説明

通信システム、車両用情報通信装置並びに屋内情報処理装置

【課題】通信時間に制約がなく、大容量の通信が可能な車両、ホーム及びセンター間における通信システム、車両用情報通信装置及び屋内情報処理装置を提供する。
【解決手段】
車両10に搭載される車載サーバーと、車載サーバーに接続されるDSRC車載器とを備え、DSRC車載器と通信可能な車両外のDSRC基地局23と、DSRC基地局23に接続される屋内にあるPCまたはホームサーバー22とを含む通信システムであって、車両10の状態を検出する車両に搭載される検出手段かつ/または屋内側の検出手段と、両検出手段の一方ないし両方の検出結果に応じてDSRCを用いて、車載サーバーとPCまたはホームサーバー22との間の情報通信を開始する通信起動手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両、ホーム及びセンター間における通信システム、車両用情報通信装置及び屋内情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図26は、車両10とカーディーラー等に設けられるサービスセンター40間における従来の通信システムを示す。従来の通信システムは、移動体通信網57を介して携帯電話またはデータ通信モジュール58により行われている。図26に示すような通信システム、あるいはホットスポットにおける無線LAN等を含む通信システムにより、車両10の点検、故障診断、メンテナンス等を遠隔的に行うシステムもある。
【0003】
また、図27に示すように、車両10に搭載する車載機器61,62,63とセンター40との通信を、携帯電話網又はDSRC(Dedicated Short-Range Communication:狭域通信)による連続通信(ローミング)等を経由してインターネット46を使用したネットワークで構成している場合もある(例えば、特許文献1,2参照)。
【特許文献1】特開2003−348130号公報
【特許文献2】特開2002−330469号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の通信システムで、車両の点検、故障診断、メンテナンス、または、走行状況、地図/映像などの通信を行う場合に、携帯電話を含んだシステムでは、通信するデータ量が制限される場合があり、また通信速度が遅く、通信料が高い等の事情がある。
【0005】
また、ホットスポットにおける通信においては、セキュリティを強化することが難しく、さらに、ホットスポットが限られた場所にあるため、そこまで車両を移動する必要があるといった事情がある。また、車両の点検のために、車両をカーディーラーに持ち込む場合は、その間車両を使用できないという不便さもある。
【0006】
また、車両に搭載された個々の機器とセンターが双方向通信を行うには、個々の車載機器にIPアドレスを付与する必要があり、IPV6のような膨大なIPアドレスが必要になり、その管理が煩雑になる。また、個々の車載機器との双方向通信をセンターの営業時間内に行う必要が生じたり、あるいはセンターの24時間営業が必要となる。
【0007】
本発明は、通信時間に制約がなく、大容量の通信が可能な通信システム、車両用情報通信装置並びに屋内情報処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、既存のインフラストラクチャーを利用し、初期コスト、維持コストが少ない通信システム、車両用情報通信装置並びに屋内情報処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、車両点検等のための車両の無駄な移動をなくし、通信の機密性を確保することができる通信システム、車両用情報通信装置並びに屋内情報処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
さらに、本発明は、顧客がサービス提供を受けるに当たり、時間的な制約がない通信システム、車両用情報通信装置並びに屋内情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の通信システムは、車両に搭載される第一の情報処理装置〔車載サーバーなど〕と、該第一の情報処理装置に接続される第一の通信装置〔DSRC車載器など〕と、前記第一の通信装置と通信可能な車両外の第二の通信装置〔DSRC基地局など〕と、該第二の通信装置に接続される屋内にある第二の情報処理装置〔PCまたはホームサーバーなど〕と、を備える通信システムであって、前記車両の状態を検出する車両に搭載される検出手段かつ/または車両外の検出手段と、前記両検出手段の少なくとも一方の検出結果に応じて前記第一の通信装置と前記第二の通信装置との間の通信手段を用いて前記第一の情報処理装置と前記第二の情報処理装置との間の情報通信を開始する通信起動手段と、を有する。
【0012】
また、本発明の通信システムは、車両に搭載される第一の情報処理装置〔車載サーバーなど〕と、該第一の情報処理装置に接続される第一の通信装置〔DSRC車載器など〕と、前記第一の通信装置と通信可能な車両外の第二の通信装置〔DSRC基地局など〕と、該第二の通信装置に接続される屋内にある第二の情報処理装置〔PCまたはホームサーバーなど〕と、を備え、前記第二の情報処理装置と固定通信網を用いて通信可能な情報センター内にある第三の情報処理装置〔センターサーバーなど〕を含む通信システムであって、前記車両の状態を検出する車両に搭載される検出手段かつ/または車両外の検出手段と、前記両検出手段の少なくとも一方の検出結果に応じて前記第一の通信装置と前記第二の通信装置との間の通信手段を用いて前記第一の情報処理装置と前記第二の情報処理装置との間の情報通信を開始する通信起動手段と、を有し、前記第一の情報処理装置又は前記第二の情報処理装置と前記第三の情報処理装置との間の情報通信を行う。
【0013】
また、本発明の通信システムは、車両に搭載される第一の情報処理装置〔車載サーバーなど〕と、該第一の情報処理装置に接続される第一の通信装置〔DSRC車載器など〕と、前記第一の通信装置と通信可能な車両外の第二の通信装置〔DSRC基地局など〕と、該第二の通信装置に接続された屋内にある第二の情報処理装置〔PCまたはホームサーバーなど〕と、を備え、前記第二の情報処理装置に接続された屋内にある受信装置と、前記受信装置に配信可能な送信装置と、該送信装置に通信可能である情報センター内の第三の情報処理装置〔センターサーバーなど〕と、を含む通信システムであって、前記車両の状態を検出する車両に搭載される検出手段かつ/または車両外の検出手段と、前記両検出手段の少なくとも一方の検出結果に応じて前記第一の通信装置と前記第二の通信装置との間の通信手段を用いて前記第一の情報処理装置と前記第二の情報処理装置との間の情報通信を開始する通信起動手段と、を有し、前記第三の情報処理装置から前記送信装置と前記受信装置との間の配信手段を用いて前記第一の情報処理装置又は前記第二の情報処理装置へ情報配信を行う。
【0014】
また、本発明の通信システムは、車両に搭載される第一の情報処理装置〔車載サーバーなど〕と、該第一の情報処理装置に接続される第一の通信装置〔DSRC車載器など〕と、前記第一の通信装置と通信可能な第二の通信装置〔DSRC基地局など〕と、該第二の通信装置に接続された屋内にある第二の情報処理装置〔PCまたはホームサーバーなど〕と、を備え、前記第一の情報処理装置に接続された車両に搭載される車載機器と、前記第二の情報処理装置と固定通信網を用いて通信可能な情報センター内にある第三の情報処理装置〔センターサーバーなど〕と、該第三の情報処理装置に通信可能な一つ又は複数の第四の情報処理装置〔ディーラー/メーカーのPCなど〕と、を含む通信システムであって、前記第一乃至第四の情報処理装置各々が収集又は加工又は発信する情報を各々格納する第一乃至第四の蓄積装置を備え、前記車両の状態を検出する車両に搭載される検出手段かつ/または車両外の検出手段と、前記両検出手段の少なくとも一方の検出結果に応じて前記第一の通信装置と前記第二の通信装置との間の通信手段を用いて、前記第一の情報処理装置と前記第二の情報処理装置との間の情報通信を開始する通信起動手段と、を有し、前記第一の蓄積装置を経由して前記第一の情報処理装置と前記第二の情報処理装置との間の情報通信と、前記第二の蓄積装置を経由して前記第二の情報処理装置と前記第三の情報処理装置との間の情報通信と、前記第三の蓄積装置を経由して前記第三の情報処理装置と前記第四の情報処理装置との間の情報通信と、を逐次実行し、前記車載機器と前記第四の情報処理装置との間の情報の一方向又は双方向通信および処理を行う。
【0015】
本発明の車両用情報通信装置は、車両に搭載される第一の情報処理装置〔車載サーバーなど〕と、車両外の第二の通信装置〔DSRC基地局など〕と通信可能かつ前記第一の情報処理装置に接続された第一の通信装置〔DSRC車載器など〕と、を備える車両用情報通信装置であって、前記車両の所定の状態を検出する検出手段と、該検出手段の検出結果に応じて前記第一の通信装置と前記車両外の第二の通信装置との間の通信手段を用いて前記第一の情報処理装置と車両外との情報通信を開始する通信起動手段と、を有する。
【0016】
本発明の屋内情報処理装置は、車両に搭載された機器に接続された第一の通信装置〔DSRC車載器など〕と通信可能な車両外の第二の通信装置〔DSRC基地局など〕を制御する屋内にある第二の情報処理装置〔PCまたはホームサーバーなど〕を備える屋内情報処理装置であって、前記車両の所定の状態を検出する検出手段と、該検出手段の検出結果に応じて前記第一の通信装置と前記第二の通信装置との間の通信手段を用いて前記第一の通信装置と前記第二の通信装置との間の通信を開始するように前記第二の通信装置を制御する制御手段と、を有する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、長時間駐車が行われる自宅の車庫等において通信が行われるため、通信時間に制約がなく、大容量の通信が可能となる。また、既存のインフラストラクチャーを利用して通信システムを構成できるため、初期コスト、維持コストを少なくすることができるとともに、点検等の為の車両の無駄な移動をなくし、通信の機密性を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、本発明の第1の実施形態を説明するための車両とホーム間における通信システムの概略構成を示す図である。本実施形態は、車庫25に駐車した車両10に搭載される車載サーバーと車載サーバーに接続されるDSRC車載器を備え、DSRC車載器と通信可能な、車両外のDSRC基地局23とホーム20内のホームネットワーク21を介してDSRC基地局23に接続された、屋内にあるPCまたはホームサーバー22とを含む通信システムである。ただし、本実施形態では、車両とホーム間の通信手段はDSRCであるが、無線LAN(ホーム20と車両10の専用)又はブルートゥース(Bluetooth)等での接続も可能である。さらに、PCまたはホームサーバー22とDSRC基地局23とがシリアル通信等、ホームネットワーク21を介さずに接続される場合も容易に類推できる。
【0019】
図2は、本実施形態のホームネットワーク21に接続されるPCまたはホームサーバー22の一構成例を示すブロック図である。図2の例では、PCまたはホームサーバー22として、PC(パソコン)を利用した場合であり、PCは、処理部151、蓄積(記憶)装置24、入力/出力部153、通信アダプタ154、キーボード155、ユーザインターフェース156、マウス157、ディスプレイアダプタ158、ディスプレイ159、等から構成される。ただし、図2の例では、蓄積(記憶)装置24をPCに内蔵しているが、外付けの場合であっても本出願の権利内である。
【0020】
図3は、本実施形態における車両10内の主な機器の構成例を示すブロック図である。図3では、DSRC車載器12、車載サーバー13等の車載機器や、エンジン制御装置206、変速機制御装置207、ブレーキ制御装置208等の各種制御装置が、車内LAN17で接続されている。図3において、車載サーバー13は、カーナビゲーションや車載情報端末(IT端末)、車載AVサーバー、カーPC、等であり、通信アダプタ201、ディスプレイ202、入力部203、蓄積(記憶)装置14、処理部205、等を備え、車内LAN17に接続された各制御装置206、207、208と協調して、車両10内からの要求又は外部からの要求に応じて車両10に関する情報を取得、加工、並びにDSRC車載器12を経て外部に提供するものである。ただし、図3の例では、蓄積(記憶)装置14を車載サーバー13に内蔵しているが、外付けの場合であっても本出願の権利内である。なお、図3においては、車載サーバー13や、DSRC車載器12等の車載機器間を車内LAN17で接続しているが、他の接続手段として、専用アダプタ等を用いた有線接続でも良いし、赤外線通信やブルートゥース(Bluetooth)などを用いた無線接続でも良い。
【0021】
次に、車両10に搭載した機器にホームネットワーク21に接続された機器(PCまたはホームサーバーなど)から情報あるいはコンテンツをダウンロードする場合について説明する。ホーム20と車両10間の通信手段は、ホーム20側に専用のDSRC基地局23を設置し、車両10側にDSRC車載器を設置する。情報あるいはコンテンツをダウンロードする場合には、車載機器側からの操作と、ホーム機器側からの操作がある。
【0022】
〔車両側の要求によりダウンロードする場合〕
PCまたはホームサーバー22でダウンロードする情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等を指定して、ホームネットワーク21に接続する機器によりDVD等のメディアやインターネットから取得し、PCまたはホームサーバー22の蓄積装置24に記憶しておき、車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、車両10側の要求によりダウンロードする。
【0023】
〔車両側から情報を検索/選択し、ダウンロードする場合〕
車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、車両10側の車載機器から、ホームネットワーク21上の機器に蓄積された情報、ソフト、コンテンツ等を検索/選択し、それらを車載機器にダウンロードする。
【0024】
これら場合、ダウンロードするタイミングは、図5を用いて、以下に詳細に説明する。
【0025】
図5は、ホーム車両間通信手段が無線通信(DSRC)の場合における通信タイミング、特に、車両側からの要求(主に、ダウンロード)の一例を示すフロー図である。まず、車両が車庫に入っているかどうかを検知する(ステップS501)。次に、車両の入庫を検知したならば、ホーム側の通信基地局(通信装置)が待ち受け状態になり、通信可能になる(ステップS502)。この状態で通信開始のトリガーは、車両内での手動操作、あるいは、エンジンの始動やキーの挿入、または、エンジンの停止やキーの抜き取り、等の検出である。通信が開始されると(ステップS503)、車載サーバー13は車両IDを送信し(ステップS504)、PCまたはホームサーバー22において車両のIDが所定のIDと一致することを確認(ステップS505)した後、ダウンロードを要求し(ステップS506)、蓄積装置24の情報を検索し(ステップS507)、通信処理(ダウンロード処理)を実行する(ステップS508、509)。なお、車両のIDが所定のIDと一致しない場合はエラー処理となる(ステップS510)。
