説明

開閉式通信端末装置及び映像切替方法

【課題】利用者がテレビ番組を実際に見る表示部の拡大と、それに伴う使い勝手や操作性を向上させた開閉式通信端末装置を提供することにある。
【解決手段】テレビ映像を通常表示している正常姿勢から上部筐体1aを開くと、制御部107は、閉状態検出スイッチ23及び開状態検出スイッチ24からの出力信号により、閉じた状態から開いた状態になったことを認識すると共に、外面表示装置109aに通常表示しているテレビ映像を消去し、下部内面表示装置109cに表示していたテレビ番組を左に90°回転及び画面いっぱいに拡大して表示する。制御部107は、タッチパネルである上部内面表示装置109bにテレビ番組の操作画面を表示して、ユーザが上部内面表示装置109bに触ることにより操作情報を入力すると、操作情報に基づいてテレビ番組を切り替えて表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉式通信端末装置に係り、更に詳しくは、操作部と外面表示装置が設けられた上部筐体に下部筐体が開閉可能に接続され、両筐体が閉じた状態で前記操作部を操作することによって受信したテレビ番組を前記外面表示装置に表示するように構成された開閉式通信端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に携帯電話機やPHS、CDMA(Code Division Multiple Access)方式の通信機器及びPDA(Personal Digital Assistance:個人用の携帯情報端末)に代表される通信端末装置は、待ち受け状態(つまり、基地局からの呼び出し待ち中)において、呼び出されている電話番号を報知するための制御チャネルを監視して、自己の識別番号を検出すると、所定の接続手順に従って通話チャネルに接続し、その後において、相手方との会話や相手の顔などの画像を見ることが可能となる。
【0003】
また、最近の携帯電話では、ワンセグ(1セグメント放送)と呼ばれる移動体向けの地上デジタル放送を受信して、提供される各種テレビ番組を映像と音声で楽しむことができるようになっている。
【0004】
例えば、テレビジョン放送の番組映像を見る際の使い勝手を一段と向上し得る携帯端末を実現する発明(特許文献1)として、「表示部筐体2と操作部筐体3とがヒンジ部4を介して開閉自在に連結された折畳式携帯電話機1において、開状態時に露出する表示部筐体正面2Aに主表示部5を設け、開状態及び閉状態に関わらず常に露出する表示部筐体背面2Bに副表示部10を設け、開状態時には地上デジタルテレビジョン放送の番組映像を主表示部5に表示し、閉状態時には当該番組映像を副表示部10に表示するようにした。これにより表示部筐体2と操作部筐体3とが開状態のときはもちろんのこと閉状態のときであっても地上デジタルテレビジョン放送の番組映像を見ることができる。」という携帯端末が公開されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1に記載の携帯端末では、その選択図に記載されている通り、主表示部5と副表示部10とが設けられているが、テレビジョン番組を利用者が見る表示領域としては不十分であり、拡大する工夫が為されているとは言い難い。
【0006】
この表示領域の拡大を実現する発明(特許文献2)として、「折畳み式の液晶ディスプレー画面を備えていて、サイズの軽量化及び小型化すると共に大面積ディスプレーを具現するモバイル端末機を提供する」ことを課題とし、「入力手段を備えた本体部と、本体部に連結される第1表示部と、第1表示部に連結されて、第1表示部と相互に相対的に稼動される第2表示部と、第1表示部に形成される第1平板表示装置と、第2表示部に形成される第2平板表示装置を含むモバイル端末機であって、第1表示部及び第2表示部は、結合され各々の第1表示部及び第2表示部よりさらに大きい第3表示部を構成することを特徴とする。」という折畳み式液晶ディスプレー画面を備えたモバイル端末機が出願公開されている。
【0007】
しかしながら、特許文献2に記載の発明では、確かにテレビジョン放送の番組表示領域の拡大にはなっているが、その図2B、図7C、図8C及び図13等に示されているように、単に表示領域を拡大するだけであり、実際にテレビ番組を見る利用者の操作性を考慮したものとはなっていない。
【0008】
本発明は、上記の問題点を解決する為になされたものであり、利用者がテレビ番組を実際に見る表示部の拡大と、それに伴う使い勝手や操作性を向上させた開閉式通信端末装置を提供することを目的とする。
【0009】
なお、他の従来技術(特許文献3)としては、「携帯性を維持したままで、通常状態で動作可能にすると共にTV電話や電子メール等の多量の情報を表示可能な携帯電話装置を提供する。」ことを課題とし、「ヒンジHを介して相互に折り畳み可能に構成された本体11および表示部14を有し、表示部14には第1表示部(前面表示部)16および表示部14の側面等にヒンジ19で連結された第2表示部(背面表示部)17が設けられる。通常状態では、第1表示部16および第2表示部17は独立した表示部として動作する。一方、第2表示部17が展開されると、両表示部16、17が並列して配置され、この展開を検出器で検出して両表示部16、17を「2画面モード」で動作可能にする。」という携帯電話装置が出願公開されている。
