金属−配位子錯体及び触媒
本発明は、概して、金属−配位子錯体、当該金属−配位子錯体を含む又は当該金属−配位子錯体から製造された触媒、当該触媒によりオレフィン重合反応を触媒してポリオレフィンを製造する方法、それにより製造されるポリオレフィン、金属−配位子錯体及び触媒の製造方法、並びにそれらの製造に有用な中間化合物に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の金属−配位子錯体:
【化1】
{式中、
各LQは、存在しないか、又はLであり;
各Lは、独立に、存在しないか、又はハロゲン原子、水素原子、(C1−C40)ヒドロカルビルC(O)N(H)−、(C1−C40)ヒドロカルビルC(O)N((C1−C20)ヒドロカルビル)、(C1−C40)ヒドロカルビルC(O)O−、(C1−C40)ヒドロカルビル、(C1−C40)ヘテロヒドロカルビル、RKRLN−、RLO−、RLS−又はRKRLP−(ここで、各RK及びRLは、独立に、水素、(C1−C40)ヒドロカルビル、[(C1−C10)ヒドロカルビル]3Si、[(C1−C10)ヒドロカルビル]3Si(C1−C10)ヒドロカルビル、又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルであるか、あるいはRKとRLが一緒になって(C2−C40)ヒドロカルビレン又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビレンを形成している)であるか、あるいはLとLQが一緒になって(RD)2C=C(RD)−C(RD)=C(RD)2を形成しており、各Lは、独立に、M1に結合しているモノアニオン性部分であり;
nは0〜3の整数であり;
各Xは、独立に、存在しないか、又はRXNRKRL、RKORL、RKSRLもしくはRXPRKRLである中性ルイス塩基基(ここで、各RXは、独立に、水素、(C1−C40)ヒドロカルビル、[(C1−C10)ヒドロカルビル]3Si、[(C1−C10)ヒドロカルビル]3Si(C1−C10)ヒドロカルビル、又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルであり、RK及びRLは、独立に、先に定義したとおりである)であり;
Jは式(J1)〜(J7):
RKRLRXP=N− (J1),(式中、RK、RL及びRXの各々は、独立に、先に定義したとおりである);
RKRLB−O− (J2),(式中、RK及びRLの各々は、独立に、先に定義したとおりである);
【化2】
(式中、−−−は2つの非局在化したπ結合を示し、
各RW1及びRW2は独立にRXであり、M2はAl−RA、Ga−RA又はZnであり、ここで、各RAは独立に(C1−C40)アルキル、RKRLN−又はRLO−であり、各RJは独立に(C6−C12)アリールである);
RKRLN−O− (J4),(式中、RK及びRLの各々は、独立に、先に定義したとおりである);
RKRLC=N− (J5),(式中、RK及びRLの各々は、独立に、先に定義したとおりである);
RK(RLRXN)C=N− (J6),(式中、RK、RL及びRXの各々は、独立に、先に定義したとおりである);
(RLRXN)2C=N− (J7),(式中、RK、RL及びRXの各々は、独立に、先に定義したとおりである);
のいずれか1つのモノアニオン性部分であるか、あるいは、
nは1、2又は3であり、1つのXとJが一緒になって式(K1)〜(K6):
【化3】
(式中、RK、RL及びRXの各々は、独立に、先に定義したとおりである)
のうちのいずれか1つのモノアニオン性二座部分XJ−JXを形成しており;
各M1は、独立に、第4族金属であり、これは、M1がハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)又はチタン(Ti)であることを意味し、当該金属は+3又は+4の形式酸化状態にあり;
mは0〜3の整数であり;
各R1は、独立に、H、(C1−C40)ヒドロカルビル、又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルであり;
R2、R3及びR4の各々は、独立に、(C1−C40)ヒドロカルビル、(C1−C40)ヒドロカルビルO−、(C1−C40)ヒドロカルビルS−、(C1−C40)ヒドロカルビルS(O)−、(C1−C40)ヒドロカルビルS(O)2−、((C1−C40)ヒドロカルビル)2N−、((C1−C40)ヒドロカルビル)2P−、又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルであるか、あるいは、R4は、先に定義したとおりであり、R2とR3が一緒になって式(R23):
