説明

遊技機

【課題】カウント値を判定値に適切に置換して数値処理技術を改善することができる遊技機を提供する。
【解決手段】図柄数値置換手段48は、図柄数値取得手段46により取得された図柄カウント値を所定の数値置換論理に基づいて図柄判定に置換するものであり、その数値置換論理を用いて図柄カウンタ手段45が更新可能な全ての図柄カウント値を同数の図柄判定値に置換した場合に、その全ての図柄判定値に全ての図柄カウント値が含まれるように、且つ図柄カウント値を更新順序通りに置換した場合の図柄判定値の配列順序において図柄判定値の数値連続性が無いように置換する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遊技機に関し、特にカウント値を判定値に置換する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年主流のパチンコ遊技機では、複数の大当りカウント値を微小時間毎に順次更新し、遊技球が始動口に入賞したことを含む所定条件の成立時に更新した大当りカウント値を取得し、その大当りカウント値が予め設定された大当り特定値か否か判定する。その際、特別図柄が変動後停止するように表示され、その停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。取得した大当りカウント値が大当り特定値と一致した場合(大当り抽選で当選した場合)、特別図柄を大当り図柄で停止させて大入賞口が開閉する大当り遊技を発生させる。
【0003】
一方、複数の図柄カウント値を微小時間毎に順次更新し、所定条件の成立時に更新した図柄カウント値を大当りカウント値とは別に取得し、大当り遊技を発生させる際に停止させる特別図柄として複数種類の大当り図柄の何れか1つを取得した図柄カウント値を用いて決定する。この場合、取得した図柄カウント値が予め設定された複数の図柄特定値の何れか1つと一致するか否か判定し、一致した場合に特定の大当り図柄を決定して、一致しない場合よりも有利な(最大出玉数が多い)大当り遊技を発生させたり、大当り遊技後に有利な(大当り抽選の当選確率が高い)状態を設定したりする。
【0004】
図柄カウント値については、通常、数値連続性が有る複数の数値(例えば、0〜199)を順次更新し、複数の図柄特定値は連番(例えば、0〜69)になるように設定されている。これにより、複数の図柄特定値の情報を1つの範囲指定でコンピュータROM等に記憶することができる。尚、大当りカウント値についても、通常、数値連続性が有る複数の数値(例えば、0〜65535)を順次更新する。
【0005】
ところで、特許文献1には、大当りカウント値の発生初期値を更新する技術が開示され、特許文献2には、大当り特定値を更新する技術が開示されている。また、特許文献3には、取得したカウント値を書換える技術が開示されている。具体的には、第1始動口への遊技球の入賞により取得したカウント値を判定した結果、通常大当りを発生させる場合に、その判定時から通常大当りの発生迄の間に第2始動口への遊技球の入賞により取得したカウント値を書換えて、通常大当り終了後に小当りを連発させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−306709号公報
【特許文献2】特開2005−28029号公報
【特許文献3】特開2011−5179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1のように大当りカウント値の発生初期値を更新しても、その初期値の更新周期を知られ、これにより、大当り特定値と一致する大当りカウント値の発生タイミングを知られて、電波等を用いて大当りを不当に発生させるゴト被害が起きている。故に、図柄カウント値の発生初期値を更新したとしても、同様に、図柄特定値と一致する図柄カウント値の発生タイミングを知られて、有利な大当り遊技を不当に発生させられたり、大当り遊技後に有利な状態を不当に設定されたりする虞がある。
【0008】
通常、複数の図柄特定値は連番(例えば、0〜69)で設定されているため、これら複数の図柄特定値の情報を1つの範囲指定でコンピュータROM等に記憶でき、故に、これら複数の図柄特定値の情報量を小さくすることができる。しかし、複数の図柄特定値と一致する複数の図柄カウント値を連続的に更新している間の時間(例えば、図柄カウント値の更新周期を4msとした場合、4ms×70=280ms)はそれなりに長くなるため、図柄特定値と一致する図柄カウント値を不当に取得され易くなる。
【0009】
そこで、複数の図柄特定値を分散させるように設定すれば、図柄特定値と一致する図柄カウント値を不当に取得されにくくなる。しかし、複数の図柄特定値を分散させることで、これら複数の図柄特定値の情報量が大きくなるため、既存のものに対して、遊技処理を実行する為に必要な種々の情報(複数の図柄特定値の情報を含む)を記憶するコンピュータROM等の記憶容量を増大する、或いは、図柄特定値の情報量以外の情報量を削減する必要性が生じる虞がある。
【0010】
