説明

電気炊飯器の自己診断情報処理システム

【課題】電気炊飯器の外部で所定のネットワークを通じて、電気炊飯器に貯蔵された自己診断情報を個人端末機に送信して表示することで故障の有無を判断できるようにする、電気炊飯器の自己診断情報処理システムを提供する。
【解決手段】電気炊飯器の外部で第1ネットワークを通じて電気炊飯器に連結され、電気炊飯器で自己診断情報を要請して、このあと電気炊飯器から自己診断情報を受信して、自己診断情報を表示する個人端末機と、個人端末機と第1ネットワークで連結され、自己診断情報に対する要請を受信して既に貯蔵された自己診断情報を1ネットワークを通じて個人端末機に送信する電気炊飯器で成り立っている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気炊飯器の自己診断情報処理システムに関するものである。特に電気炊飯器の外部で所定のネットワークを通じて、電気炊飯器に貯蔵された自己診断情報を個人端末機に送信して表示することで故障有無を判断できるようにする、電気炊飯器の自己診断情報処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の電気炊飯器は図1で見るように、a.各種のヒーター(21;22;23)が装着された内釜(10)と、b.各種ヒーター(21;22;23)の作動を調節するヒーター出力部(20)と、c.内釜(10)の内部状態を感知するセンサー部(30)と、d.情報を貯蔵する貯蔵部(40)と、e.使用者の指示または命令を入力する入力部(50)と、f.電気炊飯器の状態及び情報を表示する表示部(60)と、g.入力部(50)の指示または命令と貯蔵部(40)に貯蔵された情報によってヒーター出力部(20)及びセンサー部(30)を制御して、上述した過程及び状態を表示部(60)に表示する制御部(70)を含めて構成される。
【0003】
上述したような構成による従来の電気炊飯器は、入力部(50)を通じて使用者が指示または命令を入力すると制御部(70)が貯蔵部(40)に貯蔵された情報の内容によってセンサー部(30)とヒーター出力部(20)を制御して、これによってヒーター出力部(20)が各種ヒーター(21;22;23)を調節することで炊飯または保温を行う。
【0004】
また、電気炊飯器は使用条件に伴う故障が発生したり、または潜在的に故障が発生可能な状態にあり得るが、このような場合、実際故障の時使用条件が分からない上に、その潜在的な状態を使用者が分かることができないだけでなく、故障原因と改善に必要な情報を得ることができなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したような問題点を解決しようとする本発明は、使用条件に伴う故障が発生する場合、または潜在的な故障原因が内在しているかどうかを自動的に処理する電気炊飯器の自己診断情報処理システムを提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は故障発生の時及び作動異状の有無など潜在的な故障に対する確認と、故障部位に対する措置を速かにできるようにする電気炊飯器の自己診断情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明である電気炊飯器の自己診断情報処理システムは、電気炊飯器の外部で第1ネットワークを通じて電気炊飯器に連結され、電気炊飯器に自己診断情報を要請して、そのあと電気炊飯器から自己診断情報を受信する。次に自己診断情報を表示する個人端末機と、第1ネットワークで連結される。さらに自己診断情報に対する要請を受信して既に貯蔵された自己診断情報を第1ネットワークを通じて個人端末機に送信する電気炊飯器で成り立っている。
【0008】
この時、第1ネットワークは、有線通信または赤外線無線通信もしくはブルートゥース無線通信の中でいずれかひとつのものを使用することが望ましい。
【0009】
また、自己診断情報は、a.電気炊飯器のヒーター出力部及び制御部からの診断情報と、b.電気炊飯器の内部状態を感知するセンサー感知情報と、c.電気炊飯器の制御部または部品などの故障有無を知らせる故障部位情報と、d.電気炊飯器の電源供給装置の状態を知らせる電源状態情報と、e.電源供給装置を過電圧から保護する安全装置の状態を知らせる保護状態情報と、f.炊飯時間及び回数などの異常有無を知らせる炊飯メニュー状態情報、g.その他運転情報の中に少なくとも一つ以上を含むのが望ましい。
