1つまたは複数の発光体を有する照明デバイス、およびその製作方法
少なくとも1つの固体発光デバイスを含むモノリシックダイと、このダイの発光領域の一部分を覆う少なくとも第1の発光体とを備える光放射源。いくつかの実施形態では、少なくとも第2の発光体がダイ上に形成される。第1の発光体は、第1のパターンの発光体の一部分であることがあり、および/または、第2の発光体は、第2のパターンの発光体の一部分であることがある。第1の発光体と第2の発光体は、蛍光物質、サイズ、形および/または蛍光物質の濃度の点で異なることがある。発光体は、完全にまたは部分的に重なることがあり、または全く重ならないことがある。いくつかの実施形態は、それぞれの固体発光デバイスを電気的に接続するための電気相互接続を備える。また、光放射源は、各々発光デバイスのグループおよび少なくとも1つの発光体を含むユニットセルを備える。光放射源を製作する方法は、少なくとも1つの発光体をモノリシックダイに選択的に塗布することを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の内容は、光放射源に関し、より詳細には、照明用途で使用するのに適した光放射源に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
この出願は、2007年10月26日に出願された米国特許仮出願第60/982,900号明細書の恩典を請求し、この明細書の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
蛍光体を利用して光を1つの波長から他の波長に変換する発光ダイオードデバイスは、よく知られている。例えば、YAG:Ceなどの黄色蛍光体の付いた青色発光ダイオードデバイスは、白色光を生成するために利用される。しかし、そのような光は、一般的には、比較的小さな演色指数(CRI)および比較的高い相関色温度(CCT)を有している。光のCCTが、「暖白色」光、例えば3500KのCCTを生成するように減少するときに、一般的には、発光ダイオードデバイス/蛍光体システムの効率は減少する。ストークス損失のために、および暖白色発光ダイオードデバイスは、一般的には多数の蛍光体を使用し、1つの蛍光体の出力の1つの他のもの(または、複数の他のもの)によるいくらかの吸収があるために、そのようなことになる。また、より低い効率は、追加の蛍光体のより低い量子効率の結果であることがある。例えば、YAG蛍光体などの黄色蛍光体は、一般的には、光を青色波長から黄色波長に変換することに関して比較的高い量子効率を有している。対照的に、赤色蛍光体は、一般的には、変換の効率が良くない。したがって、発光ダイオードデバイスを含む暖白色光放射源は、発光ダイオードデバイスを含むより低い色温度の白色光放射源よりも効率が低い傾向がある。
【0004】
発光ダイオードデバイスからの白色光の生成を改善しようとする取り組みのほかに、より大きなデバイスまたは相互接続デバイスを形成することによって発光ダイオードを改善することに、様々な取り組みが向けられている。例えば、
特許文献1は、発光ダイオードデバイスのクラスタパッケージングを記載し、
特許文献2は、広スペクトル発光デバイス、および広スペクトル発光デバイスを製作するための方法およびシステムを記載し、
特許文献3は、高抵抗基板上に形成されたモノリシック直列/並列発光ダイオードデバイスアレイを記載し、
特許文献4は、AC電流から光を生成するためにヘッダおよび逆並列接続発光ダイオードを有する電子デバイスを記載し、
特許文献5は、多チップ半導体発光ダイオードデバイス組立品を記載し、
特許文献6、7および8は、各々、高ACまたはDC電圧で直接使用するように作られた単一チップ集積発光ダイオードデバイスを記載し、
特許文献9は、高駆動電圧および小駆動電流で動作する発光デバイスを記載し、
特許文献10は、同じ基板上に形成された複数の窒化物半導体層を記載し、これらの層は電気的に互いに分離され、各窒化物半導体層は、導電性ワイヤと電気的に接続されており、
特許文献11は、2以上の発光ダイオードデバイスを同じ半導体基板上に形成することを記載し、
特許文献12は、微小フットプリント薄型白色発光ダイオードデバイス用のウェーハレベルパッケージを記載している。
【0005】
「発光ダイオードデバイス」という表現は、本明細書で、基本的な半導体ダイオード構造(すなわち、チップ)のことを言うために使用される。(例えば)電子機器店で販売されている一般に認められた商業的に利用可能な「LED」は、一般的には、いくつかの部品で構成された「パッケージ」デバイスである。これらのパッケージデバイスは、一般的には、特許文献13、14および15に記載されているもののような(ただし、これらに限定されない)半導体をベースにした発光ダイオードデバイスと、様々なワイヤ接続と、発光ダイオードデバイスをカプセル化するパッケージとを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第6,635,503号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2003/0089918号明細書
【特許文献3】米国特許第6,547,249号明細書
【特許文献4】米国特許第7,009,199号明細書
【特許文献5】米国特許第6,885,035号明細書
【特許文献6】米国特許第6,957,899号明細書
【特許文献7】米国特許第7,213,942号明細書
【特許文献8】米国特許第7,221,044号明細書
【特許文献9】米国特許出願公開第2005/0253151号明細書
【特許文献10】日本特許公開第2001−156331号明細書
【特許文献11】日本特許公開第2001−307506号明細書
【特許文献12】米国特許出願公開第2007/0202623号明細書
【特許文献13】米国特許第4,918,487号明細書
【特許文献14】米国特許第5,631,190号明細書
【特許文献15】米国特許第5,912,477号明細書
【特許文献16】米国特許出願第60/753,138号明細書
【特許文献17】米国特許出願第11/614,180号明細書
【特許文献18】米国特許出願第60/794,379号明細書
【特許文献19】米国特許出願第11/624,811号明細書
【特許文献20】米国特許出願第60/808,702号明細書
【特許文献21】米国特許出願第11/751,982号明細書
【特許文献22】米国特許出願第60/808,925号明細書
【特許文献23】米国特許出願第11/753,103号明細書
【特許文献24】米国特許出願第60/802,697号明細書
【特許文献25】米国特許出願第11/751,990号明細書
【特許文献26】米国特許出願第60/839,453号明細書
【特許文献27】米国特許出願第11/843,243号明細書
【特許文献28】米国特許出願第60/857,305号明細書
【特許文献29】米国特許出願第11/936,163号明細書
【特許文献30】米国特許出願第60/851,230号明細書
【特許文献31】米国特許出願第11/870,679号明細書
【特許文献32】米国特許出願第60/885,937号明細書
【特許文献33】米国特許出願第60/982,892号明細書
【特許文献34】米国特許出願第60/986,662号明細書
【特許文献35】米国特許出願第60/982,909号明細書
【特許文献36】米国特許出願第60/986,795号明細書
【特許文献37】米国特許出願第60/752,753号明細書
【特許文献38】米国特許出願第11/613,692号明細書
【特許文献39】米国特許出願第60/798,446号明細書
【特許文献40】米国特許出願第11/743,754号明細書
【特許文献41】米国特許出願第60/809,959号明細書
【特許文献42】米国特許出願第11/626,483号明細書
【特許文献43】米国特許出願第60/809,595号明細書
【特許文献44】米国特許出願第11/755,162号明細書
【特許文献45】米国特許出願第60/844,325号明細書
【特許文献46】米国特許出願第11/854,744号明細書
【特許文献47】米国特許第7,213,940号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
発光ダイオードデバイスを含む光放射源のこれらの進歩にもかかわらず、発光ダイオードデバイスを含む光放射源、および白色光または他の色の光を発光ダイオードデバイスから生成する技術では、依然として改善が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明内容の実施形態は、ダイ上に選択的に塗布された1つまたは複数の発光体(lumiphor)を有する光放射源を提供する。本明細書で使用されるような「ダイ」という表現は、少なくとも1つの発光デバイス(例えば、少なくとも1つの発光ダイオードデバイス)を備える要素のことを言う。例えば、「ダイ」は、単一発光デバイスが取り付けられた基板、または複数の発光デバイスが取り付けられた基板であることがある(さらに、「基板」は、そのような発光デバイスを位置付けすることができる1つまたは複数の表面を提供する任意の1つまたは複数の構造のことを言うことがある)。
【0009】
本発明内容の第1の態様では、光放射源が提供され、本光放射源は、
少なくとも1つの固体発光デバイスを含むモノリシックダイと、
そのダイ上の少なくとも第1の発光体(または、第1の発光体のパターン)と
を備え、第1の発光体(または、第1の発光体のパターン)は、少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第1の部分が第1の発光体(または、第1の発光体のパターン)中へ向けられさらに少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第2の部分が第1の発光体(または、第1の発光体のパターン)中へ向けられないように、モノリシックダイの発光領域の全部未満を覆っている。
【0010】
下で述べられるように、本発明内容は、1つまたは複数の発光体および/またはその発光体の1つまたは複数の表面の任意の数に、例えば、上面、下面、上面と下面の両方、または一般に任意の数の発光体の表面に塗布された発光体パターンを有するダイを各々備える光放射源を包含する(例えば、6つの面を有するダイ、例えば立方体状のダイの場合には、1つまたは複数の発光体が、1から6までの任意の数の面に塗布されることがある)。
【0011】
本発明内容の第1の態様に従ったいくつかの実施形態では、光放射源は、さらに、
ダイ上の少なくとも第2の発光体(または、第2の発光体のパターン)を備え、第2の発光体(または、第2の発光体のパターン)は、光の第1の部分が第2の発光体(または、第2の発光体のパターン)中へ向けられないように第1の発光体(または、第1の発光体のパターン)と実質的に重なっていない。
【0012】
そのような実施形態のいくつかでは、少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第2の部分は、第2の発光体(または、第2の発光体のパターン)中へ向けられる。
【0013】
そのような実施形態のいくつかでは、少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第3の部分は、第1の発光体(または、第1のパターンの発光体)中または第2の発光体(または、第2のパターンの発光体)中へ向けられない。
【0014】
本発明内容の第1の態様に従ったいくつかの実施形態では、光放射源は、
ダイ上の少なくとも第2の発光体(または、第2の発光体のパターン)をさらに備え、第2の発光体の少なくとも一部は、第1の発光体の少なくとも一部(または、第1のパターンの発光体の少なくとも1つ)に重なり、または、第2の発光体のパターンの第2の発光体の少なくとも1つの少なくとも一部が、第1の発光体の少なくとも一部(または、第1のパターンの発光体の少なくとも1つの少なくとも一部)に重なっている。
【0015】
本発明内容の第1の態様に従ったいくつかの実施形態では、少なくとも1つの固体発光デバイスは、単一固体発光デバイスから成る。
【0016】
本発明内容の第1の態様に従ったいくつかの実施形態では、少なくとも1つの固体発光デバイスは、共通基板上に複数の固体発光デバイスを備える。
【0017】
本発明内容の第1の態様に従ったいくつかの実施形態では、少なくとも1つの固体発光デバイスは、発光ダイオードデバイスである単一固体発光デバイスを備える。
【0018】
本発明内容の第1の態様に従ったいくつかの実施形態では、少なくとも1つの固体発光デバイスは、複数の固体発光デバイスを備え、そのうちの少なくとも1つは発光ダイオードデバイスである。
【0019】
複数の発光体が存在する本発明内容に従ったいくつかの実施形態では、発光体は全て互いに似ていることがあり、または、発光体の1つまたは複数は、それ/それらのそれぞれの蛍光物質の点で、それ/それらのそれぞれの発光体濃度(すなわち、単位表面積または単位体積当たりの蛍光物質の量)の点で、それ/それらのそれぞれの形の点で、および/または、それ/それらのそれぞれのサイズの点で、他の複数の発光体(または、他の1つの発光体)と違っていることがある。例示すると、本発明内容に従った光放射源の代表的な実施形態は、ダイ、第1のパターンの発光体、第2のパターンの発光体、第3のパターンの発光体、第4のパターンの発光体、第5のパターンの発光体、および第6のパターンの発光体を備えることがあり、
第1のパターンの発光体は、第1のサイズの第1の形でかつ第1の濃度で第1の蛍光物質を各々含む発光体から成り、
第2のパターンの発光体は、第1のサイズの第1の形でかつ第2の濃度で第1の蛍光物質を各々含む発光体から成り、
第3のパターンの発光体は、第2のサイズの第1の形でかつ第1の濃度で第1の蛍光物質を各々含む発光体から成り、
第4のパターンの発光体は、第1のサイズの第2の形かつ第1の濃度で第1の蛍光物質を各々含む発光体から成り、
第5のパターンの発光体は、第1のサイズの第1の形でかつ第1の濃度で第2の蛍光物質を各々含む発光体から成り、さらに、
第6のパターンの発光体は、第3のサイズの第3の形でかつ第3の濃度で第3の蛍光物質を各々含む発光体から成る。
【0020】
さらに例示すると、本発明内容に従った光放射源の第2の代表的な実施形態は、ダイ、第1のパターンの発光体、第2のパターンの発光体、および第3のパターンの発光体を備えることがあり、
第1のパターンの発光体は、第1のサイズの第1の形でかつ第1の濃度で第1の蛍光物質(例えば、これは緑黄色光を放射する、YAGなど)を各々含む発光体から成り、
第2のパターンの発光体は、第1のサイズの第1の形でかつ第2の濃度で第1の蛍光物質を各々含む発光体から成り、
第3のパターンの発光体は、第1のサイズの第1の形でかつ第2の濃度で第2の蛍光物質(例えば、これは赤色光を放射する)を各々含む発光体から成る。
【0021】
本発明内容の第2の態様では、
共通基板上に複数の固体発光デバイスを含むモノリシックダイと、
その複数の固体発光デバイスの第1のグループの上の第1の発光体であって、第1のグループがその複数の固体発光デバイスの全部よりも少ないものである第1の発光体と、
その複数の固体発光デバイスのそれぞれのものを電気的に接続するための電気相互接続と
を備える光放射源が提供される。
【0022】
本発明内容の第2の態様に従ったいくつかの実施形態では、電気相互接続は、複数の固体発光デバイスを接続して、並列接続固体発光デバイスの直列接続部分集合のアレイにする(すなわち、複数のユニットセル中の固体発光デバイスは、固体発光デバイスの直列接続部分集合のアレイに電気的に接続され、その部分集合の各々が電気的に並列に接続された複数の固体発光デバイスを備えている)。
【0023】
本発明内容の第2の態様に従ったいくつかの実施形態では、放射源は、複数の固体発光デバイスの第2のグループの上に第2の発光体をさらに備え、第2のグループの固体発光デバイスと第1のグループの固体発光デバイスは互いに相容れないものである。本発明内容の第2の態様に従ったいくつかの実施形態では、第2のグループおよび第1のグループは、共に、複数の固体発光デバイスの全部を共通基板上に備える。
【0024】
本発明内容の第2の態様に従ったいくつかの実施形態では、複数の固体発光デバイスの第1のグループは、単独に、並列接続固体発光デバイスの直列接続部分集合の第1のアレイとして接続され、複数の固体発光デバイスの残りのものは、少なくとも、直列接続固体発光デバイスの第2のアレイとして接続される。
【0025】
本発明内容の第2の態様に従ったいくつかの実施形態では、第1のグループと第2のグループは、電気的に並列に接続される。
【0026】
本発明内容の第2の態様に従ったいくつかの実施形態では、第1のグループおよび第2のグループは、個別に制御可能であるように電気的に接続される。
【0027】
本発明内容の第2の態様に従ったいくつかの実施形態では、第1のグループの固体発光デバイスは、複数の固体発光デバイスの全体にわたって分散される。
【0028】
本発明内容の第2の態様に従ったいくつかの実施形態では、光放射源は、複数の固体発光デバイスに電流が流れるとき、白色と知覚される光を生成する。
【0029】
本発明内容の第3の態様では、光放射源が提供され、本光放射源は、
共通基板上に複数の固体発光デバイスを備えるモノリシックダイと、
その複数の固体発光デバイスのそれぞれのものを電気的に接続するための電気接続と、
複数のユニットセルとを備え、各ユニットセルは複数の固体発光デバイスのグループを含み、ユニットセルの各々は、ユニットセル中のグループの固体発光デバイスの全部未満の上に第1の発光体を備える。
【0030】
本発明内容の第3の態様に従ったいくつかの実施形態では、ユニットセルの各々は、第1の発光体がその上に形成されている固体発光デバイス以外の、ユニットセル中の固体発光デバイス上に、第1の発光体と異なる第2の発光体をさらに備える。
【0031】
本発明内容の第3の態様に従ったいくつかの実施形態では、ユニットセルの各々は、第1の発光体がその上に形成されている固体発光デバイスまたは第2の発光体がその上に形成されている固体発光デバイス以外の、ユニットセル中の固体発光デバイス上に、第1の発光体および第2の発光体と異なる第3の発光体をさらに備える。
【0032】
本発明内容の第3の態様に従ったいくつかの実施形態では、複数のユニットセル中の固体発光デバイスは、固体発光デバイスの直列接続部分集合のアレイになるように電気的に接続され、その部分集合の各々は、電気的に並列に接続された複数の固体発光ダイオードを備える。
【0033】
本発明内容の第3の態様に従ったいくつかの実施形態では、第1の蛍光体がその上に形成されている固体発光デバイスは、直列接続部分集合の状態で、第1の蛍光体がその上に形成されていない固体発光デバイスと電気的に並列に接続される。
【0034】
本発明内容の第3の態様に従ったいくつかの実施形態では、光放射源によって生成された光は、白色光として知覚される。
【0035】
本発明内容の第4の態様では、光放射源を製作する方法が提供され、本方法は、
複数の固体発光デバイスを備えるモノリシックダイに少なくとも1つの発光体を、前記ダイの一部だけを覆うように選択的に塗布するステップ
を含む。
【0036】
本発明内容の第4の態様に従ったいくつかの実施形態では、少なくとも1つの発光体を選択的に塗布するステップは、複数の発光体を、ダイの実質的に重ならない複数の部分になるように選択的に塗布する。
【0037】
本発明内容の第4の態様に従ったいくつかの実施形態では、ダイの少なくとも一部は、その上に発光体を有していない。
【0038】
本発明内容の第5の態様では、光放射源を製作する方法が提供され、本方法は、
共通基板上の複数の固体発光デバイスの選ばれたものに少なくとも1つの発光体を選択的に塗布するステップを含み、その選ばれたものは、複数の固体発光デバイスの全部未満を含む。
【0039】
本発明内容の第5の態様に従ったいくつかの実施形態では、少なくとも1つの発光体を選択的に塗布するステップは、
複数の固体発光デバイスの第1のグループの上に第1の発光体を塗布するステップと、
複数の固体発光デバイスの第2のグループの上に第2の発光体を塗布するステップと
を含み、第2のグループおよび第1のグループは互いに相容れないものである。
【0040】
本発明内容の第5の態様に従ったいくつかの実施形態では、選択的に塗布するステップは、発光体のユニットセルの繰返しパターンになるように複数の発光体を複数の固体発光デバイス上に選択的に塗布するステップを含み、そのユニットセルは、複数の発光体の各々がその上に形成されている少なくとも1つの固体発光デバイスを含む。
【0041】
本発明内容の第5の態様に従ったいくつかの実施形態では、本方法は、複数の固体発光デバイスを、並列接続固体発光デバイスの直列接続部分集合のアレイになるように電気的に接続するステップをさらに含む。
【0042】
本発明内容の第6の態様では、光放射源が提供され、本光放射源は、
少なくとも1つの固体発光デバイスを含むモノリシックダイと、
ダイ上の第1の発光体(または、第1の発光体のパターン)と、
ダイ上の第2の発光体(または、第2の発光体のパターン)と
を備え、
少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射された光の第1の部分は、第1の発光体と第2の発光体の両方を通過し、さらに、
少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射された光の第2の部分は、第1の発光体を通過し、第2の発光体を通過しない。
【0043】
本発明内容の第7の態様では、光放射源を製作する方法が提供され、本方法は、
少なくとも1つの固体発光デバイスを備えるモノリシックダイ上に少なくとも第1の発光体(または、第1の発光体のパターン)を選択的に塗布して、初期放射源を形成するステップであって、第1の発光体(または、第1の発光体のパターン)が、モノリシックダイの発光領域の全部未満を覆うステップと、
初期放射源からの光出力を測定する(例えば、放射された光の色を測定する)ステップと、
この測定に基づいて、モノリシックダイ上に少なくとも第2の発光体(または、第2の発光体のパターン)を選択的に塗布して光放射源を形成するステップと
を含む。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】共通基板によって機械的に接続され、かつ選択に塗布された蛍光体を有する多数の発光ダイオードデバイスを備える光放射源を示す上面図である。
【図2】共通基板によって機械的に接続され、かつ選択に塗布された蛍光体を有する多数の発光ダイオードデバイスを備える光放射源を示す上面図である。
【図3A】共通基板によって機械的に接続され、かつ選択に塗布された蛍光体を有する多数の発光ダイオードデバイスを備える光放射源を示す上面図である。
【図3B】共通基板によって機械的に接続され、かつ選択に塗布された蛍光体を有する多数の発光ダイオードデバイスを備える光放射源を示す上面図である。
【図4】共通の基板によって機械的に接続され、かつ選択に塗布された蛍光体を有する多数の発光ダイオードデバイスを備える光放射源を示す上面図である。
【図5】図1から図4までに例示されたようなダイオードの可能な相互接続を示す回路図である。
【図6】図1から図4までに例示されたようなダイオードの可能な代替的相互接続を示す回路図である。
【図7】図1から図4までに例示されたようなダイオードの可能な追加の代替的相互接続を示す回路図である。
【図8】図1から図4までに例示されたものなどの光放射源を実現するための製作ステップを例示する流れ図である。
【図9】モノリシック光源を実現するように、選択的に塗布された蛍光体とサブマウントの組合せが設けられた発光ダイオードデバイスを示す断面模式図である。
【図10】選択的に塗布された蛍光体を有する単一固体発光デバイスを備える光放射源を示す上面図である。
【図11】蛍光体がその上に塗布されたダイを有する光放射源を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本発明の内容は、これから、添付の図面に関して以下でより完全に説明され、図面には、本発明内容の実施形態が示されている。しかし、この発明内容は、本明細書で示される実施形態に限定されるように解釈されるべきでない。それどころか、これらの実施形態は、この開示が徹底的かつ完全であり発明内容の範囲を当業者に完全に伝えるように提供される。全体を通して同様な番号は同様な要素を指す。本明細書で使用されるとき、「および/または」という用語は、関連列挙されたものの1つまたは複数のありとあらゆる組合せを含む。
【0046】
本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態だけを説明する目的のためであり、発明内容の限定を意図していない。本明細書で使用されるとき、単数形「ひとつの」および「その」は、状況がそうでないとはっきりと示さない限り、複数形もまた含むことを意図している。さらに理解されることだろうが、「備える」および/または「備えている」という用語は、この明細書で使用されるとき、陳述された特徴、完全なもの、ステップ、動作、要素、および/または部品の存在を明示するが、1つまたは複数の他の特徴、完全なもの、ステップ、動作、要素、部品、および/またはそれらのグループの存在または追加を除外しない。
【0047】
上で言及されたように、本発明内容の様々な態様は、電子部品(変成器、スイッチ、ダイオード、コンデンサ、トランジスタ、その他)の様々な組合せを含む。当業者は、様々なそのような部品を知っており、アクセスすることができ、さらに、本発明内容に従ってデバイスを作る際に、そのような部品のどれでも使用することができる。その上、当業者は、回路における負荷の要求および他の部品の選択に基づいて、様々な選択肢の中から適切な部品を選ぶことができる。
【0048】
デバイス中の2つの部品が「電気的に接続」されているという本明細書での陳述は、これらの部品間に部品が電気的に存在しないことを意味し、その部品の挿入は、デバイスによって実現される1つまたは複数の機能に大いに影響を及ぼす。例えば、たとえ2つの部品が、デバイスによって実現される1つまたは複数の機能にあまり影響を及ぼさない小さな抵抗器をそれらの間に有していても、それらの部品は、電気的に接続されていると呼ばれることがある(実際、2つの部品を接続するワイヤは、小さな抵抗器とみなすことができる)。同様に、追加の部品を含まないことを除いて全く同じであるデバイスによって実現される1つまたは複数の機能にあまり影響を及ぼさずに、デバイスが追加の機能を行うことができるようにするその追加の電気部品を、たとえ2つの部品がそれらの間に有するとしても、その2つの部品は電気的に接続されていると呼ばれる。同様に、互いに直接接続された、または、回路基板または他の媒体上でワイヤまたはトレースの相対する端に直接接続された2つの部品は、電気的に接続されている。
