録画再生システム、録画装置、携帯端末、及びこれらの録画再生システム、録画装置、携帯端末の録画再生方法
【課題】携帯端末の指示に基づいて録画装置が録画する録画再生システムであって、携帯端末と録画装置とが各々異なるエリアに移動した場合であっても、簡単かつ確実にユーザ所望の番組を録画することができる録画再生システムを提供する。
【解決手段】携帯端末は、予約対象のコンテンツの情報を録画装置に送信する録画対象コンテンツ送信手段(S109)を備え、録画装置は、マルチメディアコンテンツのリストを取得するリスト取得手段(S113)と、携帯端末から予約対象のコンテンツの情報を取得する録画対象コンテンツ取得手段と、取得されたリストに、取得されたコンテンツが含まれているか否かを判断する判断手段(S117)と、コンテンツが含まれていると判断された場合、取得された予約対象のコンテンツを録画する録画手段とを備えた。
【解決手段】携帯端末は、予約対象のコンテンツの情報を録画装置に送信する録画対象コンテンツ送信手段(S109)を備え、録画装置は、マルチメディアコンテンツのリストを取得するリスト取得手段(S113)と、携帯端末から予約対象のコンテンツの情報を取得する録画対象コンテンツ取得手段と、取得されたリストに、取得されたコンテンツが含まれているか否かを判断する判断手段(S117)と、コンテンツが含まれていると判断された場合、取得された予約対象のコンテンツを録画する録画手段とを備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の指示に基づいて録画装置がテレビ番組を録画する録画再生システムに係り、具体的には、携帯端末と録画装置との間で番組情報に同一性を保つことにより、簡単かつ確実にユーザ所望の番組を録画することができる録画再生システム、録画装置、携帯端末、及びこれらの録画再生システム、録画装置、携帯端末の録画再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な通信機能を備えた携帯端末がユーザに常時携帯されるようになったのに伴い、例えば家庭に設置されている録画装置に対して、携帯端末から番組情報を含んだ録画指示を送信するとともに、録画指示を受信した録画装置が受信した番組情報に基づいて録画処理を行うようなシステムが開発されている。
【0003】
例えば特許文献1によると、地域による放送チャンネルの違いを意識することなく自宅のビデオに容易に録画指示できる無線携帯端末が提案されている。この無線携帯端末は、テレビ放送受信中にスイッチにより自宅のビデオレコーダへの録画操作が行われた際に、位置情報とチャンネルテーブルから受信中のテレビ局を割り出し、チャンネルテーブルを参照して受信中のチャンネルに相当する自宅のテレビ局を自宅地域のチャンネルテーブルから割り出し、自宅のビデオレコーダのIPアドレスと割り出した自宅地域のチャンネル情報及び録画開始指示をビデオレコーダに送信するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−197884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
携帯端末から録画装置に対して録画対象の番組の番組情報を送信して、録画装置がその取得した番組情報に基づいて録画処理を行う方法では、通常、携帯端末がユーザに携帯されて移動するため、携帯端末と録画装置との間でそれぞれ使用場所が異なっている可能性が高く、携帯端末が番組表を保有している場合には、携帯端末と録画装置とがそれぞれ異なった放送エリアの番組表を保有しているために、録画装置でユーザ所望の番組とは異なる番組が録画されてしまうおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされてものであり、携帯端末と録画装置とを別個に備え、携帯端末の指示に基づいて録画装置が録画する録画再生システムであって、携帯端末と録画装置とが各々異なるエリアに移動した場合であっても、携帯端末と録画装置とで使用される番組情報に同一性を保つことにより、簡単かつ確実にユーザ所望の番組を録画することができる録画再生システム、録画装置、携帯端末、及びこれらの録画再生システム、録画装置、携帯端末の録画再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る録画再生システムは、マルチメディアコンテンツを録画する録画装置、及び前記録画装置で録画されたマルチメディアコンテンツを取得して再生する携帯端末を備えた録画再生システムであって、前記携帯端末は、予約対象のコンテンツの情報を前記録画装置に送信する録画対象コンテンツ送信手段を備え、前記録画装置は、前記マルチメディアコンテンツのリストを取得するリスト取得手段と、前記携帯端末から予約対象のコンテンツの情報を取得する録画対象コンテンツ取得手段と、前記リスト取得手段により取得されたリストに、前記録画対象コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツが含まれているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によりコンテンツが含まれていると判断された場合、前記コンテンツ取得手段により取得された予約対象のコンテンツを録画する録画手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る録画装置は、マルチメディアコンテンツのリストを取得するリスト取得手段と、携帯端末から予約対象のコンテンツの情報を取得する録画対象コンテンツ取得手段と、前記リスト取得手段により取得されたリストに、前記録画対象コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツが含まれているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によりコンテンツが含まれていると判断された場合、前記コンテンツ取得手段により取得された予約対象のコンテンツを録画する録画手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る携帯端末は、録画装置からマルチメディアコンテンツのリストを受信するリスト受信手段と、前記リスト受信手段により受信されたリストから、予約対象のコンテンツの情報を選択して前記録画装置に送信する録画対象コンテンツ送信手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る録画再生システム、録画装置、携帯端末、及びこれらの録画再生システム、録画装置、携帯端末の録画再生方法によると、携帯端末と録画装置とが各々異なるエリアに移動した場合であっても、携帯端末と録画装置とで使用される番組情報に同一性を保つことにより、簡単かつ確実にユーザ所望の番組を録画することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る録画再生システムを示すシステム構成図。
【図2】(A)は、本発明に係る録画装置及び携帯端末(携帯電話機)が相互に接続されていない状態を示す概略図、(B)は、本発明に係る録画装置及び携帯端末(携帯電話機)が相互に接続されている状態を示す概略図。
【図3】本発明に係る録画再生システムが有する携帯端末(携帯電話機)の機能を示すブロック図。
【図4】本発明に係る録画再生システムが有する録画装置の機能を示すブロック図。
【図5】(A)乃至(D)は、本発明に係る録画再生システムにおいて携帯端末(携帯電話機)と録画装置とが録画再生制御処理通信を行う方法を説明するための概略図。
【図6】第1実施形態の録画再生システムにおいて、録画制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図7】第1実施形態の録画再生システムにおいて、録画装置が録画予約制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図8】第1実施形態の録画再生システムにおいて、録画装置が録画制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図9】(A)乃至(E)は、第2実施形態の録画再生システムにおいて録画再生制御処理を行う方法を説明するための概略図。
【図10】第2実施形態の録画再生システムにおいて、録画予約制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図11】第2実施形態の携帯端末(携帯電話機)に記憶されたコンテンツ情報を示すデータ構成図。
【図12】第2実施形態の録画装置に記憶されたコンテンツ情報を示すデータ構成図。
【図13】第2実施形態の録画再生システムにおいて、録画装置が録画制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図14】第2実施形態の録画再生システムにおいて、録画装置が録画制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図15】第2実施形態の録画再生システムにおいて、録画装置が録画制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図16】第2実施形態の録画再生システムにおいて、携帯端末(携帯電話機)が再生制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図17】(A)乃至(C)は、第3実施形態の録画再生システムにおいて録画制御処理を行う方法を説明するための概略図。
【図18】第3実施形態の録画再生システムにおいて、録画予約制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
〔第1実施形態〕
本発明に係る録画再生システム、録画装置、携帯端末、及びこれらの録画再生システム、録画装置、携帯端末の録画再生方法の第1実施形態について、図1乃至図8を参照しながら説明する。第1実施形態の録画再生システム100が有する携帯端末として、携帯電話機1を例に挙げて説明する。
【0013】
図1は、第1実施形態の録画再生システム100を示すシステム構成図である。図1に示すように、録画再生システム100は、マルチメディアコンテンツを記憶して再生できる携帯電話機1、放送局により放送されているマルチメディアコンテンツを受信して録画できる録画装置2を備えている。
【0014】
携帯電話機1及び録画装置2は、相互に通信可能な通信機能を備えている。これらの通信機能は、例えば、W−LAN(Wireless LAN)、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信など、相互に所定距離内に置かれた状態で通信する通信機能、またはUSB(Universal Serial Bus)など有線で電気的に接続された状態で通信する通信機能などである。以下、携帯電話機1と録画装置2とは相互にBluetoothなどの規格に基づいた近距離無線通信が可能なものとして説明する。
【0015】
図2(A)は、携帯電話機1と録画装置2とが相互に接続されている状態を示す概略図であり、図2(B)は、携帯電話機1と録画装置2とが相互に接続されていない状態を示す概略図である。図2(A)に示すように、携帯電話機1及び録画装置2が所定距離以上離間されている状態では、携帯電話機1と録画装置2とは接続されていない状態であり、この状態では相互にデータ通信を行うことができない。また、図2(B)に示すように、携帯電話機1及び録画装置2が近接されている状態では、携帯電話機1と録画装置2とは接続された状態であり、この状態においては相互にセキュアなデータ通信を行うことができる。
【0016】
または、携帯電話機1と録画装置2とは、電気的に接続されている状態で相互に接続され、電気的に分離されている状態で接続が解除されるようにしても良く、接触された状態で相互に接続され、接触されていない状態で接続が解除されるようにしても良い。以下、携帯電話機1と録画装置2とは、相互に所定距離内にある場合に接続され、データ通信が可能となるものとして説明する。
【0017】
図3は、携帯電話機1の機能を示すブロック図である。図3に示すように、携帯電話機1は、主制御部10、電源回路部11、操作入力制御部12、表示制御部13、音声制御部14、通信制御部15、近距離無線通信制御部16、記憶部17、及びGPS受信部18がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
【0018】
主制御部10は、CPU(Central Processing Unit)を具備し、携帯電話機1の総括的な制御を行うとともに、後述する再生制御処理、その他の様々な演算処理や制御処理等を行う。電源回路部11はバッテリ等の電源供給源を具備し、例えばユーザによる操作キー12aを介した入力に基づいて電源のオン/オフ状態を切り替え、電源がオン状態の場合に電力供給源から各部に対して電力を供給して、携帯電話機1を動作可能にする。
【0019】
操作入力制御部12は、ユーザに押下されることによりデータを入力する操作キー12aを備えていて、操作キー12aの押下を検出すると、その押下されたキーを示す信号を生成して主制御部10に伝送する。信号を受信した主制御部10は、この信号に基づいた処理を行う。表示制御部13は、ディスプレイ13aを備えていて、主制御部10の制御に基づいて、文字データや画像データなどを含んだ表示データをディスプレイ13aに表示させる。
【0020】
音声制御部14は、音声を入力するマイクロフォン14a、音声を出力するスピーカ14bを備えていて、主制御部10の制御に基づいて、マイクロフォン14aで入力された音声からアナログ音声信号を生成し、このアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。また音声制御部14は、デジタル音声信号を取得すると、主制御部10の制御に基づいて、このデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、スピーカ14bから音声として出力する。
【0021】
通信制御部15は、主制御部10の制御に基づいて、基地局からアンテナ15aを介して受信した受信信号をスペクトラム逆拡散処理してデータを復元する。このデータは、主制御部20の指示により、音声制御部14に伝送されてスピーカ14bから出力されたり、表示制御部13に伝送されてディスプレイ13aに表示されたり、または記憶部17に記録されたりする。また通信制御部15は、主制御部10の制御に基づいて、マイクロフォン14aで入力された音声データや、操作キー12aを介して入力されたデータや記憶部17に記憶されたデータを取得すると、これらのデータに対してスペクトラム拡散処理を行い、基地局に対してアンテナ15aを介して送信する。
【0022】
近距離無線通信制御部16は、例えばBluetoothなどの近距離無線通信の通信インタフェースを備えていて、所定距離内にある他の通信機器(例えば録画装置2)からアンテナ16aを介して無線信号を受信して電気信号を生成した際に、この電気信号から、例えばBluetoothの規格に基づいて電気信号を変換して主制御部10に伝送する。また、近距離無線通信制御部16は、主制御部20の制御に基づいて、例えばBluetoothの規格に基づいた電気信号を生成し、この電気信号に基づいて無線信号を生成させて、所定距離内にある他の通信機器(例えば録画装置2)に対してアンテナ16aを介して送信する。
【0023】
記憶部17は、主制御部10が行う処理について、処理プログラムや処理に必要なデータ等を格納するROM(Read Only Memory)やハードディスク、不揮発性メモリ、データベース、主制御部10が処理を行う際に使用されるデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等から構成される。また、主制御部10が後述する録画制御処理や再生制御処理などを行う際の処理プログラムは、例えばROMに記憶されているものとする。
【0024】
GPS受信部18は、地球上の位置情報を測位するGPS(Global Positioning System)システムのGPS衛星から放送されている電波を受信するためのアンテナ18aを備えている。GPU受信部18は、このアンテナ18aを介して受信した電波に基づいて、携帯電話機1の位置情報を示すGPS情報を生成して、主制御部10に伝送する。なお、GPS情報の取得方法は携帯電話機1がGPS情報を生成する方法に限らず、GPSサーバが携帯電話機1の位置を検知してGPS情報を生成し、このGPS情報を携帯電話機1に送信する方法でも良い。
【0025】
図4は、録画装置2の機能を示すブロック図である。図4に示すように、録画装置2は、主制御部20、電源回路部21、テレビ受信部22、近距離無線通信制御部23、記憶部24、及び外部接続部25がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
【0026】
主制御部20は、CPU(Central Processing Unit)を具備し、携帯電話機1の総括的な制御を行うとともに、後述する録画制御処理、その他の様々な演算処理や制御処理等を行う。電源回路部21はAC電源などの電源供給源に接続され、例えばユーザによる指示に基づいて、電源のオン/オフ状態を切り替え、電源がオン状態の場合に電力供給源から録画装置2の各部に対して電力を供給して、録画装置2を動作可能にする。
【0027】
テレビ受信部22は、チューナ、復調部、TSデコーダを備えている。チューナは、地上波デジタルテレビ放送の放送局(図示せず)から放送された地上波デジタルテレビ放送(地上波デジタルワンセグ放送も含む)の番組を録画する際、地上波デジタルテレビ放送の変調波をアンテナ22aを介して受信する。復調部は、チューナが受信した変調波を取得して復調し、地上波デジタルテレビ放送の符号化映像情報を生成し、これらの符号化映像情報を記憶部24に伝送する。これらの処理により、地上波デジタルテレビ放送などのテレビ番組が録画される。TSデコーダは、録画されたテレビ番組を再生するときに、復調部により生成された符号化映像情報を取得して復号する。
【0028】
