説明

視認カメラ装着車の車体上部構造

【課題】本発明は、自動車の走行中に生ずる振動や衝撃などに耐える大きな剛性と防振機能を有し、ルーフ上に配設されたビデオカメラ群の撮像方向を上下に自由に設定可能なビデオカメラ保持具群のビデオカメラに接続されたモニタ群を運転者の視認し易いフロントウインドガラスに配設できるような機能的な車体上部構造を提供することを目的とする。
【解決手段】ビデオカメラ取付ベースにビデオカメラ保持具を取付けたルーフハウジングをガラス窓付きルーフで覆設して密閉した空間を形成し、かつ、ルーフ周縁部の上に配設されたビデオカメラ保持具のビデオカメラから伝送された映像を映すモニタを、フロントウインドガラスに枠型形状、U型形状、逆U型形状に配設して車周360度の状況が見易いようにし、またガラス窓付きルーフ内に密閉されたビデオカメラ保持具のビデオカメラを容易に点検修理ができるような車体上部構造にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、視認カメラ装着車のガラス窓付きルーフとルーフハウジングとビデオカメラ保持具とモニタ付きフロントウインドガラスによる機能化された車体上部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の自動車の車体上部構造は、車体ルーフ部の左右に設けられ、ルーフサイドレールインナパネルとルーフサイドレールアウタパネルとを接合して閉断面に形成されたルーフサイドレールと、両側のルーフサイドレールに両端が固定され、また、車体軸方向に延びるルーフインフォースメントと、ルーフサイドレールの外側面に左右両側縁が固定され、ルーフインフォースメントに下面が固定されてルーフサイドレール並びにルーフインフォースメントを覆うルーフパネルとを備え、ルーフインフォースメントの端部がルーフサイドレールインナパネルとルーフサイドレールアウタパネルとが接合されて上方に突設された接合フランジに取付ブラケットを追設して、ルーフサイドレールの縦面及び横面に一端面の凹字形の底壁部が接合されたことから、走行時の車体の振動などに対する剛性を大きくしている。 (例えば特許文献1参照。)
【0003】
また、自動車におけるルーフ構造において、サンルーフ無し車とサンルーフ付き車のルーフを共通のルーフパネルを用いて構成できるようにするために、ルーフの左右両サイドは、ルーフパネルのフランジ、ルーフサイドパネルのフランジ、ルーフサイドレールインナ及びルーフサイドレールアウタのフランジが4枚重ねでスポット溶接によって結合される箇所に、ルーフパネルのフランジには、ルーフパネルの内面に沿って横架状に配置されるルーフリインホースの端末を差し込み可能な取付溝を成形するとともに、その取付溝におけるルーフリインホース差し込み方向の先端に段差部を設けてルーフサイドパネルのフランジに密着するようにしたものがある。(例えば特許文献2参照。)
【0004】
また、車体の構造部材と、この構造部材から車室内方へ間隔をおいて配置される内装材とを備える自動車の車体上部の衝撃エネルギー吸収装置として、前記間隔内に配置された第1のエネルギー吸収体であって衝撃体の変位が大きくなるにつれて反力荷重が高くなり、所定の最大荷重に達する第1のエネルギー吸収体とこの第1のエネルギー吸収体と併設された第2のエネルギー吸収体とを備え、この第2のエネルギー吸収体は、前記第1のエネルギー吸収体が前記最大荷重に達する前に変形し、変形を終了してエネルギー吸収するように形成された、自動車の車体上部の衝撃エネルギー吸収構造で、好ましい態様では、前記構造部材はルーフサイドレールであり、前記第2のエネルギー吸収体は、前記ルーフサイドレールの近傍に配置されたサンルーフハウジングと前記内装材との間に配置されている。(例えば特許文献3参照。)
【0005】
また、路上にある車両の前方の道路および交通状況を、車両のフロントガラスの上端部の高さに取付けられたビデオカメラからの画像信号のエレクトロニックス、解析によって光学的に検知するシステムで、一台のビデオカメラを使用して、良好な画像の位置分析能力が得られる改良されたシステムとして、前記カメラは、そのカメラレンズの光軸が前記道路の平面に対して相対的に傾斜角度を持つように方向決めされ、傾斜角度は前記カメラレンズの画角の半分よりも小さく、かつ半分にほとんど等しく、前記カメラレンズは、約90度より大きな画角をもつ広角レンズで、前記カメラは、前記カメラレンズの結像領域の部分に配置された受光検知器要素をもち、結像領域の前記部分は、前記カメラの前方のあらかじめ決められた最小距離と前記カメラにより検知される最遠方領域にある道路部分に対応する光学的道路探測システがある。(例えば特許文献4参照。)
【0006】
以上、従来の自動車の車体上部構造においては、車両の側面衝突時等に、その衝撃により車体側面の中間ピラーからその上端が結合されたルーフサイドレールを経てサンルーフクロスに車幅方向の内向き荷重が作用する。この時、上記内向き荷重に対するサンルーフクロスの剛性が弱いと、左右のルーフサイドレール間でサンルーフクロスが折れ曲がり、ルーフサイドレールおよびルーフパネルとともに変形するおそれが少なくないとしている。しかしながら、特許文献1〜3の構造は、ルーフパネルの周縁部に、ルーフ前部の下側のヘッダーインナーパネル、ルーフ左右縁部の下側のルーフサイドレールパネル、ルーフ後部の下側のリヤウインドフレーム等の閉断面部を溶接した主桁材にて構成され、いずれの方向からの内向き荷重に対する剛性を強化するために、左右のルーフサイドレール間に架け渡すサンルーフクロスの設置本数を増やし、或いはサンルーフクロスの板厚を厚くする必要があるなど車の主桁材としては強度が不十分な問題があった。
【0007】
また車体上部構造自体に視認機能を組み込まれたものではなく、また、特許文献4のルーフ上に設置されるビデオカメラは、車両のフロントガラスの上端部の高さに露出して一台取付けることを特徴とするものであることから、車周360度の範囲の道路状況や交通状況が車両特有の死角に妨げられて視認できないという問題や、複数台取付ける場合に撮像方向を正確に設定する傾度調節が敏速にできないという問題があった。
【0008】
【特許文献1】特開平8−113161号公報
【特許文献2】特開平11−29066号公報。
【特許文献3】特開2000−185611号公報
【特許文献4】特開平10−117343号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、自動車の走行中に生ずる振動や衝撃などに耐える大きな剛性と防振機能を有し、ビデオカメラ保持具が配設されたルーフハウジングとガラス窓付きルーフとにより、車体上部に密閉された空間を形成して、地球温暖化や将来の燃料高騰等に対応して冷暖房費を低減し、また、ルーフ上に配置される複数のビデオカメラの上下方向の撮像範囲を容易確実に設定ができるようにし、かつ密閉されたガラス窓付きルーフ内のビデオカメラ保持具を個別に取り出しができることや、または、ガラス窓付きルーフ全体をルーフハウジングから取り外し可能にして、ビデオカメラの点検修理が容易にできるようにし、かつ、ビデオカメラ保持具の製作と取付が容易で、車の生産ペースに支障が無く、製造コストが安価なビデオカメラ保持具を使用した機能的な車体上部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の課題解決手段は、自動車のルーフ上に取付けられたビデオカメラにガラス窓付きルーフを覆設した視認カメラ装着車の車体上部構造において、ビデオカメラを内部に取付けたビデオカメラ外筒と、前記ビデオカメラ外筒を内装したビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設したルーフハウジングと、前記ルーフハウジングに覆設したガラス窓付きルーフと、前記ガラス窓付きルーフの側面にガラスを取付けたガラス窓と、前記ガラス窓付きルーフと前記ルーフハウジングを上部に取付けたフロントウインドガラスやリヤウインドガラスと、を具備して、前記ガラス窓付きルーフの下部フランジと前記ルーフハウジングの下部フランジとを結合した自動車であって、前記ガラス窓からガラスを個別に取り外してからビデオカメラ外筒を個別に外に取り出してビデオカメラの修理点検ができ、かつ、前記ガラス窓付きルーフと前記ルーフハウジングで空間を形成したことを特徴とする視認カメラ装着車の車体上部構造である。
【0011】
第2の課題解決手段は、自動車のルーフ上に取付けられたビデオカメラにガラス窓付きルーフを覆設した視認カメラ装着車の車体上部構造において、ビデオカメラを内部に取付けたビデオカメラ外筒と、前記ビデオカメラ外筒を内装したビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設したルーフハウジングと、前記ルーフハウジングに覆設し、ガラス窓を取付けガラス窓付きルーフと、前記ルーフハウジングを上部に取付けたフロントウインドガラスやリヤウインドガラスと、を具備して、前記ルーフハウジングのルーフハウジング外周下部と前記ガラス窓付きルーフのガラス窓付きルーフ外周下部を、ルーフハウジングナットとガラス窓付ルーフ取付ボルトで結合した自動車であって、前記ガラス窓付きルーフ全体を取り外してルーフハウジングに配設されたビデオカメラ保持具に装着されたビデオカメラの修理点検ができ、かつ、前記ガラス窓付きルーフと前記ルーフハウジングで空間を形成したことを特徴とする視認カメラ装着車の車体上部構造である。
【0012】
第3の課題解決手段は、ビデオカメラ保持具として、上部に欠円部を形成し,下部端面にナットを取付た欠円形保持筒と、ビデオカメラを内部に取付けたビデオカメラ外筒と、前記ビデオカメラ外筒の外筒フランジと前記欠円形保持筒のナットを保持筒取付ボルトで結合し、ビデオカメラ取付ベースに取付けるT型ビデオカメラ保持具底板に立設し、かつ、上部にビデオカメラ光軸傾斜部の形成された傾度設定基板と、前記傾度設定基板の前記ビデオカメラ光軸傾斜部と前記欠円形保持筒の下部外周を結合したことを特徴とするT型ビデオカメラ保持具を備えた視認カメラ装着車の車体上部構造である。
【0013】
第4の課題解決手段は、ビデオカメラ保持具として、上部に欠円部を形成し、下部端面にナットを取付た欠円形保持筒と、ビデオカメラを内部に取付けたビデオカメラ外筒と、前記ビデオカメラ外筒の外筒フランジと、前記欠円形保持筒のナットを保持筒取付ボルトで結合し、ビデオカメラ取付ベースに取付けるコ型ビデオカメラ保持具底板の両端から直角方向へ平行に伸びて断面コ字形に形成し、上端面に形成されたビデオカメラ光軸傾斜溶着部と前記欠円形保持筒の下部外周を結合したことを特徴とするコ型ビデオカメラ保持具を備えた視認カメラ装着車の車体上部構造である。
【0014】
第5の課題解決手段は、ビデオカメラ保持具として、左右外端部にナットをそれぞれ取付けた円形保持筒と、ビデオカメラを内部に取付けたビデオカメラ外筒と、前記円形保持筒の外筒フランジと前記円形保持筒のナットを両保持筒取付ボルトで結合し、ビデオカメラ取付ベースに取付けるコ型ビデオカメラ保持具底板の両端から直角方向へ上方に平行に伸びて断面コ字形に形成した両傾度設定側板と、前記両傾度設定側板の上端面に形成されたビデオカメラ光軸傾斜溶着部と前記円形保持筒の下部外周を結合したことを特徴とする複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具を備えた視認カメラ装着車の車体上部構造である。
【0015】
第6の課題解決手段は、ビデオカメラ保持具として、ビデオカメラを内部に取付けたビデオカメラ外筒と、前記ビデオカメラ外筒に取付けた傾度設定用腕と、前記傾度設定用腕に立設された傾度設定用ネジ部と、前記傾度設定用ネジ部の基部の傾度設定用腕の端面に前記ビデオカメラの光軸に平行な平面で、前記傾度設定用ネジ部の軸芯に直角に削成した傾度設定用腕切欠部と、前記傾度設定用腕切欠部に当接する傾度設定用傾斜部を側面に形成した傾度設定用傾斜部付き側板と、前記傾度設定用傾斜部付き側板を傾度設定用底板に立設したL型取付基台と、を備え、前記傾度設定用傾斜部付き側板のボルト孔に貫通して傾度設定用ナットにて螺設して、前記傾度設定用腕の欠円形の傾度設定用腕切欠部と、前記傾度設定用傾斜部付き側板のビデオカメラ傾度設定用傾斜部を当接して、ビデオカメラの光軸の傾きを固定して使用することを特徴にしたビデオカメラ回転設定具を備えた視認カメラ装着車の車体上部構造である。
【0016】
第7の課題解決手段は、ビデオカメラ保持具として、ルーフハウジングに固定されたビデオカメラ取付ベースの表面にルーフ上基点を中心に放射状に形成されたビデオカメラ取付溝と、前記ビデオカメラ取付溝と底面に取付けた滑りキーを嵌着して溶着した複数カメラ取付板と、前記複数カメラ取付板の表面に形成した複数台のビデオカメラの光軸の挟角θに基づいて形成されたビデオカメラ保持具取付溝と、前記ビデオカメラ保持具取付溝に、底面の滑りキーを嵌着して溶着した複数台のビデオカメラ保持具のビデオカメラ保持具底板と、を備えてなる複合カメラ保持具のビデオカメラの撮像レンズに対面するガラス窓付きルーフをルーフ周縁部に取付けたことを特徴とした視認カメラ装着車の車体上部構造である。
【0017】
第8の課題解決手段は、フロントウインドガラスとして、断熱材プロテクターの表面にフロントウインドガラス用モニタの裏側を接着したフロントウインドガラス用モニタ、または複数のフロントウインドガラス用モニタを取付けた断熱材モニタボデーのいずれかを、フロントウインドガラスの上部、下部、左側部、右側部のいずれかに取付けたモニタ付きフロントウインドガラス、またはフロントウインドガラスの表面に前記フロントウインドガラス用モニタを枠型形状、U型形状、逆U型形状のいずれかの形状に配置して取付けたモニタ付きフロントウインドガラスのいずれかを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれかに記載の視認カメラ装着車の車体上部構造である。
【発明の効果】
【0018】
従来車の車体上部構造が、ルーフパネルの周縁部の下側にルーフサイドレールや、ヘッダーインナーパネルやリヤウインドフレーム等の閉断面部を溶接した主桁材に、フロントピラーやセンターピラーやリヤピラー等を上部支持材とした構造体であることに対して、本発明の車体上部構造は、車体の上部にルーフハウジングを設置し、ルーフハウジング周縁部の上部にビデオカメラ取付ベースを溶接し、ルーフハウジングの上部にガラス窓付ルーフ等を溶接して主桁材とし、フロントピラーやセンターピラーやリヤピラー等を上部支持材とした構造体であることから、車体上部構造が簡素化される利点があるが、更に車体上部構造にルーフサイドレールや、ヘッダーインナーパネルやリヤウインドフレーム等の閉断面部を溶接した構造体としたことにより、事故による外力にて車体が潰されて圧縮破壊することに対して、従来車よりも剛性や強度が大きく安全性が極めて勝れている。
【0019】
本発明のビデオカメラ保持具は、ビデオカメラ保持具内のビデオカメラ外筒に設置されたビデオカメラの光軸を上下に傾斜する傾度設定が容易確実にできるので、視認カメラ装着車の利点であるルーフ上基点を中心にした放射状の撮像方向が正確に設定されたビデオカメラで、かつ、水平方向と垂直方向の撮像範囲に欠落部分が無く、ビデオカメラ設置間死角Xの悪影響がないため、ビデオカメラ取付ベース1に取付けたビデオカメラにて撮像された映像は、方向感覚に勝れ、車周360度の道路状況や交通状況を車の直近から遠方まで撮像範囲が分担された映像で視認できることから、目視運転の便宜性を向上するばかりか交通事故を防止する効果は大きい。
【0020】
また、本発明は、ルーフハウジング周縁部に配設されて、ルーフハウジングの上からガラス窓付ルーフを覆設された密閉空間にあるビデオカメラを、ガラス窓付ルーフのガラス窓のガラスを取り外して、ガラス窓付ルーフの内部にあるビデオカメラ保持具からビデオカメラ外筒を外部に取り出して、ビデオカメラの点検修理や取替えが容易にでき、また、ガラス窓付ルーフ全体をルーフハウジングから取り外してルーフハウジング周縁部のビデオカメラを点検修理や取替えを容易にできるので品質保証や品質管理が極めて容易である。
【0021】
本発明は、ビデオカメラ保持具の構成が、分割製作と層別在庫に都合よく構成されているので、ビデオカメラ保持具の製作組立が容易でかつ敏速に作業ができるので製作コストが安価である。また、分割製作と層別在庫によるカンパン方式の生産管理により安価な生産コストで、視認カメラ装着車の生産ペースを安定することができる。
【0022】
また、従来の自動車の必需品であるドアミラーが車側後方の映像は視認できるが、反面、車側に直角な横から前方の道路状況や交通状況が全く視認できないという問題や、目視運転中にフロントピラーやセンターピラーのために視認できないという問題により、車側に接近する自動車や二輪車(自動二輪車、原動機付き自転車)や人等との衝突事故を発生し、中には衝突における直撃力の大きいことから物損事故や人身事故を発生するが、本発明のモニタ付きフロントウインドガラスの左側部や右側部に取り付けたフロントウインドガラス用モニタは車側の前後左右の道路状況や交通状況を層別して明確に視認できるので前記交通事故を防止することができる。
【0023】
また、本発明のモニタ付きフロントウインドガラスは、フロントウインドの周囲に接着されたフロントウインド用モニタに、ルーフハウジング周縁部に設置されたビデオカメラ保持具のビデオカメラから車周360度の範囲の道路状況や交通状況を車側の直下から遠方まで容易に撮像された映像信号をリアルタイムに伝送されて視認できることから、自動車の運転で重要な目視運転の効果を阻害する「視界の死角」が解消されて、目視運転の弱点が補完されることから、車に接近する危険をいち早く発見できるので、従来の自動車よりも確実に交通事故を防止することができる。
【0024】
また、モニタ付きフロントウインドガラスに枠型形状、U型形状、逆U型形状に配設されたフロントウインド用モニタにより、モニタ付きフロントウインドガラスの上部に取付けられるフロントウインド用モニタと、モニタ付きフロントウインドガラスの下部に取付けられたフロントウインド用モニタとは前後に対象的に配置され、また、モニタ付きフロントウインドガラスの左側部に取付けられたフロントウインド用モニタと、モニタ付きフロントウインドガラスの右側部に取付けられたフロントウインド用モニタとは左右に対象的に配置されているので、経験則で、前を見ている時に後ろが見えると便利なように安全確認にも極めて便利である。
【0025】
また、フロントウインドガラス用モニタの映像が隣接したフロントウインドガラス用モニタに移動して写される映像の動きで生ずるチラツキ現象は、運転者の周辺視で極めて発見し易く、格子戸の外を通る人影で来客が素早く判るように、見通しのよい交差点に進入する際に左右方向から進入して来る人や交差車両の映像が隣接するフロントウインドガラス用モニタ間のチラツキ現象で、運転者が視野の周辺視ですばやく気づいて確認できるので、出会い事故を適切に防止することができる。
【0026】
ルーフハウジングにガラス窓付ルーフを覆設して密閉された空間を形成したことにより車体上部の断熱効果を奏して、将来の地球温暖化やオイル不足による車の冷暖房費の軽減や燃料不足を緩和することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下本発明の実施形態を図1〜図67に基づいて説明する。
【0028】
第1実施例は、自動車のルーフ91上に取付けられたビデオカメラ4にガラス窓付きルーフ5を覆設した視認カメラ装着車の車体上部構造において、ビデオカメラ4を内部に取付けたビデオカメラ外筒23と、前記ビデオカメラ外筒23を内装したビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部18に配設したルーフハウジング6と、前記ルーフハウジング6に覆設したガラス窓付きルーフ5と、前記ガラス窓付きルーフ5の側面にガラスを取付けたガラス窓8と、前記ガラス窓付きルーフ5と前記ルーフハウジング6を上部に取付けたフロントウインドガラス10やリヤウインドガラス92と、を具備して、前記ガラス窓付きルーフの下部フランジ60と前記ルーフハウジングの下部フランジ61とを結合した自動車であって、前記ガラス窓8からガラスを個別に取り外してからビデオカメラ外筒23を個別に外に取り出してビデオカメラ4の修理点検ができ、かつ、前記ガラス窓付きルーフ5と前記ルーフハウジング6で空間を形成したことを特徴とする視認カメラ装着車の車体上部構造である。
【0029】
第1実施例のフロントウインドガラス上部の車体上部構造を図1〜図9と図40〜図44に従って説明する。
【0030】
図1は第1実施例のフロントウインドガラス上部の車体上部構造の縦断面図で、図示するように、ビデオカメラ取付ベース1の表面にビデオカメラ4を内装したT型ビデオカメラ保持具20を配設して車体の上面に取付けたルーフハウジング6と、前記ガラス窓付きルーフ5のルーフパネルの側面に形成したガラス窓取付凹部11と、前記ガラス窓取付凹部11に形成した開口部7の近傍のナット溶着部42に設けたボルト孔に被せて溶着したガラス窓取付ナット13と、前記ガラス窓取付凹部11に取付けるフロントウインド上部ガラス8Aと、前記フロントウインド上部ガラス8Aを六角孔付き取付ボルト12で前記ガラス窓取付ナット13に螺設してなるガラス窓8を備えたガラス窓付きルーフ5と、前記ガラス窓付きルーフ5のガラス窓付きルーフの下部フランジ60と、前記ルーフハウジング6のルーフハウジングの下部フランジ61と、前記ルーフハウジング6の下に配設されたヘッダーインナーパネル65のヘッダーインナーパネルの下部フランジ67を三枚重ねでスポット溶接して結合し、またヘッダーインナーパネル65のヘッダーインナーパネルの上部フランジ66(図示せず。)を前記ルーフハウジング6の前部パネルと二枚重ねでスポット溶接して形成したヘッダーインナーパネル65の閉断面部と、を備え、前記T型ビデオカメラ保持具20を配設したルーフハウジング6と、前記ガラス窓8の前記フロントウインド上部ガラス8Aを個別に取り外し可能な前記ガラス窓付きルーフ5との間に密閉された空間を形成した視認カメラ装着車の車体上部構造である。なお、前記ヘッダーインナーパネル65の閉断面部は、ガラス窓付ルーフやルーフハウジング6とルーフハウジング周縁部18に取付けられたビデオカメラ取付ベース1等の剛性が大きいので省略してもよい。
【0031】
従来における車体上部構造が、車体ルーフ部の左右に設けられたルーフハウジングサイドレールインナパネルとルーフハウジングサイドレールアウタパネルとを接合して閉断面部に形成されたルーフサイドレールと、両側のルーフサイドレールに両端が固定された車体幅方向に延びるルーフレインフォースメントと、ルーフサイドレールの外側面に左右両側縁が固定され、ルーフレインフォースメントに下面が固定されてルーフサイドレール並びにルーフレインフォースメントを覆うルーフパネルとを備え、ルーフレインフォースメントの端部がルーフサイドレールインナパネルとルーフサイドレールアウタパネルとが接合されて上方に突設された接合フランジに固定されている(例えば,実開平2−147379号公報参照)ことに対して、本発明は車体ルーフ部の構成を大幅に簡略化して、従来のルーフとそれに付随するルーフレインフォースメントやルーフサイドレールの荷重負担能力を、ガラス窓付きルーフ5とルーフハウジング6とルーフハウジング周縁部18に固着されたビデオカメラ取付ベース1等にてなる複合体により車体上部構造の強度が増大されているので、従来の自動車の前記ルーフサイドレールと、ルーフレインフォースメントと、両側のルーフサイドレールに両端が固定された車体幅方向に延びるルーフレインフォースメントと、ルーフサイドレールの外側面に左右両側縁が固定され、ルーフレインフォースメントに下面が固定されてルーフサイドレール並びにルーフレインフォースメントを覆うルーフパネル等は、本発明の車体上部構造では安全性の増大のため使用してもよいが、省略してもよい。また、本発明で説明に使用されているヘッダーインナーパネル65、りヤウインドフレーム77、ルーフハウジングサイドレールインナ68、ルーフハウジングサイドパネル74等も安全性の増大のため使用したものであるが、前記同様に省略してもよい。
【0032】
本発明は、目視運転の弱点を補完して、ルーフハウジング周縁部18に固定されたビデオカメラ取付ベース1に取付けられたビデオカメラ保持具に、撮像レンズ19(各種倍率ズームレンズ、光学ローバスフイルタ、赤外線カットフイルタ、CCD、電子回路等を内蔵したビデオカメラ4(概観が円筒型筐体のマイクロカメラヘッド部)を、撮像レンズを外向きに横置きして取り付け、各ビデオカメラ4群を各カメラコントロールユニット(外観が箱型の容器にCCD駆動回路、同期発生、電源回路、プリアンプ、色信号分離、信号処理回路、カラーエンコーダ、出力回路等を内蔵。)(図示せず。)群を経由して、車室内前方上部に設置された単体モニタボデー93や、連合モニタボデー94や、長大モニタボデー95や、移動式モニタボデー96等に装着されたモニタ9にシステムケーブル34で専属に接続されて使用されるが、後述する第8実施例のフロントウインドガラス10面にモニタ9を接着したモニタ付きフロントウインドガラス98を備えて運転者の目視運転の弱点を補完して、方向感覚に優れた視認性で交通事故を防止することができる。なお、前記撮像レンズ19をズームレンズにして、任意自由に倍率を調節して視認できるようにすれば、車の直下や遠方の道路状況が明確に視認できるので更に交通事故を防止することができる。
【0033】
本発明は、ルーフハウジング周縁部18に配設されたビデオカメラ4で撮像された交通状況や道路状況の映像信号が伝送された車室前方上部に設置された各種モニタボデーに装着されたモニタ9、またはフロントウインドガラス用モニタ97の映像にて、リアルタイムに優れた方向感覚で明確な車周の分担区域の安全性が判断できるが、その根源であるビデオカメラ4とフロントウインドガラス用モニタ97との組み合わせは、背面左斜方向視認用ビデオカメラ(「背面左斜」)4Aと9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、車側後方視認用ビデオカメラ(「左後」)4Bと9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)、車側左横後方視認用ビデオカメラ(「左横後」)4Cと9C車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)、車側左横中央後方視認用ビデオカメラ(「左横中後」)4Dと9D車側左横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「左横中後」)、車側左方向視認用ビデオカメラ(「左横」)4Eと9E車側左方向視認用モニタ(モニタ表示「左横」)、車側左横中央前方視認用ビデオカメラ(「左横中前」)4Fと9F 車側左横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「左横中前」)、車側左横前方視認用ビデオカメラ(「左横前」)4Gと9G車側左横前方視認用モニタ(モニタ表示「左横前」)、左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)4Hと9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、正面左方向視認用ビデオカメラ(「正面左」)4Iと9I正面左方向視認用モニタ(モニタ表示「正面左」)、背面視認用ビデオカメラ(「背面」)4Jと9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)4Kと9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、正面右方向視認用ビデオカメラ(「正面右」)4Lと9L正面右方向視認用モニタ(モニタ表示「正面右」)、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)4Mと9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)、車側右横前方視認用ビデオカメラ(「右横前」)4Nと9N車側右横前方視認用モニタ(モニタ表示「右横前」)、車側右横中央前方視認用ビデオカメラ(「右横中前」)4Oと9O車側右横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「右横中前」)、車側右方向視認用ビデオカメラ(「右横」)4Pと9P車側右方向視認用モニタ(モニタ表示「右横」)、車側右横中央後方視認用ビデオカメラ(「右横中後」)4Qと9Q車側右横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「右横中後」)、車側右横後方視認用ビデオカメラ(「右横後」)4Rと9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」)、右車側後方視認用ビデオカメラ(「右後」)4Sと9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)、背面斜右方向視認用ビデオカメラ(「背面斜右」)4Tと9T背面斜右方向視認用モニタ(モニタ表示「背面斜右」)をそれぞれ一組にされてある。
【0034】

