説明

車載用暖房装置

【課題】 高い蓄熱密度の実現により、軽量、小容積でエンジン1始動時に即時に暖房効果を発揮できる車載用暖房装置を提供する。
【解決手段】 エンジン1と、ラジエタ2と、ヒータコア6と、ラジエタ2の気体側の下流に設置、またはラジエタ2と一体設置した水蒸気と反応し発熱する蓄熱材5とを備え、定常運転時には、エンジン1とラジエタ2との間を循環する冷却水を熱源とすることにより蓄熱を行い、エンジン1始動時には、空気を蓄熱材5に導入することにより発熱させ、発熱した蓄熱材5と熱交換後の冷却水をヒータコア6に循環し、暖房を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学蓄熱を利用した車載用暖房装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1のように、エンジン冷却水を貯蔵することによる蓄熱を利用した車載用暖房装置がある。この特許文献1では、定常走行時に、エンジン冷却水をタンクに貯蔵し、エンジン始動時にこのタンクに貯蔵したエンジン冷却水をヒータコアに循環させて、暖房を行うものである。
また、特許文献2のように、化学蓄熱を利用した車載用触媒暖機装置がある。この特許文献2では、エンジンからの燃焼ガスをゼオライトからなる蓄熱材充填層に流通させ、定常走行時には、流通する燃焼ガスが高温となることから、燃焼ガスと蓄熱材との熱交換が行われ、蓄熱材から水蒸気が脱水する反応により、蓄熱される。また、エンジン始動時には、空気を直接蓄熱材充填層に供給し、空気中に含まれる水蒸気との反応により、発熱する。この発熱により、空気が昇温され、これを直接車室内に低湿度の温風として送り込み、暖房を行うものである。
【特許文献1】特開平7−40734号公報
【特許文献2】特開昭61−286515号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1のように、高温のエンジン冷却水をタンクに貯蔵する場合、前回走行時から次回走行時までの時間間隔が長いと、放熱によりエンジン冷却水温度が低下するため、エンジン始動時に利用できる蓄熱量が極めて小さくなるという課題があった。また、特許文献2では、エンジンの排気口に蓄熱材を設けることによって、排気ガスの圧力損失を高め、エンジンの負荷を大きくしてしまう課題があった。
そこで、本発明は、上述の課題を解決し、高い蓄熱密度の実現により、軽量、小容積でエンジン始動時に即時に暖房効果を発揮できる車載用暖房装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決する為に、本発明の第1の車載用暖房装置は、エンジンと、エンジンと冷却水を循環することによって加熱され、ファンによって空気で冷却されるラジエタと、車内の暖房の熱源であるヒータコアと、前記ラジエタより前記ファンによる気流下流側に設置、もしくは前記ラジエタと一体設置した、空気中の水蒸気と反応し発熱する蓄熱材とを備え、定常運転時は、前記エンジンに加熱された前記冷却水が前記蓄熱材を加熱し、エンジン始動時に、前記ファンによって前記蓄熱材に空気を導入することによる前記蓄熱材の発熱で前記ヒータコアを加熱する車載用暖房装置である。
【0005】
また、本発明の第2の車載用暖房装置は、蓄熱材は、ゼオライトまたは塩化カルシウム水和物であることを特徴としている。
【0006】
また、本発明の第3の車載用暖房装置は、蓄熱材は、細孔径3Å以下のゼオライトまたは濃度75%以上の塩化カルシウム水和物であることを特徴としている。
【0007】
また、本発明の第4の車載用暖房装置は、エンジンとヒータコアとを熱交換する第1熱交換回路と、蓄熱材とヒータコアとを熱交換する第2熱交換回路とを備えたことを特徴としている。
【0008】
また、本発明の第5の車載用暖房装置は、熱交換回路制御手段を備え、エンジン始動時、定常運転時ともにラジエタのファンを稼動し、エンジン始動時に第2熱交換回路、定常運転時に第1熱交換回路に切換えることを特徴としている。
