説明

電気光学装置の検査装置及び検査方法

【課題】設置スペースが少なくて済み、光源とスクリーン間から反射ミラーを省け、しかも表示欠陥(点欠陥・線欠陥・シミムラ欠陥等)を自動検出可能な電気光学装置の検査装置及び検査方法を提供することである。
【解決手段】電気光学パネル100に表示した検査画像を投影面に投影する電気光学装置の検査装置1であって、水平に置かれた電気光学パネル100に検査光を透過または反射させて鉛直方向に投影面17に投射する検査光路を構成する検査光学系5と、電気光学パネル100を所定の検査パターンで駆動した際の投影面17上の輝度分布を撮像する撮影カメラ6と、撮影カメラ6のレンズ表面に付着する異物を吹き飛ばすエアーブロー61、及び吹き飛ばされた異物を吸引する吸引部62と、を備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気光学装置の検査装置及び検査方法に係り、特に投射型表示装置等のライトバルブに用いられる電気光学装置の表示品位を自動で検査する検査装置及び検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、液晶パネルは、製造工程において、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、TFTと記す)等のスイッチング素子の不良や液晶層への異物の混入等による表示欠陥(点欠陥,線欠陥,シミムラ欠陥等)の発生状況の検査が行われる。
【0003】
この種の検査を行うための検査装置として、例えば本出願人による特許文献1には、液晶パネルに検査光を照射するランプと、液晶パネルの透過光をスクリーン上に投影する投影光学系とを有し、液晶パネルを所定の検査パターンで駆動した際のスクリーン上の輝度分布をCCDカメラで撮像し、その撮像結果から液晶パネル上の点欠陥等を自動検出する技術が開示されている。
【0004】
また、点欠陥等の検査は作業者の目視によっても並行して行われることが一般的であり、目視による液晶パネルの検査装置として、液晶パネルを所定の検査パターンで駆動し、その検査画像をスクリーン上に投影する検査装置が従来より広く知られている。
【0005】
さらに、例えば本出願人による特許文献2には、液晶パネルに表示した検査画像を投影するための検査光学系を構成する投影レンズを、検査画像の投影時に検査光に対してレンズ移動機構部を用いて相対移動させることにより、光軸を移動させ、投影された検査画像の移動による残像効果によって点欠陥等の視認性を向上させる技術が開示されている。
【特許文献1】特開平11−174398号公報
【特許文献2】特開2004−101748号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、従来の液晶パネルの検査装置では、例えば特許文献2の図2に示されているように検査装置内への液晶パネルの供給及び配置が平置き(水平状態での配置)となるため、横方向に検査画像を投影するためには反射ミラーが必要になり、かつ床面に垂直なスクリーン(即ち縦置きスクリーン)に投影していたため、検査装置自体のサイズが大きくなり、しかもスクリーンと検査装置を併せた筐体の床面上の設置スペースが非常に大きくなることと、検査光路を変える反射ミラーに汚れが付着した場合、表示欠陥の視認性が劣化してしまうこと、また反射ミラーの存在によって光量損失を生じたり投影画像が歪むなどの問題が生じていた。更に、横方向に投影する検査装置では、縦方向の高さを低くするために光源からの投射光を一旦横方向に投影し、もう1つの別の反射ミラーで上向きに光路を変えて前記液晶パネルを透過させるので、反射ミラーがもう1つ必要となり、汚れの付着や光量損失が生じる問題があった。
【0007】
そこで、本発明は上記の問題に鑑み、設置スペースが少なくて済み、光源とスクリーン間の光路から反射ミラーを省け、しかも表示欠陥(点欠陥・線欠陥・シミムラ欠陥等)を自動検出可能な電気光学装置の検査装置及び検査方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による電気光学装置の検査装置は、電気光学パネルに表示した検査画像を投影面に投影する電気光学装置の検査装置であって、水平に置かれた前記電気光学パネルに検査光を透過または反射させて鉛直方向に前記投影面に投射する検査光路を構成する検査光学系と、前記電気光学パネルを所定の検査パターンで駆動した際の前記投影面上の輝度分布を撮像する撮影カメラと、前記撮影カメラのレンズ表面に付着する異物を吹き飛ばすエアーブロー、及び吹き飛ばされた異物を吸引する吸引部と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明によるこのような装置によれば、エアーブロー及び吸引部を撮影カメラのレンズ表面近傍に設けたので、上向きとされる投影する方向を天井方向に向ける場合に、撮影カメラのレンズ表面に異物が付着するのを防ぎ、誤判定を防止することができる。従って、検査精度が向上する。撮影カメラの撮像結果から電気光学パネル上の表示欠陥(点欠陥・線欠陥・シミムラ欠陥等)を自動検出することが可能で設置面積の小さい自動検査装置を実現することができる。
