説明

開封装置、包装容器及び包装容器の製造法

【課題】簡単な金型構造で、ウェブ状包装材料に直接、注ぎ口やスパウトを射出成型して得た開封装置、その開封装置を持つ包装容器及びその包装容器の製造法を提供する。
【解決手段】注出孔42及び注出孔の外周近傍であって容器外面側を覆い、注出孔対応部分の一部に未覆部44及び把持部45を有するプルタブ46と、注出孔42内部全体を占め、注出孔42の包装材料縁部47と一体化され、未覆部44を介してプルタブ46と一体化したインジェクション成形体48とからなる開封装置43であって、包装材料縁部47に沿って注出孔42内径側にインジェクション成形体48に形成された弱め線49を有し、プルタブ46が器壁面と、未覆部44を介して一体化した部分を除くインジェクション成形体48との接触面とで剥離可能に接合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料などを充填する容器用の開封装置、包装容器及び包装容器の製造法に関する。
【背景技術】
【0002】
ジュースや牛乳などの液体食品などを充填したいくつかの容器においては、前もって折り目線が付されたウェブ状包装積層材料をチューブ状に成形し、チューブの縦線方向に縦シールし、チューブ状包装材料内に食品を充填し、所定間隔毎に横断方向の横シールにより密封し、横シール帯域中間で切断して枕状予備成形体を得、折り目線に沿って折り畳むことにより最終形状の包装容器を得る。
【0003】
包装容器は、種々の開封装置を有する。破断可能なように封止された包装容器の注出孔に設けられるスパウトと、スパウトを覆うキャップと、スパウトに内蔵された開封手段、例えば、開封刃及びプルリングなどとからなる開封装置及びその液体用包装容器である。(特許文献1及び2参照)
【0004】
【特許文献1】実開昭63-86021号公報
【特許文献2】特開平08-183555号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ウェブ状包装材料から得られる包装容器の開封装置は、例えば、次の方法で得られる。
第1は、包装充填機でウェブ状包装材料に直接、注ぎ口やスパウトの開口部を射出成型し、包装充填後に包装容器の注ぎ口やスパウトの開口部にキャップを装着する。第2は、開口部を別に成型して容器に熱溶着などによって取付ける。
第1で得られた開封装置は、射出成型でネジを有した注ぎ口を成型し、開封の際、プルリングを引上げスコアを破り、注ぎ口を開口すると共に、スクリューキャップで再封を可能とする。また、プルタブを備えた開口部を成型し、開封の際、プルタブを引上げてスコアを破り、注ぎ口を開口する。
【0006】
第1では、包材に直接、開口部を射出成型するために、開口部を別に成型して容器に熱溶着などによって取付ける第2の場合に比べ、開口部を構成する樹脂量が少なくてすむ、容器充填後の後工程に開口部を取付けるための装置が不要になる、開口部を取付ける際のトラブルで充填済みの製品を不良品にするリスクがないなどの利点を持つ。
【0007】
しかしながら、開口部を別工程で成型した第2の場合に比べ、開口部の形状に制約を受ける。射出成型(インジェクション成形)では固定金型と可動金型の間にウェブ状包装材料を挟みこみ、ウェブ状包装材料に予め設けられた開口あるいは開口用脆化部に樹脂を射出成型するため、また、容器の充填速度に合わせて開口部を成型するために、通常の射出成型に比べ大幅に短い成型サイクルが要求される。このため、複雑な構造の金型は使用できず、また、動きも単純であることが要求される。
さらに、アセプテック容器用では開口部成型後包材の滅菌が施されるために、滅菌工程を阻害しない、また、滅菌薬液の容器への残留のない形状が要求され、更に、開封するための掴み易い、かつ、簡単なプルリング、プルタブの構造の金型で設ける工夫が必要になる。
【0008】
本発明は、上記の必要性、切望に応えるものであり、簡単な金型構造で、ウェブ状包装材料に直接、注ぎ口やスパウトを射出成型(インジェクション成形)して得た開封装置であって、上記の利点を備えるる開封装置、その包装容器及びその包装容器の製造法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この課題を解決する本発明の第1態様の開封装置は、包装材料から成形された包装容器の器壁に穿孔された注出孔及び注出孔の外周近傍であって容器外面側を覆い、注出孔対応部分の少なくとも一部に未覆部及び把持部を有するプルタブと、注出孔内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部と一体化され、未覆部を介してプルタブと一体化したインジェクション成形体とからなる開封装置であって、
包装材料縁部に沿って注出孔内径側にインジェクション成形体に形成された弱め線を有し、
プルタブが器壁面と、未覆部を介して一体化した部分を除くインジェクション成形体との接触面とで剥離可能に接合する、
ことを特徴とする。
【0010】
