説明

音声情報処理装置、音声情報処理方法及びそのプログラム

【課題】ユーザが簡単に楽曲データを聴くことができるユーザビリティの高い音声情報処理装置、音声情報処理方法及びそのプログラムを提供すること。
【解決手段】音声情報処理装置100は、受信したデータストリームから楽曲データ及び関連情報を抽出し、楽曲データごとに書誌情報と対応付けてHDD13に記憶する。楽曲の再生時には、書誌情報が表示され、この書誌情報を基に、楽曲名、演奏者名、ジャンル等を選択することで、ユーザは番組内の特定の楽曲を簡単に聴くことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば受信した放送波等に含まれる楽曲等の音声情報を記憶するための処理を行う音声情報処理装置、音声情報処理方法及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、デジタル音声放送波を受信し、この放送波に含まれる音声情報を記録する装置がある(例えば、特許文献1参照。)。デジタル音声放送波は、番組を構成する音声情報と、音声付加情報とが多重されて送出される放送波である。特許文献1のデジタル音声放送受信装置は、ユーザが設定したタイミングあるいは所定の条件に基いて、上記音声付加情報として、例えば楽曲情報を記憶装置に記録する。楽曲情報とは、例えば楽曲名、演奏者名等の書誌的な情報である。
【0003】
【特許文献1】特開平11−122199号公報(段落[0016]、図1、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、現状の受信装置は、音声情報(楽曲データを含む)を番組単位やユーザが指定した時間単位で記録する。ここでいう楽曲データとは、楽曲の実データである。このような装置では、ユーザは、その番組内の特定の楽曲だけを抽出して聴くということは難しい。
【0005】
また、例えばデジタル音声放送では、同じ楽曲が複数回または周期的に放送される。したがって、番組単位や時間指定の単位で音声情報が記録されると、同じ楽曲が複数回記録されることになり、ユーザビリティが低く、記録媒体に記録される音声情報の量が膨大になる。
【0006】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、ユーザが簡単に楽曲データを聴くことができるユーザビリティの高い音声情報処理装置、音声情報処理方法及びそのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る音声情報処理装置は、楽曲データ及び該楽曲データに関連する関連情報を含むデータストリームを受信可能な受信手段と、前記受信されたデータストリームから前記楽曲データ及び前記関連情報を抽出する抽出手段と、前記楽曲データを前記関連情報と対応付けて記憶するために、前記抽出された楽曲データ及び関連情報を出力する出力手段とを具備する。
【0008】
つまり、本発明では、抽出手段により楽曲データ及び関連情報が抽出されて、楽曲データごとに該楽曲データを関連情報と対応付けて記憶デバイスに記憶することが可能となる。これにより、ユーザは、番組内の特定の楽曲を簡単に聴くことができる。上記記憶デバイスは、音声情報処理装置に内蔵されていてもよいし、あるいは外部の記憶デバイスであってもよい。
【0009】
関連情報とは、少なくとも楽曲データの書誌情報を含み、楽曲データに関連する画像情報等を含む場合もある。
【0010】
本発明において、前記出力手段は、前記関連情報の表示のために前記関連情報を出力する。これにより、ユーザは、表示デバイスに表示された、関連情報としての例えば楽曲の書誌情報を見ることにより、複数の楽曲データの中から1または2以上の楽曲データを選択して再生することができる。
【0011】
本発明において、音声情報処理装置は、前記受信された楽曲データに対応する前記関連情報と、前記記憶された前記関連情報とを比較する比較手段と、前記比較により、前記受信された楽曲データに対応する前記関連情報と、前記記憶された関連情報とが一致する場合、前記出力手段による前記楽曲データの出力を規制する規制手段とをさらに具備する。これにより、過去に記憶した楽曲データと同じ楽曲データを再度重複して記憶することを防止することができる。したがって、記憶デバイスの記憶容量を少なくすることができる。
【0012】
本発明において、前記抽出手段は、前記楽曲データ及び前記関連情報を抽出するための指定された指定時間帯に、前記楽曲データ及び前記関連情報を抽出する。これにより、ユーザが指定した時間帯の楽曲データを記憶することができる。
【0013】
指定時間帯としては、典型的には、記憶の予約処理において、ユーザの音声情報処理装置への入力操作により指定した時間帯等が挙げられる。
【0014】
本発明において、前記抽出手段は、前記楽曲データ及び前記関連情報を抽出するための指定された第1のチャンネルで受信された前記データストリームから、前記楽曲データ及び前記関連情報を抽出する。これにより、ユーザが指定した第1のチャンネルで受信された楽曲データを記憶することができる。
【0015】
指定された第1のチャンネルとしては、ユーザが音声情報処理装置により楽曲を聴くためにリアルタイムで受信している放送波のチャンネル、または、ユーザの音声情報処理装置への入力操作により指定したチャンネル等が挙げられる。
【0016】
