説明

金属加工方法及びボス形成冶具

【課題】美麗な外観が容易に得られ、且つ筺体との間の機械的強度が高いボスを形成できる金属加工方法及びボス形成冶具を提供する。
【解決手段】金属板30に加工冶具1を回転させながら押し当てて金属を塑性流動させ、加工冶具1の溝内に金属を進入させてボス(突起)31を形成する。加工冶具1の加工面の縁部には突出部1cを設ける。この突出部1cが壁となり、加工冶具1の側方に移動しようとする金属が押し戻される。その結果、バリや金属板30の裏面に窪みが発生することが抑制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属製の板材等に突起を形成する金属加工方法及びボス形成冶具に関する。
【背景技術】
【0002】
ノート型パソコンや携帯電話機などの電子機器の筺体材料として、軽量で強度が高く、プラスチック等の樹脂材料に比べてリサイクル性に優れたマグネシウム合金やアルミニウム合金等が使用されるようになった。これらの軽金属からなる筺体は、一般的にチクソモールディング法やダイキャスト法により製造されている。
【0003】
しかし、チクソモールディング法やダイキャスト法では、バリや材料(溶湯)の移動の跡が成型後に残りやすく、後処理が煩雑であり、製造コストが高くなってしまうという欠点がある。一方、金属板をプレス加工して筺体を製造すれば、チクソモールディング法やダイキャスト法で筺体を製造する場合よりも外観が優れた筺体を低コストで製造することができる。電子機器の筺体には、内蔵部品のねじ止めや筺体同士の組み付けを行うためのボス(突起)が設けられているが、金属板の表面にボスを形成する方法として、金属管を金属板の表面にスタッド溶接で接合する方法が知られている。従って、この技術を使用して金属板から電子機器の筺体を製造することができる。
【0004】
また、別の方法として、筺体となる金属板の表面に別の金属板を貼り付け、中空円筒状の冶具を回転させながら金属板に強く押し当てる方法が提案されている。この方法では、冶具と金属板との間に発生する摩擦熱により金属板の表面が塑性流動し、冶具の内面に沿って金属が盛り上がって中空の突起(ボス)が形成される。更に、この中空の突起が筺体となる金属板に圧接される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−14967号公報
【特許文献2】特開2009−107006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した方法では、いずれもボスとなる部材と筺体となる金属板とを溶接又は圧接により接合している。このため、筺体とボスとの間の接合強度が十分でないことが考えられ、信頼性が低い。
【0007】
また、スタッド溶接によりボスを形成する方法では、ボスを形成した面の反対側の面に溶接痕が残り、筺体の外観を損なうという問題もある。
【0008】
以上から、美麗な外観が容易に得られ、且つ筺体との間の機械的強度が高いボスを形成できる金属加工方法及びボス形成冶具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一観点によれば、金属材に加工冶具を回転させながら押し当てて金属を塑性流動させる工程と、前記塑性流動した金属を前記加工冶具の前記金属材が接触する面に設けられた溝内に進入させて前記金属材の表面に前記溝の形状に倣う形状の突起を形成する工程とを有し、前記加工冶具の前記金属材側の面の縁部には当該加工冶具の回転軸に平行な方向に突出する突出部を有する金属加工方法が提供される。
【発明の効果】
【0010】
上記一観点によれば、加工冶具の金属材側の面(加工面)の縁部に、当該加工冶具の回転軸に平行な方向に突出する突出部を有している。加工冶具を回転させながら金属材に強く押し当てると、摩擦熱により金属材の温度が上昇して金属が塑性流動しやすくなる。塑性流動した金属の一部は加工冶具に設けられた溝内に進入して突起を形成するが、他の一部は加工冶具により加えられる圧力により側方に移動してバリとなる。また、加工冶具の下方に存在する金属が少なくなると、金属材の裏面側に窪みが発生しやすくなる。
【0011】
しかし、上記一観点によれば、加工冶具の加工面の縁部に突出部を設けているので、この突出部が壁となり、加工冶具の側方に塑性流動使用とする金属が内側に押し戻される。これにより、バリや金属材の裏側の窪みの発生が抑制される。また、上記一観点によれば、金属材中の金属を塑性流動させて突起を形成しているので、金属材に突起となる他の金属部材を溶接又は圧接する方法に比べて、金属材と突起との間の機械的強度が高い。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、実施形態に係る金属加工装置の構造を示す模式図である。
【図2】図2は、ボス形成冶具の縦断面図である。
【図3】図3(a)〜(c)は、金属加工装置を使用した金属加工方法を工程順に示す断面図である。
【図4】図4は、ボス形成冶具に突出部が設けられていない場合の問題点を示す断面図である。
