説明

通信装置

【課題】ユーザが通信装置の人体検出距離を容易に設定変更することが可能な通信装置を提供する。
【解決手段】親機10のCPU21は、選択ボタン14Bによって、焦電センサ16の検出距離を変更設定する「検出距離変更モード」が選択され、設定ボタン14Cが押下された場合には、ユーザが、この親機10から離れる方向又は近づく方向へ移動することによって、スピーカ23Aを介した検知音等により焦電センサ16を介したユーザの検出が報知される(S12:YES〜S25)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体を検知する人体検出センサを備えた通信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、人体を検知する人体検出センサを備えた通信装置が種々提案されている。
例えば、ユーザーの在宅/不在を設定する在宅/不在設定手段で不在が設定されているときに、赤外線センサ等の人体検出手段が人体を検出すると、通報先として登録されているファクシミリ番号宛に、不法侵入者がある旨のファクシミリメッセージを送信する通信装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2000−332925号公報(段落(0017)〜(0049)、図1〜図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した特許文献1に記載される構成では、赤外線センサ等の人体検出手段の検出距離をユーザが確認できないため、当該ユーザが通信装置の人体検出距離を設定変更することが困難であるという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザが通信装置の人体検出距離を容易に設定変更することが可能な通信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため請求項1に係る通信装置は、親機と子機とを備えた通信装置において、前記親機は、人体を検出する人体検出センサと、前記人体検出センサによって人体を検出したことを報知する親機側報知手段と、前記人体検出センサによる人体の検出距離を変更する検出距離変更モードに設定可能なモード設定手段と、前記モード設定手段によって検出距離変更モードに設定され、且つ、前記人体検出センサによって人体を検出した場合には、前記親機側報知手段を介して人体を検出したことを報知するように制御する親機側制御手段と、を有することを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に係る通信装置は、請求項1に記載の通信装置において、前記親機は、前記人体検出センサによる人体の検出距離を変更設定する変更設定手段と、前記子機から前記人体検出センサによる人体の検出距離の変更を指示する変更指示情報を受信する変更指示情報受信手段と、を有し、前記子機は、前記変更指示情報を入力する変更指示情報入力手段と、前記変更指示情報入力手段を介して入力された前記変更指示情報を前記親機に送信する変更指示情報送信手段と、前記変更指示情報入力手段を介して前記変更指示情報を入力された場合には、前記変更指示情報送信手段を介して該変更指示情報を親機に送信するように制御する子機側制御手段と、を有し、前記親機側制御手段は、前記変更指示情報を受信した場合には、前記変更設定手段を介して該変更指示情報に基づいて人体検出センサの検出距離を変更設定するように制御することを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に係る通信装置は、請求項1又は請求項2に記載の通信装置において、前記親機は、前記人体検出センサによって人体を検出したことを表す人体検出情報を前記子機に送信する検出情報送信手段を有し、前記子機は、前記人体検出情報を受信する検出情報受信手段と、前記検出情報受信手段を介して前記人体検出情報を受信した場合には、該人体検出情報を報知する子機側報知手段と、を有し、前記親機側制御手段は、前記モード設定手段によって検出距離変更モードに設定され、且つ、前記人体検出センサによって人体を検出した場合には、前記検出情報送信手段を介して前記人体検出情報を子機へ送信するように制御することを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に係る通信装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通信装置において、前記子機は、前記検出距離変更モードに設定するように指示するモード指示情報を入力する指示情報入力手段と、前記指示情報入力手段を介して入力されたモード指示情報を前記親機に送信する指示情報送信手段と、を有し、前記親機は、前記モード指示情報を受信するモード指示情報受信手段を有し、前記親機側制御手段は、前記モード指示情報を受信した場合には、前記モード設定手段を介して検出距離変更モードに設定するように制御することを特徴とする。
【0009】
また、請求項5に係る通信装置は、請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の通信装置において、前記変更設定手段は、前記人体検出センサの検出距離を電気的回路を介して変更設定することを特徴とする。
【0010】
また、請求項6に係る通信装置は、請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の通信装置において、前記変更設定手段は、前記人体検出センサを上下方向に回動させる回動手段を有し、該変更設定手段は、前記回動手段を介して前記人体検出センサの検出距離を変更設定することを特徴とする。
【0011】