本発明の目的は、カウント値を判定値に適切に置換して数値処理技術を改善することができる遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1の発明(遊技機)は、数値連続性が有る複数のカウント値を順次更新するカウンタ手段(45)と、所定条件の成立時にカウンタ手段(45)が更新したカウント値を取得する数値取得手段(46)とを備えた遊技機(1) において、所定の数値置換論理を用いて前記カウンタ手段(45)が更新可能な全てのカウント値を同数の判定値に置換した場合に、その全ての判定値に前記全てのカウント値が含まれるように、且つカウント値を更新順序通りに置換した場合の判定値の配列順序において判定値の数値連続性が無いように置換する数値置換手段(48)を備えたことを特徴としている。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1において、前記数値置換手段(48)は、前記数値取得手段(46)により取得されたカウント値を判定値に置換することを特徴としている。
【0013】
請求項3の発明は、請求項2において、前記数値置換手段(48)は、前記数値取得手段(46)で取得されたカウント値を用いて第1,第2置換途中値を算出する第1演算処理手段(48a) と、この第1演算処理手段(48a) で算出された第1,第2置換途中値を用いて前記判定値を算出する第2演算処理手段(48b) とを有することを特徴としている。
【0014】
請求項4の発明は、請求項3において、前記数値置換手段(48)は、複数の第1置換途中値に夫々対応する複数のオフセット基本値を有し、前記第2演算処理手段(48b) は、第1演算処理手段(48a) で算出された第1置換途中値に対応するオフセット基本値を用いて判定値を算出することを特徴としている。
【0015】
請求項5の発明は、請求項4において、前記数値取得手段(46)で取得されたカウント値をA、前記全てのカウント値の数をB、前記オフセット基本値の数をCとして、前記第1演算処理手段(48a) は、(A÷(B÷C))を演算して、その商を第1置換途中値とし、その余りを第2置換途中値として算出し、前記第1置換途中値に対応するオフセット基本値をD、前記第2置換途中値をEとして、前記第2演算処理手段(48b) は、(D+E×C)を演算して、判定値を算出することを特徴としている。
【0016】
請求項6の発明は、請求項1〜5の何れか1項において、始動口(10,11a)への遊技球の入賞により大当り抽選を行うと共に特別図柄を変動させ、その大当り抽選で当選した場合に特別図柄を大当り図柄で停止させて大入賞口(13a) が開閉する大当り遊技を発生させるように構成され、前記数値取得手段(46)は、始動口(10,11a)への遊技球の入賞時にカウント値を取得し、前記大当り遊技を発生させる際に停止させる特別図柄として複数種類の大当り図柄の何れか1つを、前記数値取得手段(46)で取得されたカウント値に対応する前記判定値を用いて決定する数値判定手段(49)を備えたことを特徴としている。
【0017】
請求項7の発明は、請求項6において、前記数値判定手段(49)は、前記判定値が予め設定された連番となる複数の特定値の何れか1つと一致した場合に、特定の大当り図柄を決定することを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
本発明(遊技機)によれば、カウント値を判定値に適切に置換して数値処理技術を改善することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。
【図3】実施例1のパチンコ遊技機の数値処理装置の構成図である。
【図4】数値記憶領域を示す図表である。
【図5】大当り判定テーブルを示す図表である。
【図6】図柄カウント値の更新順序と図柄判定値の配列順序を示す図表である。
【図7】数値置換処理で用いる演算式を示す図表である。
【図8】オフセット基本値選択テーブルを示す図表である。
【図9】図柄判定テーブルを示す図表である。
【図10】タイマ割込処理のフローチャートである。
【図11】始動口SW処理のフローチャートである。
【図12】特別図柄処理のフローチャートである。
【図13】特別図柄判定処理のフローチャートである。
【図14】大当り図柄判定処理のフローチャートである。
【図15】実施例2のパチンコ遊技機の数値処理装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、発明を実施するための形態について図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0021】
図1に示すように、パチンコ遊技機1には遊技盤2が設けられ、この遊技盤2とその前側の透明板(図示略)との間に遊技領域2aが形成され、球発射部(図示略)で発射された遊技球がガイドレール2bにより案内されて遊技領域2aに導入される。遊技盤2には遊技領域2aに配置された多数の障害釘(図示略)の他、第1始動口10、開閉式の第2始動口11aを有する始動口装置11、ゲート12、開閉式の大入賞口13aを有する大入賞口装置13、複数の一般入賞口14が設けられている。
【0022】
図1、図2に示すように、第1始動口10、ゲート12、複数の一般入賞口14には、夫々、そこに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW10a(「SW」はスイッチを意味する)、ゲートSW12a、複数の一般入賞口SW14aが付設されている。
【0023】
