説明

E911などのためのモバイル装置ロケータ・システムについてのテスト

モバイル通信ネットワークに関連して動作する、E911などの緊急事態応答システムは、1994年の法令執行のための通信援助法(CALEA)の下における電子監視に関連して使用されるシステムの構成要素、または同様な構成要素を使用してテストされる。例えば、CALEA機能を使用してE911テスト・クエリをトリガすることができる。一部の実施形態において、E911テスト・サーバは、CALEA収集機能のためのプロキシとしての代役をつとめ、CALEA配信機能によって処理されるテスト呼び出しに関連する情報を受信する。この情報は、テスト・モバイル局に関連する位置情報を含んでいてもよい。E911テスト・サーバは、(例えば、電子メール、SMSなどを使用して)テスト情報の報告を可能にすることができる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本出願は、参照により本明細書に組み込まれている「Testing for Mobile Device Locator Systems,such as for E911 Phase 2」(整理番号101948103.US00)と言う名称の2004年8月19日に出願された米国仮特許出願第60/602,960号の恩典を主張するものである。
【0002】
アメリカ合衆国においては、人々は、緊急事態の場合に911に電話をかける。一般的に、番号911がダイヤルされると、呼び出しは、911コール・センタとも呼ばれるPSAP(public safety answering pointパブリック・セイフティ・アンサーリング・ポイント)に自動的に転送される。911呼び出しが接続された後に、発呼者は、911オペレータにその緊急事態について知らせることになり、可能なときには発呼者の位置を伝えることになる。緊急事態の応答を助けるために、連邦政府は、2001年までに地上通信線ベースの電話呼び出しサービスが、「機能強化された911」(E911)と呼ばれるサービスを提供し、このサービスにより、911オペレータが、所与のどのような電話呼び出しでも追跡し、その呼び出しがやって来る発信元の住所にアクセスすることができるようにすることを義務づけた。
【0003】
モバイル電話から行われる緊急事態911呼び出しの数が増大しているので、連邦政府は、モバイル電話とサービス・プロバイダが、無線通信に特有のE911プログラムを実装することも義務づけている。無線通信のためのE911は、3段階で実装されている。フェーズ0では、無線サービス・プロバイダは、たとえ発呼者がそのサービスへの加入者でなく、あるいは装置がアクティブにされていなくても、すべての緊急事態の呼び出しをPSAPに誘導することが要求される。フェーズ1では、FCCは、電話番号が、各911呼び出しと共に表示され(ANI(automatic number identification自動番号識別))、それによってPSAPオペレータが、切断がある場合に電話をかけ直すことができるようになることを要求する。さらに、ある種の自動位置識別情報が、フェーズ1の一部分として要求されることもある。フェーズ2は、地上通信線ベースのE911呼び出しのレベルまで無線呼び出しを導くように設計され、これは、発呼者の電話番号および位置が、緊急事態呼び出しごとに自動的に識別されることを意味する。
【0004】
無線についてのE911のアップグレードが広く完備しているときには、すべてのセル電話の911発呼者は、FCCガイドライン内の範囲まで(例えば、発呼者の位置の50メートルから300フィートまで)位置が正確に指し示されることになる。例えば、セル電話ユーザの電話番号、ならびにその受信アンテナ・サイトの住所および位置が、E911タンデムに送信されることになり、このE911タンデムは、ANIにより定義される地理的位置に基づいて適切なPSAPに対して911呼び出しを経路指定するスイッチである。発呼者の音声およびコールバック番号が適切なPSAPに転送された後に、PSAPオペレータは、GPS衛星または他のロケータ手段を介してアクセスされるにつれてその発呼者の経度および緯度を示すグラフィック・ディスプレイを閲覧することができるようになる。PSAPオペレータのコンピュータは、ALIデータベースにリンクし、このALIデータベースは、住所データと他の情報を記憶している。このプロセスの詳細は、使用されるシステムのタイプに応じて変化することができる。
【0005】
無線サービス・プロバイダは、現在これらのプロバイダのシステムをE911の要件に準拠するように構成している。サービスの性質と、E911のフェーズ1ソリューションおよびフェーズ2ソリューションの複雑さを考慮して、無線サービス・プロバイダは、かなりの数のテスト呼び出しを使用して、E911サービスの機能および完全性を維持する。テストは、定期的な位置精度の証明、新しいインストレーション確認、ネットワーク変更確認、トラブルシューティングなどの場合におけるものでもよく、そのネットワークの寿命にわたって行われてもよい(すなわち、単に初期システムの構成または実装ではない)。
【特許文献1】米国仮特許出願第60/602,960号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一部の場合においては、無線サービス・プロバイダは、適切なPSAPに対して呼び出しを行うことにより、それらの無線サービス・プロバイダのシステムをテストする。しかし、この技法は、多くの場合に非実用的であり、PSAPリソースの浪費でもある。他のテスト・ソリューションも存在するが、一般にそれらのテスト・ソリューションでは、追加の監視機器なしにネットワークを介して自動化されたエンドツーエンド・データフローを効率的にシミュレートすることができない。このような技法は、多くの場合に、ネットワーク内の呼び出された信号用の専用監視機器(例えば、SS7モニタまたはモバイルRF信号方式)を利用している。また、既存のテスト技法は、テスト・プラットフォームに対するテスト呼び出しの終了を利用して、位置決め結果を生成するために必要とされるデータを強要する。この場合には、とりわけ複数の無線ネットワーク・アーキテクチャを維持する大規模な電気通信事業者では、システムの簡単化が望ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図面中において、同じ参照符号は、同じまたは実質的に同様な要素または動作を特定している。特定の任意の要素または動作の説明をスムーズに実施するために、参照符号中の1つまたは複数の最上位桁は、その要素が最初に導入された図面番号を意味する(例えば、要素204は、図2に対して最初に導入され、説明される)。
【0008】
次に本発明について様々な実施形態に関して説明することにする。以降の説明は、本発明のこれらの実施形態についての完全な理解のための特定の細部を提供しており、これらの実施形態についての説明を可能にしている。しかし、本発明は、これらの細部なしに実行することもできることが当業者には理解されよう。他の場合には、よく知られている構造および機能は、本発明の実施形態の説明を不必要にあいまいにすることを回避するために詳細に示され、または説明されてはいない。
【0009】
本発明の実施形態の説明中において使用される専門用語は、たとえその専門用語が本発明のある種の特定の実施形態の詳細な説明に関連して使用されていたとしても、その最も広範に妥当なように解釈されることが意図されている。ある種の用語は、以下で誇張さえされることもあるが、どのように制約されるようにも解釈すべきことが意図されたどのような専門用語も、この詳細な説明部では、そのまま明らかに具体的に定義されることになる。
【0010】
A.概要
E911無線システムのテスト実装のためのシステムおよび方法が、本明細書中に説明されている。このシステムおよび方法においては、無線サービス・プロバイダは、CALEA(Communication Assistance for Law Enforcement Act of 19941994年の法令執行のための通信援助法)によって義務づけされたサービスなど、無関係であるがすでに実装済みの電子監視サービスのインフラストラクチャおよび機能を使用する。CALEAサービスは、E911サービスとは無関係であるが、両方のサービスは、ほとんどの北アメリカ無線アーキテクチャにとって一般的であるので、CALEAインフラストラクチャを使用したE911テスト構成の実装により、E911システムについての簡略化された、効率的な効果的なテスト・スキームが可能になる。
【0011】
CALEAなどの電子監視サービスは、盗聴と一般に呼ばれる呼び出し内容の傍受と、「ダイヤルされた番号抽出」と一般に呼ばれる「呼び出し識別情報」の傍受とを含めて、多数の構成要素を有することができる。CALEAは、電気通信事業者の任意の機器、ファシリティ、またはサービスを用いて加入者が生成し、または受信する各コミュニケーションの発信元、方向、宛先、または終了を識別するダイヤル情報または信号情報として「呼び出し識別情報」を定義する。一般に、CALEAは、犯罪およびテロリズムに対する戦いにおいて、ある種のタイプの電子監視を認可している。より詳細には、CALEAは、電気通信事業者の既存の法令による義務を定義して、法廷の命令または他の法令による認可に準拠した電子監視を実行する際における法令の執行を援助する。例えば、CALEAは、電気通信事業者が、法令によって認可された電子監視を実施することができるようにその電気通信事業者のシステムを設計し変更することを要求する。
【0012】
J−STD−025規格は、有線回線、セルラ、およびブロードバンドPCSの電気通信事業者および製造者についてのCALEA規格としての役割を果たす。J−STD−025規格は、有線回線、セルラ、およびブロードバンドPCSの電気通信事業者が必要とするサービスおよび機能を定義して、法令によって認可された電子監視をサポートし、傍受されるコミュニケーションと呼び出し識別情報を法令執行機関に対して配信するために必要とされるインターフェースの仕様を決める。
【0013】
一部の実施形態においては、テストを行うためのシステムおよび方法は、位置推定技術(例えば、U−TDOA、A−GPS、E−OTDなど)とは独立したテスト方法を使用する。テスト方法は、無線ネットワーク技術(例えば、GSM、UMTS、IS−136、CDMAなど)からも独立している。
【0014】
そうでなければ無関係なCALEAインフラストラクチャを使用してE911サービスをテストするために、一部の実施形態においては、テスト呼び出しが、「ダミー」911受信者に対して行われる。ダミー911受信者の構成は、重要ではない。例えば、ダミー911受信者は、ボイスメール・ボックスに対する番号と何ら変わらないものでもよい。おそらく、無線サービス・プロバイダのMSC(mobile switching centerモバイル・スイッチング・センタ)の構成は、そのテスト・スキームについてより関連している。例えば、それらは、典型的なCALEAにより監視された呼び出しを伴うはずなので、それらのモバイル・サービス・プロバイダのMSCは、テスト・モバイル局が、ダミー911受信者に対して緊急事態呼び出しを行うたびに、E911テスト・プラットフォームに対して呼び出しに関連するイベント・メッセージを配信するように構成される。一部の実施形態においては、そのE911テスト・プラットフォームは、CALEAシステム中において使用される法令執行メッセージ収集機能のように見えるように設定される。CALEAシステム中において使用されるメッセージ収集機能と同様に、E911テスト・プラットフォームは、LAESP(Lawfully Authorized Electronic Surveillance Protocol法令で認可された電子監視プロトコル)メッセージを受信するように構成される。LAESPメッセージの形式でそのテスト・プラットフォームに送信される情報のタイプは、加入者が生成し、または受信するコミュニケーションの発信元、方向、宛先、および/または終了を識別する情報をダイヤルし、または信号で伝えることを含んでいてもよい。
【0015】
一般に、E911テスト・プラットフォームは、LAESPメッセージを使用して、呼び出し開始イベントに基づいて位置要求をトリガし、システム間ハンドオフの通知を供給し、呼び出し中にDTMF(dual tone multi−frequencyデュアル・トーン・マルチ周波数)信号の検出を経由して位置アップデート要求をサブミットし、テスト呼び出し解放の通知を供給して、リソースの再分配を可能にする。このようにして、そのテスト・スキームを使用して、E911システムの寿命にわたってのPSAP一体化、サイト変更のテスト、トラブルシューティング、PSAP一体化に先立つスポット検証、および精度のテスト/検証に先立って、新しいE911サービスのテストを実現することができる。
【0016】
B.代表的なシステム
図1〜3Bと以降の説明は、本発明を実装することができる適切な環境の簡単な一般的な説明を提供するものである。必ずしも必要とはされないが、本発明の態様は、汎用コンピュータ(例えば、サーバ・コンピュータ、無線装置、またはパーソナル/ラップトップ・コンピュータ)によって実行されるルーチンなど、コンピュータ実行可能な命令の一般的な関連において説明される。本発明は、インターネット家庭電化製品、(PDA(personal digital assistant携帯型個人情報端末)を含めて)ハンドヘルド装置、ウェアラブル・コンピュータ、あらゆる種類のセルラ電話またはモバイル電話、(乗り物に結合された組込み型コンピュータを含めて)組込み型コンピュータ、マルチプロセッサ・システム、マイクロプロセッサ・ベースまたはプログラム可能な大衆消費電子製品、セットトップ・ボックス、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレーム・コンピュータなどを含めて、他のコミュニケーション、データ処理、またはコンピュータ・システム構成を用いて実行することができることが、当業者には理解されよう。
