説明

車両用灯具のレンズカバー及び車両用灯具

【課題】凍結防止機能を有していない灯具を凍結防止機能付きの灯具10に容易に変更をすることができる車両用灯具のレンズカバー及び車両用灯具を提供することにある。
【解決手段】光源9を内蔵したランプハウジング6の前面開口部を塞いで該ランプハウジング6に組み付けられているアウターレンズ7に対して後付け可能で、かつアウターレンズ7を覆って取り付けられる透明なカバー筐体51と、アウターレンズ7に対向させてレンズカバー筐体51の内面に配線されたヒータとしての抵抗発熱体17とを有するレンズカバー5を使用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用灯具のレンズカバー及び車両用灯具に関するものであり、特に、降雪地等で、ランプのレンズ外面に降り注いだ雪及び凍り着いた雪等を容易に短時間で溶かすことができる凍結防止タイプの車両用灯具のレンズカバー及び車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アウターレンズに付着した雪を溶かしたり、アウターレンズの曇りを解消したりする目的で、アウターレンズにヒータを組み込んだ凍結防止タイプの車両用灯具は知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の車両用灯具は、ランプにおけるアウターレンズの裏面に抵抗発熱体を配線し、抵抗発熱体の発熱によってアウターレンズを温め、このアウターレンズの外面に凍り着いた雪等を溶かすものである。
【特許文献1】特開2006−302604号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1等に示される従来技術では、アウターレンズの内面に抵抗発熱体を配線してランプと一体化されているため、凍結防止機能を有していないランプを凍結防止機能付きのランプに変更をしたいときには、ランプそのものを交換する必要があり、経済的な負担が大きかった。
【0005】
また、抵抗発熱体に通電をするしないにかかわらず、常に抵抗発熱体がアウターレンズの内面に設けられた状態で使用されている。しかし、光源が白熱バルブであるため、バルブの点灯による発熱もアウターレンズを温めて融雪等に寄与するものの、このバルブの点灯による発熱の影響を受けて、アウターレンズの内面に配線されている抵抗発熱体が剥がれ易い。特に、夏期には高温になるのでこの影響は大きく、耐久性が劣るという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、凍結防止機能を有していない灯具を凍結防止機能付きの灯具に容易に変更をすることができる車両用灯具のレンズカバー及び車両用灯具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の車両用灯具のレンズカバーは、光源を内蔵したランプハウジングの前面開口部に、該前面開口部を塞いでアウターレンズが組み付けられている車両用灯具に装着可能なレンズカバーであって、前記光源からの光が透過する前記アウターレンズの有効レンズ部を覆って後付け可能な透明樹脂製のカバー筐体と、該カバー筐体の内面に前記有効レンズ部と対向するようにして配線したヒータ用の抵抗発熱体とを備えることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、レンズカバーの内面に配線されているヒータ用の抵抗発熱体に電流を流すとレンズカバーの全体が昇温する。したがって、凍結防止機能を有していない灯具であっても、後からレンズカバーを取り付けると、レンズカバーの外面に雪等が降り注ぎ、または凍り付いたようなときに、抵抗発熱体に電流を流してレンズカバーを昇温させると簡単に溶かすことができる。これにより、光源からの光が透過する有効レンズ部が、レンズカバーを通して常に外部から見える状態に保持しておくことができる。すなわち、凍結防止機能を有していない灯具であっても、後からレンズカバーを取り付けるだけで、灯具全体を交換することなく凍結防止機能を有する灯具に変更することができる。
【0009】
また、冬期以外等、凍結防止機能を必要としないときには、レンズカバーを取り外して保管しておけば、バルブの点灯による発熱等で抵抗発熱体が剥がれる等の影響を少なくすることができる。
【0010】