【0049】
「第1の」、「第2の」などという用語は、様々な要素、部品、領域、層、部分、および/またはパラメータを記述するために本明細書で使用されることがあるが、これらの要素、部品、領域、層、部分、および/またはパラメータは、これらの用語によって限定されるべきでない。これらの用語は、1つの要素、部品、領域、層または部分を他の領域、層または部分と区別するために使用されるだけである。したがって、下で述べられる第1の要素、部品、領域、層または部分は、本発明内容の教示から逸脱することなしに、第2の要素、部品、領域、層または部分と呼ばれるかもしれない。
【0050】
本発明内容に従った実施形態は、本明細書で、本発明内容の理想化実施形態の模式的例示である断面(および/または平面)図に関して説明される。そのようなものとして、例えば製造技術および/または許容誤差の結果として、例示の形からの変化が予想されるべきである。したがって、本発明内容の実施形態は、本明細書で例示された領域の特定の形に限定されるように解釈されるべきでなく、例えば製造に起因する形のずれを含むことになっている。例えば、長方形として例示されまたは説明された打込み領域は、一般的には、丸くなったまたは湾曲した特徴を有している。したがって、図に例示された領域は、本質的に概略であり、それらの形は、デバイスの領域の正確な形を例示することを意図しておらず、さらに本発明内容の範囲を限定することを意図していない。
【0051】
違ったように定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術的および科学的用語を含めて)は、この発明内容が属する当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有している。さらに理解されることだろうが、一般に使用される辞書で定義される用語などの用語は、関連した技術および本開示の背景でのそれらの意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書で明らかにそのように定義されない限り、理想化されたまたは過度に形式的な意味で解釈されないだろう。また、当業者によって理解されることだろうが、他の特徴に「隣接して」配置された構造または特徴についての言及は、隣接した特徴の上に重なるまたは下にある部分を含むことがある。
【0052】
本発明内容の実施形態は、任意の適切な固体発光デバイス構造で利用されることがある。例示の実施形態は、InGaN多量子井戸発光ダイオードデバイス構造に関して説明されるが、任意の他の適切な固体発光デバイス構造が使用されることがあり、例えば、ZnO、ZnTeまたは任意の他のIII族−V族および/またはII族−VI族組合せ、アルミニウム、インジウム、ガリウムおよび燐の任意の二元、三元または四元組合せ、アルミニウム、インジウム、ガリウムおよび窒素の任意の二元、三元または四元組合せ、アルミニウム、ガリウム、インジウムおよび砒素の任意の二元、三元または四元組合せ、または同様なものが、望ましければ、使用されることがある。したがって、本明細書で説明されるように発光材料の多数の別個の面積を形成または転写することができる十分に大きな面積を提供するどんな固体発光デバイス構造でも、本発明内容の実施形態で使用するのに適している可能性がある。
【0053】
様々なそのような固体発光デバイスを、本明細書の教示に従って利用することができる。そのような固体発光デバイスには、無機および有機光放射源があり、それらの放射源の各々の種々異なったものが当技術分野でよく知られている(したがって、そのようなデバイスおよび/またはそのようなデバイスが作られる材料を詳細に説明することは必要でない)。さらに、そのような発光デバイスの出力発光波長は、可視スペクトルから近紫外までから紫外までの範囲のどこかにある可能性がある。
【0054】
2以上の固体光放射源デバイスが存在する場合には、それぞれの固体光放射源デバイスは互いに似ているか、互いに異なるか、任意の組合せかであることがある。
【0055】
適切な固体発光デバイスの代表的な例は、
(1)「Lighting Device」という名称の2005年12月22日に出願された特許文献16(発明者Gerald H. Negley、代理人整理番号931_003PRO)および2006年12月21日に出願された特許文献17、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(2)「Shifting Spectral Content in LEDs by Spatially Separating Lumiphor Films」という名称の2006年4月24日に出願された特許文献18(発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de ven、代理人整理番号931_006PRO)および2007年1月19日に出願された特許文献19、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(3)「Lighting Device」という名称の2006年5月26日に出願された特許文献20(発明者Gerald H. NegleyおよびAntony Paul van de Ven、代理人整理番号931_009PRO)および2007年5月22日に出願された特許文献21、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(4)「Solid State Light Emitting Device and Method of Making Same」という名称の2006年5月26日に出願された特許文献22(発明者Gerald H. NegleyおよびNeal Hunter、代理人整理番号931_010PRO)および2007年5月24日に出願された特許文献23、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(5)「Lighting Device and Method of Making」という名称の2006年5月23日に出願された特許文献24(発明者Gerald H. Negley、代理人整理番号931_011PRO)および2007年5月22日に出願された特許文献25、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(6)「LIGHTING DEVICE AND LIGHTING METHOD」という名称の2006年8月23日に出願された特許文献26(発明者Antony Paul van de Ven およびGerald H. Negley、代理人整理番号931_034PRO)および2007年8月22日に出願された特許文献27、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(7)「LIGHTING DEVICE AND LIGHTING METHOD」という名称の2006年11月7日に出願された特許文献28(発明者Antony Paul van de Ven およびGerald H. Negley、代理人整理番号931_027PRO)および2007年11月7日に出願された特許文献29、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(8)「LIGHTING DEVICE AND METHOD OF MAKING SAME」という名称の2006年10月12日に出願された特許文献30(発明者Gerald H. Negley、代理人整理番号931_041PRO)および2007年10月11日に出願された特許文献31、に記載され、ここにこれらの全体が参照により組み込まれる。
【0056】
本発明内容の実施形態は、発光ダイオードデバイスに関して下で説明されるが、他の固体発光デバイスが、また、本発明内容の代替的実施形態で利用されることがある。例えば、本発明内容の実施形態は、大面積デバイスとして、例えば、半導体基板上に個々のデバイスの集合体を備えるモノリシックダイとして実現されることがある有機または無機発光デバイスで使用するのに適している可能性がある。そのような発光デバイスは、本明細書で、一括して「固体照明デバイス」と呼ばれる。
【0057】
本発明内容のいくつかの実施形態は、蛍光体などの発光体の選択的堆積を使用して、多固体発光デバイス光放射源を実現し、この放射源では、その上に発光ダイオードデバイスが製作されている共通基板上で、発光ダイオードデバイスの少なくともいくつかが、機械的に接続されている。本明細書で使用されるとき、「固体発光デバイス」という用語は、直列構成および/または並列構成で他の発光デバイス構造に別個に電気的に接続することができる個々の固体発光デバイス構造のことを言う。本発明内容に従ったいくつかの実施形態では、多数の固体発光デバイスは、依然として共通基板によって互いに機械的に接続された状態のままであり、個別化されないで、個々に電気的に接続可能な多数の固体発光デバイス構造のモノリシック構造を実現している。そのようなモノリシックの多固体発光デバイス光放射源は、
(1)FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS, SYSTEMS INCORPORATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS AND METHODS OF FABRICATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERSという名称の、同一出願人により同時に出願された特許出願(代理人整理番号931_056NP、発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven)、ここにこの開示はあたかもその全体が示されたかのように参照により本明細書に組み込まれ、並びに、「HIGH VOLTAGE SOLID STATE LIGHT EMITTER」という名称の2007年1月22日に出願された特許文献32(発明者Gerald H. Negley、代理人整理番号931_056PRO)、「FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS, SYSTEMS INCORPORATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS AND METHODS OF FABRICATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS」という名称の2007年10月26日に出願された特許文献33(発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven、代理人整理番号931_056PRO2)、および2007年11月9日に出願された特許文献34(代理人整理番号931_056PRO3)、ここに、これらの全体が、参照にして組み込まれ、および/または、
(2)ILLUMINATION DEVICES USING INTERCONNECTED ARRAYS OF LIGHT EMITTING DEVICES, AND METHODS OF FABRICATING SAMEという名称の同一出願人により同時に出願された特許出願(代理人整理番号931_078NP、発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven)、この開示はあたかもその全体が示されたかのように参照により本明細書に組み込まれ、並びに、「ILLUMINATION DEVICES USING EXTERNALLY INTERCONNECTED ARRAYS OF LIGHT EMITTING DEVICES, AND METHODS OF FABRICATING SAME」という名称の2007年10月26日に出願された特許文献35(発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven、代理人整理番号931_078PRO)および2007年11月9日に出願された特許文献36に記載され、ここにこれらの全体が参照により組み込まれる。
【0058】
本発明内容の実施形態は、主にモノリシック多固体発光デバイス光放射源に関して説明されるが、本発明内容の実施形態は、発光体の離散的な配置を可能にするように十分な面積を有するどんなデバイスにおいても利用することができる。したがって、本発明内容は、本明細書で説明される特定の多固体発光デバイス光放射源に限定されるように解釈されるべきでなく、どんな固体発光デバイス光放射源でも使用することができる。そのような光放射源の特定の最小面積は、発光体の塗布技術に依存する可能性がある。
【0059】
本明細書で使用されるとき、「発光体」という表現は、どんな発光要素でも、すなわち、蛍光物質を含むどんな要素でも意味する。
【0060】
1つまたは複数の発光体は、個々に、どんな蛍光物質でも、または蛍光物質のどんな組合せでも含むことができ、様々な蛍光物質は、当業者に知られている。例えば、任意の特定の発光体中の1つまたは複数の蛍光物質は、蛍光体、シンチレータ、昼光テープ、紫外光を当てると可視スペクトルで輝くインクなどの中から選ぶことができる。1つまたは複数の蛍光物質は、ダウンコンバートまたはアップコンバートであってもよく、または両方の型の組合せを含むことができる。例えば、第1の発光体は、1つまたは複数のダウンコンバート蛍光物質を含むことができる。
【0061】
1つまたは複数の発光体(または各発光体)は、望ましければ、例えばエポキシ、シリコーン、ガラス、金属酸化物または任意の他の適切な材料から作られた、1つまたは複数の高透過性(例えば、透明なまたは実質的に透明な、またはある程度散乱性の)結合剤をさらに含むことができる(例えば、1つまたは複数の結合剤を含む任意の発光体では、1つまたは複数の蛍光体が、その1つまたは複数の結合剤中に分散されることがある)。一般に、発光体が厚ければ厚いほど、蛍光体の重量パーセントは小さくなることがあり、すなわち、発光体の全厚さに依存して、蛍光体の重量パーセントは、一般に任意の値、例えば0.1重量パーセントから100重量パーセントであるかもしれない(例えば、純粋蛍光体を熱間静水圧プレス方法にかけることによって形成された発光体)。
【0062】
1つまたは複数の発光体(または、各発光体)は、個々に、いくつかのよく知られた添加物のどれでも、例えば、拡散体、散乱体、着色などをさらに含むことができる。
【0063】
適切な発光体の代表的な例は、本明細書で引用され参照により本明細書に組み込まれた特許出願に記載されている。
【0064】
領域が単一モノリシック層の各分離された領域であるという本明細書の陳述(および同様な陳述)は、単一モノリシック層として形成され、その後で、電気がそれぞれの領域の間で直接伝えられないように例えば1つまたは複数のトレンチの形成、イオンの打込み、その他によって互いに分離されたことから本質的に生じたと当業者が認める構造上の特徴を、その領域の(少なくとも)各々が、含むことを意味する。
【0065】
2以上の要素が互いに「分離」されているという陳述は、それぞれの要素が互いに直接接触していないこと(例えば、たとえそれらが両方とも他の要素と接触していても)を意味する。
【0066】
「モノリシック」という表現は、ただ単一固体発光デバイスだけを含むダイを参照するとき、その固体発光デバイスが、モノリシックである少なくとも1つの層を含むこと(さらに、いくつかの場合には、固体発光デバイスの層の全部がモノリシックであること)を示す。「モノリシック」という表現は、複数の固体発光デバイスを含むダイを参照するとき、それらの固体発光デバイスの各々の少なくとも1つのそれぞれの層が、モノリシック層の分離された領域であることを示す(さらに、いくつかの場合には、固体発光デバイスのそれぞれの層の全部がそれぞれのモノリシック層の分離された領域である。すなわち、そのような場合の代表的な例では、各固体発光デバイスはp型層およびn型層を含み、それぞれのp型層は各々モノリシックp型層の分離された領域であり、それぞれのn型層は各々モノリシックn型層の分離された領域である。
【0067】
(本発明内容のいくつかの実施形態のように)異なる別個に位置決めされた発光体を励起するために下にある同じ型の光放射源を使用するモノリシック光放射源を実現することによって、そのような光放射源で作られた全システムに及ぼす環境の影響を軽減することができる。例えば、異なる型の発光ダイオードデバイスを利用して異なる色を生成する従来のシステムでは、これらの異なる型の発光ダイオードデバイスは、環境条件の変化に対して違ったように反応することがある。したがって、InGaP赤色発光ダイオードデバイスは、InGaN青色発光ダイオードデバイスよりも温度の変化の影響を大きく受けることがある。全ての発光ダイオードデバイスが同じ材料である本発明内容のいくつかの実施形態に従った光放射源では、温度の効果は、全ての発光ダイオードデバイスに対して同じだろう。したがって、蛍光体からの発光が、様々に異なる励起光出力に比例して変化する場合には、カラーポイントを維持するために温度の変化を補償する必要がない可能性がある。
【0068】
同様に、励起源は、ウェーハの同じ全面的な領域で形成されるので(例えば、複数の固体発光デバイス各々が、第1のモノリシック層の分離された領域である少なくとも1つの領域を含む(例えば、固体発光デバイス各々がn型層およびp型層を含み、n型層がモノリシックn型層の分離された領域でありp型層がモノリシックp型層の分離された領域であるなどの)、本発明内容に従ったいくつかの実施形態のように)、ウェーハの異なる部分または異なるウェーハからの個別デバイスが相互接続される場合よりも電気的および/または光子的特性のばらつきが小さい可能性がある。例えば、ウェーハ上の隣接した固体発光デバイスの出力波長は、異なるウェーハからの2つの固体発光デバイスまたはさらに同じウェーハ上の遠く離れた場所からの2つの固体発光デバイスの場合よりも、いっそう実質的に同じになりやすい可能性がある。同様な相関関係はVfについて存在する可能性がある。
【0069】
発光体を参照するときに本明細書で使用されるとき、「励起された」という表現は、少なくともいくらかの電磁放射(例えば、可視光、UV光または赤外光)が発光体に接触して、発光体に少なくともいくらかの光を放射させることを意味する。「励起された」という表現は、光を連続的に放射していると人の目が知覚するように発光体がある割合で光を連続的にまたは断続的に放射する状況、または、同じ色または異なる色の複数の発光体が、光を連続的に放射していると(および、異なる色が放射されている場合には、それらの色の混合として)人の目が知覚するようなやり方で、断続的におよび/または交互に(「オン」時間が重なって、または重ならないで)光を放射している状況を包含する。
【0070】
本明細書で使用されるとき、「重なる」(または、「重なっている」)という表現、例えば、「第2の発光体の少なくとも一部が第1の発光体の少なくとも一部に重なる」は、第2の構造に重なる構造が第2の構造の上に、下に、または側面の方にあることがあること、および/またはそれぞれの構造または材料が互いに部分的にまたは完全に混ざっていることがあることを意味する。例えば、「第2の発光体の少なくとも一部が第1の発光体の少なくとも一部に重なる」という表現は、第2の発光体が第1の発光体の上にコーティングされている状況、第1の発光体が第2の発光体の上にコーティングされている状況、第1の発光体中の蛍光物質の少なくとも一部分が第2の発光体中の発光体の少なくとも一部分と混ざっている状況などを包含する。
【0071】
1つまたは複数の蛍光体などの発光材料(本明細書で、蛍光物質とも呼ばれる)は、固体発光デバイスに塗布され、また、いくつかの実施形態では、固体発光デバイスに選択的に塗布される。発光材料は、機械的に接続された固体発光デバイスのいくつかまたは全部に塗布されることがある。例えば、発光ダイオードデバイスがUV範囲の光を出力する場合には、発光材料は、UV光がデバイスから逃げるのを防ぐために固体発光デバイスの全部に塗布されることがある。発光ダイオードデバイスが青色範囲の波長の光を出力する場合には、発光材料は、蛍光体を通過しない青色光と励起された蛍光体から放射された光とが両方ともデバイスによって放射されるように発光ダイオードデバイスのいくつかだけに塗布されることがある。また、いくつかの実施形態では、固体発光デバイスの1つまたは複数が蛍光体をコーティングされているが、固体発光デバイスによって放射された光の一部は、変換されることなく蛍光体を通過する(すなわち、そのような実施形態では、固体発光デバイスによって放射された光の全部が、蛍光体すなわち1つの蛍光体または複数の蛍光体のうちの1つによって吸収されるとは限らない)。
【0072】
いくつかの実施形態では、相互接続(共通基板上か、発光ダイオードデバイスが取り付けられたサブマウント上かどちらかでの)は、機械的に接続された固体発光デバイスを電気的に接続して高電圧モノリシック光放射源を実現する。光放射源は、並列に接続された少なくとも3つの固体発光デバイスを各々含む2以上の部分集合を有するアレイになるように電気的に接続された複数の固体発光デバイスを含む(例えば、2007年11月9日に出願された「FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS, SYSTEMS INCORPORATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS AND METHODS OF FABRICATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS」という名称の特許文献34(代理人整理番号931_056PRO3、発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven)を参照されたい)。アレイ電気相互接続は、ひとつの行の固体発光デバイスのアノードが互いに電気的に接続され、さらに、それらのカソードが互いにかつ次の行の固体発光デバイスのアノードに接続されることを実現する。固体発光デバイスをそのようなアレイに電気的に接続することによって、アレイの任意の部分集合中の1つまたは複数の固体発光デバイスの故障は、その部分集合中の他の固体発光デバイスによって補償される可能性がある。同様に、アレイ中の固体発光デバイスを電気的に接続することによって、1つまたは複数の固体発光デバイスの故障は、また、そのアレイ中の他の固体発光デバイスによって補償される可能性がある。好ましくは、並列接続された固体発光デバイスの少なくとも2つの部分集合が含まれ、また、いくつかの実施形態では、多固体発光デバイス光放射源を50ボルト、100ボルト、150ボルト、または200ボルトもの光放射源にするように十分な数の部分集合が含まれる。さらに、いくつかの実施形態では、異なるそれぞれの電圧の光放射源が単一共通基板上に実現されることがある。
【0073】
本発明内容は、光放射源を活動化(すなわち、それに電気を供給)することによってその光放射源に含まれる2以上の発光デバイスが活動化される光放射源を提供する。すなわち、光放射源は、個々にアドレス指定可能な発光デバイスのアレイ(ディスプレイおよび同様なものの場合のように)ではない。
【0074】
本発明内容の光放射源は、任意の望ましい方法で配列し、取り付け、さらに電気を供給することができ、さらに、どんな望ましいハウジングまたは固定具にも取り付けることができる。当業者は、様々な配列、取付け方式、および電力供給装置を知っており、どんなそのような配列、方式および装置でも本発明内容に関連して使用することができる。
【0075】
例えば、当業者は、様々な適切なリードフレームをよく知っており、そのリードフレームのいくつかは一対のリードを備え、そのリードの一方は、固体光放射源チップの第1の領域(すなわち、アノードかカソードかのどちらか)と接触する反射カップと一体になっており、他方のリードは、固体光放射源チップの第2の領域(アノードかカソードかのどちらか、どちらでも固体光放射源チップの第1の領域にない)に接続されたワイヤに接続されている。
【0076】
その上、本発明内容に従った光放射源にエネルギーを供給するために、任意の望ましい回路を使用することができる。本発明内容を実施する際に使用することができる回路の代表的な例は、
(1)「Lighting Device」という名称の2005年12月21日に出願された特許文献37(発明者Gerald H. Negley、Antony Paul van de VenおよびNeal Hunter、代理人整理番号931_002PRO)および2006年12月20日に出願された特許文献38と、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(2)「Lighting Device」という名称の2006年5月5日に出願された特許文献39(発明者Antony Paul van de Ven、代理人整理番号931_008PRO)および2007年5月3日に出願された特許文献40と、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(3)「Lighting Device With Cooling」という名称の2006年6月1日に出願された特許文献41(発明者Thomas G. Coleman、Gerald H. NegleyおよびAntony Paul van de Ven、代理人整理番号931_007PRO)および2007年1月24日に出願された特許文献42と、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(4)「LIGHTING DEVICE AND METHOD OF LIGHTING」という名称の2006年5月31日に出願された特許文献43(発明者Gerald H. Negley、代理人整理番号931_018PRO)および2007年5月30日に出願された特許文献44と、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(5)「BOOST/FLYBACK POWER SUPPLY TOPOLOGY WITH LOW SIDE MOSFET CURRENT CONTROL」という名称の2006年9月13日に出願された特許文献45(発明者Peter Jay Myers、代理人整理番号931_020PRO)および2007年9月13日に出願された特許文献46とに記載され、ここにこれらの全体が参照により組み込まれる。
