説明

誤り訂正符号化装置及びそのプログラム、並びに、誤り訂正復号化装置及びそのプログラム

【課題】HD−SDI信号の誤り訂正を可能にした誤り訂正符号化装置を提供する。
【解決手段】誤り訂正符号化装置1は、HD−SDI信号をパラレルデータのHD−SDIデータに変換するシリアル・パラレル変換手段10と、HD−SDIデータから符号化対象データを抽出する符号化対象データ抽出手段11と、符号化対象データを誤り訂正符号により符号化してパリティデータを生成する符号化手段12と、パリティデータごとに、同一ビット位置のビットと禁止ワード回避ビットとを連結することで、パリティデータを並べ替えたビットワード単位の変換パリティデータを順次生成するパリティ並べ替え手段13と、変換パリティデータをHD−SDIデータ内の補助データ領域に挿入するパリティ挿入手段14と、HD−SDIデータをシリアル信号に変換するパラレル・シリアル変換手段15と、を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリアルデジタルインタフェースの規格であるHD−SDIのデータ形式で構成されたHD−SDI信号の誤り訂正を行う誤り訂正符号化装置及びそのプログラム、並びに、誤り訂正復号化装置及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、放送局内等でハイビジョン放送機器の映像/音声データ(HDTVコンポーネント信号)を伝送するインタフェースとしてHDTVシリアルデジタルインタフェース(High-Definition Television-Serial Digital Interface;以下、HD−SDIという)が、一般的に採用されている。このHD−SDIで伝送を行う信号を、以下、HD−SDI信号という。
【0003】
このHD−SDIは、所定のビットワード(10ビット)の伝送路において、1.485Gbpsあるいは1.485/1.001Gbpsのデータレートで動作するインタフェース規格であって、現在、同軸ケーブルや光ファイバを用いた有線伝送を想定している(非特許文献1参照)。また、HD−SDIは、非圧縮のハイビジョン映像信号以外に、音声信号やタイムコード等のデータを、補助データ(水平補助データ:Horizontal ANCillary data)領域(以下、HANC領域という)に多重して伝送している(非特許文献2参照)。
【0004】
ここで、図1を参照して、HD−SDI信号のデータ・フォーマットについて説明する。図1は、HD−SDI信号のデータ・フォーマットを示すデータ構造図である。なお、HD−SDI信号は、1フレームが1125ラインの映像信号によって構成されているが、図1は、そのうちの1ライン分のデータのみを表している。
【0005】
図1に示すように、HD−SDI信号の1ライン分のデータは、Y(輝度)データと、C(色差)データとを含み、データの先頭から1ワード〔W〕(1ワードは10ビット)ごとに伝送される。図1中、EAV(End of Active Video)はアクティブライン(有効映像期間)終了点を示す識別子、LN(Line Number)は映像信号のライン番号、CRC(Cyclic Redundancy Code)はアクティブラインとそれに続くEAVのデータ誤りを検出するためのエラー検出コードをそれぞれ示している。また、SAV(Start of Active Video)はアクティブライン開始点を示す識別子を示している。
【0006】
また、デジタルアクティブライン(アクティブライン)は、1ラインあたり1920画素(1920ワード)の映像信号によって構成されている。また、HANC領域は、268ワードのうち、先頭から145ワードまでは、4チャンネル分(31ワード×4)の音声データ(AUDIO)と、21ワードのタイムコード(TC)とで構成され、残りは未使用領域(BA)となっている。このように、HD−SDIを規定することで、映像/音声データをハイビジョン放送機器間において有線伝送することを可能にしている。
【非特許文献1】SMPTE 292M“Bit-Serial Digital Interface for High-Definition Television Systems”
【非特許文献2】SMPTE 291M“SMPTE STANDARD for Television-Ancillary Data Packet and Space Formatting”
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記したように、HD−SDIは、同軸ケーブル、光ファイバ等、伝送誤りが比較的少ない有線伝送を想定している。そのため、図1に示したように、映像信号(デジタルアクティブライン)等に対して、誤り訂正符号等による伝送誤りへの対策は行われていないのが現状である。しかし、HD−SDI信号を、ミリ波帯等の広帯域な無線周波数を用いて無線伝送したいという要望がある。この要望に応えるため、HD−SDI信号を無線により伝送しようとすると、無線伝送路は有線伝送路と比較して伝送誤りが発生しやすいため、受信機側で正しくHD−SDI信号を再生することができないという問題が発生してしまう。
【0008】
そこで、HD−SDI信号を無線伝送するために、HD−SDI信号に対して誤り訂正を行う必要性が生じている。この場合、誤り訂正符号のパリティデータをHANC領域(図1参照)の未使用領域に多重化することが考えられる。
【0009】
しかし、HD−SDIは、他の制御コード等の重複等を回避するため、HANC領域内において使用が禁止されているコード(禁止ワード)が規定されており、単純に誤り訂正符号のパリティデータをHANC領域に多重化することはできない。例えば、ワード単位で生成される複数のパリティデータをHANC領域に配列しようとした場合、ワードのすべてのビットをパリティデータで使用することができず、禁止ワードを回避するためのビット(禁止ワードビット)等を付加してワードを構成する必要がある。この場合、1ワード分のパリティデータのうち、禁止ワードビットが付加された分だけ、次のワードとして扱う必要があり、パリティデータをワード単位で処理することができず、処理が複雑化してしまうという問題がある。
【0010】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、HD−SDI信号において、HANC領域に誤り訂正符号のパリティデータを効率よく多重化し、HD−SDI信号の誤り訂正を可能にした誤り訂正符号化装置及びそのプログラム、並びに、誤り訂正復号化装置及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載の誤り訂正符号化装置は、所定ビットワードの伝送路におけるシリアルデジタルインタフェースの規格であるHD−SDIのデータ形式で構成されたHD−SDI信号に、誤り訂正符号により前記HD−SDI信号を符号化して生成されるパリティデータを多重化する誤り訂正符号化装置であって、シリアル・パラレル変換手段と、符号化対象データ抽出手段と、符号化手段と、パリティ並べ替え手段と、パリティ挿入手段と、パラレル・シリアル変換手段と、を備える構成とした。
【0012】
かかる構成において、誤り訂正符号化装置は、シリアル・パラレル変換手段によって、HD−SDI信号をビットワード単位でパラレルデータのHD−SDIデータに変換する。そして、誤り訂正符号化装置は、符号化対象データ抽出手段によって、HD−SDIデータから予め定めた誤り訂正符号の符号化対象データを抽出する。例えば、符号化対象データ抽出手段は、HD−SDIにおける1ライン分のデータのうち、EAV、SAV、LN、CRC及びデジタルアクティブライン(図1参照)を符号化対象データとして抽出する。
【0013】
そして、誤り訂正符号化装置は、符号化手段によって、リードソロモン符号等の誤り訂正符号により符号化することで、ビットワード単位のパリティデータを生成する。なお、この誤り訂正符号は、符号化対象データに対して誤り訂正可能な冗長データを生成するものであれば、どのような誤り訂正符号を用いてもよい。
【0014】
そして、誤り訂正符号化装置は、パリティ並べ替え手段によって、複数のパリティデータごとに、同一ビット位置のビットと予め定めた禁止ワードを回避するための禁止ワード回避ビットとを連結することで、パリティデータを並べ替えたビットワード単位の変換パリティデータを順次生成する。これによって、パリティデータを禁止ワードビットが付加された分だけ、次のワードとして扱う必要がなく、パリティデータをワード単位で処理することができる。
【0015】
さらに、誤り訂正符号化装置は、パリティ挿入手段によって、変換パリティデータをHD−SDIデータ内の予め定めた補助データ領域に挿入する。例えば、パリティ挿入手段は、HD−SDIデータ内のHANC領域の未使用領域に変換パリティデータを挿入する。これによって、変換パリティデータはHD−SDIデータに多重化される。
【0016】
そして、誤り訂正符号化装置は、パラレル・シリアル変換手段によって、変換パリティデータが挿入されたHD−SDIデータをシリアル信号に変換する。これによって、誤り訂正符号が多重化されたHD−SDI信号が生成される。
【0017】
また、請求項2に記載の誤り訂正符号化装置は、請求項1に記載の誤り訂正符号化装置において、前記誤り訂正符号が、情報データ長を前記HD−SDI信号の符号化対象データのデータ長に短縮した短縮化リードソロモン符号であって、前記符号化手段が、ダミーデータ付加手段と、ダミー付きデータ符号化手段と、を備える構成とした。
【0018】
かかる構成において、誤り訂正符号化装置は、符号化手段のダミーデータ付加手段によって、符号化対象データに、短縮したデータ分のダミーデータを付加する。そして、誤り訂正符号化装置は、符号化手段のダミー付きデータ符号化手段によって、ダミーデータが付加された符号化対象データを短縮化リードソロモン符号により符号化することで、パリティデータを生成する。
【0019】
