説明

適応可能モード航法無線機を有する複数の無線デバイス

方法および装置が、デバイス内の少なくとも1つの他の無線機に関連づけられる少なくとも1つの動作状態に少なくとも部分的に基づき、デバイス内の航法無線機の動作のモードを選択的に規定するために提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ここに開示される主題は、電子デバイスに関し、より詳細には、適応可能モード航法無線機を含む複数の無線機を有するデバイスで使用するための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムは、急速に、デジタル情報分野で最も普及している技術の1つになりつつある。衛星およびセルラー電話サービスおよび他の同様の無線通信ネットワークは、すでに地球全体にまたがっていると言えよう。さらに、さまざまなタイプやサイズの新たな無線システム(たとえば、ネットワーク)が、日々追加され、固定用、携帯用両方の多くのデバイス間の接続性を提供している。これらの無線システムの多くは、他の通信システムおよびリソースによって共に接続され、情報の共有および通信をよりいっそう促進する。事実、なかには、2つ以上の無線通信システムと通信するように適応させられることが珍しくないデバイスもあり、この傾向は助長されているように思われる。
【0003】
一般的、かつ、ますます有力になっている別の無線技術には、航法システム、特に、たとえば、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)および他の同様の全地球的航法衛星システム(Global Navigation Satellite Systems:GNSS)といった衛星ポジショニングシステム(SPS)が含まれる。SPS無線機は、たとえば、軌道を回る複数のGNSS衛星によって送信される無線SPS信号を受信することができる。SPS信号は、たとえば、SPS無線機を有するデバイスに関連づけられる、地球時間(global time)、近似の、または、正確な地理的位置、高度および/または速度を決定するように処理され得る。
【発明の概要】
【0004】
方法および装置が、デバイス内の少なくとも1つの他の無線機に関連づけられる少なくとも1つの動作状態に、少なくとも部分的に基づいて、デバイス内の航法無線機の動作のモードを選択的に規定するために、提供される。
【0005】
例として、1つの例示的な装置は、少なくとも1つの無線システムインターフェース、少なくとも1つの衛星ポジショニングシステム(SPS)受信機、および、無線システムインターフェースとSPS受信機に接続された少なくとも1つのコントローラを含み得る。ここで、SPS受信機は、少なくとも第1のモードおよび第2のモードで選択的に動作するように適応させられることができ、SPS受信機は、第1のモードで動作する場合には第1のSPS信号を、第2のモードで動作する場合には第2のSPS信号を受信するように適応させられる。コントローラは、SPS受信機が、無線システムインターフェースに関連づけられる少なくとも1つの動作状態に、少なくとも部分的に基づいて、第1、第2(または他の)モードの少なくとも1つで動作することを規定するように、適応させられ得る。
【0006】
ある特定の例示的な実施において、動作状態は、たとえば、周波数に関連した動作状態、タイミングに関連した動作状態、送信に関連した動作状態、受信に関連した動作状態、等と関連づけられ得る。
【0007】
ある特定の例示的な実施形態において、コントローラは、たとえば、無線システムインターフェースに関連づけられる少なくとも1つの動作状態が(i)第1のモードとの互換性が動作的により少ない、および/または、(ii)第2のモードとの互換性が動作的により多いということが、少なくとも1つのコントローラによって判断される場合に、第1のモードから第2のモードにSPS受信機の動作の変更を選択的に開始するように適応させられ得る。
【0008】
ある特定の例示的な実施において、無線システムインターフェースは、(単数または複数の)無線通信システム、(単数または複数の)無線放送システム、等において適応させられ得る。
【0009】
ある特定の例示的な実施において、第1および/または第2のSPS信号は、たとえば、少なくとも1つの、全地球的航法衛星システム(Global Navigation Satellite System:GNSS)、局地的航法システム(regional navigation system)、静止衛星型衛星航法補強システム(Satellite Based Augmentation System:SBAS)、等に関連づけられ得る。
【0010】
例示的な方法は、たとえば、少なくとも1つの無線システムインターフェースと少なくとも1つのSPS受信機を有する通信デバイスを提供することを含むことができ、SPS受信機は、少なくとも、第1のSPS信号を受信するには第1のモードで、第2のSPS信号を受信するには第2のモードで、選択的に動作するように適応させられ、SPS受信機が無線システムインターフェースに関連づけられる少なくとも1つの動作状態に少なくとも部分的に基づき、第1のモードまたは第2のモードの1つで動作するように、選択的に規定する。
【0011】
非限定的で、網羅的ではない態様が、以下の図面を参照して説明されるが、同様の参照番号は、別段の規定がない限り、異なる図面を通して同様の部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】適応可能なモード航法無線機を含む複数の無線機を有するデバイスを含む例示的な環境を示すブロック図である。
【図2】たとえば、図1のデバイスによる受信に適し得る、さまざまな衛星ポジショニングシステム(SPS)信号に関連づけられる、いくつかの例示的なスペクトルを示す実例のグラフである。
【図3】たとえば、図1の環境で実施され得る例示的なデバイスの、ある特定の特徴を示すブロック図である。
【図4】たとえば、図1の環境で実施され得る方法を示すフロー図である。
【図5】たとえば、図1のデバイスで実施され得る単一の受信パスモード設定可能回路を有する例示的なデバイスの、ある特定の特徴を示すブロック図である。
【図6】たとえば、図1のデバイスで実施され得る複数の受信パスモード設定可能回路を有する例示的なデバイスの、ある特定の特徴を示すブロック図である。
【詳細な説明】
【0013】
図1は、本明細書のある特定の例示的な実施に係る、並行して行われる無線通信および航法サービスを提供するように適応させられた、さまざまな計算および通信リソースを含み得る無線環境100を示すブロック図である。
【0014】
無線環境100は、少なくとも1つの無線システム104へ/から、無線信号を送信および/または受信するように適応させられた少なくとも1つのデバイス102を含み得る、(単数または複数の)任意のシステムまたはその部分の典型であり得る。デバイス102は、たとえば、移動デバイス、または、可動でありながら、主として固定のままであるように意図されたデバイスを含み得る。このように、ここで使用される場合、「デバイス」と「移動デバイス」という用語は、各用語が、無線信号を送信および/または受信し得る、任意の組合せ可能なデバイスのグループ、または、任意の単一のデバイスのことを言及するように意図されている場合、互いに互換性をもって使用され得る。「受信する」および「捕捉する」という用語は、ここでは互いに互換性をもって使用され、両者は、無線信号によって搬送される情報が受信機によって捕捉されるといった、無線信号の受信を表すように意図されている。
【0015】
このことに留意し、かつ、限定ではなく例として、図1にアイコンを使用して示されているように、デバイス102は、セルラー電話、スマートフォン、携帯情報端末(personal digital assistant)、携帯用コンピュータデバイスといった移動デバイス等、または、それらの任意の組合せを含み得る。他の例示的な実施において、デバイス102は、移動用または固定用の機械の形態もとり得る。さらに他の例示的な実施において、デバイス102は、別のデバイスで使用されるように動作的に適応させられ得る1つ以上の集積回路、回路基板、等の形態もとり得る。
【0016】
デバイス102の形態に関わらず、デバイス102は、少なくとも2つの無線機112−1および112−2を含むことができ、無線機の各々は、ある方法で並行して動作するように適応させられ得る。ここで使用されている「無線機」という用語は、無線信号を受信および/または無線信号を送信するように適応させられ得る、任意の回路構成要素、等のことを言う。ある特定の実施において、2つ以上の無線機は、回路構成要素の一部、等(たとえば、処理ユニット、メモリ、アンテナ、等)を共有するように適応させられ得る。
【0017】
限定ではなく例として、ここに提示されているいくつかの例において、デバイス102は、少なくとも1つの航法システム106(たとえば、衛星ポジショニングシステム、等)に関連づけられる無線信号を受信するように適応させられる第1の無線機、および、少なくとも1つの無線システム104に関連づけられる無線信号を受信および送信するように適応させられる第2の無線機を含み得る。無線システム104は、たとえば、無線通信システム、たとえば、無線電話システム、無線ローカルエリアネットワーク、等を含み得る。無線システム104は、たとえば、無線放送システム、たとえば、テレビ放送システム、ラジオ放送システム、等を含みうる。ある特定の実施において、デバイス102は、無線システム104から無線信号を受信するようにのみ適応させられる場合がある一方、他の実施において、移動局102は、無線システムに無線信号を送信するようにのみ適応させられる場合もある。