【0077】
本発明内容の照明デバイスは、どんな望ましい電力源にも電気的に接続(または、選択的に接続)することができ、当業者は様々なそのような電力源を知っている。
【0078】
本発明内容のいくつかの実施形態では、照明デバイスは封入剤領域をさらに含む。当業者は、パッケージLED用の封入剤領域を作る際に使用するのに適した様々な材料を知っており、また容易にアクセスすることができ、望ましければ、どんなそのような材料でも使用することができる。例えば、封入剤領域を組み立てることができる2つのよく知られた代表的な部類の材料には、エポキシおよびシリコーンがある。
【0079】
当業者は、また、封入剤領域用の様々な適切な形を知っており、本発明内容に従ったデバイスの1つまたは複数の封入剤領域は、どんなそのような形であってもよい。当業者は、また、本発明内容に関連して本明細書で説明される様々な要素を組み込むパッケージデバイスを作るための様々な方法を知っている。したがって、封入剤領域を作るのに使用する材料、封入剤領域の形および本明細書で説明されたデバイスを作る方法についてのさらなる説明は必要でない。
【0080】
本発明内容は、ダイの1つまたは複数の表面のうちの任意の数に、例えば、上面に、下面に、上面と下面の両方に、または、一般に、任意の望ましい数の表面を有するダイの1つまたは複数の表面に、塗布された1つまたは複数の発光体および/または発光体パターンを有するモノリシックダイを備える光放射源を包含する。
【0081】
図1から図4までは、各々デバイスのただ1つの面に塗布された選択的塗布発光体を有する複数の発光ダイオードデバイスの平面図であり、代替的実施形態は、それぞれの発光体および/または発光体のパターンを両方(または複数)の面に備えているかもしれない。図1から図4では、平面図は、発光体が塗布されているデバイスの面を例示する。したがって、下で説明されるように、いくつかの実施形態では、図1から図4はデバイスの基板側を例示し、他の実施形態では、図1から図4は基板と反対側のデバイスの上面または側面を例示する。個々の発光ダイオードデバイスは、構成および周囲の1つまたは複数の形を含めて任意の望ましい発光ダイオードデバイス構成を有することができる。例えば、発光ダイオードデバイスは、InGaN、InGaP発光ダイオードデバイスであることがあり、さらに多量子井戸、単一量子井戸または他の発光ダイオードデバイス構造であることがある。同様に、デバイスの形は、正方形、長方形、三角形、または他の規則的なまたは不規則な形であることがある。さらに、異なる形が、単一モノリシックデバイスで実現されることがある(例えば、「FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS, SYSTEMS INCORPORATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS AND METHODS OF FABRICATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS」という名称の同一出願人により同時に出願された特許出願(代理人整理番号931_056NP、発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven)並びに、2007年11月9日に出願された特許文献34(代理人整理番号931_056PRO3)、2007年10月26日に出願された特許文献33(代理人整理番号931_056PRO2)、および「HIGH VOLTAGE SOLID STATE LIGHT EMITTER」という名称の2007年1月22日に出願された特許文献32(発明者Gerald H. Negley、代理人整理番号931_056PROを参照されたい)。
【0082】
図1から図4で理解されるように、個々の発光ダイオードデバイスは基板上にあって、共通基板によって物理的に接続された複数の別個の発光ダイオードデバイスを形成している。いくつかの実施形態では、発光ダイオードデバイスは、光が基板を通して取り出されるようにフリップチップ取り付けされる。そのような場合に、基板は実質的に透明であるべきである。他の実施形態では、光はデバイスの上面から取り出される。例えば、基板は、サファイア、スピネル、半絶縁性または絶縁性SiC、半絶縁性または絶縁性Si、半絶縁性または絶縁性GaN、半絶縁性または絶縁性ZnO、または半絶縁性または絶縁性AlNであることがある。基板材料は、一般的には、発光ダイオードデバイス材料の選択に基づいて選ばれ、また、デバイスからの光取出し経路に基づいて選ばれることがある。異なる構成のデバイスを通過する光のこれらの様々な経路は、一括して、発光ダイオードデバイスの「光取出し領域」と呼ばれる。したがって、本発明内容のいくつかの実施形態では、光取出し領域は基板を貫通し、他の実施形態では、デバイスの「上部」を貫通し、さらに、他の実施形態では、光取出しは光放射源の多数の面から、例えば両側からであることがある。
【0083】
図1は、共通基板12上に多数の発光ダイオードデバイス14を有するモノリシック光放射源10を例示する。個々の固体発光デバイスの光取出し領域は、蛍光体などの発光材料で覆われている。したがって、領域20は第1の蛍光体で覆われ、領域22は第2の蛍光体で覆われている。したがって、領域20の範囲内の固体発光デバイスからの光は、領域22の中の第2の蛍光体を実質的に励起せず、同様に、領域22の中の固体発光デバイスからの光は、領域20の中の第1の蛍光体を実質的に励起しない。例として、発光ダイオードデバイス14は青色光を放射することができ、領域20は、青色光のいくらかまたは全部を緑色光に変換する蛍光体で覆われていることがあり、領域22は、青色光のいくらかまたは全部を赤色光に変換する蛍光体で覆われていることがある。したがって、モノリシックデバイス10は、緑色発光領域20と、赤色発光領域22と、蛍光体が形成されていない青色発光領域を有するだろう。したがって、モノリシックRGBデバイスを実現することができる。
【0084】
蛍光体によって覆われる固体発光デバイスの数は、蛍光体の変換効力、蛍光体によって出力される波長に対する人の目または他の観測デバイスの感度、蛍光体のスペクトル分布、望ましい出力色相、モノリシックデバイス内の固体発光デバイスの位置および/またはモノリシックデバイス内のダイオードの相互接続に基づいて変えることができる。さらに、本発明内容の実施形態は、どんな適切な発光材料でも利用することができる。様々な色を生成するための蛍光体および様々な励起波長で使用するための蛍光体が、当業者には知られており、したがって、本明細書でさらに説明する必要はない。
【0085】
図1を参照すると、固体発光デバイスの数および固体発光デバイスのどの光取出し領域をどの蛍光体で覆うべきかを決定する際に関係する可能性のある考慮すべき事項の型の例として、図1では、緑色領域20が、赤色領域22または裸の青色固体発光デバイスよりも大きい。この理由は、例えば黄色蛍光体が青色光を黄色光に変換するのに比べて、緑色蛍光体が、青色光を緑色光に変換する点で効率が低い可能性があるからである。赤色蛍光体は緑色蛍光体よりも効率が良いので、赤色領域22は緑色領域20よりも小さい。蛍光体による変換損失がないので、裸の固体発光デバイスの青色領域が最も小さい。これらの様々な領域のサイズは、例えば、白色と知覚される光を生成するように調節されることがある。本明細書で使用されるとき、光は、1931CIE色度図上で黒体軌跡の8MacAdamステップ楕円内にあれば、白色と知覚される。
【0086】
図2は、追加の異なる型の蛍光体を有するモノリシックデバイス30を例示する。図2のデバイス30では、緑色蛍光体の領域32は、赤色蛍光体の領域40、水色蛍光体の領域38、黄色蛍光体の領域36、および青色蛍光体すなわち蛍光体のない領域34と共に形成されている。青色領域34は、他の蛍光体の励起源としての青色発光ダイオードデバイスの裸の発光ダイオードデバイスであることがあり、または、例えば、UV、近UVまたは青紫色光源が励起源として使用される場合には、青色領域34は青色蛍光体であることがある。色のそのような範囲は、例えば、可変色デバイスの色域拡大および/または白色デバイスの演色性改善をもたらすことができる。
【0087】
図3Aおよび3Bは、複数の繰返し多蛍光体領域52すなわち「ユニットセル」を有するモノリシックデバイス50の平面図である。図3Aは、典型的なモノリシックデバイス50の平面図であり、図3Bは、デバイス50の一部51の詳細図である。図3Aにおいて、その各々が多数の蛍光体を内蔵する領域すなわちユニットセルのパターンは、蛍光体と下にある固体発光デバイスからの光の混合を互いの直ぐ近くに光源を配置することによって改善するように形成されることがある。したがって、例として、図3Bで、赤色、緑色および青色を生成するために、各領域52は、複数の固体発光デバイス53、緑色蛍光物質を含む発光体54、赤色蛍光物質の発光体58を含み、一方で、参照番号56で示された固体発光デバイス53の1つは蛍光体を有していない。したがって、図3Aおよび3Bに図示されたデバイス全体50は、第1のパターンの複数の第1の発光体54および第2のパターンの複数の第2の発光体58を含む。図3Bは、図3Aよりも正確な個々の領域52の表現を示す。すなわち、異なる領域52間の間隔は図3A(これは領域52の繰返し性を示す)で誇張されている。その上、図3Bは、領域52内のそれぞれの発光体54および58の相対的な配列が、異なるそれぞれの領域52の間で違うことがあることを示している。
【0088】
モノリシックデバイス50は比較的大きく、例えば、1、3または5mm角以上であることがあるので、より小さな、より近い間隔で並んだ多数の色蛍光体領域を形成すると、光源の近接およびサイズによって、ある距離離れて見たとき、光源が人の目の分解能よりも小さくなるので、個々の光源が互いに混ざり合うように光源が互いに直ぐ近くにあることによってデバイス全体からの光の混合を改善することができる。同様に、たとえ別個の光源として見えても、近接近によって、個々の光源をぼやかすことがいっそう容易になり、光出力が実質的に一様な色として見える光源を実現しやすくなる。
【0089】
特定の形およびパターンが図3Aおよび3Bに例示されるが、擬似ランダムパターンを含めてどんな適切なパターンでも利用することができる。好ましくは、パターンは、パターンを感知する人の目の能力を減少または最小限化するようなサイズおよび形のものである。
【0090】
図4は、特許文献47(「’940特許」)に記載されているように白色光を生成するのに特に申し分なく適している可能性のある、本発明内容のさらなる実施形態を例示し、この特許の開示は、あたかもその全体が示されたかのように本明細書に組み込まれる。図4において、モノリシック光放射源55は、’940特許に示された範囲内に含まれる、YAG蛍光体をコーティングされて黄緑色光を生成する青色発光ダイオードデバイスである蛍光体コーティング領域59を含む。第2の領域57は、’940特許で指定された波長範囲内に含まれる、発光ダイオードデバイスからの青色光を赤色に変換する赤色蛍光体を含む。組み合わされたとき、2つの領域59、57から放射される光は白色光として知覚される。
【0091】
図4に例示されたパターンのほかに、黄緑色発光領域および赤色発光領域の個々の領域のパターンは、図3Aに関して上で説明されたように形成されることがある。個々の領域のそのようなパターンは、例えば、モノリシックデバイス55のサイズが大きくなるときに成分領域の光混合を改善しおよび/または成分領域の感知性を減少させるように形成されることがある。
【0092】
図5から7は、モノリシック光放射源の個々の固体発光デバイスを電気的に相互接続する方法を例示する。図5で理解されるように、光放射源内の各色は、並列と直列の両方の関係にある発光ダイオードデバイスのサブアレイとして電気的に接続されることがある。これらのサブアレイは、次に、2端子デバイスが形成されるように並列に接続されることがある。したがって、例えば、モノリシック光放射源60は、発光ダイオードデバイスの3つのサブアレイを含むことがあり、それらのサブアレイでは、第1のサブアレイ62が第1の蛍光体(例えば、緑色)を有する発光ダイオードデバイスに対応し、発光ダイオードデバイスの第2のサブアレイ64が蛍光体を有しない(例えば、青色)発光ダイオードデバイスに対応し、発光ダイオードデバイスの第3のサブアレイ66が第2の蛍光体(例えば、赤色)を有する発光ダイオードデバイスに対応する。
【0093】
図5の回路の場合に、サブアレイ中の発光ダイオードデバイスの1つが開回路になって故障すると、そのサブアレイのそのレベルにある他の発光ダイオードデバイスが余分な電流に対処して、少なくとも部分的に、故障した発光ダイオードデバイスを補償する。しかし、発光ダイオードデバイスが短絡になって故障する場合には、全てのサブアレイの両端間の電圧が下がり、他のサブアレイは、その閾値電圧に打ち勝つのに十分でない電圧を有することがあり、他のサブアレイはオフになり、または、全てのサブアレイの両端間の電圧が維持されれば、故障のあるサブアレイを流れる電流は増加して平衡に達するだろう。電流のこの増加は、故障のあるサブアレイ中の残りのダイオードにとって有害であることがあり、これらのデバイスのより短い寿命をもたらすかもしれない。したがって、図5に例示されるような配列が利用される場合には、FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS, SYSTEMS INCORPORATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS AND METHODS OF FABRICATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERSという名称の特許出願(代理人整理番号931_056NP、発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven)、並びに、2007年11月9日に出願された特許文献34(代理人整理番号931_056PRO3)、2007年10月26日に出願された特許文献33(代理人整理番号931_056PRO2)、および「HIGH VOLTAGE SOLID STATE LIGHT EMITTER」という名称の2007年1月22日に出願された特許文献32(発明者Gerald H. Negley、代理人整理番号931_056PRO)、または、ILLUMINATION DEVICES USING INTERCONNECTED ARRAYS OF LIGHT EMITTING DEVICES, AND METHODS OF FABRICATING SAMEという名称の同一出願人により同時に出願された特許出願(代理人整理番号931_078NP、発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven)、並びに、2007年11月9日に出願されたILLUMINATION DEVICES USING INTERCONNECTED ARRAYS OF LIGHT EMITTING DEVICES, AND METHODS OF FABRICATING SAMEという名称の特許文献36(代理人整理番号931_078PRO2)、および2007年10月26日に出願された特許文献35(代理人整理番号931_078PRO)、に記載されているようなヒューズまたは他の自己回復機構が有益である可能性がある。
【0094】
図6は、モノリシック光放射源の個々の固体発光デバイスの代替的電気相互接続を例示する。図6で理解されるように、発光ダイオードデバイスの全部が単一アレイ中に接続され、このアレイでは、発光ダイオードデバイスは並列と直列の両方の関係になっている。直列ストリング中の発光ダイオードデバイスの各々は、同じ色のものである。したがって、例えば、モノリシックデバイス70は、並列に接続された3組の直列ストリングを含むことがあり、第1の組の直列ストリング72は、第1の蛍光体(例えば、緑色)を有する発光ダイオードデバイスに対応し、発光ダイオードデバイスの第2の組の直列ストリング76は、蛍光体を有しない(例えば、青色)発光ダイオードデバイスに対応し、発光ダイオードデバイスの第3の組の直列ストリング74は、第2の蛍光体(例えば、赤色)を有する発光ダイオードデバイスに対応する。
【0095】
図6の回路の場合に、アレイの直列ストリング中の発光ダイオードデバイスの1つが開回路になって故障すると、そのアレイのそのレベルにある他の発光ダイオードデバイスが余分な電流に対処して、少なくとも部分的に、故障した発光ダイオードデバイスを補償する。しかし、アレイの同じレベルにある発光ダイオードデバイスが、故障した発光ダイオードデバイスと全て同じ色であるとは限らず、さらに、それら各々を流れる電流が増加するので、デバイスの出力の色全体に対する個々の色成分の相対的な寄与が変化する可能性がある。発光ダイオードデバイスが短絡になって故障した場合には、アレイのレベル全体がバイパスされ、そのレベルが異なる色の同じ全体的な割合を有している限り、残りの発光ダイオードデバイスが同じ相対的な割合で光を出力し続け、色は変わらない可能性がある。
【0096】
図7は、個々のサブアレイが共通入力から個別に駆動可能であるさらに他の代替的電気相互接続である。あるいは、共通出力が供給され、様々なサブアレイに対して個別の入力が供給されるかもしれない。図7で理解されるように、デバイス内の各色は、並列と直列の両方の関係にある発光ダイオードデバイスのサブアレイとして電気的に接続されることがある。これらのサブアレイは、次に、n+1端子デバイスが形成されるように入力に並列に接続されることがあり、ここでnは色の数である。したがって、例えば、モノリシックデバイス80は、発光ダイオードデバイスの3つのサブアレイを含むことがあり、第1のサブアレイ82は、第1の蛍光体(例えば、緑色)を有する発光ダイオードデバイスに対応し、発光ダイオードデバイスの第2のサブアレイ84は、蛍光体を有しない(例えば、青色)発光ダイオードデバイスに対応し、発光ダイオードデバイスの第3のサブアレイ86は、第2の蛍光体(例えば、赤色)を有する発光ダイオードデバイスに対応する。
【0097】
図7の回路の場合に、サブアレイ中の発光ダイオードデバイスの1つが開回路になって故障すると、そのサブアレイのそのレベルにある他の発光ダイオードデバイスが余分な電流に対処して、少なくとも部分的に、故障した発光ダイオードデバイスを補償する。発光ダイオードデバイスが短絡になって故障した場合には、サブアレイの個々の制御で、サブアレイを個別に制御してVfの変化を補償することができる。
【0098】
上で説明されたように、複数の発光体が存在するいくつかの実施形態では、発光体は全て互いに似ていることがあり、または、発光体の1つまたは複数は、それ/それらのそれぞれの蛍光物質の点で、それ/それらのそれぞれの発光体濃度(すなわち、単位表面積または単位体積当たりの1つまたは複数の蛍光物質の量)の点で、それ/それらのそれぞれの形の点で、および/または、それ/それらのそれぞれのサイズの点で、他の複数の発光体(または、他の1つの発光体)と違っていることがある。そのような実施形態は、どんな望ましい回路でも有することができ、例えば、望ましければ、異なる光の色に対して別個のサブアレイが出力される状態で、および異なる発光体(それぞれの異なる光の色を出力する)が異なる量、異なる形および/または異なるサイズで形成された状態で図7に示されるような回路を有することができる。
【0099】
本発明内容は、モノリシックダイおよび複数の発光体を含む実施形態を包含し、この実施形態では、ダイは複数の固体発光デバイスを含み、さらにこの実施形態では、発光体のうちの少なくとも1つは、1つまたは複数の他の発光体と、それ/それらのそれぞれの蛍光物質の点で、それ/それらのそれぞれの発光体濃度(すなわち、単位表面積または単位体積当たりの1つまたは複数の蛍光物質の量)の点で、それ/それらのそれぞれの形の点で、および/または、それ/それらのそれぞれのサイズの点で、異なっており、さらに、この実施形態では、2以上のグループの固体発光デバイス(各グループが、1つまたは複数の固体発光デバイスを含む)が個別に制御可能であり、ここに、異なるおよび/または可変の電圧を固体発光デバイスの個別に制御可能なグループに加えて、実質的に一定の出力色を維持し(例えば、固体発光デバイスの1つまたは複数の相対的な強度が変化し、そのような変化を補償することができる)、および/または、出力色を変えることができる。例えば、本発明内容は、モノリシックダイ、第1の発光体(その各々が、緑黄色光を放射する第1の濃度の第1の蛍光物質を含む)のパターン、第2の発光体(その各々が、第2の濃度の第1の蛍光物質を含み、第2の濃度が第1の濃度よりも大きい)のパターン、および第3の発光体(その各々が、赤色光を放射する第3の濃度の第2の蛍光物質を含む)のパターンを含む実施形態を包含し、そのモノリシックダイは、複数の固体発光デバイスを含み、それらの固体発光デバイスの各々が青色光を放射し、さらに、異なるグループの固体発光デバイス(各グループが少なくとも1つの固体発光デバイスを含む)は、異なる電流および/または電圧をそのような異なるグループの固体発光デバイスに加えることができるように個別に制御可能であり、さらに、個別に制御可能なそれぞれの固体発光デバイスおよび/または異なるグループの固体発光デバイスに供給される相対的電力を調節することによって(例えば、放射される白色光の色温度を変えるために、そうでなければ出力光の色座標をドリフトさせるかもしれない他の変化にもかかわらず同じ色温度を維持するために、その他)、出力される光の色座標を調節することができるような具合に、個別に制御可能なグループの固体発光デバイスは、発光体のそれぞれの異なるパターンと位置合わせされる(または、個別に制御可能なグループの固体発光デバイスは、発光体の異なるパターンの異なる総パーセント値の表面積と位置合わせされる)(例えば、第1のグループの固体発光デバイスが、第1の発光体の60%、第2の発光体の40%、および第3の発光体の20%と位置合わせされ、第2のグループの固体発光デバイスが、第1の発光体の残り40%、第2の発光体の残り60%および第3の発光体の20%と位置合わせされ、さらに第3のグループの固体発光デバイスが、第3の発光体の残り60%と位置合わせされた場合には、第1、第2および第3のグループの固体発光デバイスに供給されるそれぞれの電流を調節することで、光放射源によって出力される色が変わる(すなわち、出力光は、異なる色座標を有するようになる。例えば、出力光の色温度は、2700Kから3500Kまで調節されるかもしれない)。同様に、本発明内容は、先の文で説明されたようなデバイスを包含するが、ただ違っているのは、第3の発光体(その各々が、赤色光を放射する第3の濃度の第2の蛍光物質を含む)のパターンの少なくとも一部分が、例えばこの場合には、赤色光を放射する1つまたは複数の固体発光デバイス(例えば、発光ダイオード)に置き換えられることである。
【0100】
上の電気接続の各々は、同じ色出力のストリングに関して説明されたが、混合色出力のストリングも実現されるかもしれない。さらに、また、サブアレイ用の共通入力または出力を有しないデバイスは、異なる入力電圧が供給されサブアレイも個別に制御されるように実現されるかもしれない。
【0101】
図8は、本発明内容のいくつかの実施形態に従った光放射源の製作を例示する流れ図である。図8で理解されるように、発光ダイオードデバイスは、共通基板上に製作される(ブロック100)。発光ダイオードデバイスは、個別に電気的に相互接続することができる個々の固体発光デバイスに分割される。個々の固体発光デバイスは、個々の発光ダイオードデバイスを画定するどんな適切な技術によっても形成することができる。例えば、トレンチ分離および/または打込み領域を半絶縁性または絶縁性にするイオン打込みを使用して、個々の固体発光デバイスの周囲を画定し、それの能動領域を電気的に分離することができる。
【0102】
また、基板は、薄くし、レーザパターニングし、エッチングし、または化学機械研磨(CMP)にかけることができる。例えば、また、光取出し特徴を基板に形成して、基板を通した光の取出しを改善することができる。特定の実施形態では、光取出し特徴は、「蛾眼」構造に近い。他の実施形態では、他の光取出し特徴も形成されることがある。様々な光取出し特徴が当業者には知られている。光取出しのために基板をパターニングする技術も当業者には知られている。
【0103】
随意に、固体発光デバイスを基板上で電気的に相互接続することができる(ブロック110)。そのような相互接続は、上で参照された米国特許出願に記載されているように行うことができる。
【0104】
蛍光体または他の発光材料が、基板上の固体発光デバイスの光取出し領域に選択的に塗布される(ブロック120)。そのような選択塗布は、例えば、固体発光デバイスの光取出し領域上に蛍光体をインクジェット印刷またはバブルジェット印刷することによって行うことができる。同様に、マスキングおよびブランケット堆積も利用されるかもしれない。発光材料の選択塗布の技術は、当業者には知られており、どんなそのような技術でも利用することができる。
【0105】
蛍光体の塗布後に、追加の蛍光体が塗布されるべきである場合には(ブロック130)、次の組の発光ダイオードデバイスおよび/または蛍光物質のために、蛍光体の選択塗布が繰り返されることがある(ブロック120)。全ての蛍光体が塗布されると(ブロック130)、分離された固体発光デバイスはウェーハから切り離されて(ブロック140)、複数の固体発光デバイスを含むモノリシックダイとなる。この切離しプロセスは、例えば、ウェーハ内の固体発光デバイスを切り離すための当業者に知られた鋸引き、引掻きと破断、または他の技術によって行うことができる。
【0106】
随意に、発光ダイオードデバイスの電気相互接続のいくらかまたは全部は、個別化されたモノリシックデバイスをサブマウント上に取り付けることによって行うことができる(ブロック150)。