【0010】
また、ヒーター出力部は炊飯の時に診断情報を自主的に生成するのが望ましい。
【0011】
また、制御部は作動中に診断情報または炊飯メニュー状態情報もしくはその他運転情報中の少なくとも一つ以上を自主的に生成するのが望ましい。
【0012】
また、電気炊飯器は使用者によって設定されたサービスモードで要請の受信及び自己診断情報の送信を遂行するのが望ましい。
【0013】
また、自己診断情報処理システムは少なくとも電気炊飯器の自己診断情報の判読及び分析を遂行するサービスサーバーを追加的に含み、個人端末機は電気炊飯器の自己診断情報を第2ネットワークを通じてサービスサーバーに送信するのが望ましい。
【発明の効果】
【0014】
このような構成の本発明は使用条件に伴う故障が発生する場合、実際の故障の時に使用条件を自動的に診断して故障原因究明と改善に必要な情報を得ることができる效果がある。
【0015】
また、本発明は故障の時に自己診断機能で作動異常の有無または故障部位を効果的に修理できる効果がある。
【0016】
また、本発明は電気炊飯器の所有主が直接その故障または異常の有無を判断するのではなく、使用者(修理技術者)が電気炊飯器に貯蔵された自己診断情報を活用して迅速で正確に判断できることだけではなく、サービスサーバーを通じてより体系的で正確な製品管理ができる効果がある。
【0017】
また、本発明はサービスサーバーが自己診断情報を判読及び処理をして故障診断及び修理などのアフターサービスが必要なのかを製造業社で判断できるようにして、所有主の家庭に訪問して電気炊飯器の故障を修理し維持補修することができる情報を提供する効果がある。
【0018】
上述したような構成による本発明の実施形態を添付した図面を参照してより詳しく説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図2は本発明による自己診断情報処理システムの概略構成図である。図2に図示したように、自己診断情報処理システムは第1ネットワークを通じて電気炊飯器(200)に接続して、第2ネットワークを通じてサービスサーバー(300)と接続する個人端末機(100)で成り立っている。
【0020】
ここで、個人端末機(100)は個人用コンピューター(PC)、ポータブルコンピューター、個人携帯端末機(PDA)、移動通信端末機、携帯電話などを使用することができる。特に、この個人端末機(100)は本発明による自己診断情報の処理のための専用プログラムをサービスサーバー(300)から送信を受けて設置することで、それによる自己診断情報を処理するようにする。
【0021】
また、第1ネットワークは、一般的に自宅内または所定の空間に設置された電気炊飯器(200)と、個人端末機(100)間の通信のためのものなので、所定のデータケーブルなどによる有線通信、赤外線無線通信、ブルートゥース無線通信などがこれに当たる。
【0022】
また、第2ネットワークは、個人端末機(100)がコンピューター基盤装置の場合、一般的なインターネットサービス提供者サーバーと、インターネットなどを包括的に意味し、電話基盤装置の場合、基地局と、通信社サーバー及びその他有線網などを包括的に意味するのである。
【0023】
また、電気炊飯器(200)は第1ネットワークを通じてデータ通信を遂行する通信手段を具備していなければならない。
【0024】
また、サービスサーバー(300)は一般的なWEBサーバーのほかWAPサーバーであることもでき、個人端末機(100)の形態による相応しいサーバーを全部含む意味である。このサービスサーバー(300)は電気炊飯器(200)の製造業社が管理するサーバーであることができる。
【0025】
以下で、個人端末機(100)、電気炊飯器(200)及びサービスサーバー(300)に対する詳細な説明がそれぞれ開始される。
【0026】
図3は図2の個人端末機の概略構成図である。
【0027】
図3は図示したように、個人端末機(100)は、a.その装置の形態による通信を遂行して第2ネットワークを通じてサービスサーバー(300)に接続するための第1通信部(110)と、b.サービスサーバー(300)に接続した後、自己診断情報処理のための専用プログラムと、電気炊飯器(200)から受信した自己診断情報を貯蔵する第1貯蔵部(120)と、c.使用者からの入力を受信する第1入力部(130)と、d.受信された自己診断情報を表示する第1表示部(140)と、e.第1ネットワークを通じて電気炊飯器(200)に接続するための付加通信部(150)、f.上述した構成要素を制御して、電気炊飯器(200)への自己診断情報の要請及び受信、自己診断情報をサービスサーバー(300)に送るようにする第1制御部(160)で成り立っている。
