説明

通信制御装置

【課題】受信ユーザが希望するメディア形式にて内容情報を送信することが可能な通信制御装置を提供すること。
【解決手段】この装置21〜24は第1の通信端末11及び第2の通信端末12を含む複数の通信端末とネットワークNWを介して接続されている。装置は第1のメディア形式にて第1の通信端末から送信された内容情報を受け付ける。装置は第2の通信端末のユーザである受信ユーザの現時点の状況を表すプレゼンス情報及び当該受信ユーザにより予め入力された当該受信ユーザの特徴を表すプロファイル情報のうちの少なくとも1つを含むユーザ情報を受け付ける。装置は受け付けたユーザ情報に基づいて第2のメディア形式を選択する。装置は受け付けた内容情報を第1のメディア形式から第2のメディア形式へ変換する。装置は受け付けた内容情報又は変換された内容情報を第2の通信端末へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の通信端末とネットワークを介して接続され、当該通信端末間の通信を制御する通信制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の通信端末とネットワークを介して接続され、当該通信端末間の通信を制御する通信制御装置が知られている。この種の通信制御装置の一つとして特許文献1に記載の通信制御装置は、予め設定された特定のメールアドレスを宛先とするメールを受信した場合、そのメールの本文内のメッセージ部を表すテキスト形式の内容情報を、そのメッセージ部を読み上げた音声形式の内容情報に変換する(即ち、テキスト(文字列)を表す内容情報から音声を表す内容情報へ変換する)。そして、通信制御装置は、変換した内容情報を、上記本文内の送信先情報部が表す送信先の通信端末(受信ユーザの通信端末)へ送信する。
【0003】
この通信制御装置によれば、受信ユーザの通信端末がテキスト形式の情報を出力(表示)できない場合であっても、上記メールを送信した通信端末のユーザ(送信ユーザ)は、テキスト形式にて内容情報を入力することにより、受信ユーザにその内容情報を伝達することができる。即ち、このような場合であっても、送信ユーザが入力する内容情報のメディア形式を選択する自由度が低くなることを回避することができる。
【特許文献1】特開2007−6238号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、受信ユーザの通信端末が携帯型の通信端末である場合において、受信ユーザが電車に乗っているときには、テキスト形式にて内容情報を受信することを受信ユーザが希望し、一方、電車に乗っていないときには音声形式にて内容情報を受信することを受信ユーザが希望することが多い。即ち、受信ユーザの状況が変化すると、受信ユーザが受信することを希望するメディア形式が変化する。
【0005】
また、例えば、受信ユーザが聴覚に障害を有する場合には、受信ユーザは、テキスト形式にて内容情報を受信することを希望する。また、受信ユーザが視覚に障害を有する場合には、受信ユーザは、音声形式にて内容情報を受信することを希望する。このように、受信ユーザの特徴に応じて受信ユーザが受信することを希望するメディア形式が変化する。
【0006】
しかしながら、上記通信制御装置によれば、受信ユーザの通信端末へ送信される内容情報のメディア形式は、受信ユーザの状況及び/又は受信ユーザの特徴に関係なく、送信ユーザによって決定される。この結果、上記通信制御装置によれば、受信ユーザが希望するメディア形式にて内容情報を受信することができない場合が生じるという問題があった。即ち、送信ユーザから受信ユーザへ内容情報を迅速且つ確実に伝達することができない虞があった。
【0007】
このため、本発明の目的は、上述した課題である「受信ユーザが希望するメディア形式にて内容情報を受信することができない場合が生じること」を解決することが可能な通信制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するため本発明の一形態である通信制御装置は、
第1の通信端末及び第2の通信端末を含む複数の通信端末とネットワークを介して接続され、当該通信端末間の通信を制御する装置である。
【0009】
更に、この通信制御装置は、
第1のメディア形式にて上記第1の通信端末から送信された内容情報を受け付ける内容情報受付手段と、
上記受け付けた内容情報を上記第1のメディア形式から第2のメディア形式へ変換する変換手段と、
上記受け付けた内容情報又は上記変換された内容情報を上記第2の通信端末へ送信する内容情報送信手段と、
上記第2の通信端末のユーザである受信ユーザの現時点の状況を表すプレゼンス情報、及び、当該受信ユーザにより予め入力された当該受信ユーザの特徴を表すプロファイル情報、のうちの少なくとも1つを含むユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、を備え、
上記変換手段は、上記受け付けたユーザ情報に基づいて上記第2のメディア形式を選択するように構成される。
【0010】
また、本発明の他の形態である通信システムは、
第1の通信端末及び第2の通信端末を含む複数の通信端末と、
上記複数の通信端末とネットワークを介して接続され、当該通信端末間の通信を制御する通信制御装置と、を備えるシステムである。
【0011】
更に、この通信システムは、
第1のメディア形式にて上記第1の通信端末から送信された内容情報を受け付ける内容情報受付手段と、
上記受け付けた内容情報を上記第1のメディア形式から第2のメディア形式へ変換する変換手段と、
上記受け付けた内容情報又は上記変換された内容情報を上記第2の通信端末へ送信する内容情報送信手段と、
上記第2の通信端末のユーザである受信ユーザの現時点の状況を表すプレゼンス情報、及び、当該受信ユーザにより予め入力された当該受信ユーザの特徴を表すプロファイル情報、のうちの少なくとも1つを含むユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、を備え、
上記変換手段は、上記受け付けたユーザ情報に基づいて上記第2のメディア形式を選択するように構成される。
【0012】
また、本発明の他の形態である通信制御方法は、
第1の通信端末及び第2の通信端末を含む複数の通信端末間の通信を制御する方法である。
【0013】
更に、この通信制御方法は、
第1のメディア形式にて上記第1の通信端末から送信された内容情報を受け付ける内容情報受付工程と、
上記受け付けた内容情報を上記第1のメディア形式から第2のメディア形式へ変換する変換工程と、
上記受け付けた内容情報又は上記変換された内容情報を上記第2の通信端末へ送信する内容情報送信工程と、
少なくとも上記変換工程に先立って、上記第2の通信端末のユーザである受信ユーザの現時点の状況を表すプレゼンス情報、及び、当該受信ユーザにより予め入力された当該受信ユーザの特徴を表すプロファイル情報、のうちの少なくとも1つを含むユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付工程と、を含み、
上記変換工程は、上記受け付けたユーザ情報に基づいて上記第2のメディア形式を選択するように構成される。
【0014】
また、本発明の他の形態である通信制御プログラムは、
第1の通信端末及び第2の通信端末を含む複数の通信端末とネットワークを介して接続され、当該通信端末間の通信を制御する通信制御装置に、
第1のメディア形式にて上記第1の通信端末から送信された内容情報を受け付ける内容情報受付手段と、
上記受け付けた内容情報を上記第1のメディア形式から第2のメディア形式へ変換する変換手段と、
上記受け付けた内容情報又は上記変換された内容情報を上記第2の通信端末へ送信する内容情報送信手段と、
上記第2の通信端末のユーザである受信ユーザの現時点の状況を表すプレゼンス情報、及び、当該受信ユーザにより予め入力された当該受信ユーザの特徴を表すプロファイル情報、のうちの少なくとも1つを含むユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、を実現させるとともに、
上記変換手段は、上記受け付けたユーザ情報に基づいて上記第2のメディア形式を選択するように構成される。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、以上のように構成されることにより、受信ユーザが希望するメディア形式にて内容情報を送信することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の一形態である通信制御装置は、
