説明

試料液体の計量

試料液体(17)を計量し、希釈液(20)と混合する方法は、試料液体(17)を筐体内に規定されたチャンネル(33、102)内へ導入する工程を含む。筐体は、チャンネル(33、102)に対して開かれ、かつ定量の試料液体(17)を集め、
チャンネル(33、102)が空にされると集められた量を毛管力によって保持する大きさに作られたポケット(13、26、28、29、34、35、38)を規定する。次いで試料液体(17)は、集められた定量の試料液体(17)のポケット(13、26、28、29、34、35、38)内における保持を可能にする状態で、チャンネル(33、102)から取り除かれる。清浄工程に続いて、多量の希釈液(20)がチャンネル(33、102)内へ導入されて、希釈液(20)の拡散および試料液体(17)との混合を生じて、混合物(21)を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本発明は、例えばピペットを用いて、試料液体を計量し、液体移送装置内で希釈液と混合することに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
創薬の科学および経済的側面は、ゲノミクス、組み合わせ化学、およびハイスループット・スクリーニングの分野における発展とともに変化してきた。ゲノミクスの結果、標的の数が増加する一方、組み合わせ化学の結果、小さい分子化合物(試料)の数が劇的に増加した。標的および化合物におけるこの増加は、ハイスループット・スクリーニングを用いて新規化学物質を見つける可能性を増やすために実行する必要がある試験の数に急激な影響を及ぼした。マイクロリットル量の標的および試料で多くのスクリーニング検定を満足させなければならないので、処理量、効率を増大させ、研究開発コストを削減させるための新しい器具を供給するようオートメーション産業に対して圧力をかける。従来の研究開発のスクリーニング活動では、一定分量の濃縮された試料液体を保管容器から、作業容器へ、希釈容器へ、そして最後に検定容器へ移動させるための多数の種類のピペット操作を用いる。この「リフォーマット」処理、または「試料調製」は、処理全体を複雑にし、貴重な試料または標的を無駄にし、そして時間および検定コストを増大させる。
【0003】
使い捨てのピペット先端、および使い捨てではない、洗浄できる分注装置は、液体を配分するためによく使用される。ピペット先端および分注装置は、入口穴を一端に、分注装置に取り付けるための取付穴を他端に含む。分注装置はピストン・シリンダー容積式機構をしばしば含む。ピペット先端は様々な機械的連結方法によって分注装置に取り付けられる。空気柱はピストン・シリンダー機構を流体界面を介してピペット先端に連結させる。ピストン・シリンダー機構が吸い込んでいる状態でピペット先端の入口穴が液体中に入れられると、液体はピペット先端内へ吸引される。空気柱および吸引された液体は配分量だけピペット先端に引き込まれる。液体はピストン・シリンダー機構の方向を逆にすることによって先端から分配される。吸引、分配され得る液体の量は、ピペット先端の材料、ピペット先端の表面仕上げ、入口穴の毛管力、液体表面エネルギー、およびピストン・シリンダー機構の制限を含むが、それらに限定されない、多くの要因によって制限される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
チューブ、毛管チャンネル、およびプレート表面は、流体の移送に係わる多くの用途で使用される種々の装置を構成する。創薬市場では、「チップ」をベースとする装置の分野における新しい開発は、無数の体系的プロセスによって流体を移動させるための毛管チャンネルに関する。診断市場では、チューブおよび分注装置は多くの液体試験を実行するために使用され、液体実験はすべて、限られた量の液体源に対するそれら液体源で行われる所望の試験の数という問題を抱えている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
要旨
一般に、1つの態様では、本発明は、試料液体を計量し、希釈液と混合する方法を提供し、そして、試料液体を筐体内に規定されたチャンネル内へ導入する工程であって、筐体は、チャンネルに対して開かれ、かつ定量の試料液体を集め、チャンネルが空にされると集められた量を毛管力によって保持する大きさに作られたポケットを規定する、試料液体導入工程と、集められた定量の試料液体のポケット内における保持を可能にする状態で、試料液体をチャンネルから取り除く工程と、多量の希釈液をチャンネル内へ導入して、希釈液の拡散および混合を生じて、混合物を形成する工程とを含む。
【0006】
ある実施形態は、試料液体のチャンネルからの除去に続いて、かつ希釈液のチャンネル内への導入に先だって、チャンネルを洗浄する工程を含む。洗浄工程は、洗浄液をポケットの下のチャンネル内へ導入する工程と、次いで洗浄液をチャンネルから取り除いて、ポケットの下のチャンネルの表面からどんな残留試料液体も洗い流す工程とを含む。
【0007】
ある場合には、筐体はチャンネルを規定するチューブを含む。これらの場合には、チューブは、試料液体がチューブ内へ引き込まれることによって導入される際に通過する開口下端を有することがある。チャンネルは細く、かつ/またはポケットは、チューブの開口端におけるチャンネルよりも広いチャンネルの部分に配置されることがある。ポケットはチューブの内壁に規定された上方へ延びる切込みを含むことがある。チューブの表面は、チューブの長手方向軸に実質的に垂直であるポケットの最下方を規定することがある。ある実施形態では、ポケットは細長く、チューブの長手方向軸に平行であることがある。