【0017】
本発明の態様は、特別にプログラムされ、構成され、または構築されて、本明細書中に詳細に説明される1つまたは複数のコンピュータ実行可能命令を実施する専用のコンピュータまたはデータ・プロセッサの形で実施するができる。本発明の態様はまた、タスクまたはモジュールが、通信ネットワークを介してリンクされたリモート処理装置によって実施される分散コンピューティング環境中において実行することもできる。分散コンピューティング環境においては、プログラム・モジュールは、ローカル・メモリ・ストレージ装置中にも、リモート・メモリ・ストレージ装置中にも配置することができる。
【0018】
本発明の態様は、磁気的または光学的に読取り可能なコンピュータ・ディスク、半導体メモリ上のマイクロコード、ナノテクノロジ・メモリ、有機メモリまたは光メモリ、あるいは他のポータブル・データ・ストレージ媒体を含めてコンピュータ読取り可能媒体上に記憶し、分散することができる。実際に、本発明の態様の下におけるコンピュータ実装された命令データ、データ構造データ、スクリーン・ディスプレイ・データ、および他のデータは、ある期間にわたって伝搬媒体(例えば、1つ(または複数)の電磁波、音波など)上の伝搬信号上において(無線ネットワークを含めて)インターネット上または他のネットワーク上で、あるいは、任意のアナログ・ネットワークまたはデジタル・ネットワーク(パケット交換、回路交換、または他のスキーム)上で配信することができる。本発明の一部分は、サーバ・コンピュータ上に存在するが、対応する一部分は、モバイル装置などのクライアント・コンピュータ上に存在することが当業者には理解されよう。
【0019】
例示された実施形態は、ANSI−41ネットワーク、GSMネットワーク、およびUMTSネットワーク内に実装されるE911システムのテストを示している。しかし、本明細書中に説明される概念は、CALEAシステムとE911システムの両方、または同様なシステムを実装する他のタイプの通信ネットワークに対しても適用することができる。一部の実施形態においては、CALEAについてすでに構成されている、前から存在する無線サービス・プロバイダ・システムは、最小限の変更だけを使用してE911テスト用にアップグレードすることができる。同様に、一部の実施形態においては、(例えば、前から存在するMPC/GMLCシステムなど)前から存在する緊急事態通信サービス・システムをアップグレードして、E911テスト・スキームに対応させることは、軽微な変更を必要とするだけである。一部の実施形態においては、E911テスト・スキームは、ネットワーク全体にわたる多数の同時呼び出し、ならびにブロッキングなしにかなりの数の顕著な位置要求動作をサポートする能力を有する。さらに、テスト呼び出しは、ドキュメント化または追跡のためのシステムに記憶することができ、テスト・スキームは、報告システムを含むことができる。一部の実施形態においては、テスト・プラットフォームを構成する様々なネットワーク構成要素は、SMS(short messaging serviceショート・メッセージング・サービス)メッセージ、電子メール・サーバ、インスタント・メッセージング・サーバなどを経由してテスト・モバイル局に位置推定結果を返信するように構成することができる。同様に、そのテスト・プラットフォームは、用意された電子メール・アドレスまたは電子メール・リストに対して位置推定結果を送信するように構成することもできる。
【0020】
図1を参照すると、E911テスト・スキームは、ANSI−41環境100との関連において実装することができる。ANSI−41環境100においては、テスト・スキームは、テスト呼び出しが行われるテスト・モバイル局102と、テスト呼び出しを行うユーザに可聴のフィードバックを供給するVRU(voice response unit音声応答ユニット)104とを含むことができる。ANSI−41環境はまた、基地局106とモバイル・スイッチング・センタ(MSC)108とを含むこともできる。一部の実施形態においては、MSC108は、テスト緊急事態サービス経路指定キー番号のプールのための経路指定変換を取得し記憶するようにアップデートされる。VRU104は、テスト緊急事態サービス経路指定キー番号を受信することもできる。
【0021】
(IS−136MSCを利用する)例示の実施形態においては、MSC108が公衆交換電話網ディレクトリ番号を使用してVRU104に到達する共用のトランク経路指定をサポートすることができない場合に、特別なトランキング構成を使用することができる。さらに、テスト・スキーム中で使用されるHLR(home location registerホーム位置レジスタ)(図示せず)は、テスト・モバイル局102についてのプロファイルを記憶するように実装することができる。このようなプロファイルは、専用のMDN(mobile directory numberモバイル・ディレクトリ番号)および/またはMSISDN(mobile station ISDNモバイル局ISDN)から構成され、これらは、テスト・モバイル局102が、無線サービス・プロバイダ・セクタの外側から呼び出しを受信することができないように構成することができる。
【0022】
一部の実施形態においては、MSC108は、ポジション決定エンティティ112と一緒に、テスト・モバイル102についての位置情報を供給するMPC(mobile positioning centerモバイル位置決めセンタ)110とインターフェースする。MPC110は、最初はCALEAインフラストラクチャとして実装されていてもよいが、MPC110が、テストMDNを起源とするE911呼び出しを識別することができるように、E911テスト・スキームに対応するようにアップデートすることができる。一部の実施形態においては、MPC110はまた、(緊急事態サービス経路指定キーの実際のE911PSAPプールに対して)それらのテストMDNを経路指定するための異なる緊急事態サービス経路指定キー・プールを使用するようにアップデートされる。さらに、MPC110は、E911テスト・サーバ114に対する1つまたは複数のJ−STD−036E2接続を設定するようにアップデートすることもできる。
【0023】
次いでE911テスト・サーバ114は、MPC110から受信された位置情報を収集しコンパイルして、テスト・データを生成することができる。一部の実施形態においては、E911テスト・サーバ114は、MPC110上でE911位置要求をトリガすることができる。このような位置要求は、基礎となるCALEAフレームワークによって可能とされるときに受信されるリアル・タイム呼び出しイベント・メッセージによってトリガすることができる。位置応答は、E911テスト・サーバ114上にログ記録することができ、このE911テスト・サーバは、収集されたテスト・データについてのリポジトリとしての役割を果たす。E911テスト・サーバ114は、(例えば、電子メール・サーバ116を経由したSMSテキスト・メッセージを経由して)テスト・モバイル局102に対して位置推定メッセージを直ちに返信するように構成することができる。E911テスト・サーバ114と電子メール・サーバ116はまた、このようなメッセージを他の宛先に送信する(例えば、電子メール・メッセージをデスクトップ・ネットワーク化コンピュータに送信する)ように構成することもできる。E911テスト・サーバ114は、そのシステム中で使用されるテスト・モバイル局102ごとに電子メールを経由して毎日のログを送出することもできる。テスト・スキームの下で影響を受ける可能性のある他のネットワーク・ノードは、DF(delivery function配信機能)ノード118を含み、このDFノードは、その基礎となるCALEAシステムの一部分として実現される。一般的に、CALEAと共に、配信機能ノード118は、傍受のタイプについて適切な規格のフォーマットにおける1つまたは複数の法令執行収集機能に対して傍受されたコミュニケーションを配信する責任がある。しかし、本発明の一部の実施形態によれば、配信機能ノード118は、メッセージをE911テスト・サーバ114に対して配信し、このE911テスト・サーバは、法令執行収集機能についてのプロキシまたは代役としての機能を果たしている。その配信機能は、様々なタイプのチャネル(例えば、CCC(call content channel呼び出し内容チャネル))およびCDC(call data channel呼び出しデータ・チャネル)上で情報を配信することができる。
【0024】
テスト・スキームは、実際の911呼び出し中に、パブリック・セイフティ・アンサーリング・ポイント(PSAP)システム122および他の構成要素を含めて、緊急事態サービス・ネットワーク120によって受信すべきモバイル局位置情報の品質を予測することが意図される。しかし、例示の実施形態に示されるように、テスト・スキームは、その実装形態中において緊急事態サービス・ネットワーク120の構成要素を利用する必要がなくてもよい。
【0025】
図2Aを参照すると、E911テスト・スキームは、GPRS(general packet radio service汎用パケット無線サービス)ネットワークなどのGSMネットワーク200との関連で実装することができる。図1のANSI−41ネットワーク・スキーム100と同様にGSMネットワーク・テスト・スキームは、テスト・モバイル局202とVRU204を含むことができる。GSMネットワークはまた、基地局206とBSC(base station controller基地局制御装置)208とを含むことができる。監視ユニット210は、基地局206とBSC208との間のコミュニケーションを監視することができる。GSMネットワーク200は、GSMモバイル・スイッチング・センタ(GSM MSC)212も含むことができる。
【0026】
GSMネットワークにおいて、E911テスト・サーバ214は、MPC216およびCALEA配信機能とインターフェースして、テスト中に位置情報を収集する。さらに、PDE220は、テスト・モバイル202についての位置決定プロセスに関与することもある。電子メール・サーバ222または他の通信構成要素は、E911テスト・サーバ214が収集するテスト・データの配布に関与することもある。
【0027】
図2B〜2Dは、本発明を実装することができる他のGSMネットワーク実装形態を示している。これらのGSMネットワーク実装形態においては、GSMネットワークの様々な態様が、変化してもよい。例えば、図2Aおよび2BのMPC216は、図2Cおよび2Dに示されるGSMネットワーク中において、GMLC(gateway mobile location centerゲートウェイ・モバイル位置センタ)で置き換えることができる。図1のANSI−41テスト・スキームと同様に、図2A〜2Dに示されたテスト・スキームは、実際の911呼び出し中に、PSAPシステムおよび他の構成要素を含めてGSMネットワークに結合された緊急事態サービス・ネットワークが受信すべきモバイル局位置情報の品質を予測することが意図される。しかし、例示の実施形態中に示されるように、テスト・スキームは、その実装形態中において、緊急事態サービス・ネットワーク224の構成要素を利用する必要がないこともある。
【0028】
図3Aを参照すると、E911テスト・スキームは、UMTSネットワーク300との関連で実装することができる。UMTSネットワーク・テスト・スキームは、テスト・ユーザ・エンドポイント302とVRU304とを含むことができる。UMTSネットワークは、基地局306と無線ネットワーク制御装置(RNC)308を含むこともできる。UMTSネットワーク300は、MSC310を含むこともできる。
【0029】
UMTSネットワークにおいて、E911テスト・サーバ312は、GMLC314およびCALEA配信機能316とインターフェースして、テスト中に位置情報を収集する。さらに、電子メール・サーバ318または他の通信構成要素が、E911テスト・サーバ312によって収集されたテスト・データの配布に関与することもある。
【0030】
図3Bは、本発明を実装することができる他のUMTSネットワーク実装形態を示している。図1のANSI−41テスト・スキームおよび図2A〜2DのGMSテスト・スキームと同様に、図3Aおよび3B中に示されるテスト・スキームは、実際の911呼び出し中に、PSAPシステムおよび他の構成要素を含めて、UMTSネットワークに結合された緊急事態サービス・ネットワークが受信すべきモバイル局位置情報の品質を予測することが意図される。しかし、例示の実施形態中に示されるように、テスト・スキームは、その実装形態中において、緊急事態サービス・ネットワークの構成要素を利用する必要がないこともある。
【0031】
一般に、本発明の実装形態は、ANSI−41ネットワーク、GSMネットワーク、およびUMTSネットワークとの関連で前述されているが、基礎になっている緊急事態応答または位置識別のフレームワークを有する他のタイプのネットワークなど、他のタイプのネットワークまたはシステム中において本発明を実装することも可能とすることができる。
