は、間伐材の60mm角の柱材を長さ60mm(レンガ厚) 程度に切断した柱材単体3の転倒防止突起2を複数設け、複数の孔4を開けた格子状の板材1に36個の柱材単体3を差込みビス5で固定して形成した60mm角耐磨耗木レンガ集柱体7の平面詳細図である。
【0030】
図6は、砂12を敷き均した上に、前記、60mm角耐磨耗木レンガ集柱体7を敷き張り舗装して、砂12で目地処理した60mm角耐磨耗木レンガ集柱体7の施工断面詳細図である。
【0031】
図7は、砂12を敷き均した上に、前記、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6と階段の蹴上分が厚い90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体8を敷き張りして、階段を構成して段差を処理して、砂12で目地処理した施工断面詳細図である。
【0032】
図8は、砂12を敷き均した上に、前記、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6と段差を解消する90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体9を敷き張りして、スロープで段差を処理して、砂12で目地処理した施工断面詳細図でバリアフリー化に特徴がある。
【0033】
前記、間伐材で90mm角と記入してあるものは60mm角ほかの寸法にしても構成に影響するものではない。
【0034】
図9、図10は、間伐材の90mm角の柱材を長さ1,800mm程度に切断した柱材単体3の転倒防止突起2を複数設け、複数の孔4を開けた格子状の板材1に異なる長さの柱材単体3を差込みビス5で固定して、中央部にポストユニット13を設けた門柱用集柱体10の一部を地中に埋設した門柱用集柱体10の姿図である。
【0035】
図11は、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6と90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6の複数の柱材単体3を手摺子として伸ばした90mm角手摺用集柱体11を組合せて、笠木手摺18を取付けた住宅のテラスの斜視図で、開口部の段差を解消する階段を90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体8が使用してある。施工については、バサモルタル13を敷き均した上にセメントペースト14で各木レンガ集柱体を敷き貼りして、モルタル15で目地処理をする。手摺の形状変更は容易にできるとともに、90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体8を90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体9に替えれば容易にスロープが形成できる。
【実施例1】
【0036】
現在、一般歩道・公園・広いエントランス広場などに、コンクリート製レンガブロックが多く使用されているが、そのコンクリート素材は輻射熱素材であり地球温暖化を加速させている。図4に示した、地盤面に砂12を敷き均した上に、前記、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6を敷き張り舗装して砂12で目地処理をした、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6での舗装は、一般歩道・公園・広いエントランス広場など、コンクリート製レンガブロック舗装と同等に舗装ができる。しかも、無垢の木の90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6は地球環境に最も優しい低価格な素材であると共に軽量で施工性に優れている。他方、60mm角耐磨耗木レンガ集柱体7を使用した舗装にすれば、より低価格な木レンガ集柱体舗装ができる。
【0037】
さらに、住宅などのアプローチやカーポートなどの床を、前記の工法と仕様で90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6舗装仕上げにすれば地球温暖化時代に対応した地球温暖化防止の舗装仕上げとなる。
【0038】
現在、賃貸マンションや分譲マンションが多く造られているが、コストを下げるためにバルコニーはモルタル仕上げが多く、素足で出ることに躊躇しなければならないマンションが多く作られている。このバルコニーのモルタル仕上げを下地として、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6又は60mm角耐磨耗木レンガ集柱体7を敷き張りして、部分的な固定をして目地板17を挿入して連結すれば快適な木レンガ仕上げとなる。
【実施例2】
【0039】
従来、段差を処理する階段はコンクリートなどで下地を造って、多くの役物で仕上るか、階段框で仕上げられている。これらの階段は、図7に示すように、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6と90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体8を、地盤面に砂12を敷き均した上に、敷き張り舗装して目地処理をすることで容易に階段が構成できる。
【実施例3】
