説明

CCR3関連状態を調節するための縮合イミダゾール誘導体の使用

例えば、CCR3が介在する状態の処置のための医薬の製造における式I
【化1】


の化合物の使用。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は有機化合物、例えば、医薬の製造における式の化合物の使用に関する。
【発明の開示】
【0002】
ある局面において、本発明は、薬剤の製造における、式
【化1】

〔式中、
は−非置換(C1−6)アルキル、または、シアノ、(C1−4)アルキル−カルボニル、(C1−4)アルコキシ−カルボニル(C1−2)アルキル−カルボニル、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、ハロゲンまたはヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5から6環員および1から4個のヘテロ原子を有する)により1つもしくはそれ以上で置換されている(C1−6)アルキル;
−非置換のまたは(C1−6)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキルまたはスルファニル(C1−4)アルキルにより1つもしくはそれ以上で置換されている形態の、(C6−18)アリール、(C6−18)アリール(C1−6)アルキル、(C6−18)アリール−カルボニル(C1−4)アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル(C1−6)アルキル、ヘテロシクリル−カルボニル(C1−6)アルキル(ここで、ヘテロシクリルは5から6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有し、そして(C6−18)アリール、ヘテロシクリルはそれぞれまたは両方とも所望により(C6−18)アリールまたはヘテロシクリルと縮合している);
−非置換のまたは
(C1−6)アルキル;
(C3−8)シクロアルキル、
ハロ(C1−4)アルキル、
ハロゲン、
非置換(C6−18)アリール、
(C1−6)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、ハロゲンにより置換されている(C6−18)アリール、
(C6−18)アリールまたはヘテロシクリルと縮合した(C6−18)アリール(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)、
非置換ヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)、
非置換(C6−18)アリールまたは(C1−6)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、ハロゲンにより置換されている(C6−18)アリールにより置換されているヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)、
(C6−18)アリールまたはヘテロシクリルと縮合したヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)により1つもしくはそれ以上で置換されているアミノカルボニル(C1−6)アルキルであり、
は−非置換(C6−18)アリールまたは(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C1−4)ハロアルキルまたはハロゲンにより置換されている(C6−18)アリールであり;そして
は薬学的に許容される陰イオンである〕
で示される化合物を提供する。
【0003】
ある局面において、本発明は、薬剤の製造における、
が−非置換(C1−6)アルキル、または、シアノ、(C1−4)アルキル−カルボニル、(C1−4)アルコキシ−カルボニル(C1−2)アルキル−カルボニル、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、ハロゲンまたはヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5から6環員および1から4個のヘテロ原子を有する)により1つもしくはそれ以上で置換されている(C1−6)アルキル;
−非置換のまたは(C1−6)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、スルファニル(C1−4)アルキルまたはハロゲンにより1つもしくはそれ以上で置換されている形態の、(C6−18)アリール、(C6−18)アリール−カルボニル(C1−4)アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル(C1−6)アルキル、ヘテロシクリル−カルボニル(C1−6)アルキル(ここで、ヘテロシクリルは5から6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有し、そして(C6−18)アリール、ヘテロシクリルはそれぞれまたは両方とも所望により(C6−18)アリールまたはヘテロシクリルと縮合している);
−非置換のまたは
(C1−6)アルキル;
(C3−8)シクロアルキル、
ハロ(C1−4)アルキル、
ハロゲン、
非置換(C6−18)アリール、
(C1−6)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、ハロゲンにより置換されている(C6−18)アリール、
(C6−18)アリールまたはヘテロシクリルと縮合した(C6−18)アリール(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)、
非置換ヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)、
非置換(C6−18)アリールまたは(C1−6)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、ハロゲンにより置換されている(C6−18)アリールにより置換されているヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)、
(C6−18)アリールまたはヘテロシクリルと縮合したヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)により1つもしくはそれ以上で置換されているアミノカルボニル(C1−6)アルキルであり、
およびAは上記定義のとおりである、式(I)の化合物を提供する。
【0004】
別の局面において、本発明は、(C6−18)アリールが所望によりフェニルまたはヘテロシクリルと縮合したフェニル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)である、式(I)の化合物を提供する。
【0005】
別の局面において、本発明は、
が(C1−4)アルキル、シアノ(C1−4)アルキル、(C1−2)アルキル−カルボニル(C1−2)アルキル、(C1−4)アルコキシ−カルボニル−(C1−2)アルキル−カルボニル(C1−2)アルキル、非置換フェニルまたは(C1−4)アルキル、(C1−2)アルコキシ、ハロゲン、ニトロにより1つもしくはそれ以上で置換されているフェニル;非置換フェニル(C1−4)アルキルまたは(C1−4)アルキル、(C1−2)アルコキシ、ニトロにより1つもしくはそれ以上で置換されているフェニル(C1−4)アルキル;
非置換フェニル−カルボニル(C1−2)アルキルまたは(C1−4)アルキル、(C1−2)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C3−8)シクロアルキル、(C1−4)アルキル−スルファニルにより1つもしくはそれ以上で置換されているフェニル−カルボニル(C1−2)アルキル、
所望によりフェニルと縮合したヘテロシクリル−(C1−4)アルキル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から2個のN、Sから選択されるヘテロ原子を有する);
