説明

ATP結合カセット輸送体モジュレータ

本発明の化合物およびその薬学的に許容される組成物は、ATP結合カセット(「ABC」)輸送体モジュレータまたは嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(「CFTR」)を含むそのフラグメントとして有用である。本発明はまた、本発明の化合物を使用してABC輸送体の媒介する疾患を治療する方法に関する。これらの化合物および薬学的に許容される組成物は、嚢胞性線維症などのさまざまな疾患、障害または病気の治療または重篤度の緩和に有効である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学式(I)の化合物:
【化1】

または薬学的に許容されるその塩であって、
各Rは、少なくとも1個のRが任意に置換された脂環式、任意に置換されたヘテロ脂環式、任意に置換されたアリール、または5位もしくは6位のピリジル環に結合した任意に置換されたヘテロアリールであるという条件下で、任意に置換されたC1−6脂肪族化合物、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたC3−10脂環式、任意に置換された3員環から10員環のヘテロ脂環式、カルボキシ、アミド、アミノ、ハロ、またはヒドロキシであり、
各Rは水素、任意に置換されたC1−6脂肪族化合物任意に置換されたC3−6脂環式、任意に置換されたフェニル、または任意に置換されたヘテロアリールであり、
各Rおよび各R’は、これらが結合した炭素原子とともに、任意に置換されたC3−7脂環式または任意に置換されたヘテロ脂環式を形成し、
各Rは、任意に置換されたアリールまたは任意に置換されたヘテロアリールであり、
各nは1、2、3、または4である、化合物。
【請求項2】
ピリジル環の5位または6位に結合する1個のRは、それぞれ1つ、2つ、または3つのRで任意に置換されたアリールまたはヘテロアリールであって、Rは−Zであり、各Zは、個別の結合または任意に置換された、分岐鎖または直鎖のC1−6脂肪族鎖であって、Zの2個以下の炭素ユニットは任意かつ独立して−CO−、−CS−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−によって代替され、各Rは独立してR、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであって、各Rは独立して水素、任意に置換されたC1−8脂肪族基、任意に置換された脂環式、任意に置換されたヘテロ脂環式、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記ピリジル環の5位または6位に結合した1個のRは、1つ、2つ、または3つのRで任意に置換されたフェニルである、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
前記ピリジル環の5位または6位に結合した1個のRは、1つのRで任意に置換されたフェニルであって、Rは−Zであって、各Zは、独立して結合であるか、または任意に置換された分岐鎖または直鎖のC1−6脂肪族鎖であって、Zの2個以下のの炭素ユニットは、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NR−、−SO−、−NHSO−、−NHC(O)−、−NRSO−、−SONH−、−SONR−、−NH−、または−C(O)O−によって任意にかつ独立して代替される、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
の1個の炭素ユニットは、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NR−、−SO−、−NHSO−、−NHC(O)−、−SO−、−NRSO−、−SONH−、−SONR−、−NH−、または−C(O)O−によって代替される、請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
は独立して、かつ任意に置換された脂肪族化合物、任意に置換された脂環式、任意に置換されたヘテロ脂環式、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、H、またはハロである、請求項4に記載の化合物。
【請求項7】
前記ピリジル環の5位または6位に結合した1個のRは、1つ、2つ、または3つのRで任意に置換されたヘテロアリールである、請求項2に記載の化合物。
【請求項8】
ピリジル環の5位または6位に結合した1個のRは、酸素、窒素、および硫黄からなる群より選択される、1つ、2つ、または3つのヘテロ原子を有する5員環から6員環のヘテロアリールであって、前記ヘテロアリールは1つのRで置換され、Rは−Zであり、各Zは独立して結合または任意に置換された分岐鎖または直鎖のC1−6脂肪族鎖であって、Zの2個以下の炭素ユニットは−O−、−NHC(O)−、−C(O)NR−、−SO−、−NHSO−、−NHC(O)−、−NRSO−、−SONH−、−SONR−、−NH−、または−C(O)O−によって任意にかつ独立して代替される、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
の1個の炭素ユニットは、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NR−、−SO−、−NHSO−、−NHC(O)−、−SO−、−NRSO−、−SONH−、−SONR−、−NH−、または−C(O)O−によって代替される、請求項7に記載の化合物。
【請求項10】
は独立して、任意に置換された脂肪族化合物、任意に置換された脂環式、任意に置換されたヘテロ脂環式、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリール、H、またはハロである、請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
ピリジル環の5位または6位に結合したRは、
【化2】