【0040】
従来、段差を処理するスロープはコンクリートなどで下地を造って、スロープが構築されていたが、図8に示すように、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6と90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体9を、地盤面に砂12を敷き均した上に、敷き張り舗装して目地処理をすることで容易にスロープが構成できる。
【実施例4】
【0041】
従来、住宅の門柱は多種多様な門柱が氾濫しているが、ユーザーは異なる門柱を求め続けている。図9、図10に示した、間伐材の90mm角の柱材を長さ1,800mmに切断した柱材単体3と長さの異なる柱材単体3を組合わせた90mm角門柱用集柱体10に、ポストユニット19を取付けた門柱は形状変更と塗装によって多種多様な門柱となる。さらに、90mm角の柱材を60mm角の柱材に替えて使用することができる。
【実施例5】
【0042】
従来の住宅のテラスは束石を用いた束立て工法が多く採用され高価格なものが多いい。
図11に示した、テラスは敷地の地均しした上に、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6を敷き張りして、手摺部分の90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6の複数の柱材単体3を手摺子に伸ばした90mm角手摺用集柱体11を組合せて添え張りして、笠木手摺16を取付けることで容易に安価なテラスが構築できる。さらに、90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体8と90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体9を用いることで、開口部の段差が解消できる。また、固定方法はバサモルタル13で固定するなどいろいろある。図11は90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6と90mm角手摺用集柱体11を組合わせた使用例を示したテラスの参考斜視図であり、多種多様な広さと形状のテラスが安価且つ容易に構成できる。
【0043】
本発明は間伐材で製品にならない部分を有効利用したものであるが、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6、60mm角耐磨耗木レンガ集柱体7、90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体8、90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体9、90mm角門柱用集柱体10、90mm角手摺用集柱体11のいずれも軽量で加工性に優れている。しかも、間伐材の大量消費は国策であり、本発明により間伐材が大量に消費できれば植樹林の保全・林業や山村を活性化させ社会貢献できる。さらに、無垢の木は地球環境に最もやさしい循環型資源で地球温暖化防止に大きく貢献する。
【実施例6】
【0044】
上記した舗装下地は砂12を用いたが、バサモルタル13を敷き均した上に木レンガ集柱体をセメントペースト14で貼りつけてモルタル15で目地処理をする場合もある。さらに、簡易固定と強固な固定を必要とする場合は、適切な判断で適宜に併用しての固定や目地処理が必要となる。
【0045】
以上、本発明の実施の形態及び実施例を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。例えば、間伐材の柱材の90mm角及び60mm角に限定しているが、寸法を限定するものではない、さらに、格子状の板材の材質は樹脂製や金属製など使用目的に応じて変更するなど適宜選択されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】集柱体を構成する格子状の板材を示す斜視図
【図2】格子状の板材の裏面図
【図3】90mm角耐磨耗木レンガ集柱体の平面詳細図
【図4】90mm角耐磨耗木レンガ集柱体の施工断面詳細図
【図5】60mm角耐磨耗木レンガ集柱体の平面詳細図
【図6】60mm角耐磨耗木レンガ集柱体の施工断面詳細図
【図7】90mm角耐磨耗木レンガ集柱体と90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体を用いた施工断面詳細図
【図8】90mm角耐磨耗木レンガ集柱体と90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体を用いた施工断面詳細図
【図9】90mm角門柱用集柱体の断面詳細図
【図10】90mm角門柱用集柱体の使用例を示した姿図
【図11】90mm角耐磨耗木レンガ集柱体と90mm角手摺用集柱体の使用例を示したバルコニーの斜視図
【符号の説明】
【0047】
・ 格子状の板材
・ 転倒防止突起
・ 柱材単体
・ 複数の穴
・ ビス
・ 90mm角耐磨耗木レンガ集柱体
・ 60mm角耐磨耗木レンガ集柱体
・ 90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体
・ 90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体
・ 90mm角門柱用集柱体
