説明

2−エチル−4,6−ジメチル−フェニル−置換スピロ環テトラミン酸誘導体

本発明は、式(I)(式中、A、B及びGは前記の意義を有する)の新規2−エチル−4,6−ジメチル−フェニル−置換スピロ環テトラミン酸誘導体、この幾つかの製造方法及び製造用中間体生成物、この有害生物防除剤及び/又は除草剤としての使用、並びに式(I)(式中、Gは水素を表すこともできる)の新規2−エチル−4,6−ジメチル−フェニル−置換スピロ環テトラミン酸誘導体と栽培植物の適合性を改善する少なくとも1種の化合物とを含有する選択性除草剤に関する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物。
【化1】

〔式中、
A及びBは、これらを結合している炭素原子と一緒になって、場合により少なくとも1個のヘテロ原子を含有し、場合により置換されていてもよい飽和又は不飽和C−C環を表し、
及び
Gは基
【化2】

(式中、
Eは金属イオン均等物又はアンモニウムイオンを表し、
Lは酸素又は硫黄を表し、
Mは酸素又は硫黄を表し、
は、それぞれ場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル又はポリアルコキシアルキルを表すか、又はそれぞれハロゲン、アルキル又はアルコキシで置換されたシクロアルキル又はヘテロシクリルを表すか、又はそれぞれ場合により置換されていてもよいフェニル又はヘタリールを表し、
は、それぞれハロゲンで置換されたアルキル、アルケニル、アルコキシアルキル又はポリアルコキシアルキルを表すか、又はそれぞれ場合により置換されていてもよいシクロアルキル、フェニル又はベンジルを表し、
、R及びRは、互いに独立して、それぞれ場合によりハロゲン置換されていてもよいアルキル、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、アルケニルチオ又はシクロアルキルチオを表すか、又はそれぞれ場合により置換されていてもよいフェニル、ベンジル、フェノキシ又はフェニルチオを表し、
及びRは、互いに独立して、水素を表すか、それぞれ場合によりハロゲン置換されていてもよいアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルキルを表すか、又はそれぞれ場合により置換されていてもよいフェニル又はベンジルを表すか、又はこれらを結合しているN原子と一緒になって場合により置換されていてもよく、場合により酸素又は硫黄を含有していてもよい環を表す)
の一つを表す〕
【請求項2】
A、B及びこれらを結合している炭素原子が、場合により1個のメチレン基が酸素又は硫黄で置換されていてもよく、場合によりC−C−アルキル、C−C−ハロアルキル又はC−C−アルコキシで置換されていてもよい飽和C−C−シクロアルキル又は不飽和C−C−シクロアルキルを表し、
Gが基
【化3】

の一つを表し、ここで
Eが金属イオン均等物又はアンモニウムイオンを表し、
Lが酸素又は硫黄を表し、
Mが酸素又は硫黄を表し、
が、C−C20−アルキル、C−C20−アルケニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル又はポリ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル(これらはそれぞれ、場合により、ハロゲンでモノからヘプタ置換、シアノでモノ又はジ置換、COR13、C=N−OR13、CO13又は
【化4】

