説明

車両周辺監視装置

【課題】レーダーとカメラの座標のマッチング不良により、物体の種別判別ができなくなることを抑制した車両周辺監視装置を提供する。
【解決手段】レーザーレーダー8により検出された物体と車両との相対位置に基づいて、撮像画像内に、該物体の実空間における位置及び大きさに対応した位置及びサイズの画像処理対象領域53bを設定する画像処理対象領域設定手段20と、画像処理対象領域53b内又は画像処理対象領域53bの周辺に存在する水平エッジを探索する水平エッジ探索手段21と、水平エッジ60線が探知されたときに、画像処理対象領域53bの位置を変更する画像処理領域変更手段22とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されたレーダーによる距離情報と車両に搭載された撮像手段による撮像画像から、車両周辺に所在する監視対象物を認識する車両周辺監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、車両にレーダーとカメラを併設し、レーダーによる物体の実空間位置の検出データに基づいて、カメラの撮像画像において該物体の画像が存在すると推定される画像領域を決定し、該画像領域を対象として監視対象物の画像部分を抽出する画像処理を行うようにした車両周辺監視装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
かかる従来の車両周辺監視装置によれば、実空間位置の検出データにより物体が存在すると認識された実空間領域を、カメラの座標系に変換してカメラの撮像画像にマッピングすることにより、物体の画像部分が存在すると推定される画像領域(画像処理対象領域)が決定される。そして、このようにして決定した画像処理対象領域に限定して、監視対象物の画像部分を抽出する処理を行うことによって、カメラの撮像画像全体に対して監視対象物の画像部分を抽出する処理を行う場合よりも、該画像部分の抽出に要する時間を短縮することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−302470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、レーダーによる物体の実空間位置の検出データに基いてカメラの撮像画像における画像処理対象領域を決定する場合、レーダーとカメラという異なる検出系を用いた場合、その検出特性の違いや、レーダーの検出に基づいて画像の対応位置に画像領域を設定するまでの時間遅れにより、レーダーの検出位置と画像上の位置とのマッチングが取りきれない場合があり、決定した画像処理対象領域内に物体の特徴部分が入らない場合がある。そして、この場合には物体の種別を判別することが困難になる。
【0006】
また、監視対象物として人体を検出する場合、頭部や脚部の特徴を用いて検出することが知られているが、人体の姿勢やオクルージョンによっては頭部や脚部が検出できない場合あった。
【0007】
そこで、本発明は、レーダーとカメラの座標のマッチング不良により、物体の種別判別ができなくなることを抑制すると共に、人体の検出精度を向上した車両周辺監視装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、車両に搭載されて該車両の周辺の第1監視範囲内に所在する物体と該車両との相対位置を検出するレーダーと、該車両に搭載されて該第1監視範囲と重複する第2監視範囲を撮像するカメラとを有し、該レーダーによる検出データと該カメラによる撮像画像に基づいて、該車両の周辺を監視する車両周辺監視装置に関する。
【0009】
そして、前記レーダーにより検出された前記第2監視範囲内に所在する物体と前記車両との相対位置に基づいて、前記撮像画像内に、該物体の実空間における位置及び大きさに対応した位置及びサイズの画像処理対象領域を設定する画像処理対象領域設定手段と、前記画像処理対象領域内又は前記画像処理対象領域の周辺に存在する所定長さ以上の水平エッジを探索する水平エッジ探索手段と、前記水平エッジ探索手段により水平エッジが探知されたときに、前記画像処理対象領域のサイズを拡大する処理、又は前記画像処理対象領域の位置を変更する処理を行う画像処理領域変更手段と、前記画像処理対象領域内で、所定の特徴を有する画像部分を検知することにより、該画像部分に対応する実空間上の監視対象物の種別を判別する対象物種別判別手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