【0032】
C.システム・フロー
図4A〜4B、5A〜5D、および6A〜6D、ならびに7A〜7Dは、図1、2A〜2D、および3A〜3Bの様々なシステム内で行われるプロセスを示す代表的な流れ図である。これらの流れ図は、すべての機能またはデータの交換を示してはいないが、その代わりにそのシステムの下で交換されるコマンドおよびデータについての理解をもたらす。コマンドおよびデータの一部の機能または交換は、反復し、変更し、省略し、または補足することができ、示されていない他の態様も簡単に実装することができることが当業者には理解されよう。例えば、詳細に説明してはいないが、データを含むメッセージは、HTTP上などメッセージ・キューを介して伝送することができる。
【0033】
図4A〜7Dに表されるフローは、開始から終了までの全トランザクションが示される高レベルのフローである。図4A〜7Dのトランザクションに関与し得る様々なエンティティはまた、図1〜3Bの全体を通して示されている。
【0034】
図4Aを参照すると、ANSI−41ネットワーク(例えば、図1に示されるANSI−41ネットワーク)中の初期位置呼び出しフローは、テスト・モバイル局102、PDE112、MSC108、E911テスト・サーバ114、MPC110、およびVRU104を含めてANSI−41ネットワークの様々な構成要素の間のコミュニケーション・シーケンスを含むことができる。コミュニケーション401において、テスト・モバイル局102は、緊急事態サービス・テスト呼び出しを開始する。図に示されるように、緊急事態サービス呼び出しは、番号「911」をダイヤルすることにより行うことができる。代わりに、緊急事態サービス呼び出しは、MSCが緊急事態サービス・テスト呼び出し(例えば、「311」)として認識することができる所定の番号をダイヤルすることにより行うこともできる。コミュニケーション402aにおいて、様々なE911機能(例えば、受信端において911発呼者の電話番号の表示を可能にする機能)を用いて構成されたMSC108は、第1の要求メッセージ(例えば、ORIGREQ)をMPC164に送信する。第1の要求メッセージは、モバイル呼び出しが発信されたセル・サイトおよびセクタ、ならびにテスト・モバイル局102についてのMIN情報、MDN情報、およびESN情報を示すことができる。CdPN(called party number被呼パーティ番号)は、「911」として識別され、CgPN(calling party number発呼パーティ番号)は、テスト・モバイル局102(例えば、555−NXX−XXXX)として識別される。
【0035】
コミュニケーション402bにおいて、MSC108は、(それがCALEA呼び出しでそうなるはずのように)電子監視を要求する呼び出しとしてそのテスト呼び出しを識別し、(図1だけに示されているように)J−STD−025LAESP開始メッセージを配信機能(DF)ノードに対して送信する。次いで、DFノードにおける転送機能は、まるでE911テスト・サーバ114が、CALEA法令執行収集機能であるかのようにLAESP開始メッセージをE911テスト・サーバ114に対して転送する。
【0036】
コミュニケーション403に関連して、MPC110は、1つまたは複数の以降のステップを実施する。すなわち、MPC110は、テスト・モバイル局のMDN(または他の識別情報)に基づいて、テスト・モバイル局102をE911テスト・モバイル局として認識する。MPC110は、受信された開始要求メッセージ中のディジットを解析し、この解析に基づいて、そのテスト呼び出しについての経路指定スキームを決定する。MPC110は、MSC108が使用すべき経路指定ディジットとして一時的なテストESRK(emergency service routing key緊急事態サービス経路指定キー)を割り当て(またはセル/セクタに関連する1組のテストESRD(emergency service routing key緊急事態サービス経路指定ディジットを戻し)、この情報をMSC108に送信する。
【0037】
コミュニケーション404aにおいて、MSC108は、PSAP(例えば、VRU104)以外のテスト宛先にその呼び出しを転送する。このコミュニケーションにおいては、統合サービス・デジタル・ネットワーク・ユーザ部分(ISUP)初期アドレス・メッセージ(IAM)被呼パーティ番号(CdPN)は、テスト宛先を意味し、発呼パーティ番号(CgPN)は、テスト緊急事態サービス経路指定キー(ESRK)である。コミュニケーション404bにおいて、E911テスト・サーバ(および/またはORIGREQ)からESPOSREQを受信した結果として、MPC110は、そのテスト・モバイルについてのサービスを行うセル/セクタに関連する適切なPDE(図示せず)に対してポジション要求メッセージ(GPOSREQ)を起動する。
【0038】
コミュニケーション405において、PDE112は、その要求を受信し、(位置決め技術に依存する可能性のある)位置推定プロセス/プロシージャを開始する。コミュニケーション406において、呼び出しセットアップ信号が完了される。コミュニケーション407において、PDE112は、位置推定プロセス/プロシージャを完了する(またはタイムアウト・イベントが行われる)。次いでコミュニケーション408において、PDE112は、緯度情報および経度情報の形式でそのテスト・モバイル局の位置をMPC110に対して戻す。コミュニケーション409において、MPC110は、その位置情報をE911テスト・サーバ114に対して戻す。コミュニケーション410において、E911テスト・サーバ114は、その位置情報(テスト呼び出し結果)をレポート・ファイル中にログ記録する。E911テスト・サーバ114はまた、(オプションとして)そのテスト呼び出し結果をSMSメッセージとしてそのモバイルに送信し、かつ/または指定された電子メール・アカウントに対してそのテスト呼び出し結果を電子メールし、あるいはそうでなければ必要に応じてその情報を報告することもできる。
【0039】
コミュニケーション411において、テスト呼び出しは解放される。コミュニケーション412aにおいて、MSC108は、CALEA傍受を経由してE911テスト・サーバ114にLAESP解放メッセージを送信する。これにより、E911サーバ116は、どのようなリソースが使用されていたと仮定しても、その呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになる。コミュニケーション412bにおいて、MSC108は、MPC110に呼び出し終了レポート・メッセージを送信して、それにより、MPC110は、その呼び出し中に使用されるどのようなリソースも解放することができるようになる。コミュニケーション413において、MPC110は、呼び出し終了レポート・メッセージの受信に肯定応答する。
【0040】
図4Bを参照すると、ANSI−41ネットワーク(例えば、図1に示されるANSI−41ネットワーク)中の位置アップデート呼び出しフローは、そのテスト呼び出しが最初に行われた後に異なる位置に移動しているテスト・モバイル局102についての位置をアップデートするために、図4Aに示されるような様々な構成要素の間のコミュニケーション・シーケンスを含むことができる。
【0041】
コミュニケーション421において、緊急事態サービス呼び出しが以前に確立されている(例えば、呼び出しセットアップ信号が、図4Aの初期位置呼び出しフローについて完了されている)ものと仮定する。コミュニケーション422において、テスト・モバイル局102のオペレータが、(例えば、そのテスト・モバイル局のキーパッドを使用してコードの形でタイプ入力することにより)新しいE911位置を要求する。コミュニケーション423において、MSC108は、そのコード入力を受信し、それに応答してダイヤルされたディジット抽出メッセージをE911テスト・サーバ114に対して送信する。
【0042】
コミュニケーション424において、E911テスト・サーバ114は、(例えば、テスト呼び出しについてのケースID/呼び出しID(caseID/CallID)を適切なMDNにマッピングし、そのディジットを適切な位置要求タイプにマッピングすることにより)ESPOREQを生成し、それをMPC110に対して送信する。コミュニケーション425において、MPC110は、ESPOSREQを受信し、このESPOSREQはMPC110を起動して、システム間ポジション要求(ISPOSREQ)を生成する。次いで、MPC110はISPOSREQをMSC108へと送信する。
【0043】
コミュニケーション426において、MSC108は、ISPOSREQ応答メッセージを経由してその要求された情報(例えば、TDMAモバイル情報、モバイル機能、サービスしているセル)を返信する。コミュニケーション427において、ISPOSREQの結果を受信するとすぐに、MPC110は、(例えば、ESPOSREQおよびISPOSREQに基づいて)GPOSREQを構築して、位置推定を要求しているPDE112に対して送信する。コミュニケーション428において、PDE112は、そのGPOSREQを受信し、(位置決め技術に依存する可能性のある)位置推定プロセス/プロシージャを開始する。
【0044】
コミュニケーション429において、その位置推定プロセス/プロシージャの結果に基づいて、PDE112は、許容可能な位置推定値を計算する(あるいはタイマが、期限切れになる)。次いで、PDE112は、(例えば、緯度情報および経度情報の形式で)GPOSREQ応答を経由してテスト・モバイル局102についてのアップデートされた位置情報をMPC110に対して戻すことができる。
【0045】
コミュニケーション430において、MPC110は、ESPOREQ応答の形でその位置情報をE911テスト・サーバに戻す。コミュニケーション431において、E911テスト・サーバ114は、(例えば、レポート・ファイル中に)受信された位置情報をログ記録する。E911テスト・サーバ114はまた、(オプションとして)それらの結果をSMSとしてそのモバイルに送信し、またはそれらの結果を指定された電子メール・アカウントに対して電子メールで送り、あるいはその両方を行うこともできる。
【0046】
コミュニケーション432において、テスト呼び出しは解放される。コミュニケーション433aにおいて、MSC108は、CALEA傍受を経由してE911テスト・サーバ114にLAESP解放メッセージを送信する。これにより、E911テスト・サーバ114は、そのテスト呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになり得る。コミュニケーション433aと同時に行われることもあるコミュニケーション433bにおいて、MSC108は、MPC110に呼び出し終了レポート(例えば、CALLTERMRPT)を送信して、それにより、MPC110が、その呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになり得る。コミュニケーション434において、そのMPCは、呼び出し終了レポートに応答を用いて肯定応答する。
【0047】
図5A〜5Dを参照すると、テスト・スキームは、(図2A〜2Dに対して以前に示されたように)GSM E5ネットワーク・アーキテクチャの形で実装することができる。そのGSMアーキテクチャは、テスト・モバイル局202、基地局制御装置208、PDE220、MSC212、E911テスト・サーバ214、MPC216、およびVRU204を含めて、いくつかの構成要素を含むことができる。
【0048】
図5Aは、GSM E5環境の場合における初期位置呼び出しフローの一実施例を示している。コミュニケーション501において、テスト・モバイル局202は、緊急事態サービス呼び出しを開始する。図に示されるように、緊急事態サービス呼び出しは、番号「911」をダイヤルすることにより行うことができる。代わりに、緊急事態サービス呼び出しは、テスト呼び出し宛先についての番号(例えば、「311」)をダイヤルすることにより行うこともできる。コミュニケーション502aにおいて、MSC212は、そのテスト呼び出しをテスト緊急事態サービス呼び出しとして識別し、サービスしているセル情報(例えば、ESRD)と、統合サービス・デジタル・ネットワーク・ユーザ部分(ISUP)初期アドレス・メッセージ(例えば、IAM)中の発呼パーティ番号(例えば、MDN)と共に、MPC216に呼び出しを転送する。
【0049】
コミュニケーション502bにおいて、MSC212は、電子監視を必要としているもの(すなわち、CALEA傍受についてMSC上で用意されたテスト・モバイル)としてその呼び出しを識別し、その発呼パーティについてのサービスしているセル情報(緊急事態サービス経路指定ディジット)とモバイル・ディレクトリ番号(MDN)と共にその呼び出しをMPC216に転送する。例示の実施例においては、呼び出し転送は、まるでE911テスト・サーバ214が法令執行収集機能(CF)であるかのように、CALEA DFを経由してE911テスト・サーバ214に送信されたJ−STD−025LAESP開始メッセージを使用して実装される。
【0050】
