説明

電源制御可能なコンセント装置

【課題】ユーザが遠隔でコンセントに挿入された中継ソケット本体のそれぞれを制御して、電気製品の個別電源制御が可能なようにしたコンセント装置を提供する。
【解決手段】複数の連結ソケットを有するマルチコンセントの本体内部の電気回路部はリモコン装置と無線でインタフェースしてマルチコンセント本体に連結された負荷の負荷状態の出力をチェックし、設定された過負荷閾値を超過すれば、電源供給の優先順位に基づいて複数のスイッチをスイッチング制御する。またコンセントに挿入され、かつ少なくとも1つ以上の連結ソケットを有する複数個の中継ソケット本体と、複数個の中継ソケット本体を個別に無線で遠隔制御するリモコン装置とからなり、中継ソケット本体の表面のそれぞれには識別表示を施し、リモコン装置を用いて中継ソケット本体のスイッチ状態確認を要請すれば、スイッチ状態をリモコン装置のソケット制御ボタンの発光ランプに表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源制御装置に関するものであって、特に電源制御可能なコンセント装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般家庭や事務所でコンセントは多様に使用されており、その中でも電源を必要とする電気製品(例えば、コンピュータ機器、家庭用機器、電熱機器、厨房機器など)が壁に設けられた電源メインコンセントと離れている場合、その電源を電気製品と連結するためにマルチコンセントを多く使用する。
【0003】
マルチコンセントは複数の連結ソケットが設けられているため、多くの電気製品のプラグが差し込まれて使用されるので、常に過負荷のおそれがあり、また主に電気製品プラグは継続して差し込まれているので、非作動の電気製品に電流が印加されて電流が無駄に消耗される欠点があった。
【0004】
これを防止するためにマルチコンセントの複数の連結ソケットのそれぞれにスイッチを別途に備え、ユーザが個別にスイッチを手動でオン/オフできるようなコンセントが開発されたが、ユーザが一々該当連結ソケットのスイッチをオン/オフ操作することは、非常に面倒なことであった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ユーザが遠隔でコンセントに挿入された中継ソケット本体のそれぞれを制御して、電気製品の個別電源制御が可能なようにしたコンセント装置を提供することにある。
【0006】
本発明のまた他の目的は、コンセントに連結された複数の中継ソケットのそれぞれの電源状態を遠隔で確認することができるコンセント装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的に従い、本発明は、コンセント装置において、コンセントに挿入され、かつ少なくとも一つ以上の連結ソケットを有する複数個の中継ソケット本体と、前記複数個の中継ソケット本体を個別に無線で遠隔制御するリモコン装置とからなるが、前記中継ソケット本体の表面のそれぞれに識別表示を施し、前記リモコン装置には複数個の中継ソケット本体のそれぞれに対応するソケット制御ボタンと、前記ソケット制御ボタンのそれぞれに対応する発光ランプとを備え、前記リモコン装置の電気回路部は、前記複数個の中継ソケット本体のそれぞれに対する割当インデックスコードを含めて書き込むメモリと、前記ソケット制御ボタンと中継ソケット本体のそれぞれのスイッチ状態を確認するためのランプボタンを備え、該当ボタンを押すと、これに対応するキーデータを発生させるキーパッドと、所定の制御により中継ソケット本体と無線送受信する無線送受信部と、前記キーパッドからランプボタンに対応するキーデータが入力することにより、無線送受信部を通じて中継ソケット本体にスイッチ状態確認を要請し、中継ソケット本体から確認応答が受信されれば、確認応答に応じて発光ランプを点・消灯制御し、所定のソケット制御ボタンに対応するキーデータが入力されることにより、無線送受信部を通じて該当中継ソケット本体にスイッチの遠隔制御信号を無線伝送するリモコン制御部とからなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明はユーザが遠隔でマルチコンセント本体のソケットを個別に電源制御することができ、マルチコンセント本体に過負荷が発生したとき、過負荷は防止しながらも、優先的に供給されなければならない電気製品には電源が持続的に供給されるようにする。コンセントのそれぞれに連結された複数の中継ソケット本体の電源状態を遠隔で確認することができるという長所もある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の参考例による電源制御可能なマルチ型コンセント装置の外観構成図。
