説明

通信装置、通信装置の制御方法、及びプログラム

【課題】データ受信がエラーにて終了した場合、送信元からのエラー再送信時のデータを受信するまでサーバに対して転送設定の登録が行われないようにして、該エラー再送信時のデータが転送先に転送されるのを回避する仕組みを提供する。
【解決手段】通信装置は、データの転送先を設定する設定手段と、該設定手段により設定された転送先をサーバに登録する登録手段(S604)と、該登録手段により前記転送先を登録する際に、通信履歴を検索する検索手段(S602,S603)と、該検索手段による前記通信履歴の検索により、送信元から送信されたデータの受信がエラーにて終了した通信履歴が存在した場合に、前記送信元から再送信されたデータを受信してから前記登録手段による前記転送先の登録が行われるように該登録処理を制御する制御手段(S606,S701〜S705)と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば通信制御プロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)を用いてデータの通信を行なう通信装置、通信装置の制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信制御プロトコルとしてSIPを用いた通信システムとして、UA(ユーザエージェント)とSIPサーバとをネットワークを介して接続したものがある(特許文献1)。UAは、例えばIP電話機、ファクシミリ装置(以下「FAX装置」という。)、デジタル複合機などの通信装置(端末)で構成され、SIPサーバは、例えばリダイレクトサーバ、プロキシサーバ、登録サーバ、ロケーションサーバ等で構成される。
【0003】
SIPを利用したFAX装置では、FAX番号とIPアドレスを関連付けて登録サーバに登録しておき、IPアドレスを用いて呼制御を行なう。ロケーションサーバは、端末の名前とIPネットワーク上のIPアドレスなどの位置情報を登録、管理するサーバであり、サーバ機能として転送機能がある。
【0004】
この転送機能は、受信側端末のユーザが転送先の端末をロケーションサーバに登録することにより、受信する端末を指定する機能である。この転送機能を使用することにより、送信側端末からのセッション開始要求に対する応答において転送先ロケーションリストが送信側端末に通知される。
【0005】
そして、送信側端末は、転送先ロケーションリストの転送先アドレスとセッションを確立することで、転送先の端末へ送信先を切り替えて送信することが可能となる。例えば、ユーザが出先の端末にてデータを受信したい場合は、ロケーションサーバに出先の端末を転送登録することにより、出先の端末でFAXデータ等を受信することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−94662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記従来の技術では、受信側端末においてデータ受信がエラーにて終了した場合、送信側端末がエラー再送信等の待機状態であることがわからず、転送機能を使用して転送設定を行うと、送信側端末からのエラー再送信時の送信先が変更されてしまう。このため、送信側端末から転送設定された端末にデータが送信され、転送設定前の受信側端末は、着信エラー時のデータを受信できなくなってしまう。また、送信側端末のユーザモード設定にて「エラーページのみの送信」、「先頭ページ+エラーページ」の設定がされている場合には、転送先端末にエラーページのみ、又は先頭ページ+エラーページが送信されるといった不具合が生じる。
【0008】
そこで、本発明は、データ受信がエラーにて終了した場合、送信元からのエラー再送信時のデータを受信するまでサーバに対して転送設定の登録が行われないようにして、該エラー再送信時のデータが転送先に転送されるのを回避する仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の通信装置は、データの転送先を設定する設定手段と、該設定手段により設定された転送先をサーバに登録する登録手段と、該登録手段により前記転送先を登録する際に、通信履歴を検索する検索手段と、該検索手段による前記通信履歴の検索により、送信元から送信されたデータの受信がエラーにて終了した通信履歴が存在した場合に、前記送信元から再送信されたデータを受信してから前記登録手段による前記転送先の登録が行われるように該登録処理を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、受信側の通信装置でデータ受信がエラーにて終了した場合、送信元からのエラー再送信時のデータを受信するまでサーバに対して転送設定の登録が行われないため、該エラー再送信時のデータが転送先に転送されるのを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の通信装置の実施形態の一例であるデジタル複合機を備える通信システムの構成例を示す図である。
