説明

部品計数装置およびその方法

【課題】手軽にかつ短時間に部品リールに保持されている部品の計数を可能とする部品計数装置を提供する。
【解決手段】部品を保持するテープが巻かれているリールである部品リールに含まれる部品を計数する部品計数装置110であって、部品リールの重量を取得する重量取得部212と、重量取得部212が取得した部品リールの重量から、部品リールに巻かれたテープに含まれる部品を保持していない部分の重量とリールのみの重量とを減算することによって、部品リールに含まれる部品とその部品を保持している部分のテープとを含む部品保持部分の重量を算出し、算出した重量を1単位数の部品保持部分の重量である単位重量で除算することによって、部品リールに含まれる部品の数量を算出する数量算出部216とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納体に収められた複数の部品の数量を計数する装置およびその方法に関し、特に、一連のテープに並べて収められている部品の数量を計数する装置およびその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
基板に電子部品を実装する部品実装機には、例えば、図12に示すような、電子部品の収納体が装着される。部品実装機は、このような収納体に収められた多数の電子部品を予め保持しておくことで、製品を高速に製造することができる。
【0003】
図12は、電子部品を保持するテープの概観を示す図である。本図に示すように、電子部品2は、リール1に巻き取られた一連のテープ4に収められている。
【0004】
電子部品2を保持するテープ4は、リール1とともに、部品実装機に装着される。部品実装機は、電子部品2をテープ4に保持させておくために貼り付けられているフィルム5を剥がしながら、順次、電子部品2をキャビティから取り出し基板などに実装することによって、製品を製造する。
【0005】
ここで、用語の定義をする。
以下、「製品」には、中間品も含む。「テープ」とは、部品を収納するための帯状の部材のことをいう。「キャビティ」とは、部品を1つずつ収納するためのテープ表面の凹部のことをいう。「リール」とは、テープを巻き取るための部材のことをいう。「部品リール」とは、部品を保持しているテープを巻き取った状態のリールのことをいう。
【0006】
一般に、部品実装機は、特定の製品を製造するための専用機ではなく、複数の種類の製品を製造できる汎用機である。そのため、1台の部品実装機で、ある種類の製品から異なる種類の製品の製造に切り換える場合、部品リールを取り替えることがしばしば行われる。このとき、途中まで使用された部品リールが発生する。
【0007】
部品実装機が製造を始めるとき、途中で部品切れが起きないように、装着される部品リールが保持している部品の数量が部品実装機に入力される。この入力のために、使用途中の部品リールが保持している部品数量が必要となる。また、実装ラインの部品在庫を確認するための棚卸しなどにも、同様の部品数量が必要となる。
【0008】
従来、部品リールが保持している部品を計数する装置として、図13に示すような、部品計数装置10が提案されている(例えば、特許文献1参照)。本図に示す部品計数装置10は、テープの送り丸穴を検出し、検出された丸穴を計数する。
【特許文献1】実開平4−73276号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来の部品計数装置は、部品の計数に時間がかかるという問題がある。
例えば、図13に示す従来の部品計数装置10では、シャフト11の一方に部品リールを、他方に空のリールを装着し、テープを巻き取りながら、テープに空けられた送り穴の数を計数することにより、部品リールに収納されている部品の数量を計数する。したがって、従来の部品計数装置10では、少なくとも、部品リールのテープを穴の数を計数しながら巻き取り、テープを計数前の状態に巻き戻すだけの時間を要する。
【0010】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、手軽にかつ短時間に部品リールに保持されている部品の計数を可能とする部品計数装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明に係る部品計数装置は、部品を保持するテープが巻かれているリールである部品リールに含まれる部品を計数する部品計数装置であって、前記部品リールの重量を取得する重量取得手段と、前記重量取得手段が取得した前記部品リールの重量から、前記部品リールに巻かれたテープに含まれる部品を保持していない部分の重量とリールのみの重量とを減算することによって、前記部品リールに含まれる部品と当該部品を保持している部分のテープとを含む部品保持部分の重量を算出する部品テープ重量算出手段と、前記部品テープ重量算出手段が算出した前記合計重量を、1単位数の部品保持部分の重量である単位重量で除算することによって、前記部品リールに含まれる部品の数量を算出する数量算出手段とを備える。
【0012】
このように、部品リールに含まれる部品とその部品を保持するテープとの合計重量を、部品リールの重量から予め登録されているその余の部材の重量を減算することで算出し、算出された合計重量から、部品リールに含まれる部品を計数する。そのため、巻き取られているテープを部品リールから取り外す必要などがなく、そのままの状態で部品リールが保持する部品を計数することができる。したがって、使用途中の部品リールが保持している部品の数量を、手軽にかつ短時間で計数することが可能となり、部品実装機に装着された部品リールの交換時や、棚卸し時などに必要となる作業の省力化が可能となる。
