説明

露光制御装置、画像形成装置、及び露光制御方法

【課題】画質への影響を抑え、高画質な印刷を実現できる。
【解決手段】転送された画像データを複数のラインメモリ139−0〜139−Iに順次記録するとともに複数のラインメモリから画像データを順次読み出すことにより、スキュー補正を行うスキュー補正部137と、処理された画像データに応じた露光を露光周期で行い、像担持体上に画像データに基づく潜像を形成させるLEDAヘッド32と、を備え、画像データは、露光周期のN(Nは自然数)倍の周期で転送され、スキュー補正部は、露光周期で画像データを読み出し、かつ画像データをN回読み出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、露光制御装置、画像形成装置、及び露光制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
LEDA(発光ダイオードアレイ)を用いて露光を行う電子写真方式の画像形成装置では、副走査方向のライン間隔は、1ラインの露光(書込み)開始タイミングを示すHSYNC信号の生成周期と用紙の搬送速度との関係によって定まる。上記関係がずれると、副走査方向に画像が伸縮し、濃度ムラが発生したり、位置ずれが発生したりしてしまう。このため、例えば特許文献1には、用紙の搬送速度に対してHSYNC信号の生成周期を調整する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述したような従来技術のように、HSYNC信号の生成周期を変化させてしまうと、1ラインの発光時間が変化することで1画素の発光時間が変化したり、ライン周期が変化することで副走査方向の画素間隔が変化したりすることで、画質に影響が出てしまう。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、画質への影響を抑え、高画質な印刷を実現できる露光制御装置、画像形成装置、及び露光制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様にかかる露光制御装置は、複数のラインメモリと、転送された画像データを前記複数のラインメモリに順次記録するとともに前記複数のラインメモリから前記画像データを順次読み出すことにより、前記画像データを処理する処理部と、処理された前記画像データに応じた露光を露光周期で行い、像担持体上に前記画像データに基づく潜像を形成させる露光部と、を備え、前記画像データは、前記露光周期のN(Nは自然数)倍の周期で転送され、前記処理部は、前記露光周期で前記画像データを読み出し、かつ前記画像データを前記N回読み出すことを特徴とする。
【0006】
また、本発明の別の態様にかかる画像形成装置は、上記露光制御装置を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の別の態様にかかる露光制御方法は、処理部が、転送された画像データを複数のラインメモリに順次記録するとともに前記複数のラインメモリから前記画像データを順次読み出すことにより、前記画像データを処理する処理ステップと、露光部が、処理された前記画像データに応じた露光を露光周期で行い、像担持体上に前記画像データに基づく潜像を形成させる露光ステップと、を含み、前記画像データは、前記露光周期のN(Nは自然数)倍の周期で転送され、前記処理ステップでは、前記露光周期で前記画像データを読み出し、かつ前記画像データを前記N回読み出すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、画質への影響を抑え、高画質な印刷を実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本実施形態の印刷装置の機械的構成の一例を示す模式図である。
【図2】図2は、本実施形態の印刷装置による連続印刷の一例を示す説明図である。
【図3】図3は、本実施形態の印刷装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図4】図4は、倍密処理の一例を示す説明図である。
【図5】図5は、本実施形態の画像データの転送周期(入力データ周期)とHSYNC周期との関係の一例を示す説明図である。
【図6】図6は、変形例5の印刷装置の機械的構成の一例を示す模式図である。
【図7】図7は、上記実施形態及び各変形例の印刷装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかる露光制御装置、画像形成装置、及び露光制御方法の実施形態を詳細に説明する。以下の実施形態では、本発明の露光制御装置を備える画像形成装置を、電子写真方式の印刷装置に適用した場合を例に取り説明するが、これに限定されるものではない。本発明の画像形成装置は、電子写真方式で画像を形成する装置であれば適用でき、例えば、電子写真方式の複写機や複合機(MFP:Multifunction Peripheral)などにも適用できる。なお、複合機とは、印刷機能、複写機能、スキャナ機能、及びファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する装置である。
