説明

遠隔学習システム

【課題】モデムを具えたパソコンを利用した公衆電話線を通じて行われる遠隔学習におけるモデムで利用可能な帯域幅に抑えてビデオ信号を送る困難を克服する。
【解決手段】遠隔学習システムは、マルチメディアパソコンを用いて生徒が受信するように設計されたテレビジョン信号で、オンラインサービス情報および遠隔ユーザ情報を組合わせる。組合された信号は次に、全ての生徒に対しそれらのパソコンにて送信される。各々のパソコンにおいて、受信信号は、パソコンのオン/オフ制御又は表示のための VBIモデムによりその成分部分に分離される。各々のパソコンは、公衆電話網といったようなネットワーク上で主サーバまで通信し戻すことができる。放送設備が、テレビジョン信号と、一人の生徒からネットワークを通して送信された情報を統合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インストラクタが、一人以上の生徒をインストラクタから離れた場所で教えることのできるシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
インストラクタと同じ教室内で生徒を教えることは、生徒がインストラクタと他の級友の両方に質問することができるので、効率的な方法である。インストラクタは生徒に直ぐに回答することができると共に、講義の進捗につれて生徒の付加的な疑問を自発的に尋ねることができる。要するに、インストラクタと生徒は、講義の話題に関して互いに容易に影響を及ぼし合うことができる。
【0003】
しかし、何らかの理由によって同じ教室に集うことのできない生徒を教えることが必要又は望ましいことがしばしばある。例えば、別の場所に居る生徒やインストラクタは一つの場所に集うことはできず、生徒の人数が多過ぎる場合には、一つの教室に快適に入りきらない。このような場合には、遠隔学習システムを採用することが有利である。
【0004】
米国特許 4,785,472に開示された、離れた場所の生徒を教える一つのやり方では、電話線を介してインストラクタ側ステーションを複数の生徒側ステーションに接続している。教師と生徒の両方とも、予め記録された授業用テープとこのテープをセットするビデオプレーヤとを持っている。これを操作して、インストラクタは講義を行い、コンピュータにデータを送り、そして電話線を通じて送られた指令にビデオプレーヤーを同期させてオン/オフ制御する。このようにして、インストラクタは講義を行い、すべての生徒に対して多数の同じビデオテープの同じ部分を示すことによって、周期的にその講義を視覚的に表現することができる。この遠隔学習のやり方は、(1)インストラクタ側に恒常的な電話接続が必要なこと、(2)各授業毎にビデオセグメントが必要なこと、(3)ビデオテープを予め準備して講義を始める前に各生徒に配布しておく必要があること等の要求があり、かなりの制限を受ける。従来の遠隔学習システムに対するこれらの要求を満たすには、それぞれコストがかかり、特に、授業の間中電話を接続し続けておくことによるコストが最も大である。
【0005】
遠隔学習のための従来の別のやり方は、すべての通信が公衆電話線を通じて行われるように、モデムを具えたパソコンを利用することである。このやり方は、セットアップの費用が安いので初期には有利である。しかし、一旦、使用が始まると、電話接続時間の請求金額が非常に高価なものとなる。
【0006】
その上、現在の電話線とモデムで利用可能な帯域幅内に抑えてビデオ信号を送ることは、今のところ困難である。更に、このようなビデオ送信用に広帯域幅の電話線を用いると、提案されたこのシステムの使用に要するコストは、更に増加するであろう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、これらの従来の遠隔学習の問題点を解決することにある。本発明のもう一つの目的は、生徒のために、例えば、インストラクタの姿を含む視覚的な、及び必要に応じて、聴覚的な提示を行うと共に、生徒がインストラクタとの間で、さらにはこれら生徒の間で相互に容易に連携することのできる遠隔教育システムを提供することにある。
【0008】
本発明の更に別の目的は、必要とされる初期のハードウエア及びソフトウエアに関しかつ日常の操作に関して、生徒の負担するコストを低くする遠隔教育システムを提供することにある。
【0009】
本発明の利点と目的の一部は次に述べる通りであり、また、一部はこの説明から推考可能であるか、または本発明を実施することによって明らかになろう。本発明の利点と目的は、請求の範囲に記載されたエレメント及びその組合せによって実現され、達成されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
ここに具体化され、広義に述べられた本発明の目的に応じて、本発明の利点を達成するために、本発明は、ホストとクライアントの間の遠隔通信のためのシステムを提供し、このシステムはクライアントに供給されるべきデータをテレビジョン信号の垂直ブランキング期間内に統合し、この統合されたテレビジョン信号を放送するためのホスト設備を具えている。クライアントは、この放送された統合テレビジョン信号を受信し、これを標準テレビジョン信号と供給されるべきデータとに分離する。最後に、クライアントは、前記ホスト設備にリンクされたネットワークに接続することによって、ホスト設備に情報を送信する。
