説明

部品装着ライン設計装置、プログラム及び部品装着システム

【課題】複数の基板を生産する際の部品装着ラインの変更作業量ができるだけ小さくなるような部品装着ラインの変更計画を算出する。
【解決手段】部品装着ライン設計装置110の生産順序算出部121は、基板種類のペア毎に、当該ペアに含まれる一の基板種類に対応する部品装着ライン情報で特定される部品装着ラインから、このペアに含まれる他の基板種類に対応する部品装着ライン情報で特定される部品
装着ラインに変更する際の作業量を算出する処理と、この作業量が小さい基板種類から順に生産するように、基板種類の部品装着ラインへの投入順序を特定する処理と、を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の種類の基板を生産する際の部品装着ラインを特定する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
プリント基板生産においては、部品装着装置の小型化、ユニット構成化等に伴い、部品
装着装置の移動、部品を装着する装置ヘッドの交換等のように、部品装着ラインの構成の
変更作業が容易となっている。このことから、生産するプリント基板種類に応じて、部品
装着ラインの構成を変更して生産することにより、生産効率を高める取組みが行われてい
る。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の技術では、利用者が入力したプリント基板生産計画に対し
て、利用者が入力した目標サイクルタイムを満足した上で装置台数ができるだけ少ない、
または、限られたリソース(装置台数等)の中で、サイクルタイムができるだけ短い部品
装着ライン構成を、生産するプリント基板種類ごとに算出する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-49440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術では、一つずつのプリント基板種類においては、サイクルタイ
ムができるだけ短くなるような装着ライン構成を算出することはできるが、生産するプリ
ント基板の種類を変更する際の変更作業量については考慮されておらず、この変更作業に
長い時間がかかると、複数のプリント基板種類を生産する際の全体としてのサイクルタイ
ムも長くなってしまう。
【0006】
そこで、本発明は、複数の基板を生産する際の部品装着ラインの変更作業量ができるだ
け小さくなるような部品装着ラインの変更計画を算出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するため、本発明は、基板種類毎の部品装着ラインから、基板種類を
変更した際の部品装着ラインの変更量を算出し、算出した変更量が小さい基板種類から順
に生産するようにする。
【0008】
例えば、本発明は、基板種類毎に、当該基板種類を生産する際の部品装着装置を配置す
る順序と、当該部品装着装置に装着ヘッドを取り付ける位置と、当該位置に取り付ける装
着ヘッドの種類と、当該部品装着装置の部品供給装置の種類と、を特定する部品装着ライ
ン情報を記憶する記憶部と、制御部と、を備える部品装着ライン設計装置であって、前記
制御部は、前記基板種類のペア毎に、当該ペアに含まれる一の基板種類に対応する部品装
着ライン情報で特定される部品装着ラインから、当該ペアに含まれる他の基板種類に対応
する部品装着ライン情報で特定される部品装着ラインに変更する際の作業量を算出する処
理と、前記作業量の合計値が最小となるように、前記基板種類の部品装着ラインへの投入
順序を特定する処理と、を行うこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、本発明によれば、複数の基板を生産する際の部品装着ラインの変更作業
量ができるだけ小さくなるような部品装着ラインの変更計画を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】部品装着システムの概略図。
【図2】部品装着ライン設計装置の概略図。
【図3】生産計画情報テーブルの概略図。
【図4】設計パラメータ情報テーブルの概略図。
【図5】部品装着ライン情報テーブルの概略図。
【図6】部品装着情報テーブルの概略図。
【図7】基板情報テーブルの概略図。
【図8】装着部品情報テーブルの概略図。
【図9】リソース情報テーブルの概略図。
【図10】装置情報テーブルの概略図。
【図11】コンピュータの概略図。
【図12】部品装着装置の概略図。
【図13】部品装着部、カート及びトレイの概略図。
【図14】情報記憶装置の概略図。
【図15】部品装着ライン設計装置での部品装着ライン設計手順の一例を示すPAD。
【図16】部品装着ライン設計条件入力画面の概略図。
【図17】基板グループを生成する処理の一例を示すPAD。
【図18】基板グループ間のライン構成変更作業量を算出する処理の一例を示すPAD。
【図19】基板グループの生産順序を算出する処理の一例を示すPAD。
【図20】部品装着ライン設計結果画面の概略図。
【図21】部品装着システムにおける基板生産時の処理の一例を示すPAD。
【図22】基板生産指示表示画面の概略図。
【図23】部品配置結果表示画面の概略図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明の一実施形態である部品装着システム100の概略図である。図示する
ように、部品装着システム100は、部品装着ライン設計装置110と、部品装着装置1
30A、130B(以下、各々を特に区別する必要のないときは、部品装着装置130と
いう)と、情報記憶装置160と、を備え、これらは、ネットワーク170を介して、情
報の送受信を行うことができるようにされている。
【0012】
ここで、部品装着システム100では、部品装着ライン設計装置110は、利用者から
の入力条件に合った部品装着ライン構成(部品装着装置130の台数、装着ヘッド、部品
供給装置および配置)を算出し、利用者に提示する。部品装着ライン設計装置110が提
示する部品装着ライン構成に従って、利用者が部品装着装置130の装着ヘッド及び部品
供給装置を変更し、部品装着装置130を配置し、部品装着ラインを構築することで、基
板の生産が可能となる。
【0013】
図2は、部品装着ライン設計装置110の概略図である。図示するように、部品装着ラ
イン設計装置110は、記憶部111と、制御部118と、入力部124と、出力部12
5と、通信部126と、を備える。
【0014】
記憶部111は、生産計画情報記憶領域112と、設計パラメータ情報記憶領域113
と、部品装着ライン情報記憶領域114と、部品装着情報記憶領域115と、一時情報記
憶領域116と、を備える。
【0015】
生産計画情報記憶領域112には、部品装着装置130を用いて生産する基板の種類、
枚数、生産順序を特定する生産計画情報が記憶される。例えば、図3(生産計画情報テー
ブル112aの概略図)に示すような生産計画情報テーブル112aが記憶される。
【0016】
図示するように、生産計画情報テーブル112aは、基板種類欄112bと、生産枚数
欄112cと、生産順序欄112dと、生産済み枚数欄112eと、を有する。
【0017】
基板種類欄112bには、生産する基板の種類を特定する情報が格納される。
【0018】
生産枚数欄112cには、基板種類欄112bで特定される種類の基板を生産する枚数
を特定する情報が格納される。
【0019】
生産順序欄112dには、基板種類欄112bで特定される種類の基板を生産する順番
を特定する情報が格納される。
【0020】
生産済み枚数欄112eには、基板種類欄112bで特定される種類の基板を既に生産
した(生産済みの)枚数を特定する情報が格納される。
【0021】
図2に戻り、設計パラメータ情報記憶領域113には、部品装着ラインを構成する際の
設計パラメータを特定する設計パラメータ情報が記憶される。例えば、図4(設計パラメ
ータ情報テーブル113aの概略図)に示すような設計パラメータ情報テーブル113a
が記憶される。
【0022】
図示するように、設計パラメータ情報テーブル113aは、目標サイクルタイム行11
3bと、装置着脱時間行113cと、ヘッド着脱時間行113dと、供給装置着脱時間行
113eと、を有する。
【0023】
目標サイクルタイム行113bには、各々の基板を生産する際のサイクルタイムの目標
値(最大値)を特定する情報が格納される。
【0024】
装置着脱時間行113cには、部品装着装置130を、部品装着ラインに取り付け、ま