かかる本発明によれば、前記画像処理対象領域設定手段により、前記レーダーにより位置が検出された物体に対して前記画像処理対象領域が設定される。そして、前記水平エッジ探索手段により前記画像処理対象領域内で水平エッジが探知されたときに、前記画像処理対象領域変更手段によって、前記画像処理対象領域のサイズを拡大又は前記画像処理対象領域の位置を変更する処理が行われる。ここで、前記画像処理対象領域内に存在する水平エッジ線は、例えば、物体が歩行者であるときには腰部のラインとなる(一般に、歩行者の上半身と下半身では着衣が異なるため、境になる腰部が水平エッジ線となり易い)。
【0011】
そこで、水平エッジが探知されたときに、前記画像処理対象領域のサイズを拡大又は前記画像処理対象領域の位置を変更することによって、前記レーダーと前記カメラとの検出位置のマッチング不良により、前記画像処理対象領域から物体の特徴(歩行者の頭部や脚部等)を有する画像部分が外れている場合に、該画像部分が前記画像処理対象領域に含まれるようにすることができる。
【0012】
そして、このようにして、サイズの拡大又は位置の変更を行った前記画像処理対象領域内で、前記対象物種別判別手段により所定の特徴を有する画像部分を探索することにより、前記レーダーと前記カメラの座標のマッチング不良により、物体の種別判別ができなくなることを抑制することができる。
【0013】
また、前記画像処理対象領域変更手段は、前記画像処理対象領域の位置を変更する処理において、前記水平エッジが前記画像処理対象領域の垂直方向の中央位置となるように、前記画像処理対象領域の位置を変更することを特徴とする。
【0014】
かかる本発明によれば、例えば、上述した物体が歩行者である場合のように、前記水平方向のエッジ線が物体の画像の中央位置に生じ易い場合に、物体の画像全体が前記画像処理対象領域内に入るように、前記画像処理対象領域の位置を変更することができる。
【0015】
また、前記対象物種別判別手段は、前記水平エッジ探索手段により水平エッジ線が探知されると共に、前記前記画像処理対象領域内で、頭部又は脚部の特徴を有する画像部分を検知したときに、該画像部分に対応する実空間上の対象物が歩行者であると判別することを特徴とする。
【0016】
かかる本発明によれば、水平エッジ線の探知と、頭部又は脚部の特徴を有する画像部分の検知を条件とすることで、これらの特徴を有しない人工物と区別して、物体が歩行者であるか否かを精度良く判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の車両周辺監視装置の構成図。
【図2】図1に示した車両周辺監視装置の車両への取り付け態様の説明図。
【図3】本発明の第1の実施形態における歩行者判別処理の処理手順を示したフローチャート。
【図4】レーダーによる監視対象物の位置の検出データに基づいて、画像処理対象領域を設定する処理の説明図。
【図5】水平エッジの位置に基づいて、画像処理対象領域の位置を変更する処理の説明図。
【図6】歩行者の画像から水平エッジを探知する処理の説明図。
【図7】歩行者の画像と人工物を区別する効果の説明図。
【図8】水平エッジの位置に基づいて、画像処理対象領域のサイズを拡大する処理の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施の形態について、図1〜図8を参照して説明する。図1を参照して、本発明の車両周辺監視装置は、画像処理ユニット1と、遠赤外線を検出可能な赤外線カメラ(本発明のカメラに相当する)と、レーザー光線を物体に照射して物体と車両間の実空間上の相対位置(相対距離を含む)を検出するレーザーレーダー8(本発明のレーダーに相当する)と、車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサ3と、車両の走行速度を検出する車速センサ4とを備えている。
【0019】
