説明

音楽記録再生装置およびナビゲーション機能を有する音楽記録再生装置

【課題】受信中の放送から音楽コンテンツを記録する際、同じ音楽コンテンツを記録することがないようにする。
【解決手段】音楽記録再生装置1は、放送を受信する放送受信部11と、受信した放送の音楽コンテンツを一時記録する第1記録部12と、第1記録部12に一時記録された音楽コンテンツを記録する第2記録部14と、第1記録部12に一時記録された音楽コンテンツを第2記録部14に記録する制御部10と、音楽コンテンツを特定する音楽情報特定手段15と、を備え、放送受信部11で受信中の音楽コンテンツを第1記録部12に記録し、音楽情報特定手段15は該第1記録部に記録された音楽コンテンツを特定し、前記制御部は、当該音楽コンテンツが第2記録部14に記録済である場合、第1記録部12に記録された音楽コンテンツを破棄し、当該音楽コンテンツが第2記録部14に記録されていない場合、第1記録部12に記録された音楽コンテンツを第2記録部14に記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アナログ放送やデジタル放送に対応したテレビジョン放送受信機能、AM放送やFM放送に対応したラジオ放送受信機能などを持ち、音楽コンテンツを受信して記録再生することができる音楽記録再生装置に関するものであり、特に、音楽コンテンツを含む放送を受信してハーディスクからなる記憶部に音楽コンテンツを記録する際に受信放送中の音楽コンテンツのデータを解析して、同じ音楽コンテンツを記録済である場合には、記憶部への記録処理を行わないようにした音楽記録再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近ではナビゲーション装置、音楽プレーヤー、DVDプレーヤー、アナログ放送やデジタル放送に対応したテレビジョン受信機など各種の電子装置が小型化され、携帯可能な装置として、あるいは車載用の装置として提供されている。特に車載用の装置としては、上記の各種機能を複合して備えた電子装置も提供されている。
【0003】
車載用のナビゲーション装置は、例えば、下記の特許文献1(特開2003−130669号公報)に開示されているように、所要のリンクコストを設定した地図データを用い、各リンクに設定されたリンクコストに基づいて、出発地から目的地までのリンクコストの累計が最少になる経路を探索して案内するものである。
【0004】
また、車載用のナビゲーション装置においては、アナログ放送やデジタル放送に対応したテレビジョン放送受信機能やAM放送やFM放送に対応したラジオ放送受信機能を併せ持った装置が数多く提供されている。
【0005】
このようなナビゲーション装置では、ハードディスク部に経路探索、地図表示のための地図データが記憶される。最近ではハードディスク部の記憶容量が飛躍的に増大したことから、地図データを記憶したハードディスク部の一部を用いて受信した放送の音楽データなどのコンテンツを記憶できるようにしたナビゲーション装置も提案されている。
【0006】
通常、CDやDVDなどに記録され音楽コンテンツを再生しながら再生装置内の記憶部に記録し、あるいは、放送を受信してその中に含まれる音楽コンテンツを放送受信装置内の記録部に記録したりする場合、再生中の音楽コンテンツのデータや放送受信部で受信した放送信号をデジタルデータに変換して音楽抽出部によって音楽データのみを抽出しながらRAMに一時記録し、1つの楽曲の記録が完了すると、ハードディスクからなる記憶部にその楽曲の音楽データを記録するようにされる。
【0007】
例えば、下記の特許文献2(特開2006−277792号公報)には、音楽データの圧縮処理と再生処理とを並行して実行する際に、圧縮処理された圧縮音楽データを一時的に順次DSP用ワークRAM16に記憶し、このDSP用ワークRAMに記憶されている圧縮音楽データに基づいて再生処理を実行するとともに、1曲分の音楽データの圧縮処理が完了したときに、DSP用ワークRAMに記憶されている圧縮音楽データをハードディスクドライブに転送して格納するようにした情報記録再生装置が開示されている。
【0008】
一方、ラジオ放送を受信し、音楽コンテンツの楽曲部分を記録するようにしたデジタル再生装置は、例えば、下記の特許文献3(特表2005−518560号公報)に開示されている。このデジタル再生装置は、受信されるラジオ放送コンテンツの中から再生することができる音楽部分を自動で選り分けて格納するように構成されたものである。
【0009】
すなわち、このデジタル再生装置は、チューナで放送信号を音響出力部に出力すると共に,DSPに印加すると、DSPは前記放送信号をデジタルデータに変換して音楽抽出部に印加し、音楽抽出部は音楽抽出アルゴリズムによって前記デジタルデータ中から音楽データのみを抽出し、マイクロプロセッサは抽出した前記音楽データの始めと終わりを認識して音楽データ格納部の臨時領域に臨時格納しかけて現在出力する音楽を格納する命令が入力されると、前記音楽データ格納部の臨時領域から確定領域に移転して格納し、その格納状態を確定して維持するようにされたものである。
【特許文献1】特開2003−130669号公報
【特許文献2】特開2006−277792号公報