【0011】
図1は、本実施形態の印刷装置10の機械的構成の一例を示す模式図である。
【0012】
図1に示すように、印刷装置10は、給紙トレイ12と、給紙ローラ14と、分離ローラ対16と、画像形成部18と、定着部40とを、備える。なお図1に示す例では、後述するように、搬送ベルトに沿って各色の作像部が配列されたいわゆるタンデムタイプと称される印刷装置を示しているが、これに限定されるものではない。
【0013】
給紙トレイ12には、複数の記録紙が重ね合わせて収容される。
【0014】
給紙ローラ14は、給紙トレイ12の最上部に位置する記録紙Pに当接されており、当接している記録紙Pを給紙する。
【0015】
分離ローラ対16は、給紙ローラ14により給紙された記録紙Pを画像形成部18へ送る。なお、給紙ローラ14により2枚以上の記録紙が給紙された場合には、分離ローラ対16は、記録紙P以外の記録紙を押し戻すことにより、記録紙Pと記録紙P以外の記録紙とを分離し、記録紙Pのみを画像形成部18へ送る。
【0016】
画像形成部18は、分離ローラ対16から送られた記録紙Pに画像を形成するものであり、作像部20B、20M、20C、及び20Yと、LEDAヘッド32と、搬送ベルト34と、駆動ローラ36と、従動ローラ38とを、備える。
【0017】
作像部20B、20M、20C、及び20Yは、分離ローラ対16から送られた記録紙Pを搬送する搬送ベルト34の搬送方向の上流側から作像部20B、20M、20C、及び20Yの順番で搬送ベルト34に沿って配列されている。
【0018】
作像部20Bは、感光体ドラム22B、並びに感光体ドラム22Bの周囲に配置された帯電器24B、現像器26B、転写器28B、感光体クリーナ(図示省略)、及び除電器30Bを備える。作像部20B及びLEDAヘッド32は、感光体ドラム22B上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程、及び除電工程)を行うことにより、感光体ドラム22B上にブラックのトナー画像を形成する。
【0019】
なお、作像部20M、20C、及び20Yは、いずれも作像部20Bと共通の構成要素を備えており、作像部20Mは、作像プロセスを行うことによりマゼンタのトナー画像を形成し、作像部20Cは、作像プロセスを行うことによりシアンのトナー画像を形成し、作像部20Yは、作像プロセスを行うことによりイエローのトナー画像を形成する。このため、以下では、作像部20Bの構成要素についての説明を主に行い、作像部20M、20C、及び20Yの構成要素については、作像部20Bの構成要素の符号に付したBに替えてそれぞれM、C、Yを付すに留め、その説明を省略する。
【0020】
感光体ドラム22B(像担持体の一例)は、図示せぬ駆動モータにより回転駆動される。
【0021】
まず、帯電工程では、帯電器24Bは、回転駆動されている感光体ドラム22Bの外周面を暗中にて一様に帯電する。
【0022】
続いて、露光工程では、LEDAヘッド32(露光部の一例)は、回転駆動されている感光体ドラム22Bの外周面をブラック画像に対応した照射光で露光し、感光体ドラム22B上にブラック画像に対応した静電潜像を形成する。なお、LEDAヘッド32は、感光体ドラム22Mの場合、外周面をマゼンタ画像に対応した照射光で露光し、感光体ドラム22Cの場合、外周面をシアン画像に対応した照射光で露光し、感光体ドラム22Yの場合、外周面をイエロー画像に対応した照射光で露光する。
【0023】
続いて、現像工程では、現像器26Bは、感光体ドラム22B上に形成された静電潜像をブラックトナーで現像し、感光体ドラム22B上にブラックのトナー画像を形成する。
【0024】
続いて、転写工程では、転写器28Bは、感光体ドラム22Bと搬送ベルト34により搬送される記録紙Pとが接する転写位置で、感光体ドラム22B上に形成されたブラックのトナー画像を記録紙Pに転写する。なお、感光体ドラム22B上には、トナー画像の転写後においても未転写トナーが僅かながら残存する。
【0025】
続いて、クリーニング工程では、感光体クリーナは、感光体ドラム22B上に残存している未転写トナーを払拭する。
【0026】
最後に、除電工程では、除電器30Bは、感光体ドラム22B上の残留電位を除電する。そして、作像部20Bは、次回の画像形成を待機する。
【0027】
搬送ベルト34は、駆動ローラ36と従動ローラ38とに巻回されたエンドレスのベルトであり、分離ローラ対16から送られた記録紙Pが静電吸着作用により吸着される。搬送ベルト34は、駆動ローラ36が図示せぬ駆動モータにより回転駆動させられることにより無端移動し、吸着されている記録紙Pを作像部20B、20M、20C、20Yの順に搬送する。
【0028】
そして、搬送ベルト34により搬送される記録紙Pには、まず、作像部20Bによりブラックのトナー画像が転写され、続いて、作像部20Mによりマゼンタのトナー画像、作像部20Cによりシアンのトナー画像、作像部20Yによりイエローのトナー画像が重畳して転写される。これにより、記録紙P上にフルカラーの画像が形成される。
【0029】
