説明

電磁弁

【課題】規制部材を破損させることなくプランジャの端面吸着を防止し得る電磁弁を提供する。
【解決手段】電磁弁10は、プランジャ23のコア部側端面23aの挿入穴23bに挿入されたシャフト24に組み付けられて、コア部40の端面47に衝突(当接)することによりプランジャ24のコア部側への移動を規制するストッパ25を備えている。シャフト24のコア部側端面23a近傍の外周面には、ストッパ25よりも幅が広い環状凹部24aが形成されている。ストッパ25は、その内周部が環状凹部24aに軸方向移動可能に係合するとともに、その一側面25aがプランジャ23のコア部側端面23aに当接するようにシャフト24に組み付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイルに供給される電流に応じたプランジャの移動によりスプールを作動させて油圧制御を行う電磁弁に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、コイルに供給される電流に応じたプランジャの移動によりスプールを作動させて油圧制御を行う電磁弁として、下記特許文献1に示す電磁弁が知られている。この電磁弁では、コイルの励磁に基づきコアソレノイド(コア部)に発生する吸引力がプランジャに作用することで、プランジャ、シャフトおよびスプールが、コアソレノイド側(先端側)へ移動する。このスプールの移動に応じて各ポートが開閉することにより、出力ポートから出力される圧力が制御される。
【0003】
プランジャをコアソレノイド側に移動させたときのプランジャとコア部との端面吸着を防止するために、上記シャフトには、コア部に衝突(当接)してプランジャのコアソレノイド側への移動を規制する規制部材としてストッパが設けられている。
【0004】
また、下記特許文献2に示す電磁弁は、電磁コイルに印加される制御電流が増大するにつれて、プランジャが、スプールおよびロッドとともにスプリングの付勢力に抗してコア部側へ移動する。制御電流が所定値以上となると、ロッドに固定したリングがコア部に衝突(当接)することによりプランジャのコア部側への移動が停止される。
【特許文献1】特開2001−041342号公報
【特許文献2】特開2000−291811号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1に示す電磁弁では、ストッパは、その内周部がシャフトに形成された環状凹部等に嵌合することにより当該シャフトに組み付けられている。そのため、コア部とプランジャとの間で発生する磁気吸引力が増減することによりストッパがコア部に繰り返し衝突する場合、ストッパの内周部の嵌合部のみに曲げやせん断等の応力が繰り返し作用することとなる。このような衝突が繰り返し発生する頻度が高くなると、規制部材として機能するストッパが破損してしまうという問題が生じる。また、上記特許文献2に示す電磁弁のリングにおいても同様の問題が生じる。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、規制部材を破損させることなくプランジャの端面吸着を防止し得る電磁弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の電磁弁では、互いに同軸的に配置されたヨーク部(30)およびコア部(40)とそれらの間に設けられた磁気抵抗部(51)とを有するステータコア(21)と、前記ステータコア内に配置されて前記コア部との間に生じる磁気吸引力により軸方向に移動するプランジャ(23)と、前記プランジャのコア部側端面(23a)に形成された挿入穴(23b)に挿入されて当該プランジャから突出するように支持されるシャフト(24)と、前記シャフトに組み付けられて前記コア部に当接することにより前記プランジャの前記コア部側への移動を規制する規制部材(25,25c)と、前記ステータコアを励磁して前記磁気吸引力を発生させるコイル(22)と、前記ステータコアに取り付けられる弁スリーブ(70)と、前記弁スリーブに摺動自在に案内支持されて前記プランジャおよび前記シャフトの移動に応じて軸方向に移動するスプール(80)と、を備える電磁弁(10)であって、前記シャフトの前記コア部側端面近傍の外周面には前記規制部材よりも幅が広い環状凹部(24a)が形成されており、前記規制部材は、その内周部が前記環状凹部に軸方向移動可能に係合するとともにその一側面(25a)が前記コア部側端面に当接するように前記シャフトに組み付けられることを技術的特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明では、プランジャのコア部側端面の挿入穴に挿入されたシャフトに組み付けられて、コア部に当接することによりプランジャのコア部側への移動を規制する規制部材が備えられている。シャフトのコア部側端面近傍の外周面には、規制部材よりも幅が広い環状凹部が形成されている。規制部材は、その内周部が環状凹部に軸方向移動可能に係合するとともに、その一側面がコア部側端面に当接するようにシャフトに組み付けられている。
【0009】
これにより、規制部材は、磁気吸引力が増大したとき、その一側面がプランジャのコア部側端面に当接した状態でその他側面がコア部に衝突するので、内周部のみで嵌合した規制部材がコア部に衝突する場合と比較して、規制部材に生じる曲げやせん断等の応力を小さくすることができる。その結果、上述のような衝突が高頻度で繰り返される場合であっても、規制部材の破損等を防止することができる。