【0011】
前述の一般的な説明と次の詳細な説明は、両方とも例示にすぎず且つ説明のためだけのものであり、請求の範囲に述べられた本発明を限定するものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本明細書に組み込まれてその一部をなす添付の図面は本発明の一実施例を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するのに役立つ。
【0013】
これらの添付図面に示された本発明の好適実施例を参照して、本発明を詳細に説明する。可能な限り、図面全体を通じて同じ又は類似の部品には同じ符号が用いられている。
【0014】
マルチメディアパソコンを使用して、生徒に受信されるように構成された、オンラインサービス情報をテレビジョン信号と組み合わせた遠距離又は遠隔学習システムが開示されている。各パソコンは、公衆電話ネットワーク等のネットワークを経由して、サーバに通信し戻すことができる。そして、放送設備はネットワークを通じて一人の生徒から送信された情報をテレビジョン信号と統合し、ネットワークへ接続しなくても、すべてのパソコンユーザ(例えば生徒)がこの情報を見ることができるようにする。サーバは、自分から生徒のパソコンへ送信するための情報を統合することもできる。
【0015】
図1では、この好適実施例による遠距離学習システム(DLS) 100は、インストラクションの提供等の情報をアンテナ 102から遠距離の位置に設けられた複数のマルチメディアパソコン(PC)106 に放送するための放送用アンテナ 102をそなえている。このアンテナ 102は、ケーブルテレビジョンのリンクと取り替えても同じである。放送設備 110とサーバ 104とが前記アンテナ 102に結合され、このアンテナ 102によって放送されるべき信号を発生する。 PC106とサーバ 104との間でデータを送信するのに、公衆電話網等のネットワーク 108が使用されている。好ましい実施例においてはこのネットワーク 108は公衆電話網であるが、これは任意の広域ネットワーク又はそれらの組合せであってもよい。
【0016】
図2を参照して、前記 PC106の一例を説明する。テレビジョンチューナ・カード/垂直ブランキング期間(VBI) モデム 208はアンテナ 102から送信されたテレビジョン信号を受信する。このテレビジョンチューナ・カード/ VBIモデム 208は、例えばTechnology Corporationで製造された Malachi等の市販されている多くの適宜な製品のいずれであってもよい。このチューナ・カード/ VBIモデム 208で受信されたテレビジョン信号は、提供データ及び表示データとしてオンライン・オペレーティングモジュール 212に供給される。この提供データはインストラクタによって記録されたリアルタイムのオーディオ−ビデオデータであり、一方、表示データは、例えば生徒の行動を規定するデータである。前記オンライン・オペレーティングモジュール 212は、モデム 210とPCのモニタ 214の表示領域 216を制御する。更に、このオンライン・オペレーティングモジュール 212は、マウス、ペン筆記タブレット又はキーボード等の入力装置を使用して PC106のユーザから入力された情報を管理する。
【0017】
図5はマルチメディア PC106の一例を示す。この好適実施例においては、 PC106は、80×86とコンパチブルな(互換性のある)アーキテクチャと、グラッフィック又はウィンドウズ(登録商標)ベースのオペレーティングシステムと共に作動するマルチメディアパソコンである。しかし、当業者であれば理解し得るように、他の多くの適当なコンピュータ・アーキテクチャ及びオペレーティングシステムも同様に使用できる。
【0018】
PC106のPCハウジング 500は、PCのオペレーティングハードウェアの大部分を保持する。ハウジング 500は、たとえば、メインプロセッサとハードディスク駆動装置とフロッピー(登録商標)ディスク駆動装置と高速アクセス揮発性メモリとCD ROM駆動装置とを保持する。ハウジング 500に接続あるいは統合されるのは、キーボード 506とマウス 502とタッチパッドもしくはペン書き込みタブレット 504などの数々の入力装置である。 PC106は、オーディオ情報と視覚情報とをそれぞれ出力するために使用されるスピーカ 508とモニタ 214をも備えている。電話回線を介してデジタルデータを送信したり受信したりするためのモデム 210は、ハウジング 500に電気的に接続される。修正された標準テレビジョン信号を受信するためのテレビチューナ/ VBIモデム 208もハウジング 500に電気的に接続される。モデム 210とチューナ/ VBIモデム 208とは、交互に、ハウジング 500内に実装されたコンピュータ(あるいは印刷回路)板として実現されうる。
