説明

電子放出ディスプレイ装置

【課題】データ電極ラインおよび走査電極ラインにおける電圧降下により電子放出ディスプレイパネルの輝度が各領域別に均一ではないことを効率よく防止することが可能な電子放出ディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】電子放出ディスプレイ装置は,電子放出ディスプレイパネル1およびその駆動装置を含む。ここで,前記電子放出ディスプレイパネル1の陽極板216が複数の部分領域に区画され,前記駆動装置から前記複数の部分領域それぞれに印加される電位がお互い異なる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,電子放出ディスプレイ装置に係り,より詳しくは,電子放出ディスプレイパネルおよびその駆動装置を含んだ電子放出ディスプレイ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に,電子放出ディスプレイ装置,例えば特許文献1(発明の名称:電界放出型画像表示装置)の電子放出ディスプレイ装置は,電子放出ディスプレイパネル,パネル制御素子,走査駆動素子,およびデータ駆動素子を含む。パネル制御素子は,画像信号を処理して走査駆動制御信号およびデータ駆動制御信号を発生させる。走査駆動素子は,パネル制御素子からの走査駆動制御信号に基づいて電子放出ディスプレイパネルの走査電極ラインを駆動する。データ駆動素子は,パネル制御素子からのデータ駆動制御信号に基づいて電子放出ディスプレイパネルの走査電極ラインを駆動する。データ駆動素子は,パネル制御素子からのデータ駆動制御信号に基づいて電子放出ディスプレイパネルのデータ電極ラインを駆動する。
【0003】
【特許文献1】特開2000−242214号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら,通常の電子放出ディスプレイ装置は,データ電極ラインおよび走査電極ラインにおける電圧降下により電子放出ディスプレイパネルの輝度が各領域別に均一ではないという問題点があった。
【0005】
そこで,本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,データ電極ラインおよび走査電極ラインにおける電圧降下により電子放出ディスプレイパネルの輝度が各領域別に均一ではないことを効率よく防止することが可能な電子放出ディスプレイ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために,本発明の電子放出ディスプレイ装置は,電子放出ディスプレイパネルおよびその駆動装置を含む。ここで,前記電子放出ディスプレイパネルの陽極板が複数の部分領域に区画され,前記駆動装置から前記複数の部分領域それぞれに印加される電位がお互い異なる。
【0007】
本発明の前記電子放出ディスプレイ装置によれば,前記駆動装置の走査駆動素子と前記電子放出ディスプレイパネルの走査電極ラインとの接続位置,および前記駆動装置のデータ駆動素子と前記電子放出ディスプレイパネルのデータ電極ラインとの接続位置に応じて,前記陽極板の前記複数の部分領域それぞれに印加される電位がお互い異なるように設定できる。これにより,データ電極ラインおよび走査電極ラインにおける電圧降下により電子放出ディスプレイパネルの輝度が各領域別に均一ではないことが効率よく防止できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る電子放出ディスプレイ装置によれば,駆動装置の走査駆動素子と電子放出ディスプレイパネル1の走査電極ラインとの接続位置,および前記駆動装置のデータ駆動素子と電子放出ディスプレイパネル1のデータ電極ラインとの接続位置に応じて,陽極板216,22の複数の部分領域それぞれに印加される電位がお互い異なるように設定できる。これにより,データ電極ラインおよび走査電極ラインにおける電圧降下により電子放出ディスプレイパネルの輝度が各領域別に均一ではないことが効率よく防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書および図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0010】
