説明

車両用の可倒式ルーフマウントアンテナ

【課題】組み付け作業が容易でその自動化も可能な車両用の可倒式ルーフマウントアンテナを提供する。
【解決手段】車両用の可倒式ルーフマウントアンテナは、ジョイントアセンブリ10と、ベースアセンブリ20と、プッシュロッド50と、プッシュナット部55と、スプリング40と、プッシュナット受け部58とからなる。プッシュロッド50の一方端が押し込まれるときにプッシュナット部55が一旦撓み、プッシュロッドの係止部51に係止して固定され、プッシュロッドのフランジ部52との間でジョイントアセンブリ10とベースアセンブリ20とを挟持する。プッシュナット受け部58は、プッシュロッド50の係止部51と係止するプッシュナット部55の係止面と対向する面側に配置され、プッシュナット部55の係止面と対向する面側への撓みを抑制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用の可倒式ルーフマウントアンテナに関し、特に、アンテナロッドを揺動させるときにクリック感を有する車両用の可倒式ルーフマウントアンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車両用の可倒式ルーフマウントアンテナとして、例えば特許文献1に開示のものがある。特許文献1に開示のものは、導電性且つ弾性を有するコの字形状のベースプレートにアンテナ部が枢支される構造を有している。そして、アンテナ部に設けられる揺動プレートが凸部を有し、ベースプレート側は、これに嵌合する凹部を有しており、これらによりクリック機構が構成されている。
【0003】
このような構成の場合、コの字形状のベースプレートの弾性のみによりクリック機構のクリックトルクが提供されているため、クリックトルクが弱く、車両走行中の振動等でアンテナロッドが意図せず倒れてしまう場合があった。
【0004】
このようなアンテナロッドの倒れを防止すべくクリックトルクを高めた構成を有する可倒式ルーフマウントアンテナとして、例えば本願出願人と同一人による特願2007−175569に記載のもの等がある。図1は、このような従来の可倒式ルーフマウントアンテナの一例を説明するための分解斜視図であり、図1(a)が全体を、図1(b)がジョイントアセンブリを、図1(c)がベースアセンブリを、図1(d)がクリック機構をそれぞれ表わしている。図示のように、従来の可倒式ルーフマウントアンテナは、ジョイントアセンブリ100と、ベースアセンブリ200と、クリック機構300とから主に構成されている。ジョイントアセンブリ100は、アンテナロッドが固定されるものであり、アンテナロッドがねじ込まれるジョイント101と、電気的接点となる第1端子102と、筒状部を有するジョイントモールド103とからなる。ベースアセンブリ200は、ジョイントアセンブリ100を揺動可能に枢支する一対の枢支部を有するベースモールド201と、電気的接点となる第2端子202とからなる。クリック機構300は、アンテナロッドを揺動させるときにジョイントアセンブリ100とベースアセンブリ200の間にクリック感を与えるためのものである。クリック機構300は、導電性のクリックプレート301と、筒状のクリックモールド302からなる。そして、クリック機構300のクリックモールド302内に第1スプリング400を収容し、ジョイントアセンブリ100とベースアセンブリ200とクリック機構300と第1スプリング400にボルト500を貫通させ、ナット550をワッシャ555を介して締結することで、これらが組み付けられる。なお、ナット550やワッシャ555は、ベースモールド201に設けられる穴に埋め込まれる。
【0005】
図示例の従来技術では、クリックプレート301と第1端子102とに、それぞれ嵌合する凸部と凹部が設けられており、第1スプリング400の付勢力によりクリックトルクが発生する。なお、ボルトの太さが、細い先端部と太い本体部の2段になっており、本体部の長さと第1スプリングによりクリックトルクが決定される。そして、第1端子102と第2端子202の導通を確保するために、第2スプリング450が第1端子102と第2端子202の間に設けられている。
【0006】
この可倒式ルーフマウントアンテナを組み付ける場合、まず、ベースアセンブリ200にジョイントアセンブリ100を嵌め込むときに、その間に第2スプリング450とOリング460を挿入する必要がある。Oリング460は、第1端子102と第2端子202の導通を確保するための第2スプリング450の摺動面へのゴミや塵等の侵入を防止するために必要なものである。その後、クリック機構300をジョイントモールド103の筒状部に挿入し、第1スプリング400をクリックモールド302の筒状部に挿入する。そしてこれらを貫通するようにボルト500を挿入し、ワッシャ555を介してナット550にて締結することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−108848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