【0018】
図1に示されているように、無線システム104は、雲110で簡潔に表されている他のデバイスおよび/またはリソースと、通信するように、および/または、そうでなければ動作的に接続するように、適応させられ得る。たとえば、雲110は、1つ以上の通信デバイス、システム、ネットワークまたはサービス、および/または、1つ以上のコンピュータデバイス、システム、ネットワークまたはサービス、等、またはそれらの任意の組合せを含み得る。
【0019】
無線システム104は、たとえば、無線信号を受信および/または送信するように適応させられ得る任意の無線通信システムまたはネットワークの典型であり得る。限定ではなく例として、無線システム104は、無線ワイドエリアネットワーク(wireless wide area network:WWAN)、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network:WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network:WPAN)、無線メトロポリタンエリアネットワーク(wireless metropolitan area network:WMAN)、ブルートゥース(登録商標)通信システム、WiFi通信システム、移動通信のためのグローバルシステム(Global System for Mobile communications:GSM(登録商標))のシステム、エボリューションデータオンリー/エボリューションデータオプティマイズド(Evolution Data Only/Evolution Data Optimized:EVDO)通信システム、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra Mobile Broadband:UMB)通信システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)通信システム、モバイル衛星サービス−補助地上波コンポーネント(Mobile Satellite Service -Ancillary Terrestrial Component:MSS−ATC)通信システム、等を含み得る。
【0020】
「ネットワーク」および「システム」という用語は、ここでは互いに互換性をもって使用され得る。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワーク、等であってもよい。CDMAネットワークは、無線技術のほんの一例を挙げてみただけでも、広帯域CDMA(W−CDMA)、cdma2000といった1つ以上の無線接続技術(radio access technologies:RATs)を実施し得る。ここで、cdma2000は、IS−95、IS−2000およびIS−856規格によって実施される技術を含み得る。TDMAネットワークは、移動通信のためのグローバルシステム(GSM)、デジタル・アドバンスド・モバイルフォン・システム(Digital Advanced Mobile Phone System:D−AMPS)、または、ある別のRATを実施し得る。GSMおよびW−CDMAは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称のコンソーシアムによる文書で説明されている。cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称のコンソーシアムによる文書で説明されている。3GPPおよび3GPP2の文書は、公に入手可能である。たとえば、WLANはIEEE802.11xネットワークを含むことができ、WPANはブルートゥースネットワーク、IEEE802.15xを含むことができる。ここに説明されているそのような位置決定技術は、また、WWAN、WLAN、WPAN、WMAN、等の任意の組合せにも使用され得る。
【0021】
無線システム104は、たとえば、無線信号を少なくとも受信するように適応させられ得る任意の無線放送システムの典型でありうる。限定ではなく例として、無線放送システムは、メディアフロー(MediaFLO)システム、デジタルTVシステム、デジタルラジオシステム、移動体デジタルテレビ放送(Digital Video Broadcasting−Handheld:DVB−H)システム、デジタルマルチメディア放送(Digital Multimedia Broadcasting:DMB)システム、地上デジタル放送統合サービス(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial:ISDB−T)システムおよび/または他の同様のシステム、および/または、関連する放送技術を含み得る。
【0022】
デバイス102は、複数のSPS信号送信衛星106−1、106−2、106−3、・・・106−xを有する衛星ポジショニングシステム(SPS)として図1に示されている少なくとも1つの航法システム106から、無線信号を少なくとも受信するように適応させられ得る。当業者は、航法システム106が、示されている衛星に追加して、または、その代わりに、追加の送信および/または他のサポートデバイスを含み得ることを理解するであろう。
【0023】
ある特定の実施において、航法システム106は、他の非航法関連サービス(たとえば、通信サービス等)を提供するように適応させられ得る。ある特定の実施において、デバイス102は、そのようなものとして、航法システム106に無線信号を送信するように適応させられ得る。
【0024】
デバイス102は、また、複数のSPS信号送信衛星108−1、108−2、108−3、・・・108−yを有するSPSとして図1に示されている、少なくとも1つの他の航法システム108から、無線信号を少なくとも受信するようにも適応させられ得る。
【0025】
航法システム106および/または108の衛星飛行体(satellite vehicles:SVs)は、それぞれ独自のSPS信号を送信するように適応させられることができ、少なくともその一部は、デバイス102によって受信され、かつ、航法用のある方法で使用されることができ、たとえば、時間、距離、位置、ポジション、等を決定する。具体的な航法シグナリングおよび位置決定技術は、使用されている(単数または複数の)航法システムによって異なり得る。そのようなSVsは、同一または異なるキャリア周波数で1つ以上の信号を送信するように適応させられ得る。たとえば、GPS衛星は、同一帯域内でL1C/AおよびL1C信号を、ならびに、他のキャリア周波数でL2CおよびL5信号を、送信するように適応させられ得る、等である。さらに、そのようなSPS信号は、暗号化された信号を含み得る。
【0026】
SPSは、エンティティに、送信機から受信された信号に少なくとも部分的に基づいて、地球上またはその上空におけるそれらの位置を決定することを可能にさせるように配置された、送信機のシステムを、一般的に含む。そのような送信機は、一般的に、チップのセット数(a set number of chips)の反復する擬似−ランダムノイズ(PN)符号で特徴づけられた信号を送信し、地上コントロール局(ground based control stations)、ユーザ機器(user equipment)および/または宇宙飛行体(space vehicles)に設置され得る。特定の例において、そのような送信機は、地球の軌道を回るSVsに設置され得る。たとえば、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)、ガリレオ、グロナスまたはコンパスといった、全地球的航法衛星システム(GNSS)のコンステレーション(constellation)におけるSVは、そのコンステレーションで、他のSVsによって送信されたPN符号とは区別可能なPN符号で特徴づけられた信号を送信し得る。ある特定の態様によると、ここに提示されている技術は、SPS用の全地球的システム(たとえば、GNSS)に限定されない。たとえば、ここで提供されている技術は、1つ以上の全地球的および/または局地的航法衛星システムでの使用に関連、またはそうでなければ、適応させられ得るさまざまな補強システム(たとえば、静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS))、および/または、中国における北斗(Beidou)、インドにおけるインド局地的航法衛星システム(Indian Regional Navigational Satellite System:IRNSS)、日本における準天頂衛星システム(Quasi-Zenith Satellite System:QZSS)等のさまざまな局地的システム、での使用に適用、またはそうでなければ、適応させられ得る。限定ではなく例として、SBASは、インテグリティ情報(integrity information)、ディファレンシャル補正(differential corrections)等を提供する(単数または複数の)補強システム、たとえば、ワイドエリア補強システム(Wide Area Augmentation System:WAAS)、欧州静止衛星による衛星航法補強サービス(European Geostationary Navigation Overlay Service:EGNOS)、運輸多目的衛星用補強システム(Multi-functional Satellite Augmentation System:MSAS)、GPSに補助された地上補強航法、または、GPSおよび地上補強航法システム(GPS Aided Geo Augmented Navigation or GPS and Geo Augmented Navigation system:GAGAN)、等を含み得る。そのようなSBASは、たとえば、ある特定の無線通信信号、等によって干渉され得るSPS信号および/またはSPSのような信号を送信し得る。このように、ここで使用されているとおり、SPSは、1つ以上の全地球的および/または局地的航法衛星システム、および/または、補強システムの任意の組合せを含むことができ、SPS信号は、そのような1つ以上のSPSに関連づけられた、SPS信号、SPSのような信号、および/または、他の信号を含み得る。
