2,2’−ビピリジン類の製造方法
【課題】 従来法に比べて、ターピリジン類を生成することなく、簡便に高選択率でビピリジン類を製造できる方法を提供すること。
【解決手段】 金属ポリヒドリドクラスターの存在下に、式(1):
【化1】
(式中、R1は、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アシル基、カルボン酸エステル基、カルボキシル基、アルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基を示す。)で表されるピリジン類をカップリング反応せしめることを特徴とする、式(2):
【化2】
(式中、R1は前記に同じ。)で表される2,2’−ビピリジン類の製造方法。
【解決手段】 金属ポリヒドリドクラスターの存在下に、式(1):
【化1】
(式中、R1は、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アシル基、カルボン酸エステル基、カルボキシル基、アルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基を示す。)で表されるピリジン類をカップリング反応せしめることを特徴とする、式(2):
【化2】
(式中、R1は前記に同じ。)で表される2,2’−ビピリジン類の製造方法。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属ポリヒドリドクラスターの存在下に、式(1):
【化1】
(式中、R1は、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アシル基、カルボン酸エステル基、カルボキシル基、アルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基を示す。)で表されるピリジン類(以下、ピリジン類(1)という。)をカップリング反応せしめることを特徴とする、式(2):
【化2】
(式中、R1は前記に同じ。)で表される2,2’−ビピリジン類の製造方法。
【請求項2】
金属ポリヒドリドクラスターが、式(3):
(η5−C5R34R4)3X1X2X3(μ2−H)a(μ3−H)b(H)c (3)
(式中、R3はアルキル基を示し、R4は水素原子、アルキル基又はアリール基を示す。X1、X2及びX3は、それぞれ同じであっても異なってもよく、元素周期表第6族〜第9族からなる群から選択される金属原子を示し、a、b及びcは金属原子の電子数によって定まる整数であって、a+b+c=3〜9である。)で表される金属ポリヒドリドクラスター、式(4):
(η5−C5R34R4)2X1X2(μ2−H)d(H)e (4)
(式中、R3、R4、X1及びX2は前記に同じ。d及びeは金属原子の電子数によって定まる整数であって、d+e=2〜8である。)で表される金属ポリヒドリドクラスター、式(5):
(η5−C5R34R4)3X1X2X3(μ3−Py(1))(μ2−H)f(μ3−H)g(H)h (5)
(式中、R3、R4、X1、X2及びX3は前記に同じ。Py(1)はピリジン類(1)に対応する2−ピリジル基を示し、f、g及びhは金属原子の電子数によって定まる整数であって、f+g+h=0〜6である。)で表される金属ポリヒドリドクラスター、式(6):
(η5−C5R34R4)3X1X2(μ2−Py(1))2(μ2−H)i(H)j (6)
(式中、R3、R4、X1、X2及びPy(1)は前記に同じ。i及びjは金属原子の電子数によって定まる整数であって、i+j=0〜6である。)で表される金属ポリヒドリドクラスター、式(7):
式(7):
(η5−C5R34R4)2X1X2(μ2−DHBPy(8))(μ2−H)k(H)l (7)
(式中、R3、R4、X1及びX2は前記に同じ。DHBPy(8)は式(8):
【化3】
(式中、R1は前記に同じ。)で表されるジヒドロビピリジン類(以下、ジヒドロビピリジン類(8)という。)を示し、k及びlは金属原子の電子数によって定まる整数であって、k+l=0〜6である。)で表される金属ポリヒドリドクラスターで表される金属ポリヒドリドクラスター及び式(9):
(η5−C5R34R4)2X1X2(μ2−PR5R6)(L)m(μ2−H)n(H)p (9)
[式中、R3、R4、X1及びX2は前記に同じ。R5及びR6は、それぞれ同じであっても異なっていてもよく、アルキル基、アリール基又はアルコキシ基を示す。Lは、水素原子、アルキル基で置換されていてもよいアレーン、上記で示されるPy(1)又は式(10):
μ2−CR7R8 (10)
(式中、R7は水素原子又はアルキル基を示し、R8はアルキル基又はアリール基を示す。)で表される官能基を示す。mは1〜4の整数を示し、n及びpは金属原子の電子数及びLの数によって定まる整数であって、n+p=0〜4である。]で表される金属ポリヒドリドクラスターからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属ポリヒドリドクラスターである、請求項1記載の製造方法。