例えば、誤り訂正符号化装置は、リードソロモン(1023,1003)符号の情報データ長を短縮化した短縮化リードソロモン(986,966)符号を用いることで、HD−SDI信号のHANC領域を除いた1ライン分のデータ(1932=966×2〔W〕)に対して、2回の符号化でパリティデータを生成することができる。
【0020】
さらに、請求項3に記載の誤り訂正符号化装置は、請求項1に記載の誤り訂正符号化装置において、前記誤り訂正符号が、情報データ長を前記HD−SDI信号の符号化対象データのデータ長に短縮した短縮化リードソロモン符号であって、前記符号化手段が、ダミービット付加手段と、ダミーデータ付加手段と、ダミー付きデータ符号化手段と、を備える構成とした。
【0021】
かかる構成において、誤り訂正符号化装置は、符号化手段のダミービット付加手段によって、符号化対象データにビットワード単位でダミービットを付加する。そして、誤り訂正符号化装置は、符号化手段のダミーデータ付加手段によって、ダミービットが付加された符号化対象データに、短縮したデータ分のダミーデータを付加する。そして、誤り訂正符号化装置は、符号化手段のダミー付きデータ符号化手段によって、ダミーデータが付加された符号化対象データを短縮化リードソロモン符号により符号化することで、パリティデータを生成する。このようにダミービットを付加して、例えば、10ビットのデータを11ビット化することで、リードソロモン符号の原始多項式で定義されるガロア体をリードソロモン(1023,1003)符号などで用いられるGF(210)に代えてリードソロモン(2047,2007)符号などで用いられるGF(211)の元を用いることができる。
【0022】
これによって、例えば、誤り訂正符号化装置は、ガロア体GF(211)の元を用いるリードソロモン(2047,2007)符号の情報データ長を短縮化した短縮化リードソロモン(1972,1932)符号を用いることで、HD−SDI信号のHANC領域を除いた1ライン分のデータ(1932〔W〕)に対して、1回の符号化でパリティデータを生成することができる。
【0023】
また、請求項4に記載の誤り訂正符号化プログラムは、所定ビットワードの伝送路におけるシリアルデジタルインタフェースの規格であるHD−SDIのデータ形式で構成されたHD−SDI信号に、誤り訂正符号により前記HD−SDI信号を符号化して生成されるパリティデータを多重化するために、コンピュータを、シリアル・パラレル変換手段、符号化対象データ抽出手段、符号化手段、パリティ並べ替え手段、パリティ挿入手段、パラレル・シリアル変換手段、として機能させる構成とした。
【0024】
かかる構成において、誤り訂正符号化プログラムは、シリアル・パラレル変換手段によって、HD−SDI信号をビットワード単位でパラレルデータのHD−SDIデータに変換する。そして、誤り訂正符号化プログラムは、符号化対象データ抽出手段によって、HD−SDIデータから予め定めた誤り訂正符号の符号化対象データを抽出する。 そして、誤り訂正符号化プログラムは、符号化手段によって、リードソロモン符号等の誤り訂正符号により符号化することで、ビットワード単位のパリティデータを生成する。
【0025】
そして、誤り訂正符号化プログラムは、パリティ並べ替え手段によって、複数のパリティデータごとに、同一ビット位置のビットと予め定めた禁止ワードを回避するための禁止ワード回避ビットとを連結することで、パリティデータを並べ替えたビットワード単位の変換パリティデータを順次生成する。
【0026】
さらに、誤り訂正符号化プログラムは、パリティ挿入手段によって、変換パリティデータをHD−SDIデータ内の予め定めた補助データ領域に挿入する。そして、誤り訂正符号化プログラムは、パラレル・シリアル変換手段によって、変換パリティデータが挿入されたHD−SDIデータをシリアル信号に変換する。
【0027】
また、請求項5に記載の誤り訂正復号化装置は、所定ビットワードの伝送路におけるシリアルデジタルインタフェースの規格であるHD−SDIのデータ形式で構成されたHD−SDI信号の補助データ領域に、誤り訂正符号により前記HD−SDI信号を符号化して生成したパリティデータごとに同一ビット位置のビットと予め定めた禁止ワードを回避するための禁止ワード回避ビットとを前記ビットワード単位で連結した変換パリティデータを多重化したHD−SDI信号を復号化する誤り訂正復号化装置であって、シリアル・パラレル変換手段と、復号化対象データ抽出手段と、パリティ抽出手段と、パリティ並べ替え手段と、復号化手段と、誤り訂正手段と、パラレル・シリアル変換手段と、を備える構成とした。
【0028】
かかる構成において、誤り訂正復号化装置は、シリアル・パラレル変換手段によって、HD−SDI信号をビットワード単位でパラレルデータのHD−SDIデータに変換する。そして、誤り訂正復号化装置は、復号化対象データ抽出手段によって、HD−SDIデータから予め定めた誤り訂正符号の復号化対象データを抽出する。なお、この復号化対象データは、符号化時に符号化の対象となったデータと同一のものである。
【0029】
そして、誤り訂正復号化装置は、パリティ抽出手段によって、HD−SDIデータの補助データ領域から、変換パリティデータを抽出する。そして、誤り訂正復号化装置は、パリティ並べ替え手段によって、変換パリティデータから、禁止ワード回避ビットを除去し、同一ビット位置のビットをビットワード単位で連結することで、変換パリティデータを並べ替えたパリティデータを順次生成する。
【0030】
そして、誤り訂正復号化装置は、復号化手段によって、パリティデータを用いて、誤り訂正符号により、復号化対象データを復号化し、誤り訂正手段によって、その復号化されたデータに基づいて、HD−SDIデータの誤り訂正を行う。そして、誤り訂正復号化装置は、パラレル・シリアル変換手段によって、誤り訂正が行われたHD−SDIデータをシリアル信号に変換する。これによって、伝送路等で発生した伝送誤りを訂正したHD−SDI信号が生成される。
【0031】
また、請求項6に記載の誤り訂正復号化装置は、請求項5に記載の誤り訂正復号化装置において、前記パリティデータが、情報データ長を前記HD−SDI信号の符号化対象データのデータ長に短縮した短縮化リードソロモン符号により前記符号化対象のデータを符号化することで生成されたものであって、前記復号化手段が、ダミーデータ付加手段と、ダミー付きデータ復号化手段と、を備える構成とした。
【0032】
かかる構成において、誤り訂正復号化装置は、復号化手段のダミーデータ付加手段によって、復号化対象データに、短縮したデータ分のダミーデータを付加する。そして、誤り訂正復号化装置は、復号化手段のダミー付きデータ復号化手段によって、ダミーデータが付加された復号化対象データを短縮化リードソロモン符号により復号化する。
【0033】
さらに、請求項7に記載の誤り訂正復号化装置は、請求項5に記載の誤り訂正復号化装置において、前記パリティデータが、前記HD−SDIデータの符号化対象のデータに前記ビットワード単位でダミービットを付加した後に、情報データ長を前記符号化対象データのデータ長に短縮した短縮化リードソロモン符号により前記符号化対象のデータを符号化することで生成されたものであって、前記復号化手段が、ダミービット付加手段と、ダミーデータ付加手段と、ダミー付きデータ復号化手段と、を備える構成とした。
【0034】
かかる構成において、誤り訂正復号化装置は、復号化手段のダミービット付加手段によって、復号化対象データにビットワード単位でダミービットを付加する。そして、誤り訂正復号化装置は、復号化手段のダミーデータ付加手段によって、ダミービットが付加された復号化対象データに、短縮したデータ分のダミーデータを付加する。そして、誤り訂正復号化装置は、復号化手段のダミー付きデータ復号化手段によって、ダミーデータが付加された復号化対象データを短縮化リードソロモン符号により復号化する。このようにダミービットを付加して、例えば、10ビットのデータを11ビット化することで、リードソロモン符号の原始多項式で定義されるガロア体をGF(210)に代えてGF(211)の元を用いることができる。
【0035】
また、請求項8に記載の誤り訂正復号化プログラムは、所定ビットワードの伝送路におけるシリアルデジタルインタフェースの規格であるHD−SDIのデータ形式で構成されたHD−SDI信号の補助データ領域に、誤り訂正符号により前記HD−SDI信号を符号化して生成したパリティデータごとに同一ビット位置のビットと予め定めた禁止ワードを回避するための禁止ワード回避ビットとを前記ビットワード単位で連結した変換パリティデータを多重化したHD−SDI信号を復号化するために、コンピュータを、シリアル・パラレル変換手段、復号化対象データ抽出手段、パリティ抽出手段、パリティ並べ替え手段、復号化手段、誤り訂正手段、パラレル・シリアル変換手段、として機能させる構成とした。
【0036】
かかる構成において、誤り訂正復号化プログラムは、シリアル・パラレル変換手段によって、HD−SDI信号をビットワード単位でパラレルデータのHD−SDIデータに変換する。そして、誤り訂正復号化プログラムは、復号化対象データ抽出手段によって、HD−SDIデータから予め定めた誤り訂正符号の復号化対象データを抽出する。
【0037】
そして、誤り訂正復号化プログラムは、パリティ抽出手段によって、HD−SDIデータの補助データ領域から、変換パリティデータを抽出する。そして、誤り訂正復号化プログラムは、パリティ並べ替え手段によって、変換パリティデータから、禁止ワード回避ビットを除去し、同一ビット位置のビットをビットワード単位で連結することで、変換パリティデータを並べ替えたパリティデータを順次生成する。
【0038】
そして、誤り訂正復号化プログラムは、復号化手段によって、パリティデータを用いて、誤り訂正符号により、復号化対象データを復号化し、誤り訂正手段によって、その復号化されたデータに基づいて、HD−SDIデータの誤り訂正を行う。そして、誤り訂正復号化プログラムは、パラレル・シリアル変換手段によって、誤り訂正が行われたHD−SDIデータをシリアル信号に変換する。
【発明の効果】
【0039】
