電子機器
【課題】電子機器で所定の機能の起動が禁止されているロック状態のときに、ユーザが簡単な操作でロック状態を解除することができる。
【解決手段】文字を入力する操作手段と文字を入力するキーとを有し、前記操作手段が外部に露出し前記キーが露出していない第1の状態と、前記操作手段と前記キーとが外部に露出している第2の状態とを取りうる電子機器は、所定の機能の起動が禁止されているロック状態で、前記操作手段により入力された文字と前記キーにより入力された文字とを含む文字列と、予め定められた所定の文字列とを比較することにより、前記ロック状態の解除の可否を判断するロック制御部を備える。
【解決手段】文字を入力する操作手段と文字を入力するキーとを有し、前記操作手段が外部に露出し前記キーが露出していない第1の状態と、前記操作手段と前記キーとが外部に露出している第2の状態とを取りうる電子機器は、所定の機能の起動が禁止されているロック状態で、前記操作手段により入力された文字と前記キーにより入力された文字とを含む文字列と、予め定められた所定の文字列とを比較することにより、前記ロック状態の解除の可否を判断するロック制御部を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機等の電子機器において小型化、高性能化が進み、複数の筐体を開閉自在に結合させるとともに、不使用時には閉じられたコンパクトな状態でユーザにより携帯され、使用時には開かれた状態で使用される電子機器が増えてきている。このような電子機器では、不使用時の誤操作を防止するために、閉じられた状態では文字や数字等を入力するための操作キーが外部に露出していないものが一般的である。
【0003】
また、これらの電子機器において不使用時には誤操作を防止するために操作ロックがかけられていることが多く、ユーザがこの操作ロックを解除するためには、特定のロック番号を入力する必要がある場合が多い。閉じた状態になっている電子機器において、ロック番号を入力するためには、電子機器を開いた状態に変形させてからロック番号を入力する必要があり、ユーザが、片手のみしか使えない状況にある場合や電子機器が閉じた状態であっても可能な簡単な操作のみを行いたい場合などには、いちいち電子機器を開いてロック番号を入力することが面倒であった。
【0004】
そこで、ヒンジ等の連結部により二つの筐体間の相対的な位置関係を変更可能となされた構成を有する装置において、キー操作によらずに、文字や数字、暗証番号等を入力可能とすることができる電子機器が提案されている(例えば特許文献1)。この電子機器は、複数の筐体がヒンジ機構により連結された電子機器において、ユーザが複数の筐体を相対的に回動させたときの回転操作状態を4回分検出し、その4回分の回転操作の組み合わせからなる情報と、予め登録されている暗証情報とを比較し、一致したときに、この電子機器の機能を利用可能にするものである。
【0005】
開閉自在な電子機器で、特に、閉じた状態であってもディスプレイが外部に露出しているスライド方式の電子機器は、閉じた状態でもディスプレイの画面を視認できるという利点があるが、ロック状態の解除が必要な場合には、開いた状態に変形させないと数字キーを操作することができないため、閉じたままで画面を視認できるというスライド方式の利点を犠牲にせざるを得なかった。
【0006】
また、これらの電子機器でロックが設定されているときにメールを受信した際に、ユーザは、「了解」、「ありがとう」等の簡単な返信メールを送信したい場合であっても、電子機器を開いた状態に変形させてからメールの本文を入力する必要があり、不便であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−303797号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記課題を鑑みてなされてものであり、電子機器で所定の機能の起動が禁止されているロック状態のときに、ユーザが簡単な操作でロック状態を解除することができる電子機器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、文字を入力する操作手段と文字を入力するキーとを有し、前記操作手段が外部に露出し前記キーが露出していない第1の状態と、前記操作手段と前記キーとが外部に露出している第2の状態とを取りうる電子機器は、所定の機能の起動が禁止されているロック状態で、前記操作手段により入力された文字と前記キーにより入力された文字とを含む文字列と、予め定められた所定の文字列とを比較することにより、前記ロック状態の解除の可否を判断するロック制御部を備える。
【発明の効果】
【0010】
電子機器において所定の機能が起動されないロック状態が設定されているときに、ユーザは簡単な操作でロック状態を解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1(A)は、実施形態の携帯電話機の閉じた状態を示す斜視図、図1(B)は、実施形態の携帯電話機の開いた状態を示す斜視図である。
【図2】実施形態の携帯電話機の機能ブロック図である。
【図3】図3(A)は、実施形態の携帯電話機の閉じた状態におけるキー配列を示す図、図3(B)は、実施形態の携帯電話機の開いた状態におけるキー配列を示す図である。
【図4】実施形態の携帯電話機のキー配列表を示す図である。
【図5】図5(A)は、実施形態の携帯電話機において回転キーを用いて数値を入力する方法を説明するための概略図、図5(B)は、実施形態の携帯電話機において回転キーを用いて数値を入力する方法を説明するための概略図である。
【図6】実施形態の携帯電話機においてロック解除処理を行う際の手順を示すフローチャートである。
【図7】図7(A)乃至図7(E)は、実施形態の携帯電話機においてロック解除処理を行う際の画面遷移図である。
【図8】実施形態の携帯電話機においてロック番号入力処理を行う際の手順を示すフローチャートである。
【図9】図9(A)乃至図9(G)は、実施形態の携帯電話機においてロック番号入力処理を行う際の画面遷移図である。
【図10】図10(A)乃至図10(C)は、実施形態の携帯電話機においてロック番号入力処理を行う際の画面遷移図である。
【図11】図11(A)乃至図11(D)は、実施形態の携帯電話機においてロック番号入力処理を行う際の画面遷移図である。
【図12】実施形態の携帯電話機においメール返信処理を行う際の手順を示すフローチャートである。
【図13】図13(A)乃至図13(E)は、実施形態の携帯電話機においてメール返信処理を行う際の画面遷移図である。
【図14】図14(A)は、実施形態の携帯電話機において回転キーを用いて数値を入力する方法を説明するための概略図、図14(B)は、実施形態の携帯電話機において方向キーを用いて入力を確定・クリアする方法を説明するための概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
〔第1実施形態〕
電子機器の一例として携帯電話機の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。実施形態の携帯電話機として、複数の筐体が相互にスライド自在に結合されてなる開閉自在の携帯電話機1を例にあげて説明する。
【0013】
図1(A)は、携帯電話機1の閉じた状態を示す斜視図、図1(B)は、携帯電話機1の開いた状態を示す斜視図である。携帯電話機1は、図1(A)及び図1(B)に示すように、矩形の板状の上筐体10と、この上筐体10とほぼ同形状をした下筐体11とが、閉じた状態で、相互に一面を覆うように積層されることにより形成されている。これらの上筐体10及び下筐体11は、所定方向に相互に所定長さだけスライド可能なように結合されていて、上筐体10を下筐体11に対してスライドさせることにより、閉じた状態から開いた状態に、あるいは開いた状態から閉じた状態に変形する。
【0014】
上筐体10の外面(下筐体11に対面しない側の面)には、文字や画像等からなる画面を表示するためのディスプレイ12、音声を出力するためのスピーカ13、ユーザが指示を入力するための複数の操作キー14が設けられている。これらのディスプレイ12やスピーカ13、操作キー14は、携帯電話機1が閉じた状態であっても開いた状態であっても外部に露出するように設けられている。よって、携帯電話機1が閉じた状態であっても開いた状態であっても、ユーザはディスプレイ12を視認したり操作キー14を押下(回転)したりすることができる。
【0015】
下筐体11の内面(上筐体10に対面する側の面)には、ユーザが指示を入力するための複数の操作キー15、音声を集音するためのマイクロフォン16が設けられている。これらの操作キー15やマイクロフォン16は、携帯電話機1が閉じた状態のときには、上筐体10により覆われていて外部に露出していないが、上筐体10を下筐体11に対してスライドさせて開いた状態に変形させたときには、外部に露出される。よって、携帯電話機1が開いた状態のときには、ユーザは操作キー15を押下することができるが、携帯電話機1が閉じた状態のときには、ユーザは操作キー15を押下することができない。
【0016】
下筐体11の側面には、ユーザが指示を入力するための複数のサイドキー17が設けられている。これらのサイドキー17は、携帯電話機1が閉じた状態であっても開いた状態であっても外部に露出するように設けられている。よって、携帯電話機1が閉じた状態であっても開いた状態であっても、ユーザはサイドキー17を押下することができる。
【0017】
次に、携帯電話機1の機能について、図2に示すブロック図を用いて説明する。携帯電話機1は、図2に示すように、主制御部20、電源回路部21、操作入力制御部22、表示制御部23、音声制御部24、通信制御部25、記憶部26、及び、ロック制御部27がバスによって相互に接続されて構成されている。
【0018】
主制御部20は、CPU(Central Processing Unit)を具備し、携帯電話機1の総括的な制御を行うとともに、後述するメール返信処理、その他の様々な演算処理や制御処理等を行う。電源回路部21は、ユーザによる操作キー14を介した入力に基づいて電源のオン/オフ状態を切り替え、電源がオン状態の場合に電力供給源(バッテリ等)から各部に対して電力を供給して、携帯電話機1を動作可能にする。
【0019】
操作入力制御部22は操作キー14、15、及びサイドキー17に対する入力インタフェースを備え、操作キー14、操作キー15、サイドキー17の押下(回転)が検出されると、その押下(回転)されたキーを示す信号を生成して、この信号を主制御部20に伝送する。表示制御部23はディスプレイ12に対する表示インタフェースを備え、主制御部20の制御に基づいて、文書や画像等の情報をディスプレイ12に表示する。