【図5】図5(a)は金属加工方法により形成されたボスの一例を示すを斜視図、図5(b)は同じくその断面図である。
【図6】比較例のボス形成冶具を示す断面図である。
【図7】図7(a),(b)は、ボス形成冶具の変形例(その1)を示す断面図である。
【図8】図8は、ボス形成冶具の変形例(その2)を示す断面図である。
【図9】図9は、ボス形成冶具の変形例(その3)を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施形態について、添付の図面を参照しつつ説明する。
【0014】
図1は、本実施形態に係る金属加工装置の構造を示す模式図である。この図1に示すように、実施形態に係る金属加工装置10は、XYテーブル11と、モータ13と、押圧機構部14と、制御部15とを有している。加工対象となる金属板30はXYテーブル11の上に保持される。このXYテーブル11は、制御部15からの信号に応じて金属板30を保持したまま水平方向(X軸方向及びY軸方向)に移動する。
【0015】
モータ13は、その回転軸を下に向けてXYテーブル11の上方に配置されている。モータ13の回転軸にはチャック12が設けられており、このチャック12にボス形成冶具(加工冶具)1が交換可能に取り付けられる。また、モータ13は、押圧機構部14により駆動されて上下方向に移動する。制御部15は、予め設定された手順でXYテーブル11、モータ13及び押圧機構部14を制御する。
【0016】
図2はボス形成冶具1の縦断面図である。ボス形成冶具1は円筒状に形成されており、その下側の面が金属板30に接触する加工面1aとなっている。また、冶具1の加工面1a側には、ボスの形状を規定する円環状の溝1bが設けられている。更に、加工面1aの縁部には、下方に向けて突出する突出部1cが設けられている。
【0017】
本実施形態の冶具1では、溝1bの内側の直径φ1が約2.4mm、外側の直径φ2が約5.0mm、溝深さDが約5.0mmである。また、冶具1の外径φ3は約8mm、突出部1cの高さHは約0.3mm、突出部1cの内側の面の曲率半径Rは約0.3mmに設定されている。なお、これら各部の寸法は、形成すべきボスの大きさに応じて適宜設定される。
【0018】
ボス形成冶具1は、その融点が加工対象の金属板30を構成する金属が塑性流動を起こす温度よりも高い材料により形成される。本実施形態では、金属板30がMg(マグネシウム)、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)又はそれらの金属を主成分とする合金からなり、ボス形成冶具1がステンレス鋼(SUS304)からなるものとする。
【0019】
図3(a)〜(c)は、上述の金属加工装置を使用した金属加工方法を工程順に示す断面図である。
【0020】
まず、図3(a)に示すように、金属加工装置10のXYテーブル11の上に金属板30を保持する。そして、制御部15から出力される信号によりモータ13を駆動して、ボス形成冶具1を5000rpm以上の速度、例えば8000rpm〜10000rpmの速度で回転させる。また、制御部15から出力される信号によりXYテーブル11を駆動して、金属板30の所定箇所を冶具1の下方に配置する。
【0021】
なお、後述する工程で塑性流動を起こりやすくするために、予め金属板30を200℃程度に加熱しておくことが好ましい。また、モータ13の回転速度は金属板30の材質や冶具1の大きさ等を考慮して適宜設定すればよい。
【0022】
次に、図3(b)に示すように、モータ13の回転を継続したまま、制御部15から出力される信号により押圧機構部13を駆動してモータ13を下降させ、ボス形成冶具1の加工面1aを金属板30に例えば摩擦圧力が15MPa以上となるように押し当てる。これにより、ボス形成冶具1と金属板30との間に摩擦熱が発生して金属板30の温度が上昇し、金属板30中の金属が塑性流動して、図3(b)中に矢印で示すように冶具1の溝1b内に進入する。このとき、冶具1の押下げ圧力により冶具1の外側に向かう方向にも金属の塑性流動が起こる。しかし、本実施形態では冶具1の加工面1aの縁部に突出部1cが設けられているので、この突出部1cが壁となって外側に向かう金属が内側に押し戻される。
【0023】
仮に、ボス形成冶具1に突出部1cがないとすると、図4に示すように塑性流動する金属が冶具1の外側に押し出されて冶具1の周囲に大きなバリ3が発生する。そのため、バリ3を除去するための後処理工程が煩雑になり、製品コスト上昇の原因となる。また、金属板30の厚さが例えば1mm程度と薄い場合は、溝1bの下方の部分で金属が不足して金属板30の外側の面(図4では下側の面)に窪み(いわゆる「ひけ」)4が発生し、外観不良となってしまう。
【0024】
一方、本実施形態では、ボス形成冶具1の加工面の縁部に突出部1cが設けられているので、前述したように突出部1cが壁となって塑性流動する金属を内側に押し戻す。そのため、冶具1の外側に大きなバリが発生することがなく、また金属板30が例えば1mm程度と薄くても外観不良となる窪みの発生が防止される。
【0025】
