説明

1−ヘキセンの製造方法

【課題】エチレンより1−ヘキセンを製造する場合に、副生ポリマー量を低減する製造方法を提供する。
【解決手段】下記工程を有する1−ヘキセンの製造方法。工程1:式(1−3)に代表される遷移金属錯体と有機アルミニウム化合物とを接触させる触媒成分の調製工程工程2:更に、ホウ素化合物とを接触させて得られる触媒の存在下、エチレンを三量化させる工程


〜Rはメチル基、R〜R21は水素又はメチル基、X〜Xは塩素又はメチル基、Jはケイ素、Mはチタン


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記工程1及び2を有する1−ヘキセンの製造方法。
工程1:下記一般式(1−1)〜(1−3)のいずれかで表される遷移金属錯体と下記化合物(A)とを、エチレンの非存在下で接触させる触媒成分の調製工程
工程2:工程1で得られた触媒成分と下記化合物(B)とを接触させて得られる触媒の存在下、エチレンを三量化させる工程
一般式(1−1)

一般式(1−2)

一般式(1−3)

[式中、Mは元素周期律表の第4族の遷移金属原子を表し、Jは炭素原子またはケイ素原子を表し、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、X、X及びXは、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R22(3つのR22はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR22にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R23(2つのR23はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR23にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
10およびR11は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R22(3つのR22はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR22にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R23(2つのR23はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR23にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
またはR、R、R及びRのうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R、R、R、R及びRのうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R12、R13、R14、R15及びR16のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R17、R18、R19、R20及びR21のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R10及びR11は結合してそれらが結合しているJと一緒になって環を形成していてもよい。]

化合物(A):一般式 (EAl(G)3−aで表される有機アルミニウム化合物
(式中、Eは、炭素原子数2〜8のハイドロカルビル基を表し、Gは、水素原子またはハロゲン原子を表し、aは1〜3の整数を表す。Eが複数ある場合、複数のEは互いに同じであっても異なっていてもよい。Gが複数ある場合、複数のGは互いに同じであっても異なっていてもよい。)

化合物(B):下記化合物(B1)、(B2)および(B3)からなる化合物群から選ばれる1種以上のホウ素化合物
(B1):一般式 BQで表されるホウ素化合物
(B2):一般式 T(BQで表されるボレート化合物
(B3):一般式 (L−H)(BQ1011で表されるボレート化合物
(式中、Bは3価の原子価状態のホウ素原子を表し、Q、Q、Q、Q、Q、Q、Q、Q、Q、Q10およびQ11は、それぞれ同一または相異なり、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素原子数1〜20のハイドロカルビル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素原子数1〜20のハイドロカルビルシリル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基またはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素原子数2〜20のジハイドロカルビルアミノ基を表し、Tは無機または有機のカチオンを表し、(L−H)はブレンステッド酸を表す。)
【請求項2】
、X及びXがハロゲン原子である請求項1に記載の1−ヘキセンの製造方法。
【請求項3】
、X及びXがハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基である請求項1に記載の1−ヘキセンの製造方法。
【請求項4】
Mがチタン原子である請求項1〜3のいずれかに記載の1−ヘキセンの製造方法。
【請求項5】
Jがケイ素原子である請求項1〜4のいずれかに記載の1−ヘキセンの製造方法。

【公開番号】特開2012−224617(P2012−224617A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−71307(P2012−71307)
【出願日】平成24年3月27日(2012.3.27)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】