【0010】
本発明による電気光学装置の検査装置は、電気光学パネルに表示した検査画像を投影面に投影する電気光学装置の検査装置であって、水平に置かれた前記電気光学パネルに検査光を透過または反射させて鉛直方向に前記投影面に投射する検査光路を構成する検査光学系と、前記検査光学系の一部を構成し、前記電気光学パネルの透過光または反射光を前記投影面上に投影する投射レンズと、前記投射レンズのレンズ表面に付着する異物を吹き飛ばすエアーブロー、及びその吹き飛ばされた異物を吸引する吸引部と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明によるこのような装置によれば、エアーブロー及び吸引部を投射レンズのレンズ表面近傍に設けたので、投影する方向を天井方向に向ける場合に、上向きとされる投射レンズのレンズ表面に異物が付着するのを防ぎ、誤判定を防止することができる。従って、検査精度が向上する。撮影カメラの撮像結果から電気光学パネル上の表示欠陥(点欠陥・線欠陥・シミムラ欠陥等)を自動検出することが可能で設置面積の小さい自動検査装置を実現することができる。
【0012】
本発明による電気光学装置の検査装置は、電気光学パネルに表示した検査画像を投影面に投影する電気光学装置の検査装置であって、水平に置かれた前記電気光学パネルに検査光を透過または反射させて鉛直方向に前記投影面に投射する検査光路を構成する検査光学系と、前記投影面の表面に付着する異物を吹き飛ばすエアーブロー、及びその吹き飛ばされた異物を吸引する吸引部と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
本発明によるこのような装置によれば、エアーブロー及び吸引部を投影面の表面近傍に設けたので、投影する方向を床方向に向ける場合に、上向きとされる投影面の表面に異物が付着するのを防ぎ、誤判定を防止することができる。従って、検査精度が向上する。撮影カメラの撮像結果から電気光学パネル上の表示欠陥(点欠陥・線欠陥・シミムラ欠陥等)を自動検出することが可能で設置面積の小さい自動検査装置を実現することができる。
【0014】
本発明において、前記電気光学パネルを透過または反射する前記検査光を出射する光源であって、その光軸が前記鉛直方向とされる光源、をさらに備えたことを特徴とする。
【0015】
このような装置によれば、光源からの光を反射して光路を変える反射ミラーが無くなることにより、反射ミラーの汚れの付着や光量損失を無くして、表示欠陥の視認性の向上及び光量の増大を図ることができ、より正確な検査が行えるようになる。
【0016】
本発明において、前記エアーブロー及び吸引部の付近に在って前記異物が付着する部分の静電気を除去する静電気除去手段、をさらに備えたことを特徴とする。
【0017】
このような装置によれば、異物が付着する部分(検査画像を受光或いは投射する部分)の表面が静電気で帯電するのを防いで、埃等の異物を付着しにくくすることができ、より正確な検査が行えるようになる。
【0018】
本発明による電気光学装置の検査装置は、電気光学パネルに表示した検査画像を投影面に投影する電気光学装置の検査装置であって、水平に置かれた前記電気光学パネルに検査光を透過または反射させて鉛直方向に前記投影面に投射する検査光路を構成する検査光学系と、前記電気光学パネルを透過または反射する前記検査光を出射する光源であって、その光軸が前記鉛直方向とされる光源と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
本発明によるこのような装置によれば、天井方向又は床方向に表示画像を投影させることで、横方向に取っていた投影スペースを削減でき、床面上に配置する場合に検査装置サイズの縮小を図ることができる。光源からの光を反射して光路を変える反射ミラーが無くなることにより、反射ミラーの汚れの付着や光量損失を無くして、表示欠陥の視認性の向上及び光量の増大を図ることができ、より正確な検査が行えるようになる。
【0020】
本発明において、前記投影面は、スクリーンであることを特徴とする。
本発明において、前記スクリーンは、天井又は床面に配置されることを特徴とする。
【0021】
本発明による電気光学装置の検査方法は、電気光学パネルに表示した検査画像を投影面に投影する電気光学装置の検査方法であって、水平に置かれた前記電気光学パネルに検査光を透過または反射させて鉛直方向に前記投影面に投射するステップと、前記投影面上の検査パターンの輝度分布を撮像する撮影カメラのレンズ表面、又は、前記検査光学系の一部を構成する投射レンズのレンズ表面、或いは、前記投影面の表面、に付着する異物を、エアーブロー及び吸引部を用いて除去するステップと、を備えたことを特徴とする。
【0022】