であり、ここで、
は−C(O)−、−SO−、または−CH−であって、
DはH、ヒドロキシル、または脂肪族化合物、脂環式、アルコキシおよびアミノから選択される任意の置換基であって、
は上記に定義される、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
DはOH、任意に置換されたC1−6脂肪族化合物、任意に置換されたC−C脂環式、任意に置換されたアルコキシ、または任意に置換されたアミノである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
Dは、
【化3】

であって、
AおよびBのそれぞれは、独立してH、任意に置換されたC1−6脂肪族化合物、任意に置換されたC−C脂環式であるか、
AおよびBはともに、任意に置換された3員環から7員環のヘテロ脂環式環を形成する、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
ピリジル環の5位または6位に結合したRは、
【化4】

であって、
は−C(O)−、−SO−、または−CH−であって、
AおよびBのそれぞれは独立してH、任意に置換されたC1−6脂肪族化合物、任意に置換されたC−C脂環式であるか、
AおよびBはともに、任意に置換された3員環から7員環のヘテロ脂環式環を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
AはHであり、Bは1つ、2つ、または3つのハロ、オキソ、アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、および任意に置換されたヘテロ脂環式で任意に置換されるC1−6脂肪族化合物である、請求項13に記載の化合物。
【請求項16】
AおよびBは、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された3員環から7員環のヘテロ脂環式環を形成する、請求項13に記載の化合物。
【請求項17】
AおよびBは、それらが結合する窒素原子とともに、任意に置換されたピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、またはピペラジニルを形成する、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
ヘテロ脂環式環は、1つ、2つ、または3つのハロ、オキソ、アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アミノ、アミド、またはカルボキシで任意に置換される、請求項16に記載の化合物。
【請求項19】
ピリジル環の5位または6位に結合した1個のRは、1つ、2つ、または3つのRでそれぞれ任意に置換された脂環式またはヘテロ脂環式であって、Rは−Zであって、各Zは独立して結合または任意に置換された、分岐鎖または直鎖のC1−6脂肪族鎖であって、Zの2個以下のの炭素ユニットは、−CO−、−CS−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−によって任意にかつ独立して代替され、各Rは独立してR、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであって、各Rは独立して水素、任意に置換されたC1−8脂肪族基、任意に置換された脂環式、任意に置換されたヘテロ脂環式、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
ピリジル環の5位または6位に結合した1個のRは、任意に置換されたC−C脂環式である、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
ピリジル環の5位または6位に結合した1個のRは、任意に置換されたC−Cシクロアルキル、または任意に置換されたC−Cシクロアルケニルである、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
前記ピリジル環の5位または6位に結合した1個のRは、以下からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物。
【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

【化9】

【請求項23】
は水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項24】
およびR’は、それらが結合する炭素原子とともに、非置換のC3−7脂環式、または非置換のヘテロ脂環式を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
およびR’は、それらが結合する炭素原子とともに、非置換のシクロプロピル、非置換のシクロペンチル、または非置換のシクロヘキシルを形成する、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
は、1つ、2つ、または3つの−Zで任意に置換されるアリールまたはヘテロアリールであって、各Zは独立して結合または任意に置換された、分岐鎖または直鎖のC1−6脂肪族鎖であって、2個以下ののZの炭素ユニットは任意にかつ独立して−CO−、−CS−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−によって代替され、各Rは独立してR、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、または−OCFであって、各Rは独立して任意に置換されたC1−8脂肪族基、任意に置換された脂環式、任意に置換されたヘテロ脂環式、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項27】
は、1つ、2つ、または3つの−Zで任意に置換されるアリールである、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
は、任意に置換されたフェニルである、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
は、1つ、2つ、または3つの−Zで任意に置換されるヘテロアリールである、請求項26に記載の化合物。
【請求項30】
は、以下から選択される1つである、請求項26に記載の化合物。
【化10】

