説明

電話装置

【課題】 非通知着信のうち、真に着信拒否したい相手先のみできるだけ着信拒否できるようにする。
【解決手段】 非通知で着信があった際に、ユーザが着信拒否登録操作を行うと、着信があった曜日と時刻の情報がメモリに格納される。格納された情報は、図2(a)に示すように一覧で表示され、この一覧の情報に基づいて図2(b)に示すように、非通知着信であると共に着信拒否登録操作を行った着信の、着信があった曜日の回数と時間帯の回数が表示される。又、図2(c)に示すように着信拒否する曜日と時間帯を設定できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話装置に関する。
【背景技術】
【0002】
いたずら電話対策に関する様々な技術が公開特許公報で開示されており、例えば特許文献1には、予めメモリに登録した相手先からの着信があると着信を拒否する技術が開示されている。
【0003】
又、最近では、予め登録した相手先からの着信を拒否する機能だけでなく、相手先が電話番号を非通知でかけてきたり、公衆電話からかけてくると着信を拒否する機能を搭載した電話装置が実際に製品化されている。
【特許文献1】特開平3−9643号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非通知の相手先からの着信を全て拒否する場合には、いたずら目的でない相手先からの着信を拒否する場合もある。本発明はこのような課題を解決する為のものであり、いたずら目的でない相手先からの着信まで拒否することをできるだけ軽減させるものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の電話装置は、電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信の曜日と時刻を記憶する記憶手段と、当該記憶手段に記憶された曜日と時刻の情報から、非通知で発呼してくる曜日と時刻の傾向を表示する表示手段と、を有することを特徴とする。
請求項2記載の電話装置は、請求項1記載の電話装置であり、前記曜日と時刻の傾向の表示に続いて、電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信を拒否する曜日と時間帯を設定可能とする設定手段と、を有することを特徴とする。
請求項3記載の電話装置は、操作手段と、電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信がある際に、前記操作手段により着信拒否相手先として登録する操作があると、前記着信のあった曜日と時刻の情報を格納する格納手段と、当該格納手段で格納した複数の曜日と時刻の情報に基づいて、着信拒否相手先からの着信があった回数を曜日毎と時間帯毎に表示する表示手段と、を有することを特徴とする。
請求項4記載の電話装置は、請求項3記載の電話装置であり、更に、非通知で発呼してきた相手先からの着信を拒否する曜日と時間帯を設定する設定手段と、を有することを特徴とする。
請求項5記載の電話装置は、操作手段と、電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信がある際に、前記操作手段により着信拒否相手先として登録する操作があると、前記着信のあった曜日と時刻の情報を格納する格納手段と、当該格納手段で格納した複数の情報に基づいて、着信拒否相手先からの着信があった回数を休日と平日に分けて表示する表示手段と、を有することを特徴とする。
請求項6記載の電話装置は、請求項5記載の電話装置であり、更に、非通知で発呼してきた相手先からの着信を拒否するのが休日か又は平日かを設定する設定手段と、を有することを特徴とする。
請求項7記載の電話装置は、操作手段と、電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信がある際に、前記操作手段により着信拒否相手先として登録する操作があると、前記着信のあったのが何月であるかを示す情報を格納する格納手段と、当該格納手段で格納した月の情報に基づいて、着信拒否相手先からの着信があった回数を月毎に分けて表示する表示手段と、を有することを特徴とする。
請求項8記載の電話装置は、請求項7記載の電話装置であり、更に、非通知で発呼してきた相手先からの着信を拒否するのが何月であるかを設定する設定手段と、を有することを特徴とする。
請求項9記載の電話装置は、操作手段と、電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信がある際に、前記操作手段により着信拒否相手先として登録する操作があると、前記着信のあったのが何日であるかを示す情報を格納する格納手段と、当該格納手段で格納した日の情報に基づいて、着信拒否相手先からの着信があった回数を日毎に分けて表示する表示手段と、を有することを特徴とする。
請求項10記載の電話装置は、請求項9記載の電話装置であり、更に、非通知で発呼してきた相手先からの着信を拒否するのが何日であるかを設定する設定手段と、を有することを特徴とする。
