説明

車載ナビゲーション装置

【課題】ユーザの曖昧な記憶に基づいて、過去に少なくとも1回走行したことがある案内経路周辺の施設を検索することができること。
【解決手段】コンピュータ30は、案内経路上の交差点データを抽出し、交差点を特定するための情報(交差点形状を示す交差点画像、交差点名、及び通過時間)を表示する。従って、過去に少なくとも1度走行したことがある案内経路において、ユーザがこの案内経路上の交差点の周辺に所望する施設が存在したという曖昧な記憶がある場合には、ユーザは、曖昧な記憶と表示された交差点を特定するための情報とを照合することによって、曖昧な記憶に基づく交差点を特定することができる。そして、この特定された情報が選択されると、選択された情報に基づく交差点を含む道路地図を表示する。これにより、ユーザの曖昧な記憶に基づいて、過去に少なくとも1回走行したことがある案内経路周辺の施設を検索することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの所望する施設を検索することが可能な車載ナビゲーション装置が提案されている。この車載ナビゲーション装置によれば、例えば、目的地を設定するための「目的地設定メニュー」が表示される。この目的地設定メニューには、「名前で探す」、「電話番号で探す」、「地図で探す」などがある。ユーザは、この目的地設定メニューのいずれかを選択し、選択したメニューに応じた検索条件を入力すると、当該装置は、この検索条件を満たす施設データを検索する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の車載ナビゲーション装置では、ユーザが所望する施設に関する情報(例えば、施設名、電話番号、施設の位置など)を知らない場合、検索条件を入力することができない。この結果、ユーザは所望する施設を検索することができなかった。
【0004】
また、例えば、ユーザは、所望する施設に関する情報を知らないが、過去に少なくとも1回走行したことがある案内経路において、所望する施設が当該案内経路周辺に存在したという曖昧な記憶がある場合が考えられる。この場合においても、ユーザは所望する施設に関する情報を知らないために、従来の装置を利用して、所望する施設を検索することができなかった。このため、従来の装置は利便性に欠けるものであった。
【0005】
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、ユーザの曖昧な記憶に基づいて、過去に少なくとも1回走行したことがある案内経路周辺の施設を検索することが可能な車載ナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の車載ナビゲーション装置は、
地図データ上の交差点を特定するための交差点データを含む地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
地図データを用いて、出発地から目的地までの案内経路を探索する案内経路探索手段とを備えた車載ナビゲーション装置であって、
案内経路上における、交差点データを抽出する抽出手段と、
抽出手段によって抽出された交差点データを表示する第1の表示制御手段と、
第1の表示制御手段によって表示された交差点データを選択する選択手段と、
選択手段によって選択された交差点データに対応する交差点を含む地図データを表示する第2の表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
上述したように、請求項1に記載の車載ナビゲーション装置では、案内経路上の交差点を特定するための交差点データを抽出し、この抽出された交差点データを表示する。従って、過去に少なくとも1度走行したことがある案内経路において、ユーザがこの案内経路上の交差点の周辺に所望する施設が存在したという曖昧な記憶がある場合には、ユーザは、曖昧な記憶と表示された交差点データとを照合することによって、曖昧な記憶に基づく交差点データを特定することができる。この特定された交差点データが選択されると、この交差点データに対応する交差点を含む地図データが表示される。ユーザは、この表示された地図データ上に所望する施設が存在するか否かを判断することができる。この地図データ上にユーザの所望する施設が存在しない場合には、ユーザは、残りの交差点データから、同様の手順を繰り返すことによって、ユーザの所望する施設を検索することができる。これにより、ユーザの曖昧な記憶に基づいて、過去に少なくとも1回走行したことがある案内経路周辺の施設を検索することができる。
【0008】
請求項2に記載したように、交差点データは、交差点の形状を示すもの、及び交差点名の少なくともいずれか1つであることが好ましい。これにより、ユーザの曖昧な記憶が交差点の形状及び交差点名に関するものである場合、ユーザは、この曖昧な記憶に基づいて、この表示された交差点の形状を示すもの、及び交差点データに対応する交差点データを特定することができる。
【0009】
請求項3に記載したように、交差点データに対応する交差点を通過する通過時間を算出する算出手段を備え、第1の表示制御手段は、交差点データに加えて、算出された通過時間を表示することが好ましい。例えば、過去に12:00頃に通過した交差点の周辺に所望する施設があったという曖昧な記憶があるときには、表示された交差点の通過時間が12:00前後の交差点データを特定すればよい。
【0010】