【特許文献3】特表2005−518560号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記特許文献2に開示された再生装置のように、CDやDVDなどに記録され音楽コンテンツを再生しながら再生装置内の記憶部に記録し、あるいは、放送を受信してその中に含まれる音楽コンテンツを放送受信装置内の記録部に記録したりする場合、再生中の音楽コンテンツのデータや放送受信部で受信した放送信号をデジタルデータに変換して音楽抽出部によって音楽データのみを抽出しながらRAMに一時記録し、1つの楽曲の記録が完了すると、ハードディスクからなる記憶部にその楽曲の音楽データを記録する音楽記録再生装置においては、RAMに一時記録する音楽コンテンツがハードディスク部に既に記録済であると、重複して記録され、記憶容量が無駄になるという問題点が生ずる。
【0011】
このような不都合を回避するためには、ハードディスク部に記録済の楽曲をリスト表示し、利用者がRAMに記録中の音楽コンテンツの楽曲と、ハードディスク部に記録済の楽曲を把握した上でハードディスク部に記録する操作を行うなど、煩雑な処理が必要になる。特に、音楽記録再生装置が放送受信機能を備える車載用のナビゲーション装置のようにナビゲーション機能を有する場合、運転中の利用者がこのような操作を行わなければならず、このような方法は安全面からは必ずしも好ましいものではない。
【0012】
本願の発明者は上記の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、音楽コンテンツを含む放送を受信してハーディスクからなる記憶部に音楽コンテンツを記録することができる音楽記録再生装置において、受信放送中の音楽コンテンツのデータを解析して、同じ音楽コンテンツ、同じ曲名の音楽コンテンツを記録済である場合には、記憶部への記録処理を行わないようになせば上記の問題点を解消し得ることに想到して本発明を完成するに至ったものである。
【0013】
すなわち、本発明は、上記の問題点を解消することを目的とし、受信中の放送から音楽コンテンツを記録する際、同じ音楽コンテンツを重複記録することがないようにした音楽記録再生装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、
放送を受信する放送受信部と、前記受信した放送の音楽コンテンツを一時記録する第1記録部と、該第1記録部に一時記録された音楽コンテンツを記録する第2記録部と、前記第1記録部に一時記録された音楽コンテンツを前記第2記録部に記録する制御部と、音楽コンテンツを特定する音楽情報特定手段と、を備え、
前記放送受信部で受信中の音楽コンテンツを前記第1記録部に記録し、前記音楽情報特定手段は該第1記録部に記録された音楽コンテンツを特定し、前記制御部は、当該音楽コンテンツが前記第2記録部に記録済である場合、前記第1記録部に記録された音楽コンテンツを破棄し、当該音楽コンテンツが前記第2記録部に記録されていない場合、前記第1記録部に記録された音楽コンテンツを前記第2記録部に記録することを特徴とする音楽記録再生装置の発明である。
【0015】
また、本願の請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる音楽記録再生装置において、前記音楽情報特定手段は、音楽情報送受信部および特徴抽出部を有し、該音楽情報送受信部は、前記特徴抽出部により抽出された前記放送受信部で受信中の音楽コンテンツの特徴部分をサーバに送信し、前記サーバから当該音楽コンテンツの曲名を含む音楽情報を受信し、前記制御部は、当該音楽コンテンツの曲名に基づいて前記第2記録部に記録済か否かを判別することを特徴とする。
【0016】
また、本願の請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる音楽記録再生装置において、前記音楽情報特定手段は、音楽情報解析手段を有し、前記第1記録部に記録された音楽コンテンツの周波数特性に基づいて該音楽コンテンツを特定し、前記制御部は当該音楽コンテンツの前記周波数特性に基づいて、前記第2記録部に記録済か否かを判別することを特徴とする。
【0017】
また、本願の請求項4にかかる発明は、請求項1にかかる音楽記録再生装置において、前記音楽情報特定手段は、曲名検出部を含む音楽情報解析手段を有し、前記音楽情報解析手段は、前記放送受信部で受信中の音楽コンテンツの特徴部分を抽出し、当該特徴部分に基づいて前記音楽コンテンツの曲名を特定し、前記制御部は、当該音楽コンテンツが前記第2記録部に記録済である場合、前記第1記録部に記録された音楽コンテンツを破棄し、当該音楽コンテンツが前記第2記録部に記録されていない場合、前記第1記録部に記録された音楽コンテンツを前記第2記録部に記録することを特徴とする。
【0018】
また、本願の請求項5にかかる発明は、請求項1ないし請求4の何れかに1項かかる音楽記録再生装置において、前記音楽記録再生装置は、現在位置検出部と、道路をノードとノード間を接続するリンクで表現した道路データを記憶する地図記憶部と、前記道路データに基づいて経路探索を行うナビ制御部と、を備え、ナビ制御部が経路探索した案内経路に基づいて経路案内するナビゲーション機能を有し、前記リンクデータは、各リンク毎にそのリンクで受信可能な放送局のデータをリンクの属性情報に含み、
経路案内中に前記放送受信部で受信中の音楽コンテンツを前記第1記録部に記録する際、前記ナビ制御部は、前記道路データを参照し、案内中の経路の前方のリンクに前記受信中の放送を受信できないリンクが存在する場合、前記受信中の放送を受信できるリンクを用いて経路を再探索することを特徴とする。