図1に示されるような従来の構造の可倒式ルーフマウントアンテナでは、組み付け時に第2スプリングやOリング等の部品を挿入するのが難しく、機械による自動組み付けが難しかった。また、第1スプリングを付勢しながらボルトとナットを締結する必要があり、この作業も自動化が難しいものであった。さらに、ナットやワッシャをベースモールドの穴に埋め込むのも難しかった。また、部品点数が多いため、組み付け工数の多さと共にコストがかさんでいた。
【0009】
また、図1に示される従来の可倒式ルーフマウントアンテナにおいて、アンテナロッドから第2端子までの導通経路は、ジョイント101、第1端子102、第2スプリング450、第2端子202のルートと、ジョイント101、第1端子102、クリックプレート301、第1スプリング400、ボルト500、第2端子202のルートの2系統であった。これは、第2スプリングを用いた摺動面を有する導通経路がゴミや塵等の侵入により遮断された場合であっても、もう一方のルートで確実に導通を確保するために2系統設けられている。しかしながら、仮に一方のルートが遮断された場合、アンテナの電気長も変わってしまうため、アンテナ特性が変化してしまうという問題もあった。
【0010】
さらに、クリックトルクについては、ボルトの長さや第1スプリングの強さ、ナットの締め付けトルク等により影響を受ける構造であるため、製造誤差や組み付け誤差によって、クリックトルクが強すぎたり弱すぎたりする場合もあった。
【0011】
本発明は、斯かる実情に鑑み、組み付け作業が容易でその自動化も可能な車両用の可倒式ルーフマウントアンテナを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した本発明の目的を達成するために、本発明による車両用の可倒式ルーフマウントアンテナは、アンテナロッドが固定され、第1端子が配置されるジョイントアセンブリと、ジョイントアセンブリを揺動可能に枢支する枢支部を有し、第2端子が配置されるベースアセンブリと、一方端に係止部を有し、他方端にフランジ部を有するプッシュロッドと、プッシュロッドの一方端が押し込まれるときに一旦撓み、プッシュロッドの係止部に係止して固定され、プッシュロッドのフランジ部との間でジョイントアセンブリとベースアセンブリとを挟持するためのプッシュナット部と、プッシュロッドのフランジ部とプッシュナット部の間に付勢力を与える弾性部と、プッシュナット部の係止面と対向する面側に配置され、プッシュナット部の係止面と対向する面側への撓みを抑制するためのプッシュナット受け部と、を具備するものである。
【0013】
さらに、アンテナロッドを揺動させるときにジョイントアセンブリとベースアセンブリの間にクリック感を与えるためのクリック機構を具備し、弾性部は、さらにクリック機構にも付勢力を与えても良い。
【0014】
ここで、プッシュロッドの係止部の係止面がプッシュロッドの長手方向に対して直交し、プッシュナット部の係止面がプッシュロッドの係止部の係止面に対して平行であれば良い。
【0015】
また、プッシュナット部は、プッシュロッドの一方端が貫通する貫通孔を有し、プッシュナット受け部は、プッシュロッドの一方端が貫通する貫通孔を有し、プッシュナット部の貫通孔の径は、プッシュナット受け部の貫通孔よりも小さく、且つプッシュロッドの係止部の最小径よりも大きいものであれば良い。
【0016】
また、プッシュナット部が第2端子の一部に一体的に構成され、プッシュナット受け部がベースアセンブリの一部に一体的に構成されても良い。
【0017】
また、プッシュナット部が第2端子の一部に一体的に構成され、プッシュナット受け部が第1端子の一部に一体的に構成されても良い。
【0018】
また、クリック機構は、一部が第1端子に設けられ、一部が第2端子に設けられても良い。
【0019】
また、クリック機構は、一部が第1端子に設けられ、一部がプッシュナット部に設けられても良い。
【0020】
さらに、クリック機構は、一部がプッシュロッドのフランジ部に設けられ、一部が第2端子に設けられても良い。
【発明の効果】
【0021】
本発明の車両用の可倒式ルーフマウントアンテナには、組み付け作業が容易でその自動化も可能であるという利点がある。さらに、組み付け誤差も減るため、クリックトルクが強すぎたり弱すぎたりする問題も少ない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、従来の可倒式ルーフマウントアンテナの一例を説明するための分解斜視図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施例の可倒式ルーフマウントアンテナを説明するための分解斜視図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施例の可倒式ルーフマウントアンテナのプッシュロッドとプッシュナット部の詳細を説明するための概略断面図である。