・ 90mm角手摺用集柱体
・ 砂
・ バサモルタル
・ セメントペースト
・ モルタル
・ 目地
・ 目地板
・ 笠木手摺
・ ポストユニット
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般歩道や玄関アプローチ、ベランダーやバルコニー、屋上等に使用されている舗装ブロックやユニット床材等に関する。
【背景技術】
【0002】
最近では、太陽の輻射熱防止と心地よい高級感のある床を構築することを目的として、ベランダーやバルコニー、屋上等の下地上に、複数枚の床材を敷き詰めるという工法も取られるようになってきている。その床材としては、合成樹脂を矩形状に成形した枠体(マット)の上面に、合成樹脂、ラバー、木レンガ等の表面材を一体的に成形したものが使用されている(例えば実開平5−85929号公開)。
【0003】
また、一般歩道や玄関アプローチ等は、コンクリート製カラーブロックが一般的に使われ普及しているが地球温暖化防止に対応できる素材ではない。
【0004】
他方、間伐材を活用した天然木製床材の天然木タイルが開発されている。これらは無垢の木を多種多様な形状にタイル加工をして複数枚をブロック形成して補強細棒材また固定金具でブロック固定をして追随性付着ネットを貼った木製タイルブロックがあるが、これら、木製タイルブロックは、階段等の段差処理ができるものではない。また、木製タイルブロックが普及しないのは利用目的に合わせた役物がないこととコストが高くつくことにある。
【0005】
しかしながら、間伐材などの天然の木製床材等を普及させることは、植樹林の保全と林業の活性化が図れると共に、地球温暖化を防止するためにも大切である。
【0006】
なお、本願発明に関連する公知技術として、木製タイルブロック(特許文献1参照)を挙げることができる。
【0007】
【特許文献1】特許公開平8−177218
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した従来技術に係る木製タイルブロックやコンクリート製カラーブロック等にはそれぞれ次の問題があった。
・ 木製タイルブロック等は複雑な工程で製作されるためコスト高となる。
・ 木製タイルブロック等は板面を表面にしているため磨耗に弱い。
・ 木製タイルブロック等は耐用年数が短い。
・ コンクリート製レンガブロックは地球温暖化防止素材でない。
・ 上記いずれの床材も階段等の段差に対応できない。
・ 木製タイルブロック等は無垢の木のタイル床としての利用以外に利用できない。
【0009】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑みて、使用目的に合わせて切断された柱材単体を複数の孔を開けた格子状の板材に複数の柱材単体を差込みビス固定して、形成することを特徴とする複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、請求項1記載の、複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体であって、使用目的に合わせた寸法に切断した柱材単体の転倒防止突起を複数設け、複数の孔を開けた格子状の板材に複数の柱材単体を差込み、固定して形成することを特徴とする複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。この構成によって間伐材等の小径木が多種多様な商品化を可能し国産木材の需要を拡大する。
【0011】
請求項2記載の、前記、複数の孔を開けた格子状の板材に複数の柱材単体を差込み、ビス固定して、形成することを特徴とする請求項1記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。このような構成とすれば、複数の柱材単体が迅速且つ強固に固定ができる。
【0012】
請求項3記載の、無垢の木の柱材をレンガ厚程度に切断して、複数の孔を開けた格子状の板材に複数の柱材単体を差込み、ビス固定して、耐磨耗木レンガ集柱体に形成することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。このような構成とすれば、地球温暖化防止の耐摩擦木レンガ集柱体となる。
【0013】
請求項4記載の、無垢の木の柱材を複数の寸法に切断して形成した、厚さの異なる集柱体を組合せて、階段を構成することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。このような構成とすれば、地球温暖化防止の階段が迅速且つ強固に構築できる。
【0014】
請求項5記載の、無垢の木の柱材をスロープ状に切断して形成した集柱体と、厚さの異なる集柱体を組合せてスロープを構成し、段差をスロープで解消することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。このような構成とすれば、地球温暖化防止のスロープが迅速且つ強固に構築できる。
【0015】
請求項6記載の、無垢の木の柱材を複数の異なる寸法に切断し、複数の柱材単体を手摺子として利用し手摺を形成することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。このような構成とすれば、耐摩擦木レンガ集柱体の床に複数の柱材単体の手摺が迅速且つ強固に構築できる。
【0016】