【図2】デジタル複合機の構成例を示すブロック図である。
【図3】SIPサーバに対する転送設定管理情報の一例を示す図である。
【図4】FAX通信履歴の一例を示す図である。
【図5】ユーザ操作により手動で転送設定が行われる場合に表示部に表示されるUI警告画面の一例を示す図である。
【図6】FAX受信の結果に応じて転送設定のタイミングを制御する動作例について説明するためのフローチャート図である。
【図7】周期的に実行される転送設定登録処理について説明するためのフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態の一例を図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明の通信装置の実施形態の一例であるデジタル複合機を備える通信システムの構成例を示す図である。
【0014】
図1に示す通信システムは、送信側デジタル複合機101、受信側デジタル複合機102、転送先のデジタル複合機103、及びSIPサーバ104がネットワーク100を介してSIPを含むインターネットプロトコルによる通信が可能に接続されている。
【0015】
送信側デジタル複合機(以下「MFP−A」という。)101、受信側デジタル複合機(以下「MFP−B」という。)102、転送先のデジタル複合機(以下「MFP−C」という。)103は、いずれもコピー、FAX、プリンタ機能を有する。ここで、MFP−B」102は、本発明の通信装置の一例に相当する。
【0016】
SIPサーバ104は、リダイレクトサーバ、プロキシサーバ、登録サーバ、ロケーションサーバから構成され、ユーザ端末の登録管理、ユーザ認証、電話/FAX番号からIPアドレスへの変換、呼制御シーケンスの制御、接続先へのルーティング等を行なう。
【0017】
図2は、MFP−B102の構成例を示すブロック図である。
【0018】
図2において、スキャナ部201は、操作表示部203でユーザにより指定されたモード(例えば、紙サイズ、解像度、濃度等)で原稿の画像をスキャンする。プリンタ部202は、スキャナ部201でスキャンされた画像データやネットワーク制御部205を介して受信した画像データをシートに印刷し、装置外に排出する。操作表示部203は、ユーザが各種設定操作を行う操作部材を有するとともに、装置の動作状態などを表示する表示部を有する。
【0019】
符号化複合化装置204は、送信する画像情報を符号化してデータ圧縮する一方、受信した圧縮画像データを複合化して元の画像情報に復元する。ネットワーク制御部205はLAN等に接続され、他のネットワーク環境下の機器と情報の入出力を行う。ネットワーク制御部205には、ITU−T勧告T.38プロトコルをIPパケットにマッピングし、また、受信したIPパケットからITU−T勧告T.38プロトコルを取り出すIPパケット作成/解析部を持つ。
【0020】
システムメモリ206は、RAMやROM等を備え、装置に予め登録しておく情報を格納する。ページメモリ207は、符号化複合化装置204により符号化・複合化を行う際に1ページ分の画像情報を展開する。システム制御部208は、MFP−B102全体の制御を司るマイクロコンピュータである。
【0021】
暗号化装置209は、HDD211に画像データを蓄積する際に、該画像データを暗号化する。なお、画像データを非暗号化にて蓄積する場合には符号化複合化装置204で符号化したデータをそのままHDD211に保存する。また、画像データを暗号化して蓄積する場合には、符号化複合化装置204にて符号化したデータをさらに暗号化装置209にて暗号化した後、HDD211に保存する。
【0022】
FAX制御部210は、PSTN回線等のFAX回線に接続されており、このPSTN回線を介して外部の機器とITU−T勧告V.8、V.21、V.23、V.27ter、V.29、V.17、V.34の通信プロトコルにてFAX通信する。また、FAX制御部210は、ネットワーク制御部205を介してネットワーク100と接続し、SIP呼制御プロトコルにて外部の機器とFAX通信することも可能である。
【0023】
図3は、MFP−B102におけるSIPサーバ104に対する転送設定管理情報300の一例を示す図である。