【0020】
音声制御部24は、主制御部20の制御に基づいて、マイクロフォン16で集音された音声からアナログ音声信号を生成し、このアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。また音声制御部24は、デジタル音声信号を取得すると、主制御部20の制御に基づいて、このデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、スピーカ13から音声として出力する。
【0021】
通信制御部25は、主制御部20の制御に基づいて、基地局(図示せず)からアンテナ25aを介して受信した受信信号をスペクトラム逆拡散処理してデータを復元する。このデータは、主制御部20の指示により、音声制御部24に伝送されてスピーカ13から出力されたり、表示制御部23に伝送されてディスプレイ12に表示されたり、または記憶部26に記録されたりする。また通信制御部25は、主制御部20の制御に基づいて、マイクロフォン16で集音された音声データや操作キー14、15、サイドキー17を介して入力されたデータや記憶部26に記憶されたデータを取得すると、これらのデータに対してスペクトラム拡散処理を行い、基地局に対してアンテナ25aを介して送信する。
【0022】
記憶部26は、主制御部20及びロック制御部27が行う処理について、処理プログラムや処理に必要なデータ等を格納するROM(Read Only Memory)やハードディスク、不揮発性メモリ、データベース、主制御部20やロック制御部27が処理を行う際に使用されるデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等から構成される。また、主制御部20が後述するメール返信処理を行う際の処理プログラムや、ロック制御部27が後述するロック解除処理やロック番号入力処理を行う際の処理プログラムは、例えばROMに記憶されているものとする。
【0023】
ロック制御部27は、携帯電話機1が有する各々の機能に対してロックをかけて使用を禁止したり、このロックを解除して各々の機能の使用を許可したりする。例えばロック制御部27は、携帯電話機1における無操作の状態が所定時間(例えば10秒)経過したことに基づいて、携帯電話機1にロックを設定する。またロック制御部27は、携帯電話機1にロックが設定されているときに、ユーザにより所定のロック番号が入力されたことに基づいて、この携帯電話機1のロックを解除する。なお、この所定のロック番号は、例えば記憶部26に予め記憶されている。
【0024】
図3(A)は、携帯電話機1が閉じた状態のときの操作キー14のキー配列を示す図であり、図3(B)は、携帯電話機1が開いた状態のときの操作キー14、15のキー配列を示す図である。また、図4は、携帯電話機1の操作キー14、15のキー配列表を示す図である。
【0025】
図3(A)及び図3(B)に示すように、例えば操作キー14は、メール機能を起動するためのメールキー14a、Web閲覧機能を起動するためのWebキー14b、電話の発呼を行うための発信キー14c、電話の終話を行ったり電源のON/OFFを切り替えたりするための終話キー14d、入力された情報を削除するためのクリアキー14e、メニュー画面を表示するためのメニューキー14f、指示を確定するためのOKキー14g、カーソルや画面等を上下左右に移動させるための方向キー14h、回転させることにより情報を入力する回転キー14i等により構成されている。また、図3(B)に示すように、例えば操作キー15は、「1」、「2」、…、「9」、「0」、「*」、「#」等のダイヤルキー15aにより構成されている。
【0026】
なお、方向キー14h及び回転キー14iは同一のドーナツ型のキーで形成されていて、このドーナツ型のキーの一部(例えば上下左右の4点)が押下された場合には方向キー14hからの入力として受け付けられ、このドーナツ型のキーが回転された場合には回転キー14iからの入力として受け付けられる。
【0027】
携帯電話機1は、操作ロック機能を備えている。すなわち、携帯電話機1にロックが設定されているときには、携帯電話機1が有する各々の機能の起動が禁止されている。よって、ロックが設定された状態にある携帯電話機1において、ユーザがいずれかの機能の起動を指示した場合に、携帯電話機1は、このロックが解除されない限りは、この指示された機能を起動しない。そこでロック制御部27は、ロック中にいずれかの機能の起動が指示されたときにユーザに対してロック番号を入力するように促し、入力されたロック番号と予め記憶されたロック番号とが一致した場合にのみ、携帯電話機1に設定されているロックを解除して、このユーザにより指定された機能を起動する。
【0028】
従来の開閉自在の携帯電話機では、ユーザがロック番号を入力する場合には、ダイヤルキーを用いて数字を入力する必要があったため、閉じた状態のときにダイヤルキーが閉塞されているタイプの携帯電話機では、ユーザが数字を入力するときに携帯電話機が閉じた状態である場合に、携帯電話機を開いた状態に変形させてからダイヤルキーを押下する必要があった。よって、ユーザが急いでロックを解除したい場合、携帯電話機を開かずに済むような簡単な処理のみを行いたい場合、携帯電話機が閉じた状況でユーザが片手で操作する必要があった場合などに、ユーザは、携帯電話機を開いた状態に変形させないとロックを解除できないため、面倒であった。
【0029】
そこで実施携帯の携帯電話機1は、常に外部に露出されている位置に回転キー14iを備えていて、ユーザは、この回転キー14iを回転させることにより、その回転角度に応じた数字を入力できるように構成されている。例えば図5(A)及び図5(B)に示すように、1周の回転角度である360°が8分割されていて、携帯電話機1は、回転キー14iの45°の回転を検出するごとに、「1」を加算していく。
【0030】
ここでは、図5(A)に示すように、最初に「1」が入力されているものとすると、回転キー14iが時計回りに45°回転すると、「1」の代わりに「2」が入力され、更に時計回りに45°回転して合わせて90°回転すると、「2」の代わりに「3」が入力され、このように時計回りの45°の回転ごとに順次「1」が加算されていく。そして、OKキー14gが押下されると、あるいは回転方向が反転されて反時計回りに回転されると、携帯電話機1は、そのときに入力されている数字を最終的に入力された数字として確定する。
【0031】
同様に、図5(B)に示すように、最初に「1」が入力されているものとすると、回転キー14iが反時計回りに45°回転すると、「1」の代わりに「2」が入力され、更に反時計回りに45°回転して合わせて90°回転すると、「2」の代わりに「3」が入力され、このように反時計回りの45°の回転ごとに順次「1」が加算されていく。そして、OKキー14gが押下されると、あるいは回転方向が反転されて時計回りに回転されると、携帯電話機1は、そのときに入力されている数字を最終的に入力された数字として確定する。
【0032】
このように実施携帯の携帯電話機1は、閉じた状態のままであっても、回転キー14iが回転させられたりOKキー14gが押下されたりすることにより、ユーザによる番号の入力を1桁ずつ受け付け、これに基づいてロックを解除する機能を備えている。
【0033】
ここで、携帯電話機1にロックが設定されているときに、ユーザが携帯電話機1のいずれかの機能(例えば音声発呼機能やメール機能等)の起動を指示した場合に、ロック制御部27が、回転キー14iを介して入力されたロック番号に基づいてこのロックを解除するロック解除処理を行って、指示された機能を起動する際の手順について、図6に示すフローチャート、及び図7に示す画面遷移図に基づいて説明する。以下、例えば「ステップS101」を「S101」のように、「ステップ」の語句を省略して説明する。
【0034】
なお、携帯電話機1は始めにロックが設定されているものとする。また、ディスプレイ12の表示画面30には、例えば図7(A)に示すように、電波状態や電池残量、現在日時等の情報が表示されている。ユーザは、例えば携帯電話機1を用いてメール送信やメール閲覧を行いたい場合に、メールキー14aを押下することにより、携帯電話機1に対してメール機能を起動するように指示を出す。
【0035】
そこでロック制御部27は、メール機能等のいずれかの機能の起動が指示されたか否かを判断する(S101)。この際、ロック制御部27は、例えばメールキー14aやWebキー14b、発呼キー14c等の操作キー14が押下されたことに基づいて、いずれかの機能の起動が指示されたものと判断する。いずれの機能の起動も指示されていない場合(S101のNo)は、ロック制御部27はそのまま待機する。
【0036】
いずれかの機能の起動が指示された場合(S101のYes)は、ロック制御部27は、携帯電話機1に設定されているロックを解除するために、ユーザに対してロック番号の入力を促す(S103)。このときロック制御部27は、例えば図7(B)に示すように、ディスプレイ12の表示画面30に、ロック番号を入力するための入力欄31を表示することにより、ユーザに対してロック番号の入力を促す。なお、入力欄31における入力対象の桁には、始めに「1」の数字が入力されている。
【0037】
ユーザは、ロック番号の入力を途中で終了したいときに、例えば終話キー14dを押下することにより、携帯電話機1に対してロック番号の入力の終了を指示する。よってロック制御部27は、ロック番号の入力の終了が指示されたか否かを判断する(S105)。この際、ロック制御部27は、例えば終話キー14d等の操作キー14の押下に基づいて、ロック番号の入力の終了が指示されたものと判断する。
【0038】
ロック番号の入力の終了が指示された場合(S105のYes)は、ロック制御部27は、ロック番号の入力の途中であっても、ディスプレイ12の表示画面30における入力欄31の表示を終了するとともに、携帯電話機1のロックを解除せずに、ロック解除処理を終了する。
【0039】
ロック番号の入力の終了が指示されていない場合(S105のNo)は、ロック制御部27は、回転キー14iの回転に基づいてロック番号を入力するロック番号入力処理を行う(S107)。ロック制御部27がこのロック番号入力処理を行う際の手順を、図8に示すフローチャート、及び図9乃至図11に示す画面遷移図に基づいて説明する。
【0040】