請求項7記載の、無垢の木の柱材を門柱の長さの寸法に切断して、ポストユニットと組み合わせて門柱を形成することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。このような構成とすれば、地球温暖化防止の門柱集柱体が迅速且つ強固に構築できる。
【0017】
請求項8記載の、無垢の木の柱材の切断面を化粧面とし、無垢の木の柱材の切断寸法で全ての使用目的を達成させることを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。このような構成とすれば、小径木の間伐材が大量に消費できる。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように本発明によれば、複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体は、径の小さい間伐材の90mm角柱材を使用目的に合わせて切断して、切断面を舗装面にして構成した、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体、90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体、90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体などを組合わせて、無垢の木の木レンガ舗装・階段舗装・スロープ舗装が安価且つ敏速に構築できる。他方、90mm角が取れない径の小さい間伐材は60mm角柱材として利用できる。
【0019】
また、本発明は従来のコンクリート製レンガブロックや磁器タイル貼り舗装などの市場や住宅のバルコニーやテラスなど大きな市場での需要が見込める。特に、地球温暖化時代に地球環境に優しい無垢の木の木レンガ集柱体は地球温暖化防止に欠かせない素材として大きな需要が見込める。
【0020】
現在、日本の住宅も多世代が居住できる長期優良住宅(200年住宅)の普及の促進に関する法律が施行され、耐用年数の長い長期優良住宅が普及する時代が来た。無垢の木の木レンガ集柱体も長く持たせるために防蟻防腐剤の散布が必要となるが、無垢の木の木レンガ集柱体は切断面が舗装面になっているので、防蟻防腐剤の浸透効果がよく耐用年数を長くできる。
【0021】
間伐材は90mm角以下の柱材が取れる丸太は価格が安価だが需要が少ない。しかしながら、丸太は根元が大きく上になると小さくなるため、元木は一般の柱材や板材が取れる丸太でも、上木になると90mm角以下しか取れない小径木になり、小径木の間伐材を含めて大量の小径木が丸太市場に出荷される。その需要は少なく価格が極端に安価であり、需要拡大の商品開発は森林業界の大きな課題である。本発明は、これら小径木を大量消費できる開発であり森林業界に多大な貢献ができる。
【0022】
さらに、無垢の木の木レンガ集柱体を用いた木レンガ舗装が普及すれば、間伐材の需要拡大問題・植樹林の保全問題・疲弊する山村や林業の活性化・地球温暖化防止などに大きく社会貢献ができる。
【0023】
以上、本発明は地球温暖化による異常気象が危惧されている現在、林業過疎地の活性化や地球温暖化防止に多大な貢献ができる。また、価格が安く需要が少ない小径木を使用することで低コストの無垢の木の木レンガ集柱体が作れるとともに安価な無垢の木の木レンガ舗装ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0025】
図1〜図11は本発明の実施の形態に係り、図1は本発明の集柱体を構成する格子状の板材を示す斜視図、図2は格子状の板材の裏面図、図3は90mm角耐磨耗木レンガ集柱体の平面詳細図、図4は90mm角耐磨耗木レンガ集柱体の施工断面詳細図、図5は60mm角耐磨耗木レンガ集柱体の平面詳細図、図6は60mm角耐磨耗木レンガ集柱体の施工断面詳細図、図7は90mm角耐磨耗木レンガ集柱体と90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体を用いた施工断面詳細図、図8は90mm角耐磨耗木レンガ集柱体と90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体を用いた施工断面詳細図、図9は90mm角門柱用集柱体の断面詳細図、図10は90mm角門柱用集柱体の使用例を示した姿図、図11は90mm角耐磨耗木レンガ集柱体と90mm角手摺用集柱体の使用例を示したバルコニーの斜視図である。
【0026】
本発明の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体の構成は、図1〜図2に示すように、間伐材等の柱材を使用目的に合わせた寸法に切断した柱材単体3の転倒防止突起2を複数設け、複数の孔4を開けた格子状の板材1に複数の柱材単体3を差込みビス5で固定して集柱体を形成する。この構成によって小径木の間伐材は多種多様な商品化が可能となる。
【0027】
図3は、間伐材の90mm角の柱材を長さ60mm(レンガ厚) 程度に切断した柱材単体3の転倒防止突起2を複数設け、複数の孔4を開けた格子状の板材1に16個の柱材単体3を差込みビス5で固定して形成した90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6の平面詳細図である。
【0028】
