説明

走行体の減速停止方法

【課題】目的停止位置が搬送ラインのどの位置に設定しても、簡単な方法で精度良く停止させることができるとともに、回生ブレーキによる制動が不能に陥ってもオーバランすることなく確実に目的位置にて停止させることができるようにした走行体の減速停止方法を提供すること。
【解決手段】搬送ラインに沿って走行体が高速で走行して目的位置で搬送荷を移載するようにした搬送装置において、走行体の最高速度から減速開始する減速開始位置を設定し、この減速開始位置から目的停止位置までの制動距離を割り出して設定した停止時加速度曲線にて走行体を減速させて目的停止位置で正確に停止するように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行体の減速停止方法に関し、特に、停止位置を複数箇所に設定するようにした搬送装置において、走行体(例えば、スタッカークレーン)に配設した回生ブレーキにより予め指令した目的位置にて、オーバランすることなく確実に停止させ、かつ制御不能に陥った場合でも所定位置で停止させ、走行体の衝突、脱線、転覆を未然に防止するようにした走行体の減速停止方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、液晶、有機EL、半導体等の電子部品の製造工場においては、液晶、有機EL、半導体等の電子部品用基板(以下、単に、「基板」という。)を複数枚、カセット内に重積するようにして収容し、このカセット毎、搬送工程に応じて配設した搬送ライン(走行路)に沿って基板搬送用のスタッカークレーン(走行体、以下「スタッカークレーン」という。)を搬送させて、所定ストッカーの棚位置で該スタッカークレーンを停止させ、ストッカーの所定の棚に対し、スタッカークレーンに搭載した移載機よりカセットを受け渡しにより移載するようにした搬送装置が提案されている。
【0003】
ところで、近年、より多くのカセットを収容するために、ストッカーをその上下方向に対して多段式に、またスタッカークレーンの走行方向に沿った列方向に対しては複数列に棚を多数配設したストッカーが汎用されるようになっている。
また、カセット搬送及びその受け渡しのサイクルタイムを短縮して効率を向上させるため、受け渡しを行う所定の棚に対向する所定位置でスタッカークレーンを正確に停止させてから移載機のアームを、速やかに自動的に所定の棚に伸張させる必要がある。このため、スタッカークレーンを、複数ある棚のうち、設定された目的棚位置にて確実に停止するよう回生ブレーキを備え、該回生ブレーキをコンピュータにて制御することによりスタッカークレーンが予め定めた高速走行時から目的棚位置に近づくその距離に応じて自動的に回生ブレーキを作動させて該スタッカークレーンを段階的或いは連続的に減速、停止するようにしてスタッカークレーンを自動運転するようにしている。
【0004】
また、搬送ライン(走行路)の両端部には、回生ブレーキの異常、故障時などにより制動不能に陥った場合においても、スタッカークレーンを強制的に制動、停止させるため、回生ブレーキとともに非常制動用の機械ブレーキを配設し、回生ブレーキの作動開始により生じる減速カーブの開始時点より予め定めたタイムラグを経て非常制動用機械ブレーキを作動させ始めて停止させるようにしている。
また、スタッカークレーンが搬送ライン(走行路)の両端よりはみ出して脱線、転覆しないようにするため、搬送ライン(走行路)の両端位置では、異常検知時間、ブレーキの摩擦係数のばらつき等により発生する非常制動用機械ブレーキの制動距離のばらつきを吸収し、強制的に停止するようストッパーが配設されている。
【0005】
ところが、回生ブレーキの制動率を常に一定となるようにして設定し、高速で定速走行するスタッカークレーンを制動開始時点から停止させる目的棚位置までの制動距離を予め設定して制動開始位置を割り出し、スタッカークレーンが高速での定速走行時、この制動開始位置に来たときに予め設定した制御プログラムにより回生ブレーキに自動的に制動をかけて目的棚位置で停止するように設定しているが、このスタッカークレーンに備えた回生ブレーキによる制動率は、常に一定とはならず、例えば、気温、湿度、ブレーキライニングの摩耗状況等により微妙に制動率が異なり、時には設定した制動距離の範囲内では停止できず、しばしば目的棚位置での定位置停止位置よりオーバランして停止するという問題があった。
また、このような場合には、スタッカークレーンを再び後退させた後、再度前進させて定位置に停止させるよう微調整を行う必要があるため、スタッカークレーンの目的棚位置における定位置停止に時間がかけるという問題があった。