【化4】
(式中、R2A及びR3Aの各々は、独立に、(C1−C40)ヒドロカルビル、(C1−C40)ヒドロカルビルO−、(C1−C40)ヒドロカルビルS−、(C1−C40)ヒドロカルビルS(O)−、(C1−C40)ヒドロカルビルS(O)2−、((C1−C40)ヒドロカルビル)2N−、((C1−C40)ヒドロカルビル)2P−、又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルである)
のジラジカルを形成しており;
各R5は、独立に、(C1−C40)ヒドロカルビル、又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルであるか;あるいは
R1とR2、R1とR4、R1とR2A、R2とR3、R2とR5、R2AとR3A、R2AとR5、R3とR4、R3AとR4、R4とR5、R1もしくはR5とXもしくはJのRK、又はR1もしくはR5とLもしくはJのRLは一緒になって(C1−C40)ヒドロカルビレン又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビレンを形成しており、それらの残りは先に定義したとおりであるか;あるいは
R1もしくはR5とLが一緒になって、(C1−C40)ヒドロカルビレン−C(O)N(H)−、(C1−C40)ヒドロカルビレン−C(O)N((C1−C20)ヒドロカルビル)、(C1−C40)ヒドロカルビレン−C(O)O−、(C1−C40)ヒドロカルビレン、又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビレンを形成しており、それらの残りは先に定義したとおりであるか;あるいは
R1〜R5、R2A、R3A、XもしくはJのRK及びLもしくはJのRLのうちのいずれか3つ又は4つが一緒になって、(C1−C40)ヒドロカルビレン又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビレンの各三価又は四価の類似体を形成しており、それらの残りは先に定義したとおりであり;あるいは
R1もしくはR5と、R1〜R5の残りとR2A、R3A、XもしくはJのRK及びLもしくはJのRLのうちのいずれか1つ又は2つとがLと一緒になって、(C1−C40)ヒドロカルビレン−C(O)N(H)−、(C1−C40)ヒドロカルビレン−C(O)N((C1−C20)ヒドロカルビル)、(C1−C40)ヒドロカルビレン−C(O)O−、(C1−C40)ヒドロカルビレン、又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビレンの各三価又は四価の類似体を形成しており、R1〜R5、R2A、R3A、XもしくはJのRK及びLもしくはJのRLの残りは先に定義したとおりであり;
上記(C6−C12)アリール、(C1−C10)ヒドロカルビル、(C1−C20)ヒドロカルビル、(C1−C40)ヒドロカルビル、(C1−C40)ヘテロヒドロカルビル、(C1−C40)ヒドロカルビレン、(C2−C40)ヒドロカルビレン、及び(C1−C40)ヘテロヒドロカルビレンの各々は、独立に、同じであるか又は異なり、置換されていないかもしくは1個以上の置換基RSにより置換されており;
各RSは、独立に、ハロゲン原子、ポリフルオロ、ペルフルオロ、非置換(C1−C18)ヒドロカルビル、F3C−、FCH2O−、F2HCO−、F3CO−、オキソ、R3Si−、RO−、RS−、RS(O)−、RS(O)2−、R2P−、R2N−、R2C=N−、NC−、RC(O)O−、ROC(O)−、RC(O)N(R)−、又はR2NC(O)−であり、ここで、各Rは独立に非置換(C1−C18)ヒドロカルビルであり;
各
【化5】
は、独立に、結合フラグメントを示し;
各L、LQ、及びmは、式(I)の金属−配位子錯体が集合体で中性であるように、金属M1の形式酸化状態に応じて選択される}。
【請求項2】
R2とR3が一緒になって式(R23):
【化6】
のジラジカルを形成しているために、式(I)の金属−配位子錯体は、式(II−B)、(II−E)、(II−A)、(II−H)又は(II−I):
【化7】
[式(II−B)において、各R34は、独立に、C(R35)2、O、S、S(O)、S(O)2、N(RN)、Si(RC)2又はP(RP)であり、ここで、各R35は、独立に、H又は(C1−C20)ヒドロカルビルであり、各RN、RC及びRPは、独立に、(C1−C20)ヒドロカルビルである];
【化8】
[式(II−E)において、各−−−−は、存在しないか、又はπ結合である]
【化9】