図4は、砂12を敷き均した上に、前記、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6を敷き張り舗装して、砂12で目地処理した90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6の施工断面詳細図である。
【0029】
図5は、間伐材の60mm角の柱材を長さ60mm(レンガ厚) 程度に切断した柱材単体3の転倒防止突起2を複数設け、複数の孔4を開けた格子状の板材1に36個の柱材単体3を差込みビス5で固定して形成した60mm角耐磨耗木レンガ集柱体7の平面詳細図である。
【0030】
図6は、砂12を敷き均した上に、前記、60mm角耐磨耗木レンガ集柱体7を敷き張り舗装して、砂12で目地処理した60mm角耐磨耗木レンガ集柱体7の施工断面詳細図である。
【0031】
図7は、砂12を敷き均した上に、前記、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6と階段の蹴上分が厚い90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体8を敷き張りして、階段を構成して段差を処理して、砂12で目地処理した施工断面詳細図である。
【0032】
図8は、砂12を敷き均した上に、前記、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6と段差を解消する90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体9を敷き張りして、スロープで段差を処理して、砂12で目地処理した施工断面詳細図でバリアフリー化に特徴がある。
【0033】
前記、間伐材で90mm角と記入してあるものは60mm角ほかの寸法にしても構成に影響するものではない。
【0034】
図9、図10は、間伐材の90mm角の柱材を長さ1,800mm程度に切断した柱材単体3の転倒防止突起2を複数設け、複数の孔4を開けた格子状の板材1に異なる長さの柱材単体3を差込みビス5で固定して、中央部にポストユニット13を設けた門柱用集柱体10の一部を地中に埋設した門柱用集柱体10の姿図である。
【0035】
図11は、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6と90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6の複数の柱材単体3を手摺子として伸ばした90mm角手摺用集柱体11を組合せて、笠木手摺18を取付けた住宅のテラスの斜視図で、開口部の段差を解消する階段を90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体8が使用してある。施工については、バサモルタル13を敷き均した上にセメントペースト14で各木レンガ集柱体を敷き貼りして、モルタル15で目地処理をする。手摺の形状変更は容易にできるとともに、90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体8を90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体9に替えれば容易にスロープが形成できる。
【実施例1】
【0036】
現在、一般歩道・公園・広いエントランス広場などに、コンクリート製レンガブロックが多く使用されているが、そのコンクリート素材は輻射熱素材であり地球温暖化を加速させている。図4に示した、地盤面に砂12を敷き均した上に、前記、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6を敷き張り舗装して砂12で目地処理をした、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6での舗装は、一般歩道・公園・広いエントランス広場など、コンクリート製レンガブロック舗装と同等に舗装ができる。しかも、無垢の木の90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6は地球環境に最も優しい低価格な素材であると共に軽量で施工性に優れている。他方、60mm角耐磨耗木レンガ集柱体7を使用した舗装にすれば、より低価格な木レンガ集柱体舗装ができる。
【0037】
さらに、住宅などのアプローチやカーポートなどの床を、前記の工法と仕様で90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6舗装仕上げにすれば地球温暖化時代に対応した地球温暖化防止の舗装仕上げとなる。
【0038】
現在、賃貸マンションや分譲マンションが多く造られているが、コストを下げるためにバルコニーはモルタル仕上げが多く、素足で出ることに躊躇しなければならないマンションが多く作られている。このバルコニーのモルタル仕上げを下地として、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6又は60mm角耐磨耗木レンガ集柱体7を敷き張りして、部分的な固定をして目地板17を挿入して連結すれば快適な木レンガ仕上げとなる。
【実施例2】
【0039】
従来、段差を処理する階段はコンクリートなどで下地を造って、多くの役物で仕上るか、階段框で仕上げられている。これらの階段は、図7に示すように、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6と90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体8を、地盤面に砂12を敷き均した上に、敷き張り舗装して目地処理をすることで容易に階段が構成できる。