図1を参照すると,本発明の一実施形態に係る電子放出ディスプレイ装置は,電子放出ディスプレイパネル1およびその駆動装置を含む。電子放出ディスプレイパネル1の駆動装置は,画像制御素子4,セットトップボックス5,パネル制御素子6,走査駆動素子7,データ駆動素子8,および電源供給部9を含む。
【0011】
画像制御素子4は,コンピュータからの画像信号SPC,DVD(digital
versatile disk)プレーヤからの画像信号SDVD,およびセットトップボックス5からの画像信号を処理してパネル制御素子6に入力させる。セットトップボックス5は,テレビジョンからの画像信号STVを変換して画像制御素子4に入力させる。
【0012】
パネル制御素子6は,画像制御素子4からの画像信号を処理して走査駆動制御信号SSINおよびデータ駆動制御信号SDINを発生させる。走査駆動素子7は,パネル制御素子6からの走査駆動制御信号SSINに基づいて電子放出ディスプレイパネル1のカソード電極ラインC,・・・,Cを駆動する。
【0013】
データ駆動素子8は,パネル制御素子6からのデータ駆動制御信号SDINに基づいて電子放出ディスプレイパネル1のゲート電極ラインG1R,・・・,G1600Bを駆動する。
【0014】
走査電極ラインとしてのカソード電極ラインC,・・・,Cに走査パルスが順次印加される間,データ電極ラインとしてのゲート電極ラインG1R,・・・,G1600Bに印加されるデータパルスの幅によって階調表示が行われる。
【0015】
電源供給部9は,画像制御素子4,セットトップボックス5,パネル制御素子6,走査駆動素子7,データ駆動素子8,および電子放出ディスプレイパネル1の陽極板216(図2)に必要な電位を印加する。
【0016】
図2の陽極板216には1〜4KVの高電位が印加される。ここで,陽極板216は,複数の部分領域に区画され,電源供給部9から複数の部分領域それぞれに印加される電位がお互い異なる。より詳しくは,走査駆動素子7と電子放出ディスプレイパネル1のカソード電極ラインC,・・・,Cとの接続位置(図1では電子放出ディスプレイパネルの左側),およびデータ駆動素子8と電子放出ディスプレイパネル1のゲート電極ラインG1R,・・・,G1600Bとの接続位置(図1では電子放出ディスプレイパネルの上側)に応じて,陽極板216の複数の部分領域それぞれに印加される電位がお互い異なるように設定される。これにより,ゲート電極ラインG1R,・・・,G1600Bおよびカソード電極ラインC,・・・,Cにおける電圧降下により電子放出ディスプレイパネル1の輝度が各領域別に均一ではないことが効率よく防止できる。
【0017】
図2および図3を参照すると,図1の電子放出ディスプレイパネル1は,上部パネル2と下部パネル3がスペースバー(space
bar)320によって支持される。
【0018】
下部パネル3は背面基板34,ゲート電極ライン36,絶縁層38,カソード電極ライン310および電子放出源314を含む。ゲート電極ライン36にはデータ信号が印加される。走査パルスが印加されるカソード電極ライン310は電子放出源314と電気的に接続される。
【0019】
カソード電極ライン310において,電子放出源314の一側には補助貫通部324が設けられる。この補助貫通部324は,カソード電極ライン310を構成する導電物質が除去されたものであって,絶縁層38を露出させる。これにより,ゲート電極ライン36から電子放出源314への電界が,露出した絶縁層38を介してより強く作用する。これにより,発光開始電圧がより低くなれる。
【0020】
一方,電子放出源314の他側には主貫通部322が設けられ,この主貫通部322の中央部とゲート電極ライン36との間に貫通孔38aが設けられ,この貫通孔38aに導電物質が充填されることにより,ゲート電極ライン36と電気的に接続されたカウンタ電極326が形成される。これにより,カウンタ電極326が電子放出源324を向かって電界をさらに形成するので,発光開始電圧がより低くなれる。
【0021】
上部パネル2は,前面透明基板214,陽極板216および蛍光ディスプレイ218を含む。蛍光ディスプレイセル218は電子放出源314に対応して形成される。
【0022】
陽極板216には,電子放出源314からの電子が蛍光ディスプレイ218へ移動するように,1〜4KVの高い正極性電位が印加される。ここで,陽極板216は複数の部分領域に区画され,図1の電源供給部9から複数の部分領域それぞれに印加される電位がお互い異なる。各部分領域216の間には,設定抵抗値を有する物質216が充填される。