たは、取り外す際の処理時間を特定する情報が格納される。
【0025】
ヘッド着脱時間行113dには、部品装着装置130の装着ヘッドを取り付け、または
、取り外す際の処理時間を特定する情報が格納される。
【0026】
供給装置着脱時間行113eには、部品装着装置130の部品の供給装置を取り付け、
または、取り外す際の処理時間を特定する情報が格納される。
【0027】
図2に戻り、部品装着ライン情報記憶領域114には、部品装着装置130を配置する
順序と、取り付ける装着ヘッドの種類と、部品の供給種類(方法)と、を特定する部品装
着ライン情報が記憶される。例えば、図5(部品装着ライン情報テーブル114aの概略
図)に示すような部品装着ライン情報テーブル114aが記憶される。
【0028】
図示するように、部品装着ライン情報テーブル114aは、装置順序欄114bと、ヘ
ッド位置No欄114cと、ヘッド種類欄114dと、供給種類欄114eと、を特定す
る情報が格納される。
【0029】
装置順序欄114bには、部品装着ラインにおいて部品装着装置130を配置する順序
(位置)を特定する情報が格納される。
【0030】
ヘッド位置No欄114cには、装置順序欄114bで特定される順序に配置される部
品装着装置130の装着ヘッドを取り付ける位置を特定する情報が格納される。ここで、
本実施形態では、装着ヘッドを取り付ける位置を特定する情報として、装着ヘッドを取り
付けることのできる部品装着装置130の位置に予め割り振られている番号が格納される

【0031】
ヘッド種類欄114dには、装置順序欄114bで特定される順序に配置される部品装
着装置130の、ヘッド位置No欄114cで特定される位置に取り付けられる装着ヘッ
ドの種類を特定する情報が格納される。
【0032】
供給種類欄114eには、装置順序欄114bで特定される順序に配置される部品装着
装置130の部品供給ユニットの供給種類(供給方法)を特定する情報が格納される。
【0033】
図2に戻り、部品装着情報記憶領域115には、部品供給ユニットを搭載する位置を特
定する情報と、および、部品を装着する位置、部品供給ユニットから部品を吸着する装着
ヘッド、並びに、吸着及び装着順序、を特定する情報と、を有する部品装着情報が記憶さ
れる。
【0034】
例えば、本実施形態においては、図6(部品装着情報テーブル115aの概略図)に示
すような部品装着情報テーブル115aが記憶される。
【0035】
図示するように、部品装着情報テーブル115aは、部品供給ユニット配置セクション
115bと、部品吸装着順序セクション115eと、を備える。
【0036】
部品供給ユニット配置セクション115bには、部品供給ユニットを搭載する位置を特
定する情報が格納される。例えば、部品供給ユニット配置セクション115bは、位置欄
115cと、部品コード欄115dと、を有する。
【0037】
位置欄115cには、後述する部品コード欄115dで特定される部品を搭載する部品
供給ユニットを搭載する位置を特定する情報が格納される。例えば、本実施形態において
は、部品供給ユニットを搭載するカートの位置、および、部品供給ユニットを搭載する多
段トレイの位置、に予め定められた識別情報(例えば、カートの一方の端から順に連番で
付された位置番号、多段トレイの各々の段に割り振られた位置番号等)を割り振り、当該
識別情報を各々の部品毎に格納する。
【0038】
部品コード欄115dには、基板に装着する部品の種類を特定する情報が格納される。
ここで、本実施形態では、部品の種類を特定する情報として、部品コードが格納される。
【0039】
部品吸装着順序セクション115eには、装着座標及び角度欄115fと、部品供給ユ
ニット位置欄115jと、装着ヘッド番号欄115kと、吸着順序欄115lと、装着順
序欄115mと、を備える。
【0040】
装着座標及び角度欄115fには、後述する部品供給ユニット位置欄115jで特定さ
れる位置に配置される部品供給ユニットに搭載される部品を装着する基板上の位置及び角
度を特定する情報が格納される。
【0041】
例えば、本実施形態においては、装着座標及び角度欄115fは、x欄115gと、y
欄115hと、θ欄115iと、を備え、それぞれ、部品を装着する基板におけるx座標
の値、y座標の値、および、部品を装着する角度、を特定する情報が格納される。
【0042】
部品供給ユニット位置欄115jには、装着座標及び角度欄115fで特定される基板
の位置及び角度に装着する部品を搭載する部品供給ユニットの位置を特定する情報が格納
される。ここで、本実施形態においては、部品供給ユニット配置セクション115bにお
ける位置欄115cに対応する値が格納される。
【0043】
装着ヘッド番号欄115kには、部品供給ユニット位置欄115jで特定される位置に
積載される部品供給ユニットが搭載する部品を吸着する装着ヘッドの、部品装着装置13
0における搭載位置を特定する情報が格納される。
【0044】
吸着順序欄115lには、部品供給ユニット位置欄115jで特定される位置に積載さ
れる部品供給ユニットが搭載する部品を装着ヘッドが吸着する順番を特定する情報が格納
される。
【0045】
装着順序欄115mには、部品供給ユニット位置欄115jで特定される位置に積載さ
れる部品供給ユニットが搭載する部品を装着ヘッドが基板に装着する順番を特定する情報
が格納される。
【0046】
一時情報記憶領域116には、部品装着ライン設計装置110での処理に必要な情報が
記憶される。例えば、本実施形態においては、図7(基板情報テーブル180aの概略図
)に示すような基板情報テーブル180a、図8(装着部品情報テーブル181aの概略
図)に示すような装着部品情報テーブル181a、図9(リソース情報テーブル182a
の概略図)に示すようなリソース情報テーブル182a、および、図10(装置情報テー
ブル183aの概略図)に示すような装置情報テーブル183a、が記憶される。
【0047】
図7に示すように、基板情報テーブル180aは、装着座標及び角度欄180bと、部
品コード欄180fと、を有する。
【0048】
装着座標及び角度欄180bには、後述する部品コード欄181bで特定される種類の
部品を装着する基板上の位置及び角度を特定する情報が格納される。
【0049】
例えば、本実施形態においては、装着座標及び角度欄180bは、x欄180cと、y
欄180dと、θ欄180eと、を備え、それぞれ、部品を装着する基板におけるx座標
の値、y座標の値、および、部品を装着する角度、を特定する情報が格納される。
【0050】
部品コード欄180fには、装着座標及び角度欄180bで特定される基板上の位置及
び角度に装着する部品の種類を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態では、部
品の種類を特定する情報として、部品コードが格納される。
【0051】
図8に示すように、装着部品情報テーブル181aは、部品コード欄181bと、部品
サイズ欄181cと、重量欄181gと、を有する。
【0052】
部品コード欄181bには、部品の種類を特定する情報が格納される。ここで、本実施
形態では、部品の種類を特定する情報として、部品コードが格納される。
【0053】
部品サイズ欄181cには、部品コード欄181bで特定される種類の部品のサイズを
特定する情報が格納される。
【0054】
例えば、本実施形態においては、部品サイズ欄181cは、x欄181dと、y欄18
1eと、h欄181fと、を備え、部品コード欄181bで特定される部品の幅、奥行き
、高さ、を特定する情報がそれぞれ格納される。
【0055】
重量欄181gには、部品コード欄181bで特定される部品の重量を特定する情報が
格納される。
【0056】
図9に示すように、リソース情報テーブル182aは、リソース名欄182bと、使用
可能数欄182cと、を有する。
【0057】
リソース名欄182bには、部品装着システム100における部品を装着する際のリソ
ースを特定する情報が格納される。
【0058】
使用可能数欄182cには、リソース名欄182bで特定されるリソースの使用可能数
(使用可能な最大数)を特定する情報が格納される。
【0059】
図10に示すように、装置情報テーブル183aは、MACアドレス行183bと、ヘ
ッド搭載可能数行183cと、カート幅行183dと、トレイ格納数行183eと、ヘッ
ド移動速度行183fと、を有する。
【0060】
MACアドレス行183bには、部品装着装置130の通信アドレスを特定する情報が
格納される。本実施形態では、部品装着装置130の通信アドレスを特定する情報として
、MACアドレスが格納されている。
【0061】