さらに、無色透明なレンズカバーにすれば、ヘッドランプ用として使用することができるとともに、各レンズの色が異なるストップランプ、ターンシグナルランプ、バックランプ等が組み合わされて一体化されたコンビネーションランプの何れのランプ部にも使用することができ、汎用性が向上して少種大量生産が可能になる。
【0011】
また、前記レンズカバーは、前記ランプハウジングと前記アウターレンズとを固定する孔と一致する取付孔を有する構成を採用できる。
【0012】
この構成によれば、ランプハウジングとアウターレンズを固定している取付ねじを一度取り外した後、アウターレンズの有効レンズ部を覆ってレンズカバーを配置し、その後、取付ねじをレンズカバーの取付孔とアウターレンズの孔を通してランプハウジングの孔に締め付けると、新たに取付孔を設けなくても、レンズカバーをアウターレンズに取り付けることができる。
【0013】
また、前記レンズカバーは、前記抵抗発熱体を配線している領域の外側の内面と前記アウターレンズの外面との間に防水パッキンを配して取り付けることを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、レンズカバーの内面とアウターレンズ外面との間に防水パッキンを設けてレンズカバーを取り付けることにより、レンズカバーとアウターレンズとの間に、雪解け水等が上部方向から流れ込むのを防止できる。
【0015】
前記レンズカバーは、前記抵抗発熱体を配線している領域の内面を、該領域の外側に位置している外周領域の内面よりも前記アウターレンズ側に突き出した状態に形成してなり、前記抵抗発熱体が配線されている領域の内面が前記アウターレンズ部の外面に前記外周領域の内面よりも接近して取り付けられることを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、抵抗発熱体を設けた領域の内面がアウターレンズに接近して取り付けられるので、その接近している部位では抵抗発熱体の発熱による昇温に加えて、ランプハウジング内の白熱バルブ等から放射される熱をよく吸収して昇温し易くなる。また、レンズカバーとアウターレンズとの間における空間の容積も小さくなり、空間内全体を急速に温めることができる。
また、本発明の車両用灯具は、容器状のランプハウジングと、ランプハウジング内に設けられた光源と、ランプハウジングの前面開口部に組み付けられたアウターレンズと、上記いずれかに記載の車両用灯具のレンズカバーとを備えている。
【0017】
この構成によれば、レンズカバーの内面に配線されている抵抗発熱体に電流を流すとレンズカバーの全体が昇温する。したがって、レンズカバーを取り付けておくと、レンズカバーの外面に雪が降り注ぎ、または凍り付いたようなときに、抵抗発熱体に電流を流してレンズカバーを昇温させると簡単に溶かすことができる。これにより、光源からの光が透過する有効レンズ部が、レンズカバーを通して常に外部から見える状態に保持しておくことができる。すなわち、凍結防止機能を必要とするときにはレンズカバーを取り付け、冬期以外等、凍結防止機能を必要としないときには、レンズカバーを取り外しておくと、抵抗発熱体に対してバルブの点灯による発熱等の影響が少ない車両用灯具が得られる。
【0018】
さらに、レンズカバーは無色透明にすれば、ヘッドランプ用としても、また各レンズの色が異なるストップランプ、ターンシグナルランプ、バックランプ等が組み合わされて一体化されたコンビネーションランプの何れのランプ部にも使用することができるので、アウターレンズの形状を統一しておけば、同じレンズカバーを各種の灯具に使用することができ、少種大量生産が可能になる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、透明レンズを取り付けることにより、灯具全体を交換しなくても凍結防止機能付きの灯具に簡単に変更することができるので、経済性が向上する。
【0020】
また、冬期以外等で、凍結防止機能を必要としないときには、レンズカバーを取り外して保管することができるので、抵抗発熱体の劣化を抑えて寿命を向上させることができる。
【0021】
さらに、無色透明なレンズカバーにすれば、ヘッドランプ用として使用することができるとともに、各レンズの色が異なるストップランプ、ターンシグナルランプ、バックランプ等が組み合わされて一体化されたコンビネーションランプの何れのランプ部にも使用することができ、汎用性が向上して少種大量生産が可能になる。これにより、コストの低減が図れ、安価に提供することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0023】