また、請求項7に係る通信装置は、請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の通信装置において、前記子機は、子機側表示手段、子機側スピーカ又は子機側発光手段を有し、前記子機側報知手段は、前記子機側表示手段を介した画像又は前記子機側スピーカを介した音又は前記子機側発光手段を介した発光によって前記人体検出情報を報知することを特徴とする。
【0012】
また、請求項8に係る通信装置は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の通信装置において、前記親機は、親機側表示手段、親機側スピーカ又は親機側発光手段を有し、前記親機側報知手段は、前記親機側表示手段を介した画像又は前記親機側スピーカを介した音又は前記親機側発光手段を介した発光によって前記人体検出情報を報知することを特徴とする。
【0013】
更に、請求項9に係る通信装置は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の通信装置において、前記人体検出センサは、焦電型赤外線センサであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
前記構成を有する請求項1に係る通信装置では、親機をモード設定手段によって検出距離変更モードに設定した場合には、ユーザが、この親機から離れる方向又は近づく方向へ移動することによって、親機側報知手段を介して人体検出センサによるユーザの検出が報知される。これにより、ユーザは、人体検出センサの検出可能な距離範囲を容易に確認することが可能となる。
【0015】
また、請求項2に係る通信装置では、親機は、子機から変更指示情報を受信した場合には、人体検出センサによる人体の検出距離を変更設定する変更設定手段を介して該変更指示情報に基づいて人体検出センサの検出距離を変更設定する。これにより、ユーザは、親機を検出距離変更モードに設定した状態で、子機を持って、人体検出センサの検出距離を確認しながら、この子機から変更指示情報を送信することによって、人体検出センサの検出距離を変更設定することが可能となる。
【0016】
また、請求項3に係る通信装置では、ユーザは、親機を検出距離変更モードに設定した状態で、子機を持って歩くことによって、この子機の子機側報知手段による人体検出情報の報知から、人体検出センサの検出距離を確認することが可能となる。このため、ユーザは、子機の子機側報知手段による報知によって人体検出センサの検出距離を確認しつつ、この子機から親機へ変更指示情報を送信して、人体検出センサの検出距離を変更設定することが可能となる。
【0017】
また、請求項4に係る通信装置では、ユーザは、子機の指示情報入力手段を介してモード指示情報を入力することによって、親機を検出距離変更モードに容易に設定することが可能となる。
また、請求項5に係る通信装置では、人体検出センサの検出距離を電気的回路を介して変更設定できるため、人体検出センサの検出距離を変更するための機械的部材を必要とせず、親機の小型化を図ることが可能となる。
【0018】
また、請求項6に係る通信装置では、人体検出センサを回動手段によって上下方向に回動させることによって、人体検出センサの検出距離を変更設定できるため、簡易な構成で人体検出センサの検出距離を変更設定することが可能となる。
また、請求項7に係る通信装置では、ユーザは、子機の子機側表示手段を介した画像又は子機側スピーカを介した音又は子機側発光手段を介した発光によって、親機の人体検出センサの検出距離を容易に確認することが可能となる。
【0019】
また、請求項8に係る通信装置では、ユーザは、親機側表示手段を介した画像又は親機側スピーカを介した音又は親機側発光手段を介した発光によって、親機の人体検出センサの検出距離を容易に確認することが可能となる。
更に、請求項9に係る通信装置では、人体検出センサは、焦電型赤外線センサであるため、人の動きを確実に検知することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る通信装置をファクシミリ装置について具体化した実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例】
【0021】
[ファクシミリ装置の全体構成]
先ず、本実施例に係るファクシミリ装置1の概略構成について図1に基づき説明する。
図1は本実施例に係るファクシミリ装置1の概略構成を示す斜視図である。
図1に示すように、ファクシミリ装置1は、電話回線網100(図2参照)を介して音声通話を実現する機能(電話通話機能)や電話回線網100を介して画像データの送受信を行う機能(ファクシミリ機能)等を有しており、図1に示すように、電話回線網100に接続される親機10と、その親機10との間で無線回線を介して接続される子機50と、図示しない外部電源に接続され、子機50を着脱可能に載置し、載置された子機50を所定の電圧で充電するための充電台80とから構成されている。
【0022】
親機10は、その親機本体ケース11の側部に、親機10本体から取り外した状態で使用される送受話器であるハンドセット12(図2参照)が載置される受話器台12Aが設けられている。更に、親機本体ケース11の上面には、各種機能に関連する情報を表示するための液晶ディスプレイ(LCD)13と、相手先の電話番号やFAX番号、各種コマンド等を入力するためのダイヤルボタン14A、液晶ディスプレイ13に表示されるメニュー画面等で選択するときに操作される選択ボタン14B、各種モードの設定を行う時に操作される設定ボタン14C、各種設定モードの解除を行う時に操作される解除ボタン14D等の各種操作ボタン14が備えられている。
【0023】
尚、液晶ディスプレイ13は、表示画面を背面から照明するバックライト付の液晶ディスプレイ(LCD)である。また、各ダイヤルボタン14A内には、LED(light emittinig diode)が内蔵され、特定のダイヤルボタン14Aを光らせることが可能に構成されている。
【0024】