本発明において、音声情報処理装置は、前記抽出手段により前記関連情報が所定時間抽出されない場合、前記第1のチャネルとは異なる第2のチャンネルに切り替えて前記データストリームを受信するように、前記受信手段を制御する受信制御手段をさらに具備する。第2のチャンネルは、ユーザにより指定されたチャンネルでもよいし、第1のチャンネルの周波数の隣のまたは近い周波数のチャンネルであってもよい。関連情報が所定時間抽出されない場合とは、例えば、楽曲データ及び関連情報を含まないトーク番組等のストリームを受信している場合、あるいは放送休止の場合等である。特に、本発明は受信手段が同時に1チャンネル分の放送波しか受信できない場合に有用である。
【0017】
本発明において、音声情報処理装置は、入力操作により指定された指定情報を記憶する記憶手段と、前記記憶された指定情報と、前記抽出された関連情報の一部または全部とを比較する比較手段と、前記比較により、前記指定情報と、前記抽出された関連情報の一部または全部とが一致しない場合、前記出力手段による前記楽曲データの出力を規制する規制手段とをさらに具備する。これにより、ユーザが希望する楽曲データを取得できる確率が高くなる。また、記憶デバイスの記憶容量を少なくすることができる。
【0018】
本発明において、前記受信手段は、映像データを含むデータストリームを受信可能であり、当該音声情報処理装置は、前記受信された、映像データを含むデータストリームから前記映像データを抽出する映像データ抽出手段と、前記映像データ抽出手段により前記映像データを抽出させるための指定された指定時間帯を記憶する記憶手段とをさらに具備し、前記抽出手段は、前記指定時間帯以外の時間帯に前記楽曲データ及び前記関連情報を抽出する。本発明では、例えば音声情報処理装置が、映像データを抽出して出力可能な装置である場合に有効となる。例えば、ユーザの指定時間帯にある映像の番組を視聴し、または、ユーザが、音声情報処理装置がその映像の番組を記憶するための予約処理を実行するように設定した場合、その映像の番組の視聴または予約記憶が優先的に行われる。特に、本発明は受信手段が同時に1チャンネル分の放送波しか受信できない場合に有用である。
【0019】
本発明において、前記出力手段は、複数の前記楽曲データ及び該複数の楽曲データに対応する前記関連情報をこれらの記憶のためにそれぞれ出力し、当該音声情報処理装置は、
所定の条件に基き、前記記憶された複数の楽曲データのうち選択された楽曲データを消去するための消去信号を出力する消去信号出力手段をさらに具備する。これにより、記憶デバイスの記憶容量の増大を防ぐことができる。
【0020】
所定の条件として、記憶された楽曲データの記憶容量が所定値を超える場合、所定期間再生されていないか再生頻度が低い楽曲データがある場合、または、記憶された日付が現在の日付から所定の日数分以上離れている楽曲データがある場合等が挙げられる。
【0021】
本発明において、音声情報処理装置は、前記記憶された楽曲データがエラーがある状態で記憶されていることを示すエラー情報と、前記エラーがある状態で記憶された楽曲データに対応する前記関連情報の一部または全部とを対応付けて記録するエラー情報記録手段と、前記受信手段により、前記記憶されたエラー情報に対応する前記楽曲データを含む前記データストリームを受信した場合、前記エラー情報に対応する前記楽曲データを出力させるように前記出力手段を制御する出力制御手段とをさらに具備する。これにより、受信手段が、エラーがある状態で完全に記憶できなかった楽曲データと同じ楽曲データを再度受信した場合に、上記比較手段によって関連情報同士が一致されたと判定されても、この楽曲データを記憶デバイスに記憶することができる。
【0022】
本発明に係る音声情報処理方法は、楽曲データ及び該楽曲データに関連する関連情報を含むデータストリームを受信し、前記受信されたデータストリームから前記楽曲データ及び前記関連情報を抽出し、前記楽曲データを前記関連情報と対応付けて記憶する。
【発明の効果】
【0023】
以上のように、本発明によれば、簡単に楽曲データを聴くことができるユーザビリティの高い音声情報処理装置、音声情報処理方法及びそのプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施の形態に係る音声情報処理装置を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【0026】
音声情報処理装置100は、フロントエンド1、デマルチプレクサ2、AV(Audio Visual)デコーダ3、ビデオプロセッサ4、オーディオエンコーダ7、音声出力エンコーダ6、映像出力エンコーダ5、クロック発生器12を備える。また、音声情報処理装置100は、CPU9、RAM10、フラッシュメモリ11、HDD(Hard Disk Drive)13、UI(User Interface)14を備える。これらの各ブロックはバス8に接続されている。
【0027】
CPU9は、音声情報処理装置100を統括的に制御する。フラッシュメモリ11またはHDD13には、CPU9の動作に必要なプログラムが格納され、ユーザの設定情報等も格納される。RAM10は、そのプログラムが展開される領域を有し、CPU9の作業領域を有する。HDD13は、後述するように、楽曲のデータや、映像データ、その他必要な情報を記憶する。記憶デバイスとして、HDD13のほか、光ディスク、半導体メモリ等であってもよい。
【0028】