【0107】
サブマウントは、ILLUMINATION DEVICES USING INTERCONNECTED ARRAYS OF LIGHT EMITTING DEVICES, AND METHODS OF FABRICATING SAMEという名称の同一出願人により同時に出願された特許出願(代理人整理番号931_078NP、発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven)、並びに、2007年11月9日に出願されたILLUMINATION DEVICES USING INTERCONNECTED ARRAYS OF LIGHT EMITTING DEVICES, AND METHODS OF FABRICATING SAMEという名称の特許文献36(代理人整理番号931_078PRO2)、および2007年10月26日に出願された特許文献35(代理人整理番号931_078PRO)に記載される通りである。結果として得られた発光デバイスは、また、パッケージ発光デバイスを実現するために本明細書で説明されたように、パッケージすることができる。
【0108】
図8に例示された工程は、直線的なステップのようなプロセスに関して説明されたが、複数の発光材料がその上に形成されているモノリシック光放射源を実現するという所望の結果を全工程が達成する限り、工程は、並列にまたは順番から外れて行われることがある。例えば、図8に例示された蛍光体選択塗布の工程は、デバイスのモノリシック集合体がウェーハから切り離される前またはその後で行われることがある。したがって、本発明内容の実施形態は、図8に例示された工程の特定のシーケンスに限定されるように解釈されるべきでない。
【0109】
さらに、図8の工程は、多数の固体発光デバイスを含むモノリシック光放射源に関して説明されるが、そのような工程は、1つまたは複数の発光体を単一発光デバイス上に選択的に塗布することを可能にするように適切に修正されるかもしれない。例えば、ブロック100の工程は、単一発光デバイスの製作に置き換えられるかもしれない。同様に、ブロック110および150の工程は、省略されることがある。さらに、ブロック120は、蛍光体を単一デバイスの選ばれた面積に選択的に塗布するように修正されることがあり、その選ばれた面積は、デバイスの面積の全部よりも小さい。
【0110】
その上、図8の工程は、デバイスをウェーハから個別化する前に主に行われるものとして説明されるが、そのような工程はウェーハを個々のデバイスに切り離した後で行われるかもしれない。したがって、本発明内容の実施形態は、図8に例示された工程の特定のシーケンスに限定されるべきでなく、本明細書で説明されるようにデバイスを形成するどんなシーケンスでも含むことができる。
【0111】
図9は、本発明内容の可能な実施形態のさらなる例を例示し、ここでは、発光要素を有するサブマウントが、多色発光を有するデバイス200を実現するために利用される。図9に例示された実施形態では、サブマウント230は、1つの色の発光ダイオードのアレイ220と、他の色の発光ダイオードのモノリシックアレイ210が取り付けられた相互接続領域とを含む。サブマウント230は、また、電力供給または制御回路の一部分または全部を形成するためのトランジスタおよびダイオードおよび部品の領域も含むことがある。例えば、サブマウント230は、赤色または橙色または黄色発光ダイオードまたはダイオードのアレイを形成するAlAsまたはAlInGaPまたはAlGaAsの層を備える領域を含む、相互接続された領域と共に、GaAsまたはGaP層を含むことがあり、そのような領域が図で表されている。好ましくは、青色および/または緑色およびまたは水色およびまたは黄色発光ダイオードの1つのモノリシックアレイ(または、複数のアレイ)を取り付けることができる他の領域。取り付けられた発光ダイオードデバイスおよび/またはサブマウント上の発光ダイオードデバイスは、上で説明されたように選択的に塗布された蛍光体を有することがある。そのような多発光ダイオードデバイス光放射源は、ILLUMINATION DEVICES USING INTERCONNECTED ARRAYS OF LIGHT EMITTING DEVICES, AND METHODS OF FABRICATING SAMEという名称の同一出願人により同時に出願された特許出願(代理人整理番号931_078NP、発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven)、並びに、2007年11月9日に出願されたILLUMINATION DEVICES USING INTERCONNECTED ARRAYS OF LIGHT EMITTING DEVICES, AND METHODS OF FABRICATING SAMEという名称の特許文献36(代理人整理番号931_078PRO2)、および2007年10月26日に出願された特許文献35(代理人整理番号931_078PRO)に、さらに詳細に記載されている。
【0112】
図10は、本発明内容に従った光放射源のさらなる実施形態を図示する。図10を参照すると、単一固体発光デバイス242と、ダイ241上の第1の発光体243の第1のパターンと、ダイ241上の第2の発光体244の第2のパターンとを含むモノリシックダイ241を備える光放射源240が示されている。第1の発光体243は、固体発光デバイス242によって放射される光の一部が第1の発光体243中へ向けられ固体発光デバイス242によって放射される光の一部は第1の発光体243中へ向けられないように、モノリシックダイ241の発光領域の全部未満を覆っている。同様に、第2の発光体244は、固体発光デバイス242によって放射される光の一部が第2の発光体244中へ向けられ固体発光デバイス242によって放射される光の一部は第2の発光体244中へ向けられないように、モノリシックダイ241の発光領域の全部未満を覆っている。固体発光デバイスによって放射された光の第3の部分はどの発光体中へも向けられない。
【0113】
本発明内容は、また、各々1つまたは複数の発光体を有する複数の固体発光デバイスを含む光放射源も包含する(すなわち図10に示されるような複数の構造を有する光放射源、ただ違っているのは、各発光デバイスに隣接する発光体の数、発光体または複数の発光体の各々の相対的な1つまたは複数のサイズ、発光体または複数の発光体の各々の1つまたは複数の形、1つまたは複数の発光体の1つまたは複数の位置、発光体または各個々の発光体に含まれる蛍光物質の1つまたは複数の種類、発光体または各個々の発光体中の1つまたは複数の発光体の濃度、および1つまたは複数の発光体の配列を、望ましければ、個々に選ぶことができ、または、発光体のそれぞれのグループに対してそのような特性を選ぶことができることである)。すなわち、異なる固体発光デバイスに隣接するそれぞれの蛍光物質、発光体のサイズ、発光体の数、発光体位置決め、蛍光物質濃度および/または発光体配列は、互いに似ていることがあり、互いに異なることがあり、またはこれらの組合せであることがある。
【0114】
図11は、本発明内容に従った光放射源のさらなる実施形態を図示する。図11を参照すると、モノリシックダイ251と、ダイ上の第1の発光体252の第1のパターンと、ダイ上の第2の発光体253の第2のパターンとを備える光放射源250が示されている。光放射源250が光を放射するとき、光放射源によって放射された光の第1の部分は、第1の発光体251と第2の発光体252の両方を通過し(そのうちのいくらかまたは全部が、第1の発光体251中で、第2の発光体252中で、または第1の発光体と第2の発光体の両方で変換され)、光放射源250によって放射された光の第2の部分は、第1の発光体252を通過し(ここで、その光のいくらかまたは全部が変換され)、第2の発光体253を通過しない(すなわち、第2の発光体と接触することなしに逃げ出す)。
【0115】
本発明内容の実施形態は多量子井戸構造に関して説明されたが、本発明内容は、任意の適切な発光ダイオードデバイス構成で利用することができる。さらに、内部反射層、透明なオーム性コンタクトおよび同様なものなどの光取出し強化を利用して、個々の発光ダイオードデバイスからの光取出しを改善することができる。したがって、本発明内容の実施形態は、特定の発光ダイオードデバイス構成に限定されるように解釈されるべきでなく、高電圧モノリシック光放射源を実現するために電気相互接続用サブマウントに取り付けることができるどんな構成に関しても使用することができる。
【0116】
本発明内容の光放射源には、任意の望ましいやり方で電気を供給することができる。当業者は、様々な電力供給装置を知っており、本発明内容に関連してどんなそのような装置でも使用することができる。本発明内容の光放射源は、どんな望ましい電力源にも電気的に接続することができ(または、選択的に接続することができ)、当業者は様々なそのような電力源を知っている。
【0117】
本明細書で説明されたような光放射源は、照明デバイスに組み込むことができる。本明細書で使用されるとき、「照明デバイス」という表現は、光を放射することができることを除いて、限定されない。すなわち、照明デバイスは、ある面積または体積を照明するデバイス、例えば、構造、水泳プールまたは温水浴槽、部屋、倉庫、表示器、道、駐車場、乗り物、記号例えば道路標識、広告板、船、オモチャ、鏡、容器、電子デバイス、ボート、航空機、スタジアム、コンピュータ、リモートオーディオデバイス、リモートビデオデバイス、携帯電話、木、窓、LCDディスプレイ、洞穴、トンネル、構内、街灯柱、または、囲われた場所を照明するデバイスまたはデバイスのアレイ、または、端部または背面照明に使用されるデバイス(例えば、背面照明のポスタ、記号、LCDディスプレイ)、電球代用品(例えば、AC白熱電灯、低電圧電灯、蛍光電灯などに取って代わる)、屋外照明に使用される光源、安全用照明に使用される光源、屋外住宅照明(壁取付け、柱/支柱取付け)に使用される電灯、天井備品/壁取付け品、アンダーキャビネット照明、ランプ(床および/またはテーブルおよび/または机)、庭園照明、通路照明、作業用照明、特殊照明、天井ファン照明、古文書/美術品ディスプレイ照明、高振動/衝撃照明−仕事用電灯、その他、鏡/化粧台照明、または任意の他の発光デバイスであることがある。
本発明内容は、さらに、囲われた空間と、本発明内容に従った少なくとも1つの照明デバイスとを備える照明された囲われた場所(その体積は、均一にまたは不均一に照明されることがある)に関し、照明デバイスは、囲われた場所の少なくとも一部を(均一に、または不均一に)照明する。
【0118】
本発明内容は、さらに、例えば、本明細書で説明されたような少なくとも1つの照明デバイスをその中にまたはその上に取り付けた構造、水泳プールまたは温水浴槽、部屋、倉庫、表示器、道、駐車場、乗り物、記号、例えば道路標識、広告板、船、オモチャ、鏡、容器、電子デバイス、ボート、航空機、スタジアム、コンピュータ、リモートオーディオデバイス、リモートビデオデバイス、携帯電話、木、窓、LCDディスプレイ、洞穴、トンネル、構内、街灯柱、その他から成るグループの中から選ばれた少なくとも1つのものを備える、照明された範囲に向けられる。
【0119】
固体光放射源を参照するときに本明細書で使用されるとき、「照明」(または「照明された」)という表現は、少なくともいくらかの電流を固体光放射源に供給して固体光放射源が少なくともいくらかの光を放射するようにすることを意味する。「照明された」という表現は、固体光放射源が、光を連続的に放射していると人の目が知覚するように、ある割合で連続的にまたは断続的に光を放射する状況、または、同じ色または異なる色の複数の固体光放射源が、光を連続的に放射していると(また、異なる色が放射される場合には、それらの色の混合として)人の目が知覚するような方法で、断続的におよび/または交互に(オン時間が重なって、または重ならないで)光を放射している状況を包含する。
【0120】
さらに、本発明内容のいくつかの実施形態は、要素の特定の組合せに関して例示されたが、様々な他の組合せが、また、本発明内容の教示から逸脱することなく実現される可能性がある。したがって、本発明内容は、本明細書で説明され図に例示された特定の典型的な実施形態に限定されるように解釈されるべきでなく、様々な例示された実施形態の要素の組合せも包含することができる。
【0121】
本開示の利益が与えられると、本発明内容の精神および範囲から逸脱することなく、多くの変更および修正が、当業者によって加えられる可能性がある。したがって、理解されなければならないことであるが、例示された実施形態は、例の目的のためだけに示され、以下の特許請求の範囲で定義されるような本発明内容を限定するものと解釈されるべきでない。したがって、以下の特許請求の範囲は、文字通りに示された要素の組合せだけでなく、実質的に同じ方法で実質的に同じ機能を行って実質的に同じ結果を得る全ての同等な要素も含むように読まれるべきである。したがって、特許請求の範囲は、上で特に例示され説明されたもの、概念的に同等なもの、および本発明内容の基本的な観念を組み込むものも含むように理解されるべきである。
【0122】
本明細書で説明されたデバイスのどんな2以上の構造部品でも一体化することができる。本明細書で説明されたデバイスのどんな構造部品でも2以上の部品(これらは、必要であれば、一緒に保持される)で実現することができる。同様に、どんな2以上の機能でも同時に行うことができ、および/またはどんな機能でも一連のステップで行うことができる。
【技術分野】
【0001】
本発明の内容は、光放射源に関し、より詳細には、照明用途で使用するのに適した光放射源に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
この出願は、2007年10月26日に出願された米国特許仮出願第60/982,900号明細書の恩典を請求し、この明細書の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
蛍光体を利用して光を1つの波長から他の波長に変換する発光ダイオードデバイスは、よく知られている。例えば、YAG:Ceなどの黄色蛍光体の付いた青色発光ダイオードデバイスは、白色光を生成するために利用される。しかし、そのような光は、一般的には、比較的小さな演色指数(CRI)および比較的高い相関色温度(CCT)を有している。光のCCTが、「暖白色」光、例えば3500KのCCTを生成するように減少するときに、一般的には、発光ダイオードデバイス/蛍光体システムの効率は減少する。ストークス損失のために、および暖白色発光ダイオードデバイスは、一般的には多数の蛍光体を使用し、1つの蛍光体の出力の1つの他のもの(または、複数の他のもの)によるいくらかの吸収があるために、そのようなことになる。また、より低い効率は、追加の蛍光体のより低い量子効率の結果であることがある。例えば、YAG蛍光体などの黄色蛍光体は、一般的には、光を青色波長から黄色波長に変換することに関して比較的高い量子効率を有している。対照的に、赤色蛍光体は、一般的には、変換の効率が良くない。したがって、発光ダイオードデバイスを含む暖白色光放射源は、発光ダイオードデバイスを含むより低い色温度の白色光放射源よりも効率が低い傾向がある。
【0004】
発光ダイオードデバイスからの白色光の生成を改善しようとする取り組みのほかに、より大きなデバイスまたは相互接続デバイスを形成することによって発光ダイオードを改善することに、様々な取り組みが向けられている。例えば、
特許文献1は、発光ダイオードデバイスのクラスタパッケージングを記載し、
特許文献2は、広スペクトル発光デバイス、および広スペクトル発光デバイスを製作するための方法およびシステムを記載し、
特許文献3は、高抵抗基板上に形成されたモノリシック直列/並列発光ダイオードデバイスアレイを記載し、
特許文献4は、AC電流から光を生成するためにヘッダおよび逆並列接続発光ダイオードを有する電子デバイスを記載し、
特許文献5は、多チップ半導体発光ダイオードデバイス組立品を記載し、
特許文献6、7および8は、各々、高ACまたはDC電圧で直接使用するように作られた単一チップ集積発光ダイオードデバイスを記載し、
特許文献9は、高駆動電圧および小駆動電流で動作する発光デバイスを記載し、
特許文献10は、同じ基板上に形成された複数の窒化物半導体層を記載し、これらの層は電気的に互いに分離され、各窒化物半導体層は、導電性ワイヤと電気的に接続されており、
特許文献11は、2以上の発光ダイオードデバイスを同じ半導体基板上に形成することを記載し、
特許文献12は、微小フットプリント薄型白色発光ダイオードデバイス用のウェーハレベルパッケージを記載している。
【0005】
「発光ダイオードデバイス」という表現は、本明細書で、基本的な半導体ダイオード構造(すなわち、チップ)のことを言うために使用される。(例えば)電子機器店で販売されている一般に認められた商業的に利用可能な「LED」は、一般的には、いくつかの部品で構成された「パッケージ」デバイスである。これらのパッケージデバイスは、一般的には、特許文献13、14および15に記載されているもののような(ただし、これらに限定されない)半導体をベースにした発光ダイオードデバイスと、様々なワイヤ接続と、発光ダイオードデバイスをカプセル化するパッケージとを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第6,635,503号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2003/0089918号明細書
【特許文献3】米国特許第6,547,249号明細書
【特許文献4】米国特許第7,009,199号明細書
【特許文献5】米国特許第6,885,035号明細書
【特許文献6】米国特許第6,957,899号明細書
【特許文献7】米国特許第7,213,942号明細書
【特許文献8】米国特許第7,221,044号明細書
【特許文献9】米国特許出願公開第2005/0253151号明細書
【特許文献10】日本特許公開第2001−156331号明細書
【特許文献11】日本特許公開第2001−307506号明細書
【特許文献12】米国特許出願公開第2007/0202623号明細書
【特許文献13】米国特許第4,918,487号明細書
【特許文献14】米国特許第5,631,190号明細書
【特許文献15】米国特許第5,912,477号明細書
【特許文献16】米国特許出願第60/753,138号明細書
【特許文献17】米国特許出願第11/614,180号明細書
【特許文献18】米国特許出願第60/794,379号明細書
【特許文献19】米国特許出願第11/624,811号明細書
【特許文献20】米国特許出願第60/808,702号明細書
【特許文献21】米国特許出願第11/751,982号明細書
【特許文献22】米国特許出願第60/808,925号明細書
【特許文献23】米国特許出願第11/753,103号明細書
【特許文献24】米国特許出願第60/802,697号明細書
【特許文献25】米国特許出願第11/751,990号明細書
【特許文献26】米国特許出願第60/839,453号明細書
【特許文献27】米国特許出願第11/843,243号明細書
【特許文献28】米国特許出願第60/857,305号明細書
【特許文献29】米国特許出願第11/936,163号明細書
【特許文献30】米国特許出願第60/851,230号明細書
【特許文献31】米国特許出願第11/870,679号明細書
【特許文献32】米国特許出願第60/885,937号明細書
【特許文献33】米国特許出願第60/982,892号明細書
【特許文献34】米国特許出願第60/986,662号明細書
【特許文献35】米国特許出願第60/982,909号明細書
【特許文献36】米国特許出願第60/986,795号明細書
【特許文献37】米国特許出願第60/752,753号明細書
【特許文献38】米国特許出願第11/613,692号明細書
【特許文献39】米国特許出願第60/798,446号明細書
【特許文献40】米国特許出願第11/743,754号明細書
【特許文献41】米国特許出願第60/809,959号明細書
【特許文献42】米国特許出願第11/626,483号明細書
【特許文献43】米国特許出願第60/809,595号明細書
【特許文献44】米国特許出願第11/755,162号明細書
【特許文献45】米国特許出願第60/844,325号明細書
【特許文献46】米国特許出願第11/854,744号明細書
【特許文献47】米国特許第7,213,940号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
発光ダイオードデバイスを含む光放射源のこれらの進歩にもかかわらず、発光ダイオードデバイスを含む光放射源、および白色光または他の色の光を発光ダイオードデバイスから生成する技術では、依然として改善が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明内容の実施形態は、ダイ上に選択的に塗布された1つまたは複数の発光体(lumiphor)を有する光放射源を提供する。本明細書で使用されるような「ダイ」という表現は、少なくとも1つの発光デバイス(例えば、少なくとも1つの発光ダイオードデバイス)を備える要素のことを言う。例えば、「ダイ」は、単一発光デバイスが取り付けられた基板、または複数の発光デバイスが取り付けられた基板であることがある(さらに、「基板」は、そのような発光デバイスを位置付けすることができる1つまたは複数の表面を提供する任意の1つまたは複数の構造のことを言うことがある)。
【0009】
本発明内容の第1の態様では、光放射源が提供され、本光放射源は、
少なくとも1つの固体発光デバイスを含むモノリシックダイと、
そのダイ上の少なくとも第1の発光体(または、第1の発光体のパターン)と
を備え、第1の発光体(または、第1の発光体のパターン)は、少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第1の部分が第1の発光体(または、第1の発光体のパターン)中へ向けられさらに少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第2の部分が第1の発光体(または、第1の発光体のパターン)中へ向けられないように、モノリシックダイの発光領域の全部未満を覆っている。
【0010】
下で述べられるように、本発明内容は、1つまたは複数の発光体および/またはその発光体の1つまたは複数の表面の任意の数に、例えば、上面、下面、上面と下面の両方、または一般に任意の数の発光体の表面に塗布された発光体パターンを有するダイを各々備える光放射源を包含する(例えば、6つの面を有するダイ、例えば立方体状のダイの場合には、1つまたは複数の発光体が、1から6までの任意の数の面に塗布されることがある)。
【0011】
本発明内容の第1の態様に従ったいくつかの実施形態では、光放射源は、さらに、
ダイ上の少なくとも第2の発光体(または、第2の発光体のパターン)を備え、第2の発光体(または、第2の発光体のパターン)は、光の第1の部分が第2の発光体(または、第2の発光体のパターン)中へ向けられないように第1の発光体(または、第1の発光体のパターン)と実質的に重なっていない。
【0012】
そのような実施形態のいくつかでは、少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第2の部分は、第2の発光体(または、第2の発光体のパターン)中へ向けられる。
【0013】
そのような実施形態のいくつかでは、少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第3の部分は、第1の発光体(または、第1のパターンの発光体)中または第2の発光体(または、第2のパターンの発光体)中へ向けられない。
【0014】
本発明内容の第1の態様に従ったいくつかの実施形態では、光放射源は、
ダイ上の少なくとも第2の発光体(または、第2の発光体のパターン)をさらに備え、第2の発光体の少なくとも一部は、第1の発光体の少なくとも一部(または、第1のパターンの発光体の少なくとも1つ)に重なり、または、第2の発光体のパターンの第2の発光体の少なくとも1つの少なくとも一部が、第1の発光体の少なくとも一部(または、第1のパターンの発光体の少なくとも1つの少なくとも一部)に重なっている。
【0015】
本発明内容の第1の態様に従ったいくつかの実施形態では、少なくとも1つの固体発光デバイスは、単一固体発光デバイスから成る。
【0016】
本発明内容の第1の態様に従ったいくつかの実施形態では、少なくとも1つの固体発光デバイスは、共通基板上に複数の固体発光デバイスを備える。
【0017】
本発明内容の第1の態様に従ったいくつかの実施形態では、少なくとも1つの固体発光デバイスは、発光ダイオードデバイスである単一固体発光デバイスを備える。
【0018】
本発明内容の第1の態様に従ったいくつかの実施形態では、少なくとも1つの固体発光デバイスは、複数の固体発光デバイスを備え、そのうちの少なくとも1つは発光ダイオードデバイスである。
【0019】
複数の発光体が存在する本発明内容に従ったいくつかの実施形態では、発光体は全て互いに似ていることがあり、または、発光体の1つまたは複数は、それ/それらのそれぞれの蛍光物質の点で、それ/それらのそれぞれの発光体濃度(すなわち、単位表面積または単位体積当たりの蛍光物質の量)の点で、それ/それらのそれぞれの形の点で、および/または、それ/それらのそれぞれのサイズの点で、他の複数の発光体(または、他の1つの発光体)と違っていることがある。例示すると、本発明内容に従った光放射源の代表的な実施形態は、ダイ、第1のパターンの発光体、第2のパターンの発光体、第3のパターンの発光体、第4のパターンの発光体、第5のパターンの発光体、および第6のパターンの発光体を備えることがあり、
第1のパターンの発光体は、第1のサイズの第1の形でかつ第1の濃度で第1の蛍光物質を各々含む発光体から成り、
第2のパターンの発光体は、第1のサイズの第1の形でかつ第2の濃度で第1の蛍光物質を各々含む発光体から成り、
第3のパターンの発光体は、第2のサイズの第1の形でかつ第1の濃度で第1の蛍光物質を各々含む発光体から成り、
第4のパターンの発光体は、第1のサイズの第2の形かつ第1の濃度で第1の蛍光物質を各々含む発光体から成り、
第5のパターンの発光体は、第1のサイズの第1の形でかつ第1の濃度で第2の蛍光物質を各々含む発光体から成り、さらに、