第1の通信端末及び第2の通信端末を含む複数の通信端末とネットワークを介して接続され、当該通信端末間の通信を制御する装置である。
【0017】
更に、この通信制御装置は、
第1のメディア形式にて上記第1の通信端末から送信された内容情報を受け付ける内容情報受付手段と、
上記受け付けた内容情報を上記第1のメディア形式から第2のメディア形式へ変換する変換手段と、
上記受け付けた内容情報又は上記変換された内容情報を上記第2の通信端末へ送信する内容情報送信手段と、
上記第2の通信端末のユーザである受信ユーザの現時点の状況を表すプレゼンス情報、及び、当該受信ユーザにより予め入力された当該受信ユーザの特徴を表すプロファイル情報、のうちの少なくとも1つを含むユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、を備え、
上記変換手段は、上記受け付けたユーザ情報に基づいて上記第2のメディア形式を選択するように構成される。
【0018】
これによれば、通信制御装置は、受信ユーザの状況及び/又は受信ユーザの特徴に応じたメディア形式にて内容情報を第2の通信端末(送信先の通信端末)へ送信する。即ち、通信制御装置は、受信ユーザが希望するメディア形式にて内容情報を送信する。これにより、第2の通信端末は、受信ユーザが希望するメディア形式にて内容情報を受信することができる。この結果、送信ユーザ(第1の通信端末のユーザ)から受信ユーザへ内容情報を迅速且つ確実に伝達することができる。
【0019】
この場合、
上記通信制御装置は、
上記第1の通信端末から送信された情報であって上記内容情報を送信する時刻を表す情報である送信時刻情報を受け付ける送信時刻情報受付手段を備え、
上記内容情報送信手段は、上記受け付けた送信時刻情報が表す時刻にて上記内容情報を送信するように構成されることが好適である。
【0020】
これによれば、通信制御装置は、送信ユーザが入力した送信時刻情報が表す時刻にて内容情報を送信する。この結果、送信ユーザは、送信したい時刻にて確実に内容情報を送信させることができる。
【0021】
この場合、
上記第2のメディア形式は、上記内容情報を音声により表す音声形式であり、
上記第1の通信端末から送信された情報であって声質を表す情報である声質情報を受け付ける声質情報受付手段を備え、
上記変換手段は、上記受け付けた声質情報に基づいて上記内容情報を変換するように構成されることが好適である。
【0022】
これによれば、送信ユーザが入力した声質情報が表す声質の音声を、受信ユーザに聞かせることができる。
【0023】
この場合、
上記通信制御装置は、
上記内容情報送信手段による上記内容情報の上記第2の通信端末への送信が完了した場合にその旨を表す送信完了情報を上記第1の通信端末へ送信する送信完了情報送信手段を備えることが好適である。
【0024】
これによれば、送信ユーザは、内容情報の送信が完了した旨を認識することができる。この結果、送信ユーザは、その旨に応じて迅速に行動することができる。即ち、送信ユーザの利便性を向上させることができる。
【0025】
この場合、
上記通信制御装置は、
上記変換された内容情報を上記第1の通信端末へ送信する確認用内容情報送信手段を備えることが好適である。
【0026】
これによれば、送信ユーザは、変換された内容情報を確認することができる。即ち、送信ユーザの利便性を向上させることができる。
【0027】
また、本発明の他の形態である通信システムは、
第1の通信端末及び第2の通信端末を含む複数の通信端末と、
上記複数の通信端末とネットワークを介して接続され、当該通信端末間の通信を制御する通信制御装置と、を備えるシステムである。
【0028】
更に、この通信システムは、
第1のメディア形式にて上記第1の通信端末から送信された内容情報を受け付ける内容情報受付手段と、
上記受け付けた内容情報を上記第1のメディア形式から第2のメディア形式へ変換する変換手段と、
上記受け付けた内容情報又は上記変換された内容情報を上記第2の通信端末へ送信する内容情報送信手段と、
上記第2の通信端末のユーザである受信ユーザの現時点の状況を表すプレゼンス情報、及び、当該受信ユーザにより予め入力された当該受信ユーザの特徴を表すプロファイル情報、のうちの少なくとも1つを含むユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、を備え、
上記変換手段は、上記受け付けたユーザ情報に基づいて上記第2のメディア形式を選択するように構成される。
【0029】
この場合、
上記通信システムは、
上記第1の通信端末から送信された情報であって上記内容情報を送信する時刻を表す情報である送信時刻情報を受け付ける送信時刻情報受付手段を備え、
上記内容情報送信手段は、上記受け付けた送信時刻情報が表す時刻にて上記内容情報を送信するように構成されることが好適である。
【0030】
この場合、
上記第2のメディア形式は、上記内容情報を音声により表す音声形式であり、
上記第1の通信端末から送信された情報であって声質を表す情報である声質情報を受け付ける声質情報受付手段を備え、
上記変換手段は、上記受け付けた声質情報に基づいて上記内容情報を変換するように構成されることが好適である。
【0031】
また、本発明の他の形態である通信制御方法は、
第1の通信端末及び第2の通信端末を含む複数の通信端末間の通信を制御する方法である。
【0032】
更に、この通信制御方法は、
第1のメディア形式にて上記第1の通信端末から送信された内容情報を受け付ける内容情報受付工程と、
上記受け付けた内容情報を上記第1のメディア形式から第2のメディア形式へ変換する変換工程と、
上記受け付けた内容情報又は上記変換された内容情報を上記第2の通信端末へ送信する内容情報送信工程と、
少なくとも上記変換工程に先立って、上記第2の通信端末のユーザである受信ユーザの現時点の状況を表すプレゼンス情報、及び、当該受信ユーザにより予め入力された当該受信ユーザの特徴を表すプロファイル情報、のうちの少なくとも1つを含むユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付工程と、を含み、
上記変換工程は、上記受け付けたユーザ情報に基づいて上記第2のメディア形式を選択するように構成される。
【0033】
この場合、
上記通信制御方法は、
少なくとも上記内容情報送信工程に先立って、上記第1の通信端末から送信された情報であって上記内容情報を送信する時刻を表す情報である送信時刻情報を受け付ける送信時刻情報受付工程を備え、
上記内容情報送信工程は、上記受け付けた送信時刻情報が表す時刻にて上記内容情報を送信するように構成されることが好適である。
【0034】
この場合、
上記第2のメディア形式は、上記内容情報を音声により表す音声形式であり、
少なくとも上記変換工程に先立って、上記第1の通信端末から送信された情報であって声質を表す情報である声質情報を受け付ける声質情報受付工程を備え、
上記変換工程は、上記受け付けた声質情報に基づいて上記内容情報を変換するように構成されることが好適である。
【0035】
また、本発明の他の形態である通信制御プログラムは、
第1の通信端末及び第2の通信端末を含む複数の通信端末とネットワークを介して接続され、当該通信端末間の通信を制御する通信制御装置に、
第1のメディア形式にて上記第1の通信端末から送信された内容情報を受け付ける内容情報受付手段と、
上記受け付けた内容情報を上記第1のメディア形式から第2のメディア形式へ変換する変換手段と、
上記受け付けた内容情報又は上記変換された内容情報を上記第2の通信端末へ送信する内容情報送信手段と、
上記第2の通信端末のユーザである受信ユーザの現時点の状況を表すプレゼンス情報、及び、当該受信ユーザにより予め入力された当該受信ユーザの特徴を表すプロファイル情報、のうちの少なくとも1つを含むユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、を実現させるとともに、
上記変換手段は、上記受け付けたユーザ情報に基づいて上記第2のメディア形式を選択するように構成される。
【0036】
この場合、
上記通信制御プログラムは、
更に、上記通信制御装置に、
上記第1の通信端末から送信された情報であって上記内容情報を送信する時刻を表す情報である送信時刻情報を受け付ける送信時刻情報受付手段を実現させるとともに、
