説明

電話交換機、制御方法、プログラム、および電話システム

【課題】簡単かつ確実に避難口まで誘導する。
【解決手段】RFタグリーダ13−1〜13−nは、内線電話機12−1〜12−KTnが配置される位置に設置され、配置された内線電話機12−1〜12−KTnのそれぞれに設けられているRFタグから番号情報を読み取る。I/Oインタフェース部26は、RFタグリーダ13−1〜13−nと接続される。メモリ28は、I/Oインタフェース部26を介してRFタグリーダ13−1〜13−nから供給された番号情報を、避難誘導のための内線電話機12−1〜12−KTnの鳴動の順番を示す順番情報として記憶する。緊急通報受信部22は、緊急地震速報を受信する。誘導制御部30は、緊急地震速報を受信した場合、順番情報に示される順におよび循環的に、内線電話機12−1〜12−KTnのそれぞれの鳴動を制御する。本発明は、ボタン電話装置に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電話交換機、制御方法、プログラム、および電話システムに関する。
【背景技術】
【0002】
緊急地震速報信号の受信により電話交換装置に連動した外部スピーカおよび、内線電話機の表示器に避難するように通知または、表示する機能が提案されている。
【0003】
従来、避難誘導システムに、緊急地震速報を受信する緊急地震速報受信システムと、ビルにおける地震の大きさを計測する建物内地震評価システムと、ビルにおける複数のフロアーの映像を取得する映像情報監視システムと、複数のフロアーに設けられ、避難時にビル内の人を誘導する点滅誘導システム等と、受信された緊急地震速報の内容及び計測された地震の大きさに応じ、優先的に避難誘導を行うフロアーを選択し、取得した映像に基づく誘導指令を選択したフロアーに属する点滅誘導システム等に対して優先的に送信する避難誘導支援管理システムを設けることも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−257244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願人は、緊急地震速報信号受信の合図で特定の内線電話機の着信ランプおよび避難通知音(音声ガイダンス)を順次に点滅と鳴動をさせることで避難口へ誘導できるようにしたボタン電話装置を提案している。この提案において、ボタン電話装置は、緊急地震速報信号受信の合図で予め設定した特定の内線電話機の着信ランプおよび避難通知音を順次に点滅と鳴動をさせることで避難口に誘導する。
【0006】
しかしながら、席替えまたはレイアウト配置変更等により、内線電話機の設置場所が変わってしまうと避難経路順に避難口まで誘導できなくなる。これまで、席替えまたはレイアウト配置変更等により、避難経路に設定された電話機が別の場所に移動する毎に誘導電話機の設定を見直し設定データを変更する必要があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記課題を解決すること、すなわち、内線電話機の設置場所が変更されても、簡単かつ確実に避難口まで誘導できる電話交換機、制御方法、プログラム、および電話システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の電話交換機の一側面は、複数の内線電話機を制御する電話交換機であって、内線電話機のそれぞれに設けられている無線ICタグであって、内線電話機のそれぞれを特定する特定情報を記憶している無線ICタグから特定情報を読み取る読み取り装置であって、内線電話機が配置される位置に設置されている読み取り装置とのインタフェースと、インタフェースを介して読み取り装置から供給された特定情報を、避難誘導のための内線電話機の鳴動の順番を示す順番情報として記憶するメモリと、緊急地震速報を受信する受信手段と、緊急地震速報を受信した場合、順番情報に示される順におよび循環的に、内線電話機のそれぞれの鳴動を制御する制御手段とを有するものとされている。
【0009】
また、本発明の電話交換機の一側面は、上述の構成に加えて、メモリが、鳴動を継続する時間を示す継続時間情報をさらに記憶し、制御手段が、緊急地震速報を受信した場合、順番情報に示される順におよび循環的に、継続時間情報で示される時間ずつの、内線電話機のそれぞれの鳴動を制御するものとされている。
【0010】
さらに、本発明の電話交換機の一側面は、上述の構成に加えて、制御手段が、緊急地震速報を受信した場合、順番情報に示される順におよび循環的に、内線電話機の表示器の発光制御を行うものとされている。
【0011】
さらにまた、本発明の電話交換機の一側面は、上述の構成に加えて、制御手段が、緊急地震速報を受信した場合、順番情報に示される順におよび循環的に内線電話機による、避難誘導の音声の出力を制御するものとされている。
【0012】
また、本発明の制御方法の一側面は、複数の内線電話機を制御する、避難誘導のための内線電話機の鳴動の順番を示す順番情報が記憶されるメモリを有する電話交換機の制御方法であって、内線電話機のそれぞれに設けられている無線ICタグであって、内線電話機のそれぞれを特定する特定情報を記憶している無線ICタグから特定情報を読み取る読み取り装置であって、内線電話機が配置される位置に設置されている読み取り装置から供給される特定情報を取得する取得ステップと、取得した特定情報を順番情報としてメモリに記憶させる記憶ステップと、緊急地震速報を受信する受信ステップと、緊急地震速報を受信した場合、順番情報に示される順におよび循環的に、内線電話機のそれぞれの鳴動を制御する制御ステップとを含むものとされている。