ヘッド搭載可能数行183cには、部品装着装置130に搭載可能な装着ヘッドの数を
特定する情報が格納される。
【0062】
カート幅行183dには、部品装着装置130のカートのカート幅(カートに搭載可能
な部品装着ユニット数)を特定する情報が格納される。
【0063】
トレイ格納数行183eには、部品装着装置130の多段トレイに搭載可能なトレイの
数を特定する情報が格納される。
【0064】
ヘッド移動速度行183fには、部品装着装置130に搭載される装着ヘッドの移動速
度を特定する情報が格納される。
【0065】
図2に戻り、制御部118は、全体制御部119と、装着情報生成部120と、生産順
序算出部121と、生産処理部122と、を備える。
【0066】
全体制御部119は、部品装着ライン設計装置110での処理の全体を制御する。
【0067】
装着情報生成部120は、各々の部品装着装置130より、部品装着装置130が配置
されている順序、装着ヘッドの搭載位置に搭載されるヘッドの種類、及び、部品の供給方
法、を特定する構成データを収集し、収集した構成データより、図5に示すような部品装
着ライン情報テーブル114aを生成し、現状ライン構成及び現状ライン構成で生成する
基板種類を特定する情報に対応付けて、部品装着ライン情報記憶領域114に記憶する。
【0068】
また、装着情報生成部120は、生産する基板の種類及び数を有する生産計画データ、
および、目標サイクルタイム、装置着脱時間、ヘッド着脱時間及び供給装置着脱時間を有
する設計パラメータ、の入力を受付、これらを満たす部品装着ライン情報及び部品装着情
報を基板種類毎に生成し、部品装着ライン情報テーブル114a及び部品装着情報テーブ
ル115aとして、基板種類に対応付けて、部品装着ライン情報記憶領114及び部品装
着情報記憶領域115に記憶する。
【0069】
生産順序算出部121は、部品装着ライン情報記憶領域114に記憶されている現状ラ
インの部品装着ライン情報及び生産計画に含まれる基板種類毎の部品装着ライン情報より
、部品装着ラインの変更作業時間がより短い基板の生産順序を算出する。
【0070】
生産処理部122は、生産順序算出部121で算出された基板の生産順序で基板を生産
するように、部品装着ライン情報を出力部125に出力すると共に、通信部126を介し
て部品装着装置130に部品装着情報及び装着部品情報を出力する。
【0071】
入力部124は、情報の入力を受け付ける。
【0072】
出力部125は、情報を出力する。
【0073】
通信部126は、ネットワーク170を介した情報の送受信を行う。
【0074】
以上に記載した部品装着ライン設計装置110は、例えば、図11(コンピュータ90
0の概略図)に示すような、CPU(Central Processing Unit)901と、メモリ90
2と、HDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置903と、CD(Compact Disk)や
DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬性を有する記憶媒体904に対して情報を読
み書きする読書装置905と、キーボードやマウスなどの入力装置906と、ディスプレ
イなどの出力装置907と、通信ネットワークに接続するためのNIC(Network Interf
ace Card)等の通信装置908と、を備えた一般的なコンピュータ900で実現できる。
【0075】
例えば、記憶部110は、CPU901がメモリ902又は外部記憶装置903を利用
することにより実現可能であり、制御部118は、外部記憶装置903に記憶されている
所定のプログラムをメモリ902にロードしてCPU901で実行することで実現可能で
あり、入力部124は、CPU901が入力装置906を利用することで実現可能であり
、出力部125は、CPU901が出力装置907を利用することで実現可能であり、通
信部126は、CPU901が通信装置908を利用することで実現可能である。
【0076】
この所定のプログラムは、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通
信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それ
から、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。
また、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介して
ネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるよ
うにしてもよい。
【0077】
図12は、部品装着装置130の概略図である。図示するように、部品装着装置130
は、記憶部131と、制御部135と、部品装着部139と、部品供給部140と、入力
部141と、出力部142と、通信部143と、を備える。
【0078】
記憶部131は、部品装着情報記憶領域132と、装着部品情報記憶領域133と、を
備える。
【0079】
部品装着情報記憶領域132には、部品装着ライン設計装置110から受信した部品装
着情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図6に示すような部品装着情報テ
ーブル115aが記憶される。
【0080】
装着部品情報記憶領域133には、部品装着ライン設計装置110から受信した装着部
品情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図8に示すような装着部品情報テ
ーブル181aが記憶される。
【0081】
制御部135は、全体制御部136と、装置駆動部137と、を備える。
【0082】
全体制御部136は、部品装着装置130での処理の全体を制御する。ここで、本実施
形態における全体制御部136は、部品装着ライン設計装置110からの指示に応じて、
自装置が配置されている順序、装着ヘッドの搭載位置に搭載されるヘッドの種類、及び、
部品の供給種類、を特定する構成データを生成し、通信部143を介して、部品装着ライ
ン設計装置110に返信する処理を行う。
【0083】
装置駆動部137は、部品装着部139及び部品供給部140を制御して、基板に部品
を装着する処理を行う。
【0084】
部品装着部139は、装着ヘッドと、当該装着ヘッドを移動させるXYロボットと、回
路基板を載せる回路基板搭載テーブルと、を備える。
【0085】
ここで、本実施形態においては、図13(部品装着部139、カート150及び多段ト
レイ152の概略図)に示すように、複数の装着ヘッド145A、145Bが、カート1
50又は多段トレイ152から部品を吸着し、回路基板搭載テーブル147に載せられて
いる基板190に吸着した部品を装着するようにしている。
【0086】
また、XYロボット146は、装着ヘッド145A、145Bを基板190に対して一
方向であるX方向と、X方向に対して交差する方向であるY方向に移動させる。
【0087】
部品供給部140は、カート150又は多段トレイ152の少なくとも何れかを取り付
けることにより部品を供給する。
【0088】
ここで、カート150は、図13に示すように、テープ型部品供給ユニット151を積
載し、積載したテープ型部品供給ユニット151を制御して、テープ型部品供給ユニット
151に搭載されている部品を、装着ヘッド151A、151Bの吸着位置に配置する。
【0089】
また、多段トレイ152は、図13に示すように、トレイ型部品供給ユニット153を
積載し、積載したトレイ型部品供給ユニット153を制御して、トレイ型部品供給ユニッ
ト153に搭載されている部品を、装着ヘッド151A、151Bの吸着位置に配置する

【0090】
入力部141は、情報の入力を受け付ける。
【0091】
出力部142は、情報を出力する。
【0092】
通信部143は、ネットワーク170を介して、情報を送受信する。
【0093】
以上に記載した部品装着装置130は、例えば、図11に示すようなコンピュータ90
0に、装着ヘッド、XYロボット及び回路基板搭載テーブルを有する部品実装装置(図示
せず)、カート装置(図示せず)、トレイ装置(図示せず)、を備えることで、実現可能
である。
【0094】
例えば、記憶部131は、CPU901がメモリ902又は外部記憶装置903を利用
することにより実現可能であり、制御部135は、外部記憶装置903に記憶されている
所定のプログラムをメモリ902にロードしてCPU901で実行することで実現可能で