所望によりフェニルと縮合したヘテロシクリル−カルボニル(C1−4)アルキル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から2個のN、Sから選択されるヘテロ原子を有する);
所望によりフェニルと縮合した非置換アミノ−カルボニル(C1−2)アルキルまたは(C1−4)アルキル、非置換もしくは置換(C6−18)アリール、非置換または置換フェニル(C1−2)アルキル、(C3−6)シクロアルキル、非置換または置換ヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から2個のN、Sから選択されるヘテロ原子を有する)により1つもしくはそれ以上で置換されているアミノ−カルボニル(C1−2)アルキルであり、
が非置換フェニルまたは(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシまたはハロゲンにより置換されているフェニルであり、
が上記定義のとおりである、式(I)の化合物を提供する。
【0006】
別の局面において、本発明は、
が(C1−4)アルキル、シアノ(C1−4)アルキル、(C1−2)アルキル−カルボニル(C1−2)アルキル、(C1−4)アルコキシ−カルボニル−(C1−2)アルキル−カルボニル(C1−2)アルキル、非置換フェニルまたは(C1−4)アルキル、(C1−2)アルコキシ、ハロゲン、ニトロにより1つもしくはそれ以上で置換されているフェニル;非置換フェニル(C1−4)アルキル;
非置換フェニル−カルボニル(C1−2)アルキルまたは(C1−4)アルキル、(C1−2)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C3−8)シクロアルキル、(C1−4)アルキル−スルファニルにより1つもしくはそれ以上で置換されているフェニル−カルボニル(C1−2)アルキル、
所望によりフェニルと縮合したヘテロシクリル−(C1−4)アルキル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から2個のN、Sから選択されるヘテロ原子を有する);
所望によりフェニルと縮合したヘテロシクリル−カルボニル(C1−4)アルキル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から2個のN、Sから選択されるヘテロ原子を有する);
所望によりフェニルと縮合した非置換アミノ−カルボニル(C1−2)アルキルまたは(C1−4)アルキル、非置換もしくは置換(C6−18)アリール、非置換または置換フェニル(C1−2)アルキル、(C3−6)シクロアルキル、非置換または置換ヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から2個のN、Sから選択されるヘテロ原子を有する)により1つもしくはそれ以上で置換されているアミノ−カルボニル(C1−2)アルキルであり、
が非置換フェニルまたは(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシまたはハロゲンにより置換されているフェニルであり、
が上記定義のとおりである、式(I)の化合物を提供する。
【0007】
他に記載のないとき、下記のとおりに定義する
−アルキルは、(C1−8)アルキル、例えば、(C1−6)アルキル、例えば、(C1−4)アルキルを含む;
−アルコキシは、(C1−8)アルコキシ、例えば、(C1−6)アルコキシ、例えば、(C1−4)アルコキシを含む;
−(C3−8)シクロアルキルは、例えば、(C3−6)シクロアルキル;例えば、シクロヘキシルを含む;
−アリールは、(C6−18)アリール、例えば、フェニル;所望により、(C6−18)アリール、例えば、フェニルまたはヘテロシクリル、例えば、6環員およびヘテロ原子として2個のOを有するヘテロシクリル、例えば、ジオキシンと縮合している;
−ヘテロシクリルは、S、OおよびN;例えば、N、Sから選択される1から4個のヘテロ原子を有する5または6員環;例えば、チオフェンまたはチアゾールを含む;
所望により、さらなる環(系)と縮合、例えば、1個またはそれ以上の(C6−18)アリール、例えば、フェニルと縮合しているか、またはヘテロシクリルと縮合している;
−ハロゲンは、フルオロ、クロロ、ブロモを含む;
−ハロアルキルは、ハロ(C1−4)アルキル(ハロは1個またはそれ以上のハロゲン、好ましくはトリフルオロメチルである)を含む。
【0008】
すべての基は、非置換または置換、例えば、ハロゲン、ハロアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルカルボニルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ、アミノアルキルアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員およびN,O,Sから選択される1から4個のヘテロ原子を有する);(C1−4)アルキルヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員およびN,O,Sから選択される1から4個のヘテロ原子を有する);ヒドロキシ(C1−4)アルキルヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員およびN,O,Sから選択される1から4個のヘテロ原子を有する);カルボキシル、(C1−4)アルキルカルボニルオキシ、アミノ(C1−4)−アルキルカルボニルオキシから選択される基を含む、例えば、有機化学において慣用の基により置換されていてもよい。
【0009】
式Iの化合物において、それぞれの定義された置換基は好ましい置換基、例えば、互いに独立して定義された置換基であり得る。
【0010】
別の局面において、本発明は、式(I)の化合物を提供するが、ただし、実施例1から378の化合物を除く。
【0011】
本発明により使用されるか、または提供される化合物は、下記で“本発明の(による)化合物”と称する。本発明の化合物は、塩の形態、溶媒和物の形態ならびに塩および溶媒和物の形態の化合物である。
【0012】
本発明の化合物は、塩の形態で存在する。
このような塩は好ましくは薬学的に許容される塩を含むが、例えば、製造/単離/精製目的のために、薬学的に許容されない塩を含む。
【0013】
陰イオンAは、薬学的に許容される陰イオン、例えば、無機酸、例えば、ハロゲン化水素酸、例えば、フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸またはヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸;および有機酸、例えば、脂肪族モノカルボン酸、例えば、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸および酪酸、脂肪族ヒドロキシル酸、例えば、乳酸、クエン酸、酒石酸またはリンゴ酸;ジカルボン酸、例えば、マレイン酸またはコハク酸、芳香族性カルボン酸、例えば、安息香酸、p−クロロ安息香酸、ジフェニル酢酸またはトリフェニル酢酸、芳香族性ヒドロキシル酸、例えば、o−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、1−ヒドロキシナフタレン−2−カルボン酸または3−ヒドロキシナフタレン−2−カルボン酸、およびスルホン酸、例えば、メタンスルホン酸またはベンゼンスルホン酸である。
好ましくはAはハロゲン、例えば、ブロマイドおよびクロライド、より好ましくはクロライドである。
【0014】
塩の形態および溶媒和物の形態の本発明の化合物は、塩の形態および非溶媒和物の形態の対応する化合物に変換できる;逆もまた同様である。
【0015】
本発明の化合物は、純粋な異性体またはその混合物;例えば、光学異性体、ジアステレオ異性体、シス/トランス異性体の形態で存在できる。本発明の化合物は、例えば、不斉炭素原子を含み得、したがってエナンチオマーまたはジアステレオ異性体およびそれらの混合物、例えば、ラセミ体の形態で存在できる。すべての不斉炭素原子は、(R)−、(S)−または(R,S)−配置、好ましくは(R)−または(S)−配置で存在できる。
【0016】