また、親機本体ケース11の受話器台12Aと反対側の側面部には、コードレス子機50との間で無線通信を行うためのアンテナ15が設けられている。また、親機本体ケース11の前面部には、人体を検知する人体検出センサの一例としての焦電型赤外線センサ(以下、「焦電センサ」という。)16が配置されている。
また、この親機10は、受話器台12Aに載置されるハンドセット12を用いた電話(音声通話)機能を有する他、ファクシミリ装置としての基本的な機能である、原稿読み取り機能及び画像記録機能を備えている。
【0025】
また、子機50は、ハンドセットの形状をした子機本体ケース51の表面上に、各種機能に関連する情報を表示するための液晶ディスプレイ(LCD)53と、相手側の電話番号を入力するためのダイヤルボタン54A、表示パネル53に表示されるメニュー画面等で選択するときに操作される選択ボタン54B、各種モードの設定を行う時に操作される設定ボタン54C、各種設定モードの解除を行う時に操作される解除ボタン54D等の各種操作ボタン54と、トーン信号や通話相手の音声などが出力されるスピーカ部67と、種々の信号の受信を報知するLED58等を備えている。また、子機50は、当該子機50全体に電源を供給する二次電池71(図2参照)を充電台80から充電するための充電用端子55(図2参照)が備えられている。
【0026】
また、充電器80は、子機50が載置されると当該子機50の充電用端子55に接触する充電用端子82(図2参照)を備えている。
そして、子機50は、二次電池71(図2参照)から電源供給を受けて動作するため、二次電池71を充電する際は、図示のように充電台80に子機50を載置して充電を行う。つまり、子機50がこの充電台80に載置されているときに、この充電台80から電力の供給を受けて二次電池71が充電される。
【0027】
[ファクシミリ装置の電気的構成]
次に、ファクシミリ装置1の電気的構成について図2及び図3に基づいて説明する。
図2はファクシミリ装置1の電気的構成を示すブロック図である。図3は感度設定回路部18による焦電型赤外線センサ16の感度設定の一例を説明する図である。
図2に示すように、親機10は、親機10全体の動作を制御する制御部20、ハンドセット12、液晶ディスプレイ13および操作ボタン14からなるユーザインターフェース部(以降、ユーザI/Fとする)17、焦電センサ16の感度レベルを4段階(図3参照)に設定可能な感度設定回路部18、音声信号を入力および出力する音声入出力部23、予め記憶された各種音声信号に基づく音声を再生する再生部25、子機50との間で音声信号を含めた各種信号を無線通信により送受信する無線通信部27、電話回線網100経由で伝送される音声信号を入出力するNCU(network control unit)29、親機10内部における音声信号の伝送経路を切り換える経路切換部31等を備えている。
【0028】
これらの内、制御部20は、当該親機10に搭載された各種デバイスを統括して制御するCPU21と、種々のデータを格納するRAM21Aと、電力が供給されない状態でも記憶されたデータを保持可能なEEPROM21Bと、当該CPU21にて実行すべき各種処理のプログラムを記憶するROM21C、時間の計測を行うタイマ(図示せず)等を備えている。
【0029】
また、感度設定回路部18は、CPU21からの制御信号に従って、焦電センサ16の感度レベルを設定する。
ここで、図3に示すように、感度設定回路部18は、CPU21からの制御信号に従って、焦電センサ16の感度レベルを、レベル1からレベル4までの4段階に設定可能に構成されている。そして、焦電センサ16の感度レベルが、レベル1〜レベル4に設定された場合には、焦電センサ16の人体を検出可能な最大距離は、それぞれ約1.5m〜約6.0mに設定される。また、焦電センサ16の感度レベルとして、親機10の液晶ディスプレイ13や子機50の液晶ディスプレイ53に表示される「レベル表示」は、感度レベルの各レベル1〜レベル4に対して、それぞれ黒四角マーク1個〜4個で表示される。
【0030】
また、音声入出力部23は、スピーカ23A、マイク23Bおよびこれらを駆動する駆動回路23Cを備え、スピーカ23Aから音声信号に基づく音声を出力する以外に、スピーカ23Aおよびマイク23Bを送受話器として、いわゆるハンズフリー通話を行えるように構成されている。
また、再生部25は、着信を受けた際に利用される呼出音、音声通話を保留する際に利用される保留音などの音声信号を記憶し、CPU21からの指令を受けて、記憶されている音声信号を再生する。再生された音声信号はスピーカ23Aから出力される。
【0031】
また、無線通信部27は、子機50との間で音声信号を含めた各種信号をアンテナ15を介して無線通信により送受信する。
また、経路切換部31は、通話を開始するための操作が行われた場合に、親機10外部との音声信号の入出力に利用する伝送経路をハンドセット12、音声入出力部23、無線通信部27のいずれかに切り換える。具体的には、ハンドセット12が親機10本体から取り外された場合は、伝送経路をハンドセット12に切り換え、ユーザI/F17の操作ボタン14によりハンズフリー通話を開始するための操作が行われた場合は、伝送経路を音声入出力部23に切り換え、子機50により通話を開始するための操作(例えば、後述の操作ボタン54によって、外線通話又は親機10や他の子機50との内線通話の通信設定操作である。)が行われた場合には、伝送経路を無線通信部27に切り換える。
【0032】
一方、子機50は、子機50全体の動作を制御する制御部60と、スピーカとマイクおよびこれらを駆動する駆動回路からなる送受話部63と、液晶ディスプレイ(LCD)53および操作ボタン54からなるユーザI/F57と、予め記憶された各種音声信号に基づく音声を再生する再生部65と、再生部65により再生された音声を出力するスピーカおよびスピーカを駆動する駆動回路からなるスピーカ部67と、種々の信号の受信を報知するLED58と、親機10の無線通信部27との間で音声信号を含めた各種信号を無線通信により送受信する無線通信部69と、子機50全体に電源を供給する二次電池71と、充電台80の充電用端子82と電気的に接続するための充電用端子55と、充電用端子55への電圧印加を検出するとともに、充電用端子55を介して充電台80から供給される電源電圧により二次電池71を充電する充電回路75と備えている。