【0013】
また、このように、部品だけでなく、部品とそれを保持するテープとの合計重量によって、部品リールに含まれる部品を計数している。一般に、部品1個のみの重量を正確に測定できるだけの分解能を有する重量測定器は高価である。部品だけでなく、それを保持するテープを含めた重量に基づいて、部品リールに含まれる部品を計数することで、部品1個のみの重量を正確に測定できる重量測定器よりも安価な重量測定器を利用して、精度良く計数することが可能となる。
【0014】
好ましくは、さらに、リールの種類を示すリールコードと、未使用の前記テープに含まれる部品を保持していない部分である空部分の重量と、リールのみの重量とを対応付けたリール情報を記憶しているリール情報記憶手段を備え、前記部品テープ重量算出手段は、さらに、前記リール情報を参照することにより、前記重量取得手段が取得した重量が測定された前記部品リールに関連するリールコードに対応付けられた、空部分の重量と、リールのみの重量とを取得し、取得した前記空部分の重量を、前記部品を保持していない部分の重量として、前記合計重量を算出する。
【0015】
このように、リールの種類毎の空部分の重量と、リールのみの重量とを記憶している。そのため、部品の使用により減少した重量を算出するためのリール重量を、リールの種類に応じて変更できる。したがって、部品計数の精度を向上させることが可能となる。
【0016】
さらに好ましくは、さらに、部品コードを取得する部品コード取得手段を備え、前記部品情報記憶手段は、さらに、前記リールコードを対応付けた前記部品情報を記憶し、前記部品テープ重量算出手段は、さらに、前記部品情報を参照することにより、前記コード取得手段が取得した前記部品コードに対応づけられたリールコードを取得し、前記リール情報を参照することにより、取得した前記リールコードに対応づけられた前記空部分の重量と、リールのみの重量とを取得し、前記数量算出手段は、さらに、前記部品情報を参照することにより、前記コード取得手段が取得した前記部品コードに対応づけられた前記単位重量を取得する。
【0017】
このように、部品の種類とリールコードとを対応付けた情報を記憶している。そして、同種の部品を保持する部品リールには、同じリールの種類に関連する空部分の重量と、リールのみの重量とを利用して、部品の使用により減少した重量を算出する。そのため、同種の部品を保持する部品リールであれば、複数個の部品リールが保持する部品の合計を同時に計数することができる。したがって、部品の数量を、手軽にかつ短時間で計数することが可能となり、部品実装機に装着された部品リールを交換する際に必要となる作業の省力化が可能となる。
【0018】
さらに好ましくは、さらに、前記単位重量を算出し、算出した単位重量を部品の種類を示す部品コードと対応付けて、前記部品情報記憶手段に格納する部品登録手段を備える。
【0019】
また、さらに、ユーザが入力する入力手段を備え、前記部品登録手段は、前記部品コード取得手段が取得する部品コードと、前記重量取得手段が取得する未使用の部品リールの重量と、前記入力手段に入力された未使用の部品リールに含まれる部品の数量である定格数量とを取得し、前記取得した部品コードに対応付けられた前記空部分の重量とリールのみの重量とを、前記リール情報を参照することにより取得し、前記未使用の部品リールの重量から、前記空部分の重量とリールのみの重量とを減じた重量を、前記定格数量で除算することにより、前記部品コード取得手段が取得する部品コードが示す部品の前記単位重量を算出し、算出した単位重量を部品の種類と対応付けて、前記部品情報記憶手段に格納する。
【0020】
このように、部品の単位重量は取得した各種の数量から算出される。そのため、単位重量を登録するための手間は単位重量そのものを入力する場合よりも軽減され、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
【0021】
また、算出された単位重量は部品の種類と対応付けて登録されるため、登録済みの種類の部品を保持する部品リールの部品を計数する際に、都度、単位重量を算出したり、入力したりする必要がなく、ユーザの手間を省くことが可能となる。
【0022】
さらに好ましくは、さらに、前記数量算出手段が算出した数量を、計数された部品リールに含まれる部品の種類を示す部品コードと対応付けた計数履歴情報を記憶している計数履歴情報記憶手段と、前記計数履歴情報に含まれる数量を前記部品コード毎に集計し、集計された部品コード毎の数量を表示機器に表示させる表示制御手段を備える。
【0023】
このように、部品の種類毎に集計された数量が表示される。一般に、棚卸し時などには、部品の種類毎の数量が必要となる。そのため、部品の種類毎に集計された数量の表示により、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
【0024】
なお、本発明は、このような特徴的な手段を備える部品計数装置として実現することができるだけでなく、部品計数装置に含まれる特徴的な手段をステップとする部品計数方法として実現したり、部品計数装置に含まれる特徴的な手段としてコンピュータを機能させるプログラムとして実現することもできる。そのようなプログラムは、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)等の記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明により、途中まで使用された部品リールが保持している部品の数量を、手軽にかつ短時間で計数することが可能となる。したがって、部品実装機に装着された部品リールの交換時や棚卸し時などに必要となる作業の省力化が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る部品計数装置の一実施の形態について説明する。