また、第1実施例の特徴は、ガラス窓付きルーフ5のガラス窓8のフロントウインド上部ガラス8Aを取り外していつでも点検修理ができるように個別的に取り外し可能な構成としたことで、ガラス窓付きルーフ5は、ルーフパネルの前部側面に、車側を斜め方向に水平撮像光線が通過できるように横楕円形状のガラス窓取付凹部11を形成し、前記ガラス窓取付凹部11には、ビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aの垂直画角が下方に傾斜した上限撮像方向線Bと下限撮像方向線Cが支障なく通過するような開口部7の高さとし、かつ、前述のようにビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aの水平画角を横幅とする撮像光線が通過する開口部7が開けられ、前記開口部7の近傍に穿孔した複数のボルト孔の上にガラス窓取付ナット13を複数個溶着して、前記ガラス窓取付凹部11にフロントウインド上部ガラス8Aを納め、前記フロントウインド上部ガラス8Aに予め複数のボルト孔を形成し、前記ボルト孔に挿入した六角孔付きボルト11を前記ガラス窓取付ナット13に螺設して、前記フロントウインド上部ガラス8Aを前記ガラス窓取付凹部9に固定するようになっている。このように、前記フロントウインド上部ガラス8Aは、ガラス面に六角孔付きボルト11の頭部が埋設されるボルト孔を形成して、その中に六角孔付きボルト11を入れて螺設するように説明されているが、それに限定されることなく、フロントウインド上部ガラス8Aの周囲を枠状の金属製のガラス枠材に嵌着して、そのガラス枠材を取付ボルトで螺設してもよい。なお、ガラス窓取付凹部11とフロントウインド上部ガラス8A間の気密性を高めるために、ネオプレレン系シール材や、チオコール系シール材を充填し、更にガラス面と六角孔付きボルト12との間の気密性を高めるために粘着剤等を使用してもよい。
【0035】
前記T型ビデオカメラ保持具20は、図1〜図4に示されるように、欠円形保持筒21の縦方向の上面に開口部22を設けて下面を固定されビデオカメラ光軸傾斜溶着部30を支点とする片持ち梁の弾力で、欠円形保持筒21の中に挿入されるビデオカメラ外筒23を、前記弾力性で保持して取付作業に便利なようにするが、更に、振動や衝撃等でビデオカメラ外筒23が前記欠円形保持筒21から脱落するのを防ぐために、保持筒取付ボルト28で欠円形保持筒21の保持筒溶着ナット27に螺設して固定する。なお、前記弾力で保持され、かつ、保持筒取付ボルト28で螺設されている前記ビデオカメラ外筒23を取り外す場合は、フロントウインド上部ガラス8Aを取り外した後に、先ず保持筒取付ボルト28を専用のレンチで緩めて後、ビデオカメラ外筒23を半回転して横楕円形の前記開口部7から外部に取り出して修理点検するが、ビデオカメラ外筒23を欠円形保持筒21に取り付けて固定する場合は、先ずビデオカメラ外筒23の外筒フランジ25のボルト孔に保持筒取付ボルト28を半分挿入したままで、外筒フランジ25を水平にして欠円形保持筒21にビデオカメラ外筒23を挿入しながら、外筒フランジ25を下方に廻して、予め欠円形保持筒21の下方端部に溶着されている保持筒溶着ナット27に保持筒取付ボルト28を螺設して、ビデオカメラ外筒23を欠円形保持筒21に固定するのである。
【0036】
図1に示されるルーフハウジング6は、前記ガラス窓付きルーフ5の下部全面に気密に配設されており、正確な方向設定で撮像されたビデオカメラの映像が視認できるように、前記ルーフハウジング6のルーフハウジング周縁部18に枠状のビデオカメラ取付ベース1を溶接し、前記ビデオカメラ取付ベース1の表面に、ルーフハウジング6の中心に設定したルーフ上基点2Aか、または、運転者の頭上に相当するルーフハウジング6に設定したルーフ上上基点2Bのいずれかを中心にした放射状のビデオカメラ取付溝3が形成され、前記ビデオカメラ取付溝3に前記ビデオカメラ保持具20(その他36、40,57等が使用される。)のT型ビデオカメラ保持具底板32の底面の滑りキー33を嵌着して、前面のガラス窓8に接触しないように位置決め材35で安全な位置に設定してスポット溶着されている。
【0037】
前記ビデオカメラ取付溝3に設置されるT型ビデオカメラ保持具20のビデオカメラ4の撮像レンズ19が対面するガラス窓8は、図1、図2と図9に示されるようにビデオカメラ4の撮像レンズ19がビデオカメラ光軸Aを中心にした上限撮像方向線と下限撮像方向線の光線が支障なく通過できるように、撮像レンズ19を中心して開口部7を横楕円形に任意自由に設計して形成できるので、ビデオカメラ4の撮像画角を広角に設定できる。なお、前記撮像レンズ19をズームレンズにすると、車の直近から遠方の道路状況や交通状況が任意自由に拡大して視認できるので、従来の自動車で高速走行中に遠くの交通状況や道路状況等の安全性を確認することが一般に運転者の視力では極めて困難であるが、本発明は、高所に設置したビデオカメラ4のズーム機能で運転者の視力の弱点を補完して、車室内前部のモニタ9にて安全か危険かを十分に判断することができると共に、そのズーム効果によって、自動車の走行路面上において発生している危険を速やかに発見して、効果的な退避処置ができるので極めて便利である。また、走行中に前輪の接地状況や、車体の前方やその直下の路面の状況等が容易に確認できるので、側溝の中に前輪を落としたり、路肩から下に誤って車体を落とす恐れがなく、また道路脇への幅寄せ駐車や狭い道でのすれ違い運転の場合によく発生する接触事故が防止できるばかりか、二輪車や子供らが車に近づいて起こる死亡事故や接触事故を防止することができる。
【0038】
また、コ字型ビデオカメラ保持具36は、図5のコ型ビデオカメラ保持具の正面図や図6の平面図に示されるように、コ型ビデオカメラ保持具底板39と前記コ型ビデオカメラ保持具底板39の両端から直角方向へ平行に伸びる両傾度設定側板37,37からなる断面コ字形のコ型取付基台38と、前記両傾度設定側板37,37の開口部端面にビデオカメラ光軸Aの傾斜角に正確なビデオカメラ光軸傾斜溶着部30を削成し、前記欠円形保持筒21を、前記傾度設定側板37,37のビデオカメラ光軸傾斜溶着部30に下向きに載せて、すみ肉溶接してコ型ビデオカメラ保持具36を組み立てるもので、前記傾度設定側板37と前記ビデオカメラ保持具底板39を別体に製作して在庫しておき、注文に応じたビデオカメラ光軸傾斜溶着部30の前記傾度設定側板37と、標準部材として在庫している前記ビデオカメラ保持具底板39を出庫して溶接し、コ型取付基台38を製作するので小さな在庫でコ型取付基台38の製作コストを低減する利点がある。
【0039】
また、図示される如く欠円形保持筒21は、上部に欠円部22を形成し、かつ、前記欠円形保持筒21の外端部のナット溶着部42に保持筒溶着ナット27の側面を溶着し、また、前記欠円形保持筒21に挿入されて固定されるビデオカメラ外筒23は、前記ビデオカメラ外筒23の外端部のビデオカメラ外筒端面フランジ溶着部26に、ボルト孔を有する外筒フランジ25の側面を溶着し、かつ、ビデオカメラ4の外周に接着した弾性材24の外周をビデオカメラ外筒23の内周に接着剤で接着固定して、外部からの熱輻射や熱伝達によってビデオカメラの性能が悪化しないように防御すると共に、走行中におけるビデオカメラに加わる衝撃や振動に対してビデオカメラの性能に悪影響が無いようにしてある。なお、ビデオカメラ外筒23は、端面溶着された外筒フランジ25のボルト孔を貫通する保持筒取付ボルト28で、前記欠円形保持筒21の保持筒溶着ナット27に螺設して取付られて、ビデオカメラ外筒23の不測の脱落事故を防止してある。なお、ビデオカメラ4は、弾性材24で確実に車体から隔絶して車の振動で撮像性能や寿命を阻害されないようにしてあるが、極めて勝れた防振性のビデオカメラ4が発明されて振動等による弊害が少しもない場合は弾性材24を省いてもよい。
【0040】
また、コ型ビデオカメラ保持具36やT型ビデオカメラ保持具20は、その下面にビデオカメラ光軸Aに基づき水平方向の撮像方向を正確に決定する滑りキー33が前記ビデオカメラ取付溝3に嵌合されて位置決め材35で取付位置が正確に設定され、また、ビデオカメラ光軸Aの垂直方向の傾きは、ビデオカメラ保持具のビデオカメラ光軸傾斜溶着部30によって正確に設定されている。なお、正確に設定されビデオカメラ4の設定位置が、走行中に移動して故障しないように、コ型ビデオカメラ保持具36のコ型ビデオカメラ保持具底板39や、T型ビデオカメラ保持具20のT型ビデオカメラ保持具底板32は、ビデオカメラ取付ベース1にスポット溶接される。
【0041】
前記コ型ビデオカメラ保持具36のコ型ビデオカメラ保持具底板39に立設した両傾度設定側板37,37の上端のビデオカメラ光軸傾斜溶着部30は、ルーフハウジング6のルーフハウジング周縁部18から見下ろして撮像する各ビデオカメラ4のそれぞれのビデオカメラ光軸Aの垂直方向の傾きを正確に設定する役割を有するが、このビデオカメラ4のそれぞれのビデオカメラ光軸Aの垂直方向の傾きは、ルーフハウジングの周縁部の取付位置によって異なるので、特定部材として傾度設定側板37を各種製作しておく必要がある。生産管理の観点から、まず共用部材であるコ型ビデオカメラ保持具底板38を製作して在庫し、ビデオカメラ保持具のルーフハウジング上の配置により、ビデオカメラ4のそれぞれのビデオカメラ光軸Aの傾度が一定でないことから、上部のビデオカメラ光軸傾斜溶着部30を各種形成した傾度設定側板37を別途製作して在庫しておき、注文に応じて前記コ型ビデオカメラ保持具底板39と溶接して、注文に沿うコ字形取付基台38を製作して使用できるので、各ビデオカメラ4の光軸の傾きを手作業で測定しながら注文に応じて作業するよりは遥かに能率は良いし、また製作コストを低減することができる。
【0042】
図5〜図6に示される欠円形保持筒21の前記欠円部22の開口幅は、ビデオカメラ外筒23を点検修理するために、前記フロントウインド上部ガラス8Aを取り外して前記開口部7から外部に取り出す場合に、システムケーブル34が欠円形保持筒21から外れるような大きさにしてあるので、ビデオカメラ外筒23の弾力による保持効果の他に、取出し作業が極めて容易になるという効果がある
【0043】
複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具40は、図7の複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具の正面図や図8の平面図や図9のフロントウインドガラス上部の車体上部構造で複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具を使用したガラス窓の正面図に示されるように、欠円部22の無い円形保持筒41が使用されるが、この円形保持筒41は、左右端部のナット溶着部42に保持筒溶着ナット27,27の側面が溶着されており、この保持筒溶着ナット27,27に、前記ビデオカメラ外筒23の左右端部のビデオカメラ外筒端面フランジ溶着部26に溶着されたボルト孔付きの外筒フランジ25を貫通した両保持筒取付ボルト28,28で、前記保持筒溶着ナット27,27に螺設して、円形保持筒41とビデオカメラ外筒23とが結合されて使用されるのである。この複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具40は、ビデオカメラ外筒23の取付作業が便利であるばかりか、自動車の走行中の振動が極めて大きい場合や大きなビデオカメラを挿入したビデオカメラ外筒23が円形保持筒39から抜け出すのを防止する能力は極めて大きい。
【0044】
図9は、フロントウインドガラス上部の車体上部構造において複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具40を使用したガラス窓8の正面図である。図示するように、フロントウインド上部ガラス8Aは、ガラス窓付ルーフ5に形成されたガラス窓取付凹部11に嵌めて六角孔付きボルト12で、前記ガラス窓付ルーフ5の内面のガラス窓取付ナット13に螺設して固定されている。ガラス窓8の開口部7は横長の楕円形に形成されており、図示する円形保持筒39は、接着剤で弾性材を介在して固定されたビデオカメラ4の撮像レンズ19の左右に、保持筒取付ボルト28,28を、前記円形保持筒41の端部の両保持筒取付ナット27、27に螺設した複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具40が取付られている。この場合は、コ型取付基台38の両側に立設した両傾度設定側板37,37のビデオカメラ外筒端面フランジ溶着部26は円形保持筒41の下外面に溶着されているのが視認できる。
【0045】
本発明の特徴の一つとして、ルーフハウジング6のルーフハウジング周縁部18に複数台配設されるビデオカメラ保持具20,36、40等の前記構成が、車一台の生産ペースを損なわないで容易敏速に組立てられて生産ラインに供給できるように構成されている。前記ビデオカメラ保持具20,36、40等は、受注に合わせた生産計画を最小の在庫量で達成できるように、予め標準化された部品を能率のよいスポット溶接で組み立てて、最終工程に支給する生産管理が円滑に達成できるように構成されている。本発明のビデオカメラ保持具20,36、40等はこの点が勝れており、第1に、特製部材としてビデオカメラ4の光軸Aの各種の傾きを満足するビデオカメラ光軸傾斜溶着部30が正確に削成された傾度設定基板31や傾度設定側板37をそれぞれ製造して在庫し、第2に、共用部材として標準品としてT型ビデオカメラ保持具底板32やコ型ビデオカメラ保持具底板39や欠円形保持筒21やビデオカメラ外筒23等を製造して在庫し、それぞれを在庫管理して注文に応じて、特製部材と共用部材や共用部品を出庫し、それらを組合わせてスポット溶接して、T型取付基台やコ型取付基台を次工程に納入するものであり、車一台の生産ペースを損なわないようにすることができると共に、製造コストを安価にする効果がある。以上、本発明は視認カメラ装着車の生産に極めて大きな貢献をすることができる。
【0046】
図40は、ルーフハウジングの中心を基準に8台のビデオカメラ保持具20をルーフハウジング周縁部18に配設し、8台のモニタを車室内前方上部の長大モニタボデー95に配設した視認カメラ装着車のビデオカメラ位置間死角Xの状況を示した平面図である。この視認カメラ装着車では、ビデオカメラ4の画角を水平51度、垂直39度にして各ビデオカメラ間の撮像範囲の関係が示されている。ビデオカメラの配置は、ルーフハウジング6のルーフハウジング後縁部15の中央に設置した背面視認用ビデオカメラ(「背面」)4Jから左回りに、左車側後方視認用ビデオカメラ(「左後」)4B、車側左方向視認用ビデオカメラ(「左横」)4E、左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)4H、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)4K、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)4M、車側右方向視認用ビデオカメラ(「右横」)4P、右車側後方視認用ビデオカメラ(「右後」)4Sの配置の順に設置され、更に隣接するビデオカメラ間で生じているビデオカメラ設置位置死角Xが示されてある。この図で明らかなように、隣接するビデオカメラ保持具のビデオカメラ4、4の撮像範囲の間には、ビデオカメラ設置位置死角Xとして、4Mと4P間ビデオカメラ設置位置死角X1と4Pと4S間ビデオカメラ設置位置死角X2が車側から遠方に延びて発生している。そのために、ビデオカメラ設置位置死角のX1、X2によって遠方に延びる「視界の没落部分」は、走行中において、あたかも、消しゴムで視界を消して行くような危険性を有するものであるから運転者は視認範囲になにらの不安全状態がないかのように錯覚して事件発生原因を見落して接触事故や追突事故を起こすが、本発明は、前記ルーフ上基点2Aを中心に放射状の撮像方向線がルーフ周縁部18と交差する点に正確にビデオカメラ4の設置位置が決められるので、計画的に前記ビデオカメラ設置位置死角Xを解消する対策が容易であるから前記交通事故を防止できる点が従来の自動車から極めて勝れている。
【0047】
本発明の構成は、360度の車周の直近から遠方の撮像範囲をビデオカメラ保持具の作用効果によって正確に設定できるので、図40における4Mと4P間ビデオカメラ設置位置死角X1と4Pと4S間ビデオカメラ設置位置死角X2を全てゼロにすることができる。それには、ビデオカメラ保持具の設置数を増加する方法と、ビデオカメラの画角を調整する方法があるが、例えば、後者については、左車側後方視認用ビデオカメラ(「左後」)4B、車側左方向視認用ビデオカメラ(「左横」)4E、左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)4H、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)4M、車側右方向視認用ビデオカメラ(「右横」)4P、右車側後方視認用ビデオカメラ(「右後」)4Sの各撮像画角の水平角度を120度とし、また左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)4Hと背面視認用ビデオカメラ(「背面」)4Jは水平角度は51度として、ビデオカメラ設置位置死角Xのない視認カメラ装着車を市場に提供することができる。
【0048】
この図40の視認カメラ装着車は、従来の自動車が有するフロントウインドガラス10の両側を取付けるフロントピラー104や車の前部のフロントボンネット88やフロントフエンダー90等によって車の斜め前方の視界が遮られる「前方左右視界の死角」や、運転者の目の位置よりも高い車高の自動車が前方に駐停車または走行している場合に生ずる「上方視界の死角」により、前車のルーフや車体によってその車の後方の交通状況が見えないことによる出会い頭事故や、リヤピラーやトランクリッド89や後部乗客等によって生ずる「後方視界の死角」によって、ルームミラーでの後方視認が妨げられることや、センターピラー&リヤピラーや助手席の乗客や後部乗客等によって左右の視界が妨げられる「後側方・側方視界の死角」等や、更に、ルーフ上に設置された隣接するビデオカメラ間に生ずる前記ビデオカメラ設置位置死角Xによって、従来、見えていると過信して無意識に見落とされて発生していた交通事故を効果的に防止することができる。
【0049】
図41は、ルーフハウジング6の中心を基準に18台のビデオカメラ保持具20をルーフハウジング周縁部18に配設し、18台のモニタを車室内前方上部の長大モニタボデー95と車室内前方下部の長大モニタボデー95に配設した視認カメラ装着車の平面図で、ルーフハウジング後縁部15の中央に設置された背面視認用ビデオカメラ(「背面」)4Jから左回りに、 背面左斜方向視認用ビデオカメラ(「背面左斜」4A、左車側後方視認用ビデオカメラ(「左後」)4B、車側左横後方視認用ビデオカメラ(「左横後」)4C、車側左横中央後方視認用ビデオカメラ(「左横中後」)4D、車側左横中央前方視認用ビデオカメラ(「左横中前」)4F、車側左横前方視認用ビデオカメラ(「左横前」)4G、左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)4H、正面左方向視認用ビデオカメラ(「正面左」)4I、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)4K、正面右方向視認用ビデオカメラ(「正面右」)4L、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)4M、車側右横前方視認用ビデオカメラ(「右横前」)4N、車側右横中央前方視認用ビデオカメラ(「右横中前」)4O、車側右横中央後方視認用ビデオカメラ(「右横中後」)4Q、車側右横後方視認用ビデオカメラ(「右横後」)4R、右車側後方視認用ビデオカメラ(「右後」)4S、背面斜右方向視認用ビデオカメラ(「背面斜右」)4Tの18台が配置されている。この場合、前記ビデオカメラ設置位置死角の解消は、背面視認用ビデオカメラ(「背面」)6Jだけをビデオカメラ4の水平画角を80度にし、他の背面左斜方向視認用ビデオカメラ(「背面左斜」4A、左車側後方視認用ビデオカメラ(「左後」)4B、車側左横後方視認用ビデオカメラ(「左横後」)4C、車側左横中央後方視認用ビデオカメラ(「左横中後」)4D、車側左横中央前方視認用ビデオカメラ(「左横中前」)4F、車側左横前方視認用ビデオカメラ(「左横前」)4G、左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)4H、正面左方向視認用ビデオカメラ(「正面左」)4I、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)4K、正面右方向視認用ビデオカメラ(「正面右」)4L、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)4M、車側右横前方視認用ビデオカメラ(「右横前」)4N、車側右横中央前方視認用ビデオカメラ(「右横中前」)4O、車側右横中央後方視認用ビデオカメラ(「右横中後」)4Q、車側右横後方視認用ビデオカメラ(「右横後」)4R、右車側後方視認用ビデオカメラ(「右後」)4S、背面斜右方向視認用ビデオカメラ(「背面斜右」)4T等の画角を水平51度にして車周360度における水平方向と垂直方向のビデオカメラ設置位置死角Xの悪影響を解消できるので従来の自動車よりも安全運転をすることができる。
【0050】
図42は、ルーフハウジングの中心を基準に12台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設し、12台のモニタを車室内前方上部の移動式モニタボデー96と車室内前方下部の長大モニタボデー95に配設した視認カメラ装着車の平面図で、ルーフハウジング後縁部15の中央の背面視認用ビデオカメラ(「背面」)4Jから左回りに、 背面左斜方向視認用ビデオカメラ(「背面左斜」)4A、車側左横後方視認用ビデオカメラ(「左横後」)4C、車側左方向視認用ビデオカメラ(「左横」)4E、車側左横前方視認用ビデオカメラ(「左横前」)4G、左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)4H、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)4K、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)4M、車側右横前方視認用ビデオカメラ(「右横前」)4N、車側右方向視認用ビデオカメラ(「右横」)4P、車側右横後方視認用ビデオカメラ(「右横後」)4R、背面斜右方向視認用ビデオカメラ(「背面斜右」)4Tの12台が配置されている。なお、ビデオカメラ4の水平画角を80度にし、撮像範囲を大きくし、水平方向と垂直方向のビデオカメラ設置位置死角Xを車側に近い小さな三角形状にして安全確認して運転ができるようになっている。
【0051】
図43は、運転席に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジングの点を中心にして12台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設し、12台のモニタを車室内前方上部の移動式モニタボデー96と車室内前方下部の長大モニタボデー95に配設した視認カメラ装着車の平面図で、運転席の後方のルーフハウジング後縁部15に設定された背面視認用ビデオカメラ(「背面」4Jから左回りに、背面左斜方向視認用ビデオカメラ(「背面左斜」)4A、左車側後方視認用ビデオカメラ(「左後」)4B、車側左横後方視認用ビデオカメラ(「左横後」)4C、車側左方向視認用ビデオカメラ(「左横」)4E、車側左横前方視認用ビデオカメラ(「左横前」)4G、正面左方向視認用ビデオカメラ(「正面左」)4I、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)4K、正面右方向視認用ビデオカメラ(「正面右」)4L、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)4M、車側右横後方視認用ビデオカメラ(「右横後」)4R、右車側後方視認用ビデオカメラ(「右後」)4Sの12台が配置されている。なお、ビデオカメラ4の水平画角を80度にして水平方向と垂直方向のビデオカメラ設置位置死角を車側に近い小さな三角形状にし安全に運転されるが、ビデオカメラ4の画角の調整はズームレンズによって自由に勝つ容易にできるので極めて便利である。また、自動車の走行中に遠方の交通状況や道路状況等の安全性を確認する場合、従来一般の運転者の視力では極めて困難であるが、撮像レンズにズームレンズを採用すれば、運転者の視力の弱点を補完して、自動車の走行路面において発生する危険の発生を速やかに発見して効果的な退避処置ができる。
【0052】
図44は、運転席101に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジング6の点を中心にして9台のビデオカメラ保持具20をルーフハウジング周縁部18に配設し、9台のモニタを車室内前方上部の移動式モニタボデー96と車室内前方下部の長大モニタボデー95に配設した視認カメラ装着車の平面図で、運転席101の後方のルーフハウジング後縁部15に設定された背面視認用ビデオカメラ(「背面」4Jから左回りに、背面左斜方向視認用ビデオカメラ(「背面左斜」)4A、車側左横後方視認用ビデオカメラ(「左横後」)4C、車側左方向視認用ビデオカメラ(「左横」)4E、左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)4H、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)4K、車側右横前方視認用ビデオカメラ(「右横前」)4N、車側右横中央後方視認用ビデオカメラ(「右横中後」)4Q、車側右横後方視認用ビデオカメラ(「右横後」)4Rの9台が配置され、車室前方上部に移動式モニタボデー96と車室前方下部に長大モニタボデー95が設置されている。なお、ビデオカメラ4の水平画角を90度にして撮像範囲を大きくし、水平方向と垂直方向のビデオカメラ設置位置死角Xを解消して使用される。また、図39に示されるような複数ビデオカメラ保持具57を使用して、複数ビデオカメラの水平画角と垂直画角の倍増により撮像範囲を拡大してビデオカメラ設置位置死角Xが解消された視認カメラ装着車を使用することができる。
【0053】
次に、第1実施例のルーフサイド前部の車体上部構造について図10〜図16に従って説明する。
【0054】
図10に示すように、第1実施例のルーフサイド前部の車体上部構造は、自動車のルーフ91の周縁部に取付けられた枠状のビデオカメラ取付ベース1の表面に、ルーフ上基点2A、2Bを中心にビデオカメラ4を取付けてガラス窓付きルーフ5を覆設した視認カメラ装着車において、前記ルーフ91を除いて、前記ビデオカメラ取付ベース1の表面に、ビデオカメラ4を内装したビデオカメラ保持具20を配設して車体の上面に取付けたルーフハウジング6と、前記ガラス窓付きルーフ5の側面に形成したガラス窓取付凹部11と、前記ガラス窓取付凹部11に形成した開口部7の近傍のナット溶着部42に設けたボルト孔に被せて溶着したガラス窓取付ナット13と、前記ガラス窓取付凹部11に取付けるルーフサイド前部ガラス8Bと、前記ルーフサイド前部ガラス8Bを六角孔付き取付ボルト12で前記ガラス窓取付ナット13に螺設してなるガラス窓8を備えたガラス窓付きルーフ5と、前記ルーフハウジング6の前方側部にルーフハウジングブラケット62のルーフハウジングブラケットの上部フランジ63をスポット溶接して結合し、かつ、ルーフハウジングブラケット62のルーフハウジングブラケットの下部フランジ64と、ガラス窓付きルーフ5のガラス窓付きルーフの下部フランジ60とをスポット溶接して、ルーフハウジングブラケット62を介してルーフハウジング6とガラス窓付きルーフ5を結合し、前記ルーフハウジング6のルーフハウジングの下部フランジ61と、ルーフハウジングサイドレールインナ68のルーフハウジングサイドレールインナの下部フランジ70とをスポット溶接して結合し、前記ルーフハウジングサイドレールインナ68のルーフハウジングサイドレールインナの上部フランジ69と、前記ルーフハウジング6の前方側部の内側と二枚重ねでスポット溶接して形成したルーフハウジングサイドレール前部の閉断面部と、を備え、前記ビデオカメラ保持具20を配設したビデオカメラ取付ベース1を固定したルーフハウジング6と、前記ガラス窓8の前記ルーフサイド前部ガラス8Bを個別に取り外し可能な前記ガラス窓付きルーフ5との間に密閉された空間を形成したことを特徴とする視認カメラ装着車の車体上部構造である。なお、前記ルーフハウジングサイドレールインナ68による前記ルーフハウジングサイドレール前部の閉断面部は、ガラス窓付きルーフやルーフハウジング6とルーフハウジング周縁部18に固着されたビデオカメラ取付ベース1等の複合構成体の強度や剛性が大きいことから除いてもよい。
【0055】
図10は、第1実施例の視認カメラ装着車の進行方向の左側から前方を見たルーフサイド前部の車体上部構造の縦断面図で、車の直近から斜め前方の交通状況や道路状況を上部から俯瞰して正確に安全確認ができる。その効果は、これまで発車する時や走行中に、道路脇から歩行者や自転車や二輪車や自動車が突然前面に出てきた場合に、とっさに対応できずに事故を起こしたり、また対向車線のみが渋滞して車が縦列停車している時に、対向車線の車の間から人や自動車が急に出てきた場合に対応できずに事故を起こしたり、或いは前車を追従し追い抜く時や、進路変更時や、すれ違い時に、これまで対向車線の前方の交通状況や障害物が明確に視認できていないため、しばしば衝突や接触等になりかけてヒヤリハットする場合も多く、その不安全行動の数パーセントは人身事故や物損事故に至るという問題があったが、それを解決することができる。また、ガラス窓付きルーフ5とルーフハウジング6にて形成される密閉された空間は、有効な断熱効果を奏するので、地球温暖化や石油資源が枯渇する将来対策や車の冷房費や暖房費の低減に貢献する効果も少なくない。なお、その際に、前記ビデオカメラ保持具20,36,40等の外部を遮蔽板で囲いをして後にガラス窓付きルーフ5とルーフハウジング6の空間に断熱材を装填してもよい。なお、本発明の車体上部構造は、ルーフハウジング6の周縁部の上部にビデオカメラ取付ベース1を溶接し、下部にルーフハウジングサイドレールインナ68の閉断面部を溶接し、かつ、ガラス窓付きルーフパネルを覆設した複合体を主桁材とした構造体としたことにより、従来車のルーフパネルの周縁部の下側にルーフサイドレールの閉断面部を溶接して主桁材とした構造体と対比して、従来車よりも剛性や強度が大きく、かつ、事故による外力にて車体が潰されて圧縮破壊することについて安全性が極めて勝れている。なお、撮像レンズ19にズームレンズを採用すれば、走行中の遠方の交通状況や道路状況の安全性が容易に確認でき、運転者の視力の弱点が補完されるので、前方の事故発生場所の状況が早期に発見できるので被害を最小限に防止できるばかりか、ビデオカメラ4の画角の調整をズームレンズによって増減できるので、前記ビデオカメラ設置位置間死角Xが容易に解消できて安全運転に便利である。また、ズームレンズの利点として、車側の直近から遠方の道路状況や交通状況を拡大して明確に視認でき、前輪の接地状況や、車体の前方側面や、その直下の路面の状況等が容易に確認できるので、側溝の中に前輪を落し、また路肩から下に誤って車体を落とす恐れがなく、また道路脇への幅寄せ駐車や狭い道でのすれ違い運転の場合によく発生する接触事故が防止できるばかりか、二輪車や子供らが車側に近づいて死亡事故や接触事故が起こることを防止することができる。
【0056】
図11は、図10に示したガラス窓付きルーフ5を被せて使用する欠円形保持筒付きT型ビデオカメラ保持具20の正面図、図12は、図11の平面図である。傾度設定基板31の高さは図10に示すように少し高く製作されるが、図11は図示するように傾度設定基板31の高さを破線で一部切断して短く描いてある。T型ビデオカメラ保持具20の欠円形保持筒21は、組立作業時の便宜性のため欠円部22による弾性でビデオカメラ外筒23を内部に抱くように保持され、かつ、ビデオカメラ外筒23を確実に欠円形保持筒に取付けるために、ビデオカメラ外筒23のビデオカメラ外筒端面フランジ溶着部26に取付けた外筒フランジ25と、欠円形保持筒21の側面に溶接された保持筒溶着ナット27とを保持筒取付ボルト28で螺設し、欠円形保持筒21の下側外面のビデオカメラ光軸傾斜溶着部30と、T型ビデオカメラ保持具底板32に垂直に立設した傾度設定基板31の上部のビデオカメラ光軸傾斜溶着部30とを溶着してなるT型ビデオカメラ保持具20を、T型ビデオカメラ保持具底板32の底面に取付られた滑りキー33をビデオカメラ取付ベース1のビデオカメラ取付溝3に嵌着して位置決め材35で正確な取付位置が決められて後にビデオカメラ取付ベース1にスポット溶着されている。