【0026】
本例では、ステップS505のIDの認証を入れているが、認証のない場合も考えられる。またステップS501の、車両の入庫の検知には、赤外線センサー、予告通信装置や車両の重量計等が考えられる。また、一端入庫を確認した後は、PCまたはホームサーバー22において車両の状態を管理しておき、その管理情報によって車庫の入庫状態を確認する方法も可能である。さらに、ホーム側の通信基地局(通信装置)が前記予告通信装置を兼ねる場合も想定される(つまり、ホーム側の通信基地局(通信装置)が常に待ち受け状態であっても本出願の権利内である。この場合、ステップS501、S502は不要である。)。
また、本例はステップS501、502をホーム側で処理する例であるが、車両側で処理することも可能である。つまり、車両が車庫に入っているかどうかを車両側で検知し(ステップS501)、次に、車両の入庫を検知したならば、車両側から(赤外線などを)発信し、ホーム側の通信基地局(通信装置)を待ち受け状態にして、通信可能にする(ステップS502)ことも可能である。この場合、車両の入庫を検知(ステップS501)は、GPSによる位置の確認、運転手による確認、等でも行える。
【0027】
なお、本例では、ステップS504で車載サーバー13が車両IDを送信し、ステップS505で車両IDの認証をした後、ステップS506でダウンロードを要求しているが、ステップS504で車両IDの送信とダウンロードの要求を行い、ステップS505で車両IDを認証するケースも本例から容易に類推できる。(ただし、そのケースではステップS506は削除される。)
【0028】
〔ホーム側の要求によりダウンロードする場合〕
PCまたはホームサーバー22でダウンロードする情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等を指定して、ホームネットワーク21に接続する機器によりDVD等のメディアやインターネットから取得し、PCまたはホームサーバー22の蓄積装置24に記憶しておき、車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、ホーム20側からの要求によりPCまたはホームサーバー22等から車載機器にダウンロードする。
【0029】
この場合、ダウンロードするタイミングは、図7を用いて、以下に詳細に説明する。
【0030】
図7は、ホーム車両間通信手段が無線通信(DSRC)の場合における通信タイミング、特に、ホーム側からの要求(主に、ダウンロード)の一例を示すフロー図である。まず、車両が車庫に入っているかどうかを検知する(ステップS701)。次に、車両の入庫を検知したならば(ステップS702)、ホーム側の通信基地局(通信装置)が待ち受け状態になり、車両側の通信装置の起動及び車両IDを要求する(ステップS703)。この状態で通信開始のトリガーは、PCまたはホームサーバー22から手動操作、あるいは、PCまたはホームサーバー22に設定された通信予約時間(随時設定する場合と定期的な設定等)などである。通信が開始されると、車両IDを送信し(ステップS704)、PCまたはホームサーバー22において車両のIDが所定のIDと一致することを確認(ステップS705)した後、蓄積装置24の情報を検索し(ステップS706)、通信処理(ダウンロード処理)を実行する(ステップS707、708)。
【0031】
本例では、ステップS704のIDの認証を入れているが、認証のない場合も考えられる。またステップS701の、車両の入庫の検知には、赤外線センサーや車両の重量計等が考えられる。また、一端入庫を確認した後は、PCまたはホームサーバー22において車両の状態を管理しておき、その管理情報によって車庫の入庫状態を確認する方法も可能である。なお、通信予約の定期的な設定としては、(1)設定された時間に毎日、(2)設定された曜日の時間に毎週、(3)設定された日の時間に毎月、通信を開始する方法等もある。
【0032】
次に、車両10に搭載した機器からホームネットワーク21に接続された機器(PCまたはホームサーバーなど)に各種情報あるいはコンテンツをアップロードする場合について説明する。この場合も、車載機器側からの操作と、ホーム機器側からの操作がある。
【0033】
〔車両側からアップロードする場合〕
車両10側の車載機器が走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを収集して蓄積装置14に記憶しておき、車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、車両10側から、その車載機器の蓄積装置14に記憶された情報を、ホームネットワーク21上の機器(PCまたはホームサーバー22等)にアップロードし、ホーム20側の蓄積装置24に記憶しておく。そして、その蓄積装置24に記憶された車両10の各種情報の用途としては、それらの情報を用いて、PCまたはホームサーバー22上の車両点検用ソフトウェアを実行し、車両10を点検する。
【0034】
また、さらに、車庫25(特定の駐車位置)に駐車された車両10側の要求により、その点検結果を、車載機器側から確認する場合もある。
【0035】
これらの場合、アップロードするタイミングは、図4を用いて、以下に詳細に説明する。
【0036】
図4は、ホーム車両間通信手段が無線通信(DSRC)の場合における通信タイミング、特に、車両側からの要求(主に、アップロード)の一例を示すフロー図である。まず、車両が車庫に入っているかどうかを検知する(ステップS401)。次に、車両の入庫を検知したならば、ホーム側の通信基地局(通信装置)が待ち受け状態になり、通信可能になる(ステップS402)。この状態で通信開始のトリガーは、車両内での手動操作、あるいは、エンジンの停止やキーの抜き取り等の検出である。通信が開始されると(ステップS403)、車載サーバー13は車両IDを送信し(ステップS404)、PCまたはホームサーバー22において車両のIDが所定のIDと一致することを確認(ステップS405)した後、蓄積装置14の情報を検索し(ステップS406)、通信処理(アップロード処理)を実行する(ステップS407、408)。なお、車両のIDが所定のIDと一致しない場合はエラー処理となる(ステップS409)。
【0037】
本例では、ステップS405のIDの認証を入れているが、認証のない場合も考えられる。またステップS401の、車両の入庫の検知には、赤外線センサー、予告通信装置や車両の重量計等が考えられる。さらに、ホーム側の通信基地局(通信装置)が前記予告通信装置を兼ねる場合も想定される(つまり、ホーム側の通信基地局(通信装置)が常に待ち受け状態であっても本出願の権利内である。この場合、ステップS401、S402は不要である。)。
また、本例はステップS401、402をホーム側で処理する例であるが、車両側で処理することも可能である。つまり、車両が車庫に入っているかどうかを車両側で検知し(ステップS401)、次に、車両の入庫を検知したならば、車両側から(赤外線などを)発信し、ホーム側の通信基地局(通信装置)を待ち受け状態にして、通信可能にする(ステップS402)ことも可能である。この場合、車両の入庫を検知(ステップS401)は、GPSによる位置の確認、運転手による確認、等でも行える。
【0038】
〔ホーム側の要求によりアップロードする場合〕
車両10側の車載機器が走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを収集して蓄積装置14に記憶しておき、車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、ホーム20側の要求により、その車載機器の蓄積装置14に記憶された情報を、ホームネットワーク21上の機器(PCまたはホームサーバー22、等)にアップロードし、ホーム20側の蓄積装置24に記憶しておく。そして、その蓄積装置24に記憶された車両10の各種情報から、PCまたはホームサーバー22上の車両点検用ソフトウェアを実行し、車両10を点検する。
【0039】
この場合、アップロードするタイミングは、図6を用いて、以下に詳細に説明する。
【0040】
図6は、ホーム車両間通信手段が無線通信(DSRC)の場合における通信タイミング、特に、ホーム側からの要求(主に、アップロード)の一例を示すフロー図である。まず、車両が車庫に入っているかどうかを検知する(ステップS601)。次に、車両の入庫を検知したならば(ステップS602)、ホーム側の通信基地局(通信装置)が待ち受け状態になり、車両側の通信装置の起動及び車両IDを要求する(ステップS603)。この状態で通信開始のトリガーは、PCまたはホームサーバー22から手動操作、あるいは、PCまたはホームサーバー22に設定された通信予約時間(随時設定する場合と定期的な設定等)などである。通信が開始されると、車載サーバー13は車両IDを送信し(ステップS604)、PCまたはホームサーバー22において車両のIDが所定のIDと一致することを確認(ステップS605)した後、アップロードを要求し(ステップS606)、蓄積装置14の情報を検索して(ステップS607)、通信処理(アップロード処理)を実行する(ステップS608、609)。なお、車両のIDが所定のIDと一致しない場合はエラー処理となる(ステップS610)。
【0041】
本例では、ステップS605のIDの認証を入れているが、認証のない場合も考えられる。またステップS601の、車両の入庫の検知には、赤外線センサーや車両の重量計等が考えられる。また、一端入庫を確認した後は、PCまたはホームサーバー22において車両の状態を管理しておき、その管理情報によって車庫の入庫状態を確認する方法も可能である。なお、通信予約の定期的な設定としては、(1)設定された時間に毎日、(2)設定された曜日の時間に毎週、(3)設定された日の時間に毎月、通信を開始する方法等もある。
【0042】
本実施形態によれば、長時間駐車が行われる自宅などの車庫25等の特定の駐車位置において通信が行われるため、通信時間に制約がなく、大容量の通信が可能となる。また、DSRC通信により車庫内など特定の限られた範囲内での通信や、車両10のIDが所定のIDと一致することを検出した場合に通信を開始するので、通信の機密性を確保することができる。また、ホームネットワーク21等の既存のインフラストラクチャーを利用して通信システムを構成できるため、初期コスト、維持コストを少なくし、点検等の為の車両の無駄な移動をなくすことができる。
【0043】
図8は、本発明の第2の実施形態を説明するための車両とホーム間における通信システムの概略構成を示す図である。本実施形態は、PCまたはホームサーバー22を備えるホームネットワーク21と車庫25に駐車した電気車両11とをPLCブリッジ31、33を介して配電盤(フィルタ)34を介して商用電源35に接続された電源線(パワーライン30、充電線32)で接続した通信システムである。なお、ホームネットワーク21は、図8のような構成に限らずパワーラインで構成される場合もある。まず、車載機器にホームネットワーク21に接続された機器(PCまたはホームサーバー22、など)から情報あるいはコンテンツをダウンロードする場合について説明する。
【0044】
ホーム20と電気車両11間の通信手段は、充電線32のホーム20側にPLC(Power Line Communication control)ブリッジ31、電気車両11側にPLCブリッジ33を設ける。情報あるいはコンテンツをダウンロードする場合には、車載機器側からの操作と、ホーム機器側からの操作がある。
【0045】
〔車両側の要求によりダウンロードする場合〕
PCまたはホームサーバー22でダウンロードする情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等を指定して、ホームネットワーク21に接続する機器によりDVD等のメディアやインターネットから取得し、PCまたはホームサーバー22の蓄積装置24に記憶しておき、電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、電気車両11側の要求により、ダウンロードする。
【0046】
〔車両側から情報を検索/選択し、ダウンロードする場合〕
電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、電気車両11側の車載機器から、ホームネットワーク21上の機器に蓄積された情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等を検索/選択し、それらを車載機器にダウンロードする。
【0047】
これらの場合、ダウンロードするタイミングは、図10を用いて以下に詳細に説明する。
【0048】
図10は、ホーム車両間通信手段が充電線の場合、特に、車両側からの要求(主に、ダウンロード)の一例を示すフロー図である。まず、車両が車庫に入って、充電線のプラグが挿入されると(ステップS1001)、通信が可能状態になる(ステップS1002)。この状態で通信開始のトリガーは、車両内での手動操作、あるいは、エンジンの始動やキーの挿入、または、エンジンの停止やキーの抜き取り、等の検出である。通信が開始されると(ステップS1003)、車両IDを送信し(ステップS1004)、PCまたはホームサーバー22において車両のIDが所定のIDと一致することを確認(ステップS1005)した後、ダウンロードを要求し(ステップS1006)、蓄積装置24の情報を検索し(ステップS1007)、通信処理(ダウンロード処理)を実行する(ステップS1008、1009)。なお、車両のIDが所定のIDと一致しない場合はエラー処理となる(ステップS1010)。本例では、ステップS1005のIDの認証を入れているが、認証のない場合も考えられる。また、車両内での手動操作は、充電線のプラグが挿入される前に実行される場合もあるが、容易に類推できる。
【0049】
なお、本例では、ステップS1004で車載サーバー13が車両IDを送信し、ステップS1005で車両IDの認証をした後、ステップS1006でダウンロードを要求しているが、ステップS1004で車両IDの送信とダウンロードの要求を行い、ステップS1005で車両IDを認証するケースも本例から容易に類推できる。(ただし、そのケースではステップS1006は削除される。)
【0050】
〔ホーム側の要求によりダウンロードする場合〕
PCまたはホームサーバー等でダウンロードする情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等を指定して、ホームネットワーク21に接続する機器によりDVD等のメディアやインターネットから取得し、PCまたはホームサーバー22等の蓄積装置24に記憶しておき、電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、(ホーム20側からの要求により)PCまたはホームサーバー22等から車載機器にダウンロードする。