【0027】
先ず、図1から図6までを参照して、本発明の一実施の形態に係る部品計数装置の構成について説明する。
【0028】
図1は、本発明の一実施の形態に係る部品計数システムの構成の概要を示す図である。本図に示す部品計数システム100は、部品リール140と、重量測定器130と、バーコードリーダ120と、部品計数装置110とから構成される。
【0029】
部品リール140は、部品を保持するテープが巻かれているリールである。
重量測定器130は、重量を測定する機器であって、本実施の形態の重量測定器130は、部品リール140の重量、リールの重量の測定に利用される。重量測定器130の具体例としては電子天秤が挙げられる。電子部品を計数するためには、1mg〜10mg程度の分解能を有する重量測定器130であることが望ましい。
【0030】
バーコードリーダ120は、バーコードを読み取るための機器である。本実施の形態のバーコードリーダ120は、リールの表面に貼られたバーコードを読み取る。本実施の形態の部品計数装置110は、バーコードリーダ120から得られる情報を、計数対象である部品リール140を種類別に特定するために利用する。
【0031】
部品計数装置110は、部品リール140に含まれる部品を計数する装置であって、重量測定器130から取得した、部品リール140の総重量から部品の数量を計数する。
【0032】
図2は、部品リール140の詳細を示す図である。部品リール140は、リール142と、テープ146とから構成される。
【0033】
リール142には、バーコード144が記されており、本実施の形態では、リールの表面にバーコード144を印したラベルが貼られており、そのバーコード144には部品リール140が保持する部品の種類を示す情報が印されている。本実施の形態のバーコード144にはより具体的には、例えば、そのバーコードが貼られた部品リール140の製造元と部品の種類とを示す情報が印される。バーコードリーダ120は、このバーコード144の情報を読み取るために利用される。
【0034】
テープ146は、部品を保持するための保持部材の一例である。テープ146には、部品を保持する部品保持部分と、部品を保持していない空部分とを含む。境界148は、部品保持部分と空部分との境目を示す。
【0035】
空部分は、一般に、未使用時のテープ146の両端に含まれている。また、一般に、部品実装機は、未使用時のテープ146の場合、その端部から一定の長さが離れた位置にあるキャビティに収められている部品を吸着して、基板に実装する。そして、部品リール140を取り替える際、テープは、テープを送り出すフィーダの構造上、部品吸着位置から一定の長さ分の空部分を残して切断される。そのため、使用途中の部品リール140であっても、それに巻かれるテープには、未使用時のテープ146と同程度の長さの空部分が残される。
【0036】
部品単位160は、単位数量の部品とその部品を保持するテープとの総体である。本実施の形態の部品単位160では、単位数量を1個としている。したがって、部品保持部分は、テープ146全体が保持している部品の数量分の部品単位160の集まりといえる。
【0037】
図3は、本発明の一実施の形態に係る部品計数装置の構成を示すブロック図である。部品計数装置110は、部品リールに含まれている部品の数量を計数する装置であり、例えば、汎用のコンピュータなどにより実現される。
【0038】
本図に示す部品計数装置110は、外部に、バーコードリーダ120と、重量測定器130と、入力部170と、出力部180とが接続されている。また、本図に示す部品計数装置110は、内部に、部品リール記憶部200と、計数履歴記憶部202と、時計部204と、リール登録部206と、部品コード取得部208と、部品登録判断部210と、重量取得部212と、部品登録部214と、数量算出部216と、表示制御部218とを備える。
【0039】
バーコードリーダ120と、重量測定器130とは、図1で同一の参照符号を付した機器と同様であるため、ここでの説明は省略する。入力部170は、キーボードやマウスなどの入力機器である。出力部180は、モニタやプリンタなどの表示機器である。
【0040】
部品リール記憶部200は、リールに関する情報であるリール情報200aおよび部品に関する情報である部品情報200bを記憶している。
【0041】
図4は、部品リール記憶部200が記憶しているリール情報200aの一例を示す図である。本図に示すリール情報200aは、リール種別と、リール重量と、テープ両端重量と、補正重量とを含む。
【0042】
リール種別には、リールの種別を特定するための情報であるリールコードが格納される。リール重量には、リールのみの重量が格納される。
【0043】
テープ両端重量には、部品リールに巻かれているテープに含まれる空部分の重量が格納される。本実施の形態では、テープ両端重量は、未使用時の部品リール140に巻かれているテープ146に含まれる空部分の重量とする。
【0044】
補正重量には、部品リールの重量を補正するための重量が格納される。
補正重量に格納される具体例として、部品リール140に貼られるバーコード144が印されたラベルなどの重さが挙げられる。部品実装機で部品切れを起こさないためには、部品切れが発生する前に警告できるように部品リールに含まれる部品の数量は少なめに見積もることが望ましい。本実施の形態の部品計数装置110では、補正重量を適切に設定することによって、部品数量が実際よりも多く計数されることを防ぐことができる。そのため、使用途中の部品リールを利用するときに、部品切れの発生を防止することが可能となる。