上記内容情報送信手段は、上記受け付けた送信時刻情報が表す時刻にて上記内容情報を送信するように構成されることが好適である。
【0037】
この場合、
上記第2のメディア形式は、上記内容情報を音声により表す音声形式であり、
更に、上記通信制御装置に、
上記第1の通信端末から送信された情報であって声質を表す情報である声質情報を受け付ける声質情報受付手段を実現させるとともに、
上記変換手段は、上記受け付けた声質情報に基づいて上記内容情報を変換するように構成されることが好適である。
【0038】
上述した構成を有する、通信システム、通信制御方法、又は、通信制御プログラム、の発明であっても、上記通信制御装置と同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することができる。
【0039】
以下、本発明に係る、通信制御装置、通信システム、通信制御方法、及び、通信制御プログラム、の各実施形態について図1〜図8を参照しながら説明する。
【0040】
<第1実施形態>
図1に示したように、第1実施形態に係る通信システム1は、2つの通信端末11,12と、呼制御サーバ(CCサーバ)21と、プレゼンスサーバ(PRサーバ)22と、メディアサーバ(MRサーバ)23と、アプリケーションサーバ(APLサーバ)24と、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ30と、を含む。なお、CCサーバ21、PRサーバ22、MRサーバ23及びAPLサーバ24は、通信制御装置を構成している。
【0041】
CCサーバ21、PRサーバ22、及び、MRサーバ23(サーバ21〜23)のそれぞれは、SIPサーバ30と通信可能に接続されている。また、サーバ21〜23のそれぞれは、APLサーバ24と通信可能に接続されている。SIPサーバ30は、ネットワークNWに接続されている。
【0042】
各通信端末11,12は、携帯電話端末である。通信端末(第1の通信端末)11は、ユーザ(送信ユーザ)UAにより保持されている。通信端末11は、送信側通信端末とも呼ばれる。通信端末(第2の通信端末)12は、ユーザ(受信ユーザ)UBにより保持されている。通信端末12は、受信側通信端末とも呼ばれる。
【0043】
通信端末11及び通信端末12は、図示しないゲートウェイ及びSIPサーバを介してネットワークNWに接続されている。これにより、各通信端末11,12と、サーバ21〜23と、の間で通信を行うことができる。
【0044】
各通信端末11,12は、ユーザの操作(ユーザにより入力された情報)に基づいて、発呼要求をCCサーバ21へ送信する。ここで、発呼要求は、送信先の通信端末(受信側通信端末)を識別する受信側端末識別情報(例えば、電話番号)を含み、その通信端末との間で通信を行うことを要求する旨を表す。
【0045】
また、各通信端末11,12は、ユーザの操作に基づいて、ユーザ情報をPRサーバ22へ送信する。ここで、ユーザ情報は、プレゼンス情報とプロファイル情報とを含む。プレゼンス情報は、ユーザの現時点の状況(例えば、「在席中」、「離席中」、「会議中」、「電車内」、「電車外」等)を表す情報である。また、プロファイル情報は、ユーザの特徴(例えば、「視覚に障害を有する」、「聴覚に障害を有する」、「障害を有しない」等)を表す情報である。
【0046】
SIPサーバ30は、図示しない中央処理装置(CPU;Central Processing Unit)、記憶装置(メモリ及びハードディスク装置(HDD;Hard Disk Drive))及び通信装置を備えている。SIPサーバ30は、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。
【0047】
SIPサーバ30は、他のSIPサーバ、通信端末11,12及びサーバ21〜23との間でSIPに従ったメッセージ(要求(リクエスト)及び応答(レスポンス)等)を授受することにより、通信を制御する。
【0048】
CCサーバ21、PRサーバ22、MRサーバ23及びAPLサーバ24のそれぞれは、図示しないCPU、記憶装置(メモリ及びHDD)及び通信装置を備えている。CCサーバ21、PRサーバ22、MRサーバ23及びAPLサーバ24のそれぞれは、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。
【0049】
CCサーバ21は、通信端末11,12から送信された発呼要求をSIPサーバ30を介して受け付けると、発呼要求に含まれる受信側端末識別情報と、発呼要求を送信してきた通信端末(送信側通信端末)11,12を識別する送信側端末識別情報と、を含む発呼通知をAPLサーバ24へ送信する。
【0050】
更に、CCサーバ21は、APLサーバ24からの指示に応じて、通信端末11と通信端末12との間にセッションを確立するためのメッセージを、SIPサーバ30を介して通信端末11及び通信端末12へ送信する。また、CCサーバ21は、APLサーバ24からの指示に応じて、通信端末11,12とサーバ22〜24との間にセッションを確立するためのメッセージを、SIPサーバ30を介して通信端末11,12及びサーバ22〜24へ送信する。
【0051】
PRサーバ22は、通信端末11,12から送信されたユーザ情報をSIPサーバ30を介して受け付ける。PRサーバ22は、受け付けたユーザ情報をそのユーザ情報を送信してきた通信端末11,12を識別する端末識別情報と対応付けて記憶装置に記憶させる。
【0052】
また、PRサーバ22は、APLサーバ24から送信されたユーザ情報要求を受け付ける。このユーザ情報要求は、端末識別情報を含み、その端末識別情報と対応付けて記憶されているユーザ情報の送信を要求する旨を表す。PRサーバ22は、受け付けたユーザ情報要求に応じて、そのユーザ情報要求に含まれる端末識別情報と対応付けて記憶されているユーザ情報をAPLサーバ24へ送信する。
【0053】
MRサーバ23は、テキスト形式の内容情報(コンテンツデータ)、音声形式の内容情報、及び、映像形式の内容情報等を記憶装置に記憶させている。この内容情報は、予め記憶された情報、及び、通信端末11,12又はAPLサーバ24から受け付けた情報である。なお、テキスト形式の内容情報は、テキスト(文字列)を表す情報であり、音声形式の内容情報は、音声を表す情報であり、映像形式の内容情報は、音声及び映像(動画)を表す情報である。
【0054】
MRサーバ23は、APLサーバ24から送信メディア情報を受け付ける。ここで、送信メディア情報は、MRサーバ23が通信端末11,12へ送信する内容情報のメディア形式を表す情報である。
【0055】
MRサーバ23は、記憶装置に記憶されている内容情報又は新たに通信端末11,12から受け付ける内容情報を、その内容情報のメディア形式から上記送信メディア情報が表すメディア形式へ変換する。
【0056】
MRサーバ23は、内容情報をテキスト形式から音声形式へ変換するためのテキスト音声変換(TTS;Text to Speech)機能と、内容情報を音声形式からテキスト形式へ変換するための自動音声認識(ASR;Automatic Speech Recognition)機能と、を有する。更に、TTS機能は、指定された声質の音声を表す内容情報を生成する機能を有する。
【0057】
TTS機能の詳細については、例えば、特開2007−163875号公報等に記載されているので、本明細書においては省略する。また、ASR機能の詳細についても、例えば、特開2007−256836号公報等に記載されているので、本明細書においては省略する。
【0058】
更に、MRサーバ23は、映像形式の内容情報のうちの音声部分のみを抽出することにより、内容情報を映像形式から音声形式へ変換する。また、MRサーバ23は、映像形式の内容情報のうちの音声部分を抽出し、抽出した音声形式の内容情報をTTS機能によりテキスト形式へ変換することにより、内容情報を映像形式からテキスト形式へ変換する。
【0059】
そして、MRサーバ23は、記憶装置に記憶されている内容情報、通信端末11,12から受け付けた内容情報、又は、変換した内容情報を、通信端末11,12へ送信する。
【0060】
APLサーバ24は、CCサーバ21から送信された発呼通知を受け付ける。APLサーバ24は、受け付けた発呼通知に含まれる受信側端末識別情報を端末識別情報として含むユーザ情報要求をPRサーバ22へ送信する。APLサーバ24は、そのユーザ情報要求に応じてPRサーバ22から送信されたユーザ情報を受け付ける。