また、この回生ブレーキの制御異常が搬送ライン(走行路)の端部棚の停止位置において生じる場合、スタッカークレーンは搬送ラインよりオーバランしてストッパーに激突、さらには走行路からの脱線、転覆する事故が生じるという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来の走行体の減速停止方法の有する問題点に鑑み、目的停止位置が搬送ラインのどの位置に設定しても、簡単な方法で精度良く停止させることができるとともに、回生ブレーキによる制動が不能に陥ってもオーバランすることなく確実に目的位置にて停止させることができるようにした走行体の減速停止方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の走行体の減速停止方法は、搬送ラインに沿って走行体が高速で走行して目的位置で搬送荷を移載するようにした搬送装置において、走行体の最高速度から減速開始する減速開始位置を設定し、この減速開始位置から目的停止位置までの制動距離を割り出して設定した停止時加速度曲線にて走行体を減速させて目的停止位置で正確に停止するように制御したことを特徴とする。
【0008】
この場合において、走行体の目的停止位置を、減速開始位置から搬送ラインに沿って複数箇所に設定するようにすることができる。
【0009】
また、減速開始位置を、走行体に備えた回生ブレーキによる制動不能時においても停止可能範囲内にある最終端停止位置にて走行体が自然に停止するようにして設定することができる。
【0010】
また、走行体の減速開始位置を、目的停止位置に応じて可変的に搬送ラインに沿って設定することができる。
【0011】
また、搬送ラインに沿って複数の走行体が走行する場合、1台目の走行体が目的停止位置に向かうとき、2台目の走行体を該目的停止位置より、予め設定した制御可能範囲内にある最終端の停止位置より離れた待避位置まで待避させるようにすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の走行体の減速停止方法によれば、搬送ラインに沿って走行体が高速で走行して目的位置で搬送荷を移載するようにした搬送装置において、走行体の最高速度から減速開始する減速開始位置を設定し、この減速開始位置から目的停止位置までの制動距離を割り出して設定した停止時加速度曲線にて走行体を減速させて目的停止位置で正確に停止するように制御することにより、目的停止位置が搬送ラインのどの位置に設定しても、簡単な方法で精度良く停止させることができるとともに、回生ブレーキによる制動が不能に陥ってもオーバランすることなく確実に目的位置にて停止させることができるので、走行体の搬送効率の向上に有益である。
【0013】
また、走行体の目的停止位置を、減速開始位置から搬送ラインに沿って複数箇所に設定するようにすることにより、搬送ラインに沿って配設される目的停止位置がどんなに多くても、所定の目的位置で確実に、走行体を停止させることができる。
【0014】
また、減速開始位置を、走行体に備えた回生ブレーキによる制動不能時においても停止可能範囲内にある最終端停止位置にて走行体が自然に停止するようにして設定することにより、回生ブレーキによる制動不能時においても走行体がオーバランして他の物体に衝突したり、走行路より脱線、転覆するのを未然に防止し、正確に停止させることができる。
【0015】
また、走行体の減速開始位置を、目的停止位置に応じて可変的に搬送ラインに沿って設定するようにすることにより、長い搬送ラインに沿って数多くの停止位置を設定する場合でも、各目的停止位置での停止を確実に行うことができる。
【0016】
また、搬送ラインに沿って複数の走行体が走行する場合、1台目の走行体が目的停止位置に向かうとき、2台目の走行体を該目的停止位置より、予め設定した制御可能範囲内にある最終端の停止位置より離れた待避位置まで待避させるように同一搬送ライン上に複数台の走行体が走行していても互いに衝突することを防止し、安全走行に貢献することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の走行体の減速停止方法の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0018】
図1〜図3に、本発明の走行体の減速停止方法の一実施例を示す。
この実施例は、搬送荷を移載するようにした棚の複数を互いに隣接するようにして配置して構成したストッカーに沿って搬送ライン(走行路)を配設し、この搬送ラインに沿って走行するようにしたスタッカークレーンSC(走行体)を、目的の棚位置でオーバランすることなく精度良く停止させるために制御するようにした搬送装置で、以下、この実施例について説明する。
スタッカークレーンSCが搬送ラインに沿って走行する際、停止状態から走行開始させる場合には、走行用モータを駆動して予め定めた移動開始時加速度曲線αaで、設定した最高速度vまで加速し、この設定走行最高速度vでもって搬送ラインに沿って目的棚近くまで走行させるようにするもので、この搬送ラインは、その一部或いは全行程を複数の棚を隣接配置したストッカーに沿うようにする。
【0019】
そして、この設定走行最高速度vにてストッカーの目的棚(目的停止位置)の近傍までスタッカークレーンSCを走行させるが、この場合、移動開始時加速度曲線αa及び設定走行最高速度vは、特に限定されるものではないが、例えば、予め設定しておくものとするか或いはスタッカークレーンSCの走行毎に任意に設定することができる。