近距離無線通信制御部23は、例えばBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信の通信インタフェースを備えていて、所定距離内にある他の通信機器(例えば携帯電話機1)からアンテナ23aを介して無線信号を受信して電気信号を生成した際に、この電気信号から、例えばBluetoothの規格に基づいて電気信号を変換して主制御部20に伝送する。また、近距離無線通信制御部23は、主制御部20の制御に基づいて、例えばBluetoothの規格に基づいた電気信号を生成し、この電気信号に基づいて無線信号を生成させて、所定距離内にある他の通信機器(例えば携帯電話機1)に対してアンテナ23aを介して送信する。
【0029】
記憶部24は、主制御部20が行う処理について、処理プログラムや処理に必要なデータ等を格納するROM(Read Only Memory)やハードディスク、不揮発性メモリ、データベース、主制御部20が処理を行う際に使用されるデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等から構成される。テレビ受信部22により受信されたテレビ番組のコンテンツは、例えばハードディスクに記憶される。また、主制御部10が後述する録画制御処理などを行う際の処理プログラムは、例えばROMに記憶されているものとする。
【0030】
外部接続部25は、WANなどの外部ネットワークに対する接続インタフェースを備えている。録画装置2は、主制御部20の制御に基づいて、他の通信装置に対して外部ネットワークを介した通信を行うことができる。
【0031】
なお、録画装置2の主制御部20は、記憶部24に記憶されたコンテンツを携帯電話機1に送信する際に、必要に応じて、コンテンツを携帯電話機1において再生可能な企画やサイズに変換する。
【0032】
本発明に係る携帯端末(携帯電話機1)は、上述した構成に限定されず、少なくとも、録画装置2に対して録画対象の番組情報を送信する機能、録画装置2によって録画されたコンテンツを受信して再生する機能を備えていれば良い。また、本発明に係る録画装置2は、例えばテレビ録画再生機器やPC(Personal Computer)などであり、上述した構成に限定されず、少なくとも、予約対象の番組情報を受信する機能、受信した番組情報に基づいてテレビ放送波を受信してコンテンツを蓄積する機能、蓄積されたコンテンツを携帯電話機1において再生可能な規格やサイズに再変換する機能、再変換されたコンテンツの複製を携帯電話機1に送信する機能を備えていれば良い。
【0033】
図5(A)乃至図5(D)は、携帯電話機1及び録画装置2による録画再生制御処理を説明するための大まかな概略図である。図5(A)に示すように、始めに、(1)ユーザが携帯電話機1において独自に取得した番組表(例えばワンセグ番組表)から録画対象のコンテンツを選択する。その後に、図5(B)に示すように、携帯電話機1が録画装置2に接続されると、(2)携帯電話機1から録画装置2に予約対象の番組情報が送信される。(3)予約対象の番組情報を取得した録画装置2は、独自にエリア情報や番組表(例えばフルセグ番組表)を取得して、番組表を携帯電話機1に送信する。また録画装置2はその番組が録画可能か否かをチェックし、録画可能でなかった場合に携帯電話機1に録画対象の番組の再設定を促す。(4)録画対象の番組の再設定を促された携帯電話機1は、録画装置2から受信した番組表に基づいて録画対象の番組を選択し、その番組情報を録画装置2に送信する。
【0034】
携帯電話機1から番組情報を受信した録画装置2は、図5(C)に示すように、携帯電話機1と録画装置2との接続が解除された後に、(5)携帯電話機1から受信した番組情報に基づい て録画する。このとき録画装置2は、録画時刻に携帯電話機1が接続されていた場合は、携帯電話着1が接続された状態で録画を行っても良い。その後、図5(D)に示すように、再び携帯電話機1が録画装置2に接続されると、(6)録画装置2は録画されたコンテンツを携帯電話機1に送信する。
【0035】
このようにして録画再生システム100において、携帯電話機1にて入力された予約情報に基づいて、録画装置2にて録画予約設定を行う際に、携帯電話機1が保有している番組表と、録画装置2の番組表との同一性を保つことで、ユーザ所望の番組を確実に録画することができる。
【0036】
録画再生システム100において、携帯電話機1及び録画装置2がこの録画予約制御処理を行う際の手順を、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。以下、例えば「ステップS101」を「S101」のように、「ステップ」の語句を省略して説明する。
【0037】
携帯電話機1の主制御部10は、ユーザにより予約録画が指示されたか否かを判断する(S101)。この際、主制御部10は、例えばユーザにより所定の操作キー12aが操作されたことに基づいて、予約録画が指示されたものと判断する。予約録画が指示されていない場合(S101のNo)は、主制御部10はそのまま待機する。
【0038】
予約録画が指示された場合(S101のYes)は、主制御部10は、携帯電話機1の位置情報を取得する(S103)。この位置情報は、携帯電話機1が無線接続されている基地局を示す情報であっても、GPSにより測位された携帯電話機1の緯度や経度を示す情報であっても良い。
【0039】
主制御部10は、地域情報を取得する(S105)。この地域情報は、テレビ放送局により区分された地域情報であり、記憶部17に予め記憶されている情報であっても、テレビ放送局から放送されている文字情報から取得した情報であっても、記憶部17に記憶された対応表を用いて、ステップS103にて取得した位置情報に基づいて取得された情報であっても良い。
【0040】
主制御部10は、携帯電話機1と録画装置2とが通信可能か否かを判断する(S107)。例えば携帯電話機1と録画装置2とが相互に通信可能領域内にあった場合に、通信可能であるものと判断される。携帯電話機1と録画装置2とが通信可能でなかった場合(S107のNo)は、主制御部10は通信可能になるまで待機したり、あるいは、携帯電話機1においてメッセージを出力してユーザに対して携帯電話機1と録画装置2とを接続されるように促したりする。
【0041】
主制御部10は、録画対象の番組情報を取得する(S106)。このとき、例えば携帯電話機1が独自に取得した番組表(例えばワンセグ番組表)をディスプレイ13aに表示してユーザに対して提示し、ユーザに操作キー12aを用いて番組を選択させることにより、その選択された番組の番組情報を取得すると良い。
【0042】
携帯電話機1と録画装置2とが通信可能であった場合(S107のYes)は、主制御部10は、ステップS105にて取得した地域情報、及びステップS106にて取得した番組情報を録画装置2に送信する(S109)。録画装置2の主制御部20は、携帯電話機1と接続されている際、ステップS109にて携帯電話機1から送信された地域情報や番組情報を受信する。
【0043】
録画装置2の主制御部20は、地域情報を取得する(S111)。この地域情報は、例えばテレビ放送局から放送されている文字情報に含まれている地域情報である。また主制御部20は、ステップS111にて取得した地域情報に基づいてフルセグ番組表を取得する(S113)。フルセグ番組表は、例えばテレビ放送局が放送している文字情報に含まれている情報であり、放送されている地域毎にそれぞれ用意された情報である。録画装置2の主制御部20は、携帯電話機1に対してステップS113にて取得したフルセグ番組表を送信する(S115)。
【0044】
録画装置2の主制御部20は、ステップS113にて取得したフルセグ番組表に、携帯電話機1から受信した番組情報が含まれているか否かを判断する(S117)。そして番組情報が含まれていなかった場合(S117のNo)は、主制御部20は携帯電話機1に対してエラー情報を送信する(S119)。エラー情報を受信した携帯電話機1は、再度ステップS103乃至S109の処理を行うか、あるいは、ステップS106に戻って、ステップS115にて送信されたフルセグ番組表をユーザに対して提示してユーザに録画対象の番組情報の選択を促したうえで、ステップS107、S109の処理を行う。
【0045】
フルセグ番組表に録画対象の番組情報が含まれていた場合(S117のYes)は、録画装置2の主制御部20は、携帯電話機1から受信した番組情報とフルセグ番組表に含まれていた番組情報との間で、開始時刻やチャンネルなどが異なっているか否かを判断する(S123)。これは、例えば携帯電話機1の地域情報と録画装置2の地域情報とが異なっていて、同一の番組が異なった時間帯や異なったチャンネルで放送される場合などを想定したものである。
【0046】
開始時刻などが異なっていた場合(S123のYes)は、主制御部20は、携帯電話機1から受信した番組情報を、フルセグ番組表に含まれている番組情報に変更して、これを録画対象の番組とする(S125)。そして主制御部20は、その録画対象の番組情報に基づいて録画予約を登録する(S127)。一方で、携帯電話機1の主制御部10は、録画対象の番組情報を記憶部17に記憶するなどして、録画対象の番組情報に基づいて録画予約を登録する(S129)。
【0047】
このようにして携帯電話機1は、独自に取得した番組表(ワンセグ番組表)から選択された録画対象の番組の番組情報を録画装置2に送信し、録画装置2は、独自に取得した番組表(フルセグ番組表)に録画対象の番組が含まれているか否かを判断し、含まれていた場合にはこの番組を録画対象の番組とし、含まれていなかった場合には、携帯電話機1にフルセグ番組表から録画対象の番組を選択させる。これにより、携帯電話機1と録画装置2において、録画対象の番組情報の同一性が保たれる。
【0048】
また、携帯電話機1が保有する番組表における番組情報と、録画装置2が保有する番組表における番組表とにおいて、録画対象の番組の開始時刻やチャンネルが一致していた場合には、録画装置2はそのままの番組情報に基づいて録画し、録画対象の番組の開始時刻やチャンネルが異なっていた場合に、録画装置2は、録画装置2が保有している番組表に合わせて録画対象の番組情報を変更した上で録画する。これにより、録画装置2は、録画対象の番組を確実に録画することができる。
【0049】
次に、録画装置2は、ステップS127にて録画予約された番組情報に基づいて録画制御処理を行う。録画装置2がこの録画制御処理を行う際の手順を、図7に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、録画装置2は携帯電話機1と通信可能であっても通信可能でなくても同様に録画制御処理を行う。
【0050】
まず録画装置2の主制御部20は、ステップS127にて録画予約された番組の録画開始時刻になったか否かを判断する(S201)。録画開始時刻になっていない場合(S201のNo)は、主制御部20は録画開始時刻になるまで待機する。
【0051】
録画開始時刻になった場合(S201のYes)は、主制御部20は、録画装置2が移動されることなどによりテレビ放送の放送エリアが変更される可能性を考慮して、このときに受信している番組情報から録画対象の番組が見つかったか否かを判断する(S203)。録画対象の番組が見つかった場合(S203のYes)は、主制御部20はこの番組の録画を開始する(S205)。
【0052】
そして主制御部20は、ステップS125にて録画予約された番組の録画終了時刻になったか否かを判断する(S207)。録画終了時刻になっていない場合(S207のNo)は、主制御部20は録画終了時刻になるまで録画を継続する。録画終了時刻になった場合(S207のYes)は、主制御部20は、この番組の録画を終了する(S209)。
【0053】
このようにして録画装置2は、録画対象の番組を受信しているかどうかを確認して、受信している場合にのみ、この番組を録画する。これにより、録画装置2が移動されることなどにより、録画対象の番組とは異なった番組が録画されてしまうことが防止される。
【0054】
次に、録画装置2は、再び携帯電話機1との通信を開始した際に、ステップS201乃至S209にて録画されたコンテンツを携帯電話機1に送信する録画制御処理を行う。録画装置2がこの録画制御処理を行う際の手順を、図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0055】
まず録画装置2の主制御部20は、携帯電話機1が接続されたか否かを判断する(S301)。このとき主制御部20は、例えば、携帯電話機1と録画装置2とが相互に通信可能領域にあるときに、接続されたものと判断する。携帯電話機1が接続されていない場合(S301のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
【0056】
携帯電話機1が接続された場合(S301のYes)は、主制御部20は、録画されたコンテンツがあるかを否かを判断する(S303)。このとき主制御部20は、例えば記憶部24にコンテンツが記憶されていた場合に、録画された番組情報があるものと判断する。
【0057】
録画されたコンテンツがある場合(S303のYes)は、主制御部20は、この録画されたコンテンツを携帯電話機1に送信する。コンテンツを受信した携帯電話機1は、このコンテンツを記憶部17に記憶しておき、ユーザによる操作キー12aを介した所定の操作に基づいて、この録画されたコンテンツを再生する。
【0058】
このようにして録画装置2は、携帯電話機1が接続されたことに基づいて、録画されたコンテンツを携帯電話機1に送信する。これにより、ユーザは携帯電話機1を録画装置2に接続させることにより、録画装置2で録画されたコンテンツを携帯電話機1で簡単に視聴することができる。
【0059】
第1実施形態によると、携帯端末(携帯電話機1)と録画装置2とを別個に備え、携帯電話機1の指示に基づいて録画装置2が録画する録画再生システム100であって、携帯電話機1と録画装置2とが各々異なるエリアに移動した場合であっても、携帯電話機1と録画装置2とで使用される番組情報に同一性を保つことにより、簡単かつ確実にユーザ所望の番組を録画することが可能となる。
【0060】
〔第2実施形態〕
本発明に係る携帯端末の第2実施形態について、添付図面の図9乃至図16を参照しながら説明する。以下、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。第2実施形態の録画再生システム100は、図1に示すように、第1実施形態と同様に、マルチメディアコンテンツを記憶して再生できる携帯電話機1、放送局により放送されているマルチメディアコンテンツを受信して録画できる録画装置2を備えている。
【0061】
また、第2実施形態の携帯電話機1は、第1実施形態と同様に、図3に示すように、主制御部10、電源回路部11、操作入力制御部12、表示制御部13、音声制御部14、通信制御部15、近距離無線通信制御部16、記憶部17、及びGPS受信部18がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。さらに、第2実施形態の録画装置2は、第1実施形態と同様に、図4に示すように、主制御部20、電源回路部21、テレビ受信部22、近距離無線通信制御部23、記憶部24、外部接続部25がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
【0062】
ユーザが携帯電話機1を保持しているときに、既に録画されたコンテンツを視聴したい場合に、携帯電話機1にそのコンテンツが記憶されていればそのコンテンツを視聴することができる。しかしながら、ユーザが録画装置2を保持している場合には、同様のコンテンツを録画装置2を用いて高精細・高画質で視聴できることが望ましい。このとき、録画装置2において、録画されたコンテンツにおけるユーザが携帯電話機1で視聴した位置(時間)から再生を開始するためには、その位置まで早送りさせるためのユーザ操作が必要であった。また、ユーザが録画装置2に外部機器Gを接続してコンテンツを途中まで視聴した場合に、このコンテンツの続きを携帯電話機1で視聴したい場合にも同様に、携帯電話機1において未再生の部分まで早送りするユーザ操作が必要であった。
【0063】
そこで録画再生システム100において、携帯電話機1及び録画装置2は、再生を中断した位置(時間)を示す情報(視聴中止時間)をコンテンツと併せて記憶していて、相互にコンテンツを転送した場合であっても、この情報を送信し合うことにより、ユーザによる複雑な操作無しで未再生の部分から再生を開始することができる機能を備えている。
【0064】
図9(A)乃至(E)は、第2実施形態の録画再生システム100における録画再生制御処理を説明するための概略図である。図9(A)に示すように、始めに、(1)ユーザが携帯電話機1と録画装置2とを接続させて優先度を設定(入力)しつつ録画対象の番組を選択して録画予約を行う。その後、図9(B)に示すように、携帯電話機1が録画装置2に接続されると、(2)録画装置2は携帯電話機1から録画対象の番組情報と優先度情報を受信する。そして、図9(C)に示すように、録画装置2はこの録画対象の番組情報に基づいて録画を行い、録画されたコンテンツを優先度と併せて記憶部24に記憶する。
【0065】
図9(D)に示すように、(4)ユーザが録画装置2にて録画されたコンテンツを外部機器Gにて視聴する場合には、外部機器Gにて視聴が中断(あるいは終了)された時間である視聴中止時間が録画装置2に記憶される。そして、図9(E)に示すように、再び携帯電話機1が録画装置2に接続されると、(5)録画装置2は携帯電話機1にコンテンツと併せて視聴中止時間を送信する。これにより、携帯電話機1は、ユーザにより録画されたコンテンツの視聴の指示があった場合に、録画されたコンテンツをこの視聴中止時間に基づいて未再生の部分から再生することができる。
【0066】
図9(A)乃至図9(E)では、録画されたコンテンツが外部機器Gにて途中まで再生され、携帯電話機1にてその続きが再生される例を示しているが、最初に携帯電話機1にて途中まで再生され、外部機器Gにてその続きが再生される場合でも同様である。または、携帯電話機1や外部機器Gにて複数回に分けて再生される場合であっても同様である。
【0067】
録画再生システム100において、携帯電話機1及び録画装置2がこの録画予約制御処理を行う際の手順を、図10に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0068】
携帯電話機1の主制御部10は、ユーザにより予約録画が指示されたか否かを判断する(S401)。この際、主制御部10は、例えばユーザにより所定の操作キー12aが操作されたことに基づいて、予約録画が指示されたものと判断する。予約録画が指示されていない場合(S401のNo)は、主制御部10はそのまま待機する。
【0069】