でモノ置換されていてもよい)を表すか、又は場合によりハロゲン、C−C−アルキル又はC−C−アルコキシでモノからトリ置換されていてもよく、場合により1個又は直接隣り合わない2個のメチレン基が酸素及び/又は硫黄で置換されていてもよいC−C−シクロアルキルを表すか、
フェニル、フェニル−C−C−アルキル又はフェニル−C−C−アルケニル(これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、シアノ、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルスルフィニル又はC−C−アルキルスルホニルでモノからトリ置換されていてもよい)を表すか、
場合によりハロゲン又はC−C−アルキルでモノ又はジ置換されていてもよく、酸素、硫黄及び窒素からなる群から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含有する5又は6員ヘタリールを表し、
が、C−C20−アルキル、C−C20−アルケニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル又はポリ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル(これらはそれぞれ、場合によりハロゲンでモノからトリ置換されていてもよい)を表すか、
場合によりハロゲン、C−C−アルキル又はC−C−アルコキシでモノ又はジ置換されていてもよいC−C−シクロアルキルを表すか、又は
フェニル又はベンジル(これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、シアノ、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル又はC−C−ハロアルコキシでモノからトリ置換されていてもよい)を表し、
が、場合によりハロゲンでモノ置換から多置換されていてもよいC−C−アルキルを表すか、又はフェニルもしくはベンジル(これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ、シアノ又はニトロでモノ又はジ置換されていてもよい)を表し、
及びRが、互いに独立してC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ、C−C−アルキルチオ又はC−C−アルケニルチオ(これらはそれぞれ、場合によりハロゲンでモノからトリ置換されていてもよい)を表すか、又はフェニル、フェノキシもしくはフェニルチオ(これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、ニトロ、シアノ、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−アルキル又はC−C−ハロアルキルでモノからトリ置換されていてもよい)を表し、
及びRが、互いに独立して、水素を表すか、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキル(これらはそれぞれ、場合によりハロゲンでモノからトリ置換されていてもよい)を表すか、フェニル又はベンジル(これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル又はC−C−アルコキシでモノからトリ置換されていてもよい)を表すか、又は一緒になって場合によりC−C−アルキルでモノからジ置換されていてもよく、場合により1個のメチレン基が酸素又は硫黄で置換されていてもよいC−Cアルキレンを表し、
13が、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキル(これらはそれぞれ、場合によりハロゲンでモノからトリ置換されていてもよい)を表すか、又は場合によりハロゲン、C−C−アルキル又はC−C−アルコキシでモノ又はジ置換されていてもよく、場合により1個又は直接隣り合わない2個のメチレン基が酸素で置換されていてもよいC−C−シクロアルキルを表すか、又はフェニルもしくはフェニル−C−C−アルキル(これらはそれぞれ、場合により弗素、塩素、臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、シアノ又はニトロでモノ又はジ置換されていてもよい)を表し、
13’が、水素、C−C−アルキル又はC−C−アルケニルを表す、
請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
A、B及びこれらを結合している炭素原子が、場合により1個のメチレン基が酸素で置換されていてもよく、場合によりC−C−アルキル、C−C−ハロアルキル又はC−C−アルコキシでモノ又はジ置換されていてもよい飽和C−C−シクロアルキルを表し、
Gが基
【化5】

の一つを表し、ここで
Eが金属イオン均等物又はアンモニウムイオンを表し、
Lが酸素又は硫黄を表し、
Mが酸素又は硫黄を表し、
が、C−C10−アルキル、C−C10−アルケニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル又はポリ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル(これらはそれぞれ、場合により弗素又は塩素でモノからペンタ置換、シアノでモノ置換、CO−R13、C=N−OR13又はCO13でモノ置換されていてもよい)を表すか、又は場合により弗素、塩素、C−C−アルキル又はC−C−アルコキシでモノ又はジ置換されていてもよく、場合により1個又は直接隣り合わない2個のメチレン基が酸素で置換されていてもよいC−C−シクロアルキルを表すか、
フェニル又はベンジル(これらはそれぞれ、場合により弗素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ、C−C−スルホアルキルニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル又はC−C−ハロアルコキシでモノ又はジ置換されていてもよい)を表すか、
ピラゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリミジル、フラニル又はチエニル(これらはそれぞれ、弗素、塩素、臭素又はC−C−アルキルでモノ又はジ置換されていてもよい)を表し、
が、C−C10−アルキル、C−C10−アルケニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル又はポリ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル(これらはそれぞれ、場合により弗素又は塩素でモノからトリ置換されていてもよい)を表すか、
場合によりC−C−アルキル又はC−C−アルコキシでモノ置換されていてもよいC−C−シクロアルキルを表すか、又は
フェニル又はベンジル(これらはそれぞれ、場合により弗素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、C−C−アルキル、メトキシ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシでモノ又はジ置換されていてもよい)を表し、
が、場合により弗素又は塩素でモノからトリ置換されていてもよいC−C−アルキルを表すか、又はフェニルもしくはベンジル(これらはそれぞれ、場合により弗素、塩素、臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ又はニトロでモノ置換されていてもよい)を表し、
及びRが、互いに独立して、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ、C−C−アルキルチオ又はC−C−アルケニルチオ(これらはそれぞれ、場合により弗素又は塩素でモノからトリ置換されていてもよい)を表すか、又はフェニル、フェノキシもしくはフェニルチオ(これらはそれぞれ、場合により弗素、塩素、臭素、ニトロ、シアノ、C−C−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキル又はトリフルオロメチルでモノ又はジ置換されていてもよい)を表し、
及びRが、互いに独立して、水素を表すか、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキル(これらはそれぞれ、場合により弗素又は塩素でモノからトリ置換されていてもよい)を表すか、場合により弗素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、C−C−アルキル又はC−C−アルコキシでモノ又はジ置換されていてもよいフェニルを表すか、又は一緒になって場合によりメチルでモノ又はジ置換されていてもよく、場合により1個のメチレン基が酸素で置換されていてもよいC−Cアルキレンを表し、
13が、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表すか、又は場合により1個のメチレン基が酸素で置換されていてもよいC−Cシクロアルキルを表す、
請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
A、B及びこれらを結合している炭素原子が、場合により1個のメチレン基が酸素で置換されていてもよく、場合によりメチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ又はイソブトキシでモノ置換されていてもよい飽和C−シクロアルキルを表し、
Gが基
【化6】