コミュニケーション503aにおいて、MPC216は、IAMメッセージからMDNを解析し、MDNに基づいてその呼び出しをテスト呼び出しとして識別する。次いで、MPC216は、一時的なテストESRKを経路指定ディジットとしてMSC212に割り当てる。IAMは、(例えば、その被呼パーティおよび発呼パーティをテスト−ESRKに等しく設定して)ISUPループ・アラウンド上でMSC212に戻される。コミュニケーション503bにおいて、サービスしているセル・セクタがE911用に構成されていることを決定するとすぐに、MPC216は、E5−インターフェース(例えば、J−STD−036B)上において、そのテスト呼び出しについての位置推定を要求しているPDE220に対してGPOSREQメッセージを送信する。コミュニケーション504において、そのGPOSREQメッセージによって起動されたPDE220は、プロセスおよびプロシージャを開始して、位置推定を生成する。
【0051】
コミュニケーション505において、LAESP開始メッセージによって起動されたE911テスト・サーバ214は、ESPOSREQをMPC216に送信し、このESPOSREQは、(LAESP開始メッセージ中において受信されるような)テスト・モバイル局202のMDNを含んでいてもよい。コミュニケーション506において、MSC212は、テストESRKに基づいて、そのテスト宛先(例えば、PSAP以外の宛先)にその呼び出しを転送する。
【0052】
コミュニケーション507において、呼び出しセットアップ信号が完了される。コミュニケーション508において、PDE220は、許容可能な位置推定値を計算し、あるいはタイマが、期限切れになる。コミュニケーション509において、PDE220は、(例えば、緯度および経度の形式で)GPOSREQ応答を経由してテスト・モバイル局202の位置をMPC216に対して戻す。コミュニケーション510において、MPC216は、ESPOSREQ応答の形でその位置情報をE911テスト・サーバに対して戻す。
【0053】
コミュニケーション511において、E911テスト・サーバ214は、レポート・ファイル中に受信された位置情報をログ記録する。E911テスト・サーバ214は、(オプションとして)その受信された位置情報をSMSメッセージとしてそのモバイルに送信し、またはそれらの結果を指定された電子メール・アカウントに対して電子メールで送り、あるいはその両方を行うこともできる。コミュニケーション512において、テスト呼び出しは解放される。コミュニケーション513において、MSC212は、CALEA傍受を経由してE911テスト・サーバ214にLAESP解放メッセージを送信し、それにより、E911テスト・サーバ214は、その呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになる。
【0054】
図5Bを参照すると、GSMネットワーク(例えば、図2A中に示されるGSMネットワーク)中における位置アップデート呼び出しフローは、そのテスト呼び出しが最初に行われた後に異なる位置に移動しているテスト・モバイル局202についての位置をアップデートするために、図5Aに示されるような様々な構成要素の間のコミュニケーション・シーケンスを含むことができる。
【0055】
コミュニケーション521において、緊急事態サービス呼び出しが以前に確立されている(例えば、呼び出しセットアップ信号が、図4Aの初期位置呼び出しフローについて完了されている)ものと仮定する。コミュニケーション522において、テスト・モバイル局202のオペレータが、(例えば、そのテスト・モバイル局のキーパッドを使用してコードの形でタイプ入力することにより)新しいE911位置を要求する。コミュニケーション523において、MSC212は、そのコード入力を受信し、それに応答してダイヤルされたディジット抽出メッセージをE911テスト・サーバ214に対して送信する。
【0056】
コミュニケーション524において、E911テスト・サーバ214は、(例えば、テスト呼び出しについてのケースID/呼び出しIDを適切なMSISDNにマッピングし、そのディジットを適切な位置要求タイプにマッピングすることにより)ESPOSREQを生成し、それをMPC216に対して送信する。コミュニケーション525において、MPC216は、そのESPOSREQを受信し、そのESPOSREQはMPC216を起動して、GSPOSREQを生成する。次いで、MPC216はそのGPOSREQをPDE220へと送信する。
【0057】
コミュニケーション526において、PDE220は、許容可能な位置推定値を計算する(あるいはタイマが、期限切れになる)。コミュニケーション527において、PDE220は、GPOSREQ応答の形で、テスト・モバイル局202のアップデートされた位置についての(例えば、緯度および経度の形式における)位置情報をMPC216へと戻す。コミュニケーション528において、コミュニケーション430において、MPC216は、ESPOSREQ応答の形で位置情報をE911テスト・サーバへと戻す。コミュニケーション529において、E911テスト・サーバ214は、(例えば、レポート・ファイル中に)受信された位置情報をログ記録する。E911テスト・サーバ214はまた、(オプションとして)それらの結果をSMSとしてそのモバイルに送信し、またはそれらの結果を指定された電子メール・アカウントに対して電子メールで送り、あるいはその両方を行うこともできる。
【0058】
コミュニケーション530において、テスト呼び出しは解放される。コミュニケーション531において、MSC212は、CALEA傍受を経由してE911テスト・サーバ214にLAESP解放メッセージを送信する。これにより、E911テスト・サーバ214は、そのテスト呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになり得る。
【0059】
図5Cは、GSM E5ネットワーク・アーキテクチャの第2のバージョンにおける初期位置呼び出しフローの一実施例を示している。コミュニケーション541において、テスト・モバイル局202は、緊急事態サービス・テスト呼び出しを開始する。コミュニケーション542aにおいて、MSC212は、その呼び出しを緊急事態サービス呼び出しとして識別し、サービスしているセル情報(ESRD)と、ISUP初期アドレス・メッセージ(IAM)中の発呼パーティ番号(MDN)と共に、MPC216に対して呼び出しを転送する。コミュニケーション542bにおいて、MSC212は、電子監視を必要としているもの(すなわち、CALEA傍受についてMSC上で用意されたテスト・モバイル)としてそのテスト呼び出しを識別し、まるでE911テスト・サーバ214が法令執行収集機能(CF)であるかのように、CALEA DFを経由してJ−STD−025LAESP開始メッセージをE911テスト・サーバ214に対して送信する。コミュニケーション543において、MPC216は、IAMメッセージからMDNを解析し、MDNに基づいてその呼び出しをテスト呼び出しとして識別する。MPC216は、一時的なテストESRKを経路指定ディジットとしてMSCに割り当てる。IAMは、被呼パーティおよび発呼パーティ=テスト(test)−ESRKと共に、ISUPループ・アラウンド上でMSC212に対して戻される。一部の実施形態においては、MPC216は、呼び出し情報を必要としないので、ISUPループ・アラウンド・トランクを経由してMPC216に経路指定されなくてもよい。経路はまた、ダイヤルされたディジット・ストリング(例えば、「119」)またはIMSI特有のスイッチ変換に基づいてMSCによって決定することもできる。
【0060】
コミュニケーション544において、LAESP開始メッセージ中の位置データを経由してサービスしているセル・セクタを決定するとすぐに、E911テスト・サーバ214は、E5−インターフェース(J−STD−036B)上でGPOSREQメッセージをPDE220に対して送信する。送信されたメッセージは、そのテスト呼び出しについての位置推定を要求することができる。GPOSREQメッセージによって起動されたコミュニケーション545において、PDE220は、プロセスおよびプロシージャを開始して、位置推定を生成する。コミュニケーション546において、MSC212は、テストESRK(またはダイヤルされたディジット、IMSIなど)に基づいて、テスト宛先(すなわち、PSAPではない)に対してその呼び出しを転送する。
【0061】
コミュニケーション547において、呼び出しセットアップ信号が完了される。コミュニケーション548において、PDE220は、許容可能な位置推定値を計算する(あるいはタイマが、期限切れになる)。コミュニケーション549において、PDE220は、GPOSREQ応答の形で、緯度および経度の形式におけるテスト・モバイル局202の位置をE911テスト・サーバ214へと戻す。次いでコミュニケーション550において、E911テスト・サーバ214は、レポート・ファイル中にそのデータをログ記録する。E911テスト・サーバ214はまた、(オプションとして)それらの結果をSMSとしてそのモバイルに送信し、またはそれらの結果を指定された電子メール・アカウントに対して電子メールで送り、あるいはその両方を行うこともできる。コミュニケーション551において、テスト呼び出しは解放される。コミュニケーション552において、MSC212は、CALEA傍受を経由してLAESP解放メッセージをE911テスト・サーバ214に送信する。これにより、E911テスト・サーバ214は、そのテスト呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになり得る。
【0062】
図5Dは、GSM E5ネットワーク・アーキテクチャの第2のバージョンにおける位置アップデート呼び出しフローの一実施例を示している。コミュニケーション561において、緊急事態サービス呼び出しが以前に確立されている(例えば、呼び出しセットアップ信号が、図5Bの初期位置呼び出しフローについて完了されている)ものと仮定する。コミュニケーション562において、テスト・モバイル局202のオペレータが、(例えば、そのテスト・モバイル局のキーパッドを使用してコードの形でタイプ入力することにより)新しいE911位置を要求する。コミュニケーション563において、MSC212は、そのコード入力を受信し、それに応答してダイヤルされたディジット抽出メッセージをE911テスト・サーバ214に対して送信する。
【0063】
コミュニケーション564において、E911テスト・サーバ214は、(例えば、テスト呼び出しについてのケースID/呼び出しIDを適切なMSISDNにマッピングし、そのディジットを適切な位置要求タイプにマッピングすることにより)GPOSREQを生成し、それをPDE220に対して送信する。コミュニケーション565において、PDE220は、許容可能な位置推定値を計算する(あるいはタイマが、期限切れになる)。コミュニケーション566において、PDE220は、GPOSREQ応答の形で、テスト・モバイル202のアップデートされた位置についての(例えば、緯度および経度の形式における)位置情報をE911テスト・サーバ214へと戻す。コミュニケーション567において、E911テスト・サーバ214は、(例えば、レポート・ファイル中に)受信された位置情報をログ記録する。
【0064】
コミュニケーション568において、E911サーバは、(オプションとして)それらの結果をSMSとしてそのモバイルに送信し、またはそれらの結果を指定された電子メール・アカウントに対して電子メールで送り、あるいはその両方を行うこともできる。コミュニケーション569において、テスト呼び出しは解放される。コミュニケーション570において、MSC212は、CALEA傍受を経由してE911テスト・サーバ214にLAESP解放メッセージを送信する。これにより、E911テスト・サーバ214は、そのテスト呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになり得る。
【0065】
図6A〜6Dは、GSMネットワーク・アーキテクチャ、およびより詳細にはLg−インターフェースを有するGSMネットワーク・アーキテクチャ中に組み込むテスト・スキームの代替的な実装形態を示す代表的な流れ図である。このネットワーク・アーキテクチャは、ISUPループ・アラウンドの発生を伴って、または伴わずに実装することができ、テスト・モバイル局202、SMLC(serving mobile location centerサービスするモバイル位置センタ)228、BSC208、MSC212、E911テスト・サーバ214、GMLC226、およびVRU204を含めて、様々なネットワーク構成要素の間のコミュニケーション・シーケンスを含むことができる。
【0066】