予約録画が指示された場合(S401のYes)は、主制御部10は、優先度が入力されたか否かを判断する(S403)。優先度は、操作キー12aにより例えば「A」乃至「C」(Aが最も高くCが最も低い)のいずれかの番号が選択されることにより、入力される。優先度が入力されていない場合(S403のNo)は、主制御部10は優先度が入力されるまで待機する。または、優先度が入力されなかった場合には「C」が入力されたことにしても良い。
【0070】
優先度が入力された場合(S403のYes)は、主制御部10は、携帯電話機1の位置情報を取得する(S405)。この位置情報は、携帯電話機1が無線接続されている基地局を示す情報であっても、GPSにより測位された携帯電話機1の緯度や経度を示す情報であっても良い。
【0071】
主制御部10は、地域情報を取得する(S407)。この地域情報は、テレビ放送局により区分された地域情報であり、記憶部17に予め記憶されていても、記憶部17に記憶された対応表を用いて、ステップS405にて取得した位置情報に基づいて取得されても良い。
【0072】
主制御部10は、録画対象の番組情報を取得する(S408)。このとき、例えば携帯電話機1が独自に取得した番組表(例えばワンセグ番組表)をディスプレイ13aに表示してユーザに対して提示し、ユーザに操作キー12aを用いて番組を選択させることにより、その選択された番組の番組情報を取得すると良い。
【0073】
主制御部10は、携帯電話機1と録画装置2とが通信可能か否かを判断する(S409)。例えば携帯電話機1と録画装置2とが相互に通信可能領域内にあった場合に、通信可能であるものと判断される。携帯電話機1と録画装置2とが通信可能でなかった場合(S409のNo)は、主制御部10は通信可能になるまで待機したり、あるいは、携帯電話機1においてメッセージを出力してユーザに対して携帯電話機1と録画装置2とを接続されるように促したりする。
【0074】
携帯電話機1と録画装置2とが通信可能であった場合(S409のYes)は、主制御部10は、ステップS407にて取得した地域情報、ステップS408にて取得した番組情報、及びステップS403にて入力された優先度情報を録画装置2に送信する(S411)。録画装置2の主制御部20は、携帯電話機1と接続されている際、ステップS411にて携帯電話機1から送信された地域情報、番組情報、優先度情報を受信する。
【0075】
録画装置2の主制御部20は、地域情報を取得する(S413)。この地域情報は、例えばテレビ放送局から放送されている文字情報に含まれている地域情報である。また主制御部20は、フルセグ番組表を取得する(S415)。フルセグ番組表は、例えばテレビ放送局が放送している文字情報に含まれている情報であり、放送されている地域毎に異なっている。録画装置2の主制御部20は、携帯電話機1に対してステップS415にて取得したフルセグ番組表を送信する(S417)。
【0076】
録画装置2の主制御部20は、ステップS415にて取得したフルセグ番組表に、携帯電話機1から受信した番組情報が含まれているか否かを判断する(S419)。そして番組情報が含まれていなかった場合(S419のNo)は、主制御部20は携帯電話機1に対してエラー情報を送信する(S421)。エラー情報を受信した携帯電話機1は、再度ステップS405乃至S411の処理を行うか、あるいはエラー情報をユーザに対して提示してユーザに録画対象の番組情報の再入力を促す。
【0077】
フルセグ番組表に録画対象の番組情報が含まれていた場合(S419のYes)は、録画装置2の主制御部20は、その録画対象の番組情報に基づいて録画予約を登録する(S427)。
【0078】
一方で、携帯電話機1の主制御部10は、録画対象の番組情報を記憶部17に記憶するなどして、録画対象の番組情報に基づいて録画予約を登録する(S429)。この際、主制御部10は、この番組の予約情報を録画装置2に送信すると良い。
【0079】
このようにして携帯電話機1は、独自に取得した番組表(ワンセグ番組表)から選択された録画対象の番組の番組情報、ユーザにより入力された優先度を録画装置2に送信し、録画装置2は、独自に取得した番組表(フルセグ番組表)に録画対象の番組が含まれているか否かを判断し、含まれていた場合にはこの番組を録画対象の番組とし、含まれていなかった場合には、携帯電話機1にフルセグ番組表から録画対象の番組を選択させる。また携帯電話機1は、ユーザにより入力された優先度情報を、録画されたコンテンツに併せて記憶する。
【0080】
次に、録画装置2は、ステップS427にて録画予約された番組情報に基づいて録画制御処理を行う。録画装置2がこの録画制御処理を行う際の手順を、図11に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、録画装置2は携帯電話機1と通信可能であっても通信可能でなくても同様に録画制御処理を行う。
【0081】
まず録画装置2の主制御部20は、ステップS427にて録画予約された番組の録画開始時刻になったか否かを判断する(S501)。録画開始時刻になっていない場合(S501のNo)は、主制御部20は録画開始時刻になるまで待機する。
【0082】
録画開始時刻になった場合(S501のYes)は、主制御部20は、このときに受信している番組情報から録画対象の番組が見つかったか否かを判断する(S503)。録画対象の番組が見つかった場合(S503のYes)は、主制御部20はこの番組の録画を開始する(S505)。
【0083】
そして主制御部20は、ステップS125にて録画予約された番組の録画終了時刻になったか否かを判断する(S507)。録画終了時刻になっていない場合(S507のNo)は、主制御部20は録画終了時刻になるまで録画を継続する。録画終了時刻になった場合(S507のYes)は、主制御部20は、この番組の録画を終了する(S509)。
【0084】
主制御部20は、録画装置2により録画されて記憶部24に記憶されているコンテンツを示すコンテンツ情報31において、更新日、コンテンツ時間の情報を更新する(S511)。
【0085】
図12は、コンテンツ情報31を示すデータ構成図である。図12に示すように、コンテンツ情報31は、例えば、コンテンツのタイトルを示すコンテンツ名情報31a、コンテンツの最新の更新日を示す更新日情報31b、コンテンツの再生時間を示すコンテンツ時間情報31c、外部機器Gにて視聴が中断された時間を示す外部機器視聴中止時間情報31d、携帯電話機1にて視聴が中断された時間を示す携帯端末視聴中止時間情報31e、携帯端末(携帯電話機1など)に転送済みか否かを示す転送済み情報31f、及びユーザにより設定された優先度を示す優先度情報31gがそれぞれ関連付けられた情報である。なお、外部機器視聴中止時間情報31d、携帯端末視聴中止時間情報31eは、コンテンツの再生開示時間(例えば0min)から中断時間までの時間で記されている。転送済み情報31fは、例えば転送済みである場合には「済」、転送済みでない場合には「未」で記されている。優先度情報31gは、例えば「A」乃至「C」の記号で記されている。
【0086】
コンテンツ情報31は、例えばステップS431にて録画予約が登録される際に生成されて、記憶部24に記憶されたものである。そして、ステップS511にて、コンテンツ情報31のうちの更新日情報31b、コンテンツ時間情報31cのみが書き換えられる。
【0087】
このようにして録画装置2は、録画対象の番組を受信しているかどうかを確認して、受信している場合にのみ、この番組を録画し、コンテンツ情報31を更新する。これにより、録画装置2が移動されることなどにより、録画対象の番組とは異なった番組が録画されてしまうことが防止される。
【0088】
次に、録画装置2は、ステップS501乃至S511にて録画されたコンテンツ情報を、録画装置2に接続された外部機器Gにて再生する再生制御処理を行う。録画装置2がこの再生制御処理を行う際の手順を、図13に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0089】
まず録画装置2の主制御部20は、外部機器Gにて視聴が指示されたか否かを判断する(S601)。この際、例えば外部機器Gがボタンなどの入力手段を備えていて、ユーザにより入力手段を介した入力がされた場合に、この入力情報を外部機器Gから受信して、視聴が指示されたものと判断される。外部機器Gにて視聴が指示されていない場合(S601のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
【0090】
外部機器Gにて視聴が指示された場合(S601のYes)は、主制御部20は優先度が最も高いコンテンツを取得する(S603)。このとき、主制御部20は、例えば、録画装置2に記憶されているコンテンツ情報31の優先度情報31gに基づいて、最も優先度の高いコンテンツ(例えば優先度「A」のコンテンツ)を取得する。
【0091】
主制御部20は、録画装置2の視聴中止時間よりも携帯電話機1の視聴中止時間の方が長いか否かを判断する(S605)。このとき、主制御部20は、コンテンツ情報31の外部機器Gにて視聴が中断された時間を示す外部機器視聴中止時間情報31dと、携帯電話機1にて視聴が中断された時間を示す携帯端末視聴中止時間情報31eとを比較することにより判断する。
【0092】
携帯電話機1の視聴中止時間の方が長い場合(S605のYes)は、主制御部20は、外部機器Gでよりも携帯電話機1での方が長く視聴しているため、視聴開始時間を携帯電話機1の視聴中止時間に設定する(S607)。外部機器Gの視聴中止時間の方が長い場合(S605のNo)は、主制御部20は、携帯電話機1でよりも外部機器Gでの方が長く視聴しているため、視聴開始時間を外部機器Gでの視聴中止時間に設定する(S609)。そして主制御部20は、外部機器Gに対してコンテンツ情報を出力して、外部機器Gにおいてコンテンツを再生させる(S611)。
【0093】
主制御部20は、外部機器Gにより視聴が中止されたか否かを判断する(S613)。この際、例えば外部機器Gがボタンなどの入力手段を備えていて、ユーザにより入力手段を介した入力がされた場合にこの入力情報を外部機器Gから受信して、あるいはコンテンツの再生が終了した場合に終了情報を外部機器Gから受信して、視聴が中止されたものと判断される。外部機器Gにて視聴が中止されていない場合(S613のNo)は、主制御部20はそのままコンテンツ再生を継続する。外部機器Gにより視聴が中止された場合(S613のYes)は、主制御部20は、コンテンツ情報31において、外部機器視聴中止時間情報31dを更新する(S615)。
【0094】
このようにして録画装置2は、録画したコンテンツが外部機器Gにて再生された場合、再生が中断されたタイミングで視聴中止時間をコンテンツに併せて記憶しておき、再びこのコンテンツを再生するときに、この視聴中止時間に基づいてコンテンツを早送りして、未再生の部分から再生を開始する。なお、このコンテンツが携帯電話機1で途中まで再生された場合には、録画装置2は、携帯電話機1から視聴中止時間を取得して、携帯電話機1の視聴中止時間と外部機器Gでの視聴中止時間のうちの、長く再生された方の視聴中止時間に基づいてコンテンツを早送りする。
【0095】
また、録画装置2は、録画されたコンテンツを再生する際に、ユーザにより入力された優先度に基づいて、優先度が高いコンテンツから順次再生する。
【0096】
次に、録画装置2は、携帯電話機1と通信を開始した際に、ステップS501乃至S511にて録画されたコンテンツ(あるいはステップS601乃至S615にて外部機器Gにて再生されたコンテンツ)を携帯電話機1に送信する録画制御処理を行う。録画装置2がこの録画再生処理を行う際の手順を、図14に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0097】
まず録画装置2の主制御部20は、携帯電話機1が接続されたか否かを判断する(S701)。このとき主制御部20は、例えば、携帯電話機1と録画装置2とが相互に通信可能領域にあるときに、接続されたものと判断する。携帯電話機1が接続されていない場合(S701のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
【0098】
携帯電話機1が接続された場合(S701のYes)は、主制御部20は、携帯電話機1に対して送信していないコンテンツがあるかを否かを判断する(S703)。このとき主制御部20は、例えばコンテンツ情報31の転送済み情報31fに基づいて、転送済み情報31fが「未」のコンテンツがあった場合に、未送信のコンテンツがあるものと判断する。
【0099】
未送信のコンテンツがある場合(S703のYes)は、主制御部20は、この未送信のコンテンツのうち、もっとも優先度が高いコンテンツを取得する(S705)。このとき主制御部20は、例えばコンテンツ情報31の優先度情報30gに基づいて最も優先度が高いコンテンツを判別する。
【0100】
主制御部20は、ステップS705にて取得したコンテンツのコンテンツ情報を携帯電話機1に送信する(S707)。また主制御部20は、ステップS705にて取得したコンテンツを携帯電話機1に送信する(S709)。コンテンツ情報及びコンテンツを受信した携帯電話機1は、それらを関連付けて記憶部17に記憶して、例えばユーザによる操作キー12aを介した所定の操作に基づいてこのコンテンツを再生する。
【0101】
携帯電話機1は、ステップS707にて送信された情報を受信すると、コンテンツ情報32を生成して記憶部17に記憶させる。図15は、携帯電話機1に記憶されるコンテンツ情報32を示すデータ構成図である。図15に示すように、コンテンツ情報32は、録画装置2に記憶されているコンテンツ情報31に類似した情報であり、例えば、コンテンツのタイトルを示すコンテンツ名情報32a、コンテンツの最新の更新日を示す更新日情報32b、コンテンツの再生時間を示すコンテンツ時間情報32c、携帯電話機1にて視聴が中断された時間を示す携帯端末視聴中止時間情報32d、外部機器Gにて視聴が中断された時間を示す外部機器視聴中止時間情報32e、及びユーザにより設定された優先度を示す優先度情報32fがそれぞれ関連付けられた情報である。
【0102】
主制御部20は、まだ携帯電話機1に対して送信していないコンテンツがあるかを否かを判断する(S711)。未送信のコンテンツがあった場合(S711のYes)は、主制御部20は、再度ステップS705乃至S711の処理を行う。未送信のコンテンツがない場合(S711のNo)は、主制御部20はこの録画制御処理を終了する。
【0103】
このようにして録画装置2は、携帯電話機1が接続されたことに基づいて、録画されたコンテンツ及びそのコンテンツのコンテンツ情報を優先度の高い順に携帯電話機1に送信する。これにより、ユーザは携帯電話機1を録画装置2に接続させることにより、録画装置2で録画されたコンテンツを優先順位の高い順に携帯電話機1で簡単に視聴することができる。なお、このコンテンツが外部機器Gにて途中まで再生された場合には、携帯電話機1はそのコンテンツをその続きから再生することができる。
【0104】
次に、携帯電話機1は、録画装置2と通信を開始した際に、ステップS701乃至S711にて録画装置2から送信されたコンテンツを再生する再生制御処理を行う。携帯電話機1がこの再生制御処理を行う際の手順を、図16に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0105】
まず携帯電話機1の主制御部10は、コンテンツの再生が指示されたか否かを判断する(S801)。このとき主制御部10は、例えば、所定の操作キー12aの操作に基づいてコンテンツの再生が指示されたものと判断する。コンテンツの再生が指示されていない場合(S801のNo)は、主制御部10はそのまま待機する。
【0106】
コンテンツの再生が指示された場合(S801のYes)は、主制御部10は、録画装置2の視聴中止時間よりも携帯電話機1の視聴中止時間の方が長いか否かを判断する(S803)。このとき、主制御部10は、コンテンツ情報32の携帯電話機1にて視聴が中断された時間を示す携帯端末視聴中止時間情報32dと、外部機器Gにて視聴が中断された時間を示す外部機器視聴中止時間情報32eとを比較することにより判断する。
【0107】
携帯電話機1の視聴中止時間の方が長い場合(S803のYes)は、主制御部10は、外部機器Gでよりも携帯電話機1での方が長く視聴しているため、視聴開始時間を携帯電話機1の視聴中止時間に設定する(S805)。外部機器Gの視聴中止時間の方が長い場合(S803のNo)は、主制御部10は、携帯電話機1でよりも外部機器Gでの方が長く視聴しているため、視聴開始時間を外部機器Gでの視聴中止時間に設定する(S807)。そして主制御部10はコンテンツを再生する(S809)。
【0108】
主制御部10は、視聴が中止されたか否かを判断する(S811)。この際、主制御部10は、例えば所定の操作キー12aを介した操作に基づいて視聴が中止されたものと判断する。視聴が中止されていない場合(S811のNo)は、主制御部10はそのままコンテンツ再生を継続する。
【0109】
外部機器Gにより視聴が中止された場合(S811のYes)は、主制御部20は、コンテンツ情報32において、携帯端末視聴中止時間情報32dを更新する(S813)。この更新されたコンテンツ情報32は、次回に携帯電話機1と録画装置2とが接続されたときに、携帯電話機1から録画装置2に送信される。録画装置2は、受信したコンテンツ情報32に基づいて、独自に記憶しているコンテンツ情報31を更新する。
【0110】
このようにして携帯電話機1は、録画されたコンテンツを再生する場合、再生が中断されるタイミングで視聴中止時間をコンテンツに併せて記憶しておき、再びこのコンテンツを再生するときに、この視聴中止時間に基づいてコンテンツを早送りして、未再生の部分から再生を開始する。なお、このコンテンツが録画装置2(外部機器G)で途中まで再生された場合には、携帯電話機1は、録画装置2から視聴中止時間を取得して、携帯電話機1の視聴中止時間と録画装置2(外部機器G)での視聴中止時間のうちの、長く再生された方の視聴中止時間に基づいてコンテンツを早送りする。
【0111】
第2実施形態によると、携帯端末(携帯電話機1)と録画装置2とを別個に備え、携帯電話機1の指示に基づいて録画装置2が録画する録画再生システム100であって、携帯電話機1と録画装置2とが各々異なるエリアに移動した場合であっても、携帯電話機1と録画装置2とで使用される番組情報に同一性を保つことにより、簡単かつ確実にユーザ所望の番組の録画処理を行うことが可能となる。
【0112】