【0013】
さらに、本発明のプログラムの一側面は、複数の内線電話機を制御する、避難誘導のための内線電話機の鳴動の順番を示す順番情報が記憶されるメモリを有するコンピュータに、内線電話機のそれぞれに設けられている無線ICタグであって、内線電話機のそれぞれを特定する特定情報を記憶している無線ICタグから特定情報を読み取る読み取り装置であって、内線電話機が配置される位置に設置されている読み取り装置から供給される特定情報を取得する取得ステップと、取得した特定情報を順番情報としてメモリに記憶させる記憶制御ステップと、緊急地震速報の受信を制御する受信制御ステップと、緊急地震速報を受信した場合、順番情報に示される順におよび循環的に、内線電話機のそれぞれの鳴動を制御する鳴動制御ステップとを含む処理を行わせるものとされている。
【0014】
さらにまた、本発明の電話システムの一側面は、複数の内線電話機と内線電話機を制御する電話交換機とからなる電話システムであって、内線電話機のそれぞれが、内線電話機自身を特定する特定情報を記憶している無線ICタグを有し、電話交換機が、無線ICタグから特定情報を読み取る読み取り装置であって、内線電話機が配置される位置に設置されている読み取り装置とのインタフェースと、インタフェースを介して読み取り装置から供給された特定情報を、避難誘導のための内線電話機の鳴動の順番を示す順番情報として記憶するメモリと、緊急地震速報を受信する受信手段と、緊急地震速報を受信した場合、順番情報に示される順におよび循環的に、内線電話機のそれぞれの鳴動を制御する制御手段とを有するものとされている。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一側面によれば、内線電話機の設置場所が変更されても、簡単かつ確実に避難口まで誘導できる電話交換機、制御方法、プログラム、および電話システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】電話システムの構成の例を示すブロック図である。
【図2】順番情報の書き込みの例を説明する図である。
【図3】誘導灯点滅順番メモリ33への書き込みの処理を説明するフローチャートである。
【図4】誘導の処理の例を示すタイムチャートである。
【図5】内線電話機12−1〜12−25による誘導を説明する図である。
【図6】コンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施の形態の電話システムについて、図1〜図6を参照しながら説明する。
【0018】
図1は、電話システムの構成の例を示すブロック図である。電話システムは、事業所装置11、内線電話機12−1〜12−KTn(KTnは、2以上の整数)、RF(Radio Frequency)タグリーダ13−1〜13−n(nは、2以上KTn以下の整数)、外部スピーカ14、外線網15、インターネット網16、および緊急通報センタ17からなる。事業所装置11は、ボタン電話装置またはPBX(構内交換装置)などであり、電話交換機の一例である。事業所装置11は、外線網15を介した外部からの発呼に応じて、内線電話機12−1〜12−KTnを鳴動させる。また、事業所装置11は、内線電話機12−1〜12−KTnから外部への通話が要求された場合、外線網15を介して発呼する。
【0019】
また、事業所装置11は、インターネット網16を介して緊急通報センタ17から緊急地震速報を受信した場合、図示せぬ表示装置および外部スピーカ14により、地震の到達を通知する。なお、緊急通報センタ17は、気象業務支援センターであるか、または気象庁長官の許可を受けた地震動予報業務許可事業者によって運営される。さらに、事業所装置11は、インターネット網16を介して緊急通報センタ17から緊急地震速報を受信した場合、通路に面した内線電話機12−1〜12−KTnを避難口に向かって順次鳴動させるとともに点滅させる。
【0020】
事業所装置11は、外線インタフェース部21、緊急通報受信部22、バッテリ23、外線呼制御部24、内線インタフェース部25、I/O(Input/Output)インタフェース部26、I/Oインタフェース部27、メモリ28、誘導灯点滅継続時間タイマ29、および誘導制御部30を備える。外線インタフェース部21は、外線網15と接続し、外線網15を介した外部からの発呼を受け付け、外線網15を介して内線電話機12−1〜12−KTnから外部に発呼する。緊急通報受信部22は、ルータなどからなり、緊急通報センタ17からのインターネット網16を介した緊急地震速報を受信する。バッテリ23は、いわゆる二次電池であり、電源を事業所装置11の各部および内線電話機12−1〜12−KTnに供給する。外線呼制御部24は、外線網15を介した、内線電話機12−1〜12−KTnから外部への呼および外部から内線電話機12−1〜12−KTnへの呼を制御する。外線呼制御部24は、着信制御部31および発信制御部32を備える。着信制御部31は、外線網15を介した、外部から内線電話機12−1〜12−KTnへの呼を制御する。発信制御部32は、外線網15を介した、内線電話機12−1〜12−KTnから外部への呼を制御する。