【0027】
その位置を推定するために、デバイス102は、SVsから受信された信号におけるPN符号の検出に少なくとも部分的に基づいて、周知技術を使用し、その受信無線機の「視野内の」、SVsまでの擬似距離測定値を決定しうる。SVまでのそのような擬似距離は、受信無線機で受信された信号を捕捉するプロセス中、そのSVに関連づけられるPN符号で特徴づけられた、受信された信号において検出された符号位相に少なくとも部分的に基づいて、決定され得る。受信された信号を捕捉するために、デバイス102は、たとえば、SVに関連づけられる局部的に生成されたPN符号と、受信された信号とを相関させるように、適応させられ得る。たとえば、デバイス102は、そのような局部的に生成されたPN符号の、符号および/または時間シフトされた複数のバージョンと、そのような受信された信号とを相関し得る。最も高い信号パワーとの相関結果を生み出す、特定の時間および/または符号シフトされたバージョンの検出は、上述されたとおり、擬似距離の測定に使用するための捕捉信号に関連づけられる符号位相を示し得る。
【0028】
このように、ある特定の実施において、デバイス102は、他のデバイスからの追加のサポートなしに、そのような方法または他の同様の方法で、その位置を決定するように適応させられ得る。しかし、他の実施において、デバイス102は、他の航法関連動作のサポートおよび/またはその位置の決定のために、1つ以上の他のデバイスと、ある方法で動作するように適応させられ得る。そのような航法技術は周知である。
【0029】
ある特定の実施において、デバイス102は、たとえば、GPS、ガリレオ、グロナス、コンパスといった1つ以上のGNSS、または、これらのシステムの組合せを使用する他の同様のシステム、または、将来開発される任意のSPSからのSPS信号を受信するように適応させられることができ、各々は、概してここではSPSと呼ばれる。ここに使用されているように、SPSは、また、シュードライト(pseudolite)システムを含むものと理解されるであろう。
【0030】
シュードライトは、GPS時間と同期され得るL帯域(または他の周波数)キャリア信号で変調された(GPSまたはCDMAセルラー信号と同様の)PN符号または他のレンジング符号を同報する、地上(ground-based)送信機である。そのような各送信機には、遠隔受信機による識別を可能にするように、独自のPN符号が割り当てられ得る。シュードライトは、軌道を回るSVからの信号が利用不可能であるかもしれない状況、たとえば、トンネル、鉱山、ビル、都市部の谷間(urban canyons)または他の囲まれたエリアで、役立ち得る。シュードライトの別の実施は、無線ビーコンとして知られている。「衛星」および「SV」という用語は、ここで使用されているように、互いに互換性があり、シュードライト、シュードライトの等価物、あるいは他のものを含むことが意図されている。「SPS信号」という用語は、ここで使用されているように、シュードライトまたはシュードライトの等価物からのSPSのような信号を含むことが意図されている。
【0031】
デバイス102の無線機112−1および112−2は、本明細書のある特定の態様にしたがって並行して動作するように適応させられ得る。以下の例に示されているように、ある特定の実施において、1つ以上の無線機112−1および112−2に関連づけられる、送信された無線信号および/または回路構成要素は、デバイス102内の、それに関連づけられた他の1つ以上の無線機および/または回路構成要素に干渉、またはそうでなければ、影響し得る。ある特定の実施において、デバイス102の動作性能を減じ得るような、そのような干渉または潜在的に有害な他の影響を、低減または回避することが、所望され得る。
【0032】
そのような潜在的な干渉の例は、無線機112−1を、SPS信号を受信するように適応させ、無線機112−2を、無線システム104に関連づけられる送信および/または受信無線信号において適応させることにより、説明され得る。SVsによって送信されるSPS信号は、無線機112−1によって受信されるときには実質的に弱い場合もあり、結果として他の信号および/または故意でない電磁的ノイズソース、特に、無線機112−2と無線システム104間で送信される無線信号がことによればとり得る、より強度が大きい信号による干渉をより受けやすい。
【0033】
無線機112−1と112−2を並行して使用することは、信号の各々が、異なる周波数で、および/または、異なる周波数帯域および/またはチャネルで送信され得る場合であっても、ある特定の状況下では、無線機112−1によるSPS信号受信を干渉し得る。このように、たとえば、ある特定の実施において、無線機112−2と無線システム104間で送信された無線信号は、送信された信号の一部またはコンポーネントが無線機112−1によるSPS信号受信に干渉し得る著しい強度でありうる。たとえば、本明細書の一態様によると、約700MHzで送信される無線通信信号の1つ以上の高調波コンポーネント(たとえば、第2高調波)は、ある特定の状況下では、約1575MHzで送信されるSPS信号(たとえば、GPS L1帯域GNSS信号)のためのSPS信号受信に干渉し得ることが考えられる。
【0034】
本明細書の別の態様によると、無線通信信号の1つ以上の高調波コンポーネントは、さまざまな他の周波数において、ある特定の状況下では、SPS信号のためのSPS信号受信に干渉し得ることが考えられる。さらなる例として、MSS−ATC L帯域通信(MSS-ATC L-band communications)は、ある特定のSPS信号に干渉し得る。たとえば、現在の計画では、(たとえば、ダウンリンクシグナリングが1526−1536MHzと1545−1555Mhzで生じ、アップリンクシグナリングが1627−1638MHzと1646−1657Mhzで生じ得る)ある特定の既存のGNSS信号に近接するL1周波数帯域において、広帯域地上(セルラー)通信(wideband terrestrial (cellular) communications)のためのスペクトラムを認可するようになっている。別の例では、帯域外発射(out-of-band emissions)の厳密な仕様があっても、802.11b/gとセルラー帯域CDMA間の相互変調により、ある特定のL1帯域GNSS信号に干渉する可能性がある。ここで、たとえば、2.4GHzの802.11b/gと800MHzのセルラー帯域CDMA間のそのような送信相互変調は、L1帯域GNSS信号に干渉するスペクトルを、生み出しうる。さらに別の例において、450MHz帯域通信の、または、それに近接する無線通信は、たとえば、送信エンベロープ(transmit envelope)の第4高調波によって、L1帯域GNSS信号に干渉し得る。ある特定のGNSS信号に干渉(たとえば、広帯域デセンス(broadband desense)を促進)し得る信号は、ほんの数例しかない。
【0035】
さらに、別のタイプの干渉がSPS信号受信に関して生じうる。たとえば、GNSS局部発振器(LO)誘発物(spurs)(たとえば、GNSS LOそのものからの誘発物、または、GNSS LOへの別のデジタル信号の漏洩(leakage))等が、GNSS帯域内妨害電波を生成し得るような方法で、送信(アップリンク)信号と混合することにより、干渉に至る場合もある。そのような誘発物は、たとえば、特定のGNSS帯域に存在しうるが、別には存在しない場合もある。
【0036】