異性体混合物は、純粋な異性体を得るため、適当なとき慣用の方法に、例えば、したがって、例えば、準じて、分離できる。本発明は、異性体形および何らかの異性体の混合物の本発明の化合物を含む。
本発明は、また互変異性体が存在できるとき、式Iの化合物の互変異性体を含む。
【0017】
例えば、式Iの化合物を含む、本発明の化合物は、薬理学的活性を示し、したがって医薬として有用である。例えば、式Iの化合物はCCR3が介在する状態の処置のための医薬の製造において有用である。
【0018】
別の局面において、本発明は、CCR3が介在する状態の処置のための薬剤の製造における、
が−非置換(C1−6)アルキルまたはシアノ、(C1−4)アルキル−カルボニル、(C1−4)アルコキシ−カルボニル(C1−2)アルキル−カルボニル、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、ハロゲンまたはヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5から6環員および1から4個のヘテロ原子を有する)により1つもしくはそれ以上で置換されている(C1−6)アルキル;
−非置換のまたは(C1−6)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、ハロゲンまたはスルファニル(C1−4)アルキルにより1つもしくはそれ以上で置換されている形態の(C6−18)アリール、(C6−18)アリール(C1−6)アルキル、(C6−18)アリール−カルボニル(C1−4)アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル(C1−6)アルキル、ヘテロシクリル−カルボニル(C1−6)アルキル(ここで、ヘテロシクリルは5から6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有し、そして(C6−18)アリール、ヘテロシクリルはそれぞれまたは両方とも所望により(C6−18)アリールまたはヘテロシクリルと縮合している);
−非置換のまたは
(C1−6)アルキル;
(C3−8)シクロアルキル、
ハロ(C1−4)アルキル、
ハロゲン、
非置換(C6−18)アリール、
(C1−6)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、ハロゲンにより置換されている(C6−18)アリール、
(C6−18)アリールまたはヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)と縮合した(C6−18)アリール、
非置換ヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)、
非置換(C6−18)アリールまたは(C1−6)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、ハロゲンにより置換されている(C6−18)アリールにより置換されているヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)、
(C6−18)アリールまたはヘテロシクリルと縮合したヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)により1つもしくはそれ以上で置換されている形態のアミノカルボニル(C1−6)アルキルであり、
が−非置換(C6−18)アリールまたは(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C1−4)ハロアルキルまたはハロゲンにより置換されている(C6−18)アリールであり;
が薬学的に許容される陰イオンである、
式(I)の化合物を提供する。
【0019】
別の局面において、本発明は、CCR3が介在する状態の処置のための薬剤の製造における、
が(C1−4)アルキル、シアノ(C1−4)アルキル、(C1−2)アルキル−カルボニル(C1−2)アルキル、(C1−4)アルコキシ−カルボニル−(C1−2)アルキル−カルボニル(C1−2)アルキル、
非置換フェニルまたは(C1−4)アルキル、(C1−2)アルコキシ、ハロゲン、ニトロにより1つもしくはそれ以上で置換されているフェニル;
非置換フェニル(C1−4)アルキルまたは(C1−4)アルキル、(C1−2)アルコキシ、ハロゲン、ニトロにより1つもしくはそれ以上で置換されているフェニル(C1−4)アルキル;
非置換フェニル−カルボニル(C1−2)アルキルまたは(C1−4)アルキル、(C1−2)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C3−8)シクロアルキル、(C1−4)アルキル−スルファニルにより1つもしくはそれ以上で置換されているフェニル−カルボニル(C1−2)アルキル、
所望によりフェニルと縮合したヘテロシクリル−(C1−4)アルキル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員およびN、Sから選択される1から2個のヘテロ原子を有する);
所望によりフェニルと縮合したヘテロシクリル−カルボニル(C1−4)アルキル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から2個のN、Sから選択されるヘテロ原子を有する);
所望によりフェニルと縮合した非置換アミノ−カルボニル(C1−2)アルキルまたは(C1−4)アルキル、非置換もしくは置換(C6−18)アリール、非置換もしくは置換フェニル(C1−2)アルキル、(C3−6)シクロアルキル、非置換もしくは置換ヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から2個のN、Sから選択されるヘテロ原子を有する)により1つもしくはそれ以上で置換されているアミノ−カルボニル(C1−2)アルキルであり、
が非置換フェニルまたは(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシまたはハロゲンにより置換されているフェニルであり、
が上記定義のとおりである、
式(I)の化合物を提供する。
【0020】
本発明の化合物は、CCR3受容体アンタゴニストとして作用し、炎症細胞、特に好酸球の浸潤および活性化を阻害し、そしてアレルギー反応を阻害する。本発明の化合物の阻害特性は、下記アッセイで立証することができる:
【0021】
このアッセイにおいて、ヒトエオタキシンのヒトCCR−3への結合に対する本発明の化合物の効果を測定する。ヒトCCR3を発現する組み換え細胞を、WGAと細胞表面における糖タンパク質の炭水化物残基の特異的相互作用を介して、コムギ胚芽凝集素(WGA)ポリビニルトルイジン(PVT)SPAビーズ(Amershamから得られる)により捕獲する。[125I]−ヒトエオタキシン(Amershamから得られる)は具体的にSPAビーズに近接近している[125I]−ヒトエオタキシンを有するCCR3受容体に結合する。[125I]−ヒトエオタキシン由来放出α−粒子は、その近接により、ビーズ中のフルオロフォアを励起し、発光する。溶液中の遊離[125I]−ヒトエオタキシンはシンチラントに接近しておらず、発光しない。したがって、シンチレーション計数は試験化合物がエオタキシンのCCR3への結合をどの程度阻害するかの指標である。
【0022】
アッセイバッファーの製造:5.96gのHEPESおよび7.0gの塩化ナトリウムを蒸留HOに溶解し、1Mの水性CaCl(1ml)および1Mの水性MgCl(5ml)を加える。pHを7.6にNaOHで調節し、該溶液を蒸留HOを使用して最終容量を1Lにする。5gのウシ血清アルブミンおよび0.1gのNaNを溶液に溶解し、得られたバッファーを4℃で保存する。50mlのバッファーあたりComplete(登録商標)プロテアーゼ阻害剤混合物1錠(Boehringerから得られる)を使用する日に加える。
【0023】
ホモジナイズバッファーの製造:トリス塩基(2.42g)を蒸留HOに溶解し、溶液のPHを7.6にHClで調節し、得られる溶液を蒸留HOで希釈し最終容量を1lにする。得られたバッファーを4℃で保存する。50mlのバッファーあたりComplete(登録商標)プロテアーゼ阻害剤混合物1錠を使用する日に加える。
【0024】