第6のパターンの発光体は、第3のサイズの第3の形でかつ第3の濃度で第3の蛍光物質を各々含む発光体から成る。
【0020】
さらに例示すると、本発明内容に従った光放射源の第2の代表的な実施形態は、ダイ、第1のパターンの発光体、第2のパターンの発光体、および第3のパターンの発光体を備えることがあり、
第1のパターンの発光体は、第1のサイズの第1の形でかつ第1の濃度で第1の蛍光物質(例えば、これは緑黄色光を放射する、YAGなど)を各々含む発光体から成り、
第2のパターンの発光体は、第1のサイズの第1の形でかつ第2の濃度で第1の蛍光物質を各々含む発光体から成り、
第3のパターンの発光体は、第1のサイズの第1の形でかつ第2の濃度で第2の蛍光物質(例えば、これは赤色光を放射する)を各々含む発光体から成る。
【0021】
本発明内容の第2の態様では、
共通基板上に複数の固体発光デバイスを含むモノリシックダイと、
その複数の固体発光デバイスの第1のグループの上の第1の発光体であって、第1のグループがその複数の固体発光デバイスの全部よりも少ないものである第1の発光体と、
その複数の固体発光デバイスのそれぞれのものを電気的に接続するための電気相互接続と
を備える光放射源が提供される。
【0022】
本発明内容の第2の態様に従ったいくつかの実施形態では、電気相互接続は、複数の固体発光デバイスを接続して、並列接続固体発光デバイスの直列接続部分集合のアレイにする(すなわち、複数のユニットセル中の固体発光デバイスは、固体発光デバイスの直列接続部分集合のアレイに電気的に接続され、その部分集合の各々が電気的に並列に接続された複数の固体発光デバイスを備えている)。
【0023】
本発明内容の第2の態様に従ったいくつかの実施形態では、放射源は、複数の固体発光デバイスの第2のグループの上に第2の発光体をさらに備え、第2のグループの固体発光デバイスと第1のグループの固体発光デバイスは互いに相容れないものである。本発明内容の第2の態様に従ったいくつかの実施形態では、第2のグループおよび第1のグループは、共に、複数の固体発光デバイスの全部を共通基板上に備える。
【0024】
本発明内容の第2の態様に従ったいくつかの実施形態では、複数の固体発光デバイスの第1のグループは、単独に、並列接続固体発光デバイスの直列接続部分集合の第1のアレイとして接続され、複数の固体発光デバイスの残りのものは、少なくとも、直列接続固体発光デバイスの第2のアレイとして接続される。
【0025】
本発明内容の第2の態様に従ったいくつかの実施形態では、第1のグループと第2のグループは、電気的に並列に接続される。
【0026】
本発明内容の第2の態様に従ったいくつかの実施形態では、第1のグループおよび第2のグループは、個別に制御可能であるように電気的に接続される。
【0027】
本発明内容の第2の態様に従ったいくつかの実施形態では、第1のグループの固体発光デバイスは、複数の固体発光デバイスの全体にわたって分散される。
【0028】
本発明内容の第2の態様に従ったいくつかの実施形態では、光放射源は、複数の固体発光デバイスに電流が流れるとき、白色と知覚される光を生成する。
【0029】
本発明内容の第3の態様では、光放射源が提供され、本光放射源は、
共通基板上に複数の固体発光デバイスを備えるモノリシックダイと、
その複数の固体発光デバイスのそれぞれのものを電気的に接続するための電気接続と、
複数のユニットセルとを備え、各ユニットセルは複数の固体発光デバイスのグループを含み、ユニットセルの各々は、ユニットセル中のグループの固体発光デバイスの全部未満の上に第1の発光体を備える。
【0030】
本発明内容の第3の態様に従ったいくつかの実施形態では、ユニットセルの各々は、第1の発光体がその上に形成されている固体発光デバイス以外の、ユニットセル中の固体発光デバイス上に、第1の発光体と異なる第2の発光体をさらに備える。
【0031】
本発明内容の第3の態様に従ったいくつかの実施形態では、ユニットセルの各々は、第1の発光体がその上に形成されている固体発光デバイスまたは第2の発光体がその上に形成されている固体発光デバイス以外の、ユニットセル中の固体発光デバイス上に、第1の発光体および第2の発光体と異なる第3の発光体をさらに備える。
【0032】
本発明内容の第3の態様に従ったいくつかの実施形態では、複数のユニットセル中の固体発光デバイスは、固体発光デバイスの直列接続部分集合のアレイになるように電気的に接続され、その部分集合の各々は、電気的に並列に接続された複数の固体発光ダイオードを備える。
【0033】
本発明内容の第3の態様に従ったいくつかの実施形態では、第1の蛍光体がその上に形成されている固体発光デバイスは、直列接続部分集合の状態で、第1の蛍光体がその上に形成されていない固体発光デバイスと電気的に並列に接続される。
【0034】
本発明内容の第3の態様に従ったいくつかの実施形態では、光放射源によって生成された光は、白色光として知覚される。
【0035】
本発明内容の第4の態様では、光放射源を製作する方法が提供され、本方法は、
複数の固体発光デバイスを備えるモノリシックダイに少なくとも1つの発光体を、前記ダイの一部だけを覆うように選択的に塗布するステップ
を含む。
【0036】
本発明内容の第4の態様に従ったいくつかの実施形態では、少なくとも1つの発光体を選択的に塗布するステップは、複数の発光体を、ダイの実質的に重ならない複数の部分になるように選択的に塗布する。
【0037】
本発明内容の第4の態様に従ったいくつかの実施形態では、ダイの少なくとも一部は、その上に発光体を有していない。
【0038】
本発明内容の第5の態様では、光放射源を製作する方法が提供され、本方法は、
共通基板上の複数の固体発光デバイスの選ばれたものに少なくとも1つの発光体を選択的に塗布するステップを含み、その選ばれたものは、複数の固体発光デバイスの全部未満を含む。
【0039】
本発明内容の第5の態様に従ったいくつかの実施形態では、少なくとも1つの発光体を選択的に塗布するステップは、
複数の固体発光デバイスの第1のグループの上に第1の発光体を塗布するステップと、
複数の固体発光デバイスの第2のグループの上に第2の発光体を塗布するステップと
を含み、第2のグループおよび第1のグループは互いに相容れないものである。
【0040】
本発明内容の第5の態様に従ったいくつかの実施形態では、選択的に塗布するステップは、発光体のユニットセルの繰返しパターンになるように複数の発光体を複数の固体発光デバイス上に選択的に塗布するステップを含み、そのユニットセルは、複数の発光体の各々がその上に形成されている少なくとも1つの固体発光デバイスを含む。
【0041】
本発明内容の第5の態様に従ったいくつかの実施形態では、本方法は、複数の固体発光デバイスを、並列接続固体発光デバイスの直列接続部分集合のアレイになるように電気的に接続するステップをさらに含む。
【0042】
本発明内容の第6の態様では、光放射源が提供され、本光放射源は、
少なくとも1つの固体発光デバイスを含むモノリシックダイと、
ダイ上の第1の発光体(または、第1の発光体のパターン)と、
ダイ上の第2の発光体(または、第2の発光体のパターン)と
を備え、
少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射された光の第1の部分は、第1の発光体と第2の発光体の両方を通過し、さらに、
少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射された光の第2の部分は、第1の発光体を通過し、第2の発光体を通過しない。
【0043】
本発明内容の第7の態様では、光放射源を製作する方法が提供され、本方法は、
少なくとも1つの固体発光デバイスを備えるモノリシックダイ上に少なくとも第1の発光体(または、第1の発光体のパターン)を選択的に塗布して、初期放射源を形成するステップであって、第1の発光体(または、第1の発光体のパターン)が、モノリシックダイの発光領域の全部未満を覆うステップと、
初期放射源からの光出力を測定する(例えば、放射された光の色を測定する)ステップと、
この測定に基づいて、モノリシックダイ上に少なくとも第2の発光体(または、第2の発光体のパターン)を選択的に塗布して光放射源を形成するステップと
を含む。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】共通基板によって機械的に接続され、かつ選択に塗布された蛍光体を有する多数の発光ダイオードデバイスを備える光放射源を示す上面図である。
【図2】共通基板によって機械的に接続され、かつ選択に塗布された蛍光体を有する多数の発光ダイオードデバイスを備える光放射源を示す上面図である。
【図3A】共通基板によって機械的に接続され、かつ選択に塗布された蛍光体を有する多数の発光ダイオードデバイスを備える光放射源を示す上面図である。
【図3B】共通基板によって機械的に接続され、かつ選択に塗布された蛍光体を有する多数の発光ダイオードデバイスを備える光放射源を示す上面図である。
【図4】共通の基板によって機械的に接続され、かつ選択に塗布された蛍光体を有する多数の発光ダイオードデバイスを備える光放射源を示す上面図である。
【図5】図1から図4までに例示されたようなダイオードの可能な相互接続を示す回路図である。
【図6】図1から図4までに例示されたようなダイオードの可能な代替的相互接続を示す回路図である。
【図7】図1から図4までに例示されたようなダイオードの可能な追加の代替的相互接続を示す回路図である。
【図8】図1から図4までに例示されたものなどの光放射源を実現するための製作ステップを例示する流れ図である。
【図9】モノリシック光源を実現するように、選択的に塗布された蛍光体とサブマウントの組合せが設けられた発光ダイオードデバイスを示す断面模式図である。
【図10】選択的に塗布された蛍光体を有する単一固体発光デバイスを備える光放射源を示す上面図である。
【図11】蛍光体がその上に塗布されたダイを有する光放射源を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本発明の内容は、これから、添付の図面に関して以下でより完全に説明され、図面には、本発明内容の実施形態が示されている。しかし、この発明内容は、本明細書で示される実施形態に限定されるように解釈されるべきでない。それどころか、これらの実施形態は、この開示が徹底的かつ完全であり発明内容の範囲を当業者に完全に伝えるように提供される。全体を通して同様な番号は同様な要素を指す。本明細書で使用されるとき、「および/または」という用語は、関連列挙されたものの1つまたは複数のありとあらゆる組合せを含む。
【0046】
本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態だけを説明する目的のためであり、発明内容の限定を意図していない。本明細書で使用されるとき、単数形「ひとつの」および「その」は、状況がそうでないとはっきりと示さない限り、複数形もまた含むことを意図している。さらに理解されることだろうが、「備える」および/または「備えている」という用語は、この明細書で使用されるとき、陳述された特徴、完全なもの、ステップ、動作、要素、および/または部品の存在を明示するが、1つまたは複数の他の特徴、完全なもの、ステップ、動作、要素、部品、および/またはそれらのグループの存在または追加を除外しない。
【0047】
上で言及されたように、本発明内容の様々な態様は、電子部品(変成器、スイッチ、ダイオード、コンデンサ、トランジスタ、その他)の様々な組合せを含む。当業者は、様々なそのような部品を知っており、アクセスすることができ、さらに、本発明内容に従ってデバイスを作る際に、そのような部品のどれでも使用することができる。その上、当業者は、回路における負荷の要求および他の部品の選択に基づいて、様々な選択肢の中から適切な部品を選ぶことができる。
【0048】
デバイス中の2つの部品が「電気的に接続」されているという本明細書での陳述は、これらの部品間に部品が電気的に存在しないことを意味し、その部品の挿入は、デバイスによって実現される1つまたは複数の機能に大いに影響を及ぼす。例えば、たとえ2つの部品が、デバイスによって実現される1つまたは複数の機能にあまり影響を及ぼさない小さな抵抗器をそれらの間に有していても、それらの部品は、電気的に接続されていると呼ばれることがある(実際、2つの部品を接続するワイヤは、小さな抵抗器とみなすことができる)。同様に、追加の部品を含まないことを除いて全く同じであるデバイスによって実現される1つまたは複数の機能にあまり影響を及ぼさずに、デバイスが追加の機能を行うことができるようにするその追加の電気部品を、たとえ2つの部品がそれらの間に有するとしても、その2つの部品は電気的に接続されていると呼ばれる。同様に、互いに直接接続された、または、回路基板または他の媒体上でワイヤまたはトレースの相対する端に直接接続された2つの部品は、電気的に接続されている。
【0049】
「第1の」、「第2の」などという用語は、様々な要素、部品、領域、層、部分、および/またはパラメータを記述するために本明細書で使用されることがあるが、これらの要素、部品、領域、層、部分、および/またはパラメータは、これらの用語によって限定されるべきでない。これらの用語は、1つの要素、部品、領域、層または部分を他の領域、層または部分と区別するために使用されるだけである。したがって、下で述べられる第1の要素、部品、領域、層または部分は、本発明内容の教示から逸脱することなしに、第2の要素、部品、領域、層または部分と呼ばれるかもしれない。
【0050】
本発明内容に従った実施形態は、本明細書で、本発明内容の理想化実施形態の模式的例示である断面(および/または平面)図に関して説明される。そのようなものとして、例えば製造技術および/または許容誤差の結果として、例示の形からの変化が予想されるべきである。したがって、本発明内容の実施形態は、本明細書で例示された領域の特定の形に限定されるように解釈されるべきでなく、例えば製造に起因する形のずれを含むことになっている。例えば、長方形として例示されまたは説明された打込み領域は、一般的には、丸くなったまたは湾曲した特徴を有している。したがって、図に例示された領域は、本質的に概略であり、それらの形は、デバイスの領域の正確な形を例示することを意図しておらず、さらに本発明内容の範囲を限定することを意図していない。
【0051】
違ったように定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術的および科学的用語を含めて)は、この発明内容が属する当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有している。さらに理解されることだろうが、一般に使用される辞書で定義される用語などの用語は、関連した技術および本開示の背景でのそれらの意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書で明らかにそのように定義されない限り、理想化されたまたは過度に形式的な意味で解釈されないだろう。また、当業者によって理解されることだろうが、他の特徴に「隣接して」配置された構造または特徴についての言及は、隣接した特徴の上に重なるまたは下にある部分を含むことがある。
【0052】
本発明内容の実施形態は、任意の適切な固体発光デバイス構造で利用されることがある。例示の実施形態は、InGaN多量子井戸発光ダイオードデバイス構造に関して説明されるが、任意の他の適切な固体発光デバイス構造が使用されることがあり、例えば、ZnO、ZnTeまたは任意の他のIII族−V族および/またはII族−VI族組合せ、アルミニウム、インジウム、ガリウムおよび燐の任意の二元、三元または四元組合せ、アルミニウム、インジウム、ガリウムおよび窒素の任意の二元、三元または四元組合せ、アルミニウム、ガリウム、インジウムおよび砒素の任意の二元、三元または四元組合せ、または同様なものが、望ましければ、使用されることがある。したがって、本明細書で説明されるように発光材料の多数の別個の面積を形成または転写することができる十分に大きな面積を提供するどんな固体発光デバイス構造でも、本発明内容の実施形態で使用するのに適している可能性がある。
【0053】
様々なそのような固体発光デバイスを、本明細書の教示に従って利用することができる。そのような固体発光デバイスには、無機および有機光放射源があり、それらの放射源の各々の種々異なったものが当技術分野でよく知られている(したがって、そのようなデバイスおよび/またはそのようなデバイスが作られる材料を詳細に説明することは必要でない)。さらに、そのような発光デバイスの出力発光波長は、可視スペクトルから近紫外までから紫外までの範囲のどこかにある可能性がある。
【0054】
2以上の固体光放射源デバイスが存在する場合には、それぞれの固体光放射源デバイスは互いに似ているか、互いに異なるか、任意の組合せかであることがある。
【0055】
適切な固体発光デバイスの代表的な例は、
(1)「Lighting Device」という名称の2005年12月22日に出願された特許文献16(発明者Gerald H. Negley、代理人整理番号931_003PRO)および2006年12月21日に出願された特許文献17、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(2)「Shifting Spectral Content in LEDs by Spatially Separating Lumiphor Films」という名称の2006年4月24日に出願された特許文献18(発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de ven、代理人整理番号931_006PRO)および2007年1月19日に出願された特許文献19、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(3)「Lighting Device」という名称の2006年5月26日に出願された特許文献20(発明者Gerald H. NegleyおよびAntony Paul van de Ven、代理人整理番号931_009PRO)および2007年5月22日に出願された特許文献21、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(4)「Solid State Light Emitting Device and Method of Making Same」という名称の2006年5月26日に出願された特許文献22(発明者Gerald H. NegleyおよびNeal Hunter、代理人整理番号931_010PRO)および2007年5月24日に出願された特許文献23、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(5)「Lighting Device and Method of Making」という名称の2006年5月23日に出願された特許文献24(発明者Gerald H. Negley、代理人整理番号931_011PRO)および2007年5月22日に出願された特許文献25、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(6)「LIGHTING DEVICE AND LIGHTING METHOD」という名称の2006年8月23日に出願された特許文献26(発明者Antony Paul van de Ven およびGerald H. Negley、代理人整理番号931_034PRO)および2007年8月22日に出願された特許文献27、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(7)「LIGHTING DEVICE AND LIGHTING METHOD」という名称の2006年11月7日に出願された特許文献28(発明者Antony Paul van de Ven およびGerald H. Negley、代理人整理番号931_027PRO)および2007年11月7日に出願された特許文献29、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(8)「LIGHTING DEVICE AND METHOD OF MAKING SAME」という名称の2006年10月12日に出願された特許文献30(発明者Gerald H. Negley、代理人整理番号931_041PRO)および2007年10月11日に出願された特許文献31、に記載され、ここにこれらの全体が参照により組み込まれる。
【0056】
本発明内容の実施形態は、発光ダイオードデバイスに関して下で説明されるが、他の固体発光デバイスが、また、本発明内容の代替的実施形態で利用されることがある。例えば、本発明内容の実施形態は、大面積デバイスとして、例えば、半導体基板上に個々のデバイスの集合体を備えるモノリシックダイとして実現されることがある有機または無機発光デバイスで使用するのに適している可能性がある。そのような発光デバイスは、本明細書で、一括して「固体照明デバイス」と呼ばれる。
【0057】
本発明内容のいくつかの実施形態は、蛍光体などの発光体の選択的堆積を使用して、多固体発光デバイス光放射源を実現し、この放射源では、その上に発光ダイオードデバイスが製作されている共通基板上で、発光ダイオードデバイスの少なくともいくつかが、機械的に接続されている。本明細書で使用されるとき、「固体発光デバイス」という用語は、直列構成および/または並列構成で他の発光デバイス構造に別個に電気的に接続することができる個々の固体発光デバイス構造のことを言う。本発明内容に従ったいくつかの実施形態では、多数の固体発光デバイスは、依然として共通基板によって互いに機械的に接続された状態のままであり、個別化されないで、個々に電気的に接続可能な多数の固体発光デバイス構造のモノリシック構造を実現している。そのようなモノリシックの多固体発光デバイス光放射源は、
(1)FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS, SYSTEMS INCORPORATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS AND METHODS OF FABRICATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERSという名称の、同一出願人により同時に出願された特許出願(代理人整理番号931_056NP、発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven)、ここにこの開示はあたかもその全体が示されたかのように参照により本明細書に組み込まれ、並びに、「HIGH VOLTAGE SOLID STATE LIGHT EMITTER」という名称の2007年1月22日に出願された特許文献32(発明者Gerald H. Negley、代理人整理番号931_056PRO)、「FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS, SYSTEMS INCORPORATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS AND METHODS OF FABRICATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS」という名称の2007年10月26日に出願された特許文献33(発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven、代理人整理番号931_056PRO2)、および2007年11月9日に出願された特許文献34(代理人整理番号931_056PRO3)、ここに、これらの全体が、参照にして組み込まれ、および/または、
(2)ILLUMINATION DEVICES USING INTERCONNECTED ARRAYS OF LIGHT EMITTING DEVICES, AND METHODS OF FABRICATING SAMEという名称の同一出願人により同時に出願された特許出願(代理人整理番号931_078NP、発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven)、この開示はあたかもその全体が示されたかのように参照により本明細書に組み込まれ、並びに、「ILLUMINATION DEVICES USING EXTERNALLY INTERCONNECTED ARRAYS OF LIGHT EMITTING DEVICES, AND METHODS OF FABRICATING SAME」という名称の2007年10月26日に出願された特許文献35(発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven、代理人整理番号931_078PRO)および2007年11月9日に出願された特許文献36に記載され、ここにこれらの全体が参照により組み込まれる。
【0058】
本発明内容の実施形態は、主にモノリシック多固体発光デバイス光放射源に関して説明されるが、本発明内容の実施形態は、発光体の離散的な配置を可能にするように十分な面積を有するどんなデバイスにおいても利用することができる。したがって、本発明内容は、本明細書で説明される特定の多固体発光デバイス光放射源に限定されるように解釈されるべきでなく、どんな固体発光デバイス光放射源でも使用することができる。そのような光放射源の特定の最小面積は、発光体の塗布技術に依存する可能性がある。
【0059】
本明細書で使用されるとき、「発光体」という表現は、どんな発光要素でも、すなわち、蛍光物質を含むどんな要素でも意味する。
【0060】
1つまたは複数の発光体は、個々に、どんな蛍光物質でも、または蛍光物質のどんな組合せでも含むことができ、様々な蛍光物質は、当業者に知られている。例えば、任意の特定の発光体中の1つまたは複数の蛍光物質は、蛍光体、シンチレータ、昼光テープ、紫外光を当てると可視スペクトルで輝くインクなどの中から選ぶことができる。1つまたは複数の蛍光物質は、ダウンコンバートまたはアップコンバートであってもよく、または両方の型の組合せを含むことができる。例えば、第1の発光体は、1つまたは複数のダウンコンバート蛍光物質を含むことができる。
【0061】