図1及び図2は本発明を適用した車両用灯具の一実施の形態として示すリアコンビネーションランプの正面図、図2は図1のA−A線に沿う拡大断面図、図3は図1のB−B線に沿う拡大断面図である。
【0024】
図1乃至図3において、このリアコンビネーションランプ1は、複数の機能ランプ、本例では、中央部に配置されたブレーキの踏み込み操作に応じて赤色に点灯するストップランプ2と、その片方の脇に配置された方向指示操作に応じて黄色に点滅点灯するターンシグナルランプ3と、他方の脇に配置された車両の後退操作に応じて白色に点灯するバックランプ4とから組み合わされており、また各ランプ2〜4の前面には無色透明なカバー5(以下、「レンズカバー5」と称する)が各々前面全体を覆うようにして取り付けられている。
【0025】
リアコンビネーションランプ1は、内部が3つに区画され、かつ前面が開口されている容器状をした合成樹脂製のランプハウジング6と、このランプハウジング6の前面開口部を閉じて取り付けられたアウターレンズ7とにより、ストップランプ用、ターンシグナルランプ用、バックランプ用の3つの灯室8,8,8が画成されている。各灯室8,8,8内には、図2に示すように、白熱バルブ等の光源9とリフレクタ10とがそれぞれ配置されている。
【0026】
アウターレンズ7は、ストップランプ2、ターンシグナルランプ3、バックランプ4の部分に対応して、その各ランプ2〜4に対応した色のレンズが各部に配置されて、1つのレンズとして形成されている。また、アウターレンズ7は、各ランプ2〜4毎に、正面視がほぼ四角形をした有効レンズ部7A,7A,7Aがそれぞれ前方に向かって突出されていて、その突出された各有効レンズ部7A,7A,7A毎に、この有効レンズ部7Aの外側全体を覆ってレンズカバー5が装着可能になっている。図1及び図2は、各ランプ2〜3の有効レンズ部7Aにレンズカバー5をそれぞれ装着した状態で示している。
【0027】
図1及び図2に示すレンズカバー5は、図3に示すように、アウターレンズ7の取付孔11とランプハウジング6のねじ孔12と一致する複数(本例では4つ)の取付孔13を有し、取付孔13,取付孔11を順に通ってねじ孔12にねじ止めされた取付ねじ14により、有効レンズ部7Aに固定されている。ランプハウジング56ねじ孔12とアウターレンズ7の取付孔11は、レンズカバー5をリアコンビネーションランプ1に取り付けていないとき、ランプハウジング6とアウターレンズ7との間を取付ねじ14で固定する孔を兼ねる。
【0028】
図4〜図11はレンズカバー5を示すもので、図4はその正面図、図5はその側面図、図6はその背面図、図7はその下面図、図8は図4のC−C線に沿う断面図、図9は図4のD−D線に沿う断面図、図10は図4のE−E線に沿う断面図、図11は図4のF−F線に沿う断面図である。
【0029】
図4〜図11において、レンズカバー5は、無色透明な合成樹脂材、例えばアクリル樹脂、PC(ポリカーボネート)等によって形成され、正面視がほぼ四角形をなしているカバー本体部5aと、このカバー本体部5aの4辺から後方に向かってそれぞれ壁状に突出されている側面部5bとを一体に有して、裏面側に受容凹部5Aを有する薄形容器状に形成されたカバー筐体51を有している。レンズカバー5の受容凹部5A内には、有効レンズ部7Aを、その全体がレンズカバー5で覆われるようにして受容可能で、受容状態では図2に示すように、側面部5bの内面が有効レンズ部7Aの側面に緩く当接または極めて接近した状態になる。
【0030】
カバー本体部5aの裏面には、図6に示すように、ヒータとしての帯状をした抵抗発熱体17が配線されている。また、カバー本体部5aの下端中央部分には、下端側へ向かうに従って徐々に前面外方へ突き出すようにして、袋状に形成されたコネクタ配設部19がカバー本体部5aと一体に形成されている。このコネクタ配設部19内には、抵抗発熱体17のコネクタ部18が配設され、またコネクタ配設部19の下面にはハーネス20を通す貫通孔21が設けられている。
【0031】
カバー本体部5aは、抵抗発熱体17が配線されている領域である正面部位15を、この正面部位(領域)15の外側に位置している領域である外周部位16をよりも後方(内側)に突き出した状態にして正面側から見て凹ませてある。そして、受容凹部5A内に有効レンズ部7Aを受容したとき、正面部位15の内面が有効レンズ部7Aの外面と極めて接近または当接した状態となるように設定してある。また、カバー本体部5aの外周部位16には、アウターレンズ7側の取付孔1にそれぞれ対応して、4つの前記取付孔13が設けられている。