あり、部品装着部139は、CPU901が図示しない部品実装装置を利用することで実
現可能であり、部品供給部140は、CPU901が図示しないカート装置又はトレイ装
置を利用することで実現可能であり、入力部141は、CPU901が入力装置906を
利用することで実現可能であり、出力部142は、CPU901が出力装置907を利用
することで実現可能であり、通信部143は、CPU901が通信装置908を利用する
ことで実現可能である。
【0095】
この所定のプログラムは、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通
信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それ
から、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。
また、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介して
ネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるよ
うにしてもよい。
【0096】
図14は、情報記憶装置160の概略図である。
【0097】
図示するように、情報記憶装置160は、記憶部161と、制御部167と、通信部1
68と、を備える。
【0098】
記憶部161は、基板マスタ情報記憶領域162と、部品マスタ情報記憶領域163と
、リソース情報記憶領域164と、装置マスタ情報記憶領域165と、を備える。
【0099】
基板マスタ情報記憶領域162には、部品装着装置130で基板に装着する部品と、当
該部品の装着位置及び角度と、を特定する基板マスタ情報が格納される。例えば、本実施
形態においては、図7に示すような基板情報テーブル180aと同様の構成を有するテー
ブル情報が、回路基板マスタ情報として各々の基板毎に記憶される。
【0100】
部品マスタ情報記憶領域163には、部品装着装置130で基板に装着する部品の構成
を特定する部品マスタ情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図8に示すよ
うな装着部品情報テーブル181aと同様の構成を有するテーブル情報が、部品マスタ情
報として記憶される。
【0101】
リソース情報記憶領域164には、部品装着システム100で使用可能なリソースと、
当該リソースの使用可能数を特定する情報が記憶される。例えば、本実施形態においては
、図9に示すようなリソース情報テーブル182aと同様の構成を有するテーブル情報が
、リソース情報として記憶される。
【0102】
装置マスタ情報記憶領域165には、部品装着装置130の通信アドレスと、リソース
と、当該リソースの使用可能数と、を特定する情報が記憶される。例えば、本実施形態に
おいては、図10に示すような装置情報テーブル183aと同様の構成を有するテーブル
情報が、装置マスタ情報として各々の部品装着装置130毎に記憶される。
【0103】
制御部167は、記憶部161に記憶される情報を管理する。特に、本実施形態におい
ては、部品装着装置130からの要求に応じて、必要な情報を部品装着装置130に送信
する処理を制御する。
【0104】
通信部168は、ネットワーク170を介した情報の送受信を行う。
【0105】
以上に記載した情報記憶装置160も、例えば、図11に示すような、コンピュータ9
00で実現可能である。
【0106】
例えば、記憶部161は、CPU901がメモリ902又は外部記憶装置903を利用
することにより実現可能であり、制御部167は、外部記憶装置903に記憶されている
所定のプログラムをメモリ902にロードしてCPU901で実行することで実現可能で
あり、通信部168は、CPU901が通信装置908を利用することで実現可能である

【0107】
この所定のプログラムは、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通
信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それ
から、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。
また、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介して
ネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるよ
うにしてもよい。
【0108】
図15は、部品装着ライン設計装置110での部品装着ライン設計手順の一例を示すP
AD(Problem Analysis Diagram)である。
【0109】
ステップS10では、部品装着ライン設計装置110の装着情報生成部120は、通信
部126を介して、各部品装着装置130に対して構成データの送信指示を行うことによ
り、各部品装着装置130より、部品装着装置130が配置されている順序、装着ヘッド
の搭載位置に搭載されるヘッドの種類、及び、部品の供給方法、を特定する構成データを
収集し、収集した構成データより、図5に示すような部品装着ライン情報テーブル114
aを生成し、現状ライン構成及び現状ライン構成で生成する基板種類を特定する情報に対
応付けて、部品装着ライン情報記憶領域114に記憶する。
【0110】
処理ステップS11では、装着情報生成部120は、部品装着ライン設計装置110の
利用者より入力部124を介して、生産計画及び設計パラメータの入力を受け付ける。
【0111】
例えば、装着情報生成部120は、図16(部品装着ライン設計条件入力画面191の
概略図)に示すような、部品装着ライン設計条件入力画面191を出力部125に表示す
ることにより、入力部124を介して、利用者より生産計画及び設計パラメータの入力を
受け付ける。
【0112】
図示するように、部品装着ライン設計条件入力画面191は、生産計画データ入力領域
191aと、設計パラメータ入力領域191bと、現状ライン構成データ表示領域191
cと、を有する。
【0113】
生産計画データ入力領域191aでは、生産する基板の種類と、当該種類の基板を生産
する数と、を特定する情報の入力を受け付ける。
【0114】
設計パラメータ入力領域191bでは、基板一枚の生産に係るサイクルタイムの目標値
である目標サイクルタイムと、部品装着ラインへの部品装着装置130の着脱時間である
装置着脱時間と、装着ヘッドの着脱時間であるヘッド着脱時間と、カートとトレイといっ
た部品供給装置の着脱時間である供給装置着脱時間と、を特定する情報の入力を受け付け
る。
【0115】
現状ライン構成データ表示領域191cには、部品装着ライン情報記憶領域114に記
憶されている現状の部品装着ラインの構成を特定する部品装着ライン情報テーブル114
aと同様のテーブル情報が表示される。
【0116】
そして、装着情報生成部120は、生産計画データ入力領域191a及び設計パラメー
タ入力領域191bに必要な情報の入力を受け付けて、設計開始指示領域191dを指定
した実行指示の入力を受け付けることにより、装着情報生成部120は、入力された情報
を記憶部111に記憶すると共に、次のステップS12に進む。
【0117】
例えば、装着情報生成部120は、図3に示すような生産計画情報テーブル112aを
生成し、生成した生産計画情報テーブル112aの基板種類欄112b及び生産枚数欄1
12cには、生産計画データ入力領域191aを介して入力を受け付けた基板の種類と生
産枚数とを格納し、生産順序欄112dは空欄とし、生産済み枚数欄112eには「0」
の値を格納する。
【0118】
また、装着情報生成部120は、図4に示すような設計パラメータ情報テーブル113
aを生成し、生成した設計パラメータ情報テーブル113aの目標サイクルタイム行11
3b、装置着脱時間行113c、ヘッド着脱時間行113d及び供給装置着脱時間行11
3eに、設計パラメータ入力領域191bを介して入力を受け付けた情報をそれぞれ格納
する。
【0119】
ステップS12では、装着情報生成部120は、ステップS11で入力を受け付けた基
板種類を特定する情報を、通信部126を介して、情報記憶装置160に送信し、情報記
憶装置160は、送信されてきた基板種類に対応する基板情報テーブル180aと、当該
基板情報テーブル180aの部品コード欄180fに格納されている部品コードに対応す
る図8に示すような装着部品情報テーブル181aと、図9に示すようなリソース情報テ
ーブル182aと、図10に示すような装置情報テーブル183aと、を部品装着ライン