【0021】
内線インタフェース部25は、内線電話機12−1〜12−KTnと接続する。I/Oインタフェース部26は、RFタグリーダ13−1〜13−nと接続される、RFタグリーダ13−1〜13−nとのインタフェースである。すなわち、I/Oインタフェース部26は、RFタグリーダ13−1〜13−nのそれぞれから各種のデータやコマンドなどを取得し、また、RFタグリーダ13−1〜13−nのそれぞれに各種のデータやコマンドなどを供給する。I/Oインタフェース部27は、外部スピーカ14と接続し、外部スピーカ14に所定の音声を出力させる。
【0022】
メモリ28は、半導体メモリ、ハードディスクドライブ、またはメモリカードなどからなり、避難誘導のための内線電話機12−1〜12−KTnの鳴動の順番を示す順番情報などを記憶する。メモリ28の記憶領域のうちの一部の記憶領域は、誘導灯点滅順番メモリ33として用いられる。誘導灯点滅順番メモリ33には、避難誘導のための内線電話機12−1〜12−KTnの鳴動の順番が登録される。すなわち、誘導灯点滅順番メモリ33には、避難誘導のための内線電話機12−1〜12−KTnの鳴動の順番を示す順番情報が記憶される。例えば、順番情報は、内線電話機12−1〜12−KTnのいずれかの内線電話番号によって、内線電話機12−1〜12−KTnのそれぞれの鳴動の順番を示す。順番情報において、内線電話機12−1〜12−KTnのいずれかの内線電話番号は、内線電話番号を含む番号情報を読み取ったRFタグリーダ13−1〜13−nのそれぞれの予め決められた順番に応じて配置される。すなわち、避難誘導のための内線電話機の鳴動の順番を示す順番情報には、RFタグリーダ13−1〜13−nのそれぞれから供給された番号情報に含まれる内線電話番号情報が、番号情報を読み取ったRFタグリーダ13−1〜13−nの予め決められている順番に並べられる。
【0023】
ここで、番号情報は、内線電話機12−1〜12−KTnのそれぞれを特定する特定情報の一例であり、内線電話番号を示す内線電話番号情報を含む。
【0024】
図2は、誘導灯点滅順番メモリ33への順番情報の書き込みの例を説明する図である。RFタグリーダ13−1が設置されている位置に内線電話機12−1が配置されると、RFタグリーダ13−1は、内線電話機12−1に設けられているRFタグから予め記憶されている番号情報を読み取る。ここで、RFタグは、無線IC(Integrated Circuit)タグの一例である。RFタグリーダ13−1は、I/Oインタフェース部26に読み取った番号情報を供給する。RFタグリーダ13−1から供給された番号情報に含まれる内線電話番号情報は、誘導灯点滅順番メモリ33に記憶されている順番情報の中に配置される。RFタグリーダ13−1の予め決められている順番は1番目なので、RFタグリーダ13−1から供給された番号情報に含まれる内線電話番号情報(内線電話機12−1の内線電話番号を示す内線電話番号情報)は、順番情報の1番目に配置される。
【0025】
RFタグリーダ13−2が設置されている位置に内線電話機12−2が配置されると、RFタグリーダ13−2は、内線電話機12−2に設けられているRFタグから予め記憶されている番号情報を読み取る。RFタグリーダ13−2は、I/Oインタフェース部26に読み取った番号情報を供給する。RFタグリーダ13−2から供給された番号情報に含まれる内線電話番号情報は、誘導灯点滅順番メモリ33に記憶されている順番情報の中に配置される。RFタグリーダ13−2の予め決められている順番は2番目なので、RFタグリーダ13−2から供給された番号情報に含まれる内線電話番号情報(内線電話機12−2の内線電話番号を示す内線電話番号情報)は、順番情報の2番目に配置される。
【0026】
また、RFタグリーダ13−3が設置されている位置に内線電話機12−5が配置されると、RFタグリーダ13−3は、内線電話機12−5に設けられているRFタグから予め記憶されている番号情報を読み取る。RFタグリーダ13−3は、I/Oインタフェース部26に読み取った番号情報を供給する。RFタグリーダ13−3から供給された番号情報に含まれる内線電話番号情報は、誘導灯点滅順番メモリ33に記憶されている順番情報の中に配置される。RFタグリーダ13−3の予め決められている順番は3番目なので、RFタグリーダ13−3から供給された番号情報に含まれる内線電話番号情報(内線電話機12−5の内線電話番号を示す内線電話番号情報)は、順番情報の3番目に配置される。
【0027】
さらにまた、RFタグリーダ13−nが設置されている位置に内線電話機12−KTnが配置されると、RFタグリーダ13−nは、内線電話機12−KTnに設けられているRFタグから予め記憶されている番号情報を読み取る。RFタグリーダ13−nは、I/Oインタフェース部26に読み取った番号情報を供給する。RFタグリーダ13−nから供給された番号情報に含まれる内線電話番号情報は、誘導灯点滅順番メモリ33に記憶されている順番情報の中に配置される。RFタグリーダ13−nの予め決められている順番はn番目なので、RFタグリーダ13−nから供給された番号情報に含まれる内線電話番号情報(内線電話機12−KTnの内線電話番号を示す内線電話番号情報)は、順番情報のn番目に配置される。