【0023】
次に,図1〜図4を参照して,図1の電子放出ディスプレイパネル1の陽極板216および電位印加位置について説明する。
【0024】
カソード電極ライン310,C,・・・,CはX軸方向に配列され,ゲート電極ライン36,G1R,・・・,G1600BはY軸方向に配列される。陽極板216の平面は四角形である。ここで,陽極板216の第1辺(図4における左辺)の下方で走査駆動素子7とカソード電極ライン310,C,・・・,Cとが接続される。また,第1辺(図4における左辺)に接続される陽極板26の第2辺(図4における上辺)の下方でデータ駆動素子8とゲート電極ライン36,G1R,・・・,G1600Bとが接続される。
【0025】
電子放出ディスプレイ装置が動作するに際して,カソード電極ライン310,C,・・・,Cとゲート電極ライン36,G1R,・・・,G1600Bでは電圧降下が起こる。これにより,陽極板216の平面上においてカソード電極ライン310,C,・・・,Cとゲート電極ライン36,G1R,・・・,G1600Bをみたとき,電子放出セルが陽極板216の第1辺(図4における左辺)と第2辺(図4における上辺)との交差地点(図4における部分領域A11の左上頂点)から遠くなるほど段々低い駆動電圧を印加される。
【0026】
一方,陽極板216は複数の部分領域A11〜A46に区画され,各部分領域216の間には設定抵抗値を有する物質216が充填される。
【0027】
陽極板216の第3辺(図4における右辺)と第4辺(図4における下辺)を共有する部分領域(図4において右下隅の部分領域,A46)に電源供給部9から最大設定電位VA_MAXが印加されることにより,複数の部分領域A11〜A46それぞれにお互い異なる電位が印加される。より詳しくは,第3辺(図4における右辺)と第4辺(図4における下辺)を共有する部分領域(図4における右下隅の部分領域,A46)から遠くなる部分領域であるほど段々低い陽極電位が印加される。これを逆に表現すると,電子放出セルが陽極板216の第1辺(図4における左辺)と第2辺(図4における上辺)との交差地点(図4における部分領域A11の左上頂点)から遠くなるほど段々高い駆動電圧を印加される。
【0028】
したがって,ゲート電極ラインG1R,・・・,G1600Bおよびカソード電極ラインC,・・・,Cにおける電圧降下により電子放出ディスプレイパネル1の輝度が各領域別に均一ではないことが効率よく防止できる。
【0029】
図5は本発明の他の実施形態に係る電子放出ディスプレイ装置の構成を示す。
【0030】
図5を参照すると,本発明の他の実施形態に係る電子放出ディスプレイ装置は,電子放出ディスプレイパネル1およびその駆動装置を含む。電子放出ディスプレイパネル1の駆動装置は,画像制御素子4,セットトップボックス5,パネル制御素子6,走査駆動素子7,データ駆動素子8および電源供給部9を含む。
【0031】
画像制御素子4は,コンピュータからの画像信号SPC,DVDプレーヤからの画像信号SDVD,およびセットトップボックス5からの画像信号を処理してパネル制御素子6に入力させる。セットトップボックス5はテレビジョンからの画像信号STVを変換して画像制御素子4に入力させる。
【0032】
パネル制御素子6は,画像制御素子4からの画像信号を処理して走査駆動制御信号SSINおよびデータ駆動制御信号SDINを発生させる。走査駆動素子7は,パネル制御素子6からの走査駆動制御信号SSINに基づいて電子放出ディスプレイパネル1のゲート電極ラインG,・・・,Gを駆動する。データ駆動素子8は,パネル制御素子6からのデータ駆動制御信号SDINに基づいて電子放出ディスプレイパネル1のカソード電極ラインC1R,・・・,C1600Bを駆動する。
【0033】
走査電極ラインとしてのゲート電極ラインG,・・・,Gに走査パルスが順次印加される間,データ電極ラインとしてのカソード電極ラインC1R,・・・,C1600Bに印加されるデータパルスの幅によって階調表示が行われる。
【0034】
電源供給部9は,画像制御素子4,セットトップボックス5,パネル制御素子6,走査駆動素子7,データ駆動素子8,および電子放出ディスプレイパネル1の陽極板216(図2)に必要な電位を印加する。
【0035】