【0028】
この個人端末機(100)は、電話通話及び事務処理などの固有機能とともにサービスサーバー(300)との通信のために第1通信部(110)と電気炊飯器(200)との通信のための付加通信部(150)を具備しなければならない。また、第1貯蔵部(120)は通常フラッシュメモリー、ハードディスク貯蔵装置、フロッピー貯蔵装置、光ディスク貯蔵装置、光メモリーなどによることができる。
【0029】
特に、第1貯蔵部(120)に貯蔵された専用プログラムは電気炊飯器(200)からの自己診断情報の処理のためのものとして、電気炊飯器(200)への自己診断情報の要請機能及び受信機能、自己診断情報のサービスサーバー(300)への送信機能、自己診断情報の解読機能、 表示機能を遂行するプログラムである。
【0030】
図4は図2の電気炊飯器の概略構成図である。
【0031】
図4に図示したように、電気炊飯器(200)は、a.第1ネットワークを通じて個人端末機(100)と通信を遂行する第2通信部(210)と、b.自己診断情報を貯蔵する第2貯蔵部(220)と、c.現在のモード状態などを表示する第2表示部(230)と、d.使用者からの入力を獲得する第2入力部(240)と、e.炊飯メニューによる料理を遂行するヒーター出力部(250)と、f.内釜などの温度または圧力などを感知するセンサー部(260)とで構成され、さらに、g.上述した構成要素を制御して診断命令をヒーター出力部(250)またはセンサー部(260)に送信して診断情報を受信して貯蔵し、個人端末機(100)から貯蔵された診断情報を少なくとも含む自己診断情報に対する送信要請を受信して、既に貯蔵された自己診断情報を送信する第2制御部(270)で成り立っている。
【0032】
図4に図示した構成要素以外にも、電気炊飯器(200)の各部品に電源を供給する電源供給装置とこのような電源供給装置からの電圧での過電圧を防止するための過電圧保護装置(安全装置)などを追加的に具備する。
【0033】
ここで、第2貯蔵部(220)は炊飯メニューに対する情報や診断情報及び自己診断情報などを貯蔵するが、MICON内部の記憶装置(RAMまたはFLASHメモリー)またはMICOM外部のRAMもしくはFLASHメモリーなどになることができる。下記の図6と関連して、診断情報及び自己診断情報を詳しく説明する。
【0034】
また、第2表示部(230)は、現在設定された炊飯モードまたはサービスモードを使用者が見られるようにする装置として、通常液晶表示装置、TFT表示装置、プラズマ表示装置、自体発光表示装置などによることができる。特に、第2表示部(230)はこのようなディスプレー装置だけではなく、第2入力部(240)と係わって第2入力部(240)の機能を文字または図形で表示する電気炊飯器(200)の外部面も含む。
【0035】
特に、第2入力部(240)は普段炊飯関連機能を遂行しながら、個人端末機(100)との接続のために自己診断情報処理のサービスモードに進入する機能(設定及び解除機能)を遂行する。
【0036】
ヒーター出力部(250)は電気炊飯器(200)の内部に装着されて各種ヒーターの作動を調節して、ヒーターの状態を診断して診断情報を生成する。特に、ヒーター出力部(250)は炊飯の時に自主的に状態を診断して診断情報を生成することもできて、第2制御部(270)からの命令に従って診断情報を生成することもできる。また、センサー部(260)は電気炊飯器(200)の内部の状態を感知して感知情報を生成する。また、通常温度センサーと、重量センサーなどで構成される。
【0037】
また、第2制御部(270)は炊飯、保温などを遂行するように各部品(構成要素)を制御しながら、作動中に自主的に診断情報を生成する。すなわち、第2制御部(270)は自らに対する故障や誤謬、他の部品の故障の有無を判断してそれによる診断情報を生成する機能も遂行する。また、第2制御部(270)はヒーター出力部(250)への診断命令を生成してそれによる診断情報を受信することもできる。勿論、第2制御部(270)はヒーター出力部(250)が自主的に遂行した診断情報、センサー部(260)からの感知情報、電源供給装置からの電源状態情報、過電圧保護装置(安全装置)からの保護状態情報などを受信して第2貯蔵部(220)に貯蔵する機能も遂行する。また、第2制御部は炊飯時間及び回数などの異常の有無を判断して、これに対する情報を含む炊飯メニュー状態情報なども生成して第2貯蔵部(220)に貯蔵する機能も遂行する。