定着部40は、搬送ベルト34から剥離された記録紙Pを加熱及び加圧することにより、作像部20B、20M、20C、及び20Yにより形成されたフルカラーの画像を記録紙Pに定着させる。画像が定着された記録紙Pは、印刷装置10の外部に排紙される。
【0030】
図2は、本実施形態の印刷装置10による連続印刷の一例を示す説明図である。図2に示す例において、ジョブスタートトリガは、印刷開始をページ毎に指示するスタート信号である。ページスタートトリガは、ブラック(Bk)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の色毎に用意されており、対応する色の印刷を指示するスタート信号である。
【0031】
印刷装置10は、例えば、ジョブスタートトリガにより1ページ目の印刷開始が指示され、ページスタートトリガ(Bk)により黒色の印刷が指示されると、作像部20B及びLEDAヘッド32に1ページ目の黒色の画像データに基づく画像の形成を開始させる。
【0032】
本実施形態では、印刷の生産性を向上させるため、図2に示すように、ジョブスタートトリガは、最初に画像形成を開始する作像部(本実施形態では、作像部20B)がジョブスタートトリガにより指示されたページの画像データに基づく画像の形成を完了すると、次のページの画像データに基づく画像の形成を指示する。
【0033】
このため本実施形態では、上流に位置する作像部と下流に位置する作像部とで画像を形成している画像データのページが異なることになる。特にハガキや名刺のような小サイズの印刷を行う場合には、図2に示すように、作像部20Bから作像部20Yまでに最大4ページ分の印刷をストックできるので、各作像部が異なるページの画像データに基づく画像を形成することになる。
【0034】
ここで、各作像部が形成する画像の副走査方向の解像度が異なる場合に(ページ毎に画像の副走査方向の解像度が異なる場合に)、LEDAヘッド32のライン周期(露光周期)であるHSYNC周期を色毎に異ならせて対応すると、HYSNC周期によって定まる1ドットの最大発光時間や副走査方向の隣接ドット間隔が変化することで画像濃度が変動し、画質に影響が出ることが懸念される。
【0035】
このため本実施形態では、各作像部が形成する画像の副走査方向の解像度が異なる場合であっても、LEDAヘッド32のHSYNC周期を色毎に異ならせるのではなく、色毎に倍密処理を行うことで対応する。
【0036】
図3は、本実施形態の印刷装置10の機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、印刷装置10は、コントローラ110と、ページメモリ120と、LEDA制御部130と、LEDAヘッド32とを、備える。なお、LEDA制御部130及びLEDAヘッド32が露光制御装置の一例となる。
【0037】
コントローラ110は、PC50(PC50にインストールされているプリンタドライバ)により生成された印刷データを、ネットワーク(図示省略)を介して受信する。なお、印刷データは、例えば、PDL(Page Description Language)などで記述されている。そしてコントローラ110は、受信した印刷データをページメモリ120上で複数の画素で構成される画像データ(例えば、ビットマップデータ)に変換し、LEDA制御部130へライン単位で転送する。
【0038】
LEDA制御部130は、コントローラ110からライン単位で転送される画像データに基づいて、LEDAヘッド32を発光させ、静電潜像を形成させる。つまり、LEDA制御部130は、コントローラ110から転送される画像データを発光データとして扱う。LEDA制御部130は、周波数変換部131と、ラインメモリ133と、画像処理部135と、スキュー補正部137と、ラインメモリ139−0〜139−I(Iは2以上の自然数)と、遅延部141とを、備える。
【0039】
なおLEDA制御部130は、チャンネル0(ch0)〜チャンネル3(ch3)の複数チャンネル(図示省略)を備えており、コントローラ110からライン単位で転送される画像データは色毎に対応するチャンネルに入力され、周波数変換部131、画像処理部135、スキュー補正部137の順番で転送される。従って、周波数変換部131、画像処理部135、及びスキュー補正部137は、ch0〜ch3からライン単位で転送される各色の画像データに対して、以下で説明する処理を行う。
【0040】
本実施形態では、ch0にブラック、ch1にマゼンタ、ch2にシアン、ch3にイエローの画像データが入力されるものとするが、これに限定されるものではない。また、ch0〜ch3から転送される画像データは、HSYNC周期のN(Nは自然数)倍の周期で転送される。なお、Nの値はチャンネル毎に異なる場合もある。
【0041】
コントローラ110とLEDA制御部130とは、動作クロック周波数が異なる。このため、周波数変換部131は、コントローラ110からライン単位で転送される画像データをラインメモリ133に順次記録するとともに、記録した画像データをLEDA制御部130の動作クロックに基づいて順次読み出すことにより、周波数変換を行い、画像処理部135へライン単位で転送する。
【0042】