【0045】
本図は、例えば、「リール種別」が「R01」であるリールについて、「リール重量」が「41.64」gであり、「テープ両端重量」が「0.85」gであり、「補正重量」が「0.00」gであるリール情報を含む例を示す。
【0046】
図5は、部品リール記憶部200が記憶している部品情報200bの一例を示す図である。本図に示す部品情報200bは、部品コードと、定格数量と、リール種別と、新品総重量と、部品単重量とを含む。
【0047】
部品コードには、部品の種類を特定するための情報である部品コードが格納される。定格数量には、未使用時の部品リールに含まれる部品の数量が格納される。リール種別には、部品コードが示す種類の部品に利用されるリールの種類を示すリールコードが格納される。新品総重量には未使用時の部品リールの総重量が格納される。部品単重量には、予め定められた数量に相当する部品およびそれを保持するテープの総重量が格納される。
【0048】
本実施の形態では、予め定められた数量を1個とする。したがって、本実施の形態の部品単重量は、部品単位160の重量である。
【0049】
本図は、例えば、「部品コード」が「A−P01」である部品について、「定格数量」が「3000」個であり、「リール種別」が「R01」であり、「新品総重量」が「112.29」gであり、「部品単重量」が「0.0233」gである部品情報を含む例を示す。
【0050】
ここから図3に戻る。
計数履歴記憶部202は、計数した履歴を含む計数履歴情報202aを記憶している。
【0051】
図6は、計数履歴記憶部202が記憶している計数履歴情報202aの一例を示す図である。本図に示す計数履歴情報202aは、部品コードと、リール数と、総重量と、部品数量と、登録日時とを含む。
【0052】
部品コードには、計数対象である部品リールに含まれる部品の部品コードが格納される。
【0053】
リール数には、計数対象である部品リールの数が格納される。複数の部品リールに含まれる部品の合計を計数する場合、その部品リールに含まれる部品の種類は同一であることが必要条件となる。
【0054】
総重量には、計測された部品リールの重量の総計が格納される。
部品数量には、計数された部品の数量が格納される。
【0055】
登録日時には、各計数履歴が格納された日時が格納される。本実施形態では登録日時が分単位の情報である例を示すが、秒単位の情報が格納されてもよい。
【0056】
本図は、例えば、部品コードが「A−P01」である部品について、「登録日時」が示す「2006年7月1日14時00分」に計数された履歴が、「リール数」が「1」個であり、「総重量」が「50.69」gであり、「部品数量」が「352個」である計数履歴情報を含む例を示す。
【0057】
ここから図3に戻る。
時計部204は現在の日時を保持している。
【0058】
リール登録部206は、リール情報200aを部品リール記憶部200に格納する。本実施の形態のリール登録部206は、入力部170から取得するリールコードと、テープ両端重量と、補正重量と、重量測定器130から取得するリール142のみの重量とを対応付けて部品リール記憶部200に格納する。
【0059】
部品コード取得部208は、部品リール140のリール142に貼られたバーコード144を読み取ったバーコードリーダ120から出力される部品コードを取得する。
【0060】
部品登録判断部210は、部品コード取得部208が取得した部品コードが既に部品情報200bに登録されているか否かを、部品情報200bを参照することにより判断する。
【0061】
重量取得部212は、重量測定器130により測定された部品リール140の重量を取得する。
【0062】
部品登録部214は、部品登録判断部210により未登録と判断された場合に、部品コード取得部208が取得した部品コードに関連する部品情報200bを部品リール記憶部200に格納する。
【0063】
本実施の形態の部品登録部214は、部品登録判断部210を介して部品コード取得部208が取得した部品コードを取得し、入力部170に入力される定格数量と、リール種別とを取得し、重量取得部212を介して未使用の部品リールの重量である新品総重量を取得し、取得した数量から部品単重量を自身で算出し、これらを対応付けた部品情報200bを部品リール記憶部に格納する。
【0064】
部品単重量を算出するため部品登録部214は、自身が取得したリール種別に対応付けられたリール情報200aを取得し、新品総重量から、リール情報200aに含まれるテープ両端重量とリール重量と補正重量とを減算し、減算した結果を定格数量で除算する。
【0065】
数量算出部216は、部品登録判断部210により既登録と判断された場合に、部品登録判断部210を介して部品コード取得部208が取得した部品コードを取得し、その部品コードに対応付けられた部品情報200bと、その部品情報200bに含まれるリール種別に対応付けられたリール情報200aと、入力部170から取得したリール数と、重量取得部212が取得する部品リールの重量とに基づいて、部品リールに含まれる部品の数量を計数する。そして、数量算出部216は、部品リールの重量と、自身が算出した部品数量と、リール数と、時計部204から取得した日時とを対応付けて計数履歴記憶部202に格納する。
【0066】