後続のセクションでより詳細に説明されているように、デバイス102は、ここに提供されている例示的な方法および装置にしたがい、無線機112−1および112−2を並行して動作することを可能にしうる。たとえば、ある特定の実施において、デバイス102(たとえば、図3を参照)は、少なくとも第1のモードと第2のモードで選択的に動作するように適応させられた、少なくとも1つの衛星ポジショニングシステム(SPS)受信機(304)と、少なくとも1つの無線システムインターフェース306を含みうる。ここで、たとえば、SPS受信機304は、第1のモードで動作する場合には第1のSPS信号332を捕捉し、第2のモードで動作する場合には第2のSPS信号334を捕捉するように適応させられうる。ある特定の実施において、第1および第2のSPS信号は、1つのGNSSまたは(単数または複数の)異なるGNSSに関連づけられうる。デバイス102は、また、SPS受信機304が、無線システムインターフェース306に関連づけられる少なくとも1つの動作状態に少なくとも部分的に基づいて、第1のモードか第2のモード(または、ことによると、ある別のモード)で動作することを、規定するように適応させられうる、少なくとも1つのコントローラを含みうる。このように、たとえば、デバイス102は、無線システムインターフェース306に関連づけられる動作状態に少なくとも部分的に基づいて、ある周波数、周波数帯域または周波数チャネルで受信するSPS受信機を、別の周波数、周波数帯域または周波数チャネルへ、選択的に遷移しうる。別の例において、デバイス102は、無線システムインターフェース306に関連づけられる動作状態に基づいて、あるGNSSからのSPS信号を捕捉するSPS受信機を、少なくとも1つの別のGNSSからのSPS信号を捕捉するように、選択的に遷移しうる。そのようなものとして、デバイス102は、無線システムインターフェース306に関連づけられる少なくとも1つの動作状態に基づいて、SPS受信機304を能動的に適応させることにより、有害なSPS信号干渉を回避、またはそうでなければ、低減することを可能にしうる。
【0037】
この適応能力に留意し、図2は、さまざまな例示的なGNSSに関連づけられる複数の無線信号送信の異なるスペクトルの典型を示すグラフ200である。グラフ200に示された網羅的ではない例では、さまざまな異なるタイプのスペクトルが、ある周波数帯域に関連づけられる特定の規格、周波数帯域および/またはチャネル内にありうるキャリアまたは中心周波数(f)を中心とする、またはそうでなければ、それに関連づけられるように、示されている。当業者は、図2のスペクトルならびにさまざまな周波数はは、ただ例示的であるものと意図され、形状、配置および/サイズによって、実際の波形、通信方式または技術等を表すものとは意図されず、および/またはそうでなければ、ここに請求されている主題の範囲をある方法で限定するものとは意図されていないことを、理解するであろう。
【0038】
このように、グラフ200を参照すると、限定ではなく例として、SPS信号332および/または334は、GPS L1C/Aおよび/またはL1C帯域信号(スペクトル216によって表され、f≒1575.42MHz)、GPS L2C帯域信号(スペクトル206によって表され、f≒1227.60MHz)、GPS L5帯域信号(スペクトル202によって表され、f≒1176.45MHz)、ガリレオL1F帯域信号(スペクトル216によって表され、f≒1575.42MHz)、ガリレオE5A帯域信号(スペクトル202によって表され、f≒1176.45MHz)、グロナスL1帯域信号(スペクトル222によって表され、f≒1601MHz)、グロナスL2帯域信号(スペクトル208によって表され、f≒1246MHz)、コンパス(北斗)L1帯域信号(スペクトル212によって表され、f≒1561MHz、および、スペクトル220、f≒1590MHz)、コンパス(北斗)L2帯域信号(スペクトル204によって表され、f≒1207MHz、および、スペクトル210、f≒1268MHz)、等の、GNSS信号を含みうる。
【0039】
図2に示されているように、さまざまなSPS信号がさまざまな周波数にわたって分配され、それによって、そのようなSPS信号間でSPS受信機を選択的にスイッチすることが、SPS信号の受信および捕捉に影響しうる干渉を回避またはそうでなければ低減することを、デバイス102に、可能にさせうる。限定ではなく例として、無線システムに関連づけられる干渉は、700MHzで送信された信号の第2高調波によって、GPS L1帯域のデセンス(desense)(たとえば、高ノイズフロア(elevated noise floor))を増大しうる。例示的な一態様によると、SPS受信機のモードは、GPS L1帯域/信号を回避し、そのかわりに、そのような干渉を低減および/または回避するためにGPS L2C帯域/信号に集中するように、変更されうる。
【0040】
一態様によると、ここに提供されている方法および装置は、低電流受信機において、そのような選択的/動的なモードスイッチングを提供するように実施されうる。たとえば、潜在的な妨害電波等への耐性を提供するために線形性の高い受信機を設計するかわりに、妨害電波耐性を低減されたレベルで提供しうるかわりに、モードスイッチングを用いて問題の少ない1つ以上のSPS信号を見つけるマルチモード受信機を設計してもよい。そのような受信機は、たとえば、ある特定の例示的な実施において、縮小されたダイ面積(die area)で実施されうる。
【0041】
ここで、図3を参照するが、これは環境100で使用されるように適応させられ得る例示的なシステム300を示すブロック図である。示されているように、デバイス102は、少なくとも1つのSPS受信機304と少なくとも1つの無線システムインターフェース306を含みうる。SPS受信機304は、SPS106および/またはSPS108によって送信される、少なくとも第1のSPS信号332と第2のSPS信号334を捕捉するように、選択的に適応可能である。SPS受信機304は、動作モード320に少なくとも部分的に基づいて、SPS信号を選択的に受信するように選択的に適応させられうる、少なくとも1つのモード設定可能回路を含みうる。動作モード320は、たとえば、コントローラ302または他の同様の回路構成要素によって、規定(たとえば、ある方法で、開始、提供、選択、またはそうでなければ確立)されうる。動作モード320は、無線システムインターフェース306に関連づけられる少なくとも1つの動作状態322に少なくとも部分的に基づくこともできる。
【0042】
第1のモード312にしたがって選択的に適応させられると、SPS受信機304は、たとえば、第1のチャネル342または第1の周波数または周波数帯域352によって、第1のSPS信号332を受信するように選択的に適応させられうる。第2のモード314にしたがって選択的に適応させられると、SPS受信機304は、たとえば、第2のチャネル344または第2の周波数または周波数帯域354によって、第2のSPS信号334を受信するように選択的に適応させられうる。
【0043】
コントローラ302は、たとえば、メモリ310に動作的に接続された少なくとも1つの処理ユニット308または他の同様の制御ロジックまたは回路構成要素を含みうる。この例に示されているように、メモリ310は、第1のモード312、第2のモード314、互換性情報316、動作状態322、等のうち少なくとも1つに関連する情報および/または命令を含むこともでき、またはそうでなければ、それらを記憶および提供するように適応させられることもできる。メモリ310は、たとえば、処理ユニット308による使用に適した、コンピュータで実施可能な命令を含みうる。
【0044】
そのような命令および/または他の情報、またはそれらの一部は、たとえば、SPS受信機304、無線システムインターフェース306、および/または、コンピュータ可読媒体360によって、処理ユニット308および/またはメモリ310に提供されうる。たとえば、コントローラ302および/またはメモリ310は、製造中、または、後のある時に、媒体360によって提供された命令または情報に基づいて、ある方法で、プログラム化され、またはそうでなければ、適応させられうる。たとえば、コントローラ302および/またはメモリ310は、製造中、または、後のある時に、SPS受信機304によって提供またはアクセスされた命令または情報に基づいて、SPS受信機304で使用するように、ある方法で、プログラム化され、またはそうでなければ、適応させられうる。ある特定の実施において、たとえば、SPS受信機304は、周期的に、動的に、および/または、ある他の方法で、モード設定可能回路330の現在の動作モード320および/または利用可能な動作モードを識別する。
【0045】
他の例示的な実施において、コントローラ302および/またはメモリ310は、製造中、または、後のある時に、無線システムインターフェース306により提供またはアクセスされた命令または情報に基づいて、無線システムインターフェース306で使用するためのある方法で、プログラム化され、またはそうでなければ、適応させられ得る。ある特定の実施において、たとえば、無線システムインターフェース306は、周期的に、動的に、および/または、他のある方法で、少なくとも1つの動作状態322を識別しうる。ここでは、動作状態322は、たとえば、無線システムインターフェース306に含まれうる、少なくとも1つの受信機324、少なくとも1つの送信機326、および/または、少なくとも1つのトランシーバ328に関連づけられうる。
【0046】
限定ではなく例として、動作状態322は、周波数に関連する動作状態、タイミングに関連する動作状態、送信に関連する動作状態、受信に関連する動作状態、等、または、それらの任意の組合せに関連しうる。例として、周波数に関連する動作状態は、無線システムインターフェース306および/または無線システム104についての、周波数、周波数帯域、周波数帯域におけるチャネル、等または関連する周波数情報を規定しうる。このように、ある特定の実施において、動作状態322は、無線システムインターフェース306を、700MHzのの無線信号等を受信および/または送信するように適応させることを、ある方法で、規定しうる。動作状態322は、無線システムインターフェース306がある特定のタイプの無線機であることを、ある方法で識別することができ、そのようなものとして、周波数に関連する動作状態が、そのタイプの無線機に基づいて知らされうる。