【特許文献1】特開2005−033642
【特許文献2】特開2006−174435
【特許文献3】特開2005−223507
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に係る本発明の開閉式通信端末装置は、上記の目的を達成するために、操作部と外面表示装置が設けられた上部筐体に下部筐体が開閉可能に接続され、両筐体が閉じた状態で前記操作部を操作することによって受信したテレビ番組を前記外面表示装置に表示するように構成された開閉式通信端末装置において、前記上部筐体及び前記下部筐体の開閉状態を検出する開閉状態検出手段と、前記上部筐体の内面に設けられた上部内面表示装置と、前記下部筐体の内面に設けられた下部内面表示装置と、前記外面表示装置に表示中のテレビ番組の表示を前記上部内面表示装置及び前記下部内面表示装置へ切り替える制御を行なう表示制御手段とを具備し、前記表示制御手段は、両筐体が閉じた状態で受信したテレビ番組を前記外面表示装置に表示中に、前記開閉状態検出手段が開状態になったことを検出した場合、前記上部内面表示装置又は前記下部内面表示装置のいずれか一方に表示中の前記テレビ番組を拡大して表示することを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る本発明の開閉式通信端末装置は、請求項1に記載の開閉式通信端末装置において、前記上部内面表示装置は、画面を押さえることにより情報入力が可能なタッチパネルであり、前記表示制御手段は、両筐体が閉じた状態で受信したテレビ番組を前記外面表示装置に表示中に、前記開閉状態検出手段が開状態になったことを検出した場合、前記下部内面表示装置に表示中の前記テレビ番組を拡大して表示すると共に、前記上部内面表示装置に拡大表示したテレビ番組の操作画面を表示し、前記上部内面表示装置により操作情報が入力されたとき、前記操作情報に基づいてテレビ番組を切り替えて表示することを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る本発明の開閉式通信端末装置は、操作部と外面表示装置が設けられた上部筐体に下部筐体が開閉可能に接続され、両筐体が閉じた状態で前記操作部を操作することによって受信したテレビ番組を前記外面表示装置に表示するように構成された開閉式通信端末装置において、前記上部筐体及び前記下部筐体の開閉状態を検出する開閉状態検出手段と、前記上部筐体の内面に設けられた上部内面表示装置と、前記下部筐体の内面に設けられた下部内面表示装置と、前記外面表示装置に表示中のテレビ番組の表示を前記上部内面表示装置及び前記下部内面表示装置へ切り替える制御を行なう表示制御手段とを具備し、前記表示制御手段は、両筐体が閉じた状態で受信したテレビ番組を前記外面表示装置に表示中に、前記開閉状態検出手段が開かれた後に完全開状態になったことを検出した場合、前記上部内面表示装置及び前記下部内面表示装置の両方に跨って表示中の前記テレビ番組を拡大して表示することを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る本発明の開閉式通信端末装置は、請求項3に記載の開閉式通信端末装置において、前記上部内面表示装置は、画面を押さえることにより情報入力が可能なタッチパネルであり、前記表示制御手段は、両筐体が閉じた状態で受信したテレビ番組を前記外面表示装置に表示中に、前記開閉状態検出手段が開かれた後に完全開状態になったことを検出した場合、前記上部内面表示装置及び前記下部内面表示装置の両方に跨って表示中の前記テレビ番組を拡大して表示すると共に、前記上部内面表示装置の非画面表示部に拡大表示したテレビ番組の操作画面を表示し、前記上部内面表示装置により操作情報が入力されたとき、前記操作情報に基づいてテレビ番組を切り替えて表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る開閉式通信端末装置によれば、表示制御手段は、両筐体が閉じた状態で受信したテレビ番組を前記外面表示装置に表示中に、前記開閉状態検出手段が開状態になったことを検出した場合、前記上部内面表示装置又は前記下部内面表示装置のいずれか一方に表示中の前記テレビ番組を拡大して表示する。従って、利用者は開閉式通信端末装置を開状態にするだけで、テレビ番組の表示部を拡大できる。
【0015】
また、タッチパネルである上部内面表示装置により操作情報が入力されたとき、前記操作情報に基づいてテレビ番組を切り替えて表示するので、利用者の操作性が向上する。
【0016】
本発明に係る開閉式通信端末装置によれば、表示制御手段は、両筐体が閉じた状態で受信したテレビ番組を前記外面表示装置に表示中に、前記開閉状態検出手段が開かれた後に完全開状態になったことを検出した場合、前記上部内面表示装置及び前記下部内面表示装置の両方に跨って表示中の前記テレビ番組を拡大して表示する。従って、利用者は開閉式通信端末装置を開状態にするだけで、テレビ番組の表示部を拡大できる。
【0017】
また、タッチパネルである上部内面表示装置により操作情報が入力されたとき、前記操作情報に基づいてテレビ番組を切り替えて表示するので、利用者の操作性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に詳細に説明する。なお、本発明に係る開閉式通信端末装置として、横開きの折畳式携帯電話を一実施例に取り上げる。