【請求項3】
式(3)、式(4)、式(5)、式(6)、式(7)及び式(9)中、X1、X2及びX3[式(4)、式(6)、式(7)及び式(9)においては、X1及びX2]が、同じであっても異なってもよく、元素周期表第8族から選択される金属原子である、請求項2記載の製造方法。
【請求項4】
式(3)、式(4)、式(5)、式(6)、式(7)及び式(9)中、X1、X2及びX3[式(4)、式(6)、式(7)及び式(9)においては、X1及びX2]の少なくとも一つがRuである、請求項3記載の製造方法。
【請求項5】
式(9)中、Lが水素原子、アルキル基で置換されていてもよいアレーン又はPy(1)である請求項2〜4のいずれかに記載の製造方法。
【請求項6】
式(9)中、R5及びR6が、それぞれ同じであっても異なっていてもよいアルキル基である、請求項2〜5のいずれかに記載の製造方法。
【請求項7】
R1が、アルキル基、ジアルキルアミノ基、カルボン酸エステル基又はアルコキシ基である、請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
【請求項8】
請求項2に記載の式(5)で表される金属ポリヒドリドクラスター。
【請求項9】
X1、X2及びX3が、同じであっても異なってもよく、元素周期表第8族から選択される金属原子である、請求項7記載の金属ポリヒドリドクラスター。
【請求項10】
X1、X2及びX3の少なくとも一つがRuである、請求項8記載の金属ポリヒドリドクラスター。
【請求項11】
請求項2に記載の式(6)で表される金属ポリヒドリドクラスター。
【請求項12】
X1及びX2が、同じであっても異なってもよく、元素周期表第8族から選択される金属原子である、請求項11記載の金属ポリヒドリドクラスター。
【請求項13】
X1及びX2のいずれか一つがRuである、請求項12記載の金属ポリヒドリドクラスター。
【請求項14】
請求項2に記載の式(7)で表される金属ポリヒドリドクラスター。
【請求項15】
X1及びX2が、同じであっても異なってもよく、元素周期表第8族から選択される金属原子である、請求項14記載の金属ポリヒドリドクラスター。
【請求項16】
X1及びX2のいずれか一つがRuである、請求項15記載の金属ポリヒドリドクラスター。
【請求項1】
金属ポリヒドリドクラスターの存在下に、式(1):
【化1】
(式中、R1は、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アシル基、カルボン酸エステル基、カルボキシル基、アルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基を示す。)で表されるピリジン類(以下、ピリジン類(1)という。)をカップリング反応せしめることを特徴とする、式(2):
【化2】
(式中、R1は前記に同じ。)で表される2,2’−ビピリジン類の製造方法。
【請求項2】
金属ポリヒドリドクラスターが、式(3):
(η5−C5R34R4)3X1X2X3(μ2−H)a(μ3−H)b(H)c (3)
(式中、R3はアルキル基を示し、R4は水素原子、アルキル基又はアリール基を示す。X1、X2及びX3は、それぞれ同じであっても異なってもよく、元素周期表第6族〜第9族からなる群から選択される金属原子を示し、a、b及びcは金属原子の電子数によって定まる整数であって、a+b+c=3〜9である。)で表される金属ポリヒドリドクラスター、式(4):
(η5−C5R34R4)2X1X2(μ2−H)d(H)e (4)
(式中、R3、R4、X1及びX2は前記に同じ。d及びeは金属原子の電子数によって定まる整数であって、d+e=2〜8である。)で表される金属ポリヒドリドクラスター、式(5):
(η5−C5R34R4)3X1X2X3(μ3−Py(1))(μ2−H)f(μ3−H)g(H)h (5)
(式中、R3、R4、X1、X2及びX3は前記に同じ。Py(1)はピリジン類(1)に対応する2−ピリジル基を示し、f、g及びhは金属原子の電子数によって定まる整数であって、f+g+h=0〜6である。)で表される金属ポリヒドリドクラスター、式(6):
(η5−C5R34R4)3X1X2(μ2−Py(1))2(μ2−H)i(H)j (6)
(式中、R3、R4、X1、X2及びPy(1)は前記に同じ。i及びjは金属原子の電子数によって定まる整数であって、i+j=0〜6である。)で表される金属ポリヒドリドクラスター、式(7):
式(7):
(η5−C5R34R4)2X1X2(μ2−DHBPy(8))(μ2−H)k(H)l (7)
(式中、R3、R4、X1及びX2は前記に同じ。DHBPy(8)は式(8):