【請求項31】
化学式(IV):
【化11】

を有するか、または薬学的に許容されるその塩であって、
は−Zであって、各Zは独立して結合または任意に置換された分岐鎖または直鎖のC1−6脂肪族鎖であり、Zの2個以下のの炭素ユニットは任意にかつ独立して−CO−、−CS−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−によって代替され、
は独立してR、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり、
各Rは独立して水素、任意に置換されたC1−8脂肪族基、任意に置換された脂環式、任意に置換されたヘテロ脂環式、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールであり、
はC1−4脂肪族化合物、C3−6脂環式、フェニル、またはヘテロアリールであって、そのそれぞれは任意に置換される、またはRは水素であり、
およびR’は、それらが結合する炭素原子とともにC3−7脂環式またはC3−7ヘテロ脂環式を形成し、そのそれぞれは1つ、2つ、または3つの−Zで任意に置換され、各Zは独立して結合、または任意に置換された分岐鎖または直鎖のC1−4脂肪族鎖であり、2個以下の炭素ユニットZは任意にかつ独立して−CO−、−CS−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−によって代替され、
各Rは独立してR、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり、
各Rは独立して水素、任意に置換されたC1−8脂肪族基任意に置換された脂環式、任意に置換されたヘテロ脂環式、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールであり、
各Rはアリールまたはヘテロアリールであって、そのそれぞれは1つ、2つ、または3つの−Zで任意に置換され、各Zは独立して結合または任意に置換された分岐鎖または直鎖のC1−6脂肪族鎖であり、2個以下の炭素ユニットZは任意にかつ独立して−CO−、−CS−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−によって代替され、
各Rは独立してR、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり、
各Rは独立して任意に置換されたC1−8脂肪族基、任意に置換された脂環式、任意に置換されたヘテロ脂環式、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項32】
は、独立して結合または任意に置換された分岐鎖または直鎖のC1−6脂肪族鎖であって、Zの1個の炭素ユニットは−SO−、−CONR−、−NRSO−、または−SONR−によって任意に代替される、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
は、任意に置換された分岐鎖または直鎖のC1−6脂肪族鎖であって、Zの1個の炭素ユニットは−SO−によって任意に代替される、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
は、任意に置換されたヘテロアリールまたは任意に置換されたヘテロ脂環式である、請求項31に記載の化合物。
【請求項35】
は、1個または2個の窒素原子を持ち、Rは、1個の環窒素を介して−SO−に直接結合し、任意に置換されたヘテロ脂環式である、請求項33に記載の化合物。
【請求項36】
化学式V−Aまたは化学式V−B:
【化12】