設計装置110に返信し、部品装着ライン設計装置110は、受信したこれらの情報を一
時情報記憶領域116に記憶する。
【0120】
ステップS13では、装着情報生成部120は、ステップS11で入力を受け付けた生
産する基板種類毎に、公知の方法、例えば、特許文献1に記載の方法を用いて、一時情報
記憶領域116に記憶されているリソース情報テーブル182aで特定される利用可能リ
ソースの制約を満足し、かつ、サイクルタイムが設計パラメータ情報テーブル113aで
特定される目標サイクルタイムを満たすか又は最も短い、部品装着ラインを特定し、部品
装着ライン情報テーブル114aとして基板種類に対応付けて部品装着ライン情報記憶領
域114に記憶し、また、各部品装着装置130への部品供給ユニットの配置、部品装着
順序等を有する部品装着情報を算出し、部品装着情報テーブル115aとして部品装着情
報記憶領域115に記憶する。
【0121】
ステップS14では、生産順序算出部121が、ステップS13で生成された部品装着
ラインが類似と判断される基板種類をまとめた基板グループを作成し、当該基板グループ
を特定する基板グループ情報を一時情報記憶領域116に記憶する。
【0122】
ここで、図17は、図15のステップS14における基板グループを生成する処理の一
例を示すPADである。
【0123】
ステップS20では、生産順序算出部121は、基板グループを初期化する。例えば、
本実施形態では、「現状ライン構成」で生産している基板種類及び生産計画として入力を
受け付けた基板種類、の各々の基板種類をそれぞれ一つの基板グループとすることで、基
板グループの初期化を行う。
【0124】
なお、本実施形態においては、「現状ライン構成」で生産している基板種類については
、仮想的な基板を使用する。例えば、「現状ライン構成」で生産している基板種類は、部
品装着点数が「0」で、生産枚数が「0」となるダミーデータを用いる。
【0125】
ステップS21では、生産順序算出部121は、基板グループ同士がマージされたか否
かを示すフラグ変数flgがtrue(真)の間、続くステップS22〜S26の処理を
繰り返す。
【0126】
ステップS22では、生産順序算出部121は、フラグ変数flgをfalse(偽)
に初期化する。
【0127】
ステップS23では、生産順序算出部121は、基板グループの集合から全ての基板グ
ループペア(g1、g2)を選択し、ステップS24〜S26を繰返す。
【0128】
ステップS24では、生産順序算出部121は、ステップS23で選択されたペアに含
まれる基板グループg1と、基板グループg2と、がマージ可能か否か(類似か否か)を
判定する。例えば、本実施形態では、基板グループg1と基板グループg2とに属する基
板種類を実装する部品装着ラインを特定する部品装着ライン情報テーブル114aを部品
装着ライン情報記憶領域114から取得し、取得した部品装着ライン情報テーブル114
aで特定される部品装着ラインに含まれる部品装着装置130の台数が等しく、かつ、部
品装着ラインの構成に包含関係がある場合に、マージ可能(類似)と判定する。判定結果
が真の場合は、ステップS25に移行する。
【0129】
ここで、生産順序算出部121は、基板グループg1及び基板グループg2に含まれる
基板種類のうち、部品装着ラインを構成するヘッド種類及び供給種類の数が最も多いもの
同士において、装置順序、ヘッド位置No、ヘッド種類及び供給種類が等しい場合、また
は、何れか一方の部品装着ラインが、他方の部品装着ラインから、ヘッド種類又は供給種
類を除いた構成である場合、に包含関係にあると判断する。
【0130】
ステップS25では、生産順序算出部121は、基板グループg1及び基板グループg
2をマージする。例えば、基板グループg1及び基板グループg2に含まれる基板種類に
より新たな基板グループを生成し、基板グループの集合に含めるほか、基板グループg1
及び基板グループg2に対応する基板グループを基板グループの集合から削除する。
【0131】
ステップS26では、生産順序算出部121は、フラグ変数flgをtrueに設定す
る。
【0132】
以上のようにして、生産順序算出部121は、基板グループを作成する。
【0133】
図15に戻り、ステップS15では、生産順序算出部121は、基板グループ間のライ
ン構成変更作業量を、全ての基板グループのペアについて算出する。
【0134】
ここで、図18は、ステップS15での基板グループ間のライン構成変更作業量を算出
する処理の一例を示すPADである。
【0135】
ステップS30では、生産順序算出部121は、基板グループの集合に含まれる全ての
基板グループのペア(g1、g2)について、ステップS31を実行する。
【0136】
ステップS31では、基板グループg1生産時の部品装着ラインの構成から、基板グル
ープg2生産時の部品装着ライン構成への変更に要する作業量を算出する。本実施形態で
は、ライン構成変更作業量Wとして、下記の(1)式で算出される値を用いる。
【0137】
【数1】

【0138】
ここで、本実施形態においては、ライン構成変更作業量Wを算出する対象は、各基板グ
ループg1及び基板グループg2に含まれる基板種類のうち、部品装着ラインを構成する
ヘッド種類及び供給種類の数が最も多いものとする。
【0139】
また、(1)式において、装置着脱時間、ヘッド着脱時間及び供給装置着脱時間は、設
計パラメータ情報記憶領域113に記憶されている設計パラメータ情報テーブル113a
の装置着脱時間行113c、ヘッド着脱時間行113d及び供給装置着脱時間行113e
に格納されているものを用いる。
【0140】
そして、(1)式において、装置取り外し数、装置取り付け数、ヘッド取り外し数、ヘ
ッド取り付け数、供給装置取り外し数及び供給装置取り付け数については、基板グループ
g1におけるライン構成変更作業量Wを算出する対象となっている基板種類に対応する部
品装着ラインと、基板グループg2におけるライン構成変更作業量Wを算出する対象とな
っている基板種類に対応する部品装着ラインと、の差分により算出する。
【0141】
例えば、(1)式において、装置取り外し数は、基板グループg1におけるライン構成
変更作業量Wを算出する対象となっている基板種類に対応する部品装着ライン情報テーブ
ル114aの装置順序の最大値、から、基板グループg2におけるライン構成変更作業量
Wを算出する対象となっている基板種類に対応する部品装着ライン情報テーブル114a
の装置順序の最大値、の差分が正の値である場合にはこの差分の値、正の値でない場合に
は「0」となる。
【0142】
すなわち、装置取り外し数は、max(g1装着時台数−g2装着時台数,0)となる

【0143】
また、(1)式において、装置取り付け数は、基板グループg2におけるライン構成変
更作業量Wを算出する対象となっている基板種類に対応する部品装着ライン情報テーブル
114aの装置順序の最大値から基板グループg1におけるライン構成変更作業量Wを算
出する対象となっている基板種類に対応する部品装着ライン情報テーブル114aの装置
順序の最大値の差分が正の値である場合にはこの差分の値、正の値でない場合には「0」
となる。
【0144】
すなわち、装置取り付け数は、max(g2装着時台数−g1装着時台数,0)となる

【0145】
さらに、(1)式において、ヘッド取り外し数は、基板グループg1におけるライン構
成変更作業量Wを算出する対象となっている基板種類に対応する部品装着ライン情報テー
ブル114aと、基板グループg2におけるライン構成変更作業量Wを算出する対象とな
っている基板種類に対応する部品装着ライン情報テーブル114aと、の装置順序欄11
4b及びヘッド位置No欄114cに格納されている値が同じレコードにおいて、ヘッド
種類欄114dに格納されている値(文字列)が異なっている数と、基板グループg1に
おけるライン構成変更作業量Wを算出する対象となっている基板種類に対応する部品装着
ライン情報テーブル114aと、基板グループg2におけるライン構成変更作業量Wを算
出する対象となっている基板種類に対応する部品装着ライン情報テーブル114aと、の
装置順序欄114bに格納されている値が同じレコードにおいて、基板グループg1のレ
コードの数から基板グループg2のレコードの数を減算した数のうち正の数と、を加算し
た数となる。
【0146】
すなわち、ヘッド取り外し数は、基板グループg1から基板グループg2に切り替える
際に、同じ装置、ヘッド位置において、ヘッド種類欄114dが変わっているレコード数
に、レコードが削除された数を加えた値である。
【0147】