【0057】
図13は、図10で欠円形保持筒21付きT型ビデオカメラ保持具20を使用した車の左側から見たルーフハウジング左側縁部16やルーフハウジング右側縁部17のルーフサイド前部の車体上部構造のガラス窓8の正面図で、外筒フランジ25は垂直にして固定され、ルーフサイド前部ガラス8Bはビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aから前方を広く形成して斜め前方が撮像され易くし、ビデオカメラ外筒23を点検修理のために外部に出す際は、先ず、六角孔付きボルト12を取り外して、ルーフサイド前部ガラス8Bを除いて、保持筒取付ボルトを特製レンチで緩めて、外筒フランジ25に保持筒取付ボルトを半分ほど挿入したままで、先ずビデオカメラ外筒22の一部を欠円形保持筒21に挿入したままで、外筒フランジ25を水平にして上方向に廻してから、保持筒取付ボルト28を抜き出して、欠円形保持筒21からビデオカメラ外筒23を外にだしてからビデオカメラの点検修理をし、ビデオカメラ外筒23を点検修理後に内部に入れて欠円形保持筒21に取付ける作業は、前記の出すときの作業を逆にすれはばよい。
【0058】
図14は、ビデオカメラ外筒23に外筒フランジ25を横に溶着し、欠円部22のない円形保持筒41にて構成されたコ型ビデオカメラ保持具36の正面図で、この特徴は、外筒フランジ25を横にしたままでガラス窓8の開口部7からビデオカメラ外筒23の出し入れができることで、図15は、図14の平面図である。円形保持筒41の外周端部のナット溶着部42に保持筒溶着ナット27の側面を溶着し、ビデオカメラ外筒23の端面のビデオカメラ外筒端面フランジ溶着部26にボルト孔を穿孔した外筒フランジ25を溶着し、前記外筒フランジ25のボルト孔にばね座金29を介して保持筒取付ボルト28を挿入して、前記円形保持筒41に挿入した前記ビデオカメラ外筒23を、前記外筒フランジ25を水平にしたまま、前記円形保持筒41の保持筒溶着ナット27に螺設して前記外筒フランジ25と前記円形保持筒41を結合して使用する。ビデオカメラ外筒23は、ビデオカメラ4の外周に接着した弾性材24を内面に接着して、前記円形保持筒41の内部に挿入し、前記円形保持筒41の外周下面に設定したビデオカメラ光軸傾斜溶着部30に、両傾度設定基板37、37の上端部にビデオカメラ光軸傾斜溶着部30を削成して、傾度設定基板37の下端部をコ型ビデオカメラ保持具底板39の両端上面に上方向に垂直に立設して溶着してなるコ型取付基台38の前記両傾度設定基板37、37の上端部に削成されたビデオカメラ光軸傾斜溶着部30を溶着してコ型ビデオカメラ保持具36を組み立て、前記コ型取付基台38の前記コ型ビデオカメラ保持具底板39の底面に取付けられた滑りキー33を、ルーフハウジング6の周縁部に固定されたビデオカメラ取付ベース1の上面に形成されたビデオカメラ取付溝3に嵌着して、かつ、位置決め材35で正確な取付位置が決められて後に、ビデオカメラ取付ベース1にコ型ビデオカメラ保持具底板39をスポット溶接してコ型ビデオカメラ保持具36を使用することができる。
【0059】
図16は、図14の円形保持筒41付きコ型ビデオカメラ保持具36を使用した車の進行方向の左側から見たルーフサイド前部の車体上部構造のガラス窓8の正面図で、外筒フランジ25は水平にして使用され、修理点検でビデオカメラ外筒23を外に出す際は、六角孔付きボルト12を外してルーフサイド前部ガラス8Bを取り除いてから、保持筒取付ボルト28を外して後に、ビデオカメラ外筒23を外に出して点検修理をすることができる。
【0060】
また、第1実施例のルーフサイド後部の車体上部構造について、図17〜図23にて説明する。
【0061】
第1実施例の視認カメラ装着車の左側のルーフサイド後方側部の車体上部構造は、自動車のルーフ91の周縁部に取付けられた枠状のビデオカメラ取付ベース1の表面にルーフ上基点2A,2Bを中心にビデオカメラ4を内装したビデオカメラ保持具を取付けてガラス窓付きルーフ5を覆設した第1実施例の視認カメラ装着車の左側のルーフサイド後部の車体上部構造において、前記ビデオカメラ取付ベース5の表面にビデオカメラ4を内装したビデオカメラ保持具20を配設して車体の上面に取付けたルーフハウジング6と、前記ガラス窓付きルーフ5のルーフパネルの側面に形成したガラス窓取付凹部11と、前記ガラス窓取付凹部11に形成した開口部7と、前記開口部7の近傍のナット溶着部42に設けたボルト孔に被せて溶着したガラス窓取付ナット13と、前記ガラス窓取付凹部11に取付けるルーフサイド後部ガラス8Cと、前記ルーフサイド後部ガラス8Cを六角孔付き取付ボルト12で前記ガラス窓取付ナット13に螺設してなるガラス窓8を備えたガラス窓付きルーフ5と、前記ルーフハウジング6の後方側部にルーフハウジングブラケット62のルーフハウジングブラケットの上部フランジ63をスポット溶接して結合し、ルーフハウジングブラケット62のルーフハウジングブラケットの下部フランジ64にガラス窓付きルーフ5のガラス窓付きルーフの下部フランジ60をスポット溶接して結合し、前記ルーフハウジング6のルーフハウジングの下部フランジ61と、ルーフハウジングサイドレールインナ68のルーフハウジングサイドレールインナの下部フランジ70と、をスポット溶接して結合し、前記ルーフハウジングサイドレールインナ68のルーフハウジングサイドレールインナの上部フランジ69と前記ルーフハウジング6の後方側部をスポット溶接して形成したルーフハウジングサイドレール後部の閉断面部と、を備え、前記ビデオカメラ保持具20を配設したルーフハウジング6と、前記ガラス窓8の前記ルーフサイド後部ガラス8Cを個別に取り外し可能な前記ガラス窓付きルーフ5との間に密閉された空間を形成したことを特徴とする視認カメラ装着車の車体上部構造である。なお、前記ルーフハウジングサイドレールインナ68による前記ルーフハウジングサイドレール後部の閉断面部は、ルーフハウジング6とルーフハウジング周縁部18に固着されたビデオカメラ取付ベースの剛性が大きいので車体上部構造の強度を増大しているが省略してもよい。
【0062】
図17は、第1実施例の視認カメラ装着車の進行方向の左側から後方を見たルーフサイド後方側部の車体上部構造の縦断面図で、ビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aの傾斜を大きくするために傾度設定基板31の高さを大きくした例である。図20は進行方向の左側から見たガラス窓8の正面図で、図示するように、ガラス窓付きルーフ5のガラス窓取付凹部11に形成された開口部7は、T型ビデオカメラ保持具20のビデオカメラ4の撮像レンズの中心からルーフサイドの後方の横幅をルーフサイドの前方の横幅より大きく形成して、ビデオカメラ保持具に内装されたビデオカメラ4の水平方向の撮像画角が斜め後方に自由に設定されて撮像ができるようにしてある。図23も同様に、開口部7をコ型ビデオカメラ保持具36のビデオカメラ4の撮像レンズの中心からルーフサイドの後方の横幅をルーフサイドの前方の横幅より大きく形成してある。
【0063】
本発明は、ルーフサイドの後方側部に使用されるビデオカメラ保持具を車の生産ペースを円滑化できる構成として、共用部材としてのT型ビデオカメラ保持具底板32やビデオカメラ外筒23や欠円形保持筒21やコ型ビデオカメラ保持底板39等の在庫と、変動部材としての傾度設定基板31や傾度設定側板37等の層別した在庫管理で、注文に応じてそれらを溶接して組み立てる等して生産工程に納入して工程の円滑化とコスト低減をビデオカメラ保持具を発明する目的に包含したものである。図18においては、予め各種の傾きや高さの前記傾度設定基板31を製作して在庫し、前記傾度設定基板31と前記傾度設定基板31をT継ぎ手で溶接して納期に合わせられるようにT型ビデオカメラ保持具底板32の標準部材として在庫できるもので、受注による生産管理で納期に応じて、両者をT継ぎ手溶接して組立工程に供給し納期を達成するもので、製造コストの低減と共に納期短縮に効果が大きい。
【0064】
また、図21は、外筒フランジ25の向きを水平にして使用する円形保持筒41を取付けたコ型ビデオカメラ保持具36の正面図である。この円形保持筒41を取付けたコ型ビデオカメラ保持具36は、前記ガラス窓付きルーフ5のガラス窓取付凹部11に形成された開口部7が、ビデオカメラ4の撮像レンズの中心からルーフサイドの後方の横幅をルーフサイドの前方の横幅より大きく形成したガラス窓8として、図18のように外筒フランジ25を下向きに取付けて使用するのでなく、ビデオカメラ外筒23の外筒フランジ25を横向きのままにして、ビデオカメラ取付溝3にコ型ビデオカメラ保持具底板39の滑りキー33を嵌着して、前記コ型ビデオカメラ保持具底板39をビデオカメラ取付ベース1にスポット溶接して作業速度を早くして固定できるもので、図22はその平面図で、図23は、車の左側から見たガラス窓の正面図で図21の前記円形保持筒41を取付けたコ型ビデオカメラ保持具36が設置されたルーフサイド後部の車体上部構造におけるガラス窓8からコ型ビデオカメラ保持具36の正面の一部が見えるように取付けてある。なお、前記撮像レンズ19をズームレンズにすると、車の直近から遠方の道路状況や交通状況が明確に拡大して視認できるので、後輪の接地状況や、車体の後方側面やその直下の路面の状況等が容易に確認できるので、側溝の中に後輪を落としたり、路肩から下に誤って車体を落とす恐れがなく、また道路脇への幅寄せ駐車や狭い道でのすれ違い運転の場合によく発生する接触事故が防止できるばかりか、進路変更時や後方から二輪車や子供らが車側に近づいて死亡事故や接触事故が起こることを防止できる。
【0065】
第1実施例のリヤウインドガラス上部の車体上部構造について、図24〜図32に従って説明する。
【0066】
第1実施例のリヤウインドガラス上部の車体上部構造は、自動車のルーフ91上に取付けられた枠状のビデオカメラ取付ベース1の表面にルーフ上基点2A,2Bを中心にルーフハウジング周縁部18にビデオカメラ4を取付けてガラス窓付きルーフ5を覆設した車体上部構造において、従来のルーフ91を取り除いて、前記ルーフハウジング周縁部18に固着した前記ビデオカメラ取付ベース1の表面にビデオカメラ4を内装したビデオカメラ保持具20を配設して車体の上面に取付けたルーフハウジング6と、前記ガラス窓付きルーフ5のルーフパネルの側面に形成したガラス窓取付凹部11と、前記ガラス窓取付凹部11に形成した開口部7と、前記ガラス窓取付凹部11に形成した開口部7と、前記開口部7の近傍のナット溶着部に設けたボルト孔に被せて溶着したガラス窓取付ナット13と、前記ガラス窓取付凹部11に取付けるリヤウインド上部ガラス8Eと、前記リヤウインド上部ガラス8Eを六角孔付き取付ボルト12で前記ガラス窓取付ナット13に螺設してなるガラス窓8を備えたガラス窓付きルーフ5と、前記ガラス窓付きルーフ5のガラス窓付きルーフの下部フランジ60と、前記ルーフハウジング6のルーフハウジングの下部フランジ61と、前記ルーフハウジング6の下に配設されたリヤウインドフレーム77のリヤウインドフレームの下部フランジ79と、を三枚重ねでスポット溶接して結合し、リヤウインドフレーム77のリヤウインドフレームの上部フランジ78(図示せず。)を前記ルーフハウジング6の後部パネルに二枚重ねでスポット溶接して形成したリヤウインドフレーム77の閉断面部と、を備え、前記ビデオカメラ保持具20を配設したルーフハウジング6と、前記ガラス窓8の前記リヤウインド上部ガラス8Eを個別に取り外し可能な前記ガラス窓付きルーフ5との間に密閉された空間を設けたことを特徴とする視認カメラ装着車の車体上部構造である。なお、前記リヤウインドフレーム77の閉断面部は、ガラス窓付きルーフ5やルーフハウジング6やルーフハウジング周縁部18に固着されたビデオカメラ取付ベース1等による車体上部構造の強度増大に効果があるが省略してもよい。
【0067】
図24は、車の進行方向の左側から見たリヤウインドガラス上部の車体上部構造の縦断面図で、ルーフハウジング6のルーフハウジング後縁部15の側面に沿って取付られ、上方に設けられた前記ガラス窓付きルーフ5のガラス窓付きルーフの下部フランジ60の上部に固定したダム86の上部と、前記ガラス窓付きルーフ5の側部下方に接着テープ84で固着されたフアスナ83と、上部塩ビプロテクター81で一端を保持されたSUSモール80と下部塩ビプロテクター82と二枚重ねした他端部とクリップ85でリヤウインドがラス92の上端部を挟持して、更にリヤウインドがラス92の上端部を接着剤87で前記ルーフハウジング6の下部フランジ61の上面に固着し、車体ルーフ後部はガラス窓付きルーフ5とルーフハウジング6やルーフハウジング周縁部18に固着されたビデオカメラ取付ベース1によって堅固な二重空間が構成されてある。
【0068】
図25は、ガラス窓付きルーフ5を被せて使用する欠円形保持筒21付きのT型ビデオカメラ保持具20の一部切断した正面図で、図26はその平面図である。ビデオカメラ外筒23の内部に接着された弾性材24の内周にはビデオカメラ4が同様に接着剤で接着して固定され、前記欠円形保持筒21に円滑にビデオカメラ外筒23が挿入されるようになっている。ビデオカメラ外筒23の外周端部には溶着部53が設定されて保持筒溶着ナット27がその側面を平行に溶接され、欠円形保持筒21に挿入されるビデオカメラ外筒23の外周端部のビデオカメラ外筒端面フランジ溶着部26に溶着された外筒フランジ25は、下方に廻して後に保持筒取付ボルト28で前記欠円形保持筒21の端部に溶着されてある保持筒溶着ナット27(図示せず。)に螺設する外筒フランジ25を欠円形保持筒21に取付ける。また、欠円形保持筒21の下部外周には、ビデオカメラ光軸傾斜溶着部30が設定されて、傾度設定基板31の上端部に削成されたビデオカメラ光軸傾斜溶着部30が溶着され、前記傾度設定基板31の下端部は、T型ビデオカメラ保持具底板32に溶接されて逆T形状に取付基台が形成されてある。そして、前記T型ビデオカメラ保持具底板32の下面に取付られた滑りキー33を、ルーフハウジング周縁部18に固定されたビデオカメラ取付ベース1のビデオカメラ取付溝3に嵌着し、ビデオカメラ4を正確な水平方向の撮像方向に設定した後に、位置決め材35で設置位置がきめられたてスポット溶接でビデオカメラ取付ベース1に固定して使用される。
【0069】
この際、T型ビデオカメラ保持具20は、製造時に形成されたビデオカメラ光軸傾斜溶着部30により、ビデオカメラのビデオカメラ光軸Aは正確に下方に傾斜して上限撮像方向線Bと下限撮像方向線Cの高さと、ビデオカメラの水平画角が設定されて、その撮像範囲の道路状況や交通状況を視認して安全運転をすることができる。従って、ガラス窓付ルーフ5のガラス窓取付凹部11の開口部7の形状は、これらの撮像光線が容易に通過する大きさに形成することが必要である。なお、図26にて示されるように、欠円形保持筒21の上部に形成されてある欠円部22の開口幅は、ビデオカメラ外筒23を取り外す際に、システムケーブル34が容易に外せるような大きさに形成することが好ましい。
【0070】
図27は、欠円形保持筒21付きT型ビデオカメラ保持具20を使用したルーフ後部の車体上部構造のガラス窓8の正面図である。図示するように、撮像レンズ19を中央にビデオカメラ4の外面とビデオカメラ外筒23の内面に弾性材24の両面が接着剤で固着されており、ビデオカメラ外筒23の端部に溶着されている外筒フランジ25に貫通した保持筒取付ボルト28で欠円形保持筒21の保持筒溶着ナット27(図示せず。図24に記載されてある。)に螺設してある。ガラス窓付ルーフ5の側面には、ビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aの垂直画角が下方に傾斜した上限撮像方向線Bと下限撮像方向線Cを高さとし、かつ、ビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aの水平画角を横幅とする撮像光線が通過する開口部7が開けられたガラス窓取付凹部11に、リヤウインド上部ガラス8Eが六角孔付きボルト12によって、予め前記開口部7の近傍内面のナット溶着部42に溶着して取付けてあるガラス窓取付ナット13に螺設して固定され、ビデオカメラ4の点検修理の際は、この六角孔付きボルト12を抜いてリヤウインド上部ガラス8Eを外してから作業を行うようにしてある。なお、前記撮像レンズ19をズームレンズにすると、後方の直近から遠方の道路状況や交通状況が任意自由に拡大して明確に視認できるので、後輪の接地状況や、後退する場合に車体の側面部や対面部や、また、その直下の路面の状況等が容易に確認できるので、側溝の中に後輪を落としたり、路肩から下に誤って車体を落とす恐れがなく、また道路脇への幅寄せ駐車や後壁への対向駐車や狭い道でのすれ違い運転の場合によく発生する接触事故が防止できるばかりか、車の後方に接近する他車や二輪車や人の動向が、容易に掴めるので接触事故や人身事故を防止することができる。
【0071】
図28〜図29は、リヤウインドガラス上部の車体上部構造で使用される欠円形保持筒21を取付けたコ型ビデオカメラ保持具36の正面図と平面図である。欠円形保持筒21の外周下部には、ビデオカメラ光軸傾斜溶着部30が設定されており、コ型ビデオカメラ保持具底板の両側から上方に立設するように溶接部53で接合された両傾度設定側板37,37の上端部にビデオカメラ光軸傾斜溶着部30を削成しておき、注文に応じて両部材を溶接したL型取付基台48を用意しておき、前記L型取付基台48の前記両傾度設定側板37,37の前記ビデオカメラ光軸傾斜溶着部30を、前記欠円形保持筒21の設定されたビデオカメラ光軸傾斜溶着部30に溶接したビデオカメラ保持具を製作し、前記コ型ビデオカメラ保持具のコ型ビデオカメラ保持具底板39の底面に取付けた滑りキー33を、既にルーフハウジング6に固定してあるビデオカメラ取付ベース1のビデオカメラ取付溝3に嵌着してビデオカメラ4の光軸Aの方向を設定してからスポット溶接して固定される。図29で明らかなように、欠円部22は、点検修理のためビデオカメラ外筒23をガラス窓付ルーフ6の開口部7から取り出す際に、システムケーブル34を欠円形保持筒21から容易に外せるから便利である。
【0072】
図30は、リヤウインドガラス上部のガラス窓8に設置する複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具40の正面図、図31は、その平面図である。複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具40は、円形保持筒の両側に配置された外筒フランジ25,25に貫通された保持筒取付ボルト28,28によって保持筒溶着ナットに螺設して、円形保持筒とビデオカメラ外筒を結合し、前記円形保持筒の外周下部に設定されたビデオカメラ光軸傾斜溶着部30に、コ型取付基台38の傾度設定側材の上端部に削成されたビデオカメラ光軸傾斜溶着部30を溶接して結合され、ビデオカメラ光軸傾斜溶着部30のコ型ビデオカメラ保持具底板の裏面に取付けられた滑りキー33を前記ビデオカメラ取付ベース1のビデオカメラ取付溝に嵌着して、位置決め材35で正確な設置位置が決められて前記ビデオカメラ取付ベース1にスポット溶接して固定されている。図32は、後方から見たルーフ後部の車体上部構造で複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具40を使用したガラス窓の正面図で、ビデオカメラ外筒を取り外しで、ビデオカメラ4の点検修理は、保持筒取付ボルトを外してそのまま外方向に抜き出してできるので、極めて便利な構造である。
【0073】
第2実施例のルーフサイド中部の車体上部構造を図33〜図39に従って説明する。
【0074】
第2実施例は、自動車のルーフ91上に取付けられたビデオカメラ4にガラス窓付きルーフ5を覆設した視認カメラ装着車の車体上部構造において、ビデオカメラ4を内部に取付けたビデオカメラ外筒23と、前記ビデオカメラ外筒23を内装したビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部18に配設したルーフハウジング6と、前記ルーフハウジング6に覆設し、ガラス窓8を取付けガラス窓付きルーフ5と、前記ルーフハウジング6を上部に取付けたフロントウインドガラス10やリヤウインドガラス92と、を具備して、前記ルーフハウジング6のルーフハウジング外周下部6Aと前記ガラス窓付きルーフ5のガラス窓付きルーフ外周下部5Aを、ルーフハウジングナット55とガラス窓付ルーフ取付ボルト56で結合した自動車であって、前記ガラス窓付きルーフ5全体を取り外してルーフハウジング6に配設されたビデオカメラ保持具に装着されたビデオカメラ4の修理点検ができ、かつ、前記ガラス窓付きルーフ5と前記ルーフハウジング6で空間を形成したことを特徴とする視認カメラ装着車の車体上部構造である。
【0075】
図33は、ガラス窓付ルーフ5全体をルーフハウジング6に取付け取外し可能に螺設したルーフサイド中部の車体上部構造の縦断面図で、図34は、その車に使用するビデオカメラ回転設定保持具の正面部、図35は、図34の平面図、図36は、傾度設定用傾斜部付き側板49の傾度設定用傾斜部50と傾度設定用腕44の傾度設定用腕切欠部51が当接しているL型取付基台48の正面図、図37は、傾度設定用傾斜部付き側板49を傾度設定用底板52にL型に立設したL型取付基台48の平面図、図38は、図37の側面図である。図39は、ルーフサイド中部のガラス窓に対面して設置された複数ビデオカメラ保持具をルーフ周縁部に取付け、一部を切断して取り出された平面図である。
【0076】
第2実施例の車体上部構造の特徴は、ガラス窓付きルーフ5の全体をルーフハウジング6から取り外して、ルーフハウジング周縁部18に配設されたビデオカメラ保持具やそれに付随する器具類の点検修理や定期交換等ができるようにした車体上部構造を示すもので、ルーフハウジング周縁部18に固着されたビデオカメラ取付ベース1の表面に取付けるビデオカメラ4を内装したビデオカメラ保持具は、第1実施例の視認カメラ装着車の車体上部構造に使用したビデオカメラ保持具類が使用されるが、次に示すビデオカメラ回転設定保持具43も同様に使用されるので、このビデオカメラ回転設定保持具43を引用して以下説明する。
【0077】
前記ビデオカメラ回転設定保持具43を配設して車体の上面に取付けたルーフハウジング6と、前記ガラス窓付きルーフ5のルーフパネルの側面に形成したガラス窓取付凹部11と、前記ガラス窓取付凹部11に形成した開口部7と、前記開口部7の形成された前記ガラス窓取付凹部11にネオブレン系シールやチオコール系シールを使用して気密に固着したビデオカメラ中部ガラス8Dと、前記ルーフハウジング6の下部側面のルーフハウジング内面側ナット溶着部54にボルト孔を穿孔して被せて溶着したルーフハウジングナット55と、前記ルーフハウジングナット55にガラス窓付きルーフ取付ボルト56を螺設して、前記ガラス窓付きルーフ取付ボルト56とその横のルーフハウジングサイドパネル74のルーフハウジングサイドパネルの上部フランジ75との間に、気密性を保護するネオプレン系シールや、またはチオコール系シールを充填し、或いは、ルーフ制振(減衰)シートを粘着する。
【0078】
また、前記ルーフハウジング6のルーフハウジングの下部フランジ61を中心に、ルーフハウジングサイドパネル74のルーフハウジングサイドパネルの上部フランジ75と、ルーフハウジングサイドレールアウタ71のルーフハウジングサイドレールアウタの上部フランジ72と、ルーフハウジングサイドレールインナ68のルーフハウジングサイドレールインナの上部フランジ69とを四枚重ねでスポット溶接して結合し、また、前記ルーフハウジングサイドレールアウタ71のルーフハウジングサイドレールアウタの下部フランジ73の両側と、前記ルーフハウジングサイドパネル74のルーフハウジングサイドパネルの下部フランジ76と、前記ルーフハウジングサイドレールインナ68のルーフハウジングサイドレールインナの下部フランジ70とを、三枚重ねでスポット溶接して形成したルーフハウジングサイドパネル74の閉断面部と、ルーフハウジングサイドレール68、71の閉断面部の二つの閉断面部と、を備え、前記ビデオカメラ回転設定保持具43を配設したルーフハウジング6に前記ガラス窓付きルーフ5を覆設して密閉された空間を形成したことを特徴とする視認カメラ装着車の車体上部構造である。なお、この場合、前記ルーフハウジングサイドパネル74とルーフハウジングサイドレールアウタ71よりなる閉断面部と、ルーフハウジングサイドレール68とルーフハウジングサイドレールアウタ71よりなる閉断面部の二つの閉断面部は、本発明のガラス窓付きルーフ5やルーフハウジング6やルーフハウジング周縁部に固着された枠状のビデオカメラ取付ベース1等にてなる構成体の剛性が大きいことから省略してもよい。
【0079】
図33の第2実施例の視認カメラ装着車のルーフサイド中部の車体上部構造の縦断面図が示すように、ガラス窓付きルーフ5は、側面のルーフパネルに開口部7の設けられたガラス窓取付凹部11が形成され、前記ガラス窓取付凹部11の中に、ルーフサイド中部ガラス8Dが、気密性保持と美観を兼ねてネオプレン系シールやチオコール系シールを使用して接着され、前記ガラス窓付きルーフ5の下部側面にボルト孔が穿孔され、一方、ルーフハウジング6の下部フランジ61の上方のルーフハウジング6の折れ曲がった側部に、前記ガラス窓付きルーフ5の下部側面に穿孔されたボルト孔と、対面するボルト孔が穿孔されたルーフハウジング内面側ナット溶着部54に被せて溶着されたルーフハウジングナット55に、ガラス窓付きルーフ取付ボルト56を螺設して、ガラス窓付きルーフとルーフハウジング6を結合する。そして、前記ガラス窓付きルーフとルーフハウジング6の結合部の下には、前記ルーフハウジングサイドパネル74の閉断面部と、ルーフハウジングサイドレール68、71の閉断面部の二つの閉断面部が形成されている。
【0080】
図34、図35においては、ルーフハウジング6のルーフハウジング左縁部16や、ルーフハウジング右縁部17や、ルーフハウジング周縁部18にはビデオカメラ取付ベース1が固定され、その上面のビデオカメラ取付溝3には、底面に滑りキー33を取付けたビデオカメラ回転設定保持具43の傾斜設定用底板52が位置決め材35にて設定位置が決められてスポット溶接され、前記傾斜設定用底板52の端部上面には、側面にビデオカメラ傾度設定用傾斜部50が形成され、側部を貫通する傾度設定用孔47が開けられた傾度設定用傾斜部付き側板49の下部が溶着部53にてすみ肉溶接されてL型取付基台48を形成し、前記傾度設定用傾斜部付き側板49の傾度設定用孔47には、ビデオカメラ外筒23の外周に直角に溶着された傾度設定用腕44と、前記傾度設定用腕44には、前記ビデオカメラ外筒23の軸芯に平行な傾度設定用腕切欠部51が形成されて、前記傾度設定用傾斜部付き側板49の側面に形成されてある前記ビデオカメラ傾度設定用傾斜部50に当接されるようにしてある。また、前記傾度設定用孔47を貫通した前記傾度設定用腕44の端面に立設する傾度設定用ネジ部45を螺設する傾度設定用ナット46でばね座金29を介して、前記傾度設定用腕44と前記傾度設定用傾斜部付き側板49を緊密に固定し、前記ビデオカメラ外筒23に弾性材24を介在して接着剤で接着されたビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aを正確に傾けて車周の直近から遠方が視認できるのである。
【0081】
図36は、傾度設定用傾斜部付き側板49のビデオカメラ傾度設定用傾斜部50と、傾度設定用腕44の傾度設定用腕切欠部51が当接しているL型取付基台48の正面図で、図37は、傾度設定用傾斜部付き側板49を傾度設定用底板52にL型に立設したL型取付基台48の平面図、図38は、図37の側面図である。図示するように、ルーフハウジング6の周縁部のビデオカメラ取付ベース1に配設される各ビデオカメラ保持具43のビデオカメラ外筒23に内蔵されたビデオカメラ4の各ビデオカメラ光軸Aの傾度を予め決定し、各ビデオカメラ保持具43の分解された傾度設定用傾斜部付き側板49の側面に正確なビデオカメラのビデオカメラ光軸Aの傾きのビデオカメラ傾度設定用傾斜部50を削成して、各ビデオカメラ保持具43に共通に使用される傾度設定用底板52を別途製作して、前記傾度設定用底板52の端部上面の溶着部53に、前記傾度設定用傾斜部付き側板49の下端部を溶接してL型取付基台48を製作し、一方、ビデオカメラ4を内蔵したビデオカメラ外筒23の軸芯に直角に立設して溶着され、かつ、先端に削成された傾度設定用ネジ部45を有する傾度設定用腕44の前記傾度設定用ネジ部45の基部側に、ビデオカメラ外筒23の軸芯と平行で、かつ前記ビデオカメラ傾度設定用傾斜部50の削り高さよりも大きい幅の傾度設定用腕切欠部51を削成して共用部品として別途製作し、図36に示すように、前記傾度設定用腕44の前記傾度設定用腕切欠部51の下面と、前記傾度設定用傾斜部付き側板49の前記ビデオカメラ傾度設定用傾斜部50の上面を当接して、ビデオカメラのビデオカメラ光軸Aとそれを中心とした上限撮像方向線Bと下限撮像方向線Cを縦軸に、またビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aの水平画角を横軸にした撮像範囲が下向きに設定されて撮像できるビデオカメラ保持具43を製作する。この場合は、ビデオカメラ保持具43の傾度設定底板52の下面に取付けられた滑りキー33をルーフハウジング6に固定されたビデオカメラ取付ベース1に嵌着して、位置決め材35で取付位置を決めてスポット溶接で固定されて使用されるが、従来の視認カメラ装着車の勝れた方向感覚で水平方向の正確な映像が撮像されるという作用効果の上に、本発明によるビデオカメラの光軸Aの正確な傾度設定の作用効果が相乗化することになる。また、図2、図13、図16、図20、図23、図27、図32におけるガラス窓8のガラス窓取付凹部11に形成される開口部7の形状が論理的に決定されることになる。
【0082】
また、図38に示すように、ビデオカメラ回転設定保持具43のL型取付基台48は、ビデオカメラ回転設定保持具43と、傾度設定底板52とを別個に製作して在庫しておき、注文による車種毎のルーフ形状の広さによって異なるビデオカメラ回転設定保持具43のビデオカメラの水平方向とそれに伴うビデオカメラ光軸Aの異なる傾度に応じて、在庫部材から特殊部材の傾度設定用傾斜部付き側板49と、標準部材とする傾度設定底板52とを出庫して両部材を溶着部53で溶接してL型取付基台48を製作できるので製作工程の短縮と製作コストの低減に効果を奏する。なお、本発明は、ビデオカメラ回転設定保持具43を使用したが、他のT型ビデオカメラ保持具20やコ型ビデオカメラ保持具36や複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具40等を使用しても差し支えない。
【0083】
ビデオカメラ回転保持具43は、図40〜図44に示すような視認カメラ装着車について、従来の方法で車一台に複数のビデオカメラ装置のそれぞれの撮像方向を正確に設定することは、ビデオカメラ光軸Aの傾度設定や水平方向の撮像方向の決定が手作業だけでは至難な問題であることに対して、本発明のビデオカメラ保持具は極めて容易にできることから、本発明のビデオカメラ保持具は、従来のビデオカメラやビデオカメラレンズよりはビデオカメラ光軸Aの傾度設定作業の便利性と車の製作スピードの向上において極めて優れている。
【0084】
第1実施例と第2実施例の視認カメラ装着車の使用例について、図40〜図44を参照して説明する。
【0085】
