説明

電子機器

【課題】回動部材を一方向に回転させるためのスイッチの操作感覚と、他方向に回転させるためのスイッチの操作感覚とを等しくすることができる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器としてのカーナビ1は機器本体2と表示ユニット3と駆動機構4を備えている。表示ユニット3は回動軸Pを中心として回動自在に機器本体2に支持されている。駆動機構4は回動軸Pを中心として表示ユニット3を回動する。表示ユニット3の表示パネル3aには回動軸Pを互いの間に位置付ける第1スイッチと第2スイッチが設けられている。第1スイッチは回動軸Pを中心とした一方向Iに表示ユニット3を回転させるためのスイッチである。第2スイッチは回動軸Pを中心とした他方向Tに表示ユニット3を回転させるためのスイッチである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車等の移動体に装着されるとともに、機器本体に対して回動自在に設けられた表示部などの回動部材を備えた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、移動体としての自動車には、電子機器としてのナビゲーション装置(以下カーナビと呼び、例えば、特許文献1参照)が取り付けられることがある。カーナビは、箱状の機器本体と、この機器本体に回動自在に支持された回動部材としての表示部とを備えている。
【0003】
機器本体は、扁平な箱状に形成されており、前述した自動車のインストルメントパネルに取り付けられる。機器本体は、ナビゲーションユニット、テレビチューナや、DVD(Digital Versatile Disk)プレーヤなどを収容している。
【0004】
表示部は、扁平な板状に形成されており、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示パネルや、各種の操作スイッチを備えている。表示部は、その下端に設けられた回動軸を中心として、機器本体に対して回動自在に設けられている。表示部は、表示パネルに前述したナビゲーションユニットからの情報、DVDプレーヤが再生した情報や、テレビチューナが受信したテレビ映像を表示する。操作スイッチは、回動軸を中心として表示部を回動させて、該表示部の回動軸回りの向きを変更することなどに用いられる。
【0005】
前述した構成のカーナビは、使用者が適宜操作スイッチなどを操作して、表示部の向きを変更されて、該表示部に所望の情報を表示する。
【特許文献1】特開2001−71826号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述した電子機器としてのカーナビは、表示部の前述した表示パネルが設けられた外表面に適宜操作スイッチを設置しているため、回動軸を中心とした一方向に表示部を回動させるための操作スイッチの操作感覚と、回動軸を中心とした前述した一方向の逆向きの他方向に表示部を回動させるための操作スイッチの操作感覚とが異なることがあった。
【0007】
特に、前述した双方の操作スイッチが回動軸よりも上方又は下方に配置されていた場合には、一方の操作スイッチを操作して表示部が一方向に回動すると、使用者から該一方の操作スイッチが離れるとともに、他方の操作スイッチを操作して表示部が他方向に回動すると、使用者に該他方の操作スイッチが近づくこととなる。このように、従来の電子機器のカーナビでは、一方向に表示部を回動する際には使用者から操作スイッチが離れて、他方向に表示部が回動する際には使用者に操作スイッチが近づくこととなる。
【0008】
本発明の目的は、例えば、回動部材を一方向に回転させるためのスイッチの操作感覚と、他方向に回転させるためのスイッチの操作感覚とを等しくすることができる電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の電子機器は、機器本体に回動軸を中心として回転自在に支持された回動部材と、前記回動部材に設けられ、かつ前記回動軸を中心とした一方向に前記回動部材を回転させるための第1スイッチと、前記回動部材に設けられ、かつ前記回動軸を中心とした前記一方向と逆向きの他方向に前記回動部材を回転させるための第2スイッチと、を備えた電子機器において、前記第1スイッチと前記第2スイッチとを、互いの間に前記回動軸を位置付ける位置に配置したことを特徴としている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態にかかる電子機器を説明する。本発明の一実施形態にかかる電子機器は、回動軸を互いの間に位置付ける位置に第1スイッチと第2スイッチとを配置することで、表示部が回動軸回りに回転する際に、第1及び第2スイッチの双方に使用者が近づく構成又は第1及び第2スイッチの双方から使用者が離れる構成としている。こうすることで、電子機器は、回動部材を一方向と他方向との双方に回動する際の第1及び第2スイッチ双方の操作感覚を等しくしている。