【0051】
この場合、ダウンロードするタイミングは、図12を用いて以下に詳細に説明する。
【0052】
図12は、ホーム車両間通信手段が充電線の場合、特に、ホーム側からの要求(主に、ダウンロード)の一例を示すフロー図である。まず、車両が車庫に入って、充電線のプラグが挿入されており、充電線での車両との通信の状態を確認し(ステップS1201)、通信が可能か判断する(ステップS1202)。この状態で通信開始のトリガーは、PCまたはホームサーバー22から手動操作、あるいは、PCまたはホームサーバー22に設定された通信予約時間(随時設定する場合と定期的な設定等)などである。通信が開始されると、車両にIDを要求して(ステップS1203)、車載サーバー13は車両IDを送信し(ステップS1204)、PCまたはホームサーバー22において車両のIDが所定のIDと一致することを確認(ステップS1205)した後、蓄積装置24の情報を検索し(ステップS1206)、通信処理(ダウンロード処理)を実行する(ステップS1207、1208)。なお、車両のIDが所定のIDと一致しない場合はエラー処理となる(ステップS1209)。
【0053】
本例では、ステップS1205のIDの認証を入れているが、認証のない場合も考えられる。なお、通信予約の定期的な設定としては、(1)設定された時間に毎日、(2)設定された曜日の時間に毎週、(3)設定された日の時間に毎月、通信を開始する方法等もある。
【0054】
次に、車載機器からホームネットワーク21に接続された機器(PC,ホームサーバーなど)に各種情報あるいはコンテンツをアップロードする場合について説明する。この場合も、車載機器側からの操作と、ホーム機器側からの操作がある。
【0055】
〔車両側からアップロードする場合〕
電気車両11側の車載機器が走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを収集して蓄積装置14に記憶しておき、電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、電気車両11側から、その車載機器の蓄積装置14に記憶された情報を、ホームネットワーク21上の各種機器(PCまたはホームサーバー22等)にアップロードし、ホーム20側の蓄積装置24に記憶しておき、その蓄積装置24に記憶された電気車両11の各種情報から、PCまたはホームサーバー22上の車両点検用ソフトウェアを実行し、電気車両11を点検する。
【0056】
また、さらに、車庫25(特定の駐車位置)に駐車された電気車両11側の要求により、その点検結果を車載機器側から確認する。
【0057】
これらの場合、アップロードするタイミングは、図9を用いて以下に詳細に説明する。
【0058】
図9は、ホーム車両間通信手段が充電線の場合、特に、車両側からの要求(主に、アップロード)の一例を示すフロー図である。まず、車両が車庫に入って、充電線のプラグが挿入される(ステップS901)、通信が可能状態になる(ステップS902)。この状態で通信開始のトリガーは、車両内での手動操作、あるいは、エンジンの停止やキーの抜き取り等の検出である。通信が開始されると(ステップS903)、車両IDを送信し(ステップS903)、PCまたはホームサーバー22において車両のIDが所定のIDと一致することを確認(ステップS905)した後、蓄積装置14の情報を検索し(ステップS906)、通信処理(アップロード処理)を実行する(ステップS907、908)。なお、車両のIDが所定のIDと一致しない場合はエラー処理となる(ステップS909)。本例では、ステップS905のIDの認証を入れているが、認証のない場合も考えられる。また、車両内での手動操作は、充電線のプラグが挿入される前に実行される場合もあるが、容易に類推できる。
【0059】
〔ホーム側の要求によりアップロードする場合〕
電気車両11側の車載機器が走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを収集して蓄積装置14に記憶しておき、電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、ホーム20側の要求により、その車載機器の蓄積装置14に記憶された情報を、ホームネットワーク21上の各種機器(PCまたはホームサーバー22等)にアップロードし、ホーム20側の蓄積装置24に記憶しておき、その蓄積装置24に記憶された電気車両11の各種情報から、PCまたはホームサーバー22上の車両点検用ソフトウェアを実行し、電気車両11を点検する。
【0060】
この場合、アップロードするタイミングは、図11を用いて以下に詳細に説明する。
【0061】
図11は、ホーム車両間通信手段が充電線の場合、特に、ホーム側からの要求(主に、アップロード)の一例を示すフロー図である。まず、車両が車庫に入って、充電線のプラグが挿入されており、充電線での車両との通信の状態を確認し(ステップS1101)、通信が可能か判断する(ステップS1102)。この状態で通信開始のトリガーは、PCまたはホームサーバー22から手動操作、あるいは、PCまたはホームサーバー22に設定された通信予約時間(随時設定する場合と定期的な設定等)などである。通信が開始されると、車両に車両IDを要求し(ステップS1103)、車載サーバー13は車両IDを送信し(ステップS1104)、PCまたはホームサーバー22において車両のIDが所定のIDと一致することを確認(ステップS1105)した後、アップロードを要求し(ステップS1106)、蓄積装置14の情報を検索し(ステップS1107)、通信処理(アップロード処理)を実行する(ステップS1108、1109)。なお、車両のIDが所定のIDと一致しない場合はエラー処理となる(ステップS1110)。
【0062】
本例では、ステップS1105のIDの認証を入れているが、認証のない場合も考えられる。なお、通信予約の定期的な設定としては、(1)設定された時間に毎日、(2)設定された曜日の時間に毎週、(3)設定された日の時間に毎月、通信を開始する方法等もある。
【0063】
本実施形態によれば、長時間駐車が行われる自宅などの車庫25等の特定の駐車位置において通信が行われるため、通信時間に制約がなく、大容量の通信が可能となる。また、特定位置での充電線による有線での通信や、電気車両11のIDが所定のIDと一致することを検出した場合に通信を開始するので、通信の機密性を確保することができる。また、ホームネットワーク21等の既存のインフラストラクチャーを利用して通信システムを構成できるため、初期コスト、維持コストを少なくし、点検等の為の車両の無駄な移動をなくすことができる。
【0064】
図13は、本発明の第3の実施形態を説明するための車両、ホーム及びセンター間における通信システムの概略構成を示す図である。本実施形態は、複数の機器と繋がるホームネットワーク21と車庫25(駐車場)に駐車した車両10とをDSRCで接続し、ホームネットワーク21がゲートウエイ42を通じ通信回線(固定通信網41)を経由して第三者のセンター40に接続された通信システムである。なお、固定通信網41としては、電話網、電力網、ケーブルTV網、官公網(専用ライン)、衛星通信網、等がある。ただし、本実施形態では、車両とホーム間の通信手段はDSRCであるが、無線LAN(ホーム20と車両10の専用)又はブルートゥース(Bluetooth)等での接続も可能である。また、PCまたはホームサーバー22とDSRC基地局23とがシリアル通信等、ホームネットワーク21を介さずに接続される場合も容易に類推できる。さらに、PCまたはホームサーバー22がホームネットワーク21およびゲートウエイ42を介さずに、直接、公衆回線(固定通信回線41)に接続される場合も考えられる。
【0065】
まず、第三者のセンター40(カーメーカー、カーディーラー、車載機器メーカー、セキュリティセンター、等)からホームネットワーク21及びそれに接続された機器(PCまたはホームサーバー22など)を経由して車載機器又は車両10の各種機器(車載サーバー13、等)に地図や観光あるいは機器の保守・維持等の各種情報、メンテナンス等のソフトあるいはコンテンツをダウンロードする場合について説明する。ホーム20と車両10間の通信手段は、ホーム20側に専用のDSRC基地局23を設置し、車両10側にもDSRC車載器12を設置する。この場合、車載機器側からの操作と、ホーム機器側からの操作がある。
【0066】
〔車両側の要求によりホーム側に配信されている情報をダウンロードする場合〕
まず、第三者のセンター40からダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、固定通信網41を経由して、ホーム20内のホームゲートウェイ42を備えるホームネットワーク21に接続されたPCまたはホームサーバー22の蓄積装置24に配信しておき、車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、車両10側の要求によりDSRC基地局23を介してダウンロードする。この場合、第三者のセンター40からダウンロードする情報は最終的な配信先(ホーム20側の機器、車両10側の機器など)情報を有する。
【0067】
また、第三者のセンター40からダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、PCまたはホームサーバー22の蓄積装置24に配信する代わりに、ホーム側のPCまたはホームサーバー22からの要求によりその蓄積装置24にダウンロードしておく場合もある。
【0068】
〔車両側がセンターから直接ダウンロードする場合〕
車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、車両10側の車載機器から、第三者のセンター40から車両10にダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、固定通信網41、ホームネットワーク21(PCまたはホームサーバー22、ホームゲートウェイ42が接続)及びDSRC基地局23を経由して、車載機器にダウンロードする。
【0069】
これらの場合、ダウンロードするタイミングは、第1の実施形態における図5で説明したダウンロードのタイミングと同様である。
【0070】
〔ホーム側の要求によりホーム側に配信されている情報をダウンロードする場合〕
第三者のセンター40からダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、固定通信網41を経由して、ホーム20内のホームゲートウェイ42を備えるホームネットワーク21に接続されたPCまたはホームサーバー22の蓄積装置24に配信しておき、車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、(ホーム20側からの要求により)PCまたはホームサーバー22等からDSRC基地局23を介して車載機器にダウンロードする。この場合も、第三者のセンター40からダウンロードする情報は最終的な配信先(ホーム20側の機器、車両10側の機器など)情報を有する。
【0071】
また、第三者のセンター40からダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、PCまたはホームサーバー22の蓄積装置24に配信する代わりに、ホーム側のPCまたはホームサーバー22からの要求によりその蓄積装置24にダウンロードしておく場合もある。
【0072】
〔センターから車両側に直接配信する場合〕
第三者のセンター40からダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、固定通信網41を経由し、ホーム20内のホームゲートウェイ42を備えるホームネットワーク21に接続されたホームネットワーク21(PCまたはホームサーバー22等が接続)を経由して、車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、DSRC基地局23を介して車両10側の機器に配信する。この場合も、第三者のセンター40からダウンロードする情報は最終的な配信先(ホーム20側の機器、車両10側の機器など)情報を有する。
【0073】
これらの場合、ダウンロードするタイミングは、第1の実施形態における図7で説明したダウンロードのタイミングと同様である。
【0074】
次に、第三者のセンター40(カーメーカー、カーディーラー、車載機器メーカー、セキュリティセンター、等)にホームネットワーク21及びそれに接続された機器(PCまたはホームサーバー22など)を経由して車載機器又は車両10の各種機器(車載サーバー13、等)から車の走行状況や燃料、故障、警告、あるいは機器の故障・使用状況、各種センサーからの情報等の各種情報などをアップロードして車両点検をする場合について説明する。この場合も、車載機器側からの操作と、ホーム機器側からの操作がある。
【0075】
〔車両側から一旦ホーム側にアップロードしてセンター側の要求によりアップロードし車両点検する場合〕
まず、車両10側の車載機器が走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを収集して蓄積装置に記憶しておき、車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、車両10側から、その車載機器の蓄積装置14に記憶された情報を、DSRC基地局23を介してホーム20内のホームネットワーク21上の各種機器(PCまたはホームサーバー22等)にアップロードし、ホーム側の蓄積装置24に記憶しておき、第三者のセンター40からの要求により、そのホーム側の蓄積装置24に記憶された情報を、ホームゲートウェイ42及び固定通信網41を経由し、第三者のセンター40にアップロードする。そして、その蓄積装置に記憶された車両10の各種情報から、第三者のセンター40の処理装置において車両点検用ソフトウェアを実行し、車両10を点検する。
【0076】
〔車両側から一旦ホーム側にアップロードしてホーム側の要求によりセンター側で車両点検する場合〕
車両10側の車載機器が走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを収集して蓄積装置14に記憶しておき、車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、車両10側から、その車載機器の蓄積装置14に記憶された情報を、DSRC基地局23を介してホーム20内のホームネットワーク21上の各種機器(PCまたはホームサーバー22等)にアップロードし、ホーム20側の蓄積装置24に記憶しておき、ホームネットワーク21上の各種機器(PCまたはホームサーバー22等)から、そのホーム20側の蓄積装置24に記憶された情報を、ホームゲートウェイ42及び固定通信網41を経由し、第三者のセンター40にアップロードする。そして、その蓄積装置に記憶された車両10の各種情報から、第三者のセンター40の処理装置における車両点検用ソフトウェアを実行し、車両10を点検する。
