説明

電動送風機および電気掃除機

【課題】小型化にともなう高回転化に対応可能な電動送風機および電気掃除機を提案する。
【解決手段】電動送風機8は、ロータ軸36を有するモータ部37と、ロータ軸36の一方の端部に回転一体に接合して機外から空気を吸い込む上流側羽根車38と、ロータ軸36の他方の端部に回転一体に接合して上流側羽根車38の吐出する空気を吸い込む下流側羽根車41と、上流側羽根車38内の流路および下流側羽根車41内の流路の少なくとも一方をロータ軸36回転中心線C方向へ複数に分割する中板89、109と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明に係る実施形態は電動送風機および電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
動翼間に中板を渡して回転中心線方向へ多段の流路を有するターボファンを備える電気掃除機が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−309057号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電動送風機の主な用途である電気掃除機の小型化のニーズにともない、電動送風機の小型化の要請が高まっている。
【0005】
ところで、電動送風機は、主にターボファンと、ターボファンを駆動する電動モータと、を備える。従来の電動送風機の場合、電動モータは概ね円筒形状の外観を有し、ターボファンは電動モータよりも大径で扁平な円盤形状の外観を有する。
【0006】
したがって、電動送風機の小型化の要請に応えるためには、電動モータに比べて大径に広がるターボファンの小型化(特に径方向寸法の小型化)が極めて重要である。ターボファンの径方向寸法が小さくなることによって、電動送風機の径方向寸法は劇的に小さくなる。
【0007】
一方、ターボファンの小型化を図りつつ性能を維持するためには、ターボファンの回転数を大きくし、かつ流路幅を大きくする必要がある。
【0008】
ところが、流路幅を大きくする、すなわち動翼の高さ(前シュラウドと後ろリュラウドとの離間距離に相当する距離)を高くしすぎると、ターボファンの強度、剛性が低下し、回転数の増加と相俟って耐久性の低下や、騒音、振動の発生を招く。
【0009】
また、動翼の高さを高くすると、ターボファンの騒音が増加する虞が高い。そこで、従来の電動送風機のように動翼間に中板を渡して回転中心線方向へ多段の流路を区切り騒音を低減することが考えられる。しかしながら、動翼の高さに応じて中板の数量を単純に増加すると、ターボファンの組立性が悪化し、費用面の負担が高まり好ましくない。
【0010】
そこで、本発明は、小型化にともなう高回転化に対応可能な電動送風機および電気掃除機を提案する。また、本発明は、中板を備えつつ、組立性の良好な羽根車を有する電動送風機および電気掃除機を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係る電動送風機は、ロータ軸を有する電動機と、前記ロータ軸の一方の端部に回転一体に接合して機外から空気を吸い込む上流側羽根車と、前記ロータ軸の他方の端部に回転一体に接合して前記上流側羽根車の吐出する空気を吸い込む下流側羽根車と、前記上流側羽根車内の流路および前記下流側羽根車内の流路の少なくとも一方をロータ軸回転中心線方向へ複数に分割する中板と、を備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の実施形態に係るに係る電気掃除機は、前記電動送風機を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る電気掃除機を示す斜視図。
【図2】本発明の実施形態に係る電動送風機を示す縦断面図。
【図3】本発明に係る電動送風機の上流側羽根車を示す斜視図。
【図4】本発明に係る電動送風機の上流側羽根車を示す分解斜視図。
【図5】本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例を示す等圧線図。
【図6】本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例における圧力分布を示す図。
【図7】本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例を示す音圧レベル図。
【図8】本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例を示す等圧線図。
【図9】本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例における圧力分布を示す図。
【図10】本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例を示す等圧線図。