【0032】
前記抵抗発熱体17は、図4,図6に示すように、レンズカバー5における正面部位15の内面に所定の間隔をあけて千鳥状に設けられ、両端部をコネクタ配設部19に取り付けられているコネクタ部18にそれぞれ電気的に接続している。抵抗発熱体17は、通電することにより所定温度まで昇温するもので、発熱抵抗として構成されるものである。抵抗発熱体17としては、マンガニン(銅−マンガン合金)抵抗金属、ニクロム(ニッケル−クロウム合金)抵抗金属等の導電ペーストを使用し、これを20乃至80μm幅の線として塗布または印刷等をすることによって配線する。また、銅線またはタングステン線等を配線して、抵抗発熱体17を形成してもよい。抵抗発熱体17のあける間隔は、信号ランプの照明として使用するに支障のないだけの間隔であり、具体的には5mm位が適当である。
【0033】
前記ハーネス20は、図1及び図2に示すように、コネクタ配設部19の貫通孔21を貫通して取り付けられるもので、一端部側には、コネクタ配設部19内で抵抗発熱体17のコネクタ部18と接続されるコネクタ22を有し、他端部側には車両側の電源と電気的に接続されるコネクタ24が設けられている。なお、通常、コネクタ22はコネクタ部18と接続された状態で取り扱われる。
【0034】
このように構成されたレンズカバー5は、後からリアコンビネーションランプ1に取り付けができるものである。勿論、最初からリアコンビネーションランプ1に取り付けた状態にしていても構わないが、本例では後から取り付ける場合として、その取付方法を次に説明する。レンズカバー5をコンビネーションランプ1に後から取り付ける場合、まず、ランプハウジング6とアウターレンズ7とを固定している取付ねじ14を全て外す。その後、図2に示すように、レンズカバー5における外周部位16の内面と有効レンズ部7Aの前面との間にシールパッキン25を介在させて、有効レンズ部7Aにレンズカバー5を被せる。これにより、有効レンズ部7Aの外形全体が受容凹部5A内に受容されて、レンズカバー5で覆われる。
【0035】
次いで、前の作業で取付ねじ14を取り外した箇所の全ての部分に、取付ねじ14を、取付孔13,取付孔11を順に通してランプハウジング6のねじ孔12に螺合させて締め付けると、ランプハウジング6とアウターレンズ7とレンズカバー5とが一体に締め付け固定され、レンズカバー5が有効レンズ部7Aに取り付けられる。また、取付ねじ14の締め付けにより、レンズカバー5と有効レンズ部7Aとの間に介在されたシールパッキン25が圧縮されてシール性を強め、レンズカバー5の上方から溶けた雪水等が侵入しないようにシールされる。この作業を全てのランプ2〜4について行うと、図1に示すようなレンズカバー5を取り付けたリアコンビルーションランプ1が得られる。
【0036】
その後、レンズカバー5から引き出されているハーネス20の他端に取り付けられているコネクタ24を、図示せぬ車両本体側の電源に制御回路を介して接続すると、車両側から抵抗発熱体17への通電を制御することができる。すなわち、電源からの電流を抵抗発熱体17に流すと、この抵抗発熱体17が所定温度まで昇温し、レンズカバー5の全体を温め、レンズカバー5の外面に凍り付いた雪等を溶かし、レンズカバー5を通してランプ2〜4の有効レンズ部7Aを外部から見ることができる、いわゆる凍結防止機能付きのリアコンビネーションランプ1に変更することができる。
【0037】
また、この実施の形態の構造では、抵抗発熱体17を設けた領域(正面部位15)の内面が有効レンズ部7Aの外面に接近して取り付けられる構造にしているので、その接近している正面部位15では抵抗発熱体17の発熱による昇温に加えて、ランプハウジング6内の白熱バルブ等の光源9から放射される熱もよく吸収し、昇温が促進されるとともに、レンズカバー5と有効レンズ部7Aとの間における空間の容積も小さくなり、空間内全体が急速に温まって昇温効果が促進される。
【0038】
一方、冬期が過ぎ、凍結防止機能を必要としなくなった場合は、前とは逆の作業手順で処理することにより、レンズカバー5をリアコンビネーションランプ1から取り外すことができ、これによってレンズカバー5を装着していないリアコンビネーションランプ1に戻すことができる。
【0039】
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は、特許請求の範囲の概念を逸脱しない範囲で、上記実施の形態の構造に種々の変形や変更を施すことも可能である。
【0040】