本発明によるこのような方法によれば、エアーブロー及び吸引部を撮影カメラのレンズ表面近傍に設けたので、投影する方向を天井方向に向ける場合に、上向きとされる撮影カメラのレンズ表面に異物が付着するのを防ぎ、誤判定を防止することができる。検査精度が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態の電気光学装置の検査装置の概略構成図を示している。
図1において、符号1は液晶パネルの検査装置を示す。ここで、本実施形態では、モジュール化された液晶パネル、すなわち、フレキシブルプリント基板(以下、FPC)100-1等が取り付けられ防塵ガラス(図示せず)等とともにケース内に収容された液晶パネル100の表示欠陥(点欠陥・線欠陥・シミムラ欠陥等)を検査する検査装置の一例について説明する。
【0024】
検査装置1は、検査画像を鉛直方向に液晶パネル100を透過させそのまま鉛直方向に投射レンズ18などの光学部材を通してスクリーン17に投射するための検査光路を構成する検査光学系5と、液晶パネル100を所定の検査パターンで駆動した際のスクリーン17上の輝度分布を撮像する視野角度を有した撮影カメラであるCCDカメラ6と、検査光路上に液晶パネル100を水平に保持するステージ7と、検査光路上に保持された液晶パネル100に所定の検査画像を表示するための検査信号を伝達する信号伝達手段としてのプローブユニット8と、検査光路上に任意のフィルタ手段を選択的に挿入して保持するフィルタ挿脱機構部9と、検査光路上に保持された液晶パネル100を加熱或いは冷却して液晶パネル100の温度調節を行う温度調節装置10と、筐体2の上部にその位置を上下に調整可能に配置された投影面であるスクリーン17と、CCDカメラ6のレンズ表面に付着する異物をエアーで吹き飛ばすエアーブロー61、及びその吹き飛ばされた異物をエアーと共に吸引する吸引部62と、投射レンズ18のレンズ表面に付着する異物をエアーで吹き飛ばすエアーブロー81、及びその吹き飛ばされた異物をエアーと共に吸引する吸引部82と、を筐体2内に有して要部が構成されている。更に、筐体2内には、CCDカメラ6のレンズ表面、及び、投射レンズ18のレンズ表面の静電気を除去する静電気除去手段であるイオナイザ(図2及び図3にて後述する)を備えていてもよい。
【0025】
検査光学系5は、筐体2の下部で白色光等の検査光を鉛直方向上方に出射する光源で
あるランプ15と、検査対象となる液晶パネル100が搭載される実機と同等の特性の検査光を生成するための光学設計部16と、ランプ15から光学設計部16を経て出射された検査光がステージ7に水平に保持された液晶パネル100をそのまま鉛直方向に透過して筐体2の上部のスクリーン17に投影するように、鉛直方向の検査光路上に介装されて検査光の焦点距離を調整する光学部材としての投射レンズ18と、を有して構成され、ランプ15から出射された検査光が光学設計部16を通して液晶パネル100を鉛直方向に透過し投射レンズ18で投射されて、方向を変えずに鉛直方向に筐体2の上部に配置されたスクリーン17に投影されるようになっている。
【0026】
光学設計部16は、プロジェクタ用の光学系に対応して設計されており、第1のマルチレンズ50と、検査光の光量を調節する光量調節フィルタとしてのND(neutral density)フィルタ51と、紫外線フィルタ52と、第2のマルチレンズ53と、PBS(Polarzed Beam Splitter)ユニット54と、コンデンサレンズ(集光レンズ)55と、緑、赤、青等の所定の波長領域の検査光を透過する色フィルタ56とを有して構成されている。
【0027】
筐体2は、例えば、幅W=80cm、高さH=2mの大きさであり、従来のように検査光を水平方向に投影する構成(幅W=2m、高さH=1m程度)と比べ、鉛直方向の高さは高くなるが、床面上の設置スペースは非常に少なくなる。
ステージ7は、ステージ動作機構部25(後述する)を介して筐体2内に水平に支持される矩形の板状部材で構成され、ステージ7の上面には検査対象となる液晶パネル100を載置するための凹部20が形成されている。
【0028】
液晶パネル100は、例えば、0.5〜1.4インチの範囲の各種の大きさであってもよく、スクリーン17は、例えば35インチ程度の大きさである。
また、投射レンズ18も交換可能とされ、液晶パネル100の大きさに応じて焦点距離の違う投射レンズ18を使用可能である。
【0029】
この場合、凹部20は、液晶パネル100の外観形状に略沿う形状をなし、さらに、図示しないピン等の位置決め部材を要部に有することにより、載置された液晶パネル100を所定の位置に位置決めした状態で水平に保持するようになっている。ステージ7は、液晶パネル100のサイズに応じた凹部20が形成されたものを交換して使用したり、或いは所定サイズの凹部20にアダプタを用いて各種サイズの液晶パネルを載置するようにしてもよい。
【0030】
また、ステージ7には、凹部20に載置された液晶パネル100の表示部(図示せず)に検査光を導くための開口部21が開口されている。