【0019】
また、本願の請求項6にかかる発明は、請求項1ないし請求4の何れかに1項かかる音楽記録再生装置において、前記音楽記録再生装置は、現在位置検出部と、道路をノードとノード間を接続するリンクで表現した道路データを記憶する地図記憶部と、前記道路データに基づいて経路探索を行うナビ制御部と、を備え、ナビ制御部が経路探索した案内経路に基づいて経路案内するナビゲーション機能を有し、前記リンクデータは、各リンク毎にそのリンクで受信可能な放送局のデータをリンクの属性情報に含み、
経路案内中に前記放送受信部で受信中の音楽コンテンツを前記第1記録部に記録する際、前記ナビ制御部は、前記道路データを参照し、案内中の経路の前方のリンクに前記受信中の放送を受信できないリンクが存在する場合、前記経路上で停車すべき時間を算出して案内することを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
請求項1にかかる発明においては、音楽記録再生装置は、放送を受信する放送受信部と、前記受信した放送の音楽コンテンツを一時記録する第1記録部と、該第1記録部に一時記録された音楽コンテンツを記録する第2記録部と、前記第1記録部に一時記録された音楽コンテンツを前記第2記録部に記録する制御部と、音楽コンテンツを特定する音楽情報特定手段と、を備え、前記放送受信部で受信中の音楽コンテンツを前記第1記録部に記録し、前記音楽情報特定手段は該第1記録部に記録された音楽コンテンツを特定し、前記制御部は、当該音楽コンテンツが前記第2記録部に記録済である場合、前記第1記録部に記録された音楽コンテンツを破棄し、当該音楽コンテンツが前記第2記録部に記録されていない場合、前記第1記録部に記録された音楽コンテンツを前記第2記録部に記録する。
【0021】
このような構成によれば、RAMに一時記録された音楽コンテンツと同じ音楽コンテンツのデータが記録部であるハードディスク部に既に記録されている場合には、重複して記憶しないようにすることができる。
【0022】
請求項2にかかる発明においては、請求項1にかかる発明において、前記音楽情報特定手段は、音楽情報送受信部および特徴抽出部を有し、該音楽情報送受信部は、前記特徴抽出部により抽出された前記放送受信部で受信中の音楽コンテンツの特徴部分をサーバに送信し、前記サーバから当該音楽コンテンツの曲名を含む音楽情報を受信し、前記制御部は、当該音楽コンテンツの曲名に基づいて前記第2記録部に記録済か否かを判別する。
【0023】
このような構成によれば、音楽記録再生装置はサーバから音楽コンテンツの曲名を含む音楽情報を受信し、制御部は、当該音楽コンテンツの曲名に基づいて前記記録部に記録済か否かを判別することができ、RAMに一時記録された音楽コンテンツと同じ音楽コンテンツのデータが記録部であるハードディスク部に既に記録されている場合には、重複して記憶しないようにすることができる。
【0024】
請求項3にかかる発明においては、請求項1にかかる発明において、前記音楽情報特定手段は、音楽情報解析手段を有し、前記第1記録部に記録された音楽コンテンツの周波数特性に基づいて該音楽コンテンツを特定し、前記制御部は当該音楽コンテンツの前記周波数特性に基づいて、前記第2記録部に記録済か否かを判別する。
【0025】
このような構成によれば、RAMに記録された音楽コンテンツの周波数特性に基づいて該音楽コンテンツを特定し、前記制御部は当該音楽コンテンツの前記周波数特性に基づいて、前記録部に記録済か否かを判別することができ、RAMに一時記録された音楽コンテンツと同じ音楽コンテンツのデータが記録部であるハードディスク部に既に記録されている場合には、重複して記憶しないようにすることができる。
【0026】
請求項4にかかる発明においては、請求項1にかかる発明において、前記音楽情報特定手段は、曲名検出部を含む音楽情報解析手段を有し、前記音楽情報解析手段は、前記放送受信部で受信中の音楽コンテンツの特徴部分を抽出し、当該特徴部分に基づいて前記音楽コンテンツの曲名を特定し、前記制御部は、当該音楽コンテンツが前記第2記録部に記録済である場合、前記第1記録部に記録された音楽コンテンツを破棄し、当該音楽コンテンツが前記第2記録部に記録されていない場合、前記第1記録部に記録された音楽コンテンツを前記第2記録部に記録する。
【0027】
このような構成によれば、音楽情報解析手段は、前記放送受信部で受信中の音楽コンテンツの特徴部分を抽出し、当該特徴部分に基づいて前記音楽コンテンツの曲名を特定するから、制御部は、当該音楽コンテンツの曲名に基づいて前記記録部に記録済か否かを判別することができ、RAMに一時記録された音楽コンテンツと同じ音楽コンテンツのデータが記録部であるハードディスク部に既に記録されている場合には、重複して記憶しないようにすることができる。
【0028】
請求項5にかかる発明においては、請求項1ないし請求項4にかかる音楽記録再生装置において、前記音楽記録再生装置は、現在位置検出部と、道路をノードとノード間を接続するリンクで表現した道路データを記憶する地図記憶部と、前記道路データに基づいて経路探索を行うナビ制御部と、を備え、ナビ制御部が経路探索した案内経路に基づいて経路案内するナビゲーション機能を有し、前記リンクデータは、各リンク毎にそのリンクで受信可能な放送局のデータをリンクの属性情報に含み、経路案内中に前記放送受信部で受信中の音楽コンテンツを前記第1記録部に記録する際、前記ナビ制御部は、前記道路データを参照し、案内中の経路の前方のリンクに前記受信中の放送を受信できないリンクが存在する場合、前記受信中の放送を受信できるリンクを用いて経路を再探索する。