請求項1,4に記載の発明によれば、HD−SDI信号に誤り訂正符号のパリティデータを多重化することができる。これによって、HD−SDI信号の誤りを検出し訂正を行うことが可能になり、HD−SDI信号を無線伝送することができる。また、本発明によれば、HD−SDI信号のHANC領域にパリティデータを多重化するため、HD−SDI信号の伝送帯域を増加させることなく、既存のHD−SDIの規格に準拠したままで、パリティデータを多重化することができる。また、本発明によれば、1ワードのパリティデータごとに禁止ワードを付加することがないため、禁止ワードビットが付加された分だけ、パリティデータを次のワードとして使用するためのシフト演算を行う必要がなく、パリティデータをワード単位で処理することができる。これによって、符号化の処理を簡素化することができる。
【0040】
請求項2,3に記載の発明によれば、リードソロモン符号によって誤り訂正符号のパリティデータを生成し、HD−SDI信号に多重化することができる。これによって、HD−SDI信号の誤りを検出し、訂正を行うことが可能になり、バースト誤りの訂正も可能になる。さらに、請求項3に記載の発明によれば、符号化対象データをダミービット、ダミーデータによって、リードソロモン符号の符号化領域を拡張させることができ、1回のリードソロモン符号の符号化で、HS−SDI信号の誤り訂正符号のパリティデータを生成することができる。
【0041】
請求項5,8に記載の発明によれば、誤り訂正符号のパリティデータが多重化されたHD−SDI信号に対して誤り訂正を行うことができる。これによって、無線伝送されたHD−SDI信号を正しく復号化することができ、伝送の信頼性を高めることができる。
【0042】
請求項6,7に記載の発明によれば、リードソロモン符号によって誤り訂正符号のパリティデータが多重化されたHD−SDI信号に対して、誤りを検出し、訂正を行うことが可能になり、バースト誤りの訂正も可能になる。さらに、請求項7に記載の発明によれば、復号化対象データをダミービット、ダミーデータによって、リードソロモン符号の復号化領域を拡張させることができ、1回のリードソロモン符号の復号化で、HS−SDI信号の誤り訂正を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態の構成]
まず、図2及び図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る誤り訂正符号化装置及び誤り訂正復号化装置の構成について説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係る誤り訂正符号化装置の構成を示すブロック図である。図3は、本発明の第1実施形態に係る誤り訂正復号化装置の構成を示すブロック図である。
【0044】
(誤り訂正符号化装置の構成)
まず、図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る誤り訂正符号化装置の構成について説明する。誤り訂正符号化装置1は、HD−SDIのデータ形式で構成されたHD−SDI信号に、誤り訂正符号によりHD−SDI信号を符号化して生成されるパリティデータを多重化するものである。なお、この実施形態においては、誤り訂正符号として、リードソロモン(以下、RSという)符号を用いることとする。また、HD−SDI信号は、1ワード(ビットワード)が10ビットで構成されているものとする。
【0045】
また、ここでは、誤り訂正符号化装置1は、シリアル・パラレル変換手段10と、符号化対象データ抽出手段11と、符号化手段12と、パリティ並べ替え手段13と、パリティ挿入手段14と、パラレル・シリアル変換手段15とを備えている。
【0046】
シリアル・パラレル変換手段10は、入力されたシリアルデジタル信号であるHD−SDI信号を、ビットワード(10ビット)単位でパラレルデータのHD−SDIデータに変換するものである。このパラレルデータに変換されたHD−SDIデータは、符号化対象データ抽出手段11に出力される。
【0047】
符号化対象データ抽出手段11は、シリアル・パラレル変換手段10で変換されたHD−SDIデータから予め定めた誤り訂正符号の符号化対象データを抽出するものである。ここでは、符号化対象データ抽出手段11は、HD−SDIにおける1ライン分のデータのうち、EAV、LN、CRC、SAV及びデジタルアクティブライン(図1参照)の計1932ワードを符号化対象データとして抽出する。この符号化対象データ抽出手段11で抽出された符号化対象データは、符号化手段12に出力される。なお、符号化対象データ抽出手段11は、入力したHD−SDIデータをそのままパリティ挿入手段14に出力する。
【0048】
符号化手段12は、符号化対象データ抽出手段11で抽出された符号化対象データを誤り訂正符号により符号化することで、ビットワード単位のパリティデータを生成するものである。この符号化手段12は、誤り訂正符号としてRS(1023,1003)符号の情報データ長を短縮化した短縮化RS(986,966)符号を用いることとし、1932ワードの符号化対象データを2分割して、それぞれに対して符号化を行うこととする。ここでは、符号化手段12は、ダミーデータ付加手段121と、ダミー付きデータ符号化手段122とを備えている。
【0049】
ダミーデータ付加手段121は、符号化対象データに、情報データ長を短縮したデータ分のダミーデータを付加するものである。すなわち、ダミーデータ付加手段121は、符号化対象データに、RS(1023,1003)符号を短縮化RS(986,966)符号に短縮化した37ワード分のダミーデータを付加する。なお、ここでは、図4に示すように、ダミーデータ付加手段121は、1932ワードの符号化対象データを2分割した966ワード(966ビット×10ビット)分の符号化対象データに37ワード(37ビット×10ビット)のダミーデータ(例えば、“00HEX”)を付加する。
【0050】
ダミー付きデータ符号化手段122は、ダミーデータ付加手段121でダミーデータが付加された符号化対象データを短縮化RS(986,966)符号により符号化することで、パリティデータを生成するものである。
【0051】
なお、RS(1023,1003)符号は、原始多項式p(x)=x10+x+1によって定義されるガロア体GF(210)の元を用いる。また、RS(1023,1003)符号の生成多項式g(x)は、GF(210)の元αを用いて、以下の(1)式により定義される。
g(x)=(x−α)(x−α)(x−α)…(x−α19) …(1)式
【0052】
この(1)式の生成多項式によって、ダミー付きデータ符号化手段122は、966ワードの符号化対象データごとに20バイト(1バイトは10ビット)のRS符号(パリティデータ)を生成する。このダミー付きデータ符号化手段122で生成されたパリティデータは、パリティ並べ替え手段13に出力される。
【0053】
パリティ並べ替え手段13は、符号化手段12で生成された複数のパリティデータごとに、同一ビット位置のビットと予め定めた禁止ワードを回避するための禁止ワード回避ビットとを連結することで、パリティデータを並べ替えたビットワード単位の変換パリティデータを順次生成するものである。なお、HD−SDIの規格において、HANC領域内において多重化するデータには、他の制御コード等の重複等を回避するため禁止ワードが規定されている。例えば、10ビットワード値で、000HEX、001HEX、002HEX、003HEX、3FCHEX,3FDHEX、3FEHEX及び3FFHEXは、禁止されている。そこで、ここでは、パリティ並べ替え手段13は、第9ビットの値を反転させた禁止ワード回避ビットを用いることとする。これによって、変換パリティデータは、1XXHEX又は2XXHEXの値となり、禁止ワードを回避することができる。もちろん、この禁止ワードが前記した値とは異なる場合、禁止ワード回避ビットは、第9ビットの値を反転させたものに限定されるものではない。
【0054】
ここで、図5を参照(適宜図2参照)して、パリティ並べ替え手段13が行うパリティデータの並び替えの手法について具体的に説明する。図5は、RS(986,966)符号を用いた場合のパリティデータの並べ替え後の配置例を示す配置図である。ここで、パリティデータは、2分割した符号化対象データごとにRS1(parity1,2,3,…,20)及びRS2(parity1,2,3,…,20)とする。このとき、パリティ並べ替え手段13は、パリティデータを9ワードごとに同一のビット位置のビットと、9ワード目のビット(第9ビット)を反転した禁止ワード回避ビットとを連結することで、ワードごとのデータを生成する。
【0055】
すなわち、パリティ並べ替え手段13は、RS1(parity1〜9)のそれぞれの最下位ビット(LSB)を連結し、さらに、その第9ビットを反転したビットを連結することで、1ワード分の変換されたパリティデータ(変換パリティデータ)を生成する。そして、パリティ並べ替え手段13は、RS1(parity1〜9)において、最下位ビット(LSB)から最上位ビット(MSB)に順次同様の動作を行うことで、9ワードのパリティデータから、10ワードの変換パリティデータを生成する。さらに、パリティ並べ替え手段13は、RS1(parity10〜18)、RS1(parity1,2)とRS2(parity1〜7)、RS2(parity8〜20)についても、同様に、同一のビット位置のビットと、9ワード目のビット(第9ビット)を反転した禁止ワード回避ビットとを連結することで、変換パリティデータを生成する。なお、ここでは、パリティデータは40バイト(ワード)であるため、最後の10ワードについては、5ビット目から9ビット目(図中、reserved)に任意のビット値を設定することで、変換パリティデータを生成することとする。
【0056】
このように、パリティ並べ替え手段13は、9ワードのパリティデータごとに、10ワードの変換パリティデータを順次生成することで、40ワードのパリティデータから、50ワードの変換パリティデータを生成する。
【0057】
図5に示したように、複数のパリティデータの同一ビットから、ワードデータ(変換パリティデータ)を生成してパリティデータを配置し直す手法を、以下、パラレル配置手法と呼ぶこととする。このように、パラレル配置手法を用いることで、パリティ並べ替え手段13は、禁止ワード回避ビットを付加する場合であっても、ワード単位でパリティデータを演算することができる。