請求項11記載の電話装置は、着信拒否動作を行う曜日と時間帯を設定することが可能であることを特徴とする。
請求項12記載の電話装置は、非通知着信からの着信を着信拒否する曜日と時間帯を設定することが可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、非通知着信があった際にユーザが着信拒否登録操作を行うことにより、非通知着信のあった曜日と時刻が記憶され、この記憶された曜日と時刻の情報に基づいて、非通知であり着信拒否したい相手先が何曜日に何回電話をかけてきたか、又、何時ごろに何回電話をかけてきたかを表示する為、いたずら電話をかけてくる曜日や時間帯の傾向をユーザが知ることができる。
【0007】
又、ユーザはこの傾向に基づいて、非通知着信を拒否する曜日と時間帯を設定することができる為、非通知着信のうち、いたずら電話目的でかけてくる着信に対してのみ着信拒否できる可能性が大となる。
【0008】
請求項1記載の電話装置は、電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信の曜日と時刻を記憶する記憶手段と、当該記憶手段に記憶された曜日と時刻の情報から、非通知で発呼してくる曜日と時刻の傾向を表示する表示手段と、を有することを特徴とする為、
ユーザは、着信拒否したい非通知着信の着信してくる曜日や時刻の傾向を知ることが可能である。
請求項2記載の電話装置は、請求項1記載の電話装置であり、前記曜日と時刻の傾向の表示に続いて、電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信を拒否する曜日と時間帯を設定可能とする設定手段と、を有することを特徴とする為、ユーザは、非通知着信のうち、いたずら電話目的でかけてくる着信に対してのみ着信拒否できる可能性が大となる。
請求項3記載の電話装置は、操作手段と、電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信がある際に、前記操作手段により着信拒否相手先として登録する操作があると、前記着信のあった曜日と時刻の情報を格納する格納手段と、当該格納手段で格納した複数の曜日と時刻の情報に基づいて、着信拒否相手先からの着信があった回数を曜日毎と時間帯毎に表示する表示手段と、を有することを特徴とする為、いたずら電話をかけてくる曜日や時間帯の傾向をユーザが知ることができる。
請求項4記載の電話装置は、請求項3記載の電話装置であり、更に、非通知で発呼してきた相手先からの着信を拒否する曜日と時間帯を設定する設定手段と、を有することを特徴とする為、非通知着信のうち、いたずら電話目的でかけてくる着信に対してのみ着信拒否できる可能性が大となる。
請求項5記載の電話装置は、操作手段と、電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信がある際に、前記操作手段により着信拒否相手先として登録する操作があると、前記着信のあった曜日と時刻の情報を格納する格納手段と、当該格納手段で格納した複数の情報に基づいて、着信拒否相手先からの着信があった回数を休日と平日に分けて表示する表示手段と、を有することを特徴とする為、いたずら電話をかけてくる傾向が休日か又は平日かをユーザが知ることができる。
請求項6記載の電話装置は、請求項5記載の電話装置であり、更に、非通知で発呼してきた相手先からの着信を拒否するのが休日か又は平日かを設定する設定手段と、を有することを特徴とする為、非通知着信のうち、いたずら電話目的でかけてくる着信に対してのみ着信拒否できる可能性が大となる。
請求項7記載の電話装置は、操作手段と、電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信がある際に、前記操作手段により着信拒否相手先として登録する操作があると、前記着信のあったのが何月であるかを示す情報を格納する格納手段と、当該格納手段で格納した月の情報に基づいて、着信拒否相手先からの着信があった回数を月毎に分けて表示する表示手段と、を有することを特徴とする為、いたずら電話をかけてくる月の傾向をユーザが知ることができる。
請求項8記載の電話装置は、請求項7記載の電話装置であり、更に、非通知で発呼してきた相手先からの着信を拒否するのが何月であるかを設定する設定手段と、を有することを特徴とする為、非通知着信のうち、いたずら電話目的でかけてくる着信に対してのみ着信拒否できる可能性が大となる。
請求項9記載の電話装置は、操作手段と、電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信がある際に、前記操作手段により着信拒否相手先として登録する操作があると、前記着信のあったのが何日であるかを示す情報を格納する格納手段と、当該格納手段で格納した日の情報に基づいて、着信拒否相手先からの着信があった回数を日毎に分けて表示する表示手段と、を有することを特徴とする為、いたずら電話をかけてくる日の傾向をユーザが知ることができる。