請求項4に記載したように、表示された交差点を含む地図データを任意方向にスクロールするスクロール手段を備えることもできる。これにより、地図データをスクロールさせることによって、ユーザは所望する施設を検索することができる。
【0011】
請求項5に記載したように、表示された地図データ上の施設を選択し、施設を目的地または経由地として設定する設定手段を備えることが好ましい。これにより、ユーザの所望する施設を検索することができた場合、この施設を目的地または経由地として設定することができる。
【0012】
請求項6に記載したように、交差点を含む地図データの表示尺度を変更する表示尺度変更手段を備え、第2の表示制御手段は、表示尺度変更手段によって表示尺度が変更された場合、変更された表示尺度に基づいて、交差点を含む地図データを表示することもできる。これにより、ユーザの所望する表示尺度にて、交差点を含む地図データを表示することができる。
【0013】
請求項7に記載したように、抽出手段が交差点データを抽出する際の条件を設定する条件設定手段を備え、抽出手段は、条件設定手段によって条件が設定された場合、設定された条件に該当する交差点データのみを抽出しても良い。例えば、案内経路上に多数の交差点が存在した場合、交差点データに対応する交差点間の距離が所定の間隔(例えば、500m)前後離れていることを条件として設定する。このとき、この条件を満たす交差点データのみを抽出し表示することができるので、表示すべき交差点データの数を削減することができる。これにより、条件を設定する前の状態と比べて、ユーザの所望する交差点を特定することが容易になる。
【0014】
請求項8に記載したように、第1の表示制御手段は、交差点データに加えて、交差点データに対応する交差点の所在地情報を表示することもできる。例えば、案内経路において、車両が2つの県(例えば、A県、及びM県)を跨いで走行する場合には、交差点データに加えて、交差点データに対応する交差点の所在県名を表示する。これにより、ユーザの特定したい交差点がM県にあったという曖昧な記憶がある場合、ユーザはM県にある交差点の中から交差点を特定すれば良いので、交差点の特定がより容易になる。
【0015】
請求項9に記載したように、交差点データを所定の規則に従って並び替える指示を出す指示手段を備え、第1の表示制御手段は、指示手段によって並び替える指示が出された場合、交差点データを並び替えても良い。例えば、交差点名を50音順に並び替えることによって、交差点名に関する曖昧な記憶がある場合、交差点を特定することをより容易にすることができる。
【0016】
また、請求項10に記載の車載ナビゲーション装置は、
地図データ上の道路を特定するための道路データを含む地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
地図データを用いて、出発地から目的地までの案内経路を探索する案内経路探索手段とを備えた車載ナビゲーション装置であって、
案内経路を構成する道路の道路データを抽出する抽出手段と、
抽出手段によって抽出された道路データを表示する第1の表示制御手段と、
第1の表示制御手段によって表示された道路データを選択する選択手段と、
選択手段によって選択された道路データに対応する道路上の任意地点を含む地図データを表示する第2の表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
このようにすることにより、ユーザが案内経路上の特定の道路周辺に所望する施設が存在したという曖昧な記憶がある場合には、この曖昧な記憶に基づいて、この表示された道路データからユーザの所望する施設を検索することができる。
【0018】
請求項11に記載したように、道路データは、道路の形状を示すもの、及び道路名の少なくともいずれか1つであることが好ましい。このように、道路データとして、道路の形状を示すもの、及び道路名の少なくともいずれか1つが表示されることによって、ユーザの曖昧な記憶に基づいて、表示された道路データの中から道路を特定することができる。
【0019】
請求項12に記載したように、表示された任意地点を含む地図データを任意方向にスクロールするスクロール手段を備えてもよい。これにより、最初に表示された任意地点を含む地図データ上に所望する施設が存在しない場合、地図データをスクロールさせることによって、所望する施設を検索することができる。
【0020】
請求項13に記載したように、表示された地図データ上の施設を選択し、施設を目的地または経由地として設定する設定手段とを備えることが好ましい。これにより、ユーザの所望する施設を目的地または経由地として設定することができる。
【0021】
請求項14に記載したように、任意地点を含む地図データの表示尺度を変更する表示尺度変更手段を備え、第2の表示制御手段は、表示尺度変更手段によって表示尺度が変更された場合、変更された表示尺度に基づいて、任意地点を含む地図データを表示することができる。これにより、任意地点を含む地図データを、ユーザの所望する表示尺度にて表示することができる。
【0022】
請求項15に記載したように、第1の表示制御手段は、道路データに対応する道路がひかれている地域ごとに、道路データを表示することもできる。例えば、案内経路において、A道路がN市、及びK市に引かれている場合、N市、K市ごとにA道路に対応する道路データを表示する。このとき、ユーザは、N市にひかれているA道路周辺に所望する施設が存在したという曖昧な記憶がある場合、N市にひかれているA道路に対応する道路データから所望する施設を検索すればよい。これにより、ユーザは、曖昧な記憶に基づいて、所望する施設を検索することが容易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