図40は、ルーフハウジング6のルーフハウジング周縁部18に固定されたビデオカメラ取付ベース1の表面に固定された8台のビデオカメラ保持具に内蔵されたビデオカメラ4の配置図と、仮にビデオカメラ4の画角が水平51度、垂直39度の場合にルーフハウジング周縁部18上における隣接するビデオカメラ4の撮像範囲の関係を示したもので、ルーフハウジング6の後方中央から左車側後方視認用ビデオカメラ(「左後」)4B、車側左方向視認用ビデオカメラ(「左横」)4E、左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)4H、背面視認用ビデオカメラ(「背面」)4J、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)4K、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)4M、車側右方向視認用ビデオカメラ(「右横」)4P、右車側後方視認用ビデオカメラ(「右後」)4Sが配置され、車室前方上部にモニタが横並びに隣接して装着された長大モニタボデー96が取付けられている。この図40では、水平方向の撮像範囲で、ビデオカメラ設置位置間の死角として車側近くで小さな三角形状に交差しない危険なX1とX2が発生しており、走行中にこのビデオカメラ設置位置間の死角X1とX2によって安全確認が阻害されて危険なため、ビデオカメラ保持具の設置数を増加するか、或いは、ビデオカメラ4の画角を大きく(例えば90度にする。)かが必要なことを示している。また、視認カメラ装着車の特徴であるルーフ上基点2A,2Bを中心とした放射状のビデオカメラ取付溝3にて撮像方向が正確に設定されて勝れた方向感覚で車周360度の交通状況や道路状況が視認できることによる安全運転に及ぼす効果を更に増大するために、ビデオカメラ4を単に水平に設置するよりも、ビデオカメラ4がどのような設定位置でも車の直近から遠方の交通状況や道路状況を正確に撮像できる本発明のビデオカメラ回転保持具の傾度設定機能が必要である。ビデオカメラ4の撮像範囲は画角の水平角度と垂直角度で展開する撮像光線の及ぶ範囲であることから、水平方向の撮像光線の分布状況が判れば垂直方向の分布状況も明らかになるので、ルーフハウジング周縁部18に取付けられるビデオカメラ保持具の配置から、ビデオカメラ保持具の設計要件が把握できることから、以下ビデオカメラ保持具の配置図について詳細に説明する。
【0086】
図41は、ルーフハウジング6の中心をルーフ上基点2Aとして配設されたビデオカメラ保持具43のビデオカメラ4が18台の視認カメラ装着車で、ルーフハウジング後縁部15の中央の背面視認用ビデオカメラ(「背面」)Jから左回りに、 背面左斜方向視認用ビデオカメラ(「背面左斜」4A、左車側後方視認用ビデオカメラ(「左後」)4B、車側左横後方視認用ビデオカメラ(「左横後」)4C、車側左横中央後方視認用ビデオカメラ(「左横中後」)4D、車側左横中央前方視認用ビデオカメラ(「左横中前」)4F、車側左横前方視認用ビデオカメラ(「左横前」)4G、左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)4H、正面左方向視認用ビデオカメラ(「正面左」)4I、背面視認用ビデオカメラ(「背面」)4J、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)4K、正面右方向視認用ビデオカメラ(「正面右」)4L、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)4M、車側右横前方視認用ビデオカメラ(「右横前」)4N、車側右横中央前方視認用ビデオカメラ(「右横中前」)4O、車側右横中央後方視認用ビデオカメラ(「右横中後」)4Q、車側右横後方視認用ビデオカメラ(「右横後」)4R、右車側後方視認用ビデオカメラ(「右後」)4S、背面斜右方向視認用ビデオカメラ(「背面斜右」)4Tが配置され、車室前方上部にモニタが横並びに隣接して装着された移動式モニタボデー96と、車室前方下部にモニタ9が横並びに隣接して装着された長大モニタボデー95が取付けられている。なお、モニタの設置数が増加する場合は、第8実施例のモニタ付きフロントウインドガラスの採用が好ましい。
【0087】
図42は、ルーフハウジング6の中心をルーフ上基点2Aとして配設されたビデオカメラ保持具43のビデオカメラ4が12台の視認カメラ装着車で、ルーフハウジング後縁部15の中央の背面視認用ビデオカメラ(「背面」)4Jから左回りに、 背面左斜方向視認用ビデオカメラ(「背面左斜」)4A、車側左横後方視認用ビデオカメラ(「左横後」)4C、車側左方向視認用ビデオカメラ(「左横」)4E、車側左横前方視認用ビデオカメラ(「左横前」)G、左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)4H、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)4K、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)4M、車側右横前方視認用ビデオカメラ(「右横前」)4N、車側右方向視認用ビデオカメラ(「右横」)4P、車側右横中央後方視認用ビデオカメラ(「右横中後」)4Q、背面斜右方向視認用ビデオカメラ(「背面斜右」)4Tが配置され、また、車室前方上部にモニタ9が横並びに隣接して装着された移動式モニタボデー96と、車室前方下部にモニタ9が横並びに隣接して装着された長大モニタボデー95が取付けられている。
【0088】
図43は、運転席に座った運転者の頭上のルーフハウジング6をルーフ上基点2Bとして配設されたビデオカメラ保持具43のビデオカメラ4が12台の視認カメラ装着車で、運転席の後方のルーフハウジング後縁部15に設定された背面視認用ビデオカメラ(「背面」4Jから左回りに、背面左斜方向視認用ビデオカメラ(「背面左斜」4A、左車側後方視認用ビデオカメラ(「左後」)4B、車側左横後方視認用ビデオカメラ(「左横後」)4C、車側左方向視認用ビデオカメラ(「左横」)4E、車側左横前方視認用ビデオカメラ(「左横前」)4G、正面左方向視認用ビデオカメラ(「正面左」)4I、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)4K、正面右方向視認用ビデオカメラ(「正面右」)4L、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)4M、車側右横前方視認用ビデオカメラ(「右横前」)4N、右車側後方視認用ビデオカメラ(「右後」)4Sが配置され、車室前方上部にモニタ9が横並びに隣接して装着された移動式モニタボデー96と、車室前方下部にモニタ9が横並びに隣接して装着された長大モニタボデー95が取付けられている。
【0089】
図44は、運転席に座った運転者の頭上のルーフハウジング6をルーフ上基点2Bとして配設されたビデオカメラ保持具43のビデオカメラ4が9台の視認カメラ装着車で、運転席の後方のルーフハウジング後縁部15に設定された背面視認用ビデオカメラ(「背面」4Jから左回りに、背面左斜方向視認用ビデオカメラ(「背面左斜」)4A、車側左横後方視認用ビデオカメラ(「左横後」)4C、車側左方向視認用ビデオカメラ(「左横」)4E、左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)4H、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)4K、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)4M、車側右横中央後方視認用ビデオカメラ(「右横中後」)4Q、車側右横後方視認用ビデオカメラ(「右横後」)4Rが配置されている。
【0090】
以上のような視認カメラ装着車に必要なビデオカメラ回転保持具43は、車の生産ペースを損なわないために、ビデオカメラ回転保持具20,36、43等が容易敏速に組立てられて生産ラインに提供できる構成と、受注に合わせた生産計画を最小の在庫量で達成できるために、予め標準化された部品を能率のよいスポット溶接で組み立てて最終工程に支給できる生産管理方式が必要であるが、本発明では、傾度設定用ネジ部付端面に傾度設定用腕切欠部51の形成された傾度設定用腕44を溶着したビデオカメラ外筒23を別途製造して在庫し、また、前記傾度設定用ネジ部45で螺設するL型取付基台48の分割された傾度設定用傾斜部付き側板49に、ビデオカメラ4の光軸Aの各種の傾きが削成された前記傾度設定用傾斜部付き側板49を別途製造して在庫し、また、共用部材として前記傾度設定用底板52を別途製造して在庫しておき、納期に応じて生産管理により、共用部品として在庫されている前記傾度設定用底板52に前記傾度設定用傾斜部付き側板49をスポット溶接し、また前記傾度設定用腕44を傾度設定用ナット46で前記前記傾度設定用傾斜部付き側板49に螺設して組み立てたビデオカメラ回転保持具43を、最終工程に納入して車一台の生産ペースを損なわないようにして出荷ができるので製造コストを向上する効果がある。
【0091】
第3実施例の車体上部構造に使用するT型ビデオカメラ保持具20を図1〜図4、図10〜図13、図17〜図20、図24〜図27に従って説明する。
【0092】
第3実施例は、ビデオカメラ保持具として、上部に欠円部22を形成し、下部外端部に保持筒溶着ナット27の側面を溶着した欠円形保持筒21と、ビデオカメラ4の外周に接着した弾性材24の外周を内部に接着したビデオカメラ外筒23と、前記ビデオカメラ外筒23の外端部に溶着したボルト孔を設けた外筒フランジ25と、前記欠円形保持筒21の保持筒溶着ナット27に前記外筒フランジ25のボルト孔を貫通し螺着して前記ビデオカメラ外筒23を前記欠円形保持筒21に結合する保持筒取付ボルト28と、を備えて組み立てた欠円形保持筒21の外周と、ビデオカメラ取付ベース1に取付けられたT型ビデオカメラ保持具底板32と、前記T型ビデオカメラ保持具底板32に立設するビデオカメラ光軸傾斜溶着部30の形成された傾度設定基板31と、前記傾度設定基板31の前記ビデオカメラ光軸傾斜溶着部30を前記欠円形保持筒21の外周に溶着したことを特徴とするT型ビデオカメラ保持具20を備えた視認カメラ装着車の車体上部構造である。
【0093】
T型ビデオカメラ保持具20は、上部に欠円部22を形成し、外端部に保持筒溶着ナット27の側面を溶着した欠円形保持筒21の内部に、ビデオカメラ外筒23を挿入し、前記ビデオカメラ外筒23の内部に弾性材24を介在してビデオカメラ4を接着して構成した前記ビデオカメラ外筒23の外端部にボルト孔を有する外筒フランジ25を溶着し、前記外筒フランジ25のボルト孔を貫通した保持筒取付ボルト28を前記保持筒溶着ナット27に螺設され、ビデオカメラ外筒23と前記欠円形保持筒21が結合されて、車の振動や衝撃でビデオカメラ4の撮像性能が阻害されないようにしてある。
【0094】
また、T型ビデオカメラ保持具20のT型ビデオカメラ保持具底板32の下面にビデオカメラ4の光軸Aに沿って取り付けられた滑りキー33が前記ビデオカメラ取付溝3に嵌合され、T型ビデオカメラ保持具底板32の取付位置が位置決め材35にて正確に設定された後、T型ビデオカメラ保持具底板32がビデオカメラ取付ベース1にスポット溶接されている。
【0095】
前記T型ビデオカメラ保持具20の前記T型ビデオカメラ保持具底板32にT継手の両面溶接で立設した傾度設定基板31の上端のビデオカメラ光軸傾斜溶着部30は、ルーフ上から見下ろして撮像する各ビデオカメラのビデオカメラ光軸Aを正確に設定するもので、T型ビデオカメラ保持具底板32を同形同寸法に製作準備して在庫し、また、ルーフハウジング6に配置されるビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aの傾斜角度を上部に形成した傾度設定基板31を別途製作して在庫しておき、納期に応じて、それぞれを出庫して、前記T型ビデオカメラ保持具底板32に傾度設定基板31をT継手の両面溶接で立設して、前記傾度設定基板31の上端面のビデオカメラ光軸傾斜溶着部30を前記欠円保持筒21の外側に溶着したT型ビデオカメラ保持具20を製作して、敏速に製造ラインに納入し製作コストを低減するものである。
【0096】
第4実施例の車体上部構造に使用するコ型ビデオカメラ保持具36を図5〜図6、図14〜図16、図21〜図23、図28〜図29に従って説明する。
【0097】
第4施例は、上部に欠円部22を形成し、前記欠円部22に対面する片側外端部に保持筒溶着ナット27の側面を溶着した欠円形保持筒21と、ビデオカメラ4の外周に接着した弾性材24を内部に接着したビデオカメラ外筒23と、前記ビデオカメラ外筒23の片側外端部に溶着したボルト孔を設けた外筒フランジ25と、前記欠円形保持筒21の前記保持筒溶着ナット27に前記外筒フランジ25のボルト孔を貫通して螺着する保持筒取付ボルト28と、前記ビデオカメラ外筒23と結合した欠円形保持筒21の保持筒溶着部26,26と、ビデオカメラ取付ベース1に取付けられたコ型ビデオカメラ保持具底板39と、前記コ型ビデオカメラ保持具底板39の両端から直角方向へ平行に伸びて断面コ字形に形成した両傾度設定側板37,37と、前記両傾度設定側板37,37の上端面にビデオカメラ4の光軸Aに沿って傾斜面が形成されたビデオカメラ光軸傾斜溶着部30,30と、を前記欠円形保持筒21の下方外周に溶着されたことを特徴とするコ型ビデオカメラ保持具36を備えた視認カメラ装着車の車体上部構造である。
【0098】
コ型ビデオカメラ保持具36の欠円形保持筒21の前記欠円部22の開口幅は、T型ビデオカメラ保持具と同様にビデオカメラ外筒23を点検修理する場合に、前記ガラス窓付きルーフ5のガラス窓8のガラス8A,8B,8C,8D,8Eを取り外して、前記開口部7から外部に取り出す際に、システムケーブル34が欠円形保持筒21から外れるような大きさにしている。
【0099】
前記コ型ビデオカメラ保持具36は、前記T型ビデオカメラ保持具20と同様に、視認カメラ装着車の利点であるルーフ上基点2A,2Bを中心にビデオカメラ取付ベース1に、正確な水平方向の撮像方向に撮像画角が設定されたビデオカメラ4を配置したことにより、隣接するビデオカメラ4,4の撮像範囲との間隙によって撮像される映像に欠落部分X1、X2が生ずる所謂ビデオカメラ設置位置死角や、フロントウインドガラス10の両側を取付けたフロントピラーや、車の前部のフロントボンネット88やフロントフエンダー90等によって斜め前方の視界が遮られる前方左右視界の死角や、運転席101に座った運転者の目の位置よりも高い車高の自動車が前方に駐停車または走行している場合にその車の後方が見えない上方視界の死角や、リヤウイドガラス10の両側を取付けたリヤピラーやトランクリッド89や後方乗客等によってルームミラーでの後方確認が困難である後方視界の死角や、センターピラー&リヤピラーや助手席の乗客や後部座席の乗客によって左右の安全確認が出来にくいという問題のある後側方・側方視界の死角等に煩わされないで運転できるので交通事故が有効に防止できるという効果(特許第4006959号参照)を、本発明は傾度設定基板31を揃えることで、ビデオカメラ保持具の製造コストを安価にし、かつ、組立作業面でビデオカメラ4の正確な取り付けが効率よく容易にできることで極めて優れている。
【0100】
第5実施例の車体上部構造に使用される複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具40を図7〜図9、図30〜図32に従って説明する。
【0101】
第5実施例は、複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具40の構成として、左右外端部のナット溶着部42、42に保持筒溶着ナット27、27の側面をそれぞれ溶着した円形保持筒41と、ビデオカメラ4の外周に接着した弾性材24を内周面に接着したビデオカメラ外筒23と、前記ビデオカメラ外筒23の外端部の両側のビデオカメラ外筒端面フランジ溶着部26、26に溶着したボルト孔を設けた外筒フランジ25,25と、前記円形保持筒41の保持筒溶着ナット27,27に前記外筒フランジ25,25の両ボルト孔に貫通し螺着して前記ビデオカメラ外筒23を円形保持筒41に結合する両保持筒取付ボルト28,28を備えて組み立てた円形保持筒41のビデオカメラ外筒端面フランジ溶着部26と、ビデオカメラ取付ベース1にビデオカメラ取付溝3に滑りキー33を嵌着されて位置決め材35で設置位置を決めて正確にスポット溶接で固定されたコ型ビデオカメラ保持具底板39と、前記コ型ビデオカメラ保持具底板39の両端から直角方向へ平行に伸びて断面コ字形に形成した両傾度設定側板37、37と、前記両傾度設定側板37,37の上端面にビデオカメラ4の撮像方向を下向きに傾けて正確に設定するビデオカメラ光軸Aに沿って前記ビデオカメラ外筒23の傾斜面が形成されたビデオカメラ光軸傾斜溶着部30,30と、前記ビデオカメラ光軸傾斜溶着部30,30を前記円形保持筒39の下部外周に溶着されたことを特徴とする複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具で、図9のル−フ上部構造で複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具を使用した上部ガラス窓の正面図で示されるように、外筒フランジは左右横方にして使用されるが、特に上部ガラスの左右を広く形成してズームレンズを装着したビデオカメラにて車の直近から遠方を自由に確認することもできる視認カメラ装着車の車体上部構造である。
【0102】
第6実施例のガラス窓ルーフの着脱可能な車体上部構造に使用されたビデオカメラ回転設定保持具43を図33〜図38に従って説明する。
【0103】
第6実施例は、ビデオカメラ回転設定保持具43として、ビデオカメラ4の外周に接着した弾性材24と、前記弾性材24の外周を内部に接着したビデオカメラ外筒23と、前記ビデオカメラ外筒23に溶着した傾度設定用腕44と、前記傾度設定用腕44に立設された傾度設定用ネジ部45と、前記傾度設定用ネジ部45の基部の傾度設定用腕44の端面に前記ビデオカメラ4の光軸に平行な平面で、前記傾度設定用ネジ部45の軸芯に直角に削成した傾度設定用腕切欠部51と、前記傾度設定用腕切欠部51に当接する傾度設定用傾斜部50を側面に形成した傾度設定用傾斜部付き側板49と、前記傾度設定用傾斜部付き側板49を傾度設定用底板52に立設して溶着したL型取付基台48と、を備え、前記傾度設定用傾斜部付き側板49の傾度設定用孔47に貫通して傾度設定用ナット46にて螺設して、前記傾度設定用腕44の欠円形の傾度設定用腕切欠部51と、前記傾度設定用傾斜部付き側板49の傾度設定用傾斜部50を当接して、ビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aの傾きを固定して使用することを特徴にしたビデオカメラ回転設定保持具43を備えた視認カメラ装着車の車体上部構造で、傾度設定用傾斜部付き側板49の側面にビデオカメラ4の光軸Aの傾度を設定する各種の傾斜部50を削成して多数用意して在庫し、ビデオカメラ取付ベース1に配設される各ビデオカメラ回転設定具43のビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aの傾きに応じて、その傾度の傾度設定用傾斜部付き側板49を、予め同一形状に製作して在庫していた傾度設定用底板52と、溶着部53ですみ肉溶接してL型取付基台48を安価に製作できることを特徴にしたビデオカメラ回転設定保持具43を取付けたものである。
【0104】
図33は、第6実施例の視認カメラ装着車のルーフサイドの車体上部構造にビデオカメラ回転設定保持具43を使用した実施例の縦断面図である。図示するように、ルーフハウジング6上に配設されたビデオカメラ4を大幅に点検整備し、或いは、モデルチェンジをする場合にガラス窓付ルーフ5をルーフハウジング6から簡単容易に取り外しができるようにした車体上部構造である。本発明の車体上部構造は、閉断面部をルーフサイドに形成するために、ルーフハウジングサイドレールインナ68のルーフハウジングサイドレールインナの上部フランジ69とルーフハウジングレールアウタ71のルーフハウジングレールアウタの上部フランジ72とルーフハウジング6のルーフハウジングの下部フランジ61とルーフハウジングサイドパネル74のルーフハウジングサイドパネルの上部フランジ75を四枚重ねてスポット溶接して結合し、また、ルーフハウジングサイドレールインナ68のルーフハウジングサイドレールインナの下部フランジ70とルーフハウジングレールアウタ71のルーフハウジングレールアウタの下部フランジ73とルーフハウジングサイドパネル74のルーフハウジングサイドパネルの下部フランジ76を三枚重ねてスポット溶接して結合してルーフサイドの上部構造とし、前記ルーフハウジング6の下端部の内面にルーフハウジングナット55を溶着し、そこにガラス窓付きルーフ5を被せてガラス窓付きルーフ取付ボルト56で前記ルーフハウジングナット55に締め付けてガラス窓付きルーフ5とルーフハウジング6を一体に固定している。なお、この場合、前記ルーフハウジングサイドパネル74とルーフハウジングサイドレールアウタ71よりなる閉断面部と、ルーフハウジングサイドレール68とルーフハウジングサイドレールアウタ71よりなる閉断面部の二つの閉断面部は、本発明のガラス窓付きルーフ5やルーフハウジング6やルーフハウジング周縁部に固着された枠状のビデオカメラ取付ベース1等にてなる構成体の剛性が大きいことから省略してもよい。
【0105】
図34のビデオカメラ回転設定保持具43の正面図が示すように、ビデオカメラ4に弾性材24を接着し、前記弾性材24の外周をビデオカメラ外筒23の内部に接着し、前記ビデオカメラ外筒23の中央部外周に溶着した傾度設定用腕44に立設された傾度設定用ネジ部45の基部に、ビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aに平行で、前記傾度設定用ネジ部45の軸芯に直角な傾度設定用腕欠部51を削成し、前記傾度設定用腕欠部51の接触する傾度設定用底板52に立設する傾度設定用傾斜部付き側板49の側面にビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aの傾度を設定する各種の傾度設定用傾斜部50を削成して在庫し、ビデオカメラ取付ベース1に配設される各ビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aの傾きに応じて、その傾度の傾度設定用傾斜部付き側板49を、予め同一形状に整理して製作されていた傾度設定用底板52とすみ肉溶接してL型取付基台48を製作して使用することにより、傾度設定用腕44を溶着したビデオカメラ外筒23を、前記傾度設定用傾斜部付き側板49の傾度設定用孔47に前記傾度設定用腕44の傾度設定用ネジ部45を貫通して、傾度設定用ナット46で前記傾度設定用傾斜部付き側板49に締め付けて前記傾度設定用腕44の度設定用腕切欠部51が前記傾度設定用傾斜部付き側板49のビデオカメラ傾度設定用傾斜部50に当接して、ビデオカメラ4の光軸Aの傾きが決められたまま回り止めされて固定され方式であるため、数量が多く必要とされるビデオカメラ回転設定具43のビデオカメラの各種の傾度が正確に設定される保持具を安価に製作し使用することができる。
【0106】
図34の正面図や図35の平面図が示すように、ビデオカメラ取付溝3に嵌着される滑りキー33を下部に取付けられた傾度設定用底板52に立設するように溶接された傾度設定用傾斜部付き側板49は、傾度設定用孔47を貫通した傾度設定用ネジ部を傾度設定用ナット46で、傾度設定用傾斜部付き側板49のビデオカメラ傾度設定用傾斜部50の上面に、傾度設定用腕44の傾度設定用腕切欠部傾度設定用腕44の傾度設定用腕切欠部の下面が緊密に当て接して締め付け固定され、その結果、ビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aが正しく前方に傾斜して、ビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aを中心に上限撮像方向線Bと下限撮像方向線Cを縦軸に、かつ、水平画角を横軸にした撮像範囲が映された映像をモニタで視認できるようになっている。
【0107】
図36はビデオカメラ回転設定具43の傾度設定用腕切欠部51と傾度設定用傾斜部50の関係を示す説明用とした、ビデオカメラ傾度設定用傾斜部50を傾度設定用傾斜部付き側板49の表面に形成したL型取付基台48の正面図である。図面では、傾度設定用腕44の傾度設定用腕切欠部51が、傾度設定用傾斜部付き側板49の傾度設定用傾斜部50に当接してビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aと、ビデオカメラ光軸Aを中心に上限撮像方向線Bと下限撮像方向線Cで撮像範囲の縦方向が設定されている状況が示されている。
【0108】
図37は、図36の傾度設定用傾斜部付き側板49だけの平面図である。また、図38は、L型取付基台48の側面図で、コスト低減が可能に設計され、それぞれ分離して標準化された分割型の傾度設定底板52を製作して在庫し、別に異なる傾度設定用傾斜部50を側面に形成された傾度設定用傾斜部付き側板49を各種製作して在庫しておき、注文に応じて傾度設定底板52に前記傾度設定用傾斜部付き側板49をL形継ぎ手のすみ肉溶接でL型取付基台48を製作して次工程に納入するもので、製作能率が勝れているので車一台の生産ペースに支障を起こすことがなく、小さな在庫量が維持できるため製造コストを低減することができる。
【0109】
第7実施例の視認カメラ装着車の車体上部構造に使用された複合ビデオカメラ保持具57を図39に従って説明する。
【0110】
第7実施例は、図39に示すように、ルーフサイド中部のガラス窓に対面して設置された複合ビデオカメラ保持具57をルーフハウジング周縁部に取付けて一部切断して取り出された平面図で、ルーフハウジング6のルーフハウジング周縁部18に固定されたビデオカメラ取付ベース1の表面にルーフ上基点2A,2Bを中心に放射状に形成されたビデオカメラ取付溝3と、前記ビデオカメラ取付溝3と底面に取付けた滑りキー33を嵌着して溶着した複数カメラ取付板59と、前記複数カメラ取付板59の表面に形成した複数台のビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aの挟角θに基づいて形成された複数底板取付溝58と、前記複数底板取付溝58に、底面の滑りキーを嵌着して溶着した複数台のコ型ビデオカメラ保持具36のコ型ビデオカメラ保持具底板39と、を備えた複合ビデオカメラ保持具57と、前記複合ビデオカメラ保持具57のビデオカメラ4の撮像レンズに対面するガラス窓付きルーフ5の側面と、前記ガラス窓付きルーフ5の側面に形成された横長の楕円形のガラス窓取付凹部11と、前記ガラス窓取付凹部11に横長のガラスを取付ボルトでガラス窓取付ナットに螺設してなるガラス窓と、で構成される複合ビデオカメラ保持具57を備えた視認カメラ装着車の車体上部構造である。
【0111】
第7実施例は、使用される複合ビデオカメラ保持具57として、ルーフハウジング6に固定されたビデオカメラ取付ベース1の表面にルーフ上基点2A,2Bを中心に放射状に形成されたビデオカメラ取付溝3と、前記ビデオカメラ取付溝3と底面に取付けた滑りキー33を嵌着して溶着した複数カメラ取付板59と、前記複数カメラ取付板59の表面に形成した複数台のビデオカメラのビデオカメラ光軸Aの挟角θに基づいて形成されたビデオカメラ保持具取付溝58と、前記ビデオカメラ保持具取付溝58に、底面の滑りキー35を嵌着して溶着した複数台のビデオカメラ保持具57のビデオカメラ保持具底板39と、を備えた複合ビデオカメラ保持具57のビデオカメラ4の撮像レンズ19に対面するガラス窓付きルーフ5の側面と、前記ガラス窓付ルーフ5の側面に形成された横長の楕円形のガラス窓取付凹部11と、前記ガラス窓取付凹部11に横長のルーフサイド中部ガラス8Dを六角孔付きボルト12でガラス窓取付ナット13に螺設してなるガラス窓8と、で構成される複合ビデオカメラ保持具57を使用したことを特徴とする視認カメラ装着車の車体上部構造である。
【0112】
本発明のビデオカメラ保持具は、個別で使用して作用効果を奏するばかりでなく、複数組み合わせて使用すると、これまで考えられなかった多くの作用効果を奏するものである。そればかりか、ルーフハウジング6の周縁部に配設されるビデオカメラ保持具のビデオカメラ4は、一箇所に一台のビデオカメラ保持具を設置して広角レンズのビデオカメラで広い視認範囲を撮像すると、しばしば移動する自動車を見落として不測の交通事故を発生することがあるが、それに対して、複数ビデオカメラ保持具57は、広い撮像範囲を分担する複数のビデオカメラ4,4を配置して、その分割し分担された映像間を横切る横断映像が生ずるチラツキ現象で、移動する自動車や人の動きが発見され易くなり、交通事故を効果的に防止することもできる。
【0113】
図39は、複数ビデオカメラ保持具57の一部切断平面図で、紙面の関係で一台のビデオカメラの水平画角を40度として作図してあるが、実際はビデオカメラの水平画角は40度以上でもよい。図39は、図14〜図16に示すようなコ型ビデオカメラ保持具36を2台使用して、複数のビデオカメラ保持具36,36のビデオカメラ4,4の両ビデオカメラ光軸を水平方向にθ角度広げて設定した実施例である。図示するように、ルーフハウジング6のルーフハウジング周縁部18に固定したビデオカメラ取付ベース1の表面にルーフ上基点2A,2Bを中心にした放射状のビデオカメラ取付溝3に嵌着する滑りキーを底面に取付けた複数カメラ取付板59の表面に、複数のコ型取付基台38のコ型ビデオカメラ保持具底板39,39の滑りキーをV形状の複数底板取付溝58に嵌着し、それぞれを位置決め材で位置決めして固定し、各コ型ビデオカメラ保持具36のビデオカメラ4の撮像方向をθ角度に拡張して撮像するものである。ガラス窓8は、ガラス窓付ルーフ5のルーフパネルの側面下部に形成された開口部7が設けられたガラス窓取付凹部11に横長楕円形のルーフサイド中部ガラス8Dを六角孔付きボルト12と、前記開口部7の傍らのボルト孔付きのナット溶着部42に溶着したガラス窓取付ナット13の螺着によって取付けたものである。
【0114】
また、図39の複数ビデオカメラ保護具57の他の使用例としては、隣接するビデオカメラのビデオカメラ光軸Aの傾きを一定角度上下変更して使用することができるので、ルーフハウジング6のビデオカメラ取付ベースに取付けた複数ビデオカメラ保持具の一方のビデオカメラ保持具のビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aと、他方のビデオカメラ保持具のビデオカメラ4のビデオカメラ光軸Aを上下食い違わして設定して、例えば、両ビデオカメラの画角が水平50度、垂直40度の場合に、一方のビデオカメラ保持具のビデオカメラの光軸を水平から下方に20度の傾度とし、他方のビデオカメラ保持具のビデオカメラの光軸を水平から上方に20度の傾度とすれば、走行中に両ビデオカメラ保持具のビデオカメラによって水平画角は合計100度で、垂直画角が80度の撮像範囲として広範囲の安全確認ができる。
【0115】
以上、本発明の応用事例として、図41の18台のビデオカメラ保持具を配設した視認カメラ装着車の場合で、例えば、ビデオカメラ保持具のビデオカメラ4の水平画角を90度、垂直画角60度を使用して、隣接するビデオカメラ4群のビデオカメラ光軸A,Aを、水平を基準に上下に30度交互に変えて、下方に設定されたビデオカメラ群と上方に設定されたビデオカメラ群とに層別して使用すると、先ず、下向きのビデオカメラ4の群は、背面視認用ビデオカメラ(「背面」)6J、左車側後方視認用ビデオカメラ(「左後」)6B、車側左横中央後方視認用ビデオカメラ(「左横中後」)6D、車側左横前方視認用ビデオカメラ(「左横前」)6G、正面左方向視認用ビデオカメラ(「正面左」)6I、正面右方向視認用ビデオカメラ(「正面右」)6L、車側右横前方視認用ビデオカメラ(「右横前」)6N、車側右方向視認用ビデオカメラ(「右横」)6P、車側右横後方視認用ビデオカメラ(「右横後」)6Rの9台と、上向きのビデオカメラの群は、背面左斜方向視認用ビデオカメラ(「背面左斜」6A、車側左横後方視認用ビデオカメラ(「左横後」)6C、車側左横中央前方視認用ビデオカメラ(「左横中前」)6F、左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)6H、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)6K、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)6M、車側右横中央前方視認用ビデオカメラ(「右横中前」)6O、車側右横中央後方視認用ビデオカメラ(「右横中後」)6Q、右車側後方視認用ビデオカメラ(「右後」)6Sの9台にて、車周360度の範囲を上下幅の視界120度で車の直下から遠方を安全確認できるというビデオカメラ保持具の効果を活用することができる。なお、ビデオカメラ4の水平画角を90度、垂直画角を30度の場合でも車周360度の範囲を上下幅の視界60度で視認できるので十分の作用効果を奏する。
【0116】
第8実施例として、モニタ付きフロントウインドガラスを設けた視認カメラ装着車のルーフ前部の車体上部構造を図45に従って説明する。
【0117】