【0038】
図5は図2のメニュー情報サーバーの概略構成図である。
【0039】
図5に図示したように、サービスサーバー(300)は個人端末機(100)からサービスサーバー(300)に第2ネットワークを通じて接続した後、自己診断情報に対する処理を遂行できるようにする専用プログラムを貯蔵して、この専用プログラムの設置が要求する個人端末機(100)に専用プログラムが送信できるようにする専用プログラムモジュール(310)と、個人端末機(100)から受信された自己診断情報を貯蔵して、またこれらの自己診断情報に対する解読結果、分析結果、解決策などを貯蔵する自己診断情報処理モジュール(320)と、第2ネットワークを通じて個人端末機(100)との接続を遂行して、個人端末機(100)からの専用プログラムのダウンロード、自己診断情報の受信などを処理する通信モジュール(330)を少なくとも含む。ここで、サービスサーバー(300)は一般的なサーバーの機能を基本的に遂行して、専用プログラムの処理、自己診断情報の処理を追加的に遂行する。
【0040】
特に、自己診断情報処理モジュール(320)は自己診断情報を貯蔵して、電気炊飯器(200)のモデル及び/または使用者(使用者の情報、所有主の情報)によって自己診断情報を貯蔵する。また、自己診断情報処理モジュール(320)は解読結果及び分析結果などをこの自己診断情報と連携して貯蔵する。
【0041】
ここで、解読結果は受信された自己診断情報自体の判読を意味し、分析結果はこの判読された自己診断情報から電気炊飯器(200)の故障の有無、潜在的な故障(異状)を判断することを意味し、故障に対する解決策はこのような分析結果によることを意味する。また、サービスサーバー(300)はこのような解読結果、分析結果及び解決策などを再び個人端末機(100)に送り、連動するウェプページまたはワップページにアップロードすることもできる。
【0042】
図6は自己診断情報の実施形態である。図6に図示したように、電気炊飯器(200)から個人端末機(200)に送信される自己診断情報はヒーター出力部(250)からの診断情報(不図示)以外にも、 電気炊飯器(200)の第2制御部(270)または部品(ヒーター出力部(250)、センサー部(260)など) などの故障の有無を知らせる故障部位情報(a)と、電気炊飯器(200)の電源供給装置の状態を知らせる電源状態情報(b)と、電源供給装置を過電圧から保護する安全装置の状態を知らせる保護状態情報(c)と、炊飯時間及び回数などの異状有無を知らせる炊飯メニュー状態情報(d)と、センサー部(260)からの温図情報、重量情報などを含む感知情報(e)、その他運転情報(f)の中で少なくとも一つ以上を追加的に含む。
【0043】
また、電気炊飯器(200)の第2貯蔵部(220)は製品情報(例えば、製品モデル情報、製造年月日、炊飯メニュー情報など)を貯蔵して、自己診断情報は製品情報を追加的に含めて、個人端末機(100)の第1制御部(160)が製品情報を参照して自己診断情報を解読して表示することもできる。
【0044】
図7は図2の個人端末機とサービスサーバー間の処理手順図である。
【0045】
詳しくは段階(S71)で、個人端末機(100)の第1制御部(160)は使用者の接続命令に従って第1通信部(110)を制御して第2ネットワークを通じてサービスサーバー(300)の通信モジュール(330)に接続する。よって、サービスサーバー(300)は一般的な初期画面情報などを個人端末機(100)に送信することもできる。
【0046】
段階(S72)で、個人端末機(100)の第1制御部(160)は自己診断情報の処理のための専用プログラムが第1貯蔵部(120)に設置されているのかどうかを判断する。この専用プログラムは自己診断情報の処理(要請、送受信、解読、表示など)を容易にするためのものである。もし設置されていれば終了し、そうではなければ段階(S73)に進行する。
【0047】