(第1実施形態)
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態による車載ナビゲーション装置100の概略構成を示すブロック図である。以下、本実施形態による車載ナビゲーション装置について詳細に説明する。
【0024】
ナビゲーション装置100は、位置検出器10、デジタル道路地図データベース20、コンピュータ30、表示部40、操作スイッチ群50、音声出力部60、音声入力部70、外部メモリ80、及びVICS受信機90を備えている。
【0025】
コンピュータ30は、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインを備えている。ROMには、コンピュータ30が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。
【0026】
位置検出器10は、衛星からの電波に基づいて車両の位置を測定するグローバルポジショニングシステム(GPS)のためのGPS受信機11,車両の絶対方位を検出するための地磁気センサ12、車両の相対方位を検出するためのステアリングセンサ13を有している。さらに、位置検出器10は、車両の走行速度から走行距離を検出するために車速センサ14を備えている。
【0027】
このように、位置検出器10は、電波航法による車両位置測定のためにGPS受信機11を有するとともに、自立航法による車両位置推定のために地磁気センサ12、ステアリングセンサ13及び車速センサ14を有している。また、電波航法としては、GPSに限らず、例えばVICSの光ビーコンを利用しても良い。また、自立航法における車両の相対方位を検出するために、ステアリングセンサ13に代えて、ジャイロセンサや車両の左右輪に設けられた車輪速センサを用いても良い。
【0028】
デジタル道路地図データベース20は、道路データ、背景データ、文字データ及び交差点データなどを含むデジタル地図データをコンピュータ30に入力するための装置である。デジタル道路地図データベース20は、デジタル地図データを記憶する情報記憶媒体21を有し、情報記憶媒体21としては、そのデータ量からCD−ROMまたはDVD−ROMを用いるのが一般的であるが、メモリカード、ハードディスク等を用いてもよい。
【0029】
ここで、道路データの構成について説明する。道路データは、道路毎に固有の番号を付したリンクID、リンク座標データ、ノード座標データ、高速道路や国道等の道路種別を示す道路種別データ、道路幅員データ、道路名データ、所在地(例えば、地域名)データ等の各データから構成されている。道路データにおけるリンクとは、地図上の各道路を、交差点、分岐点などを示すノードにより複数に分割し、そして2つのノード間をリンクとして規定したものである。そして、リンク座標データには、このリンクの始端と終端の座標が記述される。なお、リンクの途中にノードが含まれる場合には、ノード座標データにノード座標が記述される。この道路データは、地図を表示する以外に、マップマッチング処理を行なう際の道路の形状を与えるために用いられたり、目的地までの案内経路を検索する際に用いられる。
【0030】
なお、本実施形態では、情報記憶媒体21には、リンクIDに一義的に対応する道路画像が記憶されている。この道路画像は、道路の形状を示すものであって、道路の模式図または道路の写真である。
【0031】
背景データは、道路地図を表示部40に表示する際に、道路以外の表示対象となる施設形状、自然地形等を表示するためのデータである。文字データは、地名、施設名、道路名等を道路地図上に表示するためのものであり、表示位置に対応する地図上の座標を関連付けたデータとして構成している。
【0032】
本実施形態における交差点データは、道路地図上での交差点毎に予め設定されたデータであり、交差点名、所在地(例えば、地域名)、交差点座標データ(例えば、緯度・経度等)、及び交差点毎に固有の番号を付した交差点IDなどから構成されている。また情報記憶媒体21は、交差点IDに一義的に対応する交差点画像データを記憶している。この交差点画像データは、交差点の形状を示すものであって、交差点の模式図または交差点の写真である。
【0033】
表示部40は、例えば、液晶ディスプレイによって構成され、表示部40の画面には車両の現在位置に対応する自車位置マーク、及び、デジタル道路地図データベース20より入力された地図データによって生成される車両周辺の道路地図を表示することができる。また、目的地が設定された場合、道路地図上には、現在位置から目的地までの案内経路が重ねて表示される。
【0034】
操作スイッチ群50は、例えば、表示部40と一体になったタッチパネルスイッチもしくは表示部40の周辺に設けられるメカニカルなスイッチ等からなり、各種入力に使用される。
【0035】
音声出力部60はスピーカ等からなり、経路案内が行なわれている場合に、案内音声を出力したり、音声認識時に、入力音声に関するガイダンスを出力したりするものである。また、音声入力部70は、マイク等からなり、ユーザによって発せられた音声を取り込んで、コンピュータ30に入力する。コンピュータ30は、入力された音声の認識処理を行い、その認識結果に基づいて、各種の制御を実行する。