【図2】図1のマルチコンセント装置におけるマルチコンセント本体の回路ブロック構成図。
【図3】図1のマルチコンセント装置におけるリモコン装置の回路ブロック構成図。
【図4】図3のリモコン装置の外観概略図。
【図5】図2のマルチコンセント本体の制御部における制御流れ図。
【図6】本発明の実施例による電源制御可能な中継型コンセント装置構成 図。
【図7】図6の中継コンセント装置における中継ソケット本体のそれぞれの回路ブロック構成図。
【図8】図6の中継コンセント装置におけるリモコン装置の回路ブロック構成図。
【図9】図8のリモコン装置の外観概略図。
【図10】図8のリモコン制御部における制御流れ図。
【図11】図7の中継ソケット本体の制御部における制御流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好ましい実施例を添付の図面を参照して詳しく説明する。
図面のうち、同一な構成要素は、できる限りどこでも同一な符号で示していることに留意しなければならない。また本発明の要旨を不明にするおそれがある公知機能および構成についての詳細な説明は省略する。
【0011】
本発明の実施例でも図1乃至図5に示されたコンセント装置は本発明の参考例としてマルチ型コンセント装置に関するものであり、図6乃至図11に示されたコンセント装置は本発明の実施例として中継型コンセント装置に関するものである。
【0012】
まず図1乃至図5を参照してマルチ型コンセント装置に関する本発明の参考例を詳しく説明する。
【0013】
図1は本発明の参考例による連結ソケットの個別電源制御が可能なマルチコンセント装置の外観構成図であって、マルチコンセント本体2とリモコン装置4とからなる。
【0014】
本発明の参考例によるマルチコンセント本体2とリモコン装置4は常用周波数大域でRF(Radio Frequency)近距離無線通信が可能なように具現され、ユーザがリモコン装置4を用いて遠隔でマルチコンセント本体2に備えられた複数の連結ソケットを個別に電源制御することができるように具現する。
【0015】
マルチコンセント本体2は一般的なマルチコンセントと同様にパワースイッチPSWが備えられ、かつ複数の連結ソケット、例えば、6つの連結ソケットC1〜C6を備える。しかし本発明の参考例によるマルチコンセント本体2は一般マルチコンセントとは違って、複数の連結ソケットC1〜C6それぞれの上部外周面には電源供給の優先順位を示すカラーのR(red)、O(orange)、Y(yellow)、BL(blue)、G(green)、BK(black)が塗色され、併せて対応する作動ランプLP1〜LP6も一側に設けられている。カラー表示のR(red)、O(orange)、Y(yellow)、BL(blue)、G(green)、BK(black)のうち、赤色のR(red)が最も優先順位が高く、次にO(orange)、Y(yellow)、BL(blue)、G(green)の順になり、黒色のBK(black)が最も低い順位である。
【0016】
前記のマルチコンセント本体2の連結ソケットの個数および塗色されたカラーの表示は一例として構成されたものであり、本発明では本発明の思想を外れない範囲内で多様に変形または変更して実施可能なことは、当該技術の分野における通常の知識を有する者に自明である。
【0017】
従ってユーザは重要な電気製品は最優先順位グループに該当する連結ソケットC1、C2などに差し込み、よく使用しないか、または重要度が低い電気製品は最も優先順位が低い連結ソケットC6、C5に差し込めばよい。
【0018】
前記のようなマルチコンセント本体2の構成は過負荷が発生したとき、その過負荷は防止しながらも、優先的に供給されなければならない電気製品には電源が持続的に供給されるようにするためのものである。
【0019】
一方、図1のリモコン装置4は図4に示されたように、マルチコンセント本体2に備えられた連結ソケットの個数(例えば、6つ)だけのソケット制御ボタンが備えられたソケット制御ボタン部40を含むが、6つの各ボタンの外周面にはマルチコンセント本体2の各連結ソケットC1〜C6に塗色されたカラー表示と同一なカラー表示のR(red)、O(orange)、Y(yellow)、BL(blue)、G(green)、BK(black)が塗色される。前記ボタンは、例えば、透光性または半透光性のキャップからなり、その下部のリモコン装置4のケース内には対応する発光ランプLD1〜LD6が設けられる。またリモコン装置4のキーパッド(図3の36)にはコンセントモードとテレビジョンモードのいずれかを選択するためのモードスイッチ42と、マルチコンセント本体2の各連結ソケットC1〜C6の状態確認を要請するためのランプボタン44と、テレビジョンモード時のチャンネルおよび音量調整のための調整ボタン46とが備えられる。