【0008】
ある場合には、筐体は、液体チャンネルと、ポケットと、チャンネルと流体接触する入口穴とを規定する積層プレートを含む。これらの場合には、試料液体は導入され、チャンネルから空気圧によって取り除かれることがある。
【0009】
ある実施形態では、方法は定量の混合物を目的のウェル中へ分配する工程をさらに含む。混合物は、筐体から混合物を空気圧によって推進することによって分配されることがある。また、混合物は筐体から加圧ガスによって推進されることがある。
【0010】
ある場合には、チャンネル内へ導入される希釈液の量は約1ナノリットル〜1ミリリットルの範囲内にある。
【0011】
ある実施形態では、筐体は互いに間隔をおいた複数の前記ポケットを規定する。
【0012】
実施は次の特徴の1つ以上を含む場合もある。例えば、ポケットは、成型、機械加工、溶接、およびコーティング、または毛管保持機能を生じる他の適切な手段からなる群から選択される方法によって形成されることがある。ポケットは筐体の内面を形成する材料に取り付けられる材料から形成されることがある。ポケットはチャンネル内へ延びる突出部に規定されることがある。
【0013】
別の態様では、本発明は、試料液体を計量し、希釈液と混合する方法を提供し、そして、内部空洞を規定し、かつ定量の試料液体を集める大きさに作られたポケットを規定する内壁を有するピペット内へ試料液体を引き込む工程と、続いて、集められた定量の試料液体をポケット内に毛管力によって保持することを可能にする状態で、試料液体をピペットから放出する工程と、次いで、保持された試料液体と接触するのに十分な距離、多量の希釈液をピペット内へ引き込んで、希釈液を拡散させ、試料液体と混合させる工程とを含む。
【0014】
ある実施形態は、試料液体をピペットから放出した後であって、かつ希釈液をピペット内へ引き込むのに先だって、ピペットを洗浄する工程を含む。洗浄工程は、洗浄液をポケットの下のピペット内へ引き込む工程と、次いで洗浄液をピペットから放出して、ポケットの下の内壁の表面からどんな残留試料液体も洗い流す工程とを含む。
【0015】
ある実施形態では、この方法は各ピペットから定量の混合物を目的のウェル中へ分配する工程をさらに含む。混合物は、ピペットから混合物を空気圧によって推進することによって分配されることがある。ある場合には、ピペットは毛管穴をピペットの外面と内部空洞との間にさらに規定する。これらの場合には、混合物は、加圧ガスを毛管穴を通して内部空洞内へ強制的に通すことによって、ピペットから推進されることがある。
【0016】
ある場合には、内部空洞はピペットの上部におけるよりもピペットの下部開口端において狭い。これらの場合には、ポケットは、ピペットの開口端における内部空洞よりも広い内部空洞の部分に配置されることがある。
【0017】
ある実施形態では、ポケットの最下方を規定するピペットの表面は、ピペットの長手方向軸に実質的に垂直である。
【0018】
ある場合には、ポケットは細長く、ピペットの長手方向軸に平行である。
【0019】
ある実施形態では、内部空洞内へ導入される希釈液の量は約1ナノリットル〜約500マイクロリットルの範囲内にある。
【0020】
ある場合には、ピペットは、いずれもピペットの軸に平行であるか、あるいは放射状に互いに間隔をおいた複数の前記ポケットを規定することがある。
【0021】
実施は次の特徴の1つ以上を含む場合もある。例えば、ピペットは合成樹脂から形成されることがある。ポケットは、成型、機械加工、溶接、およびコーティング、または毛管保持機能を生じる他の適切な手段からなる群から選択される方法によって形成されることがある。また、ポケットは内部空洞内へ延びる突出部として規定されることがある。
【0022】
さらに別の態様では、本発明は、複数の分量の試料液体を計量し、希釈液と混合する方法を提供し、そして、ピペットのアレイを準備する工程であって、各ピペットは内部空洞を規定し、定量の試料液体を集める大きさに作られたポケットを規定する内壁を有する工程と、試料液体をピペット内へ引き込む工程と、次いで、毛管力によって集められた定量の試料液体をポケット内に保持することを可能にする状態で、試料液体をピペットから放出する工程と、次いで、保持された試料液体と接触するのに十分な距離、希釈液をピペット内へ引き込んで、希釈液を拡散させ、試料液体と混合させる工程とを含む。
【0023】
ある実施形態は、試料液体をピペットから放出した後であって、かつ希釈液をピペット内へ引き込むのに先だって、ピペットを洗浄する工程を含む。洗浄工程は、洗浄液をポケットの下のピペット内へ引き込む工程と、次いで洗浄液をピペットから放出して、ポケットの下の内壁の表面からどんな残留試料液体も洗い流す工程とを含む。
【0024】
ある実施形態では、方法は各ピペットから定量の混合物を目的のウェル中へ分配する工程を含む。定量を分配する工程は、混合物をピペットから空気圧によって推進する工程を含むことがある。また、各ピペットは毛管穴をピペットの外面と内部空洞との間に規定することがあり、混合物は、加圧ガスを毛管穴を通して内部空洞内へ強制的に通すことによって、ピペットから推進されることがある。
【0025】
ある実施形態では、内部空洞はピペットの上部におけるよりもピペットの下部開口端において狭い。これらの実施形態では、ポケットは、ピペットの開口端における内部空洞よりも広い内部空洞の部分に配置されることがある。
【0026】
ある場合には、ポケットはピペットの内壁に規定された上方へ延びる切込みを含む。
【0027】
ある実施形態では、ポケットの最下方を規定するピペットの表面は、ピペットの長手方向軸に実質的に垂直である。
【0028】
ある場合には、ポケットは細長く、ピペットの長手方向軸に平行である。