【0011】
また、第1スイッチと第2スイッチとを回動軸に関して対称となる位置に配置しても良い。この場合、第1スイッチと回動軸との距離と、第2スイッチと回動軸との距離とが互いに等しくなる。したがって、電子機器は、回動部材を一方向と他方向との双方に回動する際の第1及び第2スイッチ双方の操作感覚が確実に等しくなる。
【0012】
第1及び第2スイッチが使用者に近づく方向に回動部材を回動させても良い。この場合、回動部材が回動しても、第1及び第2スイッチを容易に操作し続けることが可能となる。
【0013】
第1及び第2スイッチが使用者から離れる方向に回動部材を回動させても良い。この場合、回動部材が回動しても、第1及び第2スイッチを過度に操作し続けることを防止できる。
【実施例】
【0014】
本発明の一実施例を、図1ないし図5に基づいて説明する。電子機器としてのカーナビゲーション装置(以下、カーナビと呼ぶ)1は、図1などに示すように、移動体としての自動車のインストルメントパネル(以下、インパネと呼ぶ)Dなどに装着される。
【0015】
カーナビ1は、図2に示すように、機器本体2と、機器本体2に回動自在に設けられた回動部材としての表示ユニット3と、機器本体2に対して表示ユニット3を回動させる駆動機構4(図4に示す)と、ROM5(図5に示す)と、CPU6(図5に示す)などを備えている。
【0016】
機器本体2は、扁平な箱状に形成されている。機器本体2は、インパネDに取り付けられる。機器本体2は、インパネDに装着された際に、自動車の乗員室側に露出する面に後述のDVD―ROMやDVDビデオなどを出し入れする挿入口2bと、操作部7とを設けている。なお、以下、図2などに示す前述した自動車の車幅方向の矢印Xをカーナビ1の幅方向と記し、前述した自動車の前後方向の矢印Yをカーナビ1の奥行き方向と記し、前述した自動車の高さ方向の矢印Zをカーナビ1の厚み方向と記す。
【0017】
また、機器本体2は、図5に示すナビゲーションユニット8と、DVDプレーヤ9と、テレビチューナ10などを収容している。ナビゲーションユニット8は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)などを用いて、自動車の位置を測定したり、自動車の移動方向などを算出する。そして、ナビゲーションユニット8は、自動車の位置や移動方向などを表示ユニット3の後述する表示パネル3aに表示する。
【0018】
DVDプレーヤ9は、周知のDVD(Digital Versatile Disk)―ROM(Read Only Memory)やDVDビデオなどを再生して、これらのDVD―ROMやDVDビデオなどからの情報を表示ユニット3の表示パネル3aに表示する。テレビチューナ10は、テレビ放送を受信して、受信して得た映像を表示ユニット3の表示パネル3aに表示する。
【0019】
操作部7は、複数の操作ボタン11などを備えている。これらの操作ボタン11則ち操作部7は、前述した表示パネル3aに表示する情報を、ナビゲーションユニット8からの情報と、DVDプレーヤ9からの情報と、テレビチューナ10からの情報とを切り換えるためなどに用いられる。また、操作ボタン11則ち操作部7は、機器本体2内から表示ユニット3を出し入れするために用いられる。
【0020】
表示ユニット3は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)などからなる文字や画像などの情報を運転者などに向かって表示して視認させるための表示面としての表示パネル3aと、この表示パネル3aを収容する筐体部材3bなどを備えている。表示パネル3aは、表示ユニット3の表面をなしている。表示ユニット3は、表示パネル3aが前述した乗員室側に露出した格好で、機器本体2にその下端部3cを中心として回動自在に支持されている。即ち、表示ユニット3の表示パネル3aは、鉛直方向と略平行となる。表示ユニット3の回転中心をなす回動軸P(図2などに一点鎖線で示す)は、直線状に延在しており、矢印X即ち水平方向と平行である。