【0010】
特に、規制部材は、その内周部が当該規制部材よりも幅が広い環状凹部に軸方向移動可能に係合されている。このため、規制部材が組み付けられたシャフトをプランジャの挿入穴に挿入して組み付けるとき、環状凹部に多少の加工誤差がある場合でも、規制部材の一側面をプランジャのコア部側端面に確実に当接させることができる。
したがって、規制部材を破損させることなくプランジャの端面吸着を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る電磁弁10の構成概要を示す断面図である。図2は、ストッパ25とシャフト24およびプランジャ23との組付け関係を示す拡大断面図である。
【0012】
電磁弁10は、例えば、車両用自動変速機のオイルパン内部において油圧制御に用いられるもので、図1に示すように、ソレノイド部20と、そのソレノイド部20の一端に設けられたスプール部60とによって構成されている。ソレノイド部20は、主に、ステータコア21と、コイル22と、プランジャ23等を備えており、スプール部60は弁スリーブ70とスプール80等を備えている。
【0013】
ステータコア21は、磁性材料よりなるヨーク部30及びコア部40を備えている。ヨーク部30は、略円板状の底部31と、この底部31の外周縁から円筒状に突出する外筒部32と、底部31の径方向略中間部位から外筒部32と同軸的かつ円筒状に突出する内筒部33とから構成されている。なお、内筒部33の底部31からの突出長さは、外筒部32の底部31からの突出長さよりも短くなっている。
【0014】
コア部40は、環状のフランジ部41と、このフランジ部41の中央から同軸的に突出する円筒部42とを備えている。この円筒部42の突出側端部には、プランジャ23に対して磁気吸引力を発揮する役割を果たす吸引部43が設けられており、この吸引部43には、要求される吸引力特性等に応じて所定の勾配を有するようにテーパ部43aが形成されている。
【0015】
コア部40には、反スプール側から、吸引部43の内周側を構成する第1内周穴44と、この第1内周穴44よりも径の小さな第2内周穴45と、この第2内周穴45よりも径の大きな第3内周穴46とが同軸的に形成されている。
【0016】
図1に示すように、ヨーク部30およびコア部40は、外筒部32の開口端近傍に設けられる段部32aにフランジ部41の外周側端部が嵌合されるとともに内筒部33と円筒部42の吸引部43とが磁気抵抗部(エアギャップ)51により磁気的に分離された状態にて、互いに同軸的に配置されている。その際、ボビンに巻回されたコイル22は、ヨーク部30の外筒部32、底部31および内筒部33とコア部40の円筒部42およびフランジ部41とに囲まれるように配置されている。
【0017】
磁性材料からなるプランジャ23は、その外径がヨーク部30の内筒部33の内径およびコア部40の第1内周穴44の内径よりも僅かに小さくなるように形成されている。このプランジャ23のコア部側端面23a中央には当該プランジャ23を貫通する挿入穴23bが形成されている。
【0018】
プランジャ23の挿入穴23bには、非磁性材料にて形成されるシャフト24がその一部の圧入によりプランジャ23を貫通するように同軸的に固定されている。プランジャ23から突出するシャフト24の部位は、その外径がコア部40の第2内周穴45の内径よりも小さくなるように形成されている。なお、挿入穴23bは、プランジャ23を貫通しないように形成されてもよい。このとき、シャフト24は、その軸方向長さが挿入穴23bの深さに応じて形成される。
【0019】
シャフト24には、コア部40に当接することによりプランジャ23のコア部側への移動を規制する機能を有する非磁性のストッパ25が組み付けられている。このストッパ25は、シャフト24への組付けを容易にするために略C字状に形成されている。このストッパ25の厚さは、コア部40とプランジャ23との間に生じる磁気吸引力により端面吸着が起きない距離に応じて設定されている。
【0020】
ここで、ストッパ25とシャフト24およびプランジャ23との組付け関係を、図2を用いて詳細に説明する。
図2に示すように、シャフト24には、当該シャフト24をプランジャ23に固定したときのコア部側端面23a近傍の外周面に、ストッパ25よりも幅が広い環状凹部24aが形成されている。
【0021】
ストッパ25は、その内周部が環状凹部24aに軸方向移動可能に係合するとともにその一側面25aがプランジャ23のコア部側端面23aに当接するように、シャフト24に組み付けられている。特に、ストッパ25は、その内周部が当該ストッパ25よりも幅が広い環状凹部24aに軸方向移動可能に係合されるので、環状凹部に多少の加工誤差がある場合でも、一側面25aをコア部側端面23aに確実に当接させることができる。
【0022】
プランジャ23は、その外周面にて、ステータコア21のヨーク部30における内筒部33の内周面にブッシュ52を介して摺動自在に支持されている。また、シャフト24は、その先端部の外周面にて、ステータコア21のコア部40の第3内周穴46にブッシュ53を介して摺動自在に支持されている。これにより、プランジャ23およびシャフト24は、ステータコア21内に同軸的であって摺動自在に支持されることとなる。
