説明

電子機器及びその制御方法

【課題】閾値よりも大きい電磁波の発生を禁止すべき領域での安全性を確実に確保することが可能な電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、動作時に発生する電磁波の大きさが閾値以下となる第1ユニット100と、電子機器の主機能を実現するための手段を含む第2ユニット200とを備える。第2ユニット200の非起動時に、閾値よりも大きい電磁波の発生が禁止される領域に設置された端末との通信を第1ユニット100により行い(ステップS3)、ステップS3での通信結果にしたがって第2ユニット200の起動可否を第1ユニット100の起動可否判定部22により判定し(ステップS4)、ステップS4で起動可と判定された場合に第1ユニット100の電源制御部11によって第2ユニット200を起動し、起動不可と判定された場合に電源制御部11によって第2ユニット200の起動を禁止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
航空機内や病院内等のように、そこにある機器の誤動作が生命に危険を及ぼす環境下では、機器の誤動作を招く可能性のある電磁波を発生する電子機器(デジタルカメラや携帯電話機等)の利用が制限されている。
【0003】
特許文献1では、映画館内にあるときはマナーモードになり、映画館外にあるときは通常モードになる携帯電話機が提案されている。特許文献2では、病院や美術館等にあるときは自動的に電源オフされる携帯電話機が提案されている。特許文献3では、所定エリアにおける撮影許可状況に応じて携帯端末に搭載されたカメラ起動を制御するシステムが提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開2006−33557号公報
【特許文献2】特開2001−160985号公報
【特許文献3】特開2006−254249号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1〜3のいずれの技術も、電子機器の利用を制限したいエリア内では、その利用を自動的に制限することができるものである。ここで、例えば、利用禁止エリア内で携帯電話機の電源がオフになった後に、そのエリア内で電源をオンする動作を行った場合を考える。この場合、携帯電話機の電源が一旦立ち上がり、全ての機能が使用可能な状況になった後、再び、自動的に電源がオフされることになる。このため、電源が立ち上がってから携帯電話機の電源がオフされるまでの期間は、携帯電話機から電磁波が発生することになる。したがって、この期間に発生する電磁波が機器に悪影響を与える可能性があり、航空機や病院等の安全性を充分に確保できているとは言えない。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、航空機内や病院内等、電磁波の発生を禁止すべき領域での安全性を確実に確保することが可能な電子機器及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の電子機器は、動作時に発生する電磁波の大きさが閾値以下となる第1ユニットと、前記電子機器の主機能を実現するための手段を含む第2ユニットとを備え、前記第1ユニットは、前記閾値よりも大きい電磁波の発生が禁止される領域に設置された端末と通信を行う通信手段と、前記第2ユニットの非起動時に、前記通信手段での通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を判定する第一の起動可否判定手段と、前記第一の起動可否判定手段により起動可と判定された場合に前記第2ユニットを起動し、起動不可と判定された場合に前記第2ユニットの起動を禁止する制御を行う第一の制御手段とを含む。
【0008】
本発明の電子機器の制御方法は、前記電子機器が、動作時に発生する電磁波の大きさが閾値以下となる第1ユニットと、前記電子機器の主機能を実現するための手段を含む第2ユニットとを備え、前記閾値よりも大きい電磁波の発生が禁止される領域に設置された端末との通信を前記第1ユニットにより行う通信ステップと、前記第2ユニットの非起動時に、前記通信ステップでの通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を前記第1ユニットにより判定する第一の起動可否判定ステップと、前記第一の起動可否判定ステップにより起動可と判定された場合に前記第1ユニットによって前記第2ユニットを起動し、起動不可と判定された場合に前記第1ユニットによって前記第2ユニットの起動を禁止する制御を行う第一の制御ステップとを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、航空機内や病院内等、電磁波の発生を禁止すべき領域での安全性を確実に確保することが可能な電子機器及びその制御方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態を説明するためのデジタルカメラや携帯電話機等の電子機器の概略構成を示す図である。図1に示す電子機器は、動作時に発生する電磁波が閾値以下となる第1ユニット100と、電子機器の主要機能(デジタルカメラの場合は撮影機能や画像再生機能、携帯電話機の場合は電話機能)等を実施する手段を内蔵する第2ユニット200とを備える。ここで、上述した閾値とは、病院内や航空機内等において、その発生を許容できる電磁波の大きさの最大値のことを指す。例えば、病院内や航空機内では10マイクロステラまでの電磁波であれば機器への影響がないものとすると、上記閾値は10マイクロステラとなる。