[式(II−A)において、各R34は、独立に、C(R35)2、O、S、S(O)、S(O)2、N(RN)、Si(RC)2又はP(RP)であり、ここで、各R35は、独立に、H又は(C1−C20)ヒドロカルビルであり、各RN、RC及びRPは、独立に、(C1−C20)ヒドロカルビルである];
【化10】
[式(II−H)において、R2Aは、H又は(C1−C40)ヒドロカルビルであり、R3AとR4は一緒になって(C1−C20)ヒドロカルビレン又は(C1−C20)ヘテロヒドロカルビレンを形成している];又は
【化11】
[式(II−I)において、R2Aは、H又は(C1−C40)ヒドロカルビルであり、R3AとR4は一緒になって(C1−C20)ヒドロカルビレン又は(C1−C20)ヘテロヒドロカルビレンを形成している]
の金属−配位子錯体である、請求項1に記載の金属−配位子錯体。
【請求項3】
式(II−H)及び(II−I)において、R3AとR4が一緒になって(C2−C5)ヒドロカルビレン又は(C1−C4)ヘテロヒドロカルビレンを形成しており、R1及びR5の各々は、独立に、(C1−C10)ヒドロカルビルであり、R2AはH又は(C1−C10)アルキルである、請求項2に記載の金属−配位子錯体。
【請求項4】
式(III):
【化12】
[式中、R2B、R3B及びR4の各々は、独立に、(C1−C40)ヒドロカルビル、(C1−C40)ヒドロカルビルO−、(C1−C40)ヒドロカルビルS−、(C1−C40)ヒドロカルビルS(O)−、(C1−C40)ヒドロカルビルS(O)2−、((C1−C40)ヒドロカルビル)2N−、((C1−C40)ヒドロカルビル)2P−又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルである]
の金属-配位子錯体である請求項1に記載の金属-配位子錯体。
【請求項5】
式(I)において;あるいは、式(II−B)、(II−E)又は(II−A)において;あるいは、式(III)において、JがRKRLRXP=N−(J1)又はRKRLC=N−(J5)である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の金属−配位子錯体。
【請求項6】
nが0であり、Xが存在しない、請求項1〜5のいずれか一項に記載の金属−配位子錯体。
【請求項7】
nが1であり、XとJが一緒になって式(K1)〜(K6)のいずれか1つの上記のアニオン性二座部分XJ−JXを形成していて、金属−配位子錯体が式(IV):
【化13】
により表されるものである、請求項1に記載の金属−配位子錯体。
【請求項8】
RK、RL及びRXの各々が、独立に、(C1−C20)ヒドロカルビルである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の金属−配位子錯体。
【請求項9】
L及びLQの各々が、独立に、(C1-C5)アルキル、トリメチルシリルメチル又はベンジルである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の金属-配位子錯体。
【請求項10】
前記金属−配位子錯体が式(1)〜(12):
【化14】
【化15】
(式中、Meはメチルであり、i−Prはiso−プロピルを意味し、t−Buは1,1−ジメチルエチルを意味し、Phはフェニルを意味する)
のいずれか1つにより表されるものである、請求項1に記載の金属−配位子錯体。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の1種以上の金属−配位子錯体と1種以上の活性化共触媒又はそれらの反応生成物を含む、あるいは請求項1〜10のいずれか一項に記載の1種以上の金属−配位子錯体と1種以上の活性化共触媒又はそれらの反応生成物から製造された触媒であって、1種以上の金属−配位子錯体の総モル数と1種以上の活性化共触媒の総モル数との比が1:10,000〜100:1である触媒。
【請求項12】
ポリオレフィンの製造方法であって、少なくとも1種の重合性オレフィンを、当該少なくとも1種の重合性オレフィンの少なくとも幾らかを重合させるのに十分なオレフィン重合条件の下で、請求項11に記載の触媒に接触させて前記少なくとも1種の重合性オレフィンからポリオレフィンを生成させる工程を含む、ポリオレフィンの製造方法。
【請求項1】
式(I)の金属−配位子錯体:
【化1】
{式中、
各LQは、存在しないか、又はLであり;