【0028】
なお、RFタグは、内線電話機12−1〜12−KTnのそれぞれに内蔵するようにしてもよく、または筐体(例えば、裏面など)に粘着または接着するようにしても良い。
【0029】
図1に戻り、また、メモリ28には、内線電話機12−1〜12−KTnの点滅の周期を示す周期情報が誘導灯点滅パターン41として記憶され、内線電話機12−1〜12−KTnの点滅および鳴動の継続期間を示す継続期間情報が誘導灯点滅継続時間42として記憶される。
【0030】
誘導灯点滅継続時間タイマ29は、内線電話機12−1〜12−KTnの点滅および鳴動の期間を計時する。誘導制御部30は、内線電話機12−1〜12−KTnに、点滅、鳴動、および避難誘導の音声の出力を指示する。すなわち、誘導制御部30は、内線電話機12−1〜12−KTnの鳴動を制御するともに、点滅を制御し、さらに、避難誘導の音声の出力を制御する。誘導灯点滅継続時間タイマ29および誘導制御部30は、専用若しくはプログラム可能なIC(Integrated Circuit)または制御プログラムを実行するMPU(Micro Processing Unit)などにより実現される。
【0031】
内線電話機12−1〜12−KTnは、ユーザによって使用され、外線網15を介した外部からの発呼を受けたり、または外部への通話を要求して、外部と通話する。また、内線電話機12−1〜12−KTnは、事業所装置11の制御によって、鳴動したり、着信を示す着信ランプを点滅させたりする。
【0032】
RFタグリーダ13−1〜13−nは、内線電話機が配置される位置に設置され、配置された内線電話機12−1〜12−KTnのそれぞれに設けられているRFタグから番号情報を読み取り、事業所装置11に供給する。
【0033】
次に、図3のフローチャートを参照して、誘導灯点滅順番メモリ33への書き込みの処理を説明する。ステップS1において、I/Oインタフェース部26は、RFタグリーダ13−1〜13−nのそれぞれに、内線電話機12−1〜12−KTnのそれぞれに具備されているRFタグから番号情報を読み取らせる。より詳細には、I/Oインタフェース部26は、RFタグリーダ13−1〜13−nのそれぞれに近接したRFタグから番号情報を読み取らせるコマンドを発行しておく。RFタグリーダ13−1〜13−nのいずれかが設置されている位置に、内線電話機12−1〜12−KTnのいずれかが配置されると、RFタグリーダ13−1〜13−nのいずれかは、配置された内線電話機12−1〜12−KTnのいずれかに設けられているRFタグから予め記憶されている番号情報を読み取る。
【0034】
ステップS2において、I/Oインタフェース部26は、RFタグから番号情報を読み取ったRFタグリーダ13−1〜13−nのいずれかに、番号情報を事業所装置11宛に送信させる。
【0035】
ステップS3において、I/Oインタフェース部26は、RFタグリーダ13−1〜13−nのいずれかから送信されてきた番号情報を受信する。ステップS4において、誘導制御部30は、受信した番号情報から内線電話番号情報を抽出する。
【0036】
ステップS5において、誘導制御部30は、番号情報を送信してきたRFタグリーダ13−1〜13−nのいずれかの順番に対応させて、内線電話番号情報を誘導灯点滅順番メモリ33に書き込み、誘導灯点滅順番メモリ33への書き込みの処理は終了する。すなわち、誘導制御部30は、番号情報を送信してきたRFタグリーダ13−1〜13−nのいずれかについて予め決められた順番に応じ、内線電話番号情報を誘導灯点滅順番メモリ33に順番情報として書き込む。
【0037】
なお、誘導制御部30が、番号情報から内線電話番号情報を抽出し、内線電話番号情報を誘導灯点滅順番メモリ33に書き込むと説明したが、誘導制御部30とは別に記憶制御部を設けて、その記憶制御部が、番号情報から内線電話番号情報を抽出し、内線電話番号情報を誘導灯点滅順番メモリ33に書き込むようにしてもよい。
【0038】
次に、誘導の処理を説明する。
【0039】
図4は、誘導の処理の例を示すタイムチャートである。緊急通報センタ17に設けられているサーバ61からインターネット網16を介して緊急地震速報が送信されてくると、ステップS11において、事業所装置11の緊急通報受信部22は、緊急地震速報を受信する。緊急通報受信部22は、緊急地震速報の受信を誘導制御部30に通知する。ステップS12において、誘導制御部30は、緊急地震速報の受信が通知されると、避難誘導のための内線電話機12−1〜12−KTnの鳴動の順番を示す順番情報を誘導灯点滅順番メモリ33から読み出し、また、誘導灯点滅パターン41と誘導灯点滅継続時間42とをメモリ28から読み出す。
【0040】
以下、順番情報により、内線電話機12−1、内線電話機12−2、内線電話機12−KTnの順に鳴動の順番が示されている場合を例に説明する。
【0041】