【0033】
これらの内、制御部60は、当該子機50に搭載された各種デバイスを統括して制御するCPU61と、種々のデータを格納するRAM62Aと、電力が供給されない状態でも記憶されたデータを保持可能なEEPROM62Bとを備えている。
また、再生部65は、着信を受けた際に利用される呼出音、音声通話を保留する際に利用される保留音などの音声信号が記憶されている。
【0034】
さらに、充電台80は、上述の充電用端子82を備え、外部電源(例えば、AC100Vである。)に接続される。
このように構成されたファクシミリ装置1において、親機10は、電話回線網100を介して外部の相手側通信端末との間で外線通話が可能で、子機50との間で内線通話が可能となっている。また、子機50は、親機10経由で電話回線網100を介して外部の相手側通信端末との間で外線通話が可能となっている。
【0035】
さらに、子機50は、最大4台まで増設可能で、複数の子機50が存在する場合には、子機50同士でも内線通話が可能となっている。本実施例において、子機50同士での内線通話を行う場合、各子機50は親機10と通信を行い、親機10経由で子機50同士が内線通話を行うようになっている。
【0036】
[検出距離変更処理]
次に、上記のように構成された親機10の焦電センサ16の検出距離を子機50を使用して設定変更する検出距離変更処理について図4及び図5に基づいて説明する。
図4は親機10のCPU21が、子機50からの変更指示情報に基づいて、焦電センサ16の検出距離を設定変更する「親機側設定変更処理」を示すフローチャートである。図5は子機50のCPU61が、ユーザから入力された変更指示情報を親機10へ送信する「子機側指示情報送信処理」を示すフローチャートである。
【0037】
[親機側設定変更処理]
先ず、親機10のCPU21が、子機50からの変更指示情報に基づいて実行する焦電センサ16の検出距離を設定変更する「親機側設定変更処理」について図4に基づいて説明する。
【0038】
図4に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU21は、無線通信部27を介して、子機50から焦電センサ16の検出距離の変更設定を要求する、即ち、焦電センサ16の感度レベルの変更設定を要求する「センサ感度要求コマンド」を受信したか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、子機50から「センサ感度要求コマンド」を受信している場合には(S11:YES)、CPU21は、S14の処理に移行する。
【0039】
一方、子機50から「センサ感度要求コマンド」を受信していない場合には(S11:NO)、CPU21は、S12の処理に移行する。S12において、CPU21は、選択ボタン14Bによって、焦電センサ16の検出距離を変更設定する「検出距離変更モード」が選択され、設定ボタン14Cが押下されたか否か、即ち、「検出距離変更モード」が設定されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0040】
そして、設定ボタン14Cが押下された、即ち、「検出距離変更モード」が設定された場合には(S12:YES)、CPU21は、S13の処理に移行する。S13において、CPU21は、焦電センサ16の検出距離の変更設定を要求する、即ち、焦電センサ16の感度レベルの変更設定を要求する「センサ感度要求コマンド」の送信を要求する「設定コマンド」を子機50へ送信後、再度、S11以降の処理を実行する。そして、S11において、子機50から「センサ感度要求コマンド」を受信した場合には(S11:YES)、CPU21は、S14の処理に移行する。
【0041】
続いて、S14において、CPU21は、感度設定回路部18で設定している焦電センサ16の現在の感度レベルをRAM21Aから読み出し、この現在の感度レベルを含む「センサ感度コマンド」を無線通信部27を介して予めEEPROM21Bに登録されている子機50へ送信する。
【0042】
その後、CPU21は、S15において、解除ボタン14Dが押下されたか否か、即ち、「検出距離変更モード」が解除されたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、解除ボタン14Dが押下された、即ち、「検出距離変更モード」が解除された場合には(S15:YES)、CPU21は、S16の処理に移行する。S16において、CPU21は、「検出距離変更モード」が解除された旨を表す「強制終了コマンド」を子機50へ送信後、当該処理を終了する。
【0043】
一方、解除ボタン14Dが押下されていない、即ち、「検出距離変更モード」が解除されていない場合には(S15:NO)、CPU21は、S17の処理に移行する。S17において、CPU21は、無線通信部27を介して、子機50から「検出距離変更モード」が解除された旨を表す「強制終了コマンド」を受信したか否かを判定する判定処理を実行する。
【0044】
そして、子機50から「検出距離変更モード」が解除された旨を表す「強制終了コマンド」を受信した場合には(S17:YES)、CPU21は、当該処理を終了する。
一方、子機50から「検出距離変更モード」が解除された旨を表す「強制終了コマンド」を受信していない場合には(S17:NO)、CPU21は、S18の処理に移行する。S18において、CPU21は、無線通信部27を介して子機50から、変更設定する感度レベル値を含む「センサ感度変更コマンド」を受信したか否かを判定する判定処理を実行する。
【0045】