部品計数のために数量算出部216は、まず、重量取得部212が取得した部品リールの重量から、リール情報200aに含まれるテープ両端重量とリール重量と補正重量とを減算することによって、部品リール全体に含まれる全ての部品とそれらの部品を保持している部分のテープとの合計重量を算出する。数量算出部216は、次に、算出した合計重量を、部品情報200bに含まれる部品単重量で除算する。これにより、数量算出部216は、計数対象である部品リールに含まれる部品の数量を算出する。
【0067】
ここで、複数の部品リールに含まれる部品の数量を一度に計数する場合、すなわち、入力部170から取得したリール数が2以上である場合には、重量取得部212が取得した部品リールの重量から、テープ両端重量とリール重量と補正重量との合計に計数対象である部品リールの数量を乗じた重量が減算される。
【0068】
すなわち、数量算出部216は、本発明の部品テープ重量算出手段および数量算出手段に相当する。
【0069】
表示制御部218は、出力部180に情報を表示させる。
以上に説明した部品計数装置110によると、部品の計数のためにユーザに要求される操作は、部品リールをそのまま重量測定器130にのせること、部品リール上のバーコードをバーコードリーダ120で読み取ることなど手軽な操作である。したがって、本実施の形態の部品計数装置110によって、部品リールの重量からその部品リールに含まれる部品を計数することができる。また、本実施の形態の部品計数装置110では、同一の部品コードを付された複数個の部品リールに含まれる部品の数量を同時に計数することができる。
【0070】
そのため、途中まで使用された部品リールが保持している部品の数量を、手軽にかつ短時間で計数することが可能となる。したがって、部品実装機に装着された部品リールを交換する際に必要となる作業の省力化が可能となる。
【0071】
次に、図7および図8を参照して、本発明の一実施の形態に係る部品計数装置110が実行する処理について説明する。
【0072】
図7は、本発明の一実施の形態に係る部品計数装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【0073】
部品コード取得部208は、部品リール140上のバーコード144からバーコードリーダ120が読み取った部品コードを取得する(S101)。
【0074】
部品登録判断部210は、部品コード取得処理(S101)において取得した部品コードがすでに部品情報200bに登録されているか否かを、部品情報200bを参照することにより判断する(S102)。
【0075】
登録済みでない、すなわち、未登録であると判断した場合(S102でNo)、部品登録部214は部品登録処理を実行する(S103)。
【0076】
登録済みである、すなわち、既登録であると判断した場合(S102でYes)、重量取得部212は重量測定器130により測定された部品リールの総重量を取得する(S104)。
【0077】
ここで、総重量取得ステップ(S104)において取得される部品リールの総重量には、上記のようにフィーダの構造上発生するテープ146の空部分の重量も含まれている。また、テープ146の部品保持部分の重量を算出するために差し引かれる空部分の重量は、未使用時のテープ146に含まれている空部分の重量としている。
【0078】
部品1個当たりの重量はテープの重量よりも軽いため、未使用時のテープの空部分と使用途中のテープの空部分との重量の差は、部品計数の誤差の要因となり得る。このようなテープの空部分の重量の差により生じる部品計数の誤差は、運用上許容される範囲内であることも多い。
【0079】
この誤差が問題となる場合には、リール情報200aの「補正重量」に未使用時のテープ140の空部分と使用途中のテープ140の空部分との重量の差を設定すること、使用途中のテープ140の空部分の長さを、未使用時のテープ140の空部分の長さにそろえて切断することなどにより、テープの空部分の重量の差により生じる部品計数の誤差を低減することができる。
【0080】
ここから図7の説明に戻る。
数量算出部216は、重量取得部212が取得した総重量と、部品コード取得部208が取得した部品コードと、それに関連する部品情報200bおよびリール情報200aとに基づいて、上記の部品計数のための演算により、部品リールに含まれる部品の数量を算出する(S105)。
【0081】
数量算出部216は、算出した数量を含む計数履歴情報202aを計数履歴記憶部202に格納する(S106)。
【0082】
表示制御部218は、計数履歴格納処理(S106)において格納された計数履歴情報202aを含む、計数履歴記憶部202が記憶している全ての計数履歴情報202aにより、出力部180上の画面表示を更新し(S107)、処理を終了する。
【0083】
図8は、図7に示す部品登録処理(S103)の詳細を示すフローチャートである。
表示制御部218は、部品登録部214の出力により、部品情報200bの登録画面を出力部180に表示させる(S201)。
【0084】
部品登録部214は、出力部180の表示を参照してユーザが入力した、登録対象である部品リールの定格数量を入力部170から取得する(S202)。
【0085】
部品登録部214は、出力部180の表示を参照してユーザが入力した、登録対象である部品リールのリールコードを入力部170から取得する(S203)。
【0086】
部品登録部214は、未使用の部品リールの重量である新品総重量を重量取得部212から取得する(S204)。
【0087】
部品登録部214は、入力部170にユーザが入力した指示を受けて、定格数量取得処理(S202)において取得した定格数量と、リールコード取得処理(S203)において取得したリールコードと、未使用の総重量取得処理(S204)において取得した新品総重量と、自身が算出した部品単重量とを、部品コード取得処理(S101)において部品コード取得部208により取得された部品コードに対応付けた部品情報200bを部品リール記憶部200に格納する(S205)。