【0019】
本発明は、次の動作についての説明から一層明らかになるであろう。この説明で本発明の具体例を提示する。本発明に係る典型的な遠隔学習授業において、ホストサイト 112に居るインストラクタは、それぞれが各 PC106のうちの1つの場所に居る各生徒に教授する。インストラクタからのオーディオ−視覚フィードという形をとる講義情報は、提供データと呼ばれ、アンテナ 102を介して各 PC106へテレビジョン信号によって放送される。提供データの他に、オンラインオペレーティングモジュール 212を制御するために使用されるべきデータであって表示データと呼ばれるデータも、各 PC106へ放送されるテレビジョン信号内に組み込まれる。しばしば、表示データは、生徒の表示に対してなすべき更新について記述する。
【0020】
図3は、ホスト 112で実行される提供データの表示データとの統合機能を図示する。統合されるべき提供データには、講義の生のあるいは録音したオーディオ−視覚フィードが含まれる。統合されるべき表示データは、インストラクタ又は生徒の一人によって入力されたデータを含みうる。生徒が入力した表示データは、統合される前に生徒のモデム 210によってネットワーク 108を介してホスト 112へ送信される。実際の統合動作は、統合器 300によって実行される。この統合器は、表示データと提供データとを受信しそれらを統合して単一の出力信号 302を生成する。出力信号 302は、テレビジョン信号の垂直ブランキング期間に表示データを挿入することによって修正された提供データの標準テレビジョン信号で構成される。出力信号 302は、各 PC106への放送のための放送設備 110とアンテナ 102とへ送信される。
【0021】
サーバでの表示データは全部が統合器 300によって統合される必要はない。サーバがたった一人あるいは僅かな生徒だけへデータを送ろうとしたり、生きているモデム接続がこれらの生徒間に存在したりする場合がある。このような場合、サーバは生きているモデム接続で直接表示データを送ってもよい。
【0022】
各 PC106では、チューナカード/ VBIモデム 208が、送信出力信号 302を受信してテレビジョン信号の垂直ブランキング期間から表示データを読み取る。次に、分離された提供データ信号と表示データ信号とがオンラインオペレーティングモジュール 212へ転送される。
【0023】
オンラインオペレーティングモジュール 212は、ユーザインターフェース 216を管理し、出力表示データをネットワーク 108を介してモデム 210を通してサーバ 104へ転送する。ユーザインターフェース 216上での一般的な表示内容を図4に詳細に示す。次に、オンラインオペレーティングモジュール 212の図4に関わる動作について述べる。
【0024】
図4は、オンラインオペレーティングモジュール 212によってユーザに提示されたインターフェース画面の具体的な表示例である。同様なインターフェース画面が、ホスト 112でインストラクタに提示される。インターフェース画面の三つの主な区画は、インストラクタ提供区画 400とチョークボード区画 402とタイプ/掲示板区画 404とである。
【0025】
インストラクタ提供区画 400には、テレビジョン提供データの実時間(リアルタイム)表現が表示される。通常、これは、講義の間中表示されるインストラクタおよび/あるいはインストラクタの指導資料である。インストラクタが提供するものに対応するオーディオ信号が、同時にスピーカ 508へ出力されるようにしてもよい。チョークボード区画 402は、インストラクタあるいは生徒が書き込み可能な対話式チョークボードである。一般的には、コンピュータのマウス、タッチパッドおよび/あるいはペン書き込みパッドを用いてチョークボード 402に書き込む。チョークボード 402にインストラクタによって書き込まれる情報は、統合器 300によってホスト 212で表示データとしてのテレビジョン信号に統合されて、各 PC106へ送信される。ここでその後、チューナカード/ VBIモデム 208によってテレビジョン信号から分離されて生徒のチョークボード 402上に表示される。
【0026】
インストラクタ及び他の生徒に見てもらうために生徒が自分のチョークボード 402へ情報を書き込むと起動される決定シーケンスの流れ図を図6に示す。ステップ 600で生徒によってチョークボードに情報が書き込まれると、それは、ステップ 606で生徒のモデム 210によってサーバ 104へ表示データとして送信される。ステップ 602で、モデムは公衆電話網に接続されてはいないと判断されると、ステップ 604が実行されて、モデム 210がネットワークに接続される。モデムからの送信がないまま予め決められた時間が経過し、ソフトウェアが「課金節約モード」に入ると、モデム 210は自動的に電話網から切断される。「課金節約モード」では、サーバとの接続は一時的であり、予め決められた時間の後に終了する。接続が終了されても、生徒が引き続きサーバとの接続が必要な動作をした場合、顧客プログラムは、トランスペアレントに接続を再度確立する。