本発明の別の第2態様の開封装置は、包装材料から成形された包装容器の器壁に穿孔された注出孔と、注出孔内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部と一体化されたインジェクション成形体とからなる開封装置であって、
包装材料縁部に沿って注出孔内径側にインジェクション成形体に形成された弱め線と、
インジェクション成形体と基部で一体化され、把持部がインジェクション成形体の器壁外側に突出したプルリングと、を有する、
ことを特徴とする。
【0011】
本発明の更に別の第3態様の開封装置は、包装材料から成形された包装容器の器壁に穿孔された注出孔と、注出孔内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部と一体化された平坦なインジェクション成形体とからなる開封装置であって、
包装材料縁部に沿って注出孔内径側にインジェクション成形体に形成された弱め線と、
弱め線の破断により形成された開口に嵌合される注出栓と、を有する、
ことを特徴とする。
【0012】
この発明の液体用包装容器は、折り目線を有するウェブ状包装材料がチューブ状に成形され、包装材料の両縁部が重ねられてオーバーラップが形成され、オーバーラップで縦線方向に縦シールされて縦シール帯域が形成され、チューブ状包装材料内に内容物が充填され、所定間隔毎に包装材料が横断方向に押圧され、横シールにより密封されて横シール帯域が形成され、横シール帯域中間で切断されて枕状予備成形体が得られ、折り目線に沿って折り畳むことにより形成される液体用包装容器であって、
上記の第1〜第3の態様の開封装置を容器の器壁に備える、
ことを特徴とする。
【0013】
この発明の第1態様の包装容器の製造法は、所定の折り目線を有するウェブ状包装材料が準備し、
ウェブ状包装材料を所定間隔ごとに穿孔して注出孔を形成し、
容器内側に対応する注出孔の内側を覆うように、所定のキャビティを有した第1金型を配設し、容器外側に対応する注出孔の外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型を配設し、
キャビティ・ゲートから溶融樹脂をキャビティに射出して、
注出孔及び注出孔の外周近傍であって容器外面側を覆い、注出孔対応部分の少なくとも一部に未覆部及び把持部を有するプルタブを配置しながら、注出孔内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部と一体化され、未覆部を介してプルタブと一体化したインジェクション成形体を成形して開封装置であって、
包装材料縁部に沿って注出孔内径側にインジェクション成形体に形成された弱め線を有し、
プルタブが器壁面と、未覆部を介して一体化した部分を除くインジェクション成形体との接触面とで剥離可能に接合する開封装置を形成し、
ウェブ状包装材料をチューブ状に成形し、包装材料の両縁部を重ねてオーバーラップを形成し、
オーバーラップで縦線方向に縦シールして縦シール帯域を形成し、
チューブ状包装材料内に内容物を充填し、
所定間隔毎に包装材料を横断方向に押圧し、横シールにより密封されて横シール帯域を形成し、
横シール帯域で切断して枕状予備成形体を得、
折り目線に沿って折り畳んで包装容器を製造する
ことを特徴とする。
【0014】
この発明の第2態様の包装容器の製造法は、所定の折り目線を有するウェブ状包装材料が準備し、
ウェブ状包装材料を所定間隔ごとに穿孔して注出孔を形成し、
容器内側に対応する注出孔の内側を覆うように、所定のキャビティを有した第1金型を配設し、容器外側に対応する注出孔の外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型を配設し、
キャビティ・ゲートから溶融樹脂をキャビティに射出して、
注出孔と、注出孔内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部と一体化されたインジェクション成形体とからなる開封装置であって、
包装材料縁部に沿って注出孔内径側にインジェクション成形体に形成された弱め線と、
インジェクション成形体と基部で一体化され、把持部がインジェクション成形体の器壁外側に突出したプルリングと、を有する開封装置を形成し、
ウェブ状包装材料をチューブ状に成形し、包装材料の両縁部を重ねてオーバーラップを形成し、
オーバーラップで縦線方向に縦シールして縦シール帯域を形成し、
チューブ状包装材料内に内容物を充填し、
所定間隔毎に包装材料を横断方向に押圧し、横シールにより密封されて横シール帯域を形成し、
横シール帯域で切断して枕状予備成形体を得、
折り目線に沿って折り畳んで包装容器を製造する
ことを特徴とする。
【0015】
この発明の第3態様の包装容器の製造法は、所定の折り目線を有するウェブ状包装材料が準備し、
ウェブ状包装材料を所定間隔ごとに穿孔して注出孔を形成し、
容器内側に対応する注出孔の内側を覆うように、所定のキャビティを有した第1金型を配設し、容器外側に対応する注出孔の外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型を配設し、