【図11】本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例における圧力分布を示す図。
【図12】本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例を示す等圧線図。
【図13】本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例における圧力分布を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に係る電動送風機および電気掃除機の実施形態について図1から図13を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る電気掃除機を示す斜視図である。
【0016】
図1に示すように、本実施形態に係る電気掃除機1は、いわゆるキャニスタ型の電気掃除機である。電気掃除機1は、被掃除面上を走行可能な掃除機本体2と、掃除機本体2に着脱自在に接続可能な管部3と、を備える。
【0017】
掃除機本体2は、本体ケース5と、本体ケース5の両側方にそれぞれ位置する一対の車輪6と、本体ケース5の前半部に位置する着脱自在な塵埃分離集塵部7と、本体ケース5の後半部に位置する電動送風機8と、主に電動送風機8の運転を制御する本体制御部9と、電動送風機8に電力を導く電源コード11と、を備える。
【0018】
本体ケース5は、塵埃分離集塵部7に接続可能な本体接続口12を有する。本体接続口12は、掃除機本体2の流体的な入口である。
【0019】
車輪6は、大径の走行輪である。
【0020】
塵埃分離集塵部7は、電動送風機8の運転にともない発生する負圧によって掃除機本体2が吸い込む塵埃を含んだ空気(以下、「含塵空気」と呼ぶ。)を空気と塵埃とに分離し、捕集し、蓄積する。
【0021】
電動送風機8は、空気を吸い込んで塵埃分離集塵部7へ塵埃を吸い込むための負圧を発生させる。電動送風機8は、本体ケース5内にあり、塵埃分離集塵部7、本体接続口12および管部3に流体的に接続する。
【0022】
本体制御部9は、予め設定する複数の運転モードを有する。また、本体制御部9は、管部3から操作信号を読み取り、予め設定された複数の運転モードから操作信号に対応する任意の運転モードを択一的に選択し、選択した運転モードにしたがって電動送風機8を運転する。予め設定された複数の運転モードは、各々、管部3から読み取る操作信号に対応付けて互いに異なる入力値(電動送風機8の入力値)を有する。
【0023】
電源コード11は、自由端部に電源プラグ14を備える。
【0024】
管部3は、電動送風機8の運転にともない掃除機本体2から作用する負圧によって、被掃除面から含塵空気を吸い込み掃除機本体2に案内する。管部3は、掃除機本体2に着脱自在に接続可能な継手としての接続管19と、接続管19に流体的に接続する集塵ホース21と、集塵ホース21に流体的に接続する手元操作管22と、手元操作管22から突出する把持部23と、把持部23に位置する操作部24と、手元操作管22に着脱自在に接続可能な延長管25と、延長管25に着脱自在に接続可能な吸込口体26と、を備える。
【0025】
接続管19は、本体接続口12を介して塵埃分離集塵部7に流体的に接続する。
【0026】
集塵ホース21は、長尺で可撓な略円筒形状のホースである。集塵ホース21の一方の端部(ここでは、後方の端部)は、接続管19に接続する。集塵ホース21は、接続管19を介して塵埃分離集塵部7に流体的に接続する。
【0027】
手元操作管22は、集塵ホース21と延長管25との間に介在する。手元操作管22の一方の端部(ここでは、後方の端部)は、集塵ホース21の他方の端部(ここでは、前方の端部)に接続する。手元操作管22は、集塵ホース21および接続管19を介して塵埃分離集塵部7に流体的に接続する。
【0028】
把持部23は、電気掃除機1を操作するために使用者が手で把持する部分である。把持部23は、使用者が手で容易に把持できる適宜の形状を有して手元操作管22から突出する。
【0029】
操作部24は、それぞれの運転モードに対応するスイッチを備える。具体的には、操作部24は、電動送風機8の運転停止操作の入力を受け取る停止スイッチ24aと、電動送風機8の運転開始操作の入力を受け取る起動スイッチ24bと、を備える。電気掃除機1の使用者は、操作部24を操作して電動送風機8の運転モードを択一的に選択する。電動送風機が運転を開始した後、起動スイッチ24bは運転モードの選択スイッチとしても機能する。この場合、本体制御部9は、起動スイッチ24bから操作信号を受け取る度に運転モードを強→中→弱→強→………のように切り換える。なお、操作部24は、起動スイッチ24bに代えて、弱運転スイッチ(図示省略)、中運転スイッチ(図示省略)および強運転スイッチ(図示省略)を別個に備えていても良い。