【図4】図4は、本発明の第2実施例の可倒式ルーフマウントアンテナを説明するための分解斜視図である。
【図5】図5は、本発明の第2実施例の可倒式ルーフマウントアンテナのプッシュロッドとプッシュナット部の詳細を説明するための概略断面図である。
【図6】図6は、本発明の第3実施例の可倒式ルーフマウントアンテナを説明するための分解斜視図である。
【図7】図7は、本発明の第3実施例の可倒式ルーフマウントアンテナのプッシュロッドとプッシュナット部の詳細を説明するための概略断面図である。
【図8】図8は、本発明の第3実施例の可倒式ルーフマウントアンテナを説明するための分解斜視図である。
【図9】図9は、本発明の可倒式ルーフマウントアンテナにおいて、片持ち状態でジョイントアセンブリを枢支する例を説明するための概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための形態を図示例と共に説明する。図2は、本発明の第1実施例の車両用の可倒式ルーフマウントアンテナを説明するための分解斜視図であり、図2(a)が全体を、図2(b)がジョイントアセンブリを、図2(c)がベースアセンブリを、図2(d)がクリック機構をそれぞれ表わしている。図示の通り、本発明の第1実施例の可倒式ルーフマウントアンテナは、ジョイントアセンブリ10と、ベースアセンブリ20と、クリック機構30とから主に構成されている。
【0024】
ジョイントアセンブリ10は、アンテナロッド(図示せず)が固定され、第1端子12が配置されるものであり、第1端子12にはアンテナロッドがねじ込まれるジョイント11が電気的に接続されている。また、第1端子12には、凹部14が設けられている。なお、凹部14は孔部であっても良い。そして、これらがジョイントモールド13に組み込まれている。ジョイントモールド13は、筒状部を有しており、筒状部の一端は閉じており、他端は開口している。なお、閉じている側の中心には、後述のプッシュロッド50が貫通する貫通孔が設けられている。そして、筒状部の閉じている側の内部側に第1端子12が設けられ、後述のクリックプレート31と摺動するように構成されている。
【0025】
ベースアセンブリ20は、ジョイントアセンブリ10を揺動可能に枢支する枢支部25,25を有し、第2端子22がベースモールド21に配置されている。第2端子22は、ベースモールド21にインサート成形等により配置されれば良い。図示例では、枢支部25,25の一端は閉じており、他端は開口している。なお、閉じている側の中心には、後述のプッシュロッド50が貫通する貫通孔が設けられている。
【0026】
クリック機構30は、アンテナロッドを揺動させるときにジョイントアセンブリ10とベースアセンブリ20との間にクリック感を与えるものである。クリック機構30は、図示例では、クリックプレート31とクリックモールド32からなっている。クリックプレート31には、第1端子12の凹部14に嵌合する凸部33が設けられている。そして、クリックモールド32は筒状のものである。クリックモールド32の一端はクリックプレート31により閉じられており、他端は開口している。クリックモールド32と枢支部25には、互いに嵌合する凸部及び凹部が設けられており、クリックモールド32はベースモールド21に固定される。また、ジョイントアセンブリ10はクリック機構30には固定されていないため、アンテナロッドの揺動に伴い、ジョイントアセンブリ10とクリック機構30間は摺動すると共に、凹部14と凸部33が嵌合してクリック感が得られる。このような構成により、クリック機構30がジョイントアセンブリ10とベースアセンブリ20との間にクリック感を提供している。
【0027】
そして、本発明の第1実施例の可倒式ルーフマウントアンテナは、これらの各部品を挟持するために、プッシュロッド50とプッシュナット部55が用いられている。プッシュロッド50は、一方端に係止部51を有し、他方端にフランジ部52を有し、ジョイントアセンブリ10とベースアセンブリ20とクリック機構30とを貫通するものである。プッシュロッド50の一方端は、鏃状に形成されており、プッシュナット部55に挿入しやすいように構成されている。
【0028】
また、プッシュナット部55は、図示例では第2端子22に設けられている。即ち、プッシュナット部55は、第2端子22の一部に一体的に構成されている。プッシュナット部55は、プッシュロッド50の一方端の鏃状部が押し込まれるときに一旦撓み、プッシュロッド50の係止部51に係止して固定され、プッシュロッド50のフランジ部52との間で、ジョイントアセンブリ10とベースアセンブリ20とクリック機構30とを挟持している。プッシュナット部55はすり鉢状に形成され、中心にはプッシュロッド50の一方端が貫通する貫通孔が設けられ、ジョイントアセンブリ10の回転軸を中心に配置されている。また、プッシュロッド50が押し込まれるときに撓みやすいように、プッシュナット部55にはスリット56が設けられている。
【0029】