1つまたは複数の発光体(または各発光体)は、望ましければ、例えばエポキシ、シリコーン、ガラス、金属酸化物または任意の他の適切な材料から作られた、1つまたは複数の高透過性(例えば、透明なまたは実質的に透明な、またはある程度散乱性の)結合剤をさらに含むことができる(例えば、1つまたは複数の結合剤を含む任意の発光体では、1つまたは複数の蛍光体が、その1つまたは複数の結合剤中に分散されることがある)。一般に、発光体が厚ければ厚いほど、蛍光体の重量パーセントは小さくなることがあり、すなわち、発光体の全厚さに依存して、蛍光体の重量パーセントは、一般に任意の値、例えば0.1重量パーセントから100重量パーセントであるかもしれない(例えば、純粋蛍光体を熱間静水圧プレス方法にかけることによって形成された発光体)。
【0062】
1つまたは複数の発光体(または、各発光体)は、個々に、いくつかのよく知られた添加物のどれでも、例えば、拡散体、散乱体、着色などをさらに含むことができる。
【0063】
適切な発光体の代表的な例は、本明細書で引用され参照により本明細書に組み込まれた特許出願に記載されている。
【0064】
領域が単一モノリシック層の各分離された領域であるという本明細書の陳述(および同様な陳述)は、単一モノリシック層として形成され、その後で、電気がそれぞれの領域の間で直接伝えられないように例えば1つまたは複数のトレンチの形成、イオンの打込み、その他によって互いに分離されたことから本質的に生じたと当業者が認める構造上の特徴を、その領域の(少なくとも)各々が、含むことを意味する。
【0065】
2以上の要素が互いに「分離」されているという陳述は、それぞれの要素が互いに直接接触していないこと(例えば、たとえそれらが両方とも他の要素と接触していても)を意味する。
【0066】
「モノリシック」という表現は、ただ単一固体発光デバイスだけを含むダイを参照するとき、その固体発光デバイスが、モノリシックである少なくとも1つの層を含むこと(さらに、いくつかの場合には、固体発光デバイスの層の全部がモノリシックであること)を示す。「モノリシック」という表現は、複数の固体発光デバイスを含むダイを参照するとき、それらの固体発光デバイスの各々の少なくとも1つのそれぞれの層が、モノリシック層の分離された領域であることを示す(さらに、いくつかの場合には、固体発光デバイスのそれぞれの層の全部がそれぞれのモノリシック層の分離された領域である。すなわち、そのような場合の代表的な例では、各固体発光デバイスはp型層およびn型層を含み、それぞれのp型層は各々モノリシックp型層の分離された領域であり、それぞれのn型層は各々モノリシックn型層の分離された領域である。
【0067】
(本発明内容のいくつかの実施形態のように)異なる別個に位置決めされた発光体を励起するために下にある同じ型の光放射源を使用するモノリシック光放射源を実現することによって、そのような光放射源で作られた全システムに及ぼす環境の影響を軽減することができる。例えば、異なる型の発光ダイオードデバイスを利用して異なる色を生成する従来のシステムでは、これらの異なる型の発光ダイオードデバイスは、環境条件の変化に対して違ったように反応することがある。したがって、InGaP赤色発光ダイオードデバイスは、InGaN青色発光ダイオードデバイスよりも温度の変化の影響を大きく受けることがある。全ての発光ダイオードデバイスが同じ材料である本発明内容のいくつかの実施形態に従った光放射源では、温度の効果は、全ての発光ダイオードデバイスに対して同じだろう。したがって、蛍光体からの発光が、様々に異なる励起光出力に比例して変化する場合には、カラーポイントを維持するために温度の変化を補償する必要がない可能性がある。
【0068】
同様に、励起源は、ウェーハの同じ全面的な領域で形成されるので(例えば、複数の固体発光デバイス各々が、第1のモノリシック層の分離された領域である少なくとも1つの領域を含む(例えば、固体発光デバイス各々がn型層およびp型層を含み、n型層がモノリシックn型層の分離された領域でありp型層がモノリシックp型層の分離された領域であるなどの)、本発明内容に従ったいくつかの実施形態のように)、ウェーハの異なる部分または異なるウェーハからの個別デバイスが相互接続される場合よりも電気的および/または光子的特性のばらつきが小さい可能性がある。例えば、ウェーハ上の隣接した固体発光デバイスの出力波長は、異なるウェーハからの2つの固体発光デバイスまたはさらに同じウェーハ上の遠く離れた場所からの2つの固体発光デバイスの場合よりも、いっそう実質的に同じになりやすい可能性がある。同様な相関関係はVfについて存在する可能性がある。
【0069】
発光体を参照するときに本明細書で使用されるとき、「励起された」という表現は、少なくともいくらかの電磁放射(例えば、可視光、UV光または赤外光)が発光体に接触して、発光体に少なくともいくらかの光を放射させることを意味する。「励起された」という表現は、光を連続的に放射していると人の目が知覚するように発光体がある割合で光を連続的にまたは断続的に放射する状況、または、同じ色または異なる色の複数の発光体が、光を連続的に放射していると(および、異なる色が放射されている場合には、それらの色の混合として)人の目が知覚するようなやり方で、断続的におよび/または交互に(「オン」時間が重なって、または重ならないで)光を放射している状況を包含する。
【0070】
本明細書で使用されるとき、「重なる」(または、「重なっている」)という表現、例えば、「第2の発光体の少なくとも一部が第1の発光体の少なくとも一部に重なる」は、第2の構造に重なる構造が第2の構造の上に、下に、または側面の方にあることがあること、および/またはそれぞれの構造または材料が互いに部分的にまたは完全に混ざっていることがあることを意味する。例えば、「第2の発光体の少なくとも一部が第1の発光体の少なくとも一部に重なる」という表現は、第2の発光体が第1の発光体の上にコーティングされている状況、第1の発光体が第2の発光体の上にコーティングされている状況、第1の発光体中の蛍光物質の少なくとも一部分が第2の発光体中の発光体の少なくとも一部分と混ざっている状況などを包含する。
【0071】
1つまたは複数の蛍光体などの発光材料(本明細書で、蛍光物質とも呼ばれる)は、固体発光デバイスに塗布され、また、いくつかの実施形態では、固体発光デバイスに選択的に塗布される。発光材料は、機械的に接続された固体発光デバイスのいくつかまたは全部に塗布されることがある。例えば、発光ダイオードデバイスがUV範囲の光を出力する場合には、発光材料は、UV光がデバイスから逃げるのを防ぐために固体発光デバイスの全部に塗布されることがある。発光ダイオードデバイスが青色範囲の波長の光を出力する場合には、発光材料は、蛍光体を通過しない青色光と励起された蛍光体から放射された光とが両方ともデバイスによって放射されるように発光ダイオードデバイスのいくつかだけに塗布されることがある。また、いくつかの実施形態では、固体発光デバイスの1つまたは複数が蛍光体をコーティングされているが、固体発光デバイスによって放射された光の一部は、変換されることなく蛍光体を通過する(すなわち、そのような実施形態では、固体発光デバイスによって放射された光の全部が、蛍光体すなわち1つの蛍光体または複数の蛍光体のうちの1つによって吸収されるとは限らない)。
【0072】
いくつかの実施形態では、相互接続(共通基板上か、発光ダイオードデバイスが取り付けられたサブマウント上かどちらかでの)は、機械的に接続された固体発光デバイスを電気的に接続して高電圧モノリシック光放射源を実現する。光放射源は、並列に接続された少なくとも3つの固体発光デバイスを各々含む2以上の部分集合を有するアレイになるように電気的に接続された複数の固体発光デバイスを含む(例えば、2007年11月9日に出願された「FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS, SYSTEMS INCORPORATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS AND METHODS OF FABRICATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS」という名称の特許文献34(代理人整理番号931_056PRO3、発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven)を参照されたい)。アレイ電気相互接続は、ひとつの行の固体発光デバイスのアノードが互いに電気的に接続され、さらに、それらのカソードが互いにかつ次の行の固体発光デバイスのアノードに接続されることを実現する。固体発光デバイスをそのようなアレイに電気的に接続することによって、アレイの任意の部分集合中の1つまたは複数の固体発光デバイスの故障は、その部分集合中の他の固体発光デバイスによって補償される可能性がある。同様に、アレイ中の固体発光デバイスを電気的に接続することによって、1つまたは複数の固体発光デバイスの故障は、また、そのアレイ中の他の固体発光デバイスによって補償される可能性がある。好ましくは、並列接続された固体発光デバイスの少なくとも2つの部分集合が含まれ、また、いくつかの実施形態では、多固体発光デバイス光放射源を50ボルト、100ボルト、150ボルト、または200ボルトもの光放射源にするように十分な数の部分集合が含まれる。さらに、いくつかの実施形態では、異なるそれぞれの電圧の光放射源が単一共通基板上に実現されることがある。
【0073】
本発明内容は、光放射源を活動化(すなわち、それに電気を供給)することによってその光放射源に含まれる2以上の発光デバイスが活動化される光放射源を提供する。すなわち、光放射源は、個々にアドレス指定可能な発光デバイスのアレイ(ディスプレイおよび同様なものの場合のように)ではない。
【0074】
本発明内容の光放射源は、任意の望ましい方法で配列し、取り付け、さらに電気を供給することができ、さらに、どんな望ましいハウジングまたは固定具にも取り付けることができる。当業者は、様々な配列、取付け方式、および電力供給装置を知っており、どんなそのような配列、方式および装置でも本発明内容に関連して使用することができる。
【0075】
例えば、当業者は、様々な適切なリードフレームをよく知っており、そのリードフレームのいくつかは一対のリードを備え、そのリードの一方は、固体光放射源チップの第1の領域(すなわち、アノードかカソードかのどちらか)と接触する反射カップと一体になっており、他方のリードは、固体光放射源チップの第2の領域(アノードかカソードかのどちらか、どちらでも固体光放射源チップの第1の領域にない)に接続されたワイヤに接続されている。
【0076】
その上、本発明内容に従った光放射源にエネルギーを供給するために、任意の望ましい回路を使用することができる。本発明内容を実施する際に使用することができる回路の代表的な例は、
(1)「Lighting Device」という名称の2005年12月21日に出願された特許文献37(発明者Gerald H. Negley、Antony Paul van de VenおよびNeal Hunter、代理人整理番号931_002PRO)および2006年12月20日に出願された特許文献38と、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(2)「Lighting Device」という名称の2006年5月5日に出願された特許文献39(発明者Antony Paul van de Ven、代理人整理番号931_008PRO)および2007年5月3日に出願された特許文献40と、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(3)「Lighting Device With Cooling」という名称の2006年6月1日に出願された特許文献41(発明者Thomas G. Coleman、Gerald H. NegleyおよびAntony Paul van de Ven、代理人整理番号931_007PRO)および2007年1月24日に出願された特許文献42と、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(4)「LIGHTING DEVICE AND METHOD OF LIGHTING」という名称の2006年5月31日に出願された特許文献43(発明者Gerald H. Negley、代理人整理番号931_018PRO)および2007年5月30日に出願された特許文献44と、ここにこれらの全体が参照により組み込まれ、
(5)「BOOST/FLYBACK POWER SUPPLY TOPOLOGY WITH LOW SIDE MOSFET CURRENT CONTROL」という名称の2006年9月13日に出願された特許文献45(発明者Peter Jay Myers、代理人整理番号931_020PRO)および2007年9月13日に出願された特許文献46とに記載され、ここにこれらの全体が参照により組み込まれる。
【0077】
本発明内容の照明デバイスは、どんな望ましい電力源にも電気的に接続(または、選択的に接続)することができ、当業者は様々なそのような電力源を知っている。
【0078】
本発明内容のいくつかの実施形態では、照明デバイスは封入剤領域をさらに含む。当業者は、パッケージLED用の封入剤領域を作る際に使用するのに適した様々な材料を知っており、また容易にアクセスすることができ、望ましければ、どんなそのような材料でも使用することができる。例えば、封入剤領域を組み立てることができる2つのよく知られた代表的な部類の材料には、エポキシおよびシリコーンがある。
【0079】
当業者は、また、封入剤領域用の様々な適切な形を知っており、本発明内容に従ったデバイスの1つまたは複数の封入剤領域は、どんなそのような形であってもよい。当業者は、また、本発明内容に関連して本明細書で説明される様々な要素を組み込むパッケージデバイスを作るための様々な方法を知っている。したがって、封入剤領域を作るのに使用する材料、封入剤領域の形および本明細書で説明されたデバイスを作る方法についてのさらなる説明は必要でない。
【0080】
本発明内容は、ダイの1つまたは複数の表面のうちの任意の数に、例えば、上面に、下面に、上面と下面の両方に、または、一般に、任意の望ましい数の表面を有するダイの1つまたは複数の表面に、塗布された1つまたは複数の発光体および/または発光体パターンを有するモノリシックダイを備える光放射源を包含する。
【0081】
図1から図4までは、各々デバイスのただ1つの面に塗布された選択的塗布発光体を有する複数の発光ダイオードデバイスの平面図であり、代替的実施形態は、それぞれの発光体および/または発光体のパターンを両方(または複数)の面に備えているかもしれない。図1から図4では、平面図は、発光体が塗布されているデバイスの面を例示する。したがって、下で説明されるように、いくつかの実施形態では、図1から図4はデバイスの基板側を例示し、他の実施形態では、図1から図4は基板と反対側のデバイスの上面または側面を例示する。個々の発光ダイオードデバイスは、構成および周囲の1つまたは複数の形を含めて任意の望ましい発光ダイオードデバイス構成を有することができる。例えば、発光ダイオードデバイスは、InGaN、InGaP発光ダイオードデバイスであることがあり、さらに多量子井戸、単一量子井戸または他の発光ダイオードデバイス構造であることがある。同様に、デバイスの形は、正方形、長方形、三角形、または他の規則的なまたは不規則な形であることがある。さらに、異なる形が、単一モノリシックデバイスで実現されることがある(例えば、「FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS, SYSTEMS INCORPORATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS AND METHODS OF FABRICATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS」という名称の同一出願人により同時に出願された特許出願(代理人整理番号931_056NP、発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven)並びに、2007年11月9日に出願された特許文献34(代理人整理番号931_056PRO3)、2007年10月26日に出願された特許文献33(代理人整理番号931_056PRO2)、および「HIGH VOLTAGE SOLID STATE LIGHT EMITTER」という名称の2007年1月22日に出願された特許文献32(発明者Gerald H. Negley、代理人整理番号931_056PROを参照されたい)。
【0082】
図1から図4で理解されるように、個々の発光ダイオードデバイスは基板上にあって、共通基板によって物理的に接続された複数の別個の発光ダイオードデバイスを形成している。いくつかの実施形態では、発光ダイオードデバイスは、光が基板を通して取り出されるようにフリップチップ取り付けされる。そのような場合に、基板は実質的に透明であるべきである。他の実施形態では、光はデバイスの上面から取り出される。例えば、基板は、サファイア、スピネル、半絶縁性または絶縁性SiC、半絶縁性または絶縁性Si、半絶縁性または絶縁性GaN、半絶縁性または絶縁性ZnO、または半絶縁性または絶縁性AlNであることがある。基板材料は、一般的には、発光ダイオードデバイス材料の選択に基づいて選ばれ、また、デバイスからの光取出し経路に基づいて選ばれることがある。異なる構成のデバイスを通過する光のこれらの様々な経路は、一括して、発光ダイオードデバイスの「光取出し領域」と呼ばれる。したがって、本発明内容のいくつかの実施形態では、光取出し領域は基板を貫通し、他の実施形態では、デバイスの「上部」を貫通し、さらに、他の実施形態では、光取出しは光放射源の多数の面から、例えば両側からであることがある。
【0083】
図1は、共通基板12上に多数の発光ダイオードデバイス14を有するモノリシック光放射源10を例示する。個々の固体発光デバイスの光取出し領域は、蛍光体などの発光材料で覆われている。したがって、領域20は第1の蛍光体で覆われ、領域22は第2の蛍光体で覆われている。したがって、領域20の範囲内の固体発光デバイスからの光は、領域22の中の第2の蛍光体を実質的に励起せず、同様に、領域22の中の固体発光デバイスからの光は、領域20の中の第1の蛍光体を実質的に励起しない。例として、発光ダイオードデバイス14は青色光を放射することができ、領域20は、青色光のいくらかまたは全部を緑色光に変換する蛍光体で覆われていることがあり、領域22は、青色光のいくらかまたは全部を赤色光に変換する蛍光体で覆われていることがある。したがって、モノリシックデバイス10は、緑色発光領域20と、赤色発光領域22と、蛍光体が形成されていない青色発光領域を有するだろう。したがって、モノリシックRGBデバイスを実現することができる。
【0084】
蛍光体によって覆われる固体発光デバイスの数は、蛍光体の変換効力、蛍光体によって出力される波長に対する人の目または他の観測デバイスの感度、蛍光体のスペクトル分布、望ましい出力色相、モノリシックデバイス内の固体発光デバイスの位置および/またはモノリシックデバイス内のダイオードの相互接続に基づいて変えることができる。さらに、本発明内容の実施形態は、どんな適切な発光材料でも利用することができる。様々な色を生成するための蛍光体および様々な励起波長で使用するための蛍光体が、当業者には知られており、したがって、本明細書でさらに説明する必要はない。
【0085】
図1を参照すると、固体発光デバイスの数および固体発光デバイスのどの光取出し領域をどの蛍光体で覆うべきかを決定する際に関係する可能性のある考慮すべき事項の型の例として、図1では、緑色領域20が、赤色領域22または裸の青色固体発光デバイスよりも大きい。この理由は、例えば黄色蛍光体が青色光を黄色光に変換するのに比べて、緑色蛍光体が、青色光を緑色光に変換する点で効率が低い可能性があるからである。赤色蛍光体は緑色蛍光体よりも効率が良いので、赤色領域22は緑色領域20よりも小さい。蛍光体による変換損失がないので、裸の固体発光デバイスの青色領域が最も小さい。これらの様々な領域のサイズは、例えば、白色と知覚される光を生成するように調節されることがある。本明細書で使用されるとき、光は、1931CIE色度図上で黒体軌跡の8MacAdamステップ楕円内にあれば、白色と知覚される。
【0086】
図2は、追加の異なる型の蛍光体を有するモノリシックデバイス30を例示する。図2のデバイス30では、緑色蛍光体の領域32は、赤色蛍光体の領域40、水色蛍光体の領域38、黄色蛍光体の領域36、および青色蛍光体すなわち蛍光体のない領域34と共に形成されている。青色領域34は、他の蛍光体の励起源としての青色発光ダイオードデバイスの裸の発光ダイオードデバイスであることがあり、または、例えば、UV、近UVまたは青紫色光源が励起源として使用される場合には、青色領域34は青色蛍光体であることがある。色のそのような範囲は、例えば、可変色デバイスの色域拡大および/または白色デバイスの演色性改善をもたらすことができる。
【0087】
図3Aおよび3Bは、複数の繰返し多蛍光体領域52すなわち「ユニットセル」を有するモノリシックデバイス50の平面図である。図3Aは、典型的なモノリシックデバイス50の平面図であり、図3Bは、デバイス50の一部51の詳細図である。図3Aにおいて、その各々が多数の蛍光体を内蔵する領域すなわちユニットセルのパターンは、蛍光体と下にある固体発光デバイスからの光の混合を互いの直ぐ近くに光源を配置することによって改善するように形成されることがある。したがって、例として、図3Bで、赤色、緑色および青色を生成するために、各領域52は、複数の固体発光デバイス53、緑色蛍光物質を含む発光体54、赤色蛍光物質の発光体58を含み、一方で、参照番号56で示された固体発光デバイス53の1つは蛍光体を有していない。したがって、図3Aおよび3Bに図示されたデバイス全体50は、第1のパターンの複数の第1の発光体54および第2のパターンの複数の第2の発光体58を含む。図3Bは、図3Aよりも正確な個々の領域52の表現を示す。すなわち、異なる領域52間の間隔は図3A(これは領域52の繰返し性を示す)で誇張されている。その上、図3Bは、領域52内のそれぞれの発光体54および58の相対的な配列が、異なるそれぞれの領域52の間で違うことがあることを示している。
【0088】
モノリシックデバイス50は比較的大きく、例えば、1、3または5mm角以上であることがあるので、より小さな、より近い間隔で並んだ多数の色蛍光体領域を形成すると、光源の近接およびサイズによって、ある距離離れて見たとき、光源が人の目の分解能よりも小さくなるので、個々の光源が互いに混ざり合うように光源が互いに直ぐ近くにあることによってデバイス全体からの光の混合を改善することができる。同様に、たとえ別個の光源として見えても、近接近によって、個々の光源をぼやかすことがいっそう容易になり、光出力が実質的に一様な色として見える光源を実現しやすくなる。
【0089】
特定の形およびパターンが図3Aおよび3Bに例示されるが、擬似ランダムパターンを含めてどんな適切なパターンでも利用することができる。好ましくは、パターンは、パターンを感知する人の目の能力を減少または最小限化するようなサイズおよび形のものである。
【0090】
図4は、特許文献47(「’940特許」)に記載されているように白色光を生成するのに特に申し分なく適している可能性のある、本発明内容のさらなる実施形態を例示し、この特許の開示は、あたかもその全体が示されたかのように本明細書に組み込まれる。図4において、モノリシック光放射源55は、’940特許に示された範囲内に含まれる、YAG蛍光体をコーティングされて黄緑色光を生成する青色発光ダイオードデバイスである蛍光体コーティング領域59を含む。第2の領域57は、’940特許で指定された波長範囲内に含まれる、発光ダイオードデバイスからの青色光を赤色に変換する赤色蛍光体を含む。組み合わされたとき、2つの領域59、57から放射される光は白色光として知覚される。
【0091】
図4に例示されたパターンのほかに、黄緑色発光領域および赤色発光領域の個々の領域のパターンは、図3Aに関して上で説明されたように形成されることがある。個々の領域のそのようなパターンは、例えば、モノリシックデバイス55のサイズが大きくなるときに成分領域の光混合を改善しおよび/または成分領域の感知性を減少させるように形成されることがある。
【0092】
図5から7は、モノリシック光放射源の個々の固体発光デバイスを電気的に相互接続する方法を例示する。図5で理解されるように、光放射源内の各色は、並列と直列の両方の関係にある発光ダイオードデバイスのサブアレイとして電気的に接続されることがある。これらのサブアレイは、次に、2端子デバイスが形成されるように並列に接続されることがある。したがって、例えば、モノリシック光放射源60は、発光ダイオードデバイスの3つのサブアレイを含むことがあり、それらのサブアレイでは、第1のサブアレイ62が第1の蛍光体(例えば、緑色)を有する発光ダイオードデバイスに対応し、発光ダイオードデバイスの第2のサブアレイ64が蛍光体を有しない(例えば、青色)発光ダイオードデバイスに対応し、発光ダイオードデバイスの第3のサブアレイ66が第2の蛍光体(例えば、赤色)を有する発光ダイオードデバイスに対応する。
【0093】
