説明

車体上部構造

【課題】剛性を確保することができ、かつ、部品点数を減らすとともに組付け作業工数を減らすことができる車体上部構造を提供する。
【解決手段】車体上部構造15は、ルーフレール26が上部材31および下部材32で閉断面に形成され、上部材の上接合端部45が下部材の下接合端部46に対して車体外側に突出され、センタピラー27の内部材51および外部材52で閉断面に形成され、外部材の外接合端部66が上接合端部まで延出され、かつ、内部材の内接合端部73が下接合端部まで延出され、上接合端部および外接合端部が接合され、下接合端部および内接合端部が接合されることで、各接合端部の接合部28において各閉断面が連続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ルーフレールおよびピラーが接合されてインナ骨格が形成された車体上部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車体上部構造は、ルーフレールの外端部をセンタピラーの上端部に重ね合わせて接合するとともに、接合された部位に断面略コ字状の溝部が形成されている。
この車体上部構造は、ルーフレールおよびセンタピラーがそれぞれ閉断面に形成されている。
【0003】
ところで、ルーフレールの閉断面およびセンタピラーの閉断面は、ルーフレールの外端部をセンタピラーの上端部に接合した部位(すなわち、断面略コ字状の溝部が形成された部位)で非連続状態になり、剛性を確保することが難しい。
【0004】
そこで、断面略コ字状の溝部を跨ぐ部位にルーフコーナガセット(補強部材)をボルト止めすることで、断面略コ字状の溝部(非連続状態の部位)を補強して非連続状態の部位の剛性を確保している(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3796777号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1の車体上部構造では、非連続状態の部位の剛性を確保するためにルーフコーナガセットをボルト止めする必要がある。
このように、ルーフコーナガセットをボルト止めするために、部品点数が増え、かつ、組付け作業工数が増える。
【0007】
本発明は、剛性を確保することができ、かつ、部品点数を減らすとともに組付け作業工数を減らすことができる車体上部構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明は、ルーフレールおよびピラーが接合されてインナ骨格が形成され、前記インナ骨格にルーフパネルおよびアウタパネルが接合された車体上部構造であって、前記ルーフレールの上部材および下部材が接合されて閉断面に形成され、前記上部材の接合端部が前記下部材の接合端部に対して車体外側に突出され、前記ピラーの内部材および外部材が接合されて閉断面に形成され、前記外部材の接合端部が前記上部材の接合端部まで延出され、かつ、前記内部材の接合端部が前記下部材の接合端部まで延出され、前記上部材および前記外部材の各接合端部が接合され、かつ、前記下部材および前記内部材の各接合端部が接合されることで、前記インナ骨格が形成されるとともに、前記各接合端部の接合部において前記各閉断面を連続させたことを特徴とする。
【0009】
請求項2は、前記ルーフパネルの段部およびアウタパネルの段部を接合することで、各段部で断面略コ字状の溝部が形成され、前記ピラーの前記内部材のうち前記溝部の下方に、上下方向に延びる縦ビードと、車体前後方向に延びる横ビードとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明では、ルーフレールの上部材およびピラーの外部材の各接合端部を接合するとともに、ルーフレールの下部材およびピラーの内部材の各接合端部を接合するようにした。
よって、各接合端部が接合された接合部を閉断面に形成することができる。これにより、接合部において、ルーフレールの閉断面およびピラーの閉断面を連続させることができる。
このように、各接合端部の接合部において、ルーフレールの閉断面およびピラーの閉断面を連続させることで、各接合端部の接合部の剛性を確保することができる。
【0011】
加えて、各接合端部の接合部の剛性を確保することで、各接合端部の接合部を補強部材で補強する必要がない。