の一つを表し、ここで
Lが酸素を表し、
Mが酸素又は硫黄を表し、
が、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル又はポリ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、(これらはそれぞれ、場合により弗素又は塩素でモノからトリ置換されていてもよい)を表すか、又はシクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシル(これらはそれぞれ、場合により弗素、塩素、メチル、エチル又はメトキシでモノ置換されていてもよい)を表すか、
場合により弗素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシでモノ置換されていてもよいフェニルを表すか、
フラニル、チエニル又はピリジル(これらはそれぞれ、場合により塩素、臭素又はメチルでモノ置換されていてもよい)を表し、
がC−C−アルキル、C−C−アルケニル又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキル、シクロペンチル又はシクロヘキシルを表すか、
又はフェニルもしくはベンジル(これらはそれぞれ、場合により弗素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシでモノ置換されていてもよい)を表し、
が、場合により弗素又は塩素でモノからトリ置換されていてもよいC−C−アルキルを表すか、又はフェニルもしくはベンジル(これらはそれぞれ、場合により弗素、塩素、臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ又はニトロでモノ置換されていてもよい)を表し、
が、水素を表すか、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル又はアリルを表すか、場合により弗素、塩素、臭素、メチル、メトキシ又はトリフルオロメチルでモノ置換されていてもよいフェニルを表し、
がメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はアリルを表し、
及びRが一緒になって場合により1個のメチレン基が酸素で置換されていてもよいC−C−アルキレン基を表す、
請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
A、B及びこれらを結合している炭素原子が、場合によりメチル、メトキシ又はn−プロポキシでモノ置換されていてもよい飽和C−シクロアルキルを表し、
Gが基
【化7】

の一つを表し、ここで
Lが酸素を表し、
Mが酸素を表し、
がC−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル又はシクロプロピルを表し、
がC−C−アルキル又はC−C−アルケニルを表し、
がC−C−アルキルを表す、
請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項6】
請求項1に記載の式(I)の化合物の製造方法であって、
(A) 式(I−b)
【化8】

(式中、A、B及びRは前記で定義した通りである)
の化合物を得るために、式(I−a)
【化9】

(式中、A及びBは前記で定義した通りである)
の化合物を、
α) 式(II)
【化10】

(式中、Rは前記で定義した通りであり、
Halはハロゲンを表す)
の酸ハロゲン化物、
又は
β) 式(III)
【化11】

(式中、Rは前記で定義した通りである)
の無水カルボン酸と、適切ならば希釈剤の存在下で及び適切ならば酸結合剤の存在下で反応させ、
(C) 式(I−c)
【化12】

(式中、A、B、R及びMは前記で定義した通りであり、Lは酸素を表す)
の化合物を得るために、前記の式(I−a)(式中、A及びBは前記で定義した通りである)の化合物を、それぞれ式(IV)
【化13】