【0077】
〔車両側からホーム側にアップロードして車両点検した結果をセンター側にアップロードする場合〕
車両10側の車載機器が走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを収集して蓄積装置14に記憶しておき、車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、車両10側から、その車載機器の蓄積装置14に記憶された情報を、DSRC基地局23を介してホーム20内のホームネットワーク21上の各種機器(PCまたはホームサーバー22等)にアップロードし、ホーム20側の蓄積装置24に記憶しておき、その蓄積装置24に記憶された車両10の各種情報から、PCまたはホームサーバー22上の車両点検用ソフトウェアを実行し、車両10を点検し、その点検結果を、ホームゲートウェイ42及び固定通信網41を経由し、第三者のセンター40にアップロードする。
【0078】
〔車両側から直接センターにアップロードして車両点検する場合〕
車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、車両10側の車載機器から、走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを、DSRC基地局23を介してホーム20内のホームネットワーク21(PCまたはホームサーバー22等が接続)、ホームゲートウェイ42及び固定通信網41を経由して、第三者のセンター40にアップロードする。そして、その蓄積装置に記憶された車両10の各種情報から、第三者のセンター40の処理装置における車両点検用ソフトウェアを実行し、車両10を点検する。
【0079】
また、さらに、車庫25(特定の駐車位置)に駐車された車両10側の要求により、その点検結果を車載機器側から確認する場合もある。
【0080】
これらの場合、アップロードするタイミングは、第1の実施形態における図4で説明したアップロードのタイミングと同様である。
【0081】
〔ホーム側の要求により一旦アップロードした情報をセンター側の要求によりアップロードし車両点検する場合〕
車両10側の車載機器が走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを収集して蓄積装置14に記憶しておき、車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、ホーム20側の要求により、その車載機器の蓄積装置14に記憶された情報を、DSRC基地局23を介してホーム20内のホームネットワーク21上の各種機器(PCまたはホームサーバー22等)にアップロードし、ホーム20側の蓄積装置24に記憶しておく。そして、第三者のセンター40からの要求により、そのホーム20側の蓄積装置24に記憶された情報を、ホームゲートウェイ42及び固定通信網41を経由し、第三者のセンター40にアップロードする。そして、その蓄積装置に記憶された車両10の各種情報から、第三者のセンター40の処理装置における車両点検用ソフトウェアを実行し、車両10を点検する。
【0082】
〔ホーム側の要求によりアップロードしてセンター側で車両点検する場合〕
車両10側の車載機器が走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを収集して蓄積装置14に記憶しておき、車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、ホーム21側の要求により、その車載機器の蓄積装置14に記憶された情報を、DSRC基地局23を介してホーム20内のホームネットワーク21上の各種機器(PCまたはホームサーバー22等)にアップロードし、ホーム20側の蓄積装置24に記憶しておく。そして、ホームネットワーク21上の各種機器(PCまたはホームサーバー22等)から、そのホーム20側の蓄積装置24に記憶された情報を、ホームゲートウェイ42及び固定通信網41を経由し、第三者のセンター40にアップロードする。そして、その蓄積装置に記憶された車両10の各種情報から、第三者のセンター40の処理装置における車両点検用ソフトウェアを実行し、車両10を点検する。
【0083】
〔ホーム側の要求により車両側からアップロードして車両点検した結果をセンター側にアップロードする場合〕
車両10側の車載機器が走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを収集して蓄積装置14に記憶しておき、車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、ホーム20側の要求により、その車載機器の蓄積装置14に記憶された情報を、DSRC基地局23を介してホーム20内のホームネットワーク21上の各種機器(PCまたはホームサーバー22等)にアップロードし、ホーム20側の蓄積装置24に記憶しておく。そして、その蓄積装置24に記憶された車両10の各種情報から、PCまたはホームサーバー22上の車両点検用ソフトウェアを実行し、車両10を点検し、ホームネットワーク21上のPCまたはホームサーバー22から、その点検結果を、ホームゲートウェイ42及び固定通信網41を経由し、第三者のセンター40にアップロードする。
【0084】
〔センター側の要求により直接アップロードして車両点検する場合〕
車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、第三者のセンター40からの要求により、車両10の走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを、DSRC基地局23を介してホーム20内のホームネットワーク21(PCまたはホームサーバー22等が接続)、ホームゲートウェイ42及び固定通信網41を経由して、第三者のセンター40にアップロードする。そして、その蓄積装置に記憶された車両10の各種情報から、第三者のセンター40の処理装置における車両点検用ソフトウェアを実行し、車両10を点検する。
【0085】
これらの場合、アップロードするタイミングは、第1の実施形態における図6で説明したアップロードのタイミングと同様である。
【0086】
次に、図13において、ホームセキュリティネットワークに直接又は複数の機器を介して繋がるホームネットワーク21を経由して車庫25(特定の駐車場)に駐車した車両10をDSRCで接続した通信システムについて説明する。この場合は、ホームネットワーク21及びそれに接続された機器(PCまたはホームサーバー22など)を経由して、ホームセキュリティネットワークに車載機器又は各種センサー等からの情報をアップロードすることができる。ただし、本実施形態では、車両とホーム間の通信手段はDSRCであるが、無線LAN(ホーム20と車両10の専用)又はブルートゥース(Bluetooth)等での接続も可能である。
【0087】
〔車両側からセキュリティモードを起動する場合〕
車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、車両10のボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、監視映像等の各種搭載機器の情報などを収集して、車両10側から、その収集された情報を、DSRC基地局23を介してホーム20内の(ホームネットワーク21を経由して)ホームセキュリティネットワークにアップロードし、ホーム20側、又はセキュリティセンター40側から遠隔監視に利用する(ホームネットワーク21がホームセキュリティネットワークを兼ねる場合もある)。または、車両10側で異常を検知したら、収集された情報を(ホームネットワーク21を経由して)ホームセキュリティネットワークにアップロードする。
【0088】
なお、さらに、車両10側に異常が発生した場合、警報、キーロック等の制御信号を、セキュリティセンター40側、又はホーム20側から、ホームセキュリティネットワーク(、ホームネットワーク21)を経由して車両10側に送る場合もある。
【0089】
また、ホーム20側の遠隔監視は、車両10側から収集された情報をホームネットワーク21上のPCまたはホームサーバー22にアップロードし、PCまたはホームサーバー22上のセキュリティ異常検出ソフトウェアを実行する場合もある。
【0090】
これらの場合、アップロードするタイミングは、図14、または図15を用いて、以下に詳細に説明する。
【0091】
図14は、ホーム車両間通信手段が無線通信(DSRC)での遠隔監視の場合、特に、車両側からの要求(主に、アップロード)の一例を示すフロー図である。まず、車両が車庫に入っているかどうかを検知する(ステップS1401)。次に、車両の入庫を検知したならば、ホーム側の通信基地局(通信装置)が待ち受け状態になり、通信可能になる(ステップS1402)。この状態で通信開始のトリガーは、車両内での手動操作、あるいは、エンジンの停止やキーの抜き取り、等の検出である。通信が開始されると(ステップS1403)、車載サーバー13は車両IDを送信し(ステップS1404)、PCまたはホームサーバー22において車両のIDが所定のIDと一致することを確認するID認証が行われる(ステップS1405)。次に、ドアーのキーの施錠(キーロック)を検出すると(ステップS1406)、車両内の機器やセンサーのセキュリティモードが始動する(ステップS1407)。そして、センサー等が異常を検出すると(ステップS1408)、通信を始動して異常情報を送信し(ステップS1409)、セキュリティセンターへ通報する(ステップS1410)。なお、車両のIDが所定のIDと一致しない場合はエラー処理となる(ステップS1411)。
【0092】
本例では、ステップS1405のIDの認証を入れているが、認証のない場合も考えられる。またステップS1401の、車両の入庫の検知には、赤外線センサー、予告通信装置や車両の重量計等が考えられる。さらに、ホーム側の通信基地局(通信装置)が前記予告通信装置を兼ねる場合も想定される(つまり、ホーム側の通信基地局(通信装置)が常に待ち受け状態であっても本出願の権利内である。この場合、ステップS1401、S1402は不要である。)。なお、トリガーとしては、キーを抜き取ってドアーのキーを施錠したときも考えられる。
また、本例はステップS1401、1402をホーム側で処理する例であるが、車両側で処理することも可能である。つまり、車両が車庫に入っているかどうかを車両側で検知し(ステップS1401)、次に、車両の入庫を検知したならば、車両側から(赤外線などを)発信し、ホーム側の通信基地局(通信装置)を待ち受け状態にして、通信可能にする(ステップS1402)ことも可能である。この場合、車両の入庫を検知(ステップS1401)は、GPSによる位置の確認、運転手による確認、等でも行える。
【0093】
図15は、ホーム車両間通信手段が無線通信(DSRC)での遠隔監視の場合、特に、車両側からの要求(主に、アップロード)の別の一例を示すフロー図である。この場合は、まず、車両が車庫に入っているかどうかを検知する(ステップS1501)。次に、車両の入庫を検知したならば、ホーム側の通信基地局(通信装置)が待ち受け状態になり、通信可能になる(ステップS1502)。そして、エンジンの停止やキーの抜き取り等の検出し(ステップS1503)、ドアーのキーの施錠(キーロック)を検出すると(ステップS1504)、車両内の機器やセンサーのセキュリティモードが始動する(ステップS1505)。この状態で通信開始のトリガーは、センサー等が異常を検出すると(ステップS1506)、通信を始動し、車両IDを送信する(ステップS1507)。そして、PCまたはホームサーバー22において車両のIDが所定のIDと一致することを確認するID認証(ステップS1508)した後、異常情報を送信し(ステップS1509)、セキュリティセンターへ通報する(ステップS1510)。なお、車両のIDが所定のIDと一致しない場合はエラー処理となる(ステップS1511)。本例は、あらかじめID認証をせずに、異常検出時の通報の通信を行う際にID認証を行う例である。
また、本例はステップS1501、1502をホーム側で処理する例であるが、車両側で処理することも可能である。つまり、車両が車庫に入っているかどうかを車両側で検知し(ステップS1501)、次に、車両の入庫を検知したならば、車両側から(赤外線などを)発信し、ホーム側の通信基地局(通信装置)を待ち受け状態にして、通信可能にする(ステップS1502)ことも可能である。この場合、車両の入庫を検知(ステップS1501)は、GPSによる位置の確認、運転手による確認、等でも行える。さらに、ホーム側の通信基地局(通信装置)が前記予告通信装置を兼ねる場合も想定される(つまり、ホーム側の通信基地局(通信装置)が常に待ち受け状態であっても本出願の権利内である。この場合、ステップS1501、S1502は不要である。)。
【0094】
なお、本例は、ステップS1507で車載サーバー13側から車両IDをPCまたはホームサーバー22に送信し、ステップS1508で車両IDの認証をした後、ステップS1509で車載サーバー13側から異常情報をPCまたはホームサーバー22に送信し、ステップS1510で異常通報の通信を行う例であるが、車載サーバー13側から異常情報と車両IDをまとめてPCまたはホームサーバー22に送信し、車両IDの認証をした後、異常の通報を行う例も容易に類推できる。
【0095】
〔ホーム側又はセンター側からセキュリティモードを起動する場合〕
車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、ホーム20側、又は、セキュリティセンター40側からの要求に応じて、車両10のボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、監視映像等の各種搭載機器の情報などを収集して、その収集した情報を、DSRC基地局23を介してホーム20内の(ホームネットワーク21を経由して)セキュリティネットワークにアップロードし、ホーム20側、又はセキュリティセンター40側から遠隔監視に利用する(ホームネットワーク21がホームセキュリティネットワークを兼ねる場合もある)。または、車両10側で異常を検知したら、収集された情報を(ホームネットワーク21を経由して)ホームセキュリティネットワークにアップロードする。
【0096】
なお、さらに、車両10側に異常が発生した場合、警報、キーロック等の制御信号を、セキュリティセンター40側、又はホーム20側から、セキュリティネットワーク(、ホームネットワーク21)を経由して、車両10側に送る場合もある。
【0097】
また、ホーム20側の遠隔監視は、車両10の収集された情報を、ホームネットワーク21上のPCまたはホームサーバー22にアップロードし、PCまたはホームサーバー22上のセキュリティ異常検出ソフトウェアを実行する場合もある。
【0098】
これらの場合、アップロードするタイミングは、図16を用いて、以下に詳細に説明する。
【0099】