【0009】
さらに、本発明の第6の車載用暖房装置は、蓄熱材の上流側または下流側にダンパを備え、エンジン運転時に蓄熱材が外気と流通できるようにダンパを切換え、エンジン停止時に蓄熱材が外気と遮断されるようにダンパを切換えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、高い蓄熱密度の実現により、軽量、小容積でエンジン始動時に即時に暖房効果を発揮でき、かつ定常運転時にエンジンの冷却能力を高めた車載用暖房装置を実現できる
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、従来から広く採用されている公知の手段については、詳細な説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1にかかる車載用暖房装置の構成図である。
【0012】
本発明の暖房装置は、冷却水回路とファン3と蓄熱材循環水回路とによって構成されている。
【0013】
冷却水回路は、エンジン1と第1のポンプ4とヒータコア6とラジエタ2とを有しており、冷却水を冷却する第1の経路と、ヒータコア6を加熱する第2の経路と、エンジン冷却水を冷却せずに再度エンジン1に戻す第3の経路とによって構成されている。
【0014】
第1の経路と第2の経路と第3の経路の切り替えは冷却水回路の分岐点に三方弁(図示せず)を設けることによって、エンジン1始動時及び定常走行時に応じて、冷却水の循環を制御している。
【0015】
このような弁制御には、熱交換回路制御手段(図示せず)を用いて、それぞれの弁の分岐の切り替えをすることによって実現している。
【0016】
第1の経路は、エンジン1と、ラジエタ2と第1のポンプ4を循環する回路であって、第1のポンプ4によって冷却水が循環される。
【0017】
第2の経路は、第1の経路中のエンジン1によって加熱された冷却水の少なくとも1部をヒータコア6方向に分岐し、ヒータコア6を冷却水によって加熱する。
【0018】
なお、冷却水回路はエンジン1と冷却水とを熱交換することによってエンジン1を冷却し、加熱され冷却水とヒータコア6とを熱交換させることによってヒータコア6を加熱し、冷却水とラジエタ2とを熱交換することによってラジエタ2を加熱している。また、ラジエタ2は、ファン3を回転させることによって、空気と熱交換し冷却される。
【0019】
蓄熱材循環水回路は、熱交換器に蓄熱材を充填した蓄熱材充填層5と、ヒータコア6と、蓄熱材循環水 を循環させる第3のポンプ7とから構成される。
【0020】
本実施の形態では、ファン3の回転によって出来る気流の下流側に蓄熱材充填層5を設置し、ファン3を回転させることによって、蓄熱材充填層5とラジエタ2とが熱交換することが出来る。
【0021】
さらに、蓄熱材充填層5の蓄熱材には、ファン3を回転し送風することによって空気を供給することができる。
(定常走行時)
図2は、本実施の形態1にかかる車載用暖房装置の定常走行時の冷却水及び蓄熱材循環水の流れを示す図である。定常走行時には、エンジン1と熱交換した80〜100℃の冷却水が、第1の経路を用いてラジエタ2、及び第2の経路を用いてヒータコア6を循環する。
【0022】
ここで、ファン3を駆動していることから、ラジエタ2およびその下流に設置した蓄熱材充填層5(ここでは、蓄熱材として塩化カルシウム水和物を用いる)に外部から空気が導入される。
【0023】
まず、ラジエタ2においてエンジン冷却水との熱交換を行い、80℃程度に昇温された空気が、蓄熱材充填層5の蓄熱材を加熱する。また、このときの水蒸気分圧は0.3kPaであり、100℃の飽和水蒸気圧との比に換算すると0.3%となる。
【0024】