始動口装置11は、第2始動口11a、第2始動口11aを開閉する開閉部材11b、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11c、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11d(「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する)を有する。大入賞口装置13は、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを有する。
【0024】
遊技球が入賞口10,11a,13a,14に入賞した場合、遊技球1個の入賞について入賞口10,11a,13a,14毎に設定された数の遊技球が払出される。遊技球が始動口10,11aに入賞した場合には大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選した場合、通常は閉塞の大入賞口13aが複数ラウンドに亙って開閉する大当り遊技が発生する。遊技球がゲート12を通過した場合には当り抽選が行われ、その当り抽選で当選した場合、通常は閉塞の第2始動口11aが1又は複数回開閉する補助遊技が発生する。
【0025】
遊技盤2にはセンタ役物3が取付けられ、このセンタ役物3に遊技演出用の画像表示器4及び可動役物装置5が装備されている。センタ役物3は遊技盤2に比較的大きく形成されたセンタ開口部(図示略)に嵌合装着されたセンタ枠体3aを有し、画像表示器4はその画面をパチンコ遊技機1の前側からセンタ枠体3aの内側を通して視認できるように配置されている。画像表示器4の画面には、前記大当り抽選を演出するために、複数の演出図柄が変動後停止するように表示されるとともに各種動画が表示され、また、前記大当り遊技中に大当り演出用の動画が表示される。
【0026】
遊技盤2の右下部に各種表示を行う遊技表示盤6が設けられ、この遊技表示盤6は、第1特図表示器6a、第2特図表示器6b、普図表示器6c、第1特図保留ランプ6d、第2特図保留ランプ6e、普図保留ランプ6fを備えている。
【0027】
第1特図表示器6aには第1特別図柄が変動可能に表示され、第1特図保留ランプ6dには第1特図保留数が表示され、その第1特図保留数は4未満の場合に第1始動口10に遊技球が入賞する毎に1加算される。第2特図表示器6bには第2特別図柄が変動可能に表示され、第2特図保留ランプ6eには第2特図保留数が表示され、その第2特図保留数は4未満の場合に第2始動口11aに遊技球が入賞する毎に1加算される。
【0028】
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1特図保留数が1以上の場合、第2特図保留数が0の場合には、第1特図保留数が1減算されて第1特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第2特図保留数が1以上の場合、第2特図保留数が1減算されて第2特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。
【0029】
普図表示器6cには普通図柄が変動可能に表示され、普図保留ランプ6fには普図保留数が表示され、その普図保留数は4未満の場合にゲート12に遊技球が入賞する毎に1加算される。普通図柄が変動停止状態で、普図保留数が1以上の場合、普図保留数が1減算されて普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で当り抽選の結果が表示される。
【0030】
パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図2に示すように、制御装置20は、遊技制御基板21、払出制御基板22、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25を備え、これら制御基板21〜25に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、遊技制御基板21は更にハード乱数生成回路を備え、演出制御基板23は更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備えている。
【0031】
遊技制御基板21のコンピュータは、第1,第2始動口SW10a,11c、ゲートSW12a、大入賞口SW13c、一般入賞口SW14aからの信号と、払出制御基板22からの制御情報とを受けて、第2始動口SOL11d、大入賞口SOL13d、図柄表示器6a〜6c、図柄保留ランプ6d〜6fを制御し、払出制御基板22と演出制御基板23とに制御情報(遊技情報)を出力する。
【0032】
払出制御基板22のコンピュータは、遊技制御基板21からの制御情報と、払出球検出SW30a、球有り検出SW30b、満タン検出SW30cからの信号とを受けて、払出モータ30を制御し、遊技制御基板22に制御情報(払出情報)を出力する。演出制御基板23のコンピュータは、遊技制御基板21からの制御情報と、遊技者が操作可能な演出ボタンSW31からの信号とを受けて、画像制御基板24に制御情報を出力し、更に、画像制御基板24からの制御情報を受けて、ランプ制御基板25に制御情報を出力する。
【0033】
画像制御基板24のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報を受けて、遊技演出用の画像表示器4とスピーカ32とを制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。ランプ制御基板25のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報を受けて、主に画像制御基板24のコンピュータによる制御に同期させて、遊技演出用の枠ランプ33と盤ランプ34と可動役物装置5とを制御する。