請求項10記載の電話装置は、請求項9記載の電話装置であり、更に、非通知で発呼してきた相手先からの着信を拒否するのが何日であるかを設定する設定手段と、を有することを特徴とする為、非通知着信のうち、いたずら電話目的でかけてくる着信に対してのみ着信拒否できる可能性が大となる。
請求項11記載の電話装置は、着信拒否動作を行う曜日と時間帯を設定することが可能である為、いたずら電話目的でかけてくる着信の傾向から、確実にいたずら電話に対して着信拒否できる。
請求項12記載の電話装置は、非通知着信からの着信を着信拒否する曜日と時間帯を設定することが可能である為、非通知着信のうち、いたずら電話目的でかけてくる着信に対してのみ着信拒否できる可能性が大となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に、本発明の一実施形態に係る通信装置(携帯電話装置)について、図面を参照して説明する。図1は本実施例装置のブロック図である。
【0010】
図1に示すように、携帯電話装置10は、アンテナ16と接続された通信部12を備えている。この通信部12は、後述のベースバンド部14からの信号をアンテナ16を介して基地局へ発信し、あるいはアンテナ16を介して基地局からの電波を受信する。
【0011】
また、通信部12は、ベースバンド部14と接続されている。ベースバンド部14は、CDMA処理回路18と、音声コーデック20と、を有している。ここで、CDMA処理回路18は、符号分割多元接続、スクランブル、誤り制御、タイミング検出を行う。また、音声コーデック20は、音声を圧縮(符号化)、伸張(復号化)したり、アナログとデジタルの変換を行ったり、内部の増幅回路(図示省略)により受話音量やマイクロホンの感度を変更する。
【0012】
また、ベースバンド部14には、切替回路22が接続されている。この切替回路22には、増幅回路24を介して第1スピーカ26が接続されている。この第1スピーカ26は、増幅回路24で増幅されたベースバンド部14の電気信号を音声に変換する。この第1スピーカ26は、ユーザの耳にあてて通話に使用される。
【0013】
また、切替回路22には、増幅回路28を介してマイクロホン30が接続されている。このマイクロホン30は、通話に使用され、音声を電気信号に変換する。マイクロホン30により出力された電気信号は、増幅回路28で増幅されてベースバンド部14に出力される。
【0014】
また、切替回路22には、増幅回路32を介して第2スピーカ34が接続されている。この第2スピーカ34は、増幅回路32で増幅されたベースバンド部14の電気信号を音声に変換する。この第2スピーカ34は、受話音を周囲の人にも聞かせるための拡声用のスピーカである。また、第2スピーカ34は、着信報知の鳴動も行う。なお、これらの3つの増幅回路24、28、32は、ゲインを固定しており、第1スピーカ26及び第2スピーカ34の音量やマイクロホン30の感度を変更することはできないようになっている。
【0015】
この切替回路22は、ベースバンド部14との接続を、第1スピーカ26用の増幅回路24とマイクロホン30用の増幅回路28側にするか、あるいは拡声用の第2スピーカ34用の増幅回路32とマイクロホン30用の増幅回路28側にするかを切り替える。
【0016】
また、通信部12、ベースバンド部14、切替回路22には、制御回路(制御部)36がそれぞれ接続されている。この制御回路36の制御により上述した切替回路22による切り替えが行われる。また、制御回路36によりベースバンド部14の音声コーデック20が制御され、音声コーデック20により第1スピーカ26及び第2スピーカ34の音量やマイクロホン30の感度が変更される。制御回路36には、ROM38が接続されており、ROM38に格納されているシステムプログラムに基づき各部を制御する。
【0017】
また、制御回路36には、入力部44が接続されている。この入力部44は、図示していないが、テンキー、通話キー、切キー、カーソル移動等に用いられる十字キー、決定キー、クリアキー等を有している。
【0018】
RAM40には、電話帳データや、着信拒否する相手先は誰であるかを示す情報等だけではなく、非通知で着信があった際に着信拒否登録した曜日や時間帯の情報も格納している。更に、ユーザの操作により設定された非通知の着信に対して拒否する曜日と時間帯の情報も格納する。
尚、本実施例ではRAM(Randum Access Memory)を使用しているが、電源がオフになってもデータが消去されることがないフラッシュメモリ等を使用しても良い。
【0019】
次に、本実施例装置の動作について説明する。本実施例装置では、相手先が電話番号を非通知でかけてきた場合や公衆電話からかけてきた場合に着信拒否するものであるが、特に、非通知着信に対して着信拒否を登録すると、着信拒否登録した日にちや時間を記憶するものである。又、記憶した曜日や時間の一覧を表示し、何曜日の何時に拒否相手先からの着信がよくあるかをユーザに知らせるものである。更に、ユーザはこの着信拒否相手先からの着信の傾向に基づき、非通知着信を着信拒否する曜日、時間帯を設定することを可能とするものである。