【0036】
外部メモリ80は、例えば、メモリカードやハードディスク等の記憶媒体からなる。この外部メモリ80には、ユーザによって記憶されたテキストデータ、画像データ、音声データ等の各種データが記憶される。
【0037】
VICS受信機90は、道路に敷設されたビーコンや各地のFM放送局を介して、VICSセンタから配信される道路交通情報等の情報を受信したり、必要に応じて車両側から外部へ情報を送信したりする装置である。受信した情報は、コンピュータ30で処理され、例えば、渋滞情報や規制情報等は表示部40に表示される道路地図上に重ねて表示される。
【0038】
また、本実施形態の車載ナビゲーション装置100は、操作スイッチ群50もしくは音声認識によって目的地の位置が入力されると、現在位置からその目的地までの最適な経路を自動的に選択して案内経路を形成し表示する、いわゆる経路案内機能も備えている。このような自動的に最適な経路を設定する手法は、周知のダイクストラ法等の手法が知られている。また、ユーザによって入力された、例えば、住所、施設名称、電話番号等から施設等の位置を検索する検索機能も備えている。
【0039】
これらの機能は、主にコンピュータ30によって各種の演算処理がなされることによって実行される。すなわち、コンピュータ30は目的地が入力されるとデジタル道路地図データベース20の地図データを用いて経路を計算し、その経路を表示するとともに、分岐地点や右左折すべき交差点において道路地図の拡大や音声案内を行なう。この他、コンピュータ30は、車両の位置を示す自車位置マークとその周辺の道路地図を表示部40に表示させたり、道路地図の縮尺を変更したりする。
【0040】
次に、本実施形態における経路探索処理について、図2及び図3のフローチャートを用いて詳細に説明する。なお、図2は、経路探索処理のメインルーチンを示すフローチャートであり、図3は、経由地設定処理のルーチンを示すフローチャートである。
【0041】
まず、図2のステップS10では、車両の現在位置を検出する。このとき、GPS受信機11による位置データは、上述の道路データの座標データ(緯度と経度)と同じ形態で取得される。また、地磁気センサ12、ステアリングセンサ13、車速センサ14によって自車両の進行方向及び走行距離に関するデータが取得され、過去に算出、もしくは確定された車両位置を基準として、現在位置の座標データの算出を行なう(自立航法による座標データの算出)。なお、現在位置は、基本的には、自立航法により算出された座標データに基づいて求められる。ただし、GPS受信機11による位置データが取得されている場合には、両者を比較し、その差が所定距離以上である場合には、現在位置として、GPS受信機11による位置データを採用する。
【0042】
ステップS20では、車両の現在位置を含む、周辺地図の地図データがデジタル道路地図データベース20から読み込まれ、表示部40に表示される。ステップS30では、目的地が設定されるか否かを判定する。具体的には、例えば、メニュー画面が表示部40に表示され、このメニュー画面の「目的地設定メニュー」項目が選択されたか否かを判定する。「目的地設定メニュー」項目が選択されなかったと判定された場合、ステップS10に戻る。一方、「目的地設定メニュー」項目が選択されたと判定された場合、ステップS40に進む。
【0043】
ステップS40では、目的地が設定される。具体的には、例えば、表示部40に目的地設定メニューが表示される。この目的地設定メニューには、「名称で探す」、「ジャンルで探す」、「電話番号で探す」などがある。ユーザは、この目的地設定メニューのいずれかを選択し、選択したメニューに応じた検索条件を入力する。例として、ユーザが「電話番号で探す」を選択した場合、ユーザの所望する施設の電話番号「000−123−4567」が検索条件として入力され、コンピュータ30は、この入力された電話番号「000−123−4567」と一致する電話番号を付している施設データを検索する。この検索された施設データに対応する施設が目的地として設定される。
【0044】
ステップS50では、特に指示がない限り、ステップS10にて検出された現在位置を出発地とし、ステップS40にて設定された目的地までの経路をダイクストラ法等の手法で探索する。ステップS60では、ステップS50にて探索された経路を表示する。具体的には、表示制御部(図示せず)が、探索された経路を道路データに重ねて強調表示し、表示部40へ表示する。
【0045】
ステップS70では、経由地が設定されるか否かを判定する。具体的には、例えば、メニュー画面が表示部40に表示され、このメニュー画面の「経由地設定メニュー」項目が選択されたか否かを判定する。「経由地設定メニュー」項目が選択されなかったと判定された場合、ステップS110に進む。一方、「経由地設定メニュー」項目が選択されたと判定された場合、ステップS80に進む。
【0046】
ステップS80では、経由地設定処理が実行される。この経由地設定処理を図3のフローチャートを用いて説明する。
【0047】
経由地設定処理が開始されると、例えば、図4に示すような経由地設定画面310が表示部40に表示される。図3のフローチャートにおいて、まずステップS210では、この経由地設定画面310中の「通過交差点一覧」項目が選択されたか否かを判定する。「通過交差点一覧」項目が選択されたと判定された場合、ステップS220に進む。
【0048】