第8実施例は、フロントウインドガラス10として、断熱材プロテクター99の表面にフロントウインドガラス用モニタ97の裏側を接着したフロントウインドガラス用モニタ97、または複数のフロントウインドガラス用モニタ97を取付けた断熱材モニタボデー100のいずれかを、フロントウインドガラス10の上部、下部、左側部、右側部のいずれかに取付けたモニタ付きフロントウインドガラス98、またはフロントウインドガラス10の表面に前記フロントウインドガラス用モニタ97を枠型形状、U型形状、逆U型形状のいずれかの形状に配置して取付けたモニタ付きフロントウインドガラス98のいずれかを備えたことを特徴とする視認カメラ装着車の車体上部構造である。
【0118】
第8実施例のフロントウインドガラス上部の車体上部構造は、図42の視認カメラ装着車のルーフハウジング6の中心から放射状に12台配設されたルーフハウジング周縁部18のビデオカメラ保持具や、または、図43の視認カメラ装着車の運転席101に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジング6上の点を中心にして放射状に12台配設されたルーフハウジング周縁部18のビデオカメラ保持具の各ビデオカメラ4にて車周360度の道路状況や交通状況を分担して撮像された映像信号が伝送されリアルタイムの映像が視認できるモニタ9を、前記ビデオカメラ4と、それぞれ一組に接続することを特徴とするものであるが、図42と図43ではそれぞれ車室前方上部の移動式モニタボデー96と車室前方下部の長大モニタボデー95にモニタを横並びに配設されて運転者が視認して運転される。また、図45に示すようにフロントウインド10を備えた自動車のルーフハウジング6上に取付けられたビデオカメラ保持具にガラス窓付きルーフ5を覆設した第8実施例の視認カメラ装着車のフロントウインド上部の車体上部構造については、車室前方上部に取付けられた単体モニタボデー93、連合モニタボデー94、長大モニタボデー95、移動式モニタボデー96等のモニタと併用して多数のモニタを配設するために、フロントウインドガラスの表面にフロントウインド用ガラス97を取付けてルーフ上のビデオカメラ4が多いときに使用し、或いはフロントウインドガラスを活用するために、フロントウインドガラス用モニタをフロントウインドガラスに枠型形状に配設して接着して使用し、或いはフロントウインドガラス用モニタ97を取付けた断熱材モニタボデー100をモニタ付きフロントウインドガラス98に接着して使用するが、日射光線によるビデオカメラ4の性能の低下や劣化を防止するために、モニタ付きフロントウインドガラス98として、断熱材プロテクター99を表面に裏側を接着したフロントウインドガラス用モニタ97をフロントウインドガラス10に接着して使用し、または、複数のフロントウインドガラス用モニタ97を取付けた断熱材モニタボデー100のいずれかを、フロントウインドガラス10に枠型形状に配設する。
【0119】
第8実施例の視認カメラ装着車の車体上部構造は、ガラス窓付きルーフ5のガラス窓付きルーフの下部フランジ60と、前記ルーフハウジング6の下部フランジ61と、前記ルーフハウジングの下に配設されたヘッダーインナーパネル65の下部フランジ67を三枚重ねでスポット溶接して結合し、また、ヘッダーインナーパネル65の上部フランジ66(図示せず。)を前記ルーフハウジング6の前部パネルと二枚重ねでスポット溶接して形成したルーフハウジング前部の閉断面部と、を具備し、モニタ付きフロントウインドガラス98を備えた自動車であって、前記T型ビデオカメラ保持具20を配設したルーフハウジング6と、前記ガラス窓8の前記フロントウインド上部ガラス8Aを個別に取り外し可能な前記ガラス窓付きルーフ5や、または、前記ガラス窓付きルーフ5をガラス窓付きルーフ取付ボルト56でルーフハウジング6に取付け、ガラス窓付きルーフ5の全体を取付け取り外しができるガラス窓付きルーフ5のいずれかとの間に密閉された空間を形成した視認カメラ装着車の車体上部構造である。なお、この場合、前記ルーフハウジングサイドパネル74とルーフハウジングサイドレールアウタ71よりなる閉断面部と、ルーフハウジングサイドレール68とルーフハウジングサイドレールアウタ71よりなる閉断面部の二つの閉断面部は、本発明のガラス窓付きルーフ5やルーフハウジング6やルーフハウジング周縁部に固着された枠状のビデオカメラ取付ベース1等にてなる構成体の剛性が大きいことから省略してもよい。
【0120】
図45は、フロントウインドガラス上部の車体上部構造を示し、モニタ付きフロントウインドガラス98を使用した車のフロントウインドガラス上部の縦断面図である。モニタ付きフロントウインドガラス98は、図45に示すように、従来における車のフロントウインドガラス10の取付方法と同様に、モニタ付きフロントウインドガラス98のフロントウインドガラス10の上端部を、クリップ85と上部塩ビプロテクター81とSUSモール80と下部塩ビプロテクター82で支持して、ダム86で保持した接着剤87で接着して固着し、フロントウインドガラス10の下端部は、フロントボンネット88に上方のカウルアウタトップパネル(図示しない。)とカウルトップインナパネル(図示しない。)とSUSモール80(図示しない。)で支持し、ダム86で保持して接着剤87で固着する。また、本発明の特徴とする前記モニタ付きフロントウインドガラス98は、モニタ付きフロントウインドガラス10の周縁部に取付けた超薄厚のフロントウインドガラス用モニタ97を、前記フロントウインドガラス用モニタ97の映像の上部がモニタ付きフロントウインドガラス98の外側部に近くなるように取り付け、あたかも、ビデオカメラの設置するルーフ上基点2A,2Bの位置から放射状の撮像方向線が交差するルーフハウジング周縁部18に配設されたビデオカメラ4から外方向を見るように、前記フロントウインドガラス用モニタ97の映像で、車側の前後方向や横方向の交通状況や道路状況を車の直近から遠方まで視認できるようにする。なお、この他に、前記モニタ付きフロントウインドガラス98の下部に取付ける前記フロントウインドガラス用モニタ97群だけを、前記モニタ付きフロントウインドガラス98の上部に取付けた前記フロントウインドガラス用モニタ97群と同様に、モニタ付きフロントウインドガラス98の下部に取付けるフロントウインドガラス用モニタ97群の映像の上部が、モニタ付きフロントウインドガラス98の上方に近くなるように取付けてもよい。
【0121】
また、フロントウインドガラスに接着するモニタ9の性能を維持するために、直射日光や外部から及ぶ熱影響を防御する断熱材プロテクター99をモニタ9の裏面に取付けたフロントウインドガラス用モニタ97をフロントウインドガラス10に接着することにより、フロントウインドガラス用モニタ97について高度の品質保証ができる。また、フロントウインドガラス用モニタ97を断熱材モニタボデー100に横並びに隣接して取付けたフロントウインドガラス用モニタ付き断熱材モニタボデー100をモニタ付きフロントウインドガラス98に取付けて使用してもよい。
【0122】
なお、自動車のモニタ付きフロントウインドガラス98の水平に対する傾斜は、各種多様の車種で垂直に近いものから傾斜角度が小さいもの等があるので、断熱材プロテクター99を裏面に接着したフロントウインドガラス用モニタ97の映像を運転席に座った運転者から見易いように、フロントウインドガラス用モニタ97の表面を運転席に座った運転者に対面できるようにし、フロントウインドガラスの傾斜で傾斜角度が水平に対して小さいな車の場合は、モニタ付きフロントウインドガラスの上部に取付けるフロントウインドガラス用モニタ97面を下向きに、モニタ付きフロントウインドガラスの下部に取付けるフロントウインドガラス用モニタ97面を上向きに、モニタ付きフロントウインドガラスの左側部に取付けるフロントウインドガラス用モニタ97面を右向きに、モニタ付きフロントウインドガラスの右側部に取付けるフロントウインドガラス用モニタ97面を左向きにするなど図45に示すように、断熱材プロテクター99の断面を三角形状にする。また、モニタ付きフロントウインドガラス98面の傾斜角度が水平に対して大きな車の場合は、断熱材プロテクター99の断面を平板状にしてもよい。
【0123】
図46〜図47は、第8実施例の枠型形状モニタ付きフロントウインドガラス98を備えた視認カメラ装着車の平面図、図50〜図55は枠型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、以下これに従って説明する。
【0124】
図46は、ルーフハウジング周縁部18に10台のビデオカメラが、図示するように、ルーフハウジング6のルーフハウジング後縁部15の中央部に設置した背面視認用ビデオカメラ(「背面」)4Jから左回りに、左車側後方視認用ビデオカメラ(「左後」)4B、車側左横中央後方視認用ビデオカメラ(「左横中後」)4D、車側左横中央前方視認用ビデオカメラ(「左横中前」)4F、左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)4H、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)4K、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)4M、車側右横中央前方視認用ビデオカメラ(「右横中前」)4O、車側右横後方視認用ビデオカメラ(「右横後」)4R、右車側後方視認用ビデオカメラ(「右後」)4Sの10台を配設されて、図40の8台のビデオカメラ4を配設した視認カメラ装着車が危険なビデオカメラ設置位置死角Xを有していたことを解消した車で、図46の実施例は、フロントウインドガラス10にフロントウインドガラス用モニタ97を枠型形状に10台設置され、ビデオカメラ4の画角を水平51度、垂直39度にした場合に、図示するように隣接するビデオカメラ4、4間の撮像範囲に、ビデオカメラ設置位置死角Xが、4Mと4O間ビデオカメラ設置位置死角X3や、4Oと4R間ビデオカメラ設置位置死角X4や、4Rと4S間ビデオカメラ設置位置死角X5等が生ずるが隣接するビデオカメラ4の撮像光線が交差する「視界の欠落部分」の三角形が極めて小さく、図40のように視界の欠落部分の三角形が大きく、かつ欠落部分が遠方まで伸びて「走行中の消しゴム作用」により、視界の欠落部分が連続して形成されながら車が高速走行することにより危険の発生を見逃すという問題があったが、その本質を解明して本発明を解決したものである。
【0125】
図50は、図46の視認カメラ装着車のモニタ付きフロントウインドガラス98を車体上部構造に備えたもので、ルーフハウジング6の中心を基準に10台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部18に配設し、10台のフロントウインドガラス用モニタ97を枠型形状に接着したモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図である。図46に示す視認カメラ装着車において、ルーフハウジング左側縁部16とルーフハウジング右側縁部17にビデオカメラ保持具を2台づつと、ルーフハウジング前縁部に3台、ルーフハウジング後縁部に3台のビデオカメラ保持具を10台設置した視認カメラ装着車のモニタ付きフロントウインドガラス98面に10台のフロントウインドガラス用モニタ97を、ルーフハウジング6上のビデオカメラ保持具の配置に相似して枠型形状に接着したモニタ付きフロントウインドガラス98で、モニタ付きフロントウインドガラス98面の上部に左から右に、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の下部に左から右に、9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)、9背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9D車側左横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「左横中後」)、9F 車側左横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「左横中前」)の2台を接着し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部に上から下に、9Q車側右横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「右横中後」)、9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」)の2台を接着して枠型形状に配置した合計10台のフロントウインドガラス用モニタ97よりなる枠型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を第8実施例の視認カメラ装着車の構成部材とされ、このモニタ付きフロントウインドガラス98の利点は、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、で左車側前方の映像を見ながら、視線を少し下の9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)を見ると、前後対象的に安全が確認できるという便利性がある。同様に9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)と9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)と9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)も全く対照的に前後同時に安全確認が容易にでき、また9F 車側左横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「左横中前」)と9Q車側右横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「右横中後」)、9D車側左横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「左横中後」)と9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」)も対照的に左右同時に安全確認が容易にできるという従来の自動車では全く予想できない作用効果を奏するものである。
【0126】
図47は、枠型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を備えた視認カメラ装着車の平面図である。この車は、ルーフハウジング周縁部18に配設されたビデオカメラ保持具のビデオカメラ4が16台と、フロントウインドガラスにフロントウインドガラス用モニタ97が枠型形状に16台設置され、ルーフハウジング後縁部15の中央に設置された背面視認用ビデオカメラ(「背面」)4Jから左回りに、 背面左斜方向視認用ビデオカメラ(「背面左斜」4A、左車側後方視認用ビデオカメラ(「左後」)4B、車側左横後方視認用ビデオカメラ(「左横後」)4C、車側左方向視認用ビデオカメラ(「左横」)4E、車側左横前方視認用ビデオカメラ(「左横前」)4G、左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)4H、正面左方向視認用ビデオカメラ(「正面左」)4I、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)4K、正面右方向視認用ビデオカメラ(「正面右」)4L、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)4M、車側右横前方視認用ビデオカメラ(「右横前」)4N、車側右方向視認用ビデオカメラ(「右横」)4P、車側右横後方視認用ビデオカメラ(「右横後」)4R、右車側後方視認用ビデオカメラ(「右後」)4S、背面斜右方向視認用ビデオカメラ(「背面斜右」)4Tの16台が配置されている。モニタ付きフロントウインドガラス98は図52のモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図に示されてある、
【0127】
図52は、図47の視認カメラ装着車のモニタ付きフロントウインドガラス98にフロントウインドガラス用モニタ97が枠型形状に16台設置されたモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、図示するように、モニタ付きフロントウインドガラス98面の上部に左から右に、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、9I正面左方向視認用モニタ(モニタ表示「正面左」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、9L正面右方向視認用モニタ(モニタ表示「正面右」)、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)の5台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の下部に左から右に、9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)、9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、9T背面斜右方向視認用モニタ(モニタ表示「背面斜右」)、9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)の5台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9C車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)、9E車側左方向視認用モニタ(モニタ表示「左横」)、9G車側左横前方視認用モニタ(モニタ表示「左横前」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部に上から下に、9N車側右横前方視認用モニタ(モニタ表示「右横前」)、9P車側右方向視認用モニタ(モニタ表示「右横」)、9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」))の3台を配置して、合計16台のフロントウインドガラス用モニタ97で枠型形状に配設されている。
【0128】
なお、モニタ付きフロントウインドガラス98面の上部と下部のフロントウインドガラス用モニタ97の代わりに、図42の視認カメラ装着車のフロントウインドガラス10の外側から見えるように車室内前方上部に設置された移動式モニタボデー96に左から右に、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、9I正面左方向視認用モニタ(モニタ表示「正面左」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、9L正面右方向視認用モニタ(モニタ表示「正面右」)、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)の5台を配置し、また、車室内前方下部に設置された長大モニタボデー95に左から右に、9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)、9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、9T背面斜右方向視認用モニタ(モニタ表示「背面斜右」)、9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)の5台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9C車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)、9E車側左方向視認用モニタ(モニタ表示「左横」)、9G車側左横前方視認用モニタ(モニタ表示「左横前」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部に上から下に、9N車側右横前方視認用モニタ(モニタ表示「右横前」)、9P車側右方向視認用モニタ(モニタ表示「右横」)、9R 車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」))の3台を配置して、車室前部のモニタ付き移動式モニタボデー96、モニタ付き長大モニタボデー95と、フロントウインドガラス用モニタ97を取付けた枠型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98の併合で枠型形状に配置して視認するようにしてもよい。
【0129】
図51は、図41に示す視認カメラ装着車において、ルーフハウジング6の中心を基準に18台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部18に配設し、18台のビデオカメラ4からリアルタイムに映像信号が伝送される18台のフロントウインドガラス用モニタ97を枠型形状に接着したモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、図41に示す視認カメラ装着車のフロントウインドガラス10面に18台のフロントウインドガラス用モニタ97を枠型形状に接着するもので、その場合にモニタ付きフロントウインドガラス98面の上部には図51に示すように、左から右に、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、9I正面左方向視認用モニタ(モニタ表示「正面左」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、9L正面右方向視認用モニタ(モニタ表示「正面右」)、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)の5台のフロントウインドガラス用モニタ97が接着され、また、モニタ付きフロントウインドガラス98面の下部には左から右に、9C車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)、9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)、9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、9T背面斜右方向視認用モニタ(モニタ表示「背面斜右」)、9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)、9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」)の7台のフロントウインドガラス用モニタ97が接着され、また、モニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9D車側左横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「左横中後」)、9F 車側左横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「左横中前」)、9G車側左横前方視認用モニタ(モニタ表示「左横前」)の3台のフロントウインドガラス用モニタ97を接着し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部には上から下に、9N車側右横前方視認用モニタ(モニタ表示「右横前」)、9O車側右横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「右横中前」)、9Q車側右横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「右横中後」)の3台のフロントウインドガラス用モニタ97が接着されて合計18台のフロントウインドガラス用モニタ97で枠型形状に配設された枠型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を第8実施例の視認カメラ装着車の構成部材としたものである。
【0130】
なお、モニタ付きフロントウインドガラス98面の上部と下部のフロントウインドガラス用モニタ97の代わりに、図41の視認カメラ装着車のフロントウインドガラス10の外側から見えるように車室内前方上部に設置された長大モニタボデー96に左から右に、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、9I正面左方向視認用モニタ(モニタ表示「正面左」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、9L正面右方向視認用モニタ(モニタ表示「正面右」)、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)の5台のフロントウインドガラス用モニタ97が接着され、また、車室内前方下部に設置された長大モニタボデー95に左から右に、9C車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)、9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)、9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、9T背面斜右方向視認用モニタ(モニタ表示「背面斜右」)、9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)、9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」)の7台のフロントウインドガラス用モニタ97が接着され、また、モニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9D車側左横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「左横中後」)、9F 車側左横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「左横中前」)、9G車側左横前方視認用モニタ(モニタ表示「左横前」)の3台のフロントウインドガラス用モニタ97を接着し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部には上から下に、9N車側右横前方視認用モニタ(モニタ表示「右横前」)、9O車側右横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「右横中前」)、9Q車側右横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「右横中後」)の3台のフロントウインドガラス用モニタ97が接着されて、車室前部上部のモニタ付き長大モニタボデー95、車室前部下部のモニタ付き長大モニタボデー95と、フロントウインドガラス用モニタ97を取付けた枠型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98の併合で枠型形状に配置して視認するようにしてもよい。
【0131】
図53は、図42に示すようにルーフハウジング6の中心を基準に12台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部18に配設した視認カメラ装着車のフロントウインドガラス10から見える車室前方上部の移動式モニタボデー96と車室前方下部の長大モニタボデー95を取り去り、その代わりに、12台のフロントウインドガラス用モニタ97を枠型形状に接着したモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、図示するように、モニタ付きフロントウインドガラス98面の上部に左から右に、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の下部に左から右に、9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、9T背面斜右方向視認用モニタ(モニタ表示「背面斜右」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9C車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)、9E車側左方向視認用モニタ(モニタ表示「左横」)、9G車側左横前方視認用モニタ(モニタ表示「左横前」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部に上から下に、9N車側右横前方視認用モニタ(モニタ表示「右横前」)、9P車側右方向視認用モニタ(モニタ表示「右横」)、9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」))の3台等を枠型形状に配置して合計12台のフロントウインドガラス用モニタ97よりなる枠型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を第8実施例の視認カメラ装着車の構成部材としたものである。
【0132】
図54は、図43に示すように運転席101に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジング6上の点を中心を基準に12台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部18に配設した視認カメラ装着車のモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、図43に示す視認カメラ装着車のフロントウインドガラス10の外から見える車室前方上部の移動式モニタボデー96と車室前方下部の長大モニタボデー95を取り去り、その代わりに、モニタ付きフロントウインドガラス98面の上部に図54に示すように、モニタ付きフロントウインドガラス98の左から右に、9G車側左横前方視認用モニタ(モニタ表示「左横前」)、9I正面左方向視認用モニタ(モニタ表示「正面左」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、9L正面右方向視認用モニタ(モニタ表示「正面右」)の4台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の下部に左から右に、9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)の2台を配置し、また、モニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)、9C車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)、9E車側左方向視認用モニタ(モニタ表示「左横」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部に上から下に、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)、9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」)、9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)の3台等を枠型形状に配置して合計12台のフロントウインドガラス用モニタ97よりなる枠型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を第8実施例の視認カメラ装着車の構成部材としたものである。
【0133】