【0020】
前記のようなリモコン装置4はマルチコンセント本体2の連結ソケットの電源供給通路を遠隔制御する機能とともに、テレビジョン制御機能を含んでおり、図3に示されたように、リモコン制御部30と、無線送受信部32と、赤外線送出部34と、キーパッド36と、発光ランプ部38とからなる。
【0021】
リモコン制御部30はリモコン装置4の全般的な動作を制御し、無線送受信部32は常用周波数大域でマルチコンセント本体2とRF無線送受信するブロックであり、赤外線送出部34はテレビジョンモードを選択すればテレビジョンに赤外線信号を送出する。キーパッド36には図4とともに説明したソケット制御ボタン部40と、モードスイッチ42と、ランプボタン44と、および調整ボタン46とからなり、ユーザがキー入力を押すと、これに対応するキーデータをリモコン制御部30に印加する。発光ランプ部38は連結ソケットの個数だけのソケット制御ボタンの下部に設けられた三色の発光ランプLD1〜LD6からなり、リモコン制御部30の制御により点・消灯される。
【0022】
図1のマルチコンセント本体2の内部には図2に示されたようなマルチコンセント本体の電気回路部が設けられる。
【0023】
図2を参照すれば、マルチコンセント本体の電気回路部は、制御部10と、DC電源供給部12と、無線送受信部14と、メモリ16と、CT(Current Transformer)と、電流検出部18と、複数の作動ランプLP1〜LP6を備える作動ランプ部20と、およびスイッチング部24とからなる。
【0024】
スイッチング部24は複数の連結ソケットC1〜C6のそれぞれに対応して連結された複数のリレースイッチRL1〜RL6と、リレー駆動部RD1〜RD6とからなり、リレー駆動部RD1〜RD6は制御部10の制御によりスイッチRL1〜RL6をスイッチング制御して連結ソケットC1〜C6への常用電源ACの供給通路を選択的に形成する。
【0025】
CT(Current Transformer)はマルチコンセント本体2内の供給電源線22を囲むように結合され、供給電源線22に電流が流れることにより発生する磁場を電流に変換して電流検出部18に出力し、電流検出部18は変換された電流値に対応する電圧値を制御部10に印加する。従って制御部10はCTと電流検出部18とを通じて印加された電圧値に基づいてマルチコンセント本体2の連結ソケットC1〜C6に挿入連結され、各種電気製品に供給される電力の負荷状態をチェックすることができる。
【0026】
無線送受信部14は常用周波数大域で外部のリモコン装置4と無線制御信号を送受信するブロックであり、DC電源供給部12は常用電源ACを変換して直流電源に変換し、制御部10および他の回路部に供給する。作動ランプ部20の複数の作動ランプLP1〜LP6は、図1に示されたようにマルチコンセント本体2の連結ソケットC1〜C6の上部一側に設けられ、制御部10の制御により選択的に点灯される。
【0027】
図2のメモリ16は動作プログラムがマッピングされており、電源供給の優先順位に関するデータおよび過負荷閾値などのデータが書き込まれ、制御部10の制御により各種データが書き込みおよび読み出しされる。
【0028】
制御部10は無線送受信部14を通じて印加されるリモコン装置4のスイッチ遠隔制御信号に基づいてスイッチング部24のリレースイッチRL1〜RL6をスイッチング制御し、また電流検出部18から印加される負荷状態に対応する電圧値が、あらかじめ定められた過負荷閾値を超過すれば、あらかじめ定められた電源供給の優先順位に基づいてスイッチング部24のリレースイッチRL1〜RL6をスイッチング制御する。また制御部10は作動ランプLP1〜LP6のうち、現在電源を供給しているスイッチに対応する作動ランプが点灯されるように制御し、リモコン装置4からの電源スイッチ状態確認要請により、現在の電源スイッチ状態をリモコン装置4に伝送する。
【0029】
図2において、未説明の参照符号“P”はプラグである。
【0030】
図5は図2のマルチコンセント本体2の制御部10における制御流れ図である。
【0031】
以下、添付した図面を参照して本発明の参考例をさらに詳しく説明する。
【0032】
ユーザはマルチコンセント本体2のカラー表示を確認して重要な電気製品は優先順位が高い連結ソケットC1またはC2などに差し込み、よく使用しないか、または重要度が低い電気製品は最も優先順位が低い連結ソケットC6またはC5に差し込むようになる。