図6の陽極板22には1〜4KVの高電位が印加される。ここで,陽極板22は複数の部分領域に区画され,電源供給部9から複数の部分流域それぞれに印加される電位がお互い異なる。より詳しくは,走査駆動素子7と電子放出ディスプレイパネル1のゲート電極ラインG,・・・,Gとの接続位置(図5では電子放出ディスプレイパネルの左側),およびデータ駆動素子8と電子放出ディスプレイパネル1のカソード電極ラインC1R,・・・,C1600Bとの接続位置(図1では電子放出ディスプレイパネルの上側)に応じて,陽極板216の複数の部分領域それぞれに印加される電位がお互い異なるように設定される。これにより,カソード電極ラインC1R,・・・,C1600Bおよびゲート電極ラインG,・・・,Gにおける電圧降下により電子放出ディスプレイパネル1の輝度が各領域別に均一ではないことが効率よく防止できる。
【0036】
図6を参照すると,図5の電界放出ディスプレイパネル1は,上部パネル2と下部パネル3がスペースバー41,・・・,43によって支持される。ここで,図2に示したスペースバー41,・・・,43の他にも多数のスペースバーが第2ゲート電極板96上に存在する。
【0037】
下部パネル3は,背面基板91,カソード電極ラインC1R,・・・,C1600B,電子放出源E(1)1R,・・・,E(n)1600B,第1絶縁層93,第1ゲート電極ラインG,・・・,G,第2絶縁層95,および第2ゲート電極板96を含む。
【0038】
データ信号が印加されるカソード電極ラインC1R,・・・,C1600Bは,電子放出源E(1)1R,・・・,E(n)1600Bと電気的に接続される。第1絶縁層93,第1ゲート電極ラインG,・・・,G,第2絶縁層95,および第2ゲート電極板96には,電子放出源E(1)1R,・・・,E(n)1600Bに対応する貫通孔H(1)1R,・・・,H(n)1600Bが形成される。したがって,走査信号が印加される第1ゲート電極ラインG,・・・,Gにおいて,カソード電極ラインC1R,・・・,C1600Bと交差する領域に貫通孔H(1)1R,・・・,H(n)1600Bが形成される。第2ゲート電極板96にはフォーカシング信号が印加される。
【0039】
上部パネル2は前面透明基板21,陽極板22および蛍光セルF(1)1R,・・・,F(n)1600Bを含む。蛍光セルF(1)1R,・・・,F(n)1600Bは第2ゲート電極板96の貫通孔H(1)1R,・・・,H(n)1600Bに対応して形成される。
【0040】
陽極板22には,電子放出源E(1)1R,・・・,E(n)1600Bからの電子が蛍光セルF(1)1R,・・・,F(n)1600Bへ移動するように,1〜4KVの高い正極性電位が印加される。ここで,陽極板22は複数の部分領域に区画され,電源供給部9(図5)から複数の部分領域それぞれに印加される電位がお互い異なる。各部分領域の間には,設定抵抗値を有する物質が充填される。
【0041】
次に,図5〜図7を参照して図5の電子放出ディスプレイパネル1の陽極板22および電位印加位置について説明する。
【0042】
第1ゲート電極ラインG,・・・,GはX軸方向に配列され,カソード電極ラインC1R,・・・,C1600BはY軸方向に配列される。陽極板22の平面は四角形である。ここで,陽極板22の第1辺(図7における左辺)の下方で走査駆動素子7と第1ゲート電極ラインG,・・・,Gとが接続される。また,第1辺(図7における左辺)に接続される陽極板22の第2辺(図7における上辺)の下方でデータ駆動素子8とカソード電極ラインC1R,・・・,C1600Bとが接続される。
【0043】
電子放出ディスプレイ装置が動作するにおいて,第1ゲート電極ラインG,・・・,Gとカソード電極ラインC1R,・・・,C1600Bでは電圧降下が起こる。これにより,陽極板22の平面上において第1ゲート電極ラインG,・・・,Gとカソード電極ラインC1R,・・・,C1600Bをみたとき,電子放出セルが陽極板22の第1辺(図7における左辺)と第2辺(図7における上辺)との交差地点(図7における部分領域A11の左上頂点)から遠くなるほど段々低い駆動電圧を印加される。
【0044】
一方,陽極板22は複数の部分領域A11〜A46に区画され,各部分領域22の間には設定抵抗値を有する物質22が充填される。
【0045】