【化3】
(式中、R1は前記に同じ。)で表されるジヒドロビピリジン類(以下、ジヒドロビピリジン類(8)という。)を示し、k及びlは金属原子の電子数によって定まる整数であって、k+l=0〜6である。)で表される金属ポリヒドリドクラスターで表される金属ポリヒドリドクラスター及び式(9):
(η5−C5R34R4)2X1X2(μ2−PR5R6)(L)m(μ2−H)n(H)p (9)
[式中、R3、R4、X1及びX2は前記に同じ。R5及びR6は、それぞれ同じであっても異なっていてもよく、アルキル基、アリール基又はアルコキシ基を示す。Lは、水素原子、アルキル基で置換されていてもよいアレーン、上記で示されるPy(1)又は式(10):
μ2−CR7R8 (10)
(式中、R7は水素原子又はアルキル基を示し、R8はアルキル基又はアリール基を示す。)で表される官能基を示す。mは1〜4の整数を示し、n及びpは金属原子の電子数及びLの数によって定まる整数であって、n+p=0〜4である。]で表される金属ポリヒドリドクラスターからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属ポリヒドリドクラスターである、請求項1記載の製造方法。
【請求項3】
式(3)、式(4)、式(5)、式(6)、式(7)及び式(9)中、X1、X2及びX3[式(4)、式(6)、式(7)及び式(9)においては、X1及びX2]が、同じであっても異なってもよく、元素周期表第8族から選択される金属原子である、請求項2記載の製造方法。
【請求項4】
式(3)、式(4)、式(5)、式(6)、式(7)及び式(9)中、X1、X2及びX3[式(4)、式(6)、式(7)及び式(9)においては、X1及びX2]の少なくとも一つがRuである、請求項3記載の製造方法。
【請求項5】
式(9)中、Lが水素原子、アルキル基で置換されていてもよいアレーン又はPy(1)である請求項2〜4のいずれかに記載の製造方法。
【請求項6】
式(9)中、R5及びR6が、それぞれ同じであっても異なっていてもよいアルキル基である、請求項2〜5のいずれかに記載の製造方法。
【請求項7】
R1が、アルキル基、ジアルキルアミノ基、カルボン酸エステル基又はアルコキシ基である、請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
【請求項8】
請求項2に記載の式(5)で表される金属ポリヒドリドクラスター。
【請求項9】
X1、X2及びX3が、同じであっても異なってもよく、元素周期表第8族から選択される金属原子である、請求項7記載の金属ポリヒドリドクラスター。
【請求項10】
X1、X2及びX3の少なくとも一つがRuである、請求項8記載の金属ポリヒドリドクラスター。
【請求項11】
請求項2に記載の式(6)で表される金属ポリヒドリドクラスター。
【請求項12】
X1及びX2が、同じであっても異なってもよく、元素周期表第8族から選択される金属原子である、請求項11記載の金属ポリヒドリドクラスター。
【請求項13】
X1及びX2のいずれか一つがRuである、請求項12記載の金属ポリヒドリドクラスター。
【請求項14】
請求項2に記載の式(7)で表される金属ポリヒドリドクラスター。
【請求項15】
X1及びX2が、同じであっても異なってもよく、元素周期表第8族から選択される金属原子である、請求項14記載の金属ポリヒドリドクラスター。
【請求項16】
X1及びX2のいずれか一つがRuである、請求項15記載の金属ポリヒドリドクラスター。
【公開番号】特開2008−74825(P2008−74825A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−317936(P2006−317936)
【出願日】平成18年11月27日(2006.11.27)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 第53回有機金属化学討論会 主催者;社団法人近畿化学協会 開催日;平成18年9月9日
【出願人】(000167646)広栄化学工業株式会社 (114)
【出願人】(304021417)国立大学法人東京工業大学 (1,821)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月27日(2006.11.27)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 第53回有機金属化学討論会 主催者;社団法人近畿化学協会 開催日;平成18年9月9日
【出願人】(000167646)広栄化学工業株式会社 (114)
【出願人】(304021417)国立大学法人東京工業大学 (1,821)
【Fターム(参考)】
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