【0061】
APLサーバ24は、プロファイル情報とプレゼンス情報とメディア形式とを対応付けた送信メディア形式テーブルを予め記憶装置に記憶させている。APLサーバ24は、上記受け付けたユーザ情報に含まれるプロファイル情報及びプレゼンス情報と、上記記憶されている送信メディア形式テーブルと、に基づいて、MRサーバ23が受信側通信端末へ送信する内容情報のメディア形式(第2のメディア形式)を選択する。
【0062】
APLサーバ24は、選択したメディア形式を表す送信メディア情報をMRサーバ23へ送信する。更に、APLサーバ24は、送信側通信端末とMRサーバ23との間にセッションを確立するための指示、及び、受信側通信端末とMRサーバ23との間にセッションを確立するための指示、をCCサーバ21へ送信する。
【0063】
図2は、上記のように構成された、CCサーバ21、PRサーバ22、MRサーバ23及びAPLサーバ24の機能(通信制御装置の機能)のうちの本発明に係る機能を表すブロック図である。この機能は、各サーバ21〜24のCPUが記憶装置に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。
【0064】
通信制御装置の機能は、ユーザ情報受付部(ユーザ情報受付手段)31と、内容情報受付部(内容情報受付手段)32と、変換部(変換手段)33と、内容情報送信部(内容情報送信手段)34と、を含む。
【0065】
ユーザ情報受付部31は、受信側通信端末12から送信されたユーザ情報を受け付ける。ここで、ユーザ情報は、プレゼンス情報及びプロファイル情報を含む。ユーザ情報受付部31は、受け付けたユーザ情報を変換部33へ送る。ユーザ情報受付部31は、PRサーバ22が通信端末12からユーザ情報を受け付けること、及び、PRサーバ22がユーザ情報要求に応じてユーザ情報をAPLサーバ24へ送信すること、に対応している。
【0066】
内容情報受付部32は、送信側通信端末11から送信された内容情報を受け付ける。内容情報受付部32は、受け付けた内容情報を変換部33へ送る。内容情報受付部32は、MRサーバ23が通信端末11から内容情報を受け付けることに対応している。
【0067】
変換部33は、メディア形式選択部33aと、変換処理部33bと、を含む。メディア形式選択部33aは、ユーザ情報受付部31から受け取ったユーザ情報に基づいてメディア形式を選択する。変換処理部33bは、内容情報受付部32から受け取った内容情報のメディア形式(第1のメディア形式)と、選択したメディア形式(第2のメディア形式)と、が相違している場合、内容情報受付部32から受け取った内容情報を、第1のメディア形式から第2のメディア形式へ変換する。
【0068】
そして、変換部33は、第1のメディア形式と第2のメディア形式とが一致している場合に内容情報受付部32から受け取った内容情報を内容情報送信部34へ送り、一方、第1のメディア形式と第2のメディア形式とが相違している場合に変換した内容情報を内容情報送信部34へ送る。
【0069】
メディア形式選択部33aは、APLサーバ24がユーザ情報に基づいてメディア形式を選択することに対応している。変換処理部33bは、MRサーバ23が、通信端末11から受け付けた内容情報をAPLサーバ24により選択されたメディア形式へ変換することに対応している。
【0070】
内容情報送信部34は、変換部33から受け取った内容情報を受信側通信端末12へ送信する。内容情報送信部34は、MRサーバ23が、変換した内容情報又は送信側通信端末11から受け取った内容情報を、受信側通信端末12へ送信することに対応している。
【0071】
次に、上述した通信システム1の作動のうちの本発明に係る作動について、図3及び図4を参照しながら説明する。図3は、通信システム1の作動を示すシーケンス図である。図4は、通信システム1内の情報の流れを概念的に示した説明図である。
【0072】
先ず、受信ユーザUBが受信側通信端末12を操作することにより、受信側通信端末12は、ユーザ情報をPRサーバ22へ送信する(図3のステップS11、図3及び図4の矢印(A))。
【0073】
いま、このユーザ情報が「電車内」を表すプレゼンス情報を含む場合を想定して説明を続ける。更に、APLサーバ24の記憶装置に記憶されている送信メディア形式テーブルにおいては、プレゼンス情報としての「電車内」と、メディア形式としての「テキスト形式」と、が対応付けて記憶されている場合を想定する。
【0074】
これにより、PRサーバ22は、受信側通信端末12からユーザ情報を受け付け、受け付けたユーザ情報と、受信側通信端末12を識別する端末識別情報と、を対応付けて記憶装置に記憶させる(ユーザ情報受付工程の一部)。
【0075】
その後、送信ユーザUAが送信側通信端末11を操作することにより、送信側通信端末11は、受信側通信端末12を識別する受信側端末識別情報を含む発呼要求をCCサーバ21へ送信する(図3のステップS12、図3及び図4の矢印(1))。
【0076】
次いで、CCサーバ21は、送信側通信端末11から発呼要求を受け付けると、発呼要求に含まれる受信側端末識別情報と、送信側通信端末11を識別する送信側端末識別情報と、を含む発呼通知をAPLサーバ24へ送信する(図3のステップS13、図3及び図4の矢印(2))。
【0077】
そして、APLサーバ24は、CCサーバ21から発呼通知を受け付けると、受け付けた発呼通知に含まれる受信側端末識別情報を端末識別情報として含むユーザ情報要求をPRサーバ22へ送信する(図3のステップS14、図3及び図4の矢印(3))。
【0078】
次いで、PRサーバ22は、APLサーバ24からユーザ情報要求を受け付けると、受け付けたユーザ情報要求に応じて、そのユーザ情報要求に含まれる端末識別情報と対応付けて記憶されているユーザ情報をAPLサーバ24へ送信する(図3のステップS15、図3及び図4の矢印(4)、ユーザ情報受付工程の一部)。
【0079】
そして、APLサーバ24は、PRサーバ22からユーザ情報を受け付けると、受け付けたユーザ情報と、記憶されている送信メディア形式テーブルと、に基づいて、第2のメディア形式を選択する。上記仮定に従えば、APLサーバ24は、第2のメディア形式としてテキスト形式を選択する。そして、APLサーバ24は、選択した第2のメディア形式(ここでは、テキスト形式)を表す送信メディア情報をMRサーバ23へ送信する(図3のステップS16、図3及び図4の矢印(5)、変換工程の一部)。
【0080】
次いで、APLサーバ24は、送信側通信端末11とMRサーバ23との間にセッションを確立するための指示をCCサーバ21へ送信する。更に、APLサーバ24は、受信側通信端末12とMRサーバ23との間にセッションを確立するための指示をCCサーバ21へ送信する(図3のステップS17、図3及び図4の矢印(6))。
【0081】
そして、CCサーバ21は、送信側通信端末11とMRサーバ23との間にセッションを確立するためのメッセージを送信側通信端末11及びMRサーバ23へ送信する(図3のステップS18、図3及び図4の矢印(7))。これにより、送信側通信端末11とMRサーバ23との間にセッションが確立される(送信側通信端末11とMRサーバ23とが通信可能な状態に制御(設定)される)。
【0082】
次いで、CCサーバ21は、受信側通信端末12とMRサーバ23との間にセッションを確立するためのメッセージを受信側通信端末12及びMRサーバ23へ送信する(図3のステップS19、図3及び図4の矢印(7))。これにより、受信側通信端末12とMRサーバ23との間にセッションが確立される。
【0083】
そして、送信ユーザUAは、発声することにより音声形式(第1のメディア形式)にて内容情報を送信側通信端末11に入力する。これにより、送信側通信端末11は、送信ユーザUAにより入力された内容情報をMRサーバ23へ送信する(図3のステップS20、図3及び図4の矢印(8))。
【0084】
次いで、MRサーバ23は、送信側通信端末11から内容情報を受け付ける(内容情報受付工程)。MRサーバ23は、受け付けた内容情報を、音声形式からテキスト形式(第2のメディア形式)へ変換する(図3のステップS21、変換工程の一部)。
【0085】
そして、MRサーバ23は、変換した内容情報を受信側通信端末12へ送信する(図3のステップS22、図3及び図4の矢印(9)、内容情報送信工程)。これにより、受信側通信端末12は、テキスト形式にて内容情報を受信する。この結果、受信ユーザUBは、テキスト形式にて内容情報を受け取ることができる。