【0058】
参考までに、図6を参照して、1つのパリティデータに順次禁止ワード回避ビットを付加していく手法について説明する。この手法を、以下、シルアル配置手法と呼ぶこととする。図6に示すように、シルアル配置手法は、40ワードのパリティデータを、1ワードずつ9ビットごとに禁止ワード回避ビットを付加して配置していくことで、40ワードのパリティデータから、45ワードの変換パリティデータを生成する。なお、最終ワードの5ビット目から9ビット目に任意のビット値を設定している。このシルアル配置手法は、元のパリティデータのワード長が10ビットであることから、すべてのパリティデータに対して、1ビットずつシフト演算を行って配置することになる。図2に戻って、誤り訂正符号化装置1の構成について説明を続ける。
【0059】
パリティ挿入手段14は、パリティ並べ替え手段13で生成された変換パリティデータをHD−SDIデータ内の予め定めた補助データ領域(HANC領域)に挿入するものである。ここでは、パリティ挿入手段14は、HD−SDIで予め規定されている補助データ多重規格に従って、補助データパケットとして変換パリティデータを、各種補助データとともに多重する。なお、ここでは、パリティ挿入手段14は、HD−SDIデータを符号化対象データ抽出手段11から入力することとするが、シリアル・パラレル変換手段10から入力することとしてもよい。
【0060】
ここで、図7を参照(適宜図2参照)して、パリティ挿入手段14が、HD−SDIデータにおいて、変換パリティデータを挿入(多重)する位置について説明する。図7は、HD−SDIデータにおける変換パリティデータの挿入位置を示すデータ配置図である。なお、変換パリティデータの挿入位置は、既存のデータパケットの直後に挿入するほか、他のデータパケットの衝突やシステムに不都合が生じなければ、使用されていない補助データスペースのどこに配置しても構わない。
【0061】
図7に示すように、1932バイト(ワード)の符号化対象データ(EAV+LN+CRC+SAV+Active Video)を2分割した966バイト(RS1data,RS2data)ごとに符号化されて生成された変換パリティデータ(RS1parity,RS2parity)は、HANC領域に挿入される。
【0062】
ここでは、パリティ挿入手段14は、補助データ多重規格に従って、変換パリティデータを、HANC領域内の未使用領域に、補助データフラグ(ADF)、データIDワード(DID)、データブロックナンバー(DBN)、データカウントナンバー(DC)、変換パリティデータ(parity(RS1+RS2))、チェックサムワード(SUM)の順に構成する例を示している。
【0063】
ここで、補助データフラグ(ADF:Ancillary Data Flag)は、補助データパケットの始まりを示している。また、データIDワード(DID:Data IDentification word)は、補助データパケットの用途を示し、ここでは、未使用のデータ値を用いることとする。また、データブロックナンバー(DBN:Data Block Number)は、補助データパケットの連続順を示すが、ここでは、使用しないため任意のデータ値を用いることとする。
【0064】
また、データカウントナンバー(DC:Data Count number)は、補助データパケットのデータ長を表し、ここでは、変換パリティデータのデータ長を示すデータ値となる。また、チェックサムワード(SUM)は、DIDからSUMの直前までのチェックサムを示すデータ値となる。このように、変換パリティデータをHANC領域に挿入することで、変換パリティデータを補助データパケットとして扱うことができる。図2に戻って、誤り訂正符号化装置1の構成について説明を続ける。
【0065】
パラレル・シリアル変換手段15は、パリティ挿入手段14で変換パリティデータが挿入されたHD−SDIデータをシリアル信号に変換するものである。このパラレル・シリアル変換手段15で変換されたシリアル信号(パリティ付きHD−SDI信号)は、外部に出力される。
【0066】
このように誤り訂正符号化装置1を構成することで、誤り訂正符号化装置1は、HD−SDIのデータ形式で構成されたHD−SDI信号に、HD−SDI信号を誤り訂正符号により符号化して生成されるパリティデータを多重化することができる。また、このとき、誤り訂正符号化装置1は、パラレル配置手法により、所定ワードごと(ここでは9ワードごと)に最下位ビットから順に連結して変換パリティデータを生成するため、所定ワードごとに同一の処理を行うことができる。これによって、誤り訂正符号化装置1は、パリティデータを逐次後続のパリティデータとシフト演算を行うシリアル配置手法に比べて、演算量を抑え、効率的にパリティ付きHD−SDI信号を生成することができる。
【0067】
また、誤り訂正符号化装置1は、一般的なコンピュータを、前記した各手段として機能させる誤り訂正符号化プログラムによって動作させることができる。
【0068】
(誤り訂正復号化装置の構成)
次に、図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る誤り訂正復号化装置の構成について説明する。誤り訂正復号化装置2は、誤り訂正符号化装置1(図2参照)で生成されたパリティ付きHD−SDI信号において、誤り訂正によりHD−SDI信号を復号化するものである。ここでは、誤り訂正復号化装置2は、シリアル・パラレル変換手段20と、パリティ抽出手段21と、パリティ並べ替え手段22と、復号化対象データ抽出手段23と、復号化手段24と、誤り訂正手段25と、パラレル・シリアル変換手段26とを備えている。
【0069】
シリアル・パラレル変換手段20は、入力されたシリアルデジタル信号であるパリティ付きHD−SDI信号を、ビットワード(10ビット)単位でパラレルデータのHD−SDIデータに変換するものである。このパラレルデータに変換されたHD−SDIデータは、パリティ抽出手段21に出力される。
【0070】
パリティ抽出手段21は、シリアル・パラレル変換手段20で変換されたHD−SDIデータの補助データ領域(HANC領域)から、変換パリティデータを抽出するものである。このパリティ抽出手段21で抽出された変換パリティデータは、パリティ並べ替え手段22に出力される。なお、パリティ抽出手段21は、入力したHD−SDIデータをそのまま復号化対象データ抽出手段23に出力する。
【0071】
パリティ並べ替え手段22は、パリティ抽出手段21で抽出された変換パリティデータから、禁止ワード回避ビットを除去し、同一ビット位置のビットをビットワード単位で連結することで、変換パリティデータを並べ替えたパリティデータを順次生成するものである。例えば、図5で説明したRS(986,966)符号を用いたパラレル配置例の場合、パリティ並べ替え手段22は、10ワード分の変換パリティデータを入力し、各ワードの同一ビット位置のビットをビットワード単位で連結することで9ワード分のパリティデータ(RS1(parity1,2,…,9))を生成する。なお、パリティ並べ替え手段22は、入力された変換パリティデータのうち、最上位ビットは、禁止ワード回避ビット(第9ビットの反転)として除去する。これによって、パリティデータがビットワード単位で再生されることになる。
【0072】
復号化対象データ抽出手段23は、シリアル・パラレル変換手段20で変換された(ここでは、パリティ抽出手段21から出力された)HD−SDIデータから予め定めた誤り訂正符号の復号化対象データを抽出するものである。ここでは、復号化対象データ抽出手段23は、HD−SDIにおける1ライン分のデータのうち、EAV、LN、CRC、SAV及びデジタルアクティブライン(図1参照)の計1932ワードを復号化対象データとして抽出する。この復号化対象データ抽出手段23で抽出された復号化対象データは、復号化手段24に出力される。なお、復号化対象データ抽出手段23は、入力したHD−SDIデータをそのまま誤り訂正手段25に出力する。
【0073】
復号化手段24は、パリティ並べ替え手段22で再生されたパリティデータを用いて、誤り訂正符号により、復号化対象データを復号化するものである。この復号化手段24は、誤り訂正符号として、図2で説明した符号化手段12と同様、RS(1023,1003)符号の情報データ長を短縮化した短縮化RS(986,966)符号を用いることとし、1932ワードの復号化対象データを2分割して、それぞれに対して復号化を行うこととする。ここでは、復号化手段24は、ダミーデータ付加手段241と、ダミー付きデータ復号化手段242とを備えている。
【0074】
ダミーデータ付加手段241は、復号化対象データに、情報データ長を短縮したデータ分のダミーデータを付加するものである。すなわち、ダミーデータ付加手段241は、図2で説明したダミーデータ付加手段121と同様、復号化対象データに、RS(1023,1003)符号を短縮化RS(986,966)符号に短縮化した37ワード分のダミーデータを付加する。
【0075】
ダミー付きデータ復号化手段242は、パリティ並べ替え手段22で再生されたパリティデータを用いて、ダミーデータ付加手段241でダミーデータが付加された復号化対象データを短縮化RS符号(ここでは、RS(986,966)符号)により復号化することで、復号化対象データを誤り訂正したデータを生成するものである。この誤り訂正後のデータは、誤り訂正手段25に出力される。
【0076】
誤り訂正手段25は、ダミー付きデータ復号化手段242で復号化されたデータにより、HD−SDIデータの誤り訂正を行うものである。これによって、HD−SDIデータ内の復号化対象データのうちで、誤りが発生したデータを正しいデータに訂正することができる。なお、ここでは、誤り訂正手段25は、HD−SDIデータを復号化対象データ抽出手段23から入力することとするが、シリアル・パラレル変換手段20やパリティ抽出手段21から入力することとしてもよい。
【0077】