【0088】
部品単重量は、上記のように、自身が取得したリール種別に対応付けられたリール情報200aを取得し、新品総重量から、リール情報200aに含まれるテープ両端重量とリール重量と補正重量とを減算し、減算した結果を定格数量で除算することにより、部品登録部214が算出する。
【0089】
表示制御部218は、新たに登録された部品情報200bにより、出力部180上の画面表示を更新して(S206)、処理を終了する。
【0090】
これにより、ユーザは、新たな部品コードに関連する情報を登録することができる。また、登録された情報を直後に画面上で確認することが可能となる。
【0091】
さらに、図9から図11までを参照して、本発明の一実施の形態に係る部品計数装置110によって出力部180に表示される画面の例について説明する。
【0092】
図9は、リール情報200aを登録するための画面の表示例を示す図である。
本図に示すリール情報登録画面300に含まれるリール種別は、入力部170からユーザにより入力される。このリール種別は、リール情報200aの「リールコード」に対応する。本図は、リール種別が「R02」であるリールに関するリール情報を登録する例を示す。
【0093】
また、リール重量は、ユーザが重量測定器130を利用してリールを測定することより自動的に入力される。さらに、表形式で提示される「テープ両端重量」と「補正重量」とは、入力部170からユーザにより入力される。「テープ両端重量」と「補正重量」とは、それぞれ、リール情報200aの「テープ両端重量」と「補正重量」とに対応する。
【0094】
これらの情報が入力された後に、ユーザが登録ボタン302を押下することによって、リール情報登録画面300に含まれる新たなリール情報が部品リール記憶部200のリール情報200aに格納される。また、ユーザがキャンセルボタン304を押下することで入力した新たなリール情報は部品リール記憶部200に格納されず、登録はキャンセルされる。
【0095】
このような画面からの入力により、ユーザは、新たなリールに関する情報を登録できる。また、リール重量は重量測定器130から自動的に入力されるため、正確かつ簡易な入力が可能となる。
【0096】
図10は、部品情報200bを登録するための画面の表示例を示す図である。
本図に示す部品情報登録画面310に含まれる部品コードは、バーコードリーダ120が読み取った情報により自動的に入力される。本図は、部品コードが「A−P01」である部品に関する部品情報を登録する例を示す。
【0097】
そして、表形式で提示される「定格数量」と「リール種別」とは、ユーザが入力部170から入力する。「新品総重量」は、ユーザが重量測定器130を利用して未使用のリールの重量を測定することにより自動的に入力される。「部品単重量」は、部品計数装置110により自動的に算出され、入力される。
【0098】
これらの情報が入力された後に、ユーザが登録ボタン312を押下することで、部品情報登録画面310に含まれる新たな部品情報が部品リール記憶部200の部品情報200bに格納される。また、ユーザがキャンセルボタン314を押下することで入力した新たな部品情報は部品リール記憶部200に格納されず、登録はキャンセルされる。
【0099】
図11は、計数履歴情報202aを表示するための画面の一例を示す図である。本図に示す計数結果表示画面320には、画面の左に「詳細」情報が、画面の右に「集計」情報が、それぞれ表形式で提示される。
【0100】
「詳細」情報は、計数履歴情報記憶部202に格納されている全ての計数履歴情報202aの各々を表示する部分である。例えば、本図は、計数履歴情報記憶部202に3つの計数履歴情報202aが格納されている場合の例である。
【0101】
本図の「詳細」情報は、部品コードが「A−P01」である1つ部品リールが「2006年7月1日14:00」に計数されていることを示す。また、「詳細」情報は、部品コードが「A−P02」である2つの部品リールが「2006年7月1日14:01」と、「2006年7月1日14:05」とにそれぞれ計数されていることを示す。
【0102】
「集計」情報は、計数履歴情報記憶部202に格納されている全ての計数履歴情報202aを「部品コード」別に集計して表示する部分である。例えば、棚卸しのために部品を計数する場合には、このような「詳細」情報により現在保有している部品の種類別の数量がまとめられていると便利である。
【0103】
本図の「集計」情報は、部品コードが「A−P01」である部品について、その数量が「352」個であることを示す。また本図の「集計」情報は、部品コードが「A−P02」である部品について、「2006年7月1日14:01」に計数された「2292」個と、「2006年7月1日14:05」に計数された「3442」個とを合計した「5734」個であることを示す。
【0104】
ユーザが閉じるボタン322を押下することによって、部品計数装置110は計数結果履歴情報202aの表示を終了する。
【0105】
以上説明したように、本発明の実施の形態では、使用途中の部品リールに含まれる部品を計数するために、使用途中の部品リールに含まれる部品とその部品を保持するテープとの合計重量を、予め登録されている単位数量の部品とその部品を保持するテープとの合計重量で除算する。その部品リールに含まれる部品とその部品を保持するテープとの合計重量は、部品リールの重量から予め登録されているその余の部材の重量を減算することで算出される。また、本発明の実施の形態では、部品リールの種類は、リールに貼られたバーコードなどで示される部品の種類により特定される。