図6Aは、GSM Lg−インターフェース・ネットワーク・アーキテクチャ中の初期位置呼び出しフローの一実施例を示している。コミュニケーション601において、テスト・モバイル局202は、緊急事態サービス呼び出しを開始する。コミュニケーション602aにおいて、既存のE911機能を使用して、MSC212は、ESRKを要求するためにモバイル呼び出しの起源となる、テストMSISDNおよびサービスを行うセル・セクタ(すなわち、CGIまたはESRD)を用いて、GMLC226に対してSLR(subscriber location report加入者位置レポート)メッセージを起動する。コミュニケーション602bにおいて、MSC212は、電子監視を必要とするもの(すなわち、CALEA傍受のためにMSC上に用意されたテスト・モバイル)としてそのテスト呼び出しを識別し、まるでサーバが法令執行収集機能(CF)であるかのように、CALEA配信機能(DF)からE911テスト・サーバ214へとJ−STD−025LAESP開始メッセージを送信する。コミュニケーション603aにおいて、GMLC226は、SLRメッセージからMSISDNを解析し、(例えば、MSISDNに基づいて)テスト呼び出しとしてその呼び出しを識別する。GMLC226は、一時的テストESRKを経路指定ディジットとしてMSCに割り当てる。ESRKは、応答メッセージ中でMSCに戻される。コミュニケーション603bにおいて、LAESP開始メッセージによってトリガされて、E911テスト・サーバ214は、LAESP開始メッセージ中で受信されるように、テスト・モバイル局202のMDNを含むGMLC226に対してESPOSREQを送信する。コミュニケーション603cにおいて、GMLC226は、そのESPOSREQを受信し、そのESPOSREQは、MSC212に送信されるPSL(provide subscriber location加入者位置供給)要求の生成をトリガする。
【0067】
コミュニケーション604aにおいて、MSC212は、テストESRKに基づいてテスト宛先(例えば、PSAP以外の宛先)に対してそのテスト呼び出しを転送する。コミュニケーション604bにおいて、MSC212は、そのPSL中に含まれるデータを変換して、PLR(provide location request位置供給要求)メッセージを生成し、それをSMLC228へと送信する。
【0068】
コミュニケーション605aにおいて、呼び出しセットアップ信号が完了される。コミュニケーション605bにおいて、SMLC228は、適用可能な位置決め方法/プロシージャを使用して、許容可能な位置推定値を計算/取得する(あるいはタイマが、期限切れになる)。次いでコミュニケーション606において、SMLC228は、緯度および経度の形式でテスト・モバイル局202の位置をPLR応答の形でMSC212に対して戻す。次いでコミュニケーション607において、MSC212は、(例えば、緯度および経度の形式で)テスト・モバイル局202の位置推定値を(PSLを経由して)GMLC226に対して戻す。
【0069】
コミュニケーション608において、GMLC226は、ESPOSREQ応答の形でE911テスト・サーバ214に対してその位置情報を戻す。次いでコミュニケーション609において、E911サーバは、レポート・ファイル中にそのデータをログ記録する。E911サーバは、(オプションとして)それらの結果をSMSとしてそのモバイルに送信し、またはそれらの結果を指定された電子メール・アカウントに対して電子メールで送り、あるいはその両方を行うこともできる。コミュニケーション610において、テスト呼び出しは解放される。
【0070】
コミュニケーション611aにおいて、LAESP解放メッセージは、CALEA傍受を経由してMSCによってE911サーバに対して送信されて、それによってE911サーバが、(もしあれば)呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになる。コミュニケーション611bにおいて、MSC212は、SLR(解放)メッセージをGMLC226に対して送信する(例えば、それによって、GMLC226は、その呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになる)。コミュニケーション612において、GMLC226は、SLRメッセージの受信に肯定応答する。
【0071】
図6Bは、GSM Lg−インターフェース・ネットワーク・アーキテクチャにおける位置アップデート呼び出しフローの一実施例を示している。コミュニケーション621において、緊急事態サービス呼び出しが以前に確立されている(例えば、呼び出しセットアップ信号が、図6Aの初期位置呼び出しフローについて完了されている)ことが仮定される。コミュニケーション622において、テスト・モバイル局202のオペレータが、(例えば、そのテスト・モバイル局のキーパッドを使用してコードの形でタイプ入力することにより)新しいE911位置を要求する。コミュニケーション623において、MSC212は、そのコード入力を受信し、それに応答してダイヤルされたディジット抽出メッセージをE911テスト・サーバ214に対して送信する。
【0072】
コミュニケーション624において、E911テスト・サーバ214は、(例えば、テスト呼び出しについてのケースID/呼び出しIDを適切なMSISDNにマッピングし、そのディジットを適切な位置要求タイプにマッピングすることにより)ESPOSREQを生成し、それをGMLC226に対して送信する。コミュニケーション625において、GMLC226は、GMLC226がMSC212に送信するPSLメッセージの生成をトリガするESPOSREQを受信する。コミュニケーション626において、MSC212は、そのPSLメッセージ中に含まれるデータを変換して、PLRメッセージを生成し、それをSMLC228に対して送信する。
【0073】
コミュニケーション627において、SMLC228は、適用可能な位置決め方法/プロシージャを使用して、許容可能な位置推定値を計算/取得する(あるいはタイマが、期限切れになる)。コミュニケーション628において、SMLC228は、テスト・モバイル202のアップデートされた位置についての(例えば、緯度および経度の形式における)位置情報をPLR応答の形でMSC212に対して戻す。コミュニケーション629において、MSC212は、緯度および経度の形式でテスト・モバイル局202の位置推定値をPSL応答の形でGMLC226に対して戻す。
【0074】
コミュニケーション630において、GMLC226は、ESPOSREQ応答の形でE911テスト・サーバ214へと位置情報を戻す。次いでコミュニケーション631において、E911テスト・サーバ214は、レポート・ファイル中にそのデータをログ記録する。E911テスト・サーバ214はまた、(オプションとして)それらの結果をSMSとしてそのモバイルに送信し、またはそれらの結果を指定された電子メール・アカウントに対して電子メールで送り、あるいはその両方を行うこともできる。コミュニケーション632において、テスト呼び出しは解放される。コミュニケーション633において、MSC212は、CALEA傍受を経由してE911テスト・サーバ214にLAESP解放メッセージを送信する。これにより、E911テスト・サーバ214は、そのテスト呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになり得る。
【0075】
コミュニケーション634において、MSC212は、SLR(解放)メッセージをGMLC226に対して送信して、それにより、GMLC226はそのテスト呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになる。コミュニケーション635において、GMLC226は、そのSLRメッセージの受信に肯定応答する。
【0076】
図6Cは、ISUPループ・アラウンドを有するGSM Lg−インターフェース・ネットワーク・アーキテクチャ中における初期位置呼び出しフローの一実施例を示している。コミュニケーション641において、テスト・モバイル局202は、緊急事態サービス呼び出しを開始する。コミュニケーション642aにおいて、MSC212は、緊急事態サービス呼び出しとしてその呼び出しを識別し、ISUP初期アドレス・メッセージ(IAM)中のサービスするセル情報(例えば、ESRD)および発呼パーティ番号(例えば、MSISDN)と共にGMLC226に対して呼び出しを転送する。コミュニケーション642bにおいて、MSC212内のE911機能を使用して、MSC212は、BSC208を経由してPLRメッセージをSMLC228へと送信する。コミュニケーション642cにおいて、MSC212は、電子監視を必要とする呼び出しとして(例えば、CALEA傍受のためのMSC212上に用意されたテスト・モバイルとして)テスト呼び出しを識別し、例えばまるでE911テスト・サーバ214が法令執行収集機能であるかのようにそのCALEA配信機能からE911テスト・サーバ214へとJ−STD−025LAESP開始メッセージを送信する。
【0077】
コミュニケーション643aにおいて、GMLC226は、(IAMメッセージ中の情報に基づいて)テスト・モバイル局のMDNを解析し、(例えば、MDNまたは呼び出された番号に基づいて)テスト呼び出しとしてその呼び出しを識別する。このポイントにおいて、GMLC226は、一時的テストESRKを経路指定ディジットとしてMSC212に割り当てることができる。GMLC226は、ISUPループ・アラウンド上で(例えば、被呼パーティと発呼パーティをテストESRKに等しく設定して)IAMをMSC212に対して戻すことができる。コミュニケーション643bにおいてMSC212によって開始されたPLRを受信するとすぐに、SMLC228は、適用可能な位置推定のプロセスおよびプロシージャを開始する。コミュニケーション643cにおいて、LAESP開始メッセージによってトリガされて、E911テスト・サーバ214は、GMLC226に対してESPOSREQを送信する。そのESPOSREQは、(例えば、LAESP開始メッセージ中において受信されるように)テスト・モバイル局202のMDNを含んでいてもよい。
【0078】
コミュニケーション644において、MSC212は、テストESRKに基づいてテスト宛先(例えば、PSAP以外の位置)に対してそのテスト呼び出しを転送する。コミュニケーション645において、呼び出しセットアップ信号が完了される。コミュニケーション646において、SMLC228は、適用可能なプロセス/プロシージャを使用して、許容可能な位置推定値を計算/取得する(あるいはタイマが、期限切れになる)。コミュニケーション647において、SMLC228は、BSC208を経由してPLR応答の形で位置推定値をMSC212へと返信する。コミュニケーション648において、MSC212は、SLRメッセージ中において(例えば、緯度情報および経度情報の形式で)テスト・モバイルの位置推定値をGMLC226に対して戻す。
【0079】
コミュニケーション649aにおいて、GMLC226は、SLR応答を用いてSLRの受信に肯定応答する。コミュニケーション649bにおいて、GMLC226は、ESPOSREQ応答の形でその位置情報をE911サーバに対して戻す。コミュニケーション650において、E911テスト・サーバ214は、レポート・ファイル中にそのデータをログ記録することができる。E911テスト・サーバは、テスト・モバイル局202に対して(例えば、SMSメッセージとして)それらの結果を送信することができ、または指定された電子メール・アカウントに対してそれらの結果を電子メールで送ることができ、あるいはその両方を行うこともできる。
【0080】
コミュニケーション651において、テスト呼び出しは解放される。コミュニケーション652aにおいて、MSC212は、CALEA傍受を経由してE911テスト・サーバにLAESP解放メッセージを送信することができる(例えばこれにより、E911サーバは、その呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになり得る)。コミュニケーション652bにおいて、MSC212は、SLR(解放)メッセージをGMLC226に対して送信して、それによりGMLC226はそのテスト呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになる。コミュニケーション653において、GMLC226は、そのSLRメッセージの受信に肯定応答する。
【0081】
図6Dは、ISUPループ・アラウンドを有するGSM Lg−インターフェース・ネットワーク・アーキテクチャ中における位置アップデート呼び出しフローの一実施例を示している。コミュニケーション661において、緊急事態サービス呼び出しが、以前に確立されている(例えば、呼び出しセットアップ信号が、図6Cの初期位置呼び出しフローについて完了されている)ことが仮定される。コミュニケーション662において、テスト・モバイル局202のオペレータが、(例えば、そのテスト・モバイル局のキーパッドを使用してコードの形でタイプ入力することにより)新しいE911位置を要求する。コミュニケーション663において、MSC212は、そのコード入力を受信し、それに応答してダイヤルされたディジット抽出メッセージをE911テスト・サーバ214に対して送信する。コミュニケーション664において、E911テスト・サーバ214は、(例えば、ケースID/呼び出しIDを適切なMSISDNにマッピングし、そのダイヤルされたディジット抽出中の情報を適切な位置要求タイプにマッピングすることにより)ESPOSREQを生成し、それをGMLC226に対して送信する。
【0082】
コミュニケーション665において、GMLC226は、そのMSCに送信される加入者位置供給(PSL)の生成をトリガするESPOSREQを受信する。コミュニケーション666において、MSC212は、PSL中に含まれるデータを変換して、PLRメッセージを生成し、それをSMLC228に対して送信する。コミュニケーション667において、SMLC228は、適用可能な位置決め方法/プロシージャを使用して、許容可能な位置推定値を計算/取得する(あるいはタイマが、期限切れになる)。コミュニケーション668において、SMLC228は、(例えば、緯度および経度の形式における)テスト・モバイル局202についての位置情報をPLR応答の形でMSC212に対して戻す。