【0023】
このようにソレノイド部20が構成されることにより、コイル22への通電に応じて、ステータコア21およびプランジャ23とでもって磁気回路が構成されることとなる。
【0024】
外筒部32の開口端側に位置するフランジ部41の外側面には、スプール80を摺動可能に嵌装する弁スリーブ70が配設されている。そして、外筒部32の開口側筒状端部32bを、弁スリーブ70に形成されたフランジ部71とフランジ部41とを接合させた状態でかしめることにより、ソレノイド部20とスプール部60とが一体結合されている。
【0025】
弁スリーブ70には、径の異なる第1弁孔72と第2弁孔73が形成されるとともに、この第2弁孔73に接続するばね収容孔74が形成されている。これら各弁孔72、73およびばね収容孔74は、ステータコア21およびプランジャ23と同軸上に延びるように形成されている。
【0026】
スプール80には、第1弁孔72に嵌合可能な第1ランド部81および第2ランド部82と、第2弁孔73に嵌合可能な第3ランド部83が設けられている。
【0027】
第1ランド部81および第2ランド部82は軸方向に所定量離間して設けられ、小径部84によって互いに連結されている。第1弁孔72には、小径部84に対応して環状溝72aが形成されており、この環状溝72aには、制御圧としての作動油を出力する出力ポート75が連通されている。
【0028】
弁スリーブ70には、第1弁孔72に作動油を供給するための供給ポート76が形成されており、この供給ポート76は、その開口度が第2ランド部82の軸方向の移動により制御されるように構成されている。また、弁スリーブ70には、第1弁孔72から作動油を排出するための排出ポート77が形成されており、この排出ポート77は、その開口度が第1ランド部81の軸方向の移動により制御されるように構成されている。
【0029】
第2ランド部82と第3ランド部83との間には段差部85が設けられており、この段差部85に連通するフィードバックポート78が弁スリーブ70に形成されている。このフィードバックポート78は、図略の連通路を介して出力ポート75に連通されている。
【0030】
また、弁スリーブ70には、ばね収容孔74に連通するドレンポート79が形成されている。なお、スプール80の一端には、シャフト24のスプール側端面に当接するシャフト部86が突設されている。
【0031】
ばね収容孔74の開口端はその内周面に形成されたねじ孔に螺合するプラグ90によって閉塞され、このプラグ90とスプール80の間にばね91が設けられている。スプール80は、ばね91の付勢力によってプランジャ23に向けて押圧され、これにより、スプール80のシャフト部86を介してプランジャ23に圧入されたシャフト24が、通常ヨーク部30の底部31に当接する初期位置に保持されている。かかるプランジャ23の初期位置において、プランジャ23のスプール側端縁は、コア部40の吸引部43の端部に軸方向にてほぼ一致するように配置されている(図1参照)。
【0032】
このように構成される本実施形態に係る電磁弁10の作用について、以下に説明する。コイル22が非励磁状態の場合には、スプール80は、ばね91の付勢力によりプランジャ23を反スプール方向に押圧し、プランジャ23をヨーク部30の底部31に当接する初期位置に保持している。この非励磁状態においては、出力ポート75は、供給ポート76との連通が遮断されているとともに、排出ポート77に連通され、これによって出力ポート75は低圧に保持されている。
【0033】
一方、コイル22に通電して励磁すると、ステータコア21およびプランジャ23でもって磁気回路が構成されて、ステータコア21のコア部40とプランジャ23との間に磁気吸引力が発生する。この磁気吸引力により、プランジャ23がコア部40側へ引き寄せられて、スプール80がばね91の付勢力に抗して反プランジャ方向に移動する。この移動により、第2ランド部82が供給ポート76を開口し始めるとともに、第1ランド部81が排出ポート77の開口面積を制限し始めるので、出力ポート75の制御圧は次第に上昇する。
【0034】
また、出力ポート75から出力される制御圧に応じた作動油は、上記連通路を介してフィードバックポート78に供給される。このようにフィードバックポート78に供給された作動油が段差部85に作用することにより、第1ランド部81と段差部85の面積差を乗じたフィードバック力がばね91の付勢力と同方向にスプール80に作用する。
【0035】
このように本実施形態に係る電磁弁10では、コイル22に通電される電流値に応じてステータコア21のコア部40とプランジャ23との間で発生する磁気吸引力と、ばね91の付勢力と、段差部85に作用するフィードバック力とがバランスする位置にスプール80が保持され、これによって上記制御圧はコイル22に通電された電流値に応じた圧力に制御される。
【0036】
図3は、ストッパ25がコア部40に当接した状態(フルストローク状態)を示す断面図である。