また、ステージ7の基部には、当該ステージ7をステージ動作機構部25に着脱自在に装着するためのフランジ部23が設けられている。
【0031】
ステージ動作機構部25は、筐体2内に水平に固設されたエアシリンダ26を有して構成されている。エアシリンダ26には、図示しない空気圧制御装置が接続されており、この空気圧制御装置から供給される作動空気圧によって、エアシリンダ26のピストンロッド27が筐体2内を水平方向に伸縮移動するようになっている。
また、ピストンロッド27の先端には、ステージ装着部28が固設されており、このステージ装着部28に、前記フランジ部23を介してステージ7が装脱自在に締結固定されている。
【0032】
この場合、ステージ7は、図1に実線で示すように、ピストンロッド27が収縮位置にあるとき、光学設計部16と投射レンズ18との間に挿入されて液晶パネル100の表示部を検査光路上に保持し、一方で、図1に2点鎖線で示すように、ピストンロッド27が伸長位置にあるとき液晶パネル100の表示部を検査光路から退避させるよう、各部の諸元が設定されている。なお、図示のように、検査開始前や検査終了後等におけるピストンロッド27の伸長時には、ステージ7が筐体2に設けられた開閉窓29を押し開けることで、液晶パネル100が筐体2の外部に露呈されて交換可能または取外し可能となる。
【0033】
プローブユニット8は、プローブ動作機構部33(後述する)を介して筐体2内に支持されるもので、液晶パネル100のFPC100-1上に配列された各電極端子(図示せず)に対応して電気的に接続可能な複数のプローブ30を有して構成されている。
そして、プローブユニット8は、各プローブ30がFPC100-1上の各電極端子と電気的に接続された際に、パネル駆動装置32で生成された所定の駆動信号を液晶パネル100に伝達するようになっている。
【0034】
プローブ動作機構部33は、筐体2内に垂直に固設されたエアシリンダ34を有して構成されている。エアシリンダ34には、図示しない空気圧制御装置が接続されており、この空気圧制御装置から供給される作動空気圧によって、エアシリンダ34のピストンロッド35が筐体2内を垂直方向に伸縮移動するようになっている。
【0035】
また、ピストンロッド35の先端には、プローブユニット装着部36が固設されており、このプローブユニット装着部36に、プローブユニット8が装脱自在に締結固定されている。
【0036】
この場合、プローブユニット8は、各プローブ30が検査光路上に保持された液晶パネル100のFPC100-1上の各電極端子に夫々対向され、且つ、ピストンロッド35が伸長位置(下降位置)にあるときFPC100-1上の各電極端子に各プローブ30が電気的に接続されるとともに(図1参照)、ピストンロッド35が収縮位置(上昇位置)にあるときFPC100-1上の各電極端子から各プローブ30が離間されるよう(図示せず)、各部の諸元が設定されている。
【0037】
フィルタ挿脱機構部9は、例えば投射レンズ18の鉛直方向の光軸と一致する検査光路上に任意のフィルタ手段40を選択的に挿入して保持するためのもので、検査光路に平行となるよう筐体2内に立設された軸部41と、軸部41に夫々回動自在に軸支された複数(本実施形態では4枚)のトレイ42とを有して構成されている。
【0038】
各トレイ42の上面にはフィルタ手段40を載置して保持するための凹部43が設けられ、さらに各凹部43の底部には、各凹部43に夫々載置されたフィルタ手段40に検査光を導くための開口部44が設けられている。
【0039】
フィルタ挿脱機構部9は、通常時には、各トレイ42を検査光路からの退避位置に保持するようになっており、作業者等によって所定のトレイ42が選択されて退避位置から所定の回動角だけ回動されることにより、当該トレイに保持したフィルタ手段40を検査光路に露呈するようになっている。
【0040】
本実施形態において、各トレイ42には、フィルタ手段40として、例えば、液晶パネル100を通過後の検査光のコントラストを強調するコントラスト強調フィルタとしての視角補償フィルタや、緑(G),青(B),赤(R)等の所定の波長領域の検査光を透過する色フィルタ、光量調節フィルタとしてのND(Neutral Density)フィルタ等が載置される。ここで、各フィルタ手段40は、検査対象である液晶パネル100を実際に搭載する液晶装置の各種フィルタと同等の光学特性を有することが望ましい。
【0041】
温度調節装置10は、検査光路上に保持された液晶パネル100に温風或いは冷風を送風することにより液晶パネル100の温度調節を行うもので、ブロア装置45と、このブロア装置45の駆動制御を行う制御部(図示せず)と、液晶パネル100の近傍でステージ7に埋設された温度センサ(図示せず)とを有して構成されている。制御部には温度設定等を行うための図示しないコントロールパネルが設けられており、制御部は、温度センサからの検出温度に基づいて、ブロア装置45から送風する温風或いは冷風の風量及びその温度をフィードバック制御することで、液晶パネル100を所望の設定温度に制御するようになっている。