順番情報により、最初に内線電話機12−1を鳴動することが示されているので、ステップS13において、誘導制御部30は、トーン制御により、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−1に避難誘導の音声である音声ガイダンスの出力を指示する。これにより、内線電話機12−1は、内蔵されているスピーカから避難誘導の音声を出力する。ステップS14において、誘導制御部30は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−1宛てに点滅の周期を示す誘導灯点滅パターン41を送信し、誘導灯点滅パターン41に示される点滅の周期での着信ランプの点滅を内線電話機12−1に指示する。これにより、内線電話機12−1は、内蔵されている着信ランプを誘導灯点滅パターン41に示される点滅の周期で点滅させる。また、誘導制御部30は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−1に鳴動を指示する。これにより、内線電話機12−1は、鳴動する。
【0042】
ステップS15において、誘導制御部30は、誘導灯点滅継続時間42で示される継続期間tの計時を誘導灯点滅継続時間タイマ29に指示する。継続期間tが経過すると誘導灯点滅継続時間タイマ29から誘導制御部30に継続期間tが経過した旨が通知されるので、継続期間tが経過すると、ステップS16において、誘導制御部30は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−1に着信ランプの消灯を指示する。これにより、内線電話機12−1は、着信ランプを消灯させる。また、誘導制御部30は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−1に鳴動の停止を指示する。これにより、内線電話機12−1は、鳴動を停止する。
【0043】
順番情報により、2番目に内線電話機12−2を鳴動することが示されているので、ステップS17において、誘導制御部30は、トーン制御により、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−2に避難誘導の音声である音声ガイダンスの出力を指示する。これにより、内線電話機12−2は、内蔵されているスピーカから避難誘導の音声を出力する。ステップS18において、誘導制御部30は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−2宛てに点滅の周期を示す誘導灯点滅パターン41を送信し、誘導灯点滅パターン41に示される点滅の周期での着信ランプの点滅を内線電話機12−2に指示する。これにより、内線電話機12−2は、内蔵されている着信ランプを誘導灯点滅パターン41に示される点滅の周期で点滅させる。また、誘導制御部30は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−2に鳴動を指示する。これにより、内線電話機12−2は、鳴動する。
【0044】
ステップS19において、誘導制御部30は、誘導灯点滅継続時間42で示される継続期間tの計時を誘導灯点滅継続時間タイマ29に指示する。継続期間tが経過すると誘導灯点滅継続時間タイマ29から誘導制御部30に継続期間tが経過した旨が通知されるので、継続期間tが経過すると、ステップS20において、誘導制御部30は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−2に着信ランプの消灯を指示する。これにより、内線電話機12−2は、着信ランプを消灯させる。また、誘導制御部30は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−2に鳴動の停止を指示する。これにより、内線電話機12−2は、鳴動を停止する。
【0045】
順番情報により、最後に内線電話機12−KTnを鳴動することが示されているので、ステップS21において、誘導制御部30は、トーン制御により、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−KTnに避難誘導の音声である音声ガイダンスの出力を指示する。これにより、内線電話機12−KTnは、内蔵されているスピーカから避難誘導の音声を出力する。ステップS22において、誘導制御部30は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−KTn宛てに点滅の周期を示す誘導灯点滅パターン41を送信し、誘導灯点滅パターン41に示される点滅の周期での着信ランプの点滅を内線電話機12−KTnに指示する。これにより、内線電話機12−KTnは、内蔵されている着信ランプを誘導灯点滅パターン41に示される点滅の周期で点滅させる。また、誘導制御部30は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−KTnに鳴動を指示する。これにより、内線電話機12−KTnは、鳴動する。
【0046】
ステップS23において、誘導制御部30は、誘導灯点滅継続時間42で示される継続期間tの計時を誘導灯点滅継続時間タイマ29に指示する。継続期間tが経過すると誘導灯点滅継続時間タイマ29から誘導制御部30に継続期間tが経過した旨が通知されるので、継続期間tが経過すると、ステップS24において、誘導制御部30は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−KTnに着信ランプの消灯を指示する。これにより、内線電話機12−KTnは、着信ランプを消灯させる。また、誘導制御部30は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−KTnに鳴動の停止を指示する。これにより、内線電話機12−KTnは、鳴動を停止する。