なお、冶具1の外径φ3を溝1bの外径φ2の1.5倍以上とすることが好ましく、これにより塑性流動した金属が冶具1の外側に流出することをより確実に抑制できる。
【0026】
上述したように金属板30に冶具1を押し当てた後、溝1bに金属が十分流入するまで一定時間保持する。このとき、金属板30と冶具1との間の摩擦により金属板30の温度が上昇するか、本実施形態では金属板30と冶具1との間の摩擦により金属が塑性変形しやすい温度(例えば200℃〜300℃)になればよく、金属が溶融するまで温度を上昇させる必要はない。
【0027】
その後、制御部15から出力される信号により押圧機構部14を制御してモータ13を上昇させ、図3(c)に示すように冶具1を金属板30から離す。これにより、金属板30の表面に、冶具1の溝1bの形状に倣う形状のボス31が形成される。必要に応じてXYテーブル11の移動と押圧機構部14による上下動とを繰り返し、金属板30の複数の箇所にそれぞれボス31を形成する。
【0028】
本実施形態においては、金属板30中の金属を塑性流動させてボス31を形成しているので、溶接又は圧接により金属板にボスを接合する場合に比べて、金属板とボスとの間の機械的強度が高い。また、前述したように本実施形態によれば、金属板30の外側の面に窪みが発生することが抑えられるので、後処理工程が不要(又は簡単)であり、美麗な外観を有する電子機器用筺体を容易に製造することができる。
【0029】
図5(a)は上述の金属加工方法により形成されたボスの一例を示すを斜視図、図5(b)は同じくその断面図である。
【0030】
上述の方法により形成されたボス31は、図5(a),(b)に示すように、ボス形成冶具1の溝1bの形状に倣う筒状の形状を有している。また、ボス31の周囲には、冶具1の加工面1aに倣う形状の凹部31aが形成される。この凹部31aに対応する量の金属が冶具1の溝1b内に進入してボス31を形成している。
【0031】
凹部31aの外周には、冶具1の外側に押し出された金属によりバリ31dが発生する。但し、本実施形態では、前述したように冶具1の外側に押し出される金属の量が少ないので、バリ31dの高さは低く、問題となることはない。必要であれば、バリ31dは研磨等により容易に除去できる。
【0032】
以下、本実施形態に係る金属加工方法により金属板にボスを形成し、電子機器の筺体として使用した場合の適否を判定した結果について、比較例と比較して説明する。
【0033】
実施例1〜3の冶具として、図2に示す突出部1cの内側の曲率半径Rを約0.3mm(実施例1)、約0.5mm(実施例2)、約1mm(実施例3)とした冶具を用意した。なお、突出部1cの高さHはいずれも約0.3mmである。また、溝1bの内側の直径φ1は約2.4mm、外側の直径φ2は約5.0mm、溝深さDは約5.0mm、冶具1の外径φ3は約8mmである。
【0034】
一方、比較例の冶具として、図6に示すように加工面の縁部に突出部がないこと以外は実施例1〜3と同様の冶具を用意した。比較例の冶具の溝1bの内側の直径φ1は約2.4mm、外側の直径φ2は約5.0mm、溝深さDは約5.0mm、冶具1の外径φ3は約8mmである。
【0035】
なお、これら実施例1〜3及び比較例の冶具はいずれもステンレス鋼(SUS304)製である。また、加工対象の金属板30には厚さが約1.0mmのマグネシウム合金(AZ31B)板を使用し、加工面を予め脱脂洗浄した。
【0036】
実施例1〜3及び比較例の冶具を図1に示す金属加工装置に取り付け、金属板の表面にボスを形成した。このときの冶具の回転速度は約8000rpm、摩擦圧力は約30MPaであり、冶具を金属板30の表面から約0.5mmの深さまで押し込んだ。
【0037】
その結果、実施例1〜3及び比較例の全ての冶具において、冶具の溝形状に倣う形状の中空筒状のボスを形成することができた。それらのボスが形成された金属板を観察したところ、ボスの周囲には冶具の加工面の形状の凹部(擦過痕)が見られた。
【0038】
また、実施例1〜3及び比較例の各冶具を用いてボスを形成した後の各金属板について、バリの高さ及び裏面側の窪みの深さを測定した。その結果を下記表1に示す。更に、タッピング試験を行った。すなわち、タップを用いてボスの内壁面にM3のねじ加工を施し、その後ねじ締めを5回繰り返し行ってボス及びねじ山の破損の有無を調べた。ねじの締め付けトルクは約5kgf/cm2とした。その結果も、表1に併せて示す。
【0039】
【表1】

表1からわかるように、比較例の冶具を用いた場合はバリの高さが約0.5mmであったのに対し、実施例1〜3の冶具を用いた場合はバリの高さが0.02mm〜0.1mmと低いものであった。また、比較例の冶具を用いた場合は金属板の裏面に深さが約0.2mmの窪みが発生したのに対し、実施例1〜3の冶具では窪みの深さは0.01mm〜0.06mmと極めて小さいものであった。これらの結果から、上述した技術の有用性が確認された。なお、タッピング試験では、実施例1〜及び比較例のいずれにおいても、ボス及びねじ山の破損はなかった。
【0040】
図7〜図9は、ボス形成冶具の変形例を示す断面図である。