また、第2実施形態によると、録音再生システム100において、ユーザが携帯電話機1で途中まで再生したコンテンツを録画装置2で継続視聴しようとしたときに、録画装置2において、携帯電話機1で再生していない部分まで早送りなどをするための操作を省略できるため、ユーザにより簡便に利用される。
【0113】
さらに、第2実施形態によると、録音再生システム100において、ユーザが録画装置2で途中まで再生したコンテンツを携帯電話機1で継続視聴しようとしたときに、携帯電話機1において、録画装置2で再生していない部分まで早送りなどをするための操作を省略できるため、ユーザにより簡便に利用される。
【0114】
〔第3実施形態〕
本発明に係る録画再生システムの第3実施形態について、添付図面の図17及び図18を参照しながら説明する。以下、第1実施形態または第2実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。第3実施形態の録画再生システム100は、図1に示すように、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、マルチメディアコンテンツを記憶して再生できる携帯電話機1、放送局により放送されているマルチメディアコンテンツを受信して録画できる録画装置2を備えている。
【0115】
また、第3実施形態の携帯電話機1は、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、図3に示すように、主制御部10、電源回路部11、操作入力制御部12、表示制御部13、音声制御部14、通信制御部15、近距離無線通信制御部16、記憶部17、及びGPS受信部18がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。さらに、第3実施形態の録画装置2は、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、図4に示すように、主制御部20、電源回路部21、テレビ受信部22、近距離無線通信制御部23、記憶部24、外部接続部25がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
【0116】
第1実施形態及び第2実施形態の録画再生システム100は、携帯電話機1と録画装置2とを接続させた状態で、携帯電話機1の制御により録画装置2において録画予約を行うものであったが、第3実施形態の録画再生システム100は、他の携帯端末1Aを備えていて、その他の携帯端末1Aの制御により携帯電話機1を遠隔操作することで携帯端末1Aの制御により録画装置2において録画予約を行うものである。
【0117】
図17(A)乃至図17(C)は、第3実施形態の録画再生システム100における録画再生制御処理を説明するための概略図である。図17(A)及び図17(C)に示すように、第3実施形態の録画再生システム100は、携帯電話機1とは異なる携帯端末1Aを備えていて、携帯電話機1と携帯端末1Aとで無線通信することにより、携帯端末1Aから録画装置2に録画予約を指示することができるものである。この録画再生システム100において、図17(A)に示すように、第1実施形態と同様に、(1)携帯電話機1が録画装置2からフルセグ番組表を受信すると、(2)携帯電話機1はこのフルセグ番組表を携帯端末1Aに転送する。ユーザは、携帯端末1Aにてフルセグ番組表に基づいて録画対象の番組を選択する。ユーザにより録画対象の番組が選択されると、(3)携帯端末1Aは、ユーザの指示に基づいて番組情報を携帯電話機1に送信する。(4)携帯電話機1は、携帯端末1Aから予約情報を受信すると、この予約情報を録画装置2に転送する。これらにより、携帯端末1Aから録画装置2に録画予約を指示することができる。
【0118】
図17(B)に示すように、(5)録画予約が指示された録画装置2は、携帯電話機1から受信した番組情報に基づいて録画を行う。その後、図17(C)に示すように、(6)携帯電話機1は、録画装置2に接続された状態で、携帯端末1Aからの指示に基づいて録画装置2から録画されたコンテンツを受信して携帯端末1Aに送信する。そして携帯端末1Aは、ユーザの指示に基づいて、受信したコンテンツを再生する。
【0119】
録画再生システム100において、第3実施形態の携帯電話機1及び録画装置2がこの録画予約制御処理を行う際の手順を、図18に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、携帯電話機1と録画装置2とが接続された状態で、ユーザが携帯端末1Aを保持しているものとする。
【0120】
ユーザは携帯端末1Aにおいて所定の操作を行うことにより、予約録画の指示を携帯電話機1に対して送信する。そこで携帯電話機1の主制御部10は、予約録画が指示を受信したか否かを判断する(S901)。予約録画の指示を受信していない場合(S901のNo)は、主制御部10はそのまま待機する。
【0121】
予約録画の指示を受信した場合(S901のYes)は、主制御部10は、携帯電話機1の位置情報を取得する(S903)。この位置情報は、携帯電話機1が無線接続されている基地局を示す情報であっても、GPSにより測位された携帯電話機1の緯度や経度を示す情報であっても良い。
【0122】
主制御部10は、携帯電話機1の地域情報を取得する(S905)。この地域情報は、テレビ放送局により区分された地域情報であり、記憶部17に予め記憶されていても、記憶部17に記憶された対応表を用いて、ステップS103にて取得した位置情報に基づいて取得されても良い。
【0123】
主制御部10は、ステップS905にて取得した地域情報を録画装置2に送信する(S907)。録画装置2の主制御部20は、ステップS907にて携帯電話機1から送信された地域情報を受信する。
【0124】
録画装置2の主制御部20は、録画装置2の地域情報を取得する(S909)。この地域情報は、例えばテレビ放送局から放送されている文字情報に含まれている地域情報である。また主制御部20は、フルセグ番組表を取得する(S911)。フルセグ番組表は、例えばテレビ放送局が放送している文字情報に含まれている情報であり、放送されている地域毎に異なっている。録画装置2の主制御部20は、携帯電話機1に対してステップS911にて取得したフルセグ番組表を送信する(S913)。
【0125】
携帯電話機1の主制御部10は、録画装置2からフルセグ番組表を受信すると、このフルセグ番組表を携帯端末1Aに送信する(S915)。携帯電話機1Aは、フルセグ番組表を受信すると、例えば表示装置にこのフルセグ番組表を表示させて、ユーザに録画対象の番組を選択するように促す。そして、ユーザにより録画対象の番組が選択されると、携帯端末1Aは携帯電話機1に対して録画対象の番組を示す番組情報を送信してくる。
【0126】
そこで携帯電話機1の主制御部10は、携帯端末1Aから録画対象の番組を示す番組情報を受信したか否かを判断する(S917)。番組情報を受信していない場合(S917のNo)は、主制御部10は受信するまで待機する。番組情報を受信した場合(S917のYes)は、主制御部10は、受信した番組情報を録画装置2に送信する(S919)。
【0127】
録画装置2の主制御部20は、ステップS911にて取得したフルセグ番組表に、携帯電話機1から受信した番組情報が含まれているか否かを判断する(S921)。そして番組情報が含まれていなかった場合(S921のNo)は、主制御部20は携帯電話機1に対してエラー情報を送信する(S923)。エラー情報を受信した携帯電話機1は、再度ステップS903乃至S907の処理を行うか、あるいはエラー情報を携帯端末1Aに対して送信してユーザに録画対象の番組情報の再入力を促す。
【0128】
フルセグ番組表に録画対象の番組情報が含まれていた場合(S921のYes)は、主制御部20は、録画対象の番組情報を記憶部24に記憶するなどして、録画対象の録画予約を登録する(S925)。一方で、携帯電話機1の主制御部10は、録画対象の番組情報を記憶部17に記憶するなどして、録画対象の録画予約を登録するとともに、録画予約の情報を携帯端末1Aに送信する(S927)。
【0129】
このようにして録画装置2は、携帯端末1Aの指示に基づいて、独自に取得した番組表(フルセグ番組表)を携帯電話機1を介して携帯端末1Aに送信して、携帯端末1Aは、受信したフルセグ番組表に基づいて録画対象の番組を選択して番組情報を携帯電話機1を介して録画装置2に送信する。さらに録画装置2は、この番組を録画対象の番組とする。これにより、携帯端末1Aと録画装置2において、録画対象の番組情報の同一性が保たれる。
【0130】
第3実施形態によると、携帯端末(携帯電話機1)と録画装置2とを別個に備え、携帯電話機1と録画装置2とが接続された状態で、ユーザが他の携帯端末1Aを保持しているときに、携帯端末1Aの指示に基づいて携帯電話機1を介して録画装置2が録画する録画再生システム100であって、携帯端末1Aと録画装置2とが各々異なるエリアに移動した場合であっても、携帯端末1Aと録画装置2とで使用される番組情報に同一性を保つことにより、簡単かつ確実にユーザ所望の番組の録画処理を行うことが可能となる。
【0131】
なお、録画装置2は携帯電話機1を充電する電力供給機能を備えていて、携帯電話機1を充電する際に、充電と同時に、第1実施形態乃至第3実施形態にて示した処理を行っても良い。また、録画装置2は、表示機能や音声出力機能を含めたマルチメディアコンテンツを再生する機能を備えていても良い。
【符号の説明】
【0132】
100…録画再生システム,1…携帯電話機,1A…携帯端末,2…録画装置,10…主制御部,11…電源回路部,12…操作入力制御部,12a…操作キー,13…表示制御部,13a…ディスプレイ,14…音声制御部、14a…マイクロフォン,14b…スピーカ,15…通信制御部,15a…アンテナ,16…近距離無線通信制御部,16a…アンテナ,17…記憶部,18…GPS受信部,18a…アンテナ,20…主制御部,21…電源回路部,22…テレビ受信部,22a…アンテナ,23…近距離無線通信制御部,23a…操作入力制御部,24…記憶部,25…外部接続部,31…携帯端末(携帯電話機)のコンテンツ情報,32…録画装置のコンテンツ情報,G…外部機器。
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の指示に基づいて録画装置がテレビ番組を録画する録画再生システムに係り、具体的には、携帯端末と録画装置との間で番組情報に同一性を保つことにより、簡単かつ確実にユーザ所望の番組を録画することができる録画再生システム、録画装置、携帯端末、及びこれらの録画再生システム、録画装置、携帯端末の録画再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な通信機能を備えた携帯端末がユーザに常時携帯されるようになったのに伴い、例えば家庭に設置されている録画装置に対して、携帯端末から番組情報を含んだ録画指示を送信するとともに、録画指示を受信した録画装置が受信した番組情報に基づいて録画処理を行うようなシステムが開発されている。
【0003】
例えば特許文献1によると、地域による放送チャンネルの違いを意識することなく自宅のビデオに容易に録画指示できる無線携帯端末が提案されている。この無線携帯端末は、テレビ放送受信中にスイッチにより自宅のビデオレコーダへの録画操作が行われた際に、位置情報とチャンネルテーブルから受信中のテレビ局を割り出し、チャンネルテーブルを参照して受信中のチャンネルに相当する自宅のテレビ局を自宅地域のチャンネルテーブルから割り出し、自宅のビデオレコーダのIPアドレスと割り出した自宅地域のチャンネル情報及び録画開始指示をビデオレコーダに送信するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−197884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
携帯端末から録画装置に対して録画対象の番組の番組情報を送信して、録画装置がその取得した番組情報に基づいて録画処理を行う方法では、通常、携帯端末がユーザに携帯されて移動するため、携帯端末と録画装置との間でそれぞれ使用場所が異なっている可能性が高く、携帯端末が番組表を保有している場合には、携帯端末と録画装置とがそれぞれ異なった放送エリアの番組表を保有しているために、録画装置でユーザ所望の番組とは異なる番組が録画されてしまうおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされてものであり、携帯端末と録画装置とを別個に備え、携帯端末の指示に基づいて録画装置が録画する録画再生システムであって、携帯端末と録画装置とが各々異なるエリアに移動した場合であっても、携帯端末と録画装置とで使用される番組情報に同一性を保つことにより、簡単かつ確実にユーザ所望の番組を録画することができる録画再生システム、録画装置、携帯端末、及びこれらの録画再生システム、録画装置、携帯端末の録画再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る録画再生システムは、マルチメディアコンテンツを録画する録画装置、及び前記録画装置で録画されたマルチメディアコンテンツを取得して再生する携帯端末を備えた録画再生システムであって、前記携帯端末は、予約対象のコンテンツの情報を前記録画装置に送信する録画対象コンテンツ送信手段を備え、前記録画装置は、前記マルチメディアコンテンツのリストを取得するリスト取得手段と、前記携帯端末から予約対象のコンテンツの情報を取得する録画対象コンテンツ取得手段と、前記リスト取得手段により取得されたリストに、前記録画対象コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツが含まれているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によりコンテンツが含まれていると判断された場合、前記コンテンツ取得手段により取得された予約対象のコンテンツを録画する録画手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る録画装置は、マルチメディアコンテンツのリストを取得するリスト取得手段と、携帯端末から予約対象のコンテンツの情報を取得する録画対象コンテンツ取得手段と、前記リスト取得手段により取得されたリストに、前記録画対象コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツが含まれているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によりコンテンツが含まれていると判断された場合、前記コンテンツ取得手段により取得された予約対象のコンテンツを録画する録画手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る携帯端末は、録画装置からマルチメディアコンテンツのリストを受信するリスト受信手段と、前記リスト受信手段により受信されたリストから、予約対象のコンテンツの情報を選択して前記録画装置に送信する録画対象コンテンツ送信手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る録画再生システム、録画装置、携帯端末、及びこれらの録画再生システム、録画装置、携帯端末の録画再生方法によると、携帯端末と録画装置とが各々異なるエリアに移動した場合であっても、携帯端末と録画装置とで使用される番組情報に同一性を保つことにより、簡単かつ確実にユーザ所望の番組を録画することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る録画再生システムを示すシステム構成図。
【図2】(A)は、本発明に係る録画装置及び携帯端末(携帯電話機)が相互に接続されていない状態を示す概略図、(B)は、本発明に係る録画装置及び携帯端末(携帯電話機)が相互に接続されている状態を示す概略図。
【図3】本発明に係る録画再生システムが有する携帯端末(携帯電話機)の機能を示すブロック図。
【図4】本発明に係る録画再生システムが有する録画装置の機能を示すブロック図。
【図5】(A)乃至(D)は、本発明に係る録画再生システムにおいて携帯端末(携帯電話機)と録画装置とが録画再生制御処理通信を行う方法を説明するための概略図。
【図6】第1実施形態の録画再生システムにおいて、録画制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図7】第1実施形態の録画再生システムにおいて、録画装置が録画予約制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図8】第1実施形態の録画再生システムにおいて、録画装置が録画制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図9】(A)乃至(E)は、第2実施形態の録画再生システムにおいて録画再生制御処理を行う方法を説明するための概略図。
【図10】第2実施形態の録画再生システムにおいて、録画予約制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図11】第2実施形態の携帯端末(携帯電話機)に記憶されたコンテンツ情報を示すデータ構成図。
【図12】第2実施形態の録画装置に記憶されたコンテンツ情報を示すデータ構成図。
【図13】第2実施形態の録画再生システムにおいて、録画装置が録画制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図14】第2実施形態の録画再生システムにおいて、録画装置が録画制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図15】第2実施形態の録画再生システムにおいて、録画装置が録画制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図16】第2実施形態の録画再生システムにおいて、携帯端末(携帯電話機)が再生制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図17】(A)乃至(C)は、第3実施形態の録画再生システムにおいて録画制御処理を行う方法を説明するための概略図。
【図18】第3実施形態の録画再生システムにおいて、録画予約制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
〔第1実施形態〕