画像処理部135は、周波数変換部131からライン単位で転送される画像データに画像処理を施し、スキュー補正部137へライン単位で転送する。画像処理は、例えば、内部パターンを付加する処理やトリミング処理などである。なお、画像処理として、例えば、ジャギー補正などのラインメモリを要する処理を行う場合、LEDA制御部130は、画像処理部135用のラインメモリを有することになる。
【0043】
スキュー補正部137(処理部の一例)は、画像処理部135からライン単位で転送される画像データをラインメモリ139−0〜139−I(複数のラインメモリの一例)に順次記録するとともに、ラインメモリ139−0〜139−Iのうち読み出し対象のラインメモリを画像位置に応じて切り替えながら順次読み出すことにより、スキュー補正を行い、LEDAヘッド32へライン単位で転送する。本実施形態では、スキュー補正部137は、スキュー補正を行うことによりLEDAヘッド32のうねり特性を補正するものとするが、スキュー補正はこれに限定されるものではなく、画像データに基づく画像の傾きを補正するものであってもよい。
【0044】
そしてスキュー補正部137は、ラインメモリ139−0〜139−Iから画像データを読み込む際、ラインメモリから同一の画像データを連続してN回読み出すことにより、倍密処理を行う。画像データは、倍密処理の結果、副走査方向の解像度がN倍となった高密度の画像データとなる。なお、スキュー補正部137は、HSYNC周期で画像データを読み込む。
【0045】
この結果、スキュー補正部137は、チャンネルからの画像データの転送周期が、例えばHSYNC周期の2倍の周期であれば、画像データの転送周期の間(画像データを1回書き込む間)に画像データを2回読み出し、チャンネルからの画像データの転送周期が、例えばHSYNC周期の4倍の周期であれば、画像データの転送周期の間(画像データを1回書き込む間)に画像データを4回読み出すことになる。
【0046】
図4は、倍密処理の一例を示す説明図である。なお図4に示す例では、N=4であり、ラインメモリ139−0〜139−Iのうちの1のラインメモリに画像データが1回記録される間に、他のラインメモリから同一の画像データが連続して4回読み出されるものとする。
【0047】
図4に示す例では、まず、ライトデータとして、ページの先頭データである1ライン目の画像データ(Data0)がラインメモリ139−0に記録される。同一のラインメモリに対してライトデータの記録とリードデータの読み出しとを同時に行うことができないため、このタイミングでは、ラインメモリ139−0から1ライン目の画像データ(Data0)は読み出されず、次回以降のタイミングで読み出される。
【0048】
続いて、ライトデータとして、2ライン目の画像データ(Data1)がラインメモリ139−1に記録されるとともに、リードデータとして、1ライン目の画像データ(Data0)がラインメモリ139−0から連続して4回読み出される。この倍密処理により、1ライン目の画像データ(Data0)は、画像データの副走査方向の解像度が4倍となり、高密度化される。
【0049】
続いて、ライトデータとして、3ライン目の画像データ(Data2)がラインメモリ139−2に記録されるとともに、リードデータとして、2ライン目の画像データ(Data1)がラインメモリ139−1から連続して4回読み出される。この倍密処理により、2ライン目の画像データ(Data1)は、画像データの副走査方向の解像度が4倍となり、高密度化される。
【0050】
以降も、各ラインの画像データに倍密処理が施され、高密度化される。
【0051】
但し、本実施形態のように、スキュー補正部137がスキュー補正と同時に倍密処理を行う場合、スキュー補正部137は、スキュー補正量に応じたタイミングで各ラインの画像データを読み出す。従って、スキュー補正部137は、2ライン目の画像データ(Data1)が記録される際に、1ライン目の画像データ(Data0)を読み出すのではなく、このタイミング以降に1ライン目の画像データ(Data0)を読み出す場合もある。
【0052】
またスキュー補正部137は、1ラインを複数(例えば、ライン先端、ライン中央、ライン後端)に分割し、分割したラインのエリアに応じて画像データを読み出すタイミングを異ならせてもよい。例えば、スキュー補正部137は、1ライン目の画像データ(Data0)を、ライン先端では3ライン目の画像データ(Data2)記録時に読み出し、ライン中央では2ライン目の画像データ(Data1)記録時に読み出し、ライン後端では4ライン目の画像データ(Data3)記録時に読み出すようにしてもよい。これにより、画像データに基づく画像を意図的に傾かせ、例えば、LEDAヘッド32のうねり特性を補正したりすることができる。
【0053】
またスキュー補正部137は、画像データを読み出すラインメモリの選択を倍密処理後のライン単位で行うようにすれば、スキュー補正時の1回の補正(シフト)量を小さくすることができ、スキュー補正処理による副作用を低減することができる。
【0054】
図3に戻り、遅延部141は、HSYNC周期の位相をクロック単位で遅延させる。なお遅延部141は、チャンネル毎にHSYNC周期の位相を遅延できる。