【0083】
コミュニケーション669において、MSC212は、PSL応答メッセージ中において、GMLC226に対してその位置情報を戻す。コミュニケーション670において、GMLC226は、ESPOSREQ応答の形でE911テスト・サーバ214に対して位置情報を戻す。次いでE911テスト・サーバは、レポート・ファイル中に位置情報をログ記録することができる。E911サーバはまた、その位置情報をSMSメッセージとしてそのモバイルに送信し、またはそれらの結果を指定された電子メール・アカウントに対して電子メールで送り、あるいはその両方を行うこともできる。コミュニケーション671において、テスト呼び出しは解放される。コミュニケーション672において、MSC212は、CALEA傍受を経由してE911テスト・サーバ214にLAESP解放メッセージを送信する(例えばこれにより、E911テスト・サーバ214は、その呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになる)。コミュニケーション673において、MSC212は、SLR(解放)メッセージをGMLC226に対して送信して、それによりGMLC226はその呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになる。コミュニケーション674において、GMLC226は、そのSLRメッセージの受信に肯定応答する。
【0084】
図7A〜7Dは、UMTSネットワーク・アーキテクチャにおけるテスト・スキームの代替実装形態を示す代表的な流れ図である。このネットワーク・アーキテクチャは、ISUPループ・アラウンドの発生を伴って、または伴わずに実装することができ、テスト・ユーザ・エンドポイント302、RNC308、MSC310、E911テスト・サーバ312、GMLC314、およびVRU304を含めて、様々なネットワーク構成要素の間のコミュニケーション・シーケンスを含んでいてもよい。
【0085】
図7Aは、UMTSネットワーク・アーキテクチャにおける初期位置呼び出しフローの一実施例を示している。コミュニケーション701において、ユーザ・エンドポイント302は、緊急事態サービス呼び出しを開始する。注記:UMTS呼び出しセットアップについての適切な信号メッセージ・フローは、示されていないが、図面中においては明確さを維持するためにCMサービス要求に要約されている。コミュニケーション702aにおいて、MSC310内のE911機能を使用して、MSC310は、SLRメッセージをGMLC314へと送信して、ESRKを要求する。そのSLRメッセージは、モバイル呼び出しの起源となるサービスするセル/セクタに関連したテストMSISDNおよび情報(例えば、CGIまたはESRD)を含んでいてもよい。コミュニケーション702bにおいて、MSC310は、電子監視を必要とするコミュニケーションとして(例えば、CALEA傍受のためにMSC310上に用意されたテスト・モバイルとして)そのテスト呼び出しを識別し、例えばまるでE911テスト・サーバ312が法令執行収集機能(CF)であるかのように、CALEA配信機能からE911テスト・サーバ312へとJ−STD−025LAESP開始メッセージを送信する。
【0086】
コミュニケーション703aにおいて、GMLC314は、SLRメッセージからMSISDNを解析し、(例えば、MSISDNに基づいて)テスト呼び出しとしてその呼び出しを識別する。その結果、GMLC314は、一時的テストESRKを経路指定ディジットとしてMSC310に割り当てることができる。SLR応答メッセージにより、ESRKは、MSC310に戻されることが可能になる。コミュニケーション703bにおいて、LAESP開始メッセージによってトリガされて、E911テスト・サーバ312は、(LAESP開始メッセージ中で受信されるように、ユーザ・エンドポイント302のMDNを含むことができる)ESPOSREQをGMLC314に対して送信する。コミュニケーション703cにおいて、GMLC314は、そのESPOSREQを受信し、そのESPOSREQは、GMLC314が、MSC310に対して送信するPSLメッセージの生成をトリガする。
【0087】
コミュニケーション704aにおいて、MSC310は、テストESRKに基づいてテスト宛先(例えば、PSAP以外の宛先)に対してその呼び出しを転送する。コミュニケーション704bにおいて、MSC310は、そのPSL中に含まれるデータを変換して、LRCメッセージを生成し、それをRNC308へと送信する。コミュニケーション705aにおいて、呼び出しセットアップ信号が完了される。コミュニケーション705bにおいて、RNC308は、適用可能な位置決め方法/プロシージャを使用して、許容可能な位置推定値を計算/取得する(あるいはタイマが、期限切れになる)。コミュニケーション706において、RNC308は、(例えば、緯度および経度の形式で)ユーザ・エンドポイント302の位置を位置レポート・メッセージ中においてMSC310に対して戻す。コミュニケーション707において、MSC310は、緯度および経度の形式でユーザ・エンドポイント302の位置推定値をPSL応答メッセージ中においてGMLC314に対して戻す。
【0088】
コミュニケーション708において、GMLC314は、ESPOSREQ応答の形でE911テスト・サーバ312に対してその位置情報を戻す。コミュニケーション709において、E911テスト・サーバ312は、レポート・ファイル中にそのデータをログ記録する。E911テスト・サーバ312は、(オプションとして)例えばSMSまたは電子メール・メッセージを経由して、指定された受信者に対してそれらの結果を送信することもできる。コミュニケーション710において、テスト呼び出しは解放される。コミュニケーション711aにおいて、MSC310は、CALEA傍受を経由してE911テスト・サーバに対してLAESP解放メッセージを送信して、それにより、E911テスト・サーバが、その呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになる。コミュニケーション711bにおいて、MSC310は、SLR(解放)メッセージをGMLC314に対して送信して、それにより、GMLC314は、そのテスト・呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになる。コミュニケーション712において、GMLC314は、SLRメッセージの受信に肯定応答する。
【0089】
図7Bは、UMTSネットワーク・アーキテクチャにおける位置アップデート呼び出しフローの一実施例を示している。コミュニケーション721において、緊急事態サービス呼び出しが以前に確立されている(例えば、呼び出しセットアップ信号が、図7Aの初期位置呼び出しフローについて完了されている)ことが仮定される。コミュニケーション722において、テスト・ユーザ・エンドポイント302のオペレータが、(例えば、そのテスト・モバイル局のキーパッドを使用してコードの形でタイプ入力することにより)新しいE911位置を要求する。コミュニケーション723において、MSC310は、そのコード入力を受信し、それに応答してダイヤルされたディジット抽出メッセージをE911テスト・サーバ312に対して送信する。
【0090】
コミュニケーション724において、E911テスト・サーバ312は、(例えば、テスト呼び出しについてのケースID/呼び出しIDを適切なMSISDNにマッピングし、そのディジットを適切な位置要求タイプにマッピングすることにより)ESPOSREQを生成し、それをGMLC314に対して送信する。コミュニケーション725において、GMLC314は、GMLC314がMSC310に送信するPSLメッセージの生成をトリガするESPOSREQを受信する。コミュニケーション726において、MSC310は、そのPSL中に含まれるデータを変換して、LRCメッセージを生成し、それをRNC308に対して送信する。
【0091】
コミュニケーション727において、RNC308は、適用可能な位置決め方法/プロシージャを使用して、許容可能な位置推定値を計算/取得する(あるいはタイマが、期限切れになる)。コミュニケーション728において、RNC308は、LR(LocationReport位置レポート)メッセージ中において(例えば、緯度および経度の形式における)テスト・ユーザ・エンドポイント302の位置をMSC310に対して戻す。
【0092】
コミュニケーション729において、MSC310は、PSL応答メッセージ中においてテスト・ユーザ・エンドポイント302の位置推定値をGMLC314に対して戻す。コミュニケーション730において、GMLC314は、ESPOSREQ応答の形でE911サーバに対して位置情報を戻す。コミュニケーション731において、E911テスト・サーバ312は、(例えば、レポート・ファイル中に)そのデータをログ記録する。E911サーバはまた、(オプションとして)(例えば、テスト・ユーザ・エンドポイント302に対するSMS、および/または指定された電子メール・アカウントに対する電子メールとして)指定されたソースに対してそれらの結果を送信することもできる。
【0093】
コミュニケーション732において、テスト呼び出しは解放される。コミュニケーション733において、MSC310は、CALEA傍受を経由してE911テスト・サーバ312に対してLAESP解放メッセージを送信して、それにより、E911テスト・サーバ312は、(もしあれば)その呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになる。コミュニケーション734において、MSC310は、SLR(解放)メッセージをGMLC314に対して送信して、それにより、GMLC314はその呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになる。コミュニケーション735において、GMLC314は、そのSLRメッセージの受信に肯定応答する。
【0094】
図7Cは、ISUPループ・アラウンドを有するUMTSネットワーク・アーキテクチャ中における初期位置呼び出しフローの一実施例を示している。コミュニケーション741において、テスト・ユーザ・エンドポイント302は、緊急事態サービス呼び出しを開始する。コミュニケーション742aにおいて、MSC310は、緊急事態サービス呼び出しとしてその呼び出しを識別し、ISUP初期アドレス・メッセージ(IAM)中のサービスするセル情報(ESRD)および発呼パーティ番号(MSISDN)と共にGMLC314に対して呼び出しを転送する。コミュニケーション742bにおいて、MSC310内のE911機能を使用して、MSC310は、RNC308に対してLRCメッセージを起動する。コミュニケーション742cにおいて、MSC310は、電子監視を必要とするものとして(例えば、CALEA傍受のためのMSC310上に用意されたテスト・モバイルとして)呼び出しを識別し、例えばまるでE911テスト・サーバ312が法令執行収集機能であるかのようにそのCALEA配信機能からE911テスト・サーバ312へとJ−STD−025LAESP開始メッセージを送信する。
【0095】
コミュニケーション743aにおいて、GMLC314は、(例えば、IAMメッセージから)MDNを解析し、(例えば、MDNまたは呼び出された番号に基づいて)テスト呼び出しとしてその呼び出しを識別する。次いでGMLC314は、一時的テストESRKを経路指定ディジットとしてMSC310に割り当てる。次いでGMLC314は、ISUPループ・アラウンド上で(例えば、被呼パーティと発呼パーティをテストESRKに等しく設定して)IAMをMSC310に対して戻す。コミュニケーション743bにおいて、MSC310によって開始されたLRCを受信するとすぐに、RNC308は、適用可能な位置推定のプロセスおよびプロシージャを実行することを開始する。コミュニケーション743cにおいて、LAESP開始メッセージによってトリガされて、E911テスト・サーバ312は、GMLC314に対してESPOSREQメッセージを送信し、そのメッセージは、(例えば、LAESP開始メッセージ中において受信されるように)テスト・ユーザ・エンドポイント302のMDNを含んでいてもよい。
【0096】
コミュニケーション744において、MSC310は、テストESRKに基づいてテスト宛先(例えば、PSAP以外の宛先)に対してその呼び出しを転送する。コミュニケーション745において、呼び出しセットアップ信号が完了される。コミュニケーション746において、RNC308は、許容可能な位置推定値を計算/取得する(あるいはタイマが、期限切れになる)。コミュニケーション747において、RNC308は、LRメッセージ中において位置推定値をMSC310へと返信する。コミュニケーション748において、MSC310は、SLRメッセージ中において(例えば、緯度および経度の形式で)テスト・ユーザ・エンドポイント302の位置推定値をGMLC314に対して戻す。
【0097】