本発明に係る録画再生システム、録画装置、携帯端末、及びこれらの録画再生システム、録画装置、携帯端末の録画再生方法の第1実施形態について、図1乃至図8を参照しながら説明する。第1実施形態の録画再生システム100が有する携帯端末として、携帯電話機1を例に挙げて説明する。
【0013】
図1は、第1実施形態の録画再生システム100を示すシステム構成図である。図1に示すように、録画再生システム100は、マルチメディアコンテンツを記憶して再生できる携帯電話機1、放送局により放送されているマルチメディアコンテンツを受信して録画できる録画装置2を備えている。
【0014】
携帯電話機1及び録画装置2は、相互に通信可能な通信機能を備えている。これらの通信機能は、例えば、W−LAN(Wireless LAN)、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信など、相互に所定距離内に置かれた状態で通信する通信機能、またはUSB(Universal Serial Bus)など有線で電気的に接続された状態で通信する通信機能などである。以下、携帯電話機1と録画装置2とは相互にBluetoothなどの規格に基づいた近距離無線通信が可能なものとして説明する。
【0015】
図2(A)は、携帯電話機1と録画装置2とが相互に接続されている状態を示す概略図であり、図2(B)は、携帯電話機1と録画装置2とが相互に接続されていない状態を示す概略図である。図2(A)に示すように、携帯電話機1及び録画装置2が所定距離以上離間されている状態では、携帯電話機1と録画装置2とは接続されていない状態であり、この状態では相互にデータ通信を行うことができない。また、図2(B)に示すように、携帯電話機1及び録画装置2が近接されている状態では、携帯電話機1と録画装置2とは接続された状態であり、この状態においては相互にセキュアなデータ通信を行うことができる。
【0016】
または、携帯電話機1と録画装置2とは、電気的に接続されている状態で相互に接続され、電気的に分離されている状態で接続が解除されるようにしても良く、接触された状態で相互に接続され、接触されていない状態で接続が解除されるようにしても良い。以下、携帯電話機1と録画装置2とは、相互に所定距離内にある場合に接続され、データ通信が可能となるものとして説明する。
【0017】
図3は、携帯電話機1の機能を示すブロック図である。図3に示すように、携帯電話機1は、主制御部10、電源回路部11、操作入力制御部12、表示制御部13、音声制御部14、通信制御部15、近距離無線通信制御部16、記憶部17、及びGPS受信部18がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
【0018】
主制御部10は、CPU(Central Processing Unit)を具備し、携帯電話機1の総括的な制御を行うとともに、後述する再生制御処理、その他の様々な演算処理や制御処理等を行う。電源回路部11はバッテリ等の電源供給源を具備し、例えばユーザによる操作キー12aを介した入力に基づいて電源のオン/オフ状態を切り替え、電源がオン状態の場合に電力供給源から各部に対して電力を供給して、携帯電話機1を動作可能にする。
【0019】
操作入力制御部12は、ユーザに押下されることによりデータを入力する操作キー12aを備えていて、操作キー12aの押下を検出すると、その押下されたキーを示す信号を生成して主制御部10に伝送する。信号を受信した主制御部10は、この信号に基づいた処理を行う。表示制御部13は、ディスプレイ13aを備えていて、主制御部10の制御に基づいて、文字データや画像データなどを含んだ表示データをディスプレイ13aに表示させる。
【0020】
音声制御部14は、音声を入力するマイクロフォン14a、音声を出力するスピーカ14bを備えていて、主制御部10の制御に基づいて、マイクロフォン14aで入力された音声からアナログ音声信号を生成し、このアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。また音声制御部14は、デジタル音声信号を取得すると、主制御部10の制御に基づいて、このデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、スピーカ14bから音声として出力する。
【0021】
通信制御部15は、主制御部10の制御に基づいて、基地局からアンテナ15aを介して受信した受信信号をスペクトラム逆拡散処理してデータを復元する。このデータは、主制御部20の指示により、音声制御部14に伝送されてスピーカ14bから出力されたり、表示制御部13に伝送されてディスプレイ13aに表示されたり、または記憶部17に記録されたりする。また通信制御部15は、主制御部10の制御に基づいて、マイクロフォン14aで入力された音声データや、操作キー12aを介して入力されたデータや記憶部17に記憶されたデータを取得すると、これらのデータに対してスペクトラム拡散処理を行い、基地局に対してアンテナ15aを介して送信する。
【0022】
近距離無線通信制御部16は、例えばBluetoothなどの近距離無線通信の通信インタフェースを備えていて、所定距離内にある他の通信機器(例えば録画装置2)からアンテナ16aを介して無線信号を受信して電気信号を生成した際に、この電気信号から、例えばBluetoothの規格に基づいて電気信号を変換して主制御部10に伝送する。また、近距離無線通信制御部16は、主制御部20の制御に基づいて、例えばBluetoothの規格に基づいた電気信号を生成し、この電気信号に基づいて無線信号を生成させて、所定距離内にある他の通信機器(例えば録画装置2)に対してアンテナ16aを介して送信する。
【0023】
記憶部17は、主制御部10が行う処理について、処理プログラムや処理に必要なデータ等を格納するROM(Read Only Memory)やハードディスク、不揮発性メモリ、データベース、主制御部10が処理を行う際に使用されるデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等から構成される。また、主制御部10が後述する録画制御処理や再生制御処理などを行う際の処理プログラムは、例えばROMに記憶されているものとする。
【0024】
GPS受信部18は、地球上の位置情報を測位するGPS(Global Positioning System)システムのGPS衛星から放送されている電波を受信するためのアンテナ18aを備えている。GPU受信部18は、このアンテナ18aを介して受信した電波に基づいて、携帯電話機1の位置情報を示すGPS情報を生成して、主制御部10に伝送する。なお、GPS情報の取得方法は携帯電話機1がGPS情報を生成する方法に限らず、GPSサーバが携帯電話機1の位置を検知してGPS情報を生成し、このGPS情報を携帯電話機1に送信する方法でも良い。
【0025】
図4は、録画装置2の機能を示すブロック図である。図4に示すように、録画装置2は、主制御部20、電源回路部21、テレビ受信部22、近距離無線通信制御部23、記憶部24、及び外部接続部25がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
【0026】
主制御部20は、CPU(Central Processing Unit)を具備し、携帯電話機1の総括的な制御を行うとともに、後述する録画制御処理、その他の様々な演算処理や制御処理等を行う。電源回路部21はAC電源などの電源供給源に接続され、例えばユーザによる指示に基づいて、電源のオン/オフ状態を切り替え、電源がオン状態の場合に電力供給源から録画装置2の各部に対して電力を供給して、録画装置2を動作可能にする。
【0027】
テレビ受信部22は、チューナ、復調部、TSデコーダを備えている。チューナは、地上波デジタルテレビ放送の放送局(図示せず)から放送された地上波デジタルテレビ放送(地上波デジタルワンセグ放送も含む)の番組を録画する際、地上波デジタルテレビ放送の変調波をアンテナ22aを介して受信する。復調部は、チューナが受信した変調波を取得して復調し、地上波デジタルテレビ放送の符号化映像情報を生成し、これらの符号化映像情報を記憶部24に伝送する。これらの処理により、地上波デジタルテレビ放送などのテレビ番組が録画される。TSデコーダは、録画されたテレビ番組を再生するときに、復調部により生成された符号化映像情報を取得して復号する。
【0028】
近距離無線通信制御部23は、例えばBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信の通信インタフェースを備えていて、所定距離内にある他の通信機器(例えば携帯電話機1)からアンテナ23aを介して無線信号を受信して電気信号を生成した際に、この電気信号から、例えばBluetoothの規格に基づいて電気信号を変換して主制御部20に伝送する。また、近距離無線通信制御部23は、主制御部20の制御に基づいて、例えばBluetoothの規格に基づいた電気信号を生成し、この電気信号に基づいて無線信号を生成させて、所定距離内にある他の通信機器(例えば携帯電話機1)に対してアンテナ23aを介して送信する。
【0029】
記憶部24は、主制御部20が行う処理について、処理プログラムや処理に必要なデータ等を格納するROM(Read Only Memory)やハードディスク、不揮発性メモリ、データベース、主制御部20が処理を行う際に使用されるデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等から構成される。テレビ受信部22により受信されたテレビ番組のコンテンツは、例えばハードディスクに記憶される。また、主制御部10が後述する録画制御処理などを行う際の処理プログラムは、例えばROMに記憶されているものとする。
【0030】
外部接続部25は、WANなどの外部ネットワークに対する接続インタフェースを備えている。録画装置2は、主制御部20の制御に基づいて、他の通信装置に対して外部ネットワークを介した通信を行うことができる。
【0031】
なお、録画装置2の主制御部20は、記憶部24に記憶されたコンテンツを携帯電話機1に送信する際に、必要に応じて、コンテンツを携帯電話機1において再生可能な企画やサイズに変換する。
【0032】
本発明に係る携帯端末(携帯電話機1)は、上述した構成に限定されず、少なくとも、録画装置2に対して録画対象の番組情報を送信する機能、録画装置2によって録画されたコンテンツを受信して再生する機能を備えていれば良い。また、本発明に係る録画装置2は、例えばテレビ録画再生機器やPC(Personal Computer)などであり、上述した構成に限定されず、少なくとも、予約対象の番組情報を受信する機能、受信した番組情報に基づいてテレビ放送波を受信してコンテンツを蓄積する機能、蓄積されたコンテンツを携帯電話機1において再生可能な規格やサイズに再変換する機能、再変換されたコンテンツの複製を携帯電話機1に送信する機能を備えていれば良い。
【0033】
図5(A)乃至図5(D)は、携帯電話機1及び録画装置2による録画再生制御処理を説明するための大まかな概略図である。図5(A)に示すように、始めに、(1)ユーザが携帯電話機1において独自に取得した番組表(例えばワンセグ番組表)から録画対象のコンテンツを選択する。その後に、図5(B)に示すように、携帯電話機1が録画装置2に接続されると、(2)携帯電話機1から録画装置2に予約対象の番組情報が送信される。(3)予約対象の番組情報を取得した録画装置2は、独自にエリア情報や番組表(例えばフルセグ番組表)を取得して、番組表を携帯電話機1に送信する。また録画装置2はその番組が録画可能か否かをチェックし、録画可能でなかった場合に携帯電話機1に録画対象の番組の再設定を促す。(4)録画対象の番組の再設定を促された携帯電話機1は、録画装置2から受信した番組表に基づいて録画対象の番組を選択し、その番組情報を録画装置2に送信する。
【0034】
携帯電話機1から番組情報を受信した録画装置2は、図5(C)に示すように、携帯電話機1と録画装置2との接続が解除された後に、(5)携帯電話機1から受信した番組情報に基づい て録画する。このとき録画装置2は、録画時刻に携帯電話機1が接続されていた場合は、携帯電話着1が接続された状態で録画を行っても良い。その後、図5(D)に示すように、再び携帯電話機1が録画装置2に接続されると、(6)録画装置2は録画されたコンテンツを携帯電話機1に送信する。
【0035】
このようにして録画再生システム100において、携帯電話機1にて入力された予約情報に基づいて、録画装置2にて録画予約設定を行う際に、携帯電話機1が保有している番組表と、録画装置2の番組表との同一性を保つことで、ユーザ所望の番組を確実に録画することができる。
【0036】
録画再生システム100において、携帯電話機1及び録画装置2がこの録画予約制御処理を行う際の手順を、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。以下、例えば「ステップS101」を「S101」のように、「ステップ」の語句を省略して説明する。
【0037】
携帯電話機1の主制御部10は、ユーザにより予約録画が指示されたか否かを判断する(S101)。この際、主制御部10は、例えばユーザにより所定の操作キー12aが操作されたことに基づいて、予約録画が指示されたものと判断する。予約録画が指示されていない場合(S101のNo)は、主制御部10はそのまま待機する。
【0038】
予約録画が指示された場合(S101のYes)は、主制御部10は、携帯電話機1の位置情報を取得する(S103)。この位置情報は、携帯電話機1が無線接続されている基地局を示す情報であっても、GPSにより測位された携帯電話機1の緯度や経度を示す情報であっても良い。
【0039】
主制御部10は、地域情報を取得する(S105)。この地域情報は、テレビ放送局により区分された地域情報であり、記憶部17に予め記憶されている情報であっても、テレビ放送局から放送されている文字情報から取得した情報であっても、記憶部17に記憶された対応表を用いて、ステップS103にて取得した位置情報に基づいて取得された情報であっても良い。
【0040】
主制御部10は、携帯電話機1と録画装置2とが通信可能か否かを判断する(S107)。例えば携帯電話機1と録画装置2とが相互に通信可能領域内にあった場合に、通信可能であるものと判断される。携帯電話機1と録画装置2とが通信可能でなかった場合(S107のNo)は、主制御部10は通信可能になるまで待機したり、あるいは、携帯電話機1においてメッセージを出力してユーザに対して携帯電話機1と録画装置2とを接続されるように促したりする。
【0041】
主制御部10は、録画対象の番組情報を取得する(S106)。このとき、例えば携帯電話機1が独自に取得した番組表(例えばワンセグ番組表)をディスプレイ13aに表示してユーザに対して提示し、ユーザに操作キー12aを用いて番組を選択させることにより、その選択された番組の番組情報を取得すると良い。
【0042】
携帯電話機1と録画装置2とが通信可能であった場合(S107のYes)は、主制御部10は、ステップS105にて取得した地域情報、及びステップS106にて取得した番組情報を録画装置2に送信する(S109)。録画装置2の主制御部20は、携帯電話機1と接続されている際、ステップS109にて携帯電話機1から送信された地域情報や番組情報を受信する。
【0043】
録画装置2の主制御部20は、地域情報を取得する(S111)。この地域情報は、例えばテレビ放送局から放送されている文字情報に含まれている地域情報である。また主制御部20は、ステップS111にて取得した地域情報に基づいてフルセグ番組表を取得する(S113)。フルセグ番組表は、例えばテレビ放送局が放送している文字情報に含まれている情報であり、放送されている地域毎にそれぞれ用意された情報である。録画装置2の主制御部20は、携帯電話機1に対してステップS113にて取得したフルセグ番組表を送信する(S115)。
【0044】
録画装置2の主制御部20は、ステップS113にて取得したフルセグ番組表に、携帯電話機1から受信した番組情報が含まれているか否かを判断する(S117)。そして番組情報が含まれていなかった場合(S117のNo)は、主制御部20は携帯電話機1に対してエラー情報を送信する(S119)。エラー情報を受信した携帯電話機1は、再度ステップS103乃至S109の処理を行うか、あるいは、ステップS106に戻って、ステップS115にて送信されたフルセグ番組表をユーザに対して提示してユーザに録画対象の番組情報の選択を促したうえで、ステップS107、S109の処理を行う。
【0045】
フルセグ番組表に録画対象の番組情報が含まれていた場合(S117のYes)は、録画装置2の主制御部20は、携帯電話機1から受信した番組情報とフルセグ番組表に含まれていた番組情報との間で、開始時刻やチャンネルなどが異なっているか否かを判断する(S123)。これは、例えば携帯電話機1の地域情報と録画装置2の地域情報とが異なっていて、同一の番組が異なった時間帯や異なったチャンネルで放送される場合などを想定したものである。
【0046】
開始時刻などが異なっていた場合(S123のYes)は、主制御部20は、携帯電話機1から受信した番組情報を、フルセグ番組表に含まれている番組情報に変更して、これを録画対象の番組とする(S125)。そして主制御部20は、その録画対象の番組情報に基づいて録画予約を登録する(S127)。一方で、携帯電話機1の主制御部10は、録画対象の番組情報を記憶部17に記憶するなどして、録画対象の番組情報に基づいて録画予約を登録する(S129)。
【0047】
このようにして携帯電話機1は、独自に取得した番組表(ワンセグ番組表)から選択された録画対象の番組の番組情報を録画装置2に送信し、録画装置2は、独自に取得した番組表(フルセグ番組表)に録画対象の番組が含まれているか否かを判断し、含まれていた場合にはこの番組を録画対象の番組とし、含まれていなかった場合には、携帯電話機1にフルセグ番組表から録画対象の番組を選択させる。これにより、携帯電話機1と録画装置2において、録画対象の番組情報の同一性が保たれる。
【0048】
また、携帯電話機1が保有する番組表における番組情報と、録画装置2が保有する番組表における番組表とにおいて、録画対象の番組の開始時刻やチャンネルが一致していた場合には、録画装置2はそのままの番組情報に基づいて録画し、録画対象の番組の開始時刻やチャンネルが異なっていた場合に、録画装置2は、録画装置2が保有している番組表に合わせて録画対象の番組情報を変更した上で録画する。これにより、録画装置2は、録画対象の番組を確実に録画することができる。
【0049】