【0047】
順番情報の最後に示される内線電話機12−KTnを鳴動させたので、順番情報の最初に戻り、ステップS25において、誘導制御部30は、トーン制御により、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−1に避難誘導の音声である音声ガイダンスの出力を指示する。これにより、内線電話機12−1は、内蔵されているスピーカから避難誘導の音声を出力する。ステップS26において、誘導制御部30は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−1宛てに点滅の周期を示す誘導灯点滅パターン41を送信し、誘導灯点滅パターン41に示される点滅の周期での着信ランプの点滅を内線電話機12−1に指示する。これにより、内線電話機12−1は、内蔵されている着信ランプを誘導灯点滅パターン41に示される点滅の周期で点滅させる。また、誘導制御部30は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−1に鳴動を指示する。これにより、内線電話機12−1は、鳴動する。
【0048】
ステップS27において、誘導制御部30は、誘導灯点滅継続時間42で示される継続期間tの計時を誘導灯点滅継続時間タイマ29に指示する。
【0049】
サーバ61からインターネット網16を介して地震停止情報(地震速報解除情報)が送信されてくると、ステップS28において、事業所装置11の緊急通報受信部22は、地震停止情報を受信する。緊急通報受信部22は、地震停止情報の受信を誘導制御部30に通知する。ステップS29において、誘導制御部30は、地震停止情報の受信が通知されると、直前に点滅および鳴動を指示した内線電話機12−1に、着信ランプの消灯および鳴動の停止を指示する。これにより、内線電話機12−KTnは、着信ランプを消灯させ、鳴動を停止し、誘導は終了する。
【0050】
このように、内線電話機12−1、内線電話機12−2、内線電話機12−KTnが、順次および循環的(サイクリック)に点滅するとともに鳴動する。
【0051】
例えば、避難に使用される通路に面して、RFタグリーダ13−1、RFタグリーダ13−2、RFタグリーダ13−3、RFタグリーダ13−4、RFタグリーダ13−5、およびRFタグリーダ13−6が設置され、RFタグリーダ13−1が避難口から最も遠く設置され、RFタグリーダ13−1、RFタグリーダ13−2、RFタグリーダ13−3、RFタグリーダ13−4、RFタグリーダ13−5、およびRFタグリーダ13−6の設置されている位置が、その順に避難口に近づく場合について図5を参照して説明する。
【0052】
図5に示されるように、RFタグリーダ13−1が設置されている位置に内線電話機12−1が配置され、RFタグリーダ13−2が設置されている位置に内線電話機12−4が配置され、RFタグリーダ13−3が設置されている位置に内線電話機12−10が配置され、RFタグリーダ13−4が設置されている位置に内線電話機12−13が配置され、RFタグリーダ13−5が設置されている位置に内線電話機12−20が配置され、RFタグリーダ13−6が設置されている位置に内線電話機12−23が配置されると、誘導灯点滅順番メモリ33には、順番情報として、内線電話機12−1の内線電話番号情報、内線電話機12−4の内線電話番号情報、内線電話機12−10の内線電話番号情報、内線電話機12−13の内線電話番号情報、内線電話機12−20の内線電話番号情報、内線電話機12−23の内線電話番号情報が順に配置されることになる。
【0053】
これにより、緊急地震速報が送信されてくると、内線電話機12−1、内線電話機12−4、内線電話機12−10、内線電話機12−13、内線電話機12−20、内線電話機12−23が、順次サイクリックに点滅するとともに鳴動するので、避難に使用される通路において、避難口に向かって、避難誘導されることになり、より確実に避難誘導できるようになる。
【0054】
例えば、内線電話機12−13に代えて内線電話機12−5が配置されると、順番情報をいちいち編集することなく、誘導灯点滅順番メモリ33には、順番情報として、内線電話機12−1の内線電話番号情報、内線電話機12−4の内線電話番号情報、内線電話機12−10の内線電話番号情報、内線電話機12−5の内線電話番号情報、内線電話機12−20の内線電話番号情報、内線電話機12−23の内線電話番号情報が順に配置される。この場合には、緊急地震速報が送信されてくると、内線電話機12−1、内線電話機12−4、内線電話機12−10、内線電話機12−5、内線電話機12−20、内線電話機12−23が、順次サイクリックに点滅するとともに鳴動するので、避難に使用される通路において、避難口に向かって、避難誘導されることになり、より確実に避難誘導できるようになる。
【0055】
このように、通話側の内線電話機12−1〜12−KTnの着信ランプが避難口まで順次点滅表示するので地震発生時に人の手による誘導が不要となる。