を有する化合物であるか、または薬学的に許容されるであって、
Tは任意に置換されたC1−2脂肪族鎖であって、各炭素ユニットは、任意にかつ独立して−CO−、−CS−、−COCO−、−SO−、-B(OH)−、または−B(O(C1−6アルキル))−によって代替され、
’およびR”はそれぞれ、任意に置換されたC1−6脂肪族化合物、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換された3員環から10員環の脂環式、任意に置換された3員環から10員環のヘテロ脂環式、カルボキシ、アミド、アミノ、ハロまたはヒドロキシであり、
D1は、炭素番号3”または4”に結合し、
D1およびRD2はそれぞれ、−Zであって、各Zは独立して結合または任意に置換された分岐鎖または直鎖のC1−6脂肪族鎖であって、Zの2個以下のの炭素ユニットは任意にかつ独立して−CO−、−CS−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−によって代替され、
は独立してR、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり、
または、RD1およびRD2は、それらが結合する原子とともに、O、NH、NR、およびSからなる群より独立して選択される3員環から8員環の飽和、部分的に非飽和、または3員環以下の芳香族環を形成し、
各Rは独立して水素、任意に置換されたC1−8脂肪族基、任意に置換された脂環式、任意に置換されたヘテロ脂環式、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項37】
Tの2個以下のメチレン単位は、任意に−CO−、−CS−、−B(OH)−、または−B(O(C1−6アルキル)で置換される、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
Tは、−CH−および−CHCH−からなる群より選択される、任意に置換された鎖である、請求項36に記載の化合物。
【請求項39】
Tは、−Z10によって任意に置換される化合物であって、各Zは、独立して結合または任意に置換された、分岐鎖または直鎖のC1−6脂肪族鎖であり、2個以下の炭素ユニットZは、任意にかつ独立して−CO−、−CS−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または-NRSONR−によって代替され、R10は独立してR、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり、各Rは独立して水素、任意に置換されたC1−8脂肪族基、任意に置換された脂環式、任意に置換されたヘテロ脂環式、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールである、請求項36に記載の化合物。
【請求項40】
Tは、F、Cl、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、フェニル、ナフチル、−O−(C1−6アルキル)、−O−(C3−8シクロアルキル)、−O−フェニル、またはC3−8スピロ脂肪族化合物によって任意に置換される、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
Tは、−CH−、−CHCH−、−CF−、−C(CH−、−C(O)−、
【化13】

−C(フェニル)−、−B(OH)−、および−CH(OEt)−からなる群から選択される、請求項36に記載の化合物。
【請求項42】
Tは、−CH−、−CF−および−C(CH−からなる群から選択される、請求項41に記載の化合物。
【請求項43】
は、独立して結合または任意に置換された、分岐鎖または直鎖のC1−6脂肪族鎖であり、Zの1個の炭素ユニットは、−CO−、−SO−、−SO−、−COO−、−OCO−、−CONR−、−NRCO−、NRCO−、−O−、−NRSO−、または−SONR−によって任意に代替される、請求項36に記載の化合物。
【請求項44】
D1は−Zであり、Rはハロ、−OH、−NH、−CN、−CF、−OCF、またはC1−6脂肪族化合物、C3−8脂環式、3員環から8員環のヘテロ脂環式、C6−10アリールおよび5から10員のヘテロアリールからなる群から選択された任意の置換された基である、請求項36に記載の化合物。
【請求項45】
は、F、Cl、−OH、−CN、−CF、または−OCFである、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
は、C1−6直鎖または分岐鎖のアルキルまたはC2−6直鎖または分岐鎖のアルケニルからなる群から選択され、前記アルキルまたはアルケニルは、R、オキソ、ハロ、−OH、−NR、−OR、−COORおよび−CONRからなる群から独立して選択される、1個または2個の置換基によって任意に置換される、請求項44に記載の化合物。
【請求項47】
は、R、オキソ、ハロ、−OH、−NR、−OR、−COORおよび−CONRからなる群から独立して選択された1個または2個の置換基によって任意に置換されるC3−8脂環式である、請求項44に記載の化合物。
【請求項48】
は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチルである、請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
は、O、NH、NRおよびSからなる群から独立して選択された1個または2個のヘテロ原子を持つ3員環から8員環の複素環式であり、前記複素環式は、R、オキソ、ハロ、−OH、−NR、−OR、−COORおよび−CONRの基から独立して選択された1個または2個の置換基によって任意に置換される、請求項44に記載の化合物。
【請求項50】
は、任意に置換された3員環から8員環の複素環式であり、以下である、請求項49に記載の化合物。
【化14】

【請求項51】
は、オキソ、F、Cl、メチル、エチル、i−プロピル、t−ブチル、−CHOH、−CHCHOH、−C(O)OH、−C(O)NH、−CHO(C1−6アルキル)、−CHCHO(C1−6アルキル)および−C(O)(C1−6アルキル)からなる群から独立して選択された1個または2個の置換基によって任意に置換された5員環から8員環のヘテロアリールである、請求項49に記載の化合物。
【請求項52】
は、O、SおよびNRからなる群から独立して選択された、1個または2個の環原子を持つ5員環から8員環のヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは、R、オキソ、ハロ、−OH、−NR、−OR、−COORおよび−CONRの基から独立して選択された、1個または2個の置換基によって任意に置換される、請求項44に記載の化合物。
【請求項53】
は、以下である、請求項52に記載の化合物。
【化15】

