説明

電気アーク溶接用電源

【課題】電気アーク溶接用3段電源を提供し、該電源は、動作時に効率的であり、良好な溶接性能を有し、かつより強力である。
【解決手段】AC入力及び第1のDC出力信号を有する第1ステージと、第1のDC出力信号に接続された入力と、所定のデューティサイクルで、前記入力を第1の内部高周波AC信号に変換する高周波でスイッチングされるスイッチからなるネットワークと、第1の内部高周波AC信号によって駆動される一次巻線と第2の内部高周波AC信号を生成する二次巻線とを有する絶縁変圧器と、前記スイッチのデューティサイクルに関連する大きさで、第2の内部高周波AC信号を第2のDC出力信号に変換する整流器とを有する非調整型DC/DCコンバータである第2ステージと、第2のDC出力信号を電気アーク溶接プロセスにおける溶接のための溶接出力に変換する第3ステージとで構成したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気アーク溶接の分野に関し、より具体的には、そのような溶接のための電源及び新規な電源の利用によって実施される方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電気アーク溶接は、金属電極と被加工物との間にACまたはDC電流を流すことを必要とし、この場合、該金属電極は、通常、有心金属ワイヤまたは固体金属ワイヤである。電源は、アークが、繰り出される溶接ワイヤの端部を溶融して、その溶融金属を該被加工物に付着させるように、所定の電流パターンおよび/または該繰り出す電極ワイヤと被加工物との間の極性を生成するのに用いられる。電源には、様々なコンバータ技術が用いられるが、最も有効なものは、インバータをベースとする電源であり、この場合、スイッチングネットワークは、高周波で作動して、溶接プロセスのための所望の波形または電流レベルを生成するスイッチを含む。インバータタイプの電源は、Blankenshipの米国特許第5,278,390号明細書で論じられており、この場合、該インバータは、本発明の好適な実施形態に従って作動する。この好適な動作手順は、オハイオ州クリーブランドのリンカーン・エレクトリック・カンパニー(Lincoln Electric Company)により開発された“波形制御技術”を必要とし、この場合、実際の波形は、通常、18kHz以上の周波数で生成された一連の短いパルスによって生成され、該短いパルスからなる群が、波形ジェネレータによって制御される特性を有している。この公知のタイプのインバータ制御技術は、本発明の好適な実施形態において用いられ、詳細に説明する必要はない。標準的な電源技術により、上記電源のインバータ段への入力信号は、サイン波電源からの電流に整流される。適当な力率補正コンバータは、共通の実施であり、Kookenの米国特許第5,991,169号明細書に示されているように、インバータスイッチングネットワーク自体の一部であるか、あるいは、Churchの同第6,177,645号明細書に示されているように、該インバータ段の前に設けられている。実際に、力率補正コンバータまたは段を有する電源は、長年にわたって、溶接技術において知られている。ブーストコンバータの形をとる、入力力率補正コンバータを用いる他の電源が、Churchの米国特許第6,504,132号明細書に示されている。Churchのこれらの2つの特許及びKookenの特許は、本発明に関する背景情報及び技術として、本願明細書に援用する。Kookenの米国特許第5,991,169号明細書及びChurchの同第6,504,132号明細書において、実際の溶接電流は、出力チョッパまたはバック(buck)コンバータによって調整され、絶縁は、インバータ段の出力または入力ブーストコンバータの出力における変圧器によって得られる。電源のためのこれらの様々なトポロジーは、アーク溶接技術においては常識である。これらの従来の技術の特許においては、実際の溶接電流、電圧または電力は、電源の出力段において、または該出力段の前で調整され、その出力段は、インバータまたはチョッパである。該インバータも該チョッパも、本発明に先行するような、調整型溶接段を駆動する固定された低電圧DCバスを生成するように調整されていない。
【0003】
溶接動作の絶縁は、ほとんどの溶接用電源の特性である。“溶接”という用語は、“プラズマ切断”を含む。Vogelの米国特許第5,991,180号明細書においては、ブーストコンバータを用いたプリレギュレータが、溶接調整後に設けられた出力絶縁変圧器を有し、かつ溶接動作を直接駆動するチョッパとして開示されているコンバータに割当てられている。この電源において、該チョッパネットワークは、所望の調整された出力溶接電流を生成するように制御され、絶縁は、出力段において形成される。同様に、Thommesの米国特許第5,601,741号明細書は、実際の溶接動作に対して調整された出力信号を与えるパルス幅変調制御インバータを駆動するブーストコンバータを開示している。Vogel及びThommesの両米国特許においては、第2の段が、プリレギュレータから溶接動作へ力率制御電流を流すように調整される。溶接調整は、該第2の段で行われ、通常、パルス幅変調制御回路によって駆動される。Vogel及びThommesの両米国特許は、背景技術として本願明細書に援用する。Moriguchiの米国特許第6,278,080号明細書においては、インバータ型電源が、所望の溶接電流を制御するように調整される。絶縁は、制御された第2の段のインバータと、DC溶接動作として開示されている溶接出力との間の変圧器によって得られる。同様の電源は、Moriguchiの米国特許第5,926,381号明細書及びMoriguchiの同第6,069,811号明細書に示されており、制御電流の該インバータ段からの絶縁は、該インバータの出力において行われ、該溶接動作を直接駆動する。Moriguchiの米国特許第5,926,381号明細書は、第1段のブーストコンバータの出力における電圧を用いて、調整型インバータ段またはブーストコンバータ自体のいずれかのためのコントローラ電圧を供給する共通の構成を開示している。Moriguchiの3つの特許は、従来技術の電源を示す背景情報として本願明細書に援用し、この場合、調整型インバータは、絶縁のために用いられる出力変圧器に向けられる制御された溶接電流を生成するために、入力ブーストコンバータまたは整流器のDC出力によって駆動される。上記絶縁変圧器の二次AC信号は、溶接動作に直接用いられる。本発明の新規な電源において用いられるような第3段トポロジーはない。
【0004】
次に、非溶接技術について説明すると、本発明の態様は、DC/DC第2段コンバータの出力に同期整流器素子を用いている。同期整流器は、共通の実施であり、1つのそのような整流器は、Boylanの米国特許第6,618,274号明細書に示されている。Calkinの米国特許第3,737,755号明細書は、低電力用DC/DCコンバータを開示しており、この場合、固定された調整電流は、非可変出力DC信号を供給するために、非調整型インバータに流される。入力DC信号が、インバータの固定出力DC信号を制御するために調整することができる唯一のパラメータであるように、該非調整型インバータのいかなる制御も、該インバータの入力側で行われる。このことは、該インバータが、制御された固定出力信号を生成するように、該信号の該インバータに対する制御を必要とする仕組みである。このことは、本発明の利用によって予想されるのとは異なるコンセプトであるが、同期整流器及び非調整型インバータのバージョンを説明するために、Boylan及びCalkinの特許における非溶接の一般的な背景技術を本願明細書に援用し、この場合、いかなる調整も、入力DC信号のレベルを制御することにより、上記インバータの前で実行される。それらの特許のいずれも、溶接用電源に関係なく、同期整流器素子及び非調整型インバータ等の一般的な技術コンセプトとしてのみ本願明細書に援用する。最少の高調波ひずみを、コンバータに流れる電流に伝える非溶接2段AC/DCコンバータは、Smolenskiの米国特許第5,019,952号明細書に示されている。該負荷は、可変ではなく、かつ溶接動作において要求されるような調整を必要としない。この特許は、電気アーク溶接用電源の要求に決して関連していない一般的な技術を説明するために援用する。
【0005】
これらの特許は、溶接動作によって調整すべき電源に関する本発明の背景を構成し、この場合、そのような調整は、実際の溶接動作の平均電流、平均電圧及び電力のフィードバックループによるものである。固定負荷電源は、一般的な技術情報としてのものを除いて、本発明に関係ない。
【0006】
従来、電源内のインバータは、電流、電圧または電力等の溶接動作におけるパラメータによって調整された溶接電流を出力する。このインバータは、一般に、パルス幅変調器によって制御され、高周波で作動するスイッチのデューティサイクルは、デューティサイクルが実質的に100%未満に調整されるように、溶接動作からのフィードバックによって制御された。このタイプのPWM制御型インバータは、調整型単段インバータと呼ばれる。このようなインバータは、電源の出力を形成し、該電源の最終段であった。より低いデューティサイクルは、より高い一次電流及びより多い損失をもたらした。該インバータの効率は、溶接に適した出力信号を生成するために、該単段インバータの出力を調整するという要求によって生じるデューティサイクル調節により変化した。最終段が調整型単段インバータである電源を用いると、熱損失、低効率、高コスト及び構成要素のサイズの増大が生じていた。それらの理由のため、いくつかの溶接電源の製造者は、高コスト及び他の困難さを伴うためインバータを使用しないので、インバータ電源よりも良好な電源を市場に出していた。出力を絶縁し、かつ溶接に適した電流を生成する目的のために該電流を調整するという2つの機能を有していたインバータ段は、回避すべきであった。背景として本願明細書に援用するHoversonの米国特許第6,723,957号明細書を参照されたい。
【0007】
【特許文献1】米国特許第5,278,390号明細書
【特許文献2】米国特許第5,991,169号明細書
【特許文献3】米国特許第6,177,645号明細書
【特許文献4】米国特許第6,504,132号明細書
【特許文献5】米国特許第5,991,180号明細書
【特許文献6】米国特許第5,601,741号明細書
【特許文献7】米国特許第6,278,080号明細書
【特許文献8】米国特許第5,926,381号明細書
【特許文献9】米国特許第6,069,811号明細書
【特許文献10】米国特許第6,618,274号明細書
【特許文献11】米国特許第3,737,755号明細書
【特許文献12】米国特許第5,019,952号明細書
【特許文献13】米国特許第6,723,957号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の主な目的は、電気アーク溶接用3段電源の提供であり、該電源は、動作時に効率的であり、良好な溶接性能を有し、かつより強力である。
本発明のまた別の目的は、以下に述べるような電気アーク電源の提供であり、該電気アーク電源は第2段を有し、この場合、DCバスが、変換の調整なしで、絶縁変圧器を介してDCバスに変換される。
【0009】
本発明の他の目的は、AC信号を、溶接に適したDC電流に変換する方法の提供であり、該方法は、前期AC入力を、第1のDC出力と呼ばれるDC信号に整流して変換することを含む。該DC信号は、絶縁されたDCバスに変換された後、溶接に適した電流を生成するために、溶接動作のパラメータによって制御される調整段を作動させるのに用いられる。
【0010】
本発明の別の目的は、以下に述べるような電源及び方法の提供であり、該電源及び方法は、損失を防ぐために、固定されたデューティサイクルで、約18kHz以上及び約100kHzの高いスイッチング周波数を用いる。
【0011】
本発明のまた別の目的は、以下に述べるような電気アーク溶接及び方法に適した電源の提供であり、該電源及び方法は、低減された磁気損失、低減された構成要素サイズを有し、電気アーク溶接に適した効率的な電源を提供する。
【0012】
本発明のさらに別の目的は、電気アーク溶接用電源及び該電源を用いる方法の提供であり、該電源及び方法は、溶接のために調整される出力段が、絶縁構成を含む必要がないような絶縁を実現できる非調整型DC/DCコンバータを含む。
【0013】
本発明の他の目的は、電気アーク溶接用電源及び該電源を用いた方法の提供であり、該電源及び方法は、DC/DC非調整型インバータを含み、この場合、該インバータの出力は、該インバータへの入力よりもかなり低い電圧である。よって、溶接電圧に変換される必要のある低電圧を出力することによって、効率が良くなる。
これら及びその他の目的及び効果は、添付図面と共に解釈すれば、以下の説明から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、電源のインバータが、従来のような第2段であるが、溶接に適した電流を生成する実際の調整を実行するために、第3段を付加することができるように調整されない、電気アーク溶接(プラズマ切断)用電源に関する。この3段コンセプトを用いることにより、該インバータは、非常に高周波のスイッチングで作動することができ、出力の第3段は、低周波のスイッチングで作動するチョッパとすることができる。従って、該スイッチング周波数は、出力溶接電流の実際の調整に用いられるパルス幅変調インバータ段において高周波を用いる必要性とは対照的に、該段によって実行される機能によって最適化される。さらに、該調整型第3段に対する絶縁された固定DC電圧は、入力コンバータ段からのDC電圧よりも実質的に低く、かつ実際の溶接出力電圧よりもかなり高くすることができる。
【0015】