図5の回路の場合に、サブアレイ中の発光ダイオードデバイスの1つが開回路になって故障すると、そのサブアレイのそのレベルにある他の発光ダイオードデバイスが余分な電流に対処して、少なくとも部分的に、故障した発光ダイオードデバイスを補償する。しかし、発光ダイオードデバイスが短絡になって故障する場合には、全てのサブアレイの両端間の電圧が下がり、他のサブアレイは、その閾値電圧に打ち勝つのに十分でない電圧を有することがあり、他のサブアレイはオフになり、または、全てのサブアレイの両端間の電圧が維持されれば、故障のあるサブアレイを流れる電流は増加して平衡に達するだろう。電流のこの増加は、故障のあるサブアレイ中の残りのダイオードにとって有害であることがあり、これらのデバイスのより短い寿命をもたらすかもしれない。したがって、図5に例示されるような配列が利用される場合には、FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS, SYSTEMS INCORPORATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERS AND METHODS OF FABRICATING FAULT TOLERANT LIGHT EMITTERSという名称の特許出願(代理人整理番号931_056NP、発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven)、並びに、2007年11月9日に出願された特許文献34(代理人整理番号931_056PRO3)、2007年10月26日に出願された特許文献33(代理人整理番号931_056PRO2)、および「HIGH VOLTAGE SOLID STATE LIGHT EMITTER」という名称の2007年1月22日に出願された特許文献32(発明者Gerald H. Negley、代理人整理番号931_056PRO)、または、ILLUMINATION DEVICES USING INTERCONNECTED ARRAYS OF LIGHT EMITTING DEVICES, AND METHODS OF FABRICATING SAMEという名称の同一出願人により同時に出願された特許出願(代理人整理番号931_078NP、発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven)、並びに、2007年11月9日に出願されたILLUMINATION DEVICES USING INTERCONNECTED ARRAYS OF LIGHT EMITTING DEVICES, AND METHODS OF FABRICATING SAMEという名称の特許文献36(代理人整理番号931_078PRO2)、および2007年10月26日に出願された特許文献35(代理人整理番号931_078PRO)、に記載されているようなヒューズまたは他の自己回復機構が有益である可能性がある。
【0094】
図6は、モノリシック光放射源の個々の固体発光デバイスの代替的電気相互接続を例示する。図6で理解されるように、発光ダイオードデバイスの全部が単一アレイ中に接続され、このアレイでは、発光ダイオードデバイスは並列と直列の両方の関係になっている。直列ストリング中の発光ダイオードデバイスの各々は、同じ色のものである。したがって、例えば、モノリシックデバイス70は、並列に接続された3組の直列ストリングを含むことがあり、第1の組の直列ストリング72は、第1の蛍光体(例えば、緑色)を有する発光ダイオードデバイスに対応し、発光ダイオードデバイスの第2の組の直列ストリング76は、蛍光体を有しない(例えば、青色)発光ダイオードデバイスに対応し、発光ダイオードデバイスの第3の組の直列ストリング74は、第2の蛍光体(例えば、赤色)を有する発光ダイオードデバイスに対応する。
【0095】
図6の回路の場合に、アレイの直列ストリング中の発光ダイオードデバイスの1つが開回路になって故障すると、そのアレイのそのレベルにある他の発光ダイオードデバイスが余分な電流に対処して、少なくとも部分的に、故障した発光ダイオードデバイスを補償する。しかし、アレイの同じレベルにある発光ダイオードデバイスが、故障した発光ダイオードデバイスと全て同じ色であるとは限らず、さらに、それら各々を流れる電流が増加するので、デバイスの出力の色全体に対する個々の色成分の相対的な寄与が変化する可能性がある。発光ダイオードデバイスが短絡になって故障した場合には、アレイのレベル全体がバイパスされ、そのレベルが異なる色の同じ全体的な割合を有している限り、残りの発光ダイオードデバイスが同じ相対的な割合で光を出力し続け、色は変わらない可能性がある。
【0096】
図7は、個々のサブアレイが共通入力から個別に駆動可能であるさらに他の代替的電気相互接続である。あるいは、共通出力が供給され、様々なサブアレイに対して個別の入力が供給されるかもしれない。図7で理解されるように、デバイス内の各色は、並列と直列の両方の関係にある発光ダイオードデバイスのサブアレイとして電気的に接続されることがある。これらのサブアレイは、次に、n+1端子デバイスが形成されるように入力に並列に接続されることがあり、ここでnは色の数である。したがって、例えば、モノリシックデバイス80は、発光ダイオードデバイスの3つのサブアレイを含むことがあり、第1のサブアレイ82は、第1の蛍光体(例えば、緑色)を有する発光ダイオードデバイスに対応し、発光ダイオードデバイスの第2のサブアレイ84は、蛍光体を有しない(例えば、青色)発光ダイオードデバイスに対応し、発光ダイオードデバイスの第3のサブアレイ86は、第2の蛍光体(例えば、赤色)を有する発光ダイオードデバイスに対応する。
【0097】
図7の回路の場合に、サブアレイ中の発光ダイオードデバイスの1つが開回路になって故障すると、そのサブアレイのそのレベルにある他の発光ダイオードデバイスが余分な電流に対処して、少なくとも部分的に、故障した発光ダイオードデバイスを補償する。発光ダイオードデバイスが短絡になって故障した場合には、サブアレイの個々の制御で、サブアレイを個別に制御してVfの変化を補償することができる。
【0098】
上で説明されたように、複数の発光体が存在するいくつかの実施形態では、発光体は全て互いに似ていることがあり、または、発光体の1つまたは複数は、それ/それらのそれぞれの蛍光物質の点で、それ/それらのそれぞれの発光体濃度(すなわち、単位表面積または単位体積当たりの1つまたは複数の蛍光物質の量)の点で、それ/それらのそれぞれの形の点で、および/または、それ/それらのそれぞれのサイズの点で、他の複数の発光体(または、他の1つの発光体)と違っていることがある。そのような実施形態は、どんな望ましい回路でも有することができ、例えば、望ましければ、異なる光の色に対して別個のサブアレイが出力される状態で、および異なる発光体(それぞれの異なる光の色を出力する)が異なる量、異なる形および/または異なるサイズで形成された状態で図7に示されるような回路を有することができる。
【0099】
本発明内容は、モノリシックダイおよび複数の発光体を含む実施形態を包含し、この実施形態では、ダイは複数の固体発光デバイスを含み、さらにこの実施形態では、発光体のうちの少なくとも1つは、1つまたは複数の他の発光体と、それ/それらのそれぞれの蛍光物質の点で、それ/それらのそれぞれの発光体濃度(すなわち、単位表面積または単位体積当たりの1つまたは複数の蛍光物質の量)の点で、それ/それらのそれぞれの形の点で、および/または、それ/それらのそれぞれのサイズの点で、異なっており、さらに、この実施形態では、2以上のグループの固体発光デバイス(各グループが、1つまたは複数の固体発光デバイスを含む)が個別に制御可能であり、ここに、異なるおよび/または可変の電圧を固体発光デバイスの個別に制御可能なグループに加えて、実質的に一定の出力色を維持し(例えば、固体発光デバイスの1つまたは複数の相対的な強度が変化し、そのような変化を補償することができる)、および/または、出力色を変えることができる。例えば、本発明内容は、モノリシックダイ、第1の発光体(その各々が、緑黄色光を放射する第1の濃度の第1の蛍光物質を含む)のパターン、第2の発光体(その各々が、第2の濃度の第1の蛍光物質を含み、第2の濃度が第1の濃度よりも大きい)のパターン、および第3の発光体(その各々が、赤色光を放射する第3の濃度の第2の蛍光物質を含む)のパターンを含む実施形態を包含し、そのモノリシックダイは、複数の固体発光デバイスを含み、それらの固体発光デバイスの各々が青色光を放射し、さらに、異なるグループの固体発光デバイス(各グループが少なくとも1つの固体発光デバイスを含む)は、異なる電流および/または電圧をそのような異なるグループの固体発光デバイスに加えることができるように個別に制御可能であり、さらに、個別に制御可能なそれぞれの固体発光デバイスおよび/または異なるグループの固体発光デバイスに供給される相対的電力を調節することによって(例えば、放射される白色光の色温度を変えるために、そうでなければ出力光の色座標をドリフトさせるかもしれない他の変化にもかかわらず同じ色温度を維持するために、その他)、出力される光の色座標を調節することができるような具合に、個別に制御可能なグループの固体発光デバイスは、発光体のそれぞれの異なるパターンと位置合わせされる(または、個別に制御可能なグループの固体発光デバイスは、発光体の異なるパターンの異なる総パーセント値の表面積と位置合わせされる)(例えば、第1のグループの固体発光デバイスが、第1の発光体の60%、第2の発光体の40%、および第3の発光体の20%と位置合わせされ、第2のグループの固体発光デバイスが、第1の発光体の残り40%、第2の発光体の残り60%および第3の発光体の20%と位置合わせされ、さらに第3のグループの固体発光デバイスが、第3の発光体の残り60%と位置合わせされた場合には、第1、第2および第3のグループの固体発光デバイスに供給されるそれぞれの電流を調節することで、光放射源によって出力される色が変わる(すなわち、出力光は、異なる色座標を有するようになる。例えば、出力光の色温度は、2700Kから3500Kまで調節されるかもしれない)。同様に、本発明内容は、先の文で説明されたようなデバイスを包含するが、ただ違っているのは、第3の発光体(その各々が、赤色光を放射する第3の濃度の第2の蛍光物質を含む)のパターンの少なくとも一部分が、例えばこの場合には、赤色光を放射する1つまたは複数の固体発光デバイス(例えば、発光ダイオード)に置き換えられることである。
【0100】
上の電気接続の各々は、同じ色出力のストリングに関して説明されたが、混合色出力のストリングも実現されるかもしれない。さらに、また、サブアレイ用の共通入力または出力を有しないデバイスは、異なる入力電圧が供給されサブアレイも個別に制御されるように実現されるかもしれない。
【0101】
図8は、本発明内容のいくつかの実施形態に従った光放射源の製作を例示する流れ図である。図8で理解されるように、発光ダイオードデバイスは、共通基板上に製作される(ブロック100)。発光ダイオードデバイスは、個別に電気的に相互接続することができる個々の固体発光デバイスに分割される。個々の固体発光デバイスは、個々の発光ダイオードデバイスを画定するどんな適切な技術によっても形成することができる。例えば、トレンチ分離および/または打込み領域を半絶縁性または絶縁性にするイオン打込みを使用して、個々の固体発光デバイスの周囲を画定し、それの能動領域を電気的に分離することができる。
【0102】
また、基板は、薄くし、レーザパターニングし、エッチングし、または化学機械研磨(CMP)にかけることができる。例えば、また、光取出し特徴を基板に形成して、基板を通した光の取出しを改善することができる。特定の実施形態では、光取出し特徴は、「蛾眼」構造に近い。他の実施形態では、他の光取出し特徴も形成されることがある。様々な光取出し特徴が当業者には知られている。光取出しのために基板をパターニングする技術も当業者には知られている。
【0103】
随意に、固体発光デバイスを基板上で電気的に相互接続することができる(ブロック110)。そのような相互接続は、上で参照された米国特許出願に記載されているように行うことができる。
【0104】
蛍光体または他の発光材料が、基板上の固体発光デバイスの光取出し領域に選択的に塗布される(ブロック120)。そのような選択塗布は、例えば、固体発光デバイスの光取出し領域上に蛍光体をインクジェット印刷またはバブルジェット印刷することによって行うことができる。同様に、マスキングおよびブランケット堆積も利用されるかもしれない。発光材料の選択塗布の技術は、当業者には知られており、どんなそのような技術でも利用することができる。
【0105】
蛍光体の塗布後に、追加の蛍光体が塗布されるべきである場合には(ブロック130)、次の組の発光ダイオードデバイスおよび/または蛍光物質のために、蛍光体の選択塗布が繰り返されることがある(ブロック120)。全ての蛍光体が塗布されると(ブロック130)、分離された固体発光デバイスはウェーハから切り離されて(ブロック140)、複数の固体発光デバイスを含むモノリシックダイとなる。この切離しプロセスは、例えば、ウェーハ内の固体発光デバイスを切り離すための当業者に知られた鋸引き、引掻きと破断、または他の技術によって行うことができる。
【0106】
随意に、発光ダイオードデバイスの電気相互接続のいくらかまたは全部は、個別化されたモノリシックデバイスをサブマウント上に取り付けることによって行うことができる(ブロック150)。
【0107】
サブマウントは、ILLUMINATION DEVICES USING INTERCONNECTED ARRAYS OF LIGHT EMITTING DEVICES, AND METHODS OF FABRICATING SAMEという名称の同一出願人により同時に出願された特許出願(代理人整理番号931_078NP、発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven)、並びに、2007年11月9日に出願されたILLUMINATION DEVICES USING INTERCONNECTED ARRAYS OF LIGHT EMITTING DEVICES, AND METHODS OF FABRICATING SAMEという名称の特許文献36(代理人整理番号931_078PRO2)、および2007年10月26日に出願された特許文献35(代理人整理番号931_078PRO)に記載される通りである。結果として得られた発光デバイスは、また、パッケージ発光デバイスを実現するために本明細書で説明されたように、パッケージすることができる。
【0108】
図8に例示された工程は、直線的なステップのようなプロセスに関して説明されたが、複数の発光材料がその上に形成されているモノリシック光放射源を実現するという所望の結果を全工程が達成する限り、工程は、並列にまたは順番から外れて行われることがある。例えば、図8に例示された蛍光体選択塗布の工程は、デバイスのモノリシック集合体がウェーハから切り離される前またはその後で行われることがある。したがって、本発明内容の実施形態は、図8に例示された工程の特定のシーケンスに限定されるように解釈されるべきでない。
【0109】
さらに、図8の工程は、多数の固体発光デバイスを含むモノリシック光放射源に関して説明されるが、そのような工程は、1つまたは複数の発光体を単一発光デバイス上に選択的に塗布することを可能にするように適切に修正されるかもしれない。例えば、ブロック100の工程は、単一発光デバイスの製作に置き換えられるかもしれない。同様に、ブロック110および150の工程は、省略されることがある。さらに、ブロック120は、蛍光体を単一デバイスの選ばれた面積に選択的に塗布するように修正されることがあり、その選ばれた面積は、デバイスの面積の全部よりも小さい。
【0110】
その上、図8の工程は、デバイスをウェーハから個別化する前に主に行われるものとして説明されるが、そのような工程はウェーハを個々のデバイスに切り離した後で行われるかもしれない。したがって、本発明内容の実施形態は、図8に例示された工程の特定のシーケンスに限定されるべきでなく、本明細書で説明されるようにデバイスを形成するどんなシーケンスでも含むことができる。
【0111】
図9は、本発明内容の可能な実施形態のさらなる例を例示し、ここでは、発光要素を有するサブマウントが、多色発光を有するデバイス200を実現するために利用される。図9に例示された実施形態では、サブマウント230は、1つの色の発光ダイオードのアレイ220と、他の色の発光ダイオードのモノリシックアレイ210が取り付けられた相互接続領域とを含む。サブマウント230は、また、電力供給または制御回路の一部分または全部を形成するためのトランジスタおよびダイオードおよび部品の領域も含むことがある。例えば、サブマウント230は、赤色または橙色または黄色発光ダイオードまたはダイオードのアレイを形成するAlAsまたはAlInGaPまたはAlGaAsの層を備える領域を含む、相互接続された領域と共に、GaAsまたはGaP層を含むことがあり、そのような領域が図で表されている。好ましくは、青色および/または緑色およびまたは水色およびまたは黄色発光ダイオードの1つのモノリシックアレイ(または、複数のアレイ)を取り付けることができる他の領域。取り付けられた発光ダイオードデバイスおよび/またはサブマウント上の発光ダイオードデバイスは、上で説明されたように選択的に塗布された蛍光体を有することがある。そのような多発光ダイオードデバイス光放射源は、ILLUMINATION DEVICES USING INTERCONNECTED ARRAYS OF LIGHT EMITTING DEVICES, AND METHODS OF FABRICATING SAMEという名称の同一出願人により同時に出願された特許出願(代理人整理番号931_078NP、発明者Gerald H. Negley およびAntony Paul van de Ven)、並びに、2007年11月9日に出願されたILLUMINATION DEVICES USING INTERCONNECTED ARRAYS OF LIGHT EMITTING DEVICES, AND METHODS OF FABRICATING SAMEという名称の特許文献36(代理人整理番号931_078PRO2)、および2007年10月26日に出願された特許文献35(代理人整理番号931_078PRO)に、さらに詳細に記載されている。
【0112】
図10は、本発明内容に従った光放射源のさらなる実施形態を図示する。図10を参照すると、単一固体発光デバイス242と、ダイ241上の第1の発光体243の第1のパターンと、ダイ241上の第2の発光体244の第2のパターンとを含むモノリシックダイ241を備える光放射源240が示されている。第1の発光体243は、固体発光デバイス242によって放射される光の一部が第1の発光体243中へ向けられ固体発光デバイス242によって放射される光の一部は第1の発光体243中へ向けられないように、モノリシックダイ241の発光領域の全部未満を覆っている。同様に、第2の発光体244は、固体発光デバイス242によって放射される光の一部が第2の発光体244中へ向けられ固体発光デバイス242によって放射される光の一部は第2の発光体244中へ向けられないように、モノリシックダイ241の発光領域の全部未満を覆っている。固体発光デバイスによって放射された光の第3の部分はどの発光体中へも向けられない。
【0113】
本発明内容は、また、各々1つまたは複数の発光体を有する複数の固体発光デバイスを含む光放射源も包含する(すなわち図10に示されるような複数の構造を有する光放射源、ただ違っているのは、各発光デバイスに隣接する発光体の数、発光体または複数の発光体の各々の相対的な1つまたは複数のサイズ、発光体または複数の発光体の各々の1つまたは複数の形、1つまたは複数の発光体の1つまたは複数の位置、発光体または各個々の発光体に含まれる蛍光物質の1つまたは複数の種類、発光体または各個々の発光体中の1つまたは複数の発光体の濃度、および1つまたは複数の発光体の配列を、望ましければ、個々に選ぶことができ、または、発光体のそれぞれのグループに対してそのような特性を選ぶことができることである)。すなわち、異なる固体発光デバイスに隣接するそれぞれの蛍光物質、発光体のサイズ、発光体の数、発光体位置決め、蛍光物質濃度および/または発光体配列は、互いに似ていることがあり、互いに異なることがあり、またはこれらの組合せであることがある。
【0114】
図11は、本発明内容に従った光放射源のさらなる実施形態を図示する。図11を参照すると、モノリシックダイ251と、ダイ上の第1の発光体252の第1のパターンと、ダイ上の第2の発光体253の第2のパターンとを備える光放射源250が示されている。光放射源250が光を放射するとき、光放射源によって放射された光の第1の部分は、第1の発光体251と第2の発光体252の両方を通過し(そのうちのいくらかまたは全部が、第1の発光体251中で、第2の発光体252中で、または第1の発光体と第2の発光体の両方で変換され)、光放射源250によって放射された光の第2の部分は、第1の発光体252を通過し(ここで、その光のいくらかまたは全部が変換され)、第2の発光体253を通過しない(すなわち、第2の発光体と接触することなしに逃げ出す)。
【0115】
本発明内容の実施形態は多量子井戸構造に関して説明されたが、本発明内容は、任意の適切な発光ダイオードデバイス構成で利用することができる。さらに、内部反射層、透明なオーム性コンタクトおよび同様なものなどの光取出し強化を利用して、個々の発光ダイオードデバイスからの光取出しを改善することができる。したがって、本発明内容の実施形態は、特定の発光ダイオードデバイス構成に限定されるように解釈されるべきでなく、高電圧モノリシック光放射源を実現するために電気相互接続用サブマウントに取り付けることができるどんな構成に関しても使用することができる。
【0116】
本発明内容の光放射源には、任意の望ましいやり方で電気を供給することができる。当業者は、様々な電力供給装置を知っており、本発明内容に関連してどんなそのような装置でも使用することができる。本発明内容の光放射源は、どんな望ましい電力源にも電気的に接続することができ(または、選択的に接続することができ)、当業者は様々なそのような電力源を知っている。
【0117】
本明細書で説明されたような光放射源は、照明デバイスに組み込むことができる。本明細書で使用されるとき、「照明デバイス」という表現は、光を放射することができることを除いて、限定されない。すなわち、照明デバイスは、ある面積または体積を照明するデバイス、例えば、構造、水泳プールまたは温水浴槽、部屋、倉庫、表示器、道、駐車場、乗り物、記号例えば道路標識、広告板、船、オモチャ、鏡、容器、電子デバイス、ボート、航空機、スタジアム、コンピュータ、リモートオーディオデバイス、リモートビデオデバイス、携帯電話、木、窓、LCDディスプレイ、洞穴、トンネル、構内、街灯柱、または、囲われた場所を照明するデバイスまたはデバイスのアレイ、または、端部または背面照明に使用されるデバイス(例えば、背面照明のポスタ、記号、LCDディスプレイ)、電球代用品(例えば、AC白熱電灯、低電圧電灯、蛍光電灯などに取って代わる)、屋外照明に使用される光源、安全用照明に使用される光源、屋外住宅照明(壁取付け、柱/支柱取付け)に使用される電灯、天井備品/壁取付け品、アンダーキャビネット照明、ランプ(床および/またはテーブルおよび/または机)、庭園照明、通路照明、作業用照明、特殊照明、天井ファン照明、古文書/美術品ディスプレイ照明、高振動/衝撃照明−仕事用電灯、その他、鏡/化粧台照明、または任意の他の発光デバイスであることがある。
本発明内容は、さらに、囲われた空間と、本発明内容に従った少なくとも1つの照明デバイスとを備える照明された囲われた場所(その体積は、均一にまたは不均一に照明されることがある)に関し、照明デバイスは、囲われた場所の少なくとも一部を(均一に、または不均一に)照明する。
【0118】
本発明内容は、さらに、例えば、本明細書で説明されたような少なくとも1つの照明デバイスをその中にまたはその上に取り付けた構造、水泳プールまたは温水浴槽、部屋、倉庫、表示器、道、駐車場、乗り物、記号、例えば道路標識、広告板、船、オモチャ、鏡、容器、電子デバイス、ボート、航空機、スタジアム、コンピュータ、リモートオーディオデバイス、リモートビデオデバイス、携帯電話、木、窓、LCDディスプレイ、洞穴、トンネル、構内、街灯柱、その他から成るグループの中から選ばれた少なくとも1つのものを備える、照明された範囲に向けられる。
【0119】
固体光放射源を参照するときに本明細書で使用されるとき、「照明」(または「照明された」)という表現は、少なくともいくらかの電流を固体光放射源に供給して固体光放射源が少なくともいくらかの光を放射するようにすることを意味する。「照明された」という表現は、固体光放射源が、光を連続的に放射していると人の目が知覚するように、ある割合で連続的にまたは断続的に光を放射する状況、または、同じ色または異なる色の複数の固体光放射源が、光を連続的に放射していると(また、異なる色が放射される場合には、それらの色の混合として)人の目が知覚するような方法で、断続的におよび/または交互に(オン時間が重なって、または重ならないで)光を放射している状況を包含する。
【0120】
さらに、本発明内容のいくつかの実施形態は、要素の特定の組合せに関して例示されたが、様々な他の組合せが、また、本発明内容の教示から逸脱することなく実現される可能性がある。したがって、本発明内容は、本明細書で説明され図に例示された特定の典型的な実施形態に限定されるように解釈されるべきでなく、様々な例示された実施形態の要素の組合せも包含することができる。
【0121】
本開示の利益が与えられると、本発明内容の精神および範囲から逸脱することなく、多くの変更および修正が、当業者によって加えられる可能性がある。したがって、理解されなければならないことであるが、例示された実施形態は、例の目的のためだけに示され、以下の特許請求の範囲で定義されるような本発明内容を限定するものと解釈されるべきでない。したがって、以下の特許請求の範囲は、文字通りに示された要素の組合せだけでなく、実質的に同じ方法で実質的に同じ機能を行って実質的に同じ結果を得る全ての同等な要素も含むように読まれるべきである。したがって、特許請求の範囲は、上で特に例示され説明されたもの、概念的に同等なもの、および本発明内容の基本的な観念を組み込むものも含むように理解されるべきである。
【0122】
本明細書で説明されたデバイスのどんな2以上の構造部品でも一体化することができる。本明細書で説明されたデバイスのどんな構造部品でも2以上の部品(これらは、必要であれば、一緒に保持される)で実現することができる。同様に、どんな2以上の機能でも同時に行うことができ、および/またはどんな機能でも一連のステップで行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光放射源であって、
少なくとも1つの固体発光デバイスを含むモノリシックダイと、
前記ダイ上の少なくとも第1の発光体とを備え、
前記第1の発光体は、前記少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第1の部分が前記第1の発光体中へ向けられ、さらに前記少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第2の部分が前記第1の発光体中へ向けられないように、前記モノリシックダイの発光領域の全部未満を覆っていることを特徴とする、光放射源。