【0029】
ある実施形態では、内部空洞内へ導入される希釈液の量は約1ナノリットル〜約500マイクロリットルの範囲内にある。
【0030】
ある場合には、ピペットは、いずれもピペットの軸に平行であるか、あるいは放射状に互いに間隔をおいた複数の前記ポケットを規定する。
【0031】
ある実施形態では、方法は定量の混合物を液体受け入れユニットのアレイに分配する工程を含む。これらの実施形態では、ピペットのアレイは液体受け入れユニットのアレイの真上に整列させられることがある。液体受け入れユニットのアレイは多数ウェル容器を含むことがある。多数ウェル容器は、96ウェルマイクロタイタープレート、384ウェルマイクロタイタープレート、および1536ウェルマイクロタイタープレートからなる群から選択されることがある。
【0032】
実施は次の特徴の1つ以上を含む場合もある。例えば、方法は定量の混合物をスライドに分配する工程を含むことがある。また、方法は定量の混合物を電子検定測定器に分配する工程を含むこともある。
【0033】
1つの態様では、本発明は、外面を有し、かつ本体の下端が開かれた内部空洞を規定する細長い本体を含むピペットを提供し、本体は本体の上部に開口を規定し、この開口を通して空気は空洞から引かれて、流体を本体の下端を通して空洞内へ引き込むことが可能であり、そこでは本体は内部空洞に対して開かれたポケットを規定する内壁を有し、ポケットは、空洞が別のやり方で空にされると、空洞内へ引き込まれる定量の液体を集め、保持する寸法に作られる。
【0034】
装置のある実施形態では、多数の成形された内部または外部のポケットがあり、可変量の最終分配液体を供給する。装置のある実施形態では、内部または外部のポケットは成型以外の手段、例えば、機械加工されたポケット、溶接されたポケット、コーティングされたポケットなどによって作られることがある。装置のある実施形態では、ポケットは液体移送装置に取り付けられる二次的部品(例えば、オーバーモールドした、またはインサートモールドした部品)である場合もある。
【0035】
ある場合には、本体は外面から内部空洞へ延びる毛管穴をさらに規定する。
【0036】
ある場合には、ポケットは、本体の開口端における空洞よりも広い内部空洞の部分に配置される。
【0037】
ある実施形態では、ポケットは本体の内壁に規定された上方へ延びる切込みを含む。
【0038】
ある場合には、ポケットの最下方を規定するピペットの表面は、本体の長手方向軸に実質的に垂直である。
【0039】
実施は次の特徴の1つ以上を含む場合もある。例えば、本体は合成樹脂から形成され得る。本体は、いずれもピペットの軸に平行であるか、あるいは放射状に互いに間隔をおいた複数の前記ポケットを規定することがある。また、ポケットは内部空洞内へ延びる突出部に規定されることがある。
【0040】
上述のことのいづれかの実施は次の特徴の1つ以上を含む場合もある。ポケットは、約1ナノリットル〜約10マイクロリットルの定量の試料液体を集める寸法に作られることが好ましい。ポケットは、約5ナノリットル〜約10マイクロリットルの定量の試料液体を集める寸法に作られることがあることがより好ましい。ポケットの寸法は、幅が約0.001〜0.04インチ(0.025〜1.02ミリメーター)、深さが約0.001〜0.100インチ(0.025〜2.54ミリメーター)の範囲内にあることが好ましく、幅が約0.008〜0.020インチ(0.204〜0.51ミリメーター)、深さが約0.008〜0.04インチ(0.204〜1.02ミリメーター)の範囲内にあることがより好ましい。ポケットの長さは、約0.01〜1インチ(0.25〜25ミリメーター)の範囲内にあることが好ましい。特徴の決定的なサブセットは、約0.0005〜約0.005インチ(0.013〜0.127ミリメーター)の範囲内にあることが好ましい、非常に小さいポケット壁の半径と、2ミクロン〜256ミクロンの範囲内にある、きめのある表面仕上げとを含む。希釈液はポケットを横切って多数回往復移動し、試料液体との混合を引き起こすことがある。
【0041】
本明細書で開示される装置は、表面張力、形状、または化学的接着を用いて、繰り返し可能な量のソース液体を取り込むように設計される。これらの装置は、チューブと、プレートと、ウェルまたは容器と、毛管チャンネルと、使い捨ておよび非使い捨てのピペット先端と、主な機能は液体を吸引し分配することである器具と、主な機能は毛管チャンネル、チューブ、およびピペット先端を通して、またはプレートを横切って液体を移動させることである器具とを含む場合もある。本発明の全ての装置は、上述のポケットに取り込まれ、続いて第2液体によって希釈、混合される、一定または可変量のソース液体を測定するという概念を含むように意図される。この混合物は、全部または一部が分配され、チューブ、ピペット先端、またはチャンネルに蓄えられるか、あるいは毛管チャンネルまたはプレートを通して別の場所へ移動する場合もある。
【0042】
この装置は生命科学または医療診断産業でありふれた材料から作られ得る。使い捨てのピペット先端用の最もありふれた材料はポリプロピレンであり、これは顔料、炭素、あるいは他の多用途または機能拡張添加剤で充填される場合もある。使い捨てのピペット先端はまた他のありふれた成形プラスチック、例えば、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネートなどから作られる場合もある。非使い捨てのピペット先端は、さまざまな等級のステンレス鋼、ガラス、あるいは他の金属またはプラスチックから多くの場合作られ、疎水性コーティング、例えば、テフロンTM(TeflonTM)またはパリレンTM(ParyleneTM)で多くの場合覆われる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