本発明は、パルス幅変調インバータが、単に、第2段のパルス幅変調インバータへのフィードバック信号を伴わずに、絶縁固定出力DCバスを生成する第2段である電源のための新規な構造を含む。この絶縁されたバスは、溶接に適した電流を生成するための実際の溶接パラメータによって調整される第3段で用いられる。従って、本発明は、必要な絶縁をもたらすだけではなく、溶接調整がなされる第3段によって使用される固定DC出力バスを形成する非調整型第2段を含む。該非調整型第2段インバータは、該電源の動作中に固定されるデューティサイクルを伴って高周波で作動する。該周波数は、18kHzより高く、好ましくは、約100kHzである。該デューティサイクルは、様々なレベルで固定されるが、好適なデューティサイクルは、本発明の利用により得られる最大効率レベルをもたらす100%程度である。固定された高デューティサイクルの利用は、位相変調器制御型インバータの第2段の電流環流時間を最少化して、熱増加効率を実質的に低減する。本発明の態様によれば、上記第2の非調整型インバータ段の出力は、公知の同期整流器素子を用いた整流器であり、該素子は、該第2段の非調整型インバータの内部絶縁変圧器の二次巻線によって制御される。該第2段の出力に同期整流素子を用いることにより、上記電源の総効率のさらなる改善がなされる。本発明を用いることにより、上記第1段は、入力整流器、または力率補正コンバータを有する入力整流器となる。第1段力率補正コンバータが好適である。このコンバータは、標準的な整流器の後にあり、あるいは、該整流器と組み合わせることができる。当然、このコンバータは、受動力率補正コンバータ、または、ブースト、バックまたはバック+ブーストコンバータ等の能動コンバータとすることができる。本発明の第1段は、固定電圧を有する第1のDCバスを形成する。上記電源に対して標準的な第1段を用いることにより、非調整インバータへの入力DCバスである第1のDC出力信号は、約400〜900ボルトDCの値に調整及び固定することができる。新規な電源の第2段を構成する非調整の絶縁インバータの出力は、上記第1段からの入力DCバスとの一定の関係を有する固定DCバスである。該第2のDCバスまたは出力の電圧は、実質的に、該第1段からのDCバスの電圧よりも小さい。従って、該電源は、上記力率補正コンバータからの入力DCバスと一定の厳密な関係を有する第2のDCバスを形成する。標準的な実施によれば、上記第2段非調整インバータは、上記二次巻線が上記電源の入力と絶縁されるように、一次巻線及び二次巻線を有する絶縁変圧器を含む。該非調整の第2段インバータは、該第2段インバータの動作を最適化するようなスイッチング周波数で作動することができる。従って、上記新規な非調整の第2段インバータの構成要素のサイズ及びコストを低減するために、非常に高いスイッチング周波数が用いられる。位相制御を伴う一定のデューティサイクルを用いることにより、スイッチング素子における電圧及び電流サージは、ソフトなスイッチング動作を生じるように低減される。実際に、好適な実施形態において、デューティサイクルは、スイッチが完全にオンまたは完全にオフになるように、100%に固定される。このことは、上記第2段における環流電流を劇的に低減し、かつ上記電源の溶接出力と該電源のAC入力を絶縁するという機能も実現できる上記第2段インバータの動作特性を大幅に向上させる。上記第2段の非調整インバータにおけるスイッチング素子を完全にオン状態で作動させることにより、このインバータは、高効率を有し、かつ動作が非常にフレキシブルになる。絶縁変圧器は、上記非調整の第2段の入力側の上記固定DCバス(上記第1段からの“第1の出力信号)と、この第2段の出力のDC出力バス(“第2のDC出力信号”)の関係を決める。従来のいくつかの電源においては、非調整インバータの絶縁変圧器の一次巻線におけるデューティサイクルは、溶接動作によって調整される。本発明で用いられる新規な電源の第1段または第2段のいずれかにおける溶接動作による調整はない。
【0016】
本発明は、第2段が非調整絶縁段であり、第3段が、インバータまたはチョッパ等の調整素子である、3段電源を含む。該第2段インバータよりも小さいスイッチング周波数を有するチョッパが好適であり、本発明の実際の実施において用いられる。該チョッパは、該電源の出力溶接特性を良好に制御する。チョッパ段がその後に続く非調整絶縁段を有するインバータは、従来のインバータをベースとする電源で用いられるような単段(調整型)インバータよりも効率的な電源を形成する。上記第2段がインバータである電源は、該インバータの定格動作電圧の少なくとも2倍の最大出力を有する。2段のみしかない場合、単段調整型インバータは、第2及び最終段を構成し、50%以下のエネルギ伝達時間で作動する。そのため、従来の2段電源のインバータは、本発明の新規な3段電源よりも、少なくとも2倍の一次電流を要する。本発明の非調整絶縁段は、同じ変圧器巻数比を用いたとしても、より高い効率を有する。このことは、上記第2段が、完全にオン状態で、あるいは、100%のデューティサイクルで作動している場合に特に重要である。従って、本発明は、エネルギ伝達時間を劇的に増加させ、かつ電気アーク溶接に用いるインバータをベースとする電源の第2段における絶縁変圧器の一次電流を低減する。
【0017】
溶接に用いる電源のインバータの通常の制御は、位相PWM制御であり、この場合、一次側のリード及びラギングスイッチの導通状態は、該インバータのエネルギ伝達時間を決めるオーバラップを有する。一次電流は、ソフトスイッチングを実現するため、非伝達時間中に環流させなければならない。そのため、本発明で用いる非調整型インバータの一次側は、少量のオフタイム及び非調整型インバータにおけるより少ない一次電流により、従来用いられていた単段調整型インバータの一次側よりもより効率的である。このことは、本発明を用いることの利点である。さらに、本発明を用いた場合、インバータ絶縁段または第2段のスイッチング周波数は、好ましくは、出力チョッパ第3段のスイッチング周波数よりもかなり高い。IGBTおよび本発明で用いるチョッパのダイオードにおけるスイッチング損失は、標準的なインバータをベースとする電源の第2の調整段として用いられる単段インバータの出力整流ダイオードの損失よりも少ない。本発明で用いられるような非調整第2段は、好ましくは、フルブリッジインバータであるが、特に、一次側DCバスにおける電圧により、他の様々なインバータデザインを用いることができる。優先すべきことは、450ボルトバスまたは直列の2つの450ボルトバスに対して、600ボルトのIGBTスイッチを用いることである。上記第2段インバータは、制御フィードバックを有しておらず、かつ出力負荷要求に関係なくフルに駆動されるため、二次バス電圧は、変圧器巻数比により分割される一次バス電圧に常に等しい。このことは、該第2段が非調整型インバータであり、該第3段が調整型素子、好ましくはチョッパであるが、別法としてインバータである、電気アーク溶接用の3段インバータをベースとする電源を用いることの別の利点である。
【0018】
上記非調整型インバータの二次側におけるエネルギ損失は、標準的なダイオードが該第2段の出力整流器に用いられる場合の該一次側のエネルギ損失の約2倍である。この高い損失の理由は、絶縁変圧器が、二次巻線よりも実質的にかなり大きい一次巻線を有する巻数比を有する場合、二次電流が、一次電流よりもかなり大きくなるということである。従って、出力整流器の損失は、該第2段インバータの一次スイッチの伝導損よりもかなり高い。この状況を低減するため、本発明の態様は、同期整流素子として構成される非常に低いオン抵抗のFETを用いる。上記第2段の出力における同期整流素子の使用は、該インバータの二次側の伝導損を低減する。該二次側のダイオードは、一次側のスイッチがソフトにスイッチングされても、ハードにスイッチングされる。ソフトスイッチングは、該第2段インバータの一次側のスイッチの位相制御によるものである。逆方向回復電流は、上記第2段インバータが100kHz以上の周波数でスイッチングされる場合、オン抵抗損よりも多い二次ダイオードの損失をうける。そのため、一次スイッチング制御と二次同期整流制御との間に遅延を有することによる、スイッチング損失を低減するために、同期整流素子を用いることが好ましい。この概念を用いる能力は、本発明の3段電源の第2段を構成するインバータの二次側の出力整流器に同期整流素子を用いることの利点である。また、該インバータの二次側に同期整流素子を用いると、入力DCバスから第2段の出力DCバスへの電力総伝達においてうけるエネルギ損失が低減される。第2段の非調整型インバータが、常にフルに動作するのに用いられる場合、該同期整流器の制御が単純化されることは、既に確立されている。このことは、本発明の新規な電源における第2段として用いられる非調整型インバータの通常の動作状態である。該非調整型インバータの二次電圧は、同期整流素子を、本発明の第2段の非調整型インバータに用いられる絶縁変圧器の二次巻線の反対側に接続することにより、該同期整流素子のためのゲート駆動信号を生成するのに用いられる。同期整流素子を標準的なダイオードと比較すると、該同期整流素子は、低抵抗FETを用いて、上記非調整型インバータの二次側のエネルギ損失を低減する可能性がある。この低減は、50%程度にもなる。
【0019】
能動力率補正構成及び溶接動作に向けられるエネルギの緊密な出力制御を有する電気アーク溶接用電源は、少なくとも2つのスイッチング段を必要とする。これらの2つの段は、該電源に伝達され、該電源から外に伝達される瞬時エネルギを、適当なエネルギ蓄積要素を用いて、別々に調整することができることを保障する。すなわち、電気アーク溶接用の力率補正電源は、一般に、2つの独立したスイッチング制御回路を要する。該制御回路の一方は、溶接動作のためのエネルギまたは出力電流を制御するために用いられる。他方の制御回路は、該電源の第1段を形成する能動力率補正コンバータからのDC信号を制御するために用いられる。従って、力率補性能力を有する電気アーク溶接電源は、各々が、独立した制御要求を有する2つのスイッチングネットワークを必要とする。第1のスイッチング制御は、出力溶接電流のためのものであり、他方のスイッチング制御は、該電源の入力段における力率補正のためのものである。この第2のスイッチング制御は、該第1段の出力が、“DCバス”と呼ばれる固定DC電圧であることを保障する。該DCバス自体の電圧は、第1段のこのコンバータからのDCバスが、固定電圧レベルを有することを保障するために、該第1段コンバータを制御するのに用いられる。電気アーク溶接用のインバータをベースとする電源の要点を繰り返すと、該電源は、2つの独立したスイッチングネットワークと、それらのネットワークのための2つの制御回路とを必要とする。
【0020】
電気アーク溶接用のインバータをベースとする電源は、別の概念の必要条件を有する。該電源の段の一つは、可変入力AC信号と、溶接に適した調節された出力電流との間の電気的絶縁を実現できなければならない。該絶縁デバイスは、通常、変圧器の形をとる。従来の2段インバータをベースとする電源においては、該絶縁デバイスのための2つの配置がある。第1の実施例において、力率補正入力段は、絶縁されておらず、絶縁変圧器は、第2段の調整出力インバータに設けられている。別の実施例においては、絶縁は、第1段の力率補正コンバータ内にある。この第2の実施例において、非絶縁出力インバータまたは非絶縁コンバータは、第2段として用いることができる。該第1の実施例は、該電源の入力側におけるRMS電流に対する60Hz効果により、該第2の実施例よりもより効率的である。要点を繰り返すと、溶接電源の第2の概念の必要条件は絶縁である。
【0021】
溶接のための能動力率補正電源の2つの必要条件は、(a)2つの異なるスイッチングネットワークのための2つの別々の独立した制御回路と、(b)該電源の入力と該電源の出力を絶縁する適当な構造である。インバータをベースとする電源のこれらの基本的な必要条件は、本発明において実施される。非調整型インバータを用いる場合、非調整の第2段は、3段インバータをベースとする電源を含む固有の構成を形成する2つの調整型非絶縁段の間の絶縁段である。本発明の3段インバータは、両インバータに同じ力率補正プリレギュレータを用いると仮定すると、2段インバータをベースとする電源よりもより有効である。従って、本発明は、より有効であるが、電気アーク溶接に用いる電源に必要な本質的な特性もなお有している。2つの独立して制御されるスイッチングネットワークが存在する。絶縁段が存在する。これらの制約は、より効果的な溶接性能、および電力スイッチング要素のより効果的な熱配分を効率的に向上させかつ得るような方法で実現される。
【0022】
本発明の第2の非調整インバータ段は、システム絶縁を実行できるため、多くの種類の非絶縁型コンバータを力率補正プリレギュレータとして用いることができる。ブーストコンバータは、電流波形整形機能及びこの種の変換の連続ライン電流特性により、最もポピュラーなコンバータである。しかし、該ブーストコンバータの出力電圧は、最も高いライン電圧のピークよりも高く、このピークは、775ボルト程にもなる可能性がある。すなわち、第2段が調整されず、絶縁を形成する3段電源である他の能動力率補正レギュレータを、本発明と共に用いることができる。能動力率補正入力または第1段に対する他の選択肢のうちの1つは、一次電圧または第2段への入力バスを、電源に対する入力AC電圧信号のピークよりも低くすることができるような逓昇/逓降コンバータである。この種の力率補正コンバータは、低高調波を生じる。そのような力率コンバータは、バック+ブーストコンバータと呼ばれる。上記第2段に用いられる400〜500ボルトDCバスは、115ボルト〜575ボルトの入力AC電圧によって得られる。上記第1段へのAC電圧に関係なく、上記能動力率コンバータの出力電圧は、400ボルト〜500ボルトのレベルになるように制御される。他の種類の能動及び受動力率補正インバータを本発明において用いることができる。好適なコンバータは能動であり、それに伴って、第2の制御回路を要する第2のスイッチングネットワークを構成する。電気アーク溶接という用語を用いる場合、該用語は、プラズマ切断等の他の出力プロセスも含む。
【0023】
ここまで説明したように、本発明は、電気アーク溶接用の3段電源を含む。第3段におけるフィードバック制御は、溶接に適した出力電流を生成する。入力の第1段は、通常、第2のスイッチングネットワーク及び第2の独立した制御回路を要する能動力率補正コンバータである。この3段構造は、従来技術においては用いられていない。この構造を持たせることにより、付加された第2段は、単に、該第2段の一次側における高圧DCバスを、一次側と絶縁された第2段の二次側における低圧DCバスに変換するのに用いられる。従って、本発明は、該バスを溶接電力の調整に用いることができるように、該第2段の二次側にDCバスを含む。“バス”という用語は、制御された固定レベルを有するDC信号を意味する。本発明においては、“第1のDC出力”と呼ぶ入力段からの第1のDCバスがあり、この第1のDC出力は、制御されたDC電圧を有する。上記第2段の二次側には、“第2のDC出力”と呼ばれる第2のDCバスがあり、この第2のDC出力も制御されたDC電圧レベルである。非調整型インバータの二次側における第2のDCバスの生成は、これまでに説明したような非調整の第2段インバータの利用に関連する利点以外の利点を有する。該二次DCバスまたは第2のDC出力は、第3段の溶接制御回路に要する絶縁がないように、該第2段の一次側と絶縁されている。換言すれば、チョッパ等の出力制御回路は、固定された電圧レベルを有する入力DCバスを有する。実際には、該チョッパは、入力DCから該チョッパに引き出される制御電圧を有するコントローラを有する。この入力DC信号は、入力電力と絶縁されている。従って、出力段またはチョッパのコントローラのための制御電圧は、非絶縁のDC源から得ることができる。これは、通常、該チョッパへの入力信号である。該出力段で用いられる該コントローラのための制御電圧の独立した絶縁は、必要ない。上記第2段からの固定されたDCバスの利用は、溶接動作によって調整される出力の第3段へのDC電圧を、上記電源の通常の入力一次DCバス(“第1のDC出力”)よりもかなり低くすることを可能にする。従来、力率コンバータの出力は、ブーストコンバータの使用に基づく比較的高いレベルのDC信号である。この高DC電圧は、溶接に適した電流を出力する際に用いる調整型インバータ段に向けられる。本発明を用いることにより、上記力率コンバータの出力バスからの高電圧は、劇的に低減される。400ボルトのDCバスを15ボルトの制御電力に変換することよりも、100ボルトのDCバスを15ボルトの制御電力に変換することの方がより効率的である。第2の低圧DCバスのこの生成は、本発明の3段電源の実質的な利点である。
【0024】