各Lは、独立に、存在しないか、又はハロゲン原子、水素原子、(C1−C40)ヒドロカルビルC(O)N(H)−、(C1−C40)ヒドロカルビルC(O)N((C1−C20)ヒドロカルビル)、(C1−C40)ヒドロカルビルC(O)O−、(C1−C40)ヒドロカルビル、(C1−C40)ヘテロヒドロカルビル、RKRLN−、RLO−、RLS−又はRKRLP−(ここで、各RK及びRLは、独立に、水素、(C1−C40)ヒドロカルビル、[(C1−C10)ヒドロカルビル]3Si、[(C1−C10)ヒドロカルビル]3Si(C1−C10)ヒドロカルビル、又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルであるか、あるいはRKとRLが一緒になって(C2−C40)ヒドロカルビレン又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビレンを形成している)であるか、あるいはLとLQが一緒になって(RD)2C=C(RD)−C(RD)=C(RD)2を形成しており、各Lは、独立に、M1に結合しているモノアニオン性部分であり;
nは0〜3の整数であり;
各Xは、独立に、存在しないか、又はRXNRKRL、RKORL、RKSRLもしくはRXPRKRLである中性ルイス塩基基(ここで、各RXは、独立に、水素、(C1−C40)ヒドロカルビル、[(C1−C10)ヒドロカルビル]3Si、[(C1−C10)ヒドロカルビル]3Si(C1−C10)ヒドロカルビル、又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルであり、RK及びRLは、独立に、先に定義したとおりである)であり;
Jは式(J1)〜(J7):
RKRLRXP=N− (J1),(式中、RK、RL及びRXの各々は、独立に、先に定義したとおりである);
RKRLB−O− (J2),(式中、RK及びRLの各々は、独立に、先に定義したとおりである);
【化2】
(式中、−−−は2つの非局在化したπ結合を示し、
各RW1及びRW2は独立にRXであり、M2はAl−RA、Ga−RA又はZnであり、ここで、各RAは独立に(C1−C40)アルキル、RKRLN−又はRLO−であり、各RJは独立に(C6−C12)アリールである);
RKRLN−O− (J4),(式中、RK及びRLの各々は、独立に、先に定義したとおりである);
RKRLC=N− (J5),(式中、RK及びRLの各々は、独立に、先に定義したとおりである);
RK(RLRXN)C=N− (J6),(式中、RK、RL及びRXの各々は、独立に、先に定義したとおりである);
(RLRXN)2C=N− (J7),(式中、RK、RL及びRXの各々は、独立に、先に定義したとおりである);
のいずれか1つのモノアニオン性部分であるか、あるいは、
nは1、2又は3であり、1つのXとJが一緒になって式(K1)〜(K6):
【化3】
(式中、RK、RL及びRXの各々は、独立に、先に定義したとおりである)
のうちのいずれか1つのモノアニオン性二座部分XJ−JXを形成しており;
各M1は、独立に、第4族金属であり、これは、M1がハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)又はチタン(Ti)であることを意味し、当該金属は+3又は+4の形式酸化状態にあり;
mは0〜3の整数であり;
各R1は、独立に、H、(C1−C40)ヒドロカルビル、又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルであり;
R2、R3及びR4の各々は、独立に、(C1−C40)ヒドロカルビル、(C1−C40)ヒドロカルビルO−、(C1−C40)ヒドロカルビルS−、(C1−C40)ヒドロカルビルS(O)−、(C1−C40)ヒドロカルビルS(O)2−、((C1−C40)ヒドロカルビル)2N−、((C1−C40)ヒドロカルビル)2P−、又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルであるか、あるいは、R4は、先に定義したとおりであり、R2とR3が一緒になって式(R23):
【化4】
(式中、R2A及びR3Aの各々は、独立に、(C1−C40)ヒドロカルビル、(C1−C40)ヒドロカルビルO−、(C1−C40)ヒドロカルビルS−、(C1−C40)ヒドロカルビルS(O)−、(C1−C40)ヒドロカルビルS(O)2−、((C1−C40)ヒドロカルビル)2N−、((C1−C40)ヒドロカルビル)2P−、又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルである)
のジラジカルを形成しており;
各R5は、独立に、(C1−C40)ヒドロカルビル、又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルであるか;あるいは