【0030】
延長管25は、伸縮可能な細長略円筒状の管である。延長管25は、複数の筒状体を重ね合わせたテレスコピック構造を有する。延長管25の一方の端部(ここでは、後方の端部)は、手元操作管22の他方の端部(ここでは、前方の端部)に着脱自在に接続する。延長管25は、手元操作管22、集塵ホース21および接続管19を介して塵埃分離集塵部7に流体的に接続する。
【0031】
吸込口体26は、延長管25の他方の端部(ここでは、前方の端部)に着脱自在に接続する。また、吸込口体26は、木床やカーペットなどの被掃除面上を走行自在あるいは滑走自在な構造を有するとともに、走行状態または滑走状態において被掃除面に対向する底面に吸込口28を有する。さらに、吸込口体26は、吸込口28に位置して回転自在な回転清掃体29と、回転清掃体29を回転駆動可能な電動機31と、を備える。吸込口体26は、延長管25、手元操作管22、集塵ホース21および接続管19を介して塵埃分離集塵部7に流体的に接続する。
【0032】
電気掃除機1は、起動スイッチ24bが運転開始操作を受け取ると電動送風機8の運転を開始して掃除機本体2の内部に負圧(吸込負圧)を発生する。電気掃除機1は、例えば電動送風機8が停止した状態で起動スイッチ24bに運転開始操作の入力を受け取ると、先ず電動送風機8を強運転モードで運転し、次いで起動スイッチ24bに運転開始操作の入力を受け取ると電動送風機8を中運転モードで運転し、さらに起動スイッチ24bに運転開始操作の入力を受け取ると電動送風機8を弱運転モードで運転し、以下繰り返す。強運転モード、中運転モードおよび弱運転モードは、予め設定された複数の運転モードである。強運転モード、中運転モード、弱運転モードの順に入力値が下がる。
【0033】
掃除機本体2の内部に生じた負圧は、本体接続口12から集塵ホース21と手元操作管22と延長管25とを経て吸込口体26の吸込口28に作用する。吸込口28に作用した負圧によって、電気掃除機1は、被掃除面に溜まった塵埃を空気とともに吸込口28から吸い込んで被掃除面を掃除する。電気掃除機1は、吸込口28に吸い込んだ含塵空気を塵埃分離集塵部7によって空気と塵埃とに分離する。電気掃除機1は、含塵空気から分離した塵埃を塵埃分離集塵部7に捕集し、蓄積する。他方、電気掃除機1は、含塵空気から分離した空気を塵埃分離集塵部7から電動送風機8へ吸い込んだ後、掃除機本体2から排気する。
【0034】
図2は、本発明の実施形態に係る電動送風機を示す縦断面図である。
【0035】
図2に示すように、本実施形態に係る電動送風機8は、電動送風機ケース35と、ロータ軸36を有する電動機としてのモータ部37と、ロータ軸36の一方の端部に回転一体に接合して機外(電動送風機8の外部)から空気を吸い込む上流側羽根車38と、上流側羽根車38の吐出する空気を減速してモータ部37へ導く上流側ディフューザ39と、ロータ軸36の他方の端部に回転一体に接合して上流側羽根車38の吐出する空気を吸い込む下流側羽根車41と、下流側羽根車41の吐出する空気を減速して機外へ導く下流側ディフューザ42と、を備える。
【0036】
電動送風機ケース35は、モータ部37、上流側羽根車38、上流側ディフューザ39、下流側羽根車41および下流側ディフューザ42を収容する円筒形状の外殻である。電動送風機ケース35は、ロータ軸36の回転中心線Cと略同心に位置する第二吸込口43を有するとともに上流側羽根車38および上流側ディフューザ39を覆う上流側ファンカバー45と、上流側ディフューザ39を支持する上流側ディフューザ支持環47と、モータ部37を覆う電動機ケース48と、ロータ軸36の回転中心線Cと略同心に位置する吐出口49を有するとともに電動機ケース48と協働して下流側羽根車41および下流側ディフューザ42を覆う下流側ファンカバー51と、を備える。
【0037】
なお、説明を容易にするために以下、回転中心線Cの第二吸込口43側を前方として電動送風機8の前後の方向説明を行う。図1中、実線矢Xは、電動送風機8の後方から前方に向かう。
【0038】
電動送風機ケース35は、中央に電動機ケース48を挟み込むようにして前側から上流側ファンカバー45、上流側ディフューザ支持環47、電動機ケース48および下流側ファンカバー51の順に並んで組み合わさる。
【0039】
上流側ファンカバー45は、後方側の底部を開放する開口52を有する有底円筒形状の外殻である。上流側ファンカバー45は、前方側にある底壁の略中央に第二吸込口43を有する。第二吸込口43は、機外から上流側羽根車38へ空気を案内する開口であり、回転中心線Cと略同心にある円形状の開口である。
【0040】