【0020】
尚、本実施例でいう着信拒否登録とは、非通知着信全てを着信拒否とするように登録するものではない。着信拒否したい相手先からの着信が何曜日の何時にあったかをRAM40に格納させるための登録操作をいう。又、実際に非通知着信を着信拒否したい場合には、非通知着信の曜日と時間帯を設定する操作(図2に示す操作)を行うことにより、後の着信で非通知着信を着信拒否することができる。
【0021】
以下に本実施例装置の動作について詳細に説明する。先ず、非通知着信からの着信拒否する曜日と時間を設定する動作について説明する。図2は、この設定動作を行う際の表示画面である。
【0022】
図2の(a)は、着信拒否として登録した非通知着信の着信があった日付、曜日と時間のリストを示している。本実施例では、図2の設定操作が行われる前に、非通知の相手先からの着信があり、ユーザがこの着信中或いは着信後に着信拒否の登録操作を行うと、この着信があった曜日と時間がRAM40に格納される。このRAM40に格納された日付、曜日と時間のリストが図2(a)に示すものである。
【0023】
図2(a)が表示されている状態でユーザが、図2(a)右下の「傾向表示」を選択すると、図2(b)の表示に表示が切り替わる。
【0024】
図2(b)では、図2(a)の非通知着信の着信があった曜日の回数と時間帯の回数を示している。例えば、図2(a)の上から1番目と2番目の着信は、夫々月曜日の17:00と17:30にあった着信であり、図2(a)の上から3番目〜10番目の着信は、夫々火曜日の17:00〜18:00までにあった着信である。この情報に基づいて図2(b)では、何曜日に何回着信があったかを表示し、図2(a)に示すように月曜日の着信が2回ある為に図2(b)の月曜日には2回と表示され、又、図2(a)に示すように火曜日の着信が8回ある為に図2(b)の火曜日に8回と表示される。更に、図2(a)に示すように、17:00〜18:00までの間の着信が10回あるために、図2(b)では着信のあった時間帯17:00〜18:00で10回と表示される。尚、時間帯については、図2(b)に示すように1時間毎の回数を表示しても良いし、30分毎や3時間毎に表示しても良い。更には、午前中又は午後に何回と表示する構成としても良い。
【0025】
図2(b)の表示でユーザが画面右下の「設定へ」を選択すると、図2(c)の表示に切り替わる。図2(c)の表示では、非通知着信の着信拒否を行う曜日と時間帯をユーザが設定できる。図2(c)では曜日と時間が表示されており、ユーザが例えば図2(b)の表示から月曜日と火曜日にいたずら電話が多いと判断すると、図2(c)の「曜日」の項目で月曜日と火曜日を選択する(曜日左側が黒丸となっているが、これが選択されたことを示しており、白丸は選択されていないことを示している)。又、ユーザが図2(b)の表示から17:00〜18:00の時間帯にいたずら電話が多いと判断すると、図2(c)の「時間」の項目で、16:00〜19:00と設定する。尚、ここで16:00〜19:00と設定したのは、17:00〜18:00までの間にいたずら電話が多いが、その前後の1時間にいたずら電話をする可能性もあるので、このように設定している。勿論、時間を17:00〜18:00と設定してもよく、これはユーザの自由である。
【0026】
図2(c)の表示で、ユーザが右下の「決定」を選択すると、図2(d)の表示に切り替わる。図2(d)では、画面中央に「設定しました」と表示され、非通知着信を着信拒否する曜日と時間帯の設定が終了したことを示している。このようにして、非通知着信に対する着信拒否の曜日と時間帯を設定できる。
【0027】
この設定が終了した後、実際に着信があった際の動作について以下に説明する。図3、図4は着信時の動作を示すフロー図である。
【0028】
図3のS1ステップで、制御回路36がベースバンド部14から着信があったことを示す信号を検出すると、着信ありと判定しS2ステップへ処理を進める。
【0029】
S2ステップでは、制御回路36は、ベースバンド部14から発呼側の電話番号データを受け取ると、S3ステップへ処理を進め、そうでなければ、非通知着信であるということで図4のS41ステップへ処理を進める。
【0030】
以下に非通知着信があった際の処理である図4のS41〜S49ステップの処理について説明する。
【0031】
S41ステップでは、制御回路36は、現在がRAM40に格納されている非通知着信を拒否する曜日と時間帯であるか否かを判定する。制御回路36は、この着信拒否の時間帯であると判定するとS42ステップへ処理を進め、そうでなければS43ステップへ処理を進める。
【0032】
S42ステップでは、制御回路36は、ベースバンド部14と通信部12とを制御することにより回線を接続し、RAM40に格納されているメッセージ(例えば、「番号通知でおかけ直し下さい」や「非通知では着信できません」)等を発呼側に送信し、S49ステップへ処理を進み回線を切断する。尚、この時メッセージを相手側に送信するのではなく、突然回線を切断する構成としもよいし、一瞬回線を接続後、自動的に回線を切断する構成とし、相手側に電話料金を課金させる構成としても良い。