ステップS220では、例えば、図5に示すような通過交差点一覧表示画面320が表示部40に表示される。図5の例では、ステップS50にて探索された案内経路上における、抽出された交差点データに対応する交差点画像が表示される。また、この抽出された交差点データの交差点名、及び現在位置から交差点までの通過時間が表示される。
【0049】
具体的には、交差点画像は、デジタル道路地図データベース20の情報記憶媒体21に記憶されている。また、この交差点画像は交差点IDと一義的に対応しているので、コンピュータ30は、抽出された交差点データに付与された交差点IDに対応する交差点画像を情報記憶媒体21から抽出し、表示部40に表示する。また、コンピュータ30は、抽出された交差点データの交差点名を情報記憶媒体21から抽出し、表示部40に表示する。さらに、通過予定時間を算出するために、まず、現在位置から交差点までの距離がデジタル道路地図データベース20にて算出される。そして、上述の距離を所定の車速度で除算することによって得られた交差点までの所定時間を現在時刻に加算する事によって算出される。
【0050】
図5のように、複数の交差点が抽出された場合、出発地から通過予定時間が早い順に、複数の交差点を表示する。また、この交差点画像を並び替えても良い。例えば、交差点名を50音順に並び替えることによって、交差点名に関する曖昧な記憶がある場合、交差点を特定することをより容易にすることができる。さらに、交差点画像が写真である交差点のみを表示しても良い。
【0051】
ステップS230では、例えば、図5の通過交差点一覧表示画面320の中から、特定の交差点が選択されたか否かを判定する。特定の交差点が選択されなかったと判定された場合、処理が終了される。一方、特定の交差点が選択されたと判定された場合、ステップS240に進む。
【0052】
ステップS240では、例えば、ステップS230にて、X交差点が選択された場合、図6に示すようなX交差点を含む道路地図330が表示部40に表示される。このように、
ユーザの曖昧な記憶が交差点の形状や交差点名に関するものである場合、ユーザは、この曖昧な記憶に基づいて、各交差点の形状や交差点名を表示することにより、該当する交差点データを特定することができる。また、ユーザの曖昧な記憶が交差点の通過時間である場合、例えば、過去に12:00頃に通過した交差点の周辺に所望する施設があったという曖昧な記憶があるときには、表示された交差点の通過時間が12:00前後の交差点データを特定すればよい。
【0053】
図6の例では、ユーザの所望する施設がレストランであり、道路地図330上に「レストランST」が表示されているので、カーソルを用いて、この「レストランST」を選択することができる。
【0054】
ステップS250では、選択された「レストランST」を経由地として設定するか否かを判定する。具体的には、カーソルを「レストランST」に合わせ、表示部40の下側に表示されている「経由地」項目が選択されたか否かを判定する。「経由地」項目が選択されなかったと判定された場合、ステップS230に戻る。一方、「経由地」項目が選択されたと判定された場合、ステップS260に進む。ステップS260では、選択された「レストランST」が経由地として設定される。このように、ユーザの所望する施設を検索することができた場合、この施設を経由地として設定することができる。
【0055】
ステップS210において、「通過交差点一覧」項目が選択されなかったと判定された場合、すなわち、「通過交差点一覧」以外の項目が選択されたと判定された場合、ステップS270に進む。ステップS270では、選択したメニューに応じた検索条件が入力される。そして、コンピュータ30は、この入力された検索条件を満たす施設データを検索する。
【0056】
ステップS250では、ステップS270にて入力された検索条件を満たす施設データを経由地として設定するか否かを判定する。具体的には、例えば、検索条件を満たす施設データに対応する施設が表示部40に表示される。そして、表示部40には、「経由地として設定しますか?」という質問メッセージ、及び当該質問メッセージに対する応答項目として、「設定する」、「設定しない」の2項目が表示される。「設定しない」項目が選択されたと判定された場合、処理が終了される。一方、「設定する」項目が選択されたと判定された場合、ステップS260に進む。ステップS260では、検索された施設データに対応する施設が経由地として設定される。
【0057】
図2のフローチャートに戻り、ステップS90では、ステップS80にて設定された経由地を通るように経路が再探索される。ステップS100では、ステップS90にて再探索された経路を表示する。ステップS110では、探索された経路に基づいて、経路案内が行なわれる。
【0058】
以上、説明したように本実施形態によれば、コンピュータ30は、案内経路上の交差点データを抽出し、交差点を特定するための情報(交差点形状を示す交差点画像、交差点名、及び通過時間)を表示する。従って、過去に少なくとも1度走行したことがある案内経路において、ユーザがこの案内経路上の交差点の周辺に所望する施設が存在したという曖昧な記憶がある場合には、ユーザは、曖昧な記憶と表示された交差点を特定するための情報とを照合することによって、曖昧な記憶に基づく交差点を特定することができる。そして、この特定された情報が選択されると、選択された情報に基づく交差点を含む道路地図を表示することができるようにした。これにより、ユーザの曖昧な記憶に基づいて、過去に少なくとも1回走行したことがある案内経路周辺の施設を検索することができる。