【0027】
ステップ 608で、サーバが受信した表示データがサーバのチョークボードに書き込まれる。次に、ステップ 610で、表示データがインストラクタテレビジョン信号に統合される。そして、ステップ 612で、統合された出力信号 302が放送される。ステップ 614で統合された出力信号 302は、各生徒のPCで受信され、ステップ 616でチューナ/ VBIモデム 512によって分離される。分離された表示データは、オンラインオペレーティングモジュール 212によって受信される。最後に、オンラインオペレーティングモジュール 212は、その表示データが以前に入力されホストPCから送信された表示データと同じものかどうかを判断する。同一の表示データでなければ、ステップ 620で、チョークボード 402がこの新しい表示データで更新される。同一の表示データならば、チョークボード 402は更新されない。
【0028】
上記の例は表示データの一般的な放送に関して図解されたが、すなわち、表示データが全部の PC106によって受信され表示される場合について図解したが、より選択的な放送機能も利用可能である。特に、チョークボードに書き込みをする生徒やインストラクタは、選択された他のPCの組だけに表示させるために自分のメッセージを選択してもよい。そのために、ユーザは、好適には、メニュシステムを使用して誰に自分のメッセージを送るかを選択する。この選択情報は表示データとともに送信される。受信側のPCでは、ステップ 619でさらに判断がなされる。すなわち、PCは、メッセージが特定のユーザを宛先として表示するものかどうかを判断する。そのユーザを意図したものであると判断されれば、メッセージが表示される。そうでなければ、メッセージはオンラインオペレーティングモジュール 212によって無視される。
【0029】
ユーザインターフェースのタイプ/掲示板区画 216は、生徒とインストラクタとによって、メッセージを迅速にタイプして他のユーザへ送信するための対話式「座談」領域として使用される。ここで、テキスト 406中の一行が生徒かインストラクタによって入力されると、それは、オンラインオペレーティングモジュール 212によって表示データへ変換されて、チョークボードに入力された情報が送信されるのと同じように他のユーザへ送信される。すなわち、テキストは、ホスト 112へ送信されて、統合器 300によってテレビジョン信号へと統合されて、各 PC106へ放送される。チョークボード情報と同様に、ユーザは、限られたユーザの組だけを宛先とするメッセージを送信することにより、より個人的なメッセージとすることができる。
【0030】
本発明の実施例や本発明の構成には、本発明の範囲や精神から逸脱することなく様々な修正や変形を加えることが可能であることは、当業者には明自であろう。例えば、開示の発明は、インストラクタが生徒に対して講義を行うという形態の遠隔学級指導に限定されるものではない。実際、掲示板とオンラインサービスとは、本発明に開示された概念に基づいて構成された。掲示板とオンラインサービスとは、テレビジョン信号などの高帯域幅低受信コスト信号を用いて通常の掲示板データのほとんどをユーザへ送信する。ユーザは、公衆電話網などの低帯域幅ネットワークを使用して自分のデータを送信する。ユーザ全部が掲示板から単一の送信信号を受信するけれども、ユーザ自身のローカルソフトウェアはそのユーザに向けられた情報を表示するだけである。本発明の他の実施例については、ここで開示された本発明の明細と実際とを考慮にいれれば当業者には明白であろう。本発明の真なる範囲と精神とは請求の範囲に示されるものであり、本明細書と具体例とは単なる一例とみなされるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一実施例による遠隔学習システムを示す。
【図2】本発明の一実施例で使用されるマルチメディアPCの一例のブロックダイアグラムである。
【図3】本発明の一実施例による表示データと提供データの統合を説明するダイアグラムである。
【図4】本発明の一実施例によるソフトウエアによって提供されたユーザインターフェースの表示の一例である。
【図5】本発明の一実施例で使用されるマルチメディアPCの一つを示す。
【図6A】本発明の一実施例によるシステムの動作を示す前半フローチャートである。
【図6B】本発明の一実施例によるシステムの動作を示す後半フローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のクライアントコンピュータのうちの少なくとも1つのクライアントコンピュータから受信したデータを、信号が前記複数のクライアントコンピュータによって受信できるように放送用信号を提供する第1信号で、統合する少なくとも1つのホストサーバ、および
前記放送信号を受信し前記統合データを該放送信号から分離する、前記複数のクライアントコンピュータのうちの少なくとも1つのクライアントコンピュータ、
を含んでなることを特徴とする遠隔通信装置。
【請求項2】