R1とR2、R1とR4、R1とR2A、R2とR3、R2とR5、R2AとR3A、R2AとR5、R3とR4、R3AとR4、R4とR5、R1もしくはR5とXもしくはJのRK、又はR1もしくはR5とLもしくはJのRLは一緒になって(C1−C40)ヒドロカルビレン又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビレンを形成しており、それらの残りは先に定義したとおりであるか;あるいは
R1もしくはR5とLが一緒になって、(C1−C40)ヒドロカルビレン−C(O)N(H)−、(C1−C40)ヒドロカルビレン−C(O)N((C1−C20)ヒドロカルビル)、(C1−C40)ヒドロカルビレン−C(O)O−、(C1−C40)ヒドロカルビレン、又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビレンを形成しており、それらの残りは先に定義したとおりであるか;あるいは
R1〜R5、R2A、R3A、XもしくはJのRK及びLもしくはJのRLのうちのいずれか3つ又は4つが一緒になって、(C1−C40)ヒドロカルビレン又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビレンの各三価又は四価の類似体を形成しており、それらの残りは先に定義したとおりであり;あるいは
R1もしくはR5と、R1〜R5の残りとR2A、R3A、XもしくはJのRK及びLもしくはJのRLのうちのいずれか1つ又は2つとがLと一緒になって、(C1−C40)ヒドロカルビレン−C(O)N(H)−、(C1−C40)ヒドロカルビレン−C(O)N((C1−C20)ヒドロカルビル)、(C1−C40)ヒドロカルビレン−C(O)O−、(C1−C40)ヒドロカルビレン、又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビレンの各三価又は四価の類似体を形成しており、R1〜R5、R2A、R3A、XもしくはJのRK及びLもしくはJのRLの残りは先に定義したとおりであり;
上記(C6−C12)アリール、(C1−C10)ヒドロカルビル、(C1−C20)ヒドロカルビル、(C1−C40)ヒドロカルビル、(C1−C40)ヘテロヒドロカルビル、(C1−C40)ヒドロカルビレン、(C2−C40)ヒドロカルビレン、及び(C1−C40)ヘテロヒドロカルビレンの各々は、独立に、同じであるか又は異なり、置換されていないかもしくは1個以上の置換基RSにより置換されており;
各RSは、独立に、ハロゲン原子、ポリフルオロ、ペルフルオロ、非置換(C1−C18)ヒドロカルビル、F3C−、FCH2O−、F2HCO−、F3CO−、オキソ、R3Si−、RO−、RS−、RS(O)−、RS(O)2−、R2P−、R2N−、R2C=N−、NC−、RC(O)O−、ROC(O)−、RC(O)N(R)−、又はR2NC(O)−であり、ここで、各Rは独立に非置換(C1−C18)ヒドロカルビルであり;
各
【化5】
は、独立に、結合フラグメントを示し;
各L、LQ、及びmは、式(I)の金属−配位子錯体が集合体で中性であるように、金属M1の形式酸化状態に応じて選択される}。
【請求項2】
R2とR3が一緒になって式(R23):
【化6】
のジラジカルを形成しているために、式(I)の金属−配位子錯体は、式(II−B)、(II−E)、(II−A)、(II−H)又は(II−I):
【化7】
[式(II−B)において、各R34は、独立に、C(R35)2、O、S、S(O)、S(O)2、N(RN)、Si(RC)2又はP(RP)であり、ここで、各R35は、独立に、H又は(C1−C20)ヒドロカルビルであり、各RN、RC及びRPは、独立に、(C1−C20)ヒドロカルビルである];
【化8】
[式(II−E)において、各−−−−は、存在しないか、又はπ結合である]
【化9】
[式(II−A)において、各R34は、独立に、C(R35)2、O、S、S(O)、S(O)2、N(RN)、Si(RC)2又はP(RP)であり、ここで、各R35は、独立に、H又は(C1−C20)ヒドロカルビルであり、各RN、RC及びRPは、独立に、(C1−C20)ヒドロカルビルである];
【化10】
[式(II−H)において、R2Aは、H又は(C1−C40)ヒドロカルビルであり、R3AとR4は一緒になって(C1−C20)ヒドロカルビレン又は(C1−C20)ヘテロヒドロカルビレンを形成している];又は
【化11】
[式(II−I)において、R2Aは、H又は(C1−C40)ヒドロカルビルであり、R3AとR4は一緒になって(C1−C20)ヒドロカルビレン又は(C1−C20)ヘテロヒドロカルビレンを形成している]
の金属−配位子錯体である、請求項1に記載の金属−配位子錯体。