フロントエンド1は、各種の周波数帯域を持つデジタル放送波のコンテンツ(データストリーム)を受信し、指定された周波数の放送波を選択するチューナ(受信手段)である。デジタル放送波としては、BS(Broadcasting Satellite)、CS(Communications Satellite)等の衛星デジタル放送波のほか、地上デジタル放送波等が挙げられる。フロントエンド1は、変調された放送波の信号を復調し、エラー訂正等を行うことにより、データストリームを取得する。放送波のデータストリームの圧縮形式には、典型的にはMPEG(Moving Picture Experts Group)2のコーデックが用いられるが、これに限られない。
【0029】
デマルチプレクサ2は、フロントエンド1から出力されたデータストリームから音声ストリーム、映像ストリーム、その他のストリームやデータを抽出する。
【0030】
AVデコーダ3は、抽出された音声ストリーム及び映像ストリームを上記MPEG等の形式でデコードすることで、音声データ、映像データを生成する。音声データには、楽曲の実データ(以下、楽曲データという。)、その他の音声情報が含まれている。
【0031】
デマルチプレクサ2から供給されるその他のデータとして、文字情報、上記楽曲データに関連する関連情報、比較的軽い画像(静止画または動画)情報等が含まれている。これらの情報は、AVデコーダ3が抽出するようにしてもよい。
【0032】
ビデオプロセッサ4は、OSD(On Screen Display)等、映像に関する処理を行う。
【0033】
オーディオエンコーダ7は、AVデコーダ3から出力された音声ストリームを、各種のコーデックによりエンコードし、楽曲ファイルを生成する。このコーデックとしては、例えばATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)、AAC(Advanced Audio Coding)、WMA(Windows(登録商標) Media Audio)、またはその他のコーデックが挙げられる。CPU9、デマルチプレクサ2、AVデコーダ3、あるいはオーディオエンコーダ7等は抽出手段として機能する。また、CPU9、デマルチプレクサ2、オーディオエンコーダ7等は出力手段として機能する。
【0034】
映像出力エンコーダ5は、ビデオプロセッサ4から供給された映像データについて、ディスプレイ15の表示形式に合わせるように処理し、処理した映像データをディスプレイ15に出力する。ディスプレイ15がアナログ形式であれば、映像出力エンコーダ5はD/A変換等も行う。
【0035】
音声出力エンコーダ6は、AVデコーダ3から供給された音声データについて、D/A変換を行い、音声データをスピーカ16に出力する。
【0036】
UI14は、音声情報処理装置100を遠隔制御するリモートコントローラ(またはその他の入力デバイス)からのユーザの操作信号、あるいは、音声情報処理装置100の操作パネルに設けられた操作ボタン等を介してユーザが入力した操作信号を受信し、受信した操作信号をCPU9に送る。
【0037】
クロック発生器12は、CPU9、その他の回路の動作に必要な各種のクロックを発生する。
【0038】
なお、図1に示した音声情報処理装置100は、デジタル音声放送及びデジタルテレビジョン放送の両方を受信できる装置として説明している。しかし、映像のデータは含まれず、デジタルラジオ等のデジタル音声放送(比較的情報量の少ない、音声情報以外の情報(関連情報)を含む放送)を受信する音声情報処理装置100であってもよい。
【0039】
本実施の形態に係る音声情報処理装置100は、以降に説明する各種の指定された条件がない場合、原則的に現在受信中の楽曲データ及び関連情報を抽出して、HDD13に記憶していく装置である。
【0040】
図2は、上記楽曲データの関連情報として書誌情報のデータベースの例を示す図である。
【0041】
書誌情報には、楽曲A、B、C、・・・(楽曲ID)ごとに、楽曲名、演奏者名、演奏時間、記憶日時、チャンネル、管理情報が含まれる。すなわち、書誌情報データベース17は楽曲データ18と対応付けられてHDD13に記憶される。書誌情報には、上記各種の情報のうち、少なくとも楽曲名が含まれていればよく、典型的には楽曲名、演奏者名が含まれる。書誌情報は、フラッシュメモリ11等に記憶されていてもよい。関連情報としては、書誌情報だけでなく、静止画や動画等の画像情報であってもよい。画像情報として、例えばその楽曲に関連するビデオクリップやアルバムのジャケット画像等である。
【0042】
書誌情報としては、上記の情報だけでなく、作曲者名、作曲された年代、ロックやポップス等の楽曲のジャンル、演奏者等の出身国、その他各種の情報が含まれていてもよい。書誌情報のうち、管理情報は、例えばリスニングしたか否か、リスニング回数、消去可能か否か、楽曲データ18の欠損(楽曲データ18にエラーがあるか否か)等、その他各種の情報を含む。
【0043】
コンテンツを放送する放送局は、楽曲データ18を含めた音声データを送信する場合、その音声データに、その楽曲データ18に対応する上記関連情報を加えて生成されたデータストリームを送信する。
【0044】
以上のように構成された音声情報処理装置100の動作について説明する。
【0045】
図3は、ユーザが楽曲データの記憶を予約するときの音声情報処理装置100の動作を示すフローチャートである。
【0046】