【0055】
LEDAヘッド32の種類によっては、LEDAヘッド32の配線に応じてデータの配列を変換する必要があるため、配列変換がライン全般に渡るような場合、LEDA制御部130は、配列変換用のラインメモリを有することになる。そして、スキュー補正後の画像データがこのラインメモリ上で配列変換され、LEDAヘッド32へライン単位で転送される。
【0056】
LEDAヘッド32は、スキュー補正部137からHSYNC周期で転送される1ライン分の画像データをHSYNC周期で露光し、静電潜像を形成する。なお本実施形態では、スキュー補正部137により倍密処理が行われているため、LEDAヘッド32は、画像データの副走査方向の解像度を高密度化して静電潜像を形成でき、きめ細かな階調制御や位置合わせ制御を行うことができる。
【0057】
図5は、本実施形態の画像データの転送周期(入力データ周期)とHSYNC周期との関係の一例を示す説明図である。なお、図5に示す例では、ブラック、マゼンタ、シアン、及びイエローの画像データのページは全て異なり、ページ毎に画像データの解像度も異なるものとする。
【0058】
図5に示す例では、ch0から転送されるブラックの画像データの転送周期(入力データ周期)は、HSYNC周期の2倍であり、ch1から転送されるマゼンタの画像データの転送周期(入力データ周期)は、HSYNC周期の3倍であり、ch2から転送されるシアンの画像データの転送周期(入力データ周期)は、HSYNC周期の4倍であり、ch3から転送されるイエローの画像データの転送周期(入力データ周期)は、HSYNC周期の8倍となっている。
【0059】
このため、HSYNC周期は、ch0では転送周期に対して2倍密、1chでは転送周期に対して3倍密、2chでは転送周期に対して4倍密、3chでは転送周期に対して8倍密となるが、いずれのチャンネルにおいてもHSYNC周期は同一となっている。
【0060】
この結果、スキュー補正部137は、ch0から転送されるブラックの画像データについては、ch0の転送周期の間(画像データを1回書き込む間)に画像データを2回読み出している。なお、図5では、W0〜W7はライトデータを示し、R0〜R6はライトデータを示している。同様に、スキュー補正部137は、ch1から転送されるマゼンタの画像データについては、ch1の転送周期の間(画像データを1回書き込む間)に画像データを3回読み出し、ch2から転送されるシアンの画像データについては、ch2の転送周期の間(画像データを1回書き込む間)に画像データを4回読み出し、ch3から転送されるイエローの画像データについては、ch3の転送周期の間(画像データを1回書き込む間)に画像データを8回読み出している。
【0061】
このように、本実施形態では、ブラック、マゼンタ、シアン、及びイエローの画像データの解像度がそれぞれ異なっていても、画像データの転送周期に応じた倍密処理を行うことで、HSYNC周期をいずれのチャンネルにおいても同一とすることができる。このため本実施形態によれば、LEDAヘッド32の露光特性が一定となり、HYSNC周期によって定まる1ドットの最大発光時間や副走査方向の隣接ドット間隔を固定できるので、画像濃度の変動を防止でき、画質への影響を抑え、高画質な印刷を実現できる。
【0062】
なお図5に示す例では、遅延部141は、ch0及びch2のHSYNC周期の位相を同一としているが、ch1のHSYNC周期の位相をch0及びch2のHSYNC周期よりも2クロック遅らせ、ch3のHSYNC周期の位相をch0及びch2のHSYNC周期よりも1クロック遅らせている。
【0063】
これにより、マゼンタ及びイエローの画像データについては、スキュー補正部137は、遅延されたHSYNC周期で読み出し、LEDAヘッド32は、遅延されたHSYNC周期で露光を行う。このため本実施形態によれば、副走査方向の画像位置を調整することができ、高精度な副走査方向の位置ずれ補正が可能となる。
【0064】
なお遅延部141が、HSYNC周期の位相を遅延できる遅延量は、HSYNC周期以下とする。遅延部141は、ch0〜ch3用のカウンタとは異なるカウンタやch0〜ch3用のいずれかのカウンタを用いて、HSYNC周期を遅延量分遅延させる。ここで本実施形態では、ch0〜ch3用のカウンタとは、それぞれ、ch0〜ch3のHSYNC周期に基づいて動作するカウンタであり、ch0〜ch3用のカウンタとは異なるカウンタとは、主走査同期信号で動作するマスターカウンタであるものとするが、これに限定されるものではない。
【0065】
また図5に示す例では、ch2において、スキュー補正部137は、HSYNC周期を1周期分遅延してシアンの画像データを読み出し、LEDAヘッド32は、HSYNC周期を1周期分遅延して露光を行っている。このようにしても、副走査方向の画像位置を調整することができ、高精度な副走査方向の位置ずれ補正が可能となる。なお、この手法では、HSYNC周期の位相の遅延量は、HSYNC周期の整数倍となる。
【0066】
なお、本実施形態で用いられるラインメモリは、SRAM(Static Random Access Memory)、フリップフロップ、又は不揮発性RAM(NVRAM:Non Volatile RAM)のいずれであってもよい。