本発明の1つ以上の実施形態の細部は以下の添付図面および説明で示される。本発明の他の特徴、目的、および利点は、説明および図面から、そして特許請求の範囲から明らかになる。
【0044】
さまざまな図面の同じ参照記号は同じ素子を示す。全てのピペット先端標示は、使い捨て、非使い捨て、およびチューブをベースとする液体移動手段を含むように意図される。
詳細な説明
【0045】
図1〜1Aは第1ピペット先端装置10を示す。図1Aを参照すると、ピペット先端10は入口穴11および取付け穴12を有する。内部成形ポケット13は定量のソース液体を取り込み、保持するように機能する。ピペット先端10は、チューブの長手方向110に沿って延びるチャンネル102を規定するチューブ27を含む。ポケット13はチャンネル102に対して開かれ、チューブ27の成形内面104によって規定される。チューブ27は、試料液体17がチューブ内へ引き込まれることによって導入される際に通過する開口下端106を有する。チャンネル102は、チューブ27の上部108におけるよりもチューブ27の下端106において細い。
【0046】
図2は、ピペットアダプタアレイ16に取り付けられるピペット先端10のアレイの斜視図である。ピペット先端10のアレイは、例えば96、384、および1536などのいろいろなアレイ密度でマイクロタイタープレート14の上に整列される。各ピペット先端10は対応するウェル15と整合する。
【0047】
図2Aは、分注器39に取り付けたピペットアダプタアレイ16に取り付けられたピペット先端10のアレイの断面図である。分注器39は、典型的には、容積式作動のために使用される、分注器シリンダー40と分注器ピストン41のアレイから構成される。
【0048】
ピペット先端装置10の動作を示すために、図3〜図10は連続している。
【0049】
図3において、マイクロタイタープレート14はソース液体17を各対応するウェル15に含む。ピペット先端10の入口穴11はソース液体17中に入れられる。
【0050】
図4において、分注器は、ピペットアダプタアレイ16によって、ソース液体17を入口穴11を通してピペット先端10内へ吸引する。ソース液体17は内部成形ポケット13と同じか、それよりも高い高さに吸引される。
【0051】
図5において、分注器は、ピペットアダプタアレイ16によって、ソース液体17を入口穴11を通してピペット先端10の外へ戻す。ピペット作動装置のさらなる動きは、空気18を入口穴11の外へ押し出し始めることになる。
【0052】
図6において、ソース液体17の入ったマイクロタイタープレート14は取り除かれる。内部成形ポケットは定量のソース液体17を各々取り込み、保持している。
【0053】
図6Aにおいて、ソース液体17で満たされた内部成形ポケット13の拡大図が示される。
【0054】
図7において、各対応するウェル15に希釈システム液20の入った第2マイクロタイタープレート14は、入口穴11が液中に入るように、ピペット先端10と接触する。
【0055】
図8において、分注器は、ピペットアダプタアレイ16によって、定量の希釈システム液20を入口穴11を通してピペット先端10内へ吸引する。
【0056】
図9において、希釈システム液のマイクロタイタープレート14は取り除かれる。分注器39は、ピペットアダプタアレイ16によって、定量の希釈システム液20をピペット先端10内へより高く吸引する。システム液20が内部成形ポケット13を通りすぎると、ポケット13に保持されたソース液体17は希釈システム液20によって取得されて、混合物21になる。分注器39は、ピペットアダプタアレイ16によって、システム液20を1度または複数回上下して混合して、混合物21を生成する。
【0057】
図10において、分注器39は、ピペットアダプタアレイ16によって、混合物の全てまたは一部が入口穴11において小滴になるまで、混合物21を分配する。最終工程は、滴21をマイクロタイタープレート14の対応するウェル15の硬い壁へ落とすことである。混合物21の小滴はウェル15に既にある液体中へ落ちることもあり得る。
【0058】
図11〜11Aを参照すると、ピペット先端10は、非接触分配作業中に使用され得る、1つの壁を貫通する成形毛管穴22を含むことがある。この変更態様では、外部機器は、毛管穴22に入り、かつ混合物21を入口穴11を通してマイクロタイタープレート14内へ押し出す、空気源を提供する。成形毛管穴22は、成形ポケットと同様に特定の量のソース液体を計量するために使用されることもあり得る。
【0059】
図12〜12Aを参照すると、ピペット先端10は、ソース液体17を取り込み、保持するために、毛管に似た形状を有する突起部、または内部成形構成23の他の変更態様を含むことがある。
【0060】
図13〜13Aを参照すると、ピペット先端10はその中心に向って突き出る構成要素24を含む。構成要素24は、小さい幾何学的空間にどんな液体も閉じ込めないように、非常に軟らかい縁25を含むことがある。この構成要素はソース液体(図示せず)を取り込む計量ポケット26を含む。ポケットは幅wおよび長さlを有する。
【0061】
図14〜14Aを参照すると、チューブ27は多数のポケットを含むことが示される。図面ではっきり見えるように、チューブ27はその中心線に沿って切られて、内部ポケット28および29を露出する。開いたスロットポケット29がソース液体29aを取り込み、保持すると同じように、閉じたスロットポケット28はソース液体28aを取り込み、保持する。ソース液体は矢印30の方向に流れ、矢印31の反対方向に戻って、正確な量のソース液体28aおよび29aをポケット28およびポケット29の両方それぞれに残す。いくつかの実施形態では、ソース液体は有限のスラグであり、矢印30の方向にだけ流れて、正確な量のソース液体28aおよび29aをポケット28およびポケット29の両方それぞれに残す場合もある。