【0021】
表示ユニット3は、回動軸Pを中心した一方向としての矢印I(図4中に二点鎖線で示す)と、回動軸Pを中心とした前述した矢印Iの逆向きの他方向としての矢印T(図4中に一点鎖線で示す)と、の双方に回転自在に支持されている。表示ユニット3の表示パネル3aは、前述したナビゲーションユニット8と、DVDプレーヤ9と、テレビチューナ10からの情報を表示する。
【0022】
また、前述した表示ユニット3の表示パネル3aには、図3に示すように、第1スイッチ12と、第2スイッチ13とが設けられている。即ち、第1スイッチ12と第2スイッチ13とは、表示ユニット3の乗員即ち使用者に対して相対して情報を表示する表面に設けられている。第1スイッチ12と、第2スイッチ13とは、それぞれ、タッチパネルとなっており、使用者から押圧操作が施される。第1スイッチ12と第2スイッチ13は、表示ユニット3の正面からみて、互いの間に回動軸Pを位置付ける位置に配置されている。また、第1スイッチ12と第2スイッチ13とは、表示ユニット3の正面からみて、回動軸Pに関して対称となる位置に配置されている。
【0023】
第1スイッチ12及び第2スイッチ13は、使用者などから押圧されると、該押圧されたことを示す情報をCPU6に向かって出力する。第1スイッチ12は、表示ユニット3を前述した回動軸Pを中心として矢印Iに回転するために用いられる。第2スイッチ13は、表示ユニット3を前述した回動軸Pを中心として矢印Tに回転するために用いられる。このように、第1スイッチ12及び第2スイッチ13は、表示ユニット3の向きを調整するためなどに用いられる。
【0024】
駆動機構4は、図4に示すように、駆動源としてのモータ14と、連結歯車15と、回動軸用歯車16とを備えている。モータ14は、機器本体2に固定されており、その出力軸にピニオン17が取り付けられている。連結歯車15は、機器本体2に回転自在に支持されており、ピニオン17と噛み合っている。回動軸用歯車16は、前述した回動軸Pと同軸に配置されかつ該表示ユニット3に固定されている。回動軸用歯車16は、連結歯車15と噛み合っている。
【0025】
前述した構成によって、駆動機構4は、例えば、モータ14が正転駆動すると、回動軸Pを中心として矢印Iに沿って表示ユニット3を回転する。駆動機構4は、モータ14が逆転駆動すると、回動軸Pを中心として矢印Tに沿って表示ユニット3を回転する。
【0026】
ROM5は、カーナビ1を動作させるためのプログラムなどを記憶している。ROM5は、CPU6を後述するように動作するためのプログラムを記憶している。
【0027】
CPU6は、制御手段をなしており、図5に示すように、ナビゲーションユニット8と、DVDプレーヤ9と、テレビチューナ10と、前述した駆動機構4のモータ14と、第1及び第2スイッチ12,13と、ROM5と、操作部7などと接続しており、これらを制御することにより、カーナビ1全体の制御をつかさどる。
【0028】
CPU6は、操作部7の操作ボタン11などの操作通りに、表示ユニット3にナビゲーションユニット8からの情報とDVDプレーヤ9からの情報とテレビチューナ10からの情報とのうちいずれかを表示させる。また、CPU6は、操作部7の操作ボタン11などの操作通りに、機器本体2にDVDなどを出し入れする。
【0029】
さらに、CPU6は、図4中に二点鎖線で示すように、第1スイッチ12が押圧操作されると、モータ14を正転駆動して、回動軸Pを中心として表示ユニット3を矢印Iに沿って回転させる。CPU6は、第1スイッチ12が押圧されている間中、モータ14を正転駆動して、回動軸Pを中心として表示ユニット3を矢印Iに沿って回転させる。
【0030】
CPU6は、図4中に一点鎖線で示すように、第2スイッチ13が押圧操作されると、モータ14を逆転駆動して、回動軸Pを中心として表示ユニット3を矢印Tに沿って回転させる。CPU6は、第2スイッチ13が押圧されている間中、モータ14を逆転駆動して、回動軸Pを中心として表示ユニット3を矢印Tに沿って回転させる。
【0031】
このように、前述したCPU6などによって、本実施例では、第1及び第2スイッチ12,13との双方が押圧された際に、該第1及び第2スイッチ12,13の双方が該スイッチ12,13を押圧する使用者などの指から離れる方向に、表示ユニット3が回転する構成となっている。
【0032】
本実施例のカーナビ1は、第1スイッチ12及び第2スイッチ13とを適宜押圧操作して、表示ユニット3の向きを適宜変更して、該表示ユニット3の表示パネル3aに各種の情報を表示する。