【0086】
次に、「電車外」を表すプレゼンス情報を含むユーザ情報が受信側通信端末12からPRサーバ22へ送信された場合について説明する。更に、APLサーバ24の記憶装置に記憶されている送信メディア形式テーブルにおいては、プレゼンス情報としての「電車外」と、メディア形式としての「音声形式」と、が対応付けて記憶されている場合を想定する。
【0087】
この場合、APLサーバ24は、第2のメディア形式として音声形式を選択する。従って、MRサーバ23は、音声形式の内容情報を送信側通信端末11から受け付けたとき、受け付けた内容情報を変換することなく受信側通信端末12へ送信する。これにより、受信側通信端末12は、音声形式にて内容情報を受信する。この結果、受信ユーザUBは、音声形式にて内容情報を受け取る(即ち、送信ユーザUAが発声した音声を聞く)ことができる。
【0088】
また、通信システム1は、送信ユーザUAが送信側通信端末11を操作することによりテキスト形式(第1のメディア形式)にて内容情報を入力した場合も、上述した場合と同様に作動する。
【0089】
具体的には、APLサーバ24は、受信ユーザUBにより入力されたユーザ情報に基づいて第2のメディア形式を選択する。そして、第2のメディア形式として音声形式が選択された(即ち、第1のメディア形式と第2のメディア形式とが相違する)場合には、MRサーバ23は、送信側通信端末11から受け付けた内容情報を、第1のメディア形式(テキスト形式)から第2のメディア形式(音声形式)に変換し、変換した内容情報を受信側通信端末12へ送信する。これにより、受信ユーザUBは、音声形式にて内容情報を受け取ることができる。
【0090】
一方、第2のメディア形式としてテキスト形式が選択された(即ち、第1のメディア形式と第2のメディア形式とが一致する)場合には、MRサーバ23は、送信側通信端末11から受け付けた内容情報を変換することなく受信側通信端末12へ送信する。これにより、受信ユーザUBは、テキスト形式にて内容情報を受け取ることができる。
【0091】
以上、説明したように、本発明による通信制御装置の第1実施形態によれば、受信ユーザUBの状況及び/又は受信ユーザUBの特徴に応じたメディア形式の内容情報が受信側通信端末12へ送信される。即ち、通信制御装置は、受信ユーザUBが希望するメディア形式にて内容情報を送信する。これにより、受信側通信端末12は、受信ユーザUBが希望するメディア形式にて内容情報を受信することができる。この結果、送信ユーザUAから受信ユーザUBへ内容情報を迅速且つ確実に伝達することができる。
【0092】
なお、上記第1実施形態は、メディア形式を変換しない場合であってもMRサーバ23を介して送信側通信端末11と受信側通信端末12とが通信を行うように構成されていたが、メディア形式を変換しない場合には、送信側通信端末11と受信側通信端末12とが直接(MRサーバ23を経由することなく)通信を行うように構成されていてもよい。
【0093】
また、上記第1実施形態は、プレゼンス情報としてユーザにより入力された情報を用いるように構成されていたが、通信端末の位置を表す端末位置情報を用いるように構成されていてもよい。この場合、端末位置情報は、通信端末に搭載されたGPS(Global Positioning System)機能、又は、通信端末に搭載された無線通信(例えば、無線LAN(Local Area Network))機能を利用して、予め設定された時間毎に通信端末からPRサーバ22へ送信されることが好適である。
【0094】
更に、この場合、APLサーバ24は、送信側通信端末11と受信側通信端末12とがMRサーバ23を介して通信を行っている間も、PRサーバ22へユーザ情報要求を送ることにより、最新のユーザ情報を取得するように構成されていることが好適である。加えて、APLサーバ24は、取得した最新のユーザ情報に基づいてメディア形式(第2のメディア形式)を選択し、選択したメディア形式を表す送信メディア情報をMRサーバ23へ送る。そして、MRサーバ23は、APLサーバ24から受け取った最新の送信メディア情報に基づいて内容情報を変換する。
【0095】
これによれば、送信側通信端末11と受信側通信端末12とがMRサーバ23を介して通信を行っている状態において、受信側通信端末12の位置が変化した場合であっても、その位置に応じたメディア形式の内容情報を受信側通信端末12へ送信することができる。具体的には、受信側通信端末12の位置が電車内から電車外へ移動した場合、その移動に応じて、受信側通信端末12へ送信される内容情報のメディア形式をテキスト形式から音声形式へ変化させることができる。即ち、プレゼンス情報が変化した場合に、第2のメディア形式を迅速に変更することができる。
【0096】
また、上記第1実施形態は、受信側通信端末12の状況に応じて一時的にMRサーバ23が内容情報を記憶するように構成されていてもよい。これによれば、例えば、受信側通信端末12が通信不能な状態である場合に、MRサーバ23が内容情報を記憶しておき、その後、受信側通信端末12が通信可能な状態となったときにMRサーバ23がユーザ情報に応じたメディア形式にて内容情報を受信側通信端末12へ送信することができる。
【0097】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る通信制御装置について説明する。第2実施形態に係る通信制御装置は、上記第1実施形態に係る通信制御装置に対して、以下の3つの点において相違している。第1の相違点は、MRサーバ23が内容情報を受信側通信端末12へ送信する時刻を設定可能に構成されている点である。第2の相違点は、MRサーバ23が変換した内容情報を送信側通信端末11に送信することにより送信ユーザUAがその内容情報を確認可能に構成されている点である。第3の相違点は、MRサーバ23が内容情報を音声形式に変換する際の声質を設定可能に構成されている点である。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
【0098】
この第2実施形態に係る通信端末11,12は、図示しないネットワーク及びゲートウェイを介してAPLサーバ24と接続されている。これにより、通信端末11,12は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)に従って、APLサーバ24と通信可能に構成されている。
【0099】
送信側通信端末11は、APLサーバ24へ、予め設定されたページを要求するメッセージを送信する。APLサーバ24は、送信側通信端末11からのメッセージに応じて、送信側通信端末11へページを表すデータを送信する。これにより、送信側通信端末11は、ディスプレイに、図5に示した画像を表示させる。
【0100】
この画像は、内容情報送信先端末特定情報入力欄501と、内容情報入力欄502と、送信時刻情報入力欄503と、声質情報入力欄504と、完了通知送信先端末特定情報入力欄505と、を含む。
【0101】
内容情報送信先端末特定情報入力欄501は、内容情報を送信する送信先の通信端末(受信側通信端末)を特定する内容情報送信先端末特定情報(本例では、電話番号)を入力するための入力欄である。
【0102】
内容情報入力欄502は、テキスト形式の内容情報を入力するための入力欄である。内容情報入力欄502は、予め設定されている内容情報の候補の一覧を示し、且つ、その一覧の中から1つの内容情報のみを選択可能な入力欄である。なお、内容情報入力欄502は、任意の内容情報(ここでは、文字列)を入力可能な入力欄であってもよい。
【0103】
送信時刻情報入力欄503は、内容情報を送信する時刻を表す送信時刻情報を入力するための入力欄である。声質情報入力欄504は、声質を表す声質情報を入力するための入力欄である。声質情報入力欄504は、予め設定されている声質情報の候補の一覧を示し、且つ、その一覧の中から1つの声質情報のみを選択可能な入力欄である。
【0104】
完了通知送信先端末特定情報入力欄505は、送信完了情報を送信する送信先の通信端末を特定する完了通知送信先端末特定情報(本例では、メールアドレス)を入力するための入力欄である。ここで、送信完了情報は、内容情報の受信側通信端末12への送信が完了した旨を表す情報である。
【0105】
送信側通信端末11は、ユーザの操作に基づいて、入力情報(内容情報送信先端末特定情報、内容情報、送信時刻情報、声質情報、及び、完了通知送信先端末特定情報)を受け付け、受け付けた入力情報をAPLサーバ24へ送信する。