図3は、本実施の形態1にかかる車載用暖房装置の蓄熱材(塩化カルシウム水和物)の圧力−温度線図である。図3のAに示すように、上記条件で蓄熱材が加熱されると、[式1]のような反応を生じ、塩化カルシウム・1水和物から水蒸気として脱水し、塩化カルシウム無水物が生成され、蓄熱が行われる。
【0025】
[式1]
CaCl・HO→CaCl+HO(g)
この時、ヒータコア6には第2の経路を用いて加熱されており、この熱を用いて車内暖房を行なう。一方、蓄熱材循環水回路では、蓄熱材充填層5とヒータコア6との間の蓄熱材循環水の循環は停止している。
(エンジン1始動時)
図4は、本実施の形態1にかかる車載用暖房装置のエンジン1始動時の冷却水及び蓄熱材循環水の流れを示す図である。エンジン1始動時にエンジン1と熱交換したエンジン冷却水は、ラジエタ2やヒータコア6に循環することなく、エンジン1が昇温されるまでの間、エンジン1と第1のポンプ4との間を循環される(第3の経路)。
【0026】
一方、蓄熱材循環水回路では、循環水が第2のポンプ7によって蓄熱材充填層5とヒータコア6との間を循環している。
【0027】
この時、ファン3を駆動することにより、ラジエタ2およびその下流に設置した蓄熱材充填層5に外部から空気(0℃)が導入される。また、このときの水蒸気分圧は0.3kPaであり、100℃の飽和水蒸気圧との比に換算すると0.3%となる。
【0028】
図3のBに示すように、上記条件の空気が蓄熱材充填層5に流入すると、[式2]のような反応を生じ、塩化カルシウム無水物と水蒸気が反応し、塩化カルシウム・1水和物が生成される。
【0029】
[式2]
CaCl+HO(g)→CaCl・H
この反応は発熱反応であることから、反応に伴い、蓄熱材充填層5の温度が60℃以上
に上昇する(図3C)。上記昇温した蓄熱材充填層5から熱を回収した蓄熱材循環水(温度60℃)を、第2のポンプ7によりヒータコア6に循環させることで、車室内の暖房が行われ、ヒータコア6で熱交換した後の蓄熱材循環水は温度40℃まで低下し、蓄熱材充填層5に戻る。
【0030】
以上のように、定常運転時は第1熱交換回路(冷却水回路、特に第2の経路)によってエンジン1とヒータコア6を熱交換し、エンジン1始動時は第2熱交換回路(蓄熱材循環水回路)によって、蓄熱材とヒータコア6を熱交換することが出来る。
【0031】
従って、エンジン1始動時のエンジン1が十分に昇温していない時であっても、即時に車室内の暖房を行うことができるため、快適性を高めることができるとともに、エンジン1自身の昇温を早めることもできることから、走行時の燃費を向上させることもできる。
【0032】
なお、蓄熱材として、塩化カルシウム水和物を用いているが、吸着材のゼオライトを用いても良い。また、塩化カルシウム水和物としては、塩化カルシウム濃度75%以上の範囲であれば動作可能である。
(実施の形態2)
図5は、本実施の形態2にかかる車載用暖房装置の構成図である。
【0033】
ダンパ8により、蓄熱材充填層5に対する流路の開閉を行っている点と、蓄熱材充填層5とラジエタ2とが一体的に形成されている点が実施形態1との差異であり、この点を中心に説明する。
【0034】
実施の形態2では、蓄熱材充填層5とラジエタ2とが一体的に形成されていることより、冷却水回路と蓄熱材循環回路とも一体化されている。
【0035】
つまり、本実施の形態では、冷却水回路については、実施の形態1のラジエタ2を蓄熱材充填層5に読み替えることができる。蓄熱材循環回路については、冷却水回路内に、第4の経路として蓄熱材充填層5とヒータコアとの間を循環させる経路として、第1の経路の蓄熱材充填層5の下流から第2の経路のヒータコアの下流を連結させることによって形成されている。また、本実施の形態では、蓄熱材循環水としては、冷却水を用いている。
【0036】
本実施の形態2では、第4の経路が実施の形態1の第2の熱交換回路にあたる。
(定常走行時)