段階(S73)で、個人端末機(100)の第1制御部(160)は専用プログラムのダウンロードを第1通信部(110)を通じてサービスサーバー(300)に要請して、よってサービスサーバー(300)の専用プログラムモジュール(310)はこの要請に従って既に貯蔵された専用プログラムを通信モジュール(330)を通じて送る。第1制御部(160)はこの専用プログラムを受信して第1貯蔵部(120)に設置する。
【0048】
図8は図2の個人端末機と電気炊飯器の間の処理手順図である。
【0049】
詳しくは、段階(S81)で、電気炊飯器(200)の第2制御部(270)はヒーター出力部(250)に対する診断命令を生成して送る。
【0050】
段階(S82)で、ヒーター出力部(250)は診断命令による診断を遂行してその結果である診断情報を第2制御部(270)に送信して、第2制御部(270)は診断情報を第2貯蔵部(220)に貯蔵する。また、第2制御部(270)は電気炊飯器(200)の作動時に自主的に診断情報、炊飯メニュー状態情報(d)とその他運転情報(f)を生成して第2貯蔵部(220)に貯蔵する。段階(S81)及び(S82)は所定の時間間隔で持続的に遂行することもでき、他の部品であるセンサー部(260)からの感知情報(e)の受信及び他の自己診断情報に含まれている情報(aまたはf)を受信または生成して貯蔵する。ただ、ヒーター出力部(250)は第2制御部(270)からの診断命令なしに炊飯時自主的に診断情報を生成することができるので、段階(S81)は省略することもできる。
【0051】
段階(S83)で、第2制御部(270)は使用者による第2入力部(240)からのサービスモード設定入力があったのかどうかを判断する。すなわち、電気炊飯器(200)の現在の設定モードがサービスモードなのかどうかを判断して、もしサービスモードなら段階(S84)に進行し、そうではなければ待機する。この待機状態で段階(S81)及び(S82)などを持続的に遂行することができる。
【0052】
段階(S84)で、第2制御部(270)が個人端末機(100)からの自己診断情報に対する要請を送るかどうかを判断する。すなわち、第2制御部(270)は第2通信部(210)を通じて第1制御部(160)からこのような要請を受信するかどうかを判断する。ここで、個人端末機(100)の第1制御部(160)は専用プログラムを活性化し、使用者から第1入力部(130)を通じて使用者によって入力された自己診断情報に対する要請を付加通信部(150)を通じて送信する。もし要請が受信されれば段階(S86)に進行し、そうではなければ段階(S85)に進行する。
【0053】
段階(S85)で、第2制御部(270)は段階(S83)以後にサービスモードが解除されたのかを判断して、もしサービスモードが解除されたら終了し、もし現在もサービスモードなら段階(S84)に進行して個人端末機(100)からの要請の受信を待機する。
【0054】
段階(S86)で、第2制御部(270)は自己診断情報の要請に従って第2貯蔵部(220)に貯蔵された自己診断情報を生成または判読して個人端末機(100)に送信する。この時の自己診断情報は製品情報を含むこともできる。
【0055】
段階(S87)で、個人端末機(100)の第1制御部(160)は付加通信部(150)を通じて自己診断情報を受信して、専用プログラムの動作による自己診断情報の解読結果、または判読結果を第1表示部(140)に表示する。
【0056】
以後、個人端末機(100)は第2ネットワークを通じて、サービスサーバー(300)に接続して、第1貯蔵部(120)に貯蔵された自己診断情報をサービスサーバー(300)に送信して、サービスサーバー(300)の自己診断情報処理モジュール(320)は受信された自己診断情報に対する処理を遂行して貯蔵する。個人端末機(100)がサービスサーバー(300)から自己診断情報を送信する時、もし既に貯蔵された自己診断情報が製品情報を含んでいない場合、使用者からの入力は第1入力部(130)を通じて獲得することもできる。また、個人端末機(100)からサービスサーバー(300)への自己診断情報は追加的に電気炊飯器(200)の所有主に対する情報(使用者の情報または所有主の情報)を含むことができる。このような情報の追加のために、使用者または所有主が電話番号、住所、電子メールなどを含む情報を第1入力部(130)から入力し、第1制御部(160)がこのような情報を自己診断情報に含ませて送信することもできる。
【0057】