【0041】
図7(a)に示すボス形成冶具41が図2に示す冶具1と異なる点は、溝1bの内側の部分の先端が円錐状に形成されていることにある。このように加工面の中心部に錘状の部分を設けることにより、加工時には図7(b)に示すように錘状の傾斜面によって金属が溝1bの下方に押し出される。これにより、金属板30の裏面側に窪みが形成されることをより確実に防止できる。
【0042】
図8に示すボス形成冶具42では、加工面に縁部に設けられた突出部42aの断面形状が三角形である。また、図9に示すボス形成冶具43では、加工面の縁部に設けられた突出部43aの断面形状が矩形である。加工面の縁部に設けられた突出部は塑性流動する金属を内側に押し戻す壁として機能するものであればよく、これらの図8,図9に示すような形状としてもよい。
【0043】
以上の諸実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0044】
(付記1)金属材に加工冶具を回転させながら押し当てて金属を塑性流動させる工程と、
前記塑性流動した金属を前記加工冶具の前記金属材が接触する面に設けられた溝内に進入させて前記金属材の表面に前記溝の形状に倣う形状の突起を形成する工程とを有し、
前記加工冶具の前記金属材側の面の縁部には当該加工冶具の回転軸に平行な方向に突出する突出部を有することを特徴とする金属加工方法。
【0045】
(付記2)前記金属材が、板材であることを特徴とする付記1に記載の金属加工方法。
【0046】
(付記3)前記金属材が、Mg(マグネシウム)、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)又はそれらの金属を主成分とする合金からなることを特徴とする付記1又は2に記載の金属加工方法。
【0047】
(付記4)前記加工冶具に設けられた溝が円環状であることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の金属加工方法。
【0048】
(付記5)前記金属材を、予め200℃以上の温度に加熱することを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の金属加工方法。
【0049】
(付記6)金属材に回転させながら押し当てて前記金属材に突起を形成するボス形成冶具であって、
前記金属材に接触する加工面と、
前記加工面側に設けられた溝と、
前記加工面の縁部に設けられて回転軸に平行な方向に突出する突出部と
を有することを特徴とするボス形成冶具。
【0050】
(付記7)前記溝が前記回転軸を中心とする円環状であることを特徴とする付記6に記載のボス形成冶具。
【0051】
(付記8)前記加工面の円環状の溝の内側が錐状であることを特徴とする付記7に記載のボス形成冶具。
【符号の説明】
【0052】
1,41,42,43…ボス形成冶具、1a…加工面、1b…溝、1c,42a,43a…突出部、3,31d…バリ、4…窪み(ひけ)10…金属加工装置、11…XYテーブル、12…チャック、13…モータ、14…押圧機構部、15…制御部、30…金属板、31…ボス、31a…凹部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属材に加工冶具を回転させながら押し当てて金属を塑性流動させる工程と、
前記塑性流動した金属を前記加工冶具の前記金属材が接触する面に設けられた溝内に進入させて前記金属材の表面に前記溝の形状に倣う形状の突起を形成する工程とを有し、
前記加工冶具の前記金属材側の面の縁部には当該加工冶具の回転軸に平行な方向に突出する突出部を有することを特徴とする金属加工方法。
【請求項2】
前記金属材が、板材であることを特徴とする請求項1に記載の金属加工方法。
【請求項3】
前記金属材が、Mg(マグネシウム)、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)又はそれらの金属を主成分とする合金からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属加工方法。
【請求項4】
前記加工冶具に設けられた溝が円環状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金属加工方法。
【請求項5】
前記金属材を、予め200℃以上の温度に加熱することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の金属加工方法。
【請求項6】
金属材に回転させながら押し当てて前記金属材に突起を形成するボス形成冶具であって、
前記金属材に接触する加工面と、
前記加工面側に設けられた溝と、
前記加工面の縁部に設けられて回転軸に平行な方向に突出する突出部と
を有することを特徴とするボス形成冶具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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