上流側ディフューザ支持環47は、上流側ファンカバー45の開口52に嵌まる扁平な環形状の外殻である。上流側ディフューザ支持環47は、上流側ディフューザ39を上流側ファンカバー45内に支持するために上流側ファンカバー45内に張り出してロータ軸36の回転中心線Cを横切り架橋する上流側ディフューザ支持橋部53を備える。上流側ディフューザ支持橋部53は、モータ部37の前方にあり、ロータ軸36の回転中心線Cを中心にして前方へ向かって突出する円筒形状の軸受ハウジング55を備える。軸受ハウジング55は、内周面にベアリング56を保持する。また、軸受ハウジング55は、ロータ軸36が貫き通る貫通口57を有する。
【0041】
また、上流側ディフューザ支持環47は、電動機ケース48を固定するフランジ58を備える。
【0042】
電動機ケース48は、前方側の底部を開放する開口59および後方側の底部を開放する開口61を有するとともに上流側ディフューザ支持環47に連接する円筒形状の外殻である。電動機ケース48は、軸受ハウジング55と協働してロータ軸36を支える円筒形状の軸受ハウジング62と、電動機ケース48内を通過する空気を下流側羽根車41へ導く半球形状の隔壁66と、下流側ファンカバー51を固定するフランジ67と、を備える。
【0043】
軸受ハウジング62は、モータ部37の後方にあり、ロータ軸36の回転中心線Cを中心にして後方へ向かって突出する。軸受ハウジング62は、内周面にベアリング68を保持する。軸受ハウジング62は、ロータ軸36が貫き通る貫通口69を有する。軸受ハウジング62は、電動機ケース48の内面に向かって放射状または十字状に延びる軸受ハウジング支持梁71によって支えられる。
【0044】
隔壁66は、電動機ケース48内から下流側羽根車41へ空気を案内する開口72を有する。開口72は、回転中心線Cと略同心の円形状である。
【0045】
下流側ファンカバー51は、電動機ケース48に連接する円筒形状の外胴51aと、外胴51aに内接する内胴51bと、下流側ディフューザ42を支持するためにロータ軸36の回転中心線Cを横切り架橋する下流側ディフューザ支持橋部73と、を備える。
【0046】
内胴51bは、上流側ファンカバー45と略同様の形状を有して下流側羽根車41および下流側ディフューザ42を覆う。また、内胴51bは、前方側にある底壁の略中央に第四吸込口74を有し、後方側の底部に吐出口49を有する。第四吸込口74は、モータ部37から下流側羽根車41へ空気を案内する開口であり、回転中心線Cと略同心にある円形状の開口である。
【0047】
モータ部37は、電動送風機ケース35内を前後方向に延びるロータ軸36と、ロータ軸36に回転一体の回転子75と、電動機ケース48に固定されて回転子75の周囲を囲む固定子76と、電動機ケース48の側壁を貫いてロータ軸36を挟み込む一対のブラシ機構77と、を備える。
【0048】
ロータ軸36は、ベアリング56、68によって回転可能に支持される。
【0049】
一対のブラシ機構77は、ロータ軸36にある回転子75の整流子78を挟み込んで対向する。それぞれのブラシ機構77は、整流子78に接するカーボンブラシ79と、カーボンブラシ79を出没可能に保持するブラシ保持器81と、を備える。ブラシ保持器81は、整流子78にカーボンブラシ79を押し付けて互いの導通を得る。
【0050】
上流側羽根車38は、円板状の第一板85と、略中央に第一吸込口86を有して第一板85から離間する環状の第二板87と、第一板85と第二板87との間に延びる複数の羽根88と、上流側羽根車38内の流路をロータ軸36の回転中心線C方向へ複数に分割する中板89と、を備える。上流側羽根車38は、羽根88の出口角度が後ろ向きのターボファンである。
【0051】
第一板85は、所謂後シュラウドであり、ロータ軸36に上流側羽根車38全体を固定する嵌挿孔91を略中央に有する。
【0052】
第二板87は、所謂前シュラウドであり、第一吸込口86を内周とし、第一板85と略同等の外径を有する円環形状の板である。第二板87は、第一吸込口86の開口縁である内周縁87aを上流側ファンカバー45の第二吸込口43の近くに位置し、外周かつ後方へ向かって緩やかに拡開するラッパ形状の湾曲板である。第一吸込口86は、上流側ファンカバー45の第二吸込口43に相対し、ロータ軸36の回転中心線Cと略同心にある円形状の開口であり、第二吸込口43よりも若干大きい。
【0053】
羽根88は、第一吸込口86の開口縁(すなわち第二板87の内周縁87a)から第一板85および第二板87の外周に至る環状の領域に位置し、第一板85および第二板87の略中心を通る回転中心線Cの径方向(直交方向)へ放射状に延びる。羽根88は、回転中心線C方向から見ると渦巻状に湾曲し、互いに略等間隔に離間する。なお、第一板85、第二板87および羽根88が囲んで仕切る流路を翼間流路92と呼び、第一吸込口86から翼間流路92に至る流路を入口流路93と呼ぶ。
【0054】