また、サービスサーバー(300)は自己診断情報を自己診断情報処理モジュール(320)によって処理し、所定の結果(解読結果、分析結果、解決策など)を個人端末機(100)または使用者もしくは所有主の電子メールに送信することもできる。
【0058】
以上、説明したように、本発明は上述した特定の望ましい使用実施形態に限定されることなく、この発明による技術分野で通常の知識を持った人であれば誰でも多様な使用形態の実施が可能なことは勿論、上述した使用実施形態から明らかに類推できることをすべて含めて本発明の特許請求の範囲に示す。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】従来の電気炊飯器の構成を表した構成図である。
【図2】本発明による自己診断情報処理システムの概略構成図である。
【図3】図2の個人端末機の概略構成図である。
【図4】図2の 電気炊飯器の概略構成図である。
【図5】図2のメニュー情報サーバーの概略構成図である。
【図6】自己診断情報の実施形態である。
【図7】図2の個人端末機とサービスサーバー間の処理手順図である。
【図8】図2の個人端末機と電気炊飯器間の処理手順図である。
【符号の説明】
【0060】
100…個人端末機、200…電気炊飯器、300…サービスサーバー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気炊飯器の外部で第1ネットワークを通じて電気炊飯器に連結され、電気炊飯器に自己診断情報を要請して、以後に電気炊飯器から自己診断情報を受信して、自己診断情報を表示する個人端末機、及び個人端末機と第1ネットワークが連結され、自己診断情報に対する要請を受信して既に貯蔵された自己診断情報を第1ネットワークを通じて個人端末機に送信する電気炊飯器で成り立っていることを特徴とする電気炊飯器の自己診断情報処理システム。
【請求項2】
第1ネットワークは、有線通信または赤外線無線通信もしくはブルートゥース無線通信のうちいずれかひとつを選ぶことができることを特徴とする、請求項1に記載の電気炊飯器の自己診断情報処理システム。
【請求項3】
自己診断情報は、電気炊飯器のヒーター出力部及び制御部からの診断情報と、電気炊飯器の内部状態を感知するセンサー感知情報と、電気炊飯器の制御部または部品などの故障有無を知らせる故障部位情報と、電気炊飯器の電源供給装置の状態を知らせる電源状態情報と、電源供給装置を過電圧から保護する安全装置の状態を知らせる保護状態情報と、炊飯時間及び回数などの異常の有無を知らせる炊飯メニュー状態情報の中で少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする、請求項1に記載の電気炊飯器の自己診断情報処理システム。
【請求項4】
ヒーター出力部は、炊飯の時に診断情報を自主的に生成することを特徴とする、請求項3に記載の電気炊飯器の自己診断情報処理システム。
【請求項5】
制御部は、動作中に診断情報または炊飯メニュー状態情報もしくはその他運転情報中の少なくとも一つ以上を自主的に生成することを特徴とする、請求項3に記載の電気炊飯器の自己診断情報処理システム。
【請求項6】
電気炊飯器は、使用者によって設定されたサービスモードで要請の受信及び自己診断情報の送信を遂行することを特徴とする、請求項1または2に記載の電気炊飯器の自己診断情報処理システム。
【請求項7】
自己診断情報処理システムは、少なくとも電気炊飯器の自己診断情報の判読及び分析を遂行するサービスサーバーを追加的に含み、個人端末機は電気炊飯器の自己診断情報を第2ネットワークを通じてサービスサーバーに送信することを特徴とする、請求項1に記載の電気炊飯器の自己診断情報処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−167619(P2007−167619A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−151940(P2006−151940)
【出願日】平成18年5月31日(2006.5.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(504338461)クックー・エレクトロニクス・カンパニー・リミテッド (14)
【氏名又は名称原語表記】CUCKOO ELECTRONICS Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】