【0019】
図1は、本発明に係る携帯電話の閉じた状態の外観図であり、図1(A)が左側面図および図1(B)が正面図である。
【0020】
1は、上部筐体1aと下部筐体1bからなる折畳式携帯電話本体であり、超小型のヒンジ部(図示せず)により横方向に開閉可能に接続(例えば、文庫本を開くように接続)されており、通常の持ち運びや待ち受け、通話および通話に関連する操作、電子メール操作やテレビ番組の選択操作及び簡易表示は、この閉じた状態で行う。なお、待ち受け状態では、内蔵携帯用アンテナ(図示せず)で通話やメール通信に必要な電波を間欠的に送受信信する。
【0021】
なお、小型のヒンジ部の構造に関して、「見開き状態に開放可能な二つの表示画面を開閉軸部に極力近接させて配置し、装置の小型化を図るようにした表示装置を得る。」ことを課題とし、「液晶表示素子をそれぞれ備えた左ユニット10及び右ユニット20を開閉軸部を介して連結した表示装置。左右のユニット10,20は、外装ケース12、22と内カバー13,23とで構成され、内カバー13,23の開閉軸部側は半円筒状部62,64が外装ケース12,22の半円筒状部61,63に係合することで固定され、その反対側はねじ76をボス部75に螺着することで固定されている。」という表示装置が出願公開されている(特開2001−42796)。そこには、「各ユニット10,20は、外装ケース12,22と、内カバー13,23と、図示しない制御基板とで構成されている。内カバー13,23は、液晶表示素子11,21を外装ケース12,22に固定するものであり、液晶表示素子11,21の画面に対応する開口部13a,23aを有する枠状体とされている。」(図10参照)と開示されており、本発明の超小型のヒンジ部として採用可能である。
【0022】
2は、外面ディスプレイ(外面表示装置)であり、カラー液晶表示装置、DMD(デジタル・ミラー・デバイス)や有機EL表示装置、PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)などで構成され、通知すべき情報、文字情報や現在時刻情報、画像情報及びスケジュール情報などの各種詳細情報を表示する。また、外面ディスプレイ2は、上部筐体1aと下部筐体1bが閉じた状態で、後述する操作部を操作することによって、内蔵TV用アンテナ(図示せず)で受信したテレビ番組を表示するように構成されている。
【0023】
3は、5接点ボタンであり、中央の決定ボタンとその上下左右に配置された上ボタン、下ボタン、左ボタン及び右ボタンで構成される。
【0024】
決定ボタンは、選択されている項目を決定するときに使用する。
【0025】
上ボタンは、カーソルを上方向に移動させる。また、1秒以上押し続けるとカーソルが連続して移動する。待ち受け画面で押すとデータBOXが表示されるようになっている。
【0026】
下ボタンは、カーソルを下方向に移動させる。また、1秒以上押し続けるとカーソルが連続して移動する。待ち受け画面で押すと電話帳が表示されるようになっている。
【0027】
左ボタンは、カーソルを左方向に移動させ、1秒以上押し続けるとカーソルが連続して移動する。また、前の画面に戻すときに使用する。待ち受け画面で押すと着信履歴が表示されるようになっている。
【0028】
右ボタンは、カーソルを右方向に移動させ、1秒以上押し続けるとカーソルが連続して移動する。また、次の画面に進むときに使用する。待ち受け画面で押すとリダイヤルが表示されるようになっている。
【0029】
4は、メールボタンであり、待ち受け画面で押すとメールメニューを表示する。
【0030】
5は、インターネットボタンであり、待ち受け画面で押すとインターネットメニューを表示する。
【0031】
6は、メニューボタンであり、様々なメニュー項目を表示する。
【0032】
7は、TVボタンであり、テレビ電話をかけるときや受けるときに使用する。また、1秒以上押し続けると、地上デジタル放送であるワンセグを受信して、放送事業者から提供される各種テレビ番組の映像を外面ディスプレイ2に表示し、音声をイヤホン端子22に接続されたイヤホンに出力する。
【0033】
8は、発信ボタンであり、電話をかけたり受けたりする時に使用する。
【0034】
9は、クリアボタンであり、各種操作を中止する時に使用する。
【0035】
10は、電源/終了ボタンであり、電話の電源をON/OFFしたり、通話の終了や応答を保留するときに使用する。
【0036】
11は、ダイヤルボタンであり、数字の0〜9と*及び#からなる12個のキーで構成され、電話番号や文字を入力する。特に、*ボタン12は、待ち受け画面で1秒以上押すとICカード機能をロック/解除する。また、#ボタン13は、待ち受け画面で1秒以上押すとドライブモードやマナーモードを設定する。
【0037】
14は、充電ランプであり、充電中は赤色に点灯し、充電が終了すると消灯する。
【0038】
15は、マイクであり、通話中に音声を送信する。
【0039】
16は、レシーバ(受話器)であり、相手の声や各種メッセージなどが再生される。
【0040】
17は、ストラップ取り付け部である。
【0041】
18は、着信ランプであり、電話がかかってきたときやメールを受信したときに点滅する。
【0042】
19は、内蔵カメラであり、静止画や動画を撮影したり、テレビ電話時に自己側の映像を送信する。
【0043】