図示例では、プッシュロッド50のフランジ部52とプッシュナット部55の間に付勢力を与えるための弾性部であるスプリング40が設けられている。スプリング40は、プッシュロッド50の係止部51のところでプッシュナット部55が係止して固定されるよう、付勢力を与えるものである。さらに、スプリング40は、クリック機構30に対しても付勢力を与えるものであり、クリックプレート31が第1端子12側に付勢されることで、クリック感が得られる。スプリング40は、図示例のようなコイルスプリング以外にも、例えば板ばねやゴム等、付勢力を与えられるものであれば良い。
【0030】
図3を用いて、プッシュロッド50とプッシュナット部55についてより詳細に説明する。図3は、本発明の第1実施例の可倒式ルーフマウントアンテナのプッシュロッドとプッシュナット部の詳細を説明するための概略断面図であり、図3(a)〜図3(d)はプッシュロッドがプッシュナット部に係止される過程を表わしている。図示の通り、プッシュロッド50の係止部51と係止するプッシュナット部55の係止面55aと対向する面側には、プッシュナット受け部58が配置されている。図示例では、プッシュナット受け部58は、ベースアセンブリ20の一部、より具体的には、ベースモールド21に一体的に設けられており、ジョイントモールド13が位置する側の反対側に設けられている。プッシュナット受け部58は、プッシュナット部55の係止面55aと対向する面側への撓みを抑制するものである。プッシュナット受け部58は、プッシュロッド50の一方端が貫通する貫通孔を有している。
【0031】
また、プッシュロッド50の係止部51の係止面51aは、プッシュロッド50の長手方向に対して直交しており、プッシュナット部55の係止面55aがプッシュロッド50の係止面51aに対して平行となるように構成されている。これにより、プッシュナット部55は、プッシュロッド50が押し込まれるときに撓みやすくなる一方、プッシュロッド50の係止面51aとプッシュナット部55の係止面55aが面接触するため、確実に係止されるようになる。なお、本発明はこのような面接触する構成には限定されず、例えばプッシュナット部55の係止面55aが、プッシュロッド50の係止面51aに対して角度を持って当接するように構成しても良い。例えば、図3上で左側に突出するようにプッシュナット部を設けることで、プッシュロッドの抜け強度をより高めることも可能である。
【0032】
ここで、プッシュナット部55の貫通孔は、プッシュナット受け部58の貫通孔よりも小さく、且つプッシュロッド50の係止部51の最小径よりも大きいものである。これにより、プッシュロッド50がプッシュナット部55に押し込まれると一旦撓み(図3(b)参照)、プッシュロッド50がプッシュナット部55を貫通し、プッシュロッド50の係止部51のところでプッシュナット部55の撓みが元に戻る(図3(c)参照)。そして、スプリング40による付勢力で係止部51とプッシュナット部55が係止される(図3(d)参照)。このとき、スプリング40の付勢力、即ち、プッシュロッド50の引張力が強くても、プッシュナット受け部58の存在により、プッシュナット部55の係止面55aと対向する面側への撓みが抑制され、プッシュナット部55からプッシュロッド50が抜けることが防止される。
【0033】
また、本発明の可倒式ルーフマウントアンテナでは、プッシュロッド50の係止部51の係止面55aとフランジ部52の間の距離や、スプリング40等によりクリックトルクが決定される。プッシュロッド50の係止部51やフランジ部52は、エンドミル等により正確に形成できるため、製造誤差を少なくすることが可能である。また、従来の可倒式ルーフマウントアンテナで問題となっていたような、締め付けトルクによる誤差も起こり得ないため、クリックトルクの誤差も小さくすることが可能となり、クリックトルクが強すぎたり弱すぎたりする問題も少ない。
【0034】
このような構成の本発明の第1実施例の可倒式ルーフマウントアンテナの部品を組み付けるときには、ジョイントアセンブリ10がベースアセンブリ20により枢支されるように、ベースアセンブリ20の枢支部25,25の間に挿入され、ジョイントアセンブリ10の筒状部の開口部にクリック機構30が挿入される。枢支部25,25の一方と、クリック機構30のクリックモールド32には、互いに嵌合する凹部及び凸部が設けられており、アンテナロッドの揺動に伴ってこれらが回転しないように、ベースアセンブリ20にクリック機構30が回転方向には固定される。また、クリック機構30は、ベースアセンブリ20に対して回転軸方向には固定されていないため、アンテナロッドの揺動に伴い、ジョイントアセンブリ10とクリック機構30間は摺動すると共に、凹部14と凸部33が嵌合してクリック感が得られる。そして、クリックモールド32の開口部にスプリング40が挿入される。このような状態から、ジョイントアセンブリ10とベースアセンブリ20とクリック機構30とスプリング40とを貫通するようにプッシュロッド50が挿入され、プッシュナット部55にプッシュロッド50が押し込まれることでプッシュロッド50の係止部51がプッシュナット部55に係止され、組み付けが完了する。