次に、録画装置2は、ステップS127にて録画予約された番組情報に基づいて録画制御処理を行う。録画装置2がこの録画制御処理を行う際の手順を、図7に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、録画装置2は携帯電話機1と通信可能であっても通信可能でなくても同様に録画制御処理を行う。
【0050】
まず録画装置2の主制御部20は、ステップS127にて録画予約された番組の録画開始時刻になったか否かを判断する(S201)。録画開始時刻になっていない場合(S201のNo)は、主制御部20は録画開始時刻になるまで待機する。
【0051】
録画開始時刻になった場合(S201のYes)は、主制御部20は、録画装置2が移動されることなどによりテレビ放送の放送エリアが変更される可能性を考慮して、このときに受信している番組情報から録画対象の番組が見つかったか否かを判断する(S203)。録画対象の番組が見つかった場合(S203のYes)は、主制御部20はこの番組の録画を開始する(S205)。
【0052】
そして主制御部20は、ステップS125にて録画予約された番組の録画終了時刻になったか否かを判断する(S207)。録画終了時刻になっていない場合(S207のNo)は、主制御部20は録画終了時刻になるまで録画を継続する。録画終了時刻になった場合(S207のYes)は、主制御部20は、この番組の録画を終了する(S209)。
【0053】
このようにして録画装置2は、録画対象の番組を受信しているかどうかを確認して、受信している場合にのみ、この番組を録画する。これにより、録画装置2が移動されることなどにより、録画対象の番組とは異なった番組が録画されてしまうことが防止される。
【0054】
次に、録画装置2は、再び携帯電話機1との通信を開始した際に、ステップS201乃至S209にて録画されたコンテンツを携帯電話機1に送信する録画制御処理を行う。録画装置2がこの録画制御処理を行う際の手順を、図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0055】
まず録画装置2の主制御部20は、携帯電話機1が接続されたか否かを判断する(S301)。このとき主制御部20は、例えば、携帯電話機1と録画装置2とが相互に通信可能領域にあるときに、接続されたものと判断する。携帯電話機1が接続されていない場合(S301のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
【0056】
携帯電話機1が接続された場合(S301のYes)は、主制御部20は、録画されたコンテンツがあるかを否かを判断する(S303)。このとき主制御部20は、例えば記憶部24にコンテンツが記憶されていた場合に、録画された番組情報があるものと判断する。
【0057】
録画されたコンテンツがある場合(S303のYes)は、主制御部20は、この録画されたコンテンツを携帯電話機1に送信する。コンテンツを受信した携帯電話機1は、このコンテンツを記憶部17に記憶しておき、ユーザによる操作キー12aを介した所定の操作に基づいて、この録画されたコンテンツを再生する。
【0058】
このようにして録画装置2は、携帯電話機1が接続されたことに基づいて、録画されたコンテンツを携帯電話機1に送信する。これにより、ユーザは携帯電話機1を録画装置2に接続させることにより、録画装置2で録画されたコンテンツを携帯電話機1で簡単に視聴することができる。
【0059】
第1実施形態によると、携帯端末(携帯電話機1)と録画装置2とを別個に備え、携帯電話機1の指示に基づいて録画装置2が録画する録画再生システム100であって、携帯電話機1と録画装置2とが各々異なるエリアに移動した場合であっても、携帯電話機1と録画装置2とで使用される番組情報に同一性を保つことにより、簡単かつ確実にユーザ所望の番組を録画することが可能となる。
【0060】
〔第2実施形態〕
本発明に係る携帯端末の第2実施形態について、添付図面の図9乃至図16を参照しながら説明する。以下、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。第2実施形態の録画再生システム100は、図1に示すように、第1実施形態と同様に、マルチメディアコンテンツを記憶して再生できる携帯電話機1、放送局により放送されているマルチメディアコンテンツを受信して録画できる録画装置2を備えている。
【0061】
また、第2実施形態の携帯電話機1は、第1実施形態と同様に、図3に示すように、主制御部10、電源回路部11、操作入力制御部12、表示制御部13、音声制御部14、通信制御部15、近距離無線通信制御部16、記憶部17、及びGPS受信部18がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。さらに、第2実施形態の録画装置2は、第1実施形態と同様に、図4に示すように、主制御部20、電源回路部21、テレビ受信部22、近距離無線通信制御部23、記憶部24、外部接続部25がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
【0062】
ユーザが携帯電話機1を保持しているときに、既に録画されたコンテンツを視聴したい場合に、携帯電話機1にそのコンテンツが記憶されていればそのコンテンツを視聴することができる。しかしながら、ユーザが録画装置2を保持している場合には、同様のコンテンツを録画装置2を用いて高精細・高画質で視聴できることが望ましい。このとき、録画装置2において、録画されたコンテンツにおけるユーザが携帯電話機1で視聴した位置(時間)から再生を開始するためには、その位置まで早送りさせるためのユーザ操作が必要であった。また、ユーザが録画装置2に外部機器Gを接続してコンテンツを途中まで視聴した場合に、このコンテンツの続きを携帯電話機1で視聴したい場合にも同様に、携帯電話機1において未再生の部分まで早送りするユーザ操作が必要であった。
【0063】
そこで録画再生システム100において、携帯電話機1及び録画装置2は、再生を中断した位置(時間)を示す情報(視聴中止時間)をコンテンツと併せて記憶していて、相互にコンテンツを転送した場合であっても、この情報を送信し合うことにより、ユーザによる複雑な操作無しで未再生の部分から再生を開始することができる機能を備えている。
【0064】
図9(A)乃至(E)は、第2実施形態の録画再生システム100における録画再生制御処理を説明するための概略図である。図9(A)に示すように、始めに、(1)ユーザが携帯電話機1と録画装置2とを接続させて優先度を設定(入力)しつつ録画対象の番組を選択して録画予約を行う。その後、図9(B)に示すように、携帯電話機1が録画装置2に接続されると、(2)録画装置2は携帯電話機1から録画対象の番組情報と優先度情報を受信する。そして、図9(C)に示すように、録画装置2はこの録画対象の番組情報に基づいて録画を行い、録画されたコンテンツを優先度と併せて記憶部24に記憶する。
【0065】
図9(D)に示すように、(4)ユーザが録画装置2にて録画されたコンテンツを外部機器Gにて視聴する場合には、外部機器Gにて視聴が中断(あるいは終了)された時間である視聴中止時間が録画装置2に記憶される。そして、図9(E)に示すように、再び携帯電話機1が録画装置2に接続されると、(5)録画装置2は携帯電話機1にコンテンツと併せて視聴中止時間を送信する。これにより、携帯電話機1は、ユーザにより録画されたコンテンツの視聴の指示があった場合に、録画されたコンテンツをこの視聴中止時間に基づいて未再生の部分から再生することができる。
【0066】
図9(A)乃至図9(E)では、録画されたコンテンツが外部機器Gにて途中まで再生され、携帯電話機1にてその続きが再生される例を示しているが、最初に携帯電話機1にて途中まで再生され、外部機器Gにてその続きが再生される場合でも同様である。または、携帯電話機1や外部機器Gにて複数回に分けて再生される場合であっても同様である。
【0067】
録画再生システム100において、携帯電話機1及び録画装置2がこの録画予約制御処理を行う際の手順を、図10に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0068】
携帯電話機1の主制御部10は、ユーザにより予約録画が指示されたか否かを判断する(S401)。この際、主制御部10は、例えばユーザにより所定の操作キー12aが操作されたことに基づいて、予約録画が指示されたものと判断する。予約録画が指示されていない場合(S401のNo)は、主制御部10はそのまま待機する。
【0069】
予約録画が指示された場合(S401のYes)は、主制御部10は、優先度が入力されたか否かを判断する(S403)。優先度は、操作キー12aにより例えば「A」乃至「C」(Aが最も高くCが最も低い)のいずれかの番号が選択されることにより、入力される。優先度が入力されていない場合(S403のNo)は、主制御部10は優先度が入力されるまで待機する。または、優先度が入力されなかった場合には「C」が入力されたことにしても良い。
【0070】
優先度が入力された場合(S403のYes)は、主制御部10は、携帯電話機1の位置情報を取得する(S405)。この位置情報は、携帯電話機1が無線接続されている基地局を示す情報であっても、GPSにより測位された携帯電話機1の緯度や経度を示す情報であっても良い。
【0071】
主制御部10は、地域情報を取得する(S407)。この地域情報は、テレビ放送局により区分された地域情報であり、記憶部17に予め記憶されていても、記憶部17に記憶された対応表を用いて、ステップS405にて取得した位置情報に基づいて取得されても良い。
【0072】
主制御部10は、録画対象の番組情報を取得する(S408)。このとき、例えば携帯電話機1が独自に取得した番組表(例えばワンセグ番組表)をディスプレイ13aに表示してユーザに対して提示し、ユーザに操作キー12aを用いて番組を選択させることにより、その選択された番組の番組情報を取得すると良い。
【0073】
主制御部10は、携帯電話機1と録画装置2とが通信可能か否かを判断する(S409)。例えば携帯電話機1と録画装置2とが相互に通信可能領域内にあった場合に、通信可能であるものと判断される。携帯電話機1と録画装置2とが通信可能でなかった場合(S409のNo)は、主制御部10は通信可能になるまで待機したり、あるいは、携帯電話機1においてメッセージを出力してユーザに対して携帯電話機1と録画装置2とを接続されるように促したりする。
【0074】
携帯電話機1と録画装置2とが通信可能であった場合(S409のYes)は、主制御部10は、ステップS407にて取得した地域情報、ステップS408にて取得した番組情報、及びステップS403にて入力された優先度情報を録画装置2に送信する(S411)。録画装置2の主制御部20は、携帯電話機1と接続されている際、ステップS411にて携帯電話機1から送信された地域情報、番組情報、優先度情報を受信する。
【0075】
録画装置2の主制御部20は、地域情報を取得する(S413)。この地域情報は、例えばテレビ放送局から放送されている文字情報に含まれている地域情報である。また主制御部20は、フルセグ番組表を取得する(S415)。フルセグ番組表は、例えばテレビ放送局が放送している文字情報に含まれている情報であり、放送されている地域毎に異なっている。録画装置2の主制御部20は、携帯電話機1に対してステップS415にて取得したフルセグ番組表を送信する(S417)。
【0076】
録画装置2の主制御部20は、ステップS415にて取得したフルセグ番組表に、携帯電話機1から受信した番組情報が含まれているか否かを判断する(S419)。そして番組情報が含まれていなかった場合(S419のNo)は、主制御部20は携帯電話機1に対してエラー情報を送信する(S421)。エラー情報を受信した携帯電話機1は、再度ステップS405乃至S411の処理を行うか、あるいはエラー情報をユーザに対して提示してユーザに録画対象の番組情報の再入力を促す。
【0077】
フルセグ番組表に録画対象の番組情報が含まれていた場合(S419のYes)は、録画装置2の主制御部20は、その録画対象の番組情報に基づいて録画予約を登録する(S427)。
【0078】
一方で、携帯電話機1の主制御部10は、録画対象の番組情報を記憶部17に記憶するなどして、録画対象の番組情報に基づいて録画予約を登録する(S429)。この際、主制御部10は、この番組の予約情報を録画装置2に送信すると良い。
【0079】
このようにして携帯電話機1は、独自に取得した番組表(ワンセグ番組表)から選択された録画対象の番組の番組情報、ユーザにより入力された優先度を録画装置2に送信し、録画装置2は、独自に取得した番組表(フルセグ番組表)に録画対象の番組が含まれているか否かを判断し、含まれていた場合にはこの番組を録画対象の番組とし、含まれていなかった場合には、携帯電話機1にフルセグ番組表から録画対象の番組を選択させる。また携帯電話機1は、ユーザにより入力された優先度情報を、録画されたコンテンツに併せて記憶する。
【0080】
次に、録画装置2は、ステップS427にて録画予約された番組情報に基づいて録画制御処理を行う。録画装置2がこの録画制御処理を行う際の手順を、図11に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、録画装置2は携帯電話機1と通信可能であっても通信可能でなくても同様に録画制御処理を行う。
【0081】
まず録画装置2の主制御部20は、ステップS427にて録画予約された番組の録画開始時刻になったか否かを判断する(S501)。録画開始時刻になっていない場合(S501のNo)は、主制御部20は録画開始時刻になるまで待機する。
【0082】
録画開始時刻になった場合(S501のYes)は、主制御部20は、このときに受信している番組情報から録画対象の番組が見つかったか否かを判断する(S503)。録画対象の番組が見つかった場合(S503のYes)は、主制御部20はこの番組の録画を開始する(S505)。
【0083】
そして主制御部20は、ステップS125にて録画予約された番組の録画終了時刻になったか否かを判断する(S507)。録画終了時刻になっていない場合(S507のNo)は、主制御部20は録画終了時刻になるまで録画を継続する。録画終了時刻になった場合(S507のYes)は、主制御部20は、この番組の録画を終了する(S509)。
【0084】
主制御部20は、録画装置2により録画されて記憶部24に記憶されているコンテンツを示すコンテンツ情報31において、更新日、コンテンツ時間の情報を更新する(S511)。
【0085】
図12は、コンテンツ情報31を示すデータ構成図である。図12に示すように、コンテンツ情報31は、例えば、コンテンツのタイトルを示すコンテンツ名情報31a、コンテンツの最新の更新日を示す更新日情報31b、コンテンツの再生時間を示すコンテンツ時間情報31c、外部機器Gにて視聴が中断された時間を示す外部機器視聴中止時間情報31d、携帯電話機1にて視聴が中断された時間を示す携帯端末視聴中止時間情報31e、携帯端末(携帯電話機1など)に転送済みか否かを示す転送済み情報31f、及びユーザにより設定された優先度を示す優先度情報31gがそれぞれ関連付けられた情報である。なお、外部機器視聴中止時間情報31d、携帯端末視聴中止時間情報31eは、コンテンツの再生開示時間(例えば0min)から中断時間までの時間で記されている。転送済み情報31fは、例えば転送済みである場合には「済」、転送済みでない場合には「未」で記されている。優先度情報31gは、例えば「A」乃至「C」の記号で記されている。
【0086】
コンテンツ情報31は、例えばステップS431にて録画予約が登録される際に生成されて、記憶部24に記憶されたものである。そして、ステップS511にて、コンテンツ情報31のうちの更新日情報31b、コンテンツ時間情報31cのみが書き換えられる。
【0087】
このようにして録画装置2は、録画対象の番組を受信しているかどうかを確認して、受信している場合にのみ、この番組を録画し、コンテンツ情報31を更新する。これにより、録画装置2が移動されることなどにより、録画対象の番組とは異なった番組が録画されてしまうことが防止される。
【0088】
次に、録画装置2は、ステップS501乃至S511にて録画されたコンテンツ情報を、録画装置2に接続された外部機器Gにて再生する再生制御処理を行う。録画装置2がこの再生制御処理を行う際の手順を、図13に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0089】
まず録画装置2の主制御部20は、外部機器Gにて視聴が指示されたか否かを判断する(S601)。この際、例えば外部機器Gがボタンなどの入力手段を備えていて、ユーザにより入力手段を介した入力がされた場合に、この入力情報を外部機器Gから受信して、視聴が指示されたものと判断される。外部機器Gにて視聴が指示されていない場合(S601のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
【0090】
外部機器Gにて視聴が指示された場合(S601のYes)は、主制御部20は優先度が最も高いコンテンツを取得する(S603)。このとき、主制御部20は、例えば、録画装置2に記憶されているコンテンツ情報31の優先度情報31gに基づいて、最も優先度の高いコンテンツ(例えば優先度「A」のコンテンツ)を取得する。
【0091】
主制御部20は、録画装置2の視聴中止時間よりも携帯電話機1の視聴中止時間の方が長いか否かを判断する(S605)。このとき、主制御部20は、コンテンツ情報31の外部機器Gにて視聴が中断された時間を示す外部機器視聴中止時間情報31dと、携帯電話機1にて視聴が中断された時間を示す携帯端末視聴中止時間情報31eとを比較することにより判断する。
【0092】
携帯電話機1の視聴中止時間の方が長い場合(S605のYes)は、主制御部20は、外部機器Gでよりも携帯電話機1での方が長く視聴しているため、視聴開始時間を携帯電話機1の視聴中止時間に設定する(S607)。外部機器Gの視聴中止時間の方が長い場合(S605のNo)は、主制御部20は、携帯電話機1でよりも外部機器Gでの方が長く視聴しているため、視聴開始時間を外部機器Gでの視聴中止時間に設定する(S609)。そして主制御部20は、外部機器Gに対してコンテンツ情報を出力して、外部機器Gにおいてコンテンツを再生させる(S611)。
【0093】