【0024】
図3において、転送設定管理情報300は、システムメモリ206のRAMに保持される。システム制御部208は、SIPサーバ104に対して転送機能を使用した転送設定を行なう場合、転送設定管理情報300の設定項目301〜304での設定情報に従い、転送設定の登録タイミングを決定する。
【0025】
設定項目301は、送信元からのエラー再送信の考慮を「する」、「しない」の設定を行う項目である。設定項目302は、操作表示部203に表示される後述するUI警告画面500(図5)にて「相手機からの受信を考慮し転送設定を行なう」をユーザが選択した場合に、転送設定チェックフラグがONとなり、それ以外はOFFとなる。そして、システム制御部208は、転送設定チェックフラグがONの場合は、周期的に後述するFAX通信履歴400(図4)をチェックする。
【0026】
設定項目303は、転送設定チェック時から遡ってFAX通信履歴400を検索する時刻範囲を設定する項目である。例えば検索時刻範囲の設定情報が5分である場合、FAX通信履歴400において、転送設定チェック時より5分前までのFAX履歴情報から最新のFAX履歴情報までが検索の対象となる。
【0027】
設定項目304は、操作表示部203にUI警告画面500の表示を「する」、「しない」を設定する項目である。UI警告画面500の表示を「する」と設定されている場合、システム制御部208は、ユーザにより手動により転送設定が行われた際に、転送設定チェックにて該当するFAX履歴情報が検出されると、表示部にUI警告画面500を表示する。
【0028】
図4は、システムメモリ206のRAMに保持されるFAX通信履歴400の一例を示す図である。
【0029】
図4において、開始時刻401は、FAX送信又はFAX受信を開始した時刻を示す。相手先アドレス402は、相手先の電話番号等のアドレス情報を示す。受付番号403は、MFP−B102にて1通信ごとに任意に割り当てられる番号であり、送信に関しては、0001より通信履歴ごとに増加し、受信に関しては、5001より通信履歴ごとに増加する。通信モード404は、送信又は受信かを示し、枚数405は、送受信したページ数を示し、通信結果406は、OKかNGを示す。
【0030】
図5は、MFP−B102において、操作表示部203でのユーザ操作により手動で転送設定が行われた場合に表示部に表示されるUI警告画面500の一例を示す図である。
【0031】
UI警告画面500は、図3の設定項目301で「送信元からのエラー再送信を考慮する」が「する」と設定され、設定項目303の検索時刻範囲でFAX通信履歴400を検索した結果、受信エラー履歴が存在する場合に表示部に表示される。
【0032】
UI警告画面500には、FAX通信履歴400の受信エラー履歴の開始時刻401を基に、何分前(図5では、4分前)にFAX受信がエラー終了したかが表示される。また、UI警告画面500には、SIPサーバ104に対する転送設定の登録について、「はい」、「相手機からの受信を考慮し、転送設定を行なう」、「いいえ」のいずれかをユーザに選択させる画面が表示される。
【0033】
そして、システム制御部208は、ユーザが「はい」を選択した場合は、SIPサーバ104に対して転送設定の登録を行った後、画面を閉じ、「いいえ」を選択した場合は、SIPサーバ104に対して転送設定の登録を行うことなく、画面を閉じる。また、システム制御部208は、ユーザが「相手機からの受信を考慮し、転送設定を行なう」を選択した場合は、相手機からのエラー再送信を待ってからSIPサーバ104に対して転送設定の登録を行なう。このため、図3の設定項目302の転送設定チェックフラグをONにした後、画面を閉じる。このように、本実施形態では、UI警告画面500でユーザが選択した内容に基づいて、SIPサーバ104に対する転送設定の登録処理を変更するようにしている。
【0034】
次に、図6を参照して、MFP−B102において、FAX受信の結果に応じて転送設定のタイミングを制御する動作例について説明する。図6での各処理は、HDD211やシステムメモリ206のROM等に記憶されたプログラムがRAMにロードされて、システム制御部208のCPU等により実行される。
【0035】
ステップS601では、システム制御部208は、転送設定管理情報300の設定項目301において「送信元からのエラー再送信を考慮する」が「する」に設定されている場合は、ステップS602に進み、「しない」に設定されている場合は、処理を終了する。
【0036】