膜の製造:CCR3を安定に発現するコンフルエントラット好塩基性白血病(RBL−2H3)細胞を酵素非含有細胞解離バッファーを使用して、組織培養フラスコから取り出し、リン酸緩衝生理食塩水に再懸濁する。細胞を遠心し(800g、5分)、得られたペレットを細胞のグラムあたり1mlのホモジナイズバッファーを使用して氷冷ホモジナイズバッファーに懸濁し、氷上で30分インキュベートする。細胞をガラス鉢および棒で10ストローク氷上でホモジナイズする。該ホモジネートを遠心し(800g、5分、4℃)、得られた上清を遠心し(48,000g、30分、4℃)、そして得られたペレットを10%(v/v)のグリセロールを含むホモジナイズバッファーに再溶解する。膜調製物のタンパク質含量をBradford(Anal. Biochem. (1976) 72:248)の方法により評価し、一定量を急速冷凍し、−80℃で保存する。
【0025】
アッセイをOptiplate(登録商標)マイクロプレート(例えば、Canberra Packard)のウェルあたり最終容量250μl中で行う。5%のDMSOを含むアッセイバッファー中の50μlの試験化合物溶液(0.01nMから10μMの濃度)をマイクロプレートの選択したウェルに加える。全ての結合を測定するために、5%のDMSOを含む50μlのアッセイバッファーを他の選択したウェルに加える。非特異的結合を測定するため、5%のDMSOを含むアッセイバッファー中の50μlの100nMのヒトエオタキシン(例えば、R&D Systems)をさらなる選択したウェルに加える。250pMの濃度で5%のDMSOを含むアッセイバッファー中の50μlの[125I]−ヒトエオタキシン(例えば、Amersham)(ウェルあたり50pMの最終濃度となる)、50μlのアッセイバッファー中のWGA−PVT SPAビーズ(ウェルあたり1.0mgのビーズの最終濃度となる)およびアッセイバッファー中の100μgのタンパク質の濃度で100μlの膜調製物(ウェルあたり10μgのタンパク質の最終濃度となる)を全てのウェルに加える。プレートを次に4時間室温でインキュベートする。プレートをTopSeal−S(登録商標)密閉テープ(例えば、Canberra Packard)を製造業者の指示にしたがって使用して密閉する。得られるシンチレーションをCanberra Packard TopCount(登録商標)シンチレーションカウンターを使用して、それぞれのウェルを1分間カウントする。50%の阻害が起こる試験化合物の濃度(IC50)を慣用の方法における濃度−阻害カーブから決定する。
【0026】
本明細書の下記実施例の化合物は一般に上記アッセイにおいて1μM以下のIC50値を有する。例えば、実施例241の化合物は6nMのIC50値を有し、実施例322の化合物は21nMのIC50値を有し、そして実施例341の化合物は23nMのIC50値を有する。
【0027】
実施例のほとんどの化合物は、α−1アドレナリン受容体の結合の阻害と比較して、CCR3結合の阻害に対して選択性を示す。
【0028】
α−1アドレナリン受容体の結合における本発明の化合物の阻害特性は、下記アッセイで測定することができる:
【0029】
雄Sprague−Dawleyラット由来大脳皮質(175−200g)を切り裂き、10容量の氷冷0.32Mのスクロース(1mMのMgCl二水和物および1mMのKHPOを含む)中でガラス/テフロンホモジナイザーでホモジナイズする。膜を1000×gで15分遠心し、ペレットを捨て、遠心を繰り返す。上清をため、18,000×gで15分遠心する。ペレットに10容量のHOで浸透圧的にショックを与え、氷上に30分間おく。懸濁液を39,000×gで20分遠心し、20mMのトリスを含むKrebs−HenseleitバッファーpH7.4(1.17mMの無水MgSO、4.69mMのKCl、0.7mMの無水KHPO、0.11MのNaCl、11mMのD−グルコースおよび25mMのNaHCO)に再懸濁し、2日間−20℃におく。膜を20−23℃で解凍し、18,000×gで15分遠心によりKrebs−Henseleitバッファーで3回洗浄し、一晩4℃で放置し、再び3回洗浄する。最終ペレットをガラス/テフロンホモジナイザーで125ml/100膜で同じバッファーに再懸濁する。サンプルをタンパク質濃度を測定(基準としてγグロブリンでBradford Assayを使用する)するために取り、残りを等分し−80℃で保存する。
【0030】
得られた膜を放射性リガンド結合アッセイに付す。該アッセイは[125I]−HEAT(Amersham)(40pM、K:58.9±18.7pM)、非標識試験化合物および膜(57.1μg/ml)を含む96ウェルプレートを使用してトリプレートで実施し、最終容量250μl(50mMのトリス−塩基および0.9%(w/v)NaCl、pH7.4を含むアッセイバッファー)を得る。プレートを37℃で60分インキュベートし、その後、Whatman(登録商標)GF/C 96ウェルフィルタープレート上で迅速な真空濾過を実施する。次にそれぞれのプレートをBrandel Cell ハーベスター(Gaithersburg, MD)を使用して、10mlの氷冷アッセイバッファーで3回洗浄する。プレートを3時間50℃で乾燥後、40μlのMicroscint 20をそれぞれのウェルに加え、プレートを室温でさらに20分インキュベートし、含有放射能をPackard TopCount NXT(登録商標)シンチレーションカウンターで定量化する。
【0031】
試験化合物の貯蔵溶液を最初に100%のDMSOに溶解し、必要な濃度にアッセイバッファーで希釈し、1%(v/v)のDMSOを得る。50%の阻害が起こる試験化合物の濃度(IC50)を慣用の方法における濃度−阻害カーブから決定する。
【0032】
CCR3の結合の阻害を考慮すると、本発明の化合物は、CCR3が介在する状態、特に、炎症性またはアレルギー性状態の処置において有用である。本発明にしたがう処置は、対症的または予防的であり得る。
【0033】
したがって、本発明の化合物は、炎症性または閉塞性気道疾患の処置において有用であり、例えば、組織損傷、気道炎症、気管支過反応性、リモデリングまたは疾患の進行の減少をもたらす。本発明が適用できる炎症性または閉塞性気道疾患は、内因性(非アレルギー性)喘息および外因性(アレルギー性)喘息の両方、軽度の喘息、中度の喘息、重度の喘息、気管支炎喘息、運動誘発喘息、職業的喘息および下記の細菌感染誘導喘息を含む、いかなるタイプもしくは起源であれ、喘息を含む。喘息の処置はまた、主要な医学的懸念の確立された患者カテゴリーであり、しばしば初期のまたは早期の喘息として同定される“喘鳴小児”と診断されるまたは診断できる、例えば、4または5歳以下の対象の処置を包含すると理解されるべきである(便宜上、この特定の喘息状態は、“喘鳴小児症候群”と呼ぶ。)。
【0034】
喘息の処置における予防効果は、症候発作、例えば、急性喘息または気管支収縮発作の頻度または重症度の減少、肺機能の改善または気道過反応性の改善により証明され得る。さらに、他の対症療法、すなわち症候発作を、それが起きたとき、制限もしくは中止するための、またはそれを意図した治療、例えば抗炎症剤(例えば、コルチコステロイド)または気管支拡剤の必要性の減少により証明され得る。喘息における予防効果は、特に“モーニングディッピング(morning dipping)”になる傾向の対象において明らかになり得る。“モーニングディッピング”とは、喘息のかなりの割合に共通する、認識された喘息症候群であり、例えば、約4から6a.m.の時間、すなわち、前に投与された何らかの喘息対症治療から通常相当離れた時間に起こる喘息発作により特徴付けられる。
【0035】
本発明が適用できる他の炎症または閉塞気道疾患および状態は、急性肺外傷(ALI)、急性/成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、それらと関連する慢性気管支炎もしくは呼吸困難を含む慢性閉塞性肺(pulmonary)、気道もしくは肺嚢(lung)疾患(COPD、COADまたはCOLD)、気腫、ならびに他の薬剤治療、特に、他の吸入薬剤治療の結果生じる気道過反応性の悪化を含む。本発明は、例えば、急性、アラキジン性、カタール性、クループ性、慢性もしくは結核様気管支炎を含む、いかなるタイプもしくは起源であれ、気管支炎の処置に適用できる。さらに本発明が適用できる炎症性または閉塞性気道疾患は、アルミニウム肺症、炭粉沈着症、石綿肺症、石肺症、ダチョウ塵肺症、鉄沈着症、珪肺症、タバコ症および綿肺症を含む、いかなるタイプもしくは起源であれ、塵肺(しばしば気道の閉塞を伴い、慢性または急性、および粉塵の繰り返し吸引により起こる、肺の炎症性の、一般に職業的な疾患)