【請求項3】
式(II−H)及び(II−I)において、R3AとR4が一緒になって(C2−C5)ヒドロカルビレン又は(C1−C4)ヘテロヒドロカルビレンを形成しており、R1及びR5の各々は、独立に、(C1−C10)ヒドロカルビルであり、R2AはH又は(C1−C10)アルキルである、請求項2に記載の金属−配位子錯体。
【請求項4】
式(III):
【化12】
[式中、R2B、R3B及びR4の各々は、独立に、(C1−C40)ヒドロカルビル、(C1−C40)ヒドロカルビルO−、(C1−C40)ヒドロカルビルS−、(C1−C40)ヒドロカルビルS(O)−、(C1−C40)ヒドロカルビルS(O)2−、((C1−C40)ヒドロカルビル)2N−、((C1−C40)ヒドロカルビル)2P−又は(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルである]
の金属-配位子錯体である請求項1に記載の金属-配位子錯体。
【請求項5】
式(I)において;あるいは、式(II−B)、(II−E)又は(II−A)において;あるいは、式(III)において、JがRKRLRXP=N−(J1)又はRKRLC=N−(J5)である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の金属−配位子錯体。
【請求項6】
nが0であり、Xが存在しない、請求項1〜5のいずれか一項に記載の金属−配位子錯体。
【請求項7】
nが1であり、XとJが一緒になって式(K1)〜(K6)のいずれか1つの上記のアニオン性二座部分XJ−JXを形成していて、金属−配位子錯体が式(IV):
【化13】
により表されるものである、請求項1に記載の金属−配位子錯体。
【請求項8】
RK、RL及びRXの各々が、独立に、(C1−C20)ヒドロカルビルである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の金属−配位子錯体。
【請求項9】
L及びLQの各々が、独立に、(C1-C5)アルキル、トリメチルシリルメチル又はベンジルである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の金属-配位子錯体。
【請求項10】
前記金属−配位子錯体が式(1)〜(12):
【化14】
【化15】
(式中、Meはメチルであり、i−Prはiso−プロピルを意味し、t−Buは1,1−ジメチルエチルを意味し、Phはフェニルを意味する)
のいずれか1つにより表されるものである、請求項1に記載の金属−配位子錯体。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の1種以上の金属−配位子錯体と1種以上の活性化共触媒又はそれらの反応生成物を含む、あるいは請求項1〜10のいずれか一項に記載の1種以上の金属−配位子錯体と1種以上の活性化共触媒又はそれらの反応生成物から製造された触媒であって、1種以上の金属−配位子錯体の総モル数と1種以上の活性化共触媒の総モル数との比が1:10,000〜100:1である触媒。
【請求項12】
ポリオレフィンの製造方法であって、少なくとも1種の重合性オレフィンを、当該少なくとも1種の重合性オレフィンの少なくとも幾らかを重合させるのに十分なオレフィン重合条件の下で、請求項11に記載の触媒に接触させて前記少なくとも1種の重合性オレフィンからポリオレフィンを生成させる工程を含む、ポリオレフィンの製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公表番号】特表2013−520418(P2013−520418A)
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553934(P2012−553934)
【出願日】平成23年2月8日(2011.2.8)
【国際出願番号】PCT/US2011/024012
【国際公開番号】WO2011/102989
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー (1,383)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月8日(2011.2.8)
【国際出願番号】PCT/US2011/024012
【国際公開番号】WO2011/102989
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー (1,383)
【Fターム(参考)】
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