【0012】
第1ユニット100は、第1サブユニット10と、第2サブユニット20とを備える。
【0013】
第1サブユニット10は、第2サブユニット20及び第2ユニット200への電源供給を制御して、第2サブユニット20の起動制御と第2ユニット200の起動制御とを行う電源制御部11と、第2ユニット200を起動させる起動指示を電源制御部11に対して入力するためのインターフェースである電源キー12と、利用者に通知を行う通知手段であるユーザ通知LED13とを備える。電源制御部11は、電源キー12がオンされることで起動する。
【0014】
第2サブユニット20は、病院内や航空機内等の閾値よりも大きい電磁波の発生を禁止する領域(以下、使用禁止領域という)に設置された端末と赤外線により通信を行う赤外線通信部21と、赤外線通信部21での通信結果にしたがって第2ユニット200の起動可否を判定する起動可否判定部22とを備える。起動可否判定部22は、電源制御部11から電源が供給されることにより起動する。起動可否判定部22は、赤外線通信部21によって通信を開始させる制御も行う。
【0015】
使用禁止領域に設置される端末は、閾値よりも大きい電磁波を発生する機器が当該使用禁止領域内では起動不可であることを示す起動不可情報を該使用禁止領域内の電子機器に赤外線通信により配信する。なお、ここでは赤外線通信を用いているが、通信時に発生する電磁波が閾値以下となるのであれば、他の通信方式を採用しても構わない。第2サブユニット20の赤外線通信部21も、通信時に発生する電磁波が閾値以下となるものであれば、他の通信方式を採用しても構わない。
【0016】
第2ユニット200は、撮影レンズや絞り等の光学系、固体撮像素子、及び固体撮像素子から出力される撮像信号から画像データを生成する画像データ生成部等を含む撮像部31と、第2ユニット200全体を統括制御するシステム制御部32と、撮像部31で生成された画像データを記録媒体に記録する記録部33と、記録部33に記録された画像データに基づく画像等を表示する表示部34と、時間を計測する第1タイマ35と、時計36と、撮影や画像再生等のデジタルカメラの主要機能を実施する操作を行うためのキー操作部37とを備える。システム制御32は、電源制御部11から電源が供給されることにより起動する。
【0017】
以下、第2ユニット200が、その起動時に閾値よりも大きい電磁波を発生するものとして、電子機器の動作を説明する。
【0018】
図2は、図1に示す電子機器の動作を説明するためのフローチャートである。電源キー12がONされて第2ユニット200の起動指示がなされると(ステップS1:YES)、まず第1サブユニット10が起動し、その後、電源制御部11により第2サブユニット20が起動して、第1ユニット100の起動が完了する(ステップS2)。
【0019】
次に、起動可否判定部22の制御により、赤外線通信部21により通信が開始される(ステップS3)。具体的には、赤外線通信部21が赤外線の受信を待機する状態になる。この状態で赤外線通信部21により起動不可情報の受信がなされた場合(ステップS4:YES)、起動可否判定部22は、第2ユニットの起動が不可であると判定し、判定結果を電源制御部11に通知する。電源制御部11は、この通知を受け、ユーザ通知LED13で発光を行わせ、第2ユニット200が起動不可であることを利用者に通知する(ステップS12)。その後、電源制御部11は、第2ユニット200の起動を禁止すると共に、第2サブユニット20を停止後、第1サブユニット10を停止して第1ユニットを停止する(ステップS13)。
【0020】
ステップS4で赤外線通信部21により起動不可情報の受信がなされなかった場合(ステップS4:NO)、起動可否判定部22は、第2ユニットの起動が可であると判定し、判定結果を電源制御部11に通知する。電源制御部11は、この通知を受け、第2ユニット200を起動する(ステップS5)。
【0021】
第2ユニット200が起動すると、第1タイマ35によりカウントが開始される(ステップS6)。そして、既定時間が経過すると(ステップS7:YES)、システム制御部32から起動可否判定部22に通信指示がなされ、起動可否判定部22の制御によって、赤外線通信部21により通信が開始される(ステップS8)。
【0022】
ステップS8での通信によって赤外線通信部21により起動不可情報の受信がなされなかった場合(ステップS9:NO)、起動可否判定部22は、第2ユニットの起動が可であると判定し、その判定結果をシステム制御部32に通知する。システム制御部32は、この通知を受けて第1タイマ35のカウント値をリセットし、第1タイマ35により再びカウントが開始される(ステップS6)。
【0023】
ステップS8での通信によって赤外線通信部21により起動不可情報の受信がなされた場合(ステップS9:YES)、起動可否判定部22は、第2ユニットの起動が不可であると判定し、判定結果を電源制御部11に通知する。電源制御部11は、この通知を受け、ユーザ通知LED13で発光を行わせ、第2ユニット200が起動不可であることを利用者に通知する(ステップS10)。その後、電源制御部11は、第2ユニット200を停止すると共に、第2サブユニット20を停止後、第1サブユニット10を停止して第1ユニットを停止する(ステップS11)。
【0024】