これにより、補強部材を不要にできるので、部品点数を減らすとともに組付け作業工数を減らすことができる。
【0012】
請求項2に係る発明では、ピラーの内部材のうち溝部の下方に、上下方向に延びる縦ビードを備えた。
これにより、ピラーに車幅方向の荷重(側突荷重)が作用した場合に、作用した荷重を縦ビードを経てルーフレールに効率よく伝えることができる。
【0013】
加えて、ピラーの内部材のうち溝部の下方に、車体前後方向に延びる横ビードを備えた。
これにより、車体前後方向の荷重(前突・後突荷重)が作用した場合に、作用した荷重を横ビードを経て車体前後方向に効率よく伝えることができる。
【0014】
このように、溝部の下方に縦ビードや横ビードを備えることで、溝部の下方に補強部材を設けなくても、車幅方向の荷重(側突荷重)や車体前後方向の荷重(前突・後突荷重)を効率よく伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る車体上部構造を備えた車両を示す側面図である。
【図2】本発明に係る車体上部構造を示す斜視図である。
【図3】図2の3部拡大図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】図4の6−6線断面図である。
【図7】本発明に係る車体上部構造のセンタピラーにアウタパネルを接合する工程を説明する図である。
【図8】本発明に係る車体上部構造のルーフレールを接合する工程を説明する図である。
【図9】本発明に係る車体上部構造のセンタピラーにルーフレールを接合する工程を説明する図である。
【図10】本発明に係る車体上部構造の縦ビードや横ビードで荷重を伝える例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運転者から見た方向にしたがい、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
【実施例】
【0017】
実施例に係る車体上部構造15について説明する。
図1に示すように、車両10は、サイドシル11と、サイドシル11の上方に設けられたサイドドア12と、サイドドア12の後方に設けられたリヤフェンダ13と、リヤフェンダ13およびサイドドア12の上方に設けられた車体上部構造15とを備えている。
【0018】
図2、図3に示すように、車体上部構造15は、サイドドア12(図1参照)の後側に設けられた門形のインナ骨格21と、インナ骨格21に対して交差する方向に延出されたルーフサイドレール22と、ルーフサイドレール22およびインナ骨格21の上部に被せられたルーフパネル23と、インナ骨格21の外側部に被せられたアウタパネル24(図4参照)とを備えている。
【0019】
インナ骨格21は、車幅方向に延出されたルーフレール26と、ルーフレール26の端部26aに上端部27aが連結されたセンタピラー(ピラー)27とを備えている。
【0020】
ルーフレール26は、車幅方向に延出された上部材31と、上部材31の下側に設けられた下部材32とを備えている。
【0021】
上部材31は、上側に隆起した隆起部34と、隆起部34の前辺に沿って設けられた前フランジ35と、隆起部34の後辺に沿って設けられた後フランジ36とを備えている。
下部材32は、下側に膨出した下膨出部41と、下膨出部41の前辺に沿って設けられた前フランジ42と、下膨出部41の後辺に沿って設けられた後フランジ43とを備えている。
【0022】
上部材31の前フランジ35および下部材32の前フランジ42が接合(スポット溶接)されるとともに、上部材31の後フランジ36および下部材32の後フランジ43が接合(スポット溶接)されている。
【0023】
これにより、ルーフレール26は、上部材31および下部材32が接合されて、長手方向に直交する方向の断面が閉断面に形成されている。
この状態で、上部材31の隆起部34および下部材32の下膨出部41は、間隔S1に設定されている。
【0024】
図4に示すように、ルーフレール26は、上部材31の上接合端部(接合端部)45が下部材32の下接合端部(接合端部)46に対して距離L1だけ車体外側に突出されている。
【0025】
図4、図5に示すように、センタピラー27は、上下方向に傾斜状に延出された内部材51と、内部材51の車体外側に設けられた外部材52とを備えている。