ユーザは、入力欄31に入力されている数字を変更したい場合には、回転キー14iを一定方向に回転させることにより、図9(A)及び図9(B)に示すように、入力欄31に入力されている入力対象の桁の数字を「1」から「2」、「3」、…と順次「1」を加算しながら数字を切り替えていく。この際、図9(C)及び図9(D)に示すように、「9」の数字が入力されているときに更に回転キー14iを順方向に回転させると「0」に戻って、再び「1」、「2」、「3」、…と順次「1」が加算されながら数字が切り替わっていく。
【0041】
また、ユーザは、入力欄31に入力されている数字を確定したい場合には、回転キー14iをそれまでとは逆方向に回転させる(そのとき時計回りであった場合は反時計回りに回転させ、反時計回りであった場合は時計回りに回転させる)ことにより、図9(E)に示すように、そのときに入力欄31に入力されている入力対象の桁の数字を確定して、入力対象を次の桁に移動させる。このとき、入力が確定された桁の数字はアステリスク「*」で表記され、新たに入力対象となった桁に「1」の数字が表示される。そして、回転キー14iが再び順方向(入力を確定するために回転方向が変更された場合は、その変更後の回転方向)に回転されると、この入力対象の桁の数字が切り替えられていく。
【0042】
さらに、ユーザは、入力欄31において確定された数字を一旦削除して再度入力したい場合には、クリアキー14eを押下することにより、図9(F)に示すように、入力対象となっている桁の数字を削除することができる。そして更にユーザがクリアキー14eを押下することにより、図9(G)に示すように、削除された桁の1つ前の桁が入力対象となり、この桁に「1」の数字が入力される。
【0043】
そして、ユーザが、回転キー14iを用いてロック番号を入力を行っている最中に、携帯電話機1を開いた状態に変形させてダイヤルキー15aを押下した場合には、入力欄31において入力されている数字を、ダイヤルキー15aを用いて入力された数字に置き換えて、入力対象となっている桁をこの数字で確定し、図9(H)に示すように、入力対象となっている桁の数字をアステリスク「*」で表記する。この場合、回転キー14iを用いた入力、及びダイヤルキー15aを用いた入力の双方の入力が受け付けられるため、ユーザは任意の入力方法でロック番号を入力できる。よってユーザは、回転キー14iを回転させながら数字を入力している最中にダイヤルキー15aを用いて数字を直接入力したり、ダイヤルキー15aを用いて数値を直接入力している最中に回転キー14iを回転させて数字を変更させたりすることができる。
【0044】
まず、ロック制御部27は、回転キー14iが回転されたか否かを判断する(S201)。この際、ロック制御部27は、例えば回転キー14iが時計回りまたは反時計回りに45°回転されたことに基づいて、回転キー14iが回転されたものと判断する。回転キー14iが回転されていない場合(S201のNo)は、ロック制御部27はロック番号入力処理を終了する。
【0045】
回転キー14iが回転された場合(S201のYes)は、ロック制御部27は、所定の桁数の数字が入力されたか否かを判断する(S203)。ここでいう所定の桁数は、ロック番号として設定可能な最大桁数であり、例えば8桁である。
【0046】
所定の桁数の数字が入力されている場合(S203のYes)は、ロック制御部27は、ユーザに対して、入力可能な桁数を超えている旨を警告する(S205)。図10(A)は、既に7桁の数字が入力・確定されているとともに、「6」の数字が入力された状態を示すディスプレイ12の表示画面30の画面図である。図10(B)は、その後、回転キー14iが逆周りに回転されて、「6」の数字が確定された状態を示すディスプレイ12の表示画面30の画面図である。その後、ユーザが更に回転キー14iを回転させて9桁目の数字を入力しようとすると、ロック番号は8桁しか入力できないため、図10(C)に示すように、例えば警告音を発生させたり携帯電話機1を振動させたりすること等により、ユーザに対して警告する。そしてロック制御部27は、ロック番号入力処理を終了する。
【0047】
所定の桁数の数字が入力されていない場合(S203のNo)は、ロック制御部27は、ステップS201における回転が順方向であるか否かを判断する(S207)。この際、ロック制御部27は、ステップS203における回転が前回の回転方向と同一の方向であった場合に、順方向であると判断する。ユーザは、入力中の数字を変更したい場合に、回転キー14iを同一方向に連続的に回転させるので、ステップS203における回転が順方向であった場合(S207のYes)は、ロック制御部27は、入力対象となっている桁に入力されている数字に「1」を加算する(S209)。
【0048】
また、ユーザは、入力中の数字を確定するとともに新たに次の桁の数字を入力したい場合に、回転キー14iをそれまでとは逆方向に回転させるので、ステップS203における回転が逆方向であった場合(S207のNo)は、ロック制御部27は、まず入力対象となっている桁に入力されている数字を確定する(S211)。
【0049】
ロック制御部27は、ディスプレイ12の表示画面30に表示されている数字(入力が確定された桁に入力されている数字)を、アスタリスク「*」で表記する(S213)。これにより、ユーザがロック番号を入力している間に、第三者によりディスプレイ12が見られてしまった場合であっても、確定されたロック番号が漏洩してしまうことが防止される。そしてロック制御部27は、入力対象の数字を次の桁に移動して(S215)、ロック番号入力処理を終了する。
【0050】
なお、図11(A)に示すように、回転キー14iを用いてロック番号の入力を行っているときに、数字とは関係のない無効の操作キー14(例えばメールキー14aやWebキーb等)が入力された場合には、この入力は無効となる。このとき、図11(B)に示すように、ディスプレイ12の表示画面30における表示は変更されず、そのままの状態が維持される。
【0051】
そして、その後に回転キー14iが順方向に回転された場合には、例えば図11(A)に示すように、回転前に「3」の数字が入力されていた場合には、図11(C)に示すように、「3」の数字に「1」が加算された「4」の数字が入力される。一方で、その後に回転キー14iが逆方向に回転された場合には、例えば図11(A)に示すように、回転前に「3」の数字が入力されていた場合には、11(D)に示すように、この「3」の数字の入力が確定されるとともに、この桁の数字がアスタリスク「*」で表示され、入力対象が次の桁に移動し、次の桁に「1」の数字が入力される。
【0052】
ユーザは、図7(C)に示すように、ロック番号の全ての桁の入力を終えると、例えばOKキー14gを押下することにより、ロック番号の入力を完了させる。ロック制御部27は、入力が完了されたか否かを判断する(S109)。この際、ロック制御部27は、例えばOKキー14gが押下されたことに基づいて、ロック番号の入力が完了されたものと判断する。ロック番号の入力が完了されていない場合(S109のNo)は、ステップS105に戻って、ロック制御部27は再びロック番号の入力の終了が指示されたか否かを判断する。
【0053】
ロック番号の入力が完了された場合(S109のYes)は、ロック制御部27は、ロック番号の認証を行う(S111)。すなわちロック制御部27は、入力されたロック番号と予め記憶部26に記憶されているロック番号とを比較し、双方が一致するか否かを判断する。
【0054】
認証に失敗した場合、すなわち入力されたロック番号と予め記憶部26に記憶されているロック番号とが一致しなかった場合(S111のNo)は、ロック制御部27は、ユーザに対して警告を発生する(S113)。この際、ロック制御部27は、例えば図7(D)に示すように、ディスプレイ12の表示画面30にロック番号が間違っている旨を示す文字列を表示したり、警告音を発生させたりする等により、ユーザに対してロック番号が間違っている旨を警告する。そしてロック制御部27は、ロックを解除することなく、ロック解除処理を終了する。
【0055】
認証に成功した場合、すなわち入力されたロック番号と予め記憶部26に記憶されているロック番号とが一致した場合(S111のYes)は、ロック制御部27は、携帯電話機1のロックを解除する(S115)。そして主制御部20は、ステップS101にて起動が指示された機能を起動する(S117)。例えばステップS101にて音声発呼機能の起動が指示された場合には、主制御部20はメール機能を起動して、図7(E)に示すように、ディスプレイ12の表示画面30にメール機能の画面を表示する。
【0056】
このようにして携帯電話機1は、閉じた状態でロックが設定されているときに、ユーザにより外部に露出するように設置された回転キー14iが回転されることによって数字を入力することができ、その入力されたロック番号を用いて認証を行い、認証に成功すれば閉じた状態のままでロックを解除することができる。
【0057】
また、携帯電話機1を閉じた状態にしたままで、回転キー14iを用いてロック番号が入力されているときに、携帯電話機1が開いた状態に変形されて、ダイヤルキー15aを用いてロック番号が入力された場合には、このダイヤルキー15aからの入力も同時に受け付けることができる。同様に、携帯電話機1を開いた状態にして、ダイヤルキー15aを用いてロック番号が入力されているときに、回転キー14iを用いてロック番号が入力された場合には、この回転キー14iからの入力も同時に受け付けることができる。
【0058】
携帯電話機1は、閉じた状態でロックが設定されているときにメールを受信した際に、ステップS101乃至S117の処理によりロックが解除された場合に、この受信メールに対して簡単にすばやく返信メールを送信する機能を備えている。携帯電話機1がこのメール返信処理を行う際の手順について、図12に示すフローチャート、及び図13に示す画面遷移図に基づいて説明する。なお、携帯電話機1は始めに閉じた状態でロックが設定されているものとする。
【0059】
始めに主制御部20は、携帯電話機1がメールを受信したか否かを判断する(S301)。携帯電話機1がメールを受信していない場合(S301のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。携帯電話機1がメールを受信した場合(S301のYes)は、主制御部20は、携帯電話機1に設定されていたロックが解除されたか否かを判断する(S302)。
【0060】
すなわち、携帯電話機1がメールを受信したときに、主制御部20は、例えばディスプレイ12の表示画面30に、メールを受信した旨を表示して、ユーザに対してこの受信メールを閲覧するか否かを判断するように促す。そして、ユーザが受信メールを閲覧するために所定の操作キー14を押下した場合には、ロック制御部27は、ステップS101乃至S117の処理を行って、携帯電話機1に設定されているロックを解除する。