ステップS602では、システム制御部208は、転送設定管理情報300の設定項目303で設定された検索時刻範囲を取得し、ステップS603に進む。この検索時刻範囲は、FAX通信履歴400の履歴情報を遡る時間を意味する。例えば、取得した検索時刻範囲が5分である場合、FAX通信履歴400において、現在時刻から5分前の履歴情報から最新の履歴情報までが検索対象となる。
【0037】
ステップS603では、システム制御部208は、ステップS602で取得した検索時刻範囲でFAX通信履歴400の履歴情報を検索した結果、受信エラー履歴がある場合は、ステップS605に進み、受信エラー履歴がない場合は、ステップS604に進む。
【0038】
具体的には、例えば、検索開始日時を2009/9/1 10:28とし、かつ検索時刻範囲を5分とした場合、FAX通信履歴400の開始時刻401の2009/9/1 10:23〜10:28までの履歴情報が検索対象となる。図4の例では、検索の結果、通信結果406がNGのものは2件存在するが、受付番号5007のジョブは、同一宛先より3分後の10:27に通信結果406がOKであるため、受信エラー履歴があると判断されない。一方、受付番号5009のジョブは、送信元からのエラー再送信の可能性があるため、受信エラー履歴ありと判断される。
【0039】
ステップS604では、システム制御部208は、SIPサーバ104に対して転送設定を登録し、処理を終了する。
【0040】
ステップS605では、システム制御部208は、時刻指定等による自動転送設定かユーザ操作等による手動転送設定かを判断し、自動転送設定である場合は、ステップS606へ進み、手動転送設定である場合は、ステップS607へ進む。
【0041】
ステップS606では、システム制御部208は、一定時間経過後にSIPサーバ104に対して転送設定の登録を行うため、転送設定管理情報300の設定項目301の転送設定チェックフラグをONに設定し、処理を終了する。
【0042】
ステップS607では、システム制御部208は、表示部にUI警告画面500を表示し、ステップS608に進む。
【0043】
ステップS608では、システム制御部208は、ユーザによりUI警告画面500で「はい」が選択された場合は、ステップS604に進んで、SIPサーバ104に対して転送設定を登録し、処理を終了する。また、システム制御部208は、ユーザによりUI警告画面500で「いいえ」が選択された場合は、SIPサーバ104に対して転送設定の登録を行うことなく、処理を終了する。更に、システム制御部208は、ユーザによりUI警告画面500で「相手機からの受信を考慮し転送設定を行なう」が選択された場合は、ステップS606に進む。ステップS606では、一定時間経過後にSIPサーバ104に対して転送設定の登録を行うため、転送設定管理情報300の設定項目301の転送設定チェックフラグをONに設定し、処理を終了する。
【0044】
次に、図7を参照して、MFP−B102において、周期的に実行される転送設定登録処理について説明する。図7での各処理は、HDD211やシステムメモリ206のROM等に記憶されたプログラムがRAMにロードされて、システム制御部208のCPU等により実行される。
【0045】
ステップS701では、システム制御部208は、転送設定管理情報300の設定項目302において、転送設定チェックフラグがONであるか否かを判断する。そして、システム制御部208は、転送設定チェックフラグがONである場合は、ステップS702に進み、転送設定チェックフラグがOFFの場合は、処理を終了する。
【0046】
ステップS702では、システム制御部208は、ステップS602と同様に、転送設定管理情報300の設定項目303で設定された検索時刻範囲を取得し、ステップS703に進む。
【0047】
ステップS703では、システム制御部208は、ステップS603と同様に、ステップS702で取得した検索時刻範囲でFAX通信履歴400の履歴情報を検索する。そして、システム制御部208は、FAX通信履歴400の履歴情報に受信エラー履歴がある場合は、一旦処理を終了して周期ごとにステップS701からの処理を繰り返し、受信エラー履歴がない場合は、ステップS704に進む。
【0048】
ステップS704では、システム制御部208は、SIPサーバ104に対して転送設定を登録し、ステップS705に進む。
【0049】
ステップS705では、システム制御部208は、転送設定管理情報300の設定項目302において、転送設定チェックフラグをOFFに設定し、処理を終了する。
【0050】