パラレル・シリアル変換手段26は、誤り訂正されたHD−SDIデータをシリアル信号に変換するものである。このパラレル・シリアル変換手段26で変換されたシリアル信号(HD−SDI信号)は、外部に出力される。
【0078】
このように誤り訂正復号化装置2を構成することで、誤り訂正復号化装置2は、HD−SDI信号を誤り訂正符号により符号化して生成されるパリティデータが付加されたパリティ付きHD−SDI信号から、誤り訂正を行ったHD−SDI信号を復号化することができる。また、このとき、誤り訂正復号化装置2は、パラレル配置手法により、所定ワードごと(ここでは9ワードごと)に、同一ビット位置のビットをビットワード単位で連結することでパリティデータを再生するため、所定ワードごとに同一の処理を行うことができる。これによって、誤り訂正復号化装置2は、パリティデータを逐次後続のパリティデータとシフト演算を行うシリアル配置手法に比べて、演算量を抑え、効率的にHD−SDI信号を復号化することができる。
【0079】
また、誤り訂正復号化装置2は、一般的なコンピュータを、前記した各手段として機能させる誤り訂正復号化プログラムによって動作させることができる。
【0080】
[第1実施形態の動作]
次に、図8及び図9を参照して、本発明の第1実施形態に係る誤り訂正符号化装置及び誤り訂正復号化装置の動作について説明する。図8は、本発明の第1実施形態に係る誤り訂正符号化装置の動作を示すフローチャートである。図9は、本発明の第1実施形態に係る誤り訂正復号化装置の動作を示すフローチャートである。
【0081】
(誤り訂正符号化装置の動作)
まず、図8を参照(構成については適宜図2参照)して、誤り訂正符号化装置1の動作について説明する。
【0082】
最初に、誤り訂正符号化装置1は、シリアル・パラレル変換手段10によって、入力されたシリアルデジタル信号であるHD−SDI信号を、ビットワード(10ビット)単位でパラレルデータのHD−SDIデータに変換する(ステップS1)。
【0083】
そして、誤り訂正符号化装置1は、符号化対象データ抽出手段11によって、ステップS1で変換されたHD−SDIデータから、予め定めた誤り訂正符号の符号化対象データを抽出する(ステップS2)。
【0084】
そして、誤り訂正符号化装置1は、符号化手段12のダミーデータ付加手段121によって、符号化対象データに、RS(1023,1003)符号を短縮化RS(986,966)符号に短縮化したデータ分のダミーデータを付加する(ステップS3)。続けて、誤り訂正符号化装置1は、符号化手段12のダミー付きデータ符号化手段122によって、ステップS3でダミーデータが付加された符号化対象データを、短縮化RS(986,966)符号により符号化することでパリティデータを生成する(ステップS4)。
【0085】
その後、誤り訂正符号化装置1は、パリティ並べ替え手段13によって、複数のパリティデータごとに、同一ビット位置のビットと予め定めた禁止ワードを回避するための禁止ワード回避ビットとを連結することで、パリティデータを並べ替えたビットワード単位の変換パリティデータを順次生成する(ステップS5)。
【0086】
そして、誤り訂正符号化装置1は、パリティ挿入手段14によって、変換パリティデータをHD−SDIデータ内の予め定めた補助データ領域(HANC領域)に挿入する(ステップS6)。その後、誤り訂正符号化装置1は、パラレル・シリアル変換手段15によって、変換パリティデータが挿入されたHD−SDIデータをシリアル信号に変換する(ステップS7)。
【0087】
以上の動作によって、誤り訂正符号化装置1は、HD−SDIのデータ形式で構成されたHD−SDI信号に、HD−SDI信号を誤り訂正符号により符号化して生成されるパリティデータを多重化する。
【0088】
(誤り訂正復号化装置の動作)
次に、図9を参照(構成については適宜図3参照)して、誤り訂正復号化装置2の動作について説明する。
【0089】
最初に、誤り訂正復号化装置2は、シリアル・パラレル変換手段20によって、入力されたシリアルデジタル信号であるパリティ付きHD−SDI信号を、ビットワード(10ビット)単位でパラレルデータのHD−SDIデータに変換する(ステップS11)。
【0090】
そして、誤り訂正復号化装置2は、パリティ抽出手段21によって、ステップS11で変換されたHD−SDIデータの補助データ領域(HANC領域)から、変換パリティデータを抽出する(ステップS12)。その後、誤り訂正復号化装置2は、パリティ並べ替え手段22によって、変換パリティデータから、禁止ワード回避ビットを除去し、同一ビット位置のビットをビットワード単位で連結することで、変換パリティデータを並べ替えたパリティデータを生成(再生)する(ステップS13)。
【0091】
そして、誤り訂正復号化装置2は、復号化手段24のダミーデータ付加手段241によって、復号化対象データに、RS(1023,1003)符号を短縮化RS(986,966)符号に短縮化したデータ分のダミーデータを付加する(ステップS14)。続けて、誤り訂正復号化装置2は、復号化手段24のダミー付きデータ復号化手段242によって、ステップS13で生成されたパリティデータを用いて、ステップS14でダミーデータが付加された復号化対象データを、短縮化RS(986,966)符号により復号化する(ステップS15)。
【0092】
その後、誤り訂正復号化装置2は、誤り訂正手段25によって、ステップS15で復号化されたデータにより、HD−SDIデータの誤り訂正を行う(ステップS16)。その後、誤り訂正復号化装置2は、パラレル・シリアル変換手段26によって、誤り訂正が行われたHD−SDIデータをシリアル信号に変換する(ステップS17)。
【0093】
以上の動作によって、誤り訂正復号化装置2は、HD−SDI信号を誤り訂正符号により符号化して生成されるパリティデータが多重化されたパリティ付きHD−SDI信号から、誤り訂正を行ったHD−SDI信号を復号化する。
【0094】
以上、第1実施形態において、短縮化RS(986,966)符号を2回用いて、40バイト(20バイト+20バイト)のパリティデータを生成し、HANC領域に多重化する例について説明したが、他の符号長のRS符号を用いてパリティデータ長を40バイト以外としてもよい。その場合、図7に示したように、「AUDIO+TC」で145W、ADFで3W、DID、DBN、DC及びSUMがそれぞれ1Wであるため、HANC領域268ワードのうち、パリティデータ長として、最大116ワードまで用いることができる。
【0095】
例えば、伝送可能なパリティデータのうち最も小さいものとして、RS(1023,1021)符号を短縮化した短縮化RS(968,966)符号を用いることができる。この場合、短縮化RS(968,966)符号のパリティデータは2バイトとなり、1932バイトのデータ(符号化対象データ)に対して、2分割して符号化することで、4バイトのパリティデータが生成される。そして、パリティ並べ替え手段13(図2参照)は、パラレル配置手法により、図10に示すような10ワード分の変換パリティデータを生成する。
【0096】
なお、参考までに、短縮化RS(968,966)符号のパリティデータをシリアル配置手法により配置した場合は、図11に示すような5ワード分の変換パリティデータが生成される。
【0097】
また、例えば、伝送可能なパリティデータのうち最も大きいものとして、RS(1023,975)符号を短縮化した短縮化RS(1014,966)符号を用いることができる。この場合、短縮化RS(1014,966)符号のパリティデータは48バイトとなり、1932バイトのデータ(符号化対象データ)に対して、2分割して符号化することで、96バイトのパリティデータが生成される。そして、パリティ並べ替え手段13(図2参照)は、パラレル配置手法により、図12に示すような110ワード分の変換パリティデータを生成する。
【0098】
なお、参考までに、パリティデータをシリアル配置手法により配置した場合、図13に示すように、RS(1023,971)符号を短縮化した短縮化RS(1018,966)符号を用いることができる。この場合、パリティデータは52バイトとなり、1932バイトのデータ(符号化対象データ)に対して、2分割して符号化することで、116ワード分の変換パリティデータが生成される。
【0099】
ここでは、一例として、パリティデータ長が最大116バイト(ワード)以下となるRS符号について例示したが、HANC領域に多重化される音声データのチャンエル数を減らすことで、116バイトよりも大きいパリティデータとなるRS符号を用いることとしてもよい。
【0100】
以上説明したように、第1実施形態では、RS符号の短縮符号を2回用いてパリティデータを多重伝送する手法について説明したが、1バイトのデータを10ビットから11ビットに拡張することで、RS符号の短縮符号を1回だけ用いてパリティデータを多重伝送することが可能になる。以下、本手法について第2実施形態として説明する。
【0101】
[第2実施形態]
ここでは、図14及び図15を参照して、本発明の第2実施形態に係る誤り訂正符号化装置及び誤り訂正復号化装置の構成について説明する。図14は、本発明の第2実施形態に係る誤り訂正符号化装置の構成を示すブロック図である。図15は、本発明の第2実施形態に係る誤り訂正復号化装置の構成を示すブロック図である。
【0102】
(誤り訂正符号化装置の構成)
まず、図14を参照して、本発明の第2実施形態に係る誤り訂正符号化装置の構成について説明する。誤り訂正符号化装置1Bは、HD−SDIのデータ形式で構成されたHD−SDI信号に、誤り訂正符号によりHD−SDI信号を符号化して生成されるパリティデータを多重化するものである。ここでは、誤り訂正符号化装置1Bは、シリアル・パラレル変換手段10と、符号化対象データ抽出手段11と、符号化手段12Bと、パリティ並べ替え手段13Bと、パリティ挿入手段14Bと、パラレル・シリアル変換手段15とを備えている。符号化手段12B、パリティ並べ替え手段13B及びパリティ挿入手段14B以外の構成については、図2で説明した誤り訂正符号化装置1と同一の構成であるため、同一の符号を付し説明を省略する。
【0103】