そして、無線通信部27を介して子機50から、変更設定する感度レベル値を含む「センサ感度変更コマンド」を受信した場合には(S18:YES)、CPU21は、S19の処理に移行する。S19において、CPU21は、当該「センサ感度変更コマンド」に含まれた変更設定する感度レベル値が変更設定可能な感度レベル値か否か、即ち、レベル1乃至レベル4のうちのいずれかであるか否かを判定する判定処理を実行する。
【0046】
そして、当該「センサ感度変更コマンド」に含まれた変更設定する感度レベル値が変更設定可能な感度レベル値でない場合、つまり、感度レベル値がレベル0又はレベル5以上である場合には(S19:NO)、CPU21は、S20の処理に移行する。S20において、CPU21は、受信した「センサ感度変更コマンド」が不適切なコマンドである旨を表す「Rejectコマンド」を子機50に送信後、再度S11以降の処理を実行する。
【0047】
一方、当該「センサ感度変更コマンド」に含まれた変更設定する感度レベル値が変更設定可能な感度レベル値の場合、つまり、感度レベル値がレベル1乃至レベル4のいずれかである場合には(S19:YES)、CPU21は、S21の処理に移行する。S21において、CPU21は、受信した当該「センサ感度変更コマンド」を受け付けた旨を表す、つまり、当該「センサ感度変更コマンド」に従って焦電センサ16の感度レベルを変更設定する旨を表す「感度設定受付コマンド」を子機50へ送信する。
【0048】
続いて、S22において、CPU21は、当該「センサ感度変更コマンド」に含まれた変更設定する感度レベル値に従って、感度設定回路部18における焦電センサ16の設定感度レベルを設定変更後、再度S15以降の処理を実行する。
例えば、受信した「センサ感度変更コマンド」に含まれた変更設定する感度レベル値がレベル1の場合には、CPU21は、感度設定回路部18における焦電センサ16の設定感度レベルをレベル1に設定変更後、再度S15以降の処理を実行する。
【0049】
また、上記S18で無線通信部27を介して子機50から、変更設定する感度レベル値を含む「センサ感度変更コマンド」を受信していない場合には(S18:NO)、CPU21は、S23の処理に移行する。S23において、CPU21は、焦電センサ16を介して人を検出したか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、焦電センサ16を介して人を検出していない場合には(S23:NO)、CPU21は、再度S15以降の処理を実行する。
【0050】
一方、焦電センサ16を介して人を検出した場合には(S23:YES)、CPU21は、S24の処理に移行する。S24において、CPU21は、焦電センサ16を介して人を検出した旨を表す「センサ検知コマンド」を子機50に送信する。
そして、S25において、CPU21は、焦電センサ16を介して人を検知した旨を報知する「報知処理1」を実行後、再度S15以降の処理を実行する。
【0051】
例えば、「報知処理1」として、CPU21は、スピーカ23Aを介して「ピーッ」等の喚起音を再生する共に、液晶ディスプレイ13の上段に「センサ反応確認」と表示すると共に、該液晶ディスプレイ13の下段に焦電センサ16の現在の感度レベルが、レベル2であることを表す2個の黒四角を表示する。また同時に、CPU21は、液晶ディスプレイ13のバックライトを点滅させたり、各操作ボタン14に内蔵されているLEDを点滅させるようにしてもよい。これにより、ユーザは、親機10から離れて立っていても、焦電センサ16によって検知されたことを容易に確認することが可能となる。
【0052】
他方、上記S12で、設定ボタン14Cが押下されていない、即ち、「検出距離変更モード」に設定されていない場合には(S12:NO)、CPU21は、S26の処理に移行する。S26において、CPU21は、解除ボタン14Dが押下されたか否か、即ち、「検出距離変更モード」の選択が中止されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0053】
そして、解除ボタン14Dが押下された場合、即ち、「検出距離変更モード」の選択が中止された場合には(S26:YES)、CPU21は、当該処理を終了する。
一方、解除ボタン14Dが押下されていない場合、即ち、「検出距離変更モード」の選択が中止されていない場合には(S26:NO)、CPU21は、S27の処理に移行する。S27において、CPU21は、焦電センサ16を介して人を検出したか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、焦電センサ16を介して人を検出していない場合には(S27:NO)、CPU21は、再度S11以降の処理を実行する。
【0054】
一方、焦電センサ16を介して人を検出した場合には(S27:YES)、CPU21は、S28の処理に移行する。S28において、CPU21は、焦電センサ16を介して検知した人に対してモード選択状態である旨を報知する「報知処理2」を実行後、再度S11以降の処理を実行する。
【0055】
[子機側指示情報送信処理]
次に、子機50のCPU61が、ユーザから入力された変更指示情報を親機10へ送信する「子機側指示情報送信処理」について図5に基づいて説明する。
【0056】
図5に示すように、先ず、S111において、CPU61は、無線通信部69を介して、親機10から焦電センサ16の検出距離の変更設定を要求する「センサ感度要求コマンド」の送信を要求する「設定コマンド」を受信したか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、「設定コマンド」を受信した場合には(S111:YES)、CPU61は、S113の処理に移行する。
【0057】
一方、「設定コマンド」を受信していない場合には(S111:NO)、CPU61は、S112の処理に移行する。S112において、CPU61は、選択ボタン54Bによって、焦電センサ16の検出距離の変更設定を要求する「センサ感度要求コマンド」の送信を指示する「検出距離変更モード」が選択され、設定ボタン54Cが押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、選択ボタン54Bによって「検出距離変更モード」が選択され、設定ボタン54Cが押下されていない場合には(S112:NO)、CPU61は、当該処理を終了する。