本発明によれば、電源が、AC入力及び第1のDC出力信号を有する入力段を備える、電気アーク溶接プロセス用の電源が提供される。非調整型DC/DCコンバータの形をとる第2段は、第1のDC出力信号に接続された入力と、該第1のDC出力信号に対して所定の比の大きさを有する第1のDC出力信号と電気的に絶縁された第2のDC出力信号の形をとる出力とを有する。該電源は、第2のDC出力信号を、溶接プロセスのための溶接電流に変換する第3段を含む。本発明の別の態様によれば、新規な3段電源の第1段としての力率補正コンバータが提供される。該電源の第3段は、チョッパまたはインバータ等の調整型コンバータを含む。インバータを用いる場合、出力は、極性ネットワークまたはスイッチに向けられるDC信号であり、該スイッチは、該電源によるDC溶接を可能にする。極性スイッチは、溶接をDC負、DC正またはACのいずれかにすることを可能にする。チョッパまたはインバータを用いる該溶接プロセスは、MIG溶接等のシールドガスを用いて実行することができ、かつタングステン、有心ワイヤまたは固体金属ワイヤ等のいかなる種類の電極も用いることができる。本発明の態様によれば、非調整型DC/DCコンバータの出力は、上記第2段への入力よりも実質的に小さい。たいていの場合、該第2段の入力及び出力は、概して固定された大きさを有するDC電圧である。
【0025】
本発明は、該第1段が、通常、固定された第1のDC信号または“第1のDC出力”を生成するために調整される、電気アーク溶接のための3段電源に関する。この第1の固定されたDC信号、DCバスまたはDC出力は、第2段の非調整型インバータの一次側に接続されており、該インバータの二次側は、出力の第3段に向けられる固定されたDC出力信号である。第3段は、溶接に適した電流を生成する調整型スイッチングネットワークを有する。該調整型第3段は、電流、電圧または電力による溶接動作を制御するために、該溶接動作からのフィードバックループによって制御される。
【0026】
本発明の他の態様によれば、上記電源の第2段を構成する非調整型インバータのスイッチング周波数は、18kHzよりもかなり大きい。実際に、該第2段のスイッチング周波数は、該電源の調整型の第3段のスイッチング周波数よりもかなり大きく、通常、約100kHzである。このようにして、上記3段電源の第2段には、より小さな構成要素が用いられている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明は、電気アーク溶接での用途のための3段(ステージ)電源に関する。当然、溶接の概念は、プラズマ切断の関連する技術も含む。本発明は、AC信号を第1のDC出力バスに変換する入力段を有する。この出力バスは、本発明の好適な実施形態による固定電圧レベルを有し、溶接技術において用いられ、かつ図16に最もよく示されている新規な第2段の入力に向けられる。この新規な第2段は、絶縁構造を含み、かつDC入力バスに比例する第2のDC出力または第2のDCバスを有する非調整型インバータである。レベル関係は、該非調整型インバータの構造により固定される。該非調整型インバータは、18kHzより高く、好ましくは約100kHzの高いスイッチング周波数でスイッチが作動するスイッチングネットワークを有する。上記電源の第2段を構成する該非調整型インバータにおける該スイッチネットワークのスイッチング周波数は、小さい磁性構成要素の使用を可能にする。該非調整型インバータの絶縁されたDC出力は、上記電源の第3段に向けられる。この第3段は、溶接動作の電流、電圧または電力等の溶接パラメータによって調節されるチョッパまたはインバータである。従って、本発明の構造は、第1のDC信号を生成する入力段と、溶接動作で用いられる電流を調節する電源の第3段によって用いられる絶縁され固定されたDC電圧またはDCバスを生成する第2の非調整型DC/DC段とを有する。本発明の3つの実施例を図1〜図3に示す。図1の電源PS1は、第1段(ステージ)Iと、第2段(ステージ)IIと、第3段(ステージ)IIIとを含む。この実施形態において、段Iは、AC入力信号12を第1のDCバス14に変換するAC/DCコンバータ10を含む。入力12は、400〜700ボルトの間で変化することが可能な電圧を有する単相または三相ACライン電源である。コンバータ10は、(DC#1)とみなされるDCバス14を生成する整流器及びフィルタの形をとることが可能な非調整型デバイスとして描かれている。該AC入力信号はライン電圧であるため、DCバス14は、通常、均一な大きさである。非調整型インバータAは、DCバス14(DC#1)を第2のDCバスまたは第2のDC出力20(DC#2)に変換する絶縁変圧器を有するDC/DCコンバータである。出力20は、コンバータ30である段IIIへの電力入力を生成する。ライン20上のDC電圧は、ラインBにおいて、溶接に適した電流に変換される。フィードバック制御または調節ループCは、溶接動作におけるパラメータを検知し、コンバータ30の調節により、ラインB上の電流、電圧または電力を調節する。実際には、コンバータ30はチョッパであるが、インバータの使用も代替例である。図1に示すような3段電源PS1を持たせることにより、該第2段のスイッチングネットワークは、通常、コンバータ30のスイッチング周波数よりも高い周波数を有する。さらに、ライン20のDC電圧(DC#2)は、ライン14上の段IからのDC電圧(DC#1)よりもかなり小さい。実際には、インバータAには絶縁変圧器がある。該変圧器は、ライン20上に電圧を生成するのに用いられる第2の部分または二次側よりもかなり多い巻線を有する入力または第1の部分あるいは一次側を有する。実際のこの巻数比は、ライン20上の電圧が、ライン14上の電圧の1/4になるように、4:1である。
【0028】
本発明の包括的な構造を図1に示すが、図2は、電源PS2が、電源PS1と本質的に等しい段II及び段IIIを有し、しかし、入力段Iは、調節型DC/DCコンバータが後に続く整流器を含むAC/DCコンバータ40である。変換された信号は、第1のDCバス(DC#1)として示すライン14上のDC信号である。ライン14上の電圧は、公知の技術に従って、フィードバックライン42で示されるように調節される。従って、電源PS2においては、出力溶接コンバータ30は、フィードバックループCによって調節される。ライン14上の電圧は、ライン42として示すようなフィードバックループによって調節される。コンバータ40は、力率補正コンバータであるため、該コンバータは、ライン44で表わされるような電圧波形を検知する。電源PS2を用いることにより、第1のDCバス14は、入力12において異なる単相または三相電圧を有する固定DC電圧である。すなわち、出力20は、単に、ライン14上のDC電圧の変換である。DC#2は、上記絶縁変圧器によって決まるレベルを有する固定電圧と、非調整型インバータAのスイッチングネットワークの固定されたデューティサイクルとを有する。これは、段IIが、固定された第1のDC出力またはDCバスを、チョッパまたはインバータ等の調節型溶接コンバータを駆動するのに用いられる第2の固定されたDC出力またはDCバスに変換する非調節型インバータである、3つの独立した及び別個の段を用いる新規な電源の好適な実施である。別の代替例として、段Iは、ライン20のDC#2バスからのフィードバックにより調節することができる。このことは、図2に点線46で表わされている。
【0029】
図3の電源PS3は、本発明によって意図された3段電源の他の実施である。これは、好適な実施ではないが、本発明の3段電源は、溶接電流出力Bからのフィードバックループ52によって調節される入力コンバータ50を有することができる。3段電源のこの使用の場合、コンバータ50は、電源PS2の場合のようなライン14上の電圧によってではなく、溶接出力によって調節される。溶接出力Bによる調節の場合、コンバータ50は、力率補正段及び溶接レギュレータである。しかし、本発明のこの実施は、本発明によって意図されるような3段電源の完全な技術的開示のために開示されている。
【0030】
上述したように、入力段Iは、単相または三相AC信号12を、第2段IIを構成する非調節型インバータAによる使用のために、固定されたDCバス14(DC#1)に変換する。本発明の実施は、図1〜図3におけるライン14として示すDC電圧を生成するために、通常、段IにDC/DCコンバータを用いる。段IのDC/DCコンバータは、ライン12上に所望の電圧を生成するように選択することができる。これら3つのコンバータを図4〜図6に示し、入力整流器60は、それぞれ図4、図5及び図6に示すようなブーストコンバータ62、バックコンバータ64またはバック+ブーストコンバータ66であってもよいDC/DCコンバータに対する、ライン60a、60bのDC電圧を生成する。これらのコンバータを用いることにより、段IのDC/DCコンバータは力率補正チップを含み、該チップは、力率を補正できるようにし、それにより上記電源の入力における高調波ひずみを低減する。力率補正入力DC/DCコンバータの使用は、溶接技術においては公知であり、多くの従来の2段構造において用いられている。本発明は、そのような2段電源に対する実質的な改良である。コンバータ62、64及び66は、好ましくは、力率補正チップを含むが、このことは、本発明を実施するのに必要なことではない。段Iの主な目的は、ライン12にDCバス(DC#1)を生成することであり、該バスは、図4〜図6のライン20A、20Bで示されるライン12の固定DCバス(DC#2)を生成するための同図におけるライン14a、14bとして示されている。力率補正は、本発明の3段構造の利点を利用するのに必要なことではない。非力率補正入力段を図7に示し、この場合、整流器60の出力ライン60a、60bは、ライン14a、14bに概して固定された電圧を生成するための大容量コンデンサ68によって結合されている。図7の段Iは、本発明の好適な実施として、力率補正回路またはチップを含まない。しかし、該電源は、該第2段が、ライン20a、20bに概して固定された電圧を生成する非調整型の絶縁インバータAである3段を含んでいる。入力段Iの別の変形例を図8に示し、この場合、受動力率補正回路70は、インバータAの入力においてDCバス14(DC#1)を構成するライン14a、14bにわたって概して固定されたDC電圧を生成するために、三相AC入力L1、L2及びL3に接続されている。図4〜図8の変形された段Iの開示は、単に本質的に典型であり、本発明を実施する際には、単相または三相入力信号を有し、かつ力率補正を伴うまたは伴わない、他の入力段も用いることができる。
【0031】
ライン20a、20bとして示す出力バス20に低い固定電圧を生成することにより、溶接のための新規な3段電源の第3段を、18kHzより高い周波数で作動するチョッパまたは他のコンバータとすることができる。上記非調整型インバータと調整型出力コンバータのスイッチング周波数は、異なっていてもよい。実際に、該チョッパのスイッチング周波数は、非調節型インバータAの周波数よりもかなり小さい。図9(A)に示す電源PS4は、本発明の利用を示し、段IIIは、電気アーク溶接に用いられるタイプの一般的な調節型コンバータ100である。このコンバータは、固定入力DCバス20によって駆動され、出力リード102、104にわたって溶接に適した電流を生成するために、溶接動作120からのフィードバックによって調節される。リード102は、正極性リードであり、リード104は、負極性リードである。2段インバータをベースとする電源のための一般的な出力技術に従って、リード102、104は、標準的な極性スイッチ110に向けられる。このスイッチは、極性スイッチ110の出力が、出力ライン110aに正極性を、出力ライン110bに負極性を有するように、リード102が溶接動作120の電極に向けられている第1の位置を有する。このことは、溶接動作120において、電極正DC溶接プロセスをもたらす。逆の極性スイッチネットワーク110は、溶接動作120において、電極負DC溶接プロセスをもたらす。すなわち、DC負またはDC正を有するDC溶接プロセスは、一般的な極性スイッチ110の設定に従って実行することができる。同様に、極性スイッチ110は、電極負と電極正の間で交番させて、溶接動作120にAC溶接プロセスをもたらすことができる。これは、一般的な技術であり、極性スイッチ110は、調整型コンバータ100からDC出力を引き出して、AC溶接プロセスまたはDC溶接プロセスをもたらす。このプロセスは、それぞれライン132、134で示されるように、コンバータ100を調節し、かつスイッチ110の極性を設定するコントローラ130に向けられたラインまたはループ122として示されているフィードバックシステムによって調節されかつ制御される。段IIIで溶接動作を調節することにより、段IIの非調節型インバータは、比較的高いスイッチング周波数を有して、上記電源の第2段における構成要素のサイズを低減することができる。本発明の好適な実施形態は、オハイオ州クリーブランドのリンカーン・エレクトリック・カンパニーにより開発された波形制御技術を用いる。この種の制御方式は公知であり、図9(B)に概略的に示し、制御回路150は、ライン152aの電圧が波形ジェネレータ152から出力されたときに、波形特性を処理する。該波形特性は、出力156を有する誤差増幅器154によって概略的に示すように、フィードバックループ122によって制御される。すなわち、ジェネレータ152からの波形の特性は、フィードバックループ122によって制御され、出力ライン156に信号を生成する。このラインは、発振器162によって決められる高周波で作動する適当なパルス幅変調回路160に向けられる。この周波数は、18kHzより高く、40kHzを越える場合もある。調整型コンバータ100は、好ましくは、40kHz未満で作動する。通常、コントローラ130内のディジタル回路である該パルス幅変調器の出力は、調整型コンバータ100のために該波形を制御するライン132として示されている。標準的な実施によれば、インバータ100の波形は、ACまたはDCのどちらの特性も有することが可能である。この特徴を、図9(B)の右の部分に、波形152b、152c及び152dとして概略的に示す。波形152bは、MIG溶接で用いられる種類のAC波形であり、この場合、高い負の電極アンペア数が生成される。高い正のアンペア数も共通である。波形152cにおいて、電極負及び電極正に対するアンペア数は、より大きな負の電極部分の長さと本質的に等しい。当然、AC溶接のためのプロセスは、電極負または電極正のいずれかのために、平衡AC波形または不平衡AC波形を生成するように調節することができる。極性スイッチ110が、DC負またはDC正のいずれかの溶接動作に設定されている場合、波形152dとして示すパルス溶接波形は、波形ジェネレータ152によって制御される。様々な他の波形、AC及びDCは、溶接動作120を、ACまたはDCになるように調節できるように、コントローラ130によって制御することができる。さらに、該溶接動作は、TIG、MIG、サブマージアークあるいは他の溶接とすることができる。どのようなプロセスも、電源PS4あるいは本発明を用いた他の電源によって実行することができる。電極は、有心金属ワイヤ、フラックス入りワイヤまたは固体ワイヤ等の非消耗または消耗型とすることができる。シールドガスは、使用する電極により用いても用いなくてもよい。該溶接動作におけるこれら全ての変形は、本発明を用いることにより実行することができる。DC溶接のみを実行する電源PS4の変形例を、図10に電源PS5として示す。この電源においては、溶接動作120は、フィードバックループ122が、出力172を有するコントローラ170に向けられているため、DC溶接動作のみを実行する。調整型コンバータ100aは、好ましくは、ライン102a、104aにわたってDC電圧を生成するチョッパである。コントローラ170は、図9(B)に示すように、波形ジェネレータ152によって制御される。ライン102a、104aの極性は、溶接動作120で実行されるDC溶接プロセスの要求に従って、電極負または電極正のいずれかになる。調整型コンバータ100aは、図9(A)に示す電源PS4の溶接出力よりも単純化されている。図9(A)及び図10は、図9(B)に示す制御ネットワークまたは回路150と共に、本発明を構成する新規な3段電源の汎用性を示している。