【0047】
タイミングに関連する動作状態は、たとえば、無線システムインターフェース306および/または無線システム104の動作についての、時間または期間等を規定しうる。このように、ある特定の実施において、動作状態322は、無線システムインターフェース306を、規定された時間に、またはその間に、無線信号を受信および/または送信するように適応させることを、ある方法で規定しうる。
【0048】
送信に関連する動作状態は、たとえば、無線システムインターフェース306が、無線信号を送信するように適応させられることを規定し、および/または、送信機326および/またはトランシーバ328の送信能力についての他の情報、および/または、無線システム104に関連づけられる同様の送信情報を含みうる。このように、ある特定の実施において、動作状態322は、無線システムインターフェース306が、無線信号を送信するように適応させられることを、ある方法で規定しうる。
【0049】
受信に関連する動作状態は、たとえば、無線システムインターフェース306が、無線信号を受信するように適応させられることを規定し、および/または、受信機324および/またはトランシーバ328の受信能力についての他の情報を含みうる。このように、たとえば、動作状態322は、無線システムインターフェース306が無線信号を受信するように適応させられることを、ある方法で規定しうる。事実、ある特定の実施において、動作状態322は、無線システムインターフェース306が無線信号を受信するように適応させられるのみであることを、規定しうる。
【0050】
ここでの例に示されているように、動作状態322は、無線システムインターフェース306についてのさまざまなレベルの情報を規定するように適応させられうる。たとえば、動作状態322は、無線システムインターフェース306が、有るか無いか、活性化されているか非活性化されているか、あるタイプか別のタイプか、等を簡潔に規定しうる。図3に示されているように、動作状態322は、無線システムインターフェース306によって提供されてもよく、または、メモリ310によって提供されてもよい。そのようなものとして、ある特定の実施において、動作状態322は動的に確立されうる一方、他の実施において、動作状態322はプログラム可能に確立されうる。
【0051】
コントローラ302は、たとえば、動作モード320によって、SPS受信機304の動作を、選択的に設定し、またはそうでなければ、その変更を開始するように、適応させられうる。図3の例示的なシステムに示されているように、動作モード320は、たとえば、SPS受信機304および/またはメモリ310に提供されうる。
【0052】
コントローラ302は、たとえば、メモリ310に提供されうる互換性情報316に少なくとも部分的に基づいて、第1のモード312と第2のモード314間での、SPS受信機304の動作の変更を、選択的に開始するように適応させられうる。限定ではなく例として、互換性情報316は、上記無線システムインターフェース304に関連づけられる少なくとも1つの動作状態322が、第1のモード312または第2のモード314のどちらかと、互換性が動作的により少ない、または、より多くありうることを、ある方法で、規定しうる。たとえば、互換性情報は、SPS受信機304と無線システムインターフェース306に関連づけられる、「互換性」および/または「非互換性」動作態様をリストにしたデータ(たとえば、ルックアップテーブル、等)を含みうる。たとえば、互換性情報は、処理ユニット308が、SPS受信機304と無線システムインターフェース306に関連づけられる、ある特定の「互換性」および/または「非互換性」動作態様を、どのようにして決定しうるかを規定しうる命令(たとえば、ルール等)を含みうる。
【0053】
そのようなものとして、コントローラ302は、たとえば、動作状態322および互換性情報316に少なくとも部分的に基づいて別の動作モードで動作するようにSPS受信機304を遷移することが、有益でありうるかどうかを、決定するように適応させられうる。ある特定の実施において、互換性情報316は、たとえば、製造中および/または、後のある時に、プログラム可能に確立されうる。ある特定の実施において、互換性情報316は、たとえば、デバイス102の使用中または後に、動的に確立(たとえば、学習)されうる。たとえば、処理ユニットは、SPS受信機304の動作をモニタリング(またはそうでなければ、それについての情報にアクセス)する一方、種々のモードで動作するよう試みることにより、SPS受信機304と無線システムインターフェース306に関連づけられる、ある特定の「互換性」および/または「非互換性」動作態様を、識別するように適応させられうる。
【0054】
ある特定の実施において、1つ以上のSPS受信機は、1つ以上のモードで動作するように適応させられうる。そのようなモードは、たとえば、特定のSPS信号(specific SPS signals)を受信することを含みうる一方、そのようなモードは、複数のSPS信号(a plurality of SPS signals)を受信することを含みうる。たとえば、SPS受信機は、同時に、1つ以上のSPS信号について複数の周波数をモニタし、1つ以上の無線システムの動作状態によって、複数の周波数および/またはSPS信号のうち、1つ以上を選択するように適応させられうる。
【0055】
ここで、図4を参照するが、これは、たとえば、デバイス102等で実施されうる例示的な方法400を示すフロー図である。
【0056】
ブロック402において、無線システムインターフェースに関連づけられる少なくとも1つの動作状態が識別されうる。ブロック408は、たとえば、ブロック408において少なくとも1つの動的に確立された動作状態を識別すること、および/または、ブロック410において少なくとも1つのプログラム可能に確立された動作状態を識別することを含みうる。
【0057】
ブロック404において、SPS受信機の動作のモードは、ブロック402において識別された動作状態に少なくとも部分的に基づいて、選択的に規定されうる。ブロック404は、たとえば、ブロック412においてSPS受信機の動作の現在のモードが、無線システムインターフェースの動作と十分に「互換性がある」かどうかを判断することを含みうる。ブロック404は、たとえば、ブロック414において、現在のモードから別のモードへ、SPS受信機の動作のモードを選択的に変更することを含みうる。
【0058】
ブロック406において、無線システムインターフェースとSPS受信機は、ある方法で並行して動作しうる。たとえば、ある特定の実施において、ブロック406において、SPS受信機が受信している一方で、無線システムインターフェースが受信していることもできる。たとえば、ある特定の実施において、ブロック406において、SPS受信機が受信している一方で、無線システムインターフェースが送信していることもできる。
【0059】
図5は、単一の受信パスモード設定可能回路330−1を有する例示的なデバイス500のある特定の特徴を示すブロック図である。モード設定可能回路330−1は、コントローラ302−1に動作的に接続されてもよく、これは無線システムインターフェース306−1から306−nのうち少なくとも1つに動作的に接続されてもよい。示されているように、複数のアンテナが無線システムインターフェース306−から306−nに供給されてもよく、そのいくつか、または、すべてが、1つ以上のアンテナを共有しうる。このように、この例において、アンテナ502はアンテナT1と標記され、アンテナ504はアンテナTmと標記され、そのmは、nと等しくてもよいし、必ずしも等しくなくてもよいことを表す。
【0060】
コントローラ302−1は、たとえば、SPS受信機が、少なくとも1つの無線システムインターフェースに関連づけられる少なくとも1つの動作状態に少なくとも部分的に基づいて、特定のモードで動作することを、規定するように適応させられうる。この例において、コントローラ302−1は、モード設定可能回路330−1に、ある方法で動作的に影響することによって、説明されているようなモードを、規定するように適応させられうる。たとえば、図5に示されているように、コントローラ302−1は、少なくとも1つの無線システムインターフェースに関連づけられる少なくとも1つの動作状態と、モード設定可能回路330−1が提供されるSPS受信機について規定されたモードに、少なくとも部分的に基づいて、セレクタ518および/またはLO周波数生成器522に、動作的に影響しうる。このように、コントローラ302−1によって影響されるセレクタ518および/またはLO周波数生成器522は、所望の動作のモードを選択的に規定しうる。
【0061】
たとえば、セレクタ518は、1つ以上のアンテナで始まる複数の回路によって受信された複数のSPS信号間で選択しうる。示されているように、複数のアンテナが、SPS受信機に供給され、そのいくつか、または、すべてが共有されうる。この例において、アンテナ506はアンテナG1と標記され、アンテナ508はアンテナGyと標記される。アンテナ506は、その出力をセレクタ518によって選択可能にさせうる低ノイズ増幅器(LNA)512にその出力を接続させうるバンドパスフィルタ(BPF)510に、接続されうる。同様に、アンテナ508は、その出力もまたセレクタ518によって選択可能にさせうるLNA516にその出力を接続させうるBPF514に、接続されうる。そして、セレクタ518によって選択された出力は、LO周波数生成器522からの出力とともに、ミキサ512に供給されうる。ミキサ520の出力は、ローパスフィルタ(LPF)524に接続され、その出力がサンプル化され、アナログ−トゥ−デジタルコンバータ(ADC)526に供給されうる。ADC526からの出力は、さらなるデジタルベースバンド処理530を提供するために、追加の回路構成要素および/または論理に接続されうる。