【0029】
このような構成によれば、経路前方に受信中の放送局の受信ができないリンクが存在する場合、受信可能なリンクを抽出して経路を再探索して案内経路を変更すれば、受信中の放送を中断することなく、移動を続けることができるようになる。
【0030】
請求項6にかかる発明においては、請求項1ないし請求項4にかかる音楽記録再生装置において、前記音楽記録再生装置は、現在位置検出部と、道路をノードとノード間を接続するリンクで表現した道路データを記憶する地図記憶部と、前記道路データに基づいて経路探索を行うナビ制御部と、を備え、ナビ制御部が経路探索した案内経路に基づいて経路案内するナビゲーション機能を有し、リンクデータは、各リンク毎にそのリンクで受信可能な放送局のデータをリンクの属性情報に含み、経路案内中に前記放送受信部で受信中の音楽コンテンツを前記記録部に記録する際、前記ナビ制御部は、前記道路データを参照し、案内中の経路の前方のリンクに前記受信中の放送を受信できないリンクが存在する場合、前記経路上で停車すべき時間を算出して案内する。
【0031】
このような構成によれば、経路前方に受信中の放送局の受信ができないリンクが存在する場合、経路上で停車すべき時間を算出して案内すれば、受信中の放送を中断することなく、移動を続けることができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための音楽記録再生装置を例示するものであって、本発明をこの音楽記録再生装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の音楽記録再生装置にも等しく適用し得るものである。なお、以下の実施例においては、音楽記録再生装置がナビゲーション機能を有する複合装置である場合を例に本発明を詳細に説明する。
【実施例1】
【0033】
図1は本発明の実施例にかかるナビゲーション機能を有する音楽記録再生装置の詳細な構成を示すブロック図である。以下、音楽記録再生装置をナビゲーション装置1として説明する。ナビゲーション装置1は、機能自動車等の車両のダッシュボード上に載置されることにより車載用として使用されるだけでなく、車両から取外されユーザが携帯し使用できるタイプのものであってもよい。また、このナビゲーション装置1は、AM放送やFM放送に対応したラジオ放送受信機能などを併せ持ったナビゲーション装置である。
【0034】
ナビゲーション装置1は、図1に示すように、制御手段10、ラジオ放送受信部11、RAM12、地図記憶部13、記録部としてのハードディスク部14、音楽情報特定手段である音楽情報送受信部15、表示部16、操作部17、スピーカ18、アンテナ19、ナビ制御部20、現在位置検出部21などを備えて構成されている。
【0035】
制御手段10は、CPU、ROMおよびRAM12からなるプロセッサで構成され、ROMに記録された制御プログラムに従ってナビゲーション装置1の各部の動作を制御するものである。ラジオ放送受信部11は、アンテナ19を介して放送局からの放送電波を受信する。ナビ制御部20は経路探索および経路案内などのナビゲーション機能の制御を司る。ラジオ放送の受信とナビゲーション機能の実行は操作部17の操作により行われる。
【0036】
ナビゲーション機能の実行中にラジオ放送の受信を行うこともできるが、その場合、表示部16は、操作部17による操作、または、自動切換えにより何れかの機能で用いられる表示画面が表示される。例えば、ナビゲーション機能にかかわる画面としては、経路探索条件の設定画面や地図画像および案内経路の画像が表示される。ラジオ放送受信時の画像としては、放送局を選局するための選局画面や、音量調整や音響効果の設定画面などが表示される。
【0037】
現在位置検出部21は、例えばGPS受信機等で構成され、地球上空を周回している複数のGPS衛星からの時刻情報を含む電波を受信し、それをもとに現在位置情報を算出するものである。
【0038】
さらに、現在位置検出部21は距離センサや方位センサを使用するようにしてもよい。この場合、車両の走行距離と走行方位とをそれぞれ検出し、これらの値を基準位置に対して積算することによって現在位置を求める。この現在位置検出方法は、GPS受信と組み合わせることで、GPS電波を受信できないトンネル内や、誤差が生じやすい高層ビル街において効果を発揮する。
【0039】
地図記憶部13は、各道路の交差点や分岐点などの結節点をノードとし、それぞれのノード間を結ぶ経路をリンクとした道路ノードデータ(ノードデータ)と道路リンクデータ(リンクデータ)を含む道路データを記憶する。道路ノードデータには、道路ノードの番号、位置座標、接続リンク本数、交差点名称などが含まれる。また、道路リンクデータには起点および終点となる道路ノードの番号、道路種別、リンク長(リンクコスト)、所要時間、車線数、車道幅などが含まれる。道路リンクデータにはさらに、リンク属性として橋、トンネル、踏切、料金所などのデータが付与される。道路種別は、高速道路や有料道路の別および国道や都道府県道などの別を含む情報である。
【0040】
地図記憶部13は、さらに海岸線、湖沼、河川形状などの水系データ、行政境界データ、施設の位置、形状、名称を含む施設データからなる背景データを記憶している。
【0041】