【0026】
内部材51は、車室53側に膨出された内膨出部54と、内膨出部54の前辺に沿って設けられた前フランジ55と、内膨出部54の後辺に沿って設けられた後フランジ56とを備えている。
【0027】
外部材52は、車体外側に膨出された外膨出部61と、外膨出部61の前辺に沿って設けられた前フランジ62と、外膨出部61の後辺に沿って設けられた後フランジ63とを備えている。
【0028】
内部材51の前フランジ55および外部材52の前フランジ62が接合(スポット溶接)されるとともに、内部材51の後フランジ56および外部材52の後フランジ63が接合(スポット溶接)されている。
【0029】
これにより、センタピラー27は、内部材51および外部材52が接合されて、長手方向に直交する方向の断面が閉断面に形成されている。
この状態で、内部材51の内膨出部54および外部材52の外膨出部61は、間隔S2に設定されている。
【0030】
外部材52は、上外折曲部65が車体中心側に向けて折り曲げられて、外部材52の外接合端部(接合端部)66が上接合端部45まで延出されている。
内部材51は、上湾曲部71が車体中心側に向けて湾曲状に曲げられ、上内折曲部72が車体中心側に向けて折り曲げられて、内部材51の内接合端部(接合端部)73が下接合端部46まで延出されている。
【0031】
外接合端部66が上接合端部45まで延出されるとともに、内接合端部73が下接合端部46まで延出されることで、内接合端部73が外接合端部66に対して距離L2だけ車体中心側に突出されている。
【0032】
上接合端部45および外接合端部66が接合され、かつ、下接合端部46および内接合端部73が接合されることで、ルーフレール26およびセンタピラー27が接合部28で接合されている。
ルーフレール26およびセンタピラー27を接合部28で接合することで、ルーフレール26およびセンタピラー27でインナ骨格21が形成されている。
【0033】
図6に示すように、接合部28は、ルーフレール26やセンタピラー27と同様に閉断面に形成されている。
接合部28を閉断面に形成することで、図4に示すように、ルーフレール26の閉断面およびセンタピラー27の閉断面は、接合部28において閉断面状態に連続されている。
このように、接合部28において、ルーフレール26の閉断面およびセンタピラー27の閉断面を連続させることで、接合部28の剛性を確保することができる。
【0034】
加えて、接合部28の剛性を確保することで、接合部28を補強部材で補強する必要がない。
これにより、補強部材を不要にできるので、部品点数を減らすとともに組付け作業工数を減らすことができる。
【0035】
ここで、インナ骨格21およびルーフサイドレール22の上部にルーフパネル23が被せられている。
ルーフパネル23は、車体外側の外辺にルーフ段部(段部)76が形成されている。
また、インナ骨格21の外側部にアウタパネル24が被せられている。
アウタパネル24は、上辺にアウタ段部(段部)77が形成されている。
【0036】
外部材52の上外折曲部65にアウタ段部77が重ね合わされ、アウタ段部77にルーフ段部76が重ね合わされた状態で、上外折曲部65、ルーフ段部76およびアウタ段部77が接合(スポット溶接)されている。
アウタ段部77およびルーフ段部76が接合されることで、アウタ段部77およびルーフ段部76で断面略コ字状の溝部78が形成されている。
【0037】
断面略コ字状の溝部78の下方に内部材51の上湾曲部71が設けられている。そして、上湾曲部71に、上下方向に湾曲状に延びる複数の縦ビード81と、車体前後方向に直線状に延びる複数の横ビード83とを備えている。
上湾曲部71に縦ビード81および横ビード83を備えることで、縦ビード81および横ビード83が断面略コ字状の溝部78の下方に設けられている。
【0038】
ここで、上湾曲部71は、インナ骨格21のうち、ルーフサイドレール22が交差する部位に設けられている。
すなわち、縦ビード81および横ビード83は、ルーフサイドレール22が交差する部位に設けられている。
【0039】
複数の縦ビード81は、上湾曲部71のうち車体前後方向の両側部において、車室53側に膨出された部位で、上下方向(インナ骨格21の延長方向)に湾曲状に延びる一対の補強用部位である。