【0035】
上述のように、本発明の可倒式ルーフマウントアンテナは、組み付け作業が容易であるため、枢支部間にジョイントアセンブリを挿入したり、ジョイントアセンブリにクリック機構を挿入するのを、機械により自動化することが可能となる。また、プッシュロッドとプッシュナット部を用いた締結手法により、締結トルク等を気にすることなく、プッシュロッドをプッシュナット部に挿し込むのみで締結が完了するため、非常に容易に組み付け可能となる。
【0036】
また、従来の可倒式ルーフマウントアンテナのように、導通を確保するためのスプリングや、これをゴミや塵等から保護するためのOリング等は、本発明の第1実施例の可倒式ルーフマウントアンテナでは、外部に露出する摺動部分が無いため不要となる。
【0037】
さらに、第1実施例の可倒式ルーフマウントアンテナでは、アンテナロッドから第2端子までの導通経路は、ジョイント11、第1端子12、クリックプレート31、スプリング40、プッシュロッド50、第2端子22の1系統となる。したがって、部品点数を減らすと共に、アンテナ特性の安定性を高めることも可能となる。
【0038】
なお、上述の図示例では、クリック機構を有する例を記載したが、本発明はこれに限定されず、クリック機構を有さないものであっても良い。ジョイントアセンブリが揺動可能なものであり、所定の位置で固定できれば可倒式ルーフマウントアンテナとして利用可能なためである。例えば、図2において、クリック機構30及び第1端子12の凹部14を除いた構成であっても良い。このような構成であっても、プッシュロッド50はプッシュナット部55に係止されると共に、スプリング40によりプッシュロッド50のフランジ部52とプッシュナット部55の間に与えられた付勢力はジョイントアセンブリ10の第1端子12にも与えられるため、所定の位置で固定可能となる。
【0039】
次に、本発明の第2実施例の可倒式ルーフマウントアンテナについて、図4を用いて説明する。図4は、本発明の第2実施例の可倒式ルーフマウントアンテナを説明するための分解斜視図であり、図4(a)が全体を、図4(b)がジョイントアセンブリを、図4(c)がベースアセンブリを、図4(d)がクリック機構をそれぞれ表わしている。図中、図2と同一の符号を付した部分は概ね同一物を表わしている。また、対応する構成要素には符号末尾に"A"を付し、詳説は省略する。
【0040】
図示の通り、本発明の第2実施例の可倒式ルーフマウントアンテナは、ベースアセンブリ20Aが、枢支部25A,25Aを有するような第2端子22Aで一体的に構成されている。さらに、ベースアセンブリ20Aには、プッシュナット部55Aが一体的に設けられている。また、ベースアセンブリ20Aの枢支部25A,25Aの一方には、凸部26Aが設けられている。そして、クリック機構30Aのクリックプレート31Aには凹部33Aが設けられている。なお、凹部33Aは孔部であっても良い。これらが互いに嵌合することで、クリック感が得られる構成である。また、第2実施例では、プッシュナット部55Aが第2端子22Aの一部に一体的に構成されている。
【0041】
図5は、本発明の第2実施例の可倒式ルーフマウントアンテナのプッシュロッドとプッシュナット部の詳細を説明するための概略断面図である。同図に示されるように、第1端子12Aは、ジョイントモールド13Aの筒状部の閉じている側の内部側に設けられ、スプリング40Aと電気的に導通する。そして、プッシュナット受け部58Aがジョイントモールド13Aの筒状部の閉じている側の外部側に設けられており、プッシュナット部55Aと摺動するように構成されている。
【0042】
第2実施例では、ジョイントモールド13Aとクリックモールド32Aに、互いに嵌合する凸部及び凹部が設けられており、クリック機構30Aはジョイントアセンブリ10Aに対して回転方向には固定される。また、クリック機構30Aはジョイントアセンブリ11Aに対して回転軸方向には固定されていないため、アンテナロッドの揺動に伴い、クリック機構30Aとベースアセンブリ20A間は摺動すると共に、凸部26Aと凹部33Aが嵌合してクリック感が得られる。このような構成により、クリック機構30Aがジョイントアセンブリ10Aとベースアセンブリ20Aとの間にクリック感を提供している。
【0043】
第2実施例の可倒式ルーフマウントアンテナでは、第1実施例と同様に、組み付け作業が容易であるため、ジョイントアセンブリにクリック機構を挿入したり、枢支部間にジョイントアセンブリを挿入するのを、機械により自動化することが可能となる。また、プッシュロッドとプッシュナット部を用いた締結手法により、締結トルク等を気にすることなく、プッシュロッドをプッシュナット部に挿し込むのみで締結が完了するため、非常に容易に組み付け可能となる。
【0044】
また、第2実施例の可倒式ルーフマウントアンテナでは、アンテナロッドから第2端子までの導通経路は、ジョイント11A、第1端子12A、スプリング40A、クリックプレート31A、プッシュロッド50A、第2端子22Aの1系統となる。
【0045】