【0032】
従来使用されているような2段電源または本発明の新規な3段電源のいずれかを実施する場合、それら2種類の電源に用いる上記調整型及び非調整型スイッチングネットワークの両方に対して、上記コントローラを作動させるための電圧を供給する必要がある。図11は、電源PS6等の3段電源の様々なコントローラを作動させる制御電圧を得るための、本発明の好適な実施形態に用いられる構造及び方式を示す。2段電源の第2段のプリレギュレータ及びスイッチングコントローらのスイッチングコントローラに制御電圧を供給するプリレギュレータの出力の利用は、公知であり、本願明細書に援用するMoriguchiの米国特許第5,926,381号明細書に開示されている。溶接動作を実行する出力チョッパは、入力DC電圧から該チョッパへのコントローラ制御電圧をごく普通に得る。これら2つの公知の技術は、電源PS6に組み入れられている。上記3段電源は、該電源の様々な位置から得られた電源を有するコントローラによって作動することができる。より具体的には、電源PS6は、出力182と、リード14a、14b(DC#1)上の第1のDCバスからの入力184、186とを有する電源180を有する。電源180は、ライン182上の低電圧に対する図2のプリレギュレータ40の出力における高電圧を低減する、図示しないバックコンバータまたはフライバックコンバータを含む。この制御電圧は、5から20ボルトの間でよい。ライン182上の電圧は、一般的な方法に従ってプリレギュレータ40の動作を実行する出力リード192を有するコントローラ190に向けられる。該プリレギュレータは、図2及び図3に示すが、図11では省略してある調節フィードバックライン42、44を有する。非調整型インバータAは、デューティサイクルを変調させるコントローラ、または入力電圧と出力電圧との間の決まった関係を必要としない。しかし、該インバータは、ライン196のコントローラ作動電圧を電源180から受取るコントローラ194を必要とする。この構成は、第2段のコントローラ194が、従来の2段電源に使用される調節コントローラではないことを除いて、Moriguchiの米国特許第5,926,381号明細書に開示されたコンセプトと同様である。別法として、電源PS#3は、点線176で示す任意の電源電圧を与える入力12の単相で駆動される。段IIIの調整型出力コンバータ30は、リード20a、20bを含むように示されているDCバス20(DC#2)上の電圧によって決まるライン202上のコントローラ電圧を有する、PS#2と表わされた電源200を有する。ここでもまた、電源200は、非調整型コンバータAの出力におけるDCバスを、出力212を有するコントローラ210による使用のための低電圧に変換するバックコンバータまたはフライバックコンバータを有する。ライン212上の信号は、それぞれ、図1及び図2の電源PS1、PS2に関して説明したように、ラインC上のフィードバック信号に従って、溶接コンバータ30の出力を調節する。DCバス14(DC#1)及びDCバス20(DC#2)は、コントローラ190、194及び210に対して低レベルのDC制御電圧を生成するDC/DCコンバータである電源180、200への入力を供給する。点線220で示す代替例として、PS#2で表わされた電源180は、コントローラ210に制御電圧を供給することができる。図11は、PS#1及びPS#2で表わされた種々の固定DC電圧レベルから低減された電源電圧を受取ることができるコントローラを有する3段電源を用いることの汎用性を説明するために開示されている。PS#3で示すような変圧器による入力電圧12の単相への整流接続等のコントローラ電圧を供給するその他の構成を用いることもできる。
【0033】
電源PS7が、同じ識別番号を有する構成要素を有する電源PS6と同様である、本発明の好適な実施形態に対してより具体的な詳細を有する本発明の他の実施を図12に示す。本発明の好適な実施形態においては、出力段IIIは、電極Eと被加工物Wとの間にDC電流を流すチョッパ230である。電流分流器Sは、フィードバック信号Cをコントローラ210に供給する。段IIの高速スイッチングインバータ240は、一次巻線252と二次巻線254とを有する変圧器250によってもたらされる絶縁に関してこれまで説明した特徴を有する。DC/DCコンバータ240の一次側は、一次巻線252に交流電流を流すスイッチングネットワークである。二次側254からの整流出力は、コンバータ240の第2の部分または二次側である。コンバータ240は、コントローラ194によって設定されるデューティサイクルまたは位相を有する高速スイッチングインバータを用いる。該スイッチング周波数は、この電源の実際の態様においては、約100kHzである。該デューティサイクルは、チョッパ230による溶接動作の間、同じままであるが、本発明によれば、該インバータのデューティサイクルまたは位相は、コントローラ194を調節する出力262を有する“ADJ”回路260によって示すように調節することができる。好適な実施形態においては、該デューティサイクルは、スイッチのペアが、インバータ240の一次側における最大時間、導通するように100%に近い。しかし、第1のDCバス14と第2のDCバス20との一定の関係を変えるために、回路260は、該デューティサイクルまたは位相を調節するのに用いることができる。従って、非調整型の絶縁インバータ240は、異なるが、固定されたデューティサイクルを有するように変えられる。しかし、該デューティサイクルは、通常、ほとんど100%に近いため、該スイッチのペアは、本質的に同時に作動する。該デューティサイクルは、本発明の通常の用途においては、80〜100%で変化する。好適な実施においては、図4に示すブーストコンバータ62が、力率補正入力段Iのために用いられる。このブーストコンバータは、上述したような制御電圧182を有するコントローラ190に従って作動する。好適な実施形態のわずかな変形例によれば、電源270は、単相の一方の相または三相AC入力12にわたるライン274によって接続された変圧器を有する。電源270の整流器及びフィルタは、必要に応じて、ライン182の制御電圧の代わりの使用のために、点線276に低制御電圧を生成する。これら2つの代替例は、電源PS7の動作特性に影響を及ぼさない。電気アーク溶接用の3段電源の他のそのような変形例は、上述の説明及び溶接分野における公知の技術から得ることができる。
【0034】
入力段Iは、通常、図4〜図8に開示したような整流器及び力率補正DC/DCコンバータを含む。これらの入力段は、入力12として表わす様々な大きさの三相及び単相AC信号に用いることができる。三相AC入力電力のための入力段のある態様は、図13〜図16における回路に関して開示されている。それらの回路の各々は、低高調波ひずみ率及び該入力段に対する高力率で得られる三相入力及びDCバス出力(DC#1)を有する。図1〜図12の開示は、一般に、新規な3段電源に適用可能であるが、使用する特定の段Iは、従来の2段電源及び本発明の3段電源の両方に関連する。図13において、段Iの入力回路300は、出力リード302a、302bを有する三相整流器302を含む。ブーストスイッチ310は、インダクタ312、ダイオード314及び並列コンデンサ316と直列である。一般的な力率補正チップである適切な回路320は、入力電圧を決める入力322と、調節フィードバックライン322aと、該ブーストスイッチを作動させて、入力12の電流を該入力電圧と概して同期させる出力324とを有する。このチップは、本発明において用いることができ、かつ一般的な2段電源にも用いられる一般的な三相力率補正ブーストコンバータチップである。同様に、図14に示す入力回路330は、上述したような出力リード302a、302bを有する三相整流器302を有する。インダクタ350、ダイオード352、354及びコンデンサ356、358を含むブースト回路は、回路330の出力における電流及び入力電圧12の調整を実行できるスイッチ340、342と共に用いられる。この目的を実現するために、一般的なチップ360は、入力366における検知電圧及びライン367、368におけるフィードバック調節信号に従って、ライン362、364にゲートパルスを生成する。このことは、2段電源または本発明の新規な3段電源の入力を生成するタイプの三相力率補正を可能にする一般的な技術である。三相入力に対して作動した場合、能動三相回路300、330が、約0.95の入力力率を実現できることが分かっている。単相AC入力を有する場合の段Iの力率は、約0.99まで上方に補正することができる。三相電源は、低いレベルまでしか一般に補正することができないため、2段または3段電源の入力段Iのための受動回路が、能動力率補正回路の性能といくらか釣り合っていることが分かっている。一般的な受動回路400を図15に示し、三相の各々は、DC電流を出力リード302a、302bを介して、インダクタ412及びコンデンサ414を含むフィルタ回路に流す三相整流器302によって整流される。図15に示すような受動回路が、三相入力の力率を、約0.95程度のレベルに補正することができることが分かっている。これは、三相入力回路のための能動回路の性能とやや似ている。バック+ブースト入力回路420を図16に示す。ライン302a、302b上の整流電流は、まず、ブーストスイッチ440を作動させるチップ434も操縦する、入力12からの電圧波形信号を有するライン#32を有する一般的な力率補正チップ430を用いて、スイッチ422により取り入れられる。スイッチ422、440は、インダクタ450、ダイオード452及びコンデンサ454を含む回路を用いて、入力力率を制御するために、同時に作動される。回路300、330、400及び420は、一般的な技術、および入力電圧波形及びDC#1の電流によって制御される使用可能なスイッチを用いた標準的な三相受動力率補正回路である。図13〜図16は、本発明の3段電源の第1段に対して実行できるある変形例を例証する。当然、力率を改善し、かつ電気アーク溶接機の電源を駆動するのに用いられるタイプのDC及びAC信号の高調波ひずみを低減するその他の技術もある。どのような一般的な回路も、本発明の新規なコンセプトを用いない他の電源に用いられるのと同じ方法で、本発明に組み込むことができる。
【0035】
段IIの非調整型インバータAは、種々のインバータ回路を用いることができる。好適な回路を図17に示し、該インバータは、絶縁変圧器250の一次巻線252に対する入力によって形成される第1の部分または一次側と、二次巻線254の出力によって形成される第2の部分または二次側との間で分割されている。まず、インバータAの該第1の部分または一次側について説明すると、ペアのスイッチSW1/SW3及びSW2/SW4が、コンデンサ548の両端にあり、リード502、504によって接続されているフルブリッジ回路500が用いられている。これらのスイッチは、それぞれ、ライン510、512、514及び516上のゲートパルスによって交番順に通電される。コントローラ194は、ライン510〜516にゲートパルスを出力し、かつ上述したように、回路260からのライン262上の論理によって決まる調節されたデューティサイクルを出力する。該デューティサイクルは、ライン510、512及びライン514、516の位相を変えることにより制御される。回路260は、上記ペアのスイッチのデューティサイクルまたは位相を調節する。この調節は、インバータAの動作中、固定される。実際には、回路500は、約100%のデューティサイクルまたは位相を有し、この場合、各スイッチのペアは、重複導通の最大期間を有する。コントローラ194は、上述したように、ライン196で示す適当な電源からの制御電圧を有する。回路500の動作時、交流電流が一次巻線252を介して流れる。この電流は、通常、少なくとも約100kHzの超高周波を有するため、構成要素のサイズ、重量及びコストを低減することができる。この高いスイッチング周波数は、溶接動作によって必然的に決まるものではないが、上記3段電源の非調整型段Aの効率のために選択される。インバータAの第2の部分または二次側は、同期整流素子522、524を有する整流器520である。同期整流素子は、通常の電気工学においては公知であり、本願明細書に援用するBoylanの米国特許第6,618,274号明細書に記載されている。これらの素子は、一般的な技術に従って、二次巻線254の対向端部で生成されるライン526、528上の信号で制御される。リード530、532及び534は、リード20a、20bの両端にDC電圧(DC#2)を生成する整流器520の出力リードを形成する。該電流は、チョーク544によって平滑され、一般的な溶接技術に従ってコンデンサ546の両端に生じる。インバータAは調節されず、これは、溶接動作からの実時間フィードバック信号によって調節されないことを意味する。該インバータは、単に、DCバス12(DC#1)をDCバス20(DC#2)に変換する。この変換は、インバータAを用いた電源の非調整型の第3段に向けられる電圧の実質的な低減を可能にする。この電圧の低減は、変圧器250の巻数比によって基本的に決まり、好適な実施形態において、該比は、約4:1である。従って、出力バス20上の固定電圧は、上記第1段の出力バス12上の固定電圧の約1/4である。非調整型段のいくつかの利点は、本願明細書に背景情報として援用する、Dr.Ray Ridleyの“The incredible Shrinking(Unregurated)Power Supply”という論文に含まれている。基本的な利点は、周波数を100kHz超まで増加させて、該インバータ段のサイズ及びコストを低減する能力である。
【0036】
本発明の新規な段IIを構成する非調整型インバータAに対して、様々な回路を用いることができる。特定の種類のインバータは、本発明の限定的な特徴ではない。いくつかのインバータを本発明に用いてきた。図18〜図21にいくつか例示しておく。図18において、インバータAは、変圧器250の一次側のフルブリッジ回路600を用いるように示されている。スイッチ及びダイオードの並列回路602、604、606及び608は、図17に示すインバータAの態様に関して説明したように、一般的な位相フルブリッジ技術に従って作動する。直列スイッチ回路610、612及び614、616を有するカスケードブリッジを用いた、インバータAの内部機構の変形例を図19に示す。これらのスイッチ回路は、ハーフブリッジと同様に作動し、コンデンサ620と並列で、ダイオード622、624と直列のスイッチング回路にエネルギを供給する入力コンデンサ548a、548bを含む。該2つのスイッチ回路は、直列なため、図17のフルブリッジインバータのための技術と同様の位相制御技術を用いた場合には、個別のスイッチの両端に、低減された電圧が生じる。この種のインバータスイッチングネットワークは、本願明細書に援用するCanales−Abarcaの米国特許第6,349,044号明細書に説明されており、3レベルインバータとも呼ばれることがあるカスケードブリッジを用いたインバータが示されている。スイッチ630、632が、変圧器250aの一次巻線の部分252aにパルスを供給する二重フォワードインバータを図20に示す。同様に、スイッチ634、636は、第1の部分252bに反対極性のパルスを供給するために、同時に作動する。該交流パルスは、二次巻線254に絶縁されたDC出力を生成するために、変圧器250aの一次巻線にACを生成する。一般的なハーフブリッジ回路は、図21のインバータAの構造のように示される。このハーフブリッジは、交互にスイッチングされて、変圧器250の一次巻線252にACを生成するスイッチ640、642を含む。二次側の絶縁されたAC信号が整流されて、DC#2としてリード20a、20b上に出力されるように、変圧器250の一次巻線にAC信号を供給するために、これら及びその他のスイッチング回路を用いることができる。ある典型的で一般的なスイッチングネットワークの単なる説明は、徹底的なものであるとはみなされないが、まさに例証であるとみなされる。