また、地図記憶部13には、道路データや背景データの他、地図画像を見やすく表示するためにベクター形式で記憶された地図画像データを含んでいてもよい。
【0042】
これらの道路データと背景データおよび地図画像データは、ナビゲーション装置1を使用する際に、図示しない表示制御手段によってナビゲーション装置1の現在位置を含む所定範囲の地図が地図記憶部13から抽出され、現在位置を示す現在位置マークや案内経路の画像が重ね合わされて表示部16に表示される。また、ナビ制御部20は、経路案内中に現在位置が交差点や分岐点など案内を要する地点に到達すると、右折、左折、直進などの案内をスピーカ18から音声出力する。
【0043】
ナビ制御部20は、ユーザによって出発地や目的地が指定されると、地図記憶部13に記憶されている道路データを参照し、出発地から目的地に至る最適経路を探索し、案内経路データを作成するものである。この最適経路の探索は、現在位置またはユーザによって指定された出発地に対応する道路ノードからユーザによって指定された目的地に対応する道路ノードまでに至るリンクとノードをダイクストラ法などの各種の手法によって探索し、リンク長(リンクコスト)や所要時間などを累積し、総リンク長または総所要時間などが最短となる経路を案内経路とし、当該経路に属する道路ノードやリンクを案内経路データとして提供するものである。
【0044】
表示部16は図示しない表示制御手段により、地図上で現在位置を表示する際や、経路案内を行っている際、さらにユーザが所定の位置と縮尺を指定した場合などに、所定範囲の道路データや背景データ、地図画像データを選択し、現在位置を示すアイコン(現在位置マーク:自車位置マーク)や走行道路の軌跡や案内経路などを示す画像、さらには種々の案内解説などの画像を重ね合わせて合成し、表示部16に表示できるデータを作成する。
【0045】
ラジオ放送受信部11はアンテナ19を介して放送電波を受信する。受信している放送のコンテンツが音楽である場合、RAM12に一時記録する。RAM12に一時記録した音楽コンテンツは記憶部であるハードディスク部14に記録(録音)することができる。
【0046】
また、音楽コンテンツを特定するための音楽情報特定手段である音楽情報送受信部15は、記録中の音楽コンテンツの楽曲を特定するためのデータ(楽曲の先頭やサビの部分)を検出して図示しない情報サーバに送る。サーバは送られた音楽データを解析して楽曲を特定し、その楽曲の曲名や収録時間を算出してナビゲーション装置に送信する。楽曲の解析は、例えば、上記の特許文献2に開示されている技術を適用することができる。楽曲が特定できない場合サーバはエラー情報をナビゲーション装置に送信する。
【0047】
音楽情報送受信部15はRAM12に記録している楽曲の曲名をサーバから受信すると、制御部10は、記録部であるハードディスク部14に曲名と対応付けて音楽コンテンツを記録する。その際、制御部10は、音楽情報送受信部15が受信した音楽コンテンツの曲名に基づいてハードディスク部14に記録された音楽コンテンツの曲名をサーチし、RAM12からハードディスク部14に記録しようとしている音楽コンテンツの曲名と同じ曲名の音楽コンテンツが既にハードディスク部14に記録済であるか否かを検出する。
【0048】
制御部10は、ハードディスク部14に同じ曲名の音楽コンテンツが記録されていれば、RAM12に一時記録された音楽コンテンツを破棄し、ハードディスク部14への記録を行わない。ハードディスク部14に同じ曲名の音楽コンテンツが記録されていなければ、RAM12に一時記録された音楽コンテンツを曲名と対応付けてハードディスク部14に記録する。従って、RAM12に一時記録された音楽コンテンツと同じ音楽コンテンツのデータがハードディスク部14に既に記録されている場合には、重複して記憶しないようにすることができる。
【0049】
ハードディスク部14に記録された音楽コンテンツは、その曲名の一覧を表示部16に表示し、ユーザが曲名を選択すると、ハードディスク部14に記録された音楽コンテンツの中から該当する曲名の音楽コンテツが読み出し、再生出力することができる。
【0050】
図2は、本発明の実施例1にかかるナビゲーション装置1の動作手順を示すフローチャートである。ナビゲーション装置1においてナビ制御部20は、経路探索を行い、指定された目的地までの経路を探索し経路案内を実行中であってもよい。そして、ラジオ放送受信部11は所望の放送局の音楽コンテンツを含む放送を受信しているものとする。
【0051】
ステップS101の処理で操作部17の操作により音楽放送に含まれる音楽コンテンツの記録開始の指示がなされると、音楽情報送受信部15はステップS102の処理で音楽部分のデータを切り出し、ステップS103の処理でRAM12に一時記録する。次に、音楽情報送受信部15は、音楽の先頭部分または特徴部分を抽出し、図示しないサーバに送信する(ステップS104)。
【0052】
図3は、音楽コンテンツの解析処理を行うサーバ(図示せず)の処理手順を示すフローチャートである。サーバはナビゲーション装置1から音楽の先頭部分または特徴部分のデータを受信すると、ステップS201の処理でデータを解析して音楽(楽曲)の曲名、収録時間(演奏時間)を特定する。次いでサーバは、ステップS202の処理で音楽を特定できたか否かを判別し、特定できなかったらナビゲーション装置1にエラー情報を送信する(ステップS204)。音楽が特定できたら、ステップS203の処理に進み、解析により得られた音楽の曲名、収録時間をナビゲーション装置1に送信して処理を終了する。