コミュニケーション749aにおいて、GMLC314は、SLR応答メッセージを用いてSLRメッセージの受信に肯定応答する。コミュニケーション749bにおいて、GMLC314は、(例えば、ESPOSREQ応答メッセージ中において)その位置情報をE911テスト・サーバ312に対して戻す。コミュニケーション750において、E911テスト・サーバ312は、レポート・ファイル中にその位置情報をログ記録する。E911テスト・サーバ312は、指定されたクライアント(例えば、SMSとしてのテスト・ユーザ・エンドポイント302および/または電子メールを経由しての指定された電子メール・アカウント)に対してその位置情報を送信することができる。コミュニケーション751において、テスト呼び出しは解放される。
【0098】
コミュニケーション752aにおいて、MSC310は、CALEA傍受を経由してE911テスト・サーバ312に対してLAESP解放メッセージを送信して、それにより、E911テスト・サーバ312は、その呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになる。コミュニケーション752bにおいて、MSC310は、SLR(解放)メッセージをGMLC314に対して送信して、それにより、GMLC314はそのテスト呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになる。コミュニケーション753において、GMLC314は、そのSLRメッセージの受信に肯定応答する。
【0099】
図7Dは、ISUPループ・アラウンドを有するUMTSネットワーク・アーキテクチャ中における位置アップデート呼び出しフローの一実施例を示している。
【0100】
コミュニケーション761において、緊急事態サービス呼び出しが、以前に確立されている(例えば、呼び出しセットアップ信号が、図7Aの初期位置呼び出しフローについて完了されている)ことが仮定される。コミュニケーション762において、テスト・ユーザ・エンドポイント302のオペレータが、(例えば、そのテスト・モバイル局のキーパッドを使用してコードの形でタイプ入力することにより)新しいE911位置を要求する。コミュニケーション763において、MSC310は、そのコード入力を受信し、それに応答してダイヤルされたディジット抽出メッセージをE911テスト・サーバ312に対して送信する。
【0101】
コミュニケーション764において、E911テスト・サーバ312は、(例えば、テスト呼び出しについてのケースID/呼び出しIDを適切なMSISDNにマッピングし、そのディジットを適切な位置要求タイプにマッピングすることにより)ESPOSREQを生成し、それをGMLC314に対して送信する。コミュニケーション765において、GMLC314は、ESPOSREQを受信し、そのESPOSREQは、GMLC314がMSC310対して送信するPSLメッセージの生成をトリガする。コミュニケーション766において、MSC310は、PSL中に含まれるデータを変換して、LRCメッセージを生成し、それをRNC308に対して送信する。
【0102】
コミュニケーション767において、RNC308は、適用可能な位置決め方法/プロシージャを使用して、許容可能な位置推定値を計算/取得する(あるいはタイマが、期限切れになる)。コミュニケーション768において、RNC308は、位置レポート(LR)メッセージ中において(例えば、緯度および経度の形式における)テスト・ユーザ・エンドポイント302についての位置をMSC310に対して戻す。コミュニケーション769において、MSC310は、PSL応答メッセージ中において、GMLC314に対してテスト・ユーザ・エンドポイント302の位置推定値を戻す。コミュニケーション770において、GMLC314は、ESPOSREQ応答の形でE911サーバに対して位置情報を戻す。コミュニケーション771において、E911テスト・サーバ312は、(例えば、レポート・ファイル中に)そのデータをログ記録する。E911サーバはまた、(オプションとして)(例えば、テスト・ユーザ・エンドポイント302に対するSMSおよび/または指定された電子メール・アカウントに対する電子メールとして)指定されたソースに対してそれらの結果を送信することもできる。
【0103】
コミュニケーション772において、テスト呼び出しは解放される。コミュニケーション773において、MSC310は、CALEA傍受を経由してE911テスト・サーバ312に対してLAESP解放メッセージを送信して、それにより、E911テスト・サーバ312は、(もしあれば)その呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになる。コミュニケーション774において、MSCは、SLR(解放)メッセージをGMLC314に対して送信して、それにより、GMLC314は、その呼び出しに関連するどのようなリソースも解放することができるようになる。コミュニケーション775において、GMLC314は、そのSLRメッセージの受信に肯定応答する。
【0104】
D.結論
文脈が明らかにそうでないことを必要としていない限り、本説明および本特許請求の範囲の全体を通して、単語「含む(comprise)」、「含んでいる(comprising)」などは、排他的意味または網羅的な意味ではなく包含的な意味において、すなわち「それだけには限定されないが、含んでいる(including,but not limited to)」の意味において解釈されるべきである。さらに、「本明細書中における(herein)」、「以上に(above)」、「以下に(below)」、および同様な趣旨の単語は、本出願中において使用されるときには、全体としての本出願を意味し、本出願のどのような個々の部分だけを意味しないものとする。本特許請求の範囲が、複数の項目のリストに関連して単語「または(or)」を使用するときには、その単語は、その単語の以降の解釈の、すなわちそのリスト中の諸項目のうちの任意の項目、そのリスト中の諸項目のうちのすべて、およびそのリスト中の諸項目のうちの任意の組合せのすべてをカバーする。
【0105】
本発明の諸実施形態の以上に詳述された説明は、網羅的であることも、または以上に開示される厳密な形態だけに本発明を限定することを意図したものではない。本発明の特定の実施形態、および本発明についての実施例は、例示する目的のために以上で説明されているが、当業者なら理解されるように様々な等価的な変更形態が本発明の範囲内において可能である。例えば、諸プロセスまたは諸ブロックが所与の順序で提示されているが、代替実施形態は、異なる順序で、諸ステップを有するルーチンを実施し、または諸ブロックを有するシステムを使用し、また一部の諸プロセスまたは諸ブロックは、削除され、移動され、追加され、分割され、組み合わされ、かつ/または修正されてもよい。これらの諸プロセスまたは諸ブロックのそれぞれは、様々な異なる方法で実装されてもよい。また、諸プロセスまたは諸ブロックは、時に直列に実施されるものとして示されるが、これらの諸プロセスまたは諸ブロックは、その代わりに並列に実施されてもよく、あるいは異なる時に実施されてもよい。文脈が許す場合には、単数または複数の数を使用した上記の詳細な説明中の単語はまた、それぞれ複数または単数の数を含んでいてもよい。
【0106】
本明細書中に示される本発明の教示は、他のシステム、すなわち必ずしも本明細書中で説明されているとは限らないシステムに適用されてもよい。以上に説明された様々な実施形態の要素および動作は、さらなる実施形態を実現するために組み合わされてもよい。
【0107】
添付の出願書類にリストアップされることもある任意のものを含めて、以上の特許、出願および他の参考文献のすべてが、参照により本明細書に組み込まれている。本発明の諸態様は、必要に応じて修正して、以上に説明された様々な参考文献のシステム、機能、および概念を使用して、本発明のさらに他の実施形態を実現することができる。
【0108】
これらおよび他の変更は、以上の詳細な説明を考慮して本発明に対して行われてもよい。以上の説明は、本発明のある種の実施形態を詳述し、考えられる最良の態様について説明しているが、上記がテキスト中においてどのように詳述されたとしても、本発明は、多数の方法で実行することができる。以上で指摘したように、本発明のある種の機能または態様を説明するときに使用される特定の専門用語は、その専門用語が、その専門用語が関連する本発明の任意の特定の特徴、機能、または態様だけに制約されるように本明細書中で再定義されていることを意味するようには解釈すべきではない。一般に、添付の特許請求の範囲中で使用される用語は、以上の詳細な説明部がそのような用語を明示的に定義していない限り、本明細書中に開示された特定の諸実施形態だけに本発明を限定するものと解釈されるべきではない。したがって、本発明の実際の範囲は、開示された諸実施形態だけでなく、本特許請求の範囲の下に本発明を実行または実装するすべての等価的な方法も包含している。
【0109】
本発明のある種の態様は、ある種の請求項の形式で添付されて提示されているが、本発明者等は、本発明の様々な態様を任意数の請求項形式において企図している。例えば、本発明のたった1つの態様だけがコンピュータ読取り可能媒体中において実施されるものとして挙げられているが、他の態様も同様にコンピュータ読取り可能媒体中に実施されてもよい。したがって、本発明者等は、本出願を提出した後に追加の請求項を追加して、本発明の他の態様についてのこのような追加の請求項形態を追求する権利を留保している。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】ANSI−41ネットワーク中においてE911テスト・スキームを実装するためのシステムの一実施例を示すブロック図である。
【図2A】移動体通信用グローバル・システム(GSM)環境の変形形態中においてE911テスト・スキームを実装するためのシステムの実施例を示すブロック図である。
【図2B】移動体通信用グローバル・システム(GSM)環境の変形形態中においてE911テスト・スキームを実装するためのシステムの実施例を示すブロック図である。
【図2C】移動体通信用グローバル・システム(GSM)環境の変形形態中においてE911テスト・スキームを実装するためのシステムの実施例を示すブロック図である。
【図2D】移動体通信用グローバル・システム(GSM)環境の変形形態中においてE911テスト・スキームを実装するためのシステムの実施例を示すブロック図である。
【図3A】ユニバーサル移動通信システム(UMTS)環境の変形形態中においてE911テスト・スキームを実装するためのシステムの実施例を示すブロック図である。
【図3B】ユニバーサル移動通信システム(UMTS)環境の変形形態中においてE911テスト・スキームを実装するためのシステムの実施例を示すブロック図である。
【図4A】図1のシステム(ANSI−41ネットワーク)の様々な構成要素の間の高レベルのトランザクション・フローを示す流れ図である。
【図4B】図1のシステム(ANSI−41ネットワーク)の様々な構成要素の間の高レベルのトランザクション・フローを示す流れ図である。
【図5A】図2Aのシステム(GSM E5ネットワーク)の様々な構成要素の間の高レベルのトランザクション・フローを示す流れ図である。
【図5B】図2Aのシステム(GSM E5ネットワーク)の様々な構成要素の間の高レベルのトランザクション・フローを示す流れ図である。
【図5C】図2Bのシステム(GSM E5ネットワーク)の様々な構成要素の間の高レベルのトランザクション・フローを示す流れ図である。
【図5D】図2Bのシステム(GSM E5ネットワーク)の様々な構成要素の間の高レベルのトランザクション・フローを示す流れ図である。
【図6A】図2Cのシステム(GSM Lg−インターフェース・ネットワーク)の様々な構成要素の間の高レベルのトランザクション・フローを示す流れ図である。
【図6B】図2Cのシステム(GSM Lg−インターフェース・ネットワーク)の様々な構成要素の間の高レベルのトランザクション・フローを示す流れ図である。
【図6C】図2Dのシステム(GSM Lg−インターフェース・ネットワーク)の様々な構成要素の間の高レベルのトランザクション・フローを示す流れ図である。
【図6D】図2Dのシステム(GSM Lg−インターフェース・ネットワーク)の様々な構成要素の間の高レベルのトランザクション・フローを示す流れ図である。
【図7A】図3Aおよび3BのUMTSシステムなどのUMTSシステム内の様々な構成要素の間の高レベルのトランザクション・フローを示す流れ図である。
【図7B】図3Aおよび3BのUMTSシステムなどのUMTSシステム内の様々な構成要素の間の高レベルのトランザクション・フローを示す流れ図である。
【図7C】図3Aおよび3BのUMTSシステムなどのUMTSシステム内の様々な構成要素の間の高レベルのトランザクション・フローを示す流れ図である。
【図7D】図3Aおよび3BのUMTSシステムなどのUMTSシステム内の様々な構成要素の間の高レベルのトランザクション・フローを示す流れ図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイル電話のユーザと通信する無線ネットワークをテストするためのシステムであって、
前記無線ネットワークに関連づけられ、データベースに結合され、
前記モバイル電話のうちの1つから呼び出しを受信し、
前記呼び出しが、緊急事態サービスのための呼び出しであることを決定し、
前記呼び出しが緊急事態サービスのためであることの決定に基づいて、前記1つのモバイル電話に関連する位置情報についての要求を送信し、
前記呼び出しが、電子監視を必要とすることを決定し、