【0061】
このとき、ロック制御部27は、ステップS103にて、例えば図13(A)に示すように、ディスプレイ12の表示画面30にロック番号の入力欄31を表示して、ユーザに対してロック番号の入力を促し、ステップS107にて、ユーザによりロック番号が入力されると、ステップS111にて、入力されたロック番号と予め記憶部26に記憶されたロック番号との認証を行い、認証に成功した場合には、ステップS115にて、携帯電話機に設定されているロックを解除する。
【0062】
ロックが解除されなかった場合(S302のNo)は、主制御部20は、受信メールの閲覧を行わずにメール返信処理を終了する。なお、主制御部20は、例えばユーザが受信メールの閲覧を指示しなかった場合や、所定時間以内に携帯電話機1のロックが解除されなかった場合に、ロックが解除されなかったものと判断すると良い。
【0063】
携帯電話機1に設定されていたロックが解除された場合(S302のYes)は、主制御部20は、ステップS301にて受信したメールをディスプレイ12の表示画面30に表示する(S303)。この際、表示画面30には、例えば図13(B)に示すように、受信日時、送信元、タイトル、本文等のメール情報が表示されるとともに、この受信メールに対して返信メールを作成するための返信ボタン32、受信メールの表示を終了するためのOKボタン33、受信メールに対して様々な処理を行うためのサブメニューボタン34が表示される。また、サブメニューボタン34に対応する操作キー14が押下された場合には、表示画面30には、例えば図13(C)に示すように、「返信」、「クイック返信」等のサブメニューが表示される。
【0064】
主制御部20は、ステップS301にて受信した受信メールに対する返信メールの作成が指示されたか否かを判断する(S305)。この際、主制御部20は、例えば返信ボタン32またはサブメニューボタン34に対応する操作キー14が押下された場合に、返信メールの作成が指示されたものと判断し、OKボタン33に対応する操作キー14が押下された場合に、返信メールの作成が支持されていないものと判断する。返信が指示されていない場合(S305のNo)は、主制御部20は、ステップS303にて表示したメール情報の表示を終了して、返信メールを作成せずにメール返信処理を終了する。
【0065】
返信メールの作成が指示された場合(S305のYes)は、主制御部20は、ステップS305にて指示されたのが、クイック返信か否かを判断する(S307)。クイック返信とは、受信メールに対して、複数の選択肢の中からユーザが選択することのみにより、メールの本文を入力して返信メールを作成し、このメールを返信する返信方法である。
【0066】
この際、主制御部20は、例えば返信ボタン32に対応する操作キー14が長押しされた場合や、サブメニュー33に対応する操作キー14が押下されたことにより表示されたサブメニューから「クイック返信」が選択された場合等に、クイック返信が指示されたものと判断する。また主制御部20は、例えば返信ボタン32に対応する操作キー14が短押しされた場合や、サブメニュー34に対応する操作キー14が押下されたことにより表示されたサブメニューから「返信」が選択された場合等に、クイック返信ではない通常の返信が指示されたものと判断する。
【0067】
ステップS305にて指示されたのがクイック返信であった場合(S307のYes)は、主制御部20は、返信メールの本文とする定型文のリストをディスプレイ12の表示画面30に表示する(S309)。このとき表示画面30には、例えば図13(D)に示すように、「Thank you」、「ありがとう」、「OK」等の定型文が羅列されて表示されるとともに、定型文のカテゴリを設定するためのカテゴリボタン35、選択されている定型文を決定するための選択ボタン36が表示される。例えば定型文は、「あいさつ」、「返事」等のカテゴリごとに分類されていて、ユーザにより選択されたカテゴリに基づいて、このカテゴリに属する定型文が同時に表示される。
【0068】
ユーザは、例えばカテゴリボタン35に対応する操作キー14(例えばメールキー14a)を押下して定型文のカテゴリを決定し、回転キー14iを回転させたり方向キー14hを押下したりすることにより所望の定型文を選択して、選択ボタン36に対応する操作キー14(例えばOKボタン14g)を押下することにより、メールの本文に入力される定型文を決定する。
【0069】
主制御部20は、メールの本文に入力される定型文が選択されたか否かを判断する(S311)。定型文が選択されていない場合(S311のNo)は、主制御部20は定型文が選択されるまで待機する。定型文が選択された場合(S311のYes)は、主制御部20は、選択された定型文を返信メールの本文に設定する(S313)。
【0070】
例えば図13(D)に示すように、ステップS311にて「ありがとう」の定型文が選択された場合には、ディスプレイ12の表示画面30に、図13(E)に示すようなメール作成画面が表示され、このメール作成画面において、ステップS313にて「ありがとう」の定型文が返信メールの本文として設定される。そして主制御部20は、この返信メールをステップS301にて受信したメールの送信元に対して送信する(S315)。
【0071】
ステップS305にて指示されたのがクイック返信でなかった場合(S307のNo)は、主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面30に通常のメール作成画面を表示する(S317)。そして、ユーザは携帯電話機1を開いた状態に変形させて、ダイヤルキー15aを用いて返信メールの本文を入力する。
【0072】
主制御部20は、本文が入力されたか否かを判断する(S319)。この際、主制御部20は、例えば通常のメール作成画面において本文が入力されて、OKボタン14gが押下されたことに基づいて、本文が入力されたものと判断する。本文が入力されていない場合(S319のNo)は、主制御部20は本文が入力されるまで待機する。本文が入力された場合(S319のYes)は、主制御部20は、この作成された返信メールをステップS301にて受信したメールの送信元に対して送信する(S315)。
【0073】
そして主制御部20は、携帯電話機1に再びロックを設定する(S321)。このとき主制御部20は、ステップS315にてメールを送信してから所定時間が経過したことに基づいて、携帯電話機1にロックを設定しても、ステップS315にてメールを送信した直後に携帯電話機1にロックを設定しても良い。または、ユーザの操作キー14やサイドキー17を介した入力に基づいて、携帯電話機1にロックを設定しても良い。
【0074】
このようにして携帯電話機1は、ロックが設定されているときにメールを受信した場合に、閉じた状態のままで、回転キー14iを用いて入力された数値に基づいてロックを解除するととともに、ユーザがこの受信メールに対する返信メールを簡単に作成したい場合に、定型文を提示して回転キー14iを用いて選択させ、この選択された定型文が本文に設定された返信メールを送信する。これにより、ユーザは、携帯電話機1を閉じた状態にしたままで、受信メールに対する返信メールを送信することができる。
【0075】
なお、回転キー14iを用いて数値を入力する方法として、順方向の回転で入力対象の桁に入力されている数値に「1」を加算して、逆方向の回転で入力対象の桁に入力されている数値を確定をする方法について説明したが、これに限定されない。例えば、図14(A)に示すように、時計回りの回転で入力対象の桁に入力されている数値に「1」を加算
し、反時計回りの回転で入力対象の桁に入力されている数値に「−1」を加算(「1」を減算)するとともに、図14(B)に示すように、方向キー14hの正面視右側を押下することにより入力対象の桁に入力されている数値を確定して次の桁に移動し、方向キー14hの正面視左側を押下することにより入力対象の桁に入力されている数値をクリアするようにしても良い。
【0076】
実施形態の携帯電話機1によると、常に外部に露出する位置に回転キー14iを備え、ロックが設定されているときに、ユーザが、この回転キー14iを回転させることによりロック番号を入力してロックを解除することが可能となる。
【0077】
また、本発明に係る携帯電話機1によると、常に外部に露出する位置に回転キー14iを備え、ロックが設定されているときにメールを受信した場合に、ユーザが、この回転キー14iを回転させることによりロック番号を入力してロックを解除するとともに、簡単に返信メールを送信することが可能となる。
【0078】
本発明の説明として、携帯電話機1を例にとって説明したが、これに限らず、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)等、回転キー及びロック機能を備えている電子機器であれば、任意の電子機器であっても良い。
【符号の説明】
【0079】
1…携帯電話機,10…上筐体,11…下筐体,12…ディスプレイ12…スピーカ,14、15…操作キー,16…マイクロフォン,17…サイドキー,20…主制御部,21…電源回路部,22…操作入力制御部,23…表示制御部,24…音声制御部,25…通信制御部,25a…アンテナ,26…記憶部,27…ロック制御部,30…表示画面,31…入力欄,32…返信ボタン,33…OKボタン,34…サブメニューボタン,35…カテゴリボタン,36…選択ボタン。
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機等の電子機器において小型化、高性能化が進み、複数の筐体を開閉自在に結合させるとともに、不使用時には閉じられたコンパクトな状態でユーザにより携帯され、使用時には開かれた状態で使用される電子機器が増えてきている。このような電子機器では、不使用時の誤操作を防止するために、閉じられた状態では文字や数字等を入力するための操作キーが外部に露出していないものが一般的である。
【0003】
また、これらの電子機器において不使用時には誤操作を防止するために操作ロックがかけられていることが多く、ユーザがこの操作ロックを解除するためには、特定のロック番号を入力する必要がある場合が多い。閉じた状態になっている電子機器において、ロック番号を入力するためには、電子機器を開いた状態に変形させてからロック番号を入力する必要があり、ユーザが、片手のみしか使えない状況にある場合や電子機器が閉じた状態であっても可能な簡単な操作のみを行いたい場合などには、いちいち電子機器を開いてロック番号を入力することが面倒であった。