【0037】
本発明は、溶接電流が上記第2段では実行されない、電気アーク溶接用電源を含む。この段では、高電圧を有するDCバスが、第3段を駆動するための低電圧を有する固定DCバス(DC#2)に変換され、該第3段は、電気アーク溶接に適した電流を供給する調節型の段である。電気アーク溶接は、プラズマ切断のコンセプト等の他の溶接関連用途を含み、かつ含むように意図されている。上記3つの段に用いられる種々の回路は、3段電源である基本的な構造のための様々な構造を構成するように組み合わせることができる。
【0038】
以上説明したように、本願の技術構成をまとめると以下のようになる。
(1)AC入力及び第1のDC出力信号を有する入力ステージと、
前記第1のDC出力信号に接続された入力と、所定のデューティサイクルで、前記入力を第1の内部高周波AC信号に変換する高周波でスイッチングされるスイッチからなるネットワークと、前記第1の内部高周波AC信号によって駆動される一次巻線と第2の内部高周波AC信号を生成する二次巻線とを有する絶縁変圧器と、前記スイッチの前記デューティサイクルに関連する大きさで、前記第2の内部高周波AC信号を第2のDC出力信号に変換する整流器とを有する非調整型DC/DCコンバータである第2ステージと、
【0039】
前記第2のDC出力信号を、電気アーク溶接プロセスにおける溶接のための溶接出力に変換する第3ステージと、
で構成したことを特徴とする電気アーク溶接プロセス用電源である。
(2).(1)において、前記入力ステージは、整流器と、力率補正コンバータとを含むように構成されている。
(3).(2)において、前記力率補正コンバータは、ブーストコンバータである。
(4).(2)において、前記力率補正コンバータは、バックコンバータである。
(5).(2)において、前記力率補正コンバータは、バック+ブーストコンバータである。
(6).(2)において、前記力率補正コンバータは、2レベルコンバータである。
(7).(2)において、前記力率補正コンバータは、能動コンバータである。
(8).(2)において、前記力率補正コンバータは、受動コンバータである。
(9).(3)において、前記AC入力は、三相または単相入力である。
(10).(2)において、前記AC入力は、三相または単相入力である。
【0040】
(11).(1)において、前記AC入力は、三相または単相入力である。
(12).(3)において、前記AC入力は、単相入力である。
(13).(2)において、前記AC入力は、単相入力である。
(14).(1)において、前記AC入力は、単相入力である。
(15).(3)において、前記入力ステージは、調整型コンバータステージである。
(16).(15)において、前記調整型コンバータステージは、制御電圧を有するコントローラと、前記DC出力信号から前記制御電圧を生成する電圧回路とを有する。
(17).(16)において、前記電圧回路は、前記第1のDC出力電圧を低減するバックコンバータを含む。
(18).(15)において、前記調整型コンバータステージは、前記第1の出力信号から前記調整型コンバータステージまでのフィードバック回路を含む。
(19).(2)において、前記入力ステージは、調整型コンバータステージである。
(20).(19)において、前記調整型コンバータステージは、制御電圧を有するコントローラと、前記DC出力信号から前記制御電圧を生成する電圧回路とを有する。
【0041】
(21).(20)において、前記電圧回路は、前記第1のDC出力電圧を低減するバックコンバータを含む。
(22).(19)において、前記調整型コンバータステージは、前記第1の出力信号から前記調整型コンバータステージまでのフィードバック回路を含む。
(23).(1)において、前記入力ステージは、調整型コンバータステージである。
(24).(23)において、前記調整型コンバータステージは、制御電圧を有するコントローラと、前記DC出力信号から前記制御電圧を生成する電圧回路とを有する。
(25).(24)において、前記電圧回路は、前記第1のDC出力電圧を低減するバックコンバータを含む。
(26).(23)において、前記調整型コンバータステージは、前記第1の出力信号から前記調整型コンバータステージまでのフィードバック回路を含む。
(27).(23)において、前記調整型コンバータステージは、前記第2のDC出力信号から前記調整型コンバータステージまでのフィードバック回路を含む。
(28).(19)において、前記調整型コンバータステージは、前記第2のDC出力信号から前記調整型コンバータステージまでのフィードバック回路を含む。
(29).(15)において、前記調整型コンバータステージは、前記第2のDC出力信号から前記調整型コンバータステージまでのフィードバック回路を含む。
(30).(23)において、前記スイッチからなるネットワークは、フルブリッジインバータである。
【0042】
(31).(23)において、前記スイッチからなるネットワークは、ハーフブリッジインバータである。
(32).(23)において、前記スイッチからなるネットワークは、二重フォワードインバータである。
(33).(23)において、前記スイッチからなるネットワークは、カスケードブリッジである。
(34).(14)において、前記スイッチからなるネットワークは、フルブリッジインバータである。
(35).(14)において、前記スイッチからなるネットワークは、ハーフブリッジインバータである。
(36).(14)において、前記スイッチからなるネットワークは、二重フォワードインバータである。
(37).(14)において、前記スイッチからなるネットワークは、カスケードブリッジである。
(38).(11)において、前記スイッチからなるネットワークは、フルブリッジインバータである。
(39).(11)において、前記スイッチからなるネットワークは、ハーフブリッジインバータである。
(40).(11)において、前記スイッチからなるネットワークは、二重フォワードインバータである。
【0043】
(41).(11)において、前記スイッチからなるネットワークは、カスケードブリッジである。
(42).(3)において、前記スイッチからなるネットワークは、フルブリッジインバータである。
(43).(3)において、前記スイッチからなるネットワークは、ハーフブリッジインバータである。
(44).(3)において、前記スイッチからなるネットワークは、二重フォワードインバータである。
(45).(3)において、前記スイッチからなるネットワークは、カスケードブリッジである。
(46).(2)において、前記スイッチからなるネットワークは、フルブリッジインバータである。
(47).(2)において、前記スイッチからなるネットワークは、ハーフブリッジインバータである。
(48).(2)において、前記スイッチからなるネットワークは、二重フォワードインバータである。
(49).(2)において、前記スイッチからなるネットワークは、カスケードブリッジである。
(50).(1)において、前記スイッチからなるネットワークは、フルブリッジインバータである。
【0044】
(51).(1)において、前記スイッチからなるネットワークは、ハーフブリッジインバータである。
(52).(1)において、前記スイッチからなるネットワークは、二重フォワードインバータである。
(53).(1)において、前記スイッチからなるネットワークは、カスケードブリッジである。
(54).(53)において、前記デューティサイクルは、約100%に固定されている。
(55).(53)において、前記デューティサイクルは、調節可能である。
(56).(52)において、前記デューティサイクルは、約100%に固定されている。
(57).(52)において、前記デューティサイクルは、調節可能である。
(58).(51)において、前記デューティサイクルは、約100%に固定されている。
(59).(51)において、前記デューティサイクルは、調節可能である。
(60).(50)において、前記デューティサイクルは、約100%に固定されている。
【0045】
(61).(50)において、前記デューティサイクルは、調節可能である。
(62).(23)において、前記デューティサイクルは、約100%に固定されている。
(63).(23)において、前記デューティサイクルは、調節可能である。
(64).(11)において、前記デューティサイクルは、約100%に固定されている。
(65).(11)において、前記デューティサイクルは、調節可能である。
(66).(2)において、前記デューティサイクルは、約100%に固定されている。
(67).(2)において、前記デューティサイクルは、調節可能である。
(68).(1)において、前記デューティサイクルは、約100%に固定されている。
(69).(1)において、前記デューティサイクルは、調節可能である。
(70).(53)において、前記高スイッチング周波数は、約18kHz以上である。
【0046】
(71).(52)において、前記高スイッチング周波数は、約18kHz以上である。
(72).(51)において、前記高スイッチング周波数は、約18kHz以上である。
(73).(50)において、前記高スイッチング周波数は、約18kHz以上である。
(74).(23)において、前記高スイッチング周波数は、約18kHz以上である。
(75).(11)において、前記高スイッチング周波数は、約18kHz以上である。
(76).(2)において、前記高スイッチング周波数は、約18kHz以上である。
(77).(1)において、前記高スイッチング周波数は、約18kHz以上である。
(78).(77)において、前記一次巻線は、前記二次巻線よりも実質的に多い巻数を有する。
(79).(53)において、前記一次巻線は、前記二次巻線よりも実質的に多い巻数を有する。
(80).(52)において、前記一次巻線は、前記二次巻線よりも実質的に多い巻数を有する。
【0047】
(81).(51)において、前記一次巻線は、前記二次巻線よりも実質的に多い巻数を有する。
(82).(50)において、前記一次巻線は、前記二次巻線よりも実質的に多い巻数を有する。
(83).(23)において、前記一次巻線は、前記二次巻線よりも実質的に多い巻数を有する。
(84).(11)において、前記一次巻線は、前記二次巻線よりも実質的に多い巻数を有する。
(85).(2)において、前記一次巻線は、前記二次巻線よりも実質的に多い巻数を有する。
(86).(1)において、前記一次巻線は、前記二次巻線よりも実質的に多い巻数を有する。
(87).(86)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバスである。
(88).(77)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバスである。
(89).(69)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバスである。
(90).(68)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバスである。
【0048】
(91).(67)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバスである。
(92).(66)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバスである。
(93).(53)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバスである。
(94).(52)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバスである。
(95).(51)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバスである。
(96).(50)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバスである。
(97).(49)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバスである。
(98).(48)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバスである。
(99).(47)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバスである。
(100).(46)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバスである。
【0049】
(101).(11)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバスである。
(102).(3)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバスである。
(103).(2)において、前記第1のDC出力信号は、DCバス上の固定電圧である。
(104).(1)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバスである。
(105).(104)において、前記第2ステージにおける前記整流器は、同期整流素子を用いる。
(106).(105)において、前記同期整流素子は、前記二次巻線によって同期される。
(107).(103)において、前記第2ステージにおける前記整流器は、同期整流素子を用いる。
(108).(107)において、前記同期整流素子は、前記二次巻線によって同期される。
(109).(88)において、前記第2ステージにおける前記整流器は、同期整流素子を用いる。
(110).(109)において、前記同期整流素子は、前記二次巻線によって同期される。
【0050】
(111).(86)において、前記第2ステージにおける前記整流器は、同期整流素子を用いる。
(112).(111)において、前記同期整流素子は、前記二次巻線によって同期される。
(113).(77)において、前記第2ステージにおける前記整流器は、同期整流素子を用いる。
(114).(113)において、前記同期整流素子は、前記二次巻線によって同期される。
(115).(69)において、前記第2ステージにおける前記整流器は、同期整流素子を用いる。