このように、図1に示す電子機器は、第2ユニット200の非起動時に起動指示が行われると、起動不可情報の受信の有無により第2ユニット200の起動可否を判定し、起動不可情報受信無しのとき(ステップS4:NO)は第2ユニット200を起動させ、起動不可情報受信有りのとき(ステップS4:YES)は第2ユニット200を起動させない。このため、起動不可情報が配信されている使用禁止領域内でのみ第2ユニット200の起動を禁止することができる。使用禁止領域内では、閾値よりも大きい電磁波を発生する第2ユニット200の起動が自動的に禁止されるため、そこに設置される機器への影響をなくすことができ、安全性を確保することができる。
【0025】
また、図1に示す電子機器によれば、使用禁止領域内で電源キーをONにしても、第2ユニット200は起動しないため、閾値よりも大きい電磁波が発生する期間を全くなくすことができる。携帯電話機を例にすると、航空機への搭乗開始時点では電源をオンしていることが多く、機内アナウンス等があってから携帯電話機の電源をオフにする利用者が多い。しかし、航空機が離陸するときや、離陸した後に携帯電話機の電源がオンされてしまうと、飛行中に閾値よりも大きい電磁波が発せられることになってしまい、危険性が高くなる。図1に示す電子機器によれば、例えば飛行中に電源キー12をオンしたとしても、第2ユニット200が起動することはないため、安全性を確保することができる。
【0026】
また、図1に示す電子機器は、第2ユニット200の起動後は、定期的に第2ユニット200の起動可否の判定を行い、起動不可と判定したときには第2ユニット200を自動的に停止させるため、第2ユニット200を起動させた状態で使用禁止領域に入ったとしても、閾値よりも大きい電磁波の発生を最小限に抑えることができる。上述した航空機の例のように、使用禁止領域であっても、そこに侵入したのと同時に第2ユニット200を停止させなくとも充分に安全性は確保することができる。このため、使用禁止領域内において、第2ユニット200が起動しているときには、多少時間がかかってでも第2ユニット200を自動的に停止させるようにし、第2ユニット200が停止しているときには第2ユニット200を起動できないようにすることで、安全性を確実に確保することができる。
【0027】
また、図1に示す電子機器は、第2ユニット200の起動を禁止する(ステップS13)前や第2ユニット200を停止させる(ステップS11)前に、一旦通知を行っているため、電源がなぜ入れられないのか、電源がなぜ落ちたのかを利用者が知ることができ、故障等との区別を容易にすることができる。
【0028】
以下、図1に示す電子機器の変形例を説明する。
【0029】
(第1の変形例)
図3は、図1に示す電子機器の第1の変形例を示した図である。図3に示す電子機器は、図1に示す電子機器の第1サブユニット10に第2タイマ14を追加し、第2サブユニット20に保持部23を追加した構成となっている。保持部23は、赤外線通信部21での通信結果(起動不可情報の受信の有無を示す情報)を保持しておくためのメモリ等で構成されている。第1の変形例の電子機器では、第1サブユニット10が常時起動するものとなっている。以下、図3に示す電子機器の動作について説明する。
【0030】
図4は、図3に示す電子機器の動作を説明するためのフローチャートである。第2タイマ14のカウント値がリセットされて第2タイマ14によりカウントが開始されると(ステップS21)、電源制御部11は第2サブユニット20を起動する(ステップS22)。第2サブユニット20が起動すると、起動可否判定部22の制御によって赤外線通信部21により通信が開始される(ステップS23)。
【0031】
次に、起動可否判定部22が、ステップS23の通信開始により起動不可情報が受信された場合には、起動不可情報の受信があったことを示す情報を保持部23に保持し、ステップS23の通信開始により起動不可情報が受信されなかった場合には、起動不可情報の受信がなかったことを示す情報を保持部23に保持する(ステップS24)。なお、保持部23には、情報が上書きされて最新の情報のみが保持されるようになっている。保持部23で情報が保持されると、電源制御部11が第2サブユニット20を停止する(ステップS25)。
【0032】
第2サブユニット20の停止後、第2タイマ14によるカウント開始から既定時間が経過すると(ステップS26:YES)、ステップS21に戻り、カウント値がリセットされて、ゼロからカウントが再開される。第2タイマ14によるカウント開始から既定時間が経過しておらず、更に電源キー12がオンされて起動指示がなされると(ステップS27:YES)、電源制御部11が第2サブユニット20を起動する(ステップS28)。
【0033】
次に、起動可否判定部22が、保持部23で保持されている最新の通信結果にしたがって、第2ユニット200の起動可否を判定する(ステップS29)。具体的には、保持部23で保持されている情報が「起動不可情報の受信があったことを示す情報」であった場合、起動可否判定部22は、第2ユニット200が起動不可であると判定し(ステップS29:NO)、判定結果を電源制御部11に通知する。電源制御部11は、この通知を受け、ユーザ通知LED13で発光を行わせ、第2ユニット200が起動不可であることを利用者に通知する(ステップS30)。その後、電源制御部11は、第2ユニット200の起動を禁止し、第2サブユニット20を停止する(ステップS31)。ステップS31の後はステップS21へと戻る。
【0034】
保持部23で保持されている情報が「起動不可情報の受信がなかったことを示す情報」であった場合、起動可否判定部22は、第2ユニット200が起動可であると判定し(ステップS29:YES)、判定結果を電源制御部11に通知する。電源制御部11は、この通知を受け、第2ユニット200を起動する(ステップS32)。