以上説明したように、本実施形態では、受信側のMFP−B102でデータ受信がエラーにて終了した場合、送信元からのエラー再送信時のデータを受信するまではSIPサーバ104に対して転送設定の登録が行われない。これにより、エラー再送信時のデータ(例えば、エラーページのみ、又は1ページ+エラーページ)が転送先に転送されるのを回避することができる。
【0051】
また、受信側のMFP−B102において、ユーザ操作により手動で転送設定が行われた場合は、表示部にUI警告画面500を表示して、転送設定の登録を行うか否か、相手機からの受信を考慮して転送設定の登録を行うかをユーザに選択させるようにしている。これにより、受信側のMFP−B102でデータ受信がエラーにて終了した場合に、送信元からのエラー再送信時のデータが不用意に転送先に転送されるのを回避することができる。
【0052】
なお、本発明は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0053】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウェア(プログラム)をパーソナルコンピュータ(CPU,プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
【符号の説明】
【0054】
100 ネットワーク
101 MFP−A
102 MFP−B
103 MFP−C
104 SIPサーバ
203 操作表示部
208 システム制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データの転送先を設定する設定手段と、
該設定手段により設定された転送先をサーバに登録する登録手段と、
該登録手段により前記転送先を登録する際に、通信履歴を検索する検索手段と、
該検索手段による前記通信履歴の検索により、送信元から送信されたデータの受信がエラーにて終了した通信履歴が存在した場合に、前記送信元から再送信されたデータを受信してから前記登録手段による前記転送先の登録が行われるように該登録処理を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記検索手段による前記通信履歴の検索により、送信元から送信されたデータの受信がエラーにて終了した通信履歴が存在した場合に、前記設定手段による前記転送先の設定が自動か、又はユーザ操作による手動かを判断する判断手段と、
該判断手段により前記設定手段による前記転送先の設定がユーザ操作による手動であると判断された場合に、警告画面を表示部に表示する表示手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記警告画面に前記転送先の登録に関する処理をユーザに選択させるための情報を前記表示部に表示し、
前記制御手段は、前記警告画面でユーザが選択した情報に基づいて、前記登録手段による前記転送先の登録処理を変更する、ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
データの転送先を設定する設定手段を備える通信装置の制御方法であって、
前記設定手段により設定された転送先をサーバに登録する登録ステップと、
該登録ステップで前記転送先を登録する際に、通信履歴を検索する検索ステップと、
該検索ステップでの前記通信履歴の検索により、送信元から送信されたデータの受信がエラーにて終了した通信履歴が存在した場合に、前記送信元から再送信されたデータを受信してから前記登録ステップで前記転送先の登録が行われるように該登録処理を制御する制御ステップと、を備えることを特徴とする通信装置の制御方法。
【請求項5】
データの転送先を設定する設定手段を備える通信装置を制御するプログラムであって、
該設定手段により設定された転送先をサーバに登録する登録ステップと、
該登録ステップで前記転送先を登録する際に、通信履歴を検索する検索ステップと、
該検索ステップでの前記通信履歴の検索により、送信元から送信されたデータの受信がエラーにて終了した通信履歴が存在した場合に、前記送信元から再送信されたデータを受信してから前記登録ステップで前記転送先の登録が行われるように該登録処理を制御する制御ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−250069(P2011−250069A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−120321(P2010−120321)
【出願日】平成22年5月26日(2010.5.26)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】