【0062】
図15〜15Aを参照すると、チップ32は多数のポケットを含むことが示される。チップ32は、液体を移動させるための多数の毛管チャンネルを規定する積層プレートである。いったんチップ上に置かれると、ソース液体試料は、混合、培養、反応、分離、および検出のために必要な工程を実行するために、チップのチャンネルを通して処理される。チャンネルを通る動きは、圧力および/または電圧の組み合わせを用いて制御される。図面ではっきり見えるように、チップ32はその中心線に沿って切られて、内部ポケット34および35を露出する。毛管チャンネル33は入口穴36に連結される。ソース液体(図示せず)を含む分注装置(図示せず)は入口穴36に連結する。分注装置はソース液体を内部ポケット34および35を越えて移動させ、その結果液体を入口穴36から戻す。これにより内部ポケット34および35は正確な量のソース液体(図示せず)を含む。分注装置はチップ32の入口穴36に再び取り付けられ、希釈剤のスラグ(図示せず)を置く。分注装置は希釈剤をポケット34および35を越えて往復移動させ、それによってソース液体と希釈剤を混合する。分注装置が入口穴36から取り外されると、正確な混合物は毛管チャンネル33に残される。
【0063】
図16において、多数のポケット38を含むプレート37が示される。ソース液体を含む装置はソース液体をポケット38を越えて引き込み、定量のソース液体を置くことがある。ポケット38は長さl、幅w、および深さdを有する。
【0064】
図17〜17Aを参照すると、ピペット先端10aは、毛管保持機能として作用する、連続する放射状出っ張り42を含む。所定の定量の液体試料43が取り込まれ、毛管力によって出っ張りに保持される。図18および18Aのピペット先端10bにおいて、定量の液体試料が取り込まれ、毛管力によって一連の個別出っ張り部分44に保持される。
【0065】
本発明による装置は、水性緩衝液、有機溶媒、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、酸、塩基、タンパク質、オリゴヌクレオチド、および試薬を含む、さまざまな液体との適合するように設計され得る。適合性は、液体と接触する成分を構成するのに適切な材料を選択することによって達成される。成分を構成するための材料は、例えば、ステンレス鋼、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、EPDゴム、シリコーンゴム、およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE;テフロン(登録商標))である。成分の適切な材料および構成は当該技術分野における通常の技量の内である。
【0066】
本発明の多くの実施形態が説明されたが、いろいろな変更態様が本発明の精神と範囲を逸脱することなしに行われる場合もあることが理解されるはずである。例えば、内部ポケットは、任意の小さい形状構成、追加部品、あるいは表面強化、例えば、毛管力、表面エネルギー、重力、化学結合、または生物学的結合(または全ての組み合わせ)によって液体を閉じ込め、保持できる、仕上げ面粗さ、化学反応、または生物学的反応(内部または外部)を含む、少量のソース液体が構造または粘着物がある所に粘着することを可能にする、表面構造、あるいは化学的または生物学的粘着物にすぎないことがある。従って、他の実施形態は特許請求の範囲内にある。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】ピペット先端装置の側面図である。
【図1A】図1の線1A―1Aに沿って切った断面図である。
【図2】レセプタクルプレートの上に整列したピペット先端のアレイの斜視図である。
【図2A】ピペットアダプタアレイおよび分注器に取り付けたピペット先端のアレイの断面図である。
【図3】先端入口穴がソースレセプタクルプレートに蓄えたソース液体中に入れられた、単一のピペット先端の断面図である。
【図4】ソース液体が入口穴に吸引され、内部成形ポケットと接触する、単一のピペット先端の断面図である。
【図5】ソース液体がソースレセプタクルプレートに戻される、単一のピペット先端の断面図である。
【図6】内部に成形されたピペット先端のポケット内に残るソース液体を示す、単一のピペット先端の断面図である。
【図6A】1つの内部成形ポケット内に残るソース液体を示す、単一のピペット先端の拡大断面図である。
【図7】ピペット先端がシステム液体レセプタクル装置の上に整列された、単一のピペット先端の断面図である。
【図8】システム液体が入口穴に吸引される、単一のピペット先端の断面図である。
【図9】吸引されたシステム液体が下部と上部の内部成形ポケットの間にある、単一のピペット先端の断面図である。
【図10】2つの内部成形ポケットからのソース液体と混合したシステム液体の最終行き先を示す、単一のピペット先端の断面図である。
【図11】壁を貫通する毛管穴を示す、単一のピペット先端の側面図である。
【図11A】図11の線11A―11Aに沿って切った断面図である。
【図12】単一のピペット先端の側面図である。
【図12A】内面からピペット先端内へ延びる別の内部成形素子を示す、図12の線12A―12Aに沿って切った断面図である。
【図13】単一のピペット先端の等角図である。