【0058】
一方、選択ボタン54Bによって「検出距離変更モード」が選択され、設定ボタン54Cが押下された場合には(S112:YES)、CPU61は、S113の処理に移行する。S113において、CPU61は、LED58を消灯する。
そして、S114において、CPU61は、焦電センサ16の検出距離の変更設定を要求する、即ち、焦電センサ16の感度レベルの変更設定を要求する「センサ感度要求コマンド」を親機10へ送信する。
【0059】
続いて、S115において、CPU61は、無線通信部69を介して、親機10の感度設定回路部18で設定している焦電センサ16の現在の感度レベルを含む「センサ感度コマンド」の受信を待つ(S115:Else)。
そして、当該「センサ感度コマンド」の受信を待ってから所定時間以上(例えば、約5秒乃至20秒以上である。)待った場合には(S115:コマンド受信タイムアウト)、CPU61は、S116の処理に移行する。若しくは、無線通信部69を介して、送信した「センサ感度変更コマンド」が不適切なコマンドである旨を表す「Rejectコマンド」を親機10から受信した場合には(S115:Rejectコマンド受信)、CPU61は、S116の処理に移行する。
【0060】
S116において、CP61は、「センサ感度変更コマンド」の送信に失敗したことを報知するエラー処理を実行後、当該処理を終了する。
例えば、CPU61は、スピーカ部67を介して「ピッピッピッ」等のアラーム音を再生すると共に、「ソウシン エラー」と液晶ディスプレイ53に表示後、当該処理を終了する。
【0061】
一方、無線通信部69を介して、親機10の感度設定回路部18で設定している焦電センサ16の現在の感度レベルを含む「センサ感度コマンド」を受信した場合には(S115:センサー感度コマンド受信)、CPU61は、S117の処理に移行する。
S117において、CPU61は、この受信した「センサ感度コマンド」に含まれている親機10の感度設定回路部18で設定している焦電センサ16の現在の感度レベルを液晶ディスプレイ53に表示する。
【0062】
例えば、CPU61は、液晶ディスプレイ53の上段に「センサーカンド」と表示し、また、中段に焦電センサ16の感度レベルがレベル2、即ち、検出距離がレベル2であることを表す2個の黒四角マークを表示し、下段に感度変更ボタンとして機能する選択ボタン54Bの左右矢印マークを押下することによって焦電センサ16の感度レベルを調整できることを表す「←→デ チョウセイ」と表示する。
【0063】
続いて、S118において、CPU61は、解除ボタン54Dが押下されたか否か、即ち、焦電センサ16の検出距離の変更要求が解除されたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、解除ボタン54Dが押下されていない場合には(S118:NO)、CPU61は、S119の処理に移行する、S119において、CPU61は、無線通信部69を介して、親機10から「検出距離変更モード」が解除された旨を表す「強制終了コマンド」を受信したか否かを判定する判定処理を実行する。
【0064】
そして、親機10から「検出距離変更モード」が解除された旨を表す「強制終了コマンド」を受信した場合には(S119:YES)、CPU61は、上記S116の処理に移行する。
一方、親機10から「検出距離変更モード」が解除された旨を表す「強制終了コマンド」を受信していない場合には(S119:NO)、CPU61は、S120の処理に移行する。S120において、CPU61は、無線通信部69を介して、親機10から焦電センサ16を介して人を検出した旨を表す「センサ検知コマンド」を受信したか否かを判定する判定処理を実行する。
【0065】
そして、親機10から焦電センサ16を介して人を検出した旨を表す「センサ検知コマンド」を受信した場合には(S120:YES)、CPU61は、S121の処理に移行する。S121において、CPU61は、LED58を点灯する。
続いて、S122において、CPU61は、スピーカ部67を介して、「ピッピッ」等の検知音を再生する。その後、S123において、CPU61は、LED58を消灯後、S124の処理に移行する。尚、ダイヤルボタン54Aに内蔵されているLEDを点灯後、消灯するようにしてもよい。
【0066】
一方、親機10から焦電センサ16を介して人を検出した旨を表す「センサ検知コマンド」を受信していない場合には(S120:NO)、CPU61は、S124の処理に移行する。S124において、CPU61は、焦電センサ16の感度レベルを変更するために、感度変更ボタンとして機能する選択ボタン54Bの左右矢印マークが押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。尚、選択ボタン54Bの右矢印マークを1回押下することによって、焦電センサ16の感度レベルを一段階上げることがCPU61に対して指示される。また、選択ボタン54Bの左矢印マークを1回押下することによって、焦電センサ16の感度レベルを一段階下げることがCPU61に対して指示される。
【0067】
そして、感度変更ボタンとして機能する選択ボタン54Bの左右矢印マークが押下されていない場合には(S124:NO)、CPU61は、再度、S118以降の処理を実行する。
一方、感度変更ボタンとして機能する選択ボタン54Bの左右矢印マークが押下された場合には(S124:YES)、CPU61は、S125の処理に移行する。S125において、CPU61は、無線通信部69を介して、変更設定する感度レベル値を含む「センサ感度変更コマンド」を親機10へ送信する。
【0068】