【請求項54】
は、F、Cl、メチル、エチル、i−プロピル、t−ブチル、−CHOH、−CHCHOH、−C(O)OH、−C(O)NH、−CHO(C1−6アルキル)、−CHCHO(C1−6アルキル)、および−C(O)(C1−6アルキル)からなる群から独立して選択された1個または2個の置換基によって任意に置換される、請求項52に記載の化合物。
【請求項55】
D1およびRD2は、それらが結合する炭素とともに、任意に置換された、3員環から8員環の、飽和、部分的に非飽和の、または0個〜2個の環原子がO、NH、NRおよびSからなる群から独立して選択される芳香族環を形成する、請求項36に記載の化合物。
【請求項56】
D1およびRD2は、炭素原子3”および4”を含むフェニルとともに、以下である、請求項55に記載の化合物。
【化16】

【請求項57】
D1およびRD2は、炭素原子3”および4”を含むフェニルとともに、R、オキソ、ハロ、−OH、−NR、−OR、−COORおよび−CONRからなる群から独立して選択された、1個または2個の置換基によって任意に置換される、請求項55に記載の化合物。
【請求項58】
D2は、H、C1−6脂肪族化合物、ハロ、−CN、−NH、−CHNH、−OH、−O(C1−6脂肪族化合物)、−CHOH、−SO(C1−6脂肪族化合物)、−NH−SO(C1−6脂肪族化合物)、−C(O)O(C1−6脂肪族化合物)、−C(O)OH、−NHC(O)(C1−6脂肪族化合物)、−C(O)NH、−C(O)NH(C1−6脂肪族化合物)および−C(O)N(C1−6脂肪族化合物)からなる群から選択される、請求項36に記載の化合物。
【請求項59】
化学式(I’)の化合物:
【化17】

または薬学的に許容されるその塩であって、
およびGのうちの1つはNであり、GおよびGのうちのもう1つは、CHであり、
各Rは、少なくとも1個のRが任意に置換された脂環式、任意に置換されたヘテロ脂環式、任意に置換されたアリール、またはピリジル環の5位または6位に結合した任意に置換されたヘテロアリールであるという条件下で、任意に置換されたC1−6脂肪族化合物、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換された3員環から10員環の脂環式、任意に置換された3員環から10員環のヘテロ脂環式、カルボキシ、アミド、アミノ、ハロ、またはヒドロキシであり、
各Rは水素、任意に置換されたC1−6脂肪族化合物任意に置換されたC3−6脂環式、任意に置換されたフェニル、または任意に置換されたヘテロアリールであり、
各Rおよび各R’は、これらが結合した炭素原子とともに、任意に置換されたC3−7脂環式または任意に置換されたヘテロ脂環式を形成し、
各Rは任意に置換されたアリールまたは任意に置換されたヘテロアリールであり、
各nは1、2、3または4である、化合物。
【請求項60】
化学式(I’−A)または化学式(I’−B)
【化18】

を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩であって、
、R、R、R’、Rおよびnは上記に定義される、請求項59に記載の化合物。
【請求項61】
表1から選択される、請求項1〜59のいずれかに記載の化合物。
【請求項62】
(i)請求項1〜61のいずれかに記載の化合物と、
(ii)薬学的に許容されるキャリア
とを含む、医薬組成物。
【請求項63】
粘液溶解薬、気管支拡張薬、抗生剤、抗感染症薬、抗炎症薬、CFTRモジュレータ、または栄養剤を任意にさらに含む、請求項62に記載の組成物。
【請求項64】
ABC輸送体を、化学式(I)または化学式(I’)の化合物:
【化19】