CPU9は、UI14を介してユーザによる入力操作信号を取得したか否かを監視する(ステップ101)。CPU9は、入力操作信号を取得した場合、その入力操作信号が楽曲データを記憶するための予約処理の信号であった場合(ステップ102のYES)、予約処理を実行する(ステップ103)。ステップ103では、典型的にはCPU9は、所定の予約プログラムにしたがって、指定された記憶の時間帯(指定時間帯)、指定されたチャンネル(指定チャンネル)、その他各種の予約処理に関する事項を設定し、その設定情報を例えばフラッシュメモリ11に記憶する。
【0047】
ステップ102でNOの場合、CPU9はその入力操作信号に応じた所定の処理を実行する(ステップ104)。
【0048】
図4は、図3で予約処理が実行された後の音声情報処理の動作を示すフローチャートである。
【0049】
CPU9は、フラッシュメモリ11に記憶された設定情報を読み出す(ステップ201)。CPU9は、クロック発生器12により供給されるクロックに基き、現在時刻が、指定時間帯のスタート時刻(あるいはそのスタート時刻から、数秒、数分等の所定時間前の時刻)と一致するか否かを判定する(ステップ202)。
【0050】
それらが一致した場合において、CPU9は、現在受信している放送波のチャンネルが、指定チャンネルと一致するか否かを判定する(ステップ203)。一致する場合、CPU9は、その指定チャンネルの放送波のコンテンツをフロントエンド1により受信する(ステップ204)。
【0051】
ステップ203でNOの場合、CPU9は、そのコンテンツの音声データまたは映像データが、音声出力エンコーダ6または映像出力エンコーダ5からそれぞれ出力されているか否かを判定する(ステップ205)。つまりステップ205では、CPU9は、ユーザが現在この音声情報処理装置100を用いてコンテンツを受信して視聴しているか否かを判定する。ステップ205でNOの場合、ユーザはコンテンツを視聴していないので、CPU9は、現在受信しているチャンネルを指定チャンネルに切り替えて(ステップ206)、ステップ204に進む。ステップ205でYESの場合、CPU9は、そのままその音声データ、映像データの出力を維持する(ステップ207)。
【0052】
なお、ステップ205でYESの場合に、CPU9は、現在受信している放送波のチャンネルを、指定チャンネルに強制的に切り替えてもよい。あるいは、ステップ205でYESの場合に、CPU9は、ビデオプロセッサ4によるOSD処理または音により、現在受信しているチャンネルを、指定チャンネルに切り替えてもよいか否かをユーザに問い合わせてもよい。
【0053】
CPU9は、受信したコンテンツのデータストリームから、デマルチプレクサ2、AVデコーダ3、オーディオエンコーダ7を用いて、楽曲データ及び関連情報を抽出する(ステップ208)。上記したように、楽曲データは、オーディオエンコーダ7で所定の形式にエンコードされ、楽曲ファイル化される。CPU9は、このうように抽出された楽曲データ(楽曲ファイル)を関連情報と対応付けてHDD13に記憶する(ステップ209)。関連情報は、フラッシュメモリ11、あるいは別の記憶媒体に記憶されてもよい。
【0054】
なお、図3、4では、記憶の予約処理が実行されることを前提として動作を説明した。例えばユーザがUI14を介して入力操作することで、楽曲データ(及び関連情報)の記憶処理を開始するようにしてもよい。つまり、この場合、CPU9は、その記憶処理の実行の入力操作信号を受信することをトリガーとして、そのとき指定されたチャンネルの楽曲データ及び関連情報の記憶処理を開始する。
【0055】
このように、本実施の形態に係る音声情報処理装置100は、原則的に、ユーザが音声情報処理装置100を用いてリアルタイムで音声や映像を視聴していない間に、楽曲データを記憶していくので、楽曲データを記憶する処理においてユーザに負担を強いない。ただし、音声情報処理装置100がリアルタイムで受信しているチャンネルが指定チャンネルと一致したときは、楽曲データを記憶するので、ユーザの希望に沿う楽曲データを記憶する確率が高くなる。
【0056】
図5は、音声情報処理装置100の楽曲データを再生する動作を示すフローチャートである。
【0057】
CPU9は、UI14を介してユーザによる入力操作信号を取得したか否かを監視する(ステップ301)。CPU9は、入力操作信号を取得した場合において、その入力操作信号が関連情報の読み出し処理の信号であった場合(ステップ302のYES)、HDD13に記憶された関連情報を読み出す(ステップ303)。
【0058】
ステップ302でNOの場合、CPU9はその入力操作信号に応じた所定の処理を実行する(ステップ305)。
【0059】
ステップ303では、典型的にはCPU9は、関連情報として書誌情報データベース17をHDD13から読み出し、ビデオプロセッサ4を用いてOSDにより、書誌情報を表示する。関連情報に画像情報が含まれる場合は、その書誌情報とともに画像情報を表示する。ユーザは、その情報を見ながら、UI14を介しての入力操作により希望する楽曲データ(楽曲ID)を選択する。CPU9は、選択された楽曲IDに対応する楽曲データをHDD13から読み出し、音声出力エンコーダ6により再生する(ステップ304)。
【0060】
このように、本実施の形態では、楽曲データ及び関連情報が抽出されて、楽曲データごとに書誌情報と対応付けられてHDD13に記憶される。楽曲の再生時には、書誌情報が表示され、この書誌情報を基に、楽曲名、演奏者名、ジャンル等を選択することで、ユーザは番組内の特定の楽曲を簡単に聴くことができる。音声情報処理装置100は、ユーザが、書誌情報に基き、再生曲順の変更、設定等を行うためのプログラムももちろん備えていてもよい。