【0106】
APLサーバ24は、送信側通信端末11から受け付けた内容情報送信先端末特定情報、内容情報、声質情報、及び、完了通知送信先端末特定情報をMRサーバ23へ送る。更に、APLサーバ24は、変換した内容情報をMRサーバ23から送信側通信端末11へ送信する旨の指示をMRサーバ23へ送る。
【0107】
更に、APLサーバ24は、受け付けた送信時刻情報が表す送信時刻にて、変換した内容情報をMRサーバ23から受信側通信端末(内容情報送信先端末特定情報により特定される通信端末)12へ送信する旨の指示をMRサーバ23へ送る。加えて、APLサーバ24は、受信側通信端末12への内容情報の送信が完了した場合に、送信側通信端末(完了通知送信先端末特定情報により特定される通信端末)11へ送信完了情報を送信する旨の指示をMRサーバ23へ送る。
【0108】
MRサーバ23は、APLサーバ24から受け取った音声情報が表す声質の音声を表す内容情報を生成するように、APLサーバ24から受け取った内容情報をテキスト形式から音声形式へ変換する(APLサーバ24から受け付けた声質情報に基づいて内容情報を変換する)。
【0109】
更に、MRサーバ23は、APLサーバ24からの指示に応じて、変換した内容情報を、送信側通信端末11又は受信側通信端末12へ送信する。また、MRサーバ23は、APLサーバ24からの指示に応じて、受信側通信端末12への内容情報の送信が完了した場合に送信完了情報を送信側通信端末11へ送信する。
【0110】
図6は、上記のように構成された、CCサーバ21、PRサーバ22、MRサーバ23及びAPLサーバ24の機能(通信制御装置の機能)のうちの本発明に係る機能を表すブロック図である。この機能は、各サーバ21〜24のCPUが記憶装置に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。
【0111】
通信制御装置の機能は、ユーザ情報受付部(ユーザ情報受付手段)31と、内容情報受付部(内容情報受付手段)32と、変換部(変換手段)33と、内容情報送信部(内容情報送信手段)34と、声質情報受付部(声質情報受付手段)35と、送信時刻情報受付部(送信時刻情報受付手段)36と、確認用内容情報送信部(確認用内容情報送信手段)37と、送信完了情報送信部(送信完了情報送信手段)38と、を含む。ユーザ情報受付部31〜内容情報送信部34は、上記第1実施形態に係るユーザ情報受付部31〜内容情報送信部34とそれぞれ同様である。
【0112】
声質情報受付部35は、送信側通信端末11から送信された声質情報を受け付ける。声質情報受付部35は、APLサーバ24が送信側通信端末11から声質情報を受け付けることに対応している。なお、この第2実施形態に係る変換部33は、声質情報受付部35により受け付けた声質情報に基づいて内容情報を変換する。
【0113】
送信時刻情報受付部36は、送信側通信端末11から送信された送信時刻情報を受け付ける。送信時刻情報受付部36は、APLサーバ24が送信側通信端末11から送信時刻情報を受け付けることに対応している。なお、この第2実施形態に係る内容情報送信部34は、送信時刻情報受付部36により受け付けた送信時刻情報が表す時刻にて内容情報を送信する。
【0114】
確認用内容情報送信部37は、変換部33により変換された内容情報を送信側通信端末11へ送信する。確認用内容情報送信部37は、MRサーバ23が、変換した内容情報を送信側通信端末11へ送信することに対応している。
【0115】
送信完了情報送信部38は、内容情報送信部34による内容情報の受信側通信端末12への送信が完了した場合にその旨を表す送信完了情報を送信側通信端末11へ送信する。送信完了情報送信部38は、MRサーバ23が送信完了情報を送信側通信端末11へ送信することに対応している。
【0116】
次に、第2実施形態に係る通信システム1の作動のうちの本発明に係る作動について、図7及び図8を参照しながら説明する。図7は、通信システム1の作動を示すシーケンス図である。図8は、通信システム1内の情報の流れを概念的に示した説明図である。
【0117】
先ず、受信ユーザUBが受信側通信端末12を操作することにより、受信側通信端末12は、ユーザ情報をPRサーバ22へ送信する(図7のステップS31、図7及び図8の矢印(A))。
【0118】
いま、このユーザ情報が「視覚に障害を有する」を表すプロファイル情報を含む場合を想定して説明を続ける。更に、APLサーバ24の記憶装置に記憶されている送信メディア形式テーブルにおいては、プロファイル情報としての「視覚に障害を有する」と、メディア形式としての「音声形式」と、が対応付けて記憶されている場合を想定する。
【0119】
これにより、PRサーバ22は、受信側通信端末12からユーザ情報を受け付け、受け付けたユーザ情報と、受信側通信端末12を識別する端末識別情報と、を対応付けて記憶装置に記憶させる(ユーザ情報受付工程の一部)。
【0120】
その後、送信ユーザUAが送信側通信端末11を操作することにより、送信側通信端末11は、APLサーバ24へ、上記ページを要求するメッセージを送信する。APLサーバ24は、送信側通信端末11からのメッセージに応じて、送信側通信端末11へページを表すデータを送信する。これにより、送信側通信端末11は、ディスプレイに、図5に示した画像を表示させる。
【0121】
そして、送信ユーザUAは、送信側通信端末11を操作することにより、受信側通信端末12を特定する内容情報送信先端末特定情報と、内容情報と、送信時刻情報と、声質情報と、送信側通信端末11を特定する完了通知送信先端末特定情報と、を入力する。これにより、送信側通信端末11は、送信ユーザUAにより入力された内容情報送信先端末特定情報、内容情報、送信時刻情報、声質情報及び完了通知送信先端末特定情報をAPLサーバ24へ送信する(図7のステップS32、図7及び図8の矢印(1))。
【0122】
そして、APLサーバ24は、送信側通信端末11から、内容情報送信先端末特定情報、内容情報、送信時刻情報、声質情報及び完了通知送信先端末特定情報を受け付ける(内容情報受付工程、送信時刻情報受付工程及び声質情報受付工程)。APLサーバ24は、受け付けた内容情報送信先端末特定情報を端末識別情報として含むユーザ情報要求をPRサーバ22へ送信する(図7のステップS33、図7及び図8の矢印(2))。
【0123】
次いで、PRサーバ22は、APLサーバ24からユーザ情報要求を受け付けると、受け付けたユーザ情報要求に応じて、そのユーザ情報要求に含まれる端末識別情報と対応付けて記憶されているユーザ情報をAPLサーバ24へ送信する(図7のステップS34、図7及び図8の矢印(3)、ユーザ情報受付工程の一部)。
【0124】
そして、APLサーバ24は、PRサーバ22からユーザ情報を受け付けると、受け付けたユーザ情報と、記憶されている送信メディア形式テーブルと、に基づいて、第2のメディア形式を選択する(図7のステップS35、変換工程の一部)。上記仮定に従えば、APLサーバ24は、第2のメディア形式として音声形式を選択する。
【0125】
そして、APLサーバ24は、選択した第2のメディア形式(ここでは、音声形式)を表す送信メディア情報と、受け付けた内容情報及び声質情報と、をMRサーバ23へ送信する(図7のステップS36、図7及び図8の矢印(4))。
【0126】
次いで、MRサーバ23は、APLサーバ24から内容情報、声質情報及び送信メディア情報を受け付けると、受け付けた内容情報を、受け付けた声質情報が表す声質の音声を表す情報とするように、テキスト形式から音声形式(第2のメディア形式)へ変換する(図7のステップS37、変換工程の一部)。
【0127】
そして、APLサーバ24は、送信側通信端末11とMRサーバ23との間にセッションを確立するための指示をCCサーバ21へ送信する(図7のステップS38、図7及び図8の矢印(5))。更に、APLサーバ24は、変換した内容情報をMRサーバ23から送信側通信端末11へ送信する旨の指示をMRサーバ23へ送る。
【0128】
そして、CCサーバ21は、送信側通信端末11とMRサーバ23との間にセッションを確立するためのメッセージを送信側通信端末11及びMRサーバ23へ送信する(図7のステップS39、図7及び図8の矢印(6))。これにより、送信側通信端末11とMRサーバ23との間にセッションが確立される。
【0129】