陽極板22の第3辺(図7における右辺)と第4辺(図7における下辺)を共有する部分領域(図7における右下隅の部分領域,A46)に電源供給部9から最大設定電位VA_MAXが印加されることにより,複数の部分領域A11〜A46それぞれにお互い異なる電位が印加される。より詳しくは,第3辺(図7における右辺)と第4辺(図7における下辺)を共有する部分領域(図7における右下隅の部分領域,A46)から遠くなる部分領域であるほど段々低い陽極電位が印加される。これを逆に表現すると,電子放出セルが陽極板22の第1辺(図7における左辺)と第2辺(図7における上辺)との交差地点(図7における部分領域A11の左上頂点)から遠くなるほど段々高い駆動電圧を印加される。
【0046】
したがって,第1ゲート電極ラインG,・・・,Gとカソード電極ラインC1R,・・・,C1600Bにおける電圧降下により電子放出ディスプレイパネル1の輝度が各領域別に均一ではないことが効率よく防止できる。
【0047】
本発明は,これらの実施例に限定されず,請求の範囲で定義された発明の思想および範囲内で当業者によって変形および改良できる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明によれば,電子放出ディスプレイパネルの輝度が各領域に対して均一になることができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子放出ディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の電子放出ディスプレイパネルを示す斜視図である。
【図3】図2の電子放出ディスプレイパネルがY軸方向に切断された場合にX軸方向から眺めた断面図である。
【図4】図1の電子放出ディスプレイパネルの陽極板および電位印加位置を示す説明図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る電子放出ディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
【図6】図5の電子放出ディスプレイパネルを示す斜視図である。
【図7】図5の電子放出ディスプレイパネルの陽極板および電位印加位置を示す説明図である。
【符号の説明】
【0050】
1 電子放出ディスプレイパネル
2 上部パネル
3 下部パネル
4 画像制御素子
5 セットトップボックス
6 パネル制御素子
7 走査駆動素子
8 データ駆動素子
214,21 前面基板
216,22 陽極板
218,F(1)1R,・・・,F(n)1600B 蛍光ディスプレイセル
91 背面基板
36,G1R,・・・,G1600B,G,・・・,G ゲート電極ライン
310,C,・・・,C,C1R,・・・,C1600B カソード電極ライン
314,E(1)1R,・・・,E(n)1600B 電子放出源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子放出ディスプレイパネルおよびその駆動装置を含んだ電子放出ディスプレイ装置において,
前記電子放出ディスプレイパネルの陽極板が複数の部分領域に区画され,前記駆動装置から前記複数の部分領域それぞれに印加される電位がお互い異なることを特徴とする,電子放出ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記陽極板の各部分領域の間に,設定抵抗値を有する物質が充填されたことを特徴とする,請求項1に記載の電子放出ディスプレイ装置。
【請求項3】
前記電子放出ディスプレイパネルは,
前記陽極板へ電子を放出する電子放出源と,
並列に配列され,前記電子放出源と電気的に接続されたカソード電極ラインと,
前記陽極板と前記電子放出源との間に形成された蛍光ディスプレイセルと,
前記カソード電極ラインと交差する方向に配列され,前記電子放出源に印加される電界の強さを制御するゲート電極ラインと,
を含むことを特徴とする,請求項1に記載の電子放出ディスプレイ装置。
【請求項4】
前記駆動装置は,
画像信号を処理して走査駆動制御信号およびデータ駆動制御信号を発生させるパネル制御素子と,
前記パネル制御素子からの走査駆動制御信号に基づいて前記電子放出ディスプレイパネルのカソード電極ラインを駆動する走査駆動素子と,
前記パネル制御素子からのデータ駆動制御信号に基づいて前記電子放出ディスプレイパネルのゲート電極ラインを駆動するデータ駆動素子と,