【0053】
再び図2に示すフローチャートに戻ると、ステップS105の処理で、音楽情報送受信部15がサーバから音楽の曲名、収録時間を受信すると、RAM12に記録している音楽コンテンツのデータにその曲名、収録時間のデータを対応付けて記録する(ステップS106)。そしてステップS107の処理でハードディスク部14に既に記録されている音楽コンテンツのリストの曲名を比較し、同じ曲名の音楽コンテンツが記録されているか否かを判別する(ステップS108)。
【0054】
ハードディスク部14に同じ曲名の音楽コンテンツが記録されていれば、制御部10は、ステップS110の処理でRAM12に一時記録された音楽コンテンツを破棄(RAM12をクリア)し、ハードディスク部14への記録を行わない。ハードディスク部14に同じ曲名の音楽コンテンツが記録されていなければ、RAM12に一時記録された音楽コンテンツを曲名と対応付けてハードディスク部14に記録する(ステップS109)。
【0055】
以上の処理を完了すると、制御部10はステップS111で音楽の記録の終了指示があったかを判別し、終了指示があればステップS101の処理に戻り、終了指示があれば制御部10は処理を終了する。このような処理によれば、受信中の放送から音楽コンテンツを記録する際、同じ音楽コンテンツを重複記録することがない。
【0056】
地図データの各リンクデータは前述したように属性情報を持つ。本実施例のナビゲーション装置においては、属性情報に更に、各リンク上で受信可能な放送局(送信局)のデータが記憶されている。従って、ラジオ放送受信中の放送局と案内経路上のリンクの属性データに記憶されている放送局とを比較すると、案内経路上で受信中の放送を継続受信できるか否かを判別することができる。
【0057】
図4は、リンクに付加される属性情報の一例を示す図である。図4に示すように各リンクには、受信可能な放送局の情報が属性情報として記憶されている。例えば、リンクL00では放送局A0、B0・・の放送電波の受信が可能であり、リンクL0Nでは放送局A1、B1・・の放送電波の受信が可能である。これにより車両がどのリンクに到達した時にどの放送局の放送電波の受信が可能かを判別することができる。従って、リンクの属性情報に記録されていない放送局の放送電波は当該リンクでは受信できないことがわかる。
【0058】
このようなリンクデータに従って、経路案内中の経路の前方のリンクの属性情報を判別して、経路前方に受信中の放送局の受信ができないリンクが存在する場合、車両の移動速度に基づいてそのリンクまでの移動時間を算出し、記録中へ音楽の演奏時間(収録時間)と比較し、演奏時間内にそのリンクに到達する場合、経路途中における停車時間を求めて案内する。利用者が案内経路の途中で指示された時間停車すれば、音楽の記録が途切れることはない。
【0059】
また、このようなリンクデータに従って、経路案内中の経路の前方のリンクの属性情報を判別して、経路前方に受信中の放送局の受信ができないリンクが存在する場合、受信可能なリンクを抽出して経路を再探索して案内経路を変更すれば、ナビゲーション装置において受信中の放送を中断することなく、移動を続けることができる。あるいは、経路上で停車すべき時間を算出して案内すれば、ナビゲーション装置において受信中の放送を中断することなく、移動を続けることができる。
【実施例2】
【0060】
上記実施例1においては音楽データをサーバに送り、曲名や収録時間の解析をサーバで行い、その結果をナビゲーション装置1が受信する構成を説明したが、ナビゲーション装置1に音楽の解析機能を備える構成であってもよい。図5は、本発明の実施例2にかかるナビゲーション装置1の構成を示す図であり、ナビゲーション装置1が音楽情報解析部25を備えたものである。
【0061】
図5に示す実施例2のナビゲーション装置1おいて、実施例1のナビゲーション装置1(図1参照)と異なる点は、図5のナビゲーション装置1が、図1のナビゲーション装置1における音楽情報送受信部15にかわりに音楽情報特定手段である音楽情報解析部25を備えた点である。その他の構成要素は、図1に示すナビゲーション装置1の構成と同様であり、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明は重複するため省略する。
【0062】
ラジオ放送受信部11はアンテナ19を介して放送電波を受信する。受信している放送のコンテンツが音楽である場合、RAM12に一時記録する。音楽情報解析部25は、曲名検出部を備え、実施例1において説明したサーバと同様の機能を有し、RAM12に記録する音楽コンテンツのデータから、記録中の音楽コンテンツの楽曲を特定するためのデータ(楽曲の先頭やサビの部分)を検出する。そして音楽情報解析部25はその音楽データを解析して楽曲を特定し、その楽曲の曲名を特定し、またその収録時間を算出する。
【0063】
制御部10は、音楽情報送解析受信部25が解析した音楽コンテンツの曲名に基づいてハードディスク部14に記録された音楽コンテンツの曲名をサーチし、RAM12からハードディスク部14に記録しようとしている音楽コンテンツの曲名と同じ曲名の音楽コンテンツが既にハードディスク部14に記録済であるか否かを検出する。
【0064】