図16は、ホーム車両間通信手段が無線通信(DSRC)での遠隔監視の場合、特に、ホーム側からの要求(主に、アップロード)の一例を示すフロー図である。まず、車両が車庫に入っているかどうかを確認する(ステップS1601)。次に、車両の入庫を検知したならば(ステップS1602)、ホーム側の通信基地局(通信装置)が待ち受け状態になり、車両側に車両IDを要求する(ステップS1603)。この状態で通信開始のトリガーは、PCまたはホームサーバー22から手動操作、あるいは、PCまたはホームサーバー22に設定された通信予約時間(随時設定する場合と定期的な設定等)などである。通信が開始されると、車載サーバー13は車両IDを送信し(ステップS1604)、PCまたはホームサーバー22において車両のIDが所定のIDと一致することを確認するID認証が行われ(ステップS1605)、セキュリティモードの始動を要求する(ステップS1606)。エンジン停止やドアーのキーの施錠(キーロック)を検出すると(ステップS1607)、車両内の機器やセンサーのセキュリティモードが始動する(ステップS1609)。また、エンジン停止やドアーのキーの施錠(キーロック)を検出しない場合はエンジンを停止し、ドアーのキーや窓の施錠を行い(ステップS1608)、セキュリティモードが始動する(ステップS1609)。次に、PCまたはホームサーバー22側から一定時間間隔でのポーリングを行い、ポーリングでセンサー等が異常を検出すると(ステップS1610)、異常情報を送信し(ステップS1611)、セキュリティセンターへ異常情報を通報する(ステップS1612)。なお、車両のIDが所定のIDと一致しない場合はエラー処理となる(ステップS1613)。
【0100】
本例では、ステップS1605のIDの認証を入れているが、認証のない場合も考えられる。またステップS1601の、車両の入庫の検知には、赤外線センサーや車両の重量計等が考えられる。また、一端入庫を確認した後は、PCまたはホームサーバー22において車両の状態を管理しておき、その管理情報によって車庫の入庫状態を確認する方法も可能である。なお、通信予約の定期的な設定としては、(1)設定された時間に毎日、(2)設定された曜日の時間に毎週、(3)設定された日の時間に毎月、通信を開始する方法等もある。また、通信はPCまたはホームサーバー22に限らず、セキュリティセンターから直接ポーリングする場合も考えられる。
【0101】
本実施形態によれば、長時間駐車が行われる自宅などの車庫25等の特定の駐車位置において通信が行われるため、通信時間に制約がなく、大容量の通信が可能となる。また、DSRC通信により車庫内など特定の限られた範囲内での通信や、車両10のIDが所定のIDと一致することを検出した場合に通信を開始するので、通信の機密性を確保することができるとともに、セキュリティを強化することができる。また、ホームネットワーク21等の既存のインフラストラクチャーを利用して通信システムを構成できるため、初期コスト、維持コストを少なくし、点検等の為の車両の無駄な移動をなくすことができる。
【0102】
図17は、本発明の第4の実施形態を説明するための車両、ホーム及びセンター間における通信システムの概略構成を示す図である。本実施形態は、複数の機器と繋がるホームネットワーク21と車庫25(駐車場)に駐車した電気車両11とを電源線(パワーライン30、充電線32)で接続し、ホームネットワーク21がゲートウエイ42を通じ固定通信網41を経由して第三者のセンター40(カーメーカー、カーディーラー、車載機器メーカー、セキュリティセンター、等)に接続された通信システムである。なお、ホームネットワーク21は、図17に限らず、パワーラインで構成される場合もある。さらに、PCまたはホームサーバー22がホームネットワーク21およびゲートウエイ42を介さずに、直接、公衆回線(固定通信回線41)に接続される場合も考えられる。
また、固定通信網41としては、電話網、電力網、ケーブルTV網、官公網(専用ライン)、衛星通信網、等がある。まず、第三者のセンター40からホームネットワーク21及びそれに接続された機器(PC,ホームサーバーなど)を経由して車載機器又は電気車両11の各種機器(車載サーバー等)に地図や観光あるいは機器の保守・維持等の各種情報、メンテナンス等のソフトあるいはコンテンツをダウンロードする場合について説明する。ホーム20と電気車両11間の通信手段は、充電線32のホーム20側にPLCブリッジ31、充電線32の電気車両11側にPLCブリッジ33を備える。この場合、車載機器側からの操作と、ホーム機器側からの操作がある。
【0103】
〔車両側の要求によりホーム側に配信されている情報をダウンロードする場合〕
第三者のセンター40からダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、固定通信網41を経由して、PCまたはホームサーバー22の蓄積装置24に配信しておき、電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、電気車両11側の要求によりダウンロードする。この場合、第三者のセンター40からダウンロードする情報は最終的な配信先(ホーム20側の機器、電気車両11側の機器など)情報を有する。
【0104】
また、第三者のセンター40からダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、PCまたはホームサーバー22の蓄積装置24に配信する代わりに、ホーム側のPCまたはホームサーバー22からの要求によりその蓄積装置24にダウンロードしておく場合もある。
【0105】
〔車両側がセンターから直接ダウンロードする場合〕
電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、電気車両11側の車載機器から、第三者のセンター40から電気車両11にダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、ホーム20内のホームネットワーク21(PCまたはホームサーバー22等が接続)、固定通信網41を経由して、車載機器にダウンロードする。
【0106】
これらの場合、ダウンロードするタイミングは、第2の実施形態における図10で説明したダウンロードのタイミングと同様である。
【0107】
〔ホーム側の要求によりホーム側に配信されている情報をダウンロードする場合〕
第三者のセンター40からダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、固定通信網41を経由して、PCまたはホームサーバー22の蓄積装置24に配信しておき、電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、(ホーム20側からの要求により)PCまたはホームサーバー22から車載機器にダウンロードする。この場合も、第三者のセンター40からダウンロードする情報は最終的な配信先(ホーム20側の機器、電気車両11側の機器など)情報を有する。
【0108】
また、第三者のセンター40からダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、PCまたはホームサーバー22の蓄積装置24に配信する代わりに、ホーム側のPCまたはホームサーバー22からの要求によりその蓄積装置24にダウンロードしておく場合もある。
【0109】
〔センターから車両側に直接配信する場合〕
第三者のセンター40からダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、固定通信網41を経由し、ホーム20内のホームネットワーク21(PCまたはホームサーバー22等が接続)を経由して、電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、電気車両11側の機器に配信する。この場合も、第三者のセンター40からダウンロードする情報は最終的な配信先(ホーム20側の機器、電気車両11側の機器など)情報を有する。
【0110】
これらの場合、ダウンロードするタイミングは、第2の実施形態における図12で説明したダウンロードのタイミングと同様である。
【0111】
次に、第三者のセンター40(カーメーカー、カーディーラー、車載機器メーカー、セキュリティセンター、等)にホームネットワーク21及びそれに接続された機器(PC、ホームサーバーなど)を経由して車載機器又は電気車両11の各種機器(車載サーバー等)から電気車両11の走行状況や燃料、故障、警告、あるいは機器の故障・使用状況、各種センサーからの情報等をアップロードする場合について説明する。この場合も、車載機器側からの操作と、ホーム機器側からの操作がある。
【0112】
〔車両側から一旦ホーム側にアップロードしてセンター側の要求によりアップロードし車両点検する場合〕
電気車両11側の車載機器が走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを収集して蓄積装置14に記憶しておき、電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、電気車両11側から、その車載機器の蓄積装置14に記憶された情報を、ホーム20内のホームネットワーク21上の機器(PCまたはホームサーバー22等)にアップロードし、ホーム20側の蓄積装置24に記憶しておき、第三者のセンター40からの要求により、そのホーム20側の蓄積装置24に記憶された情報を、固定通信網41を経由し、第三者のセンター40にアップロードする。そして、その蓄積装置に記憶された電気車両11の各種情報から、第三者のセンターの処理装置における車両点検用ソフトウェアを実行し、電気車両11を点検する。
【0113】
〔車両側から一旦ホーム側にアップロードしてホーム側の要求によりセンター側で車両点検する場合〕
電気車両11側の車載機器が走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを収集して蓄積装置14に記憶しておき、電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、電気車両11側から、その車載機器の蓄積装置14に記憶された情報を、ホーム20内のホームネットワーク21上の機器(PCまたはホームサーバー22等)にアップロードし、ホーム20側の蓄積装置24に記憶しておき、ホームネットワーク21上の機器(PCまたはホームサーバー22等)から、そのホーム20側の蓄積装置24に記憶された情報を、固定通信網41を経由し、第三者のセンター40にアップロードする。そして、その蓄積装置に記憶された電気車両11の各種情報から、第三者のセンターの処理装置における車両点検用ソフトウェアを実行し、電気車両11を点検する。
【0114】
〔車両側からホーム側にアップロードして車両点検した結果をセンター側にアップロードする場合〕
電気車両11側の車載機器が走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを収集して蓄積装置14に記憶しておき、電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、電気車両11側から、その車載機器の蓄積装置14に記憶された情報を、ホーム20内のホームネットワーク21上の機器(PCまたはホームサーバー22等)にアップロードし、ホーム20側の蓄積装置24に記憶しておき、その蓄積装置24に記憶された電気車両11の各種情報から、PCまたはホームサーバー22上の車両点検用ソフトウェアを実行し、電気車両11を点検し、ホームネットワーク21上の機器(PCまたはホームサーバー22等)から、その点検結果を、固定通信網41を経由し、第三者のセンター40にアップロードする。
【0115】
〔車両側から直接センターにアップロードして車両点検する場合〕
電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、電気車両11側の車載機器から、走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを、固定通信網41、及びホーム20内のホームネットワーク21(PCまたはホームサーバー22等が接続)を経由して、第三者のセンター40にアップロードする。そして、その蓄積装置に記憶された電気車両11の各種情報から、第三者のセンターの処理装置上で車両点検用ソフトウェアを実行し、電気車両11を点検する。
【0116】
また、さらに、車庫25(特定の駐車位置)に駐車された電気車両11側の要求により、その点検結果を、車載機器側から確認する場合もある。
【0117】
これらの場合、アップロードするタイミングは、第2の実施形態における図9で説明したアップロードのタイミングと同様である。
【0118】
〔ホーム側の要求により一旦アップロードした情報をセンター側の要求によりアップロードし車両点検する場合〕
電気車両11側の車載機器が走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを収集して蓄積装置14に記憶しておき、電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、ホーム20側の要求により、その車載機器の蓄積装置14に記憶された情報を、ホーム20内のホームネットワーク21上の機器(PCまたはホームサーバー22等)にアップロードし、ホーム20側の蓄積装置24に記憶しておく。そして、第三者のセンター40からの要求により、そのホーム20側の蓄積装置24に記憶された情報を、固定通信網41を経由し、第三者のセンター40にアップロードする。そして、その蓄積装置に記憶された電気車両11の各種情報から、第三者のセンターの処理装置における車両点検用ソフトウェアを実行し、電気車両11を点検する。
【0119】
〔ホーム側の要求によりアップロードしてセンター側で車両点検する場合〕
電気車両11側の車載機器が走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを収集して蓄積装置14に記憶しておき、電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、ホーム20側の要求により、その車載機器の蓄積装置14に記憶された情報を、ホーム20内のホームネットワーク21上の機器(PCまたはホームサーバー22等)にアップロードし、ホーム20側の蓄積装置24に記憶しておく。そして、ホームネットワーク21上の機器(PCまたはホームサーバー22等)から、そのホーム20側の蓄積装置24に記憶された情報を、固定通信網41を経由し、第三者のセンター40にアップロードする。そして、その蓄積装置に記憶された電気車両11の各種情報から、第三者のセンター40の処理装置における車両点検用ソフトウェアを実行し、電気車両11を点検する。
【0120】
〔ホーム側の要求により車両側からアップロードして車両点検した結果をセンター側にアップロードする場合〕