【図13A】計量形状および表面仕上げを含み、かつ内面からピペット先端内へ延びる、別の内部成形素子を示す、図13に示すピペット先端の断面図である。
【図13B】図13Aに示すピペット先端の断面図の拡大詳細図である。
【図14】形状および表面仕上げによってソース液体を計量するように機能する、1つ以上の内部素子を含むチューブの等角断面図である。
【図14A】図14に示すチューブの断面側図である。
【図15】形状および表面仕上げによってソース液体を計量するように機能する、1つ以上の内部素子を含む「チップ」上にある毛管チャンネルの等角断面図である。いったんチップ上に置かれると、試料は、混合、培養、反応、分離、および検出のために必要な工程を実行するために、チップのチャンネルを通して処理される。チャンネルを通る動きは、当該分野で公知のように、圧力および/または電圧の組み合わせを用いて制御される。
【図15A】図15に示す毛管チップの断面側図である。
【図16】形状および表面仕上げによってソース液体を計量するように機能する、1つ以上の内部素子を含むプレートの断面図である。
【図17】毛管保持機能を形成する放射状出っ張りを含むピペット先端の断面図である。
【図17A】図17の部位17Aの拡大図である。
【図18】毛管保持機能を形成する一連の放射状出っ張りを含むピペット先端の断面図である。
【図18A】図18の部位18Aの拡大図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料液体(17)を計量し、希釈液(20)と混合する方法であって、
試料液体(17)を筐体(10)内に規定されたチャンネル(33、102)内へ導入する工程であって、前記筐体は、前記チャンネル(33、102)に対して開かれ、かつ定量の前記試料液体(17)を集め、前記チャンネル(33、102)が空にされると前記集められた量を毛管力によって保持する大きさに作られたポケット(13、26、28、29、34、35、38)を規定する、試料液体導入工程と、
前記集められた定量の前記試料液体(17)の前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)内における保持を可能にする状態で、試料液体(17)を前記チャンネル(33、102)から取り除く工程と、
次いで、多量の希釈液(20)を前記チャンネル(33、102)内へ導入して、前記希釈液(20)の拡散および前記試料液体(17)との混合を生じて、混合物(21)を形成する工程とを含む方法。
【請求項2】
前記筐体がピペットを備え、前記試料液体(17)を前記チャンネル(33、102)内へ導入する工程が、試料液体を前記ピペット内へ引き込む工程を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ピペットがピペットアダプタおよび取外し可能なピペット先端(10)を備え、試料液体(17)を前記チャンネル(33、102)から取り除く工程が、前記試料液体(17)を前記ピペット先端によって規定された前記ポケット(13)を越えて移動させる工程を含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ピペット先端(10)が合成樹脂から形成され、前記ポケット(13)が前記先端の成形内部表面(104)によって規定される請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記試料液体(17)を前記チャンネル(33、102)から取り除いた後であって、かつ前記多量の希釈液(20)を導入する前に、
洗浄液を前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)の下の前記チャンネル(33、102)内へ導入する工程と、
次いで、前記洗浄液を前記チャンネル(33、102)から取り除いて、前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)の下の前記チャンネル(33、102)の表面からどんな残留試料液体(17)も洗い流す工程とをさらに含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記筐体が前記チャンネル(33、102)を内部に規定するチューブ(27)を備え、好ましくは、前記チューブ(27)は、前記試料液体(17)が前記チューブ(27)内へ引き込まれることによって導入される際に通過する開口下端(106)を有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記チャンネル(33、102)が、前記チューブ(27)の上部(108)におけるよりも前記チューブ(27)の前記下端(106)において細く、かつ/または前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)が、前記チューブ(27)の前記開口端における前記チャンネル(33、102)よりも広い前記チャンネル(33、102)の部分に配置される請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)が、前記チューブ(27)の内壁(104)に規定された上方へ延びる切込み(13,26)を備え、かつ/または前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)の最下方を規定する前記チューブ(27)の表面が、前記チューブ(27)の長手方向軸(110)に実質的に垂直であり、かつ/または前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)は細長く、前記チューブ(27)の