20は、充電可能な電池パックであり、折畳式携帯電話1の各種電子回路に必要な電力を供給する。
【0044】
21は、スライドボタンであり、上部筐体1aと下部筐体1bが閉じたロック状態で上方向にスライドさせるとロック爪が外れて、両筐体を開くことが出来るようになる。
【0045】
23は、閉状態検出スイッチであり、両筐体が閉じると上部筐体1aに突設された突起が下部筐体1bに設けられたマイクロスイッチを押すことにより、電気的に導通して閉状態を検知する。このマイクロスイッチに換えて、フォトセンサを使用することも出来る。なお、図示していないが、同様の構成の開状態検出スイッチ24が右側面に設けられており、両筐体が完全に開いたことを検知する。つまり、(1)閉状態検出スイッチ23がONで開状態検出スイッチ24がOFFであれば、完全に閉じた状態、(2)閉状態検出スイッチ23がOFFで開状態検出スイッチ24がONであれば、完全に開いた状態、及び(3)閉状態検出スイッチ23と開状態検出スイッチ24が共にOFFであれば、開いた状態であり、この3つの状態を検出可能である。
【0046】
図2は、本発明に係る携帯電話の回路構成を示すブロック図であり、例えば、第三世代のIS−95(Interim Standard 95)ベースのCDMA方式携帯電話に適用した場合を示している。但し、通信方式に関してはCDMA方式に限定されるものではなく、PDC(Personal Digital Cellular)やPHS(Personal Handyphone System)や現在研究開発中の第四世代移動体通信システムなど、いずれでもよい。
【0047】
101は、送受信部であり、内蔵する携帯用アンテナ114で受信した音声や映像及び各種制御信号が含まれる電波信号を中間周波数帯に変換したり、中間周波数帯の送信信号を無線周波数帯に変換して送受信する。
【0048】
102は、モデム部であり、携帯電話の通話やメール処理等に必要な送受信信号を変復調する。なお、モデム(MOdulator-DEModulator)とは、「変復調装置」の略であり、コンピュータから送られてくるデジタルデータを音声信号に変換して電話回線に流したり、電話回線を通じて聞こえてくる音声信号をデジタルデータに変換する装置である。
【0049】
103は、音声コーデック部であり、音声信号の符号化や復号化を行う。なお、コーデック(COder DECoder)とは、アナログ信号をデジタルデータに変換したり、その逆をおこなう電子回路である。また、信号やデータを一定の規則に従って符号化/復号化する回路や装置及びソフトウェアのことであり、音声や画像の記録や伝達に用いられる。
【0050】
104は、アナログフロントエンド部であり、符号化された音声信号をデジタル/アナログ変換してレシーバ16を駆動したり、マイク15より入力された音声信号をアナログ/デジタル変換して音声コーデック部103に出力する。
【0051】
105は、テレビチューナ部であり、TV用アンテナ106で受信したテレビ番組の放送データを受信する。この放送データは、各表示オブジェクトについて、表示オブジェクトの内容、表示オブジェクトの表示位置、および表示オブジェクトの属性を含んでいる。
【0052】
107は、制御部であり、通話に必要な制御(例えば、位置登録、待ち受け、リンク確立、ハンドオーバなどの制御)や表示制御、スケジュール管理制御など通信端末装置に関する全ての制御を行う。特に、この表示制御には、ワンセグ放送される各種テレビ番組の表示画面の切替制御を含む。
【0053】
108は、キー入力部であり、ROM11aに記憶する制御プログラムで規定された操作手順に従って、必要なデータを制御部107に入力する。
【0054】
109は、外面表示装置109a、上部内面表示装置109b及び下部内面表示装置109cで構成される表示部であり、カラー液晶表示装置(カラーLCD装置)や有機EL(有機エレクトロ・ルミネッセンス)及びPDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)などから成り、発呼者データ、画像データ、ワンセグ放送番組及び二次元バーコードなど必要な情報画像や映像を適宜表示する。特に、上部内面表示装置109bは、ディスプレイモニタとマトリクス・スイッチ等を組み合わせたタッチパネルであり、制御部107から映像信号を受け取って画面上に表示する機能と、画面上の点または領域に手で触れたり、スタイラスと呼ばれる専用の器具で圧力を加えて、画面上に入力された位置情報を処理して指定の動作を実行する制御部107へと伝達動作を行うものである。なお、外面表示装置109a及び下部内面表示装置109cも、タッチパネルにしてもよい。
【0055】
110は、大容量のROM110a及びRAM110bからなる記憶部であり、発呼や電子メールの送受信に使用する電話帳データ、写真や二次元バーコード等の画像データ、ワンセグ放送番組の映像データ、スケジュール管理データ、着信メロディの楽曲データ及び保留メロディデータなどを記憶する。
【0056】
111は、メロディ発生部であり、記憶部110が記憶する着信メロディの楽曲データや受信した楽曲データに基づいて、着信メロディを発生させる。また、通話中においてキー入力部8の保留キーが操作されると、通話相手に対応する着信メロディをモデム部2、送受信部1およびアンテナ15を経由して送信する。ただし、音声コーデック部3を経由する場合もある。なお、メロディ発生部111は、スピーカ17を含む。