【0035】
第2ユニット200が起動すると、第1タイマ35によりカウントが開始される(ステップS33)。そして、既定時間が経過すると(ステップS34:YES)、システム制御部32から起動可否判定部22に通信指示がなされ、起動可否判定部22の制御によって、赤外線通信部21により通信が開始される(ステップS35)。
【0036】
ステップS35での通信によって赤外線通信部21により起動不可情報の受信がなされなかった場合(ステップS36:NO)は、ステップS33に戻り、第1タイマ35のカウント値がリセットされて、ゼロからカウントが再開される。
【0037】
ステップS35での通信によって赤外線通信部21により起動不可情報の受信がなされた場合(ステップS36:YES)、起動可否判定部22は、第2ユニットの起動が不可であると判定し、その判定結果を電源制御部11に通知する。電源制御部11は、この通知を受け、ユーザ通知LED13で発光を行わせ、第2ユニット200を停止することを利用者に通知する(ステップS37)。その後、電源制御部11は、第2ユニット200を停止すると共に、第2サブユニット20を停止する(ステップS38)。ステップS38の後はステップS21に戻る。
【0038】
以上のように、図3に示す電子機器によれば、第2ユニット200の非起動時に既定時間毎に端末との通信を行ってその通信結果を保持しておき、第2ユニット200の起動指示があったときには、この保持している通信結果にしたがって第2ユニット200の起動可否を判定しているため、図2に示したように、起動指示がなされてから通信を行って起動可否を判定する場合と比べて、第2ユニット200の起動までにかかる時間を短縮することができる。例えば、電子機器がデジタルカメラであった場合、シャッタチャンスを逃さないためにも、使用禁止領域外では第2ユニット200を高速で起動させることが要求されるが、図3に示す電子機器によればこの要求を満たすことができる。
【0039】
(第2の変形例)
第2の変形例の電子機器の構成は図3に示したものと同様であり、その動作のみが異なる。以下、その動作について説明する。
【0040】
図5は、第2の変形例の電子機器の動作を説明するためのフローチャートである。なお、ステップS27までの動作は図4に示したものと同じであり、図示を省略している。また、図4と同じ処理には同一符号を付して説明を省略する。なお、第2の変形例の電子機器では、図4のステップS24で情報を保持する際に、その情報を保持したときの第2タイマ14のカウント値を併せて保持するようにしている。
【0041】
電源キー12がオンされて起動指示がなされると(ステップS27:YES)、電源制御部11は、第2タイマ14のカウント値と保持部23で保持されているカウント値とから、保持部23で情報が保持されてから起動指示がなされるまでの経過時間が所定時間(ステップS24で情報が更新される間隔よりも十分に短い時間。例えば更新間隔が10分であれば所定時間は1分にする)を越えているかどうかを判定する。経過時間が1分以下であった場合(ステップS41:NO)、この場合は、保持部23で保持されている情報が比較的新しいと判断できる。このため、電源制御部11が第2サブユニット20を起動し(ステップS42)、起動可否判定部22が、保持部23で保持されている情報にしたがって第2ユニット200の起動可否を判定する(ステップS29)。
【0042】
判定の結果、第2ユニット200が起動不可であった場合(ステップS29:NO)は、図4のステップS30以降の処理が行われる。第2ユニット200が起動可であった場合(ステップS29:YES)は、ステップS32以降の処理が行われる。
【0043】
経過時間が1分を越えていた場合(ステップS41:YES)、この場合は、保持部23で保持されている情報が古いと判断できる。このため、電源制御部11が第2サブユニット20を起動し(ステップS43)、起動可否判定部22が赤外線通信部21を制御して通信を開始する(ステップS44)。
【0044】
ステップS44での通信によって赤外線通信部21により起動不可情報の受信がなされた場合(ステップS45:YES)、起動可否判定部22は、第2ユニットの起動が不可であると判定し、その判定結果を電源制御部11に通知する。電源制御部11は、この通知を受け、ユーザ通知LED13で発光を行わせ、第2ユニット200が起動不可であることを利用者に通知する(ステップS46)。その後、電源制御部11は、第2ユニット200の起動を禁止すると共に、第2サブユニット20を停止する(ステップS47)。ステップS47の後はステップS21に戻る。ステップS44での通信によって赤外線通信部21により起動不可情報の受信がなされなかった場合(ステップS45:NO)は、ステップS32に処理を移行する。
【0045】
以上のように、第2の変形例の電子機器によれば、保持部23に保持された情報が新しい場合には、その情報を用いて第2ユニット200の起動可否を判定しているため、第2ユニット200の起動に要する時間を短縮することができる。また、保持部23に保持された情報が古い場合には、通信を行い、その通信結果を用いて第2ユニット200の起動可否を判定しているため、起動可否の判定精度を向上させることができる。
【0046】