【0004】
そこで、ヒンジ等の連結部により二つの筐体間の相対的な位置関係を変更可能となされた構成を有する装置において、キー操作によらずに、文字や数字、暗証番号等を入力可能とすることができる電子機器が提案されている(例えば特許文献1)。この電子機器は、複数の筐体がヒンジ機構により連結された電子機器において、ユーザが複数の筐体を相対的に回動させたときの回転操作状態を4回分検出し、その4回分の回転操作の組み合わせからなる情報と、予め登録されている暗証情報とを比較し、一致したときに、この電子機器の機能を利用可能にするものである。
【0005】
開閉自在な電子機器で、特に、閉じた状態であってもディスプレイが外部に露出しているスライド方式の電子機器は、閉じた状態でもディスプレイの画面を視認できるという利点があるが、ロック状態の解除が必要な場合には、開いた状態に変形させないと数字キーを操作することができないため、閉じたままで画面を視認できるというスライド方式の利点を犠牲にせざるを得なかった。
【0006】
また、これらの電子機器でロックが設定されているときにメールを受信した際に、ユーザは、「了解」、「ありがとう」等の簡単な返信メールを送信したい場合であっても、電子機器を開いた状態に変形させてからメールの本文を入力する必要があり、不便であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−303797号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記課題を鑑みてなされてものであり、電子機器で所定の機能の起動が禁止されているロック状態のときに、ユーザが簡単な操作でロック状態を解除することができる電子機器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、文字を入力する操作手段と文字を入力するキーとを有し、前記操作手段が外部に露出し前記キーが露出していない第1の状態と、前記操作手段と前記キーとが外部に露出している第2の状態とを取りうる電子機器は、所定の機能の起動が禁止されているロック状態で、前記操作手段により入力された文字と前記キーにより入力された文字とを含む文字列と、予め定められた所定の文字列とを比較することにより、前記ロック状態の解除の可否を判断するロック制御部を備える。
【発明の効果】
【0010】
電子機器において所定の機能が起動されないロック状態が設定されているときに、ユーザは簡単な操作でロック状態を解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1(A)は、実施形態の携帯電話機の閉じた状態を示す斜視図、図1(B)は、実施形態の携帯電話機の開いた状態を示す斜視図である。
【図2】実施形態の携帯電話機の機能ブロック図である。
【図3】図3(A)は、実施形態の携帯電話機の閉じた状態におけるキー配列を示す図、図3(B)は、実施形態の携帯電話機の開いた状態におけるキー配列を示す図である。
【図4】実施形態の携帯電話機のキー配列表を示す図である。
【図5】図5(A)は、実施形態の携帯電話機において回転キーを用いて数値を入力する方法を説明するための概略図、図5(B)は、実施形態の携帯電話機において回転キーを用いて数値を入力する方法を説明するための概略図である。
【図6】実施形態の携帯電話機においてロック解除処理を行う際の手順を示すフローチャートである。
【図7】図7(A)乃至図7(E)は、実施形態の携帯電話機においてロック解除処理を行う際の画面遷移図である。
【図8】実施形態の携帯電話機においてロック番号入力処理を行う際の手順を示すフローチャートである。
【図9】図9(A)乃至図9(G)は、実施形態の携帯電話機においてロック番号入力処理を行う際の画面遷移図である。
【図10】図10(A)乃至図10(C)は、実施形態の携帯電話機においてロック番号入力処理を行う際の画面遷移図である。
【図11】図11(A)乃至図11(D)は、実施形態の携帯電話機においてロック番号入力処理を行う際の画面遷移図である。
【図12】実施形態の携帯電話機においメール返信処理を行う際の手順を示すフローチャートである。
【図13】図13(A)乃至図13(E)は、実施形態の携帯電話機においてメール返信処理を行う際の画面遷移図である。
【図14】図14(A)は、実施形態の携帯電話機において回転キーを用いて数値を入力する方法を説明するための概略図、図14(B)は、実施形態の携帯電話機において方向キーを用いて入力を確定・クリアする方法を説明するための概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
〔第1実施形態〕
電子機器の一例として携帯電話機の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。実施形態の携帯電話機として、複数の筐体が相互にスライド自在に結合されてなる開閉自在の携帯電話機1を例にあげて説明する。
【0013】
図1(A)は、携帯電話機1の閉じた状態を示す斜視図、図1(B)は、携帯電話機1の開いた状態を示す斜視図である。携帯電話機1は、図1(A)及び図1(B)に示すように、矩形の板状の上筐体10と、この上筐体10とほぼ同形状をした下筐体11とが、閉じた状態で、相互に一面を覆うように積層されることにより形成されている。これらの上筐体10及び下筐体11は、所定方向に相互に所定長さだけスライド可能なように結合されていて、上筐体10を下筐体11に対してスライドさせることにより、閉じた状態から開いた状態に、あるいは開いた状態から閉じた状態に変形する。
【0014】
上筐体10の外面(下筐体11に対面しない側の面)には、文字や画像等からなる画面を表示するためのディスプレイ12、音声を出力するためのスピーカ13、ユーザが指示を入力するための複数の操作キー14が設けられている。これらのディスプレイ12やスピーカ13、操作キー14は、携帯電話機1が閉じた状態であっても開いた状態であっても外部に露出するように設けられている。よって、携帯電話機1が閉じた状態であっても開いた状態であっても、ユーザはディスプレイ12を視認したり操作キー14を押下(回転)したりすることができる。
【0015】
下筐体11の内面(上筐体10に対面する側の面)には、ユーザが指示を入力するための複数の操作キー15、音声を集音するためのマイクロフォン16が設けられている。これらの操作キー15やマイクロフォン16は、携帯電話機1が閉じた状態のときには、上筐体10により覆われていて外部に露出していないが、上筐体10を下筐体11に対してスライドさせて開いた状態に変形させたときには、外部に露出される。よって、携帯電話機1が開いた状態のときには、ユーザは操作キー15を押下することができるが、携帯電話機1が閉じた状態のときには、ユーザは操作キー15を押下することができない。
【0016】
下筐体11の側面には、ユーザが指示を入力するための複数のサイドキー17が設けられている。これらのサイドキー17は、携帯電話機1が閉じた状態であっても開いた状態であっても外部に露出するように設けられている。よって、携帯電話機1が閉じた状態であっても開いた状態であっても、ユーザはサイドキー17を押下することができる。
【0017】
次に、携帯電話機1の機能について、図2に示すブロック図を用いて説明する。携帯電話機1は、図2に示すように、主制御部20、電源回路部21、操作入力制御部22、表示制御部23、音声制御部24、通信制御部25、記憶部26、及び、ロック制御部27がバスによって相互に接続されて構成されている。
【0018】
主制御部20は、CPU(Central Processing Unit)を具備し、携帯電話機1の総括的な制御を行うとともに、後述するメール返信処理、その他の様々な演算処理や制御処理等を行う。電源回路部21は、ユーザによる操作キー14を介した入力に基づいて電源のオン/オフ状態を切り替え、電源がオン状態の場合に電力供給源(バッテリ等)から各部に対して電力を供給して、携帯電話機1を動作可能にする。
【0019】
操作入力制御部22は操作キー14、15、及びサイドキー17に対する入力インタフェースを備え、操作キー14、操作キー15、サイドキー17の押下(回転)が検出されると、その押下(回転)されたキーを示す信号を生成して、この信号を主制御部20に伝送する。表示制御部23はディスプレイ12に対する表示インタフェースを備え、主制御部20の制御に基づいて、文書や画像等の情報をディスプレイ12に表示する。
【0020】
音声制御部24は、主制御部20の制御に基づいて、マイクロフォン16で集音された音声からアナログ音声信号を生成し、このアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。また音声制御部24は、デジタル音声信号を取得すると、主制御部20の制御に基づいて、このデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、スピーカ13から音声として出力する。
【0021】
通信制御部25は、主制御部20の制御に基づいて、基地局(図示せず)からアンテナ25aを介して受信した受信信号をスペクトラム逆拡散処理してデータを復元する。このデータは、主制御部20の指示により、音声制御部24に伝送されてスピーカ13から出力されたり、表示制御部23に伝送されてディスプレイ12に表示されたり、または記憶部26に記録されたりする。また通信制御部25は、主制御部20の制御に基づいて、マイクロフォン16で集音された音声データや操作キー14、15、サイドキー17を介して入力されたデータや記憶部26に記憶されたデータを取得すると、これらのデータに対してスペクトラム拡散処理を行い、基地局に対してアンテナ25aを介して送信する。
【0022】
記憶部26は、主制御部20及びロック制御部27が行う処理について、処理プログラムや処理に必要なデータ等を格納するROM(Read Only Memory)やハードディスク、不揮発性メモリ、データベース、主制御部20やロック制御部27が処理を行う際に使用されるデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等から構成される。また、主制御部20が後述するメール返信処理を行う際の処理プログラムや、ロック制御部27が後述するロック解除処理やロック番号入力処理を行う際の処理プログラムは、例えばROMに記憶されているものとする。
【0023】