【請求項2】
前記ダイ上の少なくとも第2の発光体
をさらに備え、
前記第2の発光体は、光の前記第1の部分が前記第2の発光体中へ向けられないように前記第1の発光体と実質的に重なっていないことを特徴とする請求項1に記載の光放射源。
【請求項3】
前記第1の発光体は、第1の蛍光物質を含み、前記第2の発光体は、第2の蛍光物質を含み、前記第2の蛍光物質は前記第1の蛍光物質と異なることを特徴とする請求項2に記載の光放射源。
【請求項4】
前記第1の発光体は、第1の形であり、前記第2の発光体は、第2の形であり、前記第2の形は前記第1の形と異なることを特徴とする請求項2に記載の光放射源。
【請求項5】
前記第1の発光体は、第1の濃度の蛍光物質を含み、前記第2の発光体は、第2の濃度の蛍光物質を含み、前記第2の濃度は前記第1の濃度と異なることを特徴とする請求項2に記載の光放射源。
【請求項6】
前記第1の発光体は、第1の蛍光物質を含み、前記第2の発光体は、第2の蛍光物質を含み、前記第2の蛍光物質は前記第1の蛍光物質と異なることを特徴とする請求項5に記載の光放射源。
【請求項7】
前記第1の発光体は、第1のサイズであり、前記第2の発光体は、第2のサイズであり、前記第2のサイズは前記第1のサイズと異なることを特徴とする請求項2に記載の光放射源。
【請求項8】
前記ダイ上の少なくとも第2の発光体
をさらに備え、
前記第2の発光体の少なくとも一部は、光の前記第1の部分の少なくとも一部分がまた前記第2の発光体中へも向けられるように前記第1の発光体の少なくとも一部に重なることを特徴とする請求項1に記載の光放射源。
【請求項9】
前記第1の発光体は、第1の蛍光物質を含み、前記第2の発光体は、第2の蛍光物質を含み、前記第2の蛍光物質は前記第1の蛍光物質と異なることを特徴とする請求項8に記載の光放射源。
【請求項10】
前記第1の発光体は、第1の複数の発光体を備える第1の発光体パターンの一部分であり、前記第1の複数の発光体の各々は第1の蛍光物質を含むことを特徴とする請求項1に記載の光放射源。
【請求項11】
前記第2の発光体は、第2の複数の発光体を備える第2の発光体パターンの一部分であり、前記第2の複数の発光体の各々は第2の蛍光物質を含むことを特徴とする請求項10に記載の光放射源。
【請求項12】
前記第1の複数の発光体の各々は、前記第2の複数の発光体の各々と実質的に重なっていないことを特徴とする請求項11に記載の光放射源。
【請求項13】
前記第1の複数の発光体の各々は、前記第2の複数の発光体の少なくとも1つの少なくとも一部に重なることを特徴とする請求項11に記載の光放射源。
【請求項14】
前記少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第3の部分は、前記第2の発光体中へ向けられ、
前記少なくとも1つの固体発光デバイスダイによって放射される光の前記第3の部分は、前記第1の発光体中へ向けられず、さらに、
光の前記第2の部分は、前記第2の発光体中へ向けられないことを特徴とする請求項2に記載の光放射源。
【請求項15】
前記少なくとも1つの固体発光デバイスは、単一固体発光デバイスから成ることを特徴とする請求項1に記載の光放射源。
【請求項16】
前記少なくとも1つの固体発光デバイスは、複数の固体発光デバイスを共通基板上に備えることを特徴とする請求項1に記載の光放射源。
【請求項17】
前記少なくとも1つの固体発光デバイスは、1つまたは複数の発光ダイオードデバイスを備えることを特徴とする請求項1に記載の光放射源。
【請求項18】
共通基板上に複数の固体発光デバイスを含むモノリシックダイと、
前記複数の固体発光デバイスの第1のグループの上の第1の発光体であって、前記第1のグループが前記複数の固体発光デバイスの全部よりも少ない、第1の発光体と、
前記複数の固体発光デバイスのそれぞれのものを電気的に接続するための電気相互接続と
を備えることを特徴とする光放射源。
【請求項19】
前記電気相互接続は、前記複数の固体発光デバイスを接続して、並列接続固体発光デバイスの直列接続部分集合のアレイにすることを特徴とする請求項18に記載の光放射源。
【請求項20】
前記複数の固体発光デバイスの第2のグループの上に第2の発光体をさらに備え、固体発光デバイスの前記第2のグループと固体発光デバイスの前記第1のグループは互いに相容れないものであることを特徴とする請求項19に記載の光放射源。
【請求項21】
前記第2のグループおよび前記第1のグループは、共に、前記複数の固体発光デバイスの全部を前記共通基板上に備えることを特徴とする請求項20に記載の光放射源。
【請求項22】
第2の発光体をさらに備え、前記第2の発光体は、少なくとも部分的に前記第1の発光体に重なることを特徴とする請求項19に記載の光放射源。
【請求項23】
前記複数の固体発光デバイスの前記第1のグループは、個別に、並列接続固体発光デバイスの直列接続部分集合の第1のアレイとして接続され、前記複数の固体発光デバイスの残りのものは、少なくとも直列接続固体発光デバイスの第2のアレイとして接続されることを特徴とする請求項19に記載の光放射源。
【請求項24】
前記第1のグループと前記第2のグループは、電気的に並列に接続されることを特徴とする請求項23に記載の光放射源。
【請求項25】
前記第1のグループおよび前記第2のグループは、個別に制御可能であるように電気的に接続されることを特徴とする請求項23に記載の光放射源。
【請求項26】
前記第1のグループの固体発光デバイスは、前記複数の固体発光デバイスの全体にわたって分散されることを特徴とする請求項23に記載の光放射源。
【請求項27】
前記光放射源は、前記複数の固体発光デバイスに電流が流れるとき、白色と知覚される光を生成することを特徴とする請求項18に記載の光放射源。
【請求項28】
光放射源であって、
共通基板上に複数の固体発光デバイスを含むモノリシックダイと、
前記複数の固体発光デバイスのそれぞれのものを電気的に接続するための電気接続と、
複数のユニットセルと
を備え、
各ユニットセルは、前記複数の固体発光デバイスのグループを含み、前記ユニットセルの各々は、前記ユニットセル中の固体発光デバイスの前記グループの全部未満の上に第1の発光体を備えることを特徴とする、光放射源。
【請求項29】
前記ユニットセルの各々は、前記第1の発光体がその上に形成されている固体発光デバイス以外の、前記ユニットセル中の固体発光デバイス上に、前記第1の発光体と異なる第2の発光体をさらに備えることを特徴とする請求項28に記載の光放射源。
【請求項30】
前記ユニットセルの各々は、前記第1の発光体と異なる第2の発光体をさらに備え、前記第2の発光体は、前記第1の発光体に少なくとも部分的に重なることを特徴とする請求項28に記載の光放射源。
【請求項31】
前記ユニットセルの各々は、前記第1の発光体がその上に形成されている固体発光デバイスまたは前記第2の発光体がその上に形成されている固体発光デバイス以外の、前記ユニットセル中の固体発光デバイス上に、前記第1の発光体および前記第2の発光体と異なる第3の発光体をさらに備えることを特徴とする請求項29に記載の光放射源。
【請求項32】
前記複数のユニットセル中の固体発光デバイスは、固体発光デバイスの直列接続部分集合のアレイになるように電気的に接続され、前記部分集合の各々は、電気的に並列に接続された複数の固体発光ダイオードを備えることを特徴とする請求項28に記載の光放射源。
【請求項33】
前記第1の蛍光体がその上に形成されている固体発光デバイスは、直列接続部分集合の状態で、前記第1の蛍光体がその上に形成されていない固体発光デバイスと電気的に並列に接続されることを特徴とする請求項32に記載の光放射源。
【請求項34】
前記光放射源によって生成された光は、白色光として知覚されることを特徴とする請求項28に記載の光放射源。
【請求項35】
光放射源を製作する方法であって、
複数の固体発光デバイスを備えるモノリシックダイに少なくとも1つの発光体を、前記ダイの一部だけを覆うように選択的に塗布するステップを含むことを特徴とする、方法。
【請求項36】
少なくとも1つの発光体を選択的に塗布する前記ステップは、複数の発光体を、前記ダイの実質的に重なっていない複数の部分になるように選択的に塗布するステップを含むことを特徴とする請求項35に記載の方法。
【請求項37】
少なくとも1つの発光体を選択的に塗布する前記ステップは、複数の発光体を、前記ダイの少なくとも部分的に重なり合う複数の部分になるように選択的に塗布するステップを含むことを特徴とする請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記ダイの少なくとも一部は、その上に発光体を有しないことを特徴とする請求項36に記載の方法。
【請求項39】
光放射源を製作する方法であって、共通基板上の複数の固体発光デバイスの選ばれたものに少なくとも1つの発光体を選択的に塗布するステップを含み、前記選ばれたものは、前記複数の固体発光デバイスの全部未満を含むことを特徴とする、方法。
【請求項40】
少なくとも1つの発光体を選択的に塗布する前記ステップは、
前記複数の固体発光デバイスの第1のグループの上に第1の発光体を塗布するステップと、
前記複数の固体発光デバイスの第2のグループの上に第2の発光体を塗布するステップと
を含み、
前記第2のグループおよび前記第1のグループが互いに相容れないものであることを特徴とする請求項39に記載の方法。
【請求項41】
少なくとも1つの発光体を選択的に塗布する前記ステップは、
前記複数の固体発光デバイスの第1のグループの上に第1の発光体を塗布するステップと、
前記複数の固体発光デバイスの第2のグループの上に第2の発光体を塗布するステップと
を含み、
前記第2のグループ中の前記固体発光デバイスの少なくともいくつかがまた前記第1のグループにも属していることを特徴とする請求項39に記載の方法。
【請求項42】
選択的に塗布する前記ステップが、発光体のユニットセルの繰返しパターンになるように複数の発光体を前記複数の固体発光デバイス上に選択的に塗布するステップを含み、前記ユニットセルが、前記複数の発光体の各々がその上に形成されている少なくとも1つの固体発光デバイスを含むことを特徴とする請求項39に記載の方法。
【請求項43】
前記複数の固体発光デバイスを、並列接続固体発光デバイスの直列接続部分集合のアレイになるように電気的に接続するステップをさらに含むことを特徴とする請求項39に記載の方法。
【請求項44】
光放射源であって、
少なくとも1つの固体発光デバイスを含むモノリシックダイと、
前記ダイ上の少なくとも第1の発光体と、
前記ダイ上の少なくとも第2の発光体と
を備え、
前記少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第1の部分は、前記第1の発光体と前記第2の発光体の両方を通過し、さらに、
前記少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第2の部分は、前記第1の発光体を通過し、前記第2の発光体を通過しないことを特徴とする、光放射源。
【請求項45】
前記第1の発光体は、第1の複数の発光体を備える第1の発光体パターンの一部分であり、前記第1の複数の発光体の各々は、第1の蛍光物質を含むことを特徴とする請求項44に記載の光放射源。
【請求項46】
前記第2の発光体は、第2の複数の発光体を備える第2の発光体パターンの一部分であり、前記第2の複数の発光体の各々は、第2の蛍光物質を含むことを特徴とする請求項45に記載の光放射源。
【請求項47】
光放射源を製作する方法であって、
少なくとも1つの固体発光デバイスを備えるモノリシックダイ上に少なくとも第1の発光体を選択的に塗布して初期放射源を形成するステップであって、前記第1の発光体が前記モノリシックダイの発光領域の全部未満を覆うステップと、
前記初期放射源からの光出力を測定するステップと、
前記モノリシックダイ上に少なくとも第2の発光体を選択的に塗布して前記光放射源を形成するステップと
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項48】
前記第1の発光体は、第2の蛍光物質を含み、前記第2の発光体は、第2の蛍光物質を含み、前記第1の蛍光物質は前記第2の蛍光物質と異なることを特徴とする請求項47に記載の方法。
【請求項1】
光放射源であって、
少なくとも1つの固体発光デバイスを含むモノリシックダイと、
前記ダイ上の少なくとも第1の発光体とを備え、
前記第1の発光体は、前記少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第1の部分が前記第1の発光体中へ向けられ、さらに前記少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第2の部分が前記第1の発光体中へ向けられないように、前記モノリシックダイの発光領域の全部未満を覆っていることを特徴とする、光放射源。
【請求項2】
前記ダイ上の少なくとも第2の発光体
をさらに備え、
前記第2の発光体は、光の前記第1の部分が前記第2の発光体中へ向けられないように前記第1の発光体と実質的に重なっていないことを特徴とする請求項1に記載の光放射源。
【請求項3】
前記第1の発光体は、第1の蛍光物質を含み、前記第2の発光体は、第2の蛍光物質を含み、前記第2の蛍光物質は前記第1の蛍光物質と異なることを特徴とする請求項2に記載の光放射源。
【請求項4】
前記第1の発光体は、第1の形であり、前記第2の発光体は、第2の形であり、前記第2の形は前記第1の形と異なることを特徴とする請求項2に記載の光放射源。
【請求項5】
前記第1の発光体は、第1の濃度の蛍光物質を含み、前記第2の発光体は、第2の濃度の蛍光物質を含み、前記第2の濃度は前記第1の濃度と異なることを特徴とする請求項2に記載の光放射源。
【請求項6】
前記第1の発光体は、第1の蛍光物質を含み、前記第2の発光体は、第2の蛍光物質を含み、前記第2の蛍光物質は前記第1の蛍光物質と異なることを特徴とする請求項5に記載の光放射源。
【請求項7】
前記第1の発光体は、第1のサイズであり、前記第2の発光体は、第2のサイズであり、前記第2のサイズは前記第1のサイズと異なることを特徴とする請求項2に記載の光放射源。
【請求項8】
前記ダイ上の少なくとも第2の発光体
をさらに備え、
前記第2の発光体の少なくとも一部は、光の前記第1の部分の少なくとも一部分がまた前記第2の発光体中へも向けられるように前記第1の発光体の少なくとも一部に重なることを特徴とする請求項1に記載の光放射源。
【請求項9】
前記第1の発光体は、第1の蛍光物質を含み、前記第2の発光体は、第2の蛍光物質を含み、前記第2の蛍光物質は前記第1の蛍光物質と異なることを特徴とする請求項8に記載の光放射源。
【請求項10】
前記第1の発光体は、第1の複数の発光体を備える第1の発光体パターンの一部分であり、前記第1の複数の発光体の各々は第1の蛍光物質を含むことを特徴とする請求項1に記載の光放射源。
【請求項11】
前記第2の発光体は、第2の複数の発光体を備える第2の発光体パターンの一部分であり、前記第2の複数の発光体の各々は第2の蛍光物質を含むことを特徴とする請求項10に記載の光放射源。
【請求項12】
前記第1の複数の発光体の各々は、前記第2の複数の発光体の各々と実質的に重なっていないことを特徴とする請求項11に記載の光放射源。
【請求項13】
前記第1の複数の発光体の各々は、前記第2の複数の発光体の少なくとも1つの少なくとも一部に重なることを特徴とする請求項11に記載の光放射源。
【請求項14】
前記少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第3の部分は、前記第2の発光体中へ向けられ、
前記少なくとも1つの固体発光デバイスダイによって放射される光の前記第3の部分は、前記第1の発光体中へ向けられず、さらに、
光の前記第2の部分は、前記第2の発光体中へ向けられないことを特徴とする請求項2に記載の光放射源。
【請求項15】
前記少なくとも1つの固体発光デバイスは、単一固体発光デバイスから成ることを特徴とする請求項1に記載の光放射源。
【請求項16】
前記少なくとも1つの固体発光デバイスは、複数の固体発光デバイスを共通基板上に備えることを特徴とする請求項1に記載の光放射源。
【請求項17】
前記少なくとも1つの固体発光デバイスは、1つまたは複数の発光ダイオードデバイスを備えることを特徴とする請求項1に記載の光放射源。
【請求項18】
共通基板上に複数の固体発光デバイスを含むモノリシックダイと、
前記複数の固体発光デバイスの第1のグループの上の第1の発光体であって、前記第1のグループが前記複数の固体発光デバイスの全部よりも少ない、第1の発光体と、
前記複数の固体発光デバイスのそれぞれのものを電気的に接続するための電気相互接続と
を備えることを特徴とする光放射源。
【請求項19】
前記電気相互接続は、前記複数の固体発光デバイスを接続して、並列接続固体発光デバイスの直列接続部分集合のアレイにすることを特徴とする請求項18に記載の光放射源。
【請求項20】
前記複数の固体発光デバイスの第2のグループの上に第2の発光体をさらに備え、固体発光デバイスの前記第2のグループと固体発光デバイスの前記第1のグループは互いに相容れないものであることを特徴とする請求項19に記載の光放射源。
【請求項21】
前記第2のグループおよび前記第1のグループは、共に、前記複数の固体発光デバイスの全部を前記共通基板上に備えることを特徴とする請求項20に記載の光放射源。
【請求項22】
第2の発光体をさらに備え、前記第2の発光体は、少なくとも部分的に前記第1の発光体に重なることを特徴とする請求項19に記載の光放射源。
【請求項23】
前記複数の固体発光デバイスの前記第1のグループは、個別に、並列接続固体発光デバイスの直列接続部分集合の第1のアレイとして接続され、前記複数の固体発光デバイスの残りのものは、少なくとも直列接続固体発光デバイスの第2のアレイとして接続されることを特徴とする請求項19に記載の光放射源。
【請求項24】
前記第1のグループと前記第2のグループは、電気的に並列に接続されることを特徴とする請求項23に記載の光放射源。
【請求項25】
前記第1のグループおよび前記第2のグループは、個別に制御可能であるように電気的に接続されることを特徴とする請求項23に記載の光放射源。
【請求項26】
前記第1のグループの固体発光デバイスは、前記複数の固体発光デバイスの全体にわたって分散されることを特徴とする請求項23に記載の光放射源。
【請求項27】
前記光放射源は、前記複数の固体発光デバイスに電流が流れるとき、白色と知覚される光を生成することを特徴とする請求項18に記載の光放射源。
【請求項28】
光放射源であって、
共通基板上に複数の固体発光デバイスを含むモノリシックダイと、
前記複数の固体発光デバイスのそれぞれのものを電気的に接続するための電気接続と、
複数のユニットセルと
を備え、
各ユニットセルは、前記複数の固体発光デバイスのグループを含み、前記ユニットセルの各々は、前記ユニットセル中の固体発光デバイスの前記グループの全部未満の上に第1の発光体を備えることを特徴とする、光放射源。
【請求項29】
前記ユニットセルの各々は、前記第1の発光体がその上に形成されている固体発光デバイス以外の、前記ユニットセル中の固体発光デバイス上に、前記第1の発光体と異なる第2の発光体をさらに備えることを特徴とする請求項28に記載の光放射源。
【請求項30】
前記ユニットセルの各々は、前記第1の発光体と異なる第2の発光体をさらに備え、前記第2の発光体は、前記第1の発光体に少なくとも部分的に重なることを特徴とする請求項28に記載の光放射源。
【請求項31】
前記ユニットセルの各々は、前記第1の発光体がその上に形成されている固体発光デバイスまたは前記第2の発光体がその上に形成されている固体発光デバイス以外の、前記ユニットセル中の固体発光デバイス上に、前記第1の発光体および前記第2の発光体と異なる第3の発光体をさらに備えることを特徴とする請求項29に記載の光放射源。
【請求項32】
前記複数のユニットセル中の固体発光デバイスは、固体発光デバイスの直列接続部分集合のアレイになるように電気的に接続され、前記部分集合の各々は、電気的に並列に接続された複数の固体発光ダイオードを備えることを特徴とする請求項28に記載の光放射源。
【請求項33】
前記第1の蛍光体がその上に形成されている固体発光デバイスは、直列接続部分集合の状態で、前記第1の蛍光体がその上に形成されていない固体発光デバイスと電気的に並列に接続されることを特徴とする請求項32に記載の光放射源。
【請求項34】
前記光放射源によって生成された光は、白色光として知覚されることを特徴とする請求項28に記載の光放射源。
【請求項35】
光放射源を製作する方法であって、
複数の固体発光デバイスを備えるモノリシックダイに少なくとも1つの発光体を、前記ダイの一部だけを覆うように選択的に塗布するステップを含むことを特徴とする、方法。
【請求項36】
少なくとも1つの発光体を選択的に塗布する前記ステップは、複数の発光体を、前記ダイの実質的に重なっていない複数の部分になるように選択的に塗布するステップを含むことを特徴とする請求項35に記載の方法。
【請求項37】
少なくとも1つの発光体を選択的に塗布する前記ステップは、複数の発光体を、前記ダイの少なくとも部分的に重なり合う複数の部分になるように選択的に塗布するステップを含むことを特徴とする請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記ダイの少なくとも一部は、その上に発光体を有しないことを特徴とする請求項36に記載の方法。
【請求項39】
光放射源を製作する方法であって、共通基板上の複数の固体発光デバイスの選ばれたものに少なくとも1つの発光体を選択的に塗布するステップを含み、前記選ばれたものは、前記複数の固体発光デバイスの全部未満を含むことを特徴とする、方法。
【請求項40】
少なくとも1つの発光体を選択的に塗布する前記ステップは、
前記複数の固体発光デバイスの第1のグループの上に第1の発光体を塗布するステップと、
前記複数の固体発光デバイスの第2のグループの上に第2の発光体を塗布するステップと
を含み、
前記第2のグループおよび前記第1のグループが互いに相容れないものであることを特徴とする請求項39に記載の方法。
【請求項41】
少なくとも1つの発光体を選択的に塗布する前記ステップは、
前記複数の固体発光デバイスの第1のグループの上に第1の発光体を塗布するステップと、
前記複数の固体発光デバイスの第2のグループの上に第2の発光体を塗布するステップと
を含み、
前記第2のグループ中の前記固体発光デバイスの少なくともいくつかがまた前記第1のグループにも属していることを特徴とする請求項39に記載の方法。
【請求項42】
選択的に塗布する前記ステップが、発光体のユニットセルの繰返しパターンになるように複数の発光体を前記複数の固体発光デバイス上に選択的に塗布するステップを含み、前記ユニットセルが、前記複数の発光体の各々がその上に形成されている少なくとも1つの固体発光デバイスを含むことを特徴とする請求項39に記載の方法。
【請求項43】
前記複数の固体発光デバイスを、並列接続固体発光デバイスの直列接続部分集合のアレイになるように電気的に接続するステップをさらに含むことを特徴とする請求項39に記載の方法。
【請求項44】
光放射源であって、
少なくとも1つの固体発光デバイスを含むモノリシックダイと、
前記ダイ上の少なくとも第1の発光体と、
前記ダイ上の少なくとも第2の発光体と
を備え、
前記少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第1の部分は、前記第1の発光体と前記第2の発光体の両方を通過し、さらに、
前記少なくとも1つの固体発光デバイスによって放射される光の第2の部分は、前記第1の発光体を通過し、前記第2の発光体を通過しないことを特徴とする、光放射源。
【請求項45】
前記第1の発光体は、第1の複数の発光体を備える第1の発光体パターンの一部分であり、前記第1の複数の発光体の各々は、第1の蛍光物質を含むことを特徴とする請求項44に記載の光放射源。
【請求項46】
前記第2の発光体は、第2の複数の発光体を備える第2の発光体パターンの一部分であり、前記第2の複数の発光体の各々は、第2の蛍光物質を含むことを特徴とする請求項45に記載の光放射源。
【請求項47】
光放射源を製作する方法であって、
少なくとも1つの固体発光デバイスを備えるモノリシックダイ上に少なくとも第1の発光体を選択的に塗布して初期放射源を形成するステップであって、前記第1の発光体が前記モノリシックダイの発光領域の全部未満を覆うステップと、
前記初期放射源からの光出力を測定するステップと、
前記モノリシックダイ上に少なくとも第2の発光体を選択的に塗布して前記光放射源を形成するステップと
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項48】
前記第1の発光体は、第2の蛍光物質を含み、前記第2の発光体は、第2の蛍光物質を含み、前記第1の蛍光物質は前記第2の蛍光物質と異なることを特徴とする請求項47に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2011−501466(P2011−501466A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−531079(P2010−531079)
【出願日】平成20年1月22日(2008.1.22)
【国際出願番号】PCT/US2008/051633
【国際公開番号】WO2009/055079
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.バブルジェット
【出願人】(308039562)クリー エル イー ディー ライティング ソリューションズ インコーポレイテッド (35)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月22日(2008.1.22)
【国際出願番号】PCT/US2008/051633
【国際公開番号】WO2009/055079
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.バブルジェット
【出願人】(308039562)クリー エル イー ディー ライティング ソリューションズ インコーポレイテッド (35)
【Fターム(参考)】
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