また、(1)式において、ヘッド取り付け数は、基板グループg1におけるライン構成
変更作業量Wを算出する対象となっている基板種類に対応する部品装着ライン情報テーブ
ル114aと、基板グループg2におけるライン構成変更作業量Wを算出する対象となっ
ている基板種類に対応する部品装着ライン情報テーブル114aと、の装置順序欄114
b及びヘッド位置No欄114cに格納されている値が同じレコードにおいて、ヘッド種
類欄114dに格納されている値(文字列)が異なっている数と、基板グループg1にお
けるライン構成変更作業量Wを算出する対象となっている基板種類に対応する部品装着ラ
イン情報テーブル114aと、基板グループg2におけるライン構成変更作業量Wを算出
する対象となっている基板種類に対応する部品装着ライン情報テーブル114aと、の装
置順序欄114bに格納されている値が同じレコードにおいて、基板グループg2のレコ
ードの数から基板グループg1のレコードの数を減算した数のうち正の数と、を加算した
数となる。
【0148】
すなわち、ヘッド取り付け数は、基板グループg1から基板グループg2に切り替える
際に、同じ装置、ヘッド位置において、ヘッド種類欄114dが変わっているレコード数
に、レコードが追加された数を加えた値である。
【0149】
さらに、(1)式において、供給装置取り外し数は、基板グループg1におけるライン
構成変更作業量Wを算出する対象となっている基板種類に対応する部品装着ライン情報テ
ーブル114aと、基板グループg2におけるライン構成変更作業量Wを算出する対象と
なっている基板種類に対応する部品装着ライン情報テーブル114aと、の装置順序欄1
14b及びヘッド位置No欄114cに格納されている値が同じレコードにおいて、供給
種類欄114eに格納されている値(文字列)が異なっている数と、基板グループg1に
おけるライン構成変更作業量Wを算出する対象となっている基板種類に対応する部品装着
ライン情報テーブル114aと、基板グループg2におけるライン構成変更作業量Wを算
出する対象となっている基板種類に対応する部品装着ライン情報テーブル114aと、の
装置順序欄114bに格納されている値が同じレコードにおいて、基板グループg1のレ
コードの数から基板グループg2のレコードの数を減算した数のうち正の数と、を加算し
た数となる。
【0150】
すなわち、供給装置取り外し数は、基板グループg1から基板グループg2に切り替え
る際に、同じ装置、ヘッド位置において、供給種類欄114eが変わっているレコード数
に、レコードが削除された数を加えた値である。
【0151】
また、(1)式において、供給装置取り付け数は、基板グループg1におけるライン構
成変更作業量Wを算出する対象となっている基板種類に対応する部品装着ライン情報テー
ブル114aと、基板グループg2におけるライン構成変更作業量Wを算出する対象とな
っている基板種類に対応する部品装着ライン情報テーブル114aと、の装置順序欄11
4b及びヘッド位置No欄114cに格納されている値が同じレコードにおいて、供給種
類欄114eに格納されている値(文字列)が異なっている数と、基板グループg1にお
けるライン構成変更作業量Wを算出する対象となっている基板種類に対応する部品装着ラ
イン情報テーブル114aと、基板グループg2におけるライン構成変更作業量Wを算出
する対象となっている基板種類に対応する部品装着ライン情報テーブル114aと、の装
置順序欄114bに格納されている値が同じレコードにおいて、基板グループg2のレコ
ードの数から基板グループg1のレコードの数を減算した数のうち正の数と、を加算した
数となる。
【0152】
すなわち、供給装置取り外し数は、基板グループg1から基板グループg2に切り替え
る際に、同じ装置、ヘッド位置において、供給種類欄114eが変わっているレコード数
に、レコードが追加された数を加えた値である。
【0153】
図15に戻り、ステップS16では、生産順序算出部121は、基板グループの生産順
序を算出する。
【0154】
図19は、ステップS16での基板グループの生産順序を算出する処理の一例を示すP
ADである。
【0155】
ステップS40では、生産順序算出部121は、基板グループの集合Gを全基板グルー
プで初期化する。
【0156】
ステップS41では、生産順序算出部121は、現状ライン構成で生産する基板を含む
基板グループgを始めに生産する基板グループとして選択する。
【0157】
ステップS42では、集合Gが空でない間、ステップS43、S44を繰り返す。
【0158】
ステップS43では、生産順序算出部121は、最後に選択したグループを示す変数L
astGroupを基板グループgに設定し、さらに、集合Gから、基板グループgを削
除する。
【0159】
ステップS44では、生産順序算出部121は、集合Gの中から、変数LastGro
upで特定される基板グループからの変更作業量が最小の基板グループgを次に生産する
基板グループとして選択する(変更作業量が同じ基板グループがあればランダム(任意の
方法)で選択すればよい)。
【0160】
以上により、基板グループの生産順序が設定され、部品装着ライン変更作業が少ない部
品装着ライン変更計画が得られたことになる。
【0161】
図15に戻り、ステップS17では、生産順序算出部121は、ステップS16で算出
した基板グループの生産順序に基づき、生産計画情報テーブル112aの生産順序欄11
2dに基板生産順序を特定する情報を格納する。ここで、同一の基板グループに属する基
板種類の順序は、ランダム(任意の方法)で設定すればよい。
【0162】
ステップS18では、生産順序算出部121は、ステップS16で算出した基板グルー
プの生産順序と、各基板グループに含まれる基板を生産する際の部品装着ラインと、を特
定する情報を、出力部125に出力する。
【0163】
例えば、生産順序算出部121は、図20(部品装着ライン設計結果画面192の概略
図)に示すような部品装着ライン設計結果画面192を生成し、出力部125に出力する

【0164】
ここで、部品装着ライン設計結果画面192では、算出された生産順序に応じて上方か
ら下方に向かって各基板グループに含まれる基板種類を特定する基板種類情報を表示する
領域192aと、当該領域192aの基板種類を特定する情報に対応する位置に当該基板
種類を生産する際の部品装着ライン情報を表示する領域192bと、が設けられている。
【0165】
以上のように、本発明によれば、変更作業量の少ない基板種類の生産順序を特定するこ
とができる。
【0166】
図21は、部品装着システム100における基板生産時の処理の一例を示すPADであ
る。
【0167】
ステップS50では、部品装着ライン設計装置110の生産処理部122は、生産計画
情報テーブル112aに格納されている基板種類の基板の生産が完了するまで、ステップ
S51〜S58を繰り返す。
【0168】
ステップS51では、生産処理部122は、生産計画情報テーブル112aの生産順序
欄112d及び基板種類欄112bより、次に生産する基板種類を特定し、特定した基板
種類に対応する部品装着ライン情報テーブル114aを部品装着ライン情報記憶領域11
4より抽出し、抽出した部品装着ライン情報テーブル114aを予め定められた表示形式
にして、出力部125に出力する。
【0169】
例えば、生産処理部122は、部品装着ライン情報テーブル114aより、図22(基
板生産指示表示画面193の概略図)に示すような基板生産指示表示画面193を生成し
て、出力部125に出力する。
【0170】
ここで、基板生産指示表示画面193は、次に生産する基板表示領域193aと、部品
装着ライン表示領域193bと、を備え、次に生産する基板表示領域193aには、青酸
系アック情報テーブル112aより特定した次に生産する基板種類を特定する情報が表示
され、部品装着ライン表示領域193bには、次に生産する基板種類に対応する部品装着
ライン情報テーブル114aに格納されている情報が表示される。
【0171】
このような基板生産指示表示画面193が出力部125に出力されることにより、利用
者は、基板の生産ラインを、部品装着ライン表示領域193bに表示されているライン構
成となるように変更する。
【0172】
ステップS52では、生産処理部122は、入力部124を介して、利用者からNCデ
ータ転送指示を受け付ける。
【0173】
例えば、生産処理部122は、入力部124を介して、利用者より、基板生産指示表示
画面193のNCデータ転送指示入力領域193cを指定した実行指示の入力を受け付け
ることで、利用者からNCデータ転送指示を受け付ける。
【0174】