例えば、上記実施の形態では、リアコンビネーション1に適用した構成にしたが、フロントコンビネーションランプやヘッドランプ等の車両用灯具に適用することも可能である。したがって、コンビネーションランプに適用した場合では、レンズカバー5は上記実施の形態で説明したアウターレンズ7の有効レンズ部7Aに取り付け、単一のヘッドランプ等に適用した場合では、アウターレンズ全体を覆って取り付ける。
【0041】
上記実施の形態では、レンズカバー5の取り付けを、ランプハウジング6とアウターレンズ7とを固定している取付孔11及びねじ孔12を使用する構成にしたが、レンズカバー5をアウターレンズ7に両面接着テープ等で接着して取り付けるようにしてもよい。
【0042】
また、レンズカバー5は、最初から灯具に取り付けられた状態で提供するだけでなく、凍結防止機能を有していない既に販売済みの車両用灯具に対しても、後付け用として単体で供給することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明を適用したリアコンビネーションランプの概略正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿う拡大断面図である。
【図4】図1及び図2に示すレンズカバーの正面図である。
【図5】同上レンズカバーの側面図である。
【図6】同上レンズカバーの背面図である。
【図7】同上レンズカバーの下面図である。
【図8】図4のC−C線に沿う拡大断面図である。
【図9】図4のD−D線に沿う拡大断面図である。
【図10】図4のE−E線に沿う拡大断面図である。
【図11】図4のF−F線に沿う拡大断面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 リアコンビネーションランプ(車両用灯具)
5 レンズカバー
6 ランプハウジング
7 アウターレンズ
7A 有効レンズ部
8 灯室
9 光源
11 取付孔
12 ねじ孔
13 取付孔
14 取付ねじ
15 外周部位
16 正面部位
17 抵抗発熱体
25 シールパッキン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源を内蔵したランプハウジングの前面開口部に、該前面開口部を塞いでアウターレンズが組み付けられている車両用灯具に装着可能な車両用灯具のレンズカバーであって、
前記光源からの光が透過する前記アウターレンズの有効レンズ部を覆って後付け可能な透明樹脂製のカバー筐体と、該カバー筐体の内面に前記有効レンズ部と対向するようにして配線したヒータ用の抵抗発熱体とを備えることを特徴とする車両用灯具のレンズカバー。
【請求項2】
前記レンズカバーは、前記ランプハウジングと前記アウターレンズとを固定する孔と一致する取付孔を有することを特徴とする請求項1記載の車両用灯具のレンズカバー。
【請求項3】
前記レンズカバーは、前記抵抗発熱体を配線している領域の外側の内面と前記アウターレンズの外面との間に防水パッキンを配して取り付けることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用灯具のレンズカバー。
【請求項4】
前記レンズカバーは、前記抵抗発熱体を配線している領域の内面を、該領域の外側に位置している外周領域の内面よりも前記アウターレンズ側に突き出した状態に形成してなり、前記抵抗発熱体が配線されている領域の内面が前記アウターレンズ部の外面に前記外周領域の内面よりも接近して取り付けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用灯具のレンズカバー。
【請求項5】
容器状のランプハウジングと、
ランプハウジング内に設けられた光源と、
ランプハウジングの前面開口部に組み付けられたアウターレンズと、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両用灯具のレンズカバーと、を備えた車両用灯具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−177054(P2008−177054A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−9506(P2007−9506)
【出願日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(000000136)市光工業株式会社 (774)
【Fターム(参考)】