【0061】
図6は、これまで説明したように楽曲データ等を記憶し、その後、さらに楽曲データ等を記憶するときの音声情報処理装置100の動作を示すフローチャートである。なお、図6では図4と同様に、楽曲データの記憶予約処理を前提に説明するが、必ずしも記憶予約処理によらなくてもよく、上記したように、ユーザの記憶処理の入力操作信号をトリガーとして楽曲データの記憶処理を開始するようにしてもよい。
【0062】
CPU9は、ステップ201と同様に、予約処理時にフラッシュメモリ11に記憶された設定情報を読み出す(ステップ401)。CPU9は、過去に記憶した関連情報の書誌情報をHDD13から読み出す(ステップ402)。CPU9は、指定チャンネルの放送波のコンテンツを受信する(ステップ403)。ステップ403における指定チャンネルとは、ユーザがリアルタイムで指定したチャンネルでもよいし、予約処理により指定したチャンネルであってもよい。予約処理により指定されたチャンネルであれば、ステップ402の後、図4で示したステップ202、203、204〜207の処理が行われる。
【0063】
CPU9は、受信したデータストリームから楽曲データ及び関連情報を抽出する(ステップ404)。CPU9は、受信したデータストリームから抽出した書誌情報のうちの、例えば楽曲名及び演奏者名の情報と、ステップ402で読み出した書誌情報の楽曲名及び演奏者名の情報とを比較し、それが一致するか否かを判定する(ステップ405)。この場合、CPU9は、楽曲名及び演奏者名以外にも、例えば演奏時間の情報、あるいは管理情報のうちの所定の情報の一致を判定してもよい。
【0064】
楽曲名及び演奏者名の情報同士が一致する場合、CPU9は、その楽曲データのHDD13への出力(記憶)を規制する(ステップ406)。すなわち、CPU9はその楽曲データを記憶しない。これにより、過去に記憶した楽曲データと同じ楽曲データを再度重複して記憶することを防止することができる。したがって、HDD13の記憶容量を少なくすることができる。
【0065】
楽曲名及び演奏者名の情報同士が一致しない場合、CPU9は、楽曲データ及び関連情報を記憶する(ステップ407)。
【0066】
ところで、音声情報処理装置100は、例えばユーザの選択する楽曲名、演奏者名等をキーワードで登録するプログラムを有していてもよい。キーワードだけでなく、楽曲のジャンル、楽曲が作られた年代別、その他各種の情報(以下、これらの情報を指定情報という。)が登録可能とされてもよい。この場合、ユーザがUI14を介して入力操作により指定情報を入力し、CPU9は、その指定情報をフラッシュメモリ11またはHDD13に記憶しておく。
【0067】
図7は、音声情報処理装置100が、その指定情報に基いて楽曲情報を記憶する動作を示すフローチャートである。
【0068】
CPU9は、HDD13から指定情報を読み出す(ステップ501)。CPU9は、指定チャンネルの放送波のコンテンツを受信する(ステップ502)。ステップ502における指定チャンネルとは、ユーザがリアルタイムで指定したチャンネルでもよいし、予約処理により指定したチャンネルであってもよい。
【0069】
CPU9は、受信したデータストリームから楽曲データ及び関連情報を抽出する(ステップ503)。CPU9は、読み出した指定情報と、抽出した書誌情報の全部または一部とを比較し、それが一致するか否かを判定する(ステップ504)。例えば指定情報が演奏者名であり、書誌情報の中に指定された演奏者名があれば、指定情報と書誌情報の一部とが一致することになる。
【0070】
指定情報と書誌情報の全部または一部とが一致する場合、CPU9は、その楽曲データ及び書誌情報をHDD13への出力し、これらを記憶する(ステップ505)。一致しない場合、CPU9は、楽曲データ及び書誌情報のHDD13への出力を規制し、これらを記憶しない。
【0071】
以上のような処理により、ユーザが希望する楽曲データを取得できる確率が高くなる。また、HDD13の記憶容量を少なくすることができる。
【0072】
音声情報処理装置100は、図6及び図7に示した動作が組み合わされた動作を行うことも可能である。
【0073】
次に、音声情報処理装置100が、複数のチャンネルにわたって楽曲データを記憶していく処理について説明する。図8は、その動作を示すフローチャートである。この動作では、音声情報処理装置100が、上記した指定時間帯に楽曲データを記憶する形態について説明する。
【0074】
CPU9は、指定チャンネルの放送波のコンテンツを受信する(ステップ601)。ここでの指定チャンネルとは、予約処理での指定チャンネルである。
【0075】
CPU9は、指定チャンネルの放送波のコンテンツを受信できるか否かを判定し(ステップ601)、受信できる場合は、その指定チャンネルの放送波のコンテンツを受信する(ステップ602)。受信できない場合、CPU9は、指定チャンネル(第1のチャンネル)とは異なるチャンネル(第2のチャンネル)に切り替えて受信するようにフロントエンド1を制御する(ステップ604)。
【0076】
異なるチャンネルとは、指定チャンネルの周波数の隣のまたは近い周波数のチャンネルであってもよい。あるいは、ユーザが複数の指定チャンネルを選択し、その優先順位を設定することができるプログラムを音声情報処理装置100が備えていてもよい。
【0077】