【0056】
また、地震発生の場合、停電となり電気の供給が途絶えることがあるが、通常、事業所装置11には停電用のバッテリ23を実装していることが多く、その場合停電しても一定時間動作することができる。夜間に地震があった場合、停電により暗闇になっても、音声ガイダンス、およびランプ灯(着信ランプ)を目印とすることができ、確実にかつ最短で避難口へ誘導することができる。着信ランプでの誘導に加え、通路側の内線電話機12−1〜12−KTnのスピーカから順次に音声ガイダンスを送出するようにしたので、より確実に避難口に誘導することができる。
【0057】
このように、事業所装置11にバッテリ23が設けられているので、停電した後も、誘導の処理が行われる。
【0058】
以上のように、避難通路側に面した複数の誘導電話機設置位置にRFタグリーダ13−1〜13−nが設置され、事業所装置11を一例として説明した、緊急通報センタからの緊急速報を受信する緊急速報受信部を具備したボタン電話装置あるいはPBX等の電話交換装置にそれぞれ接続される。内線電話機12−1〜12−KTnにRFタグを設け、誘導電話機設置位置に設置すると、RFタグリーダ13−1〜13−nが内線電話機12−1〜12−KTnのRFタグより番号情報を読み取り、事業所装置に送信し、避難経路の誘導順番が自動的に設定される。
【0059】
従って、従来は、レイアウト変更または、内線電話機12−1〜12−KTnの移動および移設の際に緊急地震速報受信時誘導灯機能によって避難順路に従って予め誘導灯点滅順番を設定する必要があったが、これをRFタグリーダ13−1〜13−n等の読取装置により誘導順番を自動的に検出できるようにしたので、改めて誘導灯点滅順番の設定変更を行う必要がない。
【0060】
このように、内線電話機12−1〜12−KTnの設置場所が変更されても、簡単かつ確実に避難口まで誘導できる。
【0061】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
【0062】
図6は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【0063】
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)201,ROM(Read Only Memory)202,RAM(Random Access Memory)203は、バス204により相互に接続されている。
【0064】
バス204には、さらに、入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部206、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部207、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部208、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部209、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア211を駆動するドライブ210が接続されている。
【0065】
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU201が、例えば、記憶部208に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース205及びバス204を介して、RAM203にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
【0066】
コンピュータ(CPU201)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア211に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
【0067】
そして、プログラムは、リムーバブルメディア211をドライブ210に装着することにより、入出力インタフェース205を介して、記憶部208に記憶することで、コンピュータにインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部209で受信し、記憶部208に記憶することで、コンピュータにインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM202や記憶部208にあらかじめ記憶しておくことで、コンピュータにあらかじめインストールしておくことができる。
【0068】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0069】
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0070】