キャビティ・ゲートから溶融樹脂をキャビティに射出して、
注出孔と、注出孔内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部と一体化されたインジェクション成形体とからなる開封装置であって、
包装材料縁部に沿って注出孔内径側にインジェクション成形体に形成された弱め線と、
弱め線の破断により形成された開口に嵌合される注出栓とを有する開封装置を形成し、
ウェブ状包装材料をチューブ状に成形し、包装材料の両縁部を重ねてオーバーラップを形成し、
オーバーラップで縦線方向に縦シールして縦シール帯域を形成し、
チューブ状包装材料内に内容物を充填し、
所定間隔毎に包装材料を横断方向に押圧し、横シールにより密封されて横シール帯域を形成し、
横シール帯域で切断して枕状予備成形体を得、
折り目線に沿って折り畳んで包装容器を製造する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
以上の本発明によれば、以下の作用機能を発揮し、有利な効果が得られる。
本発明の第1態様の開封装置は、包装材料から成形された包装容器の器壁に穿孔された注出孔及び注出孔の外周近傍であって容器外面側を覆い、注出孔対応部分の少なくとも一部に未覆部及び把持部を有するプルタブと、注出孔内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部と一体化され、未覆部を介してプルタブと一体化したインジェクション成形体とからなる。
【0017】
プルタブは、注出孔の外周近傍であって容器外面側を覆い、注出孔対応部分(未覆部を除く)も覆う。注出孔を保護し、把持部を用いて剥がされ、注出孔を大きく開き、注ぎ出し飲用を可能にする。
プルタブは、注出孔対応部分の一部を覆っていないが(未覆部があるが)、この部分はインジェクション成形体が占め、インジェクション成形体が注出孔内部全体を占めかつ注出孔の包装材料縁部と一体化されるので、注出孔を完全に覆ってシールすることができる。
【0018】
インジェクション成形体は、未覆部を介してプルタブと一体化するので、プルタブが引き上げられ、剥がされるとき、プルタブの動きと連動してインジェクション成形体が引き上げられる。
プルタブが引き上げられ、剥がされるとき、インジェクション成形体も引き上げられるが、注出孔の包装材料縁部と一体化されているので、インジェクション成形体の包装材料縁部近傍にストレスが発生する。このストレスによって、包装材料縁部に沿って注出孔内径側に形成されたインジェクション成形体の弱め線が破断する。
プルタブが器壁面と、未覆部を介して一体化した部分を除くインジェクション成形体との接触面とで剥離可能に接合するので、プルタブの把持部を用いて剥がすとき、プルタブが器壁面から容易に剥離し、インジェクション成形体からも部分的に剥離して、注出孔(弱め線の破断縁)を大きく開き、注ぎ出し飲用を可能にする。
【0019】
第2態様の開封装置は、包装材料から成形された包装容器の器壁に穿孔された注出孔と、注出孔内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部と一体化されたインジェクション成形体とからなる。
インジェクション成形体は、注出孔内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部と一体化するので、注出孔を完全に覆ってシールすることができる。
第2態様の開封装置は、プルリングを有し、このプルリングは、インジェクション成形体と基部で一体化され、把持部がインジェクション成形体の器壁外側に突出している。
インジェクション成形体の器壁外側に突出しているので、この把持部を容易に把持することができ、この把持部を持って容易に引き上げることができる。この引き上げのとき、インジェクション成形体が注出孔の包装材料縁部と一体化されているので、インジェクション成形体の包装材料縁部近傍にストレスが発生する。このストレスによって、包装材料縁部に沿って注出孔内径側に形成されたインジェクション成形体の弱め線が破断する。その結果、注出孔(弱め線の破断縁)を大きく開き、注ぎ出し飲用を可能にする。
【0020】
第3態様の開封装置は、包装材料から成形された包装容器の器壁に穿孔された注出孔と、注出孔内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部と一体化された平坦なインジェクション成形体とからなる。
インジェクション成形体は、注出孔内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部と一体化するので、注出孔を完全に覆ってシールすることができる。
インジェクション成形体が平坦であるので、インジェクション成形体が包装/充填の工程で邪魔になることはない。