なお、第2実施例では、第1端子12Aは、ジョイントモールド13Aの筒状部の閉じている側の内部側に設けられていたが、本発明はこれに限定されず、外部側に設けても良い。この場合、第1端子の形状をプッシュナット受け部となるように形成することで、プッシュナット受け部が第1端子の一部に一体的に構成されれば良い。これにより、第1端子と第2端子が直接電気的に導通した状態で摺動するため、さらに導通経路が短くなる。
【0046】
さらに、クリック機構の一部をなす凸部26Aや凹部33Aについても、上述の図示例には限定されず、例えば、凸部が設けられる第1端子がジョイントモールドの筒状部の閉じている側の外部側に設けられ、凹部がプッシュナット部に設けられても良い。これにより、クリックプレートを第1端子やプッシュナット部と兼用とすることが可能となり、さらに部品点数を削減可能となる。
【0047】
次に、本発明の第3実施例の可倒式ルーフマウントアンテナについて、図6を用いて説明する。図6は、本発明の第3実施例の可倒式ルーフマウントアンテナを説明するための分解斜視図であり、図6(a)が全体を、図6(b)がジョイントアセンブリを、図6(c)がベースアセンブリをそれぞれ表わしている。図中、図2や図4と同一の符号を付した部分は概ね同一物を表わしている。また、対応する構成要素には符号末尾に"B"を付し、詳説は省略する。
【0048】
図示の通り、本発明の第3実施例の可倒式ルーフマウントアンテナは、ベースアセンブリ20Bが、枢支部25B,25Bを有するような第2端子22Bで一体的に構成されている例である。さらに、ベースアセンブリ20Bを構成する第2端子22Bには、クリック機構の一部を構成する凹部27Bが設けられる。なお、凹部27Bは孔部であっても良い。そして、第1端子12Bには、クリック機構の一部を構成する凸部15Bが設けられている。これらが互いに嵌合することで、クリック感が得られる構成である。また、第3実施例では、プッシュナット部55Bは独立して設けられている例を図示した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、第2実施例のように一体的に設けられても良い。
【0049】
図7は、本発明の第3実施例の可倒式ルーフマウントアンテナのプッシュロッドとプッシュナット部の詳細を説明するための概略断面図である。同図に示されるように、第1端子12Bは、ジョイントモールド13Bの筒状部の閉じている側の外部側に設けられ、第2端子22Bと電気的に導通した状態で摺動する。そして、プッシュナット受け部28Bが第2端子22Bの一部に一体的に構成されている。
【0050】
第3実施例では、枢支部25B,25Bの一方に、プッシュロッド50Bのフランジ部52Bが嵌合する大きさの孔が設けられており、プッシュロッド50Bをプッシュナット部55Bに挿し込むと、枢支部25Bの孔にフランジ部52Bが嵌合する。
【0051】
第3実施例の可倒式ルーフマウントアンテナでは、第1実施例と同様に、組み付け作業が容易であるため、ジョイントアセンブリにスプリングを挿入したり、枢支部間にジョイントアセンブリを挿入するのを、機械により自動化することが可能となる。また、プッシュロッドとプッシュナット部を用いた締結手法により、締結トルク等を気にすることなく、プッシュロッドをプッシュナット部に挿し込むのみで締結が完了するため、非常に容易に組み付け可能となる。
【0052】
さらに、第3実施例の可倒式ルーフマウントアンテナでは、アンテナロッドから第2端子までの導通経路は、ジョイント11B、第1端子12B、第2端子22Bという最短の1系統となる。
【0053】
次に、本発明の第4実施例の可倒式ルーフマウントアンテナについて、図8を用いて説明する。図8は、本発明の第3実施例の可倒式ルーフマウントアンテナを説明するための分解斜視図であり、図8(a)が全体を、図8(b)がジョイントアセンブリを、図8(c)がベースアセンブリをそれぞれ表わしている。図中、図2等と同一の符号を付した部分は概ね同一物を表わしている。また、対応する構成要素には符号末尾に"C"を付し、詳説は省略する。
【0054】
図示の通り、本発明の第4実施例の可倒式ルーフマウントアンテナは、ベースアセンブリ20Cが、枢支部25C,25Cを有するような第2端子22Cで一体的に構成されている例である。さらに、ベースアセンブリ20Cを構成する第2端子22Cには、クリック機構の一部を構成する凹部28Cが設けられる。なお、凹部28Cは孔部であっても良い。そして、プッシュロッド50Cのフランジ部52Cには、凸部53Cが設けられている。これらが互いに嵌合することで、クリック感が得られる構成である。
【0055】
第4実施例の可倒式ルーフマウントアンテナでは、プッシュロッド50Cのフランジ部52C近傍に張出部54Cが設けられており、また、第1端子12Cには、張出部54Cが嵌合する形状の孔部16Cが設けられている。なお、第1端子12Cは、ジョイントモールド13Cの筒状部の閉じている側の内部側に設けられる。そして、張出部54Cと孔部16Cが嵌合することで、プッシュロッド50Cは第2端子12Cに固定される。また、プッシュロッド50Cはベースアセンブリ20Cには固定されていないため、アンテナロッドの揺動に伴い、プッシュロッド50Cとベースアセンブリ20C間は揺動すると共に、凹部28Cと凸部53Cが嵌合してクリック感が得られる。