【0033】
S43ステップでは、制御回路36は、スピーカ34から着信音を鳴動させると共にディスプレイ42に「着信中です」と着信があることを示すメッセージを表示する。
【0034】
S44ステップでは、制御回路36は、入力部44から通話開始を指示する操作があると判定すると、S45ステップへ処理を進め、そうでなければS43ステップへ処理を戻す。
【0035】
S45ステップでは、制御回路36は、通信部12とベースバンド部14を制御することにより相手先との通話路を形成させ、通話処理の開始を行い、S46ステップへ処理を進める。
【0036】
S46ステップでは、制御回路36は、入力部44から着信拒否の登録を行う操作があると判定すると、S47ステップへ処理を進め、そうでなければS48ステップへ処理を進める。
【0037】
S47ステップでは、制御回路36は、現在の曜日と時刻の情報を非通知着信であることを示す情報と対にして、RAM40に格納し、S48ステップへ処理を進める。尚、ここで格納された情報は、図2の(a)で一覧表示される情報である。
【0038】
S48ステップでは、制御回路36は、入力部44から通話終了を指示する操作があると判定すると、S49ステップへ処理を進め、そうでなければS46ステップへ処理を戻す。
【0039】
S49ステップでは、制御回路36は、通信部12とベースバンド部14とを制御することにより、回線を断とし処理を終了する。
【0040】
尚、前記S46〜S47ステップでは、通話中に着信拒否登録を行ったが、通話直後に着信拒否登録を行うか否かのメッセージを表示させ、ユーザの操作に基づいて着信拒否登録を行う構成としても良い。
【0041】
このようにして、予め設定した曜日と時間からの非通知着信に対しては、着信拒否を行うことができる。又、予め設定した曜日と時間以外での非通知着信に対しては、ユーザの操作に基づいて着信拒否登録を行うことができる。
【0042】
次に、図3に戻って、着信時に相手方の電話番号情報を受信した際の動作を以下に説明する。
【0043】
まず、S3ステップにおいて、制御回路36は、ディスプレイに発呼側の電話番号を表示させ、S4ステップへ処理を進める。
【0044】
S4ステップでは、制御回路36は、入力部44から着信拒否の設定指示があると判定すると、S5ステップへ処理を進め、そうでなければS7ステップへ処理を進める。
【0045】
S5ステップでは、制御回路36は、S2ステップで取得した電話番号を着信拒否相手先としてRAM40に設定し、S10ステップで回線断とする。
【0046】
S6ステップでは、制御回路36は、入力部44から通話開始を指示する操作があると判定すると、通信部12とベースバンド部14を制御することにより相手先との回線を接続し通話が開始される。一方、制御回路36は、入力部44から通話開始を指示する操作がないと判定すると、S4ステップへ処理を戻す。
【0047】
S7ステップでは、制御回路36は、通信部12とベースバンド部14を制御することを開始し、S8ステップへ処理を進める。
【0048】
S8ステップでは、制御回路36は、前記S4ステップと同様に着信拒否の設定操作があると判定すると、S5ステップへ処理を進め、そうでなければ、S9ステップへ処理を進める。
【0049】
S9ステップでは、制御回路36は、入力部44から通話を断とする指示があると判定すると、S10ステップへ処理を進め、そうでなければS8ステップへ処理を戻す。
【0050】
S10ステップでは、制御回路36は、通信部12とベースバンド部14を制御することにより相手先との回線を断とし、処理を終了する。
【0051】
このように、発呼側が電話番号を通知して電話をかけてきた場合、受信側である本実施例装置は、予め設定した着信拒否相手先であるか否かを判定し、着信拒否相手先であれば着信拒否動作を行う。一方、予め設定した着信拒否相手先でなければ、通常の呼出動作に入り、通話中にユーザの操作に基づいて電話をかけてきた発呼側の電話番号を着信拒否相手先として設定することができる。この設定終了後、設定した電話番号から着信があると、電話装置は着信拒否動作を行う。
【0052】
尚、本実施例装置では、電話番号を通知してきた相手先との通話中に相手先を着信拒否相手先として設定する構成としたが、着信音が鳴動中や通話終了直後に相手先を着信拒否相手先として設定する構成としても良い。
【0053】
又、本実施例では、着信拒否登録した場合に、非通知着信があった曜日と時刻を記憶する構成としたが、非通知着信があったのが平日か又は休日かを示す情報や、何月であるかを示す情報や、何日であるかを示す情報を記憶する構成としても良い。
【0054】
更に、ユーザが非通知着信を着信拒否相手先として設定する際に、平日か又は休日に着信拒否するかを設定可能としても良く、何月に着信拒否するか、或いは何日に着信拒否するかを設定可能としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明を適用してなる実施例装置のブロック図である。