(116).(115)において、前記同期整流素子は、前記二次巻線によって同期される。
(117).(68)において、前記第2ステージにおける前記整流器は、同期整流素子を用いる。
(118).(117)において、前記同期整流素子は、前記二次巻線によって同期される。
(119).(3)において、前記第2ステージにおける前記整流器は、同期整流素子を用いる。
(120).(119)において、前記同期整流素子は、前記二次巻線によって同期される。
【0051】
(121).(2)において、前記第2ステージにおける前記整流器は、同期整流素子を用いる。
(122).(121)において、前記同期整流素子は、前記二次巻線によって同期される。
(123).(1)において、前記第2ステージにおける前記整流器は、同期整流素子を用いる。
(124).(123)において、前記同期整流素子は、前記二次巻線によって同期される。
(125).(124)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(126).(123)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(127).(122)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(128).(121)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(129).(104)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(130).(103)において、前記第3ステージは、チョッパである。
【0052】
(131).(102)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(132).(86)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(133).(77)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(134).(69)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(135).(68)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(136).(53)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(137).(52)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(138).(51)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(139).(23)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(140).(11)において、前記第3ステージは、チョッパである。
【0053】
(141).(10)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(142).(9)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(143).(3)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(144).(2)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(145).(1)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(146).(124)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(147).(146)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(148).(123)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(149).(148)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(150).(122)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
【0054】
(151).(150)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(152).(104)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(153).(152)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(154).(103)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(155).(154)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(156).(102)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(157).(166)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(158).(86)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(159).(158)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(160).(77)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
【0055】
(161).(160)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(162).(69)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(163).(162)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(164).(68)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(165).(164)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(166).(53)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(167).(166)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(168).(52)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(169).(168)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(170).(51)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
【0056】
(171).(170)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(172).(23)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(173).(172)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(174).(11)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(175).(174)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(176).(10)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(177).(176)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(178).(9)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(179).(178)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(180).(3)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
【0057】
(181).(180)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(182).(2)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(183).(182)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(184).(1)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(185).(184)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(186).(124)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(187).(123)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(188).(122)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(189).(121)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(190).(104)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
【0058】
(191).(103)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(192).(102)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(193).(86)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(194).(77)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(195).(69)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(196).(68)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(197).(53)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(198).(52)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(199).(51)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(200).(23)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
【0059】
(201).(11)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(202).(10)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(203).(9)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(204).(3)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(205).(2)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(206).(1)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(207).(1)において、前記第2のDC出力信号は、前記第1のDC出力信号よりも実質的に小さい。
(208).(1)において、前記電源は、前記溶接に適した電流によって前記入力ステージを調節する回路を含む。
(209).(1)において、前記電源は、前記溶接に適した電流によって前記第3ステージを調節する回路を含む。
(210).(1)において、前記入力ステージは、整流器のみを含む。
【0060】
(211).(210)において、前記AC入力は、三相または単相入力である。
(212).(210)において、前記スイッチからなるネットワークは、フルブリッジインバータである。
(213).(210)において、前記スイッチからなるネットワークは、ハーフブリッジインバータである。
(214).(210)において、前記スイッチからなるネットワークは、二重フォワードインバータである。
(215).(210)において、前記スイッチからなるネットワークは、カスケードブリッジである。
(216).(211)において、前記力率補正コンバータは、ブーストコンバータである。
(217).(210)において、前記デューティサイクルは、約100%に固定されている。
(218).(210)において、前記デューティサイクルは、調節可能である。
(219).(210)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(220).(210)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
【0061】
(221).(220)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(222).(a)第1ステージにおいて、AC電源を第1のDCバス上の第1のDCバス電圧に変換する工程と、
(b)第2ステージにおいて、前記第1のDCバス電圧を、第2のDCバス上の第2のDCバス電圧に変換する工程であって、前記第2のバス電圧が、第1のDCバス電圧を定数倍した積であり、かつ前記第1のDCバスと前記第2のバスとが絶縁されており、
(c)第3ステージにおいて、前記第2のDCバス電圧を溶接出力に変換する工程と、
(d)前記第3ステージの前記溶接出力を調節して、所望の調整された溶接出力を得る工程と、
を含むことを特徴とするAC電源から調整された溶接出力を生成する方法である。
(223).(222)において、前記第1ステージは、(e)前記第1ステージの力率補正をさらに含む。
(224).(222)において、前記第2ステージは、高周波スイッチインバータであり、絶縁変圧器を含む。