【0033】
平素、マルチコンセント本体2の全ての連結ソケットC1〜C6は差し込まれた該当電気製品に常用電源が供給されるように制御されるが、リモコン装置4からのスイッチ遠隔制御や過負荷検出によっては個別に電源制御される。
【0034】
平素、マルチコンセント本体2の制御部10はスイッチング部24の各リレースイッチRL1〜RL6がオンされるように制御し、それとともに作動ランプ部20の全ての作動ランプ20を緑色点灯されるように制御する。これにより連結ソケットC1〜C6に差し込まれた該当電気製品に常用電源が供給され、連結ソケットC1〜C6のそれぞれに位置した作動ランプ20は緑色点灯された状態である。
【0035】
しかしながら、リモコン装置4の連結ソケットC1〜C6に対応ソケット制御ボタン部40の各ボタンの下部に設けられた発光ランプLD1〜LD6は初期には消灯状態であり、ユーザがランプボタン44を押してスイッチ状態確認を要請した後には、マルチコンセント本体2の確認応答結果に応じて点・消灯される。
【0036】
つまり、ユーザがランプボタン44を押してスイッチ状態確認を要請すれば、リモコン制御部30は無線送受信部32を通じてスイッチ状態確認要請信号を無線伝送し、マルチコンセント本体2の無線送受信部14を通じてスイッチ状態確認要請信号を受信した制御部10はメモリ16に書き込まれたスイッチ状態を読み出してスイッチ状態確認応答信号をリモコン装置4に無線伝送するようになる(図5の104ステップおよび106ステップ)。これによりリモコン制御部30はスイッチ状態確認応答信号に基づいて発光ランプ部38の発光ランプLD1〜LD6を点・消灯制御する。またリモコン装置30の発光ランプ部38の緑色点灯状態は、あらかじめ定められた時間(例えば30秒程度)が経過すれば消灯されるように制御してリモコン装置4のバッテリ消耗を減らすことができる。
【0037】
ユーザはソケット制御ボタン部40の各ボタンの点・消灯状態をみてマルチコンセント本体2の連結ソケットC1〜C6の現在状態を把握することができ、本人が所望する連結ソケットに対して個別に電源を制御することができる。特にソケット制御ボタン部40の各ボタンに塗られたカラーとマルチコンセント本体2の各連結ソケットC1〜C6の上部外周面に塗られたカラーが同一であるので、自分が電源制御すべき連結ソケットを容易に見つけることができる。
【0038】
ユーザがリモコン装置4のソケット制御ボタン部40のボタンのうち、個別に電源制御したいボタンを押すと、リモコン装置4のリモコン制御部30はこれに対応するスイッチ遠隔制御信号を無線送受信部32を通じて無線送信するようになり、マルチコンセント本体2の制御部10ではこれを受信してスイッチング部24の該当リレースイッチを制御するとともに、作動ランプ部20の対応作動ランプを点・消灯させる(図5の100ステップおよび102ステップ)。またリレースイッチ制御した結果状態をリモコン装置4に無線伝送することにより、リモコン制御部30が新たに個別電源制御された連結ソケットに対応する発光ランプを緑色点・消灯制御するようになる。こうしてユーザが押したボタンには緑色発光または消灯表示が直ちに示される。
【0039】
前記のような制御は、ユーザが遠隔でマルチコンセント本体2の連結ソケットを個別に電源制御することができ、現在連結ソケットの個別電源制御状態を必要に応じてモニターすることができるようにする。
【0040】
一方、マルチコンセント本体2の制御部10は電流検出部18を通じてマルチコンセント本体2にかかる電源の負荷状態を周期的に検出し、現在の負荷がメモリ16にあらかじめ定められた過負荷閾値より大きいかをチェックする(図5の108ステップおよび110ステップ)。あらかじめ定められた過負荷閾値は定格負荷の80%乃至130%までの範囲で設定することができる。
【0041】
図5の110ステップの判断で、もし現在の負荷があらかじめ定められた過負荷閾値より大きい場合は、制御部10は優先順位に基づいて低い優先順位の順でスイッチング部24のリレースイッチを順次オフさせながら現在の負荷を再度チェックする(図5の112ステップおよび114ステップ)。併せてリレースイッチオフされた結果状態をリモコン装置4に無線伝送することにより(図5の112ステップ)、リモコン制御部30は電源オフされた連結ソケットに対応する発光ランプ(例えばLD6、LD5)が所定期間、赤色点滅してから消灯されるように制御する。
【0042】
マルチコンセント本体2の連結ソケットC1〜C6のうち、優先順位が低い連結ソケット、例えば、連結ソケットC6、C5には前もってユーザがよく使用しないか、または重要度が低い電気製品の電源プラグを差し込んでおくので、電源供給が中止されても別に問題は発生しない。