ステップS53では、生産処理部122は、通信部126を介して、各部品装着装置1
30に対して構成データの送信指示を行うことにより、各部品装着装置130より、部品
装着装置130が配置されている順序、装着ヘッドの搭載位置に搭載されるヘッドの種類
、及び、部品の供給種類、を特定する構成データを収集する。
【0175】
ステップS54では、生産処理部122は、ステップS51で特定した次に生産する基
板種類に部品装着ライン情報テーブル114aと、ステップS53で収集した構成データ
とが一致するか否かを判定し、一致している場合には、ステップS55に移行する。
【0176】
ステップS55では、生産処理部122は、次に生産する基板種類と、次に生産する基
板種類に対応する部品装着情報テーブル115a及び装着部品情報テーブル181aを、
通信部126を介して、各部品装着装置130に送信する。
【0177】
ここで、各部品装着装置130の全体制御部136は、受信した部品装着情報テーブル
115a及び装着部品情報テーブル181aを、それぞれ部品装着情報記憶領域132及
び装着部品情報記憶領域133に格納する。
【0178】
そして、各部品装着装置130の全体制御部136は、受信した部品装着情報テーブル
115a及び装着部品情報テーブル181aを予め定められた表示形式にして出力部14
2に出力する。
【0179】
例えば、部品装着装置130の全体制御部136は、受信した部品装着情報テーブル1
15a及び装着部品情報テーブル181aより、図23(部品配置結果表示画面194の
概略図)に示すような部品配置結果表示画面194を生成して、出力部142に出力する

【0180】
ここで、部品配置結果表示画面194は、次に生産する基板表示領域194aと、部品
配置表示領域194bと、を有し、次に生産する基板表示領域194aには、次に生産す
る基板種類を特定する情報が表示され、部品配置表示領域194bには、部品装着情報テ
ーブル115a及び装着部品情報テーブル181aより抽出した、部品供給ユニットの位
置を特定する情報と、当該位置に配置される部品の種類を特定する情報と、が表示される

【0181】
このような部品配置結果表示画面194が出力部142に出力されることにより、利用
者は、各部品装着装置130のカート150又は多段トレイ152に載せる部品を変更す
る。
【0182】
ステップS57では、部品装着ライン設計装置110の生産処理部122は、入力部1
24を介して、利用者からの生産開始指示の入力を受け付ける。
【0183】
例えば、生産処理部122は、入力部124を介して、利用者より、基板生産指示表示
画面193の生産開始指示入力領域193dを指定した実行指示の入力を受け付けること
で、利用者から生産開始指示の入力を受け付ける。
【0184】
ステップS57では、生産処理部122は、通信部126を介して、各部品装着装置1
30に生産開始指示を行う。
【0185】
このような生産開始指示を受信した各部品装着装置130では、装置駆動部137が部
品装着部139及び部品供給部140を制御することにより、基板の生産を行う。
【0186】
なお、各部品装着装置130の全体制御部136は、通信部143を介して、基板生産
の進捗状況(生産枚数)を特定する情報を部品装着ライン設計装置110に送信する。
【0187】
ステップS58では、生産処理部122は、最下流の部品装着装置130からの進捗状
況を特定する情報を受信することにより、生産計画情報テーブル112aの生産済み枚数
欄112eを更新する。
【0188】
ステップS59では、生産処理部122は、出力部125を介して、利用者に対して全
基板の生産完了を特定する情報を出力する。
【0189】
以上に説明したように、本実施形態によれば、部品装着ライン構成変更作業時間ができ
るだけ短い基板生産順序を算出することができるため、利用者は、短い時間で所望の回路
基板を生産することができる
なお、以上説明した本発明に係る実施の形態によれば、同じ種類の部品装着装置を連結
する部品装着ラインを想定し、装着ヘッド種類、部品供給種類のみを変更可能オプション
としているが、このような態様に限定されず、例えば、異なる種類の部品装着装置を連結
する場合にも同様に適用できる。異なる種類の部品装着装置を連結する場合には、部品装
着ライン情報テーブル114aにおいて、部品装着装置の種類を特定する情報も管理する
ようにすればよい。
【0190】
また、以上に記載した実施形態においては、情報記憶装置160より、基板マスタ情報
と、部品マスタ情報と、リソース情報と、装置マスタ情報と、を取得するようにしている
が、このような態様に限定されず、例えば、部品装着ライン設計装置110の記憶部11
1に、これらの情報を記憶しておくことも可能である。
【0191】
さらに、以上に記載した実施形態においては、部品装着ライン設計装置110の装着情
報生成部120が、部品装着ライン情報テーブル114a及び部品装着情報テーブル11
5aを生成するようにしているが、このような態様に限定されず、例えば、これらのテー
ブル情報は他の装置や利用者の入力により作成し、部品装着ライン情報記憶領域114及
び部品装着情報記憶領域115にそれぞれ記憶されるようにしてもよい。
【0192】
なお、以上に記載した実施形態においては、部品装着ラインに含まれる部品装着装置1
30の台数が等しく、かつ、部品装着ラインの構成に包含関係がある場合に、マージ可能
(類似)と判定して、マージ可能と判断された基板グループ同士のライン構成変更作業量
を算出するようにしているが、このようなマージを行わずに、基板種類各々の部品装着ラ
インの構成から、ライン構成変更作業量を算出するようにしてもよい。
【0193】
また、以上に記載した実施形態においては、部品装着ラインに含まれる部品装着装置1
30の数、部品装着装置130に取り付ける装着ヘッドの種類及び数、部品装着装置13
0で使用する部品供給装置の種類及び数、に応じてライン構成変更作業時間を算出するよ
うにしているが、このような態様に限定されず、例えば、これらの内の少なくとも一つ、
または、これらの内の任意の組合せ、でライン構成変更作業時間を算出するようにしても
よい。
【0194】
また、基板種類の生成順序の決定方法は、以上の記載に限定されず、例えば、全ての基
板種類の生成順序における作業量の合計値を算出しておき、この合計値が最小の生成順序
で基板種類を生成するようにしてもよく、また、2opt法などの局所探索法を用いて、
順最適解を求めるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0195】
100 部品装着システム
110 部品装着ライン設計装置
111 記憶部
112 生産計画情報記憶領域
113 設計パラメータ情報記憶領域
114 部品装着ライン情報記憶領域
115 部品装着情報記憶領域
116 一時情報記憶領域
118 制御部
119 全体制御部
120 装着情報生成部
121 生産順序算出部
122 生産処理部
124 入力部
125 出力部
126 通信部
130 部品装着装置
131 記憶部
132 部品装着情報記憶領
133 装着部品情報記憶領域
135 制御部
136 全体制御部
137 装置駆動部
139 部品装着部
140 部品供給部
141 入力部
142 出力部
143 通信部
160 情報記憶装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板種類毎に、当該基板種類を生産する際の部品装着装置を配置する順序と、当該部品
装着装置に装着ヘッドを取り付ける位置と、当該位置に取り付ける装着ヘッドの種類と、
当該部品装着装置の部品供給装置の種類と、を特定する部品装着ライン情報を記憶する記
憶部と、制御部と、を備える部品装着ライン設計装置であって、
前記制御部は、
前記基板種類のペア毎に、当該ペアに含まれる一の基板種類に対応する部品装着ライン
情報で特定される部品装着ラインから、当該ペアに含まれる他の基板種類に対応する部品
装着ライン情報で特定される部品装着ラインに変更する際の作業量を算出する処理と、
前記作業量の合計値が最小となるように、前記基板種類の部品装着ラインへの投入順序
を特定する処理と、を行うこと、
を特徴とする部品装着ライン設計装置。
【請求項2】
請求項1に記載の部品装着ライン設計装置であって、
前記制御部は、
前記作業量が小さい基板種類から順に生産するように、前記基板種類の部品装着ライン
への投入順序を特定すること、
を特徴とする部品装着ライン設計装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の部品装着ライン設計装置であって、