【0036】
これらの抗炎症性活性、特に好酸球活性化の阻害関連を考慮して、本発明の化合物はまた、好酸球関連疾患、例えば、好酸球増多症、特に、気道および/または肺に影響する限り過好酸球増多症を含気道の好酸球関連疾患(例えば、肺組織の病的好酸球性進入を含む)ならびに、例えば、レフラー症候群に続発するもしくは併発する気道の好酸球関連疾患、好酸球性肺炎、寄生虫(特に後生動物)侵入(熱帯好酸球増多症を含む)、気管支肺アスペルギルス症、結節性多発動脈炎(チャーグ・ストラウス症候群を含む)、好酸球性肉芽腫および薬物反応により起こる気道が影響する好酸球関連疾患の処置において有用である。
【0037】
本発明の化合物はまた、皮膚の炎症もしくはアレルギー状態、例えば、乾癬、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、多形性紅斑、疱疹状皮膚炎、強皮症、白斑症、過敏性血管炎、蕁麻疹、類天疱瘡、エリテマトーデス、天疱瘡、後天性表皮水疱症および皮膚の他の炎症もしくはアレルギー状態の処置に有用である。
【0038】
本発明の化合物はまた、他の疾患または状態、特に、炎症性要素を有する疾患または状態、例えば、目の疾患および状態の処置、例えば結膜炎、乾性角結膜炎および春季結膜炎;鼻に影響する疾患、例えばアレルギー性鼻炎、例えば、萎縮性、慢性、または季節性鼻炎;胃腸管の炎症状態、例えば、炎症性腸疾患、例えば、潰瘍性大腸炎およびクローン病、リウマチ性関節炎、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎および全身性硬化症を含む骨および関節の疾患、ならびに他の疾患、例えば、嚢胞性線維症、肺高血圧、アテローム性動脈硬化症、多発性硬化症、糖尿病(I型)、重症筋無力症、高IgE症候群ならびに例えば、心臓、腎臓、肝臓、肺または骨髄の移植後の急性および慢性同種移植片拒絶反応の処置のために使用され得る。
【0039】
炎症状態、例えば、炎症性気道疾患の阻害における本発明の化合物の有効性を、Szarka et al, J. Immunol. Methods (1997) 202:49-57; Renzi et al, Am. Rev. Respir. Dis. (1993) 148:932-939; Tsuyuki et al., J. Clin. Invest. (1995) 96:2924-2931;およびCernadas et al (1999) Am. J. Respir. Cell Mol. Biol. 20:1-8に記載の通り、気道炎症または他の炎症状態の動物モデル、例えば、マウスまたはラットモデルにおいて証明し得る。
【0040】
本発明の化合物はまた、他の薬剤物質、例えば、抗炎症剤、気管支拡張剤、抗ヒスタミン剤または鎮咳剤と組合せて使用するための、例えば、この薬剤の治療効果の増強剤としてまたはこの薬剤の必要用量もしくは潜在的副作用減少の手段として、特に閉塞性または炎症性気道疾患、例えば上記記載の疾患の処置において、共治療剤として有用である。本発明の化合物は、固定された医薬組成物として他の薬剤物質と混合され得、または他の薬剤物質と別々に、他の薬剤物質の前に、同時にまたは後に投与され得る。
【0041】
このような抗炎症剤は、ステロイド、特に、グルココルチコステロイド、例えば、ブデソニド、ベクロメタゾン(beclamethasone)、フルチカゾン、シクレソニドもしくはモメタゾン、またはWO 02/88167、WO 02/12266、WO 02/100879、WO 04/039827もしくはWO 02/00679に記載のステロイド、とりわけ実施例3、11、14、17、19、26、34、37、39、51、60、67、72、73、90、99および101に記載のもの;LTB4アンタゴニスト、例えば、US 5451700、またLY293111、CGS025019C、CP−195543、SC−53228、BIIL 284、ONO 4057およびSB 209247に記載のもの;LTD4アンタゴニスト、例えば、モンテルカストおよびザフィルカスト;ドーパミン受容体アゴニスト、例えば、カベルゴリン、ブロモクリプチン、ロピニロールおよび4−ヒドロキシ−7−[2−[[2−[[3−(2−フェニルエトキシ)プロピル]スルホニル]エチル]−アミノ]エチル]−2(3H)−ベンゾチアゾロンおよびそれらの薬学的に許容される塩(Viozan(登録商標)−AstraZenecaの塩酸塩);PDE4阻害剤、例えば、シロミラスト(Ariflo(登録商標) GSK)、ロフルミラスト(Byk Gulden),V−11294A(Napp)、BAY19−8004(Bayer)、SCH−351591(Schering-Plough)、Arofylline(Almirall Prodesfarma)、PD189659/PD168787(Parke-Davis)、AWD−12−281(Asta Medica)、CDC−801(Celgene)、SelCID(TM) CC−10004(Celgene)、VM554/UM565(Vernalis)、T−440(田辺)、KW−4490(協和発酵工業)、WO 92/19594、WO 93/19749、WO 93/19750、WO 93/19751、WO 99/16766、WO 01/13953、WO 03/104204、WO 03/104205、WO 04/000814、WO 04/000839およびWO 04/005258、WO 04018450、WO 04/018451、WO 04/018457、WO 04/018465、WO 04/018431、WO 04/018449、WO 04/018450、WO 04/018451、WO 04/018457、WO 04/018465、WO 04/019944、WO 04/019945 and WO 04/045607、WO 04/037805ならびにWO 98/18796およびWO 03/39544に記載のもの;A2aアゴニスト、例えば、EP 409595A2、EP 1052264、EP 1241176、WO 94/17090、WO 96/02543、WO 96/02553、WO 98/28319、WO 99/24449、WO 99/24450、WO 99/24451、WO 99/38877、WO 99/41267、WO 99/67263、WO 99/67264、WO 99/67265、WO 99/67266、 WO 00/23457、WO 00/77018、WO 00/78774、 WO 01/23399、WO 01/27130、WO 01/27131、WO 01/60835、WO 01/94368、 WO 02/00676、WO 02/22630、WO 02/96462、WO 03/086408、WO 04/039762、WO 04/039766、WO 04/045618、WO 04/046083に記載のもの;およびA2bアンタゴニスト、例えば、WO 02/42298に記載のものを含む。
【0042】
このような気管支拡張剤は、抗コリン剤または抗ムスカリン性薬剤、特に、イプラトロピウムブロマイド、オキシトロピウムブロマイド、チオトロピウムブロマイド、CHF 4226(Chiesi)およびグリコピロレート、WO 01/04118、WO 02/51841、WO 02/53564、WO 03/00840、WO 03/87094、WO 04/05285、WO 02/00652、WO 03/53966、EP 424021、US 5171744、US 3714357、US 5171744、WO 03/33495およびWO 04/018422に記載のもの;およびベータ(β)−2−アドレナリン受容体アゴニスト、例えば、アルブテロール(サルブタモール)、メタプロテレノール、テルブタリン、サルメテロール、フェノテロール、プロカテロール、および、とりわけ、フォルモテロールおよびその薬学的に許容される塩、およびWO 00/75114の式(I)の化合物(遊離または塩または溶媒和物形)、好ましくはその実施例の化合物、とりわけ式
【化2】