符号化手段12Bは、符号化対象データ抽出手段11で抽出された符号化対象データを誤り訂正符号により符号化することで、ビットワード単位のパリティデータを生成するものである。この符号化手段12Bは、誤り訂正符号としてRS(2047,2007)符号の情報データ長を短縮化した短縮化RS(1972,1932)符号を用いることとし、1932ワードの符号化対象データを一度に符号化することとする。ここでは、符号化手段12Bは、ダミービット付加手段120と、ダミーデータ付加手段121Bと、ダミー付きデータ符号化手段122Bとを備えている。
【0104】
ダミービット付加手段120は、符号化対象データにおいて、ビットワード単位でダミービットを付加するものである。すなわち、ダミービット付加手段120は、10ビットのワードごとに、1ビット分のダミービットを付加する。
【0105】
ダミーデータ付加手段121Bは、ダミービットが付加された符号化対象データに、情報データ長を短縮したデータ分のダミーデータを付加するものである。すなわち、ダミーデータ付加手段121Bは、ダミービットが付加された符号化対象データに、RS(2047,2007)符号を短縮化RS(1972,1932)符号に短縮化した75ワード(ここでは、1ワードは11ビット)分のダミーデータを付加する。
【0106】
なお、ここでは、図16に示すように、ダミービット付加手段120は、10ビットワードの符号化対象データにダミービット(例えば、“0”)を付加することで11ビットに拡張する。また、ダミーデータ付加手段121Bは、1932ワード(1932ビット×11ビット)分の符号化対象データに75ワード(75ビット×11ビット)のダミーデータ(例えば、“00HEX”)を付加する。
【0107】
ダミー付きデータ符号化手段122Bは、ダミーデータ付加手段121Bでダミーデータが付加された符号化対象データを短縮化RS(1972,1932)符号により符号化することで、パリティデータを生成するものである。
【0108】
なお、RS(2047,2007)符号は、原始多項式p(x)=x11+x+1によって定義されるガロア体GF(211)の元を用いる。また、RS(2047,2007)符号の生成多項式g(x)は、GF(211)の元αを用いて、以下の(2)式により定義される。
g(x)=(x−α)(x−α)(x−α)…(x−α19) …(2)式
【0109】
この(2)式の生成多項式によって、ダミー付きデータ符号化手段122Bは、1932ワードの符号化対象データのRS符号(パリティデータ)を生成する。このダミー付きデータ符号化手段122Bで生成されたパリティデータは、パリティ並べ替え手段13Bに出力される。
【0110】
パリティ並べ替え手段13Bは、符号化手段12で生成された複数のパリティデータごとに、同一ビット位置のビットと予め定めた禁止ワードを回避するための禁止ワード回避ビットとを連結することで、パリティデータを並べ替えたビットワード単位の変換パリティデータを順次生成するものである。
【0111】
ここで、図17を参照(適宜図14参照)して、パリティ並べ替え手段13Bが行うパリティデータの並び替えの手法(パラレル配置手法)について具体的に説明する。図17は、RS(1972,1932)符号を用いた場合のパリティデータの並べ替え後の配置例を示す配置図である。ここで、パリティデータは、RS(parity1,2,3,…,40)とする。このとき、パリティ並べ替え手段13Bは、パリティデータを9ワードごとに同一のビット位置のビットと、9ワード目のビット(第9ビット)を反転した禁止ワード回避ビットとを連結することで、ワードごとのデータを生成する。
【0112】
すなわち、パリティ並べ替え手段13Bは、RS(parity1〜9)のそれぞれの最下位ビット(LSB)を連結し、さらに、その第9ビットを反転したビットを連結することで、1ワード分の変換されたパリティデータ(変換パリティデータ)を生成する。そして、パリティ並べ替え手段13Bは、RS1(parity1〜9)において、最下位ビット(LSB)から最上位ビット(MSB)に順次同様の動作を行うことで、9ワードのパリティデータから、11ワードの変換パリティデータを生成する。さらに、パリティ並べ替え手段13は、RS1(parity10〜18)、RS1(parity1,2)とRS2(parity1〜7)、RS2(parity8〜20)についても、同様に、同一のビット位置のビットと、9ワード目のビット(第9ビット)を反転した禁止ワード回避ビットとを連結することで、変換パリティデータを生成する。なお、ここでは、パリティデータは40バイト(ワード)であるため、最後の11ワードについては、5ビット目から9ビット目(図中、reserved)に任意のビット値を設定することで、変換パリティデータを生成することとする。
【0113】
このように、パリティ並べ替え手段13Bは、9ワードのパリティデータごとに、11ワードの変換パリティデータを順次生成することで、40ワードのパリティデータから、55ワードの変換パリティデータを生成する。
【0114】
なお、参考までに、図18にシリアル配置手法でパリティデータを並べ替えた配置例を示している。図18に示すように、シルアル配置手法は、40ワード(1ワードは11ビット)のパリティデータを、1ワードずつ9ビットごとに禁止ワード回避ビットを付加して配置していくことで、40ワードのパリティデータから、49ワードの変換パリティデータを生成する。なお、最終ワードの9ビット目に任意のビット値を設定している。図14に戻って、誤り訂正符号化装置1Bの構成について説明を続ける。
【0115】
パリティ挿入手段14Bは、パリティ並べ替え手段13Bで生成された変換パリティデータをHD−SDIデータ内の予め定めた補助データ領域(HANC領域)に挿入するものである。ここでは、パリティ挿入手段14Bは、HD−SDIで予め規定されている補助データ多重規格に従って、補助データパケットとして変換パリティデータを、各種補助データとともに多重する。
【0116】
このパリティ挿入手段14Bは、図19に示すように、1932バイト(ワード)の符号化対象データ(EAV+LN+CRC+SAV+Active Video)が符号化されて生成された変換パリティデータ(RSparity)を、HANC領域に挿入する。なお、このHANC領域に挿入(多重)する位置は、図7で説明した位置と同一である。
【0117】
このように誤り訂正符号化装置1Bを構成することで、誤り訂正符号化装置1Bは、HD−SDIのデータ形式で構成されたHD−SDI信号に、HD−SDI信号を誤り訂正符号により符号化して生成されるパリティデータを多重化することができる。また、このとき、誤り訂正符号化装置1Bは、誤り訂正符号による符号化を1回行うだけでよい。
【0118】
また、誤り訂正符号化装置1Bは、一般的なコンピュータを、前記した各手段として機能させる誤り訂正符号化プログラムによって動作させることができる。
【0119】
(誤り訂正復号化装置の構成)
次に、図15を参照して、本発明の第2実施形態に係る誤り訂正復号化装置の構成について説明する。誤り訂正復号化装置2Bは、誤り訂正符号化装置1B(図14参照)で生成されたパリティ付きHD−SDI信号を、誤り訂正符号により復号化するものである。ここでは、誤り訂正復号化装置2Bは、シリアル・パラレル変換手段20と、パリティ抽出手段21と、パリティ並べ替え手段22Bと、復号化対象データ抽出手段23と、復号化手段24Bと、誤り訂正手段25と、パラレル・シリアル変換手段26とを備えている。パリティ並べ替え手段22B及び復号化手段24B以外の構成については、図3で説明した誤り訂正復号化装置2と同一の構成であるため、同一の符号を付し説明を省略する。
【0120】
パリティ並べ替え手段22Bは、パリティ抽出手段21で抽出された変換パリティデータから、禁止ワード回避ビットを除去し、同一ビット位置のビットをビットワード単位で連結することで、変換パリティデータを並べ替えたパリティデータを順次生成するものである。例えば、図17で説明したRS(1972,1932)符号を用いたパラレル配置例の場合、パリティ並べ替え手段22Bは、10ワード(1ワードは11ビット)分の変換パリティデータを入力し、各ワードの同一ビット位置のビットをビットワード単位で連結することで9ワード分の11ビット長のパリティデータ(RS(parity1,2,…,9))を生成する。なお、パリティ並べ替え手段22Bは、入力された変換パリティデータのうち、最上位ビットは、禁止ワード回避ビット(第9ビットの反転)として除去する。これによって、パリティデータがビットワード単位で再生されることになる。
【0121】
復号化手段24Bは、パリティ並べ替え手段22Bで再生されたパリティデータを用いて、誤り訂正符号により、復号化対象データを復号化するものである。この復号化手段24Bは、誤り訂正符号として、図14で説明した符号化手段12Bと同様、RS(2047,2007)符号の情報データ長を短縮化した短縮化RS(1972,1932)符号を用いることとし、1932ワードの復号化対象データを復号化する。ここでは、復号化手段24は、ダミービット付加手段240と、ダミーデータ付加手段241Bと、ダミー付きデータ復号化手段242Bとを備えている。
【0122】
ダミービット付加手段240は、復号化対象データにおいて、ビットワード単位でダミービットを付加するものである。すなわち、ダミービット付加手段240は、図14で説明したダミービット付加手段120と同様、10ビットのワードごとに、1ビット分のダミービットを付加する。
【0123】
ダミーデータ付加手段241Bは、復号化対象データに、情報データ長を短縮したデータ分のダミーデータを付加するものである。すなわち、ダミーデータ付加手段241Bは、図14で説明したダミーデータ付加手段121Bと同様、復号化対象データに、RS(2047,2007)符号を短縮化RS(1972,1932)符号に短縮化した75ワード分のダミーデータを付加する。
【0124】
ダミー付きデータ復号化手段242Bは、パリティ並べ替え手段22Bで再生されたパリティデータを用いて、ダミーデータ付加手段241Bでダミーデータが付加された復号化対象データを短縮化RS符号(ここでは、RS(1972,1932)符号)により復号化することで、復号化対象データを誤り訂正したデータを生成するものである。この誤り訂正後のデータは、誤り訂正手段25に出力される。