第1の変形例では、第2ユニット200の起動可否の判定を、常に、保持部23で保持された情報にしたがって行うため、保持部23の情報の更新間隔を短くしておかないと、使用禁止領域内において第2ユニット200が誤って起動してしまう恐れがある。これに対し、第2の変形例では、保持部23の情報の更新間隔を長くしても、使用禁止領域内において第2ユニット200が誤って起動してしまう恐れがなくなる。このため、第1の変形例に比べて消費電力を削減することができる。
【0047】
(第3の変形例)
第1の変形例と第2の変形例では、第2ユニット200が停止している状態から利用者が電源キー12を操作することにより、第2ユニット200を起動させられるようにするものであった。これに対し、第3の変形例の電子機器では、使用禁止領域外に出たときに利用者が電源キー12を操作することなく、自動的に第2ユニット200を起動させられるようにしたものである。第3の変形例の電子機器の構成は図3と同じである。
【0048】
図6は、第3の変形例の電子機器の動作を説明するためのフローチャートである。図6において図4に示す処理と同じ処理には同一符号を付して説明を省略する。
【0049】
第2タイマ14のカウント値がリセットされて第2タイマ14によりカウントが開始され(ステップS51)、既定時間が経過すると(ステップS52:YES)、電源制御部11は第2サブユニット20を起動する(ステップS53)。第2サブユニット20が起動すると、起動可否判定部22の制御によって、赤外線通信部21により通信が開始される(ステップS54)。
【0050】
ステップS54での通信によって赤外線通信部21により起動不可情報の受信がなされた場合(ステップS55:YES)、起動可否判定部22は、第2ユニット200の起動が不可であると判定して、第2ユニット200の起動を行わない。ステップS55:YESの後はステップS51に処理を戻す。
【0051】
ステップS54での通信によって赤外線通信部21により起動不可情報の受信がなされなかった場合(ステップS55:NO)は、ステップS32からステップS38の処理が行われる。ステップS38の後はステップS51に戻る。
【0052】
以上のように、第3の変形例の電子機器によれば、第2ユニット200の非起動時に定期的に通信を行い、その通信結果にしたがって第2ユニット200の起動可否を定期的に判定しているため、電子機器を使用禁止領域外に持ち出した場合に、第2ユニット200を自動的に起動させることができる。このため、利用者は意図せずに第2ユニット200を起動させることができ、電子機器の利便性が向上する。
【0053】
なお、上記例では通知手段としてユーザ通知LED13を用いたが、これに限らず、第1ユニットの動作時に閾値よりも大きい電磁波が発生しないのであれば、液晶表示素子等の表示手段を用いて通知を行うようにしても良い。
【0054】
以上説明したように、本明細書には以下の事項が開示されている。
【0055】
開示された電子機器は、電子機器であって、動作時に発生する電磁波の大きさが閾値以下となる第1ユニットと、前記電子機器の主機能を実現するための手段を含む第2ユニットとを備え、前記第1ユニットは、前記閾値よりも大きい電磁波の発生が禁止される領域に設置された端末と通信を行う通信手段と、前記第2ユニットの非起動時に、前記通信手段での通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を判定する第一の起動可否判定手段と、前記第一の起動可否判定手段により起動可と判定された場合に前記第2ユニットを起動し、起動不可と判定された場合に前記第2ユニットの起動を禁止する制御を行う第一の制御手段とを含む。
【0056】
この構成により、第2ユニットがその動作時に閾値よりも大きい電磁波を発生するものとすると、例えば、閾値よりも大きい電磁波の発生が禁止される領域に設置される端末から、閾値よりも大きい電磁波の発生を禁止することを示す情報が受信されなかった場合には第2ユニットを起動可と判定し、該情報が受信された場合には第2ユニットを起動不可と判定することができる。この結果、上記端末から上記情報を配信するようにしておくことで、第2ユニットを非起動にした状態で上記領域に電子機器を持ち込み、第2ユニットを起動させようとしても、第2ユニットが起動することはなく、電子機器からは閾値以下の電磁波しか発生しないため、該領域での安全性を確保することができる。
【0057】
開示された電子機器は、前記第2ユニットの起動時に、前記通信手段での通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を定期的に判定する第二の起動可否判定手段と、前記第二の起動可否判定手段により起動不可と判定された場合に前記第2ユニットを停止させる制御を行う第二の制御手段とを備える。
【0058】
この構成により、第2ユニットが起動している状態で電子機器を上記領域に持ち込んだ場合でも、第2ユニットが停止されて閾値よりも大きい電磁波の発生が防止される。このため、上記領域での安全性を更に確保することができる。
【0059】
開示された電子機器は、前記第1ユニットが、前記第一の起動可否判定手段により起動不可と判定された場合に通知を行う通知手段を含む。
【0060】
この構成により、第2ユニットの起動が不可であることが利用者に通知されるため、電子機器の主機能が何故利用できないのかを認識させることができ、故障等として勘違いされてしまうのを防ぐことができる。
【0061】
開示された電子機器は、前記第1ユニットが、前記第一の起動可否判定手段及び前記第二の起動可否判定手段により起動不可と判定された場合に通知を行う通知手段を含む。
【0062】