図55は、図44に示すように運転席101に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジング6上の点を中心に9台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部18に配設した視認カメラ装着車のフロントウインドガラス10に、ルーフハウジング周縁部18上のビデオカメラから映像信号を伝送される9台のフロントウインドガラス用モニタ97を枠型形状に取付けたモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、図44に示すような車室前方上部の移動式モニタボデー96と車室前方下部の長大モニタボデー95を取り去り、その代わりに、モニタ付きフロントウインドガラス98面の上部に図55に示すように、モニタ付きフロントウインドガラス98面の上部に左から右に、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)の2台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の下部に左から右に、9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)の2台を配置し、また、モニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9C車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)、9E車側左方向視認用モニタ(モニタ表示「左横」)の2台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部に上から下に、9N車側右横前方視認用モニタ(モニタ表示「右横前」)、9Q車側右横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「右横中後」)、9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」)の3台等を枠型形状に配置して合計9台のフロントウインドガラス用モニタ97よりなる枠型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を第8実施例の視認カメラ装着車の構成部材としたものである。
【0134】
第8実施例のフロントウインドガラス10にU型形状にフロントウインドガラス用モニタ97を取付けたU型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を備えた視認カメラ装着車のルーフ前部の車体上部構造について図48と図56〜図61に従って説明する。
【0135】
U型形状にフロントウインドガラス用モニタ97を取付けた第8実施例は、モニタ付きフロントウインドガラス98として、断熱材プロテクター99の表面に裏側を接着したフロントウインドガラス用モニタ97や、または、複数のフロントウインドガラス用モニタ97を取付けた断熱材モニタボデー100のいずれかを、フロントウインドガラス10にU型形状に接着したU型形状モニタ付きフロントウインドガラス98を備えた視認カメラ装着車の車体上部構造で、ルーフハウジング6の中心から放射状に配設されたルーフハウジング周縁部18のビデオカメラ保持具、または、運転席に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジング6上の点を中心に放射状に配設されたルーフハウジング周縁部18のビデオカメラ保持具のいずれかのビデオカメラ4と、前記ビデオカメラ4から映像信号を伝送されるフロントウインドガラスモニタ97と、前記フロントウインドガラスモニタ97をフロントウインドガラス10の周囲にU型形状に接着したU型形状のモニタ付きフロントウインドガラスモニタ98を備えたものである。
【0136】
図48は、U型形状にフロントウインドガラス用モニタ97を取付けた第8実施例の車体上部構造を備えた視認カメラ装着車の平面図で、図示するようにビデオカメラ設置位置死角Xを全てゼロにした視認カメラ装着車である。ビデオカメラ保持具のビデオカメラ4は、ルーフハウジング6のルーフハウジング後縁部15の中央に設置された背面視認用ビデオカメラ(「背面」)4Jから左回りに、左車側後方視認用ビデオカメラ(「左後」)4B、車側左横中央後方視認用ビデオカメラ(「左横中後」)4D、車側左横中央前方視認用ビデオカメラ(「左横中前」)4F、左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)4H、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)4K、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)4M、車側右横中央前方視認用ビデオカメラ(「右横中前」)4O、車側右横後方視認用ビデオカメラ(「右横後」)4R、右車側後方視認用ビデオカメラ(「右後」)4Sの10台を配設し、ビデオカメラの画角は、左車側後方視認用ビデオカメラ(「左後」)4B、車側左横中央後方視認用ビデオカメラ(「左横中後」)4D、車側左横中央前方視認用ビデオカメラ(「左横中前」)4F、と車側右横中央前方視認用ビデオカメラ(「右横中前」)4O、車側右横後方視認用ビデオカメラ(「右横後」)4R、右車側後方視認用ビデオカメラ(「右後」)4Sの6台の水平画角を80度とし、他の4台の左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)4H、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)4K、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)4M、背面視認用ビデオカメラ(「背面」)4Jは水平画角を51度にして、4Mと4O間ビデオカメラ設置位置死角X3や、4Oと4R間ビデオカメラ設置位置死角X4や、4Rと4S間ビデオカメラ設置位置死角X5の三角形状がゼロとなり、図40のように車側の近くで三角形状に交差していない欠落部分が遠方まで及ぶ危険なX1とX2と比較して極めて安全にし、かつ、モニタ付きフロントウインドガラス98は、フロントウインドガラス用モニタ97を方向感覚に勝れて容易に不安全状態が発見できるようなU型形状に10台設置されたものである。
【0137】
図56は、ルーフハウジング6の中心を基準にルーフハウジング周縁部18に配設したビデオカメラ4から映像信号を伝送される10台のフロントウインドガラス用モニタ97をU型状に取付けたモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、前記の図48の視認カメラ装着車の平面図でモニタ付きフロントウインドガラス98の外から見えるように、モニタ付きフロントウインドガラス98面に10台のフロントウインドガラス用モニタ97をU型形状に接着されている。この詳細は図50に示すモニタ付きフロントウインドガラス98の上段の3台のフロントウインドガラス用モニタ97を、モニタ付きフロントウインドガラス98の下段の3台のフロントウインドガラス用モニタ97の上に並べて配置して、モニタ付きフロントウインドガラス98の下部の上段に左から右に、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)の3台を配置し、その下列に、左から右に、9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)の3台を配置し、また、モニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9D車側左横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「左横中後」)、9F 車側左横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「左横中前」)の2台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部に上から下に、9Q車側右横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「右横中後」)、9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」)の2台をU型形状に配置した合計10台のフロントウインドガラス用モニタ97よりなるU型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を第8実施例の視認カメラ装着車の構成部材としたもので、U型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98の利点は、対照的な前後方向の交通状況や道路状況の安全確認が同時にでき、モニタ付きフロントウインドガラス98の下部で、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)と9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)と9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)と9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)が、両モニタの接触部を境に上方と下方の映像が対象画像として同時に視認できるので、目視運転の弱点を補完して安全運転の便利性が極めて大きいことである。
【0138】
図57は、ルーフハウジング6の中心を基準にルーフハウジング周縁部18に配設したビデオカメラ4から映像信号を伝送される18台のフロントウインドガラス用モニタ97をU型形状に取付けたモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、図51のモニタ付きフロントウインドガラス98の上部の5台のモニタ97群をモニタ付きフロントウインドガラス98の下部の7台のモニタ97群の上部に接着し、左から右に、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、9I正面左方向視認用モニタ(モニタ表示「正面左」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、9L正面右方向視認用モニタ(モニタ表示「正面右」)、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)の5台を配置し、その下列に、図面に示すように左から右に、9C車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)、9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)、9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、9T背面斜右方向視認用モニタ(モニタ表示「背面斜右」)、9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)、9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」)の7台が配置され、かつ、モニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9D車側左横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「左横中後」)、9F 車側左横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「左横中前」)、9G車側左横前方視認用モニタ(モニタ表示「左横前」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部に上から下に、9N車側右横前方視認用モニタ(モニタ表示「右横前」)、9O車側右横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「右横中前」)、9Q車側右横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「右横中後」)の3台を配置して、全体をU型形状に配置して合計18台のフロントウインドガラス用モニタ97よりなるU型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を第8実施例の視認カメラ装着車の構成部材としたものである。
【0139】
図58は、ルーフハウジング6の中心を基準にルーフハウジング周縁部18に配設したビデオカメラ4から映像信号を伝送される16台のフロントウインドガラス用モニタ97をU型形状に取付けたモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、図52のモニタ付きフロントウインドガラス98の上部の5台のモニタ97群を、図58に示すようにモニタ付きフロントウインドガラス98の下部の5台のモニタ97群の上部に接着したもので、図58ではモニタ付きフロントウインドガラス98の下部の上段に左から右に、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、9I正面左方向視認用モニタ(モニタ表示「正面左」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、9L正面右方向視認用モニタ(モニタ表示「正面右」)、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)の5台を配置し、その下部には、そのまま、左から右に、9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)、9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、9T背面斜右方向視認用モニタ(モニタ表示「背面斜右」)、9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)の5台を配置し、更に、モニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9C車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)、9E車側左方向視認用モニタ(モニタ表示「左横」)、9E車側左方向視認用モニタ(モニタ表示「左横」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部に上から下に、9N車側右横前方視認用モニタ(モニタ表示「右横前」)、9P車側右方向視認用モニタ(モニタ表示「右横」)、9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」)の3台を配置して、全体でU型形状に配設して合計18台のフロントウインドガラス用モニタ97よりなるU型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を第8実施例の視認カメラ装着車の構成部材としたものである。
【0140】
図59は、ルーフハウジング6の中心を基準にルーフハウジング周縁部18に配設したビデオカメラ4から映像信号を伝送される12台のフロントウインドガラス用モニタ97をU型形状に配設したモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、図53のモニタ付きフロントウインドガラス98の上部の3台のモニタ97群だけを、図59ではモニタ付きフロントウインドガラス98の下部の3台のモニタ97群の上部に接着してモニタ付きフロントウインドガラス98の左から右に、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)の3台を配置し、その下部に、図面に示すように左から右に、9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、9T背面斜右方向視認用モニタ(モニタ表示「背面斜右」)の3台を配置し、またモニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9C車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)、9E車側左方向視認用モニタ(モニタ表示「左横」)、9G車側左横前方視認用モニタ(モニタ表示「左横前」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部に上から下に、9N車側右横前方視認用モニタ(モニタ表示「右横前」)、9P車側右方向視認用モニタ(モニタ表示「右横」)、9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」))の3台を配置して、全体でU型形状に配設して合計12台のフロントウインドガラス用モニタ97よりなるU型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を第8実施例の視認カメラ装着車の構成部材としたものである。
【0141】
図60は、運転席101に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジング6上の点を中心にルーフハウジング周縁部18に配設したビデオカメラ4から映像信号を伝送される12台のフロントウインドガラス用モニタ97をU型形状に取付けたモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、図54のモニタ付きフロントウインドガラス98の上部の4台のモニタ97群を、図60のモニタ付きフロントウインドガラス98の下部の2台のフロントウインドガラス用モニタ97群の上部に左から右へ、9G車側左横前方視認用モニタ(モニタ表示「左横前」)、9I正面左方向視認用モニタ(モニタ表示「正面左」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、9L正面右方向視認用モニタ(モニタ表示「正面右」)の4台を接着し、その下部は、図面に示すように左から右に、9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)の2台が配置されており、またモニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部には下から上に、9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)、9C車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)、9E車側左方向視認用モニタ(モニタ表示「左横」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部に上から下に、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)、9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」)、9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)の3台を配置手、全体でU型形状に配設して合計12台のフロントウインドガラス用モニタ97よりなるU型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を第8実施例の視認カメラ装着車の構成部材としたものである。
【0142】
図61は、運転席101に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジング6上の点を中心にルーフハウジング周縁部18に配設したビデオカメラ4から映像信号を伝送される9台のフロントウインドガラス用モニタ97をU型形状に取付けたモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、図55のモニタ付きフロントウインドガラス98の上部の2台のモニタ97群を、図61のモニタ付きフロントウインドガラス98の下部の2台のモニタ97群の上部に接着して、左から右に、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)の2台を配置し、その下部には、図面に示すように左から右に、9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)の2台が配置され、またモニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部には、下から上に、9C車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)、9E車側左方向視認用モニタ(モニタ表示「左横」)の2台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部には上から下に、9N車側右横前方視認用モニタ(モニタ表示「右横前」)、9Q車側右横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「右横中後」)、9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」)の3台を配置して接着し、全体でU型形状に配設して合計9台のフロントウインドガラス用モニタ97よりなるU型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を第8実施例の視認カメラ装着車の構成部材としたものである。
【0143】
次に逆U型形状にフロントウインドガラス用モニタ97を取付けた第8実施例として、フロントウインドガラス10に逆U型形状にフロントウインドガラス用モニタ97を取付けた逆U型形状モニタ付きフロントウインドガラス98を備えた視認カメラ装着車のフロントウインドガラス上部の車体上部構造について図49と図62〜図67に従って説明する。
【0144】
逆U型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を備えた第8実施例は、逆U型形状モニタ付きフロントウインドガラス98として、断熱材プロテクター99の表面に裏側を接着したフロントウインドガラス用モニタ97や、または、複数のフロントウインドガラス用モニタ97を取付けた断熱材モニタボデー100のいずれかを、フロントウインドガラス10に逆U型形状に配置して接着した逆U型形状モニタ付きフロントウインドガラスモニタ98を備えたことを特徴とする視認カメラ装着車の車体上部構造で、本発明に使用される逆U型形状モニタ付きフロントウインドガラス98は、視認カメラ装着車のルーフハウジング6の中心から放射状の撮像方向線が、ルーフハウジング周縁部18と交差する点に配設されたビデオカメラ保持具や、または運転席に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジング6の点を中心に放射状の撮像方向線が、ルーフハウジング周縁部18と交差する点に配設されたビデオカメラ保持具のいずれかのビデオカメラ4から映像信号を伝送されるフロントウインドガラス用モニタ97をフロントウインドガラスに逆U型形状に接着した逆U型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を具備したことを特徴とする第10実施例の視認カメラ装着車の車体上部構造である。
【0145】
逆U型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98付き第8実施例の視認カメラ装着車は、図49に示すようにルーフハウジング周縁部18のルーフハウジング後縁部15の中央に設置されたビデオカメラ保持具の背面視認用ビデオカメラ(「背面」)4Jから左回りに、背面左斜方向視認用ビデオカメラ(「背面左斜」)4A、左車側後方視認用ビデオカメラ(「左後」)4B、車側左横後方視認用ビデオカメラ(「左横後」)4C、車側左方向視認用ビデオカメラ(「左横」)4E、車側左横前方視認用ビデオカメラ(「左横前」)4G、左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)4H、正面左方向視認用ビデオカメラ(「正面左」)4I、正面視認用ビデオカメラ(「正面」)4K、正面右方向視認用ビデオカメラ(「正面右」)4L、右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)4M、車側右横前方視認用ビデオカメラ(「右横前」)4N、車側右方向視認用ビデオカメラ(「右横」)4P、車側右横後方視認用ビデオカメラ(「右横後」)4R、右車側後方視認用ビデオカメラ(「右後」)4S、背面斜右方向視認用ビデオカメラ(「背面斜右」)4Tの16台と、モニタ付きフロントウインドガラス98にフロントウインドガラス用モニタ97が逆U型形状に16台設置され、図64に示すように、モニタ付きフロントウインドガラス98の上部に5台のフロントウインドガラス用モニタ97が2段に横並びして接着され、モニタ付きフロントウインドガラス98の左側部に2台とモニタ付きフロントウインドガラス98の右側部に2台が接着されて、運転者は車高の高い車の運転席から俯瞰して安全運転を容易に行うことができる。
【0146】
逆U型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98付き第8実施例の視認カメラ装着車に備えるモニタ付きフロントウインドガラス98は、従来の大型自動車のモニタ付きフロントウインドガラス98の上部面がワイパーブレードの扇形運動だけに利用価値があるが、運転者の目視運転に対しては効果が少ないことから、図62〜図67は、それぞれ図50〜図55において、枠型形状に配置されたモニタ付きフロントウインドガラス98の下部のモニタ97群を、モニタ付きフロントウインドガラス98の上部のフロントウインドガラス用モニタ97群の下段に配置して逆U型形状に配置して接着したことを特徴とするものである。
【0147】
図62は、ルーフハウジング6の中心を基準にルーフハウジング周縁部18に配設したビデオカメラ4から映像信号を伝送される10台のフロントウインドガラス用モニタ97を逆U型形状に取付けたモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、図50のモニタ付きロントウインドガラス98の下部の3台のモニタ97群をモニタ付きフロントウインドガラス98の上部の3台のフロントウインドガラス用モニタ97群の下段に接着して形成される逆U型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98は、モニタ付きフロントウインドガラス98面の上部に左から右に、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)の3台を配置し、その下段に、左から右に、9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9D車側左横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「左横中後」)、9F 車側左横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「左横中前」)の2台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部に上から下に、9O車側右横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「右横中前」)、9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」)の2台等を逆U型形状に配置した合計10台のフロントウインドガラス用モニタ97よりなる逆U型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を第8実施例の視認カメラ装着車の構成部材としたもので、逆U型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98の利点は、対照的な前後方向の交通状況や道路状況の安全確認が同時にでき、モニタ付きフロントウインドガラス98の上部で、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)と9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)と9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)と9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)が、両モニタの接触部を境に上方と下方の映像が対象画像として同時に視認できるので、目視運転の弱点を補完して便利性が極めて大きいことである。
【0148】
図63は、ルーフハウジング6の中心を基準にルーフハウジング周縁部18に配設したビデオカメラ4から映像信号を伝送される18台のフロントウインドガラス用モニタ97を逆U型形状に取付けたモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、図51の枠型形状モニタ付きフロントウインドガラス98の下部の7台の両側のフロントウインドガラス用モニタ97を2台は残して内側の5台のフロントウインドガラス用モニタ97群をモニタ付きフロントウインドガラス98の上部の5台のモニタ97群の下部に接着したモニタ付きフロントウインドガラス98は、モニタ付きフロントウインドガラス98面の上部に左から右に、9H 左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、9I正面左方向視認用モニタ(モニタ表示「正面左」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、9L正面右方向視認用モニタ(モニタ表示「正面右」)、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)の5台を配置し、その下段に、左から右に、9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)、9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、9T背面斜右方向視認用モニタ(モニタ表示「背面斜右」)、9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)の5台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の下部の両端に9C 車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)と9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」)を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9D車側左横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「左横中後」)、9F車側左横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「左横中前」)、9G車側左横前方視認用モニタ(モニタ表示「左横前」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部に上から下に、9N車側右横前方視認用モニタ(モニタ表示「右横前」)、9O車側右横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「右横中前」)、9Q車側右横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「右横中後」)の3台等を逆U型形状に配置して合計18台のフロントウインドガラス用モニタ97よりなる逆U型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を第8実施例の視認カメラ装着車の構成部材としたものである。
【0149】