中板89は、上流側羽根車38内の流路(すなわち、翼間流路92)におけるロータ軸36の回転中心線C方向の高さの中央に位置する。なお、中板89は、上流側羽根車38内の流路(すなわち、翼間流路92)におけるロータ軸36の回転中心線C方向の高さの中央よりも第一吸込口86、換言すれば、第一板85よりも第二板87側に偏って位置しても良い。
【0055】
なお、上流側羽根車38は、羽根88が巻く渦の反対方向に回転する。
【0056】
上流側ディフューザ39は、所謂ベーンディフューザであり、上流側羽根車38と上流側ディフューザ支持橋部53との間に位置して上流側羽根車38が吐出する空気を上流側ディフューザ支持環47、ひいては電動機ケース48内へ円滑に導く。
【0057】
上流側ディフューザ39は、略円板形状の背板95と、背板95の上流側羽根車38側の面(前面)に延びる静翼としての複数のガイドベーン96と、背板95のモータ部37側の面(後面)に延びる複数の戻りガイドベーン97と、を備える。上流側ディフューザ39は、上流側ファンカバー45の内径よりも若干小さい径寸法を有し、上流側ディフューザ39と上流側ファンカバー45との間に隙間を隔てる。この隙間は、ガイドベーン96の外周から吐出する空気を戻りガイドベーン97へ案内する。
【0058】
背板95は、上流側羽根車38の直径よりも大きい直径を有する。背板95は、上流側ディフューザ支持環47の軸受ハウジング55を嵌め込む略円形状の貫通孔98を有する。
【0059】
ガイドベーン96は、上流側羽根車38の外周から若干離れて上流側羽根車38の周囲を囲み、羽根88あるいは翼間流路92を臨む。それぞれのガイドベーン96は、背板95から電動送風機8の前方に向かって略垂直に突出する。ガイドベーン96は、ロータ軸36の回転中心線C方向から見ると渦巻状に湾曲し、互いに略等間隔に並んで延びる。
【0060】
それぞれのガイドベーン96が挟む空間は、次第に幅広となる案内風路99であり、上流側羽根車38が吐出する空気を上流側ディフューザ39の外周側へ導きつつ減速して圧力の回復を行う。ガイドベーン96が巻く渦の方向は、羽根88が巻く渦の反対方向を向く。
【0061】
戻りガイドベーン97は、背板95の外周側に位置する。それぞれの戻りガイドベーン97は、背板95から電動送風機8の後方に向かって略垂直に突出する。それぞれの戻りガイドベーン97は、回転中心線C方向から見ると渦巻状に湾曲し、互いに略等間隔に離間して延びる。
【0062】
それぞれの戻りガイドベーン97が挟む空間は、上流側ディフューザ39と上流側ファンカバー45との隙間から上流側ディフューザ支持環47、ひいては電動機ケース48へと空気を導く流過風路101である。戻りガイドベーン97が巻く渦の方向は、ガイドベーン96が巻く渦の逆方向を向く。
【0063】
下流側羽根車41は、上流側羽根車38とほぼ同様の構造を有する。すなわち、下流側羽根車41は、円板状の第一板105と、略中央に第三吸込口106を有して第一板105から離間する環状の第二板107と、第一板105と第二板107との間に延びる複数の羽根108と、下流側羽根車41内の流路をロータ軸36の回転中心線C方向へ複数に分割する中板109と、を備える。下流側羽根車41は、羽根108の出口角度が後ろ向きのターボファンである。
【0064】
第一板105は、所謂後シュラウドであり、ロータ軸36に下流側羽根車41全体を固定する嵌挿孔111を略中央に有する。
【0065】
第二板107は、所謂前シュラウドであり、第三吸込口106を内周とし、第一板105と略同等の外径を有する円環形状の板である。第二板107は、第三吸込口106の開口縁である内周縁107aを隔壁66の開口72の近くに位置し、外周かつ後方へ向かって緩やかに拡開するラッパ形状の湾曲板である。第三吸込口106は、隔壁66の開口72に相対し、ロータ軸36の回転中心線Cと略同心にある円形状の開口であり、開口72よりも若干大きい。ロータ軸36は第三吸込口106を経て嵌挿孔111に至る。
【0066】
羽根108は、第三吸込口106の開口縁(すなわち第二板107の内周縁107a)から第一板105および第二板107の外周に至る環状の領域に位置し、第一板105および第二板107の略中心を通る回転中心線Cの径方向(直交方向)へ放射状に延びる。羽根108は、回転中心線C方向から見ると渦巻状に湾曲し、互いに略等間隔に離間する。なお、第一板105、第二板107および羽根108が囲んで仕切る流路を翼間流路112と呼び、第三吸込口106から翼間流路112に至る流路を入口流路113と呼ぶ。
【0067】
中板109は、下流側羽根車41内の流路(すなわち、翼間流路112)におけるロータ軸36の回転中心線C方向の高さの中央に位置する。なお、中板109は、下流側羽根車41内の流路(すなわち、翼間流路112)におけるロータ軸36の回転中心線C方向の高さの中央よりも第三吸込口106側、換言すれば、第一板105よりも第二板107側に偏って位置しても良い。
【0068】
