説明

雄雌継手およびそれを用いたテーブル状部材

【課題】本発明は、薄い平板部に設けた孔部を雌継手とする継手の強化方法の提案にある。
【解決手段】本発明は、突部が薄い平板に設けた孔部に挿入される雄雌継手であって、雄継手が挿入され、雌継手の平板部を突き抜ける部分に鞘を設けて雌継手を強化した雄雌継手であって、平板と平板に開口部を有する端部が閉じられた筒部からなり、端部同士を突き合わせて接続するテーブル状部材の上記端部に適用し、水平方向からの力に対し補強し。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雄雌継手およびそれを用いるテーブル状部材の継手部強化技術に属する。
【背景技術】
【0002】
薄い平板に設けた孔部に突部を挿入する雄雌継手は広く使用されている。
薄い平板に設けた孔部はその孔部の縁部が雄継手の突部に比較してその強度が弱くなる。
雄雌継手の強度に著しい強度さがあると継手部に掛かる力により変形し、場合によっては継手部が外れたりする場合がある。薄い平板に設けた孔部に棒状の突部を挿入する雄雌継手では、継手部に平行方向からの力が加わると、孔部の縁部が変形する。かかる継手を使用する例として、雨水貯留槽あるいは軽量盛土などの充填材として使用されるテーブル状部材(テーブル状部材については 特開平10-252108、特開平11-222886、特開2000-352080などに開示されている。一例を図4に示す。)をその筒部端面同士を突き合わせて接続する際、雄雌継手を使用している。薄い平板部に設けた孔部を雌継手とする雌継手の強化方法が求められている。
【0003】
【特許文献1】特開平10-252108
【特許文献2】特開平11-222886
【特許文献3】特開2000-352080
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、薄い平板部に設けた孔部を雌継手とする継手の強化方法の提案にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第1の発明は、突部を雄継手とし、薄い平板に設けた孔を雌継手とする雄雌継手であって、雌継手の後方部分に鞘を設けて雌継手を強化した雄雌継手である。鞘部を設けることで雌継手が補強される。
本第2の発明は、平板と平板に開口部を有する端部が閉じられた筒部からなり、端部同士を突き合わせて接続するテーブル状部材であって、上記端部に上記記載の雄雌継手を設けたテーブル状部材である。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、薄い平板に設けた孔部を雌継手とし、棒状の突部を雄継手とする雄雌の継手において、雄継手の挿入される雌継手の後方に鞘を設けて雌継手の強度を向上したもので、横方向の力に対し補強がなされた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下本発明を図により詳細に説明する。
図1は、雄継手と雌継手の例を示す概念図である。
図1aは雄継手の例を示す概念図であり、平板上に4本の棒状の突部が設けられている。図1bは、雌継手の例を示す概念図である。平板をその端面で突き合わせて接続するもので、図では各平板に4個の孔部が設けられている。上は平面図、下はその断面図である。断面図に示すように雌継手の後方には鞘が設けられている。
【0008】
図2は上記継手をテーブル状部材の筒部端部に設けた例を示している。テーブル状部材は平板と平板に開口し他端が閉じられた筒部からなる。筒部の形状、数は特に制限はない。テーブル状部材を入れ子状に重ね合わせることができるような形状であることが貯蔵運搬の便から好ましい。例えば戴円錐形、戴角錐形などで開口部から閉端部にかけて狭くなるようなテーパを設けたものである。筒部の数も1ないし4が内部の見通し、安定性などから好ましい。
【0009】
図2のテーブル状部材では筒部閉端部に2個の棒状の雄継手および2個の雌継手が設けられている。
雄継手、雌継手の位置は対角線上に位置する2個の継手をそれぞれ雄、雌とすることができる。また相ならんだ2個の継手をそれぞれ雄、雌とすることでもよい。
雌継手は、図に示したようにその裏側に鞘が設けられ図3に示すように雄雌の継手が接続されたときその強度が鞘のない場合よりも補強されている。
【0010】
本テーブル状部材の材質はポリプロピレンあるいはポリエチレン等のポリオレフィン類あるいはポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂が使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の継手の概念図である。
【図2】本発明の継手を備えたテーブル状部材の一例である。
【図3】テーブル状部材が接続された状態を示す概念図である。
【図4】従来のテーブル状部材の例を示す。
【符号の説明】
【0012】
1 継手
2 雄継手
3 雌継手
4 鞘
5 テーブル状部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
突部を雄継手とし、薄い平板に設けた孔を雌継手とする雄雌継手であって、雌継手の後方部分に鞘を設けて雌継手を強化した雄雌継手。
【請求項2】
平板と平板に開口部を有する端部が閉じられた筒部からなり、端部同士を突き合わせて接続するテーブル状部材であって、上記端部に請求項1記載の雄雌継手を設けたテーブル状部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−114736(P2009−114736A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−289171(P2007−289171)
【出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【出願人】(306024805)株式会社 林物産発明研究所 (155)
【Fターム(参考)】