【0062】
図6は、複数の受信パスモード設定可能回路330−2−1から330−2−zを有する例示的なデバイスのある特定の特徴を示すブロック図である。モード設定可能回路330−2−1から330−2−zは、コントローラ302−2に動作的に接続されてもよく、それは、無線システムインターフェース306−1から306−nの少なくとも1つに動作的に接続されうる。
【0063】
コントローラ302−2は、たとえば、SPS受信機が、少なくとも1つの無線システムインターフェースに関連づけられる少なくとも1つの動作状態に少なくとも部分的に基づいて、特定のモードで動作することを、規定するように適応させられうる。この例において、コントローラ302−2は、モード設定可能回路330−2−1から330−2−zの少なくとも1つに、ある方法で動作的に影響することにより、説明されているようなモードを規定するように適応させられうる。
【0064】
このように、図6に示されているように、コントローラ302−1は、たとえば、モード設定可能回路330−2−1のミキサ610にLO周波数生成器616の出力を選択的に適用するように、セレクタ618に動作的に影響しうる。たとえば、コントローラ302−1は、少なくとも1つの無線システムインターフェースに関連づけられる少なくとも1つの動作状態に少なくとも部分的に基づいて、そのようにしうる。そのようなコントローラは、また、モード設定可能回路330−2が供給されるSPS受信機について規定されたモードに部分的に基づいても、そのようにしうる。このように、コントローラ302−2によって影響されるセレクタ618は、モード設定可能回路330−2−1にとって望ましい動作のモードを選択的に規定しうる。
【0065】
同様に、さらに示されているように、コントローラ302−1は、たとえば、モード設定可能回路330−2−zのミキサ626に、LO周波数生成器632の出力を選択的に適用するために、セレクタ634に動作的に影響しうる。ここでは、コントローラ302−1は、少なくとも1つの無線システムインターフェースに関連づけられる少なくとも1つの動作状態と、モード設定可能回路330−2が供給されるSPS受信機について規定されたモードに少なくとも部分的に基づいて、そのようにしうる。このように、コントローラ302−2によって影響されるセレクタ634は、モード設定可能回路330−2−zにとって望ましい動作のモードを選択的に規定しうる。
【0066】
例示的なモード設定可能回路330−2−1について、アンテナG1と標記されたアンテナ602は、LNA608にその出力を接続させうるBPF606に接続され、それは、LO周波数生成器616から選択的に適用された出力とともに、または、それなしで、ミキサ610に、その出力を接続させうる。ミキサ610の出力は、LPF612に接続され、その出力はサンプル化され、ADC614に供給されうる。ADC614からの出力は、さらなるデジタルベースバンド処理620を提供するために、追加の回路構成要素および/または論理に接続されうる。
【0067】
例示的なモード設定可能回路330−2−zについて、アンテナGyと標記されたアンテナ604は、LNA624にその出力を接続させうるBPF622に接続され、それは、LO周波数生成器632から選択的に適用された出力とともに、または、それなしで、ミキサ626にその出力を接続させうる。ミキサ626の出力はLPF628に接続され、その出力はサンプル化され、ADC630に供給されうる。ADC630からの出力は、さらなるデジタルベースバンド処理636を提供するために、追加の回路構成要素および/または論理に接続されうる。デジタルベースバンド処理636は、デジタルベースバンド処理620と、同一であっても、異なるものであってもよい。
【0068】
図5および図6の例では、離散コンポーネントを使用して説明されているが、他の実施では、マルチバンドアンテナ、フィルタ、LNAs、等もまた使用されうることが理解される。
【0069】
図5および図6は、他の設計および/または特許請求の主題を限定することを意図しない、いくつかの例示的な実施を示す。たとえば、1つのブロックにあるように示されているが、ある特定の実施において、BPFおよび/またはLNA回路構成要素は、統合されてもされなくてもよい。また、たとえば、ある特定の実施において、ミキサは、共有されてもされなくてもよい(たとえば、種々の受信パスがミキサ出力で結合されてもよい)。ある特定の例示的な限定において、アクティブパスを選択するためのLNA(またはミキサ)出力のスイッチはなくてもよい。そのかわりに、たとえば、適切なパスは、ただ1つだけのLO生成器および/または関連づけられるVCOバッファ、等をイネーブルにする(たとえば、電源を入れる)ことにより選択されうる。ここで、たとえば、各ミキサはそれに付属するLO生成器を有してもよいし、ミキサ出力は共に連結されてもよく、VCOはバッファされ、別のバッファを使用するLO生成器に入れられてもよい。同様に、図6の例に関して、アクティブパスを選択するためにスイッチ(618、634)の1つを使用するかわりに、受信系の1つに電源が入れられてもよく、(単数または複数の)他のものの電源が切られてもよい。
【0070】
ここに説明されている方法は、アプリケーションによっては、さまざまな手段により実施されうる。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せで実施されうる。ハードウェアの実施において、デバイス102のすべてまたは一部は、1つ以上の用途特定集積回路(ASICs)、デジタル信号プロセッサ(DSPs)、デジタル信号処理デバイス(DSPDs)、プログラマブルロジックデバイス(PLDs)、フィールドプログラマブルゲイトアレイ(FPGAs)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子ユニット、ここに説明されているファンクションを実行するように設計されている他の電子ユニット、またはそれらの組合せの中で実施されうる。
【0071】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアの実施において、方法は、たとえば、ここに説明されているファンクションを実行するモジュール(たとえば、手順、ファンクション等)で実施されうる。命令を実際に具現化する任意の機械またはコンピュータ可読媒体が、ここに説明されている方法を実施するのに使用されうる。たとえば、ソフトウェアコードまたは命令および他のデータが、メモリ、たとえばメモリ310に記憶され、処理ユニット308またはデバイス102内の他の同様の回路によって実行されうる。
【0072】
ここに使用されているように、「メモリ」という用語は、長期、短期、揮発性、不揮発性、または他のメモリの任意のタイプのことを言い、任意の特定のメモリタイプまたはメモリ数、または情報が記憶されうる媒体タイプに限定されない。
【0073】
ある特定の例示的な実施において、ここに説明されるファンクションは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または、これらの任意の組合せにおいて実施可能である。ソフトウェアにおいて実施される場合、ファンクションは、コンピュータ可読媒体におけるコード、または、1つ以上の命令として伝送または記憶され得る。コンピュータ可読媒体は、1つの場所から他へのコンピュータプログラムの移送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体およびコンピュータ記憶媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータでアクセス可能な任意の利用可能媒体であってもよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、または、他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、または、他の磁気記憶デバイス、または、コンピュータでアクセス可能であり、データ構造または命令の形態の所望のプログラムコードを記憶または搬送するために使用可能な任意の他の媒体を含み得る。さらに、いずれの接続も当然のことながらコンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、または、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)を使用する他のリモートソース、または、赤外線、無線、および、マイクロ波といった無線技術によって伝送される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または、赤外線、無線、および、マイクロ波といった無線技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、ここに使用されているように、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザー(登録商標)ディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disks)は普通、データを磁気的に再生するが、ディスク(discs)はレーザーで光学的にデータを再生する。上記の組合せも、また、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0074】