そして、コア部40とプランジャ23との間の磁気吸引力がさらに増大すると、図3に示すように、ストッパ25の他側面25bが、コア部40の第1内周穴44と第2内周穴45を連結する端面47に衝突(当接)する。このとき、ストッパ25は、その一側面25aがプランジャ23のコア部側端面23aに当接した状態で他側面25bがコア部40の端面47に衝突するので、内周部のみで嵌合したストッパが端面47に衝突する場合と比較して、ストッパ25に生じる曲げやせん断等の応力が小さくなる。
【0037】
以上説明したように、本第1実施形態に係る電磁弁10は、プランジャ23のコア部側端面23aの挿入穴23bに挿入されたシャフト24に組み付けられて、コア部40の端面47に衝突(当接)することによりプランジャ23のコア部側への移動を規制するストッパ25を備えている。シャフト24のコア部側端面23a近傍の外周面には、ストッパ25よりも幅が広い環状凹部24aが形成されている。ストッパ25は、その内周部が環状凹部24aに軸方向移動可能に係合するとともに、その一側面25aがプランジャ23のコア部側端面23aに当接するようにシャフト24に組み付けられている。
【0038】
これにより、ストッパ25は、磁気吸引力が増大したとき、その一側面25aがプランジャ23のコア部側端面23aに当接した状態でその他側面25bがコア部40の端面47に衝突するので、内周部のみで嵌合したストッパ25が端面47に衝突する場合と比較して、ストッパ25に生じる曲げやせん断等の応力を小さくすることができる。その結果、上述のような衝突が高頻度で繰り返される場合であっても、ストッパ25の破損等を防止することができる。
【0039】
特に、ストッパ25は、その内周部が当該ストッパ25よりも幅が広い環状凹部24aに軸方向移動可能に係合されている。このため、ストッパ25が組み付けられたシャフト24をプランジャ23の挿入穴23bに挿入して組み付けるとき、環状凹部24aに多少の加工誤差がある場合でも、ストッパ25の一側面25aをプランジャ23のコア部側端面23aに確実に当接させることができる。
したがって、ストッパ25を破損させることなくプランジャ23の端面吸着を防止することができる。
【0040】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)図4は、ストッパ25cとシャフト24およびプランジャ23との組付け関係の変形例を示す拡大断面図である。
図4に示すように、上述したストッパ25よりも薄肉のストッパ25cを採用してもよい。この場合、プランジャ23のコア部側端面23aには、挿入穴23bに同軸的に環状突出部23cが突出するように設けられており、ストッパ25cは、その一側面25aを環状突出部23cのコア部側端面に当接させた状態でシャフト24に組み付けられる。
これにより、ストッパ25cの破損を防止しつつ、ストッパ25cの厚さを薄くすることができる。
【0041】
(2)ストッパ25は、略C字状に形成されることに限らず、例えば、その外縁がリング状や方形状に形成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本実施形態に係る電磁弁の構成概要を示す断面図である。
【図2】ストッパとシャフトおよびプランジャとの組付け関係を示す拡大断面図である。
【図3】ストッパがコア部に当接した状態を示す断面図である。
【図4】ストッパとシャフトおよびプランジャとの組付け関係の変形例を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
【0043】
10…電磁弁
21…ステータコア
23…プランジャ
23a…コア部側端面
24…シャフト
24a…環状凹部
25,25c…ストッパ(規制部材)
25a…一側面
25b…他側面
30…ヨーク部
40…コア部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに同軸的に配置されたヨーク部およびコア部とそれらの間に設けられた磁気抵抗部とを有するステータコアと、
前記ステータコア内に配置されて前記コア部との間に生じる磁気吸引力により軸方向に移動するプランジャと、
前記プランジャのコア部側端面に形成された挿入穴に挿入されて当該プランジャから突出するように支持されるシャフトと、
前記シャフトに組み付けられて前記コア部に当接することにより前記プランジャの前記コア部側への移動を規制する規制部材と、
前記ステータコアを励磁して前記磁気吸引力を発生させるコイルと、
前記ステータコアに取り付けられる弁スリーブと、
前記弁スリーブに摺動自在に案内支持されて前記プランジャおよび前記シャフトの移動に応じて軸方向に移動するスプールと、
を備える電磁弁であって、
前記シャフトの前記コア部側端面近傍の外周面には前記規制部材よりも幅が広い環状凹部が形成されており、
前記規制部材は、その内周部が前記環状凹部に軸方向移動可能に係合するとともにその一側面が前記コア部側端面に当接するように前記シャフトに組み付けられることを特徴とする電磁弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−275899(P2009−275899A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−130384(P2008−130384)
【出願日】平成20年5月19日(2008.5.19)
【出願人】(000001247)株式会社ジェイテクト (7,053)
【Fターム(参考)】