容器の開封のときに、インジェクション成形体に外部(手指、器具など)からストレスを加えると、注出孔の包装材料縁部で一体化されているので、包装材料縁部に沿って注出孔内径側にストレスが集中してインジェクション成形体に形成された弱め線が破断する。
この弱め線の破断により形成された開口に、注出栓を嵌合させることによって、内容液を容易に注出することができる。
弱め線の破断面は、凹凸があるにしても、紙繊維端面、不細工なケバ、紙繊維片、異物などがなく、衛生的で良好な飲用注ぎ口感を消費者に与える。
【0021】
この発明の液体用包装容器は、折り目線を有するウェブ状包装材料がチューブ状に成形され、包装材料の両縁部が重ねられてオーバーラップが形成され、オーバーラップで縦線方向に縦シールされて縦シール帯域が形成され、チューブ状包装材料内に内容物が充填され、所定間隔毎に包装材料が横断方向に押圧され、横シールにより密封されて横シール帯域が形成され、横シール帯域中間で切断されて枕状予備成形体が得られ、折り目線に沿って折り畳むことにより形成される。
上記の第1〜第3の態様の開封装置を容器の器壁に備えるので、インジェクション成形体の弱め線の破断面には、紙端面や不細工なケバなどがなく、衛生的で、口当たり良好であって、好ましい注ぎ口感を消費者に与える。
【0022】
この発明の液体用包装容器は、折り目線を有するウェブ状包装材料がチューブ状に成形され、包装材料の両縁部が重ねられてオーバーラップが形成され、オーバーラップで縦線方向に縦シールされて縦シール帯域が形成され、チューブ状包装材料内に内容物が充填され、所定間隔毎に包装材料が横断方向に押圧され、横シールにより密封されて横シール帯域が形成され、横シール帯域中間で切断されて枕状予備成形体が得られ、折り目線に沿って折り畳むことにより形成される液体用包装容器である。
包装容器であるので、カーボンフットプリントが低く、環境に優しい製品である。すなわち、「人間活動が(温室効果ガスの排出によって)地球環境を踏みつけた足跡」という、一般的に製品が販売されるまでの温室効果ガス排出量によりあらわされる量であり、上記の包装容器が低く、環境に優しい。
【0023】
第1態様の包装容器の製造法では、所定の折り目線を有するウェブ状包装材料が準備し、下記のように開封装置を形成し、ウェブ状包装材料をチューブ状に成形し、包装材料の両縁部を重ねてオーバーラップを形成し、オーバーラップで縦線方向に縦シールして縦シール帯域を形成し、チューブ状包装材料内に内容物を充填し、所定間隔毎に包装材料を横断方向に押圧し、横シールにより密封されて横シール帯域を形成し、横シール帯域で切断して枕状予備成形体を得、折り目線に沿って折り畳んで包装容器を製造する。
開封装置の形成は、ウェブ状包装材料を所定間隔ごとに穿孔して注出孔を先ず形成する。
次いで、容器内側に対応する注出孔の内側を覆うように、所定のキャビティを有した第1金型を配設し、容器外側に対応する注出孔の外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型を配設する。
キャビティ・ゲートから溶融樹脂をキャビティに射出するに際して、
注出孔及び注出孔の外周近傍であって容器外面側を覆い、注出孔対応部分の少なくとも一部に未覆部及び把持部を有するプルタブを配置しながら、注出孔内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部と一体化され、未覆部を介してプルタブと一体化したインジェクション成形体を成形する。
包装材料縁部に沿って注出孔内径側にインジェクション成形体に弱め線を形成し、プルタブが器壁面と、未覆部を介して一体化した部分を除くインジェクション成形体との接触面とで剥離可能に接合する。
【0024】
この発明の第2態様の包装容器の製造法は、所定の折り目線を有するウェブ状包装材料が準備し、下記のように開封装置を形成し、ウェブ状包装材料をチューブ状に成形し、包装材料の両縁部を重ねてオーバーラップを形成し、オーバーラップで縦線方向に縦シールして縦シール帯域を形成し、チューブ状包装材料内に内容物を充填し、所定間隔毎に包装材料を横断方向に押圧し、横シールにより密封されて横シール帯域を形成し、横シール帯域で切断して枕状予備成形体を得、折り目線に沿って折り畳んで包装容器を製造する。
開封装置の形成は、ウェブ状包装材料を所定間隔ごとに穿孔して注出孔を先ず形成する。
容器内側に対応する注出孔の内側を覆うように、所定のキャビティを有した第1金型を配設し、容器外側に対応する注出孔の外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型を配設する。
キャビティ・ゲートから溶融樹脂をキャビティに射出して、注出孔と、注出孔内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部と一体化されたインジェクション成形体とからなる開封装置を形成する。
この開封装置は、包装材料縁部に沿って注出孔内径側にインジェクション成形体に形成された弱め線と、インジェクション成形体と基部で一体化され、把持部がインジェクション成形体の器壁外側に突出したプルリングと、を有する。