(式中、R及びMは前記で定義した通りである)
のクロロギ酸エステル又はクロロギ酸チオエステルと、適切ならば希釈剤の存在下で及び適切ならば酸結合剤の存在下で反応させ、
(D) 式(I−c)
【化14】

(式中、A、B、R及びMは前記で定義した通りであり、Lは硫黄を表す)の化合物を得るために、前記の式(I−a)(式中、A及びBは前記で定義した通りである)の化合物を、それぞれ、
α) 式(V)
【化15】

(式中、M及びRは前記で定義した通りである)
のでクロロモノチオギ酸エステル又はクロロジチオギ酸エステルと、適切ならば希釈剤の存在下で及び適切ならば酸結合剤の存在下で反応させるか、又は、
β) 二硫化炭素と反応させ、次いで式(VI)
【化16】

(式中、Rは前記で定義した通りであり、
Halは塩素、臭素又はヨウ素を表す)
の化合物と、適切ならば希釈剤の存在下で及び適切ならば塩基の存在下で反応させ、
(E) 式(I−d)
【化17】

(式中、A、B及びRは前記で定義した通りである)
の化合物を得るために、前記の式(I−a)(式中、A及びBは前記で定義した通りである)の化合物を、それぞれ、式(VII)
【化18】

(式中、Rは前記で定義した通りである)
のスルホニルクロリドと、適切ならば希釈剤の存在下で及び適切ならば酸結合剤の存在下で反応させ、
(F) 式(I−e)
【化19】

(式中、A、B、L、R及びRは前記で定義した通りである)
の化合物を得るために、前記の式(I−a)(式中、A及びBは前記で定義した通りである)の化合物を、それぞれ、式(VIII)
【化20】

(式中、L、R及びRは前記で定義した通りであり、
Halはハロゲンを表す)
のリン化合物と、適切ならば希釈剤の存在下で及び適切ならば酸結合剤の存在下で反応させ、
(G) 式(I−f)
【化21】

(式中、A、B及びEは前記で定義した通りである)
の化合物を得るために、前記の式(I−a)(式中、A及びBは前記で定義した通りである)の化合物を、それぞれ、式(IX)及び(X)
【化22】

(式中、Meは一価又は二価の金属を表し、
tは数1又は2を表し、
10、R11、R12は互いに独立して水素又はアルキルを表す)
で示される各々金属化合物又はアミンと、適切ならば希釈剤の存在下で反応させるか、
(H) 式(I−g)
【化23】

(式中、A、B、L、R及びRは前記で定義した通りである)の化合物を得るために、前記の式(I−a)(式中、A及びBは前記で定義した通りである)の化合物を、それぞれ、
α) 式(XI)
【化24】

(式中、R及びLは前記で定義した通りである)
のイソシアネート又はイソチオシアネートと、適切ならば希釈剤の存在下で及び適切ならば触媒の存在下で反応させるか、又は
β) 式(XII)
【化25】

(式中、L、R及びRは前記で定義した通りである)
のカルバモイルクロリド又はチオカルバモイルクロリドと、適切ならば希釈剤の存在下で及び適切ならば酸結合剤の存在下で反応させる
ことを特徴とする、前記製造方法。
【請求項7】
有害生物防除剤及び除草剤を製造するための請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項8】
少なくとも1種の請求項1に記載の式(I)の化合物を含有してなることを特徴とする、有害生物防除剤及び除草剤。
【請求項9】
請求項1に記載の式(I)の化合物を害虫及び/又はこの生息環境に作用させることを特徴とする、動物害虫及び望ましくない植物の防除方法。
【請求項10】
動物害虫及び望ましくない植物を防除するための請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項11】
請求項1に記載の式(I)の化合物を増量剤及び/又は界面活性剤と混合することを特徴とする、有害生物防除剤及び除草剤の製造方法。
【請求項12】
有効量の活性化合物の組合せを含有してなる組成物であって、
a’) 少なくとも1種の請求項1に記載の式(I)(式中、A、B及びGは前記で定義した通りである)の置換環状ケトエノール、
又は
b’) 少なくとも1種の式(I−a)
【化26】