【0043】
このような本発明の参考例による制御は、マルチコンセント本体に過負荷が発生したとき、過負荷は防止しながらも優先的に供給されなければならない電気製品には電源が持続的に供給されるようにする。
【0044】
優先順位に基づいてスイッチング部24のスイッチをオフ(off)制御し、最優先順位グループに該当するスイッチのみがオン(on)制御されたにもかかわらず、過負荷状態が持続されれば、マルチコンセント本体2の制御部10は最優先順位グループに該当するスイッチを直ちにオフせずに、まず数十秒乃至数十分程度の遅延タイマーを駆動し、リモコン制御部30にスイッチのオフ予定通報信号を無線伝送する(図5の116ステップ)。これによりリモコン制御部30は電源オフ予定の最優先順位グループの連結ソケットに対応する発光ランプ(例えばLD2、LD1)を黄色点滅されるように制御する。
【0045】
ユーザは最優先順位グループの連結ソケットに対応する各ボタンの発光ランプが黄色点滅されることにより、該当電気製品のプラグを他のメインコンセントに移す、それなりの措置をとることができる。
【0046】
前記遅延タイマーの駆動が完了すれば(図5の118ステップ)、マルチコンセント2の制御部10は最優先順位グループのスイッチ中でも優先順位が低いスイッチをオフ制御するとともに、リレースイッチがオフされた結果状態をリモコン装置4に無線伝送する(図5の120ステップ)。これによりリモコン制御部30は電源オフされた連結ソケットに対応され、黄色点滅している発光ランプ(例えばLD2、LD1)を所定期間赤色点滅させてから消灯されるように制御する。
【0047】
一方、リモコン装置4はマルチコンセント本体2の連結ソケットの電源を個別に遠隔制御する機能以外もテレビジョンのリモコンとしても使用することができる。
【0048】
つまり、リモコン装置4のキーパッド36上にはモードスイッチ42が備えられているところ、ユーザがモードスイッチ42を「コンセント」から「TV」に切り替えれば、リモコン制御部30はテレビジョンモードに入るようになる。テレビジョンモードでユーザが上下左右の調整ボタン46を押すと、テレビジョンのチャンネルおよび音量を調整することができる。
【0049】
詳しく説明すれば、テレビジョンモードでユーザが上下左右の調整ボタン46を押すと、キーパッド36はそれに対応するキーデータをリモコン制御部30に印加し、リモコン制御部30は赤外線送出部34を通じて対応する赤外線信号をテレビジョンに送出させる。
【0050】
次に、図6乃至図11を参照して中継型コンセント装置に関する本発明の実施例を詳しく説明する。
【0051】
図6は本発明の実施例による複数個の中継ソケット本体を個別に電源制御可能な中継コンセント装置構成図であって、複数個の中継ソケット本体202k(k=a、b、c、d、e、fのいずれか)と、複数個の中継ソケット本体202kを無線で個別に遠隔制御するリモコン装置204とからなる。
【0052】
複数個の中継ソケット本体202kはメイン電源コンセントやマルチコンセントにプラグPが挿入され、かつ少なくとも一つ以上の連結ソケットCが備えられる。複数個の中継ソケット本体202kのそれぞれの上部外周面には識別表示を示すカラー、例えば、R(red)、O(orange)、Y(yellow)、BL(blue)、G(green)、BK(black)が塗色され、併せて対応する作動ランプ220k(k=a、b、c、d、e、fのいずれか)LP1〜LP2もそれぞれ設けられている。
【0053】
前記の複数個の中継ソケット本体202kの個数および中継ソケット本体202kのそれぞれに塗られたカラー識別表示は一例として構成されたものであり、本発明では本発明の思想を外れない範囲内で多様に変形または変更して実施可能なことは、当該技術の分野における通常の知識を有する者に自明である。複数個の中継ソケット本体202kはリモコン装置204と共に一組で販売されることが好ましい。
【0054】
一方、図6のリモコン装置204は図9に示されたように、複数個の中継ソケット本体202kの個数だけのソケット制御ボタンが備えられたソケット制御ボタン部240を含むが、各ボタンの外周面には各中継ソケット本体202kにそれぞれ塗色されたカラー識別表示と同一なカラー識別表示、例えば、R(red)、O(orange)、Y(yellow)、BL(blue)、G(green)、BK(black)が塗色される。ソケット制御ボタン部204のボタンは、例えば、透光性または半透光性のキャップからなり、その下部のリモコン装置204のケース内には対応発光ランプLD1〜LD6が設けられる。
【0055】