【0025】
この発明の第3態様の包装容器の製造法は、所定の折り目線を有するウェブ状包装材料が準備し、下記のように開封装置を形成し、ウェブ状包装材料をチューブ状に成形し、包装材料の両縁部を重ねてオーバーラップを形成し、オーバーラップで縦線方向に縦シールして縦シール帯域を形成し、チューブ状包装材料内に内容物を充填し、所定間隔毎に包装材料を横断方向に押圧し、横シールにより密封されて横シール帯域を形成し、横シール帯域で切断して枕状予備成形体を得、折り目線に沿って折り畳んで包装容器を製造する。
開封装置の形成は、ウェブ状包装材料を所定間隔ごとに穿孔して注出孔を先ず形成する。
次いで、容器内側に対応する注出孔の内側を覆うように、所定のキャビティを有した第1金型を配設し、容器外側に対応する注出孔の外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型を配設する。
キャビティ・ゲートから溶融樹脂をキャビティに射出して、注出孔と、注出孔内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部と一体化されたインジェクション成形体とからなる開封装置を形成する。
この開封装置は、包装材料縁部に沿って注出孔内径側にインジェクション成形体に形成された弱め線と、
弱め線の破断により形成された開口に嵌合される注出栓とを有する。
【0026】
この発明の製造法によって、簡単な金型構造で、ウェブ状包装材料に直接、注ぎ口やスパウトを射出成型(インジェクション成形)によって開封装置を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、この発明による第1態様の開封装置の一実施例の平面図及び射出成型工程の断面図である。
図2は、この発明による第2態様の開封装置の射出成型工程の断面図である。
図3は、この発明による第3態様の開封装置の一実施例の一部断面図及び射出成型工程の断面図である。
図4は、この発明による包装容器を製造する包装充填装置例の概略斜視図である。
図5は、従来の包装容器を示す斜視図である。
【0028】
図4に示される包装充填装置によって、包装容器を製造する。この装置例では、ウェブ状(帯状)の包装積層紙材料1は、リールの状態で包装充填装置に収容される。包装積層材料1は、紙基材、及び紙基材の両面にポリエチレン樹脂が積層された可撓性の積層体から成り、紙基材とフィルムとの間にアルミニウム箔などのバリア層が形成され、包装容器14(図5に従来例の包装容器例を示す)の表面に相当する部分にあらかじめ外装用の印刷が施される。
【0029】
繰り出された包装積層材料1は、搬送手段としての送り装置によって連続的に搬送され、ベンディングローラ、ダンパローラ等を経てウェブ状包装積層材料1は、パンチング装置40によって所定間隔ごとに穿孔され注出孔42が形成される。
引き続き、開封装置のインジェクション成形体形成用インジェクション成形装置41によって注出孔42に開封装置のインジェクション成形体43が形成される。
【0030】
図1に、第1態様の開封装置の一実施例の平面図(A)及び射出成型工程の断面図(B)を示す。
この開封装置43は、包装材料1から成形された包装容器14の器壁に穿孔された注出孔42及び注出孔の外周近傍であって容器外面側を覆い、注出孔対応部分の少なくとも一部に未覆部44及び把持部45を有するプルタブ46と、注出孔42内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部47と一体化され、未覆部44を介してプルタブ46と一体化したインジェクション成形体48とからなる。
この開封装置43は、包装材料縁部47に沿って注出孔内径側にインジェクション成形体に形成された弱め線49を有する。
プルタブ46が器壁面と、未覆部を介して一体化した部分を除くインジェクション成形体48との接触面とで剥離可能に接合する。
【0031】
第1態様の開封装置の製造法を図1の(B)を参照して説明する。
ウェブ状包装材料を所定間隔ごとに穿孔して注出孔42を先ず形成する。
次いで、容器内側に対応する注出孔の内側を覆うように、所定のキャビティを有した第1金型50を配設し、容器外側に対応する注出孔42の外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型51を配設する。
キャビティ・ゲート52から溶融樹脂をキャビティに射出する。
注出孔42及び注出孔の外周近傍であって容器外面側を覆い、注出孔対応部分の一部に未覆部44及び把持部45を有するプルタブ46を配置しながら、注出孔内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部47と一体化され、未覆部44を介してプルタブ46と一体化したインジェクション成形体48を成形する。