次いで、MRサーバ23は、変換した内容情報を送信側通信端末11へ送信する(図7のステップS40、図7及び図8の矢印(7)、確認用内容情報送信工程)。これにより、送信側通信端末11は、変換された内容情報を受信する。この結果、送信ユーザUAは、変換された内容情報を確認することができる。
【0130】
その後、APLサーバ24は、受け付けた送信時刻情報が表す送信時刻になったとき、受信側通信端末12とMRサーバ23との間にセッションを確立するための指示をCCサーバ21へ送信する(図7のステップS41、図7及び図8の矢印(8))。更に、APLサーバ24は、変換した内容情報をMRサーバ23から受信側通信端末12へ送信する旨の指示をMRサーバ23へ送る。加えて、APLサーバ24は、受信側通信端末12への内容情報の送信が完了した場合に、送信側通信端末11へ送信完了情報を送信する旨の指示をMRサーバ23へ送る。
【0131】
そして、CCサーバ21は、受信側通信端末12とMRサーバ23との間にセッションを確立するためのメッセージを受信側通信端末12及びMRサーバ23へ送信する(図7のステップS42、図7及び図8の矢印(9))。これにより、受信側通信端末12とMRサーバ23との間にセッションが確立される。
【0132】
次いで、MRサーバ23は、変換した内容情報を受信側通信端末12へ送信する(図7のステップS43、図7及び図8の矢印(10)、内容情報送信工程)。これにより、受信側通信端末12は、変換された内容情報を受信する。この結果、受信ユーザUBは、音声形式にて内容情報を受け取ることができる。
【0133】
そして、MRサーバ23は、内容情報の受信側通信端末12への送信が完了すると、送信完了情報を送信側通信端末11へ送信する(図7のステップS44、図7及び図8の矢印(11)、送信完了情報送信工程)。
【0134】
次に、「聴覚に障害を有する」を表すプロファイル情報を含むユーザ情報が受信側通信端末12からPRサーバ22へ送信された場合について説明する。更に、APLサーバ24の記憶装置に記憶されている送信メディア形式テーブルにおいては、プロファイル情報としての「聴覚に障害を有する」と、メディア形式としての「テキスト形式」と、が対応付けて記憶されている場合を想定する。
【0135】
この場合、APLサーバ24は、第2のメディア形式としてテキスト形式を選択する。従って、MRサーバ23は、テキスト形式の内容情報をAPLサーバ24から受け付けたとき、受け付けた内容情報を変換することなく受信側通信端末12へ送信する。これにより、受信側通信端末12は、テキスト形式にて内容情報を受信する。この結果、受信ユーザUBは、テキスト形式にて内容情報を受け取ることができる。
【0136】
以上、説明したように、本発明による通信制御装置の第2実施形態によれば、受信ユーザUBの状況及び/又は受信ユーザUBの特徴に応じたメディア形式の内容情報が受信側通信端末12へ送信される。即ち、通信制御装置は、受信ユーザUBが希望するメディア形式にて内容情報を送信する。これにより、受信側通信端末12は、受信ユーザUBが希望するメディア形式にて内容情報を受信することができる。この結果、送信ユーザUAから受信ユーザUBへ内容情報を迅速且つ確実に伝達することができる。
【0137】
更に、上記第2実施形態は、送信ユーザUAが入力した送信時刻情報が表す時刻にて内容情報を受信側通信端末12(受信ユーザUB)へ送信するように構成されている。これにより、送信ユーザUAは、送信したい時刻にて確実に内容情報を送信させることができる。
【0138】
加えて、上記第2実施形態は、送信ユーザUAが入力した声質情報が表す声質の音声を表す内容情報を受信側通信端末12(受信ユーザUB)へ送信するように構成されている。これにより、送信ユーザUAが入力した声質情報が表す声質の音声を、受信ユーザUBに聞かせることができる。
【0139】
また、上記第2実施形態は、内容情報の受信側通信端末12への送信が完了した場合にその旨を表す送信完了情報を送信側通信端末11へ送信するように構成されている。これによれば、送信ユーザUAは、内容情報の送信が完了した旨を認識することができる。この結果、送信ユーザUAは、その旨に応じて迅速に行動することができる。即ち、送信ユーザUAの利便性を向上させることができる。
【0140】
更に、上記第2実施形態は、変換された内容情報を送信側通信端末11へ送信するように構成されている。これによれば、送信ユーザUAは、変換された内容情報を確認することができる。即ち、送信ユーザUAの利便性を向上させることができる。
【0141】
なお、上記第2実施形態は、MRサーバ23が内容情報を受信側通信端末12へ送信する時刻を設定する機能を有しないように構成されていてもよい。また、上記第2実施形態は、MRサーバ23が変換した内容情報を送信側通信端末11に送信する機能を有しないように構成されていてもよい。また、上記第2実施形態は、MRサーバ23が内容情報を音声形式に変換する際の声質を設定する機能を有しないように構成されていてもよい。
【0142】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、上記各実施形態は、SIPに従って通信を行うように構成されていたが、SIP以外のプロトコルに従って通信を行うように構成されていてもよい。また、上記各実施形態においては、通信端末は、携帯電話端末であったが、固定電話端末、PDA(Personal Data Assistance)、シンクライアント端末、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、PHS(Personal Handyphone System)、カーナビゲーション装置又はゲーム機等であってもよい。
【0143】
また、上記各実施形態は、ユーザ情報がSIPに従って受信側通信端末12からPRサーバ22へ送信されるように構成されていたが、ユーザ情報がHTTPに従って受信側通信端末12からAPLサーバ24へ送信されるとともに、APLサーバ24が受信したユーザ情報をPRサーバ22へ送ることによりPRサーバ22がユーザ情報を記憶するように構成されていてもよい。
【0144】
更に、上記各実施形態においては、ユーザ情報は、プレゼンス情報及びプロファイル情報の両方を含んでいたが、いずれか一方のみを含んでいてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0145】
本発明は、複数の携帯電話端末と携帯電話端末間の通信を制御するサーバとを含む携帯電話システム等に適用可能である。また、音声によるメッセージを送信する音声電報システム等に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0146】
【図1】本発明の第1実施形態に係る通信システムの概略構成を表す図である。
【図2】図1に示した通信システムの機能の概略を表すブロック図である。
【図3】図1に示した通信システムの作動を示すシーケンス図である。
【図4】図1に示した通信システム内の情報の流れを概念的に示した説明図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る通信システムにおいて通信端末のディスプレイに表示される画像を示した図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る通信システムの機能の概略を表すブロック図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る通信システムの作動を示すシーケンス図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る通信システム内の情報の流れを概念的に示した説明図である。
【符号の説明】
【0147】
1 通信システム
11 通信端末(送信側通信端末)
12 通信端末(受信側通信端末)
21 呼制御サーバ(CCサーバ)
22 プレゼンスサーバ(PRサーバ)
23 メディアサーバ(MRサーバ)
24 アプリケーションサーバ(APLサーバ)
30 SIPサーバ
31 ユーザ情報受付部
32 内容情報受付部
33 変換部
33a メディア形式選択部
33b 変換処理部
34 内容情報送信部
35 声質情報受付部
36 送信時刻情報受付部
37 確認用内容情報送信部
38 送信完了情報送信部