電気車両11側の車載機器が走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを収集して蓄積装置14に記憶しておき、電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、ホーム20側の要求により、その車載機器の蓄積装置14に記憶された情報を、ホーム20内のホームネットワーク21上の機器(PCまたはホームサーバー22等)にアップロードし、ホーム20側の蓄積装置24に記憶しておく。そして、その蓄積装置24に記憶された電気車両11の各種情報から、PCまたはホームサーバー22上の車両点検用ソフトウェアを実行し、電気車両11を点検し、ホームネットワーク21上のPCまたはホームサーバー22から、その点検結果を、固定通信網41を経由し、第三者のセンター40にアップロードする。
【0121】
〔センター側の要求により直接アップロードして車両点検する場合〕
電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、第三者のセンター40からの要求により、電気車両11の走行中の情報、ボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、搭載各種機器の情報などを、固定通信網41、及びホーム20内のホームネットワーク21(PCまたはホームサーバー22等が接続)を経由して、第三者のセンター40にアップロードする。そして、その蓄積装置に記憶された電気車両11の各種情報から、第三者のセンター40の処理装置上で車両点検用ソフトウェアを実行し、電気車両11を点検する。
【0122】
これらの場合、アップロードするタイミングは、第2の実施形態における図11で説明したアップロードのタイミングと同様である。
【0123】
次に、図17において、ホームセキュリティネットワークに直接又は複数の機器を介して繋がるホームネットワーク21を経由して車庫25(駐車場)に駐車した電気車両11を充電線32で接続した通信システムであって、ホームネットワーク21及びそれに接続された機器(PCまたはホームサーバー22など)を経由して、ホームセキュリティネットワークに車載機器又は各種センサー等からの情報をアップロードする場合について説明する。
【0124】
〔車両側からセキュリティモードを起動する場合〕
電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線32のプラグが挿入されたときに、電気車両11のボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、監視映像等の各種搭載機器の情報などを収集して、電気車両11側から、その収集された情報を、ホーム20内の(ホームネットワーク21を経由して、)セキュリティネットワークにアップロードし、ホーム20側又はセキュリティセンター40側から遠隔監視に利用する。または、電気車両11側で異常を検知したら、収集された情報を(ホームネットワーク21を経由して)ホームセキュリティネットワークにアップロードする。
【0125】
なお、さらに、電気車両11側に異常が発生した場合、警報、キーロック等の制御信号を、セキュリティセンター40側、又はホーム20側から、セキュリティネットワーク(、ホームネットワーク21)を経由して、電気車両11側に送る場合もある。
【0126】
また、ホーム20側の遠隔監視は、電気車両11側から収集された情報を、ホーム20内のホームネットワーク21上のPCまたはホームサーバー22にアップロードし、PCまたはホームサーバー22上のセキュリティ異常検出ソフトウェアを実行する場合もある。
【0127】
これらの場合、アップロードするタイミングは、図18あるいは図19を用いて、以下に詳細に説明する。
【0128】
図18は、ホーム車両間通信手段が充電線での遠隔監視の場合、特に、車両側からの要求(主に、アップロード)の一例を示すフロー図である。まず、車両が車庫に入って、充電線32のプラグが挿入されると(ステップS1801)、通信が可能状態になる(ステップS1802)。この状態で通信開始のトリガーは、車両内での手動操作、あるいは、エンジンの停止やキーの抜き取り、等の検出である。通信が開始されると(ステップS1803)、車載サーバー13は車両IDを送信し(ステップS1804)、PCまたはホームサーバー22において車両のIDが所定のIDと一致することを確認するID認証が行われる(ステップS1805)。次に、ドアーのキーの施錠(キーロック)を検出すると(ステップS1806)、車両内の機器やセンサーのセキュリティモードが始動する(ステップS1807)。そして、センサー等が異常を検出すると(ステップS1808)、異常情報を送信し(ステップS1809)、セキュリティセンターへ異常情報を通報する(ステップS1810)。なお、車両のIDが所定のIDと一致しない場合はエラー処理となる(ステップS1811)。本例では、ステップS1805のIDの認証を入れているが、認証のない場合も考えられる。なお、トリガーとしては、キーを抜き取ってドアーのキーを施錠したときも考えられる。あるいは、車両内での手動操作は、充電線32のプラグが挿入される前に実行される場合もあるが、容易に類推できる。
【0129】
図19は、ホーム車両間通信手段が充電線での遠隔監視の場合、特に、車両側からの要求(主に、アップロード)の別の一例を示すフロー図である。まず、車両が車庫に入って、充電線32のプラグが挿入されると(ステップS1901)、通信が可能状態になる(ステップS1902)。次に、エンジンの停止やキーの抜き取り、等の検出が行われる(ステップS1903)。そして、ドアーのキーの施錠(キーロック)を検出すると(ステップS1904)、車両内の機器やセンサーのセキュリティモードが始動する(ステップS1905)。センサー等が異常を検出すると(ステップS1906)、車両IDを送信し(ステップS1907)、PCまたはホームサーバー22において車両のIDが所定のIDと一致することを確認するID認証した後(ステップS1908)、異常情報を通信し(ステップS1909)、セキュリティセンターへ異常情報を通報する(ステップS1910)。なお、車両のIDが所定のIDと一致しない場合はエラー処理となる(ステップS1911)。本例は、あらかじめID認証をせずに、異常検出時の通報の通信を行う際にID認証を行う例である。
【0130】
なお、本例は、ステップS1907で車載サーバー13側から車両IDをPCまたはホームサーバー22に送信し、ステップS1908で車両IDの認証をした後、ステップS1909で車載サーバー13側から異常情報をPCまたはホームサーバー22に送信し、ステップS1910で異常通報の通信を行う例であるが、車載サーバー13側から異常情報と車両IDをまとめてPCまたはホームサーバー22に送信し、車両IDの認証をした後、異常の通報を行う例も容易に類推できる。
【0131】
〔ホーム側又はセンター側からセキュリティモードを起動する場合〕
電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線32のプラグが挿入されたときに、ホーム20側又はセキュリティセンター40側からの要求に応じて、電気車両11のボディ系、エンジン系等の各種センサー情報、監視映像等の各種搭載機器の情報などを収集して、その収集した情報を、ホーム20内の(ホームネットワーク21を経由して、)セキュリティネットワークにアップロードし、ホーム20側又はセキュリティセンター40側から遠隔監視に利用する。または、電気車両11側で異常を検知したら、収集された情報を(ホームネットワーク21を経由して)ホームセキュリティネットワークにアップロードする。
【0132】
なお、さらに、電気車両11側に異常が発生した場合、警報、キーロック等の制御信号を、セキュリティセンター40側、又はホーム20側から、セキュリティネットワーク(、ホームネットワーク21)を経由して、電気車両11側に送る場合もある。
【0133】
また、ホーム20側の遠隔監視は、電気車両11から収集された情報を、ホームネットワーク21上のPCまたはホームサーバー22にアップロードし、PCまたはホームサーバー22上のセキュリティ異常検出ソフトウェアを実行する場合もある。
【0134】
これらの場合、アップロードするタイミングは、図20を用いて、以下に詳細に説明する。
【0135】
図20は、ホーム車両間通信手段が充電線での遠隔監視の場合、特に、ホーム側からの要求(主に、アップロード)の一例を示すフロー図である。まず、電気車両11が車庫25に入って、充電線32のプラグが挿入されており、充電線32での車両との通信の状態を確認し(ステップS2001)、通信が可能か判断し(ステップS2002)、電気車両11側に車両IDを要求する(ステップS2003)。この状態で通信開始のトリガーは、PCまたはホームサーバー22からの手動操作、あるいは、PCまたはホームサーバー22に設定された通信予約時間(随時設定する場合と定期的な設定)等である。通信が開始されると、車載サーバー13は車両IDを送信し(ステップS2004)、PCまたはホームサーバー22において車両のIDが所定のIDと一致することを確認するID認証が行われ(ステップS2005)、セキュリティモードの始動を要求する(ステップS2006)。エンジンの停止やドアーのキーの施錠(キーロック)を検出すると(ステップS2007)、車両内の機器やセンサーのセキュリティモードが始動する(ステップS2009)。また、エンジンの停止やドアーのキーの施錠(キーロック)を検出しない場合はエンジンを停止し、ドアーや窓の施錠を行い(ステップS2008)、セキュリティモードを始動する(ステップS2009)。次に、PCまたはホームサーバー22側から一定時間間隔でのポーリングを行い、ポーリングでセンサー等が異常を検出すると(ステップS2010)、異常情報を送信し(ステップS2011)、セキュリティセンターへ異常情報を通報する(ステップS2012)。なお、車両のIDが所定のIDと一致しない場合はエラー処理となる(ステップS2013)。本例では、ステップS2005のIDの認証を入れているが、認証のない場合も考えられる。なお、通信予約の定期的な設定としては、(1)設定された時間に毎日、(2)設定された曜日に毎週、(3)設定された日の時間に毎月、通信を開始する方法等もある。また、通信はPCまたはホームサーバー22に限らず、セキュリティセンターから直接ポーリングする場合も考えられる。
【0136】
本実施形態によれば、長時間駐車が行われる自宅などの車庫25等の特定の駐車位置において通信が行われるため、通信時間に制約がなく、大容量の通信が可能となる。また、特定位置での充電線による有線での通信や、電気車両11のIDが所定のIDと一致することを検出した場合に通信を開始するので、通信の機密性を確保することができる。また、ホームネットワーク21等の既存のインフラストラクチャーを利用して通信システムを構成できるため、初期コスト、維持コストを少なくし、点検等の為の車両の無駄な移動をなくすことができる。
【0137】
図21は、本発明の第5の実施形態を説明するための車両、ホーム及びセンター間における通信システムの概略構成を示す図である。本実施形態は、複数の機器と繋がるホームネットワーク21と車庫25(特定の駐車場)に駐車した車両10とをDSRCで接続し、ホームネットワーク21にDTV/STB(Digital TV / Set-top Box)56などが接続された通信システムである。なお、本実施形態では、受信装置の一例として、DTV/STB56の例を示したが、デジタル音声放送の場合なども同様である。まず、第三者(カーメーカー、カーディーラー、車載機器メーカー、コンテンツプロバイダー、等)が、放送(衛星放送52&54、地上波放送51&53、CATV55、等)によってDTV/STB56を通して、ホームネットワーク21及びそれに接続された機器(PCまたはホームサーバー22など)を経由して車載機器又は車両10の各種機器(車載サーバー13等)に地図や観光あるいは機器の保守・維持等の各種情報、メンテナンス等のソフトあるいはコンテンツをダウンロードする場合について説明する。ホーム20と車両10間の通信手段は、ホーム20側に専用のDSRC基地局23を設置し、車両10側にもDSRC車載器を設置する。この場合、車載機器側からの操作と、ホーム機器側からの操作がある。ただし、本実施形態では、車両とホーム間の通信手段はDSRCであるが、無線LAN(ホーム20と車両10の専用)又はブルートゥース(Bluetooth)等での接続も可能である。また、PCまたはホームサーバー22とDSRC基地局23とがシリアル通信等、ホームネットワーク21を介さずに接続される場合も容易に類推できる。なお、本実施形態の説明では、アップロードの説明を割愛するが、アップロードは図13の実施形態と同様に固定通信網を用いて行うことも可能である。
【0138】
〔ホーム側に情報を配信し車両側の要求によりダウンロードする場合〕
第三者のセンター40からダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、固定通信網41を経由して、放送局50から放送し、衛星放送52&54、地上波放送51&53、CATV55、等を経由して、ホームネットワーク21上のDTV/STB56を通じて、その情報をPCまたはホームサーバー22の蓄積装置24に配信しておき、車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、車両10側の要求によりダウンロードする。この場合、第三者のセンター40からダウンロードする情報は最終的な配信先(ホーム20側の機器、車両10側の機器など)情報を有する。
【0139】
また、配信情報をPCまたはホームサーバー22の蓄積装置24ではなく、DTV/STB56の蓄積装置に配信する場合も同様である。
【0140】
これらの場合、ダウンロードのタイミングは、第1の実施形態における図5で説明したダウンロードのタイミングと同様である。
【0141】
〔ホーム側に情報を配信しホーム側の要求によりダウンロードする場合〕
第三者のセンター40からダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、固定通信網41を経由して、放送局50から放送し、衛星放送52&54、地上波放送51&53、CATV55、等を経由して、ホームネットワーク21上のDTV/STB56を通じて、その情報をPCまたはホームサーバー22の蓄積装置24に配信しておき、車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、(ホーム20側からの要求により)PCまたはホームサーバー22から車載機器にダウンロードする。この場合、第三者のセンター40からダウンロードする情報は最終的な配信先(ホーム20側の機器、車両10側の機器など)情報を有する。
【0142】
また、配信情報をPCまたはホームサーバー22の蓄積装置24ではなく、DTV/STB56の蓄積装置に配信する場合も同様である。
【0143】
〔車両側に情報を直接配信する場合〕
第三者のセンター40からダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、固定通信網41を経由して、放送局50から放送し、衛星放送52&54、地上波放送51&53、CATV55、等を経由して、ホームネットワーク21上のDTV/STB56、及びPCおよびホームサーバー22等の機器を経由して、車両10が車庫25(特定の駐車位置)に駐車されたときに、車両10側の機器に配信する。この場合、第三者のセンター40からダウンロードする情報は最終的な配信先(ホーム20側の機器、車両10側の機器など)情報を有する。