(225).(222)において、前記第2ステージは、ある巻数比を有する絶縁変圧器を含み、前記定数は、前記巻数比によって、少なくとも部分的に決まる。
(226).(222)において、前記第2ステージは、スイッチングネットワークを含み、前記ネットワークのスイッチは、一定のデューティサイクルを有する。
(227).(226)において、前記一定のデューティサイクルは、調節可能である。
(228).(222)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(229).(222)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(230).(229)において、前記調整された溶接出力は、AC溶接出力である。
【0062】
(231).(222)において、前記調整された溶接出力は、2KWを超える電力を有する。
(232).前記第1ステージは、コントローラ電圧を有するコントローラを有し、
前記方法が、
(e)前記第1のDCバス電圧から前記コントローラ電圧を得る工程を更に含むことを特徴とする。
(233).(232)において、前記第3ステージは、コントローラ電圧を有するコントローラを有し、前記方法は、
(f)前記第2のDCバスから、前記第3ステージのコントローラの前記コントローラ電圧を得ることを含む。
(234).(222)において、前記第3ステージは、コントローラ電圧を有するコントローラを有し、前記方法は、
(e)前記第2のDCバスから前記第3ステージのコントローラ電圧を得ることを含む。
(235).(222)において、前記第2のDCバス電圧は、前記第1のDCバス電圧よりも低い電圧である。
(236)AC入力及び第1のDC出力信号を有する入力ステージと、
前記第1のDC出力信号に接続された入力と、前記第1のDC出力信号と電気的に絶縁され、かつ前記第1のDC出力信号に対して所定比の大きさを有する第2のDC出力信号とを有する非調整型DC/DCコンバータの第2ステージと、
前記第2のDC出力信号を溶接に適した電流に変換する第3ステージと、
で構成したことを特徴とする電気アーク溶接プロセス用電源である。
(237).(236)において、前記入力ステージは、整流器と、力率補正コンバータとを含む。
(238).(237)において、前記力率補正コンバータは、ブーストコンバータである。
(239).(237)において、前記力率補正コンバータは、バックコンバータである。
(240).(237)において、前記力率補正コンバータは、能動コンバータである。
【0063】
(241).(237)において、前記力率補正コンバータは、受動コンバータである。
(242).(236)において、前記AC入力は、三相または単相入力である。
(243).(236)において、前記入力ステージは、調整型コンバータステージである。
(244).(243)において、前記調整型コンバータステージは、制御電圧を有するコントローラと、前記第1のDC出力信号から前記制御電圧を生成する電圧回路とを有する。
(245).(244)において、前記電圧回路は、前記第1のDC出力電圧を低減するバックコンバータを含む。
(246).(236)において、前記第2ステージは、インバータである。
(247).(246)において、前記インバータは、高周波スイッチングを伴うスイッチを有し、前記スイッチは、前記スイッチを作動させる一定のデューティサイクルを有する。
(248).(247)において、前記デューティサイクルは、約100%に固定されている。
(249).(247)において、前記デューティサイクルは、調節可能である。
(250).(247)において、前記デューティサイクルは、前記スイッチの位相によって制御される。
【0064】
(251).(247)において、前記高スイッチング周波数は、約18kHz以上である。
(252).(236)において、前記第2ステージは、一次巻線及び二次巻線を有する絶縁変圧器を有する。
(253).(252)において、前記一次巻線は、前記二次巻線よりも実質的に多い巻数を有する。
(254).(236)において、前記第1のDC出力信号は、固定DCバス電圧である。
(255).(236)において、前記第2ステージは、同期整流素子を用いた整流器である。
(256).(236)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(257).(236)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(258).(257)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(259).(236)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(260).(259)において、前記第2のDC信号は、前記第1のDC信号よりも実質的に小さい電圧である。
【0065】
(261).(242)において、前記第2のDC信号は、前記第1のDC信号よりも実質的に小さい電圧である。
(262).(243)において、前記第2のDC信号は、前記第1のDC信号よりも実質的に小さい電圧である。
(263).(244)において、前記第2のDC信号は、前記第1のDC信号よりも実質的に小さい電圧である。
(264).(252)において、前記第2のDC信号は、前記第1のDC信号よりも実質的に小さい電圧である。
(265).(236)において、前記第2のDC信号の電圧は、前記第1のDC信号の電圧よりも実質的に低い電圧である。
(266)パラメータを有した電気アーク溶接プロセス用電源であって、前記電源が、
【0066】
AC入力信号を第1のDCバス上の第1のDCバス電圧に変換する入力ステージと、
前記第1のDCバス電圧を、前記第1のDCバスと絶縁された第2のDCバス上の第2のDCバス電圧に変換する第2ステージと、
前記溶接プロセスからのパラメータのフィードバックにより、前記第2のDCバス電圧を溶接信号に調節する第3ステージと、
を含むことを特徴とする電気アーク溶接プロセス用電源である。
【0067】
(267).(266)において、前記入力ステージは、整流器と、力率補正コンバータとを含む。
(268).(267)において、前記力率補正コンバータは、ブーストコンバータである。
(269).(267)において、前記力率補正コンバータは、バックコンバータである。
(270).(267)において、前記力率補正コンバータは、能動コンバータである。
【0068】
(271).(267)において、前記力率補正コンバータは、受動コンバータである。
(272).(266)において、前記第3ステージは、チョッパである。
(273).(266)において、前記第3ステージは、調整型コンバータである。
(274).(273)において、前記調整型コンバータは、極性回路を駆動してAC溶接信号を生成する。
(275).(266)において、前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有する。
(276).(275)において、前記第2のDCバスは、前記第1のDCバスよりも実質的に小さい電圧である。
(277).(266)において、前記第2のDCバスは、前記第1のDCバスよりも実質的に小さい電圧である。
(278)AC入力と、第1のDC出力信号と、電圧入力と第1ステージに第1の制御信号を供給する第1の制御出力とを具備する第1ステージコントローラとを有する第1ステージと、
【0069】
前記第1のDC出力信号に接続された入力と、前記第1のDC出力信号と電気的に絶縁された第2のDC出力信号と、電圧入力と第2ステージに第2の制御信号を供給する第2の制御出力とを具備する第2ステージコントローラとを有する第2ステージと、
前記第2のDC出力信号に接続された入力と、溶接信号出力と、電圧入力と第3ステージに第3の制御信号を供給する第3の制御出力とを具備する第3ステージコントローラとを有する第3ステージと、
で構成したことを特徴とする電気アーク溶接プロセス用電源である。
【0070】
(279).(278)において、前記第2ステージは、非調整型DC/DC絶縁コンバータである。
(280).(279)において、前記電源は、第1のコントローラ電圧を、前記コントローラのうちの少なくとも1つの電圧入力に供給する第1の電源をさらに備える。
【0071】
(281).(278)において、前記電源は、第1のコントローラ電圧を、前記コントローラのうちの1つの電圧入力に供給する第1の電源をさらに備える。
(282).(280)において、前記第1の電源は、前記第1のコントローラ電圧を、前記コントローラのうちの2つの前記電圧入力に供給する。
(283).(281)において、前記第1の電源は、前記第1のコントローラ電圧を、前記コントローラのうちの2つの前記電圧入力に供給する。
(284).(282)において、前記第1の電源は、前記第1のコントローラ電圧を、前記第1及び第2のコントローラの前記電圧入力に供給する。
(285).(280)において、前記第1の電源は、前記第1のコントローラ電圧を、前記第1及び第2のコントローラの前記電圧入力に供給する。
(286).(283)において、前記第1の電源は、前記第1のコントローラ電圧を、前記第1及び第2のコントローラの前記電圧入力に供給する。
(287).(281)において、前記第1の電源は、前記第1のコントローラ電圧を、前記第1及び第2のコントローラの前記電圧入力に供給する。
(288).(280)において、前記第1の電源は、前記第1のコントローラ電圧を、前記第1のコントローラの前記電圧入力に供給する。
(289).(281)において、前記第1の電源は、前記第1のコントローラ電圧を、前記第1のコントローラの前記電圧入力に供給する。
(290).(280)において、前記第1の電源は、前記第1のコントローラ電圧を、前記第2のコントローラの前記電圧入力に供給する。
【0072】
(291).(281)において、前記第1の電源は、前記第1のコントローラ電圧を、前記第2のコントローラの前記電圧入力に供給する。
(292).(288)において、前記電源は、第2のコントローラ電圧を、前記第2のコントローラの前記電圧入力に供給する第2の電源をさらに備える。
(293).(289)において、前記電源は、第2のコントローラ電圧を、前記第2のコントローラの前記電圧入力に供給する第2の電源をさらに備える。
(294).(292)において、前記第2の電源は、前記第2のコントローラ電圧を、前記第2及び第3のコントローラの前記電圧入力に供給する。
(295).(293)において、前記第2の電源は、前記第2のコントローラ電圧を、前記第2及び第3のコントローラの前記電圧入力に供給する。
(296).(288)において、前記電源は、前記第3のコントローラの前記電圧入力に第2のコントローラ電圧を供給する第2の電源をさらに備える。
(297).(289)において、前記電源は、前記第3のコントローラの前記電圧入力に第2のコントローラ電圧を供給する第2の電源をさらに備える。
(298).(284)において、前記電源は、前記第3のコントローラの前記電圧入力に第2のコントローラ電圧を供給する第2の電源をさらに備える。
(299).(284)において、前記電源は、前記第3のコントローラの前記電圧入力に第2のコントローラ電圧を供給する第2の電源をさらに備える。
(300).(284)において、前記第1の電源は、前記第1のコントローラ電圧を、前記第1、第2及び第3のコントローラの前記電圧入力に供給する。
【0073】
(301).(286)において、前記第1の電源は、前記第1のコントローラ電圧を、前記第1、第2及び第3のコントローラの前記電圧入力に供給する。
(302).(280)において、前記第1の電源は、前記第1のDC出力信号から前記第1のコントローラ電圧を生成する。
(303).(281)において、前記第1の電源は、前記第1のDC出力信号から前記第1のコントローラ電圧を生成する。
(304).(282)において、前記第1の電源は、前記第1のDC出力信号から前記第1のコントローラ電圧を生成する。
(305).(283)において、前記第1の電源は、前記第1のDC出力信号から前記第1のコントローラ電圧を生成する。
(306).(284)において、前記第1の電源は、前記第1のDC出力信号から前記第1のコントローラ電圧を生成する。
(307).(285)において、前記第1の電源は、前記第1のDC出力信号から前記第1のコントローラ電圧を生成する。
(308).(286)において、前記第1の電源は、前記第1のDC出力信号から前記第1のコントローラ電圧を生成する。
(309).(287)において、前記第1の電源は、前記第1のDC出力信号から前記第1のコントローラ電圧を生成する。
(310).(288)において、前記第1の電源は、前記第1のDC出力信号から前記第1のコントローラ電圧を生成する。
【0074】
(311).(289)において、前記第1の電源は、前記第1のDC出力信号から前記第1のコントローラ電圧を生成する。
(312).(290)において、前記第1の電源は、前記第1のDC出力信号から前記第1のコントローラ電圧を生成する。
(313).(291)において、前記第1の電源は、前記第1のDC出力信号から前記第1のコントローラ電圧を生成する。
(314).(300)において、前記第1の電源は、前記第2のDC出力信号から前記第1のコントローラ電圧を生成する。
(315).(301)において、前記第1の電源は、前記第2のDC出力信号から前記第1のコントローラ電圧を生成する。
(316).(292)において、前記第2の電源は、前記第2のDC出力信号から前記第2のコントローラ電圧を生成する。
(317).(293)において、前記第2の電源は、前記第2のDC出力信号から前記第2のコントローラ電圧を生成する。
(318).(294)において、前記第2の電源は、前記第2のDC出力信号から前記第2のコントローラ電圧を生成する。
(319).(295)において、前記第2の電源は、前記第2のDC出力信号から前記第2のコントローラ電圧を生成する。
(320).(296)において、前記第2の電源は、前記第2のDC出力信号から前記第2のコントローラ電圧を生成する。
【0075】
(321).(297)において、前記第2の電源は、前記第2のDC出力信号から前記第2のコントローラ電圧を生成する。
(322).(298)において、前記第2の電源は、前記第2のDC出力信号から前記第2のコントローラ電圧を生成する。
(323).(299)において、前記第2の電源は、前記第2のDC出力信号から前記第2のコントローラ電圧を生成する。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】3段(ステージ)電源を示し、かつ本発明の一実施形態を開示するブロック図である。
【図2】本発明の別の実施形態を開示する、図1と同様のブロック図である。
【図3】本発明の別の実施形態を開示する、図1と同様のブロック図である。
【図4】本発明に従って構成された電源を示し、かつ異なる第1段の実施形態を開示する部分ブロック図である。
【図5】本発明に従って構成された電源を示し、かつ異なる第1段の実施形態を開示する部分ブロック図である。
【図6】本発明に従って構成された電源を示し、かつ異なる第1段の実施形態を開示する部分ブロック図である。
【図7】本発明に従って構成された電源を示し、かつ異なる第1段の実施形態を開示する部分ブロック図である。