【実施例3】
【0040】
従来、段差を処理するスロープはコンクリートなどで下地を造って、スロープが構築されていたが、図8に示すように、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6と90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体9を、地盤面に砂12を敷き均した上に、敷き張り舗装して目地処理をすることで容易にスロープが構成できる。
【実施例4】
【0041】
従来、住宅の門柱は多種多様な門柱が氾濫しているが、ユーザーは異なる門柱を求め続けている。図9、図10に示した、間伐材の90mm角の柱材を長さ1,800mmに切断した柱材単体3と長さの異なる柱材単体3を組合わせた90mm角門柱用集柱体10に、ポストユニット19を取付けた門柱は形状変更と塗装によって多種多様な門柱となる。さらに、90mm角の柱材を60mm角の柱材に替えて使用することができる。
【実施例5】
【0042】
従来の住宅のテラスは束石を用いた束立て工法が多く採用され高価格なものが多いい。
図11に示した、テラスは敷地の地均しした上に、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6を敷き張りして、手摺部分の90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6の複数の柱材単体3を手摺子に伸ばした90mm角手摺用集柱体11を組合せて添え張りして、笠木手摺16を取付けることで容易に安価なテラスが構築できる。さらに、90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体8と90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体9を用いることで、開口部の段差が解消できる。また、固定方法はバサモルタル13で固定するなどいろいろある。図11は90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6と90mm角手摺用集柱体11を組合わせた使用例を示したテラスの参考斜視図であり、多種多様な広さと形状のテラスが安価且つ容易に構成できる。
【0043】
本発明は間伐材で製品にならない部分を有効利用したものであるが、90mm角耐磨耗木レンガ集柱体6、60mm角耐磨耗木レンガ集柱体7、90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体8、90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体9、90mm角門柱用集柱体10、90mm角手摺用集柱体11のいずれも軽量で加工性に優れている。しかも、間伐材の大量消費は国策であり、本発明により間伐材が大量に消費できれば植樹林の保全・林業や山村を活性化させ社会貢献できる。さらに、無垢の木は地球環境に最もやさしい循環型資源で地球温暖化防止に大きく貢献する。
【実施例6】
【0044】
上記した舗装下地は砂12を用いたが、バサモルタル13を敷き均した上に木レンガ集柱体をセメントペースト14で貼りつけてモルタル15で目地処理をする場合もある。さらに、簡易固定と強固な固定を必要とする場合は、適切な判断で適宜に併用しての固定や目地処理が必要となる。
【0045】
以上、本発明の実施の形態及び実施例を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。例えば、間伐材の柱材の90mm角及び60mm角に限定しているが、寸法を限定するものではない、さらに、格子状の板材の材質は樹脂製や金属製など使用目的に応じて変更するなど適宜選択されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】集柱体を構成する格子状の板材を示す斜視図
【図2】格子状の板材の裏面図
【図3】90mm角耐磨耗木レンガ集柱体の平面詳細図
【図4】90mm角耐磨耗木レンガ集柱体の施工断面詳細図
【図5】60mm角耐磨耗木レンガ集柱体の平面詳細図
【図6】60mm角耐磨耗木レンガ集柱体の施工断面詳細図
【図7】90mm角耐磨耗木レンガ集柱体と90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体を用いた施工断面詳細図
【図8】90mm角耐磨耗木レンガ集柱体と90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体を用いた施工断面詳細図
【図9】90mm角門柱用集柱体の断面詳細図
【図10】90mm角門柱用集柱体の使用例を示した姿図
【図11】90mm角耐磨耗木レンガ集柱体と90mm角手摺用集柱体の使用例を示したバルコニーの斜視図
【符号の説明】
【0047】
・ 格子状の板材
・ 転倒防止突起
・ 柱材単体
・ 複数の穴
・ ビス
・ 90mm角耐磨耗木レンガ集柱体
・ 60mm角耐磨耗木レンガ集柱体
・ 90mm角階段用耐磨耗木レンガ集柱体
・ 90mm角スロープ用耐磨耗木レンガ集柱体
・ 90mm角門柱用集柱体