【0034】
図3に示すように、遊技制御基板21のコンピュータ及びハード乱数生成回路により数値処理装置40が構成されており、その数値処理装置40は、大当りカウンタ手段41、大当り数値取得手段42、大当り数値記憶手段43、大当り数値判定手段44、図柄カウンタ手段45、図柄数値取得手段46、図柄数値記憶手段47、図柄数値置換手段48、図柄数値判定手段49を備えている。
【0035】
大当りカウンタ手段41は、ハード乱数生成回路を主体に構成され、16ビット構成の所謂ハード乱数を発生するものであり、複数(65536個)の数値連続性が有る大当りカウント値(0〜65535)を微小時間(0.1μs)毎に順次更新する。つまり、大当りカウント値は、0.1μs毎に1加算されるようにカウントアップされ、65535になると次に0にリセットされ、再度0から順にカウントアップされるように更新される。
【0036】
大当り数値取得手段42は、所定条件の成立時に大当りカウンタ手段41が更新した大当りカウント値を取得する。ここで、前記所定条件は、遊技球が第1始動口10に入賞し、且つその入賞時に第1特図保留数が4未満の場合に成立し、また、遊技球が第2始動口11aに入賞し、且つその入賞時に第2特図保留数が4未満の場合にも成立する。
【0037】
図柄カウンタ手段45は、コンピュータを主体に構成され、8ビット構成の所謂ソフト乱数を発生するものであり、複数(200個)の数値連続性が有る図柄カウント値(0〜199)を微小時間(4ms)毎に順次更新する。つまり、図柄乱カウント値は、4ms毎に1加算されるようにカウントアップされ、199になると次に0にリセットされ、再度0から順にカウントアップされるように更新される。
【0038】
図柄数値取得手段46は、前記所定条件と同じ所定条件の成立時に図柄カウンタ手段45が更新した図柄カウント値を取得する。つまり、大当りカウント値と図柄カウント値は所定条件の成立時に同時に組で取得される。大当り数値記憶手段43と図柄数値記憶手段47は、図4に示すように、コンピュータRAMに設けられた数値記憶領域を有し、この数値記憶領域に、大当り数値取得手段42で取得された大当りカウント値、図柄数値取得手段46で取得された図柄カウント値が記憶される。
【0039】
図4に示す数値記憶領域には第1記憶領域1〜4が設定され、第1始動口10への遊技球の入賞により取得された大当りカウント値及び図柄カウント値が、1組の場合は第1記憶領域1に記憶され、複数組の場合は取得順に第1記憶領域1→2→3→4の順番で記憶され、カウント値が記憶されている第1記憶領域の数が第1特図保留数である。第1記憶領域1のカウント値が優先消化され、その後、第1記憶領域2〜4の何れかにカウント値が記憶されている場合、そのカウント値は1つ上位の第1記憶領域にシフトされる。
【0040】
図4に示す数値記憶領域には第2記憶領域1〜4が設定され、第2始動口11aへの遊技球の入賞により取得された大当りカウント値及び図柄カウント値が、1組の場合は第2記憶領域1に記憶され、複数組の場合は取得順に第2記憶領域1→2→3→4の順番で記憶され、カウント値が記憶されている第2記憶領域の数が第2特図保留数である。第2記憶領域1のカウント値が優先消化され、その後、第2記憶領域2〜4の何れかにカウント値が記憶されている場合、そのカウント値は1つ上位の第2記憶領域にシフトされる。
【0041】
大当り数値判定手段44は、大当り数値取得手段42で取得され大当り数値記憶手段43から消化(消去)される大当りカウント値と図5に示す大当り判定テーブルとを用いて、大当り遊技を発生させるか否か判定する。
【0042】
この場合、大当りカウント値が、低確状態では大当りカウンタ手段41が更新可能な大当りカウント値の数(653536個)の約1/320の予め設定された複数(205個)の大当り特定値の何れか1つと一致するか否か判定し、また、高確状態では約10/320の予め設定された複数(2050個)の大当り特定値の何れか1つと一致するか否か判定し、一致した場合、つまり大当り抽選で当選した場合に大当り遊技を発生させる。複数の大当り特定値の情報は遊技制御基板21のコンピュータROMに記憶されている。
【0043】
図柄数値置換手段48は、大当り抽選で当選した場合に、図柄数値取得手段46で取得され図柄数値記憶手段47から消化(消去)される図柄カウント値であって、大当り特定値と一致した大当りカウント値と組の図柄カウント値を、所定の数値置換論理に基づいて図柄判定値に置換する。
【0044】
図6に示すように、図柄数値置換手段48は、その数値置換論理を用いて図柄カウンタ手段45が更新可能な全て(200個)の図柄カウント値(0〜199)を同数(200個)の図柄判定値(0〜199)に置換した場合に、その全ての図柄判定値に全ての図柄カウント値が含まれるように、且つ図柄カウント値を更新順序通りに置換した場合の図柄判定値の配列順序において図柄判定値の数値連続性が無いように置換する。
【0045】