【0125】
このように誤り訂正復号化装置2Bを構成することで、誤り訂正復号化装置2Bは、HD−SDI信号を誤り訂正符号により符号化して生成されるパリティデータが多重化されたパリティ付きHD−SDI信号から、誤り訂正を行ったHD−SDI信号を復号化することができる。また、このとき、誤り訂正復号化装置2Bは、誤り訂正符号による復号化を1回行うだけでよい。
【0126】
また、誤り訂正復号化装置2Bは、一般的なコンピュータを、前記した各手段として機能させる誤り訂正復号化プログラムによって動作させることができる。
【0127】
以上、第2実施形態において、短縮化RS(1972,1932)符号を1回用いて、40バイトのパリティデータを生成し、HANC領域に多重化する例について説明したが、他の符号長のRS符号を用いてパリティデータ長を40バイト以外としてもよい。その場合、図7(図19)で説明したように、HANC領域268ワードのうち、パリティデータ長として、最大116ワードまで用いることができる。
【0128】
例えば、伝送可能なパリティデータのうち最も小さいものとして、RS(2047,2045)符号を短縮化した短縮化RS(1934,1932)符号を用いることができる。この場合、短縮化RS(1934,1932)符号のパリティデータは2バイト生成される。そして、パリティ並べ替え手段13B(図14参照)は、パラレル配置手法により、図20に示すような11ワード分の変換パリティデータを生成する。
【0129】
なお、参考までに、短縮化RS(1934,1932)符号のパリティデータをシリアル配置手法により配置した場合は、図21に示すような3ワード分の変換パリティデータが生成される。
【0130】
また、例えば、伝送可能なパリティデータのうち最も大きいものとして、RS(2047,1957)符号を短縮化した短縮化RS(2022,1932)符号を用いることができる。この場合、短縮化RS(2022,1932)符号により90バイトのパリティデータが生成される。そして、パリティ並べ替え手段13B(図14参照)は、パラレル配置手法により、図22に示すような110ワード分の変換パリティデータを生成する。
【0131】
なお、参考までに、パリティデータをシリアル配置手法により配置した場合、図23に示すように、RS(2047,1953)符号を短縮化した短縮化RS(2026,1932)符号を用いることができる。この場合、パリティデータは94バイトとなり、1932バイトのデータ(符号化対象データ)に対して、115ワード分の変換パリティデータが生成される。
【0132】
ここでは、一例として、パリティデータ長が最大116バイト(ワード)以下となるRS符号について例示したが、第1実施形態で説明したのと同様に、HANC領域に多重化される音声データのチャンエル数を減らすことで、116バイトよりも大きいパリティデータとなるRS符号を用いることとしてもよい。
【0133】
以上、第2実施形態における誤り訂正符号化装置1B及び誤り訂正復号化装置2Bの構成について説明したが、その動作については、誤り訂正符号化装置1及び誤り訂正復号化装置2に対して、ダミーデータを付加する前に、ダミービットを付加する点が異なっているだけであるため、説明を省略する。
【0134】
[伝送システムの構成例]
最後に、図24を参照して、本発明の実施形態に係る誤り訂正符号化装置及び誤り訂正復号化装置を備え、HD−SDI信号を伝送するシステム(伝送システム)の構成例について説明する。図24は、本発明の実施形態に係る伝送システムの構成例を示す構成図である。
【0135】
図24(a)に示した構成例Aは、HD−SDI信号の出力機器となる誤り訂正符号化装置1と、HD−SDI信号の入力機器となる誤り訂正復号化装置2とを、同軸ケーブル、光ケーブル等で直接接続して伝送システムSを構成した例を示している。この伝送システムSにおいて、誤り訂正符号化装置1は、HD−SDI信号に対して誤り訂正符号による符号化を行い、HD−SDI信号に誤り訂正符号のパリティデータを多重化した信号(パリティ付きHD−SDI信号)として、誤り訂正復号化装置2に出力する。一方、誤り訂正復号化装置2は、パリティ付きHD−SDI信号を入力し、パリティデータを参照して誤り訂正復号を行うことで、誤り訂正を行ったHD−SDI信号を生成する。
【0136】
これによって、伝送システムSは、入力機器となる誤り訂正復号化装置2において、HD−SDI信号の伝送誤りを訂正することができ、HD−SDI信号の信頼性を高めることができる。
【0137】
図24(b)に示した構成例Bは、図24(a)に示した伝送システムSに、変調装置3と復調装置4とをさらに備えることで伝送システムSを構成した例を示している。この伝送システムSにおいて、変調装置3は、誤り訂正符号化装置1で生成されたパリティ付きHD−SDI信号を、TC8PSK、QPSK、BPSK等の変調方式により変調することで変調信号(変調波)を生成する。一方、復調装置4は、変調装置3で行った同一の変調方式により、変調信号をパリティ付きHD−SDI信号に復調する。
【0138】
これによって、伝送システムSは、無線伝送によって、HD−SDI信号を伝送することができる。このような無線伝送を行う場合であっても、誤り訂正符号化装置1において、HD−SDI信号に誤り訂正符号のパリティデータが多重化され、誤り訂正復号化装置2において、誤り訂正復号が行われるため、HD−SDI信号の信頼性を高めることができる。
【0139】
図24(c)に示した構成例Cは、図24(b)に示した伝送システムSに、伝送路符号化装置5と伝送路復号化装置6とをさらに備えることで伝送システムSを構成した例を示している。この伝送システムSにおいて、伝送路符号化装置5は、パリティ付きHD−SDI信号を変調方式の異なるスロットに割り当てることで伝送信号フレームを生成する。この伝送信号フレームは、変調装置3によって変調され、受信側の復調装置4によって伝送信号フレームに復調される。そして、伝送路復号化装置6は、伝送信号フレームからスロットごとに信号を抽出することでパリティ付きHD−SDI信号を再生する。
【0140】
これによって、伝送システムSでは、無線伝送によって、伝送信号フレームを伝送することができる。この場合であっても、伝送システムSと同様、誤り訂正符号化装置1において、HD−SDI信号に誤り訂正符号のパリティデータが付加され、誤り訂正復号化装置2において、誤り訂正復号が行われるため、HD−SDI信号の信頼性を高めることができる。
【0141】
なお、図24で説明した伝送システムS,S,Sにおいて、誤り訂正符号化装置1を誤り訂正符号化装置1B、誤り訂正復号化装置2を誤り訂正復号化装置2Bにそれぞれ替えて構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】HD−SDI信号のデータ・フォーマットを示すデータ構造図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る誤り訂正符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る誤り訂正復号化装置の構成を示すブロック図である。
【図4】符号化対象データ(復号化対象データ)にダミーデータを付加する例を示す模式図である。
【図5】RS(986,966)符号を用いた場合のパラレル配置の配置例を示す配置図である。
【図6】RS(986,966)符号を用いた場合のシリアル配置の配置例を示す配置図である。
【図7】HD−SDIデータにおける変換パリティデータの挿入位置を示すデータ配置図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る誤り訂正符号化装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1実施形態に係る誤り訂正復号化装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】RS(968,966)符号を用いた場合のパラレル配置の配置例を示す配置図である。
【図11】RS(968,966)符号を用いた場合のシリアル配置の配置例を示す配置図である。
【図12】RS(1014,966)符号を用いた場合のパラレル配置の配置例を示す配置図である。
【図13】RS(1018,966)符号を用いた場合のシリアル配置の配置例を示す配置図である。
【図14】本発明の第2実施形態に係る誤り訂正符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第2実施形態に係る誤り訂正復号化装置の構成を示すブロック図である。
【図16】符号化対象データ(復号化対象データ)にダミービットとダミーデータを付加する例を示す模式図である。
【図17】RS(1972,1932)符号を用いた場合のパラレル配置の配置例を示す配置図である。
【図18】RS(1972,1932)符号を用いた場合のシリアル配置の配置例を示す配置図である。
【図19】HD−SDIデータにおける変換パリティデータの挿入位置を示すデータ配置図である。
【図20】RS(1934,1932)符号を用いた場合のパラレル配置の配置例を示す配置図である。
【図21】RS(1934,1932)符号を用いた場合のシリアル配置の配置例を示す配置図である。
【図22】RS(2022,1932)符号を用いた場合のパラレル配置の配置例を示す配置図である。
【図23】RS(2026,1932)符号を用いた場合のシリアル配置の配置例を示す配置図である。
【図24】本発明の実施形態に係る伝送システムの構成例を示す構成図である。
【符号の説明】
【0143】
1 誤り訂正符号化装置
10 シルアル・パラレル変換手段
11 符号化対象データ抽出手段
12 符号化手段
120 ダミービット付加手段
121 ダミーデータ付加手段
122 ダミー付きデータ符号化手段
13 パリティ並べ替え手段
14 パリティ挿入手段
15 パラレル・シリアル変換手段
2 誤り訂正復号化装置
20 シルアル・パラレル変換手段