一対の縦ビード81が所定間隔をおいて設けられ、一対の縦ビード81間に横ビード83が設けられている。
【0040】
複数の横ビード83は、一対の縦ビード81間において、車室53側に膨出された部位(図4も参照)で、車体前後方向(ルーフサイドレール22の延長方向)に直線状に延びる複数の補強用部位である。
上湾曲部71のうち車体前後方向の両側部に一対の縦ビード81を設け、一対の縦ビード81間に複数の横ビード83を設けることで、縦ビード81および横ビード83を上湾曲部71にコンパクトにまとめた状態で設けることができる。
【0041】
このように、上湾曲部71に上下方向に延びる縦ビード81を備えることで、センタピラー27に車幅方向の荷重(側突荷重)が作用した場合に、作用した荷重を縦ビード81を経てルーフレール26に効率よく伝えることができる。
【0042】
加えて、上湾曲部71に車体前後方向に延びる複数の横ビード83を備えることで、車体前後方向の荷重(前突・後突荷重)が作用した場合に、作用した荷重を横ビード83を経てルーフサイドレール22(車体前後方向に)に効率よく伝えることができる。
【0043】
このように、溝部78の下方に縦ビード81や横ビード83を備えることで、溝部78の下方に補強部材を設けなくても、車幅方向の荷重(側突荷重)や車体前後方向の荷重(前突・後突荷重)を効率よく伝えることができる。
【0044】
つぎに、車体上部構造15のルーフレール26およびセンタピラー27を接合する工程を図5、図7〜図9に基づいて説明する。
図5に示すように、内部材51の前フランジ55および外部材52の前フランジ62を接合(スポット溶接)するとともに、内部材51の後フランジ56および外部材52の後フランジ63を接合(スポット溶接)する。
これにより、内部材51および外部材52が接合されてセンタピラー27が形成される。
【0045】
図7(a)に示すように、センタピラー27(具体的には、外部材52)の上外折曲部65にアウタパネル24のアウタ段部77を矢印Aの如く重ね合わせる。
【0046】
図7(b)に示すように、上外折曲部65にアウタ段部77を接合(スポット溶接)する。
【0047】
図8(a),(B)に示すように、上部材31を下部材32に向けて矢印Bの如く移動する。
上部材31の前フランジ35および下部材32の前フランジ42を重ね合わせるとともに、上部材31の後フランジ36および下部材32の後フランジ43を重ね合わせる。
【0048】
図8(C),(D)に示すように、上部材31の前フランジ35および下部材32の前フランジ42を接合(スポット溶接)するとともに、上部材31の後フランジ36および下部材32の後フランジ43が接合(スポット溶接)する。
これにより、上部材31および下部材32が接合されてルーフレール26が形成される。
【0049】
図9に示すように、上接合端部45を外接合端部66に矢印Dの如く重ね合わせるとともに、下接合端部46を内接合端部73に矢印Dの如く重ね合わせる。
上接合端部45および外接合端部66を接合するとともに、下接合端部46および内接合端部73を接合する。
これにより、ルーフレール26およびセンタピラー27が接合部28で接合されてインナ骨格21(図4参照)が形成される。
【0050】
つぎに、アウタパネル24のアウタ段部77に、ルーフパネル23のルーフ段部76を矢印Eの如く重ね合わせる。
アウタ段部77にルーフ段部76を重ね合わせた状態で、アウタ段部77およびルーフ段部76を接合(スポット溶接)する。
これにより、アウタ段部77およびルーフ段部76で断面略コ字状の溝部78(図4参照)を形成する。
【0051】
つぎに、車体上部構造15の縦ビード81や横ビード83で荷重を伝える例を図10に基づいて説明する。
図10に示すように、センタピラー27に車幅方向の荷重(側突荷重)F1が作用した場合に、荷重F1の分力が荷重F2としてセンタピラー27の長手方向に作用する。
【0052】
荷重F2は上湾曲部71の縦ビード81に荷重F3として伝えられ、縦ビード81からルーフレール26に荷重F4として伝えられる。
このように、上湾曲部71に縦ビード81を設けることで、センタピラー27に作用した荷重F2を縦ビード81を経てルーフレール26に荷重F4として効率よく伝えることができる。
【0053】