図64は、ルーフハウジング6の中心を基準にルーフハウジング周縁部18に配設したビデオカメラ4から映像信号を伝送される16台のフロントウインドガラス用モニタ97を逆U型形状に取付けたモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、図52のモニタ付きフロントウインドガラス98の下部の5台のモニタ97群をモニタ付きフロントウインドガラス98の上部の5台のモニタ97群の下部に接着したモニタ付きフロントウインドガラス98は、モニタ付きフロントウインドガラス98面の上部に左から右に、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、9I正面左方向視認用モニタ(モニタ表示「正面左」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、9L正面右方向視認用モニタ(モニタ表示「正面右」)、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)の5台を配置し、その下段に、左から右に、9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)、9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、9T背面斜右方向視認用モニタ(モニタ表示「背面斜右」)、9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)の5台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9D車側左横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「左横中後」)、9F 車側左横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「左横中前」)、9G車側左横前方視認用モニタ(モニタ表示「左横前」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部に上から下に、9N車側右横前方視認用モニタ(モニタ表示「右横前」)、9O車側右横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「右横中前」)、9Q車側右横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「右横中後」)の3台等を逆U型形状に配置して合計16台のフロントウインドガラス用モニタ97よりなる逆U型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を第8実施例の視認カメラ装着車の構成部材としたものである。
【0150】
図65は、ルーフハウジング6の中心を基準にルーフハウジング周縁部18に配設したビデオカメラ4から映像信号を伝送される12台のフロントウインドガラス用モニタ97を逆U型形状に取付けたモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、図53のモニタ付きフロントウインドガラス98の下部の3台のフロントウインドガラス用モニタ97群をモニタ付きフロントウインドガラス98の上部の3台のモニタ97群の下部に接着したモニタ付きフロントウインドガラス98は、モニタ付きフロントウインドガラス98面の上部に左から右に、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)の3台を配置し、その下段に、左から右に、9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)、9T背面斜右方向視認用モニタ(モニタ表示「背面斜右」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9C車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)、9E車側左方向視認用モニタ(モニタ表示「左横」)、9G車側左横前方視認用モニタ(モニタ表示「左横前」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部に上から下に、9N車側右横前方視認用モニタ(モニタ表示「右横前」)、9P車側右方向視認用モニタ(モニタ表示「右横」)、9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」))の3台等を逆U型形状に配置して合計12台のフロントウインドガラス用モニタ97よりなる逆U型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を第8実施例の視認カメラ装着車の構成部材としたものである。
【0151】
図66は、運転席101に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジング6上の点を中心にルーフハウジング周縁部18に配設したビデオカメラ4から映像信号を伝送される12台のフロントウインドガラス用モニタ97を逆U型形状に取付けたモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、図54のモニタ付きフロントウインドガラス98の下部の2台のモニタ97群をモニタ付きフロントウインドガラス98の上部の4台のフロントウインドガラス用モニタ97群の下部に接着し、また、モニタ付きフロントウインドガラス98の上部に左から右に、9G車側左横前方視認用モニタ(モニタ表示「左横前」)、9I正面左方向視認用モニタ(モニタ表示「正面左」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)、9L正面右方向視認用モニタ(モニタ表示「正面右」)の4台を配置し、その下段に、左から右に、9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)の2台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9B左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)、9C車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)、9E車側左方向視認用モニタ(モニタ表示「左横」)の3台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部に上から下に、9M右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)、9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」)、9S右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)の3台等を逆U型形状に配置して合計12台のフロントウインドガラス用モニタ97よりなる逆U型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を第8実施例の視認カメラ装着車の構成部材としたものである。
【0152】
図67は、運転席101に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジング6上の点を中心にルーフハウジング周縁部18に配設したビデオカメラ4から映像信号を伝送される9台のフロントウインドガラス用モニタ97を逆U型形状に取付けたモニタ付きフロントウインドガラス98の正面図で、図55のモニタ付きフロントウインドガラス98の下部の2台のフロントウインドガラス用モニタ97群をモニタ付きフロントウインドガラス98の上部の2台のモニタ97群の下部に接着したモニタ付きフロントウインドガラス98は、モニタ付きフロントウインドガラス98面の上部に左から右に、9H左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)、9K正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)の2台を配置し、その下段に、左から右に、9A背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)、9J背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)の2台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の左側部に下から上に、9C車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)、9E車側左方向視認用モニタ(モニタ表示「左横」)の2台を配置し、モニタ付きフロントウインドガラス98面の右側部に上から下に、9N車側右横前方視認用モニタ(モニタ表示「右横前」)、9Q車側右横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「右横中後」)、9R車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」)の3台等を逆U型形状に配置して合計9台のフロントウインドガラス用モニタ97よりなる逆U型形状のモニタ付きフロントウインドガラス98を第8実施例の視認カメラ装着車の構成部材としたものである。
【0153】
第8実施例のフロントウインドガラス上部の車体上部構造を備えた視認カメラ装着車は、ルーフハウジング周縁部18から車周360度の撮像範囲を正確に分割して配設された各ビデオカメラ保持具のビデオカメラが撮像した映像信号を伝送されるフロントウインドガラス用モニタ97を、これまで運転者の目視運転になにら支障のないフロントウインドガラスの箇所に取り付けて、単体モニタボデー93、連合モニタボデー94、長大モニタボデー95、移動式モニタボデー96等のモニタと併用して視認できることから、運転者の目視運転の弱点を補完して交通事故を防止する効果は極めて大きい。
【0154】
また、第8実施例のフロントウインドガラス上部の車体上部構造を備えた視認カメラ装着車は、モニタ付きフロントウインドガラス98の表面に枠型形状、U型形状、逆U型形状に配置して取り付けたことにより、モニタ付きフロントウインドガラス98に隣接して取付けられたフロントウインドガラス用モニタ97の映像が、車周360度の分担された交通状況や道路状況であることから、フロントウインドガラス用モニタ97の映像に写っている進入車両や進入する人の姿が、隣のフロントウインドガラス用モニタ97の映像に移動する際に生ずるチラツキ現象によって、進入車両や進入する人の動きが運転者の周辺視で捉えられるので、運転者の目視運転の弱点を補完して危険に対処することができる。なお、車周360度の交通状況や道路状況が車の欠点である死角による視界の欠落部分のない映像で写されることから運転者の目視運転を確実化する顕著な効果を奏するが、フロントウインドガラス用モニタ97の映像を夜間の暗い環境でも見易くし、進入車両や進入する人の姿の映像を明るくし見易いようにフロントウインドガラス用モニタ97を色彩照明してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0155】
【図1】第1実施例のフロントウインドガラス上部の車体上部構造の縦断面図である。
【図2】T型ビデオカメラ保持具を使用したフロントウインド上部ガラス窓の正面図である。
【図3】T型ビデオカメラ保持具の正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】コ型ビデオカメラ保持具の正面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具の正面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】フロントウインドガラス上部の車体上部構造で複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具を使用したガラス窓の正面図である。
【図10】第1実施例のルーフサイド前部の車体上部構造の縦断面図である。
【図11】欠円形保持筒付きT型ビデオカメラ保持具の正面図で、傾度設定基板の高さを短く描かれてある。
【図12】図11の平面図である。
【図13】欠円形保持筒付きT型ビデオカメラ保持具を使用したルーフサイド前部の車体上部構造のガラス窓の正面図である。
【図14】保持筒フランジを水平にした円形保持筒付きT型ビデオカメラ保持具の正面図である。
【図15】図14の平面図である。
【図16】図14を使用したルーフサイド前部の車体上部構造のガラス窓の正面図である。
【図17】第1実施例のルーフサイド後部の車体上部構造の縦断面図である。
【図18】図17に示した欠円形保持筒付きT型ビデオカメラ保持具の正面図で、傾度設定基板の高さを短く描かれてある。
【図19】図18の平面図である。
【図20】欠円形保持筒付きT型ビデオカメラ保持具を使用したルーフサイド後部の車体上部構造のガラス窓の正面図である。
【図21】外筒フランジを水平に使用する円形保持筒付きコ型ビデオカメラ保持具の正面図である。
【図22】図21の平面図である。
【図23】図21の外筒フランジを水平に使用する円形保持筒付きコ型ビデオカメラ保持具を使用したルーフサイド後部の車体上部構造のガラス窓の正面図である。
【図24】第1実施例のリヤウインドガラス上部の車体上部構造の縦断面図である。
【図25】図24に示した欠円形保持筒付きT型ビデオカメラ保持具の正面図である。
【図26】図25の平面図である。
【図27】図25の欠円形保持筒付きT型ビデオカメラ保持具を使用したリヤウインドガラス上部の車体上部構造のガラス窓の正面図である。
【図28】リヤウインドガラス上部の車体上部構造で使用する欠円形保持筒付きコ型ビデオカメラ保持具の正面図である。
【図29】図28の平面図である。
【図30】リヤウインドガラス上部の車体上部構造で使用する複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具の正面図である。
【図31】図30の平面図である。
【図32】リヤウインドガラス上部の車体上部構造で複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具を使用したガラス窓の正面図である。
【図33】第2実施例のルーフサイド中部の車体上部構造の縦断面図である。
【図34】ビデオカメラ回転設定具の正面図である。
【図35】図34の平面図である。
【図36】傾度設定用傾斜部付き側板のビデオカメラ傾度設定用傾斜部と傾度設定用腕の切欠部が当接しているL型取付基台の正面図である。
【図37】傾度設定用傾斜部付き側板を傾度設定用底板にL型に立設したL型取付基台の平面図である。
【図38】図37の側面図である。
【図39】ルーフサイド中部のガラス窓に対面してルーフハウジング周縁部に取付けた複数ビデオカメラ保持具を一部切断して取り出した複数ビデオカメラ保持具の平面図である。
【図40】ルーフハウジングの中心を基準に8台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設し、8台のモニタを車室内前方上部の長大モニタボデー95に配設した視認カメラ装着車のビデオカメラ位置間死角の状況を示した平面図である。
【図41】ルーフハウジングの中心を基準に18台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設し、18台のモニタを車室内前方上部の長大モニタボデー95と車室内前方下部の長大モニタボデー95に配設した視認カメラ装着車の平面図である。
【図42】ルーフハウジングの中心を基準に12台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設し、12台のモニタを車室内前方上部の移動式モニタボデー96と車室内前方下部の長大モニタボデー95に配設した視認カメラ装着車の平面図である。
【図43】運転席に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジングの点を中心にして12台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設し、12台のモニタを車室内前方上部の移動式モニタボデー96と車室内前方下部の長大モニタボデー95に配設した視認カメラ装着車の平面図である。
【図44】運転席に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジングの点を中心にして9台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設し、9台のモニタを車室内前方上部の移動式モニタボデー96と車室内前方下部の長大モニタボデー95に配設した視認カメラ装着車の平面図である。た視認カメラ装着車の平面図である。
【図45】第8実施例のモニタ付きフロントウインドガラスを備えた視認カメラ装着車のフロントウインドガラス上部の車体上部構造の縦断面図である。
【図46】第8実施例のルーフハウジングの中心を基準に10台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設し、10台のフロントウインドガラス用モニタを枠型形状に取付けた枠型形状モニタ付きフロントウインドガラスを備えた視認カメラ装着車の平面図である。
【図47】第8実施例のルーフハウジングの中心を基準に16台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設し、16台のフロントウインドガラス用モニタを枠型形状に取付けた枠型形状モニタ付きフロントウインドガラスを備えた視認カメラ装着車の平面図である。
【図48】第8実施例のルーフハウジングの中心を基準に10台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設し、10台のフロントウインドガラス用モニタをU型形状に取付けたU型形状モニタ付きフロントウインドガラスを備えた視認カメラ装着車の平面図である。
【図49】第8実施例のルーフハウジングの中心を基準に16台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設し、16台のフロントウインドガラス用モニタを逆U型形状に取付けた逆U型形状モニタ付きフロントウインドガラスを備えた視認カメラ装着車の平面図である。
【図50】ルーフハウジングの中心を基準に10台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設し、モニタ付きフロントウインドガラスに10台のフロントウインドガラス用モニタを枠型形状に取付けた枠型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【図51】ルーフハウジングの中心を基準に18台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設し、モニタ付きフロントウインドガラスに18台のフロントウインドガラス用モニタを枠型形状に接着した枠型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【図52】ルーフハウジングの中心を基準に16台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設し、モニタ付きフロントウインドガラスに16台のフロントウインドガラス用モニタを枠型形状に接着した枠型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【図53】ルーフハウジングの中心を基準に12台のビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設し、モニタ付きフロントウインドガラスに12台のフロントウインドガラス用モニタを枠型形状に接着した枠型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【図54】運転席に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジングの点を中心にルーフハウジング周縁部に配設したビデオカメラから映像信号を伝送される12台のモニタをモニタ付きフロントウインドガラスに枠型形状に取付けた枠型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【図55】運転席に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジングの点を中心にルーフハウジング周縁部に配設した9台のビデオカメラ保持具のビデオカメラから映像信号を伝送される9台のフロントウインドガラス用モニタを枠型形状にモニタ付きフロントウインドガラスに取付けた枠型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【図56】ルーフハウジングの中心を基準にルーフハウジング周縁部に配設した10台のビデオカメラ保持具のビデオカメラから映像信号を伝送される10台のフロントウインドガラス用モニタをモニタ付きフロントウインドガラスにU型状に取付けたU型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【図57】ルーフハウジングの中心を基準にルーフハウジング周縁部に配設した18台のビデオカメラ保持具のビデオカメラから映像信号を伝送される18台のフロントウインドガラス用モニタをモニタ付きフロントウインドガラスにU型形状に取付けたU型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【図58】ルーフハウジングの中心を基準にルーフハウジング周縁部に配設した16台のビデオカメラ保持具のビデオカメラから映像信号を伝送される16台のフロントウインドガラス用モニタをモニタ付きフロントウインドガラスにU型形状に取付けたU型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【図59】ルーフハウジングの中心を基準にルーフハウジング周縁部に配設した12台のビデオカメラ保持具のビデオカメラから映像信号を伝送される12台のフロントウインドガラス用モニタをモニタ付きフロントウインドガラスにU型形状に取付けたU型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【図60】運転席に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジングの点を中心にルーフハウジング周縁部に配設した12台のビデオカメラ保持具のビデオカメラから映像信号を伝送される12台のフロントウインドガラス用モニタをモニタ付きフロントウインドガラスにU型形状に取付けたU型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【図61】運転席に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジングの点を中心にルーフハウジング周縁部に配設した9台のビデオカメラ保持具のビデオカメラから映像信号を伝送される9台のフロントウインドガラス用モニタをモニタ付きフロントウインドガラスにU型形状に取付けたU型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【図62】ルーフハウジングの中心を基準にルーフハウジング周縁部に配設した10台のビデオカメラ保持具のビデオカメラから映像信号を伝送される10台のフロントウインドガラス用モニタをモニタ付きフロントウインドガラスに逆U型形状に取付けた逆U型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【図63】ルーフハウジングの中心を基準にルーフハウジング周縁部に配設した18台のビデオカメラ保持具のビデオカメラから映像信号を伝送される18台のフロントウインドガラス用モニタを逆U型形状に取付けた逆U型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【図64】ルーフハウジングの中心を基準にルーフハウジング周縁部に配設した16台のビデオカメラ保持具のビデオカメラから映像信号を伝送される16台のフロントウインドガラス用モニタをモニタ付きフロントウインドガラスに逆U型形状に取付けた逆U型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【図65】ルーフハウジングの中心を基準にルーフハウジング周縁部に配設した12台のビデオカメラ保持具のビデオカメラから映像信号を伝送される12台のフロントウインドガラス用モニタをモニタ付きフロントウインドガラスに逆U型形状に取付けた逆U型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【図66】運転席に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジングの点を中心にルーフハウジング周縁部に配設した12台のビデオカメラ保持具のビデオカメラから映像信号を伝送される12台のフロントウインドガラス用モニタをモニタ付きフロントウインドガラスに逆U型形状に取付けた逆U型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【図67】運転席に座った運転者の頭上に相当するルーフハウジングの点を中心にルーフハウジング周縁部に配設した9台のビデオカメラ保持具のビデオカメラから映像信号を伝送される9台のフロントウインドガラス用モニタをモニタ付きフロントウインドガラスに逆U型形状に取付けた逆U型形状モニタ付きフロントウインドガラスの正面図である。
【符号の説明】
【0156】
4A 背面左斜方向視認用ビデオカメラ(「背面左斜」)
4B 左車側後方視認用ビデオカメラ(「左後」)
4C 車側左横後方視認用ビデオカメラ(「左横後」)
4D 車側左横中央後方視認用ビデオカメラ(「左横中後」)
4E 車側左方向視認用ビデオカメラ(「左横」)
4F 車側左横中央前方視認用ビデオカメラ(「左横中前」)
4G 車側左横前方視認用ビデオカメラ(「左横前」)
4H 左車側前方視認用ビデオカメラ(「左前」)
4I 正面左方向視認用ビデオカメラ(「正面左」)
4J 背面視認用ビデオカメラ(「背面」)
4K 正面視認用ビデオカメラ(「正面」)
4L 正面右方向視認用ビデオカメラ(「正面右」)
4M 右車側前方視認用ビデオカメラ(「右前」)
4N 車側右横前方視認用ビデオカメラ(「右横前」)
4O 車側右横中央前方視認用ビデオカメラ(「右横中前」)
4P 車側右方向視認用ビデオカメラ(「右横」)
4Q 車側右横中央後方視認用ビデオカメラ(「右横中後」)
4R 車側右横後方視認用ビデオカメラ(「右横後」)
4S 右車側後方視認用ビデオカメラ(「右後」)
4T 背面斜右方向視認用ビデオカメラ(「背面斜右」)
9A 背面左斜方向視認用モニタ(モニタ表示「背面左斜」)
9B 左車側後方視認用モニタ(モニタ表示「左後」)
9C 車側左横後方視認用モニタ(モニタ表示「左横後」)
9D 車側左横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「左横中後」)
9E 車側左方向視認用モニタ(モニタ表示「左横」)
9F 車側左横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「左横中前」)
9G 車側左横前方視認用モニタ(モニタ表示「左横前」)
9H 左車側前方視認用モニタ(モニタ表示「左前」)
9I 正面左方向視認用モニタ(モニタ表示「正面左」)
9J 背面視認用モニタ(モニタ表示「背面」)
9K 正面視認用モニタ(モニタ表示「正面」)
9L 正面右方向視認用モニタ(モニタ表示「正面右」)
9M 右車側前方視認用モニタ(モニタ表示「右前」)
9N 車側右横前方視認用モニタ(モニタ表示「右横前」)
9O 車側右横中央前方視認用モニタ(モニタ表示「右横中前」)
9P 車側右方向視認用モニタ(モニタ表示「右横」)
9Q 車側右横中央後方視認用モニタ(モニタ表示「右横中後」)
9R 車側右横後方視認用モニタ(モニタ表示「右横後」)
9S 右車側後方視認用モニタ(モニタ表示「右後」)
9T 背面斜右方向視認用モニタ(モニタ表示「背面斜右」)
A ビデオカメラ光軸
B 上限撮像方向線
C 下限撮像方向線
1 ビデオカメラ取付ベース
2A ルーフハウジングの中心に設定したルーフ上基点
2B 運転者の頭上に相当するルーフハウジングに設定したルーフ上基点
3 ビデオカメラ取付溝
4 ビデオカメラ
5 ガラス窓付きルーフ
5A ガラス窓付きルーフ外周下部
6 ルーフハウジング
6A ルーフハウジング外周下部
7 開口部
8 ガラス窓
8A フロントウインド上部ガラス
8B ルーフサイド前部ガラス
8C ルーフサイド後部ガラス
8D ルーフサイド中部ガラス
8E リヤウインド上部ガラス
9 モニタ
10 フロントウィンドガラス
11 ガラス窓取付凹部
12 六角孔付きボルト
13 ガラス窓取付ナット
14 ルーフハウジング前縁部
15 ルーフハウジング後縁部
16 ルーフハウジング左側縁部
17 ルーフハウジング右側縁部
18 ルーフハウジング周縁部
19 撮像レンズ
20 T型ビデオカメラ保持具
21 欠円形保持筒
22 欠円部
23 ビデオカメラ外筒
24 弾性材
25 外筒フランジ
26 ビデオカメラ外筒端面フランジ溶着部
27 保持筒溶着ナット
28 保持筒取付ボルト
29 ばね座金
30 ビデオカメラ光軸傾斜溶着部
31 傾度設定基板
32 T型ビデオカメラ保持具底板
33 滑りキー
34 システムケーブル
35 位置決め材
36 コ型ビデオカメラ保持具
37 傾度設定側板
38 コ型取付基台
39 コ型ビデオカメラ保持具底板
40 複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具
41 円形保持筒
42 ナット溶着部
43 ビデオカメラ回転設定保持具
44 傾度設定用腕
45 傾度設定用ネジ部
46 傾度設定用ナット
47 傾度設定用孔
48 L型取付基台
49 傾度設定用傾斜部付き側板
50 傾度設定用傾斜部
51 傾度設定用腕切欠部
52 傾度設定用底板
53 溶着部
54 ルーフハウジング内面側ナット溶着部
55 ルーフハウジングナット
56 ガラス窓付ルーフ取付ボルト
57 複合ビデオカメラ保持具
58 複数底板取付溝
59 複数カメラ取付板
60 ガラス窓付きルーフの下部フランジ
61 ルーフハウジングの下部フランジ
62 ルーフハウジングブラケット
63 ルーフハウジングブラケットの上部フランジ
64 ルーフハウジングブラケットの下部フランジ
65 ヘッダーインナーパネル
66 ヘッダーインナーパネルの上部フランジ
67 ヘッダーインナーパネルの下部フランジ
68 ルーフハウジングサイドレールインナ
69 ルーフハウジングサイドレールインナの上部フランジ
70 ルーフハウジングサイドレールインナの下部フランジ
71 ルーフハウジングサイドレールアウタ
72 ルーフハウジングサイドレールアウタの上部フランジ
73 ルーフハウジングサイドレールアウタの下部フランジ
74 ルーフハウジングサイドパネル
75 ルーフハウジングサイドパネルの上部フランジ
76 ルーフハウジングサイドパネルの下部フランジ
77 リヤウインドフレーム
78 リヤウインドフレームの上部フランジ
79 リヤウインドフレームの下部フランジ
80 SUSモール
81 上部塩ビプロテクター
82 下部塩ビプロテクター
83 フアスナ
84 接着テープ
85 クリップ
86 ダム
87 接着剤
88 フロントボンネット
89 トランクリッド
90 フロントフエンダー
91 ルーフ
92 リヤウィンドガラス
93 単体モニタボデー
94 連合モニタボデー
95 長大モニタボデー
96 移動式モニタボデー
97 フロントウインドガラス用モニタ
98 モニタ付きフロントウインドガラス
99 断熱材プロテクター
100 断熱材モニタボデー
101 運転席
102 運転席ヘッドレスト
103 ドアミラー
θ 両ビデオカメラ光軸の挟角
104 フロントピラー
105 車室前方上部
106 車室前方下部
107 天井中心部
108 天井側縁部
X ビデオカメラ設置位置死角
X1 4Mと4P間ビデオカメラ設置位置死角
X2 4Pと4S間ビデオカメラ設置位置死角
X3 4Mと4O間ビデオカメラ設置位置死角
X4 4Oと4R間ビデオカメラ設置位置死角
X5 4Rと4S間ビデオカメラ設置位置死角