主制御部20は、外部機器Gにより視聴が中止されたか否かを判断する(S613)。この際、例えば外部機器Gがボタンなどの入力手段を備えていて、ユーザにより入力手段を介した入力がされた場合にこの入力情報を外部機器Gから受信して、あるいはコンテンツの再生が終了した場合に終了情報を外部機器Gから受信して、視聴が中止されたものと判断される。外部機器Gにて視聴が中止されていない場合(S613のNo)は、主制御部20はそのままコンテンツ再生を継続する。外部機器Gにより視聴が中止された場合(S613のYes)は、主制御部20は、コンテンツ情報31において、外部機器視聴中止時間情報31dを更新する(S615)。
【0094】
このようにして録画装置2は、録画したコンテンツが外部機器Gにて再生された場合、再生が中断されたタイミングで視聴中止時間をコンテンツに併せて記憶しておき、再びこのコンテンツを再生するときに、この視聴中止時間に基づいてコンテンツを早送りして、未再生の部分から再生を開始する。なお、このコンテンツが携帯電話機1で途中まで再生された場合には、録画装置2は、携帯電話機1から視聴中止時間を取得して、携帯電話機1の視聴中止時間と外部機器Gでの視聴中止時間のうちの、長く再生された方の視聴中止時間に基づいてコンテンツを早送りする。
【0095】
また、録画装置2は、録画されたコンテンツを再生する際に、ユーザにより入力された優先度に基づいて、優先度が高いコンテンツから順次再生する。
【0096】
次に、録画装置2は、携帯電話機1と通信を開始した際に、ステップS501乃至S511にて録画されたコンテンツ(あるいはステップS601乃至S615にて外部機器Gにて再生されたコンテンツ)を携帯電話機1に送信する録画制御処理を行う。録画装置2がこの録画再生処理を行う際の手順を、図14に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0097】
まず録画装置2の主制御部20は、携帯電話機1が接続されたか否かを判断する(S701)。このとき主制御部20は、例えば、携帯電話機1と録画装置2とが相互に通信可能領域にあるときに、接続されたものと判断する。携帯電話機1が接続されていない場合(S701のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
【0098】
携帯電話機1が接続された場合(S701のYes)は、主制御部20は、携帯電話機1に対して送信していないコンテンツがあるかを否かを判断する(S703)。このとき主制御部20は、例えばコンテンツ情報31の転送済み情報31fに基づいて、転送済み情報31fが「未」のコンテンツがあった場合に、未送信のコンテンツがあるものと判断する。
【0099】
未送信のコンテンツがある場合(S703のYes)は、主制御部20は、この未送信のコンテンツのうち、もっとも優先度が高いコンテンツを取得する(S705)。このとき主制御部20は、例えばコンテンツ情報31の優先度情報30gに基づいて最も優先度が高いコンテンツを判別する。
【0100】
主制御部20は、ステップS705にて取得したコンテンツのコンテンツ情報を携帯電話機1に送信する(S707)。また主制御部20は、ステップS705にて取得したコンテンツを携帯電話機1に送信する(S709)。コンテンツ情報及びコンテンツを受信した携帯電話機1は、それらを関連付けて記憶部17に記憶して、例えばユーザによる操作キー12aを介した所定の操作に基づいてこのコンテンツを再生する。
【0101】
携帯電話機1は、ステップS707にて送信された情報を受信すると、コンテンツ情報32を生成して記憶部17に記憶させる。図15は、携帯電話機1に記憶されるコンテンツ情報32を示すデータ構成図である。図15に示すように、コンテンツ情報32は、録画装置2に記憶されているコンテンツ情報31に類似した情報であり、例えば、コンテンツのタイトルを示すコンテンツ名情報32a、コンテンツの最新の更新日を示す更新日情報32b、コンテンツの再生時間を示すコンテンツ時間情報32c、携帯電話機1にて視聴が中断された時間を示す携帯端末視聴中止時間情報32d、外部機器Gにて視聴が中断された時間を示す外部機器視聴中止時間情報32e、及びユーザにより設定された優先度を示す優先度情報32fがそれぞれ関連付けられた情報である。
【0102】
主制御部20は、まだ携帯電話機1に対して送信していないコンテンツがあるかを否かを判断する(S711)。未送信のコンテンツがあった場合(S711のYes)は、主制御部20は、再度ステップS705乃至S711の処理を行う。未送信のコンテンツがない場合(S711のNo)は、主制御部20はこの録画制御処理を終了する。
【0103】
このようにして録画装置2は、携帯電話機1が接続されたことに基づいて、録画されたコンテンツ及びそのコンテンツのコンテンツ情報を優先度の高い順に携帯電話機1に送信する。これにより、ユーザは携帯電話機1を録画装置2に接続させることにより、録画装置2で録画されたコンテンツを優先順位の高い順に携帯電話機1で簡単に視聴することができる。なお、このコンテンツが外部機器Gにて途中まで再生された場合には、携帯電話機1はそのコンテンツをその続きから再生することができる。
【0104】
次に、携帯電話機1は、録画装置2と通信を開始した際に、ステップS701乃至S711にて録画装置2から送信されたコンテンツを再生する再生制御処理を行う。携帯電話機1がこの再生制御処理を行う際の手順を、図16に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0105】
まず携帯電話機1の主制御部10は、コンテンツの再生が指示されたか否かを判断する(S801)。このとき主制御部10は、例えば、所定の操作キー12aの操作に基づいてコンテンツの再生が指示されたものと判断する。コンテンツの再生が指示されていない場合(S801のNo)は、主制御部10はそのまま待機する。
【0106】
コンテンツの再生が指示された場合(S801のYes)は、主制御部10は、録画装置2の視聴中止時間よりも携帯電話機1の視聴中止時間の方が長いか否かを判断する(S803)。このとき、主制御部10は、コンテンツ情報32の携帯電話機1にて視聴が中断された時間を示す携帯端末視聴中止時間情報32dと、外部機器Gにて視聴が中断された時間を示す外部機器視聴中止時間情報32eとを比較することにより判断する。
【0107】
携帯電話機1の視聴中止時間の方が長い場合(S803のYes)は、主制御部10は、外部機器Gでよりも携帯電話機1での方が長く視聴しているため、視聴開始時間を携帯電話機1の視聴中止時間に設定する(S805)。外部機器Gの視聴中止時間の方が長い場合(S803のNo)は、主制御部10は、携帯電話機1でよりも外部機器Gでの方が長く視聴しているため、視聴開始時間を外部機器Gでの視聴中止時間に設定する(S807)。そして主制御部10はコンテンツを再生する(S809)。
【0108】
主制御部10は、視聴が中止されたか否かを判断する(S811)。この際、主制御部10は、例えば所定の操作キー12aを介した操作に基づいて視聴が中止されたものと判断する。視聴が中止されていない場合(S811のNo)は、主制御部10はそのままコンテンツ再生を継続する。
【0109】
外部機器Gにより視聴が中止された場合(S811のYes)は、主制御部20は、コンテンツ情報32において、携帯端末視聴中止時間情報32dを更新する(S813)。この更新されたコンテンツ情報32は、次回に携帯電話機1と録画装置2とが接続されたときに、携帯電話機1から録画装置2に送信される。録画装置2は、受信したコンテンツ情報32に基づいて、独自に記憶しているコンテンツ情報31を更新する。
【0110】
このようにして携帯電話機1は、録画されたコンテンツを再生する場合、再生が中断されるタイミングで視聴中止時間をコンテンツに併せて記憶しておき、再びこのコンテンツを再生するときに、この視聴中止時間に基づいてコンテンツを早送りして、未再生の部分から再生を開始する。なお、このコンテンツが録画装置2(外部機器G)で途中まで再生された場合には、携帯電話機1は、録画装置2から視聴中止時間を取得して、携帯電話機1の視聴中止時間と録画装置2(外部機器G)での視聴中止時間のうちの、長く再生された方の視聴中止時間に基づいてコンテンツを早送りする。
【0111】
第2実施形態によると、携帯端末(携帯電話機1)と録画装置2とを別個に備え、携帯電話機1の指示に基づいて録画装置2が録画する録画再生システム100であって、携帯電話機1と録画装置2とが各々異なるエリアに移動した場合であっても、携帯電話機1と録画装置2とで使用される番組情報に同一性を保つことにより、簡単かつ確実にユーザ所望の番組の録画処理を行うことが可能となる。
【0112】
また、第2実施形態によると、録音再生システム100において、ユーザが携帯電話機1で途中まで再生したコンテンツを録画装置2で継続視聴しようとしたときに、録画装置2において、携帯電話機1で再生していない部分まで早送りなどをするための操作を省略できるため、ユーザにより簡便に利用される。
【0113】
さらに、第2実施形態によると、録音再生システム100において、ユーザが録画装置2で途中まで再生したコンテンツを携帯電話機1で継続視聴しようとしたときに、携帯電話機1において、録画装置2で再生していない部分まで早送りなどをするための操作を省略できるため、ユーザにより簡便に利用される。
【0114】
〔第3実施形態〕
本発明に係る録画再生システムの第3実施形態について、添付図面の図17及び図18を参照しながら説明する。以下、第1実施形態または第2実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。第3実施形態の録画再生システム100は、図1に示すように、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、マルチメディアコンテンツを記憶して再生できる携帯電話機1、放送局により放送されているマルチメディアコンテンツを受信して録画できる録画装置2を備えている。
【0115】
また、第3実施形態の携帯電話機1は、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、図3に示すように、主制御部10、電源回路部11、操作入力制御部12、表示制御部13、音声制御部14、通信制御部15、近距離無線通信制御部16、記憶部17、及びGPS受信部18がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。さらに、第3実施形態の録画装置2は、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、図4に示すように、主制御部20、電源回路部21、テレビ受信部22、近距離無線通信制御部23、記憶部24、外部接続部25がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
【0116】
第1実施形態及び第2実施形態の録画再生システム100は、携帯電話機1と録画装置2とを接続させた状態で、携帯電話機1の制御により録画装置2において録画予約を行うものであったが、第3実施形態の録画再生システム100は、他の携帯端末1Aを備えていて、その他の携帯端末1Aの制御により携帯電話機1を遠隔操作することで携帯端末1Aの制御により録画装置2において録画予約を行うものである。
【0117】
図17(A)乃至図17(C)は、第3実施形態の録画再生システム100における録画再生制御処理を説明するための概略図である。図17(A)及び図17(C)に示すように、第3実施形態の録画再生システム100は、携帯電話機1とは異なる携帯端末1Aを備えていて、携帯電話機1と携帯端末1Aとで無線通信することにより、携帯端末1Aから録画装置2に録画予約を指示することができるものである。この録画再生システム100において、図17(A)に示すように、第1実施形態と同様に、(1)携帯電話機1が録画装置2からフルセグ番組表を受信すると、(2)携帯電話機1はこのフルセグ番組表を携帯端末1Aに転送する。ユーザは、携帯端末1Aにてフルセグ番組表に基づいて録画対象の番組を選択する。ユーザにより録画対象の番組が選択されると、(3)携帯端末1Aは、ユーザの指示に基づいて番組情報を携帯電話機1に送信する。(4)携帯電話機1は、携帯端末1Aから予約情報を受信すると、この予約情報を録画装置2に転送する。これらにより、携帯端末1Aから録画装置2に録画予約を指示することができる。
【0118】
図17(B)に示すように、(5)録画予約が指示された録画装置2は、携帯電話機1から受信した番組情報に基づいて録画を行う。その後、図17(C)に示すように、(6)携帯電話機1は、録画装置2に接続された状態で、携帯端末1Aからの指示に基づいて録画装置2から録画されたコンテンツを受信して携帯端末1Aに送信する。そして携帯端末1Aは、ユーザの指示に基づいて、受信したコンテンツを再生する。
【0119】
録画再生システム100において、第3実施形態の携帯電話機1及び録画装置2がこの録画予約制御処理を行う際の手順を、図18に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、携帯電話機1と録画装置2とが接続された状態で、ユーザが携帯端末1Aを保持しているものとする。
【0120】
ユーザは携帯端末1Aにおいて所定の操作を行うことにより、予約録画の指示を携帯電話機1に対して送信する。そこで携帯電話機1の主制御部10は、予約録画が指示を受信したか否かを判断する(S901)。予約録画の指示を受信していない場合(S901のNo)は、主制御部10はそのまま待機する。
【0121】
予約録画の指示を受信した場合(S901のYes)は、主制御部10は、携帯電話機1の位置情報を取得する(S903)。この位置情報は、携帯電話機1が無線接続されている基地局を示す情報であっても、GPSにより測位された携帯電話機1の緯度や経度を示す情報であっても良い。
【0122】
主制御部10は、携帯電話機1の地域情報を取得する(S905)。この地域情報は、テレビ放送局により区分された地域情報であり、記憶部17に予め記憶されていても、記憶部17に記憶された対応表を用いて、ステップS103にて取得した位置情報に基づいて取得されても良い。
【0123】
主制御部10は、ステップS905にて取得した地域情報を録画装置2に送信する(S907)。録画装置2の主制御部20は、ステップS907にて携帯電話機1から送信された地域情報を受信する。
【0124】
録画装置2の主制御部20は、録画装置2の地域情報を取得する(S909)。この地域情報は、例えばテレビ放送局から放送されている文字情報に含まれている地域情報である。また主制御部20は、フルセグ番組表を取得する(S911)。フルセグ番組表は、例えばテレビ放送局が放送している文字情報に含まれている情報であり、放送されている地域毎に異なっている。録画装置2の主制御部20は、携帯電話機1に対してステップS911にて取得したフルセグ番組表を送信する(S913)。
【0125】
携帯電話機1の主制御部10は、録画装置2からフルセグ番組表を受信すると、このフルセグ番組表を携帯端末1Aに送信する(S915)。携帯電話機1Aは、フルセグ番組表を受信すると、例えば表示装置にこのフルセグ番組表を表示させて、ユーザに録画対象の番組を選択するように促す。そして、ユーザにより録画対象の番組が選択されると、携帯端末1Aは携帯電話機1に対して録画対象の番組を示す番組情報を送信してくる。
【0126】
そこで携帯電話機1の主制御部10は、携帯端末1Aから録画対象の番組を示す番組情報を受信したか否かを判断する(S917)。番組情報を受信していない場合(S917のNo)は、主制御部10は受信するまで待機する。番組情報を受信した場合(S917のYes)は、主制御部10は、受信した番組情報を録画装置2に送信する(S919)。
【0127】
録画装置2の主制御部20は、ステップS911にて取得したフルセグ番組表に、携帯電話機1から受信した番組情報が含まれているか否かを判断する(S921)。そして番組情報が含まれていなかった場合(S921のNo)は、主制御部20は携帯電話機1に対してエラー情報を送信する(S923)。エラー情報を受信した携帯電話機1は、再度ステップS903乃至S907の処理を行うか、あるいはエラー情報を携帯端末1Aに対して送信してユーザに録画対象の番組情報の再入力を促す。
【0128】
フルセグ番組表に録画対象の番組情報が含まれていた場合(S921のYes)は、主制御部20は、録画対象の番組情報を記憶部24に記憶するなどして、録画対象の録画予約を登録する(S925)。一方で、携帯電話機1の主制御部10は、録画対象の番組情報を記憶部17に記憶するなどして、録画対象の録画予約を登録するとともに、録画予約の情報を携帯端末1Aに送信する(S927)。
【0129】
このようにして録画装置2は、携帯端末1Aの指示に基づいて、独自に取得した番組表(フルセグ番組表)を携帯電話機1を介して携帯端末1Aに送信して、携帯端末1Aは、受信したフルセグ番組表に基づいて録画対象の番組を選択して番組情報を携帯電話機1を介して録画装置2に送信する。さらに録画装置2は、この番組を録画対象の番組とする。これにより、携帯端末1Aと録画装置2において、録画対象の番組情報の同一性が保たれる。
【0130】
第3実施形態によると、携帯端末(携帯電話機1)と録画装置2とを別個に備え、携帯電話機1と録画装置2とが接続された状態で、ユーザが他の携帯端末1Aを保持しているときに、携帯端末1Aの指示に基づいて携帯電話機1を介して録画装置2が録画する録画再生システム100であって、携帯端末1Aと録画装置2とが各々異なるエリアに移動した場合であっても、携帯端末1Aと録画装置2とで使用される番組情報に同一性を保つことにより、簡単かつ確実にユーザ所望の番組の録画処理を行うことが可能となる。
【0131】
なお、録画装置2は携帯電話機1を充電する電力供給機能を備えていて、携帯電話機1を充電する際に、充電と同時に、第1実施形態乃至第3実施形態にて示した処理を行っても良い。また、録画装置2は、表示機能や音声出力機能を含めたマルチメディアコンテンツを再生する機能を備えていても良い。
【符号の説明】
【0132】
100…録画再生システム,1…携帯電話機,1A…携帯端末,2…録画装置,10…主制御部,11…電源回路部,12…操作入力制御部,12a…操作キー,13…表示制御部,13a…ディスプレイ,14…音声制御部、14a…マイクロフォン,14b…スピーカ,15…通信制御部,15a…アンテナ,16…近距離無線通信制御部,16a…アンテナ,17…記憶部,18…GPS受信部,18a…アンテナ,20…主制御部,21…電源回路部,22…テレビ受信部,22a…アンテナ,23…近距離無線通信制御部,23a…操作入力制御部,24…記憶部,25…外部接続部,31…携帯端末(携帯電話機)のコンテンツ情報,32…録画装置のコンテンツ情報,G…外部機器。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチメディアコンテンツを録画する録画装置、及び前記録画装置で録画されたマルチメディアコンテンツを取得して再生する携帯端末を備えた録画再生システムであって、