【0056】
また、図示例では、プッシュナット受け部58Cは、ジョイントモールド13Cの筒状部の開口を閉じる蓋状体からなるものであり、スプリング40Cをジョイントモールド13Cの筒状部の内部に保持すると共に、プッシュナット部55Cの撓みを抑制し、プッシュナット部55Cからプッシュロッド50Cが抜けることを防止している。なお、本発明では、図示例のプッシュナット受け部58Cには限定されず、例えば、ジョイントモールドに嵌合すると共に枢支部の孔にも嵌合する筒状のホルダとして構成しても良い。
【0057】
第4実施例では、ベースアセンブリ20Cの枢支部25C,25Cの一方に、ジョイントモールド13Cの筒状部の開口周辺の突出部が嵌合する大きさの孔が設けられており、ジョイントモールド13Cをベースアセンブリ20Cの枢支部25C,25C間に挿し込むと、枢支部25Cの孔にジョイントモールド13Cが嵌合する。
【0058】
第4実施例の可倒式ルーフマウントアンテナでは、第1実施例と同様に、組み付け作業が容易であるため、ジョイントアセンブリにスプリングを挿入したり、枢支部間にジョイントアセンブリを挿入するのを、機械により自動化することが可能となる。また、プッシュロッドとプッシュナット部を用いた締結手法により、締結トルク等を気にすることなく、プッシュロッドをプッシュナット部に挿し込むのみで締結が完了するため、非常に容易に組み付け可能となる。
【0059】
さらに、第4実施例の可倒式ルーフマウントアンテナでは、アンテナロッドから第2端子までの導通経路は、ジョイント11C、第1端子12C、プッシュロッド50C、第2端子22Cの1系統となる。
【0060】
ここで、これまで説明した各実施例において、ジョイントアセンブリを揺動可能に枢支する枢支部は、何れも一対の枢支部からなる両持ち状態で枢支するものであった。しかしながら、本発明の可倒式ルーフマウントアンテナは、以下に説明されるように、これに限定されるものではない。
【0061】
図9は、本発明の可倒式ルーフマウントアンテナにおいて、片持ち状態でジョイントアセンブリを枢支する例を説明するための概略断面図である。図中、図2等と同一の符号を付した部分は概ね同一物を表わしている。また、対応する構成要素には符号末尾に"D"を付し、詳説は省略する。この例は、プッシュロッドをベースアセンブリのベースモールドに埋め込む構成例である。
【0062】
図9に示される可倒式ルーフマウントアンテナは、片持ち状態でジョイントアセンブリを枢支するように構成されている。ベースアセンブリ20Dのベースモールド21Dは、枢支部25Dを有する。そして、ベースモールド21Dには、第2端子22D及びプッシュロッド50Dがインサート成形等により配置されている。なお、プッシュロッド50Dのフランジ部に対応する部分が、ベースモールド21Dの枢支部25D内に埋め込まれている。また、第2端子22Dとプッシュロッド50Dは電気的に接触している。そして、枢支部25Dには、クリック機構の一部である凸部15Dが設けられ、クリックプレート31Dに設けられる凹部27Dが嵌合することで、クリック感が得られる構成である。
【0063】
この例では、ジョイントモールド13Dとクリックモールド32Dに、互いに嵌合する凸部及び凹部が設けられており、クリックモールド32Dはジョイントモールド13Dに対して回転方向には固定される。また、クリックモールド32Dはジョイントモールド13Dに対して回転軸方向には固定されておらず、スプリング40Dによりクリックプレート31Dが凸部15D側に付勢されている。
【0064】
また、筒状部を有するジョイントアセンブリ10Dには、第1端子12Dと一体的に構成されるプッシュナット部55Dがインサート成形等により設けられている。プッシュナット部55Dは、ジョイントモールド13Dの筒状部の閉じている側の内部に設けられている。そして、ジョイントモールド13Dの一部を用いてプッシュナット受け部58Dが形成されている。
【0065】
このような構成の可倒式ルーフマウントアンテナでは、ジョイントアセンブリ10Dの筒状部の開口側が枢支部25Dと対向し、筒状部の閉じている側の外部面が露出する形となるため、外観上非常にすっきりとした形状となる。従来の可倒式ルーフマウントアンテナでは、ボルト及びナットを用いてねじ込むことでジョイントアセンブリやベースアセンブリが締結されていたため、ボルトやナットが露出することになり、外観上の問題があった。これを解消するために目隠しシール等を用いる場合もあった。しかしながら、本発明の可倒式ルーフマウントアンテナでは、プッシュロッドとプッシュナットを用いて押し込むことだけで組み付けが完了するため、図9に示されるように構成すれば、外観上の問題も解決可能である。
【0066】