【0059】
(変形例)
例えば、上述した第1実施形態では、交差点を含む道路地図から経由地を設定する例について説明した。しかしながら、交差点を含む道路地図から新しい目的地を設定しても良い。ただし、このとき、出発地から前回の目的地までの案内経路は消去される。
【0060】
また、上述した第1実施形態において、交差点を含む道路地図のスクロール機能を有しても良い。これにより、道路地図をスクロールすることができるので、ユーザは所望する施設を検索することが容易になる。
【0061】
さらに、上述した第1実施形態において、交差点を含む道路地図の表示尺度を変更しても良い。これにより、ユーザの所望する表示尺度にて、交差点を含む道路地図を表示することができる。例えば、表示尺度が拡大されることによって、ユーザは、交差点を含む道路地図を広範囲に見ることができ、所望する施設を検索することが容易になる。また、表示尺度が縮小されることによって、通常時における表示尺度に基づく道路地図では表示されない施設を検索することができる。
【0062】
また、上述した第1実施形態において、抽出・表示すべき交差点データの条件を設定しても良い。例えば、案内経路上に多数の交差点が存在した場合、交差点データに対応する交差点間の距離が所定の間隔(例えば、500m)前後離れていることを条件として設定する。このとき、この条件を満たす交差点データのみを抽出・表示することができるので、表示すべき交差点データの数を削減することができる。これにより、条件を設定する前の状態と比べて、ユーザの所望する交差点を特定することが容易になる。
【0063】
さらに、上述した第1実施形態において、交差点の所在地に関する情報を表示しても良い。例えば、案内経路において、車両が2つの県(例えば、A県、及びM県)を跨いで走行する場合には、交差点を特定するための情報として、交差点データに対応する交差点の所在県名を表示する。ユーザの特定したい交差点がM県にあったという曖昧な記憶がある場合、ユーザはM県にある交差点の中から交差点を特定すれば良いので、交差点の特定がより容易になる。
【0064】
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態による車載ナビゲーション装置は、上述した第1実施形態による車載ナビゲーション装置100と同様の構成を有する。また、経路探索処理のメインルーチンについても、第2実施形態による車載ナビゲーション装置は、第1実施形態による車載ナビゲーション装置100と同様の処理を行なう。従って、これらの構成及びメインルーチンの処理に関する説明は省略する。
【0065】
第1実施形態と第2実施形態による車載ナビゲーション装置の相違点は、経由地設定処理にある。第2実施形態では、案内経路上の交差点データを抽出するのではなく、案内経路を構成する道路の道路データを抽出する。
【0066】
以下、第2実施形態における経由地設定処理を図7のフローチャートに基づいて具体的に説明する。なお、図7に示すフローチャートのステップS250〜S270の処理は、前述した第1実施形態のものと同様であるため、その説明を省略する。
【0067】
まず、ステップS211では、例えば、図8に示すような経由地設定画面340の中の「通過道路」項目が選択されたか否かを判定する。「通過道路」項目が選択されなかった、すなわち、「通過道路」項目以外の項目が選択されたと判定された場合、ステップS270に進む。一方、「通過道路」項目が選択されたと判定された場合、ステップS221に進む。
【0068】
ステップS221では、例えば、図9に示すような通過道路表示画面350が表示部40に表示される。図9の例では、探索された案内経路を構成する道路に対応するものであって、抽出された道路データに対応する道路画像及び道路名が表示されている。具体的には、道路画像は、デジタル道路地図データベース20の情報記憶媒体21に記憶されている。また、この道路画像はリンクIDと一義的に対応しているので、コンピュータ30は、抽出された道路データに付与されたリンクIDに対応する道路画像を情報記憶媒体21から抽出し、表示部40に表示する。また、コンピュータ30は、抽出された道路データの道路名を情報記憶媒体21から抽出し、表示部40に表示する。
【0069】
また、複数の道路データが抽出された場合、通過道路表示画面350の下側に表示されている「前の道路へ」、または「次の道路へ」項目が選択されることによって、表示部40に表示する道路データを切り換えることができる。
【0070】
ステップS231では、例えば、図9の通過道路表示画面350の中から、特定の道路が選択されたか否かを判定する。特定の道路が選択されなかったと判定された場合、処理が終了される。一方、特定の道路が選択されたと判定された場合、ステップS241に進む。
【0071】
ステップS241では、例えば、ステップS231にて、図9の例における、国道1号線が選択された場合、図10に示すようなA地点(任意地点)を含む道路地図360が表示部40に表示される。このように、道路データとして、道路の形状を示すもの、及び道路名の少なくともいずれか1つが表示されることによって、ユーザの曖昧な記憶に基づいて、表示された道路データの中から道路を特定することができる。
【0072】
図10の例では、ユーザの所望する施設が雑貨店であり、道路地図360上に「雑貨店A」が表示されているので、カーソルを用いて、この「雑貨店A」を選択することができる。そして、この「雑貨店A」を目的地または経由地として設定することができる。