【0057】
112は、イヤホン端子であり、ワンセグ放送番組の音声信号や内蔵機能であるMP3プレーやからの楽曲信号を出力し、接続されるイヤホンなどで再生する。
【0058】
113は、カメラ部であり、前述した内蔵カメラ19が対応する。
【0059】
115は、開閉状態検出部(手段)であり、前述した閉状態検出スイッチ23及び開状態検出スイッチ24が対応する。
【0060】
116は、姿勢センサであり、携帯電話本体1が上下左右どちらを向いているかを検知する。この姿勢センサ116は、携帯電話、デジタルカメラや液晶プロジェクターが正しく設置されているかの情報を得るために、当該装置や機器へ組み込む用途を狙った機械式のセンサで、ローム社やオムロン社が既に開発しており、「CEATEC JAPAN 2006」の会場で展示している。また、日立研究所は、携帯電話に加速度と磁気に加え、ジャイロ(角速度)、気圧、温度の各センサを内蔵した姿勢検知センサを使った地図表示システムを発表しているので、その詳細は省略する。
【0061】
つぎに、上述のように構成された本発明に係る開閉式通信端末装置のTV映像切替動作について詳細に説明する。
【0062】
まず、ユーザがキー入力部108の電源/終了ボタン10を操作して電源をONにすると、制御部107は初期チェックを行った後、異常が無ければ、所定の通信プロトコルに従って基地局と必要な情報を交信し、位置登録を行って待ち受け状態に入る。
【0063】
制御部107は、この待ち受け状態において、所定の時間間隔で割り当てられた制御チャネル(呼び出し番号の報知チャネル)に接続して呼び出されたか否かを監視(間欠的に自己の識別番号を検出)する一方、監視していない状態では不要な回路への電力供給を停止して節電を図っている。制御部107は、制御チャネル上に自己の識別番号を検出すると、基地局と所定の接続手順(接続プロトコル)に従って通話チャネルに接続すると、ユーザは呼び出し相手と通話することが可能となる。なお、接続プロトコルについては周知であり、直接本発明に関係しないので詳細説明を省略する。
【0064】
図3は、本発明に係る携帯電話の外観図であり、図3(A)が閉じた状態の正常姿勢、図3(B)が左横姿勢、図3(C)が右横姿勢及び図3(D)が転倒姿勢である。
【0065】
上述した待ち受け状態において、ユーザが図3(A)の正常姿勢でキー入力部108を操作(TVボタン7を1秒以上押し続ける操作)して、地上デジタル放送であるワンセグテレビ番組を受像選択する。
【0066】
制御部107は、姿勢センサ116から出力される姿勢データにより、現在の状態が正常姿勢であることを認識すると共に、データバスを経由して、テレビチューナ部105から指定されたテレビ番組の放送データを受け取り、一旦RAM110bに記憶し、その映像データに基づいてテレビ番組の映像を外面表示装置109aに通常表示する(つまり、携帯電話本体1の上方向と映像の上方向を一致させて表示する)。一例として、結婚式のTV番組(花嫁のウェディングドレスを子供二人が持って歩いている映像と音声)が流れていると仮定する。
【0067】
図3(A)の正常姿勢から、ユーザが携帯電話本体1を左横に90°倒すと、制御部107は、姿勢センサ116から出力される姿勢データにより、現在の状態が左横姿勢であることを認識すると共に、外面表示装置109aに通常表示しているテレビ映像を右に90°回転させる(図3(B)参照)。
【0068】
一方、図3(A)の正常姿勢から、ユーザが携帯電話本体1を右横に90°倒すと、制御部107は、姿勢センサ116から出力される姿勢データにより、現在の状態が右横姿勢であることを認識すると共に、外面表示装置109aに通常表示しているテレビ映像を左に90°回転させる(図3(C)参照)。
【0069】
また、図3(B)が左横姿勢又は図3(C)の右横姿勢から、ユーザが携帯電話本体1をそれぞれ90°回転させると、制御部107は、姿勢センサ116から出力される姿勢データにより、現在の状態が転倒姿勢であることを認識すると共に、外面表示装置109aに通常表示しているテレビ映像を更に90°回転させる(図3(D)参照)。
【0070】
次に、本発明に係る開閉式通信端末装置を閉じた状態から開いた状態にしたときのTV映像切替動作について、ユーザが姿勢センサ出力を有効/無効に設定した場合に分けて詳細に説明する。なお、この姿勢センサ出力の有効/無効は単に機能設定でユーザの好みに応じて選択するだけであり、選択操作は本願発明と直接関係無いので説明を省略する。
【0071】
実施例1(姿勢センサ出力を無効にした場合):
図4は、本発明に係る携帯電話の外観図であり、図4(A)が閉じた状態、図4(B)が開いた状態を示している。また、図4(C)は、図4(B)を左から見た状態を示している。なお、制御部107は、姿勢センサ出力が無効に設定されているので、折畳式携帯電話本体1の姿勢に拘らず、以下の通りに表示制御を行う。
【0072】
図3(A)と同じ図4(A)のテレビ映像を通常表示している正常姿勢から、ユーザがスライドボタン21をスライドさせてロック爪を外し、上部筐体1aを開くと、制御部107は、閉状態検出スイッチ23及び開状態検出スイッチ24からの出力信号により、閉じた状態から開いた状態になったことを認識すると共に、外面表示装置109aに通常表示しているテレビ映像を消去し、下部内面表示装置109cに表示していたテレビ番組を左に90°回転及び画面いっぱいに拡大して表示する(図4(B)参照)。