11…事業所装置、12−1〜12−KTn…内線電話機、13−1〜13−n…RFタグリーダ、21…外線インタフェース部、22…緊急通報受信部、23…バッテリ、24…外線呼制御部、25…内線インタフェース部、26…I/Oインタフェース部、27…I/Oインタフェース部、28…メモリ、29…誘導灯点滅継続時間タイマ、30…誘導制御部、31…着信制御部、32…発信制御部、33…誘導灯点滅順番メモリ、41…誘導灯点滅パターン、42…誘導灯点滅継続時間、201…CPU、202…ROM、203…RAM、208…記憶部、209…通信部、211…リムーバブルメディア



【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の内線電話機を制御する電話交換機において、
上記内線電話機のそれぞれに設けられている無線IC(Integrated Circuit)タグであって、上記内線電話機のそれぞれを特定する特定情報を記憶している無線ICタグから上記特定情報を読み取る読み取り装置であって、上記内線電話機が配置される位置に設置されている読み取り装置とのインタフェースと、
上記インタフェースを介して上記読み取り装置から供給された上記特定情報を、避難誘導のための上記内線電話機の鳴動の順番を示す順番情報として記憶するメモリと、
緊急地震速報を受信する受信手段と、
上記緊急地震速報を受信した場合、上記順番情報に示される順におよび循環的に、上記内線電話機のそれぞれの鳴動を制御する制御手段と
を有することを特徴とする電話交換機。
【請求項2】
請求項1に記載の電話交換機において、
前記メモリは、鳴動を継続する時間を示す継続時間情報をさらに記憶し、
前記制御手段は、前記緊急地震速報を受信した場合、前記順番情報に示される順におよび循環的に、前記継続時間情報で示される時間ずつの、前記内線電話機のそれぞれの鳴動を制御する
ことを特徴とする電話交換機。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の電話交換機において、
前記制御手段は、前記緊急地震速報を受信した場合、前記順番情報に示される順におよび循環的に、前記内線電話機のそれぞれの発光を制御する
ことを特徴とする電話交換機。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電話交換機において、
前記制御手段は、前記緊急地震速報を受信した場合、前記順番情報に示される順におよび循環的に前記内線電話機による、避難誘導の音声の出力を制御する
ことを特徴とする電話交換機。
【請求項5】
複数の内線電話機を制御する、避難誘導のための上記内線電話機の鳴動の順番を示す順番情報が記憶されるメモリを有する電話交換機の制御方法において、
上記内線電話機のそれぞれに設けられている無線ICタグであって、上記内線電話機のそれぞれを特定する特定情報を記憶している無線ICタグから上記特定情報を読み取る読み取り装置であって、上記内線電話機が配置される位置に設置されている読み取り装置から供給される上記特定情報を取得する取得ステップと、
取得した上記特定情報を上記順番情報として上記メモリに記憶させる記憶ステップと、
緊急地震速報を受信する受信ステップと、
上記緊急地震速報を受信した場合、上記順番情報に示される順におよび循環的に、上記内線電話機のそれぞれの鳴動を制御する制御ステップと
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項6】
複数の内線電話機を制御する、避難誘導のための上記内線電話機の鳴動の順番を示す順番情報が記憶されるメモリを有するコンピュータに、
上記内線電話機のそれぞれに設けられている無線ICタグであって、上記内線電話機のそれぞれを特定する特定情報を記憶している無線ICタグから上記特定情報を読み取る読み取り装置であって、上記内線電話機が配置される位置に設置されている読み取り装置から供給される上記特定情報を取得する取得ステップと、
取得した上記特定情報を上記順番情報として上記メモリに記憶させる記憶制御ステップと、
緊急地震速報の受信を制御する受信制御ステップと、
上記緊急地震速報を受信した場合、上記順番情報に示される順におよび循環的に、上記内線電話機のそれぞれの鳴動を制御する鳴動制御ステップと
を含む処理を行わせるプログラム。
【請求項7】
複数の内線電話機と上記内線電話機を制御する電話交換機とからなる電話システムにおいて、
上記内線電話機のそれぞれが、
上記内線電話機自身を特定する特定情報を記憶している無線ICタグを有し、
上記電話交換機が、
上記無線ICタグから上記特定情報を読み取る読み取り装置であって、上記内線電話機が配置される位置に設置されている読み取り装置とのインタフェースと、
上記インタフェースを介して上記読み取り装置から供給された上記特定情報を、避難誘導のための上記内線電話機の鳴動の順番を示す順番情報として記憶するメモリと、
緊急地震速報を受信する受信手段と、
上記緊急地震速報を受信した場合、上記順番情報に示される順におよび循環的に、上記内線電話機のそれぞれの鳴動を制御する制御手段と
を有する
ことを特徴とする電話システム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−249254(P2012−249254A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−121836(P2011−121836)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】