【0073】
また、A地点を含む道路地図が表示された場合において、ユーザの所望する施設がA地点を含む道路地図上に表示されていないときには、この道路地図を任意方向にスクロールすることによって、所望する施設を検索することができる。
【0074】
以上、説明したように本実施形態によれば、コンピュータ30は、案内経路上の道路データを抽出し、道路を特定するための情報(道路形状を示す道路画像、及び道路名)を表示する。従って、過去に少なくとも1度走行したことがある案内経路において、ユーザがこの案内経路上の特定の道路の周辺に所望する施設が存在したという曖昧な記憶がある場合には、ユーザは、曖昧な記憶と表示された道路を特定するための情報とを照合することによって、曖昧な記憶に基づく道路を特定することができる。そして、この特定された情報が選択されると、選択された情報に基づく道路上の任意地点を含む道路地図を表示することができるようにした。これにより、ユーザの曖昧な記憶に基づいて、過去に少なくとも1回走行したことがある案内経路周辺の施設を検索することができる。
【0075】
(変形例)
例えば、上述した第2実施形態では、任意地点が決まっており、道路画像を選択することによって、任意地点を含む道路地図を表示する例を説明した。しかしながら、通過道路表示画面350の中の道路画像のある地点にカーソルを合わせて選択し、選択された地点を含む道路地図を表示しても良い。
【0076】
また、例えば、表示された道路データが道路名のみである場合に、当該道路データが選択されると、当該道路データに対応する道路上の任意地点を含む道路地図が表示されるようにしても良い。
【0077】
さらに、上述した第2実施形態において、任意地点を含む道路地図の表示尺度を変更しても良い。このように、任意地点を含む道路地図を、ユーザの所望する表示尺度にて表示することができる。これにより、任意地点を含む道路地図を拡大または縮小することにより、ユーザの所望する施設を検索することを容易にすることが可能である。
【0078】
また、上述した第2実施形態において、道路がひかれている地域に関する情報を表示しても良い。例えば、案内経路において、A道路がN市、及びK市に引かれている場合、N市、K市ごとにA道路に対応する道路データを表示する。このとき、ユーザは、N市にひかれているA道路周辺に所望する施設が存在したという曖昧な記憶がある場合、N市にひかれているA道路に対応する道路データから所望する施設を検索すればよい。これにより、ユーザは、曖昧な記憶に基づいて、所望する施設を検索することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】第1実施形態による車載ナビゲーション装置100の概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態における、経路探索処理のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図3】第1実施形態における、経由地設定処理のルーチンを示すフローチャートである。
【図4】第1実施形態における、経由地設定画面310の表示例を示すイメージ図である。
【図5】第1実施形態における、通過交差点一覧表示画面320の表示例を示すイメージ図である。
【図6】第1実施形態における、X交差点を含む道路地図330の表示例を示すイメージ図である。
【図7】第2実施形態における、経由地設定処理のルーチンを示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態における、経由地設定画面340の表示例を示すイメージ図である。
【図9】第2実施形態における、通過道路表示画面350の表示例を示すイメージ図である。
【図10】第2実施形態における、A地点(任意地点)を含む道路地図360の表示例を示すイメージ図である。
【符号の説明】
【0080】
10…位置検出器
11…GPS受信機
12…地磁気センサ
13…ステアリングセンサ
14…車速センサ
20…デジタル道路地図データベース
21…情報記録媒体
30…コンピュータ
40…表示部
50…操作スイッチ群
60…音声出力部
70…音声入力部
80…外部メモリ
90…VICS受信機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データ上の交差点を特定するための交差点データを含む当該地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
前記地図データを用いて、出発地から目的地までの案内経路を探索する案内経路探索手段とを備えた車載ナビゲーション装置であって、
前記案内経路上における、交差点データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された交差点データを表示する第1の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段によって表示された交差点データを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された交差点データに対応する交差点を含む地図データを表示する第2の表示制御手段とを備えることを特徴とする車載ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記交差点データは、交差点の形状を示すもの、及び交差点名の少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項1に記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項3】