前記携帯端末は、
予約対象のコンテンツの情報を前記録画装置に送信する録画対象コンテンツ送信手段を備え、
前記録画装置は、
前記マルチメディアコンテンツのリストを取得するリスト取得手段と、
前記携帯端末から予約対象のコンテンツの情報を取得する録画対象コンテンツ取得手段と、
前記リスト取得手段により取得されたリストに、前記録画対象コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツが含まれているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によりコンテンツが含まれていると判断された場合、前記コンテンツ取得手段により取得された予約対象のコンテンツを録画する録画手段とを備えたことを特徴とする録画再生システム。
【請求項2】
前記録画装置は、前記リスト取得手段により取得されたリストを前記携帯端末に送信するリスト送信手段を備え、
前記携帯端末の録画対象コンテンツ送信手段は、前記録画装置から前記マルチメディアコンテンツのリストを受信した場合、このリストから録画対象のコンテンツを選択して送信することを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項3】
前記録画装置の判断手段は、コンテンツが含まれていると判断した場合、前記予約対象コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツの開始時刻と、前記リスト取得手段により取得されたリストに含まれているコンテンツの開始時刻とが異なっているか否かを判断し、
前記録画装置の録画手段は、前記判断手段により開始時刻が異なっているものと判断された場合、前記リスト取得手段により取得されたリストの情報に基づいて、予約対象のコンテンツを録画することを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項4】
前記録画装置の判断手段は、録画手段が予約対象のコンテンツを録画する直前に、前記リスト取得手段により取得されたリストにこの予約対象のコンテンツが含まれているか否かを判断し、
前記録画装置の録画手段は、前記判断手段によりコンテンツが含まれていると判断された場合、録画対象のコンテンツの録画を開始することを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項5】
前記携帯端末の送信手段は、コンテンツの優先度を予約対象のコンテンツの情報と併せて前記録画装置に送信し、
前記録画装置は、前記携帯端末から受信したコンテンツの優先度に基づいて、優先度の高い順にコンテンツを再生する再生手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項6】
前記携帯端末の送信手段は、コンテンツの優先度を予約対象のコンテンツの情報と併せて前記録画装置に送信し、
前記録画装置は、前記携帯端末から受信したコンテンツの優先度に基づいて、優先度の高い順にコンテンツを前記携帯端末に送信するコンテンツ送信手段を備え、
さらに携帯端末は、前記録画装置から受信したコンテンツを再生する再生手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項7】
前記録画装置は、前記録画手段により録画されたコンテンツを再生する再生手段と、前記録画手段により録画されたコンテンツを前記携帯端末に送信するコンテンツ送信手段とを備えるとともに、前記携帯端末は、前記録画装置から受信したコンテンツを再生する再生手段を備え、
前記録画装置のコンテンツ送信手段は、前記録画装置の再生手段による再生が中断された場合、この中断された位置を示す情報をコンテンツに併せて送信し、
前記携帯端末の再生手段は、前記録画装置の再生手段による再生が中断された場合、この中断された位置から再生を開始することを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項8】
前記録画装置は、前記録画手段により録画されたコンテンツを再生する再生手段と、前記録画手段により録画されたコンテンツを前記携帯端末に送信するコンテンツ送信手段とを備えるとともに、前記携帯端末は、前記録画装置から受信したコンテンツを再生する再生手段を備え、
前記携帯端末は、前記携帯端末の再生手段による再生が中断された場合、この中断された位置を示す情報を前記録画装置に送信する中断位置送信手段を備え、
前記録画装置の再生手段は、前記携帯端末の再生手段による再生が中断された場合、この中断された位置から再生を開始することを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項9】
前記録画対象コンテンツ送信手段は、他の携帯端末から受信した予約対象のコンテンツの情報を前記録画装置に転送することを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項10】
前記携帯端末の録画対象コンテンツ送信手段は、前記録画装置から前記マルチメディアコンテンツのリストを受信した場合、このリストを他の携帯端末に送信するとともに、この他の携帯端末から録画対象のコンテンツを受信して前記録画装置に転送することを特徴とする請求項2記載の録画再生システム。
【請求項11】
前記録画装置は、前記携帯端末に電力を供給する電力供給手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項12】
マルチメディアコンテンツのリストを取得するリスト取得手段と、
携帯端末から予約対象のコンテンツの情報を取得する録画対象コンテンツ取得手段と、
前記リスト取得手段により取得されたリストに、前記録画対象コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツが含まれているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によりコンテンツが含まれていると判断された場合、前記コンテンツ取得手段により取得された予約対象のコンテンツを録画する録画手段とを備えたことを特徴とする録画装置。
【請求項13】
録画装置からマルチメディアコンテンツのリストを受信するリスト受信手段と、
前記リスト受信手段により受信されたリストから、予約対象のコンテンツの情報を選択して前記録画装置に送信する録画対象コンテンツ送信手段とを備えたことを特徴とする携帯端末。
【請求項14】
マルチメディアコンテンツを録画する録画装置、及び前記録画装置で録画されたマルチメディアコンテンツを取得して再生する携帯端末を備えた録画再生システムの録画再生方法であって、
前記携帯端末は、
予約対象のコンテンツの情報を前記録画装置に送信する録画対象コンテンツ送信ステップを行い、
前記録画装置は、
前記マルチメディアコンテンツのリストを取得するリスト取得ステップと、
前記携帯端末から予約対象のコンテンツの情報を取得する録画対象コンテンツ取得ステップと、
前記リスト取得ステップにて取得したリストに、前記録画対象コンテンツ取得ステップにて取得したコンテンツが含まれているか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップにてコンテンツが含まれていると判断した場合、前記コンテンツ取得ステップにて取得した予約対象のコンテンツを録画する録画ステップとを行うことを特徴とする録画再生システムの録画再生方法。
【請求項15】
マルチメディアコンテンツのリストを取得するリスト取得ステップと、
携帯端末から予約対象のコンテンツの情報を取得する録画対象コンテンツ取得ステップと、
前記リスト取得ステップにて取得したリストに、前記録画対象コンテンツ取得ステップにて取得したコンテンツが含まれているか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップにてコンテンツが含まれていると判断した場合、前記コンテンツ取得ステップにて取得した予約対象のコンテンツを録画する録画ステップとを行うことを特徴とする録画装置の録画再生方法。
【請求項16】
録画装置からマルチメディアコンテンツのリストを受信するリスト受信ステップと、
前記リスト受信ステップにて受信したリストから、予約対象のコンテンツの情報を選択して前記録画装置に送信する録画対象コンテンツ送信ステップとを行うことを特徴とする携帯端末の録画再生方法。
【請求項1】
マルチメディアコンテンツを録画する録画装置、及び前記録画装置で録画されたマルチメディアコンテンツを取得して再生する携帯端末を備えた録画再生システムであって、
前記携帯端末は、
予約対象のコンテンツの情報を前記録画装置に送信する録画対象コンテンツ送信手段を備え、
前記録画装置は、
前記マルチメディアコンテンツのリストを取得するリスト取得手段と、
前記携帯端末から予約対象のコンテンツの情報を取得する録画対象コンテンツ取得手段と、
前記リスト取得手段により取得されたリストに、前記録画対象コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツが含まれているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によりコンテンツが含まれていると判断された場合、前記コンテンツ取得手段により取得された予約対象のコンテンツを録画する録画手段とを備えたことを特徴とする録画再生システム。
【請求項2】
前記録画装置は、前記リスト取得手段により取得されたリストを前記携帯端末に送信するリスト送信手段を備え、
前記携帯端末の録画対象コンテンツ送信手段は、前記録画装置から前記マルチメディアコンテンツのリストを受信した場合、このリストから録画対象のコンテンツを選択して送信することを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項3】
前記録画装置の判断手段は、コンテンツが含まれていると判断した場合、前記予約対象コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツの開始時刻と、前記リスト取得手段により取得されたリストに含まれているコンテンツの開始時刻とが異なっているか否かを判断し、
前記録画装置の録画手段は、前記判断手段により開始時刻が異なっているものと判断された場合、前記リスト取得手段により取得されたリストの情報に基づいて、予約対象のコンテンツを録画することを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項4】
前記録画装置の判断手段は、録画手段が予約対象のコンテンツを録画する直前に、前記リスト取得手段により取得されたリストにこの予約対象のコンテンツが含まれているか否かを判断し、
前記録画装置の録画手段は、前記判断手段によりコンテンツが含まれていると判断された場合、録画対象のコンテンツの録画を開始することを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項5】
前記携帯端末の送信手段は、コンテンツの優先度を予約対象のコンテンツの情報と併せて前記録画装置に送信し、
前記録画装置は、前記携帯端末から受信したコンテンツの優先度に基づいて、優先度の高い順にコンテンツを再生する再生手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項6】
前記携帯端末の送信手段は、コンテンツの優先度を予約対象のコンテンツの情報と併せて前記録画装置に送信し、
前記録画装置は、前記携帯端末から受信したコンテンツの優先度に基づいて、優先度の高い順にコンテンツを前記携帯端末に送信するコンテンツ送信手段を備え、
さらに携帯端末は、前記録画装置から受信したコンテンツを再生する再生手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項7】
前記録画装置は、前記録画手段により録画されたコンテンツを再生する再生手段と、前記録画手段により録画されたコンテンツを前記携帯端末に送信するコンテンツ送信手段とを備えるとともに、前記携帯端末は、前記録画装置から受信したコンテンツを再生する再生手段を備え、
前記録画装置のコンテンツ送信手段は、前記録画装置の再生手段による再生が中断された場合、この中断された位置を示す情報をコンテンツに併せて送信し、
前記携帯端末の再生手段は、前記録画装置の再生手段による再生が中断された場合、この中断された位置から再生を開始することを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項8】
前記録画装置は、前記録画手段により録画されたコンテンツを再生する再生手段と、前記録画手段により録画されたコンテンツを前記携帯端末に送信するコンテンツ送信手段とを備えるとともに、前記携帯端末は、前記録画装置から受信したコンテンツを再生する再生手段を備え、
前記携帯端末は、前記携帯端末の再生手段による再生が中断された場合、この中断された位置を示す情報を前記録画装置に送信する中断位置送信手段を備え、
前記録画装置の再生手段は、前記携帯端末の再生手段による再生が中断された場合、この中断された位置から再生を開始することを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項9】
前記録画対象コンテンツ送信手段は、他の携帯端末から受信した予約対象のコンテンツの情報を前記録画装置に転送することを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項10】
前記携帯端末の録画対象コンテンツ送信手段は、前記録画装置から前記マルチメディアコンテンツのリストを受信した場合、このリストを他の携帯端末に送信するとともに、この他の携帯端末から録画対象のコンテンツを受信して前記録画装置に転送することを特徴とする請求項2記載の録画再生システム。
【請求項11】
前記録画装置は、前記携帯端末に電力を供給する電力供給手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の録画再生システム。
【請求項12】
マルチメディアコンテンツのリストを取得するリスト取得手段と、
携帯端末から予約対象のコンテンツの情報を取得する録画対象コンテンツ取得手段と、
前記リスト取得手段により取得されたリストに、前記録画対象コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツが含まれているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によりコンテンツが含まれていると判断された場合、前記コンテンツ取得手段により取得された予約対象のコンテンツを録画する録画手段とを備えたことを特徴とする録画装置。
【請求項13】
録画装置からマルチメディアコンテンツのリストを受信するリスト受信手段と、
前記リスト受信手段により受信されたリストから、予約対象のコンテンツの情報を選択して前記録画装置に送信する録画対象コンテンツ送信手段とを備えたことを特徴とする携帯端末。
【請求項14】
マルチメディアコンテンツを録画する録画装置、及び前記録画装置で録画されたマルチメディアコンテンツを取得して再生する携帯端末を備えた録画再生システムの録画再生方法であって、
前記携帯端末は、
予約対象のコンテンツの情報を前記録画装置に送信する録画対象コンテンツ送信ステップを行い、
前記録画装置は、
前記マルチメディアコンテンツのリストを取得するリスト取得ステップと、
前記携帯端末から予約対象のコンテンツの情報を取得する録画対象コンテンツ取得ステップと、
前記リスト取得ステップにて取得したリストに、前記録画対象コンテンツ取得ステップにて取得したコンテンツが含まれているか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップにてコンテンツが含まれていると判断した場合、前記コンテンツ取得ステップにて取得した予約対象のコンテンツを録画する録画ステップとを行うことを特徴とする録画再生システムの録画再生方法。
【請求項15】
マルチメディアコンテンツのリストを取得するリスト取得ステップと、
携帯端末から予約対象のコンテンツの情報を取得する録画対象コンテンツ取得ステップと、
前記リスト取得ステップにて取得したリストに、前記録画対象コンテンツ取得ステップにて取得したコンテンツが含まれているか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップにてコンテンツが含まれていると判断した場合、前記コンテンツ取得ステップにて取得した予約対象のコンテンツを録画する録画ステップとを行うことを特徴とする録画装置の録画再生方法。
【請求項16】
録画装置からマルチメディアコンテンツのリストを受信するリスト受信ステップと、
前記リスト受信ステップにて受信したリストから、予約対象のコンテンツの情報を選択して前記録画装置に送信する録画対象コンテンツ送信ステップとを行うことを特徴とする携帯端末の録画再生方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
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【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2011−139117(P2011−139117A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−295862(P2009−295862)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(310022372)富士通東芝モバイルコミュニケーションズ株式会社 (219)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(310022372)富士通東芝モバイルコミュニケーションズ株式会社 (219)
【Fターム(参考)】
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