【0073】
また、制御部107は、タッチパネルである上部内面表示装置109bにテレビ番組の操作画面を表示する(図4(C)参照)。そして、ユーザが上部内面表示装置109bに触ることにより操作情報を入力すると、操作情報に基づいてテレビ番組を切り替えて表示する。
【0074】
図5は、本発明に係る携帯電話の外観図であり、図5(A)が閉じた状態、図5(B)が開いた状態及び図5(C)は完全に開いた状態を示している。
【0075】
図4(A)と同じ図5(A)のテレビ映像を通常表示している正常姿勢から、上部筐体1aを開くと、外面表示装置109aに通常表示しているテレビ映像を消去して、図4(B)と同じ図5(B)のように下部内面表示装置109cに表示していたテレビ番組を左に90°回転及び画面いっぱいに拡大して表示する。また、制御部107は、図4(C)と同様に、タッチパネルである上部内面表示装置109bにテレビ番組の操作画面を表示する。
【0076】
そして、ユーザが上部筐体1aを完全に開くと、制御部107は、閉状態検出スイッチ23及び開状態検出スイッチ24からの出力信号により、開いた状態から完全に開いた状態になったことを認識すると共に、下部内面表示装置109cに表示していたテレビ番組を右に90°回転させて、上部内面表示装置109b及び下部内面表示装置109cに跨って両画面いっぱいに拡大して表示する(分割表示:図5(C)参照)。なお、図に示すとおり、制御部107は、テレビ番組映像の上端を上部内面表示装置109b及び下部内面表示装置109cの上端面に合わせて表示する。
【0077】
なお、二つの表示装置に一つの映像を表示する分割表示技術に関して、「複数画面の間に境界部分が介在していても、境界部分にそれほど邪魔されることなく必要な情報を表示できる表示装置及びその駆動方法を得る。」ことを課題とし、「間に境界部分4を介在して並設された液晶表示パネル3A,3Bを備えた表示装置。1枚の原画像を表示パネル3A,3Bに分割して表示する際に、原画像が画像データである場合、境界部分4に対応するアドレスのデータをいずれの表示パネル3A,3Bにも表示させない第1のモードで駆動する。原画像が文字データである場合、境界部分4に対応するアドレスのデータを含めて二つの表示パネル3A,3Bに表示させる第2のモードで駆動する。」という表示装置及びその駆動方法が出願公開されている(特開2002−6822)。
【0078】
当該先行技術の明細書第0018乃至第0020段落には、「原画像は図11(A)に示すものとし、そのデータ構造はヘッダと表示データで構成されている。表示パネル3A,3Bの間に境界部分4が存在せずに隙間なく構成されていれば問題は生じない。しかし、パネル構造上境界部分4が介在することになり、1枚の原画像を単純に分割して表示パネル3A,3Bに表示すると、境界部分4で図形の形が変形して見えてしまう。例えば、図11(C)の画面上部に表示されている楕円形状に見える図形は、原画像では円形である。
【0079】
前記不具合に対処するには、境界部分4を表示しない方法を採用することが考えられる。例えば、図11(B)に示す表示方法であり、画面上部の図形は原画像どおり円形に見える。しかし、原画像の文字データ部分は境界部分4がマスクされてしまい、重要な情報の欠落を生じてしまう。
【0080】
そこで、本実施形態では、原画像が画像データである場合、その不具合の生じにくい図11(B)に示す態様(以下、モード1と称する)で表示することにし、原画像が文字データである場合、中央部分の重要な情報が欠落することのない図11(C)に示す態様(以下、モード2と称する)で表示することにした。なお、モード2では各表示パネル3A,3Bにおいて、原画像の両側端部が欠落することになるが、両側端部は文字データでは通常余白部であり、実質的に情報が欠落するおそれはない。また、図11(A)には原画像データとして画像データと文字データの両方が図示されているが実際はいずれか一方が画像メモリに記憶されている。」(図11参照)と開示されており、本発明の分割表示技術として採用可能である。
【0081】
また、制御部107は、タッチパネルである上部内面表示装置109bの下部にテレビ番組の操作画面を表示し、ユーザが操作画面に触ることにより操作情報を入力すると、操作情報に基づいてテレビ番組を切り替えて表示する。
【0082】
図6は、本発明に係る携帯電話の外観図であり、図5との相違点は図5(C)と図6(C)の完全に開いた状態だけであるので、その点だけを説明し他を省略する。
を示している。
【0083】
図6(B)の開いた状態(図5(B)と同じ状態)から、ユーザが上部筐体1aを完全に開くと、制御部107は、閉状態検出スイッチ23及び開状態検出スイッチ24からの出力信号により、開いた状態から完全に開いた状態になったことを認識すると共に、下部内面表示装置109cに表示していたテレビ番組を回転させることなく、上部内面表示装置109b及び下部内面表示装置109cに跨って両画面いっぱいに拡大して表示する。なお、図に示すとおり、制御部107は、テレビ番組映像の上端を下部内面表示装置109cの左端面に合わせて表示する(図6(C)参照)。
【0084】