長手方向軸(110)に平行である請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)が、前記チューブ(27)の前記長手方向軸に平行に測定すると、約0.01〜約1インチ(0.25〜25ミリメーター)の長さ(l)を有し、かつ/または前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)は、約0.001〜約0.04インチ(0.025〜1.02ミリメーター)の幅(w)を有し、かつ/または前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)は、前記チューブ(27)の前記長手方向軸から延びる放射状の直線に沿って測定すると、約0.001〜約0.100インチ(0.025〜2.54ミリメーター)の深さ(d)を有する請求項6〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記筐体が、前記液体チャンネル(33、102)と、前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)と、前記チャンネル(33、102)と流体接触する入口穴とを規定する積層プレート(32)を備え、好ましくは、前記試料液体(17)が導入され、前記チャンネル(33、102)から空気圧で取り除かれる請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
定量の前記混合物(21)を目的のウェル(15)内へ分配する工程をさらに含み、好ましくは、前記定量を分配する工程は前記混合物(21)を前記筐体から空気圧で推進する工程を含み、かつ/または前記混合物(21)は加圧ガスによって前記筐体から推進される請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記筐体が、毛管穴(22)を前記筐体の外面(112)と前記チャンネル(33、102)との間にさらに規定し、好ましくは、前記混合物(21)が、加圧ガスを前記毛管穴(22)を通して前記チャンネル(33、102)内へ強制的に通すことによって、前記筐体から推進される請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)が、約1ナノリットル〜約10マイクロリットル、特に約5ナノリットル〜約10マイクロリットルの定量の試料液体(17)を集める寸法に作られる請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記チャンネル(33、102)内へ導入される希釈液(20)の量が、約1ナノリットル〜約1ミリリットル、特に約1ナノリットル〜約500マイクロリットルの範囲内にある請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記筐体が、互いに間隔をおいた複数の前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)を規定する請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)が、前記筐体の内面を形成する材料に取り付けられる材料から形成され、かつ/または前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)は、前記チャンネル(33、102)内へ延びる突出部(23)に規定される請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記希釈液(20)が、前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)を横切って多数回往復移動させ、前記試料液体(17)との混合を引き起こす請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
試料液体(17)をアレイ(16)に配置された多数のピペットの前記チャンネル(33、102)内へ導入する工程を含む請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
定量の前記混合物(21)を液体受け入れユニット(15)のアレイ(14)に分配する工程をさらに含み、詳しくは、ピペットの前記アレイ(16)が、液体受け入れユニット(15)の前記アレイ(14)の真上に整列させられる請求項18に記載の方法。
【請求項20】
液体受け入れユニット(15)の前記アレイ(14)が多数ウェル容器(14)を備え、詳しく言えば、前記多数ウェル容器は、96ウェルマイクロタイタープレート、384ウェルマイクロタイタープレート、および1536ウェルマイクロタイタープレートからなる群から選択される請求項19に記載の方法。
【請求項21】
定量の前記混合物(21)をスライドまたは電子検定測定器に分配する工程をさらに含む請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
外面(112)を有し、かつ下端(106)が開かれた内部チャンネル(33、102)を規定する細長い本体(27)を備えるピペットであって、
前記本体は前記本体の上部(108)に開口(12)を規定し、前記開口(12)を通して空気が前記チャンネル(33、102)から引かれて、流体を前記本体の前記下端(106)を通して前記チャンネル(33、102)内へ引き込むことが可能であり、