と接触させるステップを含む、ABC輸送体活性をモジュレートする方法であって、
およびGのうちの一方は窒素であり、他方は炭素であり、
各Rは、少なくとも1個のRが任意に置換された脂環式、任意に置換されたヘテロ脂環式、任意に置換されたアリール、またはピリジル環の5位または6位に結合した任意に置換されたヘテロアリールであるという条件下で、任意に置換されたC1−6脂肪族化合物、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたC3−10脂環式、任意に置換された3員環から10員環のヘテロ脂環式、カルボキシ、アミド、アミノ、ハロ、またはヒドロキシであり、
各Rは水素、任意に置換されたC1−6脂肪族化合物任意に置換されたC3−6脂環式、任意に置換されたフェニル、または任意に置換されたヘテロアリールであり、
各Rおよび各R’は、これらが結合した炭素原子とともに、任意に置換されたC3−7脂環式または任意に置換されたヘテロ脂環式を形成し、
各Rは任意に置換されたアリールまたは任意に置換されたヘテロアリールであり、各nは1〜4である、方法。
【請求項65】
前記ABC輸送体は、CFTRである、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
患者の疾患の治療または重篤度を緩和する方法であって、前記疾患は、嚢胞性線維症、遺伝性肺気腫、遺伝性血色素症、プロテインC欠乏症などの凝固・繊維素溶解欠乏、1型遺伝性血管浮腫などの脂質プロセシング異常、家族性高コレステロール血症、1型乳糜血症、無βリポタンパク血症、I−細胞病/偽ハーラー症候群などのリソソーム蓄積症、ムコ多糖症、サンドホフ秒/テイ・サックス病、クリーグラー・ナジャー病II型、多腺内分泌障害/高インスリン血、真性糖尿病、ラロン小人症、ミエロペルオキシダーゼ欠損症、原発性副甲状腺機能低下症、黒色腫、グリカノシスCDG1型、新生児甲状腺機能亢進症、骨形成不全症、遺伝性線維素原減少症、ACT異常、尿崩症(DI)、神経成長DI、腎性尿崩症DI、シャルコー・マリー・ツース病、ペリツェウス・メルツバッヘル病、アルツハイマー病などの神経変性疾患、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、進行性核上性麻痺、ピック病、ハンチントン、脊髄小脳失調1型、脊髄性および延髄性筋萎縮、歯状核赤核蒼球ルイ体萎縮症などの各種のポリグルタミン神経障害および筋緊張性ジストロフィー症、また遺伝性クロイツフェルト・ヤコブ病(プリオンタンパク質プロセシング異常による)などの海綿状脳症、ファブリー病、ストロイスラー・シャインカー症候群、COPD、ドライアイ疾患、またはショーグレン病、から選択され、前記方法は、請求項1〜61のいずれかに記載の効果的な量の化学式Iまたは化学式I’の化合物を前記患者に投与するステップを含む、方法。
【請求項67】
生体サンプル内のABC輸送体の活性またはそのフラグメントの生体外または生体内での測定に使用するキットであって、
(i)請求項1〜61のいずれかに記載の化学式(I)または化学式化学式(I’)の化合物を含む組成物と、
(ii)
a)前記組成物の生体サンプルとの接触と、
b)前記ABC輸送体の活性またはそのフラグメントの測定のための指示
とを含む、キット。
【請求項68】
a)さらなる組成物の生体サンプルとの接触と
b)前記さらなる組成物の存在下での、前記ABC輸送体の活性またはそのフラグメントの測定と、
c)前記さらなる組成物の存在下での、前記ABC輸送体の活性と、化学式(I)または化学式(I’)の組成物の存在下での、前記ABC輸送体の密度の比較と、
のための指示とをさらに含む、請求項67に記載のキット。
【請求項69】
CFTRの濃度を測定するために使用される、請求項68に記載のキット。

【公表番号】特表2009−514962(P2009−514962A)
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−540115(P2008−540115)
【出願日】平成18年11月8日(2006.11.8)
【国際出願番号】PCT/US2006/043289
【国際公開番号】WO2007/056341
【国際公開日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】