なお、本発明の車両用の可倒式ルーフマウントアンテナは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0067】
例えば、クリック機構の一部を構成する凹部及び凸部は、図示例に限定されず、凹部と凸部が逆に構成されたものであっても良い。
【符号の説明】
【0068】
10 ジョイントアセンブリ
11 ジョイント
12 第1端子
13 ジョイントモールド
20 ベースアセンブリ
21 ベースモールド
22 第2端子
25 枢支部
30 クリック機構
31 クリックプレート
32 クリックモールド
40 スプリング
50 プッシュロッド
51 係止部
51a 係止面
52 フランジ部
55 プッシュナット部
55a 係止面
56 スリット
58 プッシュナット受け部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用の可倒式ルーフマウントアンテナであって、該可倒式ルーフマウントアンテナは、
アンテナロッドが固定され、第1端子が配置されるジョイントアセンブリと、
前記ジョイントアセンブリを揺動可能に枢支する枢支部を有し、第2端子が配置されるベースアセンブリと、
一方端に係止部を有し、他方端にフランジ部を有するプッシュロッドと、
前記プッシュロッドの一方端が押し込まれるときに一旦撓み、プッシュロッドの係止部に係止して固定され、プッシュロッドのフランジ部との間でジョイントアセンブリとベースアセンブリとを挟持するためのプッシュナット部と、
前記プッシュロッドのフランジ部とプッシュナット部の間に付勢力を与える弾性部と、
前記プッシュナット部の係止面と対向する面側に配置され、プッシュナット部の係止面と対向する面側への撓みを抑制するためのプッシュナット受け部と、
を具備することを特徴とする可倒式ルーフマウントアンテナ。
【請求項2】
請求項1に記載の可倒式ルーフマウントアンテナであって、さらに、アンテナロッドを揺動させるときにジョイントアセンブリとベースアセンブリの間にクリック感を与えるためのクリック機構を具備し、前記弾性部は、さらにクリック機構にも付勢力を与えることを特徴とする可倒式ルーフマウントアンテナ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の可倒式ルーフマウントアンテナにおいて、前記プッシュロッドの係止部の係止面がプッシュロッドの長手方向に対して直交し、プッシュナット部の係止面がプッシュロッドの係止部の係止面に対して平行であることを特徴とする可倒式ルーフマウントアンテナ。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の何れかに記載の可倒式ルーフマウントアンテナにおいて、
前記プッシュナット部は、プッシュロッドの一方端が貫通する貫通孔を有し、
前記プッシュナット受け部は、プッシュロッドの一方端が貫通する貫通孔を有し、
前記プッシュナット部の貫通孔の径は、プッシュナット受け部の貫通孔よりも小さく、且つプッシュロッドの係止部の最小径よりも大きいことを特徴とする可倒式ルーフマウントアンテナ。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4の何れかに記載の可倒式ルーフマウントアンテナにおいて、前記プッシュナット部が第2端子の一部に一体的に構成され、前記プッシュナット受け部がベースアセンブリの一部に一体的に構成されることを特徴とする可倒式ルーフマウントアンテナ。
【請求項6】
請求項1乃至請求項4の何れかに記載の可倒式ルーフマウントアンテナにおいて、前記プッシュナット部が第2端子の一部に一体的に構成され、前記プッシュナット受け部が第1端子の一部に一体的に構成されることを特徴とする可倒式ルーフマウントアンテナ。
【請求項7】
請求項2乃至請求項6の何れかに記載の可倒式ルーフマウントアンテナにおいて、前記クリック機構は、一部が第1端子に設けられ、一部が第2端子に設けられることを特徴とする可倒式ルーフマウントアンテナ。
【請求項8】
請求項2乃至請求項6の何れかに記載の可倒式ルーフマウントアンテナにおいて、前記クリック機構は、一部が第1端子に設けられ、一部がプッシュナット部に設けられることを特徴とする可倒式ルーフマウントアンテナ。
【請求項9】
請求項2乃至請求項6の何れかに記載の可倒式ルーフマウントアンテナにおいて、前記クリック機構は、一部がプッシュロッドのフランジ部に設けられ、一部が第2端子に設けられることを特徴とする可倒式ルーフマウントアンテナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−9928(P2011−9928A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−149870(P2009−149870)
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【出願人】(000165848)原田工業株式会社 (78)
【Fターム(参考)】