ロック制御部27は、携帯電話機1が有する各々の機能に対してロックをかけて使用を禁止したり、このロックを解除して各々の機能の使用を許可したりする。例えばロック制御部27は、携帯電話機1における無操作の状態が所定時間(例えば10秒)経過したことに基づいて、携帯電話機1にロックを設定する。またロック制御部27は、携帯電話機1にロックが設定されているときに、ユーザにより所定のロック番号が入力されたことに基づいて、この携帯電話機1のロックを解除する。なお、この所定のロック番号は、例えば記憶部26に予め記憶されている。
【0024】
図3(A)は、携帯電話機1が閉じた状態のときの操作キー14のキー配列を示す図であり、図3(B)は、携帯電話機1が開いた状態のときの操作キー14、15のキー配列を示す図である。また、図4は、携帯電話機1の操作キー14、15のキー配列表を示す図である。
【0025】
図3(A)及び図3(B)に示すように、例えば操作キー14は、メール機能を起動するためのメールキー14a、Web閲覧機能を起動するためのWebキー14b、電話の発呼を行うための発信キー14c、電話の終話を行ったり電源のON/OFFを切り替えたりするための終話キー14d、入力された情報を削除するためのクリアキー14e、メニュー画面を表示するためのメニューキー14f、指示を確定するためのOKキー14g、カーソルや画面等を上下左右に移動させるための方向キー14h、回転させることにより情報を入力する回転キー14i等により構成されている。また、図3(B)に示すように、例えば操作キー15は、「1」、「2」、…、「9」、「0」、「*」、「#」等のダイヤルキー15aにより構成されている。
【0026】
なお、方向キー14h及び回転キー14iは同一のドーナツ型のキーで形成されていて、このドーナツ型のキーの一部(例えば上下左右の4点)が押下された場合には方向キー14hからの入力として受け付けられ、このドーナツ型のキーが回転された場合には回転キー14iからの入力として受け付けられる。
【0027】
携帯電話機1は、操作ロック機能を備えている。すなわち、携帯電話機1にロックが設定されているときには、携帯電話機1が有する各々の機能の起動が禁止されている。よって、ロックが設定された状態にある携帯電話機1において、ユーザがいずれかの機能の起動を指示した場合に、携帯電話機1は、このロックが解除されない限りは、この指示された機能を起動しない。そこでロック制御部27は、ロック中にいずれかの機能の起動が指示されたときにユーザに対してロック番号を入力するように促し、入力されたロック番号と予め記憶されたロック番号とが一致した場合にのみ、携帯電話機1に設定されているロックを解除して、このユーザにより指定された機能を起動する。
【0028】
従来の開閉自在の携帯電話機では、ユーザがロック番号を入力する場合には、ダイヤルキーを用いて数字を入力する必要があったため、閉じた状態のときにダイヤルキーが閉塞されているタイプの携帯電話機では、ユーザが数字を入力するときに携帯電話機が閉じた状態である場合に、携帯電話機を開いた状態に変形させてからダイヤルキーを押下する必要があった。よって、ユーザが急いでロックを解除したい場合、携帯電話機を開かずに済むような簡単な処理のみを行いたい場合、携帯電話機が閉じた状況でユーザが片手で操作する必要があった場合などに、ユーザは、携帯電話機を開いた状態に変形させないとロックを解除できないため、面倒であった。
【0029】
そこで実施携帯の携帯電話機1は、常に外部に露出されている位置に回転キー14iを備えていて、ユーザは、この回転キー14iを回転させることにより、その回転角度に応じた数字を入力できるように構成されている。例えば図5(A)及び図5(B)に示すように、1周の回転角度である360°が8分割されていて、携帯電話機1は、回転キー14iの45°の回転を検出するごとに、「1」を加算していく。
【0030】
ここでは、図5(A)に示すように、最初に「1」が入力されているものとすると、回転キー14iが時計回りに45°回転すると、「1」の代わりに「2」が入力され、更に時計回りに45°回転して合わせて90°回転すると、「2」の代わりに「3」が入力され、このように時計回りの45°の回転ごとに順次「1」が加算されていく。そして、OKキー14gが押下されると、あるいは回転方向が反転されて反時計回りに回転されると、携帯電話機1は、そのときに入力されている数字を最終的に入力された数字として確定する。
【0031】
同様に、図5(B)に示すように、最初に「1」が入力されているものとすると、回転キー14iが反時計回りに45°回転すると、「1」の代わりに「2」が入力され、更に反時計回りに45°回転して合わせて90°回転すると、「2」の代わりに「3」が入力され、このように反時計回りの45°の回転ごとに順次「1」が加算されていく。そして、OKキー14gが押下されると、あるいは回転方向が反転されて時計回りに回転されると、携帯電話機1は、そのときに入力されている数字を最終的に入力された数字として確定する。
【0032】
このように実施携帯の携帯電話機1は、閉じた状態のままであっても、回転キー14iが回転させられたりOKキー14gが押下されたりすることにより、ユーザによる番号の入力を1桁ずつ受け付け、これに基づいてロックを解除する機能を備えている。
【0033】
ここで、携帯電話機1にロックが設定されているときに、ユーザが携帯電話機1のいずれかの機能(例えば音声発呼機能やメール機能等)の起動を指示した場合に、ロック制御部27が、回転キー14iを介して入力されたロック番号に基づいてこのロックを解除するロック解除処理を行って、指示された機能を起動する際の手順について、図6に示すフローチャート、及び図7に示す画面遷移図に基づいて説明する。以下、例えば「ステップS101」を「S101」のように、「ステップ」の語句を省略して説明する。
【0034】
なお、携帯電話機1は始めにロックが設定されているものとする。また、ディスプレイ12の表示画面30には、例えば図7(A)に示すように、電波状態や電池残量、現在日時等の情報が表示されている。ユーザは、例えば携帯電話機1を用いてメール送信やメール閲覧を行いたい場合に、メールキー14aを押下することにより、携帯電話機1に対してメール機能を起動するように指示を出す。
【0035】
そこでロック制御部27は、メール機能等のいずれかの機能の起動が指示されたか否かを判断する(S101)。この際、ロック制御部27は、例えばメールキー14aやWebキー14b、発呼キー14c等の操作キー14が押下されたことに基づいて、いずれかの機能の起動が指示されたものと判断する。いずれの機能の起動も指示されていない場合(S101のNo)は、ロック制御部27はそのまま待機する。
【0036】
いずれかの機能の起動が指示された場合(S101のYes)は、ロック制御部27は、携帯電話機1に設定されているロックを解除するために、ユーザに対してロック番号の入力を促す(S103)。このときロック制御部27は、例えば図7(B)に示すように、ディスプレイ12の表示画面30に、ロック番号を入力するための入力欄31を表示することにより、ユーザに対してロック番号の入力を促す。なお、入力欄31における入力対象の桁には、始めに「1」の数字が入力されている。
【0037】
ユーザは、ロック番号の入力を途中で終了したいときに、例えば終話キー14dを押下することにより、携帯電話機1に対してロック番号の入力の終了を指示する。よってロック制御部27は、ロック番号の入力の終了が指示されたか否かを判断する(S105)。この際、ロック制御部27は、例えば終話キー14d等の操作キー14の押下に基づいて、ロック番号の入力の終了が指示されたものと判断する。
【0038】
ロック番号の入力の終了が指示された場合(S105のYes)は、ロック制御部27は、ロック番号の入力の途中であっても、ディスプレイ12の表示画面30における入力欄31の表示を終了するとともに、携帯電話機1のロックを解除せずに、ロック解除処理を終了する。
【0039】
ロック番号の入力の終了が指示されていない場合(S105のNo)は、ロック制御部27は、回転キー14iの回転に基づいてロック番号を入力するロック番号入力処理を行う(S107)。ロック制御部27がこのロック番号入力処理を行う際の手順を、図8に示すフローチャート、及び図9乃至図11に示す画面遷移図に基づいて説明する。
【0040】
ユーザは、入力欄31に入力されている数字を変更したい場合には、回転キー14iを一定方向に回転させることにより、図9(A)及び図9(B)に示すように、入力欄31に入力されている入力対象の桁の数字を「1」から「2」、「3」、…と順次「1」を加算しながら数字を切り替えていく。この際、図9(C)及び図9(D)に示すように、「9」の数字が入力されているときに更に回転キー14iを順方向に回転させると「0」に戻って、再び「1」、「2」、「3」、…と順次「1」が加算されながら数字が切り替わっていく。
【0041】
また、ユーザは、入力欄31に入力されている数字を確定したい場合には、回転キー14iをそれまでとは逆方向に回転させる(そのとき時計回りであった場合は反時計回りに回転させ、反時計回りであった場合は時計回りに回転させる)ことにより、図9(E)に示すように、そのときに入力欄31に入力されている入力対象の桁の数字を確定して、入力対象を次の桁に移動させる。このとき、入力が確定された桁の数字はアステリスク「*」で表記され、新たに入力対象となった桁に「1」の数字が表示される。そして、回転キー14iが再び順方向(入力を確定するために回転方向が変更された場合は、その変更後の回転方向)に回転されると、この入力対象の桁の数字が切り替えられていく。
【0042】
さらに、ユーザは、入力欄31において確定された数字を一旦削除して再度入力したい場合には、クリアキー14eを押下することにより、図9(F)に示すように、入力対象となっている桁の数字を削除することができる。そして更にユーザがクリアキー14eを押下することにより、図9(G)に示すように、削除された桁の1つ前の桁が入力対象となり、この桁に「1」の数字が入力される。
【0043】
そして、ユーザが、回転キー14iを用いてロック番号を入力を行っている最中に、携帯電話機1を開いた状態に変形させてダイヤルキー15aを押下した場合には、入力欄31において入力されている数字を、ダイヤルキー15aを用いて入力された数字に置き換えて、入力対象となっている桁をこの数字で確定し、図9(H)に示すように、入力対象となっている桁の数字をアステリスク「*」で表記する。この場合、回転キー14iを用いた入力、及びダイヤルキー15aを用いた入力の双方の入力が受け付けられるため、ユーザは任意の入力方法でロック番号を入力できる。よってユーザは、回転キー14iを回転させながら数字を入力している最中にダイヤルキー15aを用いて数字を直接入力したり、ダイヤルキー15aを用いて数値を直接入力している最中に回転キー14iを回転させて数字を変更させたりすることができる。