【0144】
これらの場合、ダウンロードのタイミングは、第1の実施形態における図7で説明したダウンロードのタイミングと同様である。
【0145】
本実施形態によれば、長時間駐車が行われる自宅などの車庫25等の特定の駐車位置において通信が行われるため、通信時間に制約がなく、大容量の通信が可能となる。また、DSRC通信により車庫内など特定の限られた範囲内での通信や、車両10のIDが所定のIDと一致することを検出した場合に通信を開始するので、通信の機密性を確保することができる。また、ホームネットワーク21等の既存のインフラストラクチャーを利用して通信システムを構成できるため、初期コスト、維持コストを少なくし、点検等の為の車両の無駄な移動をなくすことができる。
【0146】
図22は、本発明の第6の実施形態を説明するための車両、ホーム及びセンター間における通信システムの概略構成を示す図である。本実施形態は、複数の機器と繋がるホームネットワーク21と車庫25(特定の駐車場)に駐車した電気車両11とを電源線(パワーライン30、充電線32)で接続し、ホームネットワーク21にDTV/STB56などが接続された通信システムである。なお、本実施形態では、受信装置の一例として、DTV/STB56の例を示したが、デジタル音声放送の場合なども同様である。まず、第三者(カーメーカー、カーディーラー、車載機器メーカー、コンテンツプロバイダー、等)が、放送(衛星放送52&54、地上波放送51&53、CATV55、等)によってDTV/STB56を通して、ホームネットワーク21及びそれに接続された機器(PCまたはホームサーバー22など)を経由して車載機器又は電気車両11の各種機器(車載サーバー13等)に地図や観光あるいは機器の保守・維持等の各種情報、メンテナンス等のソフトあるいはコンテンツをダウンロードする場合について説明する。ホーム20と電気車両11間の通信手段は、充電線32のホーム20側にPLCブリッジ31、電気車両11側にPLCブリッジ33を備える。この場合、車載機器側からの操作と、ホーム機器側からの操作がある。なお、本実施形態の説明では、アップロードの説明を割愛するが、アップロードは図17の実施形態と同様に固定通信網を用いて行うことも可能である。
【0147】
〔ホーム側に情報を配信し車両側の要求によりダウンロードする場合〕
第三者のセンター40からダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、固定通信網41を経由して、放送局50から放送し、衛星放送52&54、地上波放送51&53、CATV55、等を経由して、ホームネットワーク21上のDTV/STB56を通じて、その情報をPCまたはホームサーバー22の蓄積装置24に配信しておき、電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、電気車両11側の要求によりダウンロードする。この場合、第三者のセンター40からダウンロードする情報は最終的な配信先(ホーム20側の機器、電気車両11側の機器など)情報を有する。
【0148】
また、配信情報をPCまたはホームサーバー22の蓄積装置24ではなく、DTV/STB56の蓄積装置に配信する場合も同様である。
【0149】
これらの場合、ダウンロードのタイミングは、第2の実施形態における図10で説明したダウンロードのタイミングと同様である。
【0150】
〔ホーム側に情報を配信しホーム側の要求によりダウンロードする場合〕
第三者のセンター40からダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、固定通信網41を経由して、放送局50から放送し、衛星放送52&54、地上波放送51&53、CATV55、等を経由して、ホームネットワーク21上のDTV/STB56を通じて、その情報をPCまたはホームサーバー22の蓄積装置24に配信しておき、電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、(ホーム20側からの要求により)PCまたはホームサーバー22等から車載機器にダウンロードする。この場合、第三者のセンター40からダウンロードする情報は最終的な配信先(ホーム20側の機器、電気車両11側の機器など)情報を有する。
【0151】
また、配信情報をPCまたはホームサーバー22の蓄積装置24ではなく、DTV/STB56の蓄積装置に配信する場合も同様である。
【0152】
〔車両側に情報を直接配信する場合〕
第三者のセンター40からダウンロードする情報(各種情報、ソフト、コンテンツ、メンテナンスソフトウェア等)を、固定通信網41を経由して、放送局50から放送し、衛星放送52&54、地上波放送51&53、CATV55、等を経由して、ホームネットワーク21上のDTV/STB56、及びPCおよびホームサーバー22等の機器を経由して、電気車両11が車庫25(特定の駐車位置)に駐車され、充電線のプラグが挿入されたときに、電気車両11側の機器に配信する。この場合、第三者のセンター40からダウンロードする情報は最終的な配信先(ホーム20側の機器、電気車両11側の機器など)情報を有する。
【0153】
これらの場合、ダウンロードのタイミングは、第2の実施形態における図12で説明したダウンロードのタイミングと同様である。
【0154】
本実施形態によれば、長時間駐車が行われる自宅などの車庫25等の特定の駐車位置において通信が行われるため、通信時間に制約がなく、大容量の通信が可能となる。また、特定位置での充電線による有線での通信や、電気車両11のIDが所定のIDと一致することを検出した場合に通信を開始するので、通信の機密性を確保することができる。また、ホームネットワーク21等の既存のインフラストラクチャーを利用して通信システムを構成できるため、初期コスト、維持コストを少なくし、点検等の為の車両の無駄な移動をなくすことができる。
【0155】
図23は、本発明の第7の実施形態を説明するための車両、ホーム及びセンター間における通信システムの概略構成を示す図である。本実施形態では、車内LAN17を介して接続された車載機器15、16を搭載する車両10の車載サーバー13が蓄積装置14を備え、ホーム20内のホームネットワーク21のPCまたはホームサーバー22が蓄積装置24を備え、センターサーバー47が蓄積装置43を備え、ディーラー/メーカーのPC44が蓄積装置45を備えている。車載サーバー13とPCまたはホームサーバー22とはDSRC基地局23、DSRC車載器12を介して接続され、PCまたはホームサーバー22とディーラー/メーカーのPC44及びセンターサーバー47とはインターネット46を介して接続される。ただし、本実施形態では、車両とホーム間の通信手段はDSRCであるが、無線LAN、ブルートゥース(Bluetooth)、パワーライン、等での接続も同様である。また、PCまたはホームサーバー22とDSRC基地局23とがシリアル通信等、ホームネットワーク21を介さずに接続される場合も容易に類推できる。さらに、PCまたはホームサーバー22がホームネットワーク21およびゲートウエイ42を介さずに、直接、公衆回線(固定通信網41)に接続される場合も、ディーラー/メーカーとセンター40が同じ場合も考えられる。
【0156】
以下、本実施形態による車両の故障診断、メンテナンス、車検、各種コンテンツ配信、運転統計データ集計、等、ディーラー/メーカーなどと車両間の各種情報の通信について、図面を用いて説明する。
【0157】
なお、本例では、車両からディーラー/メーカーへ、およびディーラー/メーカーから車両への一方向の通信についてそれぞれ述べるが、それらの組合せにより双方向通信の場合も容易に類推できる。
【0158】
図24は、ホーム車両間通信手段がDSRC、無線LAN、Bluetooth、パワーライン、等である場合、全てに共通した、車両の故障診断、メンテナンス、などにおいて、車両からディーラー/メーカーへの車両の情報の流れの一例を示すシーケンス図である。図24に示すように、乗車時に車内LANあるいはシリアル通信等によって各種車載機器の情報が車載サーバー13に収集され、その蓄積装置14に蓄積(記憶)される。次に、車両が車庫に入庫した時、図4、図6、図9、図11、等のいずれかの方法でホーム車両間の通信が開始され、車載サーバー13の蓄積装置14に蓄積された車両情報は、車両側通信装置およびホーム側通信装置を介して車両が車庫に駐車されている間にPCまたはホームサーバー22に通信され、その蓄積装置24に蓄積(記憶)される。次に、PCまたはホームサーバー22の蓄積装置24に格納された車両情報は、入力された依頼内容に基づいて顧客在宅時等にセンターサーバー47に送信され、その蓄積装置43に蓄積(記憶)される。さらに、センターサーバー47の蓄積装置43に格納された車両情報は、依頼先別に仕分けされて、例えば、ディーラー/メーカーの勤務時間帯にディーラー/メーカーのPC44に送信され、依頼内容に基づいた情報処理がなさ、ディーラー/メーカーのPC44の蓄積装置45に蓄積(記憶)される。ただし、個々の装置間の通信は、例えば、車載機器15,16、車両通信装置と車載サーバー13間は車内LAN、シリアル通信などであり、車両側通信装置とホーム側通信装置間はDSRC、無線LAN、Bluetooth、パワーラインなどであり、ホーム側通信装置とPCまたはホームサーバー22間はホームネットワーク、シリアル通信などであり、PCまたはホームサーバー22とセンターサーバー40間はインターネットであり、センターサーバー40とディーラー/センターのPC間はインターネット、専用回線などである。
【0159】
図25は、ホーム車両間通信手段がDSRC、無線LAN、Bluetooth、パワーライン、等である場合、全てに共通した、車両の故障診断、メンテナンス、などにおいて、ディーラー/メーカーから車両へのメンテナンス等の情報の流れの一例を示すシーケンス図である。図25に示すように、ディーラー/メーカーのPC44の蓄積装置45に格納されている各種情報は、例えば、ディーラー/メーカーの勤務時間帯にセンターサーバー47に送信され、配送先別に仕分けされてその蓄積装置43に蓄積(記憶)される。次に、センターサーバー47の蓄積装置43に配送先別に仕分けされて格納された各種情報は、顧客在宅時等に各種処理の操作によってPCまたはホームサーバー22に送信され、その蓄積装置24に蓄積(記憶)される。次に、車両が車庫に入庫している時、図5、図7、図10、図12、等のいずれかの方法でホーム車両間の通信が開始され、PCまたはホームサーバー22の蓄積装置24に蓄積された各種情報は、ホーム側通信装置および車両側通信装置を介して車両が車庫に駐車されている間に車載サーバー13に通信され、その蓄積装置14に蓄積(記憶)される。そして、車載サーバー13の蓄積装置14に格納された各種機器への情報は乗車時に各種車載機器へ転送され、利用される。ただし、個々の装置間の通信は、例えば、センターサーバー40とディーラー/センターのPC間はインターネット、専用回線などであり、PCまたはホームサーバー22とセンターサーバー40間はインターネットであり、ホーム側通信装置とPCまたはホームサーバー22間はホームネットワーク、シリアル通信などであり、車両側通信装置とホーム側通信装置間はDSRC、無線LAN、Bluetooth、パワーラインなどであり、車載機器15,16、車両通信装置と車載サーバー13間は車内LAN、シリアル通信などである。
【0160】
このように本実施形態によれば、各蓄積装置14,24,43,45に格納された情報がリレー的に伝送されるので、通信時間に制約がなく、大容量の通信が可能となる。また、既存のインフラストラクチャーを利用しているので、初期コスト、維持コストが少なく、顧客がサービス提供を受けるに当たり時間的な制約がない通信システムを提供することができる。
【0161】
なお、上記各実施例では、トリガーをキーの状態にしているが、キーの代わりにキーレスエントリー・システムの状態やイモビザイラー、ドライバーズ・ライセンス・カードなどの場合も容易に類推できる。また、ホーム側のメイン機器として、本例では、PC(ノートPC等)またはホームサーバー22を用いたが、CPUと蓄積装置とモニターとキーボード等の入力装置を備える機器が考えられる。車載サーバー13として、カーナビゲーション、車載情報端末(IT端末)、車載AVサーバー、カーPC、など、CPUと蓄積装置とモニターと入力装置を備える機器が考えられる。ホームネットワークは、LAN、無線LAN、パワーラインネットワーク、などに限らず、IEEE1394、USB、シリアル通信、などの場合も考えられる。固定通信網41としては、電話網、電力網、ケーブルTV網、官公網(専用ライン)、衛星通信網、等が考えられる。また、本実施形態の説明では、配信手段として、衛星放送、地上波放送、CATVなどのデジタルTV放送の例を示したが、デジタル音声放送やインターネットTVなども考えられる。
【0162】
ここで、イモビライザーとはエンジン内の送信機(トランスポンダー)のIDコードと車両本体にある電子制御装置に登録されたIDコードの照合を行い、それが一致しなければエンジンが始動しないというシステムで、鍵に内蔵されたトランスポンダーからIDコードの照合を行う。これにより車両盗難防止に役立てることができる。また、キーレスエントリー・システムとは遠隔操作で施錠開錠を行うことができる装置であり、ドライバーズ・ライセンス・カードはICを搭載した免許証のことである。
【0163】
充電線(パワーライン)32での通信の場合、PLCブリッジ33がプラグ側(ホーム側)にある場合と、ソケット側(車両側)にある場合がある。前者の場合には、プラグとソケットの接続は、電源線と通信線の2系統になる。また、ホームと車両を直接、通信線で接続する場合も容易に類推できる。ホームは、自宅に限らず、マンション、オフィス、なども含む、宅内、屋内、を意味する。車庫は、屋根のない車庫も含む、特定の駐車場(駐車位置)を意味する。
【産業上の利用可能性】
【0164】
本発明の通信システム、車両用情報通信装置並びに屋内情報処理装置は、長時間駐車が行われる自宅の車庫等において通信が行われるため、通信時間に制約がなく、大容量の通信が可能となるという効果を有し、車両、ホーム及びセンター間における通信技術等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0165】
【図1】本発明の第1の実施形態を説明するための車両とホーム間における通信システムの概略構成を示す図
【図2】本発明の実施形態を説明するためのPCまたはホームサーバーの概略構成の一例を示すブロック図
【図3】本発明の第1の実施形態を説明するための車両内の車載サーバー等の概略構成例を示すブロック図
【図4】本発明の第1の実施形態を説明するための無線通信における車両側からのアップロードの一例を示すフロー図
【図5】本発明の第1の実施形態を説明するための無線通信における車両側からのダウンロードの一例を示すフロー図