各クライアントコンピュータは、前記統合されたデータを前記放送信号から分離するためのチューナ・カードを含んでいる請求項1に記載の遠隔通信装置。
【請求項3】
各クライアントコンピュータは前記第1信号で統合したデータを提示し、前記ホストサーバに送られるべきデータをユーザに供給するよう促すユーザインターフェースを含む請求項1に記載の遠隔通信装置。
【請求項4】
ホストサーバにより受信されたクライアントコンピュータからのデータの少なくとも一部分が他のクライアントコンピュータへの宛先のものである請求項3に記載の遠隔通信装置。
【請求項5】
前記クライアントコンピュータは前記統合データを表現する情報信号を提示する表示装置を含んでなる請求項1に記載の遠隔通信装置。
【請求項6】
画像及び音声の連続的信号を、複数のクライアント設備により受信できるように送信する放送設備に通信可能に接続されたホストサーバ内での信号としてデータ信号で統合するための命令を含むコンピュータ可読媒体を動作する段階、
複数のクライアント設備のうちの少なくとも1つの動作を規定するデータを受信する段階、および
動作を規定する前記受信されたデータを前記放送設備によって送信される前記信号のうちの少なくとも一部分として結合する段階、
を含んでなることを特徴とする方法。
【請求項7】
ホスト設備と遠隔クライアントとの間の遠隔通信装置において、
オーディオビジュアルデータストリームを前記ホストで発信されたかまたは該ホストに電子的に接続された他のコンピュータから受信されたデータに結合し、あるいは前記ホストで発信され、かつ前記ホストに電子的に接続された他のコンピュータから受信されたデータに結合し、前記結合された信号を放送信号を介して分配のために送られるようにするホスト設備、および
前記放送された信号からデータを受信し、該ホストにデータを間欠的に送信するクライアントであって、該クライアントが送信されたデータの少なくとも一部分を放送信号に結合するためのものであるとして特定できるように、送信されたデータが前記ホストに提供されるクライアント、
を含んでなることを特徴とする装置。
【請求項8】
前記オーディオビジュアルデータストリームが命令提示を表現する請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記ホストにより放送された信号に含まれるデータは前記クライアントにより依頼されたダウンロードの少なくとも一部分を含む請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記クライアントコンピュータの少なくとも一つにより受信されたデータは実時間にチャット形式で表現される請求項7に記載の装置。
【請求項11】
前記少なくとも一つのクライアントにより受信されたデータはテキストメッセージとして提示される請求項7に記載の装置。
【請求項12】
前記少なくとも一つのクライアントにより受信されたデータは手書きとして図形的に表現される請求項7に記載の装置。
【請求項13】
前記少なくとも一つのクライアントにより受信されたデータはオーディオおよび/またはビデオとして表現される請求項7に記載の装置。
【請求項14】
前記クライアントにより受信された放送信号内に含まれるビデオおよびデータは前記少なくとも一つのクライアントの同一表示装置上に同時に表示される請求項7に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも一つのクライアントコンピュータは前記ホストにデータを送信する間に前記放送されたデータを同時に受信する請求項7に記載の装置。
【請求項16】
クライアントは、前記放送信号を介して送られたデータにより実時間に他のクライアント上で表示されたデータを制御する能力を有する請求項7に記載の装置。
【請求項17】
前記ホストにより放送され前記結合された信号はeメイルを配信する手段である請求項7に記載の装置。
【請求項18】
前記クライアントにより受信された前記データは前記クライアントの表示装置上で図形的表現を生成する請求項7に記載の装置。
【請求項19】
ホストと複数のクライアントデバイス間の遠隔通信を提供する方法であって、
前記クライアントデバイスの各々が、ユーザにより入力された情報を獲得するよう該ユーザとインターフェースする際動作するとともに前記ホストにデータを送信する際動作するモジュールを実行するプロセッサを含み、
前記方法は、
各デバイスが前記モジュールにより獲得されたユーザ入力に応じたデータを送信するよう対応するモジュールを用いる、複数のクライアントデバイスの内の少なくとも一つから前記ホストでデータを受信する段階、および
放送信号として前記複数のクライアントデバイスに送信するよう設けられた信号に前記受信したデータの少なくとも一部分を前記ホストで提供する段階、
を含んでなることを特徴とする方法。
【請求項20】
前記ユーザ入力は、前記ホストから受信した信号に独立して、かつ応答せずに、前記ユーザにより発することができる、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記放送信号はテレビジョン互換性信号である、