また、制御部107は、タッチパネルである上部内面表示装置109bの下部にテレビ番組の操作画面を表示し、ユーザが操作画面に触ることにより操作情報を入力すると、操作情報に基づいてテレビ番組を切り替えて表示する。
【0085】
実施例2(姿勢センサ出力を有効にした場合):

図7は、本発明に係る携帯電話の外観図であり、図7(A)が閉じた状態、図7(B)が開いた状態を示している。また、図7(C)は、図7(B)を左から見た状態を示している。なお、制御部107は、姿勢センサ出力が有効に設定されているので、折畳式携帯電話本体1の姿勢に従って、以下の通りに表示制御を行う。
【0086】
図4(A)と同じ図7(A)のテレビ映像を通常表示している正常姿勢から、ユーザがスライドボタン21をスライドさせてロック爪を外し、上部筐体1aを開くと、制御部107は、姿勢センサ116から出力される姿勢データにより、現在の状態が正常姿勢であること及び閉状態検出スイッチ23及び開状態検出スイッチ24からの出力信号により、閉じた状態から開いた状態になったことを認識すると共に、外面表示装置109aに通常表示しているテレビ映像を消去し、表示していたテレビ番組を回転させることなく横方向に最大限拡大して下部内面表示装置109cに表示する(図7(B)参照)。
【0087】
また、制御部107は、タッチパネルである上部内面表示装置109bにテレビ番組の操作画面を回転させることなく表示する(図7(C)参照)。そして、ユーザが上部内面表示装置109bに触ることにより操作情報を入力すると、操作情報に基づいてテレビ番組を切り替えて表示する。なお、ユーザ操作により、下部内面表示装置109cの下方部に、メール作成画面やWEB画面等をマルチウインドウ表示することも可能である。
【0088】
図8は、本発明に係る携帯電話の外観図であり、図8(A)及び図8(B)が開いた状態、図8(C)が完全に開いた状態を示している。
【0089】
図7(B)と同じ図8(A)のテレビ映像を下部内面表示装置109cに表示している状態から、ユーザが折畳式携帯電話本体1を右に90°回転させると、姿勢センサ116から出力される姿勢データにより、現在の状態が右90°回転姿勢であることを認識すると共に、下部内面表示装置109cに表示していたテレビ番組を左に90°回転及び画面いっぱいに拡大して表示し、メール作成画面は消去する(図8(B)参照)。なお、この図8(B)の状態は、図4(B)及び図4(C)と同じ状態である。
【0090】
そして、ユーザが上部筐体1aを完全に開くと、制御部107は、閉状態検出スイッチ23及び開状態検出スイッチ24からの出力信号により、右90°回転姿勢のまま、開いた状態から完全に開いた状態になったことを認識すると共に、下部内面表示装置109cに表示していたテレビ番組を回転させることなく、上部内面表示装置109b及び下部内面表示装置109cに跨って両画面いっぱいに拡大して表示する(図8(C)参照)。なお、この図8(C)の状態は、図6(C)と同じ状態である。
【0091】
また、制御部107は、タッチパネルである上部内面表示装置109bの下部にテレビ番組の操作画面を表示し、ユーザが操作画面に触ることにより操作情報を入力すると、操作情報に基づいてテレビ番組を切り替えて表示する。
【0092】
図9は、本発明に係る携帯電話の外観図であり、図9(A)が開いた状態、図9(B)及び図9(C)が完全に開いた状態を示している。
【0093】
図8(A)と同じ図9(A)のテレビ映像を下部内面表示装置109cに表示している状態から、ユーザが上部筐体1aを完全に開くと、正常姿勢のまま、開いた状態から完全に開いた状態になったことを認識すると共に、下部内面表示装置109cに表示していたテレビ番組を回転させることなく、上部内面表示装置109b及び下部内面表示装置109cに跨って両画面いっぱいに拡大して表示し、メール作成画面は消去する(図9(B)参照)。なお、この図9(B)の状態は、図5(C)と同じ状態である。
【0094】
そして、ユーザが折畳式携帯電話本体1を右に90°回転させると、制御部107は、姿勢センサ116から出力される姿勢データにより、現在の状態が右90°回転姿勢であることを認識すると共に、上部内面表示装置109b及び下部内面表示装置109cに表示していたテレビ番組を左に90°回転させて、上部内面表示装置109b及び下部内面表示装置109cに跨って両画面いっぱいに拡大して表示する(図9(C)参照)。なお、この図9(C)の状態は、図8(C)と同じ状態である。
【0095】
また、制御部107は、タッチパネルである上部内面表示装置109bの下部にテレビ番組の操作画面を表示し、ユーザが操作画面に触ることにより操作情報を入力すると、操作情報に基づいてテレビ番組を切り替えて表示する。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明に係る携帯電話の閉じた状態の外観図である。
【図2】本発明に係る携帯電話の回路構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る携帯電話の外観図である。
【図4】本発明に係る携帯電話の外観図である。
【図5】本発明に係る携帯電話の外観図である。
【図6】本発明に係る携帯電話の外観図である。
【図7】本発明に係る携帯電話の外観図である。
【図8】本発明に係る携帯電話の外観図である。
【図9】本発明に係る携帯電話の外観図である。
【図10】本発明で採用可能な超小型のヒンジ部の説明図である。