電源供給部と,
を含むことを特徴とする,請求項3に記載の電子放出ディスプレイ装置。
【請求項5】
前記走査駆動素子と前記カソード電極ラインとの接続位置,および前記データ駆動素子と前記ゲート電極ラインとの接続位置に応じて,前記陽極板の前記複数の部分領域それぞれに印加される電位がお互い異なることを特徴とする,請求項4に記載の電子放出ディスプレイ装置。
【請求項6】
前記電源供給部から前記電子放出ディスプレイパネルの前記陽極板に電位が印加されることを特徴とする,請求項5に記載の電子放出ディスプレイ装置。
【請求項7】
前記陽極板の各部分領域の間に,設定抵抗値を有する物質が充填されることを特徴とする,請求項6に記載の電子放出ディスプレイ装置。
【請求項8】
前記陽極板の平面が四角形であり,
前記陽極板の第1辺の下方で前記走査駆動素子と前記カソード電極ラインとが接続され,
前記第1辺に接続される前記陽極板の第2辺の下方で前記データ駆動素子と前記ゲート電極ラインとが接続され,
前記陽極板の第3辺と第4辺を共有する部分領域に前記電源供給部から最大設定電位が印加されることにより,前記複数の部分領域それぞれにお互い異なる電位が印加されることを特徴とする,請求項7に記載の電子放出ディスプレイ装置。
【請求項9】
前記ゲート電極ラインが前記カソード電極ラインより下方に位置したことを特徴とする,請求項4に記載の電子放出ディスプレイ装置。
【請求項10】
前記電子放出ディスプレイパネルは,
電子放出源と電気的に接続されたカソード電極ラインと,
前記カソード電極ラインと交差する領域に,前記電子放出源に対応する貫通孔が設けられたゲート電極ラインと,
前記ゲート電極ラインの貫通孔に対応して形成された蛍光セルと,
前記電子放出源からの電子が前記蛍光セルへ移動するように正極性電位が印加される陽極板と,
を含むことを特徴とする,請求項1に記載の電子放出ディスプレイ装置。
【請求項11】
前記駆動装置は,
画像信号を処理して走査駆動制御信号およびデータ駆動制御信号を発生させるパネル制御素子と,
前記パネル制御素子からの走査駆動制御信号に基づいて前記電子放出ディスプレイパネルのゲート電極ラインを駆動する走査駆動素子と,
前記パネル制御素子からのデータ駆動制御信号に基づいて前記電子放出ディスプレイパネルのカソード電極ラインを駆動するデータ駆動素子と,
電源供給部と,
を含むことを特徴とする,請求項10に記載の電子放出ディスプレイ素子。
【請求項12】
前記走査駆動素子と前記ゲート電極ラインとの接続位置,および前記データ駆動素子と前記カソード電極ラインとの接続位置に応じて,前記陽極板の前記複数の部分領域それぞれに印加される電位がお互い異なることを特徴とする,請求項11に記載の電子放出ディスプレイ装置。
【請求項13】
前記電源供給部から前記電子放出ディスプレイパネルの前記陽極板に電位が印加されることを特徴とする,請求項12に記載の電子放出ディスプレイ装置。
【請求項14】
前記陽極板の各部分領域の間に,設定抵抗値を有する物質が充填されることを特徴とする,請求項13に記載の電子放出ディスプレイ装置。
【請求項15】
前記陽極板の平面が四角形であり,
前記陽極板の第1辺の下方で前記走査駆動素子と前記ゲート電極ラインとが接続され,
前記第1辺に接続される前記陽極板の第2辺の下方で前記データ駆動素子と前記カソード電極ラインとが接続され,
前記陽極板の第3辺と第4辺を共有する部分領域に前記電源供給部から最大設定電位が印加されることにより,前記複数の部分領域それぞれにお互い異なる電位が印加されることを特徴とする,請求項14に記載の電子放出ディスプレイ装置。
【請求項16】
前記陽極板の各部分領域の間には設定抵抗値を有する物質が充填され,いずれかの一部分領域にのみ最大設定電位が印加されることを特徴とする,請求項1に記載の電子放出ディスプレイ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−73500(P2006−73500A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−19213(P2005−19213)
【出願日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(590002817)三星エスディアイ株式会社 (2,784)
【Fターム(参考)】