の化合物およびその薬学的に許容される塩、ならびにWO 04/16601の式(I)の化合物(遊離または塩または溶媒和物形)を含む(文献は本明細書の一部とする)。さらに、β−2−アドレナリン受容体アゴニストは、化合物、例えば、JP 05025045、US 2002/0055651、WO 93/18007、WO 99/64035、WO 01/42193、WO 01/83462、WO 02/066422、WO 02/070490、WO 02/076933、WO 03/24439、WO 03/72539、WO 03/42160、WO 03/91204、WO 03/42164、WO 03/99764、WO 04/11416、WO 04/16578、WO 04/22547、WO 04/32921、WO 04/33412、WO 04/37773、WO 04/37807、WO 04/39762、WO 04/39766、WO 04/45618およびWO 04/46083に記載ものを含む。
【0043】
このような共治療抗ヒスタミン剤は、セチリジンヒドロクロライド、アセトアミノフェン、フマル酸クレマスチン、プロメタジン、ロラチジン、デスロラチジン、ジフェンヒドラミンおよびフェキソフェナジンヒドロクロライド、アクチバスチン(activastine)、アステミゾール、アゼラスチン、エバスチン、エピナスチン、ミゾラスチンおよびテルフェナジンならびにJP 2004107299、WO 03/99807およびWO 04/26841に記載のものを含む。
【0044】
本発明の化合物および1種またはそれ以上のステロイド、β−2アゴニスト、PDE4阻害剤またはLTD4アンタゴニストの組合せ剤は、例えば、COPDまたは、特に、喘息の処置に使用され得る。本発明の化合物および抗コリン剤または抗ムスカリン剤、PDE4阻害剤、ドーパミン受容体アゴニストもしくはLTB4アンタゴニストの組合せ剤は、例えば、喘息または特に、COPDの処置に使用される。
【0045】
他の有用な本発明の化合物と抗炎症性剤の組合せ剤は、ケモカイン受容体、例えば、CCR1、CCR2、CCR4、CCR5、CCR6、CCR7、CCR8、CCR9およびCCR10、CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、CXCR5の他のアンタゴニストと組み合わせたもの、特に、US 6166037(特に請求項18および19)、WO 00/66558(特に請求項8)、およびWO 00/66559(特に請求項9)、WO 04/018425およびWO 04/026873に記載のCCR5アンタゴニスト、例えば、Schering−PloughアンタゴニストSC−351125、SCH−55700およびSCH−D、武田アンタゴニスト、例えば、N−[[4−[[[6,7−ジヒドロ−2−(4−メチルフェニル)−5H−ベンゾ−シクロヘプテン−8−イル]カルボニル]アミノ]フェニル]−メチル]テトラヒドロ−N,N−ジメチル−2H−ピラン−4−アミニウムクロライド(TAK−770)、CCR5アンタゴニストである。
【0046】
前記にしたがって、本発明はまた、CCR3が介在する状態、例えば、炎症またはアレルギー状態、特に、炎症性または閉塞性気道疾患を処置するための処置法であって、有効量の上記遊離形または薬学的に許容される塩形の式(I)の化合物を処置を必要とする対象、特に、ヒト対象に投与することを含む方法を提供する。
【0047】
他の局面において、本発明は、CCR3が介在する状態、例えば、炎症またはアレルギー状態、特に、炎症性または閉塞性気道疾患の処置のための薬剤の製造のための、上記遊離形または薬学的に許容される塩形の式(I)の化合物の使用を提供する。
【0048】
本発明の化合物は、適当な経路で、例えば、経口で、例えば、錠剤またはカプセル形で;非経腸的に、例えば、静脈内に;例えば、炎症性または閉塞性気道疾患の処置において吸入により;例えば、アレルギー性鼻炎の処置において経鼻で;例えば、アトピー性皮膚炎の処置において皮膚に局所的に;または、例えば、炎症性腸疾患の処置において経直腸的に投与され得る。
【0049】
さらなる局面において、本発明はまた、活性成分として遊離形または薬学的に許容される塩形の式Iの化合物を、所望によりその薬学的に許容される希釈剤または担体とともに含む医薬組成物を提供する。該組成物は、共治療剤、例えば上記記載の抗炎症剤、気管支拡剤または抗ヒスタミン剤を含み得る。このような組成物を慣例の希釈剤または賦形剤およびガレヌス分野で既知の技術を使用して製造し得る。したがって、経口投薬形は、錠剤およびカプセルを含み得る。局所投与用製剤は、クリーム、軟膏、ゲルまたは経皮送達システム、例えば、パッチの形であり得る。吸入用組成物は、エアロゾルもしくは他の噴霧可能製剤または乾燥粉末製剤を含み得る。
【0050】
該組成物が、エアロゾル製剤、好ましくは、例えば、ヒドロ−フルオロ−アルカン(HFA)高圧ガス、例えば、HFA134aもしくはHFA227またはこれらの混合物を含むとき、1個またはそれ以上の当分野で既知の共溶媒、例えば、エタノール(20重量%まで)、および/または1個またはそれ以上の界面活性剤、例えば、オレイン酸またはソルビタントリオレート、および/また1個またはそれ以上の充填剤、例えばラクトースを含み得る。組成物が乾燥粉末製剤を構成するとき、それは、好ましくは、例えば、所望により望む粒径分布の希釈剤または担体、例えばラクトース、および湿気による製造物の性能劣化に対する保護のための化合物、例えば、ステアリン酸マグネシウムと一緒に、10ミクロンまでの粒径を有する式(I)の化合物を含む。組成物が噴霧製剤を構成するとき、それは、好ましくはHO、共溶媒、例えば、EtOHまたはプロピレングリコールおよび安定剤(これは界面活性剤であり得る)を含む賦形剤中、溶解または懸濁している式(I)の化合物を含む。
【0051】
本発明は、(A)吸入可能形、例えば、エアロゾルもしくは他の噴霧可能構成物または吸入可能粒子、例えば、微粒子形の本発明の化合物、(B)吸入可能形の本発明の化合物を含む吸入可能薬剤、(C)吸入デバイスに関連する吸入可能形の本発明のこのような化合物を含む医薬生成物;および(D)吸入可能形の本発明の化合物を含む吸入デバイスを含む。
【0052】
本発明の実施において、使用される本発明の化合物の用量はもちろん、例えば、処置される特定の状態、所望の効果および投与経路に依存して変化する。一般的に、吸入による投与に適当な1日用量は、0.01から30mg/kgであり、経口投与に適当な1日用量は、0.01から100mg/kgである。
【実施例】
【0053】
【表1】