包装材料縁部に沿って注出孔内径側にインジェクション成形体に弱め線49を形成し、プルタブ46が器壁面と、未覆部を介して一体化した部分を除くインジェクション成形体48との接触面とで剥離可能に接合する。
【0032】
この例でプルタブ46は、片面にポリエチレン(PE)層、片面にPEに溶着でき、かつ、簡単に剥離可能な層(ON)を持ち、プルタブとしての強度を持つような基材フィルムとから構成される。例えば、PE/ON/熱接着性PET
プルタブ46は、PEと剥離可能な面が容器外面PEに接するよう配置し、予め包装材料面の所定の場所に点付けなどで仮溶着するか、または、第2金型51の可動金型に挿填される。
この例では、プルタブ46のサイズは、注出孔内の被覆膜(PLH、メンブレン53)を覆い且つプルタブ46を引き剥がすために保持できるような保持部45長さとし、タブ先端は包装材料の外面PEに仮止めする。
【0033】
包装材料1の内面側に固定金型の第1金型50を配し、内面側から溶融樹脂(PE)が射出される。射出されたPEは注出孔42の下部に配置されたキャビティに充満して広がり、PLHメンブレンの内面側を覆う。
メンブレンの上部の可動金型の第2金型51にキャビティがあるので、溶融PEはメンブレン53をキャビティの天井に向けて押上げ、メンブレンが伸び限界を超えると破断して、上部キャビティに流れ込む。
【0034】
可動金型の第2金型51にタブ部材46を装填しておくと、PLH53を覆うようにタブ接合する。プルタブ46は包材の所定の箇所に予め仮止めしておくか、可動金型に装填しておき、プルタブ46のPE層が成型されるPEと融着する。
プルタブ46上部にキャビティを設け、プルタブ46の上側にPE樹脂が回りこむよう、上部キャビティには櫛状に未覆部44を設ける。溝の幅はタブが樹脂圧に負けて溝形状に追随できないよう細くする。
また、注出孔の包装材料縁部47(PLH)の周囲が溶融樹脂に覆われるよう、注出孔縁部47周囲に沿ってキャビティを設ける。
【0035】
第1金型50の固定金型のゲート52からキャビティに溶融PEが充満し、メンブレンを破ってメンブレン上部に流れ込む。溶融PEは、プルタブ上面に充満し、プルタブ上面のPE層と融着する。さらに、注出孔外縁47でもメンブレンを破って外縁47周囲に設けたキャビティを充満し、端部47を覆うとともに、プルタブにも密着する。プルタブのこの面の材質は、PETの片面にエチレンコポリマーを薄くコートして延伸した熱接着性PETであるので、溶融PEと密着するが強固な融着は起こらない。
【0036】
プルタブ46が器壁面と、未覆部を介して一体化した部分を除くインジェクション成形体48との接触面とで剥離可能に接合するので、使用するとき、プルタブ46をつまみ引上げると、タブ46は外縁47周辺から剥離する。また、密着していたPLHのメンブレン53からも剥がれる。プルタブ46の上側に成型された接合を起こし、さらに上に引くと、成型したインジェクション成形体48の円板部に設けた薄肉脆化部(弱め線)49から破断して開口する。
【0037】
開封装置43が形成された包装材料1は、続いて、図4に示すように、ストリップ貼着装置3に送られ、ストリップ貼着装置によって包装積層材料1の一方の縁部に沿ってストリップが貼着される。
帯状包装積層材料1の縁部にストリップを接合する際、帯状包装積層材料とストリップとを挟んで、一方側に、プレッシャローラを配設して圧し、他方に、プレッシャローラによる圧力を受け、それに対向し、押さえ支持するようにカウンタローラを配設する。
【0038】
包装積層材料が搬送されるに伴って、プレッシャローラ及びカウンタローラが包装積層材料及びストリップを挟んだ状態で押圧されて回転させ、縦シール部の合せ面がシールされ接着される。
【0039】
包装積層材料1は、殺菌槽4に送られ、殺菌槽4において過酸化水素等の殺菌液によって殺菌される。包装積層材料1は、エアナイフに送られ、エアナイフによって乾燥させられた後、無菌室(図示せず)に送られる。そして、包装積層材料1は、成形リング7によって徐々に変形させられてチューブ状(筒状)の形状にされる。包装積層材料1は、縦シール装置20によって縦方向にシールされ、充填パイプ(図示せず)を介して供給された流動性食品が包装積層材料1内に充填される。
【0040】
チューブ状に成形された包装積層材料の両縁部同士を、縦シール装置20によってストリップと共に押し当てて縦シールする際、帯状包装積層材料の一の縁部と他方の縁部とを挟んで、一方側に、プレッシャローラを回転自在に配設して圧し、他方に、プレッシャローラによる圧力を受け、それに対向し、押さえ支持するようにカウンタローラを回転自在に配設し、縦シール部の合せ面がシールされ接着される。
【0041】
チューブ状包装積層材料は、ローラによって案内され、横シール装置(図示せず)に送られ、挟まれて横方向にシールされ、横シールされた包装積層材料は、ナイフなどで切断されて枕状予備成形体21が形成される。
枕状予備成形体21は、最終成形装置(図示せず)によって最終の形状に成形され、流動性食品を収容する包装容器14が完成する。
【0042】
図2に、第2態様の開封装置43の射出成型工程の断面図を示す。