請求項19に記載の方法。
【請求項22】
送信用に設けられた信号に提供される前記受信したデータの少なくとも一部分は、前記複数のクライアントデバイスのうちの特定の1以上のデバイスに対しアドレス付けられる、
請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記複数のクライアントデバイスのうちの少なくとも一つから受信したデータは、前記放送信号の送信を受信した前記複数のクライアントデバイスのうちの他の特定の1以上のデバイスに選択的にアドレス付けられる、
請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記複数のクライアントデバイスのうちの少なくとも一つから受信したデータは前記クライアントデバイスの所定の一つからのデータであり、前記受信したデータの少なくとも一部分は、前記放送信号の送信を受信する前記複数のクライアントデバイスのうちの前記所定の一つにのみ選択的にアドレス付けられる、
請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記複数のクライアントデバイスのうちの少なくとも一つから受信したデータは、前記放送信号の送信を受信する前記複数のクライアントデバイスの全てに向けられた情報を示す、
請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記送信用に設けられた信号は、
(i)前記複数のクライアントデバイスの全てに向けられた情報を規定する第1データと、
(ii)前記複数のクライアントデバイスの中から選択された1以上のクライアントデバイスに特定の情報を規定する第2データとの片方または両方を含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項27】
前記方法は前記ホストと前記複数のクライアントデバイスとの間の掲示板装置として機能する、
請求項19に記載の方法。
【請求項28】
前記方法は遠隔教育システムとして機能する、
請求項19に記載の方法。
【請求項29】
前記方法は、前記ホストの動作により、前記信号が前記受信したデータおよび追加のデータの少なくとも一部分を含むように前記信号に前記追加のデータを供給するステップを含み、前記追加のデータは前記複数のクライアントデバイス以外のソースから獲得される、
請求項19に記載の方法。
【請求項30】
前記追加のデータは指導者による教育上の表現を表す、請求項19に記載の方法。
【請求項31】
前記追加のデータは前記複数のクライアントデバイスのうちの少なくとも一つに対する制御命令を示す、
請求項19に記載の方法。
【請求項32】
前記追加のデータは前記ホストによりアクセスされる記録された情報である、
請求項19に記載の方法。
【請求項33】
前記受信されたデータの少なくとも一部分は、前記他の複数のクライアントデバイスのうちの少なくとも一つにそれぞれ関連する少なくとも一つの表示装置上で表示される情報を制御する、
請求項19に記載の方法。
【請求項34】
前記ホストは、公共ネットワーク、私的ネットワーク、または公共および私的のネットワークの両方を介して、前記複数のクライアントデバイスからデータを受信する、
請求項19に記載の方法。
【請求項35】
前記信号は空中を通る放送による送信用に設けられる、
請求項19に記載の方法。
【請求項36】
前記信号は、高帯域放送信号として設けられ、前記複数のクライアントデバイスのうちの少なくとも一つからのデータは前記高帯域放送信号より低い帯域を有するネットワークを介して間欠的に受信される、
請求項19に記載の方法。
【請求項37】
前記信号は前記複数のクライアントデバイスのうちの1以上での表示用ビデオ情報を含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項38】
前記信号は前記受信された少なくとも一部分が統合される垂直帰線区間を有するビデオ信号を含むテレビジョン互換性信号である、
請求項19に記載の方法。
【請求項39】
前記複数のクライアントデバイスの各々が前記送信を受信し、前記信号から特定のクライアントデバイスに向けられた何れかのデータおよびそのためのデータのみを抽出する、
請求項19に記載の方法。
【請求項40】
前記放送信号はマルチポイント信号に対する高帯域ポイントである、
請求項19に記載の方法。
【請求項41】
請求項19に記載の方法を実行するコンピュータ実行可能な命令を含む少なくとも一つのコンピュータ可読媒体を含んでなる装置。
【請求項42】
請求項19に記載の方法を実行する少なくとも一つのプロセッサを含んでなる装置。
【請求項43】
複数のクライアントデバイスと遠隔通信するホスト装置であって、
前記クライアントデバイスの各々はユーザにより入力された情報を獲得するため前記ユーザとインターフェースする際および前記ユーザにより入力された情報を示すデータを前記ホスト装置に送信する際動作するモジュールを実行するプロセッサを有し、