図3に示すように、図柄数値置換手段48は、図柄数値取得手段46で取得された図柄カウント値を用いて第1,第2置換途中値を算出する第1演算処理手段48aと、この第1演算処理手段48aで算出された第1,第2置換途中値を用いて図柄判定値を算出する第2演算処理手段48bと、複数(20個)の第1置換途中値に夫々対応する複数(20個)のオフセット基本値を有するオフセット基本値選択テーブル48c(図8参照) とを有し、第2演算処理手段48bは第1演算処理手段48aで算出された第1置換途中値に対応するオフセット基本値を用いて図柄判定値を算出する。
【0046】
具体的には、先ず、図7(1)に示すように、図柄数値取得手段46で取得された図柄カウント値をA、図柄カウンタ手段45が更新可能な全ての図柄カウント値の数をB(200)、オフセット基本値の数をC(20)として、第1演算処理手段48aは、(A÷(B÷C))を演算して、その商Xを第1置換途中値Xとし、その余りEを第2置換途中値Eとして算出する。次に、第2演算処理手段49bが、図8のオフセット基本値選択テーブル48cを用いて、第1置換途中値Xに対応するオフセット基本値Dを選択するとともに、図7(2)に示すように、(D+E×C)を演算して、図柄判定値Yを算出する。
【0047】
図6に示すように、例えば、図柄カウント値Aが「72」の場合、「72÷(200÷20)=7・・・2」の演算により、第1置換途中値X=7、第2置換途中値E=2が算出され、第1置換途中値X「7」に対応するオフセット基本値Dが「15」が選択される。そして、「15+2×20=55」の演算により、図柄判定値Y=55が算出される。例えば、図柄カウント値Aが「158」の場合、「158÷(200÷20)=15・・・8」の演算により、第1置換途中値X=15、第2置換途中値E=8が算出され、第1置換途中値X「15」に対応するオフセット基本値Dが「14」が選択される。そして、「14+8×20=174」の演算により、図柄判定値Y=174が算出される。
【0048】
図柄数値判定手段49は、大当り抽選で当選した場合に、図柄数値取得手段46で取得され図柄数値記憶手段48から消化(消去)される図柄カウント値に対応する図柄判定値(つまり、図柄数値置換手段48で置換された図柄判定値)と図9に示す図柄判定テーブルとを用いて、大当り遊技を発生させる際に停止させる特別図柄として複数種類の大当り図柄(確変大当り図柄と通常大当り図柄の2種類)の何れか1つを決定する。
【0049】
この場合、図柄判定値が、図柄カウンタ手段45が更新可能な図柄カウント値の数(200個)の約70/200の予め設定された連番となる複数(70個)の図柄特定値(0〜69) の何れか1つと一致するか否か判定し、一致した場合に、特定の大当り図柄に相当する確変大当り図柄を決定し、一致しない場合、通常大当り図柄を決定する。複数の図柄特定値の情報が遊技制御基板21のコンピュータROMに記憶されている。確変大当り図柄が決定された場合、大当り遊技の終了後に前記高確状態へ移行し、通常大当り図柄が決定された場合、大当り遊技の終了後に前記低確状態へ移行する。
【0050】
次に、遊技制御基板21のコンピュータが実行する前記の数値処理を含む遊技処理(制御)についてフローチャートに基づいて説明する。この遊技処理を実行するために必要なプログラム等の情報(前記複数の大当り特定値の情報や複数の図柄特定値の情報を含む) は、コンピュータROMに記憶されている。
【0051】
図10に示すように、先ず、微小時間(4ms)毎のタイマ割込処理において、乱数更新処理(S1)、スイッチ処理(S2)、図柄処理(S3)、電動役物処理(S4)、賞球処理(S5)、出力処理(S6)が順次実行され、リターンする。
【0052】
図11に示すように、S2の始動口SW処理では、第1始動口SW10aがオンの場合(S11;Yes )、第1特図保留数U1が4未満の場合に(S12;Yes )、第1特図保留数U1がU1+1に加算され(S13)、大当りカウント値と図柄カウント値が取得・格納され(S14)、第1特図保留数増加コマンドがセットされる(S15)。S11又はS12の判定がNoの場合、或いはS15の後、S16へ移行する。
【0053】
次に、第2始動口SW11cがオンの場合(S16;Yes )、第2特図保留数U2が4未満の場合に(S17;Yes )、第2特図保留数U2がU2+1に加算され(S18)、大当りカウント値と図柄カウント値が取得・格納され(S19)、第2特図保留数増加コマンドがセットされる(S20)。S16又はS17の判定がNoの場合、或いはS20の後、リターンする。尚、S15、S20でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドについては、S6の出力処理により演出制御基板23(又は払出制御基板22)に送信される。
【0054】
図12に示すように、S3の特別図柄処理では、当り遊技フラグがON(つまり、大当り遊技中や小当り遊技中)でない場合(S31;No)、第1,第2特別図柄の両方が変動中でない場合に(S32;No)、S33へ移行する。S31の判定がYes の場合、リターンし、S32の判定がYes の場合、S42へ移行する。
【0055】
次に、第2特図保留数U2が1以上の場合(S33;Yes )、第2特図保留数U2がU2−1に減算され(S34)、第2特図保留数U2が0の場合(S33;No)、第1特図保留数U1が1以上の場合に(S35;Yes )、第1特図保留数U1がU1−1に減算される(S36)。S34又はS36の後、客待ちフラグがOFFにされ(S37)、特別図柄判定処理(S38)が実行され、続いて、変動パターン選択処理(S39)が実行される。S35の判定がNoの場合、客待ち設定処理(S46)が実行され、リターンする。