前記交差点データに対応する交差点を通過する通過時間を算出する算出手段を備え、
前記第1の表示制御手段は、前記交差点データに加えて、前記算出された通過時間を表示することを特徴とする請求項2に記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項4】
前記表示された交差点を含む地図データを任意方向にスクロールするスクロール手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項5】
前記表示された地図データ上の施設を選択し、当該施設を目的地または経由地として設定する設定手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項6】
前記交差点を含む地図データの表示尺度を変更する表示尺度変更手段を備え、
前記第2の表示制御手段は、前記表示尺度変更手段によって表示尺度が変更された場合、前記変更された表示尺度に基づいて、前記交差点を含む地図データを表示することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項7】
前記抽出手段が前記交差点データを抽出する際の条件を設定する条件設定手段を備え、
前記抽出手段は、前記条件設定手段によって条件が設定された場合、前記設定された条件に該当する交差点データのみを抽出することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項8】
前記第1の表示制御手段は、前記交差点データに加えて、当該交差点データに対応する交差点の所在地情報を表示することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項9】
前記交差点データを所定の規則に従って並び替える指示を出す指示手段を備え、
前記第1の表示制御手段は、前記指示手段によって並び替える指示が出された場合、前記交差点データを並び替えることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項10】
地図データ上の道路を特定するための道路データを含む当該地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
前記地図データを用いて、出発地から目的地までの案内経路を探索する案内経路探索手段とを備えた車載ナビゲーション装置であって、
前記案内経路を構成する道路の道路データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された道路データを表示する第1の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段によって表示された道路データを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された道路データに対応する道路上の任意地点を含む地図データを表示する第2の表示制御手段とを備えることを特徴とする車載ナビゲーション装置。
【請求項11】
前記道路データは、道路の形状を示すもの、及び道路名の少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項10に記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項12】
前記表示された任意地点を含む地図データを任意方向にスクロールするスクロール手段を備えることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項13】
前記表示された地図データ上の施設を選択し、当該施設を目的地または経由地として設定する設定手段とを備えることを特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれかに記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項14】
前記任意地点を含む地図データの表示尺度を変更する表示尺度変更手段を備え、
前記第2の表示制御手段は、前記表示尺度変更手段によって表示尺度が変更された場合、前記変更された表示尺度に基づいて、前記任意地点を含む地図データを表示することを特徴とする請求項10乃至請求項13のいずれかに記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項15】
前記第1の表示制御手段は、前記道路データに対応する道路がひかれている地域ごとに、道路データを表示することを特徴とする請求項10乃至請求項14のいずれかに記載の車載ナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−64583(P2006−64583A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−248926(P2004−248926)
【出願日】平成16年8月27日(2004.8.27)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】