前記ホスト装置は、前記ユーザにより入力された情報を表すデータを前記複数のクライアントデバイスのうちの少なくとも一つから受信し、前記受信したデータの少なくとも一部分を放送信号として前記複数のクライアントデバイスへ送信用に設けられた信号に供給する際動作する少なくとも一つのプロセッサを含んでなることを特徴とするホスト装置。
【請求項44】
前記放送装置は前記ホスト装置の少なくとも一つのプロセッサを有する少なくとも一つのサーバを含む、
請求項43に記載のホスト装置。
【請求項45】
前記複数のクライアントデバイスのうちの少なくとも一つから受信したデータは前記放送信号の送信を受信する前記複数のクライアントデバイスのうちの特定の1以上のクライアントデバイスに選択的にアドレス付けられる、
請求項43に記載のホスト装置。
【請求項46】
前記複数のクライアントデバイスのうちの少なくとも一つから受信したデータは前記複数のクライアントデバイスのうちの所定の一つからのデータであり、前記受信したデータの少なくとも一部分は前記放送信号の送信を受信する前記複数のクライアントデバイスのうちの所定の一つのみに選択的にアドレス付けられる、
請求項45に記載のホスト装置。
【請求項47】
前記複数のクライアントデバイスのうちの少なくとも一つから受信したデータは、前記放送信号の送信を受信する前記複数のクライアントデバイスの全てに対して向けられた情報を示す、
請求項43に記載のホスト装置。
【請求項48】
前記信号は、
(i)前記複数のクライアントデバイスの全てに向けられた情報を規定する第1データと、
(ii)前記複数のクライアントデバイスの中から選択された1以上のクライアントデバイスに特定の情報を規定する第2データとの片方または両方を含む、
請求項43に記載のホスト装置。
【請求項49】
前記ホスト装置は、前記ホスト装置と前記複数のクライアントデバイスとの間の掲示板装置として機能する、
請求項43に記載のホスト装置。
【請求項50】
前記ホスト装置は、遠隔教育システムとして機能する、
請求項43に記載のホスト装置。
【請求項51】
前記少なくとも一つのプロセッサは、前記信号への追加のデータを供給する際に動作し、該追加のデータは前記クライアントデバイス以外のソースから獲得される、
請求項43に記載のホスト装置。
【請求項52】
前記追加のデータは指導者による教育上の表現を表す、
請求項51に記載のホスト装置。
【請求項53】
前記追加のデータは前記複数のクライアントデバイスのうちの少なくとも一つに対する制御命令を表す、
請求項51に記載のホスト装置。
【請求項54】
前記受信したデータの少なくとも一部分は、前記複数のクライアントデバイス以外の少なくとも一つのクライアントデバイスとそれぞれ関連する少なくとも一つの表示装置上で表示される情報を制御する、
請求項43に記載のホスト装置。
【請求項55】
前記ホスト装置は、公共ネットワーク、私的ネットワーク、または公共および私的のネットワークの両方を介して、前記複数のクライアントデバイスのうちの一つからデータを受信する、
請求項43に記載のホスト装置。
【請求項56】
前記放送信号は、ネットワークを介して前記複数のクライアントデバイスのうちの所定の一つから前記受信したデータに対する帯域より広い帯域を有する、
請求項55に記載のホスト装置。
【請求項57】
前記放送信号はマルチポイント信号への高帯域ポイントである、
請求項43に記載のホスト装置。
【請求項58】
前記信号は前記受信したデータの少なくとも一部分が結合したビデオ信号を含む、
請求項43に記載のホスト装置。
【請求項59】
前記複数のクライアントデバイスの各々が前記放送信号の送信を受信し、該信号からそのために向けられるデータのみを抽出する、
請求項43に記載のホスト装置。
【請求項60】
デバイスのホスト装置との遠隔通信を促進するプロセッサを機能させる方法であって、
ユーザにより入力される情報を獲得する際に動作し、かつ放送信号として前記ホスト装置により送信された情報を表示する際に動作するインターフェースを提供する段階、および
前記ユーザインターフェースを介して前記ユーザにより入力された情報を表す結合情報をネットワークを介して前記ホスト装置に送信する段階であって、前記送信された情報は、該送信された情報の少なくとも一部分が前記ホスト装置により送信された放送信号と結合するために特定付けることができるように、前記ホスト装置に設けられる段階、
を含んでなることを特徴とするプロセッサを機能させる方法。
【請求項61】
前記ホスト装置により送信された放送信号を処理し、前記装置のみに対して向けられた情報を抽出する段階を含む、
請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記装置のみに対して向けられた情報は前記ユーザインターフェースを介して前記ユーザにより入力された情報に応じて前記ホスト装置から受信される、
請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記装置のみに対して向けられた情報は他のユーザに関連する他のデバイスにより接続されたネットワークを介して前記ホスト装置に通信される、