【0106】
そのため、同種の部品を保持する部品リールは、複数個の部品リールをまとめて計数できる。したがって、本実施の形態の部品計数装置によれば、ユーザは、極めて手軽にかつ短時間に部品リールに保持されている部品の計数が可能となる。
【0107】
以上、本発明の一実施の形態に係る部品計数装置110について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
【0108】
例えば、各実施の形態では部品リールに部品が収められている例を挙げて説明したが、部品の収納体はリールに巻かれたテープに限られない。例えば、トレイに部品が収められている場合であっても、同様に、部品を保持するトレイの重量から、それに保持されている部品を計数することができる。
【0109】
また、リール重量は、例えば同一の金型から製造されるような同種のリールの重量であっても、部品の計数には無視できない程のばらつきがある。そのため、例えば、図9に示すリール情報登録画面300のリール重量には、重量測定器130を利用して測定されたリールの重量が自動的に入力される代わりに、または、自動的に入力するとともに、同一種類のリールについて予め測定された、複数のリールの重量の平均値などを入力部170からユーザが入力できるようにしてもよい。
【0110】
これにより、より正確なリール重量によって、簡易かつ正確な部品リールの部品の計数が可能となる。
【0111】
さらに、複数のリールの重量を重量測定器130によって測定し、それを入力部170からユーザが入力したリールの個数で割ることにより、リール重量の平均値を部品計数装置110が自動的に算出し、入力してもよい。
【0112】
これにより、より正確なリール重量の入力が容易になり、簡易かつ正確な部品リールの部品の計数が可能となる。
【0113】
さらに例えば、図10に示す部品登録画面310のリール種別をユーザが入力する際に、部品計数装置110はリール情報200aを参照することによって、ユーザが既登録の「リールコード」から選択できるようにしてもよい。既登録の「リールコード」から入力すべき「リール種別」を選択できるようにすることによって、誤入力を防止できる。また、入力に要する操作が減るため、効率的な入力も可能となる。さらに、部品計数装置110は、リール種別に入力される「リールコード」に関連付けられたリール情報200aを参照して、「部品単重量」を算出するため、ユーザが未登録のリールコードを誤って入力すると、部品計数装置110は「部品単重量」を算出できなくなる。したがって、このような誤入力の防止により、「部品単重量」の確実な算出が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0114】
本発明は、収納体に収められた部品を計数する装置に適用でき、特に部品実装機に装着される部品供給用の部品リールに含まれる部品を計数する装置等に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】本発明の一実施の形態に係る部品計数システムの構成の概要を示す図である。
【図2】部品リールの詳細を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る部品計数装置の構成を示すブロック図である。
【図4】部品リール記憶部が記憶しているリール情報の一例を示す図である。
【図5】部品リール記憶部が記憶している部品情報の一例を示す図である。
【図6】計数履歴記憶部が記憶している計数履歴情報の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る部品計数装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】図7に示す部品登録処理S103の詳細を示すフローチャートである。
【図9】リール情報を登録するための画面の表示例を示す図である。
【図10】部品情報を登録するための画面の表示例を示す図である。
【図11】計数履歴情報を表示するための画面の一例を示す図である。
【図12】電子部品を保持するテープの概観を示す図である。
【図13】従来の部品計数装置の概観を示す図である。
【符号の説明】
【0116】
100 部品計数システム
110 部品計数装置
120 バーコードリーダ
130 重量測定器
140 部品リール
142 リール
144 ラベル
146 部品保持テープ
148 テープの空部分と部品保持部分との境界
150 テープの空部分
160 部品単位
170 入力部
180 出力部
200 部品リール記憶部
202 計数履歴記憶部
204 時計部
206 リール登録部
208 部品コード取得部
210 部品登録判断部
212 重量取得部
214 部品登録部
216 数量算出部
218 表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品を保持するテープが巻かれているリールである部品リールに含まれる部品を計数する部品計数装置であって、
前記部品リールの重量を取得する重量取得手段と、
前記重量取得手段が取得した前記部品リールの重量から、前記部品リールに巻かれたテープに含まれる部品を保持していない部分の重量とリールのみの重量とを減算することによって、前記部品リールに含まれる部品と当該部品を保持している部分のテープとを含む部品保持部分の重量を算出する部品テープ重量算出手段と、