【0033】
本実施例によれば、回動軸Pを互いの間に位置付ける位置に第1スイッチ12と第2スイッチ13とを配置しているので、表示ユニット3が回動軸P回りに回転する際に、第1及び第2スイッチ12,13の双方が使用者から回転に伴って徐々に離れる構成となっている。このため、カーナビ1は、表示ユニット3を一方向としての矢印Iと他方向としての矢印Tとの双方に回動する際の第1及び第2スイッチ12,13双方の操作感覚が等しくなる。
【0034】
また、第1スイッチ12と第2スイッチ13とを回動軸Pに関して対称となる位置に配置しているので、第1スイッチ12と回動軸Pとの距離と、第2スイッチ13と回動軸Pとの距離とが互いに等しくなる。したがって、カーナビ1は、表示ユニット3を一方向としての矢印Iと他方向としての矢印Tとの双方に回動する際の第1及び第2スイッチ12,13双方の操作感覚が確実に等しくなる。
【0035】
第1及び第2スイッチ12,13が使用者から離れる方向に表示ユニット3を回動させているので、表示ユニット3が回動しても、第1及び第2スイッチ12,13を過度に操作し続けることを防止できる。
【0036】
前述した実施例では、前述したCPU6などによって、第1及び第2スイッチ12,13との双方が押圧された際に、該第1及び第2スイッチ12,13の双方が該スイッチ12,13を押圧する使用者などの指から離れる方向に、表示ユニット3が回転する構成となっている。しかしながら、本発明では、図6に示すように、前述したCPU6などによって、第1及び第2スイッチ12,13との双方が押圧された際に、該第1及び第2スイッチ12,13の双方が該スイッチ12,13を押圧する使用者などの指に回転に伴って徐々に近づく方向に、表示ユニット3が回転する構成としても良い。なお、図6において、前述した実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0037】
即ち、図6に示された例では、第1スイッチ12が押圧されると、CPU6がモータ14を逆転駆動させて、矢印Iに沿って表示ユニット3を回転する。また、第2スイッチ13が押圧されると、CPU6がモータ14を正転駆動させて、矢印Tに沿って表示ユニット3を回転する。この場合、第1及び第2スイッチ12,13が使用者に近づく方向に表示ユニット3を回動させているので、表示ユニット3が回動しても、第1及び第2スイッチ12,13を容易に操作し続けることが可能となる。
【0038】
また、前述した実施例では、第1スイッチ12と第2スイッチ13との双方を表示パネル3aに設けたタッチパネルとしたが、本発明では、図8に示すように、第1スイッチ12と第2スイッチ13との双方を、本体部20と該本体部20に凸没自在に設けられた接触子21とを有した所謂機械式のスイッチとしても良い。この場合、図7及び図8に示すように、前述した回動軸Pと同軸に設けられ、かつ表示ユニット3の下端部3cに回転自在に設けられた操作体22と、該操作体22が前述した第1及び第2スイッチ12,13の双方の接触子21から間隔をあけた中立位置に付勢する付勢手段とを設けて、スイッチ12,13の本体部20を表示ユニット3に固定するのが望ましい。なお、図7及び図8において、前述した実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0039】
図8に示す場合では、表示ユニット3の側方からみて、第1スイッチ12と第2スイッチ13とを、互いの間に回動軸Pを位置付ける位置に配置している。そして、操作体22を付勢手段の付勢力に抗して矢印Iに沿って回転操作すると、第1スイッチ12の接触子21が本体部20内に向かって押圧されて、CPU6がモータ14を正転駆動して、表示ユニット3を矢印Iに沿って回転する。なお、操作体22を付勢手段の付勢力に抗して矢印Iに沿って回転操作している間中、表示ユニット3が矢印Iに沿って回転する。
【0040】
また、操作体22を付勢手段の付勢力に抗して矢印Tに沿って回転操作すると、第2スイッチ13の接触子21が本体部20内に向かって押圧されて、CPU6がモータ14を逆転駆動して、表示ユニット3を矢印Tに沿って回転する。なお、操作体22を付勢手段の付勢力に抗して矢印Tに沿って回転操作している間中、表示ユニット3が矢印Tに沿って回転する。
【0041】