画像処理ユニット1は、赤外線カメラ2により得られる画像から車両前方の監視対象物の種別(歩行者、動物等)を判別し、監視対象物と車両が接触する可能性が高い場合に警報を出力する。そして、車両周辺監視装置は、音声により警報を行うためのスピーカ6と、監視対象物を運転者に視認させる表示を行うためのヘッドアップディスプレイ(以下、HUDという)7とを備えている。
【0020】
次に、図2を参照して、車両周辺監視装置の車両への取付け態様を説明する。レーザーレーダー8はスキャン方式のレーザーレーダーであり、車両10の前部に配置されている。そして、レーザーレーダーは、予め設定された前方(車両10の進行方向)の第1監視範囲内を水平方向及び垂直方向に走査する。
【0021】
また、赤外線カメラ2は、撮像物の温度が高い程出力レベルが高くなる(輝度が大きくなる)特性を有している。そして、赤外線カメラ2は、車両10の前部に配置されて予め設定された前方の第2監視範囲(上記第1監視範囲内に設定される)を撮像する。HUD7は、車両10のフロントウィンドウの運転者側の前方位置に画面7aが表示されるように設けられている。
【0022】
画像処理ユニット1は、赤外線カメラ2から出力されるアナログの映像信号をデジタルデータに変換して画像メモリに取り込む画像入力回路と、該画像メモリに取り込まれた画像データにアクセス(読出し及び書込み)するためのインターフェース回路と、レーザーレーダー8による物体の位置(車両10からの物体の相対位置)の検出信号を入力するためのインターフェース回路とを有している。
【0023】
画像処理ユニット1は、画像メモリに取り込まれた車両前方の画像データに対して各種の演算処理を行うコンピュータ(CPU,メモリ,入出力回路等からなる演算処理回路、或いはこれらの機能を集約したマイクロコンピュータ)等を備えた電子ユニットである。
【0024】
そして、前記コンピュータに車両周辺監視用のプログラムを実行させることによって、前記コンピュータが、レーザーレーダー8による物体の位置の検出データに基づいて、監視対象物の画像が含まれる可能性がある画像処理対象領域を設定する画像処理対象領域設定手段20と、画像処理対象領域及びその周囲で水平エッジを探索する水平エッジ探索手段21と、探知された水平エッジの位置に基づいて画像処理対象領域の位置を変更する画像処理対象領域変更手段と、画像処理対象領域内で歩行者の特徴を有する画像部分を検知して物体の種別を判別する対象物種別判別手段23として機能する。なお、本実施の形態では、対象物種別判別手段23は、物体の種別が歩行者であるか否かを判別する。
【0025】
次に、図3に示したフローチャートに従って、画像処理ユニット1による物体の種別の判別処理について説明する。
【0026】
画像処理ユニット1は、先ず、STEP1とSTEP20とSTEP30の処理を並列に実行する。STEP1で、画像処理ユニット1は車速センサ4とヨーレートセンサ3の出力を読み込んで、車両10の回頭角を算出する。また、STEP20で、画像処理ユニット1はレーザーレーダー8による第1監視領域の物体の測距データを入力する。また、STEP30で、画像処理ユニット1は赤外線カメラ2による赤外線画像を入力する。
【0027】
続くSTEP2で、画像処理ユニット1は、レーザーレーダー8による測距データに基づいて、回頭角補正を行いつつ第1監視領域内に所在する物体のトラッキングを行う。続くSTEP2〜STEP6は、画像処理対象領域設定手段20による処理である。画像処理対象領域設定手段20は、STEP2で、測距データから物標情報(実空間における物体の位置情報)を取得する。
【0028】
そして、画像処理対象領域設定手段20は、次のSTEP3で、物標の距離情報から赤外線カメラ2による撮像画像上での物体の画像の大きさを算出し、STEP4で画像座標に物標情報を重ね合わせる。また、画像処理対象領域設定手段20は、STEP5で撮像画像を2値化して2値画像を生成し、STEP6で物標情報に基づく画像処理対象領域を設定する。
【0029】
図4は、STEP2〜STEP6により、レーザーレーダー8による測距データと歩行者の体格データに基づいて、赤外線カメラ2による撮像画像上に画像処理対象領域を設定する処理の説明図である。図4の左側は、車両10の進行方向をVz、鉛直方向をVy、車幅方向をVxとして、実空間における時点tkでの車両10の前方の物体(本実施形態では歩行者)52a,54aの測距状況を示したものである。また、図4の右側は、時点tkにおける赤外線カメラ2の撮像画像Im1を示したものである。