開封装置43の形成は、ウェブ状包装材料1を所定間隔ごとに穿孔して注出孔42を先ず形成する。
容器内側に対応する注出孔42の内側を覆うように、所定のキャビティを有した第1金型50を配設し、容器外側に対応する注出孔42の外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型51を配設する。
キャビティ・ゲート52から溶融樹脂をキャビティに射出して、注出孔42と、注出孔内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部47と一体化されたインジェクション成形体48とからなる開封装置43を形成する。
この開封装置43は、包装材料縁部47に沿って注出孔内径側にインジェクション成形体43に形成された弱め線49と、インジェクション成形体43と基部52で一体化され、把持部53がインジェクション成形体43の器壁外側に突出したプルリング54とを有する。
【0043】
図3に、第3態様の開封装置43の一実施例の一部断面図及び射出成型工程の断面図を示す。
開封装置43の形成は、ウェブ状包装材料1を所定間隔ごとに穿孔して注出孔42を先ず形成する。
次いで、容器内側に対応する注出孔42の内側を覆うように、所定のキャビティを有した第1金型50を配設し、容器外側に対応する注出孔42の外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型51を配設する。
キャビティ・ゲート52から溶融樹脂をキャビティに射出して、注出孔52と、注出孔内部全体を占め、注出孔の包装材料縁部47と一体化されたインジェクション成形体48とからなる開封装置43を形成する。
この開封装置43は、包装材料縁部47に沿って注出孔内径側にインジェクション成形体48に形成された弱め線49を有する。
容器には、容器から内容物を飲む際に、弱め線の破断により形成された開口に嵌合される注出栓55を有する。
【0044】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0045】
この発明は、ジュース、牛乳などの飲料を包装充填する開封装置付き液体用包装容器の製造に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】この発明による第1態様の開封装置の一実施例の平面図及び射出成型工程の断面図である。
【図2】この発明による第2態様の開封装置の射出成型工程の断面図である。
【図3】この発明による第3態様の開封装置の一実施例の一部断面図及び射出成型工程の断面図である。
【図4】この発明による包装容器を製造する包装充填装置例の概略斜視図である。
【図5】従来の包装容器を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0047】
43・・ 開封装置
42・・ 注出孔
45 ・・ 把持部
46 ・・ プルタブ
47 ・・ 縁部
42 ・・ 注出孔
48 ・・ インジェクション成形体
49 ・・ 弱め線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装材料から成形された包装容器の器壁に穿孔された注出孔及び該注出孔の外周近傍であって該容器外面側を覆い、該注出孔対応部分の少なくとも一部に未覆部及び把持部を有するプルタブと、該注出孔内部全体を占め、該注出孔の該包装材料縁部と一体化され、該未覆部を介して該プルタブと一体化したインジェクション成形体とからなる開封装置であって、
該包装材料縁部に沿って該注出孔内径側に該インジェクション成形体に形成された弱め線を有し、
該プルタブが該器壁面と、該未覆部を介して一体化した部分を除く該インジェクション成形体との接触面とで剥離可能に接合する、
ことを特徴とする開封装置。
【請求項2】
包装材料から成形された包装容器の器壁に穿孔された注出孔と、該注出孔内部全体を占め、該注出孔の該包装材料縁部と一体化されたインジェクション成形体とからなる開封装置であって、
該包装材料縁部に沿って該注出孔内径側に該インジェクション成形体に形成された弱め線と、
該インジェクション成形体と基部で一体化され、把持部が該インジェクション成形体の該器壁外側に突出したプルリングと、を有する、
ことを特徴とする開封装置。
【請求項3】
包装材料から成形された包装容器の器壁に穿孔された注出孔と、該注出孔内部全体を占め、該注出孔の該包装材料縁部と一体化された平坦なインジェクション成形体とからなる開封装置であって、
該包装材料縁部に沿って該注出孔内径側に該インジェクション成形体に形成された弱め線と、
該弱め線の破断により形成された開口に嵌合される注出栓と、を有する、
ことを特徴とする開封装置。
【請求項4】
折り目線を有するウェブ状包装材料がチューブ状に成形され、該包装材料の両縁部が重ねられてオーバーラップが形成され、該オーバーラップで縦線方向に縦シールされて縦シール帯域が形成され、該チューブ状包装材料内に内容物が充填され、所定間隔毎に該包装材料が横断方向に押圧され、横シールにより密封されて横シール帯域が形成され、横シール帯域中間で切断されて枕状予備成形体が得られ、該折り目線に沿って折り畳むことにより形成される液体用包装容器であって、