請求項61に記載の方法。
【請求項64】
前記放送信号は前記ホスト装置と通信する際の前記デバイスによる表示に対し共通な情報を含む、
請求項60に記載の方法。
【請求項65】
前記ユーザインターフェースを介して前記ユーザにより入力された情報に応じて前記ネットワーク接続を介して前記ホスト装置に送信される情報は、前記ホスト装置に通信可能に接続された1以上のデバイスの各々と関連する1以上の特定のユーザに対し該ユーザにより選択的にアドレス付けられた情報である、
請求項60に記載の方法。
【請求項66】
前記ユーザインターフェースを介して前記ユーザにより入力された情報に応じて前記ネットワーク接続を介して前記ホスト装置に送信される情報は、前記放送信号が送信される各デバイスと関連する全ユーザに対する情報である、
請求項60に記載の方法。
【請求項67】
前記放送信号はマルチポイントに対し高帯域ポイントである、
請求項60に記載の方法。
【請求項68】
請求項60に記載の方法を実行するコンピュータ実行可能な命令を有する少なくとも一つのコンピュータ可読媒体を備えたデバイス。
【請求項69】
請求項60に記載の方法を実行するプロセッサを備えるデバイス。
【請求項70】
遠隔通信する方法対話形式の装置であって、
放送信号として送信用に設けられた結合信号を発生するため分離データ信号で画像と音声を含むことのできる信号を統合するホスト設備、および
各遠隔コンピュータが前記放送信号を受信可能であり、ネットワークを介して選択的に前記ホスト装置にデータを送るネットワークインターフェースデバイスを含む複数の遠隔コンピュータ、を含んでなり、
前記ホスト設備は、前記ネットワークを介して、前記複数のコンピュータの少なくとも一つから動作を規定するデータを受信し、前記放送信号として送信用に設けられた前記結合信号における分離データとして前記受信したデータの少なくとも一部分を含む、
ことを特徴とする対話形式の装置。
【請求項71】
ホストと複数のクライアント設備との間の遠隔通信を提供する方法であって、
前記複数のクライアント設備に、複数のクライアント設備の全てに向けられた情報を規定する第1データを含むことのでき、かつ前記複数のクライアント設備の選択された設備に対し特定の情報を規定する第2データを含むことのできる信号を放送する段階、
前駆クライアント設備で動作を規定する複数のクライアント設備のうちの少なくとも一つからデータを間欠的に受信する段階、および
前記受信したデータの少なくとも一部分を前記複数のクライアント設備への送信用の前記第1データまたは前記第2データの一つとして前記信号に選択的に統合する段階、
を含んでなることを特徴とする遠隔通信する方法。
【請求項72】
前記方法は、前記ホストと前記複数のクライアントデバイス間のオンライン通信サービスを遂行する、
請求項27に記載の方法。
【請求項73】
前記信号は、ケーブルネットワークを介した放送による送信用に設けられる、
請求項35に記載の方法。
【請求項74】
前記ホスト装置は、該ホスト装置と複数のクライアントデバイスとの間のオンラインサービスを遂行する、
請求項49に記載のホスト装置。
【請求項75】
アドレス付けはクライアントコンピュータからホストサーバにより受信されたデータに提供される情報により特定される、
請求項4に記載の装置。
【請求項76】
前記コンピュータ可読媒体の動作は前記複数のクライアント設備のうちの少なくとも一つの動作を規定する受信データを前記複数のクライアント設備の放送信号を受信することのできる特定の1以上のクライアント設備に選択的にアドレス付けする性能を含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項77】
前記クライアントが前記送信データの少なくとも一部分を前記放送信号を受信することのできる特定の1以上のクライアントに選択的にアドレス付けすることのできるように、前記送信データは前記ホストに供給される、
請求項7に記載の装置。
【請求項78】
前記アドレス付けは、前記複数のクライアントデバイスのうちの少なくとも一つに対応するクライアントデバイスから前記ホストにより受信された対応データに含まれる情報にしたがって特定される、
請求項22に記載の方法。
【請求項79】
前記アドレス付けは、前記複数のクライアントデバイスのうちの少なくとも一つに対応するクライアントデバイスから前記ホストにより受信された対応データに含まれる情報にしたがって特定される、
請求項45に記載のホスト装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【公開番号】特開2008−236773(P2008−236773A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−101862(P2008−101862)
【出願日】平成20年4月9日(2008.4.9)
【分割の表示】特願平9−526932の分割
【原出願日】平成9年1月21日(1997.1.21)
【出願人】(508074929)
【Fターム(参考)】