【図11】本発明で採用可能な分割表示技術の説明図である。
【符号の説明】
【0097】
1 折畳式携帯電話本体
1a 上部筐体
1b 下部筐体
2 外面ディスプレイ
3 5接点ボタン
4 メールボタン
5 インターネットボタン
6 メニューボタン
7 TVボタン
8 発信ボタン
9 クリアボタン
10 電源/終了ボタン
11 ダイヤルボタン
12 *ボタン
13 #ボタン
15 マイク
16 レシーバ
17 ストラップ取り付け部
18 着信ランプ
19 内蔵カメラ
20 電池パック
21 スライドボタン
22 イヤホン端子
23 閉状態検出スイッチ
24 開状態検出スイッチ
101 送受信部
102 モデム部
103 音声コーデック部
104 アナログフロントエンド部
105 テレビチューナ部
106 TV用アンテナ
107 制御部
108 キー入力部
109 表示部
109a 外面表示装置
109b 上部内面表示装置
109c 下部内面表示装置
110 記憶部
110a ROM
110b RAM
111 メロディ発生部
112 イヤホン端子
113 カメラ部
114 携帯用アンテナ
115 開閉状態検出部
116 姿勢センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作部と外面表示装置が設けられた上部筐体に下部筐体が開閉可能に接続され、両筐体が閉じた状態で前記操作部を操作することによって受信したテレビ番組を前記外面表示装置に表示するように構成された開閉式通信端末装置において、
前記上部筐体及び前記下部筐体の開閉状態を検出する開閉状態検出手段と、
前記上部筐体の内面に設けられた上部内面表示装置と、
前記下部筐体の内面に設けられた下部内面表示装置と、
前記外面表示装置に表示中のテレビ番組の表示を前記上部内面表示装置及び前記下部内面表示装置へ切り替える制御を行なう表示制御手段とを具備し、
前記表示制御手段は、両筐体が閉じた状態で受信したテレビ番組を前記外面表示装置に表示中に、前記開閉状態検出手段が開状態になったことを検出した場合、前記上部内面表示装置又は前記下部内面表示装置のいずれか一方に表示中の前記テレビ番組を拡大して表示すること、
を特徴とする開閉式通信端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の開閉式通信端末装置において、
前記上部内面表示装置は、画面を押さえることにより情報入力が可能なタッチパネルであり、
前記表示制御手段は、両筐体が閉じた状態で受信したテレビ番組を前記外面表示装置に表示中に、前記開閉状態検出手段が開状態になったことを検出した場合、前記下部内面表示装置に表示中の前記テレビ番組を拡大して表示すると共に、前記上部内面表示装置に拡大表示したテレビ番組の操作画面を表示し、前記上部内面表示装置により操作情報が入力されたとき、前記操作情報に基づいてテレビ番組を切り替えて表示すること、
を特徴とする開閉式通信端末装置。
【請求項3】
操作部と外面表示装置が設けられた上部筐体に下部筐体が開閉可能に接続され、両筐体が閉じた状態で前記操作部を操作することによって受信したテレビ番組を前記外面表示装置に表示するように構成された開閉式通信端末装置において、
前記上部筐体及び前記下部筐体の開閉状態を検出する開閉状態検出手段と、
前記上部筐体の内面に設けられた上部内面表示装置と、
前記下部筐体の内面に設けられた下部内面表示装置と、
前記外面表示装置に表示中のテレビ番組の表示を前記上部内面表示装置及び前記下部内面表示装置へ切り替える制御を行なう表示制御手段とを具備し、
前記表示制御手段は、両筐体が閉じた状態で受信したテレビ番組を前記外面表示装置に表示中に、前記開閉状態検出手段が開かれた後に完全開状態になったことを検出した場合、前記上部内面表示装置及び前記下部内面表示装置の両方に跨って表示中の前記テレビ番組を拡大して表示すること、
を特徴とする開閉式通信端末装置。
【請求項4】
請求項3に記載の開閉式通信端末装置において、
前記上部内面表示装置は、画面を押さえることにより情報入力が可能なタッチパネルであり、
前記表示制御手段は、両筐体が閉じた状態で受信したテレビ番組を前記外面表示装置に表示中に、前記開閉状態検出手段が開かれた後に完全開状態になったことを検出した場合、前記上部内面表示装置及び前記下部内面表示装置の両方に跨って表示中の前記テレビ番組を拡大して表示すると共に、前記上部内面表示装置の非画面表示部に拡大表示したテレビ番組の操作画面を表示し、前記上部内面表示装置により操作情報が入力されたとき、前記操作情報に基づいてテレビ番組を切り替えて表示すること、
を特徴とする開閉式通信端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−203726(P2008−203726A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−42029(P2007−42029)
【出願日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【特許番号】特許第4111988号(P4111988)
【特許公報発行日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【出願人】(507058546)
【Fターム(参考)】