この構成により、第2ユニットの起動が不可であることが利用者に通知されるため、電子機器の主機能が何故利用できないのかを認識させることができ、故障等として勘違いされてしまうのを防ぐことができる。
【0063】
開示された電子機器は、前記通信手段が、前記第2ユニットの非起動時に前記端末との通信を定期的に行い、前記第1ユニットが、前記定期的に行われる通信の最新の通信結果を保持する保持手段を含み、前記第一の起動可否判定手段が、前記第2ユニットの起動を指示する起動指示に応じて、前記起動指示が行われた時点で前記保持手段によって保持されている前記最新の通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を判定する。
【0064】
この構成により、第2ユニットの起動指示がなされてから通信手段で通信を行って第2ユニットの起動可否を判定する場合と比べて、起動可否の判定にかかる時間を短縮することができる。
【0065】
開示された電子機器は、前記通信手段が、前記第2ユニットの非起動時に前記端末との通信を定期的に行い、前記第1ユニットが、前記定期的に行われる通信の最新の通信結果を保持する保持手段と、前記最新の通信結果が保持されてから前記第2ユニットの起動を指示する起動指示がなされた時点までの経過時間が所定時間を越えていた場合に、前記通信手段に通信を行わせ、該通信の通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を判定する第三の起動可否判定手段と、前記第三の起動可否判定手段により起動可と判定された場合に前記第2ユニットを起動し、起動不可と判定された場合に前記第2ユニットの起動を禁止する制御を行う第三の制御手段とを含み、前記第一の起動可否判定手段は、前記経過時間が前記所定時間以下であったときに、前記起動指示が行われた時点で前記保持手段によって保持されている前記最新の通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を判定する。
【0066】
この構成により、通信結果の更新がなされてから所定時間経過するまでの間に起動指示がなれた場合には、更新された通信結果を用いて第2ユニットの起動可否が判定されるため、起動可否を正確に判定することができる。また、通信結果の更新がなされてから所定時間以上経過後に起動指示がなされた場合には、その起動指示が行われた時点で通信を行って第2ユニットの起動可否が判定されるため、この場合にも第2ユニットの起動可否を正確に判定することができる。この構成によれば、端末と通信する時間間隔を長く設定した場合でも、第2ユニットの起動可否を正確に判定することができる。このため、端末と通信する時間間隔を長く設定することによる消費電力の削減を図ることができる。また、更新された通信結果を用いて第2ユニットの起動可否を判定する場合には、第2ユニットの起動までの時間を短縮することができる。
【0067】
開示された電子機器は、前記通信手段が、前記第2ユニットの非起動時に前記端末との通信を定期的に行い、前記第一の起動可否判定手段が、前記通信手段での通信結果が得られる度に、該通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を判定する。
【0068】
この構成により、第2ユニットが停止している状態で第2ユニットの起動可否の判定が継続して実施されるため、電子機器を上記領域外に持ち出したときに第2ユニットを自動的に起動させることができる。このため、第2ユニットの起動を手動で行う手間を省くことができ、利便性が向上する。
【0069】
開示された電子機器の制御方法は、前記電子機器が、動作時に発生する電磁波の大きさが閾値以下となる第1ユニットと、前記電子機器の主機能を実現するための手段を含む第2ユニットとを備え、前記閾値よりも大きい電磁波の発生が禁止される領域に設置された端末との通信を前記第1ユニットにより行う通信ステップと、前記第2ユニットの非起動時に、前記通信ステップでの通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を前記第1ユニットにより判定する第一の起動可否判定ステップと、前記第一の起動可否判定ステップにより起動可と判定された場合に前記第1ユニットによって前記第2ユニットを起動し、起動不可と判定された場合に前記第1ユニットによって前記第2ユニットの起動を禁止する制御を行う第一の制御ステップとを備える。
【0070】
開示された電子機器の制御方法は、前記通信ステップを前記第2ユニットの起動時に定期的に実施し、前記定期的に行われる前記通信ステップでの通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を前記第1ユニットにより定期的に判定する第二の起動可否判定ステップと、前記第二の起動可否判定ステップにより起動不可と判定された場合に前記第1ユニットにより前記第2ユニットを停止させる制御を行う第二の制御ステップとを備える。
【0071】
開示された電子機器の制御方法は、前記第一の起動可否判定ステップにより起動不可と判定された場合に前記第1ユニットにより通知を行う通知ステップを備える。
【0072】
開示された電子機器の制御方法は、前記第一の起動可否判定ステップ及び前記第二の起動可否判定ステップにより起動不可と判定された場合に前記第1ユニットにより通知を行う通知ステップを備える。
【0073】