指定チャンネルの放送波のコンテンツを受信できない場合とは、例えば、何らかの原因で受信状態が悪い場合、放送局での放送が休止している場合等である。
【0078】
CPU9は、受信したデータストリームから関連情報を抽出できない期間が所定の時間継続したか否かを判定する(ステップ603)。関連情報を抽出できない場合とは、例えば、音声情報に楽曲データが含まれないようなトーク番組等のコンテンツを受信している場合である。所定の期間とは、例えば数分、数十分、数時間等、適宜変更可能である。ユーザがUI14を介しての入力操作により、所定の期間を設定できるようにしてもよい。
【0079】
関連情報を抽出できない期間が所定の時間継続した場合、CPU9は、異なるチャンネルに切り替えて受信するようにフロントエンド1を制御する(ステップ604)。所定の時間継続しないうちに、CPU9が関連情報を抽出した場合(ステップ603のNO)、受信したデータストリームから楽曲データ及び関連情報を抽出する(ステップ605)。この後は、CPU9は、図4、6、または7で示した各種の条件にしたがって楽曲データを及び関連情報をHDD13に記憶すればよい。
【0080】
このようにして、CPU9は、所定の期間関連情報を抽出できない場合に、チャンネルを次々と変更していくことにより、複数のチャンネルにわたって効率良く楽曲データを記憶することができる。
【0081】
図8では、ステップ601で指定チャンネルの放送波のコンテンツを受信可能か否かが判定されたが、この判定処理は行われず、最初からステップ603の判定処理が行われるようにしても、同様の効果が得られる。
【0082】
ところで、現在の日本におけるデジタル音声放送は、週単位でその放送内容が更新されることが多い。したがって、1週間内では、毎日同じ時間帯に同じコンテンツが各放送局から放送されることが多い。この場合に、音声情報処理装置100は、1週間内である所定の日の所定の時間帯に指定チャンネルのコンテンツの楽曲データを記憶した場合、次のように処理することもできる。すなわち、音声情報処理装置100は、その週以内では、その日の翌日以降の同じ時間帯に放送されるコンテンツの楽曲データを記憶しないように記憶処理を規制し、その時間帯における指定チャンネルとは異なるチャンネルのコンテンツの楽曲データを記憶することができる。
【0083】
週単位ではなく、日単位、または月単位で放送内容が更新される場合であっても、音声情報処理装置100は、もちろんそれに応じて適応的な処理が可能である。
【0084】
次に、音声情報処理装置100が、指定チャンネルの放送波のコンテンツを受信中に、割り込み的に他の処理を行う動作について説明する。図9は、その動作を説明するための概念図である。図9において、右方向に1日の時間が経過するものとする。また、ここでは、音声情報処理装置100は、指定時間帯などが設定されていない状態で、原則的に受信した放送波のコンテンツの楽曲データを記憶するとして説明する。しかし、図9に示す動作は、指定時間帯内での動作にも適用可能である。
【0085】
例えば、CPU9が、指定時間帯に指定チャンネル(例えば第1のチャンネルとする)の放送波のコンテンツを受信し、楽曲データ等の記憶を開始する。CPU9は、例えば、テレビジョン放送で放送される映像データを記憶するための予約処理の設定情報があれば、それを読み出す。CPU9は、その予約処理の時間帯では当該テレビジョン放送のコンテンツの受信、記憶(割り込み処理)を優先する。テレビジョン放送のコンテンツの記憶処理の時間帯が終了すると、CPU9は、再び第1のチャンネルの放送波のコンテンツを受信し、楽曲データ等の記憶を開始する。
【0086】
受信開始から2日目に、CPU9は、第1のチャンネルとは異なる第2チャンネルの放送波のコンテンツを受信し、楽曲データの記憶する。CPU9は、前日にテレビジョン放送のコンテンツの記憶処理における時間帯の開始時刻になると、その時間帯に記憶できなかった、第1のチャンネルの放送波のコンテンツを受信し、楽曲データを記憶する。CPU9は、その時間帯が終了すると第2のチャンネルの放送波のコンテンツを受信し、楽曲データの記憶を開始する。
【0087】
この図9に示す動作中において、図4〜図8の処理が行われてもよい。
【0088】
以上のようにして楽曲データが記憶され続けていくと、HDD13の容量が問題になる。そこで、音声情報処理装置100は、所定の条件の下で、記憶された楽曲データを消去していくことも可能である。図10は、その動作を示すフローチャートである。
【0089】
例えば、ユーザのUI14を介しての入力操作により、楽曲の消去を禁止する禁止設定が行われ、CPU9は、その禁止設定情報をフラッシュメモリ11またはHDD13に記憶しておく。禁止設定は、例えば、ユーザが楽曲名、演奏者名、ジャンル等の書誌情報の一部を登録することにより行われればよい。それらに限られず、時間帯、チャンネル等の登録によって行われてもよい。
【0090】
音声情報処理装置100は、禁止設定情報の逆の条件、つまり楽曲データの消去条件の情報をフラッシュメモリ11またはHDD13に予め記憶しておいてもよい。消去条件とは、例えば、ある楽曲データを記憶してから所定の年数や日数が経過した場合、HDD13のデータ記憶容量が所定値を超える場合、あるいは、再生頻度が所定の回数以下の場合等が挙げられる。消去条件は、ユーザの入力操作により設定されてもよいし、その設定が変更可能されてもよい。
【0091】