【0042】
CCDカメラ6のレンズ表面に付着する異物をエアーで吹き飛ばし且つ吸引するエアーブロー61及び吸引部62については、エアーが工場エアー供給機構(図示せず)からチューブ(図示略)で筐体2内のエアーブロー61に導入され、吸引部62に接続したチューブ(図示略)にて筐体2外の工場エアー吸引機構(図示せず)に導出される。同様に、投射レンズ18のレンズ表面に付着する異物を吹き飛ばし且つ吸引するエアーブロー81及び吸引部82についても、エアーが工場エアー供給機構(図示せず)からチューブ(図示略)で筐体2内のエアーブロー81に導入され、吸引部82に接続したチューブ(図示略)にて筐体2外の吸引機構(図示せず)に導出されている。使用するクリーニング用のエアーとしては、空気のほかに窒素N2を用いてもよい。
【0043】
図2及び図3は、上記エアーブロー及び吸引部の付近に在って異物が付着するのを回避したい部分(例えばレンズ表面)の静電気を除去するイオナイザを示している。
図2は、CCDカメラ6のレンズ表面付近に配置されるイオナイザを示している。このイオナイザは、前面に配置された少なくとも1つ以上の放電針70と、高圧電源を有し、放電針70に交流電圧を印加してコロナ放電を行い、(+),(−)イオンを発生するイオナイザ本体71と、イオナイザ本体71に電気的に接続していて、(+),(−)イオンの発生及びそれらイオンの強さをコントロールすることが可能なコントローラ72と、を備えている。
【0044】
図3は、投射レンズ18のレンズ表面付近に配置されるイオナイザを示している。このイオナイザは、前面に配置された少なくとも1つ以上の放電針90と、高圧電源を有し、放電針90に交流電圧を印加してコロナ放電を行い、(+),(−)イオンを発生するイオナイザ本体91と、イオナイザ本体91に電気的に接続していて、(+),(−)イオンの発生及びそれらイオンの強さをコントロールすることが可能なコントローラ92と、を備えている。
【0045】
図2及び図3に示すようなイオナイザにより、各レンズ表面及びその付近に対してイオンエアーを送り、除電することができる。CCDカメラ6のレンズ表面、及び、投射レンズ18のレンズ表面の静電気による帯電を防止することによって埃等の異物の付着を防止することができる。
【0046】
次に、上述の構成による検査装置1の作用及び効果について説明する。
先ず、作業者は、図示しない空気圧制御装置を介してエアシリンダ26を動作させてステージ7を検査光路からの退避位置まで移動させる。そして、この状態で、ステージ7の凹部20上に検査対象となる液晶パネル100を位置決めして載置する。
【0047】
その後、作業者は、空気圧制御装置を介してエアシリンダ26を動作させ、ステージ7を光学設計部16と投射レンズ18との間の挿入位置まで移動させる。これにより、ステージ7上に載置された液晶パネル100の表示部が検査光路上の所定の位置に保持される。
【0048】
その後、作業者は、空気圧制御装置を介してエアシリンダ34を動作させることでプローブユニット8を下降させ、当該プローブユニット8のプローブ30を、液晶パネル100のFPC100-1上に配列された各電極端子に電気的に接続させる。
その後、作業者は、パネル駆動装置32を動作させ、所定の駆動信号を液晶パネル100に印加する。これにより、筐体2の上部のスクリーン17上には、所定の検査画像が投影される。
【0049】
その後、液晶パネル100を所定の検査パターンで駆動した際のスクリーン17上の輝度分布をCCDカメラ6で撮像し、その撮像結果から液晶パネル100上の表示欠陥(点欠陥,線欠陥,シミムラ欠陥等)を自動検出する。この自動検出する技術については、本出願人による先行技術である特開平11―174398号公報に開示されている。
【0050】
従って、作業者の熟練度等に関係なく、点欠陥等の検出を自動で検出することができる。また、点欠陥等の検出を自動で行うことができるので、作業者の目への疲労等を低減することができる。さらに、液晶パネルの投影検査をする際、検査光を鉛直方向に出射して投影画面を頭上に映すことで、自動検査装置の設置面積を縮小させ、省スペースにすることができる。
【0051】
ここで、このような検査時に、作業者が、フィルタ挿脱機構部9の各トレイ42を選択的に検査光路上に移動させて、液晶パネル100からの出射光に各フィルタ手段40を作用させることにより、検査光の特性が任意に制御された検査画像を観察することができる。
【0052】
例えば、検査光路上に視角補償フィルタを挿入することにより、コントラストが強調された検査画像を観察することができ、点欠陥の検出等を容易なものとすることができる。
【0053】
また、検査光路上に所定の色フィルタを挿入することにより、G,B,R等の各色の波長領域に制限された検査画像を観察することができ、実機の各色光路に最適な条件下での検査を行うことができる。
また、NDフィルタを検査光路上に挿脱すれば、高い照度が必要なパネルの輝点検査と高い照度を必要としないそれ以外の検査とをランプ15の出射光量を変化させることなく行うことができる。