ハードディスク部14に同じ曲名の音楽コンテンツが記録されていれば、制御部10は、RAM12に一時記録された音楽コンテンツを破棄し、ハードディスク部14への記録を行わない。ハードディスク部14に同じ曲名の音楽コンテンツが記録されていなければ、RAM12に一時記録された音楽コンテンツを曲名と対応付けてハードディスク部14に記録する。
【0065】
図6は、本発明の実施例2にかかるナビゲーション装置1の動作手順を示すフローチャートである。図6のステップS301〜ステップS303、ステップ306〜ステップS311の処理は、図2のステップS101〜ステップS103、ステップ106〜ステップS111の処理に相当する処理である。図6に示す手順のステップS304とステップ305の処理が、図2に示す手順のステップS104とステップS105の処理と異なる。
【0066】
図2においては音楽コンテンツの特徴部分のデータを抽出してサーバに送り(ステップS104)、サーバから曲名や収録時間などの解析結果を受信する(ステップS105)ものであったが、図6においてはサーバの処理を音楽情報解析部25が行っている。すなわち、ステップS304の処理で音楽情報解析部25は、音楽の先頭部分または特徴部分のデータを抽出してこのデータを解析し、ステップS305の処理で音楽(楽曲)の曲名、収録時間(演奏時間)を特定する。音楽が特定できたらステップS306の処理に進む。なお、この時、音楽を特定できなければエラー情報を表示して処理を終了する。ステップS306以降の処理は、図2のステップ106以降の処理と同様である。
【0067】
すなわち、ステップS305の処理で、音楽情報解析部25が音楽の曲名、収録時間を受信特定すると、RAM12に記録している音楽コンテンツのデータにその曲名、収録時間のデータを対応付けて記録する(ステップS306)。そしてステップS307の処理でハードディスク部14に既に記録されている音楽コンテンツのリストの曲名を比較し、同じ曲名の音楽コンテンツが記録されているか否かを判別する(ステップS308)。
【0068】
ハードディスク部14に同じ曲名の音楽コンテンツが記録されていれば、制御部10は、RAM12に一時記録された音楽コンテンツを破棄し、ハードディスク部14への記録を行なわずにステップS310の処理に進む。ハードディスク部14に同じ曲名の音楽コンテンツが記録されていなければ、RAM12に一時記録された音楽コンテンツを曲名と対応付けてハードディスク部14に記録する(ステップS309)。
【0069】
以上の処理を完了すると、制御部10はステップS310の処理でRAM12に記録された音楽コンテンツのデータを破棄(RAM12をクリア)する。ステップS311で音楽の記録の終了指示があったかを判別し、終了指示があればステップS301の処理に戻り、終了指示があれば制御部10は処理を終了する。
【実施例3】
【0070】
上記の実施例1、実施例2においては、サーバまたは音楽情報解析部が音楽データを抽出して曲名や収録時間を特定する構成を述べたが、曲名を特定することなくRAM12に記録した音楽コンテンツのデータと、ハードディスク部14に記録済の音楽コンテンツのデータの周波数特性を比較し、同じ曲が既にハードディスク部14に記録済であるか否かを検出する方法を採ることもできる。
【0071】
図7は、このような方法を採る実施例3にかかるナビゲーション装置1における処理手順を示すフローチャートである。ラジオ放送受信部11は所望の放送局の音楽コンテンツを含む放送を受信しているものとする。
【0072】
ステップS401の処理で操作部17の操作により音楽放送に含まれる音楽コンテンツの記録開始の指示がなされると、音楽情報送受信部15はステップS402の処理で音楽部分のデータを切り出し、ステップS403の処理でRAM12に一時記録する。次に、音楽情報送受信部15は、ステップS404の処理で、音楽部分のデータの周波数特性を解析する。
【0073】
次いで、制御部10はハードディスク部14に既に記録されている音楽コンテンツのデータの周波数特性と比較し(ステップS405)、ステップS406の処理でハードディスク部14に同じ周波数特性の音楽コンテンツのデータが記録されているか判別する。ハードディスク部14に同じ周波数特性の音楽コンテンツのデータあれば、制御部10は、RAM12に一時記録された音楽コンテンツを破棄し、ハードディスク部14への記録を行なわず、ステップS408の処理に進む。
【0074】
ハードディスク部14に同じ周波数特性曲名のコンテンツが記録されていなければ、RAM12に一時記録された音楽コンテンツをハードディスク部14に記録する(ステップS407)。その際、音楽コンテンツと周波数特性データと対応付けて記録しておけば、ハードディスク部14に記録された音楽コンテンツの周波数特性比較に用いることができる。
【0075】
以上、詳細に説明したように、本発明にかかる音楽記録再生装置によれば、RAM12に一時記録された音楽コンテンツと同じ音楽コンテンツのデータがハードディスク部14に既に記録されている場合には、重複して記憶しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の実施例1にかかる音楽記録再生装置のブロック構成図を示す。
【図2】本発明の実施例1にかかる音楽記録再生装置における処理手順を示すフローチャートである。
【図3】音楽コンテンツの解析処理を行うサーバの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】リンク属性情報の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施例2にかかる音楽記録再生装置のブロック構成図を示す。