図6は、本実施の形態2にかかる車載用暖房装置の定常走行時の冷却水の流れを示す図である。定常走行時には、エンジン1と熱交換した80〜100℃の冷却水が、第1の経路を用いて、ラジエタ用の熱交換器内に蓄熱材を充填した蓄熱材充填層5(ここでは、蓄熱材としてゼオライトを用いる)に循環される。これにより、蓄熱材充填層5は80℃以上に加熱される。ここで、ファン3を駆動していることから、蓄熱材充填層5に外部から空気が導入される。また、このときの水蒸気分圧は0.3kPaであり、相対湿度に換算すると5%となる。
【0037】
さらに、ゼオライトは細孔径3Åのものを用いている。図7は、本実施の形態2にかかる車載用暖房装置の蓄熱材(ゼオライト)の細孔径による水蒸気の選択吸着性を示す図である。図のように、燃焼ガス中に含まれる窒素、酸素、炭化水素、一酸化炭素は、細孔径3Åでは吸着されず、水蒸気のみが選択的に吸着されるため、前方を走行する車両から排出された燃焼ガス中に含まれる他成分吸着による短時間でのゼオライトの破過を防止できる。
【0038】
つまり、蓄熱材3(ゼオライト)の劣化を抑制することが出来るので、蓄熱材3の劣化を
小さく見積もる事ができ、軽量かつ小容量で長期間蓄熱密度を発揮する事ができる。
【0039】
図8は、本実施の形態2にかかる車載用暖房装置の蓄熱材(ゼオライト)の吸着平衡線図である。図8のAに示すように、上記条件で蓄熱材が加熱されると、ゼオライトから水蒸気として脱水し、蓄熱が行われる。
【0040】
一方、暖房経路では、蓄熱材充填層5とヒータコア6との間のエンジン冷却水の循環は停止され、エンジン冷却水がヒータコア6にも循環されることにより、暖房が行われる。
【0041】
さらに、上記の運転の間、常にファン3は作動しており、ダンパ8を開放するように制御し、圧力損失にならないように制御している。
(エンジン1始動時)
図9は、本実施の形態2にかかる車載用暖房装置のエンジン1始動時の冷却水の流れを示す図である。エンジン1始動時には、第3の回路を用いて、エンジン1と熱交換したエンジン冷却水は、蓄熱材充填層5やヒータコア6に循環することなく、エンジン1が昇温されるまでの間、エンジン1と第1のポンプ4との間を循環される。
【0042】
一方、暖房経路では、ファン3を駆動することにより、ラジエタ用の熱交換器内に蓄熱材を充填した蓄熱材充填層5に外部から空気(0℃)が導入される。また、このときの水蒸気分圧は0.3kPaであり、相対湿度に換算すると50%となる。
【0043】
図8のBに示すように、上記条件の空気が蓄熱材充填層5に流入すると、ゼオライトに水蒸気が吸着する。この反応は発熱反応であることから、反応に伴い、蓄熱材充填層5の温度が60℃以上に上昇する(図8C)。上記昇温した蓄熱材充填層5から熱を回収したエンジン冷却水(温度60℃)を、第2のポンプ7によりヒータコア6に循環させることで、車室内の暖房が行われ、ヒータコア6で熱交換した後の冷却水は温度40℃まで低下し、蓄熱材充填層5に戻る。
【0044】
さらに、上記の運転の間、常にファン3は作動しており、ダンパ8を開放するように制御し、圧力損失にならないように制御している。
【0045】
以上のように、定常運転時は第1の熱交換回路(冷却水回路、特に第2の経路)によってエンジン1とヒータコアを熱交換し、エンジン1始動時は第2の熱交換回路(蓄熱材循環水回路、特に第4の経路)によって、蓄熱材とヒータコアを熱交換することが出来る。
【0046】
従って、エンジン1始動時のエンジン1が十分に昇温していない時であっても、即時に車室内の暖房を行うことができるため、快適性を高めることができるとともに、エンジン1自身の昇温を早めることもできることから、走行時の燃費を向上させることもできる。(エンジン1停止時)
図10は、本実施の形態2にかかる車載用暖房装置のエンジン1停止時の冷却水の流れを示す図である。エンジン1停止時には、冷却水の循環は停止しており、ダンパ8を閉止するように制御することにより、蓄熱材充填層5からファン3までを貫流する空気の流れを抑制することができることから、空気中に含まれる水蒸気がゼオライトに吸着して、次のエンジン1始動時に利用できる蓄熱量が減少するのを抑制することができる。