21 パリティ抽出手段
22 パリティ並べ替え手段
23 復号化対象データ抽出手段
24 復号化手段
240 ダミービット付加手段
241 ダミーデータ付加手段
242 ダミー付きデータ復号化手段
25 誤り訂正手段
26 パラレル・シリアル変換手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定ビットワードの伝送路におけるシリアルデジタルインタフェースの規格であるHD−SDIのデータ形式で構成されたHD−SDI信号に、誤り訂正符号により前記HD−SDI信号を符号化して生成されるパリティデータを多重化する誤り訂正符号化装置であって、
前記HD−SDI信号を前記ビットワード単位でパラレルデータのHD−SDIデータに変換するシリアル・パラレル変換手段と、
このシリアル・パラレル変換手段で変換されたHD−SDIデータから予め定めた前記誤り訂正符号の符号化対象データを抽出する符号化対象データ抽出手段と、
この符号化対象データ抽出手段で抽出された符号化対象データを前記誤り訂正符号により符号化することで、前記ビットワード単位のパリティデータを生成する符号化手段と、
この符号化手段で生成された複数のパリティデータごとに、同一ビット位置のビットと予め定めた禁止ワードを回避するための禁止ワード回避ビットとを連結することで、前記パリティデータを並べ替えた前記ビットワード単位の変換パリティデータを順次生成するパリティ並べ替え手段と、
このパリティ並べ替え手段で生成された変換パリティデータを前記HD−SDIデータ内の予め定めた補助データ領域に挿入するパリティ挿入手段と、
このパリティ挿入手段で変換パリティデータが挿入されたHD−SDIデータをシリアル信号に変換するパラレル・シリアル変換手段と、
を備えることを特徴とする誤り訂正符号化装置。
【請求項2】
前記誤り訂正符号は、情報データ長を前記HD−SDI信号の符号化対象データのデータ長に短縮した短縮化リードソロモン符号であって、
前記符号化手段は、
前記符号化対象データに、前記短縮したデータ分のダミーデータを付加するダミーデータ付加手段と、
このダミーデータ付加手段でダミーデータが付加された符号化対象データを前記短縮化リードソロモン符号により符号化することで、前記パリティデータを生成するダミー付データ符号化手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の誤り訂正符号化装置。
【請求項3】
前記誤り訂正符号は、情報データ長を前記HD−SDI信号の符号化対象データのデータ長に短縮した短縮化リードソロモン符号であって、
前記符号化手段は、
前記符号化対象データにおいて、前記ビットワード単位でダミービットを付加するダミービット付加手段と、
このダミービット付加手段でダミービットが付加された符号化対象データに、前記短縮したデータ分のダミーデータを付加するダミーデータ付加手段と、
このダミーデータ付加手段でダミーデータが付加された符号化対象データを前記短縮化リードソロモン符号により符号化することで、前記パリティデータを生成するダミー付データ符号化手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の誤り訂正符号化装置。
【請求項4】
所定ビットワードの伝送路におけるシリアルデジタルインタフェースの規格であるHD−SDIのデータ形式で構成されたHD−SDI信号に、誤り訂正符号により前記HD−SDI信号を符号化して生成されるパリティデータを多重化するために、コンピュータを、
前記HD−SDI信号を前記ビットワード単位でパラレルデータのHD−SDIデータに変換するシリアル・パラレル変換手段、
このシリアル・パラレル変換手段で変換されたHD−SDIデータから予め定めた前記誤り訂正符号の符号化対象データを抽出する符号化対象データ抽出手段、
この符号化対象データ抽出手段で抽出された符号化対象データを前記誤り訂正符号により符号化することで、前記ビットワード単位のパリティデータを生成する符号化手段、
この符号化手段で生成された複数のパリティデータごとに、同一ビット位置のビットと予め定めた禁止ワードを回避するための禁止ワード回避ビットとを連結することで、前記パリティデータを並べ替えた前記ビットワード単位の変換パリティデータを順次生成するパリティ並べ替え手段、
このパリティ並べ替え手段で生成された変換パリティデータを前記HD−SDIデータ内の予め定めた補助データ領域に挿入するパリティ挿入手段、
このパリティ挿入手段で変換パリティデータが挿入されたHD−SDIデータをシリアル信号に変換するパラレル・シリアル変換手段、
として機能させることを特徴とする誤り訂正符号化プログラム。
【請求項5】
所定ビットワードの伝送路におけるシリアルデジタルインタフェースの規格であるHD−SDIのデータ形式で構成されたHD−SDI信号の補助データ領域に、誤り訂正符号により前記HD−SDI信号を符号化して生成したパリティデータごとに同一ビット位置のビットと予め定めた禁止ワードを回避するための禁止ワード回避ビットとを前記ビットワード単位で連結した変換パリティデータを多重化したHD−SDI信号を復号化する誤り訂正復号化装置であって、
前記HD−SDI信号を前記ビットワード単位でパラレルデータのHD−SDIデータに変換するシリアル・パラレル変換手段と、
このシリアル・パラレル変換手段で変換されたHD−SDIデータから予め定めた前記誤り訂正符号の復号化対象データを抽出する復号化対象データ抽出手段と、
前記シリアル・パラレル変換手段で変換されたHD−SDIデータの前記補助データ領域から、前記変換パリティデータを抽出するパリティ抽出手段と、
このパリティ抽出手段で抽出された変換パリティデータから、前記禁止ワード回避ビットを除去し、同一ビット位置のビットを前記ビットワード単位で連結することで、前記変換パリティデータを並べ替えた前記パリティデータを順次生成するパリティ並べ替え手段と、
このパリティ並べ替え手段で生成されたパリティデータを用いて、前記誤り訂正符号により、前記復号化対象データを復号化する復号化手段と、
この復号化手段で復号化されたデータに基づいて、前記HD−SDIデータの誤り訂正を行う誤り訂正手段と、
この誤り訂正手段で誤り訂正されたHD−SDIデータをシリアル信号に変換するパラレル・シリアル変換手段と、
を備えることを特徴とする誤り訂正復号化装置。
【請求項6】
前記パリティデータは、情報データ長を前記HD−SDI信号の符号化対象データのデータ長に短縮した短縮化リードソロモン符号により前記符号化対象のデータを符号化することで生成されたものであって、
前記復号化手段は、
前記復号化対象データに、前記短縮したデータ分のダミーデータを付加するダミーデータ付加手段と、
前記パリティデータを用いて、前記ダミーデータ付加手段でダミーデータが付加された復号化対象データを前記短縮化リードソロモン符号により復号化するダミー付きデータ復号化手段と、
を備えることを特徴とする請求項5に記載の誤り訂正復号化装置。
【請求項7】
前記パリティデータは、前記HD−SDIデータの符号化対象のデータに前記ビットワード単位でダミービットを付加した後に、情報データ長を前記符号化対象データのデータ長に短縮した短縮化リードソロモン符号により前記符号化対象のデータを符号化することで生成されたものであって、
前記復号化手段は、
前記復号化対象データにおいて、前記ビットワード単位でダミービットを付加するダミービット付加手段と、
このダミービット付加手段でダミービットが付加された復号化対象データに、前記短縮したデータ分のダミーデータを付加するダミーデータ付加手段と、
前記パリティデータを用いて、前記ダミーデータ付加手段でダミーデータが付加された復号化対象データを前記短縮化リードソロモン符号により復号化するダミー付きデータ復号化手段と、
を備えることを特徴とする請求項5に記載の誤り訂正復号化装置。
【請求項8】
所定ビットワードの伝送路におけるシリアルデジタルインタフェースの規格であるHD−SDIのデータ形式で構成されたHD−SDI信号の補助データ領域に、誤り訂正符号により前記HD−SDI信号を符号化して生成したパリティデータごとに同一ビット位置のビットと予め定めた禁止ワードを回避するための禁止ワード回避ビットとを前記ビットワード単位で連結した変換パリティデータを多重化したHD−SDI信号を復号化するために、コンピュータを、
前記HD−SDI信号を前記ビットワード単位でパラレルデータのHD−SDIデータに変換するシリアル・パラレル変換手段、
このシリアル・パラレル変換手段で変換されたHD−SDIデータから予め定めた前記誤り訂正符号の復号化対象データを抽出する復号化対象データ抽出手段、
前記シリアル・パラレル変換手段で変換されたHD−SDIデータの前記補助データ領域から、前記変換パリティデータを抽出するパリティ抽出手段、
このパリティ抽出手段で抽出された変換パリティデータから、前記禁止ワード回避ビットを除去し、同一ビット位置のビットを前記ビットワード単位で連結することで、前記変換パリティデータを並べ替えた前記パリティデータを順次生成するパリティ並べ替え手段、
このパリティ並べ替え手段で生成されたパリティデータを用いて、前記誤り訂正符号により、前記復号化対象データを復号化する復号化手段、
この復号化手段で復号化されたデータに基づいて、前記HD−SDIデータの誤り訂正を行う誤り訂正手段、
この誤り訂正手段で誤り訂正されたHD−SDIデータをシリアル信号に変換するパラレル・シリアル変換手段、
として機能させることを特徴とする誤り訂正復号化プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate


【公開番号】特開2009−89130(P2009−89130A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−257399(P2007−257399)
【出願日】平成19年10月1日(2007.10.1)
【出願人】(000004352)日本放送協会 (2,206)
【出願人】(594044646)株式会社エヌエイチケイメディアテクノロジー (20)
【Fターム(参考)】