(式中、A及びBは前記で定義した通りである)
の置換環状ケトエノール、及び
c’) 少なくとも1種の作物植物適合性改善化合物であって、下記の化合物群:
4−ジクロロアセチル−1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン(AD−67、MON−4660)、1−ジクロロアセチルヘキサヒドロ−3,3,8a−トリメチルピロロ[1,2−a]ピリミジン−6(2H)−オン(dicyclonon、BAS−145138)、4−ジクロロアセチル−3,4−ジヒドロ−3−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン(ベノキサコール)、5−クロロキノリン−8−オキシ酢酸1−メチルヘキシル(クロキントセット・メキシル − 欧州特許出願公開第86750号、同第94349号、同第191736号、同第492366号明細書に記載の関連化合物も参照)、3−(2−クロロベンジル)−1−(1−メチル−1−フェニルエチル)ウレア(クミルロン)、α−(シアノメトキシイミノ)フェニルアセトニトリル(cyometrinil)、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸(2,4−D)、4−(2,4−ジクロロフェノキシ)酪酸(2,4−DB)、1−(1−メチル−1−フェニルエチル)−3−(4−メチルフェニル)ウレア(ダイムロン)、3,6−ジクロロ−2−メトキシ安息香酸(ジカンバ)、S−1−メチル 1−フェニルエチル ピペリジン−1−チオカルボキシレート(ジメピペレート)、2,2−ジクロロ−N−(2−オキソ−2−(2−プロペニルアミノ)エチル)−N−(2−プロペニル)アセトアミド(DKA−24)、2,2−ジクロロ−N,N−ジ−2−プロペニルアセトアミド(ジクロルミド)、4,6−ジクロロ−2−フェニルピリミジン(フェンクロリム)、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−トリクロロメチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸エチル(フェンクロラゾール・エチル − 欧州特許出願公開第174562号及び同第346620号明細書に記載の関連化合物も参照)、2−クロロ−4−トリフルオロメチルチアゾール−5−カルボン酸フェニルメチル(フルラゾール)、4−クロロ−N−(1,3−ジオキソラン−2−イルメトキシ)−α−トリフルオロアセトフェノンオキシム(fluxofenim)、3−ジクロロアセチル−5−(2−フラニル)−2,2−ジメチルオキサゾリジン(フリラゾール、MON−13900)、4,5−ジヒドロ−5,5−ジフェニル−3−イソオキサゾールカルボン酸エチル(イソキサジフェン・エチル − 国際公開第WO95/07897号に記載の関連化合物も参照)、3,6−ジクロロ−2−メトキシ安息香酸1−(エトキシカルボニル)エチル(lactidichlor)、(4−クロロ−o−トリルオキシ)酢酸(MCPA)、2−(4−クロロ−o−トリルオキシ)プロピオン酸(メコプロップ)、1−(2,4−ジクロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−メチル−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボン酸ジエチル(メフェンピル・ジエチル − 国際公開第WO91/07874号に記載の関連化合物も参照)、2−ジクロロメチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン(MG−191)、2−プロペニル 1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン−4−カルボジチオエート(MG−838)、無水1,8−ナフタル酸、α−(1,3−ジオキソラン−2−イルメトキシイミノ)フェニルアセトニトリル(オキサベトリニル)、2,2−ジクロロ−N−(1,3−ジオキソラン−2−イルメチル)−N−(2−プロペニル)アセトアミド(PPG−1292)、3−ジクロロアセチル−2,2−ジメチルオキサゾリジン(R−28725)、3−ジクロロアセチル−2,2,5−トリメチルオキサゾリジン(R−29148)、4−(4−クロロ−o−トリル)酪酸、4−(4−クロロフェノキシ)酪酸、ジフェニルメトキシ酢酸、ジフェニルメトキシ酢酸メチル、ジフェニルメトキシ酢酸エチル、1−(2−クロロフェニル)−5−フェニル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチル、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−フェニル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(欧州特許出願公開第269806号及び同第333131号明細書に記載の関連化合物も参照)、5−(2,4−ジクロロベンジル)−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸エチル、5−フェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸エチル、5−(4−フルオロフェニル)−5−フェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸エチル(国際公開第WO91/08202号に記載の関連化合物も参照)、5−クロロキノリン−8−オキシ酢酸1,3−ジメチルブタ−1−イル、5−クロロキノリン−8−オキシ酢酸4−アリルオキシブチル、5−クロロキノリン−8−オキシ酢酸1−アリルオキシプロパ−2−イル、5−クロロキノキサリン−8−オキシ酢酸メチル、5−クロロキノリン−8−オキシ酢酸エチル、5−クロロキノキサリン−8−オキシ酢酸アリル、5−クロロキノリン−8−オキシ酢酸2−オキソプロパ−1−イル、5−クロロキノリン−8−オキシマロン酸ジエチル、5−クロロキノキサリン−8−オキシマロン酸ジアリル、5−クロロキノリン−8−オキシマロン酸ジエチル(欧州特許出願公開第582198号明細書に記載の関連化合物も参照)、4−カルボキシクロマン−4−イル酢酸(AC−304415、欧州特許出願公開第613618号明細書参照)、4−クロロフェノキシ酢酸、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、1−ブロモ−4−クロロメチルスルホニルベンゼン、1−[4−(N−2−メトキシベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3−メチルウレア〔また、N−(2−メトキシベンゾイル)−4−[(メチルアミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミドとしても知られている〕、1−[4−(N−2−メトキシベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3,3−ジメチルウレア、1−[4−(N−4,5−ジメチルベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3−メチルウレア、1−[4−(N−ナフチルスルファモイル)フェニル]−3,3−ジメチルウレア、N−(2−メトキシ−5−メチルベンゾイル)−4−(シクロプロピルアミノカルボニル)ベンゼンスルホンアミド、
及び/又は各一般式で定義される下記の化合物の一つ:
一般式(IIa)
【化27】