下流側ディフューザ42は、略円板形状の背板115と、背板115の下流側羽根車41側の面(前面)に延びる静翼としての複数のガイドベーン116と、を備える。下流側ディフューザ42は、下流側ファンカバー51の内径よりも若干小さい径寸法を有し、下流側ディフューザ42と下流側ファンカバー51との間に隙間を隔てる。この隙間は、ガイドベーン116の外周から吐出する空気を吐出口49へ案内する。
【0069】
背板115は、下流側羽根車41の直径よりも大きい直径を有する。
【0070】
ガイドベーン116は、下流側羽根車41の外周から若干離れて下流側羽根車41の周囲を囲み、羽根108あるいは翼間流路112を臨む。それぞれのガイドベーン116は、背板115から電動送風機8の前方に向かって略垂直に突出する。ガイドベーン116は、ロータ軸36の回転中心線C方向から見ると渦巻状に湾曲し、互いに略等間隔に並んで延びる。
【0071】
それぞれのガイドベーン116が挟む空間は、次第に幅広となる案内風路119であり、下流側羽根車41が吐出する空気を下流側ディフューザ42の外周側へ導きつつ減速して圧力の回復を行う。ガイドベーン116が巻く渦の方向は、羽根108が巻く渦の反対方向を向く。
【0072】
なお、電動送風機8は、上流側羽根車38側の中板89および下流側羽根車41側の中板109の少なくとも一方を備えていれば良い。また、中板89、109は、それぞれ第一板85、105および第二板87、107よりも小径であっても良い。換言すると、中板89、109は、翼間流路92、112の上流側半部(入口側半部、内径側半部)をロータ軸36の回転中心線C方向へ複数に分割するものであれば良い。
【0073】
図3は、本発明に係る電動送風機の上流側羽根車を示す斜視図である。
【0074】
図4は、本発明に係る電動送風機の上流側羽根車を示す分解斜視図である。
【0075】
図3または図4に示すように、上流側羽根車38の羽根88および中板89は、相互の板厚を挟み込んで噛み合い組み合わさるスリット121、122を備える。
【0076】
なお、下流側羽根車41も上流側羽根車38と同様の構造を備えるが、説明は重複するので省略する。
【0077】
先ず、上流側羽根車38のそれぞれの羽根88は短冊状の細長い金属製の板であり、中板89の板厚を挟み込んで中板89に噛み合うスリット121を有する。スリット121は、第一板85と第二板87との間における中板89の高さ位置(ロータ軸36の回転中心線C方向の高さ位置)に応じて適宜に位置するとともに羽根88の内周縁側に開き、翼間流路92の下流側へ向かって延びる。
【0078】
また、羽根88は、両長辺から突出する複数の連結突起123を備える。
【0079】
中板89は、羽根88の板厚を挟み込んで羽根88に噛み合うスリット122を有する。スリット122は、中板89の外周縁側に開き、翼間流路92の形状に対応して渦状に延びる。
【0080】
第一板85および第二板87は、羽根88の連結突起123を挿入可能であるとともに翼間流路92の形状に対応する複数のスリット125を有する。
【0081】
上流側羽根車38は、先ず、相互の板厚を挟み込むようにスリット121、122を噛み合わせて中板89と複数の羽根88とを連結し、次いで羽根88の連結突起123を第一板85および第二板87のスリット125へ挿入した後、連結突起123をかしめてスリット125から抜け出ることのないよう固定して組み立てられる。なお、図3はかしめ前の連結突起123を図示している。
【0082】
次に、電動送風機8内の空気の圧力分布および流速分布について説明する。
【0083】
なお、以下の説明において、中板89、109の高さは第一板85、105を基準にする。すなわち、上流側羽根車38内の流路および下流側羽根車41内の流路におけるロータ軸36回転中心線C方向の中央位置を「高さ約2分の1」と呼ぶ。また、上流側羽根車38内の流路および下流側羽根車41内の流路におけるロータ軸36回転中心線C方向の高さを3分割するうち、第一板85、105に近い側を「高さ約3分の1」と呼び、第二板87、107に近い側を「高さ約3分の2」と呼ぶ。
【0084】
図5は、本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例を示す等圧線図である。
【0085】
図6は、本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例における圧力分布を示す図である。
【0086】
図5(a)および図6(a)は、中板89、109のない電動送風機8の解析結果であり、図5(b)および図6(b)は、高さ約2分の1の中板89、109を備える電動送風機8の解析結果である。
【0087】
図5および図6に示す解析結果の比較から、電動送風機8は中板89、109の有無によって吸込仕事率が異なり、中板89、109を備えると吸込仕事率が約1%向上することが分かった。