【0067】
また、本実施形態で用いられるラインメモリは、ライトイネーブルによりライトとリードを切替えてどちらかの動作を行うものであっても、ライト用クロックとリード用クロックを切替えて動作するものであっても、ライトとリードを同時に行うことができるものであっても、ラインメモリはライトとリード用の2種類のクロックで動作するものであってもよい。
【0068】
また、LEDA制御部130は、コントローラ110とのIF仕様によっては、転送周期(入力データ周期)についてもチャンネル間で位相差をつけることがあるが、この位相差は、画像データをラインメモリ139−0〜139−Iに記録するときに吸収されるため、影響はない。
【0069】
また、本実施形態では、Nの値が変化してもLEDAヘッド32のストローブ信号生成周期及びストローブ時間は、一定である。
【0070】
(変形例)
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【0071】
(変形例1)
上記実施形態において、LEDA制御部130は、Nの値が変更された場合、印刷完了又は露光中のページの画像データの露光が完了するまで、Nの値の変更を反映しないようにしてもよい。このようにすれば、LEDA制御部130の動作を安定させることができる。
【0072】
(変形例2)
上記実施形態において、画像データの転送の中断が発生した場合、LEDAヘッド32は、1ライン分の画像データを露光してから露光を中断するようにしてもよい。このようにすれば、LEDA制御部130の動作を安定させることができる。
【0073】
(変形例3)
上記実施形態では、倍密処理に用いるラインメモリをスキュー補正用のラインメモリとした。但し、倍密処理に用いるラインメモリは、これに限定されるものではない。
【0074】
例えば、倍密処理に用いるラインメモリは、周波数変換部131が周波数変換に用いるラインメモリ133であってもよいし、画像処理部135が画像処理に用いるラインメモリであってもよい。ここで、画像処理とは、例えば、画像データの特性を補正する処理、ジャギーを補正する処理、又は、ディザリング処理などが該当する。
【0075】
また例えば、倍密処理に用いるラインメモリは、画像データの転送周波数をLEDA制御部130の動作周波数からLEDAヘッド32の動作周波数に変換する周波数変換部(図示省略)が用いるラインメモリであってもよい。また、LEDAヘッド32に合わせてデータ配列を変換する配列変換部(図示省略)が用いるラインメモリであってもよい。また、副走査方向の周期変動を補正する周期変動補正部(図示省略)が用いるラインメモリであってもよい。
【0076】
また例えば、LEDA制御部130が、注目画素のトナー消費量を周辺画素の光量を考慮してカウントするカウント部(図示省略)を有する場合には、トナー消費量カウント用のラインメモリであってもよい。このトナー消費量カウント用のラインメモリは、スキュー補正用のラインメモリと兼用されるラインメモリであってもよい。
【0077】
(変形例4)
上記実施形態では、露光機構をLEDAヘッド32で実現する例について説明したが、露光機構は、全点灯か全消灯かの2値デバイス、マルチビームLD(レーザダイオード)、面発光LD、又は有機ELヘッドで実現するようにしてもよい。
【0078】
(変形例5)
上記実施形態では、各作像部が記録紙に直接画像を形成する例について説明したが、各作像部が中間転写ベルトに画像を形成し、中間転写ベルトから記録紙に画像を転写するようにしてもよい。以下では、上記実施形態との相違点の説明を主に行い、上記実施形態と同様の機能を有する構成要素については、上記実施形態と同様の名称・符号を付し、その説明を省略する。
【0079】
図6は、変形例5の印刷装置210の機械的構成の一例を示す模式図である。図5に示すように、印刷装置210は、画像形成部318が、搬送ベルト34、駆動ローラ36、及び従動ローラ38に代えて、中間転写ベルト334、駆動ローラ336、及び従動ローラ338を備え、更に2次転写ローラ339を備える点で第1実施形態と相違する。
【0080】
中間転写ベルト334は、駆動ローラ336と従動ローラ338とに巻回されたエンドレスのベルトである。中間転写ベルト334は、駆動ローラ336が図示せぬ駆動モータにより回転駆動させられることにより、作像部20B、20M、20C、20Yの順に無端移動する。
【0081】
中間転写ベルト334には、まず、作像部20Bによりブラックのトナー画像が転写され、続いて、作像部20Mによりマゼンタのトナー画像、作像部20Cによりシアンのトナー画像、作像部20Yによりイエローのトナー画像が重畳して転写される。これにより、中間転写ベルト334上にフルカラーの画像が形成される。
【0082】
そして、分離ローラ対16から画像が形成された中間転写ベルト334上に記録紙Pが送られ、中間転写ベルト334と記録紙Pとが接する2次転写位置にて、中間転写ベルト334から記録紙Pに画像が転写される。
【0083】