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のルーフ上に取付けられたビデオカメラにガラス窓付きルーフを覆設した視認カメラ装着車の車体上部構造において、
ビデオカメラを内部に取付けたビデオカメラ外筒と、
前記ビデオカメラ外筒を内装したビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設したルーフハウジングと、
前記ルーフハウジングに覆設したガラス窓付きルーフと、
前記ガラス窓付きルーフの側面にガラスを取付けたガラス窓と、
前記ガラス窓付きルーフと前記ルーフハウジングを上部に取付けたフロントウインドガラスやリヤウインドガラスと、
を具備して、前記ガラス窓付きルーフの下部フランジと前記ルーフハウジングの下部フランジとを結合した自動車であって、
前記ガラス窓からガラスを個別に取り外してからビデオカメラ外筒を個別に外に取り出してビデオカメラの修理点検ができ、かつ、前記ガラス窓付きルーフと前記ルーフハウジングで空間を形成したことを特徴とする視認カメラ装着車の車体上部構造。
【請求項2】
自動車のルーフ上に取付けられたビデオカメラにガラス窓付きルーフを覆設した視認カメラ装着車の車体上部構造において、
ビデオカメラを内部に取付けたビデオカメラ外筒と、
前記ビデオカメラ外筒を内装したビデオカメラ保持具をルーフハウジング周縁部に配設したルーフハウジングと、
前記ルーフハウジングに覆設し、ガラス窓を取付けガラス窓付きルーフと、
前記ルーフハウジングを上部に取付けたフロントウインドガラスやリヤウインドガラスと、
を具備して、前記ルーフハウジングの外周下部と前記ガラス窓付きルーフの外周下部をルーフハウジングナット55とガラス窓付ルーフ取付ボルトで結合した自動車であって、
前記ガラス窓付きルーフ全体を取り外してルーフハウジングに配設されたビデオカメラ保持具に装着されたビデオカメラの修理点検ができ、かつ、前記ガラス窓付きルーフと前記ルーフハウジングで空間を形成したことを特徴とする視認カメラ装着車の車体上部構造。
【請求項3】
ビデオカメラ保持具として、
上部に欠円部を形成し,下部端面にナットを取付た欠円形保持筒と、
ビデオカメラを内部に取付けたビデオカメラ外筒と、
前記ビデオカメラ外筒の外筒フランジと前記欠円形保持筒のナットを保持筒取付ボルトで結合し、
ビデオカメラ取付ベースに取付けるT型ビデオカメラ保持具底板に立設し、かつ、上部にビデオカメラ光軸傾斜部の形成された傾度設定基板と、
前記傾度設定基板の前記ビデオカメラ光軸傾斜部と前記欠円形保持筒の下部外周を結合したことを特徴とするT型ビデオカメラ保持具を備えた請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の視認カメラ装着車の車体上部構造。
【請求項4】
ビデオカメラ保持具として、
上部に欠円部を形成し、下部端面にナットを取付た欠円形保持筒と、
ビデオカメラを内部に取付けた外筒フランジ付きのビデオカメラ外筒と、
前記ビデオカメラ外筒の外筒フランジと、前記欠円形保持筒のナットを保持筒取付ボルトで結合し、
ビデオカメラ取付ベースに取付けるコ型ビデオカメラ保持具底板の上面両端から直角方向へ平行に伸びて断面コ字形に形成した傾度設定側板と、
前記傾度設定側板の上端面に形成されたビデオカメラ光軸傾斜溶着部と、
を前記欠円形保持筒の下部外周を結合したことを特徴とするコ型ビデオカメラ保持具を備えた請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の視認カメラ装着車の車体上部構造。
【請求項5】
ビデオカメラ保持具として、
片端面の両側にナットをそれぞれ取付けた円形保持筒と、
ビデオカメラを内部に取付け、かつ片端面の両側に外筒フランジを取付けたビデオカメラ外筒と前記円形保持筒のナットを保持筒取付ボルトで結合し、
ビデオカメラ取付ベースに取付けるコ型ビデオカメラ保持具底板の両端から直角方向へ上方に平行に伸びて断面コ字形に形成した両傾度設定側板と、
前記両傾度設定側板の上端面に形成されたビデオカメラ光軸傾斜溶着部と前記円形保持筒の下部外周を結合したことを特徴とする複数取付ボルト付きコ型ビデオカメラ保持具を備えた請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の視認カメラ装着車の車体上部構造。
【請求項6】
ビデオカメラ保持具として、
ビデオカメラを内部に取付けたビデオカメラ外筒と、
前記ビデオカメラ外筒に取付けた傾度設定用腕と、
前記傾度設定用腕の端面に立設された傾度設定用ネジ部と、
前記傾度設定用ネジ部の基部の端面に削成した傾度設定用腕切欠部と、
前記傾度設定用腕切欠部に当接する傾度設定用傾斜部を側面に形成した傾度設定用傾斜部付き側板と、
前記傾度設定用傾斜部付き側板を傾度設定用底板に立設したL型取付基台と、
を備え、
前記傾度設定用傾斜部付き側板の傾度設定用孔に貫通して傾度設定用ナットにて螺設して固定し、
前記傾度設定用腕の欠円形の傾度設定用腕切欠部と前記傾度設定用傾斜部付き側板の傾度設定用傾斜部を当接して、ビデオカメラのビデオカメラ光軸の傾きを固定して使用することを特徴にしたビデオカメラ回転設定保持具を備えた請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の視認カメラ装着車の車体上部構造。
【請求項7】
ビデオカメラ保持具として、
ルーフハウジング周縁部に固定されたビデオカメラ取付ベースの表面にルーフ上基点を中心に放射状に形成されたビデオカメラ取付溝と、
前記ビデオカメラ取付溝と滑りキーを嵌着して取付けた複数カメラ取付板と、
前記複数カメラ取付板の表面に形成した複数台のビデオカメラのビデオカメラ光軸の挟角θに基づいて形成された複数底板取付溝と、
前記複数底板取付溝に、底面の滑りキーを嵌着して固定した複数台のビデオカメラ保持具と、
を備えてなる複合ビデオカメラカメラ保持具のビデオカメラで水平画角を倍増して視認できることを特徴とした請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の視認カメラ装着車の車体上部構造。
【請求項8】
フロントウインドガラスとして、
断熱材プロテクターの表面にフロントウインドガラス用モニタの裏側を接着したフロントウインドガラス用モニタ、または複数のフロントウインドガラス用モニタを取付けた断熱材モニタボデーのいずれかを、
フロントウインドガラスの上部、下部、左側部、右側部のいずれかに取付けたモニタ付きフロントウインドガラス、またはフロントウインドガラスの表面に前記フロントウインドガラス用モニタを枠型形状、U型形状、逆U型形状のいずれかの形状に配置して取付けたモニタ付きフロントウインドガラスのいずれかを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれかに記載の視認カメラ装着車の車体上部構造。




【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate

【図45】
image rotate

【図46】
image rotate

【図47】
image rotate

【図48】
image rotate

【図49】
image rotate

【図50】
image rotate

【図51】
image rotate

【図52】
image rotate

【図53】
image rotate

【図54】
image rotate

【図55】
image rotate

【図56】
image rotate

【図57】
image rotate

【図58】
image rotate

【図59】
image rotate

【図60】
image rotate

【図61】
image rotate

【図62】
image rotate

【図63】
image rotate

【図64】
image rotate

【図65】
image rotate

【図66】
image rotate

【図67】
image rotate


【公開番号】特開2009−113784(P2009−113784A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−318259(P2007−318259)
【出願日】平成19年12月10日(2007.12.10)
【出願人】(592178587)
【Fターム(参考)】