【0088】
図7は、本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例を示す音圧レベル図である。
【0089】
図7に示す解析結果において、中板89、109のない電動送風機8の音圧レベル(破線)はオーバーオール値で約137dBAであり、高さ約2分の1の中板89、109を備える電動送風機8の音圧レベル(実線)はオーバーオール値で約134dBAである。両者の解析結果の比較から、中板89、109を備える電動送風機8は約3000Hz毎に表れる音圧レベルの高い部分で効果的に騒音を抑制している。
【0090】
図8は、本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例を示す等圧線図である。
【0091】
図9は、本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例における圧力分布を示す図である。
【0092】
図8(a)および図9(a)は高さ約2分の1の中板89、109を備える電動送風機8の解析結果であり、図8(b)および図9(b)は高さ約3分の1の中板89、109を備える電動送風機8の解析結果であり、図8(c)および図9(c)は高さ約3分の2の中板89、109を備える電動送風機8の解析結果である。
【0093】
図8および図9に示す解析結果の比較から、電動送風機8は中板89、109の高さ位置によって吸込仕事率が異なり、中板89、109のない電動送風機8に比べて高さ約2分の1の中板89、109を備える電動送風機8は吸込仕事率が約1%向上し、高さ約3分の1の中板89、109を備える電動送風機8は吸込仕事率が約1%低下し、高さ約3分の2の中板89、109を備える電動送風機8は吸込仕事率が約2%向上することが分かった。
【0094】
図10は、本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例を示す等圧線図である。
【0095】
図11は、本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例における圧力分布を示す図である。
【0096】
図10(a)および図11(a)は上流側羽根車38のみに高さ約2分の1の中板89を備える電動送風機8の解析結果であり、図10(b)および図11(b)は下流側羽根車41のみに高さ約2分の1の中板109を備える電動送風機8の解析結果である。
【0097】
図10および図11に示す解析結果の比較から、中板89、109のない電動送風機8に比べて上流側羽根車38および下流側羽根車41のいずれかに中板89、109を備える電動送風機8は吸込仕事率が約1%向上することが分かった。
【0098】
図12は、本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例を示す等圧線図である。
【0099】
図13は、本発明の実施形態に係る電動送風機の解析結果の一例における圧力分布を示す図である。
【0100】
図12(a)および図13(a)は中板89、109のない電動送風機8の解析結果であり、図12(b)および図13(b)は翼間流路92、112の上流側半部に高さ約2分の1の中板89、109を備える電動送風機8の解析結果である。
【0101】
図12および図13に示す解析結果の比較から、中板89、109のない電動送風機8に比べて翼間流路92、112の上流側半部に高さ約2分の1の中板89、109を備える電動送風機8は吸込仕事率が約3%向上することが分かった。
【0102】
本実施形態の電動送風機8および電気掃除機1は、モータ部37の前後を挟むように上流側羽根車38および下流側羽根車41を配置することによって翼間流路92、112の合計流路幅を従来の電動送風機よりも拡大し、かつ上流側羽根車38および下流側羽根車41の径方向寸法の小型化を図りつつ個々の羽根車38、41の羽根88、108の高さの増加を抑制できる。このことは、上流側羽根車38および下流側羽根車41の強度、剛性の低下を防ぎつつ、回転数の増加や耐久性の低下を抑制する。しかも、上流側ファンカバー45および下流側ファンカバー51の小型化を可能にし、電動送風機ケース35を略一様な円筒形状にスリム化して電動送風機8、ひいては電気掃除機1の小型化を図ることができる。
【0103】
また、本実施形態の電動送風機8および電気掃除機1は、中板89、109によって翼間流路92、112を多段に分割することによって、第一吸込口86から翼間流路92に流れ込む空気および第三吸込口106から翼間流路112に流れ込む空気を整流し、圧力変動を抑えて騒音の発生を抑制し、吸込仕事率を向上するとともに騒音、振動の発生を抑制できる。
【0104】