【0030】
図4では、歩行者52aと車両10との距離Vz1(tk)と、歩行者54aと車両10との距離Vz2(tk)が測定されている。そして、画像処理対象領域設定手段20は、歩行者52aについて、歩行者52aと路面との交点を基準として、歩行者の体格データ(一般的な歩行者よりも大きめに設定されて、図示しないメモリに予め保持されている)に応じて設定したサイズ(Vb1(tk)×Vh1(tk))の範囲51aを、歩行者52aと車両10との距離Vz1(tk)に基づいて縮小した画像処理対象領域51bを撮像画像Im1上に設定する。
【0031】
同様に、画像処理対象領域設定手段20は、歩行者54aについて、歩行者54aと路面との交点を基準として、歩行者の体格データに応じて設定したサイズ(Vb2(tk)×Vh2(tk))の範囲53aを、歩行者54aと車両10との距離Vz2(tk)に基づいて縮小した画像処理対象領域53bを設定する。
【0032】
このように、路面との交点を基準として、歩行者の体格データに基づいて、歩行者52aと歩行者54aについての画像処理対象領域51a,53bを設定することで、歩行者52aの画像52bの全体が含まれるように画像処理対象領域51bが設定され、歩行者54aの画像54bの全体が含まれるように画像処理対象領域53bが設定されることが期待できる。
【0033】
しかし、レーザーレーダ8による測距データにより算出される実空間上の物体の位置と、赤外線カメラ2の撮像画像における物体の画像の位置とのマッチングが不良であると、図5の(a)に示したように、歩行者54aの画像54bの一部が画像処理対象領域53bから外れてしまう場合がある。そして、この場合には、画像処理対象領域53b内で歩行者の特徴(頭部、脚部等)を有する画像部分が検知されなくなって、物体が歩行者であることを識別することができなくなる。
【0034】
そこで、続くSTEP7で、水平エッジ探索手段21は、画像処理対象領域53b内及びその周囲で水平エッジを探索し、図5(b)に示したように、水平エッジ60が探知されたときは、STEP8からSTEP9に進む。ここで、図6の(a),(b)に示したように、歩行者の画像は、上半身と下半身での着衣の違いから、腰部70で輝度の境界部が生じ易い。そのため、(c)に示したように、2値化したときに水平エッジ71が生じる可能性が高い。
【0035】
そして、図5の(b)に示したように水平エッジ60が探知されたときに、STEP9で、画像処理対象領域変更手段22は、図5の(c)に示したように、水平エッジ60が画像処理対象領域の中央部となる位置に、画像処理対象領域を変更する(53b→53c)。これにより、歩行者の画像54bの全体が画像処理対象領域53c内に含まれる状態とすることができる。
【0036】
続くSTEP10〜STEP12及びSTEP40は、対象物種別判別手段23による処理である。対象物種別判別手段23は、STEP10で、画像処理対象領域53c内で、頭部の特徴を有する画像部分を検知する。そして、頭部の特徴を有する画像部分61が存在するときはSTEP11からSTEP12に進み、対象物種別判別手段23は、画像部分54が歩行者の画像であると判別する。
【0037】
一方、画像処理対象領域内に頭部の特徴を有する画像部分が存在しないときには、STEP11からSTEP40に進み、対象物種別判別手段23は、画像処理対象領域内の画像が人工物の画像であると判別する。これにより、画像処理対象領域内の画像が、図7の(a)に示したような矩形の物体(トランス等)の画像であって、(b)に示した2値画像から水平エッジ80が探知されるが頭部の特徴を有しない場合に、この物体を人工物として歩行者と区別して識別することができる。
【0038】
また、STEP8で、水平エッジが探知されなかったときにはSTEP13に分岐し、画像処理対象領域変更手段22による画像処理対象領域の位置の変更は行われない。
【0039】