請求項1乃至3記載の該開封装置を該容器の器壁に備える、
ことを特徴とする包装容器。
【請求項5】
所定の折り目線を有するウェブ状包装材料が準備し、
該ウェブ状包装材料を所定間隔ごとに穿孔して注出孔を形成し、
容器内側に対応する該注出孔の内側を覆うように、所定のキャビティを有した第1金型を配設し、容器外側に対応する該注出孔の外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型を配設し、
キャビティ・ゲートから溶融樹脂を該キャビティに射出して、
該注出孔及び該注出孔の外周近傍であって該容器外面側を覆い、該注出孔対応部分の少なくとも一部に未覆部及び把持部を有するプルタブを配置しながら、該注出孔内部全体を占め、該注出孔の該包装材料縁部と一体化され、該未覆部を介して該プルタブと一体化したインジェクション成形体を成形して開封装置であって、
該包装材料縁部に沿って該注出孔内径側に該インジェクション成形体に形成された弱め線を有し、
該プルタブが該器壁面と、該未覆部を介して一体化した部分を除く該インジェクション成形体との接触面とで剥離可能に接合する該開封装置を形成し、
該ウェブ状包装材料をチューブ状に成形し、該包装材料の両縁部を重ねてオーバーラップを形成し、
該オーバーラップで縦線方向に縦シールして縦シール帯域を形成し、
該チューブ状包装材料内に内容物を充填し、
所定間隔毎に該包装材料を横断方向に押圧し、横シールにより密封されて横シール帯域を形成し、
横シール帯域で切断して枕状予備成形体を得、
該折り目線に沿って折り畳んで包装容器を製造する
ことを特徴とする包装容器の製造法。
【請求項6】
所定の折り目線を有するウェブ状包装材料が準備し、
該ウェブ状包装材料を所定間隔ごとに穿孔して注出孔を形成し、
容器内側に対応する該注出孔の内側を覆うように、所定のキャビティを有した第1金型を配設し、容器外側に対応する該注出孔の外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型を配設し、
キャビティ・ゲートから溶融樹脂を該キャビティに射出して、
該注出孔と、該注出孔内部全体を占め、該注出孔の該包装材料縁部と一体化されたインジェクション成形体とからなる開封装置であって、
該包装材料縁部に沿って該注出孔内径側に該インジェクション成形体に形成された弱め線と、
該インジェクション成形体と基部で一体化され、把持部が該インジェクション成形体の該器壁外側に突出したプルリングと、を有する該開封装置を形成し、
該ウェブ状包装材料をチューブ状に成形し、該包装材料の両縁部を重ねてオーバーラップを形成し、
該オーバーラップで縦線方向に縦シールして縦シール帯域を形成し、
該チューブ状包装材料内に内容物を充填し、
所定間隔毎に該包装材料を横断方向に押圧し、横シールにより密封されて横シール帯域を形成し、
横シール帯域で切断して枕状予備成形体を得、
該折り目線に沿って折り畳んで包装容器を製造する
ことを特徴とする包装容器の製造法。
【請求項7】
所定の折り目線を有するウェブ状包装材料が準備し、
該ウェブ状包装材料を所定間隔ごとに穿孔して注出孔を形成し、
容器内側に対応する該注出孔の内側を覆うように、所定のキャビティを有した第1金型を配設し、容器外側に対応する該注出孔の外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型を配設し、
キャビティ・ゲートから溶融樹脂を該キャビティに射出して、
該注出孔と、該注出孔内部全体を占め、該注出孔の該包装材料縁部と一体化されたインジェクション成形体とからなる開封装置であって、
該包装材料縁部に沿って該注出孔内径側に該インジェクション成形体に形成された弱め線と、
該弱め線の破断により形成された開口に嵌合される注出栓とを有する該開封装置を形成し、
該ウェブ状包装材料をチューブ状に成形し、該包装材料の両縁部を重ねてオーバーラップを形成し、
該オーバーラップで縦線方向に縦シールして縦シール帯域を形成し、
該チューブ状包装材料内に内容物を充填し、
所定間隔毎に該包装材料を横断方向に押圧し、横シールにより密封されて横シール帯域を形成し、
横シール帯域で切断して枕状予備成形体を得、
該折り目線に沿って折り畳んで包装容器を製造する
ことを特徴とする包装容器の製造法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−143604(P2010−143604A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−321678(P2008−321678)
【出願日】平成20年12月17日(2008.12.17)
【出願人】(000229232)日本テトラパック株式会社 (259)
【Fターム(参考)】