ある特定の例示的な技術が、さまざまな方法およびシステムを使用してここに説明され示されてきたが、特許請求の主題から逸脱することなく、さまざまな他の変更が行われうること、等価物が代用されうることが、当業者によって理解されるべきである。さらに、多くの変更が、ここに説明されている主要な概念から逸脱することなく、特許請求の主題の技術に特定の状況を適応するように、なされうる。したがって、特許請求の主題は、開示されている特定の例に限定されないが、そのような特許請求の主題は、また、付属の特許請求の範囲内のすべての実施とその等価物を含み得ることが、意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの無線システムインターフェースと、
少なくとも第1のモードと第2のモードで選択的に動作するように適応させられた、少なくとも1つの衛星ポジショニングシステム(SPS)受信機であって、前記第1のモードで動作する場合には少なくとも第1のSPS信号を、前記第2のモードで動作する場合には少なくとも第2のSPS信号を、受信するように適応させられた、前記SPS受信機と、
前記無線システムインターフェースと前記SPS受信機に接続され、前記SPS受信機が、前記無線システムインターフェースに関連づけられる少なくとも1つの動作状態に少なくとも部分的に基づき、前記第1のモードまたは第2のモードのうちの1つで動作することを、規定するように適応させられた、少なくとも1つのコントローラ
とを含む装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのコントローラが、前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態に少なくとも部分的に基づき、前記第1のモードおよび前記第2のモード間での前記SPS受信機の動作の遷移を、選択的に開始するように適応させられた、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのコントローラが、前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態を識別するように適応させられた、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態が、動的に確立される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態が、プログラム可能に確立される、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態が、周波数に関連した動作状態を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態が、タイミングに関連した動作状態を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態が、送信に関連した動作状態を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態が、受信に関連した動作状態を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのコントローラが、前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態が:(i)前記第1のモードとの互換性が動作的により少ない、および/または、(ii)前記第2のモードとの互換性が動作的により多い、と前記少なくとも1つのコントローラによって判断される場合に、前記第1のモードから前記第2のモードへの前記SPS受信機の動作の変更を、選択的に開始するように適応させられた、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つの無線システムインターフェースが、無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)および無線メトロポリタンエリアネットワーク(WMAN)を含む無線通信システムのグループから選択された少なくとも1つの無線システムでの使用に適応させられた、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つの無線システムインターフェースが、メディアフローシステム、デジタルTVシステム、デジタルラジオシステム、移動体デジタルテレビ放送(DVB−H)システム、デジタルマルチメディア放送(DMB)システムおよび地上デジタル放送統合サービス(ISDB−T)システムを含む無線放送システムのグループから選択された少なくとも1つの無線システムでの使用に適応させられた、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つの無線システムインターフェースが、受信機、送信機およびトランシーバを含むインターフェース回路のグループから選択された少なくとも1つのインターフェース回路を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのSPS受信機が、GPS信号、ガリレオ信号、グロナス信号およびコンパス信号を含むSPS信号のグループから選択された少なくとも1つのSPS信号を受信するように適応可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのSPS受信機が、周波数適応可能な単一の受信パス回路を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記第1のSPS信号が第1の周波数帯域内にあり、前記第2のSPS信号が第2の周波数帯域内にある、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記第1のSPS信号が周波数帯域の第1のチャネル内にあり、前記第2のSPS信号が前記周波数帯域の第2のチャネル内にある、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
前記第1のSPS信号は、第1の全地球的航法衛星システム(GNSS)、第1の局地的航法システムおよび/または第1の静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS)のうち少なくとも1つに関連づけられ、前記第2のSPS信号は、第2のGNSS、第2の局地的航法システムおよび/または第2のSBASのうち少なくとも1つに関連づけられる、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つの無線システムインターフェースと前記少なくとも1つのSPS受信機が、並行して動作するように適応させられている、請求項1に記載の装置。
【請求項20】
前記装置が移動デバイスを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項21】
少なくとも1つの無線システムインターフェースと少なくとも1つの衛星ポジショニングシステム(SPS)受信機を有する通信デバイスを提供することであって、前記SPS受信機が、少なくとも第1のSPS信号を受信するために少なくとも第1のモードで、少なくとも第2のSPS信号を受信するために第2のモードで、選択的に動作するように適応させられている、ことと、
前記SPS受信機が、前記無線システムインターフェースに関連づけられる少なくとも1つの動作状態に少なくとも部分的に基づき、前記第1のモードまたは第2のモードのうちの1つで動作することを選択的に規定すること
とを含む方法。
【請求項22】
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態に少なくとも部分的に基づき、前記第1のモードと前記第2のモード間で、前記SPS受信機の動作を選択的に変更すること
をさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態を識別すること
をさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態が、動的に識別される、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態が、プログラム可能に識別される、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態が、周波数に関連した動作状態を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態が、タイミングに関連した動作状態を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態が、送信に関連した動作状態を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態が、受信に関連した動作状態を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項30】