開示された電子機器の制御方法は、前記通信ステップを前記第2ユニットの非起動時に定期的に実施し、前記第2ユニットの非起動時に定期的に行われる通信の最新の通信結果を前記第1ユニットにより保持する保持ステップを備え、前記第一の起動可否判定ステップでは、前記第2ユニットの起動を指示する起動指示に応じて、前記起動指示が行われた時点で前記第1ユニットにより保持されている前記最新の通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を判定する。
【0074】
開示された電子機器の制御方法は、前記通信ステップを前記第2ユニットの非起動時に定期的に実施し、前記第2ユニットの非起動時に定期的に行われる通信の最新の通信結果を前記第1ユニットにより保持する保持ステップと、前記最新の通信結果が保持されてから前記第2ユニットの起動を指示する起動指示がなされた時点までの経過時間が所定時間を越えていた場合に、前記通信ステップを行い、該通信ステップでの通信結果にしたがって前記第1ユニットにより前記第2ユニットの起動可否を判定する第三の起動可否判定ステップと、第三の起動可否判定ステップで起動可と判定された場合に前記第1ユニットにより前記第2ユニットを起動し、起動不可と判定された場合に前記第1ユニットにより前記第2ユニットの起動を禁止する制御を行う第三の制御ステップとを備え、前記第一の起動可否判定ステップでは、前記経過時間が前記所定時間以下であったときに、前記起動指示が行われた時点で前記第1ユニットにより保持されている前記最新の通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を判定する。
【0075】
開示された電子機器の制御方法は、前記通信ステップを前記第2ユニットの非起動時に定期的に実施し、前記第一の起動可否判定ステップでは、前記定期的に実施される前記通信ステップで通信結果が得られる度に、該通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を判定する。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の一実施形態を説明するためのデジタルカメラや携帯電話機等の電子機器の概略構成を示す図
【図2】図1に示すデジタルカメラの動作を説明するためのフローチャート
【図3】図1に示す電子機器の第1の変形例を示した図
【図4】第1の変形例(図3)の電子機器の動作を説明するためのフローチャート
【図5】第2の変形例の電子機器の動作を説明するためのフローチャート
【図6】第3の変形例の電子機器の動作を説明するためのフローチャート
【符号の説明】
【0077】
11 電源制御部
22 起動可否判定部
100 第1ユニット
200 第2ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器であって、
動作時に発生する電磁波の大きさが閾値以下となる第1ユニットと、
前記電子機器の主機能を実現するための手段を含む第2ユニットとを備え、
前記第1ユニットは、前記閾値よりも大きい電磁波の発生が禁止される領域に設置された端末と通信を行う通信手段と、前記第2ユニットの非起動時に、前記通信手段での通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を判定する第一の起動可否判定手段と、前記第一の起動可否判定手段により起動可と判定された場合に前記第2ユニットを起動し、起動不可と判定された場合に前記第2ユニットの起動を禁止する制御を行う第一の制御手段とを含む電子機器。
【請求項2】
請求項1記載の電子機器であって、
前記第2ユニットの起動時に、前記通信手段での通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を定期的に判定する第二の起動可否判定手段と、
前記第二の起動可否判定手段により起動不可と判定された場合に前記第2ユニットを停止させる制御を行う第二の制御手段とを備える電子機器。
【請求項3】
請求項1又は2記載の電子機器であって、
前記第1ユニットが、前記第一の起動可否判定手段により起動不可と判定された場合に通知を行う通知手段を含む電子機器。
【請求項4】
請求項2記載の電子機器であって、
前記第1ユニットが、前記第一の起動可否判定手段及び前記第二の起動可否判定手段により起動不可と判定された場合に通知を行う通知手段を含む電子機器。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項記載の電子機器であって、
前記通信手段が、前記第2ユニットの非起動時に前記端末との通信を定期的に行い、
前記第1ユニットが、前記定期的に行われる通信の最新の通信結果を保持する保持手段を含み、
前記第一の起動可否判定手段が、前記第2ユニットの起動を指示する起動指示に応じて、前記起動指示が行われた時点で前記保持手段によって保持されている前記最新の通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を判定する電子機器。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか1項記載の電子機器であって、
前記通信手段が、前記第2ユニットの非起動時に前記端末との通信を定期的に行い、
前記第1ユニットが、前記定期的に行われる通信の最新の通信結果を保持する保持手段と、前記最新の通信結果が保持されてから前記第2ユニットの起動を指示する起動指示がなされた時点までの経過時間が所定時間を越えていた場合に、前記通信手段に通信を行わせ、該通信の通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を判定する第三の起動可否判定手段と、前記第三の起動可否判定手段により起動可と判定された場合に前記第2ユニットを起動し、起動不可と判定された場合に前記第2ユニットの起動を禁止する制御を行う第三の制御手段とを含み、