また、スタッカークレーンSCが目的とする棚の停止位置近傍に達すると、設定走行最高速度vより減速を開始(制動)して目的棚の目的停止位置で停止するように減速開始位置を搬送ラインに設定する。この走行体の目的停止位置は、ストッカーに配設した棚の数に合わせた複数となり、搬送ラインに沿った複数箇所となる。
【0020】
搬送ラインに設定する減速開始位置は、スタッカークレーンSCに備えた回生ブレーキによる制動が不能に陥った場合でもスタッカークレーンSCが、その停止可能範囲内にある最終目的停止位置にて自然に停止するようにして設定するようにするが、この減速開始位置より減速停止可能な範囲内に配設する棚の数は、特に限定されるものではないが、例えば、図示のように4つとするとともに、目的停止位置に応じて可変的に搬送ラインに沿って設定することができる。そして、目的停止位置に応じて可変的に搬送ラインに沿って任意に設定することができるようにする。
この場合、減速開始位置から目的棚の目的停止位置までの制動距離をそれぞれ割り出し、この各制動距離に基づいて停止時加速度曲線(減速度)をそれぞれ設定するようにし、これにより、停止時加速度曲線は、減速開始位置から目的停止位置までの距離に応じて可変的なものとなり、この停止時加速度曲線に応じて回生ブレーキにて制動をかけ、正確に所定位置で停止するようにする。
【0021】
なお、このスタッカークレーンSCの減速停止可能範囲内になるようにして設定する最終目的停止位置(最終端停止位置)Eは、スタッカークレーンSCに備えた回生ブレーキの異常発生時(例えば、制動不能時)においても、安全にスタッカークレーンSCが停止する距離となるようにしてその位置を定める。
これにより、スタッカークレーンSCを目的とする棚位置で確実に停止させることができると共に、回生ブレーキの異常発生により制動不能に陥っても最終端位置にある棚位置Eにても確実に停止させることができる。
【0022】
また、搬送効率を向上させるため、複数のスタッカークレーンを同一の搬送ラインに沿って走行させるようにした場合、1台目のスタッカークレーンSC1(走行体)が目的停止位置に向かうとき、2台目のスタッカークレーンSC2(走行体)を該目的停止位置より、予め設定した制御可能範囲内にある最終端の停止位置より離れた待避位置まで待避させるようにする。これにより、複数台のスタッカークレーンSCが同一の搬送ラインに沿って走行させても互いに衝突するのを防止することができる。
【0023】
次に、本発明の走行体の減速停止方法を、図1のフローチャート、図2の加速度曲線図にて説明する。
なお、この図2において、Aは減速開始位置、B、C、Dの各点はストッカーの各目的棚(目的停止位置)、Eは最終端位置にある棚位置(最終端停止位置)を示し、また、αaは移動開始時加速度曲線、−αbは減速開始位置Aより目的停止位置BでスタッカークレーンSCを停止させるための停止時加速度曲線、−αcは減速開始位置Aより目的停止位置CでスタッカークレーンSCを停止させるための停止時加速度曲線、−αdは減速開始位置DAより目的停止位置DでスタッカークレーンSCを停止させるための停止時加速度曲線、−αeは、スタッカークレーンSCに備えた回生ブレーキの異常発生時の停止時加速度曲線を、またLb、Lc、Ld、Leは、減速開始位置Aから各目的停止位置までスタッカークレーンが走行する距離を示す。
【0024】
まず、スタッカークレーンSCの移動開始前処理として、目的停止位置B、C、Dのいずれか1つと、該目的停止位置まで走行するスタッカークレーンの最高走行速度vと、この設定された最高走行速度vまで加速する移動開始時加速度曲線αa及び最高走行速度vに基づいて走行するスタッカークレーンを減速開始するよう、搬送ライン上に減速開始位置Aを設定する。
なお、この移動開始時加速度曲線及び停止時加速度曲線(減速度)は、特に限定されるものではなく任意に設定するものとするが、例えば、図2に示すように、同じ曲線とすることもできる。
【0025】
そしてスタッカークレーンを移動開始時加速度曲線αaにて加速し、設定した最高走行速度vで搬送ラインに沿って走行させ、このスタッカークレーンが搬送ラインの最終端位置にある棚位置(最終端の停止位置)Eに達するまで走行させるようにするが、この場合、スタッカークレーンSCをいずれの位置で、即ちいずれの目的棚(目的停止位置)B、C、Dで停止するかの指令を与えることで走行するスタッカークレーンSCを制御するようにする。
【0026】
例えば、スタッカークレーンSCを目的停止位置(目的棚の位置)Cで停止させるようにする場合は、最高走行速度vと、目的停止位置Cに対応した減速開始位置Aと、目的停止位置Cに対応した停止時加速度曲線−αcを設定して、スタッカークレーンSCを搬送ラインに沿って走行させると、該スタッカークレーンが減速開始位置Aに達したとき、回生ブレーキが停止時加速度曲線−αcにて制御されるので、スタッカークレーンSCは目的停止位置Cにて正確に停止させることができる。
なお、この場合、回生ブレーキの制御が不能となり制動不能になってもスタッカークレーンSCは最終端停止位置Eにて停止するので、衝突、脱線、転覆などの事故を防止することができる。