2次転写位置には、2次転写ローラ339が配置されている。2次転写ローラ339は、2次転写位置にて、記録紙Pを中間転写ベルト334に押し当てる。これにより転写効率が高まる。なお、2次転写ローラ339は、中間転写ベルト334に密着しており、接離機構はない。
【0084】
(ハードウェア構成)
図7は、上記実施形態及び各変形例の印刷装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図7に示すように、上記実施形態及び各変形例の印刷装置は、コントローラ910とエンジン部(Engine)960とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ910は、複合機全体の制御、描画、通信、及び操作表示部920からの入力を制御するコントローラである。エンジン部960は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部960には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0085】
コントローラ910は、CPU911と、ノースブリッジ(NB)913と、システムメモリ(MEM−P)912と、サウスブリッジ(SB)914と、ローカルメモリ(MEM−C)917と、ASIC916と、ハードディスクドライブ(HDD)918とを有し、ノースブリッジ(NB)913とASIC916との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス915で接続した構成となる。また、MEM−P912は、ROM912aと、RAM912bとをさらに有する。
【0086】
CPU911は、複合機の全体制御をおこなうものであり、NB913、MEM−P912およびSB914からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0087】
NB913は、CPU911とMEM−P912、SB914、AGPバス915とを接続するためのブリッジであり、MEM−P912に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0088】
MEM−P912は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM912aとRAM912bとからなる。ROM912aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM912bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0089】
SB914は、NB913とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB914は、PCIバスを介してNB913と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインタフェース(I/F)部なども接続される。
【0090】
ASIC916は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス915、PCIバス、HDD918およびMEM−C917をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC916は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC916の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C917を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部960との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC916には、PCIバスを介してUSB(Universal Serial Bus)940、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インタフェース950が接続される。操作表示部920はASIC916に直接接続されている。
【0091】
MEM−C917は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD918は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0092】
AGPバス915は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P912に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【符号の説明】
【0093】
10、210 印刷装置
12 給紙トレイ
14 給紙ローラ
16 分離ローラ対
18、318 画像形成部
20B、20M、20C、20Y 作像部
22B、22M、22C、22Y 感光体ドラム
24B、24M、24C、24Y 帯電器
26B、26M、26C、26Y 現像器
28B、28M、28C、28Y 転写器
30B、30M、30C、30Y 除電器