【0054】
また、作業者は、温度調節装置10を作動させて、液晶パネル100の温度管理を行うことで、所定の高温条件下或いは低温条件下での検査画像を観察することができる。
さらに、反射ミラーを省略できるので、検査光の反射による光量損失を無くすことができる。また、反射ミラーが無くなることにより、投影画像の台形歪みがなくなり、長方形に近い画角を表示できるようになる。これにより、台形画像を長方形画像に補正する誤差成分が少なくなることから、欠陥座標値などの誤差が少なくなり、より正確な検査が行えるようになる。
【0055】
スクリーン表面が下向きとなるため、少なくとも表面に異物が付着し誤判定してしまうことが無くなる。さらに、上向きとされる撮影カメラや投射レンズのレンズ表面に異物が付着し誤判定となることが想定されるため、エアーブロー及び吸引部による機構を設け、異物をエアーで吹き飛ばして除去する。さらに、撮影カメラや投射レンズのレンズ表面付近にイオナイザを配設して静電気による帯電を防ぐことにより、埃等の異物の付着をさらに防止することが可能となる。レンズ表面に異物が付着しないため、スクリーン17の表面に投影される検査画像に欠陥を生じることがなく、誤判定を防止することができる。
【0056】
なお、本実施形態のように検査光は下方から上方に向かうよう鉛直方向に投射し上方の投影面(スクリーン)に投影するようにしてもよいし、或いは検査光は上方から下方に向かうよう鉛直方向に投射し下方に配置した投影面(スクリーン)に投影する構成としてもよい。
また、筐体2の上方または下方を開放して、天井または床面を投影面として使用してもよい。勿論、スクリーンを別体とし、スクリーンを天井面又は床面に配置する構成としてもよい。
【0057】
[第2の実施形態]
図4は本発明の第2の実施形態の液晶パネルの検査装置の概略構成図を示している。 本実施形態の検査装置1Aでは、光源であるランプ15は筐体2内の天井側に配置され、検査画像が投影される投影面であるスクリーン17は筐体2内の床面側に配置されている。光源であるランプ15から出射された検査光は上方から下方に向かうよう鉛直方向に投射し下方に配置した投影面であるスクリーン17に投影する構成となっている。図1の第1の実施形態とは、天地が反対の関係になるため、ほぼ同じ構成となり、機能的に同じ部分には同一符号を付してある。
【0058】
検査光学系5の検査光路上に液晶パネル100を水平に保持するステージ7については、液晶パネル100を載置する凹部20はステージ7の上側に形成されており、凹部20に載置された液晶パネル100の表示部(図示せず)に対応する位置にはランプ15からの検査光を鉛直方向下方、即ちステージ7の下方に導くための開口部21が開口されている。
【0059】
ランプ15から光学設計部16を経て鉛直方向下方に出射された検査光がステージ7に水平に保持された液晶パネル100をそのまま鉛直方向に透過し投射レンズ18で投射されて、方向を変えずに筐体2の下部のスクリーン17に投影されるようになっている。
【0060】
投射レンズ18のレンズ表面に付着する異物を吹き飛ばし且つ吸引するエアーブロー81及び吸引部82については、エアーが工場エアー供給機構(図示せず)からチューブ(図示略)で筐体2内のエアーブロー81に導入され、吸引部82に接続したチューブ(図示略)で筐体2外の工場エアー吸引機構(図示せず)に導出されている。
【0061】
更に、筐体2の下部のスクリーン17の外周付近には、スクリーン17の表面に付着する異物を吹き飛ばすエアーブロー201、及びその吹き飛ばされた異物を吸引する吸引部202が、スクリーン面上の相対峙する位置(筐体2の両側面付近)に配設されている。エアーブロー201及び吸引部202についても、エアーが工場エアー供給機構(図示せず)からチューブ(図示略)で筐体2内のエアーブロー201に導入され、吸引部202に接続したチューブ(図示略)で筐体2外の工場エアー吸引機構(図示せず)に導出されている。使用するクリーニング用のエアーとしては、空気のほかに窒素N2を用いてもよい。
【0062】
図5は、スクリーン17の表面付近に配置されるイオナイザを示している。このイオナイザは、前面に配置された少なくとも1つ以上の放電針210と、高圧電源を有し、放電針210に交流電圧を印加してコロナ放電を行い、(+),(−)イオンを発生するイオナイザ本体211と、イオナイザ本体211に電気的に接続していて、(+),(−)イオンの発生及びそれらイオンの強さをコントロールすることが可能なコントローラ212と、を備えている。
【0063】
図5に示すようなイオナイザにより、スクリーン表面付近に対してイオンエアーを送り、少なくともスクリーン表面を除電することができる。スクリーン17の表面の静電気による帯電を防止することによって埃等の異物の付着を防止することができる。スクリーン表面に異物が付着しないため、撮影カメラ6によって撮像される検査画像に欠陥を生じることがなく、誤判定を防止することができる工場エアー及び吸引機構からチューブで筐体2内に導入及び導出されている。