【0056】
図13に示すように、S38の特別図柄判定処理では、先ず、大当り判定処理(S51)が実行され、ここで、図5等を用いて前記説明した処理が行われ、その後、大当りか否か判定される(S52) 。S52の判定がYes の場合、つまり、大当りカウント値が大当り特定値と一致した場合に、大当り図柄判定処理(S53) が実行される。
【0057】
図14に示すように、S53の大当り図柄判定処理では、図6〜図9等を用いて前記説明した処理が行われ、先ず、図柄カウント値が読込まれ(S61)、その図柄カウント値を図柄判定値に置換する数値置換処理が実行される(S62)。その後、図柄判定値が図柄特定値か否か判定され(S63)、S63の判定がYes の場合、確変大当り図柄が選択され(S64) 、S63の判定がNoの場合、通常大当り図柄が選択される(S65) 。
【0058】
図13に示すように、S53の大当り図柄判定処理の後、そのS53で選択された大当り図柄が設定される(S54)。一方、S52の判定がNoの場合、つまり、大当りカウント値が大当り特定値と一致しない場合、ハズレ図柄が設定される(S55)。
【0059】
図12に示すように、S39の変動パターン選択処理では、S38で設定された特別図柄の種類等から、遊技演出用に変動パターン(変動時間)が選択設定される。その後、S34又はS36で減算されたものに対応する第1又は第2特別図柄が変動開始され(S40)、S38で設定された特別図柄の種類とS39で設定された変動パターン(変動時間)の情報を含む変動開始コマンドがセットされる(S41)。
【0060】
次に、S39で設定された変動時間が経過した場合(S42;Yes )、第1又は第2特別図柄が変動停止され(S43)、ここで、S38で設定された特別図柄が第1又は第2特別図柄表示器19a又は19bに表示される。続いて、変動停止コマンドがセットされ(S44)、停止中処理(S45)が実行される。尚、S42の判定がNoの場合はリターンする。S45の停止中処理では、遊技状態を移行させる為の処理等が実行される。
【0061】
以上説明したパチンコ遊技機1(数値処理装置40)によれば次の効果を奏する。
図柄数値取得手段46により取得された図柄カウント値を所定の数値置換論理に基づいて図柄判定値に置換する図柄数値置換手段48であって、図6に示すように、その数値置換論理を用いて図柄カウンタ手段45が更新可能な全ての図柄カウント値を同数の図柄判定値に置換した場合に、その全ての図柄判定値に全ての図柄カウント値が含まれるように、且つ図柄カウント値を更新順序通りに置換した場合の図柄判定値の配列順序において図柄判定値の数値連続性が無いように置換する図柄数値置換手段48を設けた。
【0062】
そして、図柄数値判定手段49は、大当り遊技を発生させる際に停止させる特別図柄として確変大当り図柄と通常大当り図柄の何れか1つを、図柄数値取得手段46で取得された図柄カウント値に対応する(即ち、図柄数値置換手段48で置換された)図柄判定値を用いて決定し、この場合、図柄判定値が予め設定された連番となる複数の図柄特定値の何れか1つと一致した場合に、確変大当り図柄を決定する。
【0063】
先ず、図柄数値置換手段48は、図柄カウンタ手段45が更新可能な全ての図柄カウント値を同数の図柄判定値に置換した場合に、その全ての図柄判定値に全ての図柄カウント値が含まれるため、取得された図柄カウント値を置換した図柄判定値が図柄特定値と一致して確変大当り図柄が決定される割合と、従来のように取得された図柄カウント値が図柄特定値と一致して確変大当り図柄が決定される割合とを変化させないで、図柄カウント値の正当な置換処理を行うことができる。
【0064】
次に、図柄カウンタ手段45は数値連続性が有る複数の図柄カウント値(0〜199)を順次更新するが、図柄数値置換手段48は、図柄カウンタ手段45が更新可能な全ての図柄カウント値を同数の図柄判定値に置換した場合に、複数の図柄カウント値を更新順序通りに置換した場合の図柄判定値の配列順序において図柄判定値の数値連続性が無くなるため、複数の図柄特定値(0〜69)が連番となるように設定されても、図柄特定値と一致する複数の図柄判定値に対応する図柄カウント値を分散させ、これら複数の図柄カウント値を連続的に更新している間の時間が長くなるのを抑制することができる。
【0065】
しかも、図柄数値置換手段48によって、複数の図柄特定値と一致する複数の図柄判定値に対応する図柄カウント値が発生するタイミングも知られにくくなり、その結果、図柄特定値と一致する図柄判定値に対応する図柄カウント値を不当に取得されにくくなる。即ち大当り遊技後に有利な状態を不当に設定されにくくなる。しかも、連番で設定された複数の図柄特定値の情報を1つの範囲指定でコンピュータROMに記憶できるため、これら複数の図柄特定値の情報量を小さくすることができる。
【0066】
複数の図柄特定値を分散させるように設定した場合、既存のものに対して、前記の数値処理を含む遊技処理を実行する為に必要な種々の情報(複数の図柄特定値の情報を含む)を記憶するコンピュータROM等の記憶容量を増大する、或いは、図柄特定値の情報量以外の情報量を削減する必要性が生じる虞があるが、本発明では、この課題を解消できること、そして、前記のように大当り遊技後に有利な状態を不当に設定されにくくなること、という従来では成し得なかった2つの効果を両立することができる。つまり、図柄カウント値を適切に置換して数値処理技術を改善することが可能になる。