【0044】
まず、ロック制御部27は、回転キー14iが回転されたか否かを判断する(S201)。この際、ロック制御部27は、例えば回転キー14iが時計回りまたは反時計回りに45°回転されたことに基づいて、回転キー14iが回転されたものと判断する。回転キー14iが回転されていない場合(S201のNo)は、ロック制御部27はロック番号入力処理を終了する。
【0045】
回転キー14iが回転された場合(S201のYes)は、ロック制御部27は、所定の桁数の数字が入力されたか否かを判断する(S203)。ここでいう所定の桁数は、ロック番号として設定可能な最大桁数であり、例えば8桁である。
【0046】
所定の桁数の数字が入力されている場合(S203のYes)は、ロック制御部27は、ユーザに対して、入力可能な桁数を超えている旨を警告する(S205)。図10(A)は、既に7桁の数字が入力・確定されているとともに、「6」の数字が入力された状態を示すディスプレイ12の表示画面30の画面図である。図10(B)は、その後、回転キー14iが逆周りに回転されて、「6」の数字が確定された状態を示すディスプレイ12の表示画面30の画面図である。その後、ユーザが更に回転キー14iを回転させて9桁目の数字を入力しようとすると、ロック番号は8桁しか入力できないため、図10(C)に示すように、例えば警告音を発生させたり携帯電話機1を振動させたりすること等により、ユーザに対して警告する。そしてロック制御部27は、ロック番号入力処理を終了する。
【0047】
所定の桁数の数字が入力されていない場合(S203のNo)は、ロック制御部27は、ステップS201における回転が順方向であるか否かを判断する(S207)。この際、ロック制御部27は、ステップS203における回転が前回の回転方向と同一の方向であった場合に、順方向であると判断する。ユーザは、入力中の数字を変更したい場合に、回転キー14iを同一方向に連続的に回転させるので、ステップS203における回転が順方向であった場合(S207のYes)は、ロック制御部27は、入力対象となっている桁に入力されている数字に「1」を加算する(S209)。
【0048】
また、ユーザは、入力中の数字を確定するとともに新たに次の桁の数字を入力したい場合に、回転キー14iをそれまでとは逆方向に回転させるので、ステップS203における回転が逆方向であった場合(S207のNo)は、ロック制御部27は、まず入力対象となっている桁に入力されている数字を確定する(S211)。
【0049】
ロック制御部27は、ディスプレイ12の表示画面30に表示されている数字(入力が確定された桁に入力されている数字)を、アスタリスク「*」で表記する(S213)。これにより、ユーザがロック番号を入力している間に、第三者によりディスプレイ12が見られてしまった場合であっても、確定されたロック番号が漏洩してしまうことが防止される。そしてロック制御部27は、入力対象の数字を次の桁に移動して(S215)、ロック番号入力処理を終了する。
【0050】
なお、図11(A)に示すように、回転キー14iを用いてロック番号の入力を行っているときに、数字とは関係のない無効の操作キー14(例えばメールキー14aやWebキーb等)が入力された場合には、この入力は無効となる。このとき、図11(B)に示すように、ディスプレイ12の表示画面30における表示は変更されず、そのままの状態が維持される。
【0051】
そして、その後に回転キー14iが順方向に回転された場合には、例えば図11(A)に示すように、回転前に「3」の数字が入力されていた場合には、図11(C)に示すように、「3」の数字に「1」が加算された「4」の数字が入力される。一方で、その後に回転キー14iが逆方向に回転された場合には、例えば図11(A)に示すように、回転前に「3」の数字が入力されていた場合には、11(D)に示すように、この「3」の数字の入力が確定されるとともに、この桁の数字がアスタリスク「*」で表示され、入力対象が次の桁に移動し、次の桁に「1」の数字が入力される。
【0052】
ユーザは、図7(C)に示すように、ロック番号の全ての桁の入力を終えると、例えばOKキー14gを押下することにより、ロック番号の入力を完了させる。ロック制御部27は、入力が完了されたか否かを判断する(S109)。この際、ロック制御部27は、例えばOKキー14gが押下されたことに基づいて、ロック番号の入力が完了されたものと判断する。ロック番号の入力が完了されていない場合(S109のNo)は、ステップS105に戻って、ロック制御部27は再びロック番号の入力の終了が指示されたか否かを判断する。
【0053】
ロック番号の入力が完了された場合(S109のYes)は、ロック制御部27は、ロック番号の認証を行う(S111)。すなわちロック制御部27は、入力されたロック番号と予め記憶部26に記憶されているロック番号とを比較し、双方が一致するか否かを判断する。
【0054】
認証に失敗した場合、すなわち入力されたロック番号と予め記憶部26に記憶されているロック番号とが一致しなかった場合(S111のNo)は、ロック制御部27は、ユーザに対して警告を発生する(S113)。この際、ロック制御部27は、例えば図7(D)に示すように、ディスプレイ12の表示画面30にロック番号が間違っている旨を示す文字列を表示したり、警告音を発生させたりする等により、ユーザに対してロック番号が間違っている旨を警告する。そしてロック制御部27は、ロックを解除することなく、ロック解除処理を終了する。
【0055】
認証に成功した場合、すなわち入力されたロック番号と予め記憶部26に記憶されているロック番号とが一致した場合(S111のYes)は、ロック制御部27は、携帯電話機1のロックを解除する(S115)。そして主制御部20は、ステップS101にて起動が指示された機能を起動する(S117)。例えばステップS101にて音声発呼機能の起動が指示された場合には、主制御部20はメール機能を起動して、図7(E)に示すように、ディスプレイ12の表示画面30にメール機能の画面を表示する。
【0056】
このようにして携帯電話機1は、閉じた状態でロックが設定されているときに、ユーザにより外部に露出するように設置された回転キー14iが回転されることによって数字を入力することができ、その入力されたロック番号を用いて認証を行い、認証に成功すれば閉じた状態のままでロックを解除することができる。
【0057】
また、携帯電話機1を閉じた状態にしたままで、回転キー14iを用いてロック番号が入力されているときに、携帯電話機1が開いた状態に変形されて、ダイヤルキー15aを用いてロック番号が入力された場合には、このダイヤルキー15aからの入力も同時に受け付けることができる。同様に、携帯電話機1を開いた状態にして、ダイヤルキー15aを用いてロック番号が入力されているときに、回転キー14iを用いてロック番号が入力された場合には、この回転キー14iからの入力も同時に受け付けることができる。
【0058】
携帯電話機1は、閉じた状態でロックが設定されているときにメールを受信した際に、ステップS101乃至S117の処理によりロックが解除された場合に、この受信メールに対して簡単にすばやく返信メールを送信する機能を備えている。携帯電話機1がこのメール返信処理を行う際の手順について、図12に示すフローチャート、及び図13に示す画面遷移図に基づいて説明する。なお、携帯電話機1は始めに閉じた状態でロックが設定されているものとする。
【0059】
始めに主制御部20は、携帯電話機1がメールを受信したか否かを判断する(S301)。携帯電話機1がメールを受信していない場合(S301のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。携帯電話機1がメールを受信した場合(S301のYes)は、主制御部20は、携帯電話機1に設定されていたロックが解除されたか否かを判断する(S302)。
【0060】
すなわち、携帯電話機1がメールを受信したときに、主制御部20は、例えばディスプレイ12の表示画面30に、メールを受信した旨を表示して、ユーザに対してこの受信メールを閲覧するか否かを判断するように促す。そして、ユーザが受信メールを閲覧するために所定の操作キー14を押下した場合には、ロック制御部27は、ステップS101乃至S117の処理を行って、携帯電話機1に設定されているロックを解除する。
【0061】
このとき、ロック制御部27は、ステップS103にて、例えば図13(A)に示すように、ディスプレイ12の表示画面30にロック番号の入力欄31を表示して、ユーザに対してロック番号の入力を促し、ステップS107にて、ユーザによりロック番号が入力されると、ステップS111にて、入力されたロック番号と予め記憶部26に記憶されたロック番号との認証を行い、認証に成功した場合には、ステップS115にて、携帯電話機に設定されているロックを解除する。
【0062】
ロックが解除されなかった場合(S302のNo)は、主制御部20は、受信メールの閲覧を行わずにメール返信処理を終了する。なお、主制御部20は、例えばユーザが受信メールの閲覧を指示しなかった場合や、所定時間以内に携帯電話機1のロックが解除されなかった場合に、ロックが解除されなかったものと判断すると良い。
【0063】
携帯電話機1に設定されていたロックが解除された場合(S302のYes)は、主制御部20は、ステップS301にて受信したメールをディスプレイ12の表示画面30に表示する(S303)。この際、表示画面30には、例えば図13(B)に示すように、受信日時、送信元、タイトル、本文等のメール情報が表示されるとともに、この受信メールに対して返信メールを作成するための返信ボタン32、受信メールの表示を終了するためのOKボタン33、受信メールに対して様々な処理を行うためのサブメニューボタン34が表示される。また、サブメニューボタン34に対応する操作キー14が押下された場合には、表示画面30には、例えば図13(C)に示すように、「返信」、「クイック返信」等のサブメニューが表示される。
【0064】