前記呼び出しが電子監視を必要とすることの決定に基づいて法令で認可された電子監視プロトコル(LAESP)の下に少なくとも部分的にフォーマットされた盗聴メッセージを送信する
ように構成される、少なくとも1つのモバイル・スイッチング・センタと、
前記1つのモバイル電話に関連する位置情報についての前記要求を前記モバイル・スイッチング・センタから受信し、
前記1つのモバイル電話の地理的位置を決定する
ように構成される少なくとも1つの位置決定システムと、
前記モバイル・スイッチング・センタおよび前記位置決定システムと通信するように結合され、
前記少なくとも部分的にLAESPフォーマットされた盗聴メッセージを受信し、
位置要求メッセージを前記位置決定システムに対して送信し、
前記1つのモバイル電話の前記決定された地理的位置を受信し、
パブリック・セイフティ・アンサーリング・ポイント(PSAP)またはE911コール・センタの関与を必要とせずに、前記1つのモバイル電話の前記決定された地理的位置を含めてテスト・データをログ記録する
ように構成される少なくとも1つのテスト・サーバと
を備えるシステム。
【請求項2】
前記1つのモバイル電話が、それにテスト・モバイル・ディレクトリ番号(MDN)を関連づけており、前記テストMDNが、前記無線ネットワークの外側から呼び出しを受信することができないテストMDNの逐次的ブロックに関連づけられ、
前記モバイル・スイッチング・センタが、前記テストMDNから受信された呼び出しを連続的な範囲の緊急事態サービス経路指定キー(ESRK)番号に関連する番号に変換して位置情報についての前記要求を送信するように構成され、
前記テスト・サーバが、ほぼリアル・タイムに電子メール・メッセージとして、またはショート・メッセージング・サービス(SMS)メッセージとして前記位置情報を前記1つのモバイル電話に対して送信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記位置決定システムが、前記テスト・モバイル電話のモバイル・ディレクトリ番号(MDN)に基づいて、前記モバイル電話をE911テスト・モバイル局として認識する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記無線ネットワークが、移動体通信用グローバル・システム(GSM)ネットワークである、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記無線ネットワークが、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)環境に関連する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記無線ネットワークが、ANSI−41環境である、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
モバイル電話を使用して通信を実行する無線ネットワークをテストするための方法であって、
前記モバイル電話のうちの1つからの呼び出しを受信すること、
前記呼び出しが、緊急事態サービスのためであり、または緊急事態サービスをテストするためであることを決定すること、
前記呼び出しが、緊急事態サービスのためであり、または緊急事態サービスをテストするためであることの決定に基づいて前記モバイル電話に関連する位置情報についての要求を送信すること、
前記呼び出しが、電子監視を必要とすることの決定に基づいて法令で認可された電子監視プロトコル(LAESP)の下に少なくとも部分的にフォーマットされた盗聴メッセージを送信すること、および
パブリック・セイフティ・アンサーリング・ポイント(PSAP)またはE911コール・センタの関与を必要とせずに、前記1つのモバイル電話の前記決定された地理的位置を含めて位置テスト・データをログ記録すること
を含む方法。
【請求項8】
前記呼び出しが、番号9−1−1をダイヤルすることにより行われ、前記モバイル電話が、そのモバイル・ディレクトリ番号(MDN)に基づいてテスト局として識別される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記呼び出しが、番号9−1−1以外の番号をダイヤルすることにより行われ、前記ダイヤルされる番号により、前記呼び出しが緊急事態サービス・テスト呼び出しとして認識されることが可能になる、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
無線ネットワーク上に実装された緊急事態応答機能をテストするための方法であって、
前記緊急事態応答機能をテストする目的のためにモバイル装置から緊急事態サービス・テスト呼び出しを受信すること、
1994年の法令執行のための通信援助法(CALEA)の下における監視を行うために少なくとも部分的に実装されるシステム中において電子監視を必要とする呼び出しとして前記テスト呼び出しを識別すること、および
テスト・サーバによる、法令で認可された電子監視プロトコル(LAESP)開始メッセージの受信を実行すること
を含み、前記テスト・サーバが、CALEA法令執行収集機能の代役をつとめ、前記テスト・サーバが、前記緊急事態応答機能に関連するテスト結果データを生成する方法。
【請求項11】
前記緊急事態応答機能が、E911フェーズ1を実装することに関連する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記緊急事態応答機能が、E911フェーズ2を実装することに関連する、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記緊急事態サービス・テスト呼び出しの時に前記モバイル装置の近似的位置を識別することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
無線ネットワーク上に実装される緊急事態応答機能をテストするためのシステムであって、
モバイル局からの緊急事態サービス・テスト呼び出しを受信する手段と、
電子監視を必要とする呼び出しとして前記テスト呼び出しを識別する手段と、
緊急事態サービス・テスト・サーバによる電子監視メッセージの受信を実行する手段と
を備え、前記テスト・サーバが、電子監視収集機能の代役をつとめるシステム。
【請求項15】
前記緊急事態サービス・テスト呼び出しの時に前記モバイル局の近似的位置を識別する手段をさらに備える、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記テスト呼び出しに関連して伝送される少なくとも1つのコードを解析することに基づいて前記テスト呼び出しについての経路指定スキームを決定する手段をさらに備える、請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
無線ネットワーク上で実装される緊急事態応答機能をテストすることに関連するテスト・データを収集するように構成されたサーバ・システムにおける方法であって、
呼び出し内容および/または呼び出しデータの傍受を含めて電話通信の合法的な電子監視に使用することを主として意図された配信機能からのメッセージを受信することを含み、
前記受信されたメッセージが、前記緊急事態応答機能をテストする目的のためにモバイル装置から行われるテスト呼び出しに関連し、
前記受信されたメッセージが、前記無線ネットワーク上で実装されるときに前記緊急事態応答機能の実施を評価するために使用することができる情報を含む方法。
【請求項18】
前記受信されたメッセージが、前記テスト呼び出しの起源となるセル・サイトおよびセクタ、ならびにモバイル識別番号(MIN)情報、モバイル・ディレクトリ番号(MDN)情報、および前記モバイル装置についての電子シリアル番号(ESN)情報を指し示す、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記モバイル装置から行われた前記テスト呼び出しが、モバイル・スイッチング・センタからパブリック・セイフティ・アンサーリング・ポイント(PSAP)以外のテスト宛先へと転送される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記モバイル装置から行われた前記テスト呼び出しが、モバイル・スイッチング・センタからパブリック・セイフティ・アンサーリング・ポイント(PSAP)以外のテスト宛先へと転送され、前記転送された呼び出しに関連する情報が、前記テスト宛先を意味する統合サービス・デジタル・ネットワーク・ユーザ部分(ISUP)初期アドレス・メッセージ(IAM)被呼パーティ番号(CdPN)と、テスト緊急事態サービス経路指定キー(ESRK)を意味する発呼パーティ番号(CgPN)とを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
CALEA配信機能から前記メッセージを受信することに応じて、
前記モバイル装置の近似的位置を決定するためのプロセスを開始することをさらに含み、前記開始されるプロセスが、
前記サーバ・システムが、モバイル位置決めセンタに対して要求メッセージを送信すること、
前記モバイル位置決めセンタが、前記要求メッセージを受信するとすぐに、ポジション決定エンティティに対するポジション要求メッセージを起動すること、および
前記ポジション決定エンティティが、緯度情報および経度情報を含めて、前記モバイル装置の近似的位置を決定すること
を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記配信機能から前記メッセージを受信することに応じて、
前記モバイル装置の近似的位置を決定するためのプロセスを開始することをさらに含み、前記開始されるプロセスが、
前記サーバ・システムが、モバイル位置決めセンタに対して要求メッセージを送信すること、
前記モバイル位置決めセンタが、前記要求メッセージを受信するとすぐに、ポジション決定エンティティに対するポジション要求メッセージを起動すること、
前記ポジション決定エンティティが、前記モバイル装置の近似的位置を決定すること、
前記ポジション決定エンティティが、前記モバイル位置決めセンタに対して位置情報を戻すこと、
前記モバイル位置決めセンタが、前記サーバ・システムに対して前記位置情報を戻すこと、および
前記サーバ・システムが、前記戻された位置情報を知られている位置情報と比較すること
を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記配信機能が、CALEA J−STD−025に従って実装される、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
前記受信されるメッセージが、法令で認可された電子監視プロトコル(LAESP)に従ってフォーマットされる、請求項17に記載の方法。
【請求項25】
呼び出し内容および/または呼び出しデータの傍受を含めて電話通信の合法的な電子監視が、1994年の法令執行のための通信援助法(CALEA)に従って実装される、請求項17に記載の方法。
【請求項26】
CALEA機能を使用して緊急事態応答機能テスト・クエリをトリガすること
を含めて、無線ネットワークに関連して実装される緊急事態応答機能をテストすること
を含む方法を実施するための命令を含むコンピュータ読取り可能媒体。
【請求項27】
前記緊急事態応答機能テスト・クエリをトリガすることが、テスト局から少なくとも1つのテスト呼び出しを行うことを含み、前記テスト呼び出しが、CALEAの下の監視を必要とする通信のように処理される、請求項26に記載のコンピュータ読取り可能媒体。
【請求項28】
緊急事態応答機能テスト・クエリをトリガすることが、CALEA配信機能において、テスト局から行われる少なくとも1つのテスト呼び出しについての情報を受信すること、およびテスト呼び出しに関するCALEA収集機能についてのプロキシとしての役割を果たすように構成されたテスト・サーバに対して少なくとも一部の前記受信される情報を転送することを含む、請求項26に記載のコンピュータ読取り可能媒体。
【請求項29】
前記緊急事態応答機能が、緊急事態サービス・プロバイダを呼び出すモバイル局についての位置情報を供給することを含む、請求項26に記載のコンピュータ読取り可能媒体。
【請求項30】
前記方法が、
サーバにおいてテスト・データをログ記録すること
をさらに含む、請求項26に記載のコンピュータ読取り可能媒体。
【請求項31】
前記方法が、
サーバにおいてテスト・データをログ記録すること、および
電子メール・アカウントまたはモバイル装置に対してログ記録されたテスト・データを送信すること
をさらに含む、請求項26に記載のコンピュータ読取り可能媒体。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【公表番号】特表2008−511209(P2008−511209A)
【公表日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−528040(P2007−528040)
【出願日】平成17年8月19日(2005.8.19)
【国際出願番号】PCT/US2005/029551
【国際公開番号】WO2006/021005
【国際公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(507046738)シンギュラー ワイヤレス セカンド,エルエルシー (2)
【Fターム(参考)】