NW ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信端末及び第2の通信端末を含む複数の通信端末とネットワークを介して接続され、当該通信端末間の通信を制御する通信制御装置であって、
第1のメディア形式にて前記第1の通信端末から送信された内容情報を受け付ける内容情報受付手段と、
前記受け付けた内容情報を前記第1のメディア形式から第2のメディア形式へ変換する変換手段と、
前記受け付けた内容情報又は前記変換された内容情報を前記第2の通信端末へ送信する内容情報送信手段と、
前記第2の通信端末のユーザである受信ユーザの現時点の状況を表すプレゼンス情報、及び、当該受信ユーザにより予め入力された当該受信ユーザの特徴を表すプロファイル情報、のうちの少なくとも1つを含むユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、を備え、
前記変換手段は、前記受け付けたユーザ情報に基づいて前記第2のメディア形式を選択するように構成された通信制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の通信制御装置であって、
前記第1の通信端末から送信された情報であって前記内容情報を送信する時刻を表す情報である送信時刻情報を受け付ける送信時刻情報受付手段を備え、
前記内容情報送信手段は、前記受け付けた送信時刻情報が表す時刻にて前記内容情報を送信するように構成された通信制御装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の通信制御装置であって、
前記第2のメディア形式は、前記内容情報を音声により表す音声形式であり、
前記第1の通信端末から送信された情報であって声質を表す情報である声質情報を受け付ける声質情報受付手段を備え、
前記変換手段は、前記受け付けた声質情報に基づいて前記内容情報を変換するように構成された通信制御装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の通信制御装置であって、
前記内容情報送信手段による前記内容情報の前記第2の通信端末への送信が完了した場合にその旨を表す送信完了情報を前記第1の通信端末へ送信する送信完了情報送信手段を備える通信制御装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の通信制御装置であって、
前記変換された内容情報を前記第1の通信端末へ送信する確認用内容情報送信手段を備える通信制御装置。
【請求項6】
第1の通信端末及び第2の通信端末を含む複数の通信端末と、
前記複数の通信端末とネットワークを介して接続され、当該通信端末間の通信を制御する通信制御装置と、を備える通信システムであって、
第1のメディア形式にて前記第1の通信端末から送信された内容情報を受け付ける内容情報受付手段と、
前記受け付けた内容情報を前記第1のメディア形式から第2のメディア形式へ変換する変換手段と、
前記受け付けた内容情報又は前記変換された内容情報を前記第2の通信端末へ送信する内容情報送信手段と、
前記第2の通信端末のユーザである受信ユーザの現時点の状況を表すプレゼンス情報、及び、当該受信ユーザにより予め入力された当該受信ユーザの特徴を表すプロファイル情報、のうちの少なくとも1つを含むユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、を備え、
前記変換手段は、前記受け付けたユーザ情報に基づいて前記第2のメディア形式を選択するように構成された通信システム。
【請求項7】
請求項6に記載の通信システムであって、
前記第1の通信端末から送信された情報であって前記内容情報を送信する時刻を表す情報である送信時刻情報を受け付ける送信時刻情報受付手段を備え、
前記内容情報送信手段は、前記受け付けた送信時刻情報が表す時刻にて前記内容情報を送信するように構成された通信システム。
【請求項8】
請求項6又は請求項7に記載の通信システムであって、
前記第2のメディア形式は、前記内容情報を音声により表す音声形式であり、
前記第1の通信端末から送信された情報であって声質を表す情報である声質情報を受け付ける声質情報受付手段を備え、
前記変換手段は、前記受け付けた声質情報に基づいて前記内容情報を変換するように構成された通信システム。
【請求項9】
第1の通信端末及び第2の通信端末を含む複数の通信端末間の通信を制御する通信制御方法であって、
第1のメディア形式にて前記第1の通信端末から送信された内容情報を受け付ける内容情報受付工程と、
前記受け付けた内容情報を前記第1のメディア形式から第2のメディア形式へ変換する変換工程と、
前記受け付けた内容情報又は前記変換された内容情報を前記第2の通信端末へ送信する内容情報送信工程と、
少なくとも前記変換工程に先立って、前記第2の通信端末のユーザである受信ユーザの現時点の状況を表すプレゼンス情報、及び、当該受信ユーザにより予め入力された当該受信ユーザの特徴を表すプロファイル情報、のうちの少なくとも1つを含むユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付工程と、を含み、
前記変換工程は、前記受け付けたユーザ情報に基づいて前記第2のメディア形式を選択するように構成された通信制御方法。
【請求項10】
請求項9に記載の通信制御方法であって、
少なくとも前記内容情報送信工程に先立って、前記第1の通信端末から送信された情報であって前記内容情報を送信する時刻を表す情報である送信時刻情報を受け付ける送信時刻情報受付工程を備え、
前記内容情報送信工程は、前記受け付けた送信時刻情報が表す時刻にて前記内容情報を送信するように構成された通信制御方法。
【請求項11】
請求項9又は請求項10に記載の通信制御方法であって、
前記第2のメディア形式は、前記内容情報を音声により表す音声形式であり、
少なくとも前記変換工程に先立って、前記第1の通信端末から送信された情報であって声質を表す情報である声質情報を受け付ける声質情報受付工程を備え、
前記変換工程は、前記受け付けた声質情報に基づいて前記内容情報を変換するように構成された通信制御方法。
【請求項12】
第1の通信端末及び第2の通信端末を含む複数の通信端末とネットワークを介して接続され、当該通信端末間の通信を制御する通信制御装置に、
第1のメディア形式にて前記第1の通信端末から送信された内容情報を受け付ける内容情報受付手段と、
前記受け付けた内容情報を前記第1のメディア形式から第2のメディア形式へ変換する変換手段と、
前記受け付けた内容情報又は前記変換された内容情報を前記第2の通信端末へ送信する内容情報送信手段と、
前記第2の通信端末のユーザである受信ユーザの現時点の状況を表すプレゼンス情報、及び、当該受信ユーザにより予め入力された当該受信ユーザの特徴を表すプロファイル情報、のうちの少なくとも1つを含むユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、を実現させるとともに、
前記変換手段は、前記受け付けたユーザ情報に基づいて前記第2のメディア形式を選択するように構成された通信制御プログラム。
【請求項13】
請求項12に記載の通信制御プログラムであって、
更に、前記通信制御装置に、
前記第1の通信端末から送信された情報であって前記内容情報を送信する時刻を表す情報である送信時刻情報を受け付ける送信時刻情報受付手段を実現させるとともに、
前記内容情報送信手段は、前記受け付けた送信時刻情報が表す時刻にて前記内容情報を送信するように構成された通信制御プログラム。
【請求項14】
請求項12又は請求項13に記載の通信制御プログラムであって、
前記第2のメディア形式は、前記内容情報を音声により表す音声形式であり、
更に、前記通信制御装置に、
前記第1の通信端末から送信された情報であって声質を表す情報である声質情報を受け付ける声質情報受付手段を実現させるとともに、
前記変換手段は、前記受け付けた声質情報に基づいて前記内容情報を変換するように構成された通信制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−272984(P2009−272984A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−123077(P2008−123077)
【出願日】平成20年5月9日(2008.5.9)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】