またリモコン装置204のキーパッド(図8の236)にはコンセントモードとテレビジョンモードのいずれかを選択するためのモードスイッチ242と、中継ソケット本体202kのスイッチ状態を確認するためのランプボタン244と、テレビジョンモード時のチャンネルおよび音量を調整するための調整ボタン246とが備えられる。
【0056】
前記のようなリモコン装置204は複数個のソケット中継本体202kの電源供給状態をモニターする機能と電源供給可否を遠隔制御する機能が備えられ、併せてテレビジョン制御機能も含んでいる。
【0057】
図8に示されたように、リモコン装置204の電気回路部は、リモコン制御部230と、無線送受信部232と、赤外線送出部234と、キーパッド236と、発光ランプ部238と、およびメモリ239とからなる。
【0058】
リモコン制御部230はリモコン装置204の全般的な動作を制御する。特にリモコン制御部230はキーパッド236からランプボタン244に対応するキーデータが入力されることにより、無線送受信部232を通じて中継ソケット本体202kにスイッチ状態確認を要請し、中継ソケット本体202kからの確認応答が受信されれば確認応答に応じて発光ランプ部238の発光ランプを点・消灯制御し、ソケット制御ボタン部240の所定のソケット制御ボタンに対応するキーデータが入力されることにより、無線送受信部232を通じて該当中継ソケット本体202kのいずれかにスイッチ遠隔制御信号を無線伝送する。
【0059】
無線送受信部232は常用周波数大域で複数の中継ソケット本体202kとRF無線送受信するブロックであり、赤外線送出部234はテレビジョンモードを選択したとき、テレビジョンに赤外線信号を送出する。キーパッド236には図9とともに説明したソケット制御ボタン部240と、モードスイッチ242と、ランプボタン244と、および調整ボタン246とからなり、ユーザがキー入力を押すと、これに対応するキーデータをリモコン制御部230に印加する。発光ランプ部238は連結ソケットの個数だけのソケット制御ボタンの下部に設けられた三色の発光ランプLD1〜LD6からなり、リモコン制御部230を制御することにより点・消灯される。
【0060】
メモリ239はリモコン制御部230により制御され、動作プログラムと複数個の中継ソケット本体のそれぞれに対する割当インデックスコードを含むデータが書き込まれる。
【0061】
図6の中継コンセント装置で中継ソケット本体202kのそれぞれの電気回路部は、図7に示されたように、制御部210と、DC電源供給部212と、無線送受信部214と、スイッチング部216と、メモリ218と、作動ランプ220k(k=a、b、c、d、e、fのいずれか)とからなる。
【0062】
スイッチング部216は一つの連結ソケットCまたは複数の並列連結された連結ソケットCにリレースイッチRLが連結され、リレー駆動部RDは制御部210の制御によりリレースイッチRLをスイッチング制御して連結ソケットCへの常用電源ACの供給通路を選択的に形成する。
【0063】
無線送受信部214は常用周波数大域で外部のリモコン装置204と無線制御信号を送受信するブロックであり、DC電源供給部212は常用電源ACを直流電源に変換して制御部210および他の回路部に供給する。図1に示されるように、複数の作動ランプ部20の作動ランプLP1〜LP6は、マルチコンセント本体2の連結ソケットC1〜C6の上部に設置され、制御部10によって選択的に点灯される。
【0064】
作動ランプ220kは図6に示されたように複数個の中継ソケット本体202kに一つずつ設けられ、制御部210の制御により点・消灯される。
【0065】
図7のメモリ218は動作プログラムと該当中継ソケット本体202kの割当インデックスコードがマッピングされており、制御部210の制御により現在の電源スイッチ状態を含む各種データが書き込みおよび読み出しされる。
【0066】
制御部210は無線送受信部214を通じて印加されるリモコン装置204の電源スイッチ状態確認要請により、現在の電源スイッチ状態をメモリ218から読み出してリモコン装置204に伝送する。また制御部210はリモコン装置204からのスイッチ遠隔制御信号に基づいてスイッチング部216のリレースイッチRLをスイッチング制御するとともに、作動ランプ220kが点・消灯されるように制御する。前記リレースイッチRLがスイッチオンされれば、作動ランプ220kは点灯される。
【0067】
図10は図8のリモコン制御部230における制御流れ図であり、図11は図7の中継ソケット本体202kの制御部210における制御流れ図である。
【0068】
以下、図6乃至図11を参照して本発明の実施例による中継型コンセント装置の動作をさらに詳しく説明する。