例えば、上記S115で受信した「センサ感度コマンド」に含まれている親機10の感度設定回路部18で設定している焦電センサ16の現在の感度レベルが「レベル2」で、S124において、選択ボタン54Bの右矢印マークが「1回」押下された場合には、CPU61は、変更設定する感度レベル値として「レベル3」を含む「センサ感度変更コマンド」を親機10へ送信する。また、S124において、選択ボタン54Bの左矢印マークが「1回」押下された場合には、CPU61は、変更設定する感度レベル値として「レベル1」を含む「センサ感度変更コマンド」を親機10へ送信する。
【0069】
続いて、S126において、CPU61は、無線通信部69を介して、当該「センサ感度変更コマンド」を受け付けた旨を表す「感度設定受付コマンド」、又は、当該「センサ感度変更コマンド」が不適切なコマンドである旨を表す「Rejectコマンド」のいずれかの受信を待つ(S126:Else)。
【0070】
そして、「感度設定受付コマンド」又は「Rejectコマンド」のいずれかの受信を待ってから所定時間以上(例えば、約5秒乃至20秒以上である。)待った場合には(S126:コマンド受信タイムアウト)、CPU61は、上記S116の処理に移行する。若しくは、無線通信部69を介して、「Rejectコマンド」を親機10から受信した場合には(S126:Rejectコマンド受信)、CPU61は、上記S116の処理に移行する。
【0071】
一方、無線通信部69を介して、当該「センサ感度変更コマンド」を受け付けた旨を表す「感度設定受付コマンド」を親機10から受信した場合には(S126:感度設定受付コマンド受信)、CPU61は、S127の処理に移行する。S127において、CPU61は、親機10が当該「センサ感度変更コマンド」を受け付けた旨を表す「受付確認表示」を液晶ディスプレイ53に表示後、再度、S117以降の処理を実行する。
【0072】
例えば、CPU61は、「受付確認表示」として液晶ディスプレイ53に「ウケツケマシタ」と表示後、再度、S117以降の処理を実行する。
【0073】
他方、上記S118で解除ボタン54Dが押下された場合には(S118:YES)、CPU61は、S128の処理に移行する。S128において、CPU61は、「検出距離変更モード」が解除された旨を表す「強制終了コマンド」を親機10へ送信後、当該処理を終了する。
【0074】
[本実施例の効果]
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るファクシミリ装置1では、親機10のCPU21は、選択ボタン14Bによって、焦電センサ16の検出距離を変更設定する「検出距離変更モード」が選択され、設定ボタン14Cが押下された場合には、ユーザが、この親機10から離れる方向又は近づく方向へ移動することによって、スピーカ23Aを介した検知音等により焦電センサ16を介したユーザの検出が報知される(S12:YES〜S25)。これにより、ユーザは、焦電センサ16の検出可能な距離範囲を容易に確認することが可能となる。
【0075】
また、親機10のCPU21は、子機50から焦電センサ16の変更設定するレベル1乃至レベル4のいずれかの感度レベル値を含む「センサ感度変更コマンド」を受信した場合には、当該変更設定する感度レベル値に従って、感度設定回路部18における焦電センサ16の設定感度レベルを変更設定する(S11:YES〜S22)。これにより、ユーザは、親機10を「検出距離変更モード」に設定した状態で、子機50を持って、焦電センサ16の検出距離を確認しながら、この子機50の選択ボタン54Bの左右矢印マークを押下することによって、焦電センサ16の検出距離を変更設定することが可能となる。
【0076】
また、ユーザは、親機10を「検出距離変更モード」に設定した状態で、子機50を持って歩くことによって、この子機50のLED58の点灯及びスピーカ部67の検知音によって、焦電センサ16の検出距離を確認することが可能となる(S120〜S123)。このため、ユーザは、子機50のLED58の点灯及びスピーカ部67の検知音によって焦電センサ16の検出距離を確認しつつ、この子機50の選択ボタン54Bの左右矢印マークを押下することによって、焦電センサ16の検出距離を変更設定することが可能となる。
【0077】
また、ユーザは、子機50の選択ボタン54Bによって「検出距離変更モード」を選択して、設定ボタン54Cを押下することによって、親機10を「検出距離変更モード」に容易に設定することが可能となる。
また、CPU21は、焦電センサ16の検出距離を感度設定回路部18を介して変更設定できるため、焦電センサ16の検出距離を変更するための機械的部材を必要とせず、親機10の小型化を図ることが可能となる。
【0078】
また、ユーザは、子機50の液晶ディスプレイ53を介した画像又はスピーカ部67を介した音又はLED58の発光等によって、親機10の焦電センサ16の検出距離を容易に確認することが可能となる。
また、ユーザは、親機10の液晶ディスプレイ13を介した画像又はスピーカ23Aを介した音又は液晶ディスプレイ13のバックライトの点滅発光やダイヤルボタン14Aに内蔵されたLED等の発光によって、親機10の焦電センサ16の検出距離を容易に確認することが可能となる。更に、焦電センサ16は、焦電型赤外線センサであるため、人の動きを確実に検知することが可能となる。
【0079】
尚、本発明は前記実施例に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0080】
例えば、焦電センサ16をステッピングモータやギヤ列等によって、機械的に上下方向に回動させるように構成し、CPU12がモータ駆動回路を介してステッピングモータを駆動制御することによって、当該焦電センサ16の検出距離を変更設定するようにしてもよい。これにより、簡易な構成で焦電センサ16の検出距離を変更設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本実施例に係るファクシミリ装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】ファクシミリ装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】感度設定回路部による焦電型赤外線センサの感度設定の一例を説明する図である。