【0027】
また、同様にスタッカークレーンSCを目的停止位置Bで停止させるようにする場合は、最高走行速度vと、目的停止位置Bに対応した減速開始位置Aと、該目的停止位置Bに対応した停止時加速度曲線−αbを設定してスタッカークレーンSCを搬送ラインに沿って走行させる。これにより、スタッカークレーンSCが設定された減速開始位置Aに達したとき、回生ブレーキを停止時加速度曲線−αbにて制御されるので目的停止位置Bにて正確に停止させることができる。この場合も、前記と同様に回生ブレーキが制動不能とななっても最終端停止位置Eにて停止させることができる。
【0028】
なお、このスタッカークレーンSCを、予め設定した目的停止位置B、Cよりも手前位置の目的停止位置Dで停止させる場合は、当然減速開始位置Aで停止時加速度曲線−αb或いは−αcにて制御すればオーバランすることとなる。従って、特に限定されるものではないが、例えば、目的停止位置Dで停止させる停止時加速度曲線−αdにて制御する場合には、減速開始位置Aよりも手前位置に設定した減速開始位置DAにて制御するようにすることで目的停止位置Dで停止させることができる。
【0029】
また、このスタッカークレーンが減速開始位置Aに達したときに与えたいずれの停止時加速度曲線−αb、−αcにても回生ブレーキによる制御が不能になったとき、自動的に停止時加速度曲線−αeにより制御して最終端棚の停止位置Eにて停止するようになり、スタッカークレーンSCの衝突、脱線、転覆などの事故を防止することができる。
【0030】
以上、本発明の走行体の減速停止方法について、その一実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明の走行体の減速停止方法は、目的停止位置が搬送ラインのどの位置に設定しても、簡単な方法で精度良く停止させることができるとともに、回生ブレーキによる制動が不能に陥ってもオーバランすることなく確実に目的位置にて停止させることができることから、ストッカーの棚間を走行するスタッカークレーンを定位置にて停止する用途に好適に用いることができるほか、例えば、仕分け機等の搬送体の走行停止制御の用途にも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の走行体の減速停止方法の一実施例を示すフローチャートである。
【図2】走行体の停止位置の異なる制御を示すグラフである。
【図3】複数台の走行体を同一の搬送ライン上を走行する実施例の説明図である。
【符号の説明】
【0033】
A 減速開始位置
B、C、D ストッカーの各目的停止位置(目的棚の停止位置)
E 最終端停止位置(最終端位置にある棚位置)
DA 減速開始位置
αa 移動開始時加速度曲線
−αb〜−αe 停止時加速度曲線
SC スタッカークレーン
Ld、La、Lb、Lc、Le 減速開始位置から各目的停止位置までスタッカークレーンが走行する距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送ラインに沿って走行体が高速で走行して目的位置で搬送荷を移載するようにした搬送装置において、走行体の最高速度から減速開始する減速開始位置を設定し、この減速開始位置から目的停止位置までの制動距離を割り出して設定した停止時加速度曲線にて走行体を減速させて目的停止位置で正確に停止するように制御したことを特徴とする走行体の減速停止方法。
【請求項2】
走行体の目的停止位置を、減速開始位置から搬送ラインに沿って複数箇所に設定したことを特徴とする請求項1記載の走行体の減速停止方法。
【請求項3】
減速開始位置を、走行体に備えた回生ブレーキによる制動不能時においても停止可能範囲内にある最終端停止位置にて走行体が自然に停止するようにして設定したことを特徴とする請求項1又は2記載の走行体の減速停止方法。
【請求項4】
走行体の減速開始位置を、目的停止位置に応じて可変的に搬送ラインに沿って設定したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の走行体の減速停止方法。
【請求項5】
搬送ラインに沿って複数の走行体が走行する場合、1台目の走行体が目的停止位置に向かうとき、2台目の走行体を該目的停止位置より、予め設定した制御可能範囲内にある最終端の停止位置より離れた待避位置まで待避させるようにしたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の走行体の減速停止方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−188327(P2006−188327A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−1164(P2005−1164)
【出願日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(000233206)日立機電工業株式会社 (64)
【Fターム(参考)】