主制御部20は、ステップS301にて受信した受信メールに対する返信メールの作成が指示されたか否かを判断する(S305)。この際、主制御部20は、例えば返信ボタン32またはサブメニューボタン34に対応する操作キー14が押下された場合に、返信メールの作成が指示されたものと判断し、OKボタン33に対応する操作キー14が押下された場合に、返信メールの作成が支持されていないものと判断する。返信が指示されていない場合(S305のNo)は、主制御部20は、ステップS303にて表示したメール情報の表示を終了して、返信メールを作成せずにメール返信処理を終了する。
【0065】
返信メールの作成が指示された場合(S305のYes)は、主制御部20は、ステップS305にて指示されたのが、クイック返信か否かを判断する(S307)。クイック返信とは、受信メールに対して、複数の選択肢の中からユーザが選択することのみにより、メールの本文を入力して返信メールを作成し、このメールを返信する返信方法である。
【0066】
この際、主制御部20は、例えば返信ボタン32に対応する操作キー14が長押しされた場合や、サブメニュー33に対応する操作キー14が押下されたことにより表示されたサブメニューから「クイック返信」が選択された場合等に、クイック返信が指示されたものと判断する。また主制御部20は、例えば返信ボタン32に対応する操作キー14が短押しされた場合や、サブメニュー34に対応する操作キー14が押下されたことにより表示されたサブメニューから「返信」が選択された場合等に、クイック返信ではない通常の返信が指示されたものと判断する。
【0067】
ステップS305にて指示されたのがクイック返信であった場合(S307のYes)は、主制御部20は、返信メールの本文とする定型文のリストをディスプレイ12の表示画面30に表示する(S309)。このとき表示画面30には、例えば図13(D)に示すように、「Thank you」、「ありがとう」、「OK」等の定型文が羅列されて表示されるとともに、定型文のカテゴリを設定するためのカテゴリボタン35、選択されている定型文を決定するための選択ボタン36が表示される。例えば定型文は、「あいさつ」、「返事」等のカテゴリごとに分類されていて、ユーザにより選択されたカテゴリに基づいて、このカテゴリに属する定型文が同時に表示される。
【0068】
ユーザは、例えばカテゴリボタン35に対応する操作キー14(例えばメールキー14a)を押下して定型文のカテゴリを決定し、回転キー14iを回転させたり方向キー14hを押下したりすることにより所望の定型文を選択して、選択ボタン36に対応する操作キー14(例えばOKボタン14g)を押下することにより、メールの本文に入力される定型文を決定する。
【0069】
主制御部20は、メールの本文に入力される定型文が選択されたか否かを判断する(S311)。定型文が選択されていない場合(S311のNo)は、主制御部20は定型文が選択されるまで待機する。定型文が選択された場合(S311のYes)は、主制御部20は、選択された定型文を返信メールの本文に設定する(S313)。
【0070】
例えば図13(D)に示すように、ステップS311にて「ありがとう」の定型文が選択された場合には、ディスプレイ12の表示画面30に、図13(E)に示すようなメール作成画面が表示され、このメール作成画面において、ステップS313にて「ありがとう」の定型文が返信メールの本文として設定される。そして主制御部20は、この返信メールをステップS301にて受信したメールの送信元に対して送信する(S315)。
【0071】
ステップS305にて指示されたのがクイック返信でなかった場合(S307のNo)は、主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面30に通常のメール作成画面を表示する(S317)。そして、ユーザは携帯電話機1を開いた状態に変形させて、ダイヤルキー15aを用いて返信メールの本文を入力する。
【0072】
主制御部20は、本文が入力されたか否かを判断する(S319)。この際、主制御部20は、例えば通常のメール作成画面において本文が入力されて、OKボタン14gが押下されたことに基づいて、本文が入力されたものと判断する。本文が入力されていない場合(S319のNo)は、主制御部20は本文が入力されるまで待機する。本文が入力された場合(S319のYes)は、主制御部20は、この作成された返信メールをステップS301にて受信したメールの送信元に対して送信する(S315)。
【0073】
そして主制御部20は、携帯電話機1に再びロックを設定する(S321)。このとき主制御部20は、ステップS315にてメールを送信してから所定時間が経過したことに基づいて、携帯電話機1にロックを設定しても、ステップS315にてメールを送信した直後に携帯電話機1にロックを設定しても良い。または、ユーザの操作キー14やサイドキー17を介した入力に基づいて、携帯電話機1にロックを設定しても良い。
【0074】
このようにして携帯電話機1は、ロックが設定されているときにメールを受信した場合に、閉じた状態のままで、回転キー14iを用いて入力された数値に基づいてロックを解除するととともに、ユーザがこの受信メールに対する返信メールを簡単に作成したい場合に、定型文を提示して回転キー14iを用いて選択させ、この選択された定型文が本文に設定された返信メールを送信する。これにより、ユーザは、携帯電話機1を閉じた状態にしたままで、受信メールに対する返信メールを送信することができる。
【0075】
なお、回転キー14iを用いて数値を入力する方法として、順方向の回転で入力対象の桁に入力されている数値に「1」を加算して、逆方向の回転で入力対象の桁に入力されている数値を確定をする方法について説明したが、これに限定されない。例えば、図14(A)に示すように、時計回りの回転で入力対象の桁に入力されている数値に「1」を加算
し、反時計回りの回転で入力対象の桁に入力されている数値に「−1」を加算(「1」を減算)するとともに、図14(B)に示すように、方向キー14hの正面視右側を押下することにより入力対象の桁に入力されている数値を確定して次の桁に移動し、方向キー14hの正面視左側を押下することにより入力対象の桁に入力されている数値をクリアするようにしても良い。
【0076】
実施形態の携帯電話機1によると、常に外部に露出する位置に回転キー14iを備え、ロックが設定されているときに、ユーザが、この回転キー14iを回転させることによりロック番号を入力してロックを解除することが可能となる。
【0077】
また、本発明に係る携帯電話機1によると、常に外部に露出する位置に回転キー14iを備え、ロックが設定されているときにメールを受信した場合に、ユーザが、この回転キー14iを回転させることによりロック番号を入力してロックを解除するとともに、簡単に返信メールを送信することが可能となる。
【0078】
本発明の説明として、携帯電話機1を例にとって説明したが、これに限らず、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)等、回転キー及びロック機能を備えている電子機器であれば、任意の電子機器であっても良い。
【符号の説明】
【0079】
1…携帯電話機,10…上筐体,11…下筐体,12…ディスプレイ12…スピーカ,14、15…操作キー,16…マイクロフォン,17…サイドキー,20…主制御部,21…電源回路部,22…操作入力制御部,23…表示制御部,24…音声制御部,25…通信制御部,25a…アンテナ,26…記憶部,27…ロック制御部,30…表示画面,31…入力欄,32…返信ボタン,33…OKボタン,34…サブメニューボタン,35…カテゴリボタン,36…選択ボタン。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字を入力する操作手段と、
文字を入力するキーとを有し、
前記操作手段が外部に露出し、前記キーが露出していない第1の状態と、
前記操作手段と、前記キーとが外部に露出している第2の状態とを取りうる電子機器であって、
所定の機能の起動が禁止されているロック状態で、前記操作手段により入力された文字と前記キーにより入力された文字とを含む文字列と、予め定められた所定の文字列とを比較することにより、前記ロック状態の解除の可否を判断するロック制御部、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記文字列は、
前記第1の状態において、前記操作手段により入力された第1の文字と、
前記第1の文字の入力を受け付けた後、前記第1の状態から前記第2の状態に遷移した場合に、前記キーにより入力された第2の文字と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項1】
文字を入力する操作手段と、
文字を入力するキーとを有し、
前記操作手段が外部に露出し、前記キーが露出していない第1の状態と、
前記操作手段と、前記キーとが外部に露出している第2の状態とを取りうる電子機器であって、
所定の機能の起動が禁止されているロック状態で、前記操作手段により入力された文字と前記キーにより入力された文字とを含む文字列と、予め定められた所定の文字列とを比較することにより、前記ロック状態の解除の可否を判断するロック制御部、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記文字列は、
前記第1の状態において、前記操作手段により入力された第1の文字と、
前記第1の文字の入力を受け付けた後、前記第1の状態から前記第2の状態に遷移した場合に、前記キーにより入力された第2の文字と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−213204(P2012−213204A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−132033(P2012−132033)
【出願日】平成24年6月11日(2012.6.11)
【分割の表示】特願2008−244775(P2008−244775)の分割
【原出願日】平成20年9月24日(2008.9.24)
【出願人】(310022372)富士通モバイルコミュニケーションズ株式会社 (219)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年6月11日(2012.6.11)
【分割の表示】特願2008−244775(P2008−244775)の分割
【原出願日】平成20年9月24日(2008.9.24)
【出願人】(310022372)富士通モバイルコミュニケーションズ株式会社 (219)
【Fターム(参考)】
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