前記部品テープ重量算出手段が算出した前記合計重量を、1単位数の部品保持部分の重量である単位重量で除算することによって、前記部品リールに含まれる部品の数量を算出する数量算出手段とを備える
ことを特徴とする部品計数装置。
【請求項2】
さらに、リールの種類を示すリールコードと、未使用の前記テープに含まれる部品を保持していない部分である空部分の重量と、リールのみの重量とを対応付けたリール情報を記憶しているリール情報記憶手段を備え、
前記部品テープ重量算出手段は、さらに、前記リール情報を参照することにより、前記重量取得手段が取得した重量が測定された前記部品リールに関連するリールコードに対応付けられた、空部分の重量と、リールのみの重量とを取得し、取得した前記空部分の重量を、前記部品を保持していない部分の重量として、前記合計重量を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の部品計数装置。
【請求項3】
さらに、部品の種類を示す部品コードと、前記単位重量とを対応付けた部品情報を記憶している部品情報記憶手段を備え、
前記数量算出手段は、さらに、前記部品情報を参照することにより、前記単位重量を取得する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の部品計数装置。
【請求項4】
さらに、部品コードを取得する部品コード取得手段を備え、
前記部品情報記憶手段は、さらに、前記リールコードを対応付けた前記部品情報を記憶し、
前記部品テープ重量算出手段は、さらに、前記部品情報を参照することにより、前記コード取得手段が取得した前記部品コードに対応づけられたリールコードを取得し、前記リール情報を参照することにより、取得した前記リールコードに対応づけられた前記空部分の重量と、リールのみの重量とを取得し、
前記数量算出手段は、さらに、前記部品情報を参照することにより、前記コード取得手段が取得した前記部品コードに対応づけられた前記単位重量を取得する
ことを特徴とする請求項3に記載の部品計数装置。
【請求項5】
さらに、前記単位重量を算出し、算出した単位重量を部品の種類を示す部品コードと対応付けて、前記部品情報記憶手段に格納する部品登録手段を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の部品計数装置。
【請求項6】
さらに、ユーザが入力する入力手段を備え、
前記部品登録手段は、前記部品コード取得手段が取得する部品コードと、前記重量取得手段が取得する未使用の部品リールの重量と、前記入力手段に入力された未使用の部品リールに含まれる部品の数量である定格数量とを取得し、前記取得した部品コードに対応付けられた前記空部分の重量とリールのみの重量とを、前記リール情報を参照することにより取得し、前記未使用の部品リールの重量から、前記空部分の重量とリールのみの重量とを減じた重量を、前記定格数量で除算することにより、前記部品コード取得手段が取得する部品コードが示す部品の前記単位重量を算出し、算出した単位重量を部品の種類と対応付けて、前記部品情報記憶手段に格納する
ことを特徴とする請求項5に記載の部品計数装置。
【請求項7】
さらに、前記数量算出手段が算出した数量を、計数された部品リールに含まれる部品の種類を示す部品コードと対応付けた計数履歴情報を記憶している計数履歴情報記憶手段と、
前記計数履歴情報に含まれる数量を前記部品コード毎に集計し、集計された部品コード毎の数量を表示機器に表示させる表示制御手段を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の部品計数装置。
【請求項8】
部品を保持するテープが巻かれているリールである部品リールに含まれる部品を計数する部品計数方法であって、
前記部品リールの重量を取得する重量取得ステップと、
前記重量取得ステップで取得された重量から、前記部品リールに巻かれたテープに含まれる部品を保持していない部分の重量とリールのみの重量とを減算することによって、前記部品リールに含まれる部品と当該部品を保持している部分のテープとを含む部品保持部分の重量を算出する部品テープ重量算出ステップと、
前記部品テープ重量算出ステップで算出された前記部品保持部分の重量を、1単位数の部品保持部分の重量である単位重量で除算することによって、前記部品リールに含まれる部品の数量を算出する数量算出ステップとを含む
ことを特徴とする部品計数方法。
【請求項9】
部品を保持するテープが巻かれているリールである部品リールに含まれる部品を計数する部品計数プログラムであって、
前記部品リールの重量を取得する重量取得ステップと、
前記重量取得ステップで取得された重量から、前記部品リールに巻かれたテープに含まれる部品を保持していない部分の重量とリールのみの重量とを減算することによって、前記部品リールに含まれる部品と当該部品を保持している部分のテープとを含む部品保持部分の重量を算出する部品テープ重量算出ステップと、
前記部品テープ重量算出ステップで算出された前記部品保持部分の重量を、1単位数の部品保持部分の重量である単位重量で除算することによって、前記部品リールに含まれる部品の数量を算出する数量算出ステップとをコンピュータに実行させる
ことを特徴とする部品計数プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−41821(P2008−41821A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−212089(P2006−212089)
【出願日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】