前述した図示例は、表示ユニット3を回動軸Pを中心として回動自在としている。しかしながら、本発明では、表示ユニット3に限らず種々の部品を機器本体2に対して回動自在としても良い。また、前述した実施例では、回動部材としての表示ユニット3の下端部3cに設けられて水平方向と平行な回動軸Pを中心として、該表示ユニット3を回動自在としている。しかしながら、本発明では、回動部材に種々の位置に設けられた回動軸Pを中心として、該回動部材を回動自在としても良い。要するに、本発明では、直線状の回動軸Pを中心として、回動部材を回動自在とすれば良い。
【0042】
前述した実施例によれば、以下のカーナビ1が得られる。
【0043】
(付記) 機器本体2に回動軸Pを中心として回転自在に支持された表示ユニット3と、
前記表示ユニット3に設けられ、かつ前記回動軸Pを中心とした一方向Iに前記表示ユニット3を回転させるための第1スイッチ12と、
前記表示ユニット3に設けられ、かつ前記回動軸Pを中心とした前記一方向Iと逆向きの他方向Tに前記表示ユニット3を回転させるための第2スイッチ13と、を備えたカーナビ1において、
前記第1スイッチ12と前記第2スイッチ13とを、互いの間に前記回動軸Pを位置付ける位置に配置したことを特徴とするカーナビ1。
【0044】
付記に記載のカーナビ1によれば、回動軸Pを互いの間に位置付ける位置に第1スイッチ12と第2スイッチ13とを配置しているので、表示ユニット3が回動軸P回りに回転する際に、第1及び第2スイッチ12,13の双方に使用者が近づく構成又は第1及び第2スイッチ12,13の双方から使用者が離れる構成となる。このため、カーナビ1は、表示ユニット3を一方向としての矢印Iと他方向としての矢印Tとの双方に回動する際の第1及び第2スイッチ12,13双方の操作感覚が等しくなる。
【0045】
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施例にかかる電子機器としてのカーナビが自動車のインパネに取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示されたカーナビの斜視図である。
【図3】図2に示されたカーナビの表示ユニットの正面図である。
【図4】図2に示されたカーナビの要部の側面図である。
【図5】図1に示されたカーナビの主要な構成を示すブロック図である。
【図6】図1に示されたカーナビの変形例の要部の側面図である。
【図7】図1に示されたカーナビの他の変形例の要部の正面図である。
【図8】図7に示されたカーナビの他の変形例の要部の側面図である。
【符号の説明】
【0047】
1 カーナビ(電子機器)
2 機器本体
3 表示ユニット(回動部材)
3a 表示パネル(表面)
12 第1スイッチ
13 第2スイッチ
I 一方向
T 他方向
P 回動軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器本体に回動軸を中心として回転自在に支持された回動部材と、
前記回動部材に設けられ、かつ前記回動軸を中心とした一方向に前記回動部材を回転させるための第1スイッチと、
前記回動部材に設けられ、かつ前記回動軸を中心とした前記一方向と逆向きの他方向に前記回動部材を回転させるための第2スイッチと、を備えた電子機器において、
前記第1スイッチと前記第2スイッチとを、互いの間に前記回動軸を位置付ける位置に配置したことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記第1スイッチと前記第2スイッチとを、前記回動軸に関して対称となる位置に配置したことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記第1スイッチと前記第2スイッチとを操作すると、該第1スイッチと第2スイッチとの双方を操作する使用者に双方のスイッチが近づく方向に回動部材が回動する構成となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記第1スイッチと前記第2スイッチとを操作すると、該第1スイッチと第2スイッチとの双方を操作する使用者に双方のスイッチが離れる方向に前記回動部材が回動する構成となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−250844(P2007−250844A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−72523(P2006−72523)
【出願日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】