【図2】本実施例装置の表示形態を示す図である。
【図3】本実施例装置の動作を示すフロー図である。
【図4】本実施例装置の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0056】
10 携帯電話装置
36 制御回路
40 RAM
44 入力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信の曜日と時刻を記憶する記憶手段と、当該記憶手段に記憶された曜日と時刻の情報から、非通知で発呼してくる曜日と時刻の傾向を表示する表示手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項2】
請求項1記載の電話装置であり、前記曜日と時刻の傾向の表示に続いて、電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信を拒否する曜日と時間帯を設定可能とする設定手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項3】
操作手段と、電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信がある際に、前記操作手段により着信拒否相手先として登録する操作があると、前記着信のあった曜日と時刻の情報を格納する格納手段と、当該格納手段で格納した複数の曜日と時刻の情報に基づいて、着信拒否相手先からの着信があった回数を曜日毎と時間帯毎に表示する表示手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項4】
請求項3記載の電話装置であり、
更に、非通知で発呼してきた相手先からの着信を拒否する曜日と時間帯を設定する設定手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項5】
操作手段と、電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信がある際に、前記操作手段により着信拒否相手先として登録する操作があると、前記着信のあった曜日と時刻の情報を格納する格納手段と、当該格納手段で格納した複数の情報に基づいて、着信拒否相手先からの着信があった回数を休日と平日に分けて表示する表示手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項6】
請求項5記載の電話装置であり、
更に、非通知で発呼してきた相手先からの着信を拒否するのが休日か又は平日かを設定する設定手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項7】
操作手段と、電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信がある際に、前記操作手段により着信拒否相手先として登録する操作があると、前記着信のあったのが何月であるかを示す情報を格納する格納手段と、当該格納手段で格納した月の情報に基づいて、着信拒否相手先からの着信があった回数を月毎に分けて表示する表示手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項8】
請求項7記載の電話装置であり、
更に、非通知で発呼してきた相手先からの着信を拒否するのが何月であるかを設定する設定手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項9】
操作手段と、電話番号を非通知で発呼してきた相手先からの着信がある際に、前記操作手段により着信拒否相手先として登録する操作があると、前記着信のあったのが何日であるかを示す情報を格納する格納手段と、当該格納手段で格納した日の情報に基づいて、着信拒否相手先からの着信があった回数を日毎に分けて表示する表示手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項10】
請求項9記載の電話装置であり、
更に、非通知で発呼してきた相手先からの着信を拒否するのが何日であるかを設定する設定手段と、を有することを特徴とする電話装置。
【請求項11】
着信拒否動作を行う曜日と時間帯を設定することが可能であることを特徴とする電話装置。
【請求項12】
非通知着信からの着信を着信拒否する曜日と時間帯を設定することが可能であることを特徴とする電話装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−219441(P2008−219441A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−53585(P2007−53585)
【出願日】平成19年3月5日(2007.3.5)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】