禁止設定情報、消去条件情報は、書誌情報の一部、例えば管理情報として記憶されてもよい。
【0092】
CPU9は、HDD13から禁止設定情報、消去条件の情報及び書誌情報データベース17を読み出す(ステップ701)。CPU9は、禁止設定情報に基き、書誌情報データベース17を参照して、禁止されていない条件に該当する楽曲データを消去するための消去信号をHDD13に出力する(ステップ702)。
【0093】
このように、所定の条件で選択された楽曲データが消去されることにより、HDD13の記憶容量の増大を防ぐことができる。
【0094】
記憶した楽曲データのうち、データにエラーがある状態で楽曲データが記憶されている場合、音声情報処理装置100は、例えば図11に示すフローチャートのように処理することができる。エラーがある状態で記憶された楽曲データとは例えばデータの一部が破損していたり、消えている場合である。
【0095】
CPU9は、ユーザの入力操作によりそのエラー状態をチェックしたり、楽曲データを記憶するごとに、あるいは定期的に楽曲データのエラー状態をチェックする(ステップ801)。このエラー情報、つまりエラーがあるか否かの情報は、書誌情報データベース17の例えば管理情報に書き込まれればよい。この場合、フラッシュメモリ11またはHDD13はエラー情報記録手段として機能する。
【0096】
CPU9は、指定チャンネルの放送波のコンテンツを受信し(ステップ802)、受信したデータストリームから楽曲データ及び関連情報を抽出する(ステップ803)。CPU9は、その関連情報を参照し、書誌情報データベース17に基き、エラーがある状態で記憶された楽曲データに一致する楽曲データを受信するか否かを監視する(ステップ804)。CPU9は、ステップ804のYESの場合、受信した楽曲データをHDD13に記憶する(ステップ805)。CPU9は、ステップ804のNOの場合、通常の処理を行う(ステップ806)。通常の処理とは、図4、6〜9等に示す処理であり、受信した楽曲データがこれまで受信したことがないものであれば、それを記憶する。
【0097】
このような処理により、エラー状態で記憶された楽曲データを少なくすることができる。
【0098】
なお、CPU9は、エラーがある状態で記憶された楽曲データを消去してもよいし、あるいは、そのまま残しておき、エラーの有無の情報を上記消去条件の情報として記憶しておいてもよい。
【0099】
本発明に係る実施の形態は、以上説明した実施の形態に限定されず、他の種々の実施形態が考えられる。
【0100】
上記実施の形態では、音声情報処理装置100がHDD13を有していたが、音声情報処理装置100とHDD13とがケーブル、無線、またはネットワークを介して接続されていてもよい。
【0101】
上記実施の形態では、チューナが1つの場合について説明した。音声情報処理装置100がチューナを複数備えている場合は、複数のチャンネルにおける楽曲データの記憶処理の時間帯が重なっても問題ない。あるいは、音声情報処理装置100は、あるチャンネルの楽曲データの記憶処理がなされ、別のチャンネル(音声放送でもよいしテレビジョン放送でもよい)のコンテンツをリアルタイムで受信してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の一実施の形態に係る音声情報処理装置を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】楽曲データの関連情報として書誌情報のデータベースの例を示す図である。
【図3】ユーザが楽曲データの記憶を予約するときの音声情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】図3で予約処理が実行された後の音声情報処理の動作を示すフローチャートである。
【図5】音声情報処理装置の楽曲データを再生する動作を示すフローチャートである。
【図6】楽曲データ等を記憶し、その後、さらに楽曲データ等を記憶するときの音声情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】音声情報処理装置が、指定情報に基いて楽曲情報を記憶する動作を示すフローチャートである。
【図8】音声情報処理装置が、複数のチャンネルにわたって楽曲データを記憶していく処理の動作を示すフローチャートである。
【図9】音声情報処理装置が、指定チャンネルの放送波のコンテンツを受信中に、割り込み的に他の処理を行う動作を説明するための概念図である。
【図10】音声情報処理装置が、所定の条件の下で、記憶された楽曲データを消去していく動作を示すフローチャートである。
【図11】記憶した楽曲データのうち、データにエラーがある状態で楽曲データが記憶されている場合の音声情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0103】
1…フロントエンド
2…デマルチプレクサ
3…AVデコーダ
4…ビデオプロセッサ
7…オーディオエンコーダ
9…CPU
10…RAM
11…フラッシュメモリ
13…HDD
17…書誌情報データベース
18…楽曲データ
100…音声情報処理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽曲データ及び該楽曲データに関連する関連情報を含むデータストリームを受信可能な受信手段と、
前記受信されたデータストリームから前記楽曲データ及び前記関連情報を抽出する抽出手段と、