【図4】親機のCPUが、子機からの変更指示情報に基づいて、焦電型赤外線センサの検出距離を設定変更する「親機側設定変更処理」を示すフローチャートである。
【図5】子機のCPUが、ユーザから入力された変更指示情報を親機へ送信する「子機側指示情報送信処理」を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0082】
1・・・ファクシミリ装置
10・・・親機
13、53・・・液晶ディスプレイ(LCD)
14、54・・・操作ボタン
16・・・焦電型赤外線センサ(焦電センサ)
18・・・感度設定回路部
20、60・・・制御部
21、61・・・CPU
21A、62A・・・RAM
21B、62B・・・EEPROM
23A・・・スピーカ
50・・・子機
58・・・LED
67・・・スピーカ部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
親機と子機とを備えた通信装置において、
前記親機は、
人体を検出する人体検出センサと、
前記人体検出センサによって人体を検出したことを報知する親機側報知手段と、
前記人体検出センサによる人体の検出距離を変更する検出距離変更モードに設定可能なモード設定手段と、
前記モード設定手段によって検出距離変更モードに設定され、且つ、前記人体検出センサによって人体を検出した場合には、前記親機側報知手段を介して人体を検出したことを報知するように制御する親機側制御手段と、
を有することを特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記親機は、
前記人体検出センサによる人体の検出距離を変更設定する変更設定手段と、
前記子機から前記人体検出センサによる人体の検出距離の変更を指示する変更指示情報を受信する変更指示情報受信手段と、
を有し、
前記子機は、
前記変更指示情報を入力する変更指示情報入力手段と、
前記変更指示情報入力手段を介して入力された前記変更指示情報を前記親機に送信する変更指示情報送信手段と、
前記変更指示情報入力手段を介して前記変更指示情報を入力された場合には、前記変更指示情報送信手段を介して該変更指示情報を親機に送信するように制御する子機側制御手段と、
を有し、
前記親機側制御手段は、前記変更指示情報を受信した場合には、前記変更設定手段を介して該変更指示情報に基づいて人体検出センサの検出距離を変更設定するように制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記親機は、
前記人体検出センサによって人体を検出したことを表す人体検出情報を前記子機に送信する検出情報送信手段
を有し、
前記子機は、
前記人体検出情報を受信する検出情報受信手段と、
前記検出情報受信手段を介して前記人体検出情報を受信した場合には、該人体検出情報を報知する子機側報知手段と、
を有し、
前記親機側制御手段は、前記モード設定手段によって検出距離変更モードに設定され、且つ、前記人体検出センサによって人体を検出した場合には、前記検出情報送信手段を介して前記人体検出情報を子機へ送信するように制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記子機は、
前記検出距離変更モードに設定するように指示するモード指示情報を入力する指示情報入力手段と、
前記指示情報入力手段を介して入力されたモード指示情報を前記親機に送信する指示情報送信手段と、
を有し、
前記親機は、前記モード指示情報を受信するモード指示情報受信手段を有し、
前記親機側制御手段は、前記モード指示情報を受信した場合には、前記モード設定手段を介して検出距離変更モードに設定するように制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通信装置。
【請求項5】
前記変更設定手段は、前記人体検出センサの検出距離を電気的回路を介して変更設定することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の通信装置。
【請求項6】
前記変更設定手段は、前記人体検出センサを上下方向に回動させる回動手段を有し、
該変更設定手段は、前記回動手段を介して前記人体検出センサの検出距離を変更設定することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の通信装置。
【請求項7】
前記子機は、子機側表示手段、子機側スピーカ又は子機側発光手段を有し、
前記子機側報知手段は、前記子機側表示手段を介した画像又は前記子機側スピーカを介した音又は前記子機側発光手段を介した発光によって前記人体検出情報を報知することを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の通信装置。
【請求項8】
前記親機は、親機側表示手段、親機側スピーカ又は親機側発光手段を有し、
前記親機側報知手段は、前記親機側表示手段を介した画像又は前記親機側スピーカを介した音又は前記親機側発光手段を介した発光によって前記人体検出情報を報知することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の通信装置。
【請求項9】
前記人体検出センサは、焦電型赤外線センサであることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−243011(P2008−243011A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−85202(P2007−85202)
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】