前記本体は、前記内部チャンネル(33、102)に対して開かれたポケット(13、26、28、29、34、35、38)を規定する内壁(104)を有し、前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)は、前記チャンネル(33、102)が別のやり方で空にされると、前記チャンネル(33、102)内へ引き込まれる定量の液体を集め、保持する寸法に作られるピペット。
【請求項23】
前記本体が、前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)を規定する取外し可能なピペット先端(10)を備える請求項22に記載のピペット。
【請求項24】
前記ピペット先端(10)が合成樹脂から形成され、前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)が、前記先端の成形内面(104)によって規定される請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記本体が、前記外面(112)から前記内部チャンネル(33、102)へ延びる毛管穴(22)をさらに規定する請求項22〜24のいずれか一項に記載のピペット。
【請求項26】
前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)が、約1ナノリットル〜約10マイクロリットル、特に約5ナノリットル〜約10マイクロリットルの定量の試料液体(17)を集める寸法に作られる請求項22〜25のいずれか一項に記載のピペット。
【請求項27】
前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)が、前記本体の前記開口端(106)における前記チャンネル(33、102)よりも広い前記内部チャンネル(33、102)の部分に配置される請求項22〜26のいずれか一項に記載のピペット。
【請求項28】
前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)が、前記本体の前記内壁(104)に規定された上方へ延びる切込み(13、26)を備え、かつ/または前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)の最下方を規定する前記ピペットの前記表面が、前記本体の長手方向軸(110)に実質的に垂直であり、かつ/または前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)は細長く、前記本体の長手方向軸(110)に平行である請求項22〜27のいずれか一項に記載のピペット。
【請求項29】
前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)が、前記ピペットの前記長手方向軸(110)に平行に測定すると、約0.01〜約1インチ(0.25〜25ミリメーター)の長さ(l)を有し、かつ/または前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)は、約0.001〜約0.04インチ(0.025〜1.02ミリメーター)の幅(w)を有し、かつ/または前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)は、前記ピペットの前記長手方向軸から延びる放射状の直線に沿って測定すると、約0.001〜約0.100インチ(0.025〜2.54ミリメーター)の深さ(d)を有する請求項22〜28のいずれか一項に記載のピペット。
【請求項30】
前記筐体が、互いに間隔をおいた複数の前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)を規定する請求項22〜29のいずれか一項に記載のピペット。
【請求項31】
前記ポケット(13、26、28、29、34、35、38)が、前記内部チャンネル(33、102)内へ延びる突出部(23)に規定される請求項22〜29のいずれか一項に記載のピペット。


【図1】
image rotate

【図1A】
image rotate

【図2】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図11A】
image rotate

【図12】
image rotate

【図12A】
image rotate

【図13】
image rotate

【図13A】
image rotate

【図13B】
image rotate

【図14】
image rotate

【図14A】
image rotate

【図15】
image rotate

【図15A】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図17A】
image rotate

【図18】
image rotate

【図18A】
image rotate


【公表番号】特表2007−523330(P2007−523330A)
【公表日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−553360(P2006−553360)
【出願日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【国際出願番号】PCT/US2005/004943
【国際公開番号】WO2005/079424
【国際公開日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【出願人】(506276206)ナセント バイオサイエンシズ,インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】