【0069】
ユーザは複数個の中継ソケット本体202kのプラグPを自分が所望するコンセント、例えば、壁に設けられたメインコンセントやメインコンセントに接続されたマルチコンセントなどに必要な分だけ差し込むことができる。また中継ソケット本体202kの連結ソケットCには電気製品のプラグを差し込む。
【0070】
このように中継ソケット本体202kを設けると、ユーザはリモコン装置204を用いて中継ソケット本体202kの電源状態を全体的にモニターすることができ、さらに中継ソケット本体202kの電源供給を個別に制御することができる。
【0071】
平素、全ての中継ソケット本体202kの各制御部210はスイッチング部216のリレースイッチRLがオンされるように制御し、それとともに作動ランプ220kを緑色点灯されるように制御する。これにより中継ソケット本体202kの連結ソケットCに差し込まれた該当電気製品に常用電源が供給され、各中継ソケット本体202kの作動ランプ220は緑色点灯された状態である。
【0072】
しかしながらリモコン装置204の中継ソケット本体202kのそれぞれに対応するソケット制御ボタン部240の各ボタンの下部に設けられた発光ランプLD1〜LD6は初期には消灯状態であり、ユーザがランプボタン244を押してスイッチ状態確認を要請し、複数の中継ソケット本体202kの確認応答結果に応じて点・消灯される。
【0073】
つまり、ユーザがランプボタン244を押してスイッチ状態確認を要請すれば、リモコン制御部230はメモリに書き込まれた割当インデックスコードを読み出して各中継ソケット本体202kに伝送するスイッチ状態確認要請信号を生成し(図10の300ステップおよび302ステップ)、その後、無線送受信部232を通じてスイッチ状態確認要請信号を各中継ソケット本体202kに無線伝送する(図10の304ステップ)。
【0074】
これにより各中継ソケット本体202kの制御部210は自分の無線送受信部214を通じてスイッチ状態確認要請信号を受信し(図11の400ステップ)、自分に既設定された割当インデックスコードであるかを判断し、割当インデックスコードであった場合は、メモリ218に書き込まれたスイッチ状態を読み出してスイッチ状態確認応答信号をリモコン装置204に無線伝送する(図11の402ステップおよび404ステップ)。
【0075】
リモコン装置204のリモコン制御部230は中継ソケット本体202kから受信されるスイッチ状態確認応答信号が受信されれば(図10の306ステップ)、それに基づいて発光ランプ部238の発光ランプLD1〜LD6を点・消灯制御する(図10の308ステップ)。このとき、リモコン装置230の発光ランプ部238の緑色点灯状態はあらかじめ定められた時間(例えば30秒程度)が経過すれば消灯されるようにリモコン制御部230により制御されるので、リモコン装置204のバッテリ消耗を減らすことができる。
【0076】
ユーザはソケット制御ボタン部240の各ボタンの点・消灯状態をみて、各中継ソケット本体202kのそれぞれの現在電源状態を把握することができ、本人が所望する中継ソケット本体202kに対しては個別に電源を制御することができる。特にソケット制御ボタン部240の各ボタンに塗られたカラーと中継ソケット本体202kのそれぞれの上部外周面に塗られたカラーが同一であるので、自分が電源制御すべき中継ソケット本体202kを容易に確認または認識することができる。
【0077】
ユーザがリモコン装置204のソケット制御ボタン部240のボタンのうち個別に電源を制御したい中継ソケット本体202kに対応するボタンを押すと、リモコン装置204のリモコン制御部230はメモリ239で該当割当インデックスコードを読み出し、これに対応するスイッチ遠隔制御信号を生成してから、無線送受信部232を通じて無線伝送する(図10の310ステップおよび312ステップ)。
【0078】
該当中継ソケット本体202kの制御部210ではこれを受信してスイッチング部216のリレースイッチRLをスイッチング制御するとともに作動ランプ220kを点・消灯させる(図11の406ステップおよび408ステップ)。また前記制御部210はリレースイッチRLを制御した結果状態をリモコン装置204に無線応答伝送する(図11の408ステップ)。
【0079】
無線応答を受信したリモコン装置204のリモコン制御部230は発光ランプ部238の発光ランプLP1〜LP6のうち、新たに遠隔で個別電源制御された中継ソケット本体202kに対応する発光ランプを緑色点・消灯制御する(図10の314ステップおよび316ステップ)。このようにして、ユーザが押したボタンには緑色発光または消灯表示が直ちに示される。
【0080】