32 LEDAヘッド
34 搬送ベルト
36、336 駆動ローラ
38、338 従動ローラ
40 定着部
50 PC
110 コントローラ
120 ページメモリ
130 LEDA制御部
131 周波数変換部
133 ラインメモリ
135 画像処理部
137 スキュー補正部
139−0〜139−I ラインメモリ
141 遅延部
334 中間転写ベルト
339 2次転写ローラ
910 コントローラ
911 CPU
912 システムメモリ
912a ROM
912b RAM
913 ノースブリッジ
914 サウスブリッジ
915 AGPバス
916 ASIC
917 ローカルメモリ
918 ハードディスクドライブ
920 操作表示部
940 USB
950 IEEE1394インタフェース
960 エンジン部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0094】
【特許文献1】特開平11−010940号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のラインメモリと、
転送された画像データを前記複数のラインメモリに順次記録するとともに前記複数のラインメモリから前記画像データを順次読み出すことにより、前記画像データを処理する処理部と、
処理された前記画像データに応じた露光を露光周期で行い、像担持体上に前記画像データに基づく潜像を形成させる露光部と、を備え、
前記画像データは、前記露光周期のN(Nは自然数)倍の周期で転送され、
前記処理部は、前記露光周期で前記画像データを読み出し、かつ前記画像データを前記N回読み出す
ことを特徴とする露光制御装置。
【請求項2】
前記処理部は、複数チャンネルそれぞれから画像データが転送され、転送された前記画像データそれぞれに対して前記処理を行い、
前記前記画像データそれぞれの転送元のチャンネルに応じて前記Nの値が異なることを特徴とする請求項1に記載の露光制御装置。
【請求項3】
前記処理部は、前記露光周期を整数倍遅延して前記画像データを読み出し、
前記露光部は、前記露光周期を整数倍遅延して前記露光を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の露光制御装置。
【請求項4】
前記露光周期の位相をクロック単位で遅延させる遅延部を更に備え、
前記処理部は、遅延された前記露光周期で前記画像データを読み出し、
前記露光部は、遅延された前記露光周期で前記露光を行うことを特徴とする請求項2に記載の露光制御装置。
【請求項5】
前記露光周期の遅延量は、当該露光周期以下であり、
前記遅延部は、前記複数チャンネル用のカウンタとは異なるカウンタ、又は前記複数チャンネル用のいずれかのカウンタを用いて、前記露光周期を前記遅延量分遅延させることを特徴とする請求項4に記載の露光制御装置。
【請求項6】
前記処理部は、前記複数のラインメモリに前記画像データを順次記録するとともに、前記複数のラインメモリから前記画像データを順次読み出すことにより、前記露光部のうねり特性を補正するスキュー補正を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の露光制御装置。
【請求項7】
前記処理部は、前記複数のラインメモリに前記画像データを順次記録するとともに、前記複数のラインメモリから前記画像データを順次読み出すことにより、前記画像データに基づく画像の傾きを補正するスキュー補正を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の露光制御装置。
【請求項8】
前記Nの値が変更された場合、印刷完了又は露光中のページの画像データの露光が完了するまで、前記Nの値の変更は反映されないことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の露光制御装置。
【請求項9】
請求項1〜8に記載の露光制御装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
処理部が、転送された画像データを複数のラインメモリに順次記録するとともに前記複数のラインメモリから前記画像データを順次読み出すことにより、前記画像データを処理する処理ステップと、
露光部が、処理された前記画像データに応じた露光を露光周期で行い、像担持体上に前記画像データに基づく潜像を形成させる露光ステップと、を含み、
前記画像データは、前記露光周期のN(Nは自然数)倍の周期で転送され、
前記処理ステップでは、前記露光周期で前記画像データを読み出し、かつ前記画像データを前記N回読み出す
ことを特徴とする露光制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−63599(P2013−63599A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−203844(P2011−203844)
【出願日】平成23年9月16日(2011.9.16)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】