さらに、本実施形態の電動送風機8および電気掃除機1は、中板89を翼間流路92におけるロータ軸36回転中心線C方向の高さ中央または中央よりも第一吸込口86側に配置し、または中板109を翼間流路112におけるロータ軸36回転中心線C方向の高さ中央または中央よりも第三吸込口106側に配置することによって、吸込仕事率をさらに向上する。
【0105】
さらにまた、本実施形態の電動送風機8および電気掃除機1は、中板89を翼間流路92の上流側半部に配置し、または中板109を翼間流路112の上流側半部に配置することによって、吸込仕事率をさらに向上する。
【0106】
また、本実施形態の電動送風機8および電気掃除機1は、互いに噛み合うスリット121、122によって中板89および羽根88または中板109および羽根108を組み合わせるので、良好な組立性を有する。
【0107】
したがって、本実施形態に係る電動送風機8および電気掃除機1によれば、小型化にともなう高回転化に対応できる。また、本発明は、本実施形態に係る電動送風機8および電気掃除機1によれば、中板89、109を備えつつ、組立性の良好な羽根車38、41を備えることができる。
【0108】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0109】
1 電気掃除機
2 掃除機本体
3 管部
5 本体ケース
6 車輪
7 塵埃分離集塵部
8 電動送風機
9 本体制御部
11 電源コード
12 本体接続口
14 電源プラグ
19 接続管
21 集塵ホース
22 手元操作管
23 把持部
24 操作部
24a 停止スイッチ
24b 起動スイッチ
25 延長管
26 吸込口体
28 吸込口
29 回転清掃体
31 電動機
35 電動送風機ケース
36 ロータ軸
37 モータ部
38 上流側羽根車
39 上流側ディフューザ
41 下流側羽根車
42 下流側ディフューザ
43 第二吸込口
45 上流側ファンカバー
47 上流側ディフューザ支持環
48 電動機ケース
49 吐出口
51 下流側ファンカバー
51a 外胴
51b 内胴
52 開口
53 上流側ディフューザ支持橋部
55 軸受ハウジング
56 ベアリング
57 貫通口
58 フランジ
59、61 開口
62 軸受ハウジング
66 隔壁
67 フランジ
68 ベアリング
69 貫通口
71 軸受ハウジング支持梁
72 開口
73 下流側ディフューザ支持橋部
74 第四吸込口
75 回転子
76 固定子
77 ブラシ機構
78 整流子
79 カーボンブラシ
81 ブラシ保持器
85 第一板
86 第一吸込口
87 第二板
87a 内周縁
88 羽根
89 中板
91 嵌挿孔
92 翼間流路
93 入口流路
95 背板
96 ガイドベーン
97 戻りガイドベーン
98 貫通孔
99 案内風路
101 流過風路
105 第一板
106 第三吸込口
107 第二板
107a 内周縁
108 羽根
109 中板
111 嵌挿孔
112 翼間流路
113 入口流路
115 背板
116 ガイドベーン
119 案内風路
121、122、125 スリット
123 連結突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロータ軸を有する電動機と、
前記ロータ軸の一方の端部に回転一体に接合して機外から空気を吸い込む上流側羽根車と、
前記ロータ軸の他方の端部に回転一体に接合して前記上流側羽根車の吐出する空気を吸い込む下流側羽根車と、
前記上流側羽根車内の流路および前記下流側羽根車内の流路の少なくとも一方をロータ軸回転中心線方向へ複数に分割する中板と、を備えることを特徴とする電動送風機。
【請求項2】
前記中板は、前記上流側羽根車内の流路または前記下流側羽根車内の流路におけるロータ軸回転中心線方向の高さ中央または中央よりも吸込口側に位置することを特徴とする請求項1に記載の電動送風機。
【請求項3】
前記上流側羽根車および前記下流側羽根車の少なくとも一方の羽根および前記中板は、相互の板厚を挟み込んで噛み合い組み合わさるスリットを有することを特徴とする請求項1または2に記載の電動送風機。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の電動送風機を備えることを特徴とする電気掃除機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−72290(P2013−72290A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−209701(P2011−209701)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(502285664)東芝コンシューマエレクトロニクス・ホールディングス株式会社 (2,480)
【出願人】(503376518)東芝ホームアプライアンス株式会社 (2,436)
【Fターム(参考)】