の化合物、又は
一般式(IIb)
【化28】

の化合物、又は
一般式(IIc)
【化29】

の化合物
〔式中、
mは0、1、2、3、4又は5の数を表し、
は以下に示す二価の複素環式基
【化30】

の一つを表し、
nは0、1、2、3、4又は5の数を表し、
は 1個又は2個の炭素原子を有し場合によりC−C−アルキル及び/又はC−C−アルコキシカルボニル及び/又はC−C−アルケニルオキシカルボニルで置換されていてもよいアルカンジイルを表し、
14はヒドロキシル、メルカプト、アミノ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノ又はジ(C−C−アルキル)アミノを表し、
15はヒドロキシル、メルカプト、アミノ、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−アルケニルオキシ−C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノ又はジ(C−C−アルキル)アミノを表し、
16はそれぞれ場合により弗素、塩素及び/又は臭素で置換されていてもよいC−C−アルキルを表し、
17は、水素、それぞれ場合により弗素、塩素及び/又は臭素で置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−アルケニル又はC−C−アルキニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ジオキソラニル−C−C−アルキル、フリル、フリル−C−C−アルキル、チエニル、チアゾリル、ピペリジニル、又は場合により弗素、塩素及び/又は臭素又はC−C−アルキルで置換されていてもよいフェニルを表し、
18は、水素、それぞれ場合により弗素、塩素及び/又は臭素で置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−アルケニル又はC−C−アルキニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ジオキソラニル−C−C−アルキル、フリル、フリル−C−C−アルキル、チエニル、チアゾリル、ピペリジニル、又は場合により弗素、塩素及び/又は臭素又はC−C−アルキルで置換されていてもよいフェニルを表すか、又はR18はR17と一緒になってC−C−アルカンジイル又はC−C−オキサアルカンジイル(これらはそれぞれ、場合によりC−C−アルキル、フェニル、フリル、縮合ベンゼン環で置換されていてもよいし又は結合されているC原子と一緒になって5又は6員炭素環を形成する2個の置換基で置換されていてもよい)を表し、
19は水素、シアノ、ハロゲンを表すか、又はそれぞれ場合により弗素、塩素及び/又は臭素で置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−シクロアルキル又はフェニルを表し、
20は水素、場合によりヒドロキシル、シアノ、ハロゲン又はC−C−アルコキシで置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−シクロアルキル又はトリ(C−C−アルキル)シリルを表し、
21は水素、シアノ、ハロゲンを表すか、又はそれぞれ場合により弗素、塩素及び/又は臭素で置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−シクロアルキル又はフェニルを表し、
はニトロ、シアノ、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ又はC−C−ハロアルコキシを表し、
は水素、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ又はC−C−ハロアルコキシを表し、
は水素、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ又はC−C−ハロアルコキシを表す〕
及び/又は各一般式で定義される下記の化合物:
一般式(IId)
【化31】