【図6】本発明の実施例2にかかる音楽記録再生装置における処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施例3にかかる音楽記録再生装置における処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0077】
1 : 音楽記録再生装置(ナビゲーション装置)
10: 制御手段
11: ラジオ放送受信部(放送受信部)
12: RAM
13: 地図記憶部
14: 記録部(ハードディスク部)
15: 音楽情報送受信部(音楽情報特定手段)
16: 表示部
17: 操作部
18: スピーカ
19: アンテナ
20: ナビ制御部
21: 現在位置検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送を受信する放送受信部と、前記受信した放送の音楽コンテンツを一時記録する第1記録部と、該第1記録部に一時記録された音楽コンテンツを記録する第2記録部と、前記第1記録部に一時記録された音楽コンテンツを前記第2記録部に記録する制御部と、音楽コンテンツを特定する音楽情報特定手段と、を備え、
前記放送受信部で受信中の音楽コンテンツを前記第1記録部に記録し、前記音楽情報特定手段は該第1記録部に記録された音楽コンテンツを特定し、前記制御部は、当該音楽コンテンツが前記第2記録部に記録済である場合、前記第1記録部に記録された音楽コンテンツを破棄し、当該音楽コンテンツが前記第2記録部に記録されていない場合、前記第1記録部に記録された音楽コンテンツを前記第2記録部に記録することを特徴とする音楽記録再生装置。
【請求項2】
前記音楽情報特定手段は、音楽情報送受信部および特徴抽出部を有し、該音楽情報送受信部は、前記特徴抽出部により抽出された前記放送受信部で受信中の音楽コンテンツの特徴部分をサーバに送信し、前記サーバから当該音楽コンテンツの曲名を含む音楽情報を受信し、前記制御部は、当該音楽コンテンツの曲名に基づいて前記第2記録部に記録済か否かを判別することを特徴とする請求項1に記載の音楽記録再生装置。
【請求項3】
前記音楽情報特定手段は、音楽情報解析手段を有し、前記第1記録部に記録された音楽コンテンツの周波数特性に基づいて該音楽コンテンツを特定し、前記制御部は当該音楽コンテンツの前記周波数特性に基づいて、前記第2記録部に記録済か否かを判別することを特徴とする請求項1に記載の音楽記録再生装置。
【請求項4】
前記音楽情報特定手段は、曲名検出部を含む音楽情報解析手段を有し、前記音楽情報解析手段は、前記放送受信部で受信中の音楽コンテンツの特徴部分を抽出し、当該特徴部分に基づいて前記音楽コンテンツの曲名を特定し、前記制御部は、当該音楽コンテンツが前記第2記録部に記録済である場合、前記第1記録部に記録された音楽コンテンツを破棄し、当該音楽コンテンツが前記第2記録部に記録されていない場合、前記第1記録部に記録された音楽コンテンツを前記第2記録部に記録することを特徴とする請求項1に記載の音楽記録再生装置。
【請求項5】
前記音楽記録再生装置は、現在位置検出部と、道路をノードとノード間を接続するリンクで表現した道路データを記憶する地図記憶部と、前記道路データに基づいて経路探索を行うナビ制御部と、を備え、ナビ制御部が経路探索した案内経路に基づいて経路案内するナビゲーション機能を有し、前記リンクデータは、各リンク毎にそのリンクで受信可能な放送局のデータをリンクの属性情報に含み、
経路案内中に前記放送受信部で受信中の音楽コンテンツを前記第1記録部に記録する際、前記ナビ制御部は、前記道路データを参照し、案内中の経路の前方のリンクに前記受信中の放送を受信できないリンクが存在する場合、前記受信中の放送を受信できるリンクを用いて経路を再探索することを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の音楽記録再生装置。
【請求項6】
前記音楽記録再生装置は、現在位置検出部と、道路をノードとノード間を接続するリンクで表現した道路データを記憶する地図記憶部と、前記道路データに基づいて経路探索を行うナビ制御部と、を備え、ナビ制御部が経路探索した案内経路に基づいて経路案内するナビゲーション機能を有し、前記リンクデータは、各リンク毎にそのリンクで受信可能な放送局のデータをリンクの属性情報に含み、
経路案内中に前記放送受信部で受信中の音楽コンテンツを前記第1記録部に記録する際、前記ナビ制御部は、前記道路データを参照し、案内中の経路の前方のリンクに前記受信中の放送を受信できないリンクが存在する場合、前記経路上で停車すべき時間を算出して案内することを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の音楽記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−120132(P2009−120132A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−298794(P2007−298794)
【出願日】平成19年11月19日(2007.11.19)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】