【0054】
【表2】

【0055】
【表3】

【0056】
【表4】

【0057】
【表5】

【0058】
【表6】

【0059】
【表7】

【0060】
【表8】

【0061】
【表9】

【0062】
【表10】

【0063】
【表11】

【0064】
【表12】

【0065】
【表13】

【0066】
【表14】

【0067】
【表15】

【0068】
【表16】

【0069】
【表17】

【0070】
【表18】

【0071】
【表19】

【0072】
【表20】

【0073】
【表21】

【0074】
【表22】

【0075】
【表23】

【0076】
【表24】

【0077】
【表25】

【0078】
【表26】

【0079】
【表27】

【0080】
【表28】

【0081】
【表29】

【0082】
【表30】

【0083】
【表31】

【0084】
【表32】

【0085】
【表33】

【0086】
H−NMRスペクトル(DMSO−d、400MHz):
実施例239:
9.88 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.68 (d, J=3 Hz, 1H), 7.55 (d, J=8 Hz, 2H), 7.35 (d, J=8 Hz, 2H), 7.00 (d, J=9 Hz, 1H), 6.67 (dd, J=8, 3 Hz, 1H), 5.22 (s, 2H), 4.50 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.56 (s, 3H), 3.20 (m, 2H), 2.73 (m, 2H), 2.36 (s, 3H)。
実施例241:
10.54 (s,1H), 8.16 (s,1H), 7.98 (d, J=2.1Hz, 1H), 7.83 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.67 (dd, J=8.4, 2.1 Hz, 1H), 7.51 (d, J=10 Hz, 2H), 6.91 (d, J=10 Hz, 2H), 5.13 (s, 2H), 4.55 (m, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.23 (m, 2H), 2.73 (m, 2H)。
実施例322:
9.90 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.98 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.83 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.66 - 7.71 (m, 2H), 7.00 (d, J=9.0 Hz, 1H), 6.67 (dd, J=9.0, 3.1 Hz, 1H), 5.24 (s, 2H), 4.55 (m, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.65 (s, 3H), 3.22 (m, 2H), 2.73 (m, 2H)。
実施例341:
10.56 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.97 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.82 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.67 (dd, J=8.4, 2.1 Hz, 1H), 7.22 (d, J=2.5 Hz. 1H), 6.98 (dd, J=8.7, 2.5 Hz, 1H), 6.81 (d, J=8.7 Hz, 1H), 5.12 (s, 2H), 4.55 (m, 2H), 4.20 (m, 4H), 3.24 (m, 2H), 2.74 (m, 2H)。
実施例373:
8.52 (t, J=5.5 Hz, 1H), 7.88 (2, 1H), 7.54 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.35 (d, J=8.1 Hz, 2H), 6.85 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.81 (d, J=1.9 Hz, 1H), 6.72 (dd, J=8.1, 1.9 Hz, 1H), 4.87 (s, 2H), 4.48 (m, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.69 (m, 3H), 3.34 (m, 2H), 3.09 (m, 2H), 2.65 - 2.73 (m, 4H), 2.35 (s, 3H)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤の製造における、式
【化1】