の化合物、又は
一般式(IIe)
【化32】

の化合物
〔式中、
tは0、1、2、3、4又は5の数を表し、
vは0、1、2、3、4又は5の数を表し、
22は水素又はC−C−アルキルを表し、
23は水素又はC−C−アルキルを表し、
24は、水素、それぞれ場合によりシアノ、ハロゲン又はC−C−アルコキシで置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノ又はジ(C−C−アルキル)アミノ、又はそれぞれ場合によりシアノ、ハロゲン又はC−C−アルキルで置換されていてもよいC−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルコキシ、C−C−シクロアルキルチオ又はC−C−シクロアルキルアミノを表し、
25は、水素、場合によりシアノ、ヒドロキシル、ハロゲン又はC−C−アルコキシで置換されていてもよいC−C−アルキル、それぞれ場合によりシアノ又はハロゲンで置換されていてもよいC−C−アルケニル又はC−C−アルキニル、又は場合によりシアノ、ハロゲン又はC−C−アルキルで置換されていてもよいC−C−シクロアルキルを表し、
26は、水素、場合によりシアノ、ヒドロキシル、ハロゲン又はC−C−アルコキシで置換されていてもよいC−C−アルキル、それぞれ場合によりシアノ又はハロゲンで置換されていてもよいC−C−アルケニル又はC−C−アルキニル、場合によりシアノ、ハロゲン又はC−C−アルキルで置換されていてもよいC−C−シクロアルキル、又は場合によりニトロ、シアノ、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ又はC−C−ハロアルコキシで置換されていてもよいフェニルを表すか、又はR25と一緒になってそれぞれ場合によりC−C−アルキルで置換されていてもよいC−C−アルカンジイル又はC−C−オキサアルカンジイルを表し、
はニトロ、シアノ、カルボキシル、カルバモイル、ホルミル、スルファモイル、ヒドロキシル、アミノ、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ又はC−C−ハロアルコキシを表し、及び
はニトロ、シアノ、カルボキシル、カルバモイル、ホルミル、スルファモイル、ヒドロキシル、アミノ、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ又はC−C−ハロアルコキシを表す〕
の中から選択される作物植物適合性改善化合物
からなる有効量の活性化合物の組合せを含有してなる組成物。
【請求項13】
作物植物適合性改善化合物が、次の化合物群:
クロキントセット・メキシル、フェンクロラゾール・エチル、イソキサジフェン・エチル、メフェンピル・ジエチル、フリラゾール、フェンクロリム、クミルロン、ダイムロン又は化合物
【化33】

及び
【化34】

の中から選択される、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
作物植物適合性改善化合物が、クロキントセット・メキシル又はメフェンピル・ジエチルである、請求項12又は13に記載の化合物。
【請求項15】
請求項12に記載の組成物を植物又はこの生育環境に作用させることを特徴とする、望ましくない植物の防除方法。
【請求項16】
望ましくない植物を防除するための請求項12に記載の組成物の使用。

【公表番号】特表2007−513882(P2007−513882A)
【公表日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−540242(P2006−540242)
【出願日】平成16年11月9日(2004.11.9)
【国際出願番号】PCT/EP2004/012644
【国際公開番号】WO2005/049569
【国際公開日】平成17年6月2日(2005.6.2)
【出願人】(302063961)バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト (524)
【Fターム(参考)】