・ 90mm角手摺用集柱体
・ 砂
・ バサモルタル
・ セメントペースト
・ モルタル
・ 目地
・ 目地板
・ 笠木手摺
・ ポストユニット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体であって
使用目的に合わせた寸法に切断した柱材単体の転倒防止突起を複数設け、複数の孔を開けた格子状の板材に複数の柱材単体を差込み、固定して形成することを特徴とする複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。
【請求項2】
前記、複数の孔を開けた格子状の板材に複数の柱材単体を差込み、ビス固定して、形成することを特徴とする請求項1記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。
【請求項3】
無垢の木の柱材をレンガ厚程度に切断して、複数の孔を開けた格子状の板材に複数の柱材単体を差込み、ビス固定して、耐磨耗木レンガ集柱体に形成することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。
【請求項4】
無垢の木の柱材を複数の寸法に切断して形成した、厚さの異なる集柱体を組合せて、階段を構成することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。
【請求項5】
無垢の木の柱材をスロープ状に切断して形成した集柱体と、厚さの異なる集柱体を組合せてスロープを構成し、段差をスロープで解消することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。
【請求項6】
無垢の木の柱材を複数の異なる寸法に切断し、複数の柱材単体を手摺子として利用し手摺を形成することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。
【請求項7】
無垢の木の柱材を門柱の長さの寸法に切断して、ポストユニットと組み合わせて門柱を形成することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。
【請求項8】
無垢の木の柱材の切断面を化粧面とし、無垢の木の柱材の切断寸法で全ての使用目的を達成させることを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。
【請求項1】
複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体であって
使用目的に合わせた寸法に切断した柱材単体の転倒防止突起を複数設け、複数の孔を開けた格子状の板材に複数の柱材単体を差込み、固定して形成することを特徴とする複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。
【請求項2】
前記、複数の孔を開けた格子状の板材に複数の柱材単体を差込み、ビス固定して、形成することを特徴とする請求項1記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。
【請求項3】
無垢の木の柱材をレンガ厚程度に切断して、複数の孔を開けた格子状の板材に複数の柱材単体を差込み、ビス固定して、耐磨耗木レンガ集柱体に形成することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。
【請求項4】
無垢の木の柱材を複数の寸法に切断して形成した、厚さの異なる集柱体を組合せて、階段を構成することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。
【請求項5】
無垢の木の柱材をスロープ状に切断して形成した集柱体と、厚さの異なる集柱体を組合せてスロープを構成し、段差をスロープで解消することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。
【請求項6】
無垢の木の柱材を複数の異なる寸法に切断し、複数の柱材単体を手摺子として利用し手摺を形成することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。
【請求項7】
無垢の木の柱材を門柱の長さの寸法に切断して、ポストユニットと組み合わせて門柱を形成することを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。
【請求項8】
無垢の木の柱材の切断面を化粧面とし、無垢の木の柱材の切断寸法で全ての使用目的を達成させることを特徴とする請求項2記載の複数の無垢の木の柱材を集成した集柱体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−38255(P2011−38255A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−183940(P2009−183940)
【出願日】平成21年8月7日(2009.8.7)
【出願人】(502145830)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月7日(2009.8.7)
【出願人】(502145830)
【Fターム(参考)】
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