〔式中、
は−非置換(C1−6)アルキル、または、シアノ、(C1−4)アルキル−カルボニル、(C1−4)アルコキシ−カルボニル(C1−2)アルキル−カルボニル、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、ハロゲンまたはヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5から6環員および1から4個のヘテロ原子を有する)により1つもしくはそれ以上で置換されている(C1−6)アルキル;
−非置換のまたは(C1−6)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキルまたはスルファニル(C1−4)アルキルにより1つもしくはそれ以上で置換されている形態の、(C6−18)アリール、(C6−18)アリール(C1−6)アルキル、(C6−18)アリール−カルボニル(C1−4)アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル(C1−6)アルキル、ヘテロシクリル−カルボニル(C1−6)アルキル(ここで、ヘテロシクリルは5から6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有し、そして(C6−18)アリール、ヘテロシクリルはそれぞれまたは両方とも所望により(C6−18)アリールまたはヘテロシクリルと縮合している);
−非置換のまたは
(C1−6)アルキル;
(C3−8)シクロアルキル、
ハロ(C1−4)アルキル、
ハロゲン、
非置換(C6−18)アリール、
(C1−6)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、ハロゲンにより置換されている(C6−18)アリール、
(C6−18)アリールまたはヘテロシクリルと縮合した(C6−18)アリール(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)、
非置換ヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)、
非置換(C6−18)アリールまたは(C1−6)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、ハロゲンにより置換されている(C6−18)アリールにより置換されているヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)、
(C6−18)アリールまたはヘテロシクリルと縮合したヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)により1つもしくはそれ以上で置換されているアミノカルボニル(C1−6)アルキルであり、
は−非置換(C6−18)アリールまたは(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C1−4)ハロアルキルまたはハロゲンにより置換されている(C6−18)アリールであり;そして
は薬学的に許容される陰イオンである〕
で示される化合物の使用。
【請求項2】
式(I)の化合物において、(C6−18)アリールが所望によりフェニルまたはヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)と縮合したフェニルである、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
式(I)の化合物において、
が(C1−4)アルキル、シアノ(C1−4)アルキル、(C1−2)アルキル−カルボニル(C1−2)アルキル、(C1−4)アルコキシ−カルボニル−(C1−2)アルキル−カルボニル(C1−2)アルキル、
非置換フェニルまたは(C1−4)アルキル、(C1−2)アルコキシ、ハロゲン、ニトロにより1つもしくはそれ以上で置換されているフェニル;
非置換フェニル(C1−4)アルキルまたは(C1−4)アルキル、(C1−2)アルコキシ、ニトロにより1つもしくはそれ以上で置換されているフェニル(C1−4)アルキル;
非置換フェニル−カルボニル(C1−2)アルキルまたは(C1−4)アルキル、(C1−2)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C3−8)シクロアルキル、(C1−4)アルキル−スルファニルにより1つもしくはそれ以上で置換されているフェニル−カルボニル(C1−2)アルキル、
所望によりフェニルと縮合したヘテロシクリル−(C1−4)アルキル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から2個のN、Sから選択されるヘテロ原子を有する);
所望によりフェニルと縮合したヘテロシクリル−カルボニル(C1−4)アルキル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から2個のN、Sから選択されるヘテロ原子を有する);
所望によりフェニルと縮合した非置換アミノ−カルボニル(C1−2)アルキルまたは(C1−4)アルキル、非置換もしくは置換(C6−18)アリール、非置換または置換フェニル(C1−2)アルキル、(C3−6)シクロアルキル、非置換または置換ヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から2個のN、Sから選択されるヘテロ原子を有する)により1つもしくはそれ以上で置換されているアミノ−カルボニル(C1−2)アルキルであり、
が非置換フェニルまたは(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシまたはハロゲンにより置換されているフェニルであり、
が請求項1に定義のとおりである、請求項1または2に記載の使用。
【請求項4】
CCR3が介在する状態の処置のための薬剤の製造における、
が−非置換(C1−6)アルキルまたはシアノ、(C1−4)アルキル−カルボニル、(C1−4)アルコキシ−カルボニル(C1−2)アルキル−カルボニル、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、ハロゲンまたはヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5から6環員および1から4個のヘテロ原子を有する)により1つもしくはそれ以上で置換されている(C1−6)アルキル;
−非置換のまたは(C1−6)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、ハロゲンまたはスルファニル(C1−4)アルキルにより1つもしくはそれ以上で置換されている形態の(C6−18)アリール、(C6−18)アリール(C1−6)アルキル、(C6−18)アリール−カルボニル(C1−4)アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル(C1−6)アルキル、ヘテロシクリル−カルボニル(C1−6)アルキル(ここで、ヘテロシクリルは5から6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有し、そして(C6−18)アリール、ヘテロシクリルはそれぞれまたは両方とも所望により(C6−18)アリールまたはヘテロシクリルと縮合している);
−非置換のまたは
(C1−6)アルキル;
(C3−8)シクロアルキル、
ハロ(C1−4)アルキル、
ハロゲン、
非置換(C6−18)アリール、
(C1−6)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、ハロゲンにより置換されている(C6−18)アリール、
(C6−18)アリールまたはヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)と縮合した(C6−18)アリール
非置換ヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)、
非置換(C6−18)アリールまたは(C1−6)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C3−8)シクロアルキル、ニトロ、ハロ(C1−4)アルキル、ハロゲンにより置換されている(C6−18)アリールにより置換されているヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)、
(C6−18)アリールまたはヘテロシクリルと縮合したヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から4個のN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する)により1つもしくはそれ以上で置換されている形態のアミノカルボニル(C1−6)アルキルであり、
が−非置換(C6−18)アリールまたは(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C1−4)ハロアルキルまたはハロゲンにより置換されている(C6−18)アリールであり;
が薬学的に許容される陰イオンである、
式(I)の化合物の使用。
【請求項5】
式(I)の化合物において、
が(C1−4)アルキル、シアノ(C1−4)アルキル、(C1−2)アルキル−カルボニル(C1−2)アルキル、(C1−4)アルコキシ−カルボニル−(C1−2)アルキル−カルボニル(C1−2)アルキル、
非置換フェニルまたは(C1−4)アルキル、(C1−2)アルコキシ、ハロゲン、ニトロにより1つもしくはそれ以上で置換されているフェニル;
非置換フェニル(C1−4)アルキルまたは(C1−4)アルキル、(C1−2)アルコキシ、ハロゲン、ニトロにより1つもしくはそれ以上で置換されているフェニル(C1−4)アルキル;
非置換フェニル−カルボニル(C1−2)アルキルまたは(C1−4)アルキル、(C1−2)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C3−8)シクロアルキル、(C1−4)アルキル−スルファニルにより1つもしくはそれ以上で置換されているフェニル−カルボニル(C1−2)アルキル、
所望によりフェニルと縮合したヘテロシクリル−(C1−4)アルキル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員およびN、Sから選択される1から2個のヘテロ原子を有する);
所望によりフェニルと縮合したヘテロシクリル−カルボニル(C1−4)アルキル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から2個のN、Sから選択されるヘテロ原子を有する);
所望によりフェニルと縮合した非置換アミノ−カルボニル(C1−2)アルキルまたは(C1−4)アルキル、非置換もしくは置換(C6−18)アリール、非置換もしくは置換フェニル(C1−2)アルキル、(C3−6)シクロアルキル、非置換もしくは置換ヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは5または6環員および1から2個のN、Sから選択されるヘテロ原子を有する)により1つもしくはそれ以上で置換されているアミノ−カルボニル(C1−2)アルキルであり、
が非置換フェニルまたは(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシまたはハロゲンにより置換されているフェニルであり、
が請求項5に定義のとおりである、請求項4に記載の使用。
【請求項6】
CCR3が介在する状態が炎症性またはアレルギー性状態、特に炎症性または閉塞性気道疾患である、請求項4または5に記載の使用。
【請求項7】
CCR3が介在する疾患の処置法であって、このような処置を必要とする対象に有効量の請求項1から5のいずれかに記載の式(I)の化合物を投与することを含む方法。
【請求項8】
疾患が炎症性またはアレルギー性疾患、特に、炎症性または閉塞性気道疾患である、請求項7に記載の処置するための方法。
【請求項9】
請求項1から5のいずれかに記載の式(I)の化合物を同時にまたは連続して、別の薬学的に活性な薬剤と一緒に投与する、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
請求項1から5のいずれかに記載の式(I)の化合物を少なくとも1種の医薬賦形剤と一緒に含む医薬組成物。
【請求項11】
別の薬学的に活性な薬剤をさらに含む、請求項10に記載の医薬組成物。

【公表番号】特表2009−509924(P2009−509924A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−528418(P2008−528418)
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際出願番号】PCT/EP2006/008516
【国際公開番号】WO2007/025751
【国際公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】