前記制御部は、
各々の前記基板種類に対応する前記部品装着ライン情報で特定される部品装着ラインが
等しい場合、または、各々の前記基板種類に対応する前記部品装着ライン情報で特定され
る部品装着ラインに含まれる前記部品装着装置の数が等しく、一の基板種類の部品装着ラ
インが、他方の部品装着ラインから、装着ヘッド及び部品供給装置の少なくとも何れか一
方を除いた構成である場合、の前記基板種類からなる基板グループを生成する処理と、
前記基板グループのペア毎に、当該ペアに含まれる一の基板グループに含まれる一の基
板種類に対応する部品装着ライン情報で特定される部品装着ラインから、当該ペアに含ま
れる他の基板グループに含まれる他の基板種類に対応する部品装着ライン情報で特定され
る部品装着ラインに変更する際の作業量を算出する処理と、を行うこと、
を特徴とする部品装着ライン設計装置。
【請求項4】
請求項1から3の何れか一項に記載の部品装着ライン設計装置であって、
前記制御部は、
前記ペアに含まれる一の基板グループに含まれる一の基板種類及び前記ペアに含まれる
他の基板グループに含まれる他の基板種類として、当該基板グループに含まれる基板種類
に対応する前記部品装着ライン情報で特定される部品装着ラインに含まれる装着ヘッド及
び部品供給装置の数が最も多いものを用いること、
を特徴とする部品装着ライン設計装置。
【請求項5】
請求項1から4の何れか一項に記載の部品装着ライン設計装置であって、
前記制御部は、
前記一の基板種類に対応する部品装着ライン情報で特定される部品装着ラインに含まれ
る前記部品装着装置の数よりも、前記他の基板種類に対応する部品装着ライン情報で特定
される部品装着ラインに含まれる前記部品装着装置の数のほうが多い場合には、多い数に
応じて、前記作業量が大きくなるようにすること、
を特徴とする部品装着ライン設計装置。
【請求項6】
請求項1から5の何れか一項に記載の部品装着ライン設計装置であって、
前記制御部は、
前記一の基板種類に対応する部品装着ライン情報で特定される部品装着ラインに含まれ
る前記部品装着装置に取り付ける装着ヘッドと、前記他の基板種類に対応する部品装着ラ
イン情報で特定される部品装着ラインに含まれる前記部品装着装置に取り付ける装着ヘッ
ドと、の異なる数が大きくなるに応じて、前記作業量が大きくなるようにすること、
を特徴とする部品装着ライン設計装置。
【請求項7】
請求項1から6の何れか一項に記載の部品装着ライン設計装置であって、
前記制御部は、
前記一の基板種類に対応する部品装着ライン情報で特定される部品装着ラインに含まれ
る前記部品装着装置で使用する部品供給装置の種類と、前記他の基板種類に対応する部品
装着ライン情報で特定される部品装着ラインに含まれる前記部品装着装置で使用する部品
供給装置の種類と、の異なる数が大きくなるに応じて、前記作業量が大きくなるようにす
ること、
を特徴とする部品装着ライン設計装置。
【請求項8】
コンピュータを、
基板種類毎に、当該基板種類を生産する際の部品装着装置を配置する順序と、当該部品
装着装置に装着ヘッドを取り付ける位置と、当該位置に取り付ける装着ヘッドの種類と、
当該部品装着装置の部品供給装置の種類と、を特定する部品装着ライン情報を記憶する記
憶手段、制御手段、として機能させるプログラムであって、
前記制御手段に、
前記基板種類のペア毎に、当該ペアに含まれる一の基板種類に対応する部品装着ライン
情報で特定される部品装着ラインから、当該ペアに含まれる他の基板種類に対応する部品
装着ライン情報で特定される部品装着ラインに変更する際の作業量を算出する処理と、
前記作業量の合計値が最小となるように、前記基板種類の部品装着ラインへの投入順序
を特定する処理と、を行わせること、
を特徴とするプログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムであって、
前記制御手段に、
前記作業量が小さい基板種類から順に生産するように、前記基板種類の部品装着ライン
への投入順序を特定させること、
を特徴とするプログラム。
【請求項10】
請求項8又は9に記載のプログラムであって、
前記制御手段に、
各々の前記基板種類に対応する前記部品装着ライン情報で特定される部品装着ラインが
等しい場合、または、各々の前記基板種類に対応する前記部品装着ライン情報で特定され
る部品装着ラインに含まれる前記部品装着装置の数が等しく、一の基板種類の部品装着ラ
インが、他方の部品装着ラインから、装着ヘッド及び部品供給装置の少なくとも何れか一
方を除いた構成である場合、の前記基板種類からなる基板グループを生成する処理と、
前記基板グループのペア毎に、当該ペアに含まれる一の基板グループに含まれる一の基
板種類に対応する部品装着ライン情報で特定される部品装着ラインから、当該ペアに含ま
れる他の基板グループに含まれる他の基板種類に対応する部品装着ライン情報で特定され
る部品装着ラインに変更する際の作業量を算出する処理と、を行うこと、
を特徴とするプログラム。
【請求項11】
請求項8から10の何れか一項に記載のプログラムであって、
前記制御手段は、
前記ペアに含まれる一の基板グループに含まれる一の基板種類及び前記ペアに含まれる
他の基板グループに含まれる他の基板種類として、当該基板グループに含まれる基板種類
に対応する前記部品装着ライン情報で特定される部品装着ラインに含まれる装着ヘッド及
び部品供給装置の数が最も多いものを用いること、
を特徴とするプログラム。
【請求項12】
請求項8から11の何れか一項に記載のプログラムであって、
前記制御手段は、
前記一の基板種類に対応する部品装着ライン情報で特定される部品装着ラインに含まれ
る前記部品装着装置の数よりも、前記他の基板種類に対応する部品装着ライン情報で特定
される部品装着ラインに含まれる前記部品装着装置の数のほうが多い場合には、多い数に
応じて、前記作業量が大きくなるようにすること、
を特徴とするプログラム。
【請求項13】
請求項8から12の何れか一項に記載のプログラムであって、
前記制御手段は、
前記一の基板種類に対応する部品装着ライン情報で特定される部品装着ラインに含まれ
る前記部品装着装置に取り付ける装着ヘッドと、前記他の基板種類に対応する部品装着ラ
イン情報で特定される部品装着ラインに含まれる前記部品装着装置に取り付ける装着ヘッ
ドと、の異なる数が大きくなるに応じて、前記作業量が大きくなるようにすること、
を特徴とするプログラム。
【請求項14】
請求項8から13の何れか一項に記載のプログラムであって、
前記制御手段は、
前記一の基板種類に対応する部品装着ライン情報で特定される部品装着ラインに含まれ
る前記部品装着装置で使用する部品供給装置の種類と、前記他の基板種類に対応する部品
装着ライン情報で特定される部品装着ラインに含まれる前記部品装着装置で使用する部品
供給装置の種類と、の異なる数が大きくなるに応じて、前記作業量が大きくなるようにす
ること、
を特徴とするプログラム。
【請求項15】
部品装着ライン設計装置と、当該部品装着ライン設計装置が定めた基板種類の投入順序
で、当該基板種類に対応する基板を生成する部品装着装置と、を備える部品装着システム
であって、
前記部品装着ライン設計装置は、
基板種類毎に、当該基板種類を生産する際の部品装着装置の配置と、当該部品装着装置
に装着ヘッドを取り付ける位置と、当該位置に取り付ける装着ヘッドの種類と、当該部品
装着装置の部品供給装置の種類と、を特定する部品装着ライン情報を記憶する記憶部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記基板種類のペア毎に、当該ペアに含まれる一の基板種類に対応する部品装着ライン
情報で特定される部品装着ラインから、当該ペアに含まれる他の基板種類に対応する部品
装着ライン情報で特定される部品装着ラインに変更する際の作業量を算出する処理と、
前記作業量の合計値が最小となるように、前記基板種類の部品装着ラインへの投入順序
を特定する処理と、を行うこと、
を特徴とする部品装着システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2012−199569(P2012−199569A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−120382(P2012−120382)
【出願日】平成24年5月28日(2012.5.28)
【分割の表示】特願2009−152451(P2009−152451)の分割
【原出願日】平成21年6月26日(2009.6.26)
【出願人】(300022504)株式会社日立ハイテクインスツルメンツ (607)
【Fターム(参考)】