なお、本実施の形態では、画像処理対象領域変更手段22は、水平エッジが画像処理対象領域の中央部に位置するように、画像処理対象領域の位置を変更したが、図8に示したように、水平エッジ60全体が画像処理対象領域に含まれるように、画像処理対象領域のサイズを拡大してもよい(53c→53d)。この場合にも、物体の画像54bの全体が画像処理対象領域53d内に含まれる状態とすることができる。
【0040】
また、本実施の形態では、対象物種別判別手段23は、画像処理対象領域内で頭部の特徴を有する画像部分を検知することによって歩行者を識別したが、脚部の特徴を有する画像部分を検知することによって歩行者を識別してもよい。
【0041】
また、本実施の形態では、図4に示したように、レーザーレーダ8の測距データから物体と路面との接点を検知し、該接点と体格データに基づいて画像処理対象領域51b,53bを設定したが、該接点及び体格データによらずに、レーザーレーダ8の測距データから直接的に画像処理対象領域を設定してもよい。
【0042】
また、本実施の形態においては、本発明の撮像手段として赤外線カメラ2を用いたが、可視光のみを検出可能な通常のビデオカメラを用いてもよい。
【0043】
また、本実施の形態においては、車両前方を撮像する構成を示したが、車両の後方や側方等、他の方向を撮像して監視対象物との接触可能性を判断するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0044】
1…画像処理ユニット、2…赤外線カメラ、3…ヨーレートセンサ、4…車速センサ、5…ブレーキセンサ、6…スピーカ、7…HUD、8…レーザーレーダー、20…画像処理対象領域設定手段、21…水平エッジ探索手段、22…画像処理対象領域変更手段、23…対象物種別判別手段、53b〜53d…画像処理対象領域、60…水平エッジ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されて該車両の周辺の第1監視範囲内に所在する物体と該車両との相対位置を検出するレーダーと、該車両に搭載されて該第1監視範囲と重複する第2監視範囲を撮像するカメラとを有し、該レーダーによる検出データと該カメラによる撮像画像に基づいて、該車両の周辺を監視する車両周辺監視装置であって、
前記レーダーにより検出された前記第2監視範囲内に所在する物体と前記車両との相対位置に基づいて、前記撮像画像内に、該物体の実空間における位置及び大きさに対応した位置及びサイズの画像処理対象領域を設定する画像処理対象領域設定手段と、
前記画像処理対象領域内又は前記画像処理対象領域の周辺に存在する所定長さ以上の水平エッジを探索する水平エッジ探索手段と、
前記水平エッジ探索手段により水平エッジが探知されたときに、前記画像処理対象領域のサイズを拡大する処理、又は前記画像処理対象領域の位置を変更する処理を行う画像処理領域変更手段と、
前記画像処理対象領域内で、所定の特徴を有する画像部分を検知することにより、該画像部分に対応する実空間上の監視対象物の種別を判別する対象物種別判別手段と
を備えたことを特徴とする車両周辺監視装置。
【請求項2】
請求項1記載の車両周辺監視装置において、
前記画像処理対象領域変更手段は、前記画像処理対象領域の位置を変更する処理において、前記水平エッジが前記画像処理対象領域の垂直方向の中央位置となるように、前記画像処理対象領域の位置を変更することを特徴とする車両周辺監視装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の車両周辺監視装置において、
前記対象物種別判別手段は、前記水平エッジ探索手段により水平エッジが探知されると共に、前記前記画像処理対象領域内で、頭部又は脚部の特徴を有する画像部分を検知したときに、該画像部分に対応する実空間上の物体が歩行者であると判別することを特徴とする車両周辺監視装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図8】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−134119(P2011−134119A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−293214(P2009−293214)
【出願日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】