【0067】
また、図柄数値置換手段48は、図柄数値取得手段46で取得された図柄カウント値を用いて第1,第2置換途中値を算出する第1演算処理手段48aと、この第1演算処理手段48aで算出された第1,第2置換途中値を用いて図柄判定値を算出する第2演算処理手段48bとを有し、更に、複数の第1置換途中値に夫々対応する複数のオフセット基本値を有し、第2演算処理手段48bは、第1演算処理手段48aで算出された第1置換途中値に対応するオフセット基本値を用いて図柄判定値を算出するので、取得された図柄カウント値を置換した図柄判定値を知られにくいように置換することができる。
【0068】
また、図柄数値取得手段46で取得された図柄カウント値をA、図柄カウンタ手段45が更新可能な全ての図柄カウント値の数をB、オフセット基本値の数をCとして、第1演算処理手段48aは、(A÷(B÷C))を演算して、その商を第1置換途中値とし、その余りを第2置換途中値として算出し、第1置換途中値に対応するオフセット基本値をD、第2置換途中値をEとして、第2演算処理手段48bは、(D+E×C)を演算して、図柄判定値を算出するので、図柄カウンタ手段45が更新可能な全ての図柄カウント値を同数の図柄判定値に置換した場合に、その全ての図柄判定値に全ての図柄カウント値が確実に含まれるように、且つ図柄カウント値を更新順序通りに置換した場合の図柄判定値の配列順序において図柄判定値の数値連続性が確実に無いようにすることができる。
【0069】
尚、前記実施例を次のように変更してもよい。
(1)図柄数値取得手段46が図柄カウント値を取得した際に、その図柄カウント値を図柄数値置換手段48が図柄判定値に置換し、その図柄判定値を図柄数値記憶手段46に記憶するようにしてもよい。つまり、図柄数値置換手段48による置換処理を、図柄数値判定手段49による判定処理時ではなく、図柄数値取得手段46によるカウント値の取得時に行うようにしてもよい。
【0070】
(2)図柄カウンタ手段45をハード乱数生成回路を主体に構成してもよい。つまり、図柄カウンタ手段45は所謂ハード乱数を発生するものとなり、そのハード乱数を16ビット構成にして、図柄カウンタ手段45が更新可能な図柄カウント値の数を増やすことができ、複数の図柄カウント値を順次更新する周期を早くすることができる。
(3)図柄カウンタ手段45が更新可能な複数の図柄カウント値の数、複数の図柄特定値の数や数値、オフセット基本値の数等については適宜変更可能である。但し、複数の図柄特定値については連番となるように設定することが好ましい。
【0071】
(4)図8において、順番に配列された複数の第1置換途中値X(0〜19)に対して、複数のオフセット基本値Dを任意に並び換えるようにして、オフセット基本値選択テーブルを変更可能である。例えば、複数のオフセット基本値Dを複数の第1置換途中値Xと同様に順番に配列することも可能である。この場合、第1置換途中Xがオフセット基本値Dとなる。例えば、第1置換途中Xが「1」の場合はオフセット基本値Dも「1」であり、第1置換途中Xが「2」の場合はオフセット基本値Dも「2」である。
【0072】
(5)パチンコ遊技機の機種毎に、或いは個々のパチンコ遊技機毎に、異なるオフセット基本値選択テーブルを設定することができ、これにより、オフセット基本値選択テーブルを知られにくくなり、つまり、より一層図柄特定値と一致する図柄判定値に対応する図柄カウント値を不当に取得されにくくすることができる。
(6)複数種類の異なるオフセット基本値選択テーブルを備えておき、それら複数種類のオフセット基本値選択テーブルの中から使用するテーブルを、何らかの条件成立時に切換え可能に択一的に選択するようにしてもよい。
【0073】
(7)大当り数値取得手段42で取得され大当りカウント値を、所定の数値置換論理に基づいて大当り判定値に置換する大当り数値置換手段を設け、大当り数値判定手段44は、その大当り数値置換手段で置換された大当り判定値が予め設定された複数の大当り特定値の何れか1つと一致するか否か判定し、一致した場合に大当り遊技を発生させるようにしてもよい。ここで、大当りカウント値の取得時に置換を行い、大当り判定値を大当り数値記憶手段43に記憶させてもよいし、或いは、先ず取得され大当りカウント値を大当り数値記憶手段43に記憶させ、大当り数値判定手段44の判定処理時に置換してもよい。
【0074】
この大当り数値置換手段は、その数値置換論理を用いて大当りカウンタ手段41が更新可能な全ての大当りカウント値を同数の大当り判定値に置換した場合に、その全ての大当り判定値に全ての大当りカウント値が含まれるように、且つ大当りカウント値を更新順序通りに置換した場合の大当り判定値の配列順序において大当り判定値の数値連続性が無いように置換するものである。これにより、複数の大当り特定値を連番で設定することができ、前記実施例と同様の効果が得られる。
【実施例2】
【0075】
実施例2は実施例1の数値処理装置40を変更したものである。図15に示すように、この実施例2の数値処理装置40Aは、実施例1の数値処理装置40において、図柄数値置換手段48を省略し、その代わりに、特定値置換手段48Aを備えている。
【0076】