【0064】
なお、投射レンズ18のレンズ表面付近に配設されるイオナイザについては、図3に示したものと同様である。
上述の図4の第2の実施形態の構成による検査装置1Aの作用及び効果については、図1の第1の実施形態と同様である。
【0065】
ここで、電気光学装置の一例である駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置について説明する。
図6は、液晶装置を示すもので、液晶パネルにおける素子基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図であり、図7は図6のH−H’断面図である。
【0066】
図6及び図7において、本実施形態に係る液晶パネルでは、TFTが形成された素子基板110と対向基板120とが対向配置されている。
【0067】
素子基板110と対向基板120との間に液晶層150が封入されており、素子基板110と対向基板120とは、画像表示領域110aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材152により相互に接着されている。シール材152は、両基板を貼り合わせるために、例えば熱硬化樹脂、熱及び光硬化樹脂、光硬化樹脂、紫外線硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいて素子基板110上に塗布された後、加熱、加熱及び光照射、光照射、紫外線照射等により硬化させられたものである。
【0068】
対向基板120の4隅には、上下導通材106が設けられており、素子基板110に設けられた上下導通端子と対向基板120に設けられた対向電極121との間で電気的な導通をとる。
【0069】
図6及び図7において、シール材152が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域110aを規定する遮光性の額縁153が対向基板120側に設けられている。額縁153は素子基板110側に設けても良いことは言うまでもない。画像表示領域110aの周辺に広がる周辺領域のうち、シール材152が配置されたシール領域の外側部分には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102が素子基板110の一辺に沿って設けられており、走査線駆動回路104が、この一辺に隣接する2辺に沿って設けられている。更に素子基板110の残る一辺には、画像表示領域110aの両側に設けられた走査線駆動回路104間をつなぐための複数の配線105が設けられている。
【0070】
図7において、素子基板110上には、画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線が形成された後の画素電極119上に、配向膜が形成されている。他方、対向基板120上には、対向電極121の他、最上層部分に配向膜が形成されている。また、液晶層150は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
【0071】
額縁153下にある素子基板110上の領域には、図示しないサンプリング回路が設けられている。サンプリング回路は、画像信号線上の画像信号をデータ線駆動回路101から供給されるサンプリング回路駆動信号に応じてサンプリングして各画素のデータ線に供給するようになっている。
【0072】
なお、例えば、LCOS等の反射型の電気光学パネルに応用する場合には、ランプ15や光学設計部16をハーフミラー等と共にステージ7とスクリーン17の間に好適に配置することにより本発明の検査装置を用いることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0073】
上記実施形態では、電気光学装置として、液晶パネルのような液晶装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、エレクトロルミネッセンス装置、特に、有機エレクトロルミネッセンス装置、無機エレクトロルミネッセンス装置等や、プラズマディスプレイ装置、電子放出素子を用いた装置(Field Emission Display 及びSurface-Conduction Electron-Emitter Display等)、LED(発光ダイオード)表示装置、電気泳動表示装置、薄型のブラウン管、液晶シャッター等を用いた小型テレビ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を用いた装置などの各種の電気光学装置の検査装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の第1の実施形態の電気光学装置の検査装置の概略構成図。
【図2】図1の実施形態の撮影カメラにおける静電気除去装置の一例を示す構成図。