【図6】本発明の第1の実施形態を説明するための無線通信におけるホーム側からのアップロードの一例を示すフロー図
【図7】本発明の第1の実施形態を説明するための無線通信におけるホーム側からのダウンロードの一例を示すフロー図
【図8】本発明の第2の実施形態を説明するための車両とホーム間における通信システムの概略構成を示す図
【図9】本発明の第2の実施形態を説明するための充電線における車両側からのアップロードの一例を示すフロー図
【図10】本発明の第2の実施形態を説明するための充電線における車両側からのダウンロードの一例を示すフロー図
【図11】本発明の第2の実施形態を説明するための充電線におけるホーム側からのアップロードの一例を示すフロー図
【図12】本発明の第2の実施形態を説明するための充電線におけるホーム側からのダウンロードの一例を示すフロー図
【図13】本発明の第3の実施形態を説明するための車両とホーム間における通信システムの概略構成を示す図
【図14】本発明の第3の実施形態を説明するための無線通信での遠隔監視における車両側からの起動の一例を示すフロー図
【図15】本発明の第3の実施形態を説明するための無線通信での遠隔監視における車両側からの起動の一例を示すフロー図
【図16】本発明の第3の実施形態を説明するための無線通信での遠隔監視におけるホーム側からの起動の一例を示すフロー図
【図17】本発明の第4の実施形態を説明するための車両とホーム間における通信システムの概略構成を示す図
【図18】本発明の第4の実施形態を説明するための充電線での遠隔監視における車両側からの起動の一例を示すフロー図
【図19】本発明の第4の実施形態を説明するための充電線での遠隔監視における車両側からの起動の一例を示すフロー図
【図20】本発明の第4の実施形態を説明するための充電線での遠隔監視におけるホーム側からの起動の一例を示すフロー図
【図21】本発明の第5の実施形態を説明するための車両とホーム間における通信システムの概略構成を示す図
【図22】本発明の第6の実施形態を説明するための車両とホーム間における通信システムの概略構成を示す図
【図23】本発明の第7の実施形態を説明するための車両とホーム間における通信システムの概略構成を示す図
【図24】本発明の第7の実施形態を説明するための車両側からセンター側への情報の流れの一例を示すシーケンス図
【図25】本発明の第7の実施形態を説明するためのセンター側から車両側への情報の流れの一例を示すシーケンス図
【図26】従来の車両とホーム間における通信システムの概略構成を示す図
【図27】従来の車両とホーム間における通信システムの概略構成を示す図
【符号の説明】
【0166】
10 車両
11 電気車両
12 DSRC車載器
13 車載サーバー
14,24,43,45 蓄積装置
15,16,61,62,63 車載機器
17 車内LAN
20 ホーム
21 ホームネットワーク
22 PCまたはホームサーバー
23 DSRC基地局
25 車庫
30 パワーライン
31,33 PLCブリッジ
32 充電線
34 配電盤(フィルタ)
35 電柱
40 センター
41 固定通信網
42 ホームゲートウェイ
44 ディーラー/メーカーのPC
46 インターネット
47 センターサーバー
50 放送局
51 電波塔
52 放送衛星
53,54 アンテナ
55 CATV
56 DTV/STB
57 移動体通信網
58 携帯電話
59 通信基地局
60 車載通信器
61,62,63 車載機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載される第一の情報処理装置と、該第一の情報処理装置に接続される第一の通信装置と、
前記第一の通信装置と通信可能な車両外の第二の通信装置と、該第二の通信装置に接続される屋内にある第二の情報処理装置と、
前記車両の状態を検出する車両に搭載される検出手段かつ/または車両外の検出手段と、
前記両検出手段の少なくとも一方の検出結果に応じて前記第一の通信装置と前記第二の通信装置との間の通信手段を用いて前記第一の情報処理装置と前記第二の情報処理装置との間の情報通信を開始する通信起動手段と、を備えた通信システム。
【請求項2】
請求項1に記載の通信システムであって、
前記第一の情報処理装置と前記第一の通信装置とは、車内LANで接続される通信システム。
【請求項3】
請求項1又は2記載の通信システムであって、
前記第二の情報処理装置と前記第二の通信装置とは、屋内ネットワークで接続される通信システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項記載の通信システムであって、
前記通信手段は、DSRC又は無線LAN又は光LAN又はブルートゥース又は携帯電話又はPLCのいずれかにより通信する通信システム。
【請求項5】
車両に搭載される第一の情報処理装置と、該第一の情報処理装置に接続される第一の通信装置と、
前記第一の通信装置と通信可能な車両外の第二の通信装置と、該第二の通信装置に接続される屋内にある第二の情報処理装置と、
前記第二の情報処理装置と固定通信網を用いて通信可能な情報センター内にある第三の情報処理装置と、
前記車両の状態を検出する車両に搭載される検出手段かつ/または車両外の検出手段と、
前記両検出手段の少なくとも一方の検出結果に応じて前記第一の通信装置と前記第二の通信装置との間の通信手段を用いて前記第一の情報処理装置と前記第二の情報処理装置との間の情報通信を開始する通信起動手段と、を備え、
前記第一の情報処理装置又は前記第二の情報処理装置と前記第三の情報処理装置との間の情報通信を行う通信システム。
【請求項6】
請求項5に記載の通信システムであって、
前記第一の情報処理装置と前記第一の通信装置とは、車内LANで接続される通信システム。
【請求項7】
請求項5又は6記載の通信システムであって、
前記第二の情報処理装置と前記第二の通信装置とは、屋内ネットワークで接続される通信システム。
【請求項8】
請求項5乃至7のいずれか一項記載の通信システムであって、
前記通信手段は、DSRC又は無線LAN又は光LAN又はブルートゥース又は携帯電話又はPLCのいずれかにより通信する通信システム。
【請求項9】
車両に搭載される第一の情報処理装置と、該第一の情報処理装置に接続される第一の通信装置と、
前記第一の通信装置と通信可能な車両外の第二の通信装置と、該第二の通信装置に接続された屋内にある第二の情報処理装置と、
前記第二の情報処理装置に接続された屋内にある受信装置と、
前記受信装置に配信可能な送信装置と、該送信装置に通信可能である情報センター内の第三の情報処理装置と、
前記車両の状態を検出する車両に搭載される検出手段かつ/または車両外の検出手段と、
前記両検出手段の少なくとも一方の検出結果に応じて前記第一の通信装置と前記第二の通信装置との間の通信手段を用いて前記第一の情報処理装置と前記第二の情報処理装置との間の情報通信を開始する通信起動手段と、を備え、
前記第三の情報処理装置から前記送信装置と前記受信装置との間の配信手段を用いて前記第一の情報処理装置又は前記第二の情報処理装置へ情報配信を行う通信システム。
【請求項10】
請求項9に記載の通信システムであって、
前記第一の情報処理装置と前記第一の通信装置とは、車内LANで接続される通信システム。
【請求項11】
請求項9又は10記載の通信システムであって、
前記第二の情報処理装置と前記第二の通信装置と前記受信装置とは、屋内ネットワークで接続される通信システム。
【請求項12】
請求項9乃至11のいずれか一項記載の通信システムであって、
前記通信手段は、DSRC又は無線LAN又は光LAN又はブルートゥース又は携帯電話又はPLCのいずれかにより通信する通信システム。
【請求項13】
請求項9乃至12のいずれか一項記載の通信システムであって、
前記配信手段は、衛星放送又は地上波放送又はCATV又はインターネットのいずれかにより配信する通信システム。
【請求項14】
請求項9乃至13のいずれか一項記載の通信システムであって、
前記第三の情報処理装置と前記送信装置との間の通信を固定通信網で行う通信システム。
【請求項15】
車両に搭載される第一の情報処理装置と、該第一の情報処理装置に接続される第一の通信装置と、
前記第一の通信装置と通信可能な第二の通信装置と、該第二の通信装置に接続された屋内にある第二の情報処理装置と、
前記第一の情報処理装置に接続された車両に搭載される車載機器と、
前記第二の情報処理装置と固定通信網を用いて通信可能な情報センター内にある第三の情報処理装置と、該第三の情報処理装置に通信可能な一つ又は複数の第四の情報処理装置と、
前記第一乃至第四の情報処理装置各々が収集又は加工又は発信する情報を各々格納する第一乃至第四の蓄積装置と、
前記車両の状態を検出する車両に搭載される検出手段かつ/または車両外の検出手段と、
前記両検出手段の少なくとも一方の検出結果に応じて前記第一の通信装置と前記第二の通信装置との間の通信手段を用いて、前記第一の情報処理装置と前記第二の情報処理装置との間の情報通信を開始する通信起動手段と、を備え、
前記第一の蓄積装置を経由して前記第一の情報処理装置と前記第二の情報処理装置との間の情報通信と、前記第二の蓄積装置を経由して前記第二の情報処理装置と前記第三の情報処理装置との間の情報通信と、前記第三の蓄積装置を経由して前記第三の情報処理装置と前記第四の情報処理装置との間の情報通信と、を逐次実行し、前記車載機器と前記第四の情報処理装置との間の情報の一方向又は双方向通信および処理を行う通信システム。
【請求項16】
請求項15に記載の通信システムであって、
前記車載機器は、前記第一の情報処理装置そのものである通信システム。
【請求項17】
請求項15又は16に記載の通信システムであって、
前記車載機器と前記第一の情報処理装置と前記第一の通信装置とは、車内LANで接続される通信システム。
【請求項18】
請求項15乃至17のいずれか一項記載の通信システムであって、
前記第二の情報処理装置と前記第二の通信装置とは、屋内ネットワークで接続される通信システム。
【請求項19】
請求項15乃至18のいずれか一項記載の通信システムであって、
前記通信手段は、DSRC又は無線LAN又は光LAN又はブルートゥース又は携帯電話又はPLCのいずれかにより通信する通信システム。
【請求項20】
請求項15乃至19のいずれか一項記載の通信システムであって、
前記第三の情報処理装置と前記第四の通信装置とは、固定通信網に接続される通信システム。
【請求項21】
請求項1乃至20のいずれか一項記載の通信システムであって、
前記検出手段は、少なくとも前記車両のエンジンの始動又は停止を検出する通信システム。
【請求項22】
請求項1乃至21のいずれか一項記載の通信システムであって、
前記検出手段は、少なくとも前記車両のキーの挿入又は抜き取りを検出する通信システム。
【請求項23】
請求項1乃至22のいずれか一項記載の通信システムであって、
前記検出手段は、少なくとも前記車両が所定の位置に存在するかを検出する通信システム。
【請求項24】
請求項1乃至22のいずれか一項記載の通信システムであって、
前記検出手段は、少なくとも前記PLCのプラグの挿入を検出する通信システム。
【請求項25】
請求項1乃至24のいずれか一項記載の通信システムであって、
さらに前記車両のIDは、所定のIDであることを認証する認証手段を、備えた通信システム。
【請求項26】
車両に搭載される第一の情報処理装置と、車両外の第二の通信装置と通信可能かつ前記第一の情報処理装置に接続された第一の通信装置と、
前記車両の所定の状態を検出する検出手段と、
該検出手段の検出結果に応じて前記第一の通信装置と前記車両外の第二の通信装置との間の通信手段を用いて前記第一の情報処理装置と車両外との情報通信を開始する通信起動手段と、を備えた車両用情報通信装置。
【請求項27】
請求項26に記載の車両用情報通信装置であって、
前記第一の情報処理装置と前記第一の通信装置とは、車内LANで接続される車両用情報通信装置。
【請求項28】
請求項26又は27に記載の車両用情報通信装置であって、
前記通信手段は、DSRC又は無線LAN又は光LAN又はブルートゥース又は携帯電話又はPLCのいずれかにより通信する車両用情報通信装置。
【請求項29】
請求項26乃至28のいずれか一項記載の車両用情報通信装置であって、
前記検出手段は、少なくとも前記車両のエンジンの始動又は停止を検出する車両用情報通信装置。
【請求項30】
請求項26乃至29のいずれか一項記載の車両用情報通信装置であって、
前記検出手段は、少なくとも前記車両のキーの挿入又は抜き取りを検出する車両用情報通信装置。
【請求項31】
請求項26乃至30のいずれか一項記載の車両用情報通信装置であって、
前記検出手段は、少なくとも前記車両が所定の位置であるかを検出する車両用情報通信装置。
【請求項32】
請求項26乃至30のいずれか一項記載の車両用情報通信装置であって、
前記検出手段は、少なくとも前記PLCのプラグの挿入を検出する車両用情報通信装置。
【請求項33】
請求項26乃至32のいずれか一項記載の車両用情報通信装置であって、
さらに前記車両のIDは、所定のIDであることを認証する認証手段を備えた車両用情報通信装置。
【請求項34】
車両に搭載された機器に接続された第一の通信装置と通信可能な車両外の第二の通信装置を制御する屋内にある第二の情報処理装置と、
前記車両の所定の状態を検出する検出手段と、
該検出手段の検出結果に応じて前記第一の通信装置と前記第二の通信装置との間の通信手段を用いて前記第一の通信装置と前記第二の通信装置との間の通信を開始するように前記車第二の通信装置を制御する制御手段と、を備えた屋内情報処理装置。
【請求項35】
請求項34に記載の屋内情報処理装置であって、
さらに前記第二の通信装置を含む屋内情報処理装置。
【請求項36】
請求項34又は35に記載の屋内情報処理装置であって、
前記第二の通信装置と屋内ネットワークで接続される屋内情報処理装置。
【請求項37】
請求項34乃至36のいずれか一項記載の屋内情報処理装置であって、
前記通信手段は、DSRC又は無線LAN又は光LAN又はブルートゥース又は携帯電話又はPLCのいずれかにより通信する屋内情報処理装置。
【請求項38】
請求項34乃至37のいずれか一項記載の屋内情報処理装置であって、
前記検出手段は、少なくとも前記車両が所定の位置に存在するかを検出する屋内情報処理装置。
【請求項39】
請求項34乃至37のいずれか一項記載の屋内情報処理装置であって、
前記検出手段は、少なくとも前記PLCのプラグの挿入を検出する屋内情報処理装置。
【請求項40】
請求項34乃至39のいずれか一項記載の屋内情報処理装置であって、
さらに前記車両のIDは、所定のIDであることを認証する認証手段を備えた屋内情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2006−287705(P2006−287705A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−106194(P2005−106194)
【出願日】平成17年4月1日(2005.4.1)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】