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態が:(i)前記第1のモードとの互換性が動作的により少ない、および/または、(ii)前記第2のモードとの互換性が動作的により多い、と判断される場合に、前記第1のモードから前記第2のモードへ、前記SPS受信機の動作を、選択的に変更すること
をさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項31】
前記少なくとも1つの無線システムインターフェースが、無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)および無線メトロポリタンエリアネットワーク(WMAN)を含む無線通信システムのグループから選択された少なくとも1つの無線システムでの使用に適応させられた、請求項21に記載の方法。
【請求項32】
前記少なくとも1つの無線システムインターフェースが、メディアフローシステム、デジタルTVシステム、デジタルラジオシステム、移動体デジタルテレビ放送(DVB−H)システム、デジタルマルチメディア放送(DMB)システムおよび地上デジタル放送統合サービス(ISDB−T)システムを含む無線放送システムのグループから選択された少なくとも1つの無線システムでの使用に適応させられた、請求項21に記載の方法。
【請求項33】
前記少なくとも1つの無線システムインターフェースが、受信機、送信機およびトランシーバを含むインターフェース回路のグループから選択された少なくとも1つのインターフェース回路を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項34】
前記少なくとも1つのSPS受信機が、GPS信号、ガリレオ信号、グロナス信号およびコンパス信号を含むSPS信号のグループから選択された少なくとも1つのSPS信号を受信するように適応可能である、請求項21に記載の方法。
【請求項35】
前記第1のモードから第2のモードへ、前記SPS受信機の動作を選択的に変更することが、周波数適応可能な単一の受信パス回路を調整することを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項36】
前記第1のSPS信号が第1の周波数帯域内にあり、前記第2のSPS信号が第2の周波数帯域内にある、請求項21に記載の方法。
【請求項37】
前記第1のSPS信号が周波数帯域の第1のチャネル内にあり、前記第2のSPS信号が前記周波数帯域の第2のチャネル内にある、請求項21に記載の方法。
【請求項38】
前記第1のSPS信号は、第1の全地球的航法衛星システム(GNSS)、第1の局地的航法システムおよび/または第1の静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS)のうち少なくとも1つに関連づけられ、前記第2のSPS信号は、第2のGNSS、第2の局地的航法システムおよび/または第2のSBASのうち少なくとも1つに関連づけられる、請求項21に記載の方法。
【請求項39】
前記少なくとも1つの無線システムインターフェースと前記少なくとも1つのSPS受信機を並行して動作すること
をさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項40】
少なくとも1つの無線システムと通信するための手段と、
前記少なくとも1つの無線システムと通信するための手段に関連づけられる少なくとも1つの動作状態に少なくとも部分的に基づき、少なくとも第1のSPS信号を受信するために第1のモードで、または、少なくとも第2のSPS信号を受信するために第2のモードで、衛星ポジショニングシステム(SPS)受信機を選択的に動作するための手段
とを含む装置。
【請求項41】
前記第1のSPS信号を受信するために少なくとも第1のモードで、および、前記第2のSPS信号を受信するために第2のモードで、衛星ポジショニングシステム(SPS)受信機を選択的に動作するための前記手段が、前記無線システムインターフェースに関連づけられる少なくとも1つの動作状態に少なくとも部分的に基づき、前記第1のモードと前記第2のモード間で前記SPS受信機の動作を選択的に遷移するための手段を含む、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
少なくとも前記第1のモードで動作するように、前記少なくとも1つのSPS受信機を適応させるための手段と、
少なくとも前記第2のモードで動作するように、前記少なくとも1つのSPS受信機を適応させるための手段
とをさらに含む、請求項40に記載の装置。
【請求項43】
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態を識別するための手段
をさらに含む、請求項40に記載の装置。
【請求項44】
前記第1のSPS信号が第1の周波数帯域内にあり、前記第2のSPS信号が第2の周波数帯域内にある、請求項40に記載の装置。
【請求項45】
前記第1のSPS信号が周波数帯域の第1のチャネル内にあり、前記第2のSPS信号が前記周波数帯域の第2のチャネル内にある、請求項40に記載の装置。
【請求項46】
前記第1のSPS信号は、第1の全地球的航法衛星システム(GNSS)、第1の局地的航法システムおよび/または第1の静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS)のうち少なくとも1つに関連づけられ、前記第2のSPS信号は、第2のGNSS、第2の局地的航法システムおよび/または第2のSBASのうち少なくとも1つに関連づけられる、請求項40に記載の装置。
【請求項47】
少なくとも1つの処理ユニットによって実行される場合に、
少なくとも1つの無線システムをも有する通信デバイスにおける少なくとも1つの衛星ポジショニングシステム(SPS)受信機が、前記無線システムインターフェースに関連づけられる少なくとも1つの動作状態に少なくとも部分的に基づき、少なくとも、少なくとも第1のSPS信号を受信するための第1のモード、および、少なくとも第2のSPS信号を受信するための第2のモードから選択された1つの動作モードで動作することを、選択的に規定すること
を、前記少なくとも1つの処理ユニットに可能にさせるように適応させられている、記憶された、コンピュータで実施可能な命令を含む、コンピュータ可読媒体。
【請求項48】
少なくとも1つの処理ユニットによって実行される場合に、
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態に少なくとも部分的に基づき、前記第1のモードと前記第2のモード間で、前記SPS受信機の動作を選択的に変更すること
を、前記少なくとも1つの処理ユニットに可能にさせるように適応させられている、記憶された、コンピュータで実施可能な命令をさらに含む、請求項47に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項49】
少なくとも1つの処理ユニットによって実行される場合に、
前記無線システムインターフェースに関連づけられる前記少なくとも1つの動作状態を識別すること
を、前記少なくとも1つの処理ユニットに可能にさせるように適応させられている、記憶された、コンピュータで実施可能な命令をさらに含む、請求項47に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項50】
前記第1のSPS信号が第1の周波数帯域内にあり、前記第2のSPS信号が第2の周波数帯域内にある、請求項47に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項51】
前記第1のSPS信号が周波数帯域の第1のチャネル内にあり、前記第2のSPS信号が前記周波数帯域の第2のチャネル内にある、請求項47に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項52】
前記第1のSPS信号は、第1の全地球的航法衛星システム(GNSS)、第1の局地的航法システムおよび/または第1の静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS)のうち少なくとも1つに関連づけられ、前記第2のSPS信号は、第2のGNSS、第2の局地的航法システムおよび/または第2のSBASのうち少なくとも1つに関連づけられる、請求項47に記載のコンピュータ可読媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2011−527010(P2011−527010A)
【公表日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−516642(P2011−516642)
【出願日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際出願番号】PCT/US2009/048596
【国際公開番号】WO2010/002689
【国際公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】