【図8】本発明に従って構成された電源を示し、かつ異なる第1段の実施形態を開示する部分ブロック図である。
【図9】図9(A)は、出力段がAC溶接電流を生成する、本発明に従って構成された電源の後の2段を示すブロック図、図9(B)は、図9(A)に示す本発明の実施形態で用い、かつ3つの溶接波形を示すグラフと共に、本発明の種々の実施形態で使用可能な波形技術制御回路のブロック図である。
【図10】出力段がDC溶接電流である、本発明に従って構成された電源の第2及び第3段を示すブロック図である。
【図11】2つの独立したコントローラ制御電圧供給源によって、電気アーク溶接に適した電流を生成する、本発明に従って構成された3段電源の構造を示すブロック図である。
【図12】本発明の構造を用いる特定の電源を示すブロック図である。
【図13】本発明に従って構成された電源の第1段の力率を補正する回路を示す配線図である。
【図14】本発明に従って構成された電源の第1段の力率を補正する回路を示す配線図である。
【図15】本発明に従って構成された電源の第1段の力率を補正する回路を示す配線図である。
【図16】本発明に従って構成された電源の第1段の力率を補正する回路を示す配線図である。
【図17】本発明に従って構成された電源の新規な第2段を構成する非調整型インバータの好適な実施形態を示すブロック図と配線図を兼ねる図である。
【図18】本発明の新規な態様を備える第2段の非調整型絶縁インバータとして用いられるインバータを示す配線図である。
【図19】本発明の新規な態様を備える第2段の非調整型絶縁インバータとして用いられるインバータを示す配線図である。
【図20】本発明の新規な態様を備える第2段の非調整型絶縁インバータとして用いられるインバータを示す配線図である。
【図21】本発明の新規な態様を備える第2段の非調整型絶縁インバータとして用いられるインバータを示す配線図である。
【符号の説明】
【0077】
0 AC/DCコンバータ
12 AC入力信号
14 DCバス
20 第2のDC出力
30 コンバータ
PS1 電源
A 非調整型インバータ
B ライン
C フィードバック制御または調節ループ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
AC入力及び第1のDC出力信号を有する第1ステージと、
前記第1のDC出力信号に接続された入力と、所定のデューティサイクルで、前記入力を第1の内部高周波AC信号に変換する高周波でスイッチングされるスイッチからなるネットワークと、前記第1の内部高周波AC信号によって駆動される一次巻線と第2の内部高周波AC信号を生成する二次巻線とを有する絶縁変圧器と、前記スイッチの前記デューティサイクルに関連する大きさで、前記第2の内部高周波AC信号を第2のDC出力信号に変換する整流器とを有する非調整型DC/DCコンバータである第2ステージと、
前記第2のDC出力信号を、電気アーク溶接プロセスにおける溶接のための溶接出力に変換する第3ステージと、
で構成したことを特徴とする電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項2】
前記第1ステージは、整流器と、力率補正コンバータとを含むことを特徴とする請求項1記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項3】
前記AC入力は、三相または単相入力であることを特徴とする請求項1記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項4】
前記第1ステージは、調整型コンバータステージであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項5】
前記スイッチからなるネットワークは、フルブリッジインバータであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項6】
前記スイッチからなるネットワークは、ハーフブリッジインバータであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項7】
前記スイッチからなるネットワークは、二重フォワードインバータであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項8】
前記スイッチからなるネットワークは、カスケードブリッジであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項9】
前記デューティサイクルが、固定されていることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項10】
前記デューティサイクルは、調節可能であることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項11】
前記高スイッチング周波数は、約18kHz以上であることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項12】
前記一次巻線は、前記二次巻線よりも多い巻数を有することを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項13】
前記第1のDC出力信号は、DCバス上の固定電圧であることを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項14】
前記第2ステージの前記整流器は、同期整流素子を用いるように構成したことを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項15】
前記第3ステージは、チョッパであることを特徴とする請求項1〜14の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項16】
前記第3ステージは、調整型コンバータであることを特徴とする請求項1〜15の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項17】
前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有することを特徴とする請求項1〜16の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項18】
前記第2のDC出力信号は、前記第1のDC出力信号よりも小さいことを特徴とする請求項1〜17の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項19】
前記溶接に適した電流により前記第1ステージを調節するための回路を含むことを特徴とする請求項1〜18の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項20】
前記溶接に適した電流により前記第3ステージを調節するための回路を含むことを特徴とする請求項1〜18の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項21】
前記入力ステージは、整流器のみを含むことを特徴とする請求項1〜20の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項22】
(a)第1ステージにおいて、AC電源を第1のDCバス上の第1のDCバス電圧に変換する工程と、
(b)第2ステージにおいて、前記第1のDCバス電圧を、第2のDCバス上の第2のDCバス電圧に変換する工程であって、前記第2のバス電圧が、第1のDCバス電圧を定数倍した積であり、かつ前記第1のDCバスと前記第2のバスとが絶縁されており、
(c)第3ステージにおいて、前記第2のDCバス電圧を溶接出力に変換する工程と、
(d)前記第3ステージの前記溶接出力を調節して、所望の調整された溶接出力を得る工程と、
を含むことを特徴とするAC電源から調整された溶接出力を生成する方法。
【請求項23】
前記第1ステージは、
(e)前記第1ステージの力率補正をする工程と、
を更に含むことを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記第2ステージは、高周波スイッチインバータであり、絶縁変圧器を含むことを特徴とする請求項22又は23記載の方法。
【請求項25】
前記第2ステージは、ある巻数比を有する絶縁変圧器を含み、前記定数は、前記巻数比によって、少なくとも部分的に決まることを特徴とする請求項22〜24の何れかに記載の方法。
【請求項26】
前記第2ステージは、スイッチングネットワークを含み、前記ネットワークのスイッチは、一定のデューティサイクルを有することを特徴とする請求項22〜25の何れかに記載の方法。
【請求項27】
前記第3ステージは、チョッパであることを特徴とする請求項22〜26の何れかに記載の方法。
【請求項28】
前記第3ステージは、調整型コンバータであることを特徴とする請求項22〜27の何れかに記載の方法。
【請求項29】
前記調整された溶接出力は、2KWを超える電力を有することを特徴とする請求項22〜28の何れかに記載の方法。
【請求項30】
前記第1ステージは、コントローラ電圧を有するコントローラを有し、
前記方法が、
(e)前記第1のDCバス電圧から前記コントローラ電圧を得る工程を更に含むことを特徴とする請求項22〜29の何れかに記載の方法。
【請求項31】
前記第3ステージは、コントローラ電圧を有するコントローラを有し、
前記方法が、
(e)前記第2のDCバス電圧から前記第3ステージのコントローラ電圧を得る工程を更に含むことを特徴とする請求項22〜30の何れかに記載の方法。
【請求項32】
前記第2のDCバス電圧は、前記第1のDCバス電圧よりも低い電圧であることを特徴とする請求項22〜31の何れかに記載の方法。
【請求項33】
AC入力及び第1のDC出力信号を有する第1ステージと、
前記第1のDC出力信号に接続された入力と、前記第1のDC出力信号と電気的に絶縁され、かつ前記第1のDC出力信号に対して所定比の大きさを有する第2のDC出力信号とを有する非調整型DC/DCコンバータの第2ステージと、
前記第2のDC出力信号を溶接に適した電流に変換する第3ステージと、
で構成したことを特徴とする電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項34】
前記第1ステージは、整流器と、力率補正コンバータとを含むことを特徴とする請求項33記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項35】
前記AC入力は、三相または単相入力であることを特徴とする請求項33又は34記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項36】
前記第1ステージは、調整型コンバータステージであることを特徴とする請求項33〜35の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項37】
前記第2ステージは、インバータであることを特徴とする請求項33〜36の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項38】
前記第2ステージは、一次巻線と二次巻線とからなる絶縁変圧器を有することを特徴とする請求項33〜37の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項39】
前記第1のDC出力信号は、固定DCバス電圧であることを特徴とする請求項33〜38の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項40】
前記第2ステージは、同期整流素子を用いた整流器を含むことを特徴とする請求項33〜39の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項41】
前記第3ステージは、チョッパであることを特徴とする請求項33〜40の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項42】
前記第3ステージは、調整型コンバータであることを特徴とする請求項33〜41の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項43】
前記電源は、少なくとも5KWの出力電力容量を有することを特徴とする請求項33〜42の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項44】
前記第2のDC信号の電圧は、前記第1のDC信号の電圧よりも低い電圧であることを特徴とする請求項33〜43の何れかに記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項45】
パラメータを有した電気アーク溶接プロセス用電源であって、前記電源が、
AC入力信号を第1のDCバス上の第1のDCバス電圧に変換する第1ステージと、
前記第1のDCバス電圧を、前記第1のDCバスと絶縁された第2のDCバス上の第2のDCバス電圧に変換する第2ステージと、
前記溶接プロセスからのパラメータのフィードバックにより、前記第2のDCバス電圧を溶接信号に調節する第3ステージと、
を含むことを特徴とする電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項46】
前記第1ステージは、整流器と、力率補正コンバータとを含むことを特徴とする請求項45記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項47】
AC入力と、第1のDC出力信号と、電圧入力と第1ステージに第1の制御信号を供給する第1の制御出力とを具備する第1ステージコントローラとを有する第1ステージと、
前記第1のDC出力信号に接続された入力と、前記第1のDC出力信号と電気的に絶縁された第2のDC出力信号と、電圧入力と第2ステージに第2の制御信号を供給する第2の制御出力とを具備する第2ステージコントローラとを有する第2ステージと、
前記第2のDC出力信号に接続された入力と、溶接信号出力と、電圧入力と第3ステージに第3の制御信号を供給する第3の制御出力とを具備する第3ステージコントローラとを有する第3ステージと、
で構成したことを特徴とする電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項48】
前記第2ステージは、非調整型DC/DC絶縁コンバータであることを特徴とする請求項47記載の電気アーク溶接プロセス用電源。
【請求項49】
前記電源は、第1のコントローラ電圧を前記コントローラのうちの1つの電圧入力に供給するための第1の電源をさらに備えることを特徴とする請求項47記載の電気アーク溶接プロセス用電源。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2006−26736(P2006−26736A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−134928(P2005−134928)
【出願日】平成17年5月6日(2005.5.6)
【出願人】(399011597)リンカーン グローバル インコーポレーテッド (24)
【Fターム(参考)】