特定値置換手段48Aは、数値連続性が有る複数(70個)の図柄特定値(0〜69)を含む複数(200個)の第1数値(0〜199)を同数(200個)の第2数値(0〜199)に置換した場合に、その全ての第2数値に前記複数(200個)の第1数値が含まれるように、且つ第1数値を連続する順序通りに置換した場合の第2数値の配列順序において第2数値の数値連続性が無いように置換する。
【0077】
判定値置換手段48Aは、実施例1と同様に、第1,第2演算処理手段、及びオフセット基本値選択テーブルを有し、図6と同じように、複数の第1数値(0〜199)を複数の第2数値(0〜199)に置換可能である。ここで、実質的には、例えば電源投入時に、複数(70個)の図柄特定値(0〜69)のみが置換され、その複数の置換図柄特定値(0,40,60・・・)がコンピュータRAM等に記憶される。
【0078】
図柄数値判定手段49は、大当り抽選で当選した場合に、図柄数値取得手段46で取得され図柄数値記憶手段47から消化(消去)される図柄カウント値と複数の図柄特定値に対応する(つまり特定値置換手段48Aで置換された)置換図柄特定値とを用いて、大当り遊技を発生させる際に停止させる特別図柄として複数種類の大当り図柄(確変大当り図柄と通常大当り図柄の2種類)の何れか1つを決定する。こうして、基本的に実施例1と同様の効果が得られる。
【0079】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施可能であり、また、本発明は種々のパチンコ遊技機やパチンコ遊技機以外の種々の遊技機、又はその数値処理装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0080】
1 パチンコ遊技機
10 第1始動口
11a 第2始動口
13a 大入賞口
40,40A 数値処理装置
45 図柄カウンタ手段
46 図柄数値取得手段
48 図柄数値置換手段
48A 判定値置換手段
48a 第1演算処理手段
48b 第2演算処理手段
49 図柄数値判定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
数値連続性が有る複数のカウント値を順次更新するカウンタ手段と、所定条件の成立時にカウンタ手段が更新したカウント値を取得する数値取得手段とを備えた遊技機において、
所定の数値置換論理を用いて前記カウンタ手段が更新可能な全てのカウント値を同数の判定値に置換した場合に、その全ての判定値に前記全てのカウント値が含まれるように、且つカウント値を更新順序通りに置換した場合の判定値の配列順序において判定値の数値連続性が無いように置換する数値置換手段を備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記数値置換手段は、前記数値取得手段により取得されたカウント値を判定値に置換することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記数値置換手段は、前記数値取得手段で取得されたカウント値を用いて第1,第2置換途中値を算出する第1演算処理手段と、この第1演算処理手段で算出された第1,第2置換途中値を用いて前記判定値を算出する第2演算処理手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記数値置換手段は、複数の第1置換途中値に夫々対応する複数のオフセット基本値を有し、
前記第2演算処理手段は、第1演算処理手段で算出された第1置換途中値に対応するオフセット基本値を用いて判定値を算出することを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
【請求項5】
前記数値取得手段で取得されたカウント値をA、前記全てのカウント値の数をB、前記オフセット基本値の数をCとして、
前記第1演算処理手段は、(A÷(B÷C))を演算して、その商を第1置換途中値とし、その余りを第2置換途中値として算出し、
前記第1置換途中値に対応するオフセット基本値をD、前記第2置換途中値をEとして、
前記第2演算処理手段は、(D+E×C)を演算して、判定値を算出することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
【請求項6】
始動口への遊技球の入賞により大当り抽選を行うと共に特別図柄を変動させ、その大当り抽選で当選した場合に特別図柄を大当り図柄で停止させて大入賞口が開閉する大当り遊技を発生させるように構成され、
前記数値取得手段は、始動口への遊技球の入賞時にカウント値を取得し、
前記大当り遊技を発生させる際に停止させる特別図柄として複数種類の大当り図柄の何れか1つを、前記数値取得手段で取得されたカウント値に対応する前記判定値を用いて決定する数値判定手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の遊技機。
【請求項7】
前記数値判定手段は、前記判定値が予め設定された連番となる複数の特定値の何れか1つと一致した場合に、特定の大当り図柄を決定することを特徴とする請求項6に記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−239634(P2012−239634A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−112410(P2011−112410)
【出願日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】