前記楽曲データを前記関連情報と対応付けて記憶するために、前記抽出された楽曲データ及び関連情報を出力する出力手段と
を具備することを特徴とする音声情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の音声情報処理装置であって、
前記出力手段は、前記関連情報の表示のために前記関連情報を出力することを特徴とする音声情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の音声情報処理装置であって、
前記受信された楽曲データに対応する前記関連情報と、前記記憶された前記関連情報とを比較する比較手段と、
前記比較により、前記受信された楽曲データに対応する前記関連情報と、前記記憶された関連情報とが一致する場合、前記出力手段による前記楽曲データの出力を規制する規制手段と
をさらに具備することを特徴とする音声情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の音声情報処理装置であって、
前記抽出手段は、
前記楽曲データ及び前記関連情報を抽出するための指定された指定時間帯に、前記楽曲データ及び前記関連情報を抽出することを特徴とする音声情報処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の音声情報処理装置であって、
前記抽出手段は、
前記楽曲データ及び前記関連情報を抽出するための指定された第1のチャンネルで受信された前記データストリームから、前記楽曲データ及び前記関連情報を抽出することを特徴とする音声情報処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の音声情報処理装置であって、
前記抽出手段により前記関連情報が所定時間抽出されない場合、前記第1のチャネルとは異なる第2のチャンネルに切り替えて前記データストリームを受信するように、前記受信手段を制御する受信制御手段をさらに具備することを特徴とする音声情報処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の音声情報処理装置であって、
入力操作により指定された指定情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶された指定情報と、前記抽出された関連情報の一部または全部とを比較する比較手段と、
前記比較により、前記指定情報と、前記抽出された関連情報の一部または全部とが一致しない場合、前記出力手段による前記楽曲データの出力を規制する規制手段と
をさらに具備することを特徴とする音声情報処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の音声情報処理装置であって、
前記受信手段は、映像データを含むデータストリームを受信可能であり、
当該音声情報処理装置は、
前記受信された、映像データを含むデータストリームから前記映像データを抽出する映像データ抽出手段と、
前記映像データ抽出手段により前記映像データを抽出させるための指定された指定時間帯を記憶する記憶手段とをさらに具備し、
前記抽出手段は、前記指定時間帯以外の時間帯に前記楽曲データ及び前記関連情報を抽出することを特徴とする音声情報処理装置。
【請求項9】
請求項1に記載の音声情報処理装置であって、
前記出力手段は、複数の前記楽曲データ及び該複数の楽曲データに対応する前記関連情報をこれらの記憶のためにそれぞれ出力し、
当該音声情報処理装置は、
所定の条件に基き、前記記憶された複数の楽曲データのうち選択された楽曲データを消去するための消去信号を出力する消去信号出力手段をさらに具備することを特徴とする音声情報処理装置。
【請求項10】
請求項3に記載の音声情報処理装置であって、
前記記憶された楽曲データがエラーがある状態で記憶されていることを示すエラー情報と、前記エラーがある状態で記憶された楽曲データに対応する前記関連情報の一部または全部とを対応付けて記録するエラー情報記録手段と、
前記受信手段により、前記記憶されたエラー情報に対応する前記楽曲データを含む前記データストリームを受信した場合、前記エラー情報に対応する前記楽曲データを出力させるように前記出力手段を制御する出力制御手段と
を具備することを特徴とする音声情報処理装置。
【請求項11】
楽曲データ及び該楽曲データに関連する関連情報を含むデータストリームを受信し、
前記受信されたデータストリームから前記楽曲データ及び前記関連情報を抽出し、
前記楽曲データを前記関連情報と対応付けて記憶する
ことを特徴とする音声情報処理方法。
【請求項12】
楽曲データ及び該楽曲データに関連する関連情報を含むデータストリームを受信し、
前記受信されたデータストリームから前記楽曲データ及び前記関連情報を抽出し、
前記楽曲データを前記関連情報と対応付けて記憶するために、前記抽出された楽曲データ及び関連情報を出力する
ことを音声情報処理装置に実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−304826(P2008−304826A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−153778(P2007−153778)
【出願日】平成19年6月11日(2007.6.11)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】