【0047】
なお、蓄熱材として、ゼオライトを用いているが、塩化カルシウム水和物を用いても良い。また、塩化カルシウム水和物としては、塩化カルシウム濃度75%以上の範囲であれば動作可能である。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明にかかる車載用暖房装置は、ガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド車等の自動車用途の暖房装置に展開することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本実施の形態1にかかる車載用暖房装置の構成図
【図2】本実施の形態1にかかる車載用暖房装置の定常走行時の冷却水の流れを示す図
【図3】本実施の形態1にかかる車載用暖房装置の蓄熱材(塩化カルシウム水和物)の圧力−温度線図
【図4】本実施の形態1にかかる車載用暖房装置のエンジン1始動時の冷却水の流れを示す図
【図5】本実施の形態2にかかる車載用暖房装置の構成図
【図6】本実施の形態2にかかる車載用暖房装置の定常走行時の冷却水の流れを示す図
【図7】本実施の形態2にかかる車載用暖房装置の蓄熱材(ゼオライト)の細孔径による水蒸気の選択吸着性を示す図
【図8】本実施の形態2にかかる車載用暖房装置の蓄熱材(ゼオライト)の吸着平衡線図
【図9】本実施の形態2にかかる車載用暖房装置のエンジン1始動時の冷却水の流れを示す図
【図10】本実施の形態2にかかる車載用暖房装置のエンジン1停止時の冷却水の流れを示す図
【符号の説明】
【0050】
1 エンジン
2 ラジエタ
3 ファン
4 第1のポンプ
5 蓄熱材充填層
6 ヒータコア
7 第2のポンプ
8 ダンパ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンと、
前記エンジンと冷却水を循環することによって加熱され、ファンによって空気で冷却されるラジエタと、
車内の暖房の熱源であるヒータコアと、
前記ラジエタより前記ファンによる気流の下流側に設置、もしくは前記ラジエタと一体設置した、空気中の水蒸気と反応し発熱する蓄熱材とを備え、
定常運転時は、前記エンジンに加熱された前記冷却水が前記蓄熱材を加熱し、
エンジン始動時に、前記ファンによって前記蓄熱材に空気を導入することによる前記蓄熱材の発熱で前記ヒータコアを加熱する車両用暖房装置。
【請求項2】
前記蓄熱材は、ゼオライトまたは塩化カルシウム水和物である請求項1に記載の車両用暖房装置。
【請求項3】
前記蓄熱材は、細孔径3Å以下のゼオライトまたは濃度75%以上の塩化カルシウム水和物である請求項2に記載の車両用暖房装置。
【請求項4】
前記エンジンと前記ヒータコアとを熱交換する第1熱交換回路と、
前記蓄熱材と前記ヒータコアとを熱交換する第2熱交換回路とを備えた請求項1に記載の車載用暖房装置。
【請求項5】
熱交換回路制御手段を備え、
エンジン始動時、定常運転時ともに前記ファンを稼動し、
エンジン始動時に前記第2熱交換回路、定常運転時に前記第1熱交換回路に切換える請求項3に記載の車載用暖房装置。
【請求項6】
前記蓄熱材の上流側または下流側にダンパを備え、
エンジン運転時に前記蓄熱材が外気と流通できるように前記ダンパを切換え、
エンジン停止時に前記蓄熱材が外気と遮断されるように前記ダンパを切換える請求項1から5に記載の車載用暖房装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−149795(P2010−149795A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−332542(P2008−332542)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】