【図3】図1の実施形態の投射レンズにおける静電気除去装置の一例を示す構成図。
【図4】本発明の第2の実施形態の電気光学装置の検査装置の概略構成図。
【図5】図4の実施形態のスクリーンにおける静電気除去装置の一例を示す構成図。
【図6】液晶装置を示すもので、液晶パネルにおける素子基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図。
【図7】図6のH−H’断面図。
【符号の説明】
【0075】
1,1A…液晶パネルの検査装置(電気光学装置の検査装置)
2…筐体
5…検査光学系
6…CCDカメラ(撮影カメラ)
7…ステージ
15…ランプ(光源)
17…スクリーン(投影面)
18…投射レンズ
61,81,201…エアーブロー
62,82,202…吸引部
70,90,210…放電針
71,91,211…イオナイザ本体
100…液晶パネル(電気光学パネル)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気光学パネルに表示した検査画像を投影面に投影する電気光学装置の検査装置であって、
水平に置かれた前記電気光学パネルに検査光を透過または反射させて鉛直方向に前記投影面に投射する検査光路を構成する検査光学系と、
前記電気光学パネルを所定の検査パターンで駆動した際の前記投影面上の輝度分布を撮像する撮影カメラと、
前記撮影カメラのレンズ表面に付着する異物を吹き飛ばすエアーブロー、及び吹き飛ばされた異物を吸引する吸引部と、
を備えたことを特徴とする電気光学装置の検査装置。
【請求項2】
電気光学パネルに表示した検査画像を投影面に投影する電気光学装置の検査装置であって、
水平に置かれた前記電気光学パネルに検査光を透過または反射させて鉛直方向に前記投影面に投射する検査光路を構成する検査光学系と、
前記検査光学系の一部を構成し、前記電気光学パネルの透過光または反射光を前記投影面上に投影する投射レンズと、
前記投射レンズのレンズ表面に付着する異物を吹き飛ばすエアーブロー、及びその吹き飛ばされた異物を吸引する吸引部と、
を備えたことを特徴とする電気光学装置の検査装置。
【請求項3】
電気光学パネルに表示した検査画像を投影面に投影する電気光学装置の検査装置であって、
水平に置かれた前記電気光学パネルに検査光を透過または反射させて鉛直方向に前記投影面に投射する検査光路を構成する検査光学系と、
前記投影面の表面に付着する異物を吹き飛ばすエアーブロー、及びその吹き飛ばされた異物を吸引する吸引部と、
を備えたことを特徴とする電気光学装置の検査装置。
【請求項4】
前記電気光学パネルを透過または反射する前記検査光を出射する光源であって、その光軸が前記鉛直方向とされる光源、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電気光学装置の検査装置。
【請求項5】
前記エアーブロー及び吸引部の付近に在って前記異物が付着する部分の静電気を除去する静電気除去手段、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の電気光学装置の検査装置。
【請求項6】
電気光学パネルに表示した検査画像を投影面に投影する電気光学装置の検査装置であって、
水平に置かれた前記電気光学パネルに検査光を透過または反射させて鉛直方向に前記投影面に投射する検査光路を構成する検査光学系と、
前記電気光学パネルを透過または反射する前記検査光を出射する光源であって、その光軸が前記鉛直方向とされる光源と、
を備えたことを特徴とする電気光学装置の検査装置。
【請求項7】
前記投影面は、スクリーンであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の電気光学装置の検査装置。
【請求項8】
前記スクリーンは、天井又は床面に配置されることを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置の検査装置。
【請求項9】
電気光学パネルに表示した検査画像を投影面に投影する電気光学装置の検査方法であって、
水平に置かれた前記電気光学パネルに検査光を透過または反射させて鉛直方向に前記投影面に投射するステップと、
前記投影面上の検査パターンの輝度分布を撮像する撮影カメラのレンズ表面、又は、前記検査光学系の一部を構成する投射レンズのレンズ表面、或いは、前記投影面の表面、に付着する異物を、エアーブロー及び吸引部を用いて除去するステップと、
を備えたことを特徴とする電気光学装置の検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−93673(P2007−93673A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−279250(P2005−279250)
【出願日】平成17年9月27日(2005.9.27)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】