また、ルーフサイドレール22の後部に車体後方の荷重(後突荷重)F5が作用した場合に、荷重F5は上湾曲部71の横ビード83に荷重F5として伝えられ、横ビード83からルーフサイドレール22の車体前方側に荷重F7として伝えられる。
【0054】
このように、上湾曲部71に横ビード83を設けることで、ルーフサイドレール22の後部に作用した荷重F5を、横ビード83を経てルーフサイドレール22の車体前方側に荷重F7として効率よく伝えることができる。
【0055】
さらに、上湾曲部71に横ビード83を設けることで、ルーフサイドレール22の前部に作用した荷重を、横ビード83を経てルーフサイドレール22の車体後方側に効率よく伝えることも可能である。
【0056】
なお、本発明に係る車体上部構造15は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、ピラーとしてセンタピラー27を例示したが、これに限らないで、例えば、フロントピラーやリヤピラーなどの他のピラーに適用することも可能である。
【0057】
また、前記実施例では、複数の縦ビード81および複数の横ビード83を例示したが、これに限らないで、例えば、単数の縦ビード81および単数の横ビード83を設けることも可能である。
【0058】
さらに、前記実施例では、縦ビード81および横ビード83の両方を設けた例について説明したが、これに限らないで、縦ビード81および横ビード83のいずれか一方を設けることも可能である。
【0059】
また、前記実施例で示したインナ骨格21、ルーフパネル23、アウタパネル24、ルーフレール26、センタピラー27、接合部28、上部材31、下部材32、上接合端部45、下接合端部46、内部材51、外部材52、外接合端部66、内接合端部73、ルーフ段部76、アウタ段部77、溝部78、縦ビード81および横ビード83などの形状は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明は、ルーフレールおよびピラーが接合されてインナ骨格が形成された車体上部構造を備えた自動車への適用に好適である。
【符号の説明】
【0061】
15…車体上部構造、21…インナ骨格、23…ルーフパネル、24…アウタパネル、26…ルーフレール、27…センタピラー(ピラー)、28…接合部、31…上部材、32…下部材、45…上接合端部(接合端部)、46…下接合端部(接合端部)、51…内部材、52…外部材、66…外接合端部(接合端部)、73…内接合端部(接合端部)、76…ルーフ段部(段部)、77…アウタ段部(段部)、78…溝部、81…縦ビード、83…横ビード。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルーフレールおよびピラーが接合されてインナ骨格が形成され、前記インナ骨格にルーフパネルおよびアウタパネルが接合された車体上部構造であって、
前記ルーフレールの上部材および下部材が接合されて閉断面に形成され、
前記上部材の接合端部が前記下部材の接合端部に対して車体外側に突出され、
前記ピラーの内部材および外部材が接合されて閉断面に形成され、
前記外部材の接合端部が前記上部材の接合端部まで延出され、かつ、前記内部材の接合端部が前記下部材の接合端部まで延出され、
前記上部材および前記外部材の各接合端部が接合され、かつ、前記下部材および前記内部材の各接合端部が接合されることで、前記インナ骨格が形成されるとともに、前記各接合端部の接合部において前記各閉断面を連続させたことを特徴とする車体上部構造。
【請求項2】
前記ルーフパネルの段部およびアウタパネルの段部を接合することで、各段部で断面略コ字状の溝部が形成され、
前記ピラーの前記内部材のうち前記溝部の下方に、上下方向に延びる縦ビードと、車体前後方向に延びる横ビードとを有することを特徴とする請求項1記載の車体上部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−228542(P2010−228542A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−77168(P2009−77168)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】