前記第一の起動可否判定手段は、前記経過時間が前記所定時間以下であったときに、前記起動指示が行われた時点で前記保持手段によって保持されている前記最新の通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を判定する電子機器。
【請求項7】
請求項1〜4のいずれか1項記載の電子機器であって、
前記通信手段が、前記第2ユニットの非起動時に前記端末との通信を定期的に行い、
前記第一の起動可否判定手段が、前記通信手段での通信結果が得られる度に、該通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を判定する電子機器。
【請求項8】
電子機器の制御方法であって、
前記電子機器は、動作時に発生する電磁波の大きさが閾値以下となる第1ユニットと、前記電子機器の主機能を実現するための手段を含む第2ユニットとを備え、
前記閾値よりも大きい電磁波の発生が禁止される領域に設置された端末との通信を前記第1ユニットにより行う通信ステップと、
前記第2ユニットの非起動時に、前記通信ステップでの通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を前記第1ユニットにより判定する第一の起動可否判定ステップと、
前記第一の起動可否判定ステップにより起動可と判定された場合に前記第1ユニットによって前記第2ユニットを起動し、起動不可と判定された場合に前記第1ユニットによって前記第2ユニットの起動を禁止する制御を行う第一の制御ステップとを備える電子機器の制御方法。
【請求項9】
請求項8記載の電子機器の制御方法であって、
前記通信ステップを前記第2ユニットの起動時に定期的に実施し、
前記定期的に行われる前記通信ステップでの通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を前記第1ユニットにより定期的に判定する第二の起動可否判定ステップと、
前記第二の起動可否判定ステップにより起動不可と判定された場合に前記第1ユニットにより前記第2ユニットを停止させる制御を行う第二の制御ステップとを備える電子機器の制御方法。
【請求項10】
請求項8又は9記載の電子機器の制御方法であって、
前記第一の起動可否判定ステップにより起動不可と判定された場合に前記第1ユニットにより通知を行う通知ステップを備える電子機器の制御方法。
【請求項11】
請求項9記載の電子機器の制御方法であって、
前記第一の起動可否判定ステップ及び前記第二の起動可否判定ステップにより起動不可と判定された場合に前記第1ユニットにより通知を行う通知ステップを備える電子機器の制御方法。
【請求項12】
請求項8〜11のいずれか1項記載の電子機器の制御方法であって、
前記通信ステップを前記第2ユニットの非起動時に定期的に実施し、
前記第2ユニットの非起動時に定期的に行われる通信の最新の通信結果を前記第1ユニットにより保持する保持ステップを備え、
前記第一の起動可否判定ステップでは、前記第2ユニットの起動を指示する起動指示に応じて、前記起動指示が行われた時点で前記第1ユニットにより保持されている前記最新の通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を判定する電子機器の制御方法。
【請求項13】
請求項8〜11のいずれか1項記載の電子機器の制御方法であって、
前記通信ステップを前記第2ユニットの非起動時に定期的に実施し、
前記第2ユニットの非起動時に定期的に行われる通信の最新の通信結果を前記第1ユニットにより保持する保持ステップと、
前記最新の通信結果が保持されてから前記第2ユニットの起動を指示する起動指示がなされた時点までの経過時間が所定時間を越えていた場合に、前記通信ステップを行い、該通信ステップでの通信結果にしたがって前記第1ユニットにより前記第2ユニットの起動可否を判定する第三の起動可否判定ステップと、
第三の起動可否判定ステップで起動可と判定された場合に前記第1ユニットにより前記第2ユニットを起動し、起動不可と判定された場合に前記第1ユニットにより前記第2ユニットの起動を禁止する制御を行う第三の制御ステップとを備え、
前記第一の起動可否判定ステップでは、前記経過時間が前記所定時間以下であったときに、前記起動指示が行われた時点で前記第1ユニットにより保持されている前記最新の通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を判定する電子機器の制御方法。
【請求項14】
請求項8〜11のいずれか1項記載の電子機器の制御方法であって、
前記通信ステップを前記第2ユニットの非起動時に定期的に実施し、
前記第一の起動可否判定ステップでは、前記定期的に実施される前記通信ステップで通信結果が得られる度に、該通信結果にしたがって前記第2ユニットの起動可否を判定する電子機器の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−154185(P2010−154185A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−329694(P2008−329694)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】