前記のような動作はユーザが遠隔で中継ソケット本体202kの電源供給を個別に制御することができるようにし、また現在の中継ソケット本体202kの電源供給可否を必要に応じてモニターすることができるようにする。
【0081】
一方、リモコン装置204は中継ソケット本体202kの電源を個別に遠隔制御する機能以外もテレビジョンのリモコンとしても使用可能である。
【0082】
つまり、リモコン装置204のキーパッド236上にはモードスイッチ242が備えられているところ、ユーザがモードスイッチ242を「コンセント」から「TV」に切り替えれば、リモコン制御部230はテレビジョンモードに入るようになる。テレビジョンモードでユーザが上下左右の調整ボタン246を押すと、テレビジョンのチャンネルおよび音量を調整することができる。
【0083】
詳しく説明すれば、テレビジョンモードでユーザが上下左右の調整ボタン246を押すと、キーパッド236はそれに対応するキーデータをリモコン制御部230に印加し、リモコン制御部230はこれを認識して赤外線送出部234を通じて対応する赤外線信号をテレビジョンに送出させる(図10の318ステップおよび320ステップ)。
【0084】
本発明ではコンセント本体2、202kとリモコン装置4、204間の近距離無線通信としてRF無線通信を言及しているが、ブルートゥース方式やワイファイ方式など、他の近距離無線通信方式でも具現できることが本技術の分野における通常の知識を有する者に自明になる。
【0085】
上述の本発明の説明では、具体的な実施例について説明したが、本発明の思想を外れない範囲内で変形して実施することができる。従って本発明の範囲は、説明した実施例により定められるものではなく、特許請求の範囲と特許請求の範囲の均等なものにより定められるものである。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明は電気製品のうち、中継コンセントに適用されて広く使用されることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中継コンセント装置において、
コンセントに挿入され、かつ少なくとも1つ以上の連結ソケットを有する複数個の中継ソケット本体と、前記複数個の中継ソケット本体を個別に無線で遠隔制御するリモコン装置とからなるが、前記中継ソケット本体の表面のそれぞれに識別表示を施し、前記リモコン装置には複数個の中継ソケット本体のそれぞれに対応するソケット制御ボタンと、前記ソケット制御ボタンにそれぞれ対応する発光ランプとを備え、
前記リモコン装置の電気回路部は、
前記複数個の中継ソケット本体のそれぞれに対する割当インデックスコードを含めて書き込むメモリと、
前記ソケット制御ボタンと中継ソケット本体のそれぞれのスイッチ状態を確認するためのランプボタンを備え、該当ボタンを押すと、これに対応するキーデータを発生するキーパッドと、
所定の制御により中継ソケット本体と無線送受信する無線送受信部と、
前記キーパッドからランプボタンに対応するキーデータが入力されることにより、無線送受信部を通じて中継ソケット本体にスイッチ状態確認を要請し、中継ソケット本体からの確認応答が受信されれば、確認応答に応じて発光ランプを点・消灯制御し、所定のソケット制御ボタンに対応するキーデータが入力されることにより、無線送受信部を通じて該当中継ソケット本体にスイッチの遠隔制御信号を無線伝送するリモコン制御部とからなることを特徴とする電源制御可能なコンセント装置。
【請求項2】
前記中継ソケット本体のそれぞれには作動ランプが設けられて構成されることを特徴とする請求項に記載の電源制御可能なコンセント装置。
【請求項3】
前記リモコン装置は、
前記キーパッド上に位置し、コンセントモードとテレビジョンモードのいずれかを選択するためのモードスイッチと、
前記リモコン制御部の制御によりテレビジョンに赤外線信号を送出する赤外線送出部をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源制御可能なコンセント装置。

【図9】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−100287(P2012−100287A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−266870(P2011−266870)
【出願日】平成23年12月6日(2011.12.6)
【分割の表示】特願2008−543187(P2008−543187)